JP2003189539A - 電動車両のパワーユニット構造 - Google Patents

電動車両のパワーユニット構造

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JP2003189539A
JP2003189539A JP2001388575A JP2001388575A JP2003189539A JP 2003189539 A JP2003189539 A JP 2003189539A JP 2001388575 A JP2001388575 A JP 2001388575A JP 2001388575 A JP2001388575 A JP 2001388575A JP 2003189539 A JP2003189539 A JP 2003189539A
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了太 岡村
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 モータ軸138の一端側に多板クラッチ
127へ動力を伝えるための駆動ギヤ125を備える電
動モータユニット15において、モータ軸138の他端
側にフライホイール回転体135を備える。 【効果】 モータ軸の両端部の負荷バランスをより良好
にすることができ、更に、フライホイール回転体の大き
な回転マスによってモータ軸の回転変動を抑えることが
でき、モータ軸回転数の急上昇あるいは急降下を防止し
て、例えば、多板クラッチに与える影響を少なくするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転軸の
負荷バランスを良くし、更に、モータの回転軸の回転変
動を抑える電動車両のパワーユニット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電動車両のパワーユニット構造として
は、例えば、特開平4−224490号公報「電動車両
のモータ冷却構造」に記載されたものが知られている。
【0003】上記公報の図6には、モータM(符号につ
いては、同公報に記載されているものを使用した。以下
同様。)の回転軸88の一端側に駆動ギヤ95を取付
け、この駆動ギヤ95に従動ギヤ94を噛み合わせ、こ
の駆動ギヤ94にクラッチ93を取付け、このクラッチ
93にメインシャフト92を取付けたパワーユニットP
が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したモータMの回
転軸88の他端側にはセンサ部が設けられているだけで
あり、回転軸88の両端の負荷バランスはあまり良好で
はない。また、インナロータ式モータの回転軸88は回
転マスが小さく慣性マスが小さくなるので、このモータ
Mを車両用駆動源とする場合、スロットル信号にリニア
にモータMを制御すると、回転数の変動が激しくなる場
合があり、その際はクラッチ93に与える影響があるの
で、対応が求められる。
【0005】そこで、本発明の目的は、電動車両のパワ
ーユニット構造を改良することで、モータの回転軸の負
荷バランスを良くし、更に、モータの回転軸の回転変動
を抑えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、モータ軸の一端側にクラッチへ動力を伝
えるための駆動ギヤを備えるパワーユニットにおいて、
モータ軸の他端側にフライホイール回転体を備えること
を特徴とする。
【0007】モータの他端側にフライホイール回転体を
備えることで、モータの両端部の負荷バランスをより良
好にすることができ、更に、フライホイール回転体の大
きな回転マスによってモータ軸の回転変動を抑えること
ができ、例えば、クラッチに与える影響を少なくするこ
とができる。
【0008】請求項2は、フライホイール回転体を、側
方に開放する椀形形状とし、その内方にモータ軸の回転
角度を検出する第1の角度検出機構を備えることを特徴
とする。
【0009】第1の角度検出機構のメンテナンスは、フ
ライホイール回転体の開放部分から容易に行うことがで
き、また、フライホイール回転体の内方に第1の角度検
出機構を備えることで、フライホイール回転体の内側ス
ペースを有効に利用することができる。
【0010】請求項3は、モータ軸を、クラッチを収納
する左右の変速機ケースの両方で支持し、この変速機ケ
ースの割り面を、モータ軸の軸支部の中央位置に対して
フライホイール回転体の側とは反対の側にオフセットさ
せたことを特徴とする。
【0011】フライホイール回転体側の変速機ケースの
幅が大きく形成されているので、フライホイール回転体
を外し、フライホイール回転体側の変速機ケースを外せ
ば、モータの露出する部分が多くなり、モータのメンテ
ナンスを容易に行うことができる。
【0012】請求項4は、フライホイール回転体を挟ん
で第1の角度検出機構の反対側には、モータ軸に設けた
磁石の位置を検出する第2の角度検出機構を備えること
を特徴とする。第1の角度検出機構及び第2の角度検出
機構を備えたことで、モータ軸の回転角度検出の精度及
び信頼性を一層向上させることができる。
【0013】請求項5は、第1の角度検出機構を構成す
るセンサを、フライホイール回転体を覆うためにフライ
ホイール回転体側の変速機ケースに取付けるカバー部材
