JPH11124798A - 燃焼性に優れたシガレット用巻紙およびシガレット - Google Patents
燃焼性に優れたシガレット用巻紙およびシガレットInfo
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- JPH11124798A JPH11124798A JP9289609A JP28960997A JPH11124798A JP H11124798 A JPH11124798 A JP H11124798A JP 9289609 A JP9289609 A JP 9289609A JP 28960997 A JP28960997 A JP 28960997A JP H11124798 A JPH11124798 A JP H11124798A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】通常の巻紙の固有多孔度を有しながら、高い割
合の膨化刻みを使用したり、助燃剤を添加することなく
シガレットの自然燃焼速度を向上させることができる燃
焼性に優れたシガレット用巻紙を提供する。 【課題手段】炭酸カルシウム含有率が４０重量％を超
え、２０ｇ／ｍ2 以上の坪量を有し、固有多孔度が２０
コレスタ単位以下であり、シガレットの吸煙充填物の回
りに巻かれてシガレット製品を提供し得るシガレット用
巻紙。
合の膨化刻みを使用したり、助燃剤を添加することなく
シガレットの自然燃焼速度を向上させることができる燃
焼性に優れたシガレット用巻紙を提供する。 【課題手段】炭酸カルシウム含有率が４０重量％を超
え、２０ｇ／ｍ2 以上の坪量を有し、固有多孔度が２０
コレスタ単位以下であり、シガレットの吸煙充填物の回
りに巻かれてシガレット製品を提供し得るシガレット用
巻紙。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、シガレット用巻紙
およびシガレットに係り、特には、燃焼性に優れたシガ
レット用巻紙、およびそのシガレット用巻紙により巻か
れたシガレットに関する。
およびシガレットに係り、特には、燃焼性に優れたシガ
レット用巻紙、およびそのシガレット用巻紙により巻か
れたシガレットに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、種々の理由から燃焼性の優れたシ
ガレットの設計が要望されている。
ガレットの設計が要望されている。
【０００３】シガレットの燃焼性を向上させるための技
術として、固有多孔度（固有通気度）の高い多孔性巻紙
を用いる方法がある。しかし、この方法では、得られる
シガレットの吸煙時に周囲空気の吸引率も高くなり、た
ばこ煙が希釈され、１パフ毎のインパクトが充分でない
という問題がある。また、最初と最後のパフにおいて喫
味が大幅に異なるという傾向も強い。
術として、固有多孔度（固有通気度）の高い多孔性巻紙
を用いる方法がある。しかし、この方法では、得られる
シガレットの吸煙時に周囲空気の吸引率も高くなり、た
ばこ煙が希釈され、１パフ毎のインパクトが充分でない
という問題がある。また、最初と最後のパフにおいて喫
味が大幅に異なるという傾向も強い。
【０００４】燃焼性を向上させるために、助燃剤を巻紙
に添加することも行われているが、助燃剤が喫味に与え
る影響の度合いは高く、通常せいぜい３重量％までの添
加が要望されている。
に添加することも行われているが、助燃剤が喫味に与え
る影響の度合いは高く、通常せいぜい３重量％までの添
加が要望されている。
【０００５】さらに、シガレットの燃焼性を向上させる
ために、膨化たばこ刻みを高い割合で配合したたばこブ
レンド刻みを用いることも行われているが、喫味が薄く
なり、低い膨化たばこ刻み含有率であっても高い燃焼性
を示すシガレットが要望されている。
ために、膨化たばこ刻みを高い割合で配合したたばこブ
レンド刻みを用いることも行われているが、喫味が薄く
なり、低い膨化たばこ刻み含有率であっても高い燃焼性
を示すシガレットが要望されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、低
い固有多孔度を有しながら、助燃剤を高い割合で添加す
ることなく、しかも膨化刻みを高い割合で使用しないで
も燃焼性に優れたシガレットを提供し得る燃焼性に優れ
