JP2003190172A - 外科手術用腔確保装置 - Google Patents
外科手術用腔確保装置Info
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- JP2003190172A JP2003190172A JP2001393228A JP2001393228A JP2003190172A JP 2003190172 A JP2003190172 A JP 2003190172A JP 2001393228 A JP2001393228 A JP 2001393228A JP 2001393228 A JP2001393228 A JP 2001393228A JP 2003190172 A JP2003190172 A JP 2003190172A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 剥離操作が容易に行うことが出来、更に剥離
操作後にトロッカーの入れ替えの必要ない器具を提供す
ることである。 【解決手段】 バルーン、バルーンに連通する送気チュ
ーブ、バルーンの牽引手段、弁部材、バルーン内に配置
されるスタイレットから少なくとも構成されることを特
徴とする外科手術用腔確保装置。
操作後にトロッカーの入れ替えの必要ない器具を提供す
ることである。 【解決手段】 バルーン、バルーンに連通する送気チュ
ーブ、バルーンの牽引手段、弁部材、バルーン内に配置
されるスタイレットから少なくとも構成されることを特
徴とする外科手術用腔確保装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外科手術用腔を確保
する装置に関する。例えば、皮切を通じて体内に挿入し
ヘルニアや、乳腺、大腸、腎臓、尿管、副腎疾患、前立
腺等に対して内視鏡外科的手術を行う場合に、皮下充実
組織内に外科手術用腔を確保する装置に関する。
する装置に関する。例えば、皮切を通じて体内に挿入し
ヘルニアや、乳腺、大腸、腎臓、尿管、副腎疾患、前立
腺等に対して内視鏡外科的手術を行う場合に、皮下充実
組織内に外科手術用腔を確保する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡外科手術は、低侵襲性、術後疼痛
の軽減、術後の外観の整容性に対して有用であり発展し
ている。内視鏡外科手術を行うには腹腔鏡や処置具を挿
入、操作する十分な空間が不可欠である。ヘルニア、乳
腺、さらに大腸に対する後腹膜的アプローチ等では処置
を行う部位に腹腔等の空間がない為、皮下充実組織内に
解剖学的空間を確保する必要がある。
の軽減、術後の外観の整容性に対して有用であり発展し
ている。内視鏡外科手術を行うには腹腔鏡や処置具を挿
入、操作する十分な空間が不可欠である。ヘルニア、乳
腺、さらに大腸に対する後腹膜的アプローチ等では処置
を行う部位に腹腔等の空間がない為、皮下充実組織内に
解剖学的空間を確保する必要がある。
【0003】上記にような必要性に対してWO93/0
9722(特表平7−501959号公報)では膨張式
開創装置が開示されている。この装置は主エンベロープ
と、これを第一組織層と第二組織層内に導入し膨張させ
る手段と、作業空間内に通気ガスを導入する手段からな
る。主エンベロープは畳まれた状態で第一組織層と第二
組織層との間に導入され、膨張するより組織層を分離し
皮下充実組織内に解剖学的空間を作り出す。この空間に
装置の通気手段によりガスを送気することで作業空間内
を作り出し、内視鏡外科的な処置を可能とするものであ
る。
9722(特表平7−501959号公報)では膨張式
開創装置が開示されている。この装置は主エンベロープ
と、これを第一組織層と第二組織層内に導入し膨張させ
る手段と、作業空間内に通気ガスを導入する手段からな
る。主エンベロープは畳まれた状態で第一組織層と第二
組織層との間に導入され、膨張するより組織層を分離し
皮下充実組織内に解剖学的空間を作り出す。この空間に
装置の通気手段によりガスを送気することで作業空間内
を作り出し、内視鏡外科的な処置を可能とするものであ
る。
【0004】上記公報では3つの異なる装置が開示され
ている。一つ目は、皮下充実組織内に解剖学的空間を作
る装置とその後に処置具を挿入する為の装置と2つの装
置からなるものである。しかしながらこの装置は2つの
装置が必要となるために、組織の剥離操作後に装置を入
れ替える必要があり操作が煩雑となる問題点があった。
また装置が2つ必要となるために高価となる問題点があ