に設け、第2の角度検出機構のセンサを、フライホイー
ル回転体側の変速機ケースに設けたことを特徴とする。
フライホイール回転体側の変速機ケースを取外すだけ
で、両角度検出機構をメンテナンスすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るパワーユニット構造を
採用した電動車両の側面図であり、電動車両10は、全
アルミニウム合金製の車体フレーム11の前端にフロン
トフォーク12(左右一対のフォーク部12L,12R
からなる。)を操舵可能に取付け、このフロントフォー
ク12の下端に前輪13を取付け、フロントフォーク1
2の上端にバーハンドル14を取付け、車体フレーム1
1の下方にパワーユニットとしての電動モータユニット
15(138はモータ軸、15bはドライブチェーン1
5cを介して後輪17を駆動するドライブスプロケット
である。)及びこの電動モータユニット15を駆動する
ための電源となる複数のバッテリ(不図示。詳細は後述
する。)を取付け、車体フレーム11の後部下部に左右
一対のピボットブラケット53,53(奥側のピボット
ブラケット53は不図示)を接合し、これらのピボット
ブラケット53,53にスイングアーム16をピボット
軸16aにて上下スイング可能に取付け、このスイング
アーム16の後端に後輪17を取付けたトライアル用二
輪車両である。
【0015】ここで、21は前輪13の上方を覆うフロ
ントフェンダ、22は車体フレーム11の上方を覆う上
部カバー、23は後輪17の上方を覆うとともにシート
を兼ねるリヤフェンダ、24はドリブンスプロケット、
25はチェーンガイドである。
【0016】トライアル用二輪車両は、各セクション毎
に岩石路、土手、傾斜路等の険しい地形を利用して又は
人工的にを設けて走行技術を競うトライアル競技用の車
両であり、本発明に係る電動車両10は、エンジン駆動
の車両に比べて、排気や騒音の点で有利であるために屋
内でのトライアル競技に適する。
【0017】図2は本発明に係る電動車両の第1斜視図
であり、電動車両10の左斜め前方から見た図である。
電動車両10は、かご状の車体フレーム11内に電動モ
ータユニット15を駆動するバッテリ(不図示)及び電
動モータユニット15を制御するコントロール部(不図
示)を配置し、これらのバッテリ及びコントロール部を
それぞれバッテリカバー31及びコントロール部カバー
32で覆ったものである。なお、34は電動モータユニ
ット15の下方を覆うアルミニウム合金製で穴34a・・
・(・・・は複数個を示す。以下同様。)を開けたアンダカ
バーである。
【0018】バッテリカバー31は、左カバー31a及
び右カバー31b(奥側の右カバー31bは不図示)か
らなり、これらの左カバー31a及び右カバー31bを
それぞれ車体フレーム11にビスで取付ける。コントロ
ール部カバー32は、左右2つ割りのカバーであって、
左カバー32a及び右カバー32bからなり、後述する
コントロール部85に一体的に取付け、車体フレーム1
1に取付けた部材である。
【0019】図3は本発明に係る電動車両の第2斜視図
であり、電動車両10の左斜め後方から見た図である。
電動車両10は、車体フレーム11の後部にリヤフレー
ム36を取付け、このリヤフレーム36にバッテリを収
納するためのリヤ収納部37を設けたものである。この
リヤフレーム36は、バッテリを保持するのはもちろん
リヤフェンダ23を支持するとともにシートに乗るライ
ダーの重量を受ける機能を兼用する。
【0020】リヤフレーム36は、車体フレーム11の
後部から後上方に延ばした左右一対のアッパフレーム4
1,41と、車体フレーム11の後部及びアッパフレー
ム41,41の後端に渡した左右一対のロアフレーム4
2,42と、アッパフレーム41,41にアーチ状に渡
したアーチフレーム43とからなる。
【0021】リヤ収納部37は、左右の側壁45,45
(奥側の側壁45は不図示)と、これらの側壁45,4
5の後部に渡した後壁46と、前壁102(図10参
照)及び底壁(不図示)とからなる。なお、46aは後
輪17(図1参照)との干渉を防ぐために後壁46に設
けた逃げ部である。
【0022】図4は本発明に係る電動車両の要部側面図
であり、車体フレーム11は、フロントフォーク12
(図1参照)を操舵可能に支持するヘッドパイプ51
と、このヘッドパイプ51から後斜め下方に延ばした左
右一対のメインフレーム52,52(アルミニウム合金
押し出し材のチューブフレームであり、奥側のメインフ
レーム52は不図示)と、これらのメインフレーム5
2,52の後部にスイングアーム16(図1参照)を支
持するために設けたピボットブラケット53,53(奥
側のピボットブラケット53は不図示)と、これらのピ
ボットブラケット53,53の前上端を連結する図示せ
ぬクロスメンバと、リヤクッションユニット55の上端
を支持するためにクロスメンバに設けたクッション上端
支持部56,56(奥側のクッション上端支持部56は
不図示)とからなる。
【0023】電動モータユニット15は、メインフレー
ム52,52の前部に左右のフロントブラケット61,
61(奥側のフロントブラケット61は不図示)を取付
け、メインフレーム52,52の後部にそれぞれセンタ
ブラケット62,62を取付けたものであり、これらの
フロントブラケット61,61、センタブラケット6
2,62、ピボットブラケット53,53のピボット軸
