JP2003189840A - タバコ副流煙量が低減された喫煙物品 - Google Patents
タバコ副流煙量が低減された喫煙物品Info
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- JP2003189840A JP2003189840A JP2001398000A JP2001398000A JP2003189840A JP 2003189840 A JP2003189840 A JP 2003189840A JP 2001398000 A JP2001398000 A JP 2001398000A JP 2001398000 A JP2001398000 A JP 2001398000A JP 2003189840 A JP2003189840 A JP 2003189840A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】１本当たりのタバコ副流煙量が低下した喫煙物
品を提供する。 【解決手段】炭素繊維を５ｇ／ｍ2 以上の割合で含有す
る巻紙を内側に、炭素材料を含有しない巻紙を外側にし
て二重に巻装された喫煙物品。
品を提供する。 【解決手段】炭素繊維を５ｇ／ｍ2 以上の割合で含有す
る巻紙を内側に、炭素材料を含有しない巻紙を外側にし
て二重に巻装された喫煙物品。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シガレットのよう
な喫煙物品に係り、特に、副流煙が減少した喫煙物品に
関する。
な喫煙物品に係り、特に、副流煙が減少した喫煙物品に
関する。
【０００２】
【従来の技術】シガレット等の喫煙物品の喫煙に際し
て、タバコからは、タバコ本体を通じて喫煙者により吸
引される主流煙、および特に自然燃焼時に喫煙物品の着
火先端部から立ち昇る副流煙が発生する。
て、タバコからは、タバコ本体を通じて喫煙者により吸
引される主流煙、および特に自然燃焼時に喫煙物品の着
火先端部から立ち昇る副流煙が発生する。
【０００３】副流煙発生量の少ない喫煙物品を提供する
ために、従来多くの提案がなされている。その一例とし
て、特公昭５３−２７６０号公報には、薄い繊維素質の
シートに微粉炭素を含有させる技術が開示されている。
微粉炭素は、シート重量の５重量％ないし９０重量％の
割合で配合することにより満足する結果が得られるとさ
れている。しかしながら微粉炭素をタバコ巻紙に含有さ
せるためには、バインダーが必要であり、またバインダ
ーを添加してもタバコ巻紙から剥落するおそれがある。
ために、従来多くの提案がなされている。その一例とし
て、特公昭５３−２７６０号公報には、薄い繊維素質の
シートに微粉炭素を含有させる技術が開示されている。
微粉炭素は、シート重量の５重量％ないし９０重量％の
割合で配合することにより満足する結果が得られるとさ
れている。しかしながら微粉炭素をタバコ巻紙に含有さ
せるためには、バインダーが必要であり、またバインダ
ーを添加してもタバコ巻紙から剥落するおそれがある。
【０００４】なお、炭素材料を含有するシガレットペー
パーとしては、所定長の炭素繊維を含有するシガレット
ペーパーが特開２００１−１３１８９８号公報に開示さ
れているが、このシガレットペーパーは灰の凝集性を改
善するためのものであって、副流煙低減については、開
示されていない。
パーとしては、所定長の炭素繊維を含有するシガレット
ペーパーが特開２００１−１３１８９８号公報に開示さ
れているが、このシガレットペーパーは灰の凝集性を改
善するためのものであって、副流煙低減については、開
示されていない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、炭
素質材料を用いながら上記従来の問題点を解消し、喫煙
物品１本当たりタバコ副流煙量が低減した二重巻装喫煙
物品を提供することを課題とする。
素質材料を用いながら上記従来の問題点を解消し、喫煙
物品１本当たりタバコ副流煙量が低減した二重巻装喫煙
