JP2003126105A - 外科手術用腔確保装置 - Google Patents

外科手術用腔確保装置

Info

Publication number
JP2003126105A
JP2003126105A JP2001328027A JP2001328027A JP2003126105A JP 2003126105 A JP2003126105 A JP 2003126105A JP 2001328027 A JP2001328027 A JP 2001328027A JP 2001328027 A JP2001328027 A JP 2001328027A JP 2003126105 A JP2003126105 A JP 2003126105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
conduit
attached
resin
peeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001328027A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiki Arikawa
清貴 有川
Minoru Shibata
稔 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2001328027A priority Critical patent/JP2003126105A/ja
Publication of JP2003126105A publication Critical patent/JP2003126105A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作を煩雑にすることなく一つの装置で組織
の剥離操作と剥離操作後の処置を行える装置を提供す
る。 【解決手段】 導管、ハウジング、腹壁固定手段よりな
るトロッカーが2つ以上の管腔を持ち、導管の先端にそ
の外周に沿って摺動するスライド部材を有し、導管の最
先端には1つの内腔に通されて導管の先端より遠方に突
出して延びたスタイレットに被さりスライド部の摺動に
より離脱可能に付設された剥離バルーンを持つことを特
徴とする外科手術用腔確保装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮切を通じて体内に
挿入し、外科手術用腔を確保する装置に関する。詳しく
は、ヘルニアや、乳腺、大腸、腎臓、尿管、副腎疾患、
前立腺等に対して内視鏡外科的手術を行う場合に、皮下
充実組織内に外科手術用腔を確保する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡外科手術は、低侵襲性、術後疼痛
の軽減、術後の外観の整容性に対して有用であり発展し
ている。しかしながら一方では、操作が難しいことか
ら、一般的に開腹手術と比較して手術時間は長くなる傾
向がある。内視鏡外科手術を行うには腹腔鏡や処置具を
挿入、操作する十分な空間が不可欠である。ヘルニア、
乳腺、さらに大腸に対する後腹膜的アプローチ等では処
置を行う部位に腹腔等の空間がない為、皮下充実組織内
に解剖学的空間を確保する必要がある。
【0003】上記にような必要性に対してWO93/0
9722(特表平7−501959号公報)では膨張式
開創装置が開示されている。この装置は主エンベロープ
と、これを第一組織層と第二組織層内に導入し膨張させ
る手段と、作業空間内に通気ガスを導入する手段からな
る。主エンベロープは畳まれた状態で第一組織層と第二
組織層との間に導入され、これを膨張させることにより
組織層を分離し皮下充実組織内に解剖学的空間を作り出
す。この空間に装置の通気手段によりガスを送気するこ
とで作業空間内を作り出し、内視鏡外科的な処置を可能
とするものである。
【0004】上記公報では3つの異なる装置が開示され
ている。一つは、皮下充実組織内に解剖学的空間を作る
装置とその後に処置具を挿入する為の装置と2つの装置
からなるものである。しかしながらこの装置は2つの装
置が必要となるために、組織の剥離操作後に装置を入れ
替える必要があり操作が煩雑となる問題点があった。ま
た装置が2つ必要となるために高価となる問題点があっ
た。
【0005】二つ目は細管の遠方端に周方向の溝を含み
主エンベロープを周方向溝に係合させる係合手段を含
み、装置がさらに係合手段を解除すると共に、主エンベ
ロープが畳まれた状態に戻った後で、細管の孔から引き
出す装置である。これは一つ目の問題点を解決するもの
である。主エンベロープを細管の孔から引き抜くこと
で、術式を簡便なものとしたが、主エンベロープを解除
する手段が、主エンベロープの係合部に取り付けたリッ
プコードを近方端より引張る手段である為、リップコー
ドが切れたり、主エンベロープを引き出す際に孔の先端
部分でバルーンが引っ掛かり抜去が困難である等の問題
点があった。また実質的に細管の孔は腹腔鏡の大きさ程
度(φ10)であるために、孔から主エンベロープを抜去
できるように主エンベロープの大きさは制限された。
【0006】三つ目は、組織を剥離する主エンベロープ
が組織を剥離後に気密を保つための気密部材を兼ねてい
るものであり主エンベロープの抜去の必要がない。細管
には2つのルーメンがあり、組織を剥離するバルーン内
に挿入できるルーメンと、バルーンの外部にアクセス可
能なルーメンを備えた装置である。しかしながらこの装
置は、処置具を挿入するルーメンが2つとなる為に導管
の大きさが2倍程度になってしまうため、挿入部分の切
開が大きくなってしまい、処置後の整容性が悪くなる問
題点がある。また組織を剥離する主エンベロープと気密
を保つバルーンを同一のものとしているため、腹壁に固
定する場合にバルーンの圧力が不足し、ガスのリークが
発生する他、処置する場合に装置が動いてしまう問題点
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの課題
即ち、操作を煩雑にすることなく一つの装置で組織の剥
離操作と剥離操作後の処置を行える装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は即ち、(1)ト
ロッカー、剥離バルーン、スタイレットより構成される
外科手術用腔確保装置において、導管、ハウジング、腹
壁固定手段よりなるトロッカーが2つ以上の管腔を持
ち、それぞれの管腔に対しハウジング内に気密を確保す
る弁部材を付設し、更に導管の先端にその外周に沿って
摺動するスライド部材を有し、また、導管の最先端には
1つの内腔に通されて導管の先端より遠方に突出して延
びたスタイレットに被さり、スライド部の摺動により離
脱可能に付設された剥離バルーンを持つことを特徴とす
る外科手術用腔確保装置、(2)スライド部がもう1つ
の管腔を通りトロッカーの手元側へ延びるプッシャーに
接続された(1)記載の外科手術用腔確保装置、(3)
スライド部がもう1つの管腔を流れる流体により摺動す
る(1)記載の外科手術用腔確保装置、(4)腹壁固定
手段が、体内側と体外側に一つ以上付設されたバルーン
である(1)〜(3)記載のいずれかの外科手術用腔確
保装置、(5)剥離バルーンの開口部にOリングが付設
さている(1)〜(4)記載のいずれかの外科手術用腔
確保装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による装置の一実施例を図
1に示す。図2には断面図を示した。本発明の外科手術
用腔確保装置は組織を剥離する剥離バルーン(1)、剥
離バルーン(1)を離脱させるスライド部材(2)、ス
ライド部材(2)に接続されるプッシャー(3)、腹腔
鏡や処置具が挿入される管腔を備えた導管(4)、導管
(4)の近位端に固定されるハウジング(5)、ハウジ
ング(5)に付設される弁1(9)、弁2(10)、弁
3(11)、導管(4)の管腔に挿入され剥離バルーン
(1)に挿入されるスタイレット(6)、導管(4)を
腹壁に固定する内バルーン(7)、外バルーン(8)、
内バルーン(7)、外バルーン(8)に送気する送気チ
ューブ(12)、送気チューブ(12)に付設されるコ
ネクター(13)から構成される。
【0010】(剥離バルーン)剥離バルーン(1)は、
組織層に挿入され膨張することにより皮下充実組織内に
腔を確保する。剥離バルーン(1)は圧縮成形やディッ
プ成形、ブロー成形等により作製しても良いし、薄膜を
2枚重ね合わせ高周波溶着等の熱溶着により端部を接着
(溶着)して作製してもよい。薄膜を重ね合わせて剥離
バルーンを作製した場合は、体内に挿入しやすいように
膨張前の状態では棒状に折り畳まれシース等に収納され
ることが好ましい。
【0011】剥離バルーン(1)は厚み0.05〜1m
m程度の薄膜からなり、実用上φ50〜φ300mm程
度に膨張することが好ましい。球形が好ましいが、部位
により横長、縦長の形状が好ましい(図3)。剥離バル
ーン(1)の開口部には導管(4)に取り付ける為にO
リングが付設される。剥離バルーン(1)の開口部付近
には送気チューブ(12)が付設され、剥離バルーン
(1)を膨張させる流体の流路となる。剥離バルーン
(1)は膨張して使用するため、弾性のある素材で作製
されることが好ましく、イソプレンゴム、シリコーンゴ
ム、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂等が好ましい。
【0012】(スライド部材)スライド部材(2)は、
導管(4)の遠位端に取り付けられ、スライドすること
により、剥離バルーン(1)を導管(4)から離脱させ
る。剥離操作時に圧力を負荷しても剥離バルーン(1)
が導管(4)から誤って外れないように、スライド部材
(2)の形状は図4に示すような剥離バルーン(1)の
開口部の外側を覆うような形状が好ましい。スライド部
材(2)にはプッシャー(3)が取り付けられる。プッ
シャー(3)は押出成形、射出成形等により作製され
る。材質は特には限定しないが、ABS樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、テフロン(R)樹脂、ポリプロピレン樹脂、
アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等のプラスチック
やSUS等の金属が好ましい。
【0013】(プッシャー)プッシャー(3)はスライ
ド部材(2)に接続され、導管(4)の管腔に収納され
る。外径0.5〜2mmの細径の棒状である。スライド
部材(2)を流体により駆動させる場合は、プッシャー
(3)の先端にはガスケットが装着されることが好まし
い。スライド部材を流体により駆動させない場合は、プ
ッシャー(3)をハウジング(5)から数センチ飛び出
させ、最も押した状態でスライド部材(2)の端部また
は凸部が数ミリ導管(4)の先端から突出した状態にな
るように長さを調節する。プッシャー(3)には剥離バ
ルーン(1)を離脱させる力が負荷される為、容易に破
断しない材質が好ましく、テフロン(R)樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂やステンレス鋼等の金属が好ましい。
【0014】(導管)導管(4)は腹腔鏡や処置具を挿
入する管腔が付設される。管腔の大きさは処置具の大き
さに合わせてφ3〜15mmが好ましい。導管(4)に
は又プッシャー(3)が挿入される管腔を備えることが
好ましい。プッシャー(3)を設置する管腔の大きさは
プッシャーの径より少し大きめでφ3程度が好ましい。
導管(4)は大小2つの管腔を備える形状となる為、そ
の断面は図2に示すような卵型になること好ましい。
【0015】導管(4)のプッシャー(3)を付設する
管腔の両脇は必然的に他の部分と比較して肉厚となる
為、このスペースに内バルーン(7)、外バルーン
(8)を膨張させる送気チューブ(12)を取り付ける
為の溝を付設することが好ましい。導管は押出成形、射
出成形等により作製される。材質は容易に変形しないよ
うな材質が好ましく、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ステンレス
鋼等が好ましい。
【0016】(ハウジング)ハウジング(5)は導管
(4)に気密に固定され、処置具挿入口とプッシャー挿
入口、通気口、弁1(9)、弁2(10)、弁3(1
1)が付設される。通気口からは腔を膨張させる炭酸ガ
ス等のガスが送気される。通気口にはガスの出し入れを
制御できるように2方活栓が付設されることが好まし
い。処置具挿入口には、弁1(9)、弁2(10)が付
設される。プッシャー挿入口には弁3が付設される。材
質は容易に変形しないような材質が好ましく、塩化ビニ
ル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、AB
S樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリサルフォン樹脂、ステンレス鋼等が好
ましい。
【0017】(スタイレット)スタイレット(6)は導
管(4)の孔に挿入され、剥離バルーン(1)の内側に
挿入される。体内に挿入する際に使用するため、所望の
位置まで剥離バルーン(1)が到達し易いように、スタ
イレット(6)は容易に曲がらない材質であることが好
ましい。例えば、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリウレタン樹脂、
アクリル樹脂、ポリサルフォン樹脂、ステンレス鋼等が
好ましい。スタイレット(6)の先端は剥離バルーン
(1)や組織内を傷つけずに鈍的挿入できるように先端
が丸まった形状が好ましい。
【0018】(内バルーン、外バルーン)バルーンは例
えば図1のように取り付けられ腹腔内側の内バルーン
(7)、体外側の外バルーン(8)がある。これらバル
ーンは一般にブロー成形、射出成形、圧縮成形、ディッ
プ成形などにより作製される。複数のバルーンは単独で
成形することも、一体で成形することも可能であり、溶
剤や接着剤による接着、高周波などによる熱溶着などで
導管(4)に取り付けられる。内バルーン(7)と外バ
ルーン(8)はそれぞれ導管(4)上に直列に配置され
る。バルーンの形状は通常、球形またはドーナツ型をし
ており、収縮時は導管(4)の外径とほぼ同等に収縮で
きても、あらかじめ形付けられているために、若干の嵩
張りを持たせた形状に収縮されても良い。
【0019】バルーンを膨張させるときはコネクターよ
りシリンジ等を使用して流体を送気チューブ(12)か
らバルーン内に送り、バルーンを膨張させる。膨張時の
バルーン外径はφ10〜φ200mmとなり、軸方向の
幅は5〜50mmが好ましく、腹壁を挟みこむ場合、バ
ルーン間隔は1〜70mmが好ましい。バルーンの肉厚
は使用する材料にもよるが、嵩張りが少ないほうが良
く、0.01mm〜5mm程度が膨張特性の面からも好
ましい。バルーンの材質は、天然ゴム、シリコーンゴ
ム、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂等の可とう性を有する物が好ま
しい。内バルーン(7)、外バルーン(8)には送気チ
ューブ(12)が付設され膨張させる流体の流路とな
る。
【0020】(弁1)弁1は鉗子等を挿入していない時
に気密を保つために設置するものであり、フラップタイ
プの弁やダックビルタイプの弁等が好ましい。フラップ
タイプの弁は通常、腹腔鏡外科手術などで使用されるト
ラカールに内蔵されているような硬質の成型品とバネ部
材を組み合わせたものでも、シリコーンゴムのような弾
性部材をフラップ形状に成形、加工して使用しても良
い。フラップタイプの弁は体外側に開くことはなく、体
内側にのみに動くので、処置具等が挿入されていない時
は体内側の陽圧によりフラップが体外方向に押されて閉
じる構造である。フラップタイプの弁は射出成形や圧縮
成形などで成形され、その材質は塩化ビニル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
サルフォン樹脂、シリコーンゴムなどが使用される。ダ
ックビルタイプの弁も同様に射出成形や圧縮成形で成形
され、主としてシリコーンゴムなどの弾性材料で作成さ
れる。
【0021】(弁2、弁3)ハウジング(5)には弁2
(10)、弁3(11)が付設される。弁2(10)、
弁3(11)は鉗子等を挿入している際に気密を保つた
めに配置され、円形の穴の開いたシール弁等を付設して
も良い。シール弁は射出成形、圧縮成形、シート加工等
により作製され、熱溶着または接着、或いは部材により
固定される。シール弁の厚さは0.1〜3mm程度が好
ましい。これは、0.1mm未満では炭酸ガスの圧力に
より弁が変形され易くなり、3mmを超えると鉗子等の
処置具を挿入する際の摩擦抵抗が大きくなり、挿入が困
難となるためである。内径は処置具等の外径に合わせ、
0.5mm〜30mmが好ましい。シール弁の材質は、
可とう性を有するものが好ましく例えば天然ゴム、イソ
プレンゴム、シリコーンゴム、塩化ビニル樹脂、ウレタ
ン樹脂、SEBS樹脂などが好ましい。
【0022】(送気チューブ)送気チューブ(12)
は、剥離バルーン(1)、内バルーン(7)、外バルー
ン(8)内に連通して付設され、バルーンを膨張させる
流体の通路となる。送気チューブ(12)の端にはコネ
クター(13)が付設させる。切開創をなるべく小さく
する為に内バルーン(7)、外バルーン(8)に接続さ
れる送気チューブ(12)は導管(4)に付設した溝中
に収納できる程度の大きさが好ましく、φ1〜3mmの
大きさが好ましい。送気チューブ(12)はキンクしに
くいことが好ましく、材質は、シリコーンゴム、塩化ビ
ニル樹脂、ポリウレタン樹脂が好ましい。
【0023】(コネクター)コネクター(13)は、送
気チューブ(12)の端に付設され、剥離バルーン
(1)、内バルーン(7)、外バルーン(8)内に流体
を充填する場合にシリンジ等に気密に接続ができるよう
にルアー形状であることが好ましい。内バルーン
(7)、外バルーン(8)の膨張を維持するために、コ
ネクターには一方弁が付設されていることが好ましい。
【0024】(使用方法)皮膚に小切開を加え、指によ
り鈍的に十分に剥離を行う。小切開の長さは指を挿入で
きる程度(1〜2cm)でよく従来のものと同等長さで
よい。皮切部より本発明品を挿入する。スタイレット
(6)を抜去し腹腔鏡と入れ替える。剥離バルーン
(1)を膨張させる。剥離バルーン(1)を膨張させる
時は腹腔鏡で観察しながら安全を確認して行う。十分に
剥離を実施した後、腹腔鏡を導管内に引き戻しプッシャ
ー(3)を押して剥離バルーン(1)を導管(4)から
離脱させる。離脱した剥離バルーン(1)を送気チュー
ブ(12)を引張り切開創から抜去する。次に内バルー
ン(7)、外バルーン(8)の順に流体(生理食塩水、
空気等)を入れて膨張させ腹壁に導管(4)を固定す
る。通気口よりガスを注入し、剥離した空間を膨らませ
外科手術用腔を確保する。処置具挿入用のトロッカーと
入れ替える必要がなく処置へ移行できる為、手術時間を
短縮することが可能で、術者のストレスを軽減すること
ができる。一連の流れを図5に示す。
【0025】
【発明の効果】本発明の外科手術用腔確保装置は剥離用
バルーン(1)が導管(4)から離脱可能に付設されて
いる為、剥離操作終了後に処置具挿入用の装置に入れ替
える必要がない。したがって、手技が途切れることなく
進行することができ、手術時間を短縮する他、術者に与
えるストレスが少ない。切開創からφ1〜3mmの送気
チューブ(12)を引張り、剥離バルーン(1)を抜去
するので確実に剥離バルーン(1)を抜去することが可
能である。送気チューブは比較的太径である為、破断す
る心配なく抜去することが可能である。プッシャー径は
0.5〜2mm程度である為、導管の外形が特別に大き
くなることはなく、切開創の大きさは従来と同じでよ
い。導管(4)に付設された2つのバルーンでしっかり
と腹壁に固定する為に、気腹ガスの漏れや導管(4)の
移動がなく処置具を挿入しての操作が行い易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本装置の外観の一実施例を示す。
【図2】 本装置の断面図を示す。
【図3】 本装置に使用する剥離バルーンの実施例を示
す。
【図4】 スライド部材付設部分の断面図を示す。
【図5】 本装置の使用方法を示す。
【符号の説明】
1 剥離バルーン 2 スライド部材 3 プッシャー 4 導管 5 ハウジング 6 スタイレット 7 内バルーン 8 外バルーン 9 弁1 10 弁2 11 弁3 12 送気チューブ 13 コネクター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロッカー、剥離バルーン、スタイレッ
    トより構成される外科手術用腔確保装置において、導
    管、ハウジング、腹壁固定手段よりなるトロッカーが2
    つ以上の管腔を持ち、それぞれの管腔に対しハウジング
    内に気密を確保する弁部材を付設し、更に導管の先端に
    その外周に沿って摺動するスライド部材を有し、また、
    導管の最先端には1つの内腔に通されて導管の先端より
    遠方に突出して延びたスタイレットに被さり、スライド
    部の摺動により離脱可能に付設された剥離バルーンを持
    つことを特徴とする外科手術用腔確保装置。
  2. 【請求項2】 スライド部がもう1つの管腔を通りトロ
    ッカーの手元側へ延びるプッシャ−に接続された請求項
    1記載の外科手術用腔確保装置。
  3. 【請求項3】 スライド部がもう1つの管腔を流れる流
    体により摺動する請求項1記載の外科手術用腔確保装
    置。
  4. 【請求項4】 腹壁固定手段が、体内側と体外側に一つ
    以上付設されたバルーンである請求項1〜3記載のいず
    れかの外科手術用腔確保装置。
  5. 【請求項5】 剥離バルーンの開口部にOリングが付設
    されている請求項1〜4記載のいずれかの外科手術用腔
    確保装置。
JP2001328027A 2001-10-25 2001-10-25 外科手術用腔確保装置 Pending JP2003126105A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001328027A JP2003126105A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 外科手術用腔確保装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001328027A JP2003126105A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 外科手術用腔確保装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003126105A true JP2003126105A (ja) 2003-05-07

Family

ID=19144166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001328027A Pending JP2003126105A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 外科手術用腔確保装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003126105A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008538303A (ja) * 2005-04-08 2008-10-23 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド 外科手術用器具システム
KR20090113790A (ko) * 2008-04-28 2009-11-02 에디컨 엔도-서저리 인코포레이티드 수술 접근 장치에서의 유체 흡수
JP2010104527A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Tottori Univ 内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置
JP2014184307A (ja) * 2008-03-03 2014-10-02 Applied Medical Resources Corp バルーントロカールの新固定方式
CN104224105A (zh) * 2014-02-18 2014-12-24 杜鹃 一种胃镜检查用辅助气囊套管
EP2637728A4 (en) * 2010-11-08 2015-05-06 Pivot Medical Inc METHOD AND DEVICE FOR JOINT DISTRACTION
US9526486B2 (en) 2008-06-13 2016-12-27 Pivot Medical, Inc. Methods and apparatus for joint distraction
US9532864B2 (en) 2008-06-13 2017-01-03 Pivot Medical, Inc. Devices and methods for minimally invasive access into a joint
US10426453B2 (en) 2009-03-17 2019-10-01 Pivot Medical, Inc. Method and apparatus for distracting a joint

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8545450B2 (en) 2005-04-08 2013-10-01 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Multi-port laparoscopic access device
JP2008538303A (ja) * 2005-04-08 2008-10-23 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド 外科手術用器具システム
US8517995B2 (en) 2005-04-08 2013-08-27 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Access device
JP2014184307A (ja) * 2008-03-03 2014-10-02 Applied Medical Resources Corp バルーントロカールの新固定方式
KR101673125B1 (ko) 2008-04-28 2016-11-16 에디컨 엔도-서저리 인코포레이티드 수술 접근 장치에서의 유체 흡수
KR20090113790A (ko) * 2008-04-28 2009-11-02 에디컨 엔도-서저리 인코포레이티드 수술 접근 장치에서의 유체 흡수
US9526486B2 (en) 2008-06-13 2016-12-27 Pivot Medical, Inc. Methods and apparatus for joint distraction
US9532864B2 (en) 2008-06-13 2017-01-03 Pivot Medical, Inc. Devices and methods for minimally invasive access into a joint
US10470754B2 (en) 2008-06-13 2019-11-12 Pivot Medical, Inc. Methods and apparatus for joint distraction
JP2010104527A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Tottori Univ 内視鏡等閉鎖腔作成補助具及び内視鏡装置
US9492152B2 (en) 2009-03-17 2016-11-15 Pivot Medical, Inc. Method and apparatus for distracting a joint
US10016191B2 (en) 2009-03-17 2018-07-10 Pivot Medical, Inc. Method and apparatus for distracting a joint
US10426453B2 (en) 2009-03-17 2019-10-01 Pivot Medical, Inc. Method and apparatus for distracting a joint
EP2637728A4 (en) * 2010-11-08 2015-05-06 Pivot Medical Inc METHOD AND DEVICE FOR JOINT DISTRACTION
CN104224105A (zh) * 2014-02-18 2014-12-24 杜鹃 一种胃镜检查用辅助气囊套管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5634911A (en) Screw-type skin seal with inflatable membrane
JP5241762B2 (ja) バルーン先端部カニューレを備えたバルーン切開器具
JP4302246B2 (ja) 医療用処置具挿入具
EP2155082B1 (en) Tissue securing and sealing apparatus
EP3378422B1 (en) Cannula assembly
US5997515A (en) Screw-type skin seal with inflatable membrane
US5634937A (en) Skin seal with inflatable membrane
US5964781A (en) Skin seal with inflatable membrane
JPH1199156A (ja) 外科処置用アクセスデバイス
US20080091080A1 (en) Device and Method for Use in Surgery
EP1974685B1 (en) Indwelling medical device
WO1998040117A1 (en) Balloon dissecting instruments
JP3460204B2 (ja) 医療用腹腔鏡挿入用外套管
JP2003126105A (ja) 外科手術用腔確保装置
US20070265600A1 (en) Retainer for medical use and the method using the same
JP2006334222A (ja) バルーンカテーテル
JP2002291754A (ja) 剥離用装置
JP2002282268A (ja) 挿入用外套管
JP2003190172A (ja) 外科手術用腔確保装置
JP3614259B2 (ja) 医療用処置挿入具
JPH10127642A (ja) 医療用処置挿入具
JP3614260B2 (ja) 医療用処置挿入具
JPH0641744U (ja) 医療用具装着用バルーンカテーテル
JP2000166931A (ja) 医療用処置挿入具
JP2007054503A (ja) バルーンカテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108