取付部63,63(奥側のピボット軸取付部63は不図
示)及びピボット下部取付部64,64(奥側のピボッ
ト下部取付部64は不図示)に電動モータユニット15
に設けた取付アーム部66,66,67,67,68,
68,69,69(奥側の取付アーム部66,67,6
8,69は不図示。これらの取付軸はそれぞれ66a,
67a,16a,69aである。)を取付ける。
【0024】73は、電動モータユニット15を駆動す
るためのバッテリ74・・・、75・・・、76・・・を収納す
るためにメインフレーム52,52の下部に溶接にて取
付けたバッテリ収納部であり、車体側方に開口部を有す
る収納室77・・・を備え、収納室77毎にバッテリ7
4、バッテリ75又はバッテリ76を収納する。バッテ
リ収納部73は、合成樹脂などの絶縁体で構成し、メイ
ンフレーム52,52にボルト締めしても良い。
【0025】バッテリ75は、リヤ収納部37内にも収
納したものであり、リヤ収納部37の底部には、長尺方
向を車体の前後方向とし且つリヤクッションユニット5
5を中央に挟んで左右にそれぞれ1個ずつ配置し、これ
らのバッテリ75,75に渡すように1個のバッテリ7
5を上に車幅方向に横長となるように載せる。これによ
り、左右バランスは、ほぼ均等で重量バランスは良好と
なる。
【0026】81は左右のメインフレーム52,52間
の下部に設けた床部(バッテリ収納部73の上壁面であ
る。不図示)に固定したバッテリであり、円筒状のバッ
テリセル82・・・を2段に俵積みするとともに、複数の
バッテリセル82に被せて縮ませたシュリンクパック8
3で包んだものである。上記したバッテリ74,75,
76はバッテリ81と構成部品は同一であり、バッテリ
セル82の個数のみが異なる。
【0027】85は電動モータユニット15用のコント
ロール部であり、左右のコントロール部カバー32の前
面下方向きに後述するパワーモジュールで発生する熱を
放出するためのヒートシンク86を露出させた部分であ
る。リヤクッションユニット55は、下端部を三角リン
ク88を介してスイングアーム16(図1参照)に取付
ける部材である。
【0028】図5は本発明に係る車体フレームを説明す
る斜視図であり、車体フレーム11のメインフレーム5
2,52を、ヘッドパイプ51側(図の左側。図4参
照。)から車体後方へいくにつれて、まず、車体側方へ
膨出部92で膨出させ、この膨出部92の後方で車体内
方へくびれ部93でくびれさせ、更に、くびれ部93の
後方で車体外方へ拡開部94で拡開させた部材であり、
くびれ部93が運転者の跨がる足の部分に相当する。従
って、マシンを足でホールドし易く、トライアル競技に
最適なスリムさを提供する。
【0029】図6は本発明に係る電動車両の平面図であ
り、メインフレーム52,52に車体前方から後方に亘
って膨出部92、くびれ部93及び拡開部94を形成し
たことを示す。なお、96,96は運転者が足を掛ける
ステップである。
【0030】図7は本発明に係る電動車両のバッテリの
配置状態を説明する第1斜視図であり、図4に示したバ
ッテリ収納部73の各収納室77に収納したバッテリ7
4〜76及びバッテリ81の配置を説明する。なお、図
中の白抜き矢印(front)は車体前方、白抜き矢印
(left)は車体左方、白抜き矢印(right)は
車体右方を表す。以下同様。図7において、バッテリ7
4は、例えば、バッテリセル82を10個で構成すると
ともに上段の車体右方側の端のバッテリセル82U(バ
ッテリセル82を説明の都合上バッテリセル82Uとし
た。)を下段の車体右方側の端のバッテリセル82L
(バッテリセル82を説明の都合上バッテリセル82L
とした)よりも右方に突出させたものである。この上段
と中段とのそれぞれの最前部の位置は、前記膨出部92
の下方近傍となる。車体フレーム11の幅の広さに合わ
せてバッテリを多く搭載することができる。また、セン
タブラケット62の位置は、拡開部94に該当するの
で、この位置でも、車体フレーム11の幅を活かしてバ
ッテリ搭載量を増やすことができる。
【0031】バッテリ75は、例えば、バッテリセル8
2を8個で構成するとともに上段の車体右方側の端のバ
ッテリセル82Uを下段の車体右方側の端のバッテリセ
ル82Lよりも右方に突出させたものである。このバッ
テリ75の位置は、前記くびれ部93の下方近傍となる
ので、メインフレーム52の車幅方向の幅と同等のバッ
テリの横幅とすることができ、スリムさを維持すること
ができる。
【0032】バッテリ76は、例えば、バッテリセル8
2を8個で構成するとともに上段の車体左方側の端のバ
ッテリセル82Uを下段の車体左方側の端のバッテリセ
ル82Lよりも左方に突出させたものである。
【0033】各バッテリ74〜76は、長手方向を車体
左右方向、即ち車幅方向に一致させたものである。上記
したバッテリ75とバッテリ76とは、左右を入れ替え
れば同一の形状となる同一物であるが、説明の都合上符
号を変えた。
【0034】また、上下方向で3段としたバッテリ収納
部73(図4参照)の最上段のバッテリ74,75,7
5,74,76は、それぞれのバッテリセル82の軸線
がメインフレーム52(図4参照)の延出方向に沿って
延びる各直線98上にある、即ち、直線98の延びる方
向に重なっている。また、バッテリ収納部73(図4参
照)の中段のバッテリ74,76,76は、それぞれの