たシガレット用巻紙およびこの巻紙により巻かれたシガ
レットを提供することを課題とする。
い固有多孔度を有しながら、助燃剤を高い割合で添加す
ることなく、しかも膨化刻みを高い割合で使用しないで
も燃焼性に優れたシガレットを提供し得る燃焼性に優れ
たシガレット用巻紙およびこの巻紙により巻かれたシガ
レットを提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によれば、炭酸カルシウム含有率が４０重量
％を超え、２０ｇ／ｍ2 以上の坪量を有し、固有多孔度
が２０コレスタ単位以下であり、シガレットの吸煙充填
物の周りに巻かれてシガレット製品を提供し得ることを
特徴とするシガレット用巻紙が提供される。
に、本発明によれば、炭酸カルシウム含有率が４０重量
％を超え、２０ｇ／ｍ2 以上の坪量を有し、固有多孔度
が２０コレスタ単位以下であり、シガレットの吸煙充填
物の周りに巻かれてシガレット製品を提供し得ることを
特徴とするシガレット用巻紙が提供される。
【０００８】本発明のシガレット用巻紙は、炭酸カルシ
ウム含有率が、４４ないし６７重量％であることが好ま
しい。
ウム含有率が、４４ないし６７重量％であることが好ま
しい。
【０００９】また、本発明のシガレット用巻紙は、助燃
剤を含まないか、または助燃剤を３重量％まで含有し得
る。
剤を含まないか、または助燃剤を３重量％まで含有し得
る。
【００１０】本発明において、シガレット用巻紙は、坪
量が２５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率が
４５重量％を超えず、坪量が３５ｇ／ｍ2 であるとき炭
酸カルシウムの含有率が５５重量％を超えず、および坪
量が５５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率が
７０重量％を超えないような坪量と炭酸カルシウム含有
率との関係を有することが好ましい。
量が２５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率が
４５重量％を超えず、坪量が３５ｇ／ｍ2 であるとき炭
酸カルシウムの含有率が５５重量％を超えず、および坪
量が５５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率が
７０重量％を超えないような坪量と炭酸カルシウム含有
率との関係を有することが好ましい。
【００１１】また、本発明のシガレット用巻紙は、１ｋ
ｇ以上、３ｋｇ以下の縦方向の張力を有することが好ま
しい。
ｇ以上、３ｋｇ以下の縦方向の張力を有することが好ま
しい。
【００１２】また、本発明のシガレット用巻紙は、吸煙
物質が膨化たばこ刻みを３０重量％以下の割合で含有す
るたばこ刻みからなるとき、ＩＳＯ３６１２により測定
した自然燃焼速度が、０．５ｃｍ／分以上であるシガレ
ットを与えることができる。
物質が膨化たばこ刻みを３０重量％以下の割合で含有す
るたばこ刻みからなるとき、ＩＳＯ３６１２により測定
した自然燃焼速度が、０．５ｃｍ／分以上であるシガレ
ットを与えることができる。
【００１３】さらに本発明によれば、上記本発明のシガ
レット用巻紙により巻かれたシガレット用吸煙物質を含
むシガレットが提供される。
レット用巻紙により巻かれたシガレット用吸煙物質を含
むシガレットが提供される。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明のシガレット用巻紙は、低
い固有多孔度（２０コレスタ単位以下）を有しながら、
従来よりも炭酸カルシウム含有率を増大させ、かつ坪量
も高くすることによって高燃焼性を達成していることが
特徴の１つである。
い固有多孔度（２０コレスタ単位以下）を有しながら、
従来よりも炭酸カルシウム含有率を増大させ、かつ坪量
も高くすることによって高燃焼性を達成していることが
特徴の１つである。
【００１５】すなわち、本発明の高燃焼性シガレット用
巻紙は、４０重量％を超えるという高炭酸カルシウム含
有率を有する。この炭酸カルシウム含有率は、４４ない
し６７重量％であることが好ましい。
巻紙は、４０重量％を超えるという高炭酸カルシウム含
有率を有する。この炭酸カルシウム含有率は、４４ない
し６７重量％であることが好ましい。