った。
ている。一つ目は、皮下充実組織内に解剖学的空間を作
る装置とその後に処置具を挿入する為の装置と2つの装
置からなるものである。しかしながらこの装置は2つの
装置が必要となるために、組織の剥離操作後に装置を入
れ替える必要があり操作が煩雑となる問題点があった。
また装置が2つ必要となるために高価となる問題点があ
った。
【0005】二つ目は細管の遠位端に周方向溝を含み主
エンベロープを周方向溝に係合させる係合手段を含み、
装置がさらに係合手段を解除すると共に、主エンベロー
プが畳まれた状態に戻った後で、細管の孔から引き出す
装置である。これは一つ目の問題点を解決するものであ
る。主エンベロープを細管の孔から引き抜くことで術式
を簡便なものとしたが、主エンベロープの解除手段が主
エンベロープの係合部に取り付けたリップコードを近位
端より引張る手段である為、リップコードが切れる問題
点があった。また実質的に細管の孔は腹腔鏡の大きさ程
度(φ10)であるために、孔から主エンベロープを抜去
する為には、主エンベロープの大きさは制限され、作製
できる皮下充実組織内に外科手術用腔は小さくなる問題
点があった。
エンベロープを周方向溝に係合させる係合手段を含み、
装置がさらに係合手段を解除すると共に、主エンベロー
プが畳まれた状態に戻った後で、細管の孔から引き出す
装置である。これは一つ目の問題点を解決するものであ
る。主エンベロープを細管の孔から引き抜くことで術式
を簡便なものとしたが、主エンベロープの解除手段が主
エンベロープの係合部に取り付けたリップコードを近位
端より引張る手段である為、リップコードが切れる問題
点があった。また実質的に細管の孔は腹腔鏡の大きさ程
度(φ10)であるために、孔から主エンベロープを抜去
する為には、主エンベロープの大きさは制限され、作製
できる皮下充実組織内に外科手術用腔は小さくなる問題
点があった。
【0006】三つ目は、組織を剥離する主エンベロープ
が組織を剥離後に気密を保つための気密部材を兼ねてい
るものであり主エンベロープの抜去の必要がない。細管
には2つのルーメンがあり、組織を剥離するバルーン内
に挿入できるルーメンと、バルーンの外部にアクセス可
能なルーメンを備えた装置である。しかしながらこの装
置は、処置具を挿入するルーメンが2つとなる為に導管
の大きさが2倍程度になってしまうため、挿入部分の切
開が大きくなってしまい、処置後の整容性が悪くなる問
題点がある。また組織を剥離する主エンベロープと気密
を保つバルーンを同一のものとしているため、腹壁に固
定する場合にバルーンの圧力が不足し、ガスのリークが
発生する他、処置する場合に装置が動いてしまう問題点
があった。
が組織を剥離後に気密を保つための気密部材を兼ねてい
るものであり主エンベロープの抜去の必要がない。細管
には2つのルーメンがあり、組織を剥離するバルーン内
に挿入できるルーメンと、バルーンの外部にアクセス可
能なルーメンを備えた装置である。しかしながらこの装
置は、処置具を挿入するルーメンが2つとなる為に導管
の大きさが2倍程度になってしまうため、挿入部分の切
開が大きくなってしまい、処置後の整容性が悪くなる問
題点がある。また組織を剥離する主エンベロープと気密
を保つバルーンを同一のものとしているため、腹壁に固
定する場合にバルーンの圧力が不足し、ガスのリークが
発生する他、処置する場合に装置が動いてしまう問題点
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、剥離操作を
容易に行うことが出来、更に剥離操作後にトロッカーの
入れ替えの必要ない器具を提供することである。
容易に行うことが出来、更に剥離操作後にトロッカーの
入れ替えの必要ない器具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は
(1)バルーン、バルーンに連通する送気チューブ、バ
ルーンの牽引手段、弁部材、バルーン内に配置されるス
タイレットから少なくとも構成されることを特徴とする
外科手術用腔確保装置、(2)バルーンの牽引手段が実
質的に膨張するバルーンの最大径部付近から近位端側に
付設されている(1)記載の外科手術用腔確保装置、
(3)バルーンの牽引手段がバルーン外周の少なくとも
一部分に付設された一つ以上のシート又は糸である請求
項1又は2記載の外科手術用腔確保装置である。
ルーンの牽引手段、弁部材、バルーン内に配置されるス
タイレットから少なくとも構成されることを特徴とする
外科手術用腔確保装置、(2)バルーンの牽引手段が実
質的に膨張するバルーンの最大径部付近から近位端側に
付設されている(1)記載の外科手術用腔確保装置、
(3)バルーンの牽引手段がバルーン外周の少なくとも
一部分に付設された一つ以上のシート又は糸である請求
項1又は2記載の外科手術用腔確保装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による装置の一実施例を図
1、2に示す。本発明の外科手術用腔確保装置は組織を
剥離するバルーン(1)、バルーン(1)に連通し開口
部を備えたハウジング(2)、バルーンに連通し、膨張
させる際に流路となる送気チューブ(3)、バルーン
(1)内に配置されるスタイレット(5)、ハウジング
(2)の開口部或いはバルーン(1)内に設置される弁
部材(4)から構成される。バルーン(1)にはバルー
ン(1)のトロッカーからの抜去が容易となる牽引手段
が付設されることが好ましい。
1、2に示す。本発明の外科手術用腔確保装置は組織を
剥離するバルーン(1)、バルーン(1)に連通し開口
部を備えたハウジング(2)、バルーンに連通し、膨張
させる際に流路となる送気チューブ(3)、バルーン
(1)内に配置されるスタイレット(5)、ハウジング
(2)の開口部或いはバルーン(1)内に設置される弁
部材(4)から構成される。バルーン(1)にはバルー
ン(1)のトロッカーからの抜去が容易となる牽引手段
が付設されることが好ましい。
【0010】(バルーン)バルーン(1)は、組織層に
挿入され膨張することにより皮下充実組織内に外科手術
用腔を確保する。バルーン(1)は圧縮成形やディップ
成形、ブロー成形等により作製しても良いし、薄膜を2
枚重ね合わせ高周波溶着等の熱溶着により端部を接着
(溶着)して作製してもよい。薄膜を重ね合わせてバル
ーンを作製した場合は、体内に挿入しやすいように膨張
前の状態では棒状に折り畳まれてシース等に収納される
ことが好ましい。
挿入され膨張することにより皮下充実組織内に外科手術
用腔を確保する。バルーン(1)は圧縮成形やディップ
成形、ブロー成形等により作製しても良いし、薄膜を2
枚重ね合わせ高周波溶着等の熱溶着により端部を接着
(溶着)して作製してもよい。薄膜を重ね合わせてバル
ーンを作製した場合は、体内に挿入しやすいように膨張
前の状態では棒状に折り畳まれてシース等に収納される
ことが好ましい。
【0011】シースはバルーン(1)をスタイレット
(5)の周囲に嵩張らないように収納しておくためのも
のであればよい。形状等は特には限定しないが、円筒状
のフィルムで嵩張らず0.01〜2mmの厚さが好まし
い。シースはバルーン(1)が膨張できるように側面に
ミシン目や切り込みが入っているものが好ましい。シー
スはバルーンを抜去した場合に体内に落下しないよう
に、一部分はバルーン(1)に接着されていることが好
ましい。
(5)の周囲に嵩張らないように収納しておくためのも
のであればよい。形状等は特には限定しないが、円筒状
のフィルムで嵩張らず0.01〜2mmの厚さが好まし
い。シースはバルーン(1)が膨張できるように側面に
ミシン目や切り込みが入っているものが好ましい。シー
スはバルーンを抜去した場合に体内に落下しないよう
に、一部分はバルーン(1)に接着されていることが好
ましい。
【0012】バルーン(1)は厚み0.01〜1mm程
度の薄膜からなり、実用上φ50〜φ300mm程度、
容量50cc〜1000ccに膨張することが好まし
い。球形が好ましいが、部位により横長、縦長の形状が
好ましい。バルーン(1)は膨張させて使用するが、薄
膜上の形態であれば弾性の少ない素材でも構わない。素
材としてはイソプレンゴム、シリコーンゴム、ポリウレ
タン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂等が好ましい。
度の薄膜からなり、実用上φ50〜φ300mm程度、
容量50cc〜1000ccに膨張することが好まし
い。球形が好ましいが、部位により横長、縦長の形状が
好ましい。バルーン(1)は膨張させて使用するが、薄
膜上の形態であれば弾性の少ない素材でも構わない。素
材としてはイソプレンゴム、シリコーンゴム、ポリウレ
タン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂等が好ましい。
【0013】(バルーンの牽引手段)バルーン(1)に
は膨張後のトロッカーからの抜去を容易とする牽引手段
が付設されることが好ましい。牽引手段は図3に示すよ
うにバルーン(1)の最大径部付近と近位端側を接続す
るように配置されることが好ましい。牽引手段は図2に
示すような水かきの様な形状でも良いし、図3に示すよ
うな水かき部分に穴の空いた短冊形状でも糸でも構わな
いが、均一に抜去する為には水かき状の様な形状が好ま
しい。牽引手段は複数ある方が好ましいが過剰に設置す
るとそれ自体が嵩張ってしまう為に好ましくないので、
2〜4つ設置することが好ましい。
は膨張後のトロッカーからの抜去を容易とする牽引手段
が付設されることが好ましい。牽引手段は図3に示すよ
うにバルーン(1)の最大径部付近と近位端側を接続す
るように配置されることが好ましい。牽引手段は図2に
示すような水かきの様な形状でも良いし、図3に示すよ
うな水かき部分に穴の空いた短冊形状でも糸でも構わな
いが、均一に抜去する為には水かき状の様な形状が好ま
しい。牽引手段は複数ある方が好ましいが過剰に設置す
るとそれ自体が嵩張ってしまう為に好ましくないので、
2〜4つ設置することが好ましい。
【0014】接続部分の遠位端側が最大径部から過度に
近位端側に近くなると抜去時にバルーン(1)を局部的
に牽引してしまう為にトロッカー内で詰まりやすくな
り、遠位端に付設すると近位端と遠位端が一度に牽引さ
れるためトロッカー内で詰まりやすくなる他、嵩張って
しまうために好ましくない(図4)。牽引手段はバルー
ン(1)と同じ材質で作製することが簡便で好ましい。
材質は特には限定しないが、バルーン(1)の膨張の妨
げとならないように適度な柔軟性がある材料が好まし
い。硬質な素材であっても、バルーンの膨張に沿って変
形可能なワイヤーのような形状であればよい。
近位端側に近くなると抜去時にバルーン(1)を局部的
に牽引してしまう為にトロッカー内で詰まりやすくな
り、遠位端に付設すると近位端と遠位端が一度に牽引さ
れるためトロッカー内で詰まりやすくなる他、嵩張って
しまうために好ましくない(図4)。牽引手段はバルー
ン(1)と同じ材質で作製することが簡便で好ましい。
材質は特には限定しないが、バルーン(1)の膨張の妨
げとならないように適度な柔軟性がある材料が好まし
い。硬質な素材であっても、バルーンの膨張に沿って変
形可能なワイヤーのような形状であればよい。
【0015】(ハウジング)ハウジング(2)はバルー
ン(1)の開口部に接続され、バルーン(1)に連通す
る送気チューブ(3)が付設される。材質は容易に変形
しないような材質が好ましく、塩化ビニル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リサルフォン樹脂、ステンレス鋼等が好ましい。
ン(1)の開口部に接続され、バルーン(1)に連通す
る送気チューブ(3)が付設される。材質は容易に変形
しないような材質が好ましく、塩化ビニル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リサルフォン樹脂、ステンレス鋼等が好ましい。
【0016】(スタイレット)スタイレット(5)はバ
ルーン(1)を皮下充実組織内に挿入する操作を補助す
るために使用する。スタイレット(5)をバルーン
(1)内に挿入し、スタイレット(5)の周囲にバルー
ン(1)を折り畳み、シースにより折り畳んだ状態を保
持すれば、バルーン(1)を皮下充実組織内の所望の位
置に直線的に配置することが容易となり、理想的な位置
に解剖学的腔を作製することが出来る。スタイレット
(5)は弁部材(4)、ハウジング(2)を通り、バル
ーン(1)の内側に挿入される。体内に挿入する際に使
用するため、所望の位置までバルーン(1)が到達し易
いように、スタイレット(5)は容易に曲がらない材質
であることが好ましい。例えば、塩化ビニル樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ス
テンレス鋼等が好ましい。スタイレット(5)の先端は
バルーン(1)や組織内を傷つけずに鈍的挿入できるよ
うに先端が丸まった形状が好ましい。
ルーン(1)を皮下充実組織内に挿入する操作を補助す
るために使用する。スタイレット(5)をバルーン
(1)内に挿入し、スタイレット(5)の周囲にバルー
ン(1)を折り畳み、シースにより折り畳んだ状態を保
持すれば、バルーン(1)を皮下充実組織内の所望の位
置に直線的に配置することが容易となり、理想的な位置
に解剖学的腔を作製することが出来る。スタイレット
(5)は弁部材(4)、ハウジング(2)を通り、バル
ーン(1)の内側に挿入される。体内に挿入する際に使
用するため、所望の位置までバルーン(1)が到達し易
いように、スタイレット(5)は容易に曲がらない材質
であることが好ましい。例えば、塩化ビニル樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ス
テンレス鋼等が好ましい。スタイレット(5)の先端は
バルーン(1)や組織内を傷つけずに鈍的挿入できるよ
うに先端が丸まった形状が好ましい。
【0017】(弁部材)弁部材(4)はバルーン(1)
を膨張する際に気密を保つために設置するものである。
弁部材(4)は、バルーン(1)の開口部付近或いは、
ハウジング(2)内に付設される。剥離操作は腹腔鏡を
挿入して行う場合がある為、弁部材(4)は棒状のもの
を挿入した場合に気密を保てる形状であればよく、形状
は特に限定しないが、穴の開いたシール弁形状等が好ま
しい。シール弁は射出成形、圧縮成形、シート加工等に
より作製され、熱溶着または接着、或いは部材により挟
み固定される。弁部材(4)の厚さは0.1〜3mm程
度が好ましい。内径は腹腔鏡の外径に合わせ、1mm〜
20mmが好ましい。弁部材(4)の材質は、可とう性
を有するものが好ましく例えば天然ゴム、イソプレンゴ
ム、シリコーンゴム、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、
SEBS樹脂等が好ましい。
を膨張する際に気密を保つために設置するものである。
弁部材(4)は、バルーン(1)の開口部付近或いは、
ハウジング(2)内に付設される。剥離操作は腹腔鏡を
挿入して行う場合がある為、弁部材(4)は棒状のもの
を挿入した場合に気密を保てる形状であればよく、形状
は特に限定しないが、穴の開いたシール弁形状等が好ま
しい。シール弁は射出成形、圧縮成形、シート加工等に
より作製され、熱溶着または接着、或いは部材により挟
み固定される。弁部材(4)の厚さは0.1〜3mm程
度が好ましい。内径は腹腔鏡の外径に合わせ、1mm〜
20mmが好ましい。弁部材(4)の材質は、可とう性
を有するものが好ましく例えば天然ゴム、イソプレンゴ
ム、シリコーンゴム、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、
SEBS樹脂等が好ましい。
【0018】(送気チューブ)送気チューブ(3)は、
バルーン(1)内に連通して付設され、膨張させる流体
の通路となる。内径φ1〜3mmの大きさが好ましい。
送気チューブ(3)は耐キンク性に優れていることが好
ましく、材質は、シリコーンゴム、塩化ビニル樹脂、ポ
リウレタン樹脂等が好ましい。
バルーン(1)内に連通して付設され、膨張させる流体
の通路となる。内径φ1〜3mmの大きさが好ましい。
送気チューブ(3)は耐キンク性に優れていることが好
ましく、材質は、シリコーンゴム、塩化ビニル樹脂、ポ
リウレタン樹脂等が好ましい。
【0019】(使用方法)皮膚に小切開を加え、剥離す
べき層を指により鈍的に十分に剥離を行う。小切開の長
さは指を挿入できる程度(1〜2cm)でよく従来のも
のと同等長さでよい。皮切部よりトロッカーを設置し、
トロッカーの内に本発明品を挿入する。スタイレット
(5)を抜去して腹腔鏡と入れ替える。バルーン(1)
を膨張させる。バルーン(1)を膨張させる時は腹腔鏡
で観察しながら安全を確認して行う。十分に剥離を実施
した後、腹腔鏡、本発明品の順番でトロッカーから抜去
する。トロッカーの通気口よりガスを注入し、剥離した
空間を膨らませ外科手術用腔を確保する。処置具挿入用
のトロッカーと入れ替える必要がなく処置へ移行できる
為、手術時間を短縮することが可能で、術者のストレス
を軽減することができる。一連の流れを図5に示す。
べき層を指により鈍的に十分に剥離を行う。小切開の長
さは指を挿入できる程度(1〜2cm)でよく従来のも
のと同等長さでよい。皮切部よりトロッカーを設置し、
トロッカーの内に本発明品を挿入する。スタイレット
(5)を抜去して腹腔鏡と入れ替える。バルーン(1)
を膨張させる。バルーン(1)を膨張させる時は腹腔鏡
で観察しながら安全を確認して行う。十分に剥離を実施
した後、腹腔鏡、本発明品の順番でトロッカーから抜去
する。トロッカーの通気口よりガスを注入し、剥離した
空間を膨らませ外科手術用腔を確保する。処置具挿入用
のトロッカーと入れ替える必要がなく処置へ移行できる
為、手術時間を短縮することが可能で、術者のストレス
を軽減することができる。一連の流れを図5に示す。
【0020】
【発明の効果】本発明の外科手術用腔確保装置は一般に
市販されているトロッカーの内腔から容易に抜去可能で
あるため、剥離操作終了後にトロッカーを設置し直す必
要がない。したがって、手技が途切れることなく進行す
ることができ、手術時間を短縮する他、術者に与えるス
トレスが少ない。
市販されているトロッカーの内腔から容易に抜去可能で
あるため、剥離操作終了後にトロッカーを設置し直す必
要がない。したがって、手技が途切れることなく進行す
ることができ、手術時間を短縮する他、術者に与えるス
トレスが少ない。
【図1】 本発明品の膨張前の外観を示す。
【図2】 本発明品の膨張した時の外観を示す。
【図3】 牽引手段の一実施例を示す。
【図4】 牽引手段の不適切な配置の一例を示す。
【図5】 手技の流れを図示する。
1 バルーン
2 ハウジング
3 送気チューブ
4 弁部材
5 スタイレット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4C060 MM24 MM26 MM27
4C167 AA07 BB02 BB28 BB29 BB30
BB33 BB51 CC23 CC26 CC30
EE11 GG02 GG03 GG05 GG06
GG22
Claims (3)
- 【請求項1】 バルーン、バルーンに連通する送気チュ
ーブ、バルーンの牽引手段、弁部材、バルーン内に配置
されるスタイレットから少なくとも構成されることを特
徴とする外科手術用腔確保装置。 - 【請求項2】 バルーンの牽引手段が実質的に膨張する
バルーンの最大径部付近から近位端側に付設されている
請求項1記載の外科手術用腔確保装置。 - 【請求項3】 バルーンの牽引手段がバルーン外周の少
なくとも一部分に付設された一つ以上のシート又は糸で
ある請求項1又は2記載の外科手術用腔確保装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001393228A JP2003190172A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 外科手術用腔確保装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001393228A JP2003190172A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 外科手術用腔確保装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003190172A true JP2003190172A (ja) | 2003-07-08 |
Family
ID=27600268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001393228A Pending JP2003190172A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 外科手術用腔確保装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2003190172A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009101150A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-05-14 | Tyco Healthcare Group Lp | 外科手術処置における使用のための密封アンカー |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001393228A patent/JP2003190172A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009101150A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-05-14 | Tyco Healthcare Group Lp | 外科手術処置における使用のための密封アンカー |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041001 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070821 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080205 |