バッテリセル82がメインフレーム52の延出方向に沿
って延びる各直線99上にある、即ち、直線99の延び
る方向に重なっている。バッテリ81は、バッテリセル
82の個数を例えば、18個とし、長手方向をメインフ
レーム52の延出方向に沿わせたものである。
【0035】図8は本発明に係る電動車両のバッテリの
配置状態を説明する第2斜視図であり、図4に示したリ
ヤ収納部37に収納したバッテリ75の配置を説明す
る。図8において、リヤ収納部37(図4参照)に収納
した3個のバッテリ75・・・を、説明の都合上、左右の
バッテリ75L,75R及びこれらのバッテリ75L,
75Rの上方で且つバッテリ75L,75Rのほぼ中央
となる位置に配置したバッテリ75Cとし、バッテリ7
5L,75Rのそれぞれ内側の段の最も前方のバッテリ
セル82F(バッテリセル82を説明の都合上バッテリ
セル82Fとする。)を外側の段の最も前方のバッテリ
セル82S(バッテリセル82を説明の都合上バッテリ
セル82Sとする。)よりも前方に突出させたものであ
る。
【0036】図9は本発明に係る電動車両のバッテリの
配置を説明する正面図であり、バッテリ収納部73(図
4参照)の最上段のバッテリ74,75,75,74,
76(図7参照)では、直線98の延びる方向から見れ
ば、それぞれのバッテリセル82が重なる。また、バッ
テリ収納部73の中段のバッテリ74,76,76(図
7参照)では、直線99の延びる方向から見れば、それ
ぞれのバッテリセル82が重なる。
【0037】このときのバッテリ収納部73の最上段及
び中段のバッテリ74,75,76のそれぞれのバッテ
リセル82の重なる個数を、図中のバッテリセル82を
示す円内に記載した。なお、バッテリ収納部73の最下
段のバッテリ75では重なる個数はそれぞれ1となる。
【0038】このように、各バッテリ74,75,76
をメインフレーム52の延出する方向から透視して見た
ときに、バッテリセル82の重なる個数を、車体中心側
で多く車体外方側で少なく構成した。この結果、車両の
車幅方向の中央にバッテリセル82が集中するため、車
体をスリムに構成するとともに車体をコンパクトに構成
することができる。また、マスを車体中心に集約するこ
とができ、操縦性が良好になり、トライアル車に好適で
ある。
【0039】図10は本発明に係る電動車両のバッテリ
を配置したリヤ収納部の斜視図であり、リヤ収納部37
は、前壁102に車体後方へ凸状とした湾曲部103を
備え、この湾曲部103内にリヤクッションユニット5
5(図4参照)の上端を支持するクッション上端支持部
56,56を配置する。
【0040】従って、リヤ収納部37内の湾曲部103
の左右にバッテリ75,75を1個ずつ配置し、バッテ
リ75,75の後部に1個のバッテリ75を長手方向が
車幅方向になるように載せ、バンド等で固定する。
【0041】図11は本発明に係る電動車両の電動モー
タユニットの断面図であり、電動モータユニット15
は、左右2つ割りとした変速機ケース111(変速機ケ
ース111は左ケース112及び右ケース113からな
る。)と、この変速機ケース111に軸支部としてのベ
アリング114,115を介して回転可能に支持するロ
ータ116と、このロータ116の周囲に配置したステ
ータ118と、このステータ118を右ケース113に
取付けるためのホルダ121、カラー122・・・及びス
テータ取付ボルト123・・・と、ロータ116の一端側
にボルト124で取付けた駆動ギヤ125と、この駆動
ギヤ125に噛み合う被動ギヤ126と、この被動ギヤ
126に取付けた多板クラッチ127と、この多板クラ
ッチ127に取付けたメインシャフト128と、このメ
インシャフト128から図示せぬカウンタシャフトに伝
える回転数を変速するための複数のギヤからなるギヤ列
132と、ロータ116の他端側にナット134で取付
けた椀形形状のフライホイール回転体135と、同じく
ロータ116の他端側に配置することでロータ116の
回転角度を検出する第1角度検出機構136と、これら
のフライホイール回転体135及び第1角度検出機構1
36を覆うカバー部材としての左ケースカバー137
と、ロータ116の側方に近接させて配置することでロ
ータ116の回転角度を検出する第2角度検出機構14
1とからなる。
【0042】メインシャフト128、ギヤ列132、カ
ウンタシャフトは、変速機143の一部を構成する部品
であり、カウンタシャフトの端部にドライブスプロケッ
ト15bを取付け、このドライブスプロケット15bと
後輪17に取付けたドリブンスプロケット24とにドラ
イブチェーン15cを掛け渡すことで、電動モータユニ
ット15の出力を後輪17へ伝える。
【0043】ここで、145はロータ116を構成する
モータ軸138に対するフライホイール回転体135の
回り止めのための半月キー、146は右ケース113の
側部を覆う右ケースカバー、147はワッシャ、148
・・・(図では1本のみ描いた。)は左ケース112と右
ケース113とを連結する連結ボルト、151はステー
タ118を構成するステータコイル152に通電するた
めのケーブル、153,154はメインシャフト128
を回転可能に支持するために変速機ケース111とメイ
ンシャフト128との間に介在させたベアリングであ
る。
【0044】160はベアリング114,115の中央
位置に引いた変速機ケース中心線(請求項3に記載した
