JP2003190298A - 逆止弁及び注腸カテーテル - Google Patents

逆止弁及び注腸カテーテル

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JP2003190298A
JP2003190298A JP2001396078A JP2001396078A JP2003190298A JP 2003190298 A JP2003190298 A JP 2003190298A JP 2001396078 A JP2001396078 A JP 2001396078A JP 2001396078 A JP2001396078 A JP 2001396078A JP 2003190298 A JP2003190298 A JP 2003190298A
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catheter
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JP2001396078A
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Koichi Niijima
晃一 新島
Tetsuo Toyokawa
哲生 豊川
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Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直腸のX線撮影等の際に、流体に対する抵抗
が少なく、十分な流量で流体の流入が可能であり、空気
注入の際も共鳴音を発することのない逆止弁及び注腸カ
テーテルを提供すること。 【解決手段】 柔軟な円形の管状本体2に対し、その流
出口6の端縁の弁座4に開閉可能な弁体3を設け、この
弁体3の周縁の一部分が本体2に連結するように、本体
2と弁体3を一体に形成する。従って、流入口5から流
入する流体の流圧によって弁体3が自然に押し開かれ、
弁体3は流体の圧力に応じて90°まで開くことができ
るため、流体の受ける抵抗が少なく、流出口6の開口面
積を高効率に活用して十分な流量の流体を通過させるこ
とができ、流体が空気であっても弁体3の抵抗が少ない
ため、弁体3が振動音を発することもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カテーテル及びこ
れに用いられる逆止弁に関し、特に直腸等のX線撮影の
ために、肛門から造影剤及び空気を注入し、また、腸内
物を排泄するのに好適な逆止弁及び注腸カテーテルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】直腸の手術後、合併症として直腸縫合不
全が発生することがある。一旦直腸縫合不全が発生する
と、入院期間が長期化するばかりか、人口肛門を必要と
する場合がある。また、大腸ガンの場合は正確な診断が
必要となる。そこで正確な診断と治療を行なうために、
腸内に肛門からバリウム液等の造影剤を注入してX線撮
影し、必要な治療が行われる。
【0003】従って、このような場合に、大腸等をX線
撮影するために、大腸に肛門からバリウム液等の造影剤
及び空気の注入、便等の腸内汚物の排泄、造影剤及び空
気の排出等を併せて行える直腸カテーテルも存在する。
【0004】図7に上記した注腸カテーテルの一例を示
す。このカテーテル50は図7(a)に示すように、本
体21Aの先端に先端キャップ31Aが設けられ、これ
とは反対側の末端部47には空気注入管22A、造影剤
注入管23A及び排泄管24Aが図7(c)のようにほ
ぼ三角形に配され、接続器26Aにて固定されており、
これらの側方にはバルーン空気注入管25A、25Bが
設けられている。
【0005】そして、先端キャップ31Aの近傍には本
体21Aに固定された手元側バルーン28A及び先端側
バルーン29Aが配され、末端部47のバルーン空気注
入管25A、25Bのバルーン空気注入口27A、27
Bから注入された空気が、それぞれの空気注入孔30か
ら供給されてバルーン28A、29Aが膨張するように
なっている。
【0006】また、図7(b)に示すように、本体21