【００１６】本発明において使用する炭酸カルシウムと
しては、平均粒径０．１５μｍ未満の微細粒径を有する
超微粒子の形態のものも使用し得るが、通常のシガレッ
ト用巻紙に使用される微粒子（平均粒径０．１〜１．０
μｍ）の形態にあれば十分である。通常、平均粒径０．
１５〜０．４５μｍの炭酸カルシウムを好適に使用する
ことができる。
しては、平均粒径０．１５μｍ未満の微細粒径を有する
超微粒子の形態のものも使用し得るが、通常のシガレッ
ト用巻紙に使用される微粒子（平均粒径０．１〜１．０
μｍ）の形態にあれば十分である。通常、平均粒径０．
１５〜０．４５μｍの炭酸カルシウムを好適に使用する
ことができる。
【００１７】また、本発明の巻紙は、２０ｇ／ｍ2 以上
の高坪量を有する。この坪量は、３５ないし５７ｇ／ｍ
2 であることが好ましい。
の高坪量を有する。この坪量は、３５ないし５７ｇ／ｍ
2 であることが好ましい。
【００１８】本発明の巻紙は、助燃剤を含有することな
く高燃焼性を示し、減少したパフ回数を有するシガレッ
ト製品を提供することができものであるが、助燃剤を添
加することによってさらに自然燃焼速度が向上したシガ
レット製品を提供することができる。そのような助燃剤
としては、アルカリ金属塩等通常シガレット用巻紙に使
用されているいずれもの助燃剤を使用することができる
が、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウムあるいはそ
れらの混合物が特に好ましい。助燃剤は、通常、３重量
％までの割合で巻紙に添加されるが、好ましくは、０．
７〜１．３重量％の割合で巻紙に添加される。
く高燃焼性を示し、減少したパフ回数を有するシガレッ
ト製品を提供することができものであるが、助燃剤を添
加することによってさらに自然燃焼速度が向上したシガ
レット製品を提供することができる。そのような助燃剤
としては、アルカリ金属塩等通常シガレット用巻紙に使
用されているいずれもの助燃剤を使用することができる
が、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウムあるいはそ
れらの混合物が特に好ましい。助燃剤は、通常、３重量
％までの割合で巻紙に添加されるが、好ましくは、０．
７〜１．３重量％の割合で巻紙に添加される。
【００１９】本発明のシガレット用巻紙は、上にも述べ
たように、通常のシガレット用巻紙の固有多孔度が２０
コレスタ単位以下の低い多孔度を有しながら、高炭酸カ
ルシウム含有率と高坪量とを組合わせることによって高
燃焼性を達成しているものである。ここで、高炭酸カル
シウム含有率と高坪量との間にはある関係が存在する。
すなわち、炭酸カルシウム含有率が低いと、紙の張力で
表されるこわさが大きくなってシガレットの巻上げが困
難となり、他方、炭酸カルシウム含有率が高く坪量が低
いと巻紙繊維間の結合が阻害され、紙の張力が不足する
結果、抄紙が困難となり得る。通常の条件で良好な抄紙
を達成し得るためには、本発明のシガレット用巻紙は、
坪量が２５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率
が４５重量％を超えず、坪量が３５ｇ／ｍ2 であるとき
炭酸カルシウムの含有率が５５重量％を超えず、および
坪量が５５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率
が７０重量％を超えないような坪量と炭酸カルシウム含
有率との関係を有することが好ましいことが見い出され
た。この相関関係は、例えば、炭酸カルシウム含有率を
縦軸に、坪量を横軸にとって、炭酸カルシウム含有率が
４５重量％であって坪量が２５ｇ／ｍ2 である点、炭酸
カルシウム含有率が５５重量％であって坪量が３５ｇ／
ｍ2 である点、および炭酸カルシウム含有率が７０重量
％であって坪量が５５ｇ／ｍ2 である点をプロットする
ことによりグラフとして得ることができる。
たように、通常のシガレット用巻紙の固有多孔度が２０
コレスタ単位以下の低い多孔度を有しながら、高炭酸カ
ルシウム含有率と高坪量とを組合わせることによって高
燃焼性を達成しているものである。ここで、高炭酸カル
シウム含有率と高坪量との間にはある関係が存在する。
すなわち、炭酸カルシウム含有率が低いと、紙の張力で
表されるこわさが大きくなってシガレットの巻上げが困