モータ軸の軸支部の中央位置である。)であり、本発明
の変速機ケース111では、変速機ケース中心線160
に対して左ケース112と右ケース113との割り面、
即ち左ケース112の合わせ面112a及び右ケース1
13の合わせ面113aの位置を右ケース113側にオ
フセット量Fだけオフセットさせる。従って、左ケース
112の幅をWL、右ケース113の幅をWRとする
と、WL>WRの関係がある。
【0045】このように、左ケース112の幅WLを右
ケース113の幅WRよりも大きくすることで、右ケー
ス113から左ケース112を外したときに、左ケース
と右ケースとの幅が等しい場合に比べて、ロータ116
及びステータ118を大きく露出させることができ、多
板クラッチ127と反対側からメンテナンス等を容易に
行うことができる。
【0046】図12は本発明に係る電動車両の電動モー
タユニットの分解斜視図であり、ロータ116、ステー
タ118、環状のホルダ121、カラー122・・・、ス
テータ取付ボルト123・・・、フライホイール回転体1
35は、電動モータ部162を構成する部材である。
【0047】ロータ116は、モータ軸138と、この
モータ軸138に取付けた複数の永久磁石で構成する磁
石体164とからなる。ステータ118は、ステータコ
ア165と、このステータコア165に巻いた前述のス
テータコイル152とからなる。
【0048】第1角度検出機構136は、モータ軸13
8に取付ける磁石167と、この磁石167の周囲に設
けるセンサ部168と、このセンサ部168を左ケース
カバー137(図11参照)に取付けるためのセンサホ
ルダ169とからなる。第2角度検出機構141は、ロ
ータ116の磁石体164に近接させたホール素子から
なるセンサ部171と、このセンサ部171に接続した
ホールIC回路部172と、センサ部171を左ケース
112に取付けるためのセンサカラー173とからな
る。
【0049】図13は本発明に係る電動車両の電動モー
タユニットのステータ取付構造を示す要部断面図であ
り、右ケース113に穴部175及び環状の段部176
を設け、この穴部175にステータ118の円筒状とし
たステータコア165を嵌合させるとともにステータコ
ア165の一側の縁部165aを段部176に当て、ス
テータコア165の他側の縁部165bにホルダ121
を当て、ステータ取付ボルト123をホルダ121の貫
通穴121a、カラー122に通し、ステータ取付ボル
ト123を右ケース113に形成しためねじ部177に
ねじ結合したことを示す。
【0050】図14は本発明に係る電動車両の電動モー
タユニットのステータ取付構造を示す斜視図であり、電
動モータユニット15から左ケース112(図11参
照)を外した状態を示す。
【0051】図では、右ケース113にステータ118
を嵌合させ、このステータ118の縁部にホルダ121
を被せ、ホルダ121をカラー122・・・を介してそれ
ぞれステータ取付ボルト123で右ケース113に取付
けたことを示す。このようなステータ118の取付構造
を採用することで、ステータ118を単純な形状にする
ことができるとともに容易に変速機ケース111に取付
けることができる。
【0052】図15は本発明に係る電動車両のフライホ
イール回転体及び角度検出機構を示す断面図であり、モ
ータ軸138の先端にナット181で磁石167を取付
け、左ケースカバー137にセンサホルダ169を介し
てセンサ部168をボルト183・・・で取付けること
で、電動モータユニット15に第1角度検出機構136
を組込み、一方、センサカラー173にセンサ部171
及びホールIC回路部172をビス185・・・(図12
参照)で取付け、左ケース112にセンサカラー173
をビス186・・・で取付けることで、電動モータユニッ
ト15に第2角度検出機構141を組込んだことを示
す。
【0053】図16は本発明に係る電動車両の電動モー
タユニット用コントロール部の側面図であり、コントロ
ール部85は、FET集積回路を備えたパワーモジュー
ル191と、このパワーモジュール191の下面に取付
けたヒートシンク86と、パワーモジュール191の上
部に取付けた第1インタフェース基板192と、パワー
モジュール191にカラー193・・・及び図示せぬボル
トで取付けた箱形の上部ステー194と、この上部ステ
ー194の側部に取付けたブラケット195に固定した
コンデンサ196・・・及びヒューズ197とからなる。
【0054】図17は本発明に係る電動車両の電動モー
タユニット用コントロール部の説明図であり、ブラケッ
ト195(図16参照)を省いて上部ステー194の側
方から見た図である。コントロール部85の上部ステー
194は、箱形の部材であり、下部に二段重ねの第2イ
ンタフェース基板201を収納し、この第2インタフェ
ース基板201の上部空間に図示せぬ各種配線を収納す
る。第2インタフェース基板201は、パワーモジュー
ル191に上部ステー194を取付けるボルト202・・
・で共締めしたものである。
【0055】図18は本発明に係る電動車両の電動モー
タユニット用コントロール部の分解斜視図であり、上部
ステー194のブラケット195は、縁部にフランジ1
95a,195aを設けた部材であり、これらのフラン
ジ195a,195aにコンデンサ支持用プレート20
4を取付け、このコンデンサ支持用プレート204でコ
