JP2003189461A - 過負荷保護装置 - Google Patents

過負荷保護装置

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JP2003189461A
JP2003189461A JP2001386702A JP2001386702A JP2003189461A JP 2003189461 A JP2003189461 A JP 2003189461A JP 2001386702 A JP2001386702 A JP 2001386702A JP 2001386702 A JP2001386702 A JP 2001386702A JP 2003189461 A JP2003189461 A JP 2003189461A
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overload
terminal
protection device
pulse signal
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JP2001386702A
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Tsuneo Nagahama
恒男 長浜
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータに過負荷が発生した場合に、モータに
より駆動される被動機構が破損することを防止できる過
負荷保護装置を提供すること。 【解決手段】 過負荷保護装置1は、過負荷を検出した
ときに、モータへ供給される電流を遮断して、モータを
停止させる。このとき、逆転回路10の単安定マルチバ
イブレータ11への入力電圧Exが立ち上がり、負の第
1パルス信号が単安定マルチバイブレータ11から出力
され、第1パルス信号の時間幅の間モータは停止し続け
る。第1パルス信号は単安定マルチバイブレータ14へ
入力され、第1パルス信号の電圧Eyが立ち上がるとき
に、単安定マルチバイブレータ14から正の第2パルス
信号が出力される。第2パルス信号の時間幅の間、モー
タを逆回転させる電流がモータへ供給され、モータは逆
回転し、第2パルス信号が終了した後、電流は遮断され
てモータは停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ及びこれに
より駆動される被動機構を過負荷から保護する過負荷保
護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】チェーンコンベア等のモータによって駆
動される被動機構は、ネジ等の小型の物品をチェーンコ
ンベアが噛み込む等の原因によって強制的に停止するこ
とがあり、この場合は、被動機構を駆動させようとする
モータに過負荷が発生する。過負荷の発生によりモータ
及び前記装置が破損する恐れがあるため、過負荷が発生
した場合にモータへの供給電力を遮断してモータを停止
させる過負荷保護装置が、従来より用いられている。
【0003】過負荷によって停止した被動機構を再始動
させるためには、チェーンコンベアが噛み込んだ物品を
取り除くなど、過負荷の原因を排除する必要があり、こ
のためには、被動機構を通常の運転方向とは逆方向へ動
かすことが有効である。ところが、停止したモータに減
速機を介して連結した被動機構を人力で動かすことは困
難で危険な作業であり、再始動のために多大な労力と時
間とを必要としていた。
【0004】そこで、過負荷が発生してモータが停止し
た場合に、モータを逆回転させる回路を備えた過負荷保
護装置が用いられている。図8は、従来の過負荷保護装
置の構成を示す回路図である。モータMは、正逆回転が
可能なコンデンサ始動単相交流モータである。モータM
は、巻線Mb,Mbを備え、巻線Mb,Mbの各一端は
互いに接続され、端子Zに接続されている。巻線Mb,
Mbの他端は、コンデンサMaに接続されると共に、一
方が端子Xに接続されて他方が端子Yに接続されてい
る。モータMを駆動させる電流を供給するための単相交
流電源G1には、線路R,Tが接続されており、線路
R,T間には、単相交流電源G1から通電励磁されるリ
レーコイル4,5が互いに並列に接続されている。線路
Rは、リレーコイル4のa接点4a1を介して端子Xに
接続され、またリレーコイル5のa接点5a1を介して
端子Yに接続されている。また、線路Tは、a接点4a
1又はa接点5a1を介して端子Zに接続されている。
【0005】変流器41を備えて線路Tに流れる電流か
ら過負荷を検出する過負荷検出装置400が備えられ、
過負荷検出装置400は、過負荷を検出したときにオン
されるa接点400aを備えている。線路R,T間に
は、a接点400aを介してリレーコイル2が接続され
ており、また、a接点400aに並列に、自己保持用の
a接点2a1と常閉の手動スイッチS2bとが直列接続
されている。また、線路R,T間には、リレーコイル2
と並列に表示灯3が接続されている。
【0006】また、リレーコイル4に直列に、リレーコ
イル5のb接点5bと、常開の手動スイッチS4aと、
リレーコイル2のb接点2bと、常閉の手動スイッチS
4bとが直列に接続されており、また、手動スイッチS
4aに並列に、自己保持用のa接点4a2が接続されて
いる。更に、手動スイッチS4bとb接点2bとの中間
点は、直列に接続された、リレーコイル4のb接点4b
と、常開の手動スイッチS5aと、リレーコイル2のa
接点2a2とを介してリレーコイル5に接続されてい
る。
【0007】モータMの始動時には、オペレータの操作
により手動スイッチS4aがオンされ、リレーコイル4
が励磁してa接点4a1,4a1がオンし、端子X及び
端子Z間に電流が供給されてモータMは正転する。過負
荷が発生した場合は、a接点400aがオンしてリレー
コイル2が励磁し、a接点2a1がオンしてリレーが自
己保持され、表示灯3が点灯して過負荷が発生したこと
をオペレータに報知する。同時に、リレーコイル2のb
接点2bがオフしてリレーコイル4が励磁を終了し、a
接点4a1,4a1がオフしてモータMは停止する。表
示灯3により過負荷を報知されたオペレータの操作によ
り、手動スイッチS5aがオンした場合は、a接点2a
2がオンしているためにリレーコイル5が励磁してa接
点5a,5aがオンし、オペレータの操作により手動ス
イッチS5aがオンしている間、端子Y及び端子Z間に
電流が供給されてモータMは逆回転する。逆回転によ
り、チェーンコンベアが噛み込んだ物品が除去されるな
どして過負荷の原因が排除される。
【0008】過負荷の原因が排除されたことを確認した
オペレータの操作により手動スイッチS2bがオフさ
れ、表示灯3が消灯し、リレーコイル2が励磁を終了し
てb接点2bがオンする。オペレータの操作により再び
手動スイッチS4aがオンすることにより、モータMが
正転する。このように、過負荷保護装置に、モータを逆
回転させる回路を備えることにより、過負荷が発生した
ときに容易に過負荷の原因を排除し、短時間で再始動を
行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】モータを逆回転させる
従来の過負荷保護装置では、過負荷の発生によりモータ
が停止した場合、オペレータがモータを逆回転させて過
負荷の原因を排除するまでは、チェーンコンベア等の被
動機構に必要以上の力が加わった状態で停止している。
このため、過負荷の原因が排除されるまでに被動機構が
破損する恐れがある。
【0010】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、過負荷を検出し
たときに、所定の時間の間だけモータを逆回転させ、前
記時間が過ぎたあとにモータを停止させることにより、
被動機構に必要以上の力が加わった状態でモータが停止
して被動機構が破損することを防止できる過負荷保護装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る過負荷保
護装置は、モータに生じる過負荷を検出する過負荷検出
手段を備え、該過負荷検出手段が過負荷を検出した場合
にモータを停止させる過負荷保護装置において、前記過
負荷検出手段が過負荷を検出したときにモータを停止さ
せる第1停止手段と、該第1停止手段によりモータが停
止された後に、所定時間に渡ってモータを逆回転させる
逆回転手段と、前記所定時間が過ぎた後に、モータを停
止させる第2停止手段とを備えることを特徴とする。
【0012】第2発明に係る過負荷保護装置は、前記過
負荷検出手段が過負荷を検出したときに、過負荷を報知
する報知手段を更に備えることを特徴とする。
【0013】第3発明に係る過負荷保護装置は、モータ
を正回転させる電流をモータへ供給する第1スイッチ
と、モータに生じる過負荷を検出する過負荷検出手段
と、該過負荷検出手段が過負荷を検出した場合に信号を
出力し、前記第1スイッチを切断状態にする切断手段と
を備える過負荷保護装置において、モータを逆回転させ
る電流をモータへ供給する第2スイッチと、前記切断手
段が出力した信号が入力され、第1時間幅を有する第1
パルス信号を出力する第1パルス出力手段と、第1パル
ス信号が入力され、入力された第1パルス信号が終了し
たときに、第2時間幅を有する第2パルス信号を出力す
る第2パルス出力手段と、第2パルス信号が入力され、
第2パルス信号が入力されているときに前記第2スイッ
チを導通状態にし、第2パルス信号が入力されていない
ときに前記第2スイッチを切断状態にするスイッチ操作
手段とを備えることを特徴とする。
【0014】第4発明に係る過負荷保護装置は、過負荷
を報知する報知手段と、前記切断手段が出力した信号が
入力され、前記報知手段を動作させる動作手段とを更に
備えることを特徴とする。
【0015】第1発明においては、過負荷保護装置に、
過負荷検出手段がモータに生じる過負荷を検出して、所
定の時間の間モータを逆転させてからモータを停止させ
る手段を備える。逆回転により、被動機構に必要以上の
力が加わった状態が解除され、その後にモータが停止す
るため、被動機構が破損することを防止できる。
【0016】第2及び第4発明においては、過負荷をオ
ペレータ等に報知する表示灯などの報知手段を設けたた
め、動作が停止した後にオペレータの操作により再始動
するまでの時間を短くすることができる。
【0017】第3発明においては、過負荷保護装置に、
モータの過負荷が検出されてモータへの電力が遮断され
た後に、所定の時間幅を有するパルス信号を出力するパ
ルス出力手段と、パルス信号を入力され、パルス信号が
入力されている間は、モータを逆回転させる電流をモー
タへ供給するスイッチを導通状態にさせ、パルス信号が
終了したときにスイッチを切断状態にさせるスイッチ操
作手段とを備えることにより、過負荷が検出された後に
時間幅の間モータを逆回転させ、被動機構に必要以上の
力が加わった状態を解除し、その後にモータを停止させ
るため、被動機構が破損することを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1における、本発
明の過負荷保護装置を備えた、モータを駆動させるため
の交流回路を示す回路図である。モータMは、正逆回転
が可能なコンデンサ始動単相交流モータである。モータ
Mには、チェーンコンベア等の図示しない被動機構が連
結されており、モータMが作動することにより被動機構
が駆動され、搬送などの作業が行われる。
【0019】モータMは、巻線Mb,Mbを備え、巻線
Mb,Mbの各一端は互いに接続され、端子Zに接続さ
れている。巻線Mb,Mbの他端は、コンデンサMaに
接続されると共に、一方が端子Xに接続されて他方が端
子Yに接続されている。モータMを駆動させる電流を供
給するための単相交流電源G1には、線路R,Tが接続
されており、線路R,T間には、単相交流電源G1から
通電励磁されるリレーコイル4が、常開の手動スイッチ
S4a及び常閉の手動スイッチS4bを介して接続され
ており、更に、手動スイッチS4aに並列に、自己保持
用のa接点4a2が接続されている。線路R,Tには、
リレーコイル4のa接点4a1,4a1がそれぞれ介装
されている。線路Rは、a接点4a1を介して過負荷保
護装置1の端子1Rに接続されており、線路Tは、a接
点4a1を介して、モータMの端子Zに接続されると共
に、過負荷保護装置1の端子1Tに接続されている。過
負荷保護装置1は、本発明に係る第1スイッチである半
導体スイッチ7と、本発明に係る第2スイッチである半
導体スイッチ8とを備え、半導体スイッチ7,8の各一
端は互いに接続され、端子1Rに接続されている。ま
た、半導体スイッチ7の他端は端子1Xに接続され、端
子1XはモータMの端子Xに接続されており、半導体ス
イッチ8の他端は端子1Yに接続され、端子1Yはモー
タMの端子Yに接続されている。
【0020】次に、半導体スイッチ7,8を含む過負荷
保護装置1の構成を説明する。図2及び図3は、実施の
形態1における過負荷保護装置1の構成を示す回路図で
ある。端子1Rと端子1Tとの間には制御用の電源であ
る制御電源回路20が接続されている。端子1Rと端子
1Xとを結ぶ線路lx上には、モータMの過負荷を検出
する過負荷検出回路40を構成する変流器41が設けら
れている。過負荷検出回路40の出力は、過負荷発生時
にモータMへ供給されるモータ駆動電流を遮断する、本
発明に係る切断手段であるトリップ回路500に与えら
れている。トリップ回路500の出力と、モータMの始
動時にモータ駆動電流を安定化させる始動回路30の出
力とは、共通出力となっており、フォトカプラ71の発
光素子71aに与えられている。また、トリップ回路5
00には、更に、過負荷を外部へ報知するトリップ信号
出力回路60と、モータMを所定時間に渡って逆転させ
る逆転回路10とが接続されている。
【0021】制御電源回路20は、単相交流電源G1に
より過負荷保護装置1の端子1R,1T間に印加される
電圧を降圧、整流、平滑および安定化して制御用の電圧
Vccの直流定電圧源を得るための回路であり、該直流
定電圧源と接地部との間に抵抗器21,22が直列に接
続されており、抵抗器21,22で分圧された基準電圧
E1が、始動回路30を構成する比較器33の−端子
と、トリップ回路500を構成する比較器508の+端
子とに与えられている。
【0022】過負荷検出回路40は、変流器41、整流
平滑回路42、感温抵抗器43、可変抵抗器44、固定
抵抗器45及び演算増幅器46を備えている。変流器4
1は、整流平滑回路42に接続されており、整流平滑回
路42の出力端は演算増幅器46の+端子に接続されて
いる。電圧Vccの定電圧源と接地部との間に、感温抵
抗器43、可変抵抗器44及び固定抵抗器45を直列に
接続された、負荷検出基準値設定回路が備えられてお
り、演算増幅器46の−端子は、負荷検出基準値設定回
路の出力端である可変抵抗器44の中間端子に接続され
ている。更に、演算増幅器46の出力端はトリップ回路
500の抵抗器501に接続されている。演算増幅器4
6は、モータ駆動電流に比例した電圧E3と、負荷検出
基準値設定回路にて設定された過負荷検出基準値E4と
を比較し、電圧E3が過負荷検出基準値E4を超えてい
るE3>E4の場合はハイレベルの、またE3≦E4の
場合はローレベルの出力電圧E5をトリップ回路500
へ出力する。
【0023】トリップ回路500は、抵抗器501及び
コンデンサ502からなる積分器、抵抗器503,50
4,511、ダイオード507,509、ツェナーダイ
オード510、演算増幅器506及び比較器508によ
り構成されている。積分器を構成する、過負荷検出回路
40の演算増幅器46の出力端が接続された抵抗器50
1とコンデンサ502との接続点は、演算増幅器506
の−端子に接続されている。前記接続点と電圧Vccの
定電圧源との間には抵抗器511、ツェナーダイオード
510及びダイオード509の直列回路が介装されてお
り、抵抗器501を介して演算増幅器46の出力端に所
定の電圧が印加される。演算増幅器506の+端子に
は、電圧Vccの定電圧源と接地部との間に介装された
抵抗器503及び抵抗器504の直列回路の中間点が接
続されている。また、抵抗器503,504の中間点
は、ダイオード507を介在させて演算増幅器506の
出力端及び比較器508の−端子に接続されている。抵
抗器501,503,504、コンデンサ502、及び
ダイオード507は遅延回路を構成しており、抵抗器5
03,504で分圧された電圧E7は瞬時の過電流で不
必要に過負荷トリップを生じないような値に定められて
いる。また、前述した如く、比較器508の+端子に
は、抵抗器21及び抵抗器22の中間点が接続されてお
り、比較器508の出力端は、始動回路30の出力端と
共にフォトカプラ71の発光素子71aに接続されてい
る。
【0024】演算増幅器506は、抵抗器501及びコ
ンデンサ502からなる積分器による積分値E6と、抵
抗器503,504で分圧された電圧E7とを比較し、
E6≦E7の場合にはハイレベルの出力電圧E8を出力
し、またE6>E7の場合はローレベルの出力電圧E8
を出力する。出力電圧E8がローレベルの場合、ダイオ
ード507が導通し、電圧E7は演算増幅器506のロ
ーレベルの出力電圧E8よりもダイオード57の順電圧
だけ高い電圧まで低下する。比較器508における+端
子には、前述した如く抵抗器21,22で分圧された基
準電圧E1が入力され、また−端子には演算増幅器50
6の出力電圧E8が入力される。比較器508は両者を
比較し、E8≦E1の場合には出力はハイレベルとな
り、E8>E1の場合は出力はローレベルとなる。
【0025】始動回路30は、比較器33と、電圧Vc
cの定電圧源と、該定電圧源および接地部の間に抵抗器
31及びコンデンサ32の直列回路とを備えており、前
述した如く、比較器33の−端子には抵抗器21及び抵
抗器22の中間点が接続されている。比較器33の+端
子には抵抗器31とコンデンサ32との中間点が接続さ
れており、コンデンサ32に充電される充電電圧E2が
+端子に入力される。
【0026】始動回路30の比較器33の出力端と、ト
リップ回路500の比較器508の出力端とは、互いに
接続されて共通出力端をなし、該共通出力端は、フォト
カプラ71の発光素子71aの一端に接続され、発光素
子71aの他端は、トリップ回路500の抵抗器511
及びツェナーダイオード510の中間点である端子X2
に接続されている。フォトカプラ71の受光素子71b
は、抵抗器72に直列に接続され、半導体スイッチ7の
トリガ端子に接続されている。
【0027】手動スイッチS4aがオペレータの操作に
よりオンした場合は、リレーコイル4が励磁され、a接
点4a2がオンしてリレーが自己保持される。リレーコ
イル4の励磁によりa接点4a1,4a1がオンして過
負荷保護装置1の端子1R,1T間に単相交流電源G1
から電圧が印加され、制御電源回路20により電圧Vcc
の各定電圧源が立ち上がる。抵抗器21,22の中間点
からは、抵抗器21,22により分圧された基準電圧E
1が始動回路30における比較器33の−端子およびト
リップ回路500における比較器508の+端子に入力
される。
【0028】比較器33は、基準電圧E1と充電電圧E
2とを比較し、電圧Vccの定電圧源が立ち上がった
後、コンデンサ32の充電電圧E2が基準電圧E1を超
えるまでの間、比較器33の出力はローレベルであり、
電圧E9はローレベルとなる。この結果、フォトカプラ
71の発光素子71aに抵抗器511を通じて入力電流
Itが流れて、フォトカプラ71がオンし、フォトカプ
ラ71の受光素子71bに抵抗器72を介してトリガ電
流Ifが通流され、半導体スイッチ7のトリガ端子にト
リガ電流Ifが入力されて半導体スイッチ7がオンす
る。半導体スイッチ7がオンすることにより端子1R,
1X間が線路lxを介して導通状態となり、単相交流電
源G1からモータMの端子X,Z間にモータ駆動電流が
供給され、モータMは正転する。比較器33の出力は、
充電電圧E2が基準電圧E1を超えるまではローレベル
を維持し、基準電圧E1を超えた後はハイレベルを維持
する。
【0029】モータMの始動時は定格電流を大幅に上回
る始動電流が流れるので、過負荷検出回路40におい
て、モータ駆動電流に比例した電圧E3は、過負荷検出
基準値E4よりも高くなる。従って、演算増幅器46の
出力電圧E5はハイレベルとなり、積分回路による積分
値E6は電圧E7を超え、演算増幅器506の出力電圧
E8はローレベルとなって基準電圧E1よりも低くな
る。この結果、比較器508の出力は一時的にハイレベ
ルとなるが、充電電圧E2が基準電圧E1を超えるまで
の抵抗器31及びコンデンサ32で定まる時定数の間
は、比較器33の出力がローレベルを維持しているた
め、電圧E9はローレベルとなる。比較器33の出力が
ローレベルを維持している前記時定数の間に、始動電流
は安定して電圧E3は定常値となり、演算増幅器506
の出力電圧E8はハイレベルとなり、比較器508の出
力はローレベルとなって電圧E9はローレベルを維持す
る。従って、フォトカプラ71の発光素子71aには抵
抗器511を介して入力電流Itが流れ続け、モータM
は正転し続ける。モータMが正常に始動した際に過負荷
トリップが生じることを防止するため、モータMの始動
から始動電流が安定するまでの時間よりも充分長い時間
に渡って比較器33の出力がロ−レベルを維持するよう
に、抵抗器31およびコンデンサ32で定まる時定数が
設定される。
【0030】過負荷保護装置1は、上述の如く、モータ
Mの始動時には、定格を超えた電流が流れることを許容
して、モータMを停止させない。
【0031】トリップ回路500の端子X2は、トリッ
プ信号出力回路60に接続され、直列に接続された抵抗
器61及びツェナーダイオード62を介してnpn型の
トランジスタ63のベースと接続されている。トランジ
スタ63のエミッタは接地部され、コレクタ端子は、並
列に接続されたダイオード64及びリレーコイル65を
介して電圧Vccの定電圧源と接続されている。更に、
本発明に係る報知手段である表示灯67が、リレーコイ
ル65のa接点65aを介して図示しない外部の電源に
接続されて備えられている。
【0032】更に、端子X2は、逆転回路10に接続さ
れ、端子X2からの出力電圧Exは、本発明に係る第1
パルス出力手段である単安定マルチバイブレータ11の
トリガ端子であるA端子に与えられる。単安定マルチバ
イブレータ11のT1端子及びT2端子は、コンデンサ
12が接続されると共に、T2端子は抵抗器13を介し
て電圧Vccの定電圧源に接続されている。単安定マル
チバイブレータ11の出力端子であるQバー端子は、本
発明に係る第2パルス出力手段である単安定マルチバイ
ブレータ14のトリガ端子であるA端子に接続されてお
り、Qバー端子からの出力電圧Eyが単安定マルチバイ
ブレータ14のA端子に与えられる。単安定マルチバイ
ブレータ14のT1端子及びT2端子は、コンデンサ1
5が接続されると共に、T2端子は抵抗器16を介して
電圧Vccの定電圧源に接続されている。単安定マルチ
バイブレータ14の出力端