難となり、他方、炭酸カルシウム含有率が高く坪量が低
いと巻紙繊維間の結合が阻害され、紙の張力が不足する
結果、抄紙が困難となり得る。通常の条件で良好な抄紙
を達成し得るためには、本発明のシガレット用巻紙は、
坪量が２５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率
が４５重量％を超えず、坪量が３５ｇ／ｍ2 であるとき
炭酸カルシウムの含有率が５５重量％を超えず、および
坪量が５５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率
が７０重量％を超えないような坪量と炭酸カルシウム含
有率との関係を有することが好ましいことが見い出され
た。この相関関係は、例えば、炭酸カルシウム含有率を
縦軸に、坪量を横軸にとって、炭酸カルシウム含有率が
４５重量％であって坪量が２５ｇ／ｍ2 である点、炭酸
カルシウム含有率が５５重量％であって坪量が３５ｇ／
ｍ2 である点、および炭酸カルシウム含有率が７０重量
％であって坪量が５５ｇ／ｍ2 である点をプロットする
ことによりグラフとして得ることができる。
【００２０】また、いうまでもなく、本発明の巻紙は、
通常の巻上げ機でシガレット用吸煙物質を巻回して市販
品としてのシガレット製品を提供し得る巻上げ特性を有
するものである。このように通常の巻上げ機でシガレッ
ト用吸煙物質を巻回して市販品としてのシガレット製品
を提供し得るためには、本発明のシガレット用巻紙の張
力は、縦方向で、１ｋｇ以上、 ３ｋｇ以下であることが
好ましく、１．０ｋｇないし２．０ｋｇであることがよ
り好ましい。
通常の巻上げ機でシガレット用吸煙物質を巻回して市販
品としてのシガレット製品を提供し得る巻上げ特性を有
するものである。このように通常の巻上げ機でシガレッ
ト用吸煙物質を巻回して市販品としてのシガレット製品
を提供し得るためには、本発明のシガレット用巻紙の張
力は、縦方向で、１ｋｇ以上、 ３ｋｇ以下であることが
好ましく、１．０ｋｇないし２．０ｋｇであることがよ
り好ましい。
【００２１】なお、本発明のシガレット用巻紙は、５〜
２０コレスタ単位の固有多孔度を有することが好まし
い。
２０コレスタ単位の固有多孔度を有することが好まし
い。
【００２２】本発明のシガレット用巻紙で巻かれたシガ
レットは、吸煙物質が膨化たばこ刻みを３０重量％以下
の割合で含有するたばこ刻みからなるとき、ＩＳＯ３６
１２により測定した自然燃焼速度０．５ｃｍ／分以上
を、巻紙に助燃剤を添加することなく、達成し得る。上
にも述べたように、助燃剤を添加すると、より一層自然
燃焼速度が向上する。 。
レットは、吸煙物質が膨化たばこ刻みを３０重量％以下
の割合で含有するたばこ刻みからなるとき、ＩＳＯ３６
１２により測定した自然燃焼速度０．５ｃｍ／分以上
を、巻紙に助燃剤を添加することなく、達成し得る。上
にも述べたように、助燃剤を添加すると、より一層自然
燃焼速度が向上する。 。
【００２３】本発明のシガレットは、巻紙が本発明の高
燃焼性巻紙である以外は、通常のシガレットと同様の構
成および形態であり、吸煙物質としては、通常のたばこ
刻み材料が使用される。このたばこ材料は、膨化処理が
施されたいわゆる膨化刻みでも、膨化処理が施されてい
ないものでもよく、あるいはそれらを混合して使用する
こともできる。膨化刻み含有率が高いほどシガレットの
自然燃焼速度は高くなる。また、本発明のシガレットに
は、その一端にフィルターを付設することもできる。
燃焼性巻紙である以外は、通常のシガレットと同様の構
成および形態であり、吸煙物質としては、通常のたばこ
刻み材料が使用される。このたばこ材料は、膨化処理が
施されたいわゆる膨化刻みでも、膨化処理が施されてい
ないものでもよく、あるいはそれらを混合して使用する
こともできる。膨化刻み含有率が高いほどシガレットの
自然燃焼速度は高くなる。また、本発明のシガレットに
は、その一端にフィルターを付設することもできる。
【００２４】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【００２５】表１に示す坪量、炭酸カルシウム含有率お
よび助燃剤含有率を有する巻紙を常法により抄紙した。
これら巻紙の固有多孔度、および縦方向張力（測定機：
オリエンテック社製引張り試験機）を測定し、その結果
