JP2003191181A - 脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置 - Google Patents

脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】脚式移動ロボットの脚体の着床時の衝撃荷重を
軽量な構成で円滑に軽減することができる着床衝撃緩衝
装置を提供する。 【解決手段】ロボットの脚体の足平機構6に設けられた
着床衝撃緩衝装置18は、足平機構6の接地面側に膨縮
自在な袋状部材19(可変容積体)を備えている。袋状
部材19はゴム等の弾性材により構成され、復元力を有
する。袋状部材19の内部は、流通路20を介して大気
側に連通している。脚体の着床動作の際に、袋状部材1
9が接地して圧縮されると共に、内部の空気が流通路2
0を介して大気中に流出し、その流出抵抗が発生する。
これにより着床衝撃が軽減される。脚体の離床状態で
は、袋状部材19の復元力により、内部に空気が流入し
つつ袋状部材19が膨張する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚式移動ロボット
の脚体の着床動作時の衝撃荷重を軽減するための着床衝
撃緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二足移動ロボット等、複数の脚体を備え
た脚式移動ロボットでは、各脚体はその先端部に設けら
れた足平機構の接地面部を介して床に接地される。ここ
で、該足平機構は、より詳しくは、各脚体の最も先端側
の関節(足首関節)に連結された機構である。そして、
脚式移動ロボットは、各脚体の離床・着床動作により移
動する。該離床・着床動作は、より詳しく言えば、複数
の脚体のうちの少なくとも一つの脚体を支持脚として、
該支持脚の足平機構を接地状態に維持する一方、他の脚
体を遊脚として、該遊脚の足平機構をその接地箇所から
空中に持ち上げて移動させ、他の接地箇所に接地させる
という動作の繰り返しである。
【0003】この種の脚式移動ロボットでは、各脚体の
着床動作によって、該脚体の足平機構の接地面部を接地
させた時に、該脚体の足平機構を介して瞬間的に比較的
大きな衝撃荷重(過渡的な床反力)が作用する。特に、
脚式移動ロボットを比較的速い移動速度で移動させるよ
うな場合には、脚体の足平機構が接地する直前における
脚体の運動エネルギーが大きいために、前記衝撃荷重が
大きなものとなる。そして、この衝撃荷重が大きいと、
それに耐え得るように各脚体の各部の剛性を高める必要
が生じ、ひいては、各脚体の小型化や軽量化の妨げとな
る。このため、このような衝撃荷重を軽減(緩衝)する
ことが望まれる。
【0004】このような衝撃緩衝装置としては、例えば
本願出願人が特開平5−305578号公報に提案した
ものが知られている。この衝撃緩衝装置では、足平機構
の踵部に作動油が充填されたシリンダを備え、このシリ
ンダ内を摺動可能なピストンから足平機構の踵部の底面
側に向かってロッドが延設されている。そして、該ロッ
ドの先端部にはきのこ状に拡径してなる接地体が設けら
れている。また、ピストンは、その上側でシリンダ内に
収容されたスプリングにより、前記接地体が足平機構の
底面側に突出する方向に付勢されている。さらに、該ピ
ストンには、その上側の室と下側の室との間での作動油
の流通を可能とする流通路が穿設されている。
【0005】このように構成された衝撃緩衝装置では、
脚体の着床動作の際に、前記接地体が接地し、ピストン
と共に前記スプリングの付勢力と逆方向に押圧される。
このとき、シリンダ内の作動油がピストンの流通路を介
して流通しつつ、ピストンがスプリングを圧縮する方向
に摺動し、これにより、脚体の着床動作時の衝撃荷重が
軽減される。
【0006】しかしながら、かかる衝撃緩衝装置では、
作動油を用いているため、特に、ロボットの移動速度が
速い場合には、前記接地体が接地した瞬間に作動油の圧
力が急増する。このため、該接地体の接地の瞬間には比
較的大きな衝撃荷重が発生しやすい。この場合、ピスト
ンの流通路の開口面積を大きめにすれば、前記接地体の
接地の瞬間における作動油の圧力の急増を抑制すること
は可能である。しかるに、このようにした場合には、作
動油の流通によるダンピング効果(運動エネルギーの減
衰効果)が低下して、足平機構の着床動作直後の床反力
の振動が生じ易く、ロボットの姿勢が不安定になりやす
い。
【0007】さらに前記衝撃緩衝装置では、作動油を用
いているために、緩衝装置の重量が大きいものとなり、
ロボットの軽量化の妨げとなる。また、脚体の着床動作
の際に接地する接地体は、ピストンの摺動方向(シリン
ダの軸心方向)にしか移動できないと共に固体状のもの
であるため、床の形状によっては該接地体にその可動方
向と交差する方向に衝撃荷重が作用して、該衝撃荷重を
十分に軽減できなかったり、衝撃緩衝装置の損傷を生じ
る虞れがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑みてなされたものであり、脚式移動ロボットの脚体の
着床動作時の衝撃荷重を軽量な構成で円滑に軽減するこ
とができる着床衝撃緩衝装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の脚式移動ロボッ
トの着床衝撃緩衝装置はかかる目的を達成するために、
足平機構の接地面部を介してそれぞれ接地可能な複数の
脚体の離床・着床動作により移動する脚式移動ロボット
において、各脚体の着床動作の際に床反力を受けて圧縮
されると共に少なくとも該脚体の離床動作により該床反
力を受けなくなったときには膨張し得るように該脚体の
足平機構に設けられ、その膨縮に伴い内部に圧縮性流体
を入出可能な可変容積体と、各脚体の離床状態で該可変
容積体を膨張させつつ該可変容積体に圧縮性流体を流入
させると共に前記床反力による該可変容積体の圧縮に伴
い該可変容積体から圧縮性流体を流出させる流入・流出
手段とを備え、該流入・流出手段による前記可変容積体
内の圧縮性流体の流出の際に流出抵抗を発生させるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0010】尚、本発明において、各脚体の着床動作
は、該脚体の足平機構の接地面部が床から離反した状態
から、該足平機構を下降させてその接地面部を床に接地
させる動作を意味し、各脚体の離床動作は、該脚体の足
平機構の接地面部を床に接地させた状態から、該足平機
構を空中に持ち上げてその接地面部を床から離反させる
動作を意味する。また、各脚体もしくは足平機構の離床
状態は、該脚体の足平機構の接地面部の全体を床から離
反させた状態を意味する。さらに、各脚体もしくは足平
機構の着床状態は、該脚体の足平機構の接地面部の全部
もしくは一部を床に接地させた状態を意味する。
【0011】かかる本発明によれば、各脚体の着床動作
の際に、膨張状態の可変容積体がその内部の圧縮性流体
と共に圧縮され、該圧縮性流体の圧力が上昇する。この
とき、可変容積体内の加圧された圧縮性流体が前記流入
・流出手段によって該可変容積体内から流出抵抗を伴っ
て流出する。これにより脚体の運動エネルギーが減衰す
る。また、この場合、圧縮性流体のばね性によって、脚
体の運動エネルギーの一部が該空気の弾性エネルギーに
変換されて吸収され、さらにその弾性エネルギーが、可
変容積体からの圧縮性流体の流出抵抗によって消散す
る。このような作動により、可変容積体及びその内部の
圧縮性流体を介して脚体に作用する床反力の瞬時的な急
変が生じるのを回避しつつ、脚体の着床動作の際に該脚
体に作用する衝撃荷重(過渡的な床反力)が軽減され
る。従って、本発明によれば、脚体の着床時の衝撃荷重
を円滑に軽減し、良好な緩衝効果を得ることができる。
尚、前記圧縮性流体としては、空気等の気体や、気泡を
含有する液体もしくはゲル等が挙げられる。この場合、
特に、圧縮性流体として気体を用いた場合には、該圧縮
性流体が軽量なものとなり、ひいては本発明の着床衝撃
緩衝装置を軽量なものとすることができる。
【0012】かかる本発明では、前記可変容積体は、各
脚体の着床動作の際に該脚体の足平機構の接地面部に先
行して接地するように該脚体の足平機構の底面側に設け
たり、あるいは、足平機構の接地面部と、足平機構が連
結された関節(足首関節)との間に介装したりすること
が可能である。
【0013】そして、特に、可変容積体を、脚体の足平
機構の底面側に設けた場合には、該可変容積体は変形自
在な袋状部材により構成されていることが好適である。
すなわち、前記袋状部材は、各脚体の着床動作の際に、
該脚体の足平機構の接地面部に先行して接地し、圧縮さ
れる。このとき、該袋状部材は、床の表面形状に沿うよ
うにして変形できるため、該袋状部材が接地し得る限
り、床の形状等によらずに本発明の着床衝撃緩衝装置の
緩衝機能を発揮できる。従って、脚体の着床時の衝撃荷
重の軽減効果の確実性を高めることができる。また、袋
状部材は、その変形の自由度が高いことから、各脚体の
着床動作の際に該袋状部材に種々様々な方向から床反力
が作用しても、該袋状部材が破損するような事態を回避
できる。
【0014】このように可変容積体を袋状部材により構
成した本発明では、該袋状部材は、その膨張方向への復
元力を有するように弾性材を用いて構成されていること
が好適である。すなわち、袋状部材自身がその膨張方向
への復元力を持たない場合には、該袋状部材を各脚体の
着床動作前に膨張させておくためには、流体供給装置に
より積極的に該袋状部材内に圧縮性流体を供給したり、
あるいは、袋状部材とは別のばね等により該袋状部材を
膨張方向に付勢する必要があるため、着床衝撃緩衝装置
の構成要素が多くなりやすい。これに対して、袋状部材
自身が膨張方向への復元力を有する場合には、該袋状部
材がその復元力により膨張しながら外部の圧縮性流体を
吸入することが可能となるため、着床衝撃緩衝装置の構
成要素を少なくして、その構成を簡略なものとすること
ができる。特に、前記圧縮性流体として例えば空気を用
い、袋状部材に対する空気の入出を大気中との間で行う
ようにした場合には、袋状部材に供給する圧縮性流体を
貯蔵するタンク等も不要になる。
【0015】また、前記袋状部材は複数設けられている
ことが好ましい。これによれば、脚体の着床動作の際
に、床の形状等によらずに、少なくとも一つの袋を床に
接地させて、衝撃荷重を軽減することができる。また、
特に、脚体に作用する床反力を6軸力センサ等により検
出し、水平方向の軸回りの検出モーメントを所定の目標
モーメントに追従させるように足平機構の位置及び姿勢
を制御する(足平機構の位置及び姿勢の所謂コンプライ
アンス制御を行う)ことにより、ロボットの姿勢の安定
性を確保するような場合には、複数の袋状部材のいずれ
かの接地により、水平方向の軸回りのモーメントを足平
機構に作用させることができる。このため、上記のコン
プライアンス制御によって、ロボットの姿勢の安定化を
効果的に確保することができ、脚体に作用する床反力を
早期に定常化できる。
【0016】さらに、前記袋状部材の内部には、該袋状
部材と共に膨縮可能な多孔質体(例えばスポンジ)が収
容されていることが好適である。これによれば、袋状部
材の圧縮時に、多孔質体の孔内に侵入している圧縮性流
体が該孔の外部に流出する際に流出抵抗を生じるため、
前記流入・流出手段による袋状部材内の圧縮性流体の流
出抵抗と相まって、着床衝撃緩衝装置のダンピング効果
を高めることができる。
【0017】また、本発明では、前記流入・流出手段は
前記可変容積体からの圧縮性流体の流出抵抗よりも該可
変容積体への圧縮性流体の流入抵抗を小さくするように
構成されていることが好ましい。すなわち、可変容積体
への圧縮性流体の流入抵抗を小さくすることで、可変容
積体に速やかに圧縮性流体を流入させて該可変容積体を
短時間で膨張させることができるため、各脚体の着床前
に可変容積体の膨張が不十分となるような事態を防止す
ることができ、ひいては、着床動作時の衝撃荷重を適正
に軽減することができる。さらに、流入抵抗を小さくす
ることで、可変容積体を膨張させる際のエネルギー損失
を低減し、発熱を抑えることができる。また、流出抵抗
を大きめにすることで、着床衝撃緩衝装置のダンピング
効果(運動エネルギーの減衰効果)を高めることがで
き、脚体に作用する床反力を早期に定常化できる。
【0018】また、前記流入・流出手段は前記可変容積
体内の圧力を所定の上限圧力以下に制限する上限圧力制
限手段を備えていることが好ましい。これによれば、各
脚体の着床動作の際の可変容積体の圧縮時に、該可変容
積体内の圧力が瞬時的に過剰に高い圧力となって、該脚
体に可変容積体内の圧縮性流体から却って大きな力が作
用するような事態を防止できる。さらに、可変容積体内
の圧力の上限を制限することにより、可変容積体が過大
な圧力により、損傷してしまうような事態も防止でき
る。尚、前記上限圧力制限手段は、例えば、可変容積体
に接続したリリーフ弁により構成することができる。
【0019】このように、上限圧力制限手段を備える本
発明では、前記上限圧力制限手段は前記上限圧力を可変
的に調整可能に設けられていることが好適である。これ
によれば、ロボットの移動形態等に応じて、脚体の着床
動作の際における可変容積体内の圧縮性流体の圧力の上
限を調整することが可能となり、ロボットの移動形態等
に合わせた緩衝効果をもたせることが可能となる。尚、
一般に、ロボットの移動速度が速いほど、各脚体の着床
時の衝撃荷重が大きくなりやすいので、その衝撃荷重を
効果的に軽減するためには、ロボットの移動速度が速い
ほど、前記上限圧力を高くするように該上限圧力を調整
することが好ましい。
【0020】また、本発明では、前記流入・流出手段は
前記可変容積体からの圧縮性流体の流出抵抗を可変的に
調整可能に設けられていることが好適である。これによ
れば、ロボットの移動形態等に応じて、脚体の着床動作
の際における可変容積体内の圧縮性流体の圧力の変化の
特性を調整することが可能となる。尚、一般に、ロボッ
トの移動速度が速いほど、各脚体の着床時の衝撃荷重が
大きくなりやすいので、その衝撃荷重を効果的に軽減す
るためには、ロボットの移動速度が速いほど、前記流出
抵抗を大きくすることが好ましい。また、流出抵抗の調
整は、可変容積体から圧縮性流体を流出させる通路に電
磁比例弁等の可変絞り弁を設けることで、行うことが可
能である。
【0021】また、本発明では、前記流入・流出手段は
前記可変容積体からの圧縮性流体の流出と該可変容積体
への圧縮性流体の流入とを、各別の独立した流通路を介
して行うようにしてもよいが、前記可変容積体に連通す
る共通の流通路を介して行うことが好適である。これに
よれば、流入・流出手段の構成を簡略なものにすること
ができる。尚、前記圧縮性流体を可変容積体に流入させ
る流通路と、可変容積体から流出させる流通路とはその
全部が共通でなくともよく、一部が共通のものであって
もよい。また、それらの流通路には、必要に応じて逆止
弁等の弁が設けられていてもよい。
【0022】また、本発明では、前記圧縮性流体は気体
であり、前記流入・流出手段は、前記可変容積体の膨張
状態での該可変容積体内の圧力を大気圧よりも大きくす
る手段を備えていることが好ましい。これによれば、各
脚体の着床動作の際に可変容積体内の圧縮性流体の圧力
が高圧なものとなって、圧縮性流体の流出抵抗を高める
ことができるため、本発明の衝撃緩衝装置のダンピング
効果を高めることができる。また、例えば可変容積体自
身が膨張方向への復元力を持たない場合や、該可変容積
体を膨張方向に付勢するスプリング等の手段を備えない
場合であっても、該可変容積体への圧縮性流体の流入に
より該可変容積体を膨張させることができる。
【0023】このように、膨張状態での可変容積体内の
圧力を大気圧よりも大きくするようにしたときには、前
記可変容積体の容積を所定の上限容積以下に制限する手
段を備えることが好適である。これによれば、該可変容
積体が前記上限容積まで膨張した状態において、該可変
容積体内の圧力と大気圧との圧力差によって、該可変容
積体に予圧が与えられることとなる。このため、各脚体
の着床動作の際に、可変容積体内の圧力の上昇が迅速に
なり、その結果、該着床時の衝撃荷重のピークを低く抑
えることが可能となる。従って、該衝撃荷重の軽減効果
を高めることができる。
【0024】また、本発明では、前記圧縮性流体を空気
とし、前記流入・流出手段は、前記可変容積体の圧縮時
に該可変容積体内の空気を大気中に流出させると共に前
記可変容積体の膨張時に大気中の空気を前記可変容積体
内に流入させる手段を備えていることが好ましい。これ
によれば、圧縮性流体を貯蔵するタンク等が不要となる
と共に、可変容積体からの空気の流入時や流出時に、そ
の流入抵抗や流出抵抗によって生じる熱を大気中に逃が
すことができる。その結果、可変容積体やその内部の空
気に熱が蓄積するような事態を防止することができる。
ひいては、着床衝撃緩衝装置のダンピング特性等を安定
化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1〜図
5を参照して説明する。図1は本実施形態の脚式移動ロ
ボット1の全体の基本構成を模式化して示す側面図であ
る。同図示のように、本実施形態の脚式移動ロボット1
は、例えば、その上体2(胴体)の下端部から延設され
た左右一対(2本)の脚体3,3を備える二足移動ロボ
ットである。尚、上体2には、腕体や頭部が取り付けら
れていてもよい。
【0026】各脚体3は、大腿部4、下腿部5、足平機
構6を上体2の下端部から股関節7、膝関節8、足首関
節9を順番に介して連接して構成されている。より詳し
く言えば、各脚体3は、上体2の下端部から股関節7を
介して大腿部4を延設すると共に、この大腿部4の先端
部に膝関節8を介して下腿部5を連結し、さらに、この
下腿部5の先端部に足首関節9を介して足平機構6を連
結した構成とされている。そして、各脚体3はその最先
端側に存する足平機構6を介して床Aに接地可能とさ
れ、その接地により上体2を支持する。この場合、各脚
体3の股関節7は、ロボット1の上下方向、前後方向、
左右方向の3軸回りの回転動作が可能とされ、膝関節8
は、左右方向の1軸回りの回転動作が可能とされ、足首
関節9は、前後方向及び左右方向の2軸回りの回転動作
が可能とされている。これらの各関節7〜9の回転動作
により、各脚体3は人間の脚体とほぼ同様の運動を行う
ことができるようになっている。
【0027】また、各脚体3の各関節7〜9には、その
各軸回りの回転動作を行なうためのアクチュエータとし
ての電動モータ(図示しない)が設けられている。さら
に、ロボット1の上体2には、該ロボット1の脚体3,
3の動作制御(各関節7〜9の電動モータの動作制御)
を行う制御装置10や、ロボット1の動作用電源として
の蓄電装置11等が搭載されている。制御装置10はマ
イクロコンピュータ等を含む電子回路により構成された
ものである。この場合、制御装置10は、ロボット1の
移動に際しては、人間と同様に、両脚体3,3の離床・
着床動作を交互に繰り返すことにより、ロボット1を移
動させるようにしている。その離床・着床動作の繰り返
しは、より詳しく言えば、次のような動作である。すな
わち、両脚体3,3のうちのいずれか一方を支持脚と
し、他方を遊脚とする。そして、支持脚側の脚体3の足
平機構6を床Aに接地させた状態で、遊脚側の脚体3の
足平機構6を床A上から離反させて空中に持ち上げる。
さらに、その遊脚側の脚体3の足平機構6を空中で移動
させた後、所望の場所に接地させる。そして、その接地
させた遊脚側の脚体3を新たに支持脚とすると共に、今
まで支持脚となっていた脚体3を新たに遊脚とし、その
新たに遊脚とされた脚体3を上記と同様に動かす。この
ような脚体3,3の動作の繰り返しが、ロボット1の移
動の際の両脚体3,3の離床・着床動作の繰り返しであ
る。
【0028】各脚体3の足平機構6の構成を図2及び図
3を参照してさらに説明する。図2は足平機構6の側面
示の断面図、図3は該足平機構6の底面側から見た平面
図である。
【0029】足平機構6は、大略平板状の足平プレート
部材12を骨格部材として備えている。この足平プレー
ト部材12は、その前端部(つま先部)と後端部(踵
部)とは若干上方に湾曲されているが、他の部分は平坦
な平板状になっている。また、足平プレート部材12の
上面部には、横断面方形状の筒部材13がその軸心を上
下方向に向けて固設されている。この筒部材13の内部
には、該筒部材13の内周面に沿うようにして略上下方
向に移動可能に設けられた可動板14が設けられ、該可
動板14が足首関節9に6軸力センサ15を介して連結
されている。該6軸力センサ15は足平機構6に作用す
る床反力(詳しくは、前後、左右、及び上下方向の3軸
方向の並進力、並びに、その3軸回りのモーメント)を
検出するものであり、その検出出力は制御装置10に入
力される。
【0030】また、可動板14は、その下面の周縁部が
ばね、ゴム等の弾性材からなる複数の弾性部材16(図
ではばねとして記載している)を介して足平プレート部
材12の上面部に連結されている。従って、足平プレー
ト部材12は、弾性部材16、可動板14及び6軸力セ
ンサ15を介して足首関節9に連結されている。尚、筒
部材13の内部(可動板14の下側の空間)は、図示を
省略する穴や隙間を介して大気側に開放されており、大
気中の空気が筒部材13の内部に入出自在となってい
る。
【0031】足平プレート部材12の底面(下面)に
は、接地部材17が取着されている。該接地部材17
は、足平機構6の着床状態で、該足平プレート部材12
と床面との間に介在させる弾性部材(床面に直接的に接
触する弾性部材)であり、本実施形態では、足平プレー
ト部材12の接地面の四隅(足平プレート部材12のつ
ま先部の両側部並びに踵部の両側部)に固着されてい
る。また、接地部材17は、本実施形態では、比較的軟
質のゴム材から成る軟質層17aと、比較的硬質のゴム
材から成る硬質層17bとを上下に重合してなる2層構
造に形成され、硬質層17bが、脚体3の着床時に直接
的に床面に接触する接地面部として最下面側に設けられ
ている。
【0032】足平機構6には、上記の構成の他、本発明
に係わる着床衝撃緩衝装置18が備えられている。この
着床衝撃緩衝装置18は、足平プレート部材12の底面
に取着された袋状部材19と、該袋状部材19の内部に
対して圧縮性流体としての空気(大気中の空気)を入出
させるための流通路20とを備えている。
【0033】袋状部材19は、その周囲に前記接地部材
17が存するようにして、足平プレート部材12の底面
の大略中央部に設けられている。この袋状部材19は、
ゴム等の弾性材により変形自在に構成されており、外力
による弾性変形が生じていない自然状態では、図2に実
線で示すように、上方に開口した円筒容器形状を呈す
る。そして、該袋状部材19は、その開口端部が全周に
わたって足平プレート部材12の底面に固着され、該足
平プレート部材12により閉蓋されている。また、袋状
部材19は、円筒容器形状を呈する自然状態では、該袋
状部材19の底部が前記接地部材17よりも下方に突出
するように設けられている。つまり、該袋状部材19の
高さ(足平プレート部材12の下面から袋状部材19の
底部までの距離)は、接地部材17の厚さよりも大きい
ものとされている。従って、足平プレート部材12が接
地部材17を介して接地した状態(脚体3の着床状態)
では、袋状部材19は、図2に仮想線で示すように、あ
るいは図1で着床状態の脚体3(図ではロボット1の前
方側の脚体3)に関して示すように、床反力により袋状
部材19の高さ方向に圧縮される。
【0034】尚、本実施形態では、袋状部材19が円筒
容器形状を呈する自然状態は該袋状部材19の膨張状態
である。そして、袋状部材19は、弾性材により構成さ
れているため、圧縮されたとき、自然状態の形状(円筒
容器形状)への形状復元力を有する。
【0035】前記流通路20は、本発明における流入・
流出手段を構成するものであり、本実施形態では、袋状
部材19の内部と前記筒部材13の内部とを連通させる
ように足平プレート部材12に穿設された流通孔であ
る。この場合、前述のように、筒部材13の内部は大気
側に開放されているので、該流通路20は、袋状部材1
9の内部を大気側に連通させていることとなる。従っ
て、袋状部材19の内部には、大気中の空気が流通路2
0を介して入出自在となっており、該袋状部材19の膨
張状態(自然状態)では、該袋状部材19内には空気が
充填され、その内部の圧力は大気圧と同等になる。ま
た、流通路20は絞り通路となっており、袋状部材19
の内部に空気が入出する際には流体抵抗を生じるように
なっている。
【0036】次に、本実施形態で、ロボット1を移動さ
せるための脚体3の基本的な動作制御について説明す
る。尚、この動作制御は、本願出願人による特開平10
−277969号公報等にて詳細に説明されているの
で、ここでは概要を説明する。
【0037】ロボット1の上体2に搭載されている前記
制御装置10は、図4のフローチャートに示す処理を所
定の制御サイクルで実行する。すなわち、制御装置10
は、まず、ロボット1の歩容(脚体3の足運びの形態)
の切替りタイミングであるか否かを判断する(STEP
1)。ここで、歩容の切替りタイミングは、支持脚の切
替りタイミングであり、例えば遊脚側の脚体3が接地し
た時(本実施形態では、該脚体3の足平機構6の袋状部
材19が接地した時)のタイミングである。このタイミ
ングの判断は、例えば前記6軸力センサ15の出力等に
基づいてなされる。
【0038】そして、STEP1で歩容の切替りタイミ
ングである場合には、制御装置10は、制御処理用時刻
tを「0」に初期化した後(STEP2)、外部から与
えられるロボット1の動作指令や、ロボット1のあらか
じめ定められた移動計画(どのようなタイミングでロボ
ット1をどのように動かすか等を定めた計画)に基づい
て、歩容パラメータを更新する(STEP3)。ここ
で、歩容パラメータは、ロボット1の1歩分の目標歩容
を規定するパラメータであり、例えば、歩行、走行等の
ロボット1の移動モード、ロボット1の移動時の歩幅、
移動速度(歩行周期)等のパラメータである。また、ロ
ボット1の目標歩容は、上体2の目標位置及び姿勢の軌
道、各脚体3の足平機構6の目標位置及び姿勢の軌道、
目標全床反力(両脚体3,3にそれぞれ作用する床反力
の合力の目標値)、目標ZMP(全床反力の作用点の目
標位置)の軌道等から構成されるものである。尚、目標
ZMPは、より詳しくは、上体2の目標位置及び姿勢の
軌道、及び各脚体3の足平機構6の目標位置及び姿勢の
軌道により定まるロボット1の目標運動パターンに応じ
てロボット1に作用する慣性力と重力との合力に動的に
平衡するような全床反力(該合力と同一作用線上の全床
反力)の作用点の目標位置であり、その全床反力の鉛直
方向軸回りのモーメント以外のモーメント(水平方向の
軸回りのモーメント)が「0」になるような床上の点
(Zero Moment Point)の目標位置である。
【0039】制御装置10は、上記のようにSTEP3
で新たな歩容パラメータを設定した後、あるいは、前記
STEP1で歩容の切替りタイミングでない場合には、
STEP4の処理を実行し、現在の制御サイクルにおけ
る目標歩容としての瞬時目標歩容を現在設定されている
歩容パラメータに基づいて求める。すなわち、現在設定
されている歩容パラメータにより規定されるロボット1
の1歩分の目標歩容のうち、現在の制御サイクル(現在
時刻t)における目標歩容(現在時刻tにおける上体2
の目標位置及び姿勢、各足平機構6の目標位置及び姿
勢、目標全床反力、目標ZMP)が瞬時目標歩容として
求められる。
【0040】次いで、制御装置10は、STEP5にお
いて、複合コンプライアンス動作の制御処理を実行し、
STEP4で求めた瞬時目標歩容のうち、各足平機構6
の目標位置及び姿勢を修正する。この複合コンプライン
アンス動作の処理では、上体2の目標姿勢(目標傾斜角
度)と、図示しないジャイロセンサや加速度センサ等の
出力により検出される上体2の実傾斜角度との偏差に応
じて、上体2をその目標姿勢に復元させるために目標Z
MP(目標全床反力の作用点)回りに発生させるべき全
床反力のモーメント成分(以下、補償全床反力モーメン
トという)が求められる。ここで、求められる補償全床
反力モーメントは、水平方向の軸回りのモーメントであ
り、ロボット1の前後方向の軸回りのモーメント成分
と、左右方向の軸回りのモーメント成分とからなる。そ
して、制御装置10は、各脚体3の6軸力センサ15に
よりそれぞれ検出される各脚体3毎の実床反力の合力
(実全床反力)を、接地状態の足平機構6の接地性を確
保することができる範囲内において、上記補償全床反力
モーメントと目標全床反力との合力に追従させるように
各足平機構6の目標位置及び姿勢を修正する。この場
合、目標全床反力の作用点としての前記目標ZMPで
は、目標全床反力の水平方向(前後方向及び左右方向)
の軸回りのモーメント成分は「0」である。従って、各
足平機構6の目標位置及び姿勢の修正は、実全床反力の
水平方向の軸回りのモーメント成分を補償全床反力モー
メントに追従させるように行われる。尚、このような各
足平機構6の目標位置及び姿勢の修正に際しては、各足
平機構6の接地時における前記弾性部材16及び接地部
材17の弾性変形の影響を補償するように、各足平機構
6の目標位置及び姿勢が修正される。
【0041】次いで、制御装置10は、前記STEP4
で求められた瞬時目標歩容のうちの上体2の目標位置及
び姿勢と、STEP5で修正された各足平機構6の目標
位置及び姿勢とから、ロボット1の幾何学モデル(剛体
リンクモデル)に基づくキネマティスク演算処理によっ
て、両脚体3,3の各関節7〜9の目標変位量(より詳
しくは各関節7〜9の各軸回りの目標回転角)を求める
(STEP6)。そして、制御装置10は、この求めた
目標変位量に各関節7〜9の実変位量を追従させるよう
に、各関節7〜9を駆動する電動モータ(図示しない)
のトルクを制御する(STEP7)。尚、この場合、各
関節7〜9の実変位量(各関節7〜9の各軸回りの実回
転角)は、各関節7〜9に備えられるロータリエンコー
ダ等により検出される。さらに、制御装置10は、制御
処理用時刻tを所定時間Δt(制御サイクルの周期に相
当する時間)だけ増加させ(STEP8)、図4の処理
を終了する。
【0042】以上のような制御装置10の制御処理によ
り、ロボット1は、その姿勢の安定性を自律的に確保し
ながら、目標歩容に追従するようにして移動することと
なる。
【0043】次に、本実施形態の装置の作動、特に前記
着床衝撃緩衝装置18の作動及び効果を説明する。前述
した制御装置10の制御処理によるロボット1の移動時
に、遊脚側の脚体3が着床する際には、まず、前記袋状
部材19が接地する。そして、この袋状部材19が脚体
3の着床動作(足平機構6の足平プレート部材12を前
記接地部材17を介して接地させようとする脚体3の運
動)の進行に伴い該袋状部材19に作用する床反力によ
り、袋状部材19が圧縮される。
【0044】このとき、袋状部材19が圧縮されるに伴
い、該袋状部材19内の空気が圧縮・加圧され、前記流
通路20を介して流出する。このとき、空気の流出抵抗
が流通路20で発生する。これにより脚体3の運動エネ
ルギーが減衰する。また、この場合、圧縮性流体である
空気のばね性によって、脚体3の運動エネルギーの一部
が該空気の弾性エネルギーに変換されて吸収され、さら
にその弾性エネルギーが、袋状部材19からの空気の流
出抵抗によって消散する。これにより、袋状部材19を
介して脚体3に作用する床反力の瞬時的な急変を避けつ
つ、脚体3の着床動作時の衝撃荷重(以下、着床衝撃と
いうことがある)が軽減される。この場合、袋状部材1
9は変形自在で、床Aの形状に沿って変形して圧縮され
るため、床Aの形状や着床直前の足平機構6の姿勢の影
響をさほど受けることなく着床衝撃を軽減することがで
きると共に、袋状部材19の破損等も生じ難い。
【0045】また、脚体3が離床して、袋状部材19に
床反力が作用しなくなると、袋状部材19の自然状態
(膨張状態)への復元力によって、該袋状部材19が膨
張しつつ、前記流通路20を介して大気中の空気が袋状
部材19内に流入する。この場合、本実施形態では、袋
状部材19の復元力は、該袋状部材19を備えた脚体3
が遊脚となる期間内において、該袋状部材19が圧縮状
態から自然状態に復元するように設定されいる。従っ
て、該脚体3の着床動作が再び行われる際には、袋状部
材19は自然状態に復元している。このため、該脚体3
の着床動作が再び行われる際に、着床衝撃の軽減を適正
に行うことができる。
【0046】このように着床衝撃を軽減する本実施形態
の着床衝撃緩衝装置18は、その着床衝撃の軽減に係わ
る機能上は、図5に示すように、ばねK1とダンパーD
1とを直列に接続したものと、ばねK2とを並列に接続
した機構により近似される。ここで、ばねK1は、袋状
部材19内の空気の圧縮ばね性によるものであり、その
ばね定数は、袋状部材19の圧縮時の受圧面積に比例す
ると共に、袋状部材19の高さに反比例する。また、ダ
ンパーD1は袋状部材19の圧縮時に該袋状部材19内
の空気が絞り通路である前記流通路20を介して流出す
る際の流出抵抗によるものであり、そのダンピング効果
(運動エネルギーの減衰性)は、流通路20の開口面積
が小さい程、強くなる。また、ばねK2は袋状部材19
の膨張状態(自然状態)への復元力によるものであり、
そのばね定数は、袋状部材19の材質、厚み等に依存す
る。
【0047】この場合、本実施形態の着床衝撃緩衝装置
18の前述の作動によって、脚体3の着床動作の際の脚
体3の運動エネルギーを円滑に吸収して消散させるため
には、基本的には、ばねK1のばね定数(袋状部材19
の自然状態におけるばね定数)をばねK2のばね定数よ
りも十分に大きくしておくことが好ましい。つまり、基
本的には、袋状部材19は、その底部の面積を比較的大
きめにしておくことが好ましく、また、袋状部材19の
圧縮状態から自然状態(膨張状態)への復元力は比較的
弱めにしておくことが好ましい。
【0048】但し、ばねK1のばね定数を大きくし過ぎ
ると、脚体3の着床動作の際に袋状部材19を介して脚
体3に作用するピーク荷重(床反力のピーク値)が大き
くなりやすい。逆に、ばねK1のばね定数を小さくし過
ぎると、脚体3の着床直後の床反力の振動の減衰性が低
下する。また、ばねK2のばね定数が小さ過ぎると、袋
状部材19の復元力が弱くなり、特に、ロボット1の移
動速度が比較的速いときには、脚体3の離床動作後に、
次に該脚体3が着床するまでに、袋状部材19が、自然
状態もしくはそれに近い状態まで十分に復元しない虞れ
がある。
【0049】このため、本実施形態の着床衝撃緩衝装置
18では、これらの点を考慮して、袋状部材19のサイ
ズや該袋状部材19の復元力等が設定されている。従っ
て、着床衝撃緩衝装置18は、脚体3の着床動作時の衝
撃を適正に軽減することができる。
【0050】また、本実施形態の着床衝撃緩衝装置18
は、次のような効果も奏することができる。すなわち、
袋状部材19内に対して入出する流体は圧縮性流体の空
気であるため、着床衝撃緩衝装置18を軽量に構成する
ことができる。さらに、脚体3の着床動作の際に、袋状
部材19内の圧力が瞬時に増加することがなく、ある程
度の時定数を有して立ち上がるため、床反力の急変を避
けることができる。また、袋状部材19の圧縮時に該袋
状部材19から流出する空気は大気中に放出されると共
に、該袋状部材19の膨張時には大気中から新たな空気
が該袋状部材19内に流入するため、袋状部材19から
の空気の流出抵抗に伴う発熱が袋状部材19内に蓄積す
ることがない。つまり、着床衝撃緩衝装置18の放熱性
が良く放熱器等の発熱対策機器を備える必要がない。
【0051】また、脚体3の着床動作の際にばねとして
機能する袋状部材19内の空気のばね定数は、袋状部材
19の接地直後の圧縮に伴い小さくなるため、前述の複
合コンプライアンス動作の制御の効果を高めることがで
きる。すなわち、ロボット1の複合コンプライアンスの
動作の制御では、前述したように、実全床反力の水平方
向の軸回りのモーメント成分(以下、ここでは、実全床
反力モーメントという)を、そのモーメント成分の目標
値としての補償全床反力モーメント(補償全床反力モー
メントが「0」である場合も含む)に追従させるように
各足平機構6の位置及び姿勢が修正される。そして、こ
のような複合コンプライアンス動作制御は、床Aに傾き
があるような場合であっても、足平機構6の着床位置及
び姿勢を床A面になじませ、ロボット1の姿勢の安定性
を確保するためのものである。この場合、前記実全床反
力モーメントの補償全床反力モーメントへの追従性を高
めるためには、複合コンプライアンス動作制御における
コンプライアンスゲイン、すなわち、実全床反力モーメ
ントと補償全床反力モーメントとの間の偏差の変化に対
する足平機構6の目標着床位置及び姿勢の変化量(足首
関節9の回転角の変化量)を大きくすることが好まし
い。但し、上記コンプライアンスゲインを大きく採る
と、一般には、複合コンプラインス動作制御のループゲ
イン(これは、概ね、上記コンプライアンスゲインと、
足平機構6が有するばね機構(前記接地部材17、弾性
部材16、及び着床衝撃緩衝装置18)のトータル的な
ばね定数との積に比例する)が大きくなって、制御系が
不安定になりやすい。
【0052】しかるに、本実施形態の着床衝撃緩衝装置
18の前記ばねK1として機能する袋状部材19内の空
気のばね定数は、袋状部材19の接地直後の圧縮に伴い
小さくなるため、上記ループゲインが小さくなる。その
結果、前記コンプライアンスゲインを高めても、複合コ
ンプライアンス動作制御の安定性を確保することができ
る。従って、実全床反力モーメントの補償全床反力モー
メントへの追従性を高めることができ、ひいては、ロボ
ット1の姿勢の安定性の確保を高めることができる。
【0053】次に、本発明の第2実施形態を図6を参照
して説明する。図6は本実施形態の着床衝撃緩衝装置を
備えた足平機構の側面示の断面図である。尚、本実施形
態は、前記第1実施形態のものと袋状部材の形状のみが
相違するものであるので、前記第1実施形態と同一の参
照符号を用いる。そして、第1実施形態と同一構成部分
については説明を省略する。
【0054】前記第1実施形態では、袋状部材19を円
筒形状に形成したものを示したが、円筒形状に形成した
袋状部材19は、各足平機構6の着床動作の際に該袋状
部材19が接地した直後に該袋状部材19の内部の空気
がさほど加圧されない状態で樽型に形状変形しやすい。
そこで、本実施形態の着床衝撃緩衝装置18では、図6
に示すように、自然状態で樽型になるように形成した袋
状部材19が足平プレート部材12の底面に取着されて
いる。これ以外の構成(前記制御装置10の制御処理を
含む)は前記第1実施形態と全く同一である。
【0055】このような本実施形態の着床衝撃緩衝装置
18では、袋状部材19が接地した直後から該袋状部材
19内の空気が加圧されるため、着床衝撃緩衝装置18
による着床衝撃の緩衝作動の速応性が高まる。これ以外
の作用効果は、前記第1実施形態と同様である。
【0056】尚、以上説明した第1及び第2実施形態で
は、袋状部材19に対して入出する空気の流通路を足平
プレート部材12に穿設した流通孔により構成したが、
ホース管を用いて構成するようにしてもよい。
【0057】また、前記第1及び第2実施形態では、袋
状部材19を弾性材により構成して、該袋状部材19自
身に形状復元力をもたせたが、例えば袋状部材19を復
元力を有しない素材により構成し、コイルスプリング
等、別のばねにより袋状部材19を、所定の膨張状態に
付勢するようにしてもよい。
【0058】また、前記第1及び第2実施形態では、袋
状部材19は、上方に開口させたものを示したが密閉型
のものであってもよい。この場合には、該袋状部材に流
通孔を穿設し、その流通孔を介して該袋状部材内に対す
る空気の入出を行うようにすればよい。あるいは、布、
網、多孔質素材等、多数の細孔を有する素材により、袋
状部材を構成するようにしてもよい。
【0059】次に、本発明の第3実施形態を図7
(a),(b)を参照して説明する。図7(a),
(b)は、本実施形態の着床衝撃緩衝装置の流入・流出
手段の構成を示す断面図である。尚、本実施形態は、前
記第2実施形態のものと流入・流出手段の構成のみが相
違するものであるので、前記第1実施形態と同一構成部
分もしくは同一機能部分については、該第2実施形態と
同一の参照符号を用いて説明を省略する。
【0060】図7に示すように、本実施形態における着
床衝撃緩衝装置では、流入・流出手段23は、各足平機
構6の足平プレート部材12から上方に突設された中空
の弁室体24と、この弁室体24の内部に設けられた円
板状の弁体25とを備えている。弁室体24の内部は、
該弁室体24の下端部に穿設された流通穴24aを介し
て袋状部材19内に連通されていると共に、該弁室体2
4の上端部に穿設された流通穴24bを介して大気側に
連通されている。
【0061】弁体25は、その中心部に流通孔25aが
穿設され、一端部(図の左端部)には、切欠き部25b
が設けられている。また、弁体25は、その他端部(図
の右端部)に設けられた支軸26を支点として、切欠き
部25b側の端部が上下する方向に揺動可能とされてい
る。この場合、弁体25は、その上面部が図7(a)に
示すように弁室体24の上端部に当接する状態と、該弁
体25の下端部が図7(b)に示すように弁室体24の
下端部に当接する状態との間で揺動可能とされ、図7
(a)の状態では、弁体25の切欠き部25bを弁室体
24の上端部により閉蓋して、袋状部材19側の流通穴
24aと大気側の流通穴24bとを弁体25の流通孔2
5aのみを介して連通させ、図7(b)の状態では、両
流通穴24a,24bを弁体25の流通孔25a及び切
欠き部25bの両者を介して連通させるようになってい
る。また、弁体25は、足平機構6の着床動作に伴う袋
状部材19の圧縮の際には、該袋上部材19内の圧力の
上昇により、図7(a)の状態に揺動されると共に、足
平機構6の離床に伴う袋状部材19の膨張の際には、該
袋状部材19内に発生する負圧と重力とにより、図7
(b)の状態に揺動するようになっている。以上説明し
た以外の構成(前記制御装置10の制御処理を含む)
は、前記第2実施形態のものと同一である。
【0062】このような構成の流入・流出手段23を備
えた本実施形態の着床衝撃緩衝装置では、袋状部材19
の膨張の際に袋状部材19内に流入する空気は、図7
(b)に矢印で示すように、弁体25の流通孔25a及
び切欠き部25bの両者を通るので、その流入抵抗が比
較的小さなものとなる。その結果、該袋状部材19を速
やかに自然状態(膨張状態)に復帰させることができ
る。
【0063】一方、袋状部材19の圧縮の際に袋状部材
19から流出する空気は、図7(a)に矢印で示すよう
に、弁体25の流通孔25aのみを通るので、その流出
抵抗が比較的大きなものとなる。その結果、その流出抵
抗による着床衝撃緩衝装置のダンピング効果を高めるこ
とができる。これ以外の作用効果は、前記第2実施形態
と同様である。
【0064】次に、本発明の第4実施形態を図8を参照
して説明する。図8は本実施形態の着床衝撃緩衝装置を
備えた足平機構の要部を模式化して示した図である。
尚、本実施形態では、足平機構は、着床衝撃緩衝装置に
係わる構成を除いて前記第2実施形態のものと同一であ
り、図8では、足平機構の要部構成のみを記載してい
る。また、本実施形態の説明では、前記第2実施形態と
同一構成部分もしくは同一機能部分については、第2実
施形態と同一の参照符号を用い、説明を省略する。
【0065】本実施形態は、前記第3実施形態のものの
着床衝撃緩衝装置の流入・流出手段23と同等の機能を
有する流入・流出手段を逆止弁等を用いて構成したもの
である。すなわち、図8を参照して、本実施形態では、
着床衝撃緩衝装置18の流入・流出手段26は、袋状部
材19内に連通して袋状部材19側から導出された一対
の流体管路27,28と、これらの流体管路27,28
は、その先端部(袋状部材19と反対側の端部)を合流
させた合流管路29を介して大気側に開放されている。
そして、流体管路27には絞り部30が設けられ、流体
管路28には逆止弁31が設けられている。この場合、
逆止弁31は、袋状部材19内から流体管路28を通っ
て空気が流出するのを遮断するように設けられている。
かかる流入・流出手段26以外の構成(前記制御装置1
0の制御処理を含む)は、前記第2実施形態のものと同
一である。
【0066】このような流入・流出手段26を備えた着
床衝撃緩衝装置18では、袋状部材19の圧縮時には、
該袋状部材19内から絞り部30を有する流体管路27
及び合流管路29を介して大気中に空気が流出し、逆止
弁31によって流体管路28には空気が流れない。従っ
て、その流出抵抗が比較的大きいものとなる。また、袋
状部材19の膨張時には、大気中の空気が合流管路29
から、両流体管路27,28を介して袋状部材19内に
流入する。従って、その流入抵抗が比較的小さいものと
なる。この結果、前記第3実施形態と同様の作用効果を
奏する。
【0067】尚、本実施形態では、絞り部30と逆止弁
31とを別体構成としたが、本実施形態の流入・流出手
段26を、通常的な構造の一方向絞り弁を用いて構成す
るようにしてもよい。
【0068】次に本発明の第5実施形態を図9を参照し
て説明する。図9は本実施形態の着床衝撃緩衝装置を備
えた足平機構の要部を模式化して示した図である。尚、
本実施形態では、足平機構は、着床衝撃緩衝装置に係わ
る構成を除いて前記第2実施形態のものと同一であり、
図9では、足平機構の要部構成のみを記載している。ま
た、本実施形態の説明では、前記第2実施形態と同一構
成部分もしくは同一機能部分については、第2実施形態
と同一の参照符号を用い、説明を省略する。
【0069】前述の第1〜第4実施形態では、袋状部材
19に対する空気の流入・流出をそれぞれ行うための流
通路の全部もしくは一部を共用したものを示したが、本
実施形態は、袋状部材19への空気の流入と、袋状部材
19からの空気の流出を各別の流通路で行うようにした
ものである。すなわち、本実施形態における着床衝撃緩
衝装置18の流入・流出手段32は、袋状部材19内に
連通して袋状部材19側から導出された一対の流体管路
33,34を備え、これらの流体管路33,34の先端
部(袋状部材19側と反対側の端部)は大気側に開放さ
れている。そして、流体管路33には、袋状部材19内
への空気の流入を阻止する逆止弁35と絞り部36とが
設けられ、流体管路34には、袋状部材19からの空気
の流出を阻止する逆止弁37と絞り部38とが設けられ
ている。この場合、流体管路33の絞り部36の開口面
積は、流体管路34の絞り部38の開口面積よりも小さ
いものとされている。尚、流体管路34の絞り部38の
開口面積は、該流体管路34の他の部分の開口面積と同
一でもよい。以上説明した以外の構成(前記制御装置1
0の制御処理を含む)は、前記第2実施形態のものと同
一である。
【0070】このような流入・流出手段32を備えた着
床衝撃緩衝装置18では、袋状部材19の圧縮時には、
流体管路33のみを介して袋状部材19内の空気が大気
側に流出し、このときの流出抵抗が絞り部36によって
規定される。また、袋状部材19の膨張時には、流体管
路34のみを介して袋状部材19内に大気側の空気が流
入し、このときの流入抵抗が絞り部38によって規定さ
れる。従って、袋状部材19に対する空気の流入・流出
抵抗を各別に所望の特性に設定できる。また、本実施形
態では、絞り部36の開口面積は、絞り部38の開口面
積よりも小さいので袋状部材19に対する空気の流出抵
抗は流入抵抗よりも大きい。従って、前記第3あるいは
第4実施形態と同様の作用効果を奏する。これ以外の作
用効果は、前記第2実施形態のものと同様である。
【0071】尚、流入・流出手段の構成の簡略化や、部
品点数を少なくする点では、袋状部材19に対する空気
の入出を、流通路の全部もしくは一部を共用して行う前
記第1〜第4実施形態のものが有利である。
【0072】また、本実施形態で、流体管路33の逆止
弁35を省略することも可能であり、この場合には、袋
状部材19の膨張時に、両流体管路33,34を介して
袋状部材19内に空気が流入することとなる。但し、流
体管路33を介して袋状部材19内に流入する空気量よ
りも流体管路34を介して袋状部材19内に流入する空
気量の方が多くなる。
【0073】次に、本発明の第6実施形態を図10を参
照して説明する。図10は本実施形態の着床衝撃緩衝装
置を備えた足平機構の要部を模式化して示した図であ
る。尚、本実施形態では、足平機構は、着床衝撃緩衝装
置に係わる構成を除いて前記第2実施形態のものと同一
であり、図10では、足平機構の要部構成のみを記載し
ている。また、本実施形態の説明では、前記第2実施形
態と同一構成部分もしくは同一機能部分については、第
2実施形態と同一の参照符号を用い、説明を省略する。
【0074】本実施形態の着床衝撃緩衝装置18では、
流入・流出手段39として、袋状部材19内に連通して
袋状部材19側から導出された一対の流体管路40,4
1を備え、これらの流体管路40,41の先端部(袋状
部材19側と反対側の端部)は大気側に開放されてい
る。そして、流体管路40には、前記制御装置10によ
り電磁的に開口面積を制御可能な可変絞り42(電磁比
例弁)が設けられ、流体管路41には、袋状部材19か
ら空気が流体管路41を通って流出を阻止する逆止弁4
3が設けられている。この場合、本実施形態では、制御
装置10は、ロボット1の移動速度が速い程、可変絞り
42の開口面積を小さくするように該可変絞り42を制
御する。これ以外の構成(前記制御装置10の制御処理
を含む)は、前記第2実施形態のものと同一である。
【0075】かかる本実施形態の着床衝撃緩衝装置18
では、袋状部材19の圧縮時には、可変絞り42を有す
る流体管路40を介して袋状部材19内の空気が大気側
に流出する。また、袋状部材19の膨張時には、流体管
路40,41の両者を介して袋状部材19内に大気中の
空気が流入する(但し、大部分の空気は、流体管路41
を介して袋状部材19内に流入する)。従って、袋状部
材19に対する空気の流出抵抗及び流入抵抗の大小関係
に関しては、前記第3〜第5実施形態のものと同様であ
る。
【0076】一方、本実施形態では、ロボット1の移動
速度が速いほど、可変絞り42の開口面積を小さくし
て、袋状部材19からの空気の流出抵抗を大きくするの
で、ダンピング効果が高まる。このため、ロボット1の
移動速度が速いほど、各脚体3の着床動作時に該脚体3
に作用する床反力を速やかに定常化することできる。こ
れ以外の作用効果については、前記第2実施形態と同様
である。
【0077】次に、本発明の第7施形態を図11参照し
て説明する。図11は本実施形態の着床衝撃緩衝装置を
備えた足平機構の要部を模式化して示した図である。
尚、本実施形態では、足平機構は、着床衝撃緩衝装置に
係わる構成を除いて前記第2実施形態のものと同一であ
り、図11では、足平機構の要部構成のみを記載してい
る。また、本実施形態の説明では、前記第2実施形態と
同一構成部分もしくは同一機能部分については、第2実
施形態と同一の参照符号を用い、説明を省略する。
【0078】本実施形態の着床衝撃緩衝装置18では、
流入・流出手段44として、袋状部材19内に連通して
袋状部材19側から導出された3個の流体管路45,4
6,47を備え、これらの流体管路45〜47の先端部
(袋状部材19側と反対側の端部)は大気側に開放され
ている。そして、流体管路45には、絞り部48が設け
られ、流体管路46には、袋状部材19から空気が流体
管路46を通って流出するのを阻止する逆止弁49が設
けられている。さらに、流体管路47には、前記制御装
置10により設定圧を電磁的に制御可能なリリーフ弁5
0が設けられている。この場合、本実施形態では、制御
装置10は、ロボット1の移動速度が速い程、リリーフ
弁50の設定圧を大きくするように該リリーフ弁50を
制御する。これ以外の構成(前記制御装置10の制御処
理を含む)は、前記第2実施形態のものと同一である。
【0079】かかる本実施形態の着床衝撃緩衝装置18
では、袋状部材19の圧縮時には、絞り部48を有する
流体管路45を介して袋状部材19内の空気が大気側に
流出する。また、袋状部材19の膨張時には、流体管路
45,46の両者を介して袋状部材19内に大気中の空
気が流入する(但し、大部分の空気は、流体管路46を
介して袋状部材19内に流入する)。従って、袋状部材
19に対する空気の流出抵抗及び流入抵抗の大小関係に
関しては、前記第3〜第6実施形態のものと同様であ
る。
【0080】一方、本実施形態では、袋状部材19の圧
縮時に、該袋状部材19内に圧力がリリーフ弁50の設
定圧を超えると、該リリーフ弁50が開成し、袋状部材
19内の圧力の更なる上昇が阻止される。これにより、
袋状部材19内の圧力が過剰に高くなるのを防止でき
る。この場合、一般に、ロボット1の移動速度が速いほ
ど、脚体3の運動エネルギーが大きくなるので、該運動
エネルギーを吸収する上で、袋状部材19内の圧力は、
ロボット1の移動速度が速い程、より高圧の圧力まで上
昇することが好ましい。このため、本実施形態では、ロ
ボット1の移動速度が速い程、リリーフ弁50の設定圧
を大きくするようにしている。これにより、本実施形態
の着床衝撃緩衝装置18による着床衝撃の軽減効果を、
ロボット1の移動速度によらずに適正に確保することが
できる。
【0081】次に、本発明の第8実施形態を図12及び
図13を参照して説明する。図12は本実施形態の着床
衝撃緩衝装置を備えた足平機構の要部を模式化して示し
た図、図13は本実施形態の着床衝撃緩衝装置の作動を
説明するための線図である。尚、本実施形態では、足平
機構は、着床衝撃緩衝装置に係わる構成を除いて前記第
2実施形態のものと同一であり、図12では、足平機構
の要部構成のみを記載している。また、本実施形態の説
明では、前記第2実施形態と同一構成部分もしくは同一
機能部分については、第2実施形態と同一の参照符号を
用い、説明を省略する。
【0082】図12を参照して、本実施形態の着床衝撃
緩衝装置18では、流入・流出手段51として、袋状部
材19内に連通して袋状部材19側から導出された一対
の流体管路52,53を備え、これらの流体管路52,
53の先端部(袋状部材19側と反対側の端部)はアキ
ュムレータ54及び加圧ポンプ55からなる空圧源56
に接続されている。該空圧源56は、大気圧よりも高い
所定圧の空気の供給源である。そして、流体管路52に
は、絞り部57と、袋状部材19に流体管路53を通っ
て空気が流入するのを阻止する逆止弁58とが設けら
れ、流体管路53には、絞り部59と、袋状部材19か
ら流体管路53を通って空気が流出するのを阻止する逆
止弁60と、前記制御装置10により開閉制御可能な電
磁弁61とが設けられている。この場合、絞り部57の
開口面積は、絞り部59の開口面積よりも小さいものと
されている。
【0083】また、本実施形態では、袋状部材19は、
その自然状態に膨張した状態(図12に示す状態)で
は、その内部の圧力が大気圧より高くなっても、該自然
状態の形状がほぼ維持され、弾性力(形状復元力)がほ
とんど発生しないようになっている。つまり、袋状部材
19の容積は、自然状態における容積がほぼ上限容積と
なるようになっている。このような袋状部材19は、例
えば伸び難い弾性材や、基布等、伸びない素材を混入し
た弾性材により構成されている。さらに、本実施形態で
は、前記制御装置10は、例えば、脚体3の離床状態で
は、電磁弁61を開弁制御し、脚体3の着床状態では、
電磁弁61を閉弁制御するようにしている。以上説明し
た以外の構成(制御装置10の制御処理を含む)は、前
記第2実施形態と同一である。
【0084】かかる本実施形態の着床衝撃緩衝装置18
では、脚体3の離床状態において電磁弁61が開弁され
ている。このため、脚体3の離床状態において、前記空
圧源56から大気圧よりも高圧の空気が流体管路53を
通って、袋状部材19内に流入し、該袋状部材19が自
然状態(図12に示す状態)に膨張する。この場合、流
体管路53の絞り部59の開口面積は比較的広いので、
袋状部材19内への空気の流入抵抗は比較的小さく、該
袋状部材19は自然状態(膨張状態)まで速やかに膨張
する。また、この場合、該袋状部材19は、本実施形態
では自然状態において形状復元力が生じないため、該袋
状部材19の膨張状態では、袋状部材19内の圧力と、
大気圧との差によって、該袋状部材19内の空気が予圧
を有することとなる。
【0085】また、脚体3の着床動作の際には、その着
床動作に伴う袋状部材19の接地後、該袋状部材19が
その内部の空気と共に、圧縮・加圧され、該袋状部材1
9から流体管路52を通って空気が流出する。そして、
このとき、流体管路52の絞り部57によって、空気の
流出抵抗が発生する。これにより、基本的には、前記第
1〜7実施形態と同様に、着床衝撃を軽減することがで
きる。そして、この場合、流体管路52の絞り部57の
開口面積は比較的小さいものとなっていると共に、袋状
部材19から流出する空気の圧力が高圧であるため、袋
状部材19の圧縮時の空気の流出抵抗が高まり、本実施
形態の着床衝撃緩衝装置18のダンピング効果を高める
ことができる。
【0086】さらに、本実施形態では、特に、袋状部材
19の膨張状態において、その内部の空気に予圧が与え
られているため、袋状部材19がその圧縮に伴い発生す
る反力は、図13に示すように、袋状部材19の圧縮開
始直後に急激に増加し、その後、袋状部材19の圧縮量
(袋状部材19の高さ方向の圧縮量)の増加に伴い線形
的に該反力が増加していくものとなる。このため、脚体
3の着床動作に伴う袋状部材19の接地直後に該脚体3
の足平機構6の運動量を迅速に減少させることができ
(袋状部材19の接地直後に足平機構6の運動量を減少
させる方向の力積を大きくできる)、ひいては、脚体3
の着床動作の際に該脚体3に作用する衝撃荷重(床反
力)のピーク値を小さくすることができる。つまり、着
床衝撃の軽減効果を高めることができる。
【0087】さらに、本実施形態では、脚体3の着床状
態では、電磁弁61が閉弁されているため、袋状部材1
9には、空気が流入できず、該袋状部材19が圧縮状態
に維持される。従って、袋状部材19の箇所に床反力を
作用させることなく、足平機構6の着床状態での姿勢制
御によって、該足平機構6の所望の部位に集中的に床反
力を作用させるようにすることができる。例えば、ロボ
ット1が前のめりに転倒しそうになった時に、足平機構
6の前端側に床反力を集中させるようにすることができ
る。この結果、ロボット1の姿勢の安定化を容易に図る
ことができる。尚、これに関して、補足説明をすると、
仮に脚体3の着床状態で電磁弁61を開弁したままにし
ておくと、袋状部材19には、常に高圧の空気が空圧源
56から流入しようとする(袋状部材19が常に膨らも
うとする)ため、該袋状部材19の箇所には常に床反力
が作用することとなる。このため、足平機構6の所望の
部位に床反力を集中させることができず、足平機構6の
着床状態における姿勢制御によるロボット1の姿勢の安
定化に限界が生じやすくなる。これに対して、本実施形
態の着床衝撃緩衝装置18では、上述のようにロボット
1の姿勢の安定化の限界を高めることができる。
【0088】尚、上記第8実施形態では、袋状部材19
を弾性材により構成したが、弾性を有しない可撓性の素
材により構成してもよい。このようにしても、前記第8
実施形態では、袋状部材19内に高圧の空気を流入させ
るので、該袋状部材19を膨張させることができる。ま
た、前記電磁弁61の開閉制御に関しては、脚体3が着
床状態から離床状態に移行した直後の期間では、電磁弁
61を閉弁保持するようにして、袋状部材19を圧縮状
態に維持するようにしてもよい。このようにすると、脚
体3の離床動作を円滑に行うことができる。
【0089】また、前記第8実施形態では、袋状部材1
9は、伸びにくい素材等を使用することにより、自然状
態よりも膨張しないようにして該袋状部材19内の空気
に予圧をもたせるようにしたが、該袋状部材19がその
内部の圧力を大気圧よりも高圧にしても、機構的に自然
状態よりも膨張しないようにして、該袋状部材19の内
部の空気に予圧をもたせるようにすることも可能であ
る。このような予圧付与機構の例を、第9実施形態及び
第10実施形態として、それぞれ図14、図15に示
す。尚、図14及び図15では、前記第8実施形態と同
一構成部分は、同一の参照符号を付している。
【0090】図14に示す第9実施形態では、袋状部材
19内の底面部にプレート部材61が固設され、このプ
レート部材61が袋状部材19の内部で足平プレート部
材12に可撓性のワイヤ62を介して連結されている。
その他の構成は、前記第8実施形態と同一である。この
第9実施形態では、ワイヤ62が伸びた状態が、袋状部
材19の膨張状態であり、この状態以上には、袋状部材
19が膨張しない。従って、袋状部材19の膨張状態
で、その内部の空気に前記第8実施形態と同様に予圧を
もたせることができる。尚、袋状部材19の圧縮は、ワ
イヤ62が撓むことにより支障なく行われる。
【0091】図15に示す第10実施形態では、袋状部
材19内の底面部にプレート部材63が固設され、この
プレート部材63から上方に向かって延設されたロッド
部材64が足平プレート部材12を上下方向(袋状部材
19の圧縮方向)に摺動自在に貫通して、該足平プレー
ト部材12の上側に突出している。そして、該ロッド部
材64の上端部には、ストッパプレート65が固設さ
れ、このストッパプレート65が足平プレート部材12
の上面部に当接することで、ロッド部材64の下方への
移動が規制されるようになっている。その他の構成は、
前記第8実施形態と同一である。この第10実施形態で
は、ストッパプレート65が足平プレート部材12の上
面部に当接した状態が、袋状部材19の膨張状態であ
り、この状態以上には、袋状部材19が膨張しない。従
って、袋状部材19の膨張状態で、その内部の空気に前
記第8実施形態と同様に予圧をもたせることができる。
尚、袋状部材19の圧縮は、ストッパプレート65が足
平プレート部材12上からその上方に離反しつつロッド
部材64が上動することにより、支障なく行われる。
【0092】次に、本発明の第11実施形態を図16及
び図17を参照して説明する。図16は本実施形態の着
床衝撃緩衝装置を備えた足平機構の要部を模式化して示
した図、図17は、本実施形態に係わる制御処理を示す
フローチャートである。尚、本実施形態では、足平機構
は、着床衝撃緩衝装置に係わる構成を除いて前記第2実
施形態のものと同一であり、図16では、足平機構の要
部構成のみを記載している。また、本実施形態の説明で
は、前記第2実施形態と同一構成部分もしくは同一機能
部分については、第2実施形態と同一の参照符号を用
い、説明を省略する。
【0093】図16に示すように、本実施形態の着床衝
撃緩衝装置18では、流入・流出手段66として、袋状
部材19内に連通して袋状部材19側から導出された一
対の流体管路67,68を備え、流体管路67の先端部
(袋状部材19側と反対側の端部)は、空気が充填され
たエア室69に接続されている。また、流体管路68の
先端部(袋状部材19側と反対側の端部)は大気側に開
放されている。そして、これらの流体管路67,68に
は、それぞれ前記制御装置10により開閉状態を制御可
能な電磁比例弁70,71が設けられている。さらに、
袋状部材19の内部には、その内部の圧力を検出する圧
力センサ72が設けられ、その出力は前記制御装置10
に入力されるようになっている。尚、エア室69内の空
気の圧力は大気圧よりも高圧とされている。また、袋状
部材19は、前記第8実施形態と同様に、その内部の圧
力が大気圧より高くなっても、自然状態以上にはほとん
ど膨張しないように、伸びにくい弾性材により構成され
ている。また、以下の説明では、電磁比例弁70をエア
室側電磁比例弁70、電磁比例弁71を大気側電磁比例
弁71と称する。
【0094】この場合、本実施形態では、制御装置10
は、前述したロボット1の動作制御と並行して、図17
のフローチャートに示す処理を、各脚体3毎に、前記図
4のフローチャートのSTEP5の処理と並行して制御
サイクル毎に実行し、前記電磁比例弁70,71の開閉
状態を制御するようにしている。
【0095】すなわち、制御装置10は、現在設定され
ている歩容パラメータ(ロボット1の移動モードや、歩
幅、移動速度等)に応じて、脚体3の離床状態で袋状部
材19内に大気中の空気を流入させる期間と規定する大
気吸入時間Tinと、脚体3の離床状態で袋状部材19内
にエア室69内の空気を流入させて袋状部材19内の圧
力を昇圧する期間を規定する昇圧時間Tupと、脚体3の
着床動作の際の袋状部材19の接地後に袋状部材19内
の空気を大気側に流出させるタイミングを規定する切換
え圧Pcとを設定する(STEP11)。尚、大気吸入
時間Tinは基本的には、ロボット1の移動速度が速いほ
ど、短い時間に設定され、昇圧時間Tupは基本的には、
ロボット1の移動速度が速いほど、長い時間に設定さ
れ、切換え圧Pcは、基本的にはロボット1の移動速度
が速いほど、高い圧力に設定される。
【0096】さらに、制御装置10は、現在設定されて
いる歩容パラメータに基づいて、脚体3が支持脚期とな
る時間Tsup(足平機構6が接地部材17もしくは袋状
部材19を介して接地した状態に維持される時間。以
下、支持脚時間Tsupという)を求める(STEP1
2)。
【0097】次いで、制御装置10は、現在時刻tが、
0≦t<Tsupであるか否か、すなわち、現在時刻tが
支持脚期内のタイミングであるか否かを判断する(ST
EP13)。このとき、現在時刻tが支持脚期内にある
ときには、制御装置10はさらに、前記圧力センサ72
により検出圧力が前記切換え圧Pcまで上昇したか否か
を判断し(STEP14)、該検出圧力が切換え圧Pc
まで上昇していないときには、前記大気側電磁比例弁7
1を全閉状態に保持すると共に、エア室側電磁比例弁7
0を半開状態に保持する(STEP15)。また、ST
EP14で、検出圧力が切換え圧Pcまで上昇した場合
には、大気側電磁比例弁71を半開状態に保持すると共
に、エア室側電磁比例弁70を全閉状態に保持する(S
TEP16)。尚、この場合、STEP16の処理を実
行した後には、制御装置10は、現在時刻tが支持脚期
内にある限り、検出圧力が切換え圧Pcよりも低い圧力
に低下しても、大気側電磁比例弁71を半開状態に保持
すると共に、エア室側電磁比例弁70を全閉状態に保持
する。
【0098】前記STEP13において、0≦t<Tsu
pでない場合には、制御装置10は、さらに、現在時刻
tがTsup≦t<Tsup+Tinであるか否か、すなわち、
脚体3の支持脚期の終了後、大気吸入時間Tinが経過す
るまでの期間(以下、この期間を大気吸入期間という)
内であるか否かを判断する(STEP17)。このと
き、現在時刻tが大気吸入期間内にあるときには、制御
装置10は、大気側電磁比例弁71を全開状態に保持す
ると共に、エア室側電磁比例弁70を全閉状態に保持す
る(STEP18)。
【0099】さらに、STEP17において、Tsup≦
t<Tsup+Tinでない場合には、制御装置10は、現
在時刻tが、Tsup+Tin≦t<Tsup+Tin+Tupであ
るか否か、すなわち、前記大気吸入期間を過ぎてから、
前記昇圧時間Tupが経過するまでの期間(以下、この期
間を昇圧期間という)内であるか否かを判断する(ST
EP19)。このとき、現在時刻tが昇圧期間内にある
ときには、制御装置10は、大気側電磁比例弁71を全
閉状態に保持すると共に、エア室側電磁比例弁70を全
開状態に保持する(STEP20)。
【0100】また、制御装置10は、STEP19にお
いて、現在時刻tが昇圧期間内にないときには(このと
き、前記支持脚期及び大気吸入期間でもない)、前記S
TEP15と同様に、前記大気側電磁比例弁71を全閉
状態に保持すると共に、電磁比例弁70を半開状態に保
持する(STEP21)。
【0101】このように電磁比例弁70,71の開閉状
態を制御する本実施形態の着床衝撃緩衝装置18では、
脚体3の袋状部材19の接地の少し前から、大気側電磁
比例弁71が全閉状態に保持されると共に、エア室側電
磁比例弁70が半開状態に保持されている。このため、
脚体3の着床動作に伴う袋状部材19の接地直後におい
て、該袋状部材19がその内部の空気と共に圧縮・加圧
されつつ、該袋状部材19内の空気が半開状態のエア室
側電磁比例弁70により形成される絞りを介してエア室
69に流出する。従って、袋状部材19内の空気が流出
抵抗を伴って流出し、ダンピング効果が発生する。尚、
このとき、エア室69内の圧力が上昇して高圧になる。
【0102】さらに、袋状部材19の圧縮が進行して、
その内部の圧力が前記切換え圧Pcを越えると、大気側
電磁比例弁71が半開状態に保持されると共に、エア室
側電磁比例弁70が全閉状態に保持される。このため、
袋状部材19内の空気は、半開状態の大気側電磁比例弁
71により形成される絞りを介して大気側に流出する。
従って、袋状部材19の接地直後と同様、袋状部材19
内の空気が流出抵抗を伴って流出し、ダンピング効果が
発生する。このような、脚体3の着床動作の際の、袋状
部材19の圧縮及びその内部の空気の流出動作によっ
て、前記第2実施形態等と同様に、着床衝撃が軽減され
る。
【0103】一方、脚体3の支持脚期が過ぎ、該脚体3
の支持脚期の終了直後の前記大気吸入期間においては、
大気側電磁比例弁71が全開状態に保持されると共に、
エア室側電磁比例弁70が引き続き全閉状態に保持され
る。このため、袋状部材19の膨張状態への復元力によ
り該袋状部材19が膨張しつつ、大気中の空気が袋状部
材19内に流入する。そして、前記大気吸入期間が過ぎ
て該袋状部材19がある程度膨張すると、次に、前記昇
圧期間において、大気側電磁比例弁71が全閉状態に保
持されると共に、エア室側電磁比例弁70が全開状態に
保持される。このため、エア室69内の高圧の空気が袋
状部材19内に流入し、該袋状部材19内の圧力が大気
圧よりも高圧になる。この結果、袋状部材19内の空気
には、前記第8実施形態のものと同様に、予圧が与えら
れることとなる。尚、昇圧期間の終了後(遊脚側の脚体
3が再び着床する少し前)には、大気側電磁比例弁71
が全閉状態に保持されると共に、エア室側電磁比例弁7
0が半開状態に保持され、次の着床動作に備えられる。
この状態では、エア室69内の圧力と袋状部材19内に
圧力とは基本的には同等になる。
【0104】上述のように、本実施形態では、脚体3の
着床前に前記第8実施形態と同様に袋状部材19内の空
気に予圧が与えられるため、該第8実施形態と同様の作
用効果を奏する。そして、この場合、特に本実施形態で
は、空圧源を必要としないため、着床衝撃緩衝装置18
の構成が簡単になると共に、着床衝撃緩衝装置18を含
めたロボットのエネルギー消費を少なくできる。また、
エア室側電磁比例弁70が半開状態であるときに、エア
室69と袋状部材19との間で流出抵抗を伴って空気が
流れることにより生じる熱は、大気側電磁比例弁71を
半開状態もしくは全開状態としたときに、大気側に放出
されるので、本実施形態の着床衝撃緩衝装置18に熱が
継続的に蓄積されることがない。この結果、放熱器を別
途備えたりする必要がなく、これによっても、着床衝撃
緩衝装置18の構成を簡略化できる。
【0105】尚、本実施形態の着床衝撃緩衝装置18で
は、膨張状態の袋状部材19に予圧を与えるために、前
記第9実形態や第10実施形態で説明したような予圧付
与機構を採用してもよい。
【0106】また、前記第11実施形態では、袋状部材
19の内部を大気側に連通させるための流体管路68及
び大気側電磁比例弁71を備えたが、これらを除去し
て、エア室69と袋状部材19との間でのみ空気を授受
するようにすることも可能である。この場合には、例え
ば、エア室側電磁比例弁70を半開状態に維持してお
く。これにより、袋状部材19の膨張状態では、前記第
8実施形態や第9実施形態と同様に袋状部材19内の圧
力が高圧になって、その内部の空気に予圧が付与され
る。従って、着床衝撃の軽減に関して前記第8実施形態
や第9実施形態と同様の効果が得られる。但し、空気
は、エア室69及び袋状部材19の内部に密封されるた
め、両者間で空気が流れるときの流体抵抗に伴う発熱が
蓄積しやすい。従って、放熱器等を別途備えることが好
ましい。
【0107】次に、本発明の第12実施形態を図18を
参照して説明する。図18は本実施形態の着床衝撃緩衝
装置を備えた足平機構の側面示の断面図である。尚、本
実施形態は、前記第1及び第2実施形態のものと、足平
機構の一部の構成と着床衝撃緩衝装置の一部の構成のみ
が相違するものであるので、前記第1及び第2実施形態
と同一構成部分もしくは同一機能部分については、該第
1及び第2実施形態と同一の参照符号を用い、説明を省
略する。
【0108】本実施形態では、足平機構6の上面部に
は、前記第1及び第2実施形態のものと同様に断面方形
状の筒部材13が固設されており、筒部材13内に、前
記第2実施形態の袋状部材と同様に上方に開口した樽形
の袋状部材19(可変容積体)が収容されている。この
場合、袋状部材19の底面部は、筒部材13内で足平プ
レート部材12に固着されている。また、筒部材13内
には、袋状部材19の上側で、有底の可動筒部材73が
収容され、この可動筒部材73は、筒部材13の内周面
に沿って上下動自在に設けられている。そして、該可動
筒部材73の底部に前記袋状部材19の開口端部が固設
されている。従って、可動筒部材73は、袋状部材19
を介して足平プレート部材12に連結されている。さら
に、可動筒部材73の底部には、本実施形態における流
入・流出手段としての流通路(流通孔)74が袋状部材
19の内部に連通して穿設されている。この流通路74
は絞り通路となっており、前記袋状部材19と併せて本
実施形態の着床衝撃緩衝装置18を構成するものであ
る。
【0109】また、可動筒部材73の内部には、その内
周面に沿ってほぼ上下方向に可動な可動プレート75が
収容され、この可動プレート75は、その下面の周縁部
がばね、ゴム等の弾性材からなる複数の弾性部材76
(図ではばねとして記載している)を介して可動筒部材
73の上面部に連結されている。そして、この可動プレ
ート75の上面部に6軸力センサ15を介して脚体3の
足首関節9が連結されている。
【0110】尚、可動筒部材73の内部の空間(可動プ
レート75との間の空間)は、図示しない穴や隙間を介
して大気側に開放されている。従って、袋状部材19の
内部は、流通路74を介して大気側に連通しており、該
袋状部材18が図示のように膨張した状態では、該袋状
部材18の内部に大気圧の空気が充填されている。ま
た、本実施形態では、袋状部材19は、脚体3の離床状
態において、足平プレート部材12等の重量により袋状
部材19が伸びて可動筒部材73が筒部材13から抜け
落ちることがないように、図示の膨張状態(自然状態)
以上には伸び難い弾性材により構成されている。もしく
は、構造的に可動筒部材73が筒部材13から抜け落ち
ないようになっている。以上説明した以外の構成(前記
制御装置10の制御処理を含む)は、前記第1及び第2
実施形態のものと同一である。
【0111】上述のように構成された本実施形態の着床
衝撃緩衝装置18では、脚体3の着床動作の際に、該脚
体3の足平機構6が接地部材17を介して接地すると、
袋状部材19が圧縮されつつ、該袋状部材19内の空気
が流通路74を介して流出する。このとき、流通路74
は絞り通路であるので、流出抵抗を生じる。このような
本実施形態の着床衝撃緩衝装置18の作動により、脚体
3の着床動作の際の着床衝撃が前記第1及び第2実施形
態のものと同様に軽減される。また、脚体3の離床状態
では、袋状部材19がその弾性力により、元の膨張状態
に復元し、このとき、大気中の空気が流通路74を介し
て袋状部材19内に流入する。
【0112】尚、本実施形態では、可変容積体として袋
状部材19を備えたが、例えば、前記筒部材13を円筒
状(シリンダチューブ状)に形成すると共に、可動筒部
材73をピストン状に形成し、筒部材13内における可
動筒部材73の下側の空間の可変容積体として構成する
ようにすることも可能である。
【0113】次に、本発明の第13実施形態を図19を
参照して説明する。図19は本実施形態の着床衝撃緩衝
装置を備えた足平機構の要部の側面示の断面図である。
尚、本実施形態は、前記第1及び第2実施形態のもの
と、着床衝撃緩衝装置を含めた足平機構の一部の構成の
みが相違するものであるので、図19では、足平機構の
要部構成のみを記載している。また、本実施形態の説明
では、前記第1及び第2実施形態と同一構成部分もしく
は同一機能部分については、該第1及び第2実施形態と
同一の参照符号を用い、説明を省略する。
【0114】図19に示すように、本実施形態の着床衝
撃緩衝装置18では、足平機構6の足平プレート部材1
2の底面には、それをほぼ全面にわたって覆うようにし
て可変容積体としての袋状部材77が取着されている。
この袋状部材77は、前記第1及び第2実施形態のもの
と同様にゴム等の弾性材により上方に開口した有底容器
状に形成され、その開口端部が全周にわたって足平プレ
ート部材12の下面部の周縁部に固着されている。そし
て、この袋状部材77の底面部の四隅(袋状部材77の
前部寄りの箇所の両側部と、後部寄りの箇所の両側部)
には、前記第1及び第2実施形態のものの接地部材17
の硬質層17bに相当する接地部78が袋状部材77と
一体に設けられている。尚、接地部78は袋状部材77
と別体でもよい。
【0115】また、袋状部材77の内部には、スポンジ
79(より一般的に言えば軟質の弾性多孔質体)が該袋
状部材77の内部のほぼ全領域にわたって収容されてい
る。さらに、袋状部材77の内部は、前記第1及び第2
実施形態のものと同様に、流体・流出手段として足平プ
レート部材12に穿設された流通路20を介して大気側
に連通されている。尚、本実施形態では、足平接地プレ
ート12には、前記第1及び第2実施形態で備えた接地
部材17は備えられていない。以上説明した以外の構成
(制御装置10の制御処理を含む)は、前記第1及び第
2実施形態のものと同一である。
【0116】かかる本実施形態の着床衝撃緩衝装置18
では、脚体3の着床動作の際に袋状部材77が、その内
部の空気及びスポンジ79と共に圧縮される。そして、
袋状部材77から空気が流通路20を介して大気側に流
出し、この時、該空気の流出抵抗が発生する。従って、
着床衝撃に軽減に関する基本的作用効果は、前記第1及
び第2実施形態のものと同一である。
【0117】一方、本実施形態の着床衝撃緩衝装置18
では、袋状部材77内にスポンジ79が収容されている
ため、次のような効果がある。すなわち、袋状部材77
がスポンジ79と共に圧縮されると、袋状部材77だけ
でなくスポンジ79も形状復元力を有するため、脚体3
の離床によって、袋状部材77が速やかに自然状態に膨
張する。また、スポンジ79が袋状部材77内に充填さ
れていることで、袋状部材77の圧縮時に、該袋状部材
77の一部が過剰に大きな曲率となることが避けられ
る。その結果、袋状部材77が圧縮により破損してしま
うような事態を防止できる。さらに、袋状部材77の圧
縮時に、スポンジ79の孔内の空気が該スポンジ79か
ら流出するときに、流出抵抗が発生するため、本実施形
態の着床衝撃緩衝装置18のダンピング効果を高めるこ
とができる。さらに、袋状部材77の圧縮時に該袋状部
材77内の空気が前記流通路20を介して流出するとき
に発生する音がスポンジ79によりある程度吸収される
ため、消音効果を得ることができる。
【0118】尚、本実施形態では、袋状部材77の内部
のほぼ全領域にわたってスポンジ79を収容するように
したが、袋状部材77の内部の複数の領域(例えば、袋
状部材77の四隅)に分散させてスポンジを袋状部材7
7に充填するようにしてもよい。また、前記第1〜第1
2実施形態でそれぞれ備えた袋状部材19の内部に、第
13実施形態と同様にスポンジを収容するようにしても
よい。
【0119】以上説明した各実施形態では、単一の袋状
部材19,77を足平機構6に備えるようにしたが、複
数の袋状部材を備えるようにしてもよい。例えば、図2
0(a)〜(d)に示すように、足平機構の足平プレー
ト部材12の底面側の複数箇所に前記第1及び第2実施
形態における袋状部材19と同じような形状の袋状部材
80を備えるようにしてもよい(第14実施形態)。こ
れらの各図20(a)〜(d)は、足平プレート12の
底面側から見た模式的な平面図である。尚、この場合、
各袋状部材80に対して空気を流入・流出させる流入・
流出手段は、例えば各袋状部材19の内部にそれぞれ連
通して足平プレート部材12に穿設される複数の流通孔
(前記第1及び第2実施形態における流通路20に相当
するもの)により構成すればよい。このように複数の袋
状部材を複数備えたときには、脚体の着床動作の際に足
平機構と床面と姿勢関係によって、複数の袋状部材80
のうちの一部の袋状部材80が圧縮された場合には、足
平機構には、水平方向の軸回りのモーメントが発生す
る。このため、前述したコンプラインアンス動作制御に
よる足平機構の姿勢制御が、前記複数の袋状部材80の
いずれかの接地直後から機能し、該コンプラインス動作
制御の効果が高まる。
【0120】尚、上述のように複数の袋状部材80を備
えた場合において、それらの袋状部材80を相互に、あ
るいは該袋状部材80のうちのいくつかの袋状部材80
同士を、絞り等を有する流通路を介して連通させるよう
にしてもよい。また、複数の袋状部材は、例えば、前記
第13実施形態のような形状の袋状部材の内部を隔壁に
より分割して構成するようにしてもよい。
【0121】また、以上説明した各実施形態において備
えた袋状部材に空気を流入させるための通路(例えば第
5〜第11実施形態における流体管路34,41,4
6,53,68)の一部を、各脚体3の内部の空間(各
関節7〜9の内部を含む)や、上体2の内部の空間によ
り構成するようにしてもよい。このようにすると、各脚
体3や上体2の内部のアクチュエータや電子回路を、袋
状部材内に流入する空気により冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における脚式移動ロボットの
基本構成を示す側面図。
【図2】本発明の第1実施形態の着床衝撃緩衝装置を備
えた足平機構の側面示の断面図。
【図3】図2の足平機構の底面側から見た平面図。
【図4】図1の脚式移動ロボットの動作制御の処理を示
すフローチャート。
【図5】図2の足平機構の着床衝撃緩衝装置の作動を説
明するための説明図。
【図6】本発明の第2実施形態の着床衝撃緩衝装置を備
えた足平機構の側面示の断面図。
【図7】本発明の第3実施形態の着床衝撃緩衝装置の流
入・流出手段の構成を示す断面図。
【図8】本発明の第4実施形態の着床衝撃緩衝装置を備
えた足平機構の要部の模式図。
【図9】本発明の第5実施形態の着床衝撃緩衝装置を備
えた足平機構の要部の模式図。
【図10】本発明の第6実施形態の着床衝撃緩衝装置を
備えた足平機構の要部の模式図。
【図11】本発明の第7実施形態の着床衝撃緩衝装置を
備えた足平機構の要部の模式図。
【図12】本発明の第8実施形態の着床衝撃緩衝装置を
備えた足平機構の要部の模式図。
【図13】第8実施形態の着床衝撃緩衝装置の作動を説
明するための線図。
【図14】本発明の第9実施形態の着床衝撃緩衝装置を
備えた足平機構の要部の模式図。
【図15】本発明の第10実施形態の着床衝撃緩衝装置
を備えた足平機構の要部の模式図。
【図16】本発明の第11実施形態の着床衝撃緩衝装置
を備えた足平機構の要部の模式図。
【図17】第11実施形態の着床衝撃緩衝装置の流入・
流出手段の制御処理を示すフローチャート。
【図18】本発明の第12実施形態の着床衝撃緩衝装置
を備えた足平機構の側面示の断面図。
【図19】本発明の第13実施形態の着床衝撃緩衝装置
を備えた足平機構の要部の側面示の断面図。
【図20】本発明の第14実施形態の着床衝撃緩衝装置
の袋状部材の配置構成を示す平面図。
【符号の説明】
1…脚式移動ロボット(二足移動ロボット)、3…脚
体、6…足平機構、18…着床衝撃緩衝装置、19,7
7,80…袋状部材(可変容積体)、20,74…流通
路(流入・流出手段)、23,26,32,39,4
4,51,66…流入・流出手段、79…スポンジ(多
孔質体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜谷 一司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 竹村 佳也 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 松本 隆志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 吉池 孝英 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 西村 要一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 秋元 一志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 横山 太郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2C150 CA01 DA04 DA26 DA27 DA28 EB01 EB37 EC03 EC15 ED10 ED42 ED52 EF07 EF09 EF16 EF22 EF23 3C007 BS27 CS08 CY32 KS33 KX12 WA03 WA13 WC23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】足平機構の接地面部を介してそれぞれ接地
    可能な複数の脚体の離床・着床動作により移動する脚式
    移動ロボットにおいて、 各脚体の着床動作の際に床反力を受けて圧縮されると共
    に少なくとも該脚体の離床動作により該床反力を受けな
    くなったときには膨張し得るように該脚体の足平機構に
    設けられ、その膨縮に伴い内部に圧縮性流体を入出可能
    な可変容積体と、各脚体の離床状態で該可変容積体を膨
    張させつつ該可変容積体に圧縮性流体を流入させると共
    に前記床反力による該可変容積体の圧縮に伴い該可変容
    積体から圧縮性流体を流出させる流入・流出手段とを備
    え、該流入・流出手段による前記可変容積体内の圧縮性
    流体の流出の際に流出抵抗を発生させるようにしたこと
    を特徴とする脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置。
  2. 【請求項2】前記可変容積体は、前記各脚体の着床動作
    の際に該脚体の足平機構の接地面部に先行して接地する
    ように該足平機構の底面側に設けられた変形自在な袋状
    部材により構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置。
  3. 【請求項3】前記袋状部材は、その膨張方向への復元力
    を有するように弾性材を用いて構成されていることを特
    徴とする請求項2記載の脚式移動ロボットの着床衝撃緩
    衝装置。
  4. 【請求項4】前記袋状部材は複数設けられていることを
    特徴とする請求項2又は3記載の脚式移動ロボットの着
    床衝撃緩衝装置。
  5. 【請求項5】前記袋状部材の内部には、該袋状部材と共
    に膨縮可能な多孔質体が収容されていることを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれか1項に記載の着床衝撃緩衝装
    置。
  6. 【請求項6】前記流入・流出手段は前記可変容積体から
    の圧縮性流体の流出抵抗よりも該可変容積体への圧縮性
    流体の流入抵抗を小さくするように構成されていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の脚式
    移動ロボットの着床衝撃緩衝装置。
  7. 【請求項7】前記流入・流出手段は前記可変容積体内の
    圧力を所定の上限圧力以下に制限する上限圧力制限手段
    を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置。
  8. 【請求項8】前記上限圧力制限手段は前記上限圧力を可
    変的に調整可能に設けられていることを特徴とする請求
    項7記載の脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置。
  9. 【請求項9】前記流入・流出手段は前記可変容積体から
    の圧縮性流体の流出抵抗を可変的に調整可能に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に
    記載の脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置。
  10. 【請求項10】前記流入・流出手段は前記可変容積体か
    らの圧縮性流体の流出と該可変容積体への圧縮性流体の
    流入とを、該可変容積体に連通する共通の流通路を介し
    て行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に
    記載の脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝装置。
  11. 【請求項11】前記流入・流出手段は、前記可変容積体
    の膨張状態での該可変容積体内の圧力を大気圧よりも大
    きくする手段を備えていることを特徴とする請求項1〜
    10のいずれか1項に記載の脚式移動ロボットの着床衝
    撃緩衝装置。
  12. 【請求項12】前記可変容積体の膨張状態での容積を所
    定の上限容積以下に制限する手段を備えたことを特徴と
    する請求項11記載の脚式移動ロボットの着床衝撃緩衝
    装置。
  13. 【請求項13】前記圧縮性流体は空気であり、前記流入
    ・流出手段は、前記流入・流出手段は、前記可変容積体
    の圧縮時に該可変容積体内の空気を大気中に流出させる
    と共に前記可変容積体の膨張時に大気中の空気を前記可
    変容積体内に流入させる手段を備えていることを特徴と
    する請求項1〜12のいずれか1項に記載の着床衝撃緩
    衝装置。
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