A内には、末端部47の空気注入管22Aに連通する空
気注入孔35A、造影剤注入管23Aに連通する造影剤
注入孔34A、排泄管24Aに連通する排泄孔33A、
バルーン空気注入管25a、25bに連通するバルーン
空気注入孔36a、36bが配されている。
【0007】そして、バルーン空気注入口27A、27
Bから注入された空気でバルーン28A及び29Aを膨
張させ、腸内にカテーテル50の先端を固定後、末端部
47の空気注入管22Aから注入された空気及び造影剤
注入管23Aから注入された造影剤等が先端ギャップ3
1Aに設けられた吐出孔32から腸内に供給され、ま
た、この吐出孔32から腸内の汚物等が本体21A内の
排泄孔33Aへ導入され、末端部47の排泄管24Aか
ら体外へ排泄されるようになっている。
【0008】そして、末端部47の空気注入管22A、
造影剤注入管23A及び排泄管24Aは、接続器26A
内に破線で示すようにそれぞれ柔軟な素材を用いた逆止
弁が設けられ、また、バルーン空気注入口27A、27
Bにも逆止弁(図示省略)が設けられ、それぞれ流体の
逆流を防止する構造になっている。
【0009】図8は、上記カテーテルに用いられている
逆止弁(ダックビル弁)の一例を示し、この逆止弁38
は図8(c)のIX−IX線断面図として示した図8(a)
のように、円形の管状本体39の上方半分を直径方向に
対向するように、上方が漸次平面となった壁部44を形
成し、その先端部の内面が互いに接触するように壁部4
4間の間隔を漸次狭め、先端の開口43近傍の壁部44
の内面が密着した構造に形成されている。従って、この
逆止弁38が閉じた状態は図8(c)に示す平面図のよ
うに、開口43は対向する面状壁部44同士が密着して
いる。なお、図8(b)は図8(c)のVIII−VIII線断
面である。
【0010】従って、流入口40から矢印方向に流入し
た流体は、その流圧によって流出口41側の密着して閉
じた開口43を、図8(a)に仮想線で示すように押し
開いて流出し、一旦流出した流体は逆止弁38内へ逆流
することはない。
【0011】また、図9は上記カテーテルに用いられる
他の逆止弁(ダックビル弁)の一例を示し、この逆止弁
45は図9(c)のX−X線断面図として示した図9
(a)のように、円形の管状本体46の上方を図9
(b)に示すように、直径方向で上方が対向するように
上方が漸次平面状となる壁部44を形成し、両壁部44
同士が先端で接触するように両壁間の間隔を漸次狭めた
構造に形成されている。
【0012】従って、流入口40から矢印方向に流入し
た流体は、その流圧によって流出口41側の閉じた開口
43を、図9(a)に仮想線で示すように押し開いて流
出し、一旦流出した流体はこの流出口41側から逆流す
ることがない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8及
び図9に示した逆止弁38、45は、開口43が小さい
ため流体の流入抵抗が大きく、しかも流体が空気である
場合に、弁部を構成する壁部44−44間の開閉時の振
動により共鳴して、笛のような音を発することがあるた
め、患者にとっては耳障りであり、不安感を与えるとい
う問題がある。
【0014】そこで本発明の目的は、抵抗が少なく十分
な流量で流体の流入が可能であり、また共鳴音の発生な
しに安心して使用できる逆止弁及び注腸カテーテルを提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、注腸カ
テーテルの流体導管内に配置される逆止弁において、管
状本体に形成された流体通過口の周囲に前記流体通過口
に臨む弁座面を有し、前記管状本体とは一体又は別体の
弁体が、前記弁座面に対し開閉可能に構成されているこ
とを特徴とする逆止弁(以下、本発明の逆止弁と称す
る。)に係るものである。
【0016】本発明の逆止弁によれば、流体通過口の周
囲の弁座面に対し、管状本体とは一体又は別体の弁体が
開閉可能に構成されるので、流体通過口の開口面積を流
体の通過に十分に活用できるため、十分な流量の流体を
通過させることができると共に、流体通過時の抵抗が少
なくなる。しかも、弁体と弁座面との開閉構造としたの
で、空気等の流体の通過時に弁体が振動しても共鳴音が
生じない。
【0017】また、本発明は、流体導管内に逆止弁が配
置され、この逆止弁が、管状本体に形成された流体通過
口の周囲に前記流体通過口に臨む弁座面を有し、前記管
状本体とは一体又は別体の弁体が、前記弁座面に対し開
閉可能に構成されている、注腸カテーテル(以下、本発
明の注腸カテーテルと称する。)に係るものである。
【0018】本発明の注腸カテーテルによれば、上記し
た本発明の逆止弁が用いられているので、本発明の逆止
弁と同様な効果が奏せられる注腸カテーテルを提供する
ことができる。
【0019】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の
形態を説明する。
【0020】上記した本発明の逆止弁は、弁体が単数又
は分割された複数の弁体部からなり、この弁体部の一部
分が前記管状本体に連設されているのがよく、この場合
は、流出口の開口面積を大きく活用でき、抵抗を少なく
することができ、かつ上記した共鳴音が生じにくく、部
品点数も減少させることができる。
【0021】また、本発明の注腸カテーテルは、カテー
テルの空気注入管、造影剤注入管及び排泄管が平面的に
並置されていることが、掴み易く、また積み上げ易くて
パックし易い等、カテーテルの取扱い易さの点で望まし
い。
【0022】更に、カテーテル本体内に孔径の大きい排
泄孔、この排泄孔よりも小さい造影剤注入孔及びこの造
影剤注入孔よりも小さい空気注入孔が、前記カテーテル
本体の断面において直線状に順次形成されており、これ
らの孔が前記カテーテル本体の直径に関してそれぞれ対
称形状をなしていることが、本体内におけるこれらの孔
をバランス良く配置でき、キンク現象も生じにくい。
【0023】以下、好ましい実施の形態を図面参照下
で、逆止弁を実施の形態1、注腸カテーテルを実施の形
態2として具体的に説明する。
【0024】実施の形態1 図1は本実施の形態による逆止弁の基本構造を示し、
(a)は(c)のI−I線断面図で弁が閉じた状態、
(b)は弁が開いた状態、(c)は平面図である。
【0025】即ち、図1(a)及び図1(b)に示すよ
うに、円形の管状本体2の流出口6の側が弁体3で塞が
れ、弁体3はその周縁の一部分が連結部7となり本体2
に連結されている。従って、図1(b)に示すように、
流入口5から矢印方向に流体が流入すれば、流圧によっ
て柔軟な弁体3が押し開かれてこの逆止弁1を通過す
る。従って、これが空気や造影剤等の腸内への注入に用
いられる場合は、注入により高くなった腸内の圧力によ
って自動的に弁体3が閉じ、また排泄用とされる場合は
腸内より高い圧力の大気圧によって自動的に弁体3が閉
じるため、通過した流体が逆流することはない。
【0026】この逆止弁1は、例えばシリコンを材料と
して弁体3を含めて一体形成後に、弁体3の連結部7以
外の部分が本体2との境で切断され、本体2の切断面が
弁座4として機能する。そして、構成する部品点数が少
なく、一体形成することにより製造コストを低減するこ
とができる。このような逆止弁の機能、材料及び作製方
法は後述する変形例も同様である。
【0027】本実施の形態の逆止弁1は上記のような構
成により、本体2の内径は既述した従来例とほぼ同じサ
イズであるが、弁体3の開く角度は図1(b)に仮想線
で示すようにほぼ90°に開くことが可能であり、この
開く角度は流体の流圧に応じて自動的に作動する。従っ
て、大きな流圧が作用した場合は90°に開くことによ
り、流出口6の開口面積のほぼ100%が流体の通過に
寄与することになり、抵抗は極めて少ないため、図8及
び図9に示した従来の逆止弁に比べて、流体の通過効率
を高めることができると共に、流体が空気である場合に
も弁体3が振動して共鳴音を発することもなく、患者に
安心感を与えることができる。後述する他の変形例も同
様である。
【0028】次に、上記した逆止弁の基本構造を基にし
た変形例を図2〜図4に示す。
【0029】まず図2は、第1の変形例による逆止弁1
Aを示し、(a)は(c)のII−II線断面図で弁が閉じ
た状態、(b)は弁が開いた状態、(c)は平面図であ
る。
【0030】即ち、図2(a)及び図2(b)に示すよ
うに、図1と同様の円形の管状本体2の流出口6の側に
弁体が設けられるが、図1とは異なり、弁体の直径方向
の周縁の2箇所が連結部7となって本体2に連結され、
この連結部7を中心に背中合せの2つの弁体8a、8b
を有している。
【0031】従って、図2(b)に示すように、流入口
5から矢印方向に流体が流入すれば、流圧によって双方
の弁体8a、8bが自然に押し開かれて流体が通過す
る。そしてこの場合も、図2(b)に仮想線で示すよう
にほぼ90°に弁体を開くことが可能であるため、流体
の受ける抵抗は少なく、流出口6の開口面積の活用率を
高めることができる。
【0032】図3は、第2の変形例による逆止弁1Bを
示し、(a)は(c)のIII−III線断面図で弁が閉じた
状態、(b)は弁が開いた状態、(c)は平面図であ
る。
【0033】即ち、図3(a)及び図3(b)に示すよ
うに、図1と同様の円形の管状本体2の流出口6の側に
弁体が設けられるが、第1の変形例が背中合せの弁体で
あるのに比べれば、直径方向に分割された二つの弁体9
a、9bが互いに向い合い、各弁体の後部周縁の一部分
が、図1と同様に本体2と連結された構造になってい
る。
【0034】従って、図3(b)に示すように、流入口
5から矢印方向に流体が流入すれば、その流圧によって
双方の本体9a、9bが自然に押し開かれて流体が通過
する。そしてこの場合も、図3(b)に仮想線で示すよ
うにほぼ90°に開くことが可能であり、流体の受ける
抵抗は少ないため、流出口6の開口面積の活用率を高め
ることができる。
【0035】図4は、第3の変形例による逆止弁1Cを
示し、(a)は(c)のIV−IV線断面図で弁が閉じた状
態、(b)は弁が開いた状態、(c)は平面図、(d)
は一部分の部品の概略斜視図である。
【0036】即ち、この逆止弁1Cは上記した各例とは
本体2Aの形状が若干異なると共に、流出口6の端縁部
に、図4(d)に示すように、リング内が十字状に形成
された金属製又は樹脂製の支え11が内設されている。
そして、弁体は上記図3に示した第2の変形例のような
弁体が、更に切断線に直交する方向に分割され、図4
(c)に示すように四分割された弁体10a、10b、
10c、10dが、それぞれ本体2Aと接する各弁体の
周縁で本体2Aと連結され、各弁体10a、10b、1
0c、10dの流出口6内に位置する2辺が、支え11
によって支えられる構造になっている。
【0037】従って、図4(b)に示すように、流入口
5から矢印方向に流体が流入すれば、その流圧によって
それぞれの弁体10a、10b、10c、10dが自然
に押し開かれて流体が通過する。そしてこの場合も、図
4(b)に仮想線で示すようにほぼ90°に開くことが
可能であり、流体の受ける抵抗が少ないため、流出口6
の開口面積の活用率を高めることができる。
【0038】また、図5は他の変形例による逆止弁13
を示し、(a)は弁が閉じた状態の断面図、(b)は弁
が開いた状態、(c)は(a)のV−V線断面図であ
る。
【0039】即ち、この逆止弁13は、上記した各例
(ダックビル弁)とは異なりディスク弁として構成した
ものであり、図5(a)に示すように、円形の管状本体
14に流入口5と連通する流入口5よりは小径の流出口
6が形成され、流入口5と流出口6との境に拡径部15
が設けられ、この拡径部15の流出口6側の面に複数
(好ましくは3個)の突起17が突設され、また、この
拡径部15に本体14とは別体の弁体16が突起17と
は所定の間隙を持って内設されている。
【0040】従って、弁体16は突起17との間の間隙
を移動可能であり、図5(b)に示すように、流入口5
から矢印方向に流体が流入すれば、その流圧によって弁
体16は弁座4から離れるが、突起17がストッパーと
して機能するため、この状態で弁体16と弁座4との間
の隙間及び弁体16と突起17によって形成された隙間
から流体が流出口6を経て通過し、注入により高くなっ
た腸内の圧力によって自動的に弁が閉じ、また排泄管に
用いた場合は腸内より高い大気圧によって自動的に閉じ
られる。そしてこの場合も、弁体16と突起17との間
隙及び突起17の突出量をできるだけ大きく形成するこ
とにより、抵抗を少なくすると共に十分な流量を確保す
ることができ、この場合も、弁体16が弁座4に対して
開閉する構造であるので、空気注入時にも、振動により
弁体16が共鳴音を発することがない。
【0041】上記したように、各実施の形態の逆止弁は
シリコン等の弾性体で形成されるので、使用する弾性体
の材質(硬度等)に応じて流体の圧力をコントロールす
ることができると共に、流体が空気であっても共鳴音を
発することを防ぐことができ、注腸カテーテルの逆止弁
として好適に用いることができる。
【0042】本実施の形態(図1の例で代表する)の逆
止弁によれば、本体2と弁体3とが流出口6の端で一部
分を連結して一体化しているので、流体の圧力に応じて
自動的に最大で90°まで弁体3が開くため、流出口6
の開口面積を高効率で活用でき、少ない抵抗で十分な流
量を確保することができる。
【0043】また、図5のディスク弁によれば、弁体1
6と弁座4との間及び突起17によって形成される隙間
から十分な量の流体が逆止弁13内を通過するため、少
ない抵抗で十分な流量を確保することができる。
【0044】実施の形態2 図6は、本発明の実施の形態による注腸カテーテル20
を示し、(a)は全体の概略図、(b)は(a)のVI−
VI線断面図、(c)は(a)のVII−VII線断面図であ
る。
【0045】この注腸カテーテル20も基本的構成は、
図7について既述した従来例による注腸カテーテルと同
様であり、使用方法及び使用目的も同様であるので、相
違点について詳述し、共通する使用方法や機能について
は説明を省略する。
【0046】即ち、この注腸カテーテル20は、逆止弁
としては上記した実施の形態(例えば図1)の逆止弁が
用いられる以外に、図6(b)に示すように、カテーテ
ル本体21内の排泄孔33、造影剤注入孔34、空気注
入孔35及びバルーン空気注入孔36a、36bの配置
及びこれらの形状が従来例とは異なる。図示の如く、直
径方向に排泄孔33、造影剤注入孔34及び空気注入孔
35が対称的に配され、側方に配されたバルーン空気注
入孔36a、36bも対称的に配されている。従ってこ
れらがバランス良く配置されている。そして、実施の形
態1に示した逆止弁の装着によって空気や造影剤等の注
入効率及び作業性が良く、患者が安心して治療を受けら
れる注腸カテーテルを実現することができる。
【0047】また、図6(c)に示すように、カテーテ
ル20の末端部47の空気注入管22、造影剤注入管2
3及び排泄管24が並列に配置されている。これにより
カテーテル20が掴み易く、パックし易い。
【0048】なお、主要部に用いられる材質を例示する
と、本体21及びバルーン28a、28bはSEBS
(スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共重
合体)、接続器26はポリスチレン、空気注入管22、
造影剤注入管23、排泄管24、バルーン空気注入管2
5a、25bはPVC(ポリ塩化ビニル)、逆止弁1は
シリコンが用いられている。
【0049】本実施の形態によれば、本体21内におけ
る排泄孔33、造影剤注入孔34、及び空気注入孔35
等の配置がバランス良く、空気注入管22、造影剤注入
管23及び排泄管24が並列配置されることにより、カ
テーテルが掴み易く、また積み上げ易く、パックし易い
等取扱い性が向上すると共に、高効率な逆止弁の使用に
より空気や造影剤等が注入し易いためX線撮影等の作業
性が向上し、更に患者に安心感を与えることができる。
【0050】上記した各実施の形態は、本発明の技術的
思想に基づいて変形することができる。
【0051】例えば、実施の形態1の逆止弁は、本体及
び弁体を一体形成後に、本体と弁体との境目を部分的に
切断して弁体を形成しているが、別体として形成した弁
体を本体に対して部分的に接着剤等により接着して一体
化してもよい。
【0052】また、実施の形態に示した逆止弁は本体が
円形の管状に形成されているが、円形以外の形状(例え
ば、四角形等の多角形)であってもよく、その他の構造
及び形状であってもよい。
【0053】また、注腸カテーテルの各部の構造や形状
等も、実施の形態以外の適宜であってもよい。
【0054】また、各実施の形態に用いた材料及び材質
も限定するものではなく、これ以外の同等の性能が発揮
される材料を用いることができる。
【0055】また、実施の形態の逆止弁は注腸カテーテ
ル以外の医療用カテーテルにも適用可能であり、その構
造はカテーテル以外の逆止弁にも応用することができ
る。
【0056】
【発明の作用効果】上述した如く、本発明の逆止弁及び
注腸カテーテルによれば、逆止弁が流体通過口の周囲の
弁座面に対し、管状本体とは一体又は別体の弁体が開閉
可能に構成されるので、流体通過口の開口面積を流体の
通過に十分に活用できるため、十分な流量の流体を通過
させることができると共に、流体通過時の抵抗が少なく
なる。しかも、弁体と弁座面との開閉構造としたので、
空気等の流体の通過時に弁体が振動しても共鳴音が生じ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による逆止弁を示し、
(a)は(c)のI−I線断面図で弁が閉じた状態、
(b)は弁が開いた状態、(c)は平面図である。
【図2】同、第1の変形例による逆止弁を示し、(a)
は(c)のII−II線断面図で弁が閉じた状態、(b)は
弁が開いた状態、(c)は平面図である。
【図3】同、第2の変形例による逆止弁を示し、(a)
は(c)のIII−III線断面図で弁が閉じた状態、(b)
は弁が開いた状態、(c)は平面図である。
【図4】同、第3の変形例による逆止弁を示し、(a)
は(c)のIV−IV線断面図で弁が閉じた状態、(b)は
弁が開いた状態、(c)は平面図、(d)は一部分の部
品の概略斜視図である。
【図5】同、他の変形例による逆止弁を示し、(a)は
弁が閉じた状態の断面図、(b)は弁が開いた状態、
(c)は(a)のV−V線断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2による注腸カテーテルを
示し、(a)は全体の概略図、(b)は(a)のVI−VI
線断面図、(c)は(a)のVII−VII線断面図である。
【図7】従来例による注腸カテーテルを示し、(a)は
全体の概略図、(b)は(a)のb−b線断面図、
(c)は(a)のc−c線断面図である。
【図8】従来例による逆止弁を示し、(a)は(c)の
IX−IX線断面図、(b)は(c)のVIII−VIII線断面
図、(c)は平面図である。
【図9】同、他の逆止弁を示し、(a)は(c)のX−
X線断面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。
【符号の説明】 1、1A、1B、1C、13…逆止弁、2、14…本
体、3、8a、8b、9a、9b、10a、10b、1
0c、10d、16…弁体、4…弁座、5…流入口、6
…流出口、7…連結部、11…支え、15…拡径部、1
7…突起、20…注腸カテーテル、21…カテーテル本
体、22…空気注入管、23…造影剤注入管、24…排
泄管、25a、25b…バルーン空気注入管、26…接
続器、27a、27b…バルーン空気注入口、28、2
9…バルーン、30…空気注入孔、31…先端キャッ
プ、33…排泄孔、34…造影剤注入孔、35…空気注
入孔、36a、36b…バルーン空気注入孔、47…末
端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C167 AA04 AA09 BB02 BB08 BB09 BB12 BB26 BB27 BB33 BB40 CC23 HH04 HH30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注腸カテーテルの流体導管内に配置され
    る逆止弁において、管状本体に形成された流体通過口の
    周囲に前記流体通過口に臨む弁座面を有し、前記管状本
    体とは一体又は別体の弁体が、前記弁座面に対し開閉可
    能に構成されていることを特徴とする逆止弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体が単数又は分割された複数の弁
    体部からなり、この弁体部の一部分が前記管状本体に連
    設されている、請求項1に記載した逆止弁。
  3. 【請求項3】 流体導管内に逆止弁が配置され、この逆
    止弁が、管状本体に形成された流体通過口の周囲に前記
    流体通過口に臨む弁座面を有し、前記管状本体とは一体
    又は別体の弁体が、前記弁座面に対し開閉可能に構成さ
    れている、注腸カテーテル。
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