ンデンサ196・・・を支持する。
【0056】第2インタフェース基板201は、電流値
を検出する電流センサ205,206,207及び直流
電圧を昇圧又は降圧するDC−DCコンバータ208を
取付けたものである。
【0057】ここで、211,212はコントロール部
カバー32の左・右カバー32a,32bに設けた切欠
き部32c,32d(左カバー32aの切欠き部32c
は不図示)にそれぞれ嵌めるグロメット(グロメット2
11,212内には電気配線が通り、この電気配線の周
囲をグロメット211,212でシールする。)、21
3,214は切欠き部32c,32dにグロメット21
1,212とともに嵌めるプレート片、216,216
はコンデンサ196間に介在させるスペーサである。
【0058】図19は本発明に係る電動車両の電動モー
タユニット用出力調整装置の分解斜視図であり、電動モ
ータユニット用出力調整装置220はエンジン用スロッ
トル装置に相当するものであり、構成部品の理解を容易
にするために構成部品の名称の一部に「スロットル」を
用いる。出力調整装置220は、スロットルドラムベー
ス221と、このスロットルドラムベース221にビス
222,222で取付けるセンサ取付ベース223と、
このセンサ取付ベース223の軸受部223aにカラー
224,225を介して挿入するセンサシャフト226
と、このセンサシャフト226がセンサ取付ベース22
3から抜けるのを防止するためにセンサシャフト226
に嵌める抜け止め部材227と、センサシャフト226
の先端にナット226aで取付けるスロットルドラム2
28と、このスロットルドラム228に回転力を与える
ためにスロットルドラム228とスロットルドラムベー
ス221との間に介在させたねじりコイルばね232
と、センサシャフト226の他端の矩形部226bを嵌
めるとともにセンサ取付ベース223にビス233,2
33で取付けるスロットルセンサ234と、スロットル
ドラムベース221をボルト235,235で取付ける
ためにメインフレーム52とピボットブラケット53と
の接合部近傍に設けたドラムベース取付部236,23
6と、スロットルドラム228及びセンサシャフト22
6を介してスロットルセンサ234を作動させるスロッ
トルケーブル237と、スロットルドラム228の初期
位置を調整するためのアジャストスクリュー238とか
らなる。なお、241,241,242,243はワッ
シャ、244はコイルばねである。
【0059】スロットルセンサ234は、センサシャフ
ト226の回転角度を検出することにより、その回転角
度に応じた信号をコントロール部85(図18参照)に
送り、スロットルグリップの回転角度に応じたモータの
出力を演算して、その出力(PWMデューティ信号)を
パワーモジュール191(図18参照)に伝えること
で、パワーモジュール191は電動モータ部162(図
12参照)の出力を制御する。
【0060】スロットルケーブル237は、アウタケー
ブル237aと、このアウタケーブル237a内に移動
可能に挿入したインナワイヤ237bとからなり、スロ
ットルドラムベース221のケーブル取付部221aに
アウタケーブル237aの一端を取付け、スロットルド
ラム228のワイヤ取付部228aにインナワイヤ23
7bの一端を取付け、バーハンドル14(図1参照)に
アウタケーブル237aの他端を取付け、バーハンドル
14に設けたスロットルグリップ(不図示)にインナワ
イヤ237bの他端を取付けた部材であり、運転者がス
ロットルグリップを操作することにより、スロットルケ
ーブル237を介してスロットルセンサ234を作動さ
せ、電動モータ部162の出力を調整する。
【0061】アジャストスクリュー238は、ワッシャ
243及びコイルばね244を介してスロットルドラム
ベース221のスクリュー取付部221bにねじ込むと
ともに、先端をスロットルドラム228のストッパ部2
28bに当てる。これにより、アジャストスクリュー2
38を回せば、スロットルドラムベース221に対して
スロットルドラム228を回転させることができる。
【0062】以上の図11、図12及び図15で説明し
たように、本発明は第1に、モータ軸138の一端側に
多板クラッチ127へ動力を伝えるための駆動ギヤ12
5を備える電動モータユニット15において、モータ軸
138の他端側にフライホイール回転体135を備える
ことを特徴とする。
【0063】モータ軸138の他端側にフライホイール
回転体135を備えることで、モータ軸138の両端部
の負荷バランスをより良好にすることができ、更に、フ
ライホイール回転体135の大きな回転マスによってモ
ータ軸138の回転変動を抑えることができる。
【0064】従って、例えば、フライホイール回転体を
備えていない電動モータユニットにおいて、スロットル
グリップをわずかに操作しただけでも電動モータユニッ
トのモータ軸回転数が急激に変化して電動車両の運転性
を損ねるのに比べて、本発明の電動モータユニット15
においては、スロットルグリップをわずかに操作した場
合でも、電動モータユニット15のモータ軸回転数が急
激に変化するのをフライホイール回転体135によって
防止することができ、電動車両10の運転性を向上させ
ることができる。
【0065】また、同様に、フライホイール回転体を備
えていない電動モータユニットにおいて、スロットルグ
リップを急激に戻したような場合に、モータ軸の回転が
直ちに下がろうとするが、後輪は回転を続けようとする
ために、電動モータユニットと後輪との間に介在するク
ラッチ、変速機等に大きな負担が掛かるが、これに比べ
て本発明では、フライホイール回転体135によりモー
タ軸138の回転は急激に下がらず、多板クラッチ12
7等に与える影響を少なくすることができる。また、多
板クラッチ127と反対側はメンテナンスもし易いの
で、フライホイール回転体135を何種類か用意してお
き、用途に合わせて変更も容易な上、汎用性も高い。
【0066】本発明は第2に、フライホイール回転体1
35を、側方に開放する椀形形状とし、その内方にモー
タ軸138の回転角度を検出する第1角度検出機構13
6を備えることを特徴とする。
【0067】第1角度検出機構136のメンテナンス
は、フライホイール回転体135の開放部分から容易に
行うことができ、また、フライホイール回転体135の
内方に第1角度検出機構136を備えることで、フライ
ホイール回転体135の内側スペースを有効に利用する
ことができる。
【0068】本発明は第3に、モータ軸138を、多板
クラッチ127を収納する変速機ケース111の左ケー
ス112及び右ケース113の両方で支持し、変速機ケ
ース111の割り面としての左ケース112の合わせ面
112a及び右ケース113の合わせ面113aを、モ
ータ軸138の軸支部としてのベアリング114,11
5の中央位置、即ち変速機ケース中心線160に対して
フライホイール回転体135の側とは反対の側にオフセ
ットさせたことを特徴とする。
【0069】フライホイール回転体135側の左ケース
112の幅WLが大きく形成されているので、フライホ
イール回転体135を外し、フライホイール回転体13
5側の左ケース112を外せば、電動モータ部162の
露出する部分(例えば、ロータ116、ステータ118
等である。)が多くなり、電動モータ部162のメンテ
ナンスを容易に行うことができる。
【0070】本発明は第4に、フライホイール回転体1
35を挟んで第1角度検出機構136の反対側には、モ
ータ軸138に設けた磁石体164の位置を検出する第
2角度検出機構141を備えることを特徴とする。第1
角度検出機構136及び第2角度検出機構141を備え
たことで、モータ軸138、即ちロータ116の回転角
度検出の精度及び信頼性を一層向上させることができ
る。
【0071】本発明は第5に、第1角度検出機構136
を構成するセンサ部168を、フライホイール回転体1
35を覆うためにフライホイール回転体135側の左ケ
ース112に取付ける左ケースカバー137に設け、第
2角度検出機構141のセンサ部171を、フライホイ
ール回転体135側の左ケース112に設けたことを特
徴とする。フライホイール回転体135側の左ケース1
12を取外すだけで、両角度検出機構136,141を
メンテナンスすることができる。
【0072】尚、本発明の実施の形態では、図11に示
したように、フライホイール回転体135を、車体外方
に開放する椀形形状としたが、これに限らず、車体内方
に開放する椀形形状とし、この内方に第1角度検出機構
136を備えてもよい。
【0073】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の電動車両のパワーユニット構造は、モ
ータ軸の一端側にクラッチへ動力を伝えるための駆動ギ
ヤを備え、モータ軸の他端側にフライホイール回転体を
備えるので、モータの両端部の負荷バランスをより良好
にすることができ、更に、フライホイール回転体の大き
な回転マスによってモータ軸の回転変動を抑えることが
でき、例えば、クラッチ等に与える影響を少なくするこ
とができる。また、クラッチと反対側はメンテナンスも
し易いので、フライホイール回転体を何種類か用意して
おき、用途に合わせて変更も容易な上、汎用性も高い。
【0074】請求項2の電動車両のパワーユニット構造
は、フライホイール回転体を、側方に開放する椀形形状
とし、その内方にモータ軸の回転角度を検出する第1の
角度検出機構を備えるので、第1の角度検出機構のメン
テナンスは、フライホイール回転体の開放部分から容易
に行うことができ、また、フライホイール回転体の内方
に第1の角度検出機構を備えることで、フライホイール
回転体の内側スペースを有効に利用することができる。
【0075】請求項3の電動車両のパワーユニット構造
は、モータ軸を、クラッチを収納する左右の変速機ケー
スの両方で支持し、この変速機ケースの割り面を、モー
タ軸の軸支部の中央位置に対してフライホイール回転体
の側とは反対の側にオフセットさせたので、フライホイ
ール回転体側の変速機ケースの幅が大きく形成されてい
るため、フライホイール回転体を外し、フライホイール
回転体側の変速機ケースを外せば、モータの露出する部
分が多くなり、モータのメンテナンスを容易に行うこと
ができる。
【0076】請求項4の電動車両のパワーユニット構造
は、フライホイール回転体を挟んで第1の角度検出機構
の反対側には、モータ軸に設けた磁石の位置を検出する
第2の角度検出機構を備えるので、第1の角度検出機構
及び第2の角度検出機構を備えたことにより、モータ軸
の回転角度検出の精度及び信頼性を一層向上させること
ができる。
【0077】請求項5の電動車両のパワーユニット構造
は、第1の角度検出機構を構成するセンサを、フライホ
イール回転体を覆うためにフライホイール回転体側の変
速機ケースに取付けるカバー部材に設け、第2の角度検
出機構のセンサを、フライホイール回転体側の変速機ケ
ースに設けたので、フライホイール回転体側の変速機ケ
ースを取外すだけで、両角度検出機構をメンテナンスす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーユニット構造を採用した電
動車両の側面図
【図2】本発明に係る電動車両の第1斜視図
【図3】本発明に係る電動車両の第2斜視図
【図4】本発明に係る電動車両の要部側面図
【図5】本発明に係る電動車両の車体フレームを説明す
る斜視図
【図6】本発明に係る電動車両の平面図
【図7】本発明に係る電動車両のバッテリの配置状態を
説明する第1斜視図
【図8】本発明に係る電動車両のバッテリの配置状態を
説明する第2斜視図
【図9】本発明に係る電動車両のバッテリの配置を説明
する正面図
【図10】本発明に係る電動車両のバッテリを配置した
リヤ収納部の斜視図
【図11】本発明に係る電動車両の電動モータユニット
の断面図
【図12】本発明に係る電動車両の電動モータユニット
の分解斜視図
【図13】本発明に係る電動車両の電動モータユニット
のステータ取付構造を示す要部断面図
【図14】本発明に係る電動車両の電動モータユニット
のステータ取付構造を示す斜視図
【図15】本発明に係る電動車両のフライホイール回転
体及び角度検出機構を示す断面図
【図16】本発明に係る電動車両の電動モータユニット
用コントロール部の側面図
【図17】本発明に係る電動車両の電動モータユニット
用コントロール部の説明図
【図18】本発明に係る電動車両の電動モータユニット
用コントロール部の分解斜視図
【図19】本発明に係る電動車両の電動モータユニット
用出力調整装置の分解斜視図
【符号の説明】
10…電動車両、15…パワーユニット(電動モータユ
ニット)、111…変速機ケース、112…左ケース、
112a,113a…割り面(左ケースの合わせ面、右
ケースの合わせ面)、113…右ケース、114,11
5…モータ軸の軸支部(ベアリング)、125…駆動ギ
ヤ、127…多板クラッチ、135…フライホイール回
転体、136…第1の角度検出機構(第1角度検出機
構)、137…カバー部材(左ケースカバー)、138
…モータ軸、141…第2の角度検出機構(第2角度検
出機構)、160…軸支部の中央位置(変速機ケース中
心線)、168…第1の角度検出機構のセンサ(センサ
部)、171…第2の角度検出機構のセンサ(センサ
部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田所 耕一 神奈川県厚木市愛甲1516 株式会社東京ア ールアンドデー厚木事業所内 Fターム(参考) 5H115 PA01 PA09 PC06 PG04 PI16 PI29 PU10 PU11 PV02 PV09 PV24 RB22 SE03 SE08 SE09 TO12 TO21 UI32 UI34 UI35 5H607 AA00 BB09 BB14 CC03 CC07 DD19 EE03 EE31 EE41 GG08 HH01 HH09 JJ05 KK10 5H611 AA01 BB08 PP05 QQ03 RR02 TT01 UA01 UA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ軸の一端側にクラッチへ動力を伝
    えるための駆動ギヤを備えるパワーユニットにおいて、
    前記モータ軸の他端側にフライホイール回転体を備える
    ことを特徴とする電動車両のパワーユニット構造。
  2. 【請求項2】 前記フライホイール回転体は、側方に開
    放する椀形形状をなし、その内方に前記モータ軸の回転
    角度を検出する第1の角度検出機構を備えることを特徴
    とする請求項1記載の電動車両のパワーユニット構造。
  3. 【請求項3】 前記モータ軸は、前記クラッチを収納す
    る左右の変速機ケースの両方で支持したものであり、こ
    の変速機ケースの割り面は、前記モータ軸の軸支部の中
    央位置に対して前記フライホイール回転体の側とは反対
    の側にオフセットさせたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の電動車両のパワーユニット構造。
  4. 【請求項4】 前記フライホイール回転体を挟んで前記
    第1の角度検出機構の反対側には、前記モータ軸に設け
    た磁石の位置を検出する第2の角度検出機構を備えるこ
    とを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電動車両の
    パワーユニット構造。
  5. 【請求項5】 前記第1の角度検出機構を構成するセン
    サは、前記フライホイール回転体を覆うためにフライホ
    イール回転体側の変速機ケースに取付けるカバー部材に
    設けたものであり、前記第2の角度検出機構のセンサ
    は、前記フライホイール回転体側の変速機ケースに設け
    たものであることを特徴とする請求項2、請求項3又は
    請求項4記載の電動車両のパワーユニット構造。
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