を表１に併記する。
よび助燃剤含有率を有する巻紙を常法により抄紙した。
これら巻紙の固有多孔度、および縦方向張力（測定機：
オリエンテック社製引張り試験機）を測定し、その結果
を表１に併記する。
【００２６】ついで、これらの巻紙を用いて次の２種類
のフィルター付きシガレット（シガレットＡおよびＢ）
を巻き上げた。
のフィルター付きシガレット（シガレットＡおよびＢ）
を巻き上げた。
【００２７】＜シガレットＡ＞ 全長：８４ｍｍ たばこ軸部長さ：５９ｍｍ 巻周：２４．８ｍｍ たばこ刻み：膨化たばこ刻みを１５重量％配合した通常
のシガレット製品用刻み たばこ刻み充填密度：２３９ｍｇ／ｃｍ3 フィルターチップペーパー：ベンチレーション孔なし ＜シガレットＢ＞ たばこ刻みとして膨化たばこ刻みを３０重量％配合した
ものを用い、その充填密度を２０８ｍｇ／ｃｍ3 とした
以外は、シガレットＡと同じ。
のシガレット製品用刻み たばこ刻み充填密度：２３９ｍｇ／ｃｍ3 フィルターチップペーパー：ベンチレーション孔なし ＜シガレットＢ＞ たばこ刻みとして膨化たばこ刻みを３０重量％配合した
ものを用い、その充填密度を２０８ｍｇ／ｃｍ3 とした
以外は、シガレットＡと同じ。
【００２８】これらシガレットについてＩＳＯ３６１２
に規定される条件下で自然燃焼速度を測定した。結果
を、各巻紙の巻上げ特性とともに、表１に併せて示す。
なお、表１には、市販の高通気性巻紙についての性状も
示されており、この市販の巻紙を用いて作製したシガレ
ットＢについての自然燃焼速度も併せて示されている。
に規定される条件下で自然燃焼速度を測定した。結果
を、各巻紙の巻上げ特性とともに、表１に併せて示す。
なお、表１には、市販の高通気性巻紙についての性状も
示されており、この市販の巻紙を用いて作製したシガレ
ットＢについての自然燃焼速度も併せて示されている。
【００２９】
【表１】
【００３０】注）＊：表１において、助燃剤は、クエン
酸ナトリウム７０重量部とクエン酸カリウム３０重量部
との混合物である。
酸ナトリウム７０重量部とクエン酸カリウム３０重量部
との混合物である。
【００３１】表１に示す結果から、本発明のシガレット
用巻紙は、いずれも、０．５ｃｍ／分以上の自然燃焼速
度を示すシガレットを与え、また、巻上げ特性も良好で
あった。表１に示される結果のうち、シガレットＡにつ
いていえば、Ｎｏ．１の巻紙（対照）は、０．３８ｃｍ
／分の自然燃焼速度を与え、助燃剤を２．９％添加した
Ｎｏ．１０の巻紙でさえ０．４４ｃｍ／分の自然燃焼速
度を与えたに過ぎないところ、例えば、Ｎｏ．４、Ｎ
ｏ．７〜Ｎｏ．９の本発明の巻紙は、固有多孔度を大き
く変動させることなく、しかも助燃剤を添加しないで、
高坪量、高炭酸カルシウム含有率を有することによっ
て、０．５２ｃｍ／分以上の自然燃焼速度を与えた。ま
た、Ｎｏ．１１の本発明の巻紙の結果からわかるよう
に、本発明の巻紙は、わずか１．３重量％の助燃剤の添
加により、０．６３ｃｍ／分の自然燃焼速度を与えるこ
とができる。シガレットＢについても、本発明の巻紙の
効果は顕著である。
用巻紙は、いずれも、０．５ｃｍ／分以上の自然燃焼速
度を示すシガレットを与え、また、巻上げ特性も良好で
あった。表１に示される結果のうち、シガレットＡにつ
いていえば、Ｎｏ．１の巻紙（対照）は、０．３８ｃｍ
／分の自然燃焼速度を与え、助燃剤を２．９％添加した
Ｎｏ．１０の巻紙でさえ０．４４ｃｍ／分の自然燃焼速
度を与えたに過ぎないところ、例えば、Ｎｏ．４、Ｎ
ｏ．７〜Ｎｏ．９の本発明の巻紙は、固有多孔度を大き
く変動させることなく、しかも助燃剤を添加しないで、
高坪量、高炭酸カルシウム含有率を有することによっ
て、０．５２ｃｍ／分以上の自然燃焼速度を与えた。ま
た、Ｎｏ．１１の本発明の巻紙の結果からわかるよう
に、本発明の巻紙は、わずか１．３重量％の助燃剤の添
加により、０．６３ｃｍ／分の自然燃焼速度を与えるこ
とができる。シガレットＢについても、本発明の巻紙の
効果は顕著である。
【００３２】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、低
い固有多孔度を有しながら、高い割合の膨化刻みを使用
したり、助燃剤を添加することなくシガレットのパフ回
数を減少させることができる燃焼性に優れたシガレット
用巻紙およびこの巻紙により巻かれたシガレットが提供
