JP2003190464A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003190464A
JP2003190464A JP2001397600A JP2001397600A JP2003190464A JP 2003190464 A JP2003190464 A JP 2003190464A JP 2001397600 A JP2001397600 A JP 2001397600A JP 2001397600 A JP2001397600 A JP 2001397600A JP 2003190464 A JP2003190464 A JP 2003190464A
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lottery
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JP2001397600A
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English (en)
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Koshiro Uehata
高史郎 植畑
Hidetoshi Shiraishi
英利 白石
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】いわゆる権利物の遊技機において、役物入賞口
への遊技球の入球に関して遊技に変化を与え、より興趣
を向上させる。 【解決手段】遊技盤1に役物入賞口8を配置する。大当
たり抽選の抽選結果が大当たりの場合、電動チューリッ
プ役物9を所定の開放期間(例えば5秒)ずつ複数回
(例えば5回)開く。遊技球が入った開放期間が当たり
開放期間決定抽選で決定した当たり開放期間であれば、
大当たり遊技に突入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機などの
遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば遊技盤に始動口、および1
対の拡開/窄閉可能な羽根を有する電動チューリップ役
物により遊技球の入球が制限される役物入賞口が配置さ
れていて、始動口に遊技球が入るのに応答して大当たり
抽選が行われ、この大当たり抽選の抽選結果が大当たり
であれば、電動チューリップ役物が所定のタイミングで
開閉され、役物入賞口に遊技球が入れば遊技者が多数個
の賞球(遊技球)を獲得可能な大当たり遊技が実行され
るパチンコ機(いわゆる権利物)が知られている。
【0003】この種のパチンコ機の中には、役物入賞口
に入った遊技球を受けるための回転体を有するものがあ
る。例えば、回転体は略円形に形成されていて、その周
面には役物入賞口に入った遊技球を収容するための収容
凹部が複数個(例えば周方向に120°隔てた位置に1
つずつ(計3つ))形成されている。各収容凹部は、回
転体が軸線回りに回転することにより、役物入賞口に入
った遊技球を受ける位置に順次対向するようになってい
て、役物入賞口に遊技球が入るタイミングに応じて異な
る収容凹部に遊技球が入るようになっている。
【0004】複数の収容凹部のうち予め決められた1つ
の収容凹部は、いわゆるVゾーンに連通していて、この
収容凹部に遊技球が入りVゾーンを遊技球が通過すれ
ば、大当たり遊技に突入するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の権利物のパチンコ機では、大当たり抽選の
抽選結果が大当たりとなった後大当たり遊技に突入する
か否かは、予め決められたVゾーンに対応する収容凹部
に遊技球が入るか否かだけで決まるので、役物入賞口へ
の遊技球の入球に関して遊技が単調となり、興趣に欠け
るという問題があった。
【0006】本発明は、かかる背景のもとでなされたも
ので、いわゆる権利物の遊技機において、役物入賞口へ
の遊技球の入球に関して遊技に変化を与え、より興趣が
向上された遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するための請求項1記載の発明は、遊技盤
(1)に向けて遊技球を発射することにより遊技を行う
遊技機であって、上記遊技盤に配置され、遊技球が通過
可能な有効領域(8、108、208)と、所定の条件
が成立したことに応答して大当たり抽選を行う大当たり
抽選実行手段(30、S2;130、Q2)と、大当た
り抽選の抽選結果が大当たりとなった後、上記遊技盤に
向けて発射された所定数以上の遊技球が所定の有効期間
内に上記有効領域を通過した場合に、遊技者に有利な大
当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段(30、S
10;130、Q10)と、上記有効期間を決定するた
めの有効期間決定手段(30、S6;130、Q6)と
を含むことを特徴とする遊技機である。
【0008】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じ。上記遊技機は、いわゆる権利物のパチンコ機であ
って、遊技盤には、例えば遊技球が入球可能な始動口お
よび役物入賞口(有効領域)が配置されている。大当た
り抽選は、例えば始動口に遊技球が入ることに応答して
実行される。この大当たり抽選の抽選結果が大当たりと
なった後、有効期間決定手段により決定された有効期間
内に役物入賞口に所定数以上の遊技球が入れば、遊技者
が多数個の賞球(遊技球)を獲得可能な大当たり遊技が
実行されるようになっている。
【0009】本発明の構成によれば、有効期間決定手段
の決定に応じて有効期間が変わるので、従来の権利物の
パチンコ機と比較して、役物入賞口への遊技球の入球に
関して遊技に変化を与え、より興趣を向上させることが
できる。請求項2記載の発明は、上記有効期間がいずれ
の期間であるかに関する情報を遊技者に報知するための
情報報知手段(11A〜11E、50、E7、P4;1
11A、111B、150、U6;211A〜211
D)をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の遊技
機である。
【0010】この構成によれば、情報報知手段により、
有効期間がいずれの期間であるかに関する情報を遊技者
に報知することができる。この場合、遊技者が報知され
た情報に基づいて遊技球を発射させることにより、通常
時よりも高確率で有効期間内に役物入賞口に遊技球を入
れて、大当たり遊技を実行できるので、興趣を向上させ
ることができる。請求項3記載の発明のように、上記有
効領域(8、108、208)に関連して設けられ、大
当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に、上記有効領
域を遊技球が通過しやすくなるように変位する変位手段
(9、109、209;電動チューリップ役物)をさら
に含むような構成であることが好ましい。
【0011】請求項4記載の発明のように、上記変位手
段(9、109)は、大当たり抽選の抽選結果が大当た
りとなった後、複数回変位するものであって、上記有効
期間決定手段(30、S6;130、Q6)は、上記変
位手段が複数回変位することにより上記有効領域(8、
108)を遊技球が通過しやすくなる複数の期間(開放
期間)の中から上記有効期間(当たり開放期間)を決定
するものであってもよい。
【0012】また、請求項5記載の発明のように、上記
変位手段(209)は、大当たり抽選の抽選結果が大当
たりとなった後、所定期間だけ変位するものであって、
上記有効期間決定手段は、上記変位手段が変位すること
により上記有効領域(208)を遊技球が通過しやすく
なる上記所定期間を複数の期間(入球期間)に分けて、
それらの複数の期間の中から上記有効期間(当たり入球
期間)を決定するものであってもよい。
【0013】上記情報報知手段は、上記複数の期間のう
ち有効期間(当たり開放期間または当たり入球期間)だ
けを報知して、その期間が有効期間である旨を遊技者に
報知するような構成であってもよいし、有効期間を含む
いくつかの期間を報知することにより、それらの期間の
うちいずれかの期間が有効期間である旨を遊技者に報知
するような構成であってもよい。請求項6記載の発明の
ように、上記変位手段(9、109、209)は、上記
複数の期間のうちいずれかの期間に上記有効領域(8、
108、208)を所定数の遊技球が通過すると、その
後は変位しないようになっていれば、上記複数の期間の
うち1つの期間中にだけ役物入賞口に所定数の遊技球を
入れることができるような構成とすることができる。
【0014】請求項7記載の発明は、上記有効期間が上
記複数の期間のうちいずれの期間であったかを他の期間
に対して識別可能に表示する有効期間表示手段(11A
〜11E、50、P9;211A〜211D)をさらに
含むことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の
遊技機である。この構成によれば、例えば情報報知手段
により、有効期間(当たり開放期間または当たり入球期
間)を含むいくつかの期間を遊技者に報知し、いずれか
の期間に役物入賞口に所定数の遊技球が入った後に、有
効期間を他の期間に対して識別可能に表示することによ
り、どの期間が有効期間であったかを遊技者に報知する
ことができるので、より興趣を向上させることができ
る。
【0015】請求項8記載の発明は、上記複数の期間の
うち所定数の遊技球が上記有効領域(8、108、20
8)を通過した期間を、他の期間に対して識別可能に表
示する通過期間表示手段(12A〜12E、50、E1
1、P8、P15;212A〜212D)をさらに含む
ことを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の遊技
機である。この構成によれば、役物入賞口に所定数の遊
技球が入った期間を、他の期間に対して分かり易く表示
することができるので、より興趣を向上させることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、本発
明の実施形態に係るパチンコ機について具体的に説明す
る。図1は、本発明の第1実施形態に係るパチンコ機の
構成を示す正面図である。このパチンコ機は、図示しな
い発射装置から発射された遊技球を盤面に沿って落下さ
せることにより遊技を行うための遊技盤1と、この遊技
盤1に向けて発射する遊技球の勢いを調節するためのハ
ンドル2と、遊技盤1に向けて発射すべき遊技球を貯留
しておくための上皿3と、上皿3に貯留しきれない遊技
球を受けるための下皿4とを備えている。
【0017】図2は、遊技盤1の構成を示す正面図であ
る。遊技盤1の周縁には、発射装置から発射された遊技
球を遊技盤1の左側上部に導くための略円弧状のガイド
レール5が配置されている。遊技盤1には、多数本の障
害釘(図示せず)が配設されており、ガイドレール5に
沿って遊技盤1の左側上部から上方に放たれた遊技球
は、遊技盤1の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通っ
て下方へと落下していく。
【0018】遊技盤1のほぼ中央には、メイン表示器6
が配置されている。メイン表示器6は、例えば液晶表示
器により構成されていて、横方向にほぼ3等分された3
つの表示位置(左の表示位置6L、中央の表示位置6
C、右の表示位置6R)に、それぞれ複数種類の図柄を
変動表示できるようになっている。これら3つの表示位
置6L〜6Rに、それぞれ上記複数種類の図柄のうちい
ずれかの図柄を停止させることにより、メイン表示器6
には3つの図柄を組み合わせて表示できるようになって
いる。
【0019】メイン表示器6の下方には、遊技球が入球
可能な始動口7が配置されている。本実施形態に係るパ
チンコ機は、いわゆる権利物のパチンコ機であって、始
動口7に遊技球が入ると、図示しない賞球払出装置によ
り予め定める個数の賞球(遊技球)が遊技者に付与され
ると共に、遊技者が多数個の賞球を獲得可能な大当たり
遊技を実行する権利を取得可能な状態とするか否かを決
定するための大当たり抽選が行われる。
【0020】大当たり抽選の抽選結果は、メイン表示器
6に表示される。3つの表示位置6L〜6Rの図柄は、
始動口7に遊技球が入るのに応答して変動を開始し、所
定時間が経過した後、予め定める順序で停止されてい
く。大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合、3つの
表示位置6L〜6Rには、例えば同一図柄の組み合わせ
(大当たり図柄)が停止される。一方、大当たり抽選の
抽選結果がはずれの場合は、3つの表示位置6L〜6R
には、少なくとも1つの表示位置の図柄が他の表示位置
の図柄とは異なるような組み合わせ(はずれ図柄)が停
止される。
【0021】始動口7の下方には、遊技球が入球可能な
役物入賞口8が配置されている。役物入賞口8には、1
対の拡開/窄閉可能な羽根を有する電動チューリップ役
物9が関連して設けられている。通常時は、電動チュー
リップ役物9の羽根が互いに近接して窄められた状態に
なっていて、役物入賞口8に遊技球が入らないようにな
っているが、大当たり抽選の抽選結果が大当たりとなっ
た場合には、電動チューリップ役物9が所定の開放期間
(例えば5秒間)ずつ複数回(例えば5回)両側に大き
く開かれて、役物入賞口8に遊技球を入れることが可能
となる(電チュー開放処理)。
【0022】大当たり抽選の抽選結果が大当たりとな
り、メイン表示器6に大当たり図柄が停止された後、電
動チューリップ役物9の5回の開放期間のうち、いずれ
かの開放期間に役物入賞口8に遊技球を入れて、その遊
技球が入った開放期間が後述する当たり開放期間決定抽
選により決定された当たり開放期間である場合に、大当
たり遊技が実行されるようになっている。メイン表示器
6の上方には、例えば7セグメント表示器により構成さ
れ、「0」〜「7」の数字を表示可能なサブ表示器10
が配置されている。サブ表示器10の表示は、メイン表
示器6に大当たり図柄が停止した後変動を開始し、所定
時間経過後に、上記数字のうちいずれかの数字が停止さ
れる。
【0023】役物入賞口8の下方には、例えばLED素
子からなる5つの報知ランプ11A〜11Eが左右に並
べて配置されている。これらの報知ランプ11A〜11
Eは、当たり開放期間決定抽選で決定された当たり開放
期間がいずれの開放期間であるかに関する情報を遊技者
に報知(ナビゲーション)するためのものであり、左側
の報知ランプ11Aから順に、1〜5回目の開放期間が
それぞれ対応付けられている。
【0024】各報知ランプ11A〜11Eは、サブ表示
器10に停止された数字に対応する態様で発光される。
例えば、サブ表示器10に停止された数字が「7」の場
合、いずれか1つの報知ランプが点滅されることによ
り、その報知ランプに対応する開放期間が当たり開放期
間である旨が遊技者に報知される。サブ表示器10に停
止された数字が「3」の場合は、いずれか2つの報知ラ
ンプが点滅されることにより、それらの報知ランプに対
応する開放期間のうちの一方が当たり開放期間である旨
が遊技者に報知される。また、サブ表示器10に停止さ
れた数字が「5」の場合は、いずれか3つの報知ランプ
が点滅されることにより、それらの報知ランプに対応す
る開放期間のうちの1つが当たり開放期間である旨が遊
技者に報知される。このように、複数の報知ランプを点
滅させて、そのうちの1つに対応する開放期間が当たり
開放期間である旨を報知する場合、遊技者は、点滅され
た複数の報知ランプに対応する開放期間のうちいずれが
当たり開放期間であるかを予想して、その開放期間内に
遊技球が役物入賞口8に入るように遊技球を発射させる
こととなる。したがって、当たり開放期間に対応する1
つの報知ランプを点滅させる場合だけでなく、上記のよ
うな複数の報知ランプを点滅させる場合を設けることに
より、遊技に変化を与え、より興趣を向上させることが
できる。
【0025】一方、サブ表示器10に停止された数字が
「3」、「5」、「7」のいずれでもない場合は、報知
ランプ11A〜11Eを用いたナビゲーションは行われ
ない。遊技者は、上述のようなナビゲーションの態様に
応じて遊技球を発射させ、点滅した報知ランプに対応す
る電動チューリップ役物9の開放期間に役物入賞口8に
遊技球を入れることにより、大当たり遊技が実行される
確率(大当たり遊技実行確率)を通常時よりも高確率と
することができる。
【0026】報知ランプ11A〜11Eの下方には、例
えばLED素子からなる5つの入球ランプ12A〜12
Eが左右に並べて配置されている。これらの入球ランプ
12A〜12Eは、役物入賞口8に遊技球が入ったとき
の電動チューリップ役物9の開放期間を遊技者に報知す
るためのものであって、左側の報知ランプ11Aから順
に、1〜5回目の開放期間がそれぞれ対応付けられてい
る。いずれかの開放期間に役物入賞口8に遊技球が入る
と、その開放期間に対応する入球ランプが点灯されるよ
うになっている。
【0027】いずれかの開放期間に役物入賞口8に遊技
球が入ると、その後の電動チューリップ役物9の開閉動
作は行われないようになっている。これにより、遊技者
は、電動チューリップ役物9の5回の開放期間のうち、
1回だけ遊技球を入れることができる。また、いずれの
開放期間にも遊技球が入らなかった場合には、大当たり
遊技は実行されない。いずれかの開放期間に役物入賞口
8に遊技球が入り、電動チューリップ役物9の開閉動作
が終了すると、点灯した入球ランプに対応する開放期間
が当たり開放期間であるか否かが遊技者に報知される。
この報知は、点滅した報知ランプが1つの場合(サブ表
示器10に停止された数字が「7」の場合)、既に点滅
している1つの報知ランプに対応する開放期間が当たり
開放期間であるので行われず、点滅した報知ランプが2
つまたは3つの場合(サブ表示器10に停止された数字
が「3」または「5」の場合)に行われる。具体的に
は、点滅していた2つまたは3つの報知ランプが左から
順に点灯/消灯(イルミネーション点灯)され、所定時
間経過後、点灯/消灯の切り替わりの間隔が段々と長く
なることによりイルミネーション点灯の速度が徐々に遅
くなり、最終的に当たり開放期間に対応する報知ランプ
だけが点滅され、その他の報知ランプは消灯される。そ
して、最終的に点滅された報知ランプに対応する開放期
間が、点灯している入球ランプに対応するものであれ
ば、大当たり遊技に突入する。
【0028】メイン表示器6の右側には、遊技球が入球
可能な特別入賞口13が配置されている。この特別入賞
口13に関連して、特別入賞口13に遊技球を案内する
開状態および特別入賞口13に遊技球が入るのを阻止す
る閉状態に開閉可能な1対の羽根を有する電動チューリ
ップ役物14が設けられている。すなわち、電動チュー
リップ役物14は、その羽根が互いに近接して窄められ
た状態で特別入賞口13を閉塞して、特別入賞口13に
遊技球が入るのを阻止することができ、また、この状態
から羽根が左右両側に大きく開かれることにより、特別
入賞口13を開放して、特別入賞口13上に落下してく
る遊技球を特別入賞口13内に導き入れることができ
る。
【0029】特別入賞口13の上方には、例えば略円形
に形成され、その軸線回りに回転される回転体16が配
置されている。回転体16の周面には、入球口17に入
った遊技球を受けるための収容凹部16Aが形成されて
いる。大当たり遊技では、入球口17に入った遊技球が
収容凹部16Aに収容され、回転体16の裏側に形成さ
れた孔(図示せず)に入球することに応答して、特別入
賞口13の電動チューリップ役物14が開かれるように
なっている。
【0030】回転体16への1回の入球に対して、電動
チューリップ役物14は、例えば回転体16が1周する
まで、または所定個数(例えば10個)の遊技球が特別
入賞口13に入るまで開かれる。大当たり遊技では、電
動チューリップ役物14の1回の開放動作を1ラウンド
とし、その後再び回転体16に遊技球が入れば次のラウ
ンドを実行するといったようにして、電動チューリップ
役物14による特別入賞口13の開放動作が所定のラウ
ンド数(例えば16ラウンド)だけ行われる。特別入賞
口13への遊技球の入球に対しては、予め定める個数の
賞球が上皿3に払い出されるようになっている。大当た
り遊技では、容易に遊技球が特別入賞口13に入るの
で、遊技者は多数個の賞球を獲得することができる。
【0031】始動口7、役物入賞口8、回転体16およ
び特別入賞口13のいずれにも入らなかった遊技球(ア
ウト球)は、遊技盤1の最下部に形成されたアウト球回
収口15から機内に回収される。遊技盤1には、遊技球
の流れに影響を与えるための風車や、遊技球の入球に対
して賞球が付与されるだけの一般入賞口などが配置され
ていてもよい。図3は、第1実施形態に係るパチンコ機
の電気的構成を示すブロック図である。このパチンコ機
の制御回路は、メイン基板30およびサブ基板50を有
する。
【0032】メイン基板30は、このパチンコ機におけ
る遊技の基本となる動作を制御するためのものであり、
制御の中枢をなすCPU31、各種乱数を発生する乱数
発生部32、プログラムソフトが記憶されたROM33
を含むマイクロコンピュータで構成されている。このメ
イン基板30には、始動口7への遊技球の入球を検出す
るための始動口センサ71、電動チューリップ役物9を
開閉させるための電チュー開閉部91、役物入賞口8へ
の遊技球の入球を検出するための役物入賞口センサ81
などが電気的に接続されている。
【0033】一方、サブ基板50は、5つの報知ランプ
11A〜11E、5つの入球ランプ12A〜12E、メ
イン表示器6およびサブ表示器10などを制御するため
のものであって、メイン基板30と同様に、CPU5
1、乱数発生部52およびROM53を含むマイクロコ
ンピュータで構成されている。メイン基板30のCPU
31には、サブ基板50のCPU51に含まれるコマン
ド受信部54にコマンドを送信するためのコマンド送信
部34の他、所定のタイミングで計時を行うための計時
部35、および各種抽選を行う抽選実行部36を含む。
【0034】メイン基板30の乱数発生部32には、大
当たり抽選に用いられる乱数を発生する大当たり抽選用
乱数発生部37と、3つの表示位置6L〜6Rにそれぞ
れ停止させる図柄(停止図柄)を決定するための停止図
柄決定抽選に用いられる乱数を発生する停止図柄決定抽
選用乱数発生部38と、電動チューリップ役物9の5回
の開放期間の中から当たり開放期間を決定するための当
たり開放期間決定抽選に用いられる乱数を発生する当た
り開放期間決定抽選用乱数発生部39とが含まれる。
【0035】CPU31の抽選実行部36は、乱数発生
部32の大当たり抽選用乱数発生部37および停止図柄
決定抽選用乱数発生部38から取得した乱数値を、それ
ぞれROM33に記憶された大当たり抽選用乱数テーブ
ルおよび停止図柄決定抽選用乱数テーブル(図示せず)
と照らし合わせることにより、大当たり抽選および停止
図柄抽選を行う。同様に、抽選実行部36は、当たり開
放期間決定抽選用乱数発生部39から取得した乱数値
(1〜5)を、ROM33に記憶された当たり開放期間
決定抽選用乱数テーブル40(図4(a)参照)と照ら
し合わせることにより当たり開放期間決定抽選を行う。
【0036】メイン基板30のROM33には、上記当
たり開放期間決定抽選用乱数テーブル40の他、役物入
賞口8への遊技球の入球を検出した役物入賞口センサ8
1からの入力信号に基づく入球時の開放期間に対応する
番号(入球番号)を記憶する入球番号テーブル41(図
4(c)参照)が記憶されている。サブ基板50のCP
U51には、メイン基板30のCPU31に含まれるコ
マンド送信部34からのコマンドを受信するコマンド受
信部54の他、各報知ランプ11A〜11Eおよび各入
球ランプ12A〜12Eの発光動作を制御するランプ制
御部55、および各種抽選を行う抽選実行部56を含
む。
【0037】サブ基板50の乱数発生部52には、上述
したナビゲーションを実行するか否か、そしてどのよう
な態様でナビゲーションを行うか(5つの報知ランプ1
1A〜11Eのうち何個点滅させるか)を決定するため
のナビ実行決定抽選に用いられる乱数(0〜7)を発生
するナビ実行決定抽選用乱数発生部57と、ナビ実行決
定抽選によりナビゲーション時に5つの報知ランプ11
A〜11Eのうち少なくとも2つを点滅させると決定さ
れた場合に、当たり開放期間に対応する報知ランプ以外
の報知ランプの中から点滅させる(ガセの)報知ランプ
を決定するためのガセナビ決定抽選に用いられる乱数
(1〜5)を発生するガセナビ決定抽選用乱数発生部5
8とが含まれる。
【0038】CPU51の抽選実行部56は、ナビ実行
決定抽選用乱数発生部57およびガセナビ決定抽選用乱
数発生部58から取得した乱数値を、それぞれROM5
3に記憶されたナビ実行決定抽選用乱数テーブル62
(図4(f)参照)およびガセナビ決定抽選用乱数テー
ブル60(図4(e)参照)と照らし合わせることによ
り、ナビ実行決定抽選およびガセナビ決定抽選を行う。
サブ基板50のROM53には、上記ナビ実行決定抽選
用乱数テーブル62およびガセナビ決定抽選用乱数テー
ブル60の他、当たり開放期間決定抽選用乱数に対応す
る報知ランプ11A〜11Eの番号(左側の報知ランプ
11Aから順に「No.1」、「No.2」、「No.
3」、「No.4」、「No.5」)を記憶するナビ用
報知ランプ番号テーブル59(図4(b)参照)や、入
球番号に対応する入球ランプ12A〜12Eの番号(左
側の入球ランプ12Aから順に「No.1」、「No.
2」、「No.3」、「No.4」、「No.5」)を
記憶する入球ランプ番号テーブル61(図4(d)参
照)が記憶されている。
【0039】図5は、始動口7に遊技球が入った場合の
メイン基板30による制御内容の流れを示すフローチャ
ートである。図5を参照して、メイン基板30は、始動
口7に遊技球が入るか否かを常に監視しており(ステッ
プS1)、始動口7に遊技球が入ると(ステップS1で
YES)、大当たり抽選および停止図柄決定抽選を実行
する(ステップS2、S3)。大当たり抽選の抽選結果
がはずれの場合(ステップS4でNO)、メイン基板3
0は、3つの表示位置6L〜6Rに停止図柄決定抽選で
決定したはずれ図柄を停止させ(ステップS14)、処
理が終了する。
【0040】一方、大当たり抽選の抽選結果が大当たり
の場合(ステップS4でYES)、メイン基板30は、
3つの表示位置6L〜6Rに停止図柄決定抽選で決定し
た大当たり図柄を停止させた後(ステップS5)、当た
り開放期間決定抽選を実行する(ステップS6)。すな
わち、当たり開放期間決定抽選用乱数発生部39から乱
数を取得し、その乱数値を当たり開放期間決定抽選用乱
数テーブル40と照らし合わせることにより、当該乱数
値に対応する当たり開放期間を決定する(図4(a)参
照)。この当たり開放期間決定抽選は、大当たり図柄停
止後に限らず、例えば大当たり図柄が停止する前に行わ
れてもよい。
【0041】その後、メイン基板30は、コマンド送信
部34から当たり開放期間決定抽選用乱数のコマンドを
サブ基板50に送信した後(ステップS7)、電チュー
開放処理を実行する(ステップS8)。図6は、電チュ
ー開放処理時のメイン基板30による制御内容の流れを
示すフローチャートである。図6を参照して、電チュー
開放処理が開始されると、まず、メイン基板30の計時
部35が計時を開始する(ステップT1)。この計時の
タイミングは、3つの表示位置6L〜6Rに大当たり図
柄が停止されるタイミング(図5のステップS5)とほ
ぼ同じタイミングである。
【0042】計時部35が計時を開始してから2秒が経
過すると(ステップT2でYES)、メイン基板30
は、計時部35の計時をクリアした後(ステップT
3)、電動チューリップ役物9の1回目の開放動作を行
うと共に(ステップT4)、再び計時部35による計時
を開始する(ステップT5)。電動チューリップ役物9
を開放している間、メイン基板30は、役物入賞口8に
遊技球が入るか否か、およびステップT5で計時部35
による計時を開始してから5秒が経過したか否かを監視
していて(ステップT6、T7)、役物入賞口8に遊技
球が入らないまま5秒が経過すると(ステップT7でY
ES)、計時部35の計時をクリアすると共に(ステッ
プT8)、電動チューリップ役物9の1回目の開放動作
を終了する(ステップT9)。この時点では、まだ1回
目の開放動作しか行われていないので(ステップT10
でNO)、メイン基板30による制御はステップT4に
戻り、電動チューリップ役物9の2回目の開放動作が行
われる。
【0043】このようにして、電動チューリップ役物9
の5回の開放動作が終了しても、役物入賞口8に遊技球
が入らなかった場合(ステップT10でYES)、メイ
ン基板30は、入球番号テーブル41から「入球なし」
に対応する入球番号「0」を取得し(ステップT11、
図4(c)参照)、その入球番号「0」のコマンドをサ
ブ基板50に送信する(ステップT12)。一方、電動
チューリップ役物9の5回の開放動作が終了するまで
に、いずれかの開放期間に役物入賞口8に遊技球が入っ
た場合(ステップT6でYES)、メイン基板30は、
計時部35の計時をクリアすると共に(ステップT1
3)、電動チューリップ役物9の開放動作を終了する
(ステップT14)。そして、メイン基板30は、遊技
球が役物入賞口8に入球した時の電動チューリップ役物
9の開放期間に対応する入球番号を入球番号テーブル4
1から取得し(ステップT11、図4(c)参照)、そ
の入球番号のコマンドをサブ基板50に送信する(ステ
ップT12)。
【0044】再び図5を参照して、取得した入球番号が
当たり開放期間決定抽選用乱数値と一致する場合、すな
わち当たり開放期間中に役物入賞口8に遊技球が入った
場合は(ステップS9でYES)、大当たり遊技に突入
し(ステップS10)、大当たり遊技が終了すると(ス
テップS11でYES)、メイン基板30は、大当たり
遊技が終了した旨のコマンドをサブ基板50に送信する
(ステップS12)。一方、取得した入球番号が当たり
開放期間決定抽選用乱数値と一致しない場合、すなわち
当たり開放期間中に役物入賞口8に遊技球が入らなかっ
た場合には(ステップS9でNO)、メイン基板30
は、遊技者に付与された大当たり遊技を実行しない旨の
コマンドをサブ基板50に送信する(ステップS1
3)。
【0045】図7および図8は、メイン基板30から当
たり開放期間決定抽選用乱数のコマンドを受信したサブ
基板50による制御内容の流れを示すフローチャートで
ある。図7および図8を参照して、サブ基板50は、図
5のステップS7でメイン基板30から送信された当た
り開放期間決定抽選用乱数のコマンドを受信すると(ス
テップE1でYES)、当該当たり開放期間決定抽選用
乱数をチェックし(ステップE2)、その乱数値をナビ
用報知ランプ番号テーブル59と照らし合わせることに
より、当該乱数値に対応する報知ランプの番号(No.
1〜No.5)を取得する(ステップE3)。
【0046】その後、サブ基板50は、ナビ実行決定抽
選を行う(ステップE4)。すなわち、ナビ実行決定抽
選用乱数発生部57から乱数を取得し、その乱数値をナ
ビ実行決定抽選用乱数テーブル62と照らし合わせるこ
とにより、当該乱数値に対応するナビゲーションの態様
を決定する。そして、サブ基板50は、ナビ実行決定抽
選用乱数発生部57から取得した乱数(「0」〜
「7」)と同一の数値をサブ表示器10に表示させる
(ステップE5)。
【0047】ナビ実行決定抽選用乱数値が「7」である
場合(ステップE6でYES)、サブ基板50は、ステ
ップE3で取得した報知ランプ番号(No.1〜No.
5)に対応する報知ランプ11A〜11Eを点滅させる
(ステップE7)。その後、図6のステップT12でメ
イン基板30から送信された入球番号のコマンドを受信
すると(ステップE8でYES)、サブ基板50はその
入球番号が「0」であるか否かを判定する(ステップE
9)。
【0048】入球番号が「0」でない場合、すなわちい
ずれかの開放期間に役物入賞口8に遊技球が入った場合
(ステップE9でNO)、サブ基板50は、その入球番
号を入球ランプ番号テーブル61と照らし合わせること
により、当該入球番号に対応する入球ランプの番号(N
o.1〜No.5)を取得し(ステップE10)、その
入球ランプ番号に対応する入球ランプ12A〜12Eを
点灯させる(ステップE11)。一方、入球番号が
「0」である場合、すなわちいずれの開放期間中にも役
物入賞口8に遊技球が入らなかった場合(ステップE9
でYES)、サブ基板50は、全ての入球ランプ12A
〜12Eを例えば左から順に点灯/消灯(イルミネーシ
ョン点灯)させる(ステップE12)。
【0049】入球ランプの点灯(ステップE11)、お
よびイルミネーション点灯(ステップE12)は、図5
のステップS12またはS13でメイン基板30から大
当たり遊技終了のコマンド、または大当たり遊技を実行
しない旨のコマンドが送信され、これらのコマンドをサ
ブ基板50が受信するまで行われ、当該コマンドを受信
すると(ステップE13でYES)、サブ基板50は、
全ての報知ランプ11A〜11Eおよび入球ランプ12
A〜12Eを消灯させる(ステップE14)。
【0050】ナビ実行決定抽選用乱数値が「7」でなく
「3」である場合(ステップE6でNOかつステップP
1でYES)、サブ基板50は、ガセナビ決定抽選用乱
数発生部58から当たり開放期間決定抽選用乱数値を除
く乱数値を1つ取得することにより、ガセナビ決定抽選
を行う(ステップP2)。一方、ナビ実行決定抽選用乱
数値が「3」でもなく「5」である場合(ステップP1
でNOかつステップP10でYES)、サブ基板50
は、ガセナビ決定抽選用乱数発生部58から当たり開放
期間決定抽選用乱数値を除く乱数値を2つ取得すること
により、ガセナビ決定抽選を行う(ステップP11)。
【0051】ガセナビ決定抽選を行った後(ステップP
2、P11)、サブ基板50は、取得したガセナビ決定
抽選用乱数をガセナビ決定抽選用乱数テーブル60と照
らし合わせることにより、当該乱数値に対応する報知ラ
ンプの番号(No.1〜No.5)を取得し(ステップ
P3)、その報知ランプ番号に対応する報知ランプ、お
よび図7のステップE3で取得した報知ランプ番号に対
応する報知ランプ(当たり開放期間に対応する報知ラン
プ)を点滅させる(ステップP4)。
【0052】その後、図6のステップT12でメイン基
板30から送信された入球番号のコマンドを受信すると
(ステップP5でYES)、サブ基板50は、その入球
番号が「0」であるか否かを判定する(ステップP
6)。入球番号が「0」でない場合、すなわちいずれか
の開放期間に役物入賞口8に遊技球が入った場合(ステ
ップP6でNO)、サブ基板50は、その入球番号を入
球ランプ番号テーブル61と照らし合わせることによ
り、当該入球番号に対応する入球ランプの番号(No.
1〜No.5)を取得し(ステップP7)、その入球ラ
ンプ番号に対応する入球ランプを点灯させる(ステップ
P8)。その後、サブ基板50は、点滅している全ての
報知ランプを例えば左から順に点灯/消灯(イルミネー
ション点灯)させ、所定時間経過後、点灯/消灯の切り
替わりの間隔を段々と長くすることによりイルミネーシ
ョン点灯の速度を徐々に遅くし、最終的に図7のステッ
プE3で取得した報知ランプの番号に対応する報知ラン
プ(当たり開放期間に対応する報知ランプ)を点滅させ
る(ステップP9)。
【0053】ナビ実行決定抽選用乱数値が「3」、
「5」、「7」のいずれでもない場合(ステップP10
でNO)、サブ基板50は、報知ランプ11A〜11E
を用いたナビゲーションを実行せず、図6のステップT
12でメイン基板30から送信された入球番号のコマン
ドを受信すると(ステップP12でYES)、その入球
番号が「0」であるか否かを判定する(ステップP1
3)。入球番号が「0」でない場合、すなわちいずれか
の開放期間に役物入賞口8に遊技球が入った場合(ステ
ップP13でNO)、サブ基板50は、その入球番号を
入球ランプ番号テーブル61と照らし合わせることによ
り、当該入球番号に対応する入球ランプの番号を取得し
(ステップP14)、その入球ランプ番号に対応する入
球ランプを点灯させる(ステップP15)。その後、サ
ブ基板50は、全ての報知ランプ11A〜11Eを例え
ば左から順に点灯/消灯(イルミネーション点灯)さ
せ、所定時間経過後、点灯/消灯の切り替わりの間隔を
段々と長くすることによりイルミネーション点灯の速度
を徐々に遅くし、最終的に図7のステップE3で取得し
た報知ランプの番号に対応する報知ランプ(当たり開放
期間に対応する報知ランプ)を点滅させる(ステップP
16)。
【0054】イルミネーション点灯が行われた後(ステ
ップP9、P16)、または、いずれの開放期間中にも
役物入賞口8に遊技球が入らず、入球番号が「0」と判
定された後に(ステップP6でYES、ステップP13
でYES)、図5のステップS12またはS13でメイ
ン基板30から大当たり遊技終了のコマンド、または大
当たり遊技を実行しない旨のコマンドが送信され、これ
らのコマンドをサブ基板50が受信すると(図7のステ
ップE13でYES)、サブ基板50は、全ての報知ラ
ンプ11A〜11Eおよび入球ランプ12A〜12Eを
消灯させる(ステップE14)。
【0055】入球番号が「0」である場合、すなわちい
ずれの開放期間中にも役物入賞口8に遊技球が入らなか
った場合(ステップP6でYES、ステップP13でY
ES)、サブ基板50は、全ての入球ランプ12A〜1
2Eを例えば左から順に点灯/消灯させることによりイ
ルミネーション点灯を行うような構成であってもよい。
本実施形態では、当たり開放期間決定抽選の抽選結果に
応じて当たり開放期間が変わるので、従来の権利物のパ
チンコ機と比較して、役物入賞口8への遊技球の入球に
関して遊技に変化を与え、より興趣を向上させることが
できる。
【0056】また、報知ランプ11A〜11Eを点滅さ
せることにより(ステップE7、P4)、当たり開放期
間がいずれの開放期間であるかに関する情報を遊技者に
報知することができる。この場合、遊技者は、点滅した
報知ランプに対応する電動チューリップ役物9の開放期
間を狙って遊技球を発射することにより、通常時よりも
高確率で当たり開放期間に役物入賞口8に遊技球を入れ
て、大当たり遊技を実行できるので、大当たり遊技実行
確率に変化を持たせ、興趣を向上させることができる。
【0057】図9は、本発明の第2実施形態に係るパチ
ンコ機について説明するための図であって、第1実施形
態に係るパチンコ機の役物入賞口8を、開閉板109に
より開閉される入賞口108に変更した構成を示してい
る。入賞口108に関連する部分以外は第1実施形態と
同様の構成であるので、以下その説明を省略する。な
お、図9では、遊技盤1を省略して示している。入賞口
108は、例えば左右に長い長方形状に形成され、複数
個の遊技球が同時に入球可能となっている。この入賞口
108に関連して、入賞口108に遊技球を案内する開
状態および入賞口108に遊技球が入るのを阻止する閉
状態に開閉可能な開閉板109が設けられている。すな
わち、開閉板109は、遊技盤1の盤面に沿った状態で
入賞口108を閉塞して、入賞口108に遊技球が入る
のを阻止することができ、また、この状態から、入賞口
108の下端縁に沿って配置された回動軸(図示せず)
を中心に手前側に倒伏することにより、入賞口108を
開放して、入賞口108上に落下してくる遊技球を入賞
口108内に導き入れることができる。
【0058】通常時は、開閉板109が閉じた状態にな
っていて、入賞口108に遊技球が入らないようになっ
ているが、大当たり抽選の抽選結果が大当たりとなった
場合には、開閉板109が所定の開放期間(例えば5秒
間)ずつ複数回(例えば2回)開かれて、入賞口108
に遊技球を入れることが可能となる(開閉板開放処
理)。大当たり抽選の抽選結果が大当たりとなり、メイ
ン表示器6に大当たり図柄が停止された後、開閉板10
9の2回の開放期間のうち、どちらかの開放期間に入賞
口108に遊技球を入れて、その遊技球が入った開放期
間が、当たり開放期間決定抽選により決定された当たり
開放期間である場合に、大当たり遊技が実行されるよう
になっている。
【0059】本実施形態では、開閉板109の1回目の
開放期間中に入賞口108に遊技球が入った場合、2回
目の開放動作は行われないようになっている。これによ
り、遊技者は、開閉板109の2回の開放期間のうち、
1回だけ遊技球を入れることができる。また、どちらの
開放期間にも遊技球が入らなかった場合は、大当たり遊
技は行われない。入賞口108に入った遊技球Bは、球
通路117を通って下方へと落下する。球通路117の
下方には、例えば略円形に形成され、紙面前後方向に延
びる軸線回りに回転可能な回転体116が配置されてい
る。回転体116の周面には、1個の遊技球Bが収まる
程度の収容凹部116Aが形成されていて、回転体11
6は、図9に示すように収容凹部116Aが上側にある
状態、すなわち収容凹部116Aが球通路117に臨ん
だ状態が待機状態となっている。
【0060】球通路117を通って落下してきた1球目
の遊技球Bは、収容凹部116Aに収容される。球通路
117の下端からは、例えば回転体116の周縁に沿っ
て左側に分岐路117Aが延びていて、2球目以降の遊
技球Bは、当該分岐路117Aへと導かれるようになっ
ている。分岐路117Aの終端はアウトゾーン119と
なっており、2球目以降の遊技球Bは、このアウトゾー
ン119を介して機内に回収されるようになっている。
【0061】開閉板109の1回の開放期間が終了し、
開閉板109が閉じられるごとに、回転体116が図9
における時計回りあるいは反時計回りのいずれかに回転
される。回転体116の右側には、導入路117Bが形
成されていて、回転体116が時計回りに回転して収容
凹部116Aが導入路117Bに対向する位置までくる
と、収容凹部116Aに収容されていた遊技球Bが導入
路117B内に導かれるようになっている。導入路11
7Bの終端はVゾーン118となっており、このVゾー
ン118を遊技球Bが通過した場合、大当たり遊技が実
行されるようになっている。一方、回転体116が反時
計回りに回転した場合には、収容凹部116Aに収容さ
れていた遊技球Bが分岐路117A内に転げ出て、アウ
トゾーン119を介して機内に回収されるようになって
いる。
【0062】球通路117の途中には、球通路117内
を通過する遊技球を検知することにより入賞口108へ
の遊技球の入球を検出するための入賞口センサ181が
配置されている。また、入賞口108の上方には、例え
ばLED素子からなる2つの報知ランプ111A、11
1Bが左右に並べて配置されている。これらの報知ラン
プ111A、111Bは、第1実施形態と同様に、当た
り開放期間決定抽選で決定された当たり開放期間がいず
れの開放期間であるかに関する情報を遊技者に報知(ナ
ビゲーション)するためのものであり、左側の報知ラン
プ111Aが1回目の開放期間、右側の報知ランプ11
1Bが2回目の開放期間にそれぞれ対応付けられてい
る。
【0063】本実施形態では、大当たり抽選の抽選結果
が大当たりとなった場合に行われる開閉板109の開閉
動作は2回だけであるが、開閉板109の開閉動作をも
っと多く行うような構成として、その開閉動作の回数分
の報知ランプを設けてもよい。この場合、第1実施形態
のように、複数の報知ランプを点滅させることにより、
それらの報知ランプのうちの1つに対応する開放期間が
当たり開放期間である旨を報知するような構成とすれ
ば、遊技に変化を与え、より興趣を向上させることがで
きる。
【0064】図10は、第2実施形態に係るパチンコ機
の電気的構成を示すブロック図である。このパチンコ機
の制御回路は、メイン基板130およびサブ基板150
を有する。メイン基板130は、第1実施形態に係るパ
チンコ機のメイン基板30と同様、CPU131、乱数
発生部132およびROM133を含むマイクロコンピ
ュータで構成されている。このメイン基板130には、
始動口7への遊技球の入球を検出するための始動口セン
サ71、開閉板109を開閉させるための開閉板開閉部
191、回転体116を回転させるための回転体駆動部
120および入賞口センサ181などが電気的に接続さ
れている。
【0065】一方、サブ基板150は、2つの報知ラン
プ111A、111Bおよびメイン表示器6などを制御
するためのものであって、メイン基板130と同様に、
CPU151、乱数発生部152およびROM153を
含むマイクロコンピュータで構成されている。メイン基
板130のCPU131には、第1実施形態に係るパチ
ンコ機と同様、コマンド送信部134、計時部135お
よび抽選実行部136が含まれる。
【0066】メイン基板130の乱数発生部132に
は、大当たり抽選に用いられる乱数を発生する大当たり
抽選用乱数発生部137、3つの表示位置6L〜6Rに
それぞれ停止させる図柄(停止図柄)を決定するための
停止図柄決定抽選に用いられる乱数を発生する停止図柄
決定抽選用乱数発生部138の他、開閉板109の2回
の開放期間の中から当たり開放期間を決定するための当
たり開放期間決定抽選に用いられる乱数を発生する当た
り開放期間決定抽選用乱数発生部139が含まれる。
【0067】CPU131の抽選実行部136は、乱数
発生部132の大当たり抽選用乱数発生部137および
停止図柄決定抽選用乱数発生部138から取得した乱数
値を、それぞれROM133に記憶された大当たり抽選
用乱数テーブルおよび停止図柄決定抽選用乱数テーブル
(図示せず)と照らし合わせることにより、大当たり抽
選および停止図柄抽選を行う。同様に、抽選実行部13
6は、当たり開放期間決定抽選用乱数発生部139から
取得した乱数値(1または2)を、ROM133に記憶
された当たり開放期間決定抽選用乱数テーブル140
(図11(a)参照)と照らし合わせることにより当た
り開放期間決定抽選を行う。
【0068】メイン基板130のROM133には、上
記当たり開放期間決定抽選用乱数テーブル140の他、
入賞口108への遊技球の入球を検出した入賞口センサ
181からの入力信号に基づく入球時の開放期間に対応
する番号(入球番号)を記憶する入球番号テーブル14
1(図11(d)参照)が記憶されている。サブ基板1
50のCPU151には、第1実施形態に係るパチンコ
機と同様、コマンド受信部154、ランプ制御部155
および抽選実行部156が含まれる。
【0069】サブ基板150の乱数発生部152には、
上述したナビゲーションを実行するか否かを決定するた
めのナビ実行決定抽選に用いられる乱数(1または2)
を発生するナビ実行決定抽選用乱数発生部157が含ま
れる。CPU151の抽選実行部156は、ナビ実行決
定抽選用乱数発生部157から取得した乱数値を、RO
M153に記憶されたナビ実行決定抽選用乱数テーブル
162(図11(c)参照)と照らし合わせることによ
り、ナビ実行決定抽選を行う。
【0070】サブ基板150のROM153には、上記
ナビ実行決定抽選用乱数テーブル162の他、当たり開
放期間決定抽選用乱数に対応する報知ランプ111A、
111Bの番号(左側の報知ランプ111Aが「No.
1」、右側の報知ランプ111Bが「No.2」)を記
憶するナビ用報知ランプ番号テーブル159(図11
(b)参照)が記憶されている。図12は、始動口7に
遊技球が入った場合のメイン基板130による制御内容
の流れを示すフローチャートである。図12を参照し
て、メイン基板130は、始動口7に遊技球が入るか否
かを常に監視しており(ステップQ1)、始動口7に遊
技球が入ると(ステップQ1でYES)、大当たり抽選
および停止図柄決定抽選を実行する(ステップQ2、Q
3)。
【0071】大当たり抽選の抽選結果がはずれの場合
(ステップQ4でNO)、メイン基板130は、3つの
表示位置6L〜6Rに停止図柄決定抽選で決定したはず
れ図柄を停止させ(ステップQ12)、処理が終了す
る。一方、大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合
(ステップQ4でYES)、メイン基板130は、3つ
の表示位置6L〜6Rに停止図柄決定抽選で決定した大
当たり図柄を停止させた後(ステップQ5)、当たり開
放期間決定抽選を実行する(ステップQ6)。すなわ
ち、当たり開放期間決定抽選用乱数発生部139から乱
数を取得し、その乱数値を当たり開放期間決定抽選用乱
数テーブル140と照らし合わせることにより、当該乱
数値に対応する当たり開放期間を決定する(図11
(a)参照)。この当たり開放期間決定抽選は、大当た
り図柄停止後に限らず、例えば大当たり図柄が停止する
前に行われてもよい。
【0072】図11(a)に示すように、当たり開放期
間決定抽選用乱数テーブル140には、各当たり開放期
間決定抽選用乱数に対応する当たり開放期間と共に、回
転体116の制御態様が記憶されている。具体的には、
当たり開放期間が1回目の開放期間である場合、回転体
116は、1回目の開放期間終了時には右(時計回り)
に回転し、2回目の開放期間終了時には左(反時計回
り)に回転するよう制御される。一方、当たり開放期間
が2回目の開放期間である場合、回転体116は、1回
目の開放期間終了時には左(反時計回り)に回転し、2
回目の開放期間終了時には右(時計回り)に回転するよ
う制御される。
【0073】当たり開放期間決定抽選を行った後(ステ
ップQ6)、メイン基板130は、コマンド送信部13
4から当たり開放期間決定抽選用乱数のコマンドをサブ
基板150に送信した後(ステップQ7)、開閉板開放
処理を実行する(ステップQ8)。図13は、開閉板開
放処理時のメイン基板130による制御内容の流れを示
すフローチャートである。図13を参照して、開閉板開
放処理が開始されると、まず、メイン基板130の計時
部135が計時を開始する(ステップR1)。この計時
のタイミングは、3つの表示位置6L〜6Rに大当たり
図柄が停止されるタイミング(図12のステップQ5)
とほぼ同じタイミングである。
【0074】計時部135が計時を開始してから2秒が
経過すると(ステップR2でYES)、メイン基板13
0は、計時部135の計時をクリアした後(ステップR
3)、開閉板109の1回目の開放動作を行うと共に
(ステップR4)、再び計時部135による計時を開始
する(ステップR5)。計時を開始してから5秒が経過
すると(ステップR6でYES)、メイン基板130
は、開閉板109を閉じると共に(ステップR7)、計
時部135の計時をクリアする(ステップR8)。その
後、メイン基板130は、当たり開放期間決定抽選で取
得した制御態様に基づいて、1回目の開放期間終了時の
回転体116の制御を行う(ステップR9)。
【0075】この1回目の開放期間に入賞口108に遊
技球が入った場合(ステップR10でYES)、メイン
基板130は、その後の開閉板109の開閉動作を行わ
ず、計時部135の計時をクリアした後(ステップR1
7)、1回目の開放期間に対応する入球番号「1」を入
球番号テーブル141から取得する(ステップR18、
図11(d)参照)。1回目の開放期間に入賞口108
に遊技球が入らなかった場合(ステップR10でN
O)、メイン基板130は、開閉板109の2回目の開
放動作を行うと共に(ステップR11)、再び計時部1
35による計時を開始する(ステップR12)。計時を
開始してから5秒が経過すると(ステップR13でYE
S)、メイン基板130は、開閉板109を閉じると共
に(ステップR14)、計時部135の計時をクリアす
る(ステップR15)。その後、メイン基板130は、
当たり開放期間決定抽選で取得した制御態様に基づい
て、2回目の開放期間終了時の回転体116の制御を行
う(ステップR16)。
【0076】そして、メイン基板130は、入賞口10
8に遊技球が入球した開放期間に対応する入球番号を取
得する(ステップR18、図11(d)参照)。すなわ
ち、2回目の開放期間に入賞口108に遊技球が入った
場合は、2回目の開放期間に対応する入球番号「2」を
入球番号テーブル141から取得し、2回目の開放期間
に入賞口108に遊技球が入らなかった場合は、「入球
なし」に対応する入球番号「0」を入球番号テーブル1
41から取得する。
【0077】再び図12を参照して、取得した入球番号
が当たり開放期間決定抽選用乱数値と一致する場合、す
なわち当たり開放期間中に入賞口108に遊技球が入っ
た場合は(ステップQ9でYES)、大当たり遊技に突
入し(ステップQ10)、大当たり遊技が終了するのに
伴って(ステップQ11でYES)、処理が終了する。
一方、取得した入球番号が当たり開放期間決定抽選用乱
数値と一致しない場合、すなわち当たり開放期間中に入
賞口108に遊技球が入らなかった場合には(ステップ
Q9でNO)、そのまま処理が終了する。
【0078】図14は、メイン基板130から当たり開
放期間決定抽選用乱数のコマンドを受信したサブ基板1
50による制御内容の流れを示すフローチャートであ
る。図14を参照して、サブ基板130は、図12のス
テップQ7でメイン基板130から送信された当たり開
放期間決定抽選用乱数のコマンドを受信すると(ステッ
プU1でYES)、当該当たり開放期間決定抽選用乱数
をチェックし(ステップU2)、その乱数値をナビ用報
知ランプ番号テーブル159と照らし合わせることによ
り、当該乱数値に対応する報知ランプの番号(No.1
またはNo.2)を取得する(ステップU3)。
【0079】その後、サブ基板150は、ナビ実行決定
抽選を行う(ステップU4)。すなわち、ナビ実行決定
抽選用乱数発生部157から乱数(1または2)を取得
し、その乱数値をナビ実行決定抽選用乱数テーブル16
2と照らし合わせることにより、当該乱数値に対応する
ナビゲーションの態様(ナビゲーションを実行するか否
か)を決定する。ナビ実行決定抽選用乱数値が「2」で
ある場合(ステップU5でYES)、サブ基板150
は、ステップU3で取得した報知ランプ番号(No.1
またはNo.2)に対応する報知ランプ111A、11
1Bを例えば9秒間だけ点滅させる(ステップU6)。
一方、ナビ実行決定抽選用乱数値が「2」でなく「1」
である場合(ステップU5でNO)、サブ基板150
は、報知ランプ111A、111Bを用いたナビゲーシ
ョンを実行せず、そのまま処理が終了する。
【0080】本実施形態では、当たり開放期間決定抽選
の抽選結果に応じて当たり開放期間が変わるので、従来
の権利物のパチンコ機と比較して、入賞口108への遊
技球の入球に関して遊技に変化を与え、より興趣を向上
させることができる。また、報知ランプ111A、11
1Bを点滅させることにより(ステップU6)、当たり
開放期間が1回目および2回目のどちらの開放期間であ
るかを遊技者に報知することができる。この場合、遊技
者は、点滅した報知ランプに対応する開閉板109の開
放期間を狙って遊技球を発射することにより、通常時よ
りも高確率で当たり開放期間に入賞口108に遊技球を
入れて、大当たり遊技を実行できるので、大当たり遊技
実行確率に変化を持たせ、興趣を向上させることができ
る。
【0081】図15は、本発明の第3実施形態に係るパ
チンコ機について説明するための図であって、第2実施
形態に係るパチンコ機のように回転体216を用いた構
成を示している。入賞口208に関連する部分以外は第
1実施形態と同様の構成であるので、以下その説明を省
略する。なお、図15では、遊技盤1を省略して示して
いる。遊技盤1には、第1実施形態に係るパチンコ機と
同様に、役物入賞口208が配置されていて、この役物
入賞口208には、1対の拡開/窄閉可能な羽根を有す
る電動チューリップ役物209が関連して設けられてい
る。通常時は、電動チューリップ役物209の羽根が互
いに近接して窄められた状態になっていて、役物入賞口
208に遊技球が入らないようになっているが、大当た
り抽選の抽選結果が大当たりとなった場合には、所定期
間だけ図15に示すように電動チューリップ役物209
が両側に大きく開かれて、役物入賞口208に遊技球を
入れることが可能となる。
【0082】役物入賞口208に入った遊技球は、球通
路217を通って下方へと落下する。球通路217の下
方には、例えば略円形に形成され、紙面前後方向に延び
る軸線回り(例えば時計回り)に回転可能な回転体21
6が配置されている。回転体216の周面には、周方向
に90°ずつ隔てた位置に、それぞれ回転体216の径
方向に真っ直ぐ延びる収容凹部216A、216B、2
16C、216Dが形成されている。各収容凹部216
A〜216Dはそれぞれ異なる長さに形成されていて、
例えば収容凹部216Aは1個の遊技球が収まる程度の
長さ、収容凹部216Bは2個の遊技球が収まる程度の
長さ、収容凹部216Cは3個の遊技球が1列に収まる
程度の長さ、収容凹部216Dは4個の遊技球が1列に
収まる程度の長さにそれぞれ形成されている。
【0083】球通路217の途中には、球通路217内
を通過する遊技球を検知することにより役物入賞口20
8への遊技球の入球を検出するための役物入賞口センサ
281が配置されている。大当たり抽選の抽選結果が大
当たりとなった場合、電動チューリップ役物209が開
かれ、役物入賞口208への遊技球の入球を役物入賞口
センサ281が検出すると、電動チューリップ役物20
9が閉じられるようになっている。これにより、役物入
賞口208には遊技球を1球だけ入れることができるよ
うになっている。一方、回転体216が1周するまでの
間に役物入賞口208に遊技球が入らなかった場合は、
電動チューリップ役物209が閉じられ、大当たり遊技
は実行されない。
【0084】役物入賞口208に入球し、球通路217
を通って落下した遊技球は、そのタイミングに応じて4
つの収容凹部216A〜216Dのいずれかに収容され
るようになっている。すなわち、いずれかの収容凹部2
16A〜216Dが球通路217に対向する位置にある
ときに役物入賞口208に遊技球が入った場合は、それ
らの収容凹部216A〜216Dに遊技球が収容される
が、収容凹部216A〜216Dが球通路217に対向
する位置にないときは、遊技球が球通路217内で回転
体216の周面に阻まれた状態で回転体216が回転
し、次の収容凹部が球通路217に対向する位置にきた
ときに、その収容凹部に遊技球が収容される。したがっ
て、電動チューリップ役物209が開放して、回転体2
16が1周する間の期間は、4つの収容凹部216A〜
216Dのそれぞれに遊技球を入球可能な4つの入球期
間に分けられることとなる。
【0085】回転体216の裏側には、それぞれ遊技球
が入球可能なVゾーン218A、218B、218C、
218Dが、回転体216の径方向に並べて配置されて
いる。各Vゾーン218A〜218Dは、各収容凹部2
16A〜216Dの終端部に対応する位置に配置されて
いて、いずれかの収容凹部216A〜216Dに遊技球
が収容されている場合には、回転体216が回転する過
程でその収容凹部216A〜216Dの終端部が対応す
るVゾーン218A〜218Dに対向する位置にくる
と、収容されていた遊技球がその対応するVゾーン21
8A〜218D内に導かれるようになっている。
【0086】役物入賞口208の上方には、それぞれ例
えばLED素子からなり、ナビゲーションを行うための
4つの報知ランプ211A、211B、211C、21
1Dが左右に並べて配置されている。本実施形態では、
第1実施形態のように電動チューリップ役物9が複数回
開いて、いずれかの開放期間に役物入賞口8に遊技球を
入れるのではなく、回転体216が1周するまで、また
は役物入賞口208に遊技球が入るまで電動チューリッ
プ役物209が開き続けていて、遊技球が役物入賞口2
08に入るタイミング、すなわち4つの入球期間のうち
いずれの入球期間内に遊技球が役物入賞口208に入っ
たかに応じて、遊技球が異なる収容凹部216A〜21
6Dに収容され、異なるVゾーン218A〜218Dを
通過するようになっている。したがって、本実施形態に
おけるナビゲーションは、第1実施形態のように当たり
開放期間決定抽選で決定された当たり開放期間がいずれ
の開放期間であるかに関する情報を遊技者に報知するも
のではなく、当たり入球期間決定抽選で決定された当た
り入球期間がいずれの入球期間であるかに関する情報を
遊技者に報知するものであって、左側の報知ランプ21
1Aから順に、4つの入球期間がそれぞれ対応付けられ
ている。ナビゲーションは、第1実施形態と同様に、少
なくとも当たり入球期間に対応する報知ランプを含む1
ないし複数の報知ランプが点滅されることにより行われ
る。
【0087】報知ランプ211A〜211Eの上方に
は、例えばLED素子からなる4つの入球ランプ212
A〜212Dが左右に並べて配置されている。これらの
入球ランプ212A〜212Dは、役物入賞口208に
遊技球が入ったときの入球期間を遊技者に報知するため
のものであって、左側の報知ランプ211Aから順に、
4つの入球期間がそれぞれ対応付けられている。いずれ
かの入球期間に役物入賞口208に遊技球が入り、その
入球期間に対応するVゾーン218A〜218Dを遊技
球が通過すると、その入球期間に対応する入球ランプが
点灯されるようになっている。
【0088】大当たり抽選の抽選結果が大当たりとな
り、メイン表示器6に大当たり図柄が停止された後、4
つの入球期間のうちいずれかの入球期間に役物入賞口2
08に遊技球を入れて、その遊技球が入った入球期間が
当たり入球期間決定抽選により決定された当たり入球期
間である場合には、当たり入球期間に対応するVゾーン
218A〜218Dを遊技球が通過し、大当たり遊技が
実行されるようになっている。
【0089】第1実施形態と同様に、いずれかの入球期
間に役物入賞口208に遊技球が入り、電動チューリッ
プ役物209の開閉動作が終了すると、点灯した入球ラ
ンプに対応する入球期間が当たり入球期間であるか否か
が遊技者に報知されるようになっていてもよい。すなわ
ち、点滅していた複数の報知ランプが左から順に点灯/
消灯(イルミネーション点灯)され、所定時間経過後、
点灯/消灯の切り替わりの間隔が段々と長くなることに
よりイルミネーション点灯の速度が徐々に遅くなり、最
終的に当たり入球期間に対応する報知ランプだけが点滅
され、その他の報知ランプは消灯されるようになってい
てもよい。
【0090】本実施形態では、当たり入球期間決定抽選
の抽選結果に応じて当たり入球期間が変わるので、従来
の権利物のパチンコ機と比較して、役物入賞口208へ
の遊技球の入球に関して遊技に変化を与え、より興趣を
向上させることができる。また、報知ランプ211A〜
211Dを点滅させることにより、当たり入球期間がい
ずれの入球期間であるかに関する情報を遊技者に報知す
ることができる。この場合、遊技者は、点滅した報知ラ
ンプに対応する入球期間を狙って遊技球を発射すること
により、通常時よりも高確率で当たり入球期間に役物入
賞口209に遊技球を入れて、大当たり遊技を実行でき
るので、大当たり遊技実行確率に変化を持たせ、興趣を
向上させることができる。
【0091】なお、本実施形態では、回転体216に形
成された収容凹部216A〜216Dおよびそれらに対
応するVゾーン218A〜218Dがそれぞれ4つであ
るため、入球期間も4つに分けられているが、収容凹部
およびVゾーンをもっとたくさん設けて、入球期間をも
っと多数に分けたような構成としてもよい。この場合、
その入球期間の数の分だけ報知ランプを設けてもよい。
また、本実施形態では、回転体216のいずれの収容凹
部216A〜216Dに遊技球がは入り、いずれのVゾ
ーン218A〜218Dを遊技球が通過するかにより、
大当たり遊技が実行されるか否かが決定される構成につ
いて説明したが、回転体を設けずに、例えば電動チュー
リップ役物209が開放している期間を複数の入球期間
に分けて、それらの入球期間の中から当たり入球期間を
決定することにより、役物入賞口208に遊技球が入る
のを役物入賞口センサ281が検知したタイミングが当
たり入球期間内であれば大当たり遊技が実行されるよう
な構成としてもよい。
【0092】本発明は、以上の実施形態の内容に限定さ
れるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の
変更が可能である。例えば、第1実施形態に係るサブ表
示器10は、7セグメント表示器により構成されるもの
に限らず、液晶表示器などにより構成されるものであっ
てもよい。また、ナビ実行決定抽選の抽選結果(例えば
報知ランプが点灯する個数など)を音声により遊技者に
報知するような構成であってもよい。
【0093】当たり開放期間または当たり入球期間がい
ずれの期間であるかに関する情報は、報知ランプ11A
〜11E、111A、111B、211A〜211Dに
より報知する構成に限らず、例えば液晶表示器などの表
示器を用いて報知するような構成であってもよいし、音
声により報知するような構成であってもよい。上記実施
形態では、当たり開放期間中または当たり入球期間中に
(役物)入賞口8、108、208に遊技球が1球入れ
ば大当たり遊技に突入するような構成について説明した
が、所定数以上の遊技球が入らなければ大当たり遊技に
突入しないような構成であってもよい。この場合、当た
り開放期間または当たり入球期間がいずれの期間である
かに関する情報だけでなく、上記所定数(大当たり遊技
が実行されるために必要な入球数)も遊技者に報知する
ような構成であってもよい。
【0094】また、上記実施形態では、複数の開放期間
または入球期間のうちの1つの期間だけが当たり開放期
間または当たり入球期間に決定される構成について説明
したが、当たり開放期間または当たり入球期間が2つ以
上決定されて、それらの期間全てに遊技球が入った場合
に大当たり遊技が実行されるような構成であってもよ
い。いずれのタイミングで遊技球を発射させれば、当た
り開放期間または当たり入球期間が開始されるタイミン
グに合わせて、発射した遊技球を(役物)入賞口8、1
08、208に到達させることができるかを遊技者に報
知するような手段を含む構成であってもよい。
【0095】電動チューリップ役物9、209や開閉板
109が設けられておらず、(役物)入賞口8、10
8、208への入球が所定期間だけ有効になるような構
成であってもよい。メイン表示器は、液晶表示器により
構成されるものに限らず、ドラム表示器や7セグメント
表示器などにより構成されるものであってもよい。ま
た、メイン表示器は、3つの表示位置6L〜6Rに図柄
を表示するものに限らず、例えば4つ以上の表示位置に
図柄を表示できるものであってもよい。
【0096】大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場
合、(役物)入賞口8、108、208に遊技球を入れ
るような構成に限らず、例えば遊技球が通過可能な通過
ゲートを設けて、この通過ゲートに遊技球を通過させる
ような構成であってもよい。以上の実施形態では、パチ
ンコ機について説明したが、本発明はパチンコ機に限ら
ず、スマートボール機などの遊技機にも適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパチンコ機の構成
を示す正面図である。
【図2】遊技盤の構成を示す正面図である。
【図3】第1実施形態に係るパチンコ機の電気的構成を
示すブロック図である。
【図4】メイン基板のROMおよびサブ基板のROMに
記憶された各種テーブルの内容を示す図である。
【図5】始動口に遊技球が入った場合のメイン基板によ
る制御内容の流れを示すフローチャートである。
【図6】電チュー開放処理時のメイン基板による制御内
容の流れを示すフローチャートである。
【図7】メイン基板から当たり開放期間決定抽選用乱数
のコマンドを受信したサブ基板による制御内容の流れを
示すフローチャートである。
【図8】メイン基板から当たり開放期間決定抽選用乱数
のコマンドを受信したサブ基板による制御内容の流れを
示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態に係るパチンコ機につい
て説明するための図である。
【図10】第2実施形態に係るパチンコ機の電気的構成
を示すブロック図である。
【図11】メイン基板のROMおよびサブ基板のROM
に記憶された各種テーブルの内容を示す図である。
【図12】始動口に遊技球が入った場合のメイン基板に
よる制御内容の流れを示すフローチャートである。
【図13】開閉板開放処理時のメイン基板による制御内
容の流れを示すフローチャートである。
【図14】メイン基板から当たり開放期間決定抽選用乱
数のコマンドを受信したサブ基板による制御内容の流れ
を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3実施形態に係るパチンコ機につ
いて説明するための図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 8 役物入賞口 9 電動チューリップ役物 11A〜11E 報知ランプ 12A〜12E 入球ランプ 30 メイン基板 50 サブ基板 108 入賞口 109 開閉板 111A、111B 報知ランプ 130 メイン基板 150 サブ基板 208 役物入賞口 209 電動チューリップ役物 211A〜211D 報知ランプ 212A〜212D 入球ランプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤に向けて遊技球を発射することによ
    り遊技を行う遊技機であって、 上記遊技盤に配置され、遊技球が通過可能な有効領域
    と、 所定の条件が成立したことに応答して大当たり抽選を行
    う大当たり抽選実行手段と、 大当たり抽選の抽選結果が大当たりとなった後、上記遊
    技盤に向けて発射された所定数以上の遊技球が所定の有
    効期間内に上記有効領域を通過した場合に、遊技者に有
    利な大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段と、 上記有効期間を決定するための有効期間決定手段とを含
    むことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】上記有効期間がいずれの期間であるかに関
    する情報を遊技者に報知するための情報報知手段をさら
    に含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】上記有効領域に関連して設けられ、大当た
    り抽選の抽選結果が大当たりの場合に、上記有効領域を
    遊技球が通過しやすくなるように変位する変位手段をさ
    らに含むことを特徴とする請求項1または2記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】上記変位手段は、大当たり抽選の抽選結果
    が大当たりとなった後、複数回変位するものであって、 上記有効期間決定手段は、上記変位手段が複数回変位す
    ることにより上記有効領域を遊技球が通過しやすくなる
    複数の期間の中から上記有効期間を決定するものである
    ことを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】上記変位手段は、大当たり抽選の抽選結果
    が大当たりとなった後、所定期間だけ変位するものであ
    って、 上記有効期間決定手段は、上記変位手段が変位すること
    により上記有効領域を遊技球が通過しやすくなる上記所
    定期間を複数の期間に分けて、それらの複数の期間の中
    から上記有効期間を決定するものであることを特徴とす
    る請求項3記載の遊技機。
  6. 【請求項6】上記変位手段は、上記複数の期間のうちい
    ずれかの期間に上記有効領域を所定数の遊技球が通過す
    ると、その後は変位しないようになっていることを特徴
    とする請求項4または5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】上記有効期間が上記複数の期間のうちいず
    れの期間であったかを他の期間に対して識別可能に表示
    する有効期間表示手段をさらに含むことを特徴とする請
    求項4〜6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】上記複数の期間のうち所定数の遊技球が上
    記有効領域を通過した期間を、他の期間に対して識別可
    能に表示する通過期間表示手段をさらに含むことを特徴
    とする請求項4〜7のいずれかに記載の遊技機。
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