物品を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、パルプから構成される
巻紙に炭素繊維を混入させることにより、その巻紙を内
巻紙として使用し、炭素材料を含有しない巻紙を外巻紙
として使用した二重巻装喫煙物品は、その１本当たりの
タバコ副流煙量が顕著に低下することを見いだした。本
発明は、この知見に基づく。
を解決すべく鋭意研究した結果、パルプから構成される
巻紙に炭素繊維を混入させることにより、その巻紙を内
巻紙として使用し、炭素材料を含有しない巻紙を外巻紙
として使用した二重巻装喫煙物品は、その１本当たりの
タバコ副流煙量が顕著に低下することを見いだした。本
発明は、この知見に基づく。
【０００７】すなわち、本発明によれば、炭素繊維を５
ｇ／ｍ2 以上の割合で含有する巻紙を内側に、炭素材料
を含有しない巻紙を外側にして二重に巻装された喫煙物
品が提供される。
ｇ／ｍ2 以上の割合で含有する巻紙を内側に、炭素材料
を含有しない巻紙を外側にして二重に巻装された喫煙物
品が提供される。
【０００８】本発明において、内側の巻紙、すなわち内
巻紙は、燃焼調節剤および／または炭酸カルシウムをさ
らに含有することが好ましい。
巻紙は、燃焼調節剤および／または炭酸カルシウムをさ
らに含有することが好ましい。
【０００９】また、本発明において、外側の巻紙、すな
わち外巻紙は、巻紙中に炭酸カルシウムを３０ｇ／ｍ2
以上、燃焼調節剤を３質量％以上の割合で含有すること
が特に好ましい。
わち外巻紙は、巻紙中に炭酸カルシウムを３０ｇ／ｍ2
以上、燃焼調節剤を３質量％以上の割合で含有すること
が特に好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳しく説明す
る。
る。
【００１１】本発明の二重巻装喫煙物品に使用する内巻
紙は、炭素繊維を５ｇ／ｍ2 以上の割合で含有するもの
であり、いずれの外巻紙と組み合わせた場合にも、シガ
レット等の喫煙物品１本当たりのタバコ副流煙量を低下
させ得るものである。
紙は、炭素繊維を５ｇ／ｍ2 以上の割合で含有するもの
であり、いずれの外巻紙と組み合わせた場合にも、シガ
レット等の喫煙物品１本当たりのタバコ副流煙量を低下
させ得るものである。
【００１２】本発明の喫煙物品において内巻紙に使用さ
れる炭素繊維は、不活性炭繊維であってもよいが、活性
炭繊維であることが好ましい。そのような活性炭繊維
は、好ましくはセルロース系繊維、アクリロニトリル系
繊維、フェノール繊維、ピッチ系繊維を原料として製造
されるものである。
れる炭素繊維は、不活性炭繊維であってもよいが、活性
炭繊維であることが好ましい。そのような活性炭繊維
は、好ましくはセルロース系繊維、アクリロニトリル系
繊維、フェノール繊維、ピッチ系繊維を原料として製造
されるものである。
【００１３】本発明において、炭素繊維は、６〜１８μ
ｍの繊維径を有することが好ましく、その長さは、４〜
１０ｍｍであることが好ましい。
ｍの繊維径を有することが好ましく、その長さは、４〜
１０ｍｍであることが好ましい。
【００１４】本発明の喫煙物品において内巻紙を構成す
る繊維質分は、上記炭素繊維に加えて、パルプにより構
成される。使用するパルプは、亜麻パルプ等通常の喫煙
物品用巻紙に使用されるパルプであればいかなるもので
も使用することができる。パルプは、好ましくは、５〜
３０ｇ／ｍ2 の割合で配合される。
る繊維質分は、上記炭素繊維に加えて、パルプにより構
成される。使用するパルプは、亜麻パルプ等通常の喫煙
物品用巻紙に使用されるパルプであればいかなるもので
も使用することができる。パルプは、好ましくは、５〜
３０ｇ／ｍ2 の割合で配合される。
【００１５】上に述べたように、本発明の喫煙物品にお
ける内巻紙は、炭素繊維を５ｇ／ｍ 2 以上の割合で含有
するものである。炭素繊維の含有量が５ｇ／ｍ2 未満で
あると、その内巻紙と外巻紙を用いて作製されるシガレ
ット等の二重巻装喫煙物品は、その１本当たりのタバコ
副流煙量が有意に低下し得ない。本発明の喫煙物品にお
ける内巻紙は、通常、炭素繊維を２５ｇ／ｍ2 以下の割
合で含有する。炭素繊維は、５〜１５ｇ／ｍ2の割合で
含有されることが好ましい。
ける内巻紙は、炭素繊維を５ｇ／ｍ 2 以上の割合で含有
するものである。炭素繊維の含有量が５ｇ／ｍ2 未満で
あると、その内巻紙と外巻紙を用いて作製されるシガレ
ット等の二重巻装喫煙物品は、その１本当たりのタバコ
副流煙量が有意に低下し得ない。本発明の喫煙物品にお
ける内巻紙は、通常、炭素繊維を２５ｇ／ｍ2 以下の割
合で含有する。炭素繊維は、５〜１５ｇ／ｍ2の割合で
含有されることが好ましい。
【００１６】本発明の喫煙物品における内巻紙は、パル
プと炭素繊維を用いて通常の巻紙を抄紙する手法により
製造することができる。市販の炭素繊維の中から繊維の
絡みの良好なものを選択し入手することは容易である。
その場合、バインダーを別途添加する必要はない。
プと炭素繊維を用いて通常の巻紙を抄紙する手法により
製造することができる。市販の炭素繊維の中から繊維の
絡みの良好なものを選択し入手することは容易である。
その場合、バインダーを別途添加する必要はない。
【００１７】本発明の喫煙物品における内巻紙は、燃焼
調節剤および／または炭酸カルシウムをさらに含有する
ことが好ましい。燃焼調節剤の例を挙げると、クエン酸
ナトリウム、クエン酸カリウム等である。これら燃焼調
節剤は、タバコ副流煙量の減少に寄与する。また、炭酸
カルシウムは、本発明の喫煙物品における内巻紙の燃焼
速度を増加させる。従って、本発明において、内巻紙
は、燃焼調節剤と炭酸カルシウムの両者を含有すること
が最も好ましい。燃焼調節剤は、１質量％〜５質量％の
割合で内巻紙に添加することが好ましい。また、炭酸カ
ルシウム（粒子）は、５〜２０ｇ／ｍ2 の割合で内巻紙
に添加することが好ましい。
調節剤および／または炭酸カルシウムをさらに含有する
ことが好ましい。燃焼調節剤の例を挙げると、クエン酸
ナトリウム、クエン酸カリウム等である。これら燃焼調
節剤は、タバコ副流煙量の減少に寄与する。また、炭酸
カルシウムは、本発明の喫煙物品における内巻紙の燃焼
速度を増加させる。従って、本発明において、内巻紙
は、燃焼調節剤と炭酸カルシウムの両者を含有すること
が最も好ましい。燃焼調節剤は、１質量％〜５質量％の
割合で内巻紙に添加することが好ましい。また、炭酸カ
ルシウム（粒子）は、５〜２０ｇ／ｍ2 の割合で内巻紙
に添加することが好ましい。
【００１８】本発明に使用される炭素繊維を配合した内
巻紙は、微粉炭素を使用した場合におけるように微粉炭
素がシガレット製造中に巻紙から剥落する問題が生じる
ことことがなく、炭素繊維は良好に巻紙中に保持され、
また炭素繊維の配合により巻紙強度も向上するので、シ
ガレット巻き上げ効率が向上する。また、炭素繊維は、
巻紙に添加される香喫味改善剤を良好に担持し、しかも
シガレット等の喫煙物品の喫煙時にタバコ刻みや外巻紙
から生じる不快な臭いを吸着するという効果も奏する。
また、本発明の喫煙物品における内巻紙は、炭素質材料
を含まない他の内巻紙、例えば、パルプと炭酸カルシウ
ムおよび／または燃焼調節剤からなる巻紙と比べて燃焼
速度が速くなるが、シガレット等の喫煙物品１本当たり
のタバコ副流煙量を顕著に減少させる。また、本発明の
喫煙物品は、炭素繊維含有内巻紙の外側を炭素材料を含
有しない巻紙（外巻紙）によりさらに巻装しているの
で、内巻紙における白色度が低い問題を解消できる。
巻紙は、微粉炭素を使用した場合におけるように微粉炭
素がシガレット製造中に巻紙から剥落する問題が生じる
ことことがなく、炭素繊維は良好に巻紙中に保持され、
また炭素繊維の配合により巻紙強度も向上するので、シ
ガレット巻き上げ効率が向上する。また、炭素繊維は、
巻紙に添加される香喫味改善剤を良好に担持し、しかも
シガレット等の喫煙物品の喫煙時にタバコ刻みや外巻紙
から生じる不快な臭いを吸着するという効果も奏する。
また、本発明の喫煙物品における内巻紙は、炭素質材料
を含まない他の内巻紙、例えば、パルプと炭酸カルシウ
ムおよび／または燃焼調節剤からなる巻紙と比べて燃焼
速度が速くなるが、シガレット等の喫煙物品１本当たり
のタバコ副流煙量を顕著に減少させる。また、本発明の
喫煙物品は、炭素繊維含有内巻紙の外側を炭素材料を含
有しない巻紙（外巻紙）によりさらに巻装しているの
で、内巻紙における白色度が低い問題を解消できる。
【００１９】本発明の喫煙物品における外側の巻紙、す
なわち外巻紙は、炭素材料を含有しないものであれば特
に制限はなく、通常のパルプに、必要に応じて填料とし
て炭酸カルシウム（例えば、５〜５０ｇ／ｍ2）および
／または上記燃焼調節剤（例えば、１質量％〜１５質量
％）を配合したものを使用し得る。
なわち外巻紙は、炭素材料を含有しないものであれば特
に制限はなく、通常のパルプに、必要に応じて填料とし
て炭酸カルシウム（例えば、５〜５０ｇ／ｍ2）および
／または上記燃焼調節剤（例えば、１質量％〜１５質量
％）を配合したものを使用し得る。
【００２０】しかしながら、外巻紙としては、巻紙中に
炭酸カルシウムを３０ｇ／ｍ2 以上、燃焼調節剤を３質
量％以上の割合で含有するものであることが好ましい。
この巻紙は、喫煙時に実際に見た目で観察し得る副流煙
量（可視副流煙量）を有意に減少させ得るものである。
この可視副流煙低減外巻紙に用いられるパルプは、通常
の喫煙物品（特に、シガレット）用巻紙に使用されてい
る亜麻パルプ、木材パルプ等から構成される。パルプの
量は、抄紙上またはタバコの巻上げに必要とされる強度
を保てる量が実用的であり、好ましくは２０〜５０ｇ／
ｍ2 である。
炭酸カルシウムを３０ｇ／ｍ2 以上、燃焼調節剤を３質
量％以上の割合で含有するものであることが好ましい。
この巻紙は、喫煙時に実際に見た目で観察し得る副流煙
量（可視副流煙量）を有意に減少させ得るものである。
この可視副流煙低減外巻紙に用いられるパルプは、通常
の喫煙物品（特に、シガレット）用巻紙に使用されてい
る亜麻パルプ、木材パルプ等から構成される。パルプの
量は、抄紙上またはタバコの巻上げに必要とされる強度
を保てる量が実用的であり、好ましくは２０〜５０ｇ／
ｍ2 である。
【００２１】可視副流煙低減外巻紙は、上記パルプに炭
酸カルシウムを特定の量以上含有し、かつ燃焼調節剤を
特定の割合以上で添加したものである。炭酸カルシウム
は、３０ｇ／ｍ2 以上、５０ｇ／ｍ2 以下の量で配合さ
れ、燃焼調節剤（クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウ
ム等）は、可視副流煙低減外巻紙中に３〜１５質量％以
上の割合で配合される。炭酸カルシウムは、粒子の形態
で添加され、０．０２μｍ〜１０μｍの粒径を有するこ
とが好ましい。また、可視副流煙低減外巻紙は、５０ｇ
／ｍ2 〜１００ｇ／ｍ2 の坪量を有することが好まし
い。
酸カルシウムを特定の量以上含有し、かつ燃焼調節剤を
特定の割合以上で添加したものである。炭酸カルシウム
は、３０ｇ／ｍ2 以上、５０ｇ／ｍ2 以下の量で配合さ
れ、燃焼調節剤（クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウ
ム等）は、可視副流煙低減外巻紙中に３〜１５質量％以
上の割合で配合される。炭酸カルシウムは、粒子の形態
で添加され、０．０２μｍ〜１０μｍの粒径を有するこ
とが好ましい。また、可視副流煙低減外巻紙は、５０ｇ
／ｍ2 〜１００ｇ／ｍ2 の坪量を有することが好まし
い。
【００２２】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はそれらに限定されるものではない。 実施例１〜３、比較例１〜３ 下記表１に示す仕様の内巻紙と下記仕様の外巻紙とから
なる二重巻紙により巻装された下記仕様のシガレットを
作製した。活性炭素繊維としては、クラレケミカル
（株）から市販されているクラクティブＦＲ１５を使用
した。その繊維径は８〜１０μｍであり、長さは５〜６
ｍｍであった。また、実施例１〜３、比較例１〜３にお
いて、パルプとしては亜麻パルプを使用し、炭酸カルシ
ウムとしては通常品を用いた。
明はそれらに限定されるものではない。 実施例１〜３、比較例１〜３ 下記表１に示す仕様の内巻紙と下記仕様の外巻紙とから
なる二重巻紙により巻装された下記仕様のシガレットを
作製した。活性炭素繊維としては、クラレケミカル
（株）から市販されているクラクティブＦＲ１５を使用
した。その繊維径は８〜１０μｍであり、長さは５〜６
ｍｍであった。また、実施例１〜３、比較例１〜３にお
いて、パルプとしては亜麻パルプを使用し、炭酸カルシ
ウムとしては通常品を用いた。
【００２３】＜外巻紙仕様（可視副流煙低減巻紙）＞炭
酸カルシウム：３５ｇ／ｍ2；木材パルプ：３５ｇ／
ｍ2；クエン酸カリウム：４ｇ／ｍ2（５．４質量％）；
密度：０．９６５ｇ／ｃｍ3；通気度：６コレスタ単位
（ＣＵ）。
酸カルシウム：３５ｇ／ｍ2；木材パルプ：３５ｇ／
ｍ2；クエン酸カリウム：４ｇ／ｍ2（５．４質量％）；
密度：０．９６５ｇ／ｃｍ3；通気度：６コレスタ単位
（ＣＵ）。
【００２４】＜シガレット仕様＞ＦＫサイズ（円周２
４．９ｍｍ、巻長５９ｍｍ、フィルター長２５ｍｍ、チ
ップペーパー長３２ｍｍ）；刻み：アメリカンブレンド
タイプ、０．５９ｇ／本。
４．９ｍｍ、巻長５９ｍｍ、フィルター長２５ｍｍ、チ
ップペーパー長３２ｍｍ）；刻み：アメリカンブレンド
タイプ、０．５９ｇ／本。
【００２５】各シガレットについてフィッシュテール法
により副流煙量（全粒状物質）を燃焼速度とともに求
め、単位時間当たりおよびシガレット１本当たりの副流
煙量をそれぞれ算出した。併せて自然燃焼速度も測定し
た。結果を表１に併記する。表１には、外巻紙を単独で
用いて同様に作製したシガレットについての結果も示し
ている。なお、活性炭繊維を用いて作製した内巻紙につ
いては、シガレットの作製中に活性炭繊維が剥落するこ
とはなかった。
により副流煙量（全粒状物質）を燃焼速度とともに求
め、単位時間当たりおよびシガレット１本当たりの副流
煙量をそれぞれ算出した。併せて自然燃焼速度も測定し
た。結果を表１に併記する。表１には、外巻紙を単独で
用いて同様に作製したシガレットについての結果も示し
ている。なお、活性炭繊維を用いて作製した内巻紙につ
いては、シガレットの作製中に活性炭繊維が剥落するこ
とはなかった。
【００２６】
【表１】
【００２７】表１に示す結果からわかるように、本発明
の炭素繊維含有巻紙を内巻紙として用いると、炭素材料
を含有しない巻紙を内巻紙として使用した場合に比べ、
シガレット１本当たりの副流煙量が顕著に低減される。
また、比較例に示すようなパルプと炭酸カルシウムを含
み、炭素材料を含有しない内巻紙では、通常、密度が低
くなると、または通気度が高くなると、自然燃焼速度が
速くなり、シガレット１本当たりの副流煙量が増加する
傾向にあるが、本発明に従い炭素繊維を含有する巻紙を
内巻紙として用いると、シガレットの自然燃焼速度は速
くなるがシガレット１本当たりの副流煙量は減少するこ
ともわかる。このことは、主流煙中タール量の低いシガ
レットを製造する上できわめて有利である。
の炭素繊維含有巻紙を内巻紙として用いると、炭素材料
を含有しない巻紙を内巻紙として使用した場合に比べ、
シガレット１本当たりの副流煙量が顕著に低減される。
また、比較例に示すようなパルプと炭酸カルシウムを含
み、炭素材料を含有しない内巻紙では、通常、密度が低
くなると、または通気度が高くなると、自然燃焼速度が
速くなり、シガレット１本当たりの副流煙量が増加する
傾向にあるが、本発明に従い炭素繊維を含有する巻紙を
内巻紙として用いると、シガレットの自然燃焼速度は速
くなるがシガレット１本当たりの副流煙量は減少するこ
ともわかる。このことは、主流煙中タール量の低いシガ
レットを製造する上できわめて有利である。
【００２８】実施例４、比較例４
下記表２に示す仕様の炭素繊維を含有する巻紙と、微粉
炭素を含有する巻紙を内巻紙として用い、下記仕様の外
巻紙を用いて、上記実施例１〜３と同様にシガレットを
作製し、同様にシガレットの特性を測定した。なお、こ
こで使用した微粉炭素は、和光純薬（株）製の活性炭素
（粉末）０３７−２１１５であった。実施例４と比較例
４は、内巻紙に、前者は炭素繊維を、後者は微粉炭素
を、同量含有している。実施例４の内巻紙は、実施例３
の内巻紙と同一である。結果を表２に併記する。
炭素を含有する巻紙を内巻紙として用い、下記仕様の外
巻紙を用いて、上記実施例１〜３と同様にシガレットを
作製し、同様にシガレットの特性を測定した。なお、こ
こで使用した微粉炭素は、和光純薬（株）製の活性炭素
（粉末）０３７−２１１５であった。実施例４と比較例
４は、内巻紙に、前者は炭素繊維を、後者は微粉炭素
を、同量含有している。実施例４の内巻紙は、実施例３
の内巻紙と同一である。結果を表２に併記する。
【００２９】＜外巻紙仕様＞炭酸カルシウム：２０ｇ／
ｍ2；亜麻パルプ：３０ｇ／ｍ2；クエン酸ナトリウム：
５．５ｇ／ｍ2（１０質量％）；密度：０．６３３ｇ／
ｃｍ3；通気度：１５コレスタ単位（ＣＵ）。
ｍ2；亜麻パルプ：３０ｇ／ｍ2；クエン酸ナトリウム：
５．５ｇ／ｍ2（１０質量％）；密度：０．６３３ｇ／
ｃｍ3；通気度：１５コレスタ単位（ＣＵ）。
【００３０】
【表２】
【００３１】表２に示す結果から、炭素繊維を含有する
巻紙を内巻紙として用いると、微粉炭素を用いる場合よ
りも、１本当たりの副流煙量が有意に低減することがわ
かる。
巻紙を内巻紙として用いると、微粉炭素を用いる場合よ
りも、１本当たりの副流煙量が有意に低減することがわ
かる。
【００３２】実施例５〜６、比較例５〜６
下記表３に示す仕様の内巻紙、下記仕様の外巻紙を用い
て、上記実施例１〜３と同様にシガレットを作製し、同
様にシガレットの特性を測定した。なお、実施例５〜６
および比較例５〜６で用いた内巻紙は、実施例１〜２お
よび比較例１〜２で用いた内巻紙と同じである。結果を
表３に併記する。
て、上記実施例１〜３と同様にシガレットを作製し、同
様にシガレットの特性を測定した。なお、実施例５〜６
および比較例５〜６で用いた内巻紙は、実施例１〜２お
よび比較例１〜２で用いた内巻紙と同じである。結果を
表３に併記する。
【００３３】＜外巻紙仕様（通常巻紙）＞炭酸カルシウ
ム：５ｇ／ｍ2；亜麻パルプ：２０ｇ／ｍ2；クエン酸ナ
トリウム：０．３ｇ／ｍ2（１質量％）；密度：０．５
６７ｇ／ｃｍ3；通気度：１８コレスタ単位（ＣＵ）。
ム：５ｇ／ｍ2；亜麻パルプ：２０ｇ／ｍ2；クエン酸ナ
トリウム：０．３ｇ／ｍ2（１質量％）；密度：０．５
６７ｇ／ｃｍ3；通気度：１８コレスタ単位（ＣＵ）。
【００３４】
【表３】
【００３５】実施例７〜８、比較例７〜８
下記表４に示す仕様の内巻紙、下記仕様の外巻紙を用い
て、上記実施例１〜３と同様にシガレットを作製し、同
様にシガレットの特性を測定した。なお、実施例７〜８
および比較例７〜８で用いた内巻紙は、実施例１〜２お
よび比較例１〜２で用いた内巻紙と同じである。結果を
表４に併記する。
て、上記実施例１〜３と同様にシガレットを作製し、同
様にシガレットの特性を測定した。なお、実施例７〜８
および比較例７〜８で用いた内巻紙は、実施例１〜２お
よび比較例１〜２で用いた内巻紙と同じである。結果を
表４に併記する。
【００３６】＜外巻紙仕様（低副流煙巻紙）＞炭酸カル
シウム：２０ｇ／ｍ2；亜麻パルプ：３０ｇ／ｍ2；クエ
ン酸ナトリウム：５．５ｇ／ｍ2（１０質量％）；密
度：０．６３３ｇ／ｃｍ3；通気度：１５コレスタ単位
（ＣＵ）。
シウム：２０ｇ／ｍ2；亜麻パルプ：３０ｇ／ｍ2；クエ
ン酸ナトリウム：５．５ｇ／ｍ2（１０質量％）；密
度：０．６３３ｇ／ｃｍ3；通気度：１５コレスタ単位
（ＣＵ）。
【００３７】
【表４】
【００３８】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、１
本当たりのタバコ副流煙量が低下した喫煙物品が提供さ
れる。
本当たりのタバコ副流煙量が低下した喫煙物品が提供さ
れる。
Claims (3)
- 【請求項１】 炭素繊維を５ｇ／ｍ2 以上の割合で含有
する巻紙を内側に、炭素材料を含有しない巻紙を外側に
して二重に巻装された喫煙物品。 - 【請求項２】 内側の巻紙が、炭酸カルシウムを５ｇ／
ｍ2 〜２０ｇ／ｍ2の割合で含有することを特徴とする
請求項１に記載の喫煙物品。 - 【請求項３】 外側の巻紙が、巻紙中に炭酸カルシウム
を３０ｇ／ｍ2 以上、燃焼調節剤を３質量％以上の割合
で含有することを特徴とする１または２に記載の喫煙物
品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001398000A JP2003189840A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | タバコ副流煙量が低減された喫煙物品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001398000A JP2003189840A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | タバコ副流煙量が低減された喫煙物品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003189840A true JP2003189840A (ja) | 2003-07-08 |
Family
ID=27603592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001398000A Pending JP2003189840A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | タバコ副流煙量が低減された喫煙物品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003189840A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8267096B2 (en) | 2000-09-18 | 2012-09-18 | Rothmans, Benson & Hedges, Inc. | Low sidestream smoke cigarette with combustible paper |
| JP2016105718A (ja) * | 2010-03-24 | 2016-06-16 | エッセントラ フィルター プロダクツ ディベロップメント カンパニー プライベート リミティド | タバコ煙フィルタ |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001398000A patent/JP2003189840A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8267096B2 (en) | 2000-09-18 | 2012-09-18 | Rothmans, Benson & Hedges, Inc. | Low sidestream smoke cigarette with combustible paper |
| US8678016B2 (en) | 2000-09-18 | 2014-03-25 | Rothmans, Benson & Hedges, Inc. | Low sidestream smoke cigarette with combustible paper |
| JP2016105718A (ja) * | 2010-03-24 | 2016-06-16 | エッセントラ フィルター プロダクツ ディベロップメント カンパニー プライベート リミティド | タバコ煙フィルタ |
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