される。この巻紙により巻かれたシガレットは、０．５
ｃｍ／分以上の自然燃焼速度を示し得る。
い固有多孔度を有しながら、高い割合の膨化刻みを使用
したり、助燃剤を添加することなくシガレットのパフ回
数を減少させることができる燃焼性に優れたシガレット
用巻紙およびこの巻紙により巻かれたシガレットが提供
される。この巻紙により巻かれたシガレットは、０．５
ｃｍ／分以上の自然燃焼速度を示し得る。
Claims (8)
- 【請求項１】 炭酸カルシウム含有率が４０重量％を超
え、２０ｇ／ｍ2 以上の坪量を有し、固有多孔度が２０
コレスタ単位以下であり、シガレットの吸煙充填物の周
りに巻かれてシガレット製品を提供し得ることを特徴と
するシガレット用巻紙。 - 【請求項２】 炭酸カルシウム含有率が、４４ないし６
７重量％である請求項１記載のシガレット用巻紙。 - 【請求項３】 助燃剤を含まない請求項１または２記載
のシガレット用巻紙。 - 【請求項４】 助燃剤を３重量％まで含有する請求項１
または２記載のシガレット用巻紙。 - 【請求項５】 坪量が２５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カル
シウムの含有率が４５重量％を超えず、坪量が３５ｇ／
ｍ2 であるとき炭酸カルシウムの含有率が５５重量％を
超えず、および坪量が５５ｇ／ｍ2 であるとき炭酸カル
シウムの含有率が７０重量％を超えないような坪量と炭
酸カルシウム含有率との関係を有することを特徴とする
請求項１ないし４のいずれか１項記載のシガレット用巻
紙。 - 【請求項６】 １ｋｇ以上、３ｋｇ以下の縦方向の張力
を有する請求項１ないし５のいずれか１項記載のシガレ
ット用巻紙。 - 【請求項７】 吸煙物質が膨化たばこ刻みを３０重量％
以下の割合で含有するたばこ刻みからなるとき、０．５
ｃｍ／分以上の自然燃焼速度を示すシガレットを与える
請求項１ないし６のいずれか１項記載のシガレット用巻
紙。 - 【請求項８】 請求項１ないし７のいずれか１項記載の
シガレット用巻紙により巻かれたシガレット用吸煙物質
を含むシガレット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9289609A JPH11124798A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 燃焼性に優れたシガレット用巻紙およびシガレット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9289609A JPH11124798A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 燃焼性に優れたシガレット用巻紙およびシガレット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11124798A true JPH11124798A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17745463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9289609A Pending JPH11124798A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 燃焼性に優れたシガレット用巻紙およびシガレット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11124798A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001048315A1 (fr) * | 1999-12-27 | 2001-07-05 | Japan Tobacco Inc. | Cigarette |
| WO2001048316A1 (fr) * | 1999-12-27 | 2001-07-05 | Japan Tobacco Inc. | Papier d'enveloppage pour cigarette et cigarette |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |