JP2003190060A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003190060A
JP2003190060A JP2001398988A JP2001398988A JP2003190060A JP 2003190060 A JP2003190060 A JP 2003190060A JP 2001398988 A JP2001398988 A JP 2001398988A JP 2001398988 A JP2001398988 A JP 2001398988A JP 2003190060 A JP2003190060 A JP 2003190060A
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suction
air
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vacuum cleaner
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JP2001398988A
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English (en)
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Masakazu Onda
雅一 恩田
Shusuke Kitamura
秀典 北村
Seiji Ishikawa
誠治 石川
Yasunori Tsuzaki
保則 津崎
Masafumi Okujima
雅史 奥島
Tetsuji Nomachi
哲治 野町
Hirokazu Nagaoka
宏和 長岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心分離により集塵するときの流速の低下に
よる集塵力の減少を抑制したサイクロン方式の電気掃除
機を提供する。 【解決手段】 集塵ケース11に至る流路に塵埃検出セ
ンサ22を配設し、塵埃が検出されたとき吸引力を増加
させて遠心分離に必要な流速を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塵埃を含む吸気を
旋回流に形成して遠心分離により塵埃を分離して集塵す
るサイクロン方式の集塵部を備えた電気掃除機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】サイクロン方式の集塵部を備えた電気掃
除機は、塵埃の集塵量の増加に伴う吸気能力の低下が少
ないことや、紙パックのような集塵のための消耗品が不
要であることなどの特徴を有している。
【0003】上記サイクロン方式の集塵部を備えた電気
掃除機の従来技術としては、例えば、特開2000−3
42492号公報や特開平9−253011号公報に開
示されたものが知られており、吸気された塵埃を含む空
気を旋回流に形成することによって遠心分離により空気
中から塵埃を分離し、分離された塵埃を集塵部の下部に
堆積させるように構成されている。
【0004】図9は、従来構造のサイクロン方式電気掃
除機の構成を示すものである。掃除機本体100に内蔵
された電動送風機101を回転させることにより、先端
に吸込具が連結された吸気ホース(図示省略)が接続さ
れる吸気口102から吸引された塵埃を含む空気は旋回
流に形成する誘導流路103から塵埃分離室104内に
流入する。塵埃分離室104は、図10に示すように略
円筒形に形成され、前記誘導流路103により吸気され
た空気の流れ方向が円筒の接線方向になり、流路断面積
が狭められることにより、塵埃分離室104内に流入し
た空気は高速の旋回流となり空気中に含まれた塵埃を遠
心分離して塵埃分離室104の内周壁方向に分離する。
分離された塵埃は、内周壁に接して流路に形成された流
入口105から空気の一部と共に塵埃収容室106内に
入り、塵埃は塵埃収容室106の底に堆積する。塵埃収
容室106の空気は略中央部から第1フィルタ107を
通り、塵埃分離室104の空気と共に第2フィルタ10
8を通って電動送風機101に吸引される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】サイクロン方式の電気
掃除機における集塵は、遠心力により空気中の塵埃を分
離しているため、旋回流として所定の流速を保つ必要が
ある。塵埃収容室106に塵埃の堆積量が増し、第1及
び第2の各フィルタ107,108が目詰まりしてくる
と、吸引力は弱まって旋回流の流速が低下する。また、
掃除機が吸引力の調節機能を備えている場合に低い吸引
力に設定すると、やはり旋回流の流速が低下する。流速
が低下すると、塵埃分離室104から第2フィルタ10
8に抜ける空気量が増加して第2フィルタ108に対す
る塵埃の付着量が増し、塵埃収容室106から塵埃分離
室104に抜ける第1フィルタ107にも遠心分離され
る以前に塵埃が付着する状態が増えるため、吸込力の低
下が早まることになる。
【0006】本発明が目的とするところは、サイクロン
方式の特徴である遠心分離に必要な流速が掃除機の吸引
力が低くなった場合にも得られるようにした電気掃除機
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本願第1発明は、電動送風機によって発生させた吸引
風により吸込具から吸引した塵埃を含む空気を集塵ケー
スに導き、遠心分離により空気中から塵埃を分離して集
塵する電気掃除機において、前記集塵ケースより上流側
の吸気流路を通過する空気中の塵埃を検出する塵埃検出
手段と、この塵埃検出手段により塵埃が検出されたとき
前記電動送風機による吸引速度を増加させる制御手段と
を備えてなることを特徴とするもので、塵埃検出手段に
より吸気した空気中に塵埃が検出されたときに電動送風
機による吸引速度を増加させ、遠心分離に必要な気流速
度を得る。塵埃検出手段により塵埃が検出されない状態
では電動送風機の吸引力を下げて電力消費と騒音発生を
抑えることができる。
【0008】上記構成において、制御手段は、塵埃検出
により電動送風機の吸引速度を増大させたとき、その吸
引速度を所定時間維持するための計時手段を備えて構成
することにより、吸引速度を増加させた状態が所定時間
維持でき、塵埃検出から塵埃が集塵ケース内で遠心分離
されるまで必要な流速を維持することができる。
【0009】また、制御手段は、設定された吸引速度を
塵埃検出手段により塵埃が検出されたとき増加させるよ
うに制御するように構成すると、設定された吸引速度で
の集塵能力が増加し、塵埃検出手段により塵埃が検出さ
れたときに設定された吸込速度に増加させるように制御
するように構成すると、静かな掃除状態から塵埃が検出
されたときに必要な吸引力に増加させることができる。
【0010】また、塵埃検出手段は、吸込具を掃除機本
体に接続する接続部と集塵ケースとの間の吸気流路に配
設することにより、掃除機本体に塵埃検出手段を配設し
て制御手段への接続を容易にすることができる。
【0011】また、本願第2発明は、電動送風機によっ
て発生させた吸引風により吸込具から吸引した塵埃を含
む空気を集塵ケースに導き、遠心分離により空気中から
塵埃を分離して集塵する電気掃除機において、前記集塵
ケースに導かれた吸引風を旋回流に形成する誘導流路
に、吸引速度の変化に対応して流路の断面積を調節する
流速調節体が設けられてなることを特徴とするもので、
集塵した塵埃の量が増加した場合や吸引速度選択を低い
方に設定して流速が低下した場合に、流速調節体により
流路の断面積を減少させて流速を増加させるので、遠心
分離に必要な流速が得られ、吸引力が低い状態でもサイ
クロン方式の電気掃除機の能力を低下させることがな
い。
【0012】上記構成における流速調節体は、可撓性又
は弾性を有する板状部材が吸引風の流れ方向の空気流路
を狭める方向に向けて取り付けると、吸引力が大きい状
態では撓んで空気流路を広げ、吸引力が小さくなると空
気流路を狭めて流速を増加させるので、遠心分離に必要
な流速が平均的に得られる。また、流速調節体は、剛性
を有する板状部材と、この板状部材を吸引風の流れ方向
の空気流路を狭める方向に付勢する付勢部材とを備えて
構成することによっても同様の作用がなされ、より精度
よく流速を平均化することができる。
【0013】また、流速調節体は、吸引風が周壁に沿っ
て流れるように整流する角度及び形状に形成することに
より、旋回流による遠心分離の効果を向上させることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。
尚、以下に示す実施形態は本発明を具体化した一例であ
って、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0015】以下に示す第1及び第2の各実施形態は、
図1に示すような床移動型の電気掃除機1として構成さ
れたもので、先端に吸込具3を着脱可能に装着した延長
管2は手元ハンドル4に連結され、手元ハンドル4から
延出するホース6はホース継ぎ手5によって掃除機本体
7に連結されている。この電気掃除機1はサイクロン方
式の掃除機として構成され、掃除機本体7に内蔵された
電動送風機による吸気風を集塵ケース11内で旋回流に
することにより、吸込具3から吸引された塵埃を含む空
気中から塵埃を遠心分離して集塵ケース11内に集塵す
る。集塵ケース11はそれに設けられた把手9を持って
掃除機本体から取り出すことができ、溜まった塵埃を捨
てて清掃することが容易に行なえるように構成されてい
る。
【0016】サイクロン方式の電気掃除機にあっては、
吸気した塵埃を含む空気を高速の旋回流に形成すること
によって遠心力で空気中から塵埃を分離する。従って、
遠心力を発生させるための旋回流は一定の流速が必要と
なる。しかし、小さい吸込力でもよい場合にも電動送風
機を遠心力が得られる大きなパワーで駆動するのは無駄
な電力消費をまねき、騒音発生量も大きくなる。また、
集塵量が増し、フィルタの目詰まりが進行すると吸引力
は弱まり、旋回流の流速は低下する。
【0017】そこで、以下に示す第1の実施形態では塵
埃分離が必要なときに流速を増加させる制御を行なう構
成を、第2の実施形態では吸込力が小さい使用状態でも
塵埃分離に必要な流速を得る構成をそれぞれ示す。尚、
以下の記述において、垂直方向及び水平方向は電気掃除
機1を図1に示すように床面に水平に置いた使用状態で
の方向である。
【0018】(第1の実施形態)図2は、第1の実施形
態に係る集塵ケース11とその設置位置周辺の構成を示
すもので、集塵ケース11は本体ケース60の前方側に
着脱可能に装着されている。集塵ケース11は、吸気さ
れた塵埃を含む空気を誘導流路14に通して旋回流に形
成して空気中に含まれた塵埃を遠心分離する塵埃分離室
15と、この塵埃分離室15によって分離された塵埃を
収容する塵埃収容室16とを備えて構成されている。
【0019】本体ケース60に形成された吸気口20に
は前記ホース継ぎ手5が連結され、本体ケース60内に
配設された電動送風機が駆動されると、前記吸込具3か
ら吸入された塵埃を含む空気は前記吸気口20から塵埃
分離室15内に流入する。図3は塵埃分離室15の水平
方向断面を示すもので、誘導流路14によって流入した
空気は略円筒形の塵埃分離室15の接線方向に導かれる
と共に、流路断面積が狭められることによって流速が増
し、高速の旋回流となって塵埃分離室15の内周面に沿
って下向き傾斜の流路を流れ、空気中に含まれた塵埃が
遠心力によって分離される。分離された塵埃は一部の空
気と共に流入口27から塵埃収容室16内に流入する。
円筒形に形成された塵埃収容室16内に内周壁面に沿う
ように流入した空気が塵埃収容室16内を周回して底面
方向に流速が低下することにより、塵埃は塵埃収容室1
6の底面周囲から堆積されていく。
【0020】塵埃分離室15の中央部上方には第2フィ
ルタ24を設けた吸気口が吸気流路26につながり、中
央部下方には第1フィルタ19を設けた吸気口が形成さ
れているので、塵埃収容室16の略中央上方から塵埃分
離室15の中央部を通って吸気流路26に向かう吸引力
が働き、塵埃収容室16内で旋回し下降した空気は底部
側の中央部分から上昇し、前記第1フィルタ19で微細
な塵埃が濾過された空気は塵埃分離室15内の空気と共
に第2フィルタ24を通って吸気流路26から電動送風
機に吸引される。
【0021】上記集塵ケース11による集塵は、遠心力
により空気中の塵埃を分離しているため、高速の旋回流
を保つ必要がある。しかし、吸気した空気中に塵埃が存
在しないときには高速の旋回流を形成する必要はない。
本実施形態においては、吸気した空気中の塵埃を検出し
て電動送風機の回転数を制御する構成が設けられてい
る。
【0022】図2に示すように、集塵ケース11への入
口となる吸気口20には塵埃検出センサ22が配設され
ており、塵埃検出センサ22の検出出力は、図4に示す
制御回路に入力され、塵埃検出に応じた電動送風機のモ
ータ39の回転数が制御される。塵埃検出センサ22を
吸気口20に配設することにより、集塵ケース11に最
も近い位置で塵埃を検出することができる。塵埃検出セ
ンサ22は、ここでは発光ダイオード22aとフォトト
ランジスタ22bとを組み合わせて構成されており、吸
気口20の内周面から発光部と受光部とが対向するよう
に配置され、発光ダイオード22aからの光が吸気口2
0を通過する空気中の塵埃により遮られることによりフ
ォトトランジスタ22bの受光量が変化することから塵
埃の有無を検出している。
【0023】図4において、吸気口20を通過する空気
中に塵埃が存在すると、フォトトランジスタ22bの受
光量が変化してコレクタ電流が変化するのでコレクタの
電位が変化する。この電位変化はコンデンサ32を通じ
て増幅器33に入力され、増幅器33の増幅出力は比較
器34に入力されて基準電圧35と比較される。比較器
34の出力は、塵埃が検出されない状態と、塵埃が検出
された状態とでは反転するので、その比較出力が入力さ
れた位相制御回路36は交流電源40及びモータ39に
直列接続された双方向サイリスタ38の導通角を変化さ
せる。
【0024】前記位相制御回路36には、電気掃除機1
の吸込力を選択するための手元スイッチ29が接続され
ており、手元スイッチ29によって指定された選択吸込
力になるように双方向サイリスタ38の導通角を変化さ
せ、モータ39の回転数を変化させている。位相制御回
路36は塵埃検出センサ22によって塵埃が検出された
ことが比較器34から入力されると、現在選択されてい
るモータ39の回転数が増加する方向に双方向サイリス
タ38の導通角を変化させる。
【0025】上記のように塵埃検出に基づいてモータ3
9の回転制御を行なうことにより、手元スイッチ29に
よる選択吸込力は塵埃が検出されたときに得られるよう
にする制御、あるいは、塵埃が検出されたときに選択さ
れた吸込力を増加させるようにする制御のいずれかに構
成することができる。
【0026】手元スイッチ29による選択吸込力は塵埃
が検出されたときに得られるようにする制御では、塵埃
が検出されない状態においてはモータ39の回転数は選
択吸引力で設定された回転数より低く抑えておき、塵埃
が検出されたときに選択吸引力が得られる回転数になる
ようにモータ39を制御する。この制御では、塵埃が検
出させたときに手元スイッチ29によって選択されてい
るモータ39の回転数に増加させることができ、塵埃が
検出されないときに無駄な電力消費を抑制し、騒音を抑
えて静かな掃除状態が得られる。
【0027】また、塵埃が検出されたときに選択された
吸込力を増加させるようにする制御では、塵埃が検出さ
れない状態においてはモータ39は選択吸引力で設定さ
れた回転数に制御し、塵埃が検出されたときにモータ3
9の回転数を増加させる。この制御では、塵埃が検出さ
れたときに手元スイッチ29によって選択されているモ
ータ39の回転数を増加させて遠心分離の能力を増加さ
せることができる。
【0028】また、位相制御回路36にタイマー回路
(計時手段)37を設け、塵埃検出によりモータ39の
回転数を増加させる制御を行なったとき、回転数制御の
開始と同時にタイマー回路37による計時を開始させ、
所定時間が計時されるまで塵埃検出の有無にかかわらず
回転数増加状態を維持することにより、塵埃分離室15
への侵入速度が維持され塵埃を遠心分離する能力が分離
途上で減少することがなくなる。
【0029】(第2の実施形態)本実施形態は、電動送
風機のモータ39の回転数を制御して電気掃除機1の吸
込力を調節した場合、あるいは集塵量が増してフィルタ
の目詰まりが進行して吸引力が低下した場合にも、塵埃
を遠心分離する能力が低下することを抑制する構造を設
けたものである。尚、第1の実施形態の構成と共通する
構成要素には同一の符号を付し、共通する構成要素を示
す図面は省略する。
【0030】図5及びそのA−A線方向の矢視断面であ
る図6は、第2の実施形態に係る塵埃分離室41の構成
を示すもので、基本的な構成は、第1の実施形態におい
て図3に示した塵埃分離室15と同様であり、集塵ケー
ス11の全体構成は図2に示したものと同様である。
【0031】図5において、本体ケース60に設けられ
た吸気口20に連結する誘導流路14は吸入された空気
を略円筒形の塵埃分離室41の接線方向に導くと共に流
路断面積を狭めて高速の旋回流に形成し、塵埃分離室4
1において空気中に含まれた塵埃を遠心分離する。ま
た、図6に示すように、誘導流路14は下向き傾斜して
いるので、旋回流は下向きの流れとなり、遠心分離され
た塵埃は一部の空気と共に内周壁に接して形成された流
入口27から塵埃分離室41の下方に設けられた塵埃収
容室16に流入して集塵される。
【0032】前記誘導流路14の出口には、可撓性又は
弾性を有する板状の流速調節体44が取り付けられてい
る。流速調節体44は、実線で示すように誘導流路14
の空気の流れ方向の断面積を狭める方向に取り付けられ
ており、塵埃分離室41内に流入する空気を内周壁に沿
って流れるように整流する。この流速調節体44は、電
動送風機による吸込力が大きいときには、誘導流路14
を流れる大きな風圧により撓み、仮想線で示すように流
路断面積を広げる。電動送風機の吸込力が小さくなって
誘導流路14の流量が減少すると、流速調節体44は風
圧に抗する現状復帰力又は弾性によって実線で示す方向
に復帰して誘導流路14の出口断面積を狭めるので、流
量が減少しても旋回流の流速の低下は抑制され、旋回流
により塵埃を遠心分離する能力の低下は抑えられる。従
って、前述の手元スイッチ29によって小さい吸込力が
選択されたとき、あるいは集塵量が増加して吸込力が低
下したときにも、サイクロン方式の電気掃除機1として
の塵埃分離能力の低下は抑制される。
【0033】旋回流の流速の低下を抑制する構造は、図
7及びそのB−B線方向の矢視断面である図8に示すよ
うに、バネ(付勢部材)46によって付勢した構造の流
速調節体45を適用することもできる。流速調節体45
は剛性を有する板材(板状部材)で形成され、図7に示
すように塵埃分離室42の円筒形の内周壁に空気の流れ
を誘導するアール面が形成され、誘導流路14の一部を
形成している。この流速調節体45は、図8に示すよう
にバネ46によって図7に実線で示す位置に位置するよ
うに付勢されている。
【0034】この流速調節体45は、電動送風機による
吸込力が大きいときには、誘導流路14を流れる大きな
風圧によりバネ46の付勢に抗して中心方向に回動し、
仮想線で示すように流路断面積を広げる。電動送風機の
吸込力が小さくなって誘導流路14に流れる風量が減少
すると、流速調節体45はバネ46の付勢により実線で
示す方向に復帰して誘導流路14の出口断面積を狭める
ので、流量が減少しても旋回流の流速の低下は抑制さ
れ、旋回流により塵埃を遠心分離する能力の低下は抑え
られる。従って、前述の手元スイッチ29によって小さ
い吸込力が選択されたとき、あるいは集塵量が増加して
吸込力が低下したときにもサイクロン方式の電気掃除機
1としての塵埃分離能力の低下は抑制される。この流速
調節体45の構成は、前述の可撓性又は弾性を有する板
材による流速調節体44に比して、より精度よく流速を
一定に保つ作用が得られる。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り本願第1発明によれ
ば、塵埃が検出されたときに遠心分離に必要な流速が得
られるように制御されるので、塵埃が検出されない状態
では電力消費が抑えられ、遠心分離に伴う気流音を減少
させることができる。
【0036】また、本願第2発明によれば、堆積した塵
埃量の増加により吸引力が低下したときや、手元調節に
より吸込力が低い状態に選択されたときにも、遠心分離
に必要な流速が得られるので、高い吸込力が長く維持で
き、サイクロン方式の電気掃除機の小電力での使用を可
能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る電気掃除機の全体構成を示す斜
視図。
【図2】第1の実施形態に係る集塵ケース及びその周辺
の構成を示す断面図。
【図3】第1の実施形態に係る塵埃分離室の構成を示す
断面図。
【図4】第1の実施形態に係る制御回路の構成を示す回
路図。
【図5】第2の実施形態に係る塵埃分離室の構成を示す
水平方向断面図。
【図6】同上の垂直方向断面図。
【図7】第2の実施形態に係る塵埃分離室の構成を示す
水平方向断面図。
【図8】同上の垂直方向断面図。
【図9】従来技術に係る電気掃除機本体の部分断面図。
【図10】従来技術に係る塵埃分離室の構成を示す断面
図。
【符号の説明】
1 電気掃除機 11 集塵ケース 14 誘導流路 15、41,42 塵埃分離室 16 塵埃収容室 20 吸気口 22 塵埃検出センサ(塵埃検出手段) 36 位相制御回路(制御手段) 37 タイマー回路(計時手段) 44,45 流速調節体
フロントページの続き (72)発明者 石川 誠治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 津崎 保則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 奥島 雅史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 野町 哲治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長岡 宏和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B057 DA00 DA02 DA07 DE01 DE02 3B062 AH00 AH02 4D053 AA03 AB01 BA01 BB06 BC01 BD04 CA29 CC04 CG09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機によって発生させた吸引風に
    より吸込具から吸引した塵埃を含む空気を集塵ケースに
    導き、遠心分離により空気中から塵埃を分離して集塵す
    る電気掃除機において、 前記集塵ケースより上流側の吸気流路を通過する空気中
    の塵埃を検出する塵埃検出手段と、この塵埃検出手段に
    より塵埃が検出されたとき前記電動送風機による吸引速
    度を増加させる制御手段とを備えてなることを特徴とす
    る電気掃除機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、塵埃検出により電動送風機
    の吸引速度を増大させたとき、その吸引速度を所定時間
    維持するための計時手段を備えてなる請求項1に記載の
    電気掃除機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、設定された吸引速度を塵埃
    検出手段により塵埃が検出されたとき増加させるように
    制御する請求項1又は2に記載の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、塵埃検出手段により塵埃が
    検出されたときに設定された吸込速度に増加させるよう
    に制御する請求項1又は2に記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 塵埃検出手段は、吸込具を掃除機本体に
    接続する接続部と集塵ケースとの間の吸気流路に配設さ
    れてなる請求項1〜4いずれか一項に記載の電気掃除
    機。
  6. 【請求項6】 電動送風機によって発生させた吸引風に
    より吸込具から吸引した塵埃を含む空気を集塵ケースに
    導き、遠心分離により空気中から塵埃を分離して集塵す
    る電気掃除機において、 前記集塵ケースに導かれた吸引風を旋回流に形成する誘
    導流路に、吸引速度の変化に対応して流路断面積を調節
    する流速調節体が設けられてなることを特徴とする電気
    掃除機。
  7. 【請求項7】 流速調節体は、可撓性又は弾性を有する
    板状部材が吸引風の流れ方向の空気流路を狭める方向に
    向けて取り付けられてなる請求項6に記載の電気掃除
    機。
  8. 【請求項8】 流速調節体は、剛性を有する板状部材
    と、この板状部材を吸引風の流れ方向の空気流路を狭め
    る方向に付勢する付勢部材とを備えてなる請求項6に記
    載の電気掃除機。
  9. 【請求項9】 流速調節体は、吸引風が周壁に沿って流
    れるように整流する角度及び形状に形成されてなる請求
    項6〜8いずれか一項に記載の電気掃除機。
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