JP2003191196A - 紙の断裁装置 - Google Patents

紙の断裁装置

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JP2003191196A
JP2003191196A JP2001391581A JP2001391581A JP2003191196A JP 2003191196 A JP2003191196 A JP 2003191196A JP 2001391581 A JP2001391581 A JP 2001391581A JP 2001391581 A JP2001391581 A JP 2001391581A JP 2003191196 A JP2003191196 A JP 2003191196A
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JP
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paper
cutter blade
laminated
cutting device
cutter
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JP2001391581A
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Rikitaro Nishi
利喜太郎 西
Kazuo Nishimura
和夫 西村
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Daido Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daido Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型モータを備えてコンパクトに構成し、積
層した紙が位置ズレしないように切断できる紙の断裁装
置の提供。 【解決手段】 垂直に起立したガイド基板4に沿って斜
め方向にスライドするカッター刃1を取付け、カッター
刃1には同一方向に傾斜したスクリューシャフト10を
連結してモータ駆動にて前進・後退動し、そして積層紙
2を紙押え3にてクランプしてカッター刃1によって切
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重ね合わせた複数枚
の紙を切断することが出来る紙の断裁装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】積み重ねた複数枚の紙を一気に切断する
為の断裁装置にも色々あるが、一般的には大掛かりで複
雑な装置である。例えば1000枚以上重ねた紙を位置
ズレしないように紙押えを降下してクランプし、上方か
らカッターを降下して切断することが出来る。そして紙
押え及びカッターは油圧駆動方式と成っていて、数トン
の力を発揮して紙を切断している。勿論、油圧駆動方式
ではなくてモータを利用した断裁装置もあるが、一般に
は100V交流電源で数百Wのモータが用いられてい
る。
【0003】従って、従来の紙断裁装置はサイズ並びに
重量が大きく、その為に事務機の付属装置として内蔵す
ることは出来ない。又、従来の断裁装置ではカッターの
ストロークが定まっている為に、重ね合わせる紙の枚数
が多くても少なくても同じストロークとなり、枚数が少
ない紙を切断する場合にはカッターの動きに無駄が生
じ、その分だけ切断作業の能率が低下する。
【0004】そして直線カッター刃による積層紙断裁装
置においては、紙押え装置は必要不可欠な構成部分であ
る。従来では、カッター刃と独立して積層紙上方から降
下して台との間で積層紙を大圧力にて加圧保持すること
で、該紙のスベリによる切断不良を防止するように断裁
装置が構成されている。しかし、カッター刃と紙押えが
独立していることや、加圧力を大きく設定している為
に、装置全体が大型で複雑化し、さらに駆動源に油圧機
構を使用することでさらに大型化してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の紙
断裁装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決し
ようとする課題はこの問題点であり、非常にコンパクト
化すると共に小型モータで駆動することが出来、又積層
紙が位置ズレすることなく正確に切断され、さらには切
断時間の短縮と省力化による効率化を図った紙断裁装置
を提供する。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明の紙断裁装置は重ね
合わせた複数枚の紙が位置ズレしないように押さえる紙
押えを有し、そして紙押えにて押えられた状態で紙を切
断するカッター刃を備えている。直線カッター刃が積層
紙の上部又は下部から接近する時、紙のスベリ止めを具
備した紙押えはカッター刃と連動して動き、積層紙を加
圧保持する。そして紙押えにて押えられたならば、カッ
ター刃だけがさらに動いて紙を切断する構造となってい
る。
【0007】カッター刃には斜めに傾斜したスクリュー
シャフトが連結して取付けられ、該スクリューシャフト
はモータにて回転駆動されて前進・後退動することが出
来る。前進するならば、カッター刃はスライドしながら
紙に近づいて積層紙を切断する。ここで、スクリューシ
ャフトの移動に無駄がないように、積層紙の厚さに応じ
て停止することが出きるスイッチが備わっている。
【0008】そして紙押えとカッター刃が連動すること
で駆動用モータ1台で作動し、紙押えにはバネを取付け
て常に加圧する方向にバネ力が付勢され、しかも積層さ
れる紙の枚数が変化しても加圧力は確保される。ここ
で、紙押え及びカッター刃は積層紙の上側とする場合に
限らず、下側であっても構わない。以下、本発明に係る
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る紙断裁装置を示す実施例
であり、正面図を表わしている。同図の1はカッター
刃、2は積層紙、3は該積層紙2が切断に際して位置ズ
レしないようにする紙押え、4はガイド基板を夫々表わ
している。ガイド基板4はフレームの台8〜垂直に起立
し、2個の長穴5a,5bが傾斜して設けられ、この長
穴5a,5bにはガイドローラ6a,6bが遊嵌してス
ライドすることが出来る。そしてガイドローラ6a,6
bの軸7a,7b端には上記カッター刃1が取着されて
いる。
【0010】カッター刃1は積層紙2を切断する事が出
来るように先端は尖っていて、上記ガイド基板4の表面
に接してスライドすることが出来る。ここで、カッター
刃1の刃先は前進方向が僅かに低くなるように1/10
00〜1/300程度傾斜させることもあり、積層紙の
スベリを防止する効果がある。そしてカッター刃1は2
個のガイドローラ6a,6bと共に、長穴5a,5bに
沿って水平を保ったままスライドすることが出来、スラ
イド降下することで台8に載っている積層紙2を切断す
る。
【0011】そしてカッター刃1には金具9が取着さ
れ、該金具9にはスクリューシャフト10が連結し、ス
クリューシャフト10はフレーム11に回転自在に軸支
されているナット12と螺合している。上記スクリュー
シャフト10は長穴5a,5bと同じ傾斜角度にて傾斜
していて、ナット12が回転するならば、スクリューシ
ャフト10は前進・後退動することが出来、カッター刃
1をスライドさせる。
【0012】上記ナット12にはギア13が取着され、
モータの主軸に取付けているギア(図示なし)と噛み合っ
ていて、モータの回転駆動によってナット12が回って
スクリューシャフト10が前進・後退動する。同じく、
カッター刃1も長穴5a,5bに沿ってスライドするこ
とが出来、スライド降下するならば、積層紙2を切断す
る。ここで、フレーム11にはシャフト14がスクリュ
ーシャフト10と平行を成して取着され、該シャフト1
4に取付けている2個のスイッチ15a,15bによっ
てスクリューシャフト10が前進・後退する距離範囲が
規制される。
【0013】すなわち、スクリューシャフト10が前進
し、後方端に設けているボス16がスイッチ15aに接
するならば停止する。逆にスクリューシャフト10が後
退し、ボス16がスイッチ15bに接するならば停止す
る。従って、カッター刃1のスライド昇降する領域は両
スイッチ15a,15bによって定められる。
【0014】一方、カッター刃1を取付けているガイド
基板4を抱くようにコ型断面を成す紙押え3が取付けら
れ、該紙押え3は上下動することが出来る。図2(a)は
図1のA−A断面拡大図、(b)は図1のB−B断面拡大
図を示しているように、上片17及び下片18を連結す
るガイド棒19が設けられ、このガイド棒19はガイド
基板4に貫通して設けている穴に嵌っている。そしてガ
イド棒19,19…は穴を上下動することが出来て、紙
押え3も上下動する。
【0015】又ガイド基板4には複数本のボルト23,
23…が起立し、ボルト上端部に螺合しているナット2
4,24…にて受けられるワッシャ25,25…と紙押
え3の上片17との間にはコイルバネ27,27…が介
在していて、紙押え3を下方へ押下げるバネ力を付勢し
ている。ただし、ガイド基板4の長穴5a,5bに嵌っ
てスライドするガイドローラ6a,6bの軸7a,7b
は紙押え3の縦片22を貫通している。
【0016】該軸7にはベアリング26が取付けられ
て、紙押え3の縦片22は該ベアリング26に係止して
支えられている。すなわち、下方へ押下げるバネ力をベ
アリング26が受けて、紙押え3が降下しないようにし
ている。そしてガイドローラ6a,6bが長穴5a,5
bに沿って降下するならば、それに伴い紙押え3も降下
する。
【0017】図3は台8に起立するガイド基板4を示
し、長穴5a,5bを有し、下側に刃切欠き空間20を
設けている。又、上端にはボルト23,23…が螺合し
て取付けられるネジ穴29,29…が設けられ、切欠き
空間20に連通する貫通穴30,30…を形成してい
る。図4は紙押え3を示す具体例であり、コ型断面を成
し、縦片22の上下には上片17と下片18が垂直を成
して設けられ、縦片22の下側に破2個の長方形切欠き
穴21a,21bを有している。
【0018】図5は台8に積層紙2をセットした場合で
あり、紙押え3の下片18は積層紙2との間に隙間を有
し、カッター刃1の先端も積層紙2との間に隙間を残し
ている。そして、該下片18の当接面は(b)に拡大図を
示しているように、細かい凹凸面となっていて、積層紙
2をクランプした際に滑らないようになっている。勿
論、該凹凸はクランプした際に紙にキズが付かないよう
な大きさである。
【0019】そこで、モータを駆動してスクリューシャ
フト10が前進するならば、カッター刃1は長穴5a,
5bに沿ってスライド降下する。長穴5a,5bに嵌っ
ているガイドローラ6a,6bは該長穴5a,5bをス
ライドすることになるが、ガイドローラ5a,5bの軸
7a,7bに嵌って紙押え3の降下を支えているベアリ
ング26,26は、縦片22に貫通して設けている切欠
き穴21a,21bの上側内面に当っている。
【0020】しかし、カッター刃1と伴にガイドローラ
6a,6bが大きくスライド降下するならば、紙押え3
の下片18は積層紙2に当って押圧・クランプすること
になる。図6は紙押え3の下片18が積層紙2に当接し
てクランプ状態にある断面図を示している。下片18が
積層紙2に当ってコイルバネ27のバネ力が作用してク
ランプ状態になった後は、カッター刃1だけがスライド
降下して積層紙2を切断する。
【0021】そして切断した後はスクリューシャフト1
0が後退してカッター刃1をスライド上昇する。カッタ
ー刃1と伴にガイドローラ6a,6bが長穴5a,5b
をスライドして上昇するならば、ガイドローラ6a,6
bの軸7a,7bに嵌っているベアリング26,26が
紙押え3の縦片22に設けている切欠き穴21a,21
bの上側内面28a,28bに当接して該紙押え3を持
上げ、積層紙2のクランプが解除される。
【0022】実施例は、積層紙2の上側にカッター刃1
及び紙押え3を設けているが、下側に設けることも出来
る。以上述べたように、本発明の紙断裁装置はカッター
刃が積層紙に近づく時に、紙押えがカッター刃と連動し
て動き、積層紙をクランプした後でカッター刃にて切断
するものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る紙の断裁装置は、紙押えに
よって重ね合わせた積層紙をクランプし、スライドしな
がらカッター刃によって切断するように構成したもので
ある。そして紙押えのクランプ装置はカッター刃と連動
し、バネ力を付勢して積層紙を押える構造であり、すな
わち、紙押えは独立したクランプ機構でない為に断裁装
置全体の構造は簡素化される。そして、カッター刃がス
ライド降下することで積層紙を無理なく切断することが
出来、この際、ギア機構とネジ機構を採用することで小
型モータで駆動可能となる。
【0024】又、カッター刃が昇降動する範囲はスイッ
チによって定められ、重ね合わされてテーブル上に置か
れた積層紙が切断されるに必要な最少の動きに規制さ
れ、すなわち、必要最小限のスライドで済む為に、切断
作業は効率化する。さらに、紙押えは大きなバネ力にて
押圧すると共に、当接面にはキズが付かないような凹凸
面となっている為に、切断に際して積層紙のスベリは発
生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙断裁装置の実施例を示す正面
図。
【図2】(a)は図1のA−A断面拡大図、(b)は図1の
B−B断面拡大図。
【図3】ガイド基板。
【図4】紙押え。
【図5】積層紙をクランプする前の状態。
【図6】積層紙がクランプされた状態。
【符号の説明】
1 カッター刃 2 積層紙 3 紙押え 4 ガイド基板 5 長穴 6 ガイドローラ 7 軸 8 台 9 金具 10 スクリューシャフト 11 フレーム 12 ナット 13 ギア 14 シャフト 15 スイッチ 16 ボス 17 上片 18 下片 19 ガイド棒 20 切欠き空間 21 切欠き穴 22 縦片 23 ボルト 24 ナット 25 ワッシャ 26 ベアリング 27 コイルバネ 28 上側内面 29 ネジ穴 30 貫通穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上に複数枚重ね合せて載置した
    積層紙を切断する為の紙の断裁装置において、垂直に起
    立したガイド基板に沿って斜め方向にスライドするカッ
    ター刃を取付け、該カッター刃には同一方向に傾斜した
    スクリュウーシャフトを連結してモータにて前進・後退
    駆動し、そして積層紙をクランプする手前まで該カッタ
    ー刃と連動して上下動する紙押えを取付けると共に、さ
    らに該紙押えには積層紙をクランプする方向にバネ力を
    付勢したことを特徴とする紙の断裁装置。
  2. 【請求項2】 テーブル上に複数枚重ね合せて載置した
    積層紙を切断する為の紙の断裁装置において、積層紙を
    載せる台からガイド基板を垂直に起立し、このガイド基
    板には所定の距離を隔てて長穴を傾斜して設け、該長穴
    をスライドするスライダーにカッター刃をガイド基板に
    面して取付け、カッター刃にはスクリューシャフトを上
    記長穴と同一方向に傾斜して取着すると共に、該スクリ
    ューシャフトに螺合してモータ駆動されるナットの回転
    によって前進・後退させ、一方、上記ガイド基板には紙
    押えを上下動可能に取付けて積層紙をクランプする為の
    バネ力を下方へ付勢し、この紙押えは上記カッター刃を
    ガイドするスライダーの軸に嵌めたベアリングと係合さ
    せることで上下動を所定の範囲内で連動可能としたこと
    を特徴とする紙の断裁装置。
  3. 【請求項3】 カッター刃の刃先を前進方向が僅かに低
    くなるように1/1000〜1/300傾斜した請求項
    1、又は請求項2記載の紙の断裁装置。
  4. 【請求項4】 上記積層紙を押圧する紙押えの当り面を
    細かい凹凸面とした請求項1、請求項2、又は請求項3
    記載の紙の断裁装置。
  5. 【請求項5】 上記スクリューシャフトに平行してシャ
    フトを設け、このシャフトには2個のスイッチを移動可
    能に取付け、そして該スイッチと接触するボス等の接触
    部材を後方端部に設けた請求項2、請求項3、又は請求
    項4記載の紙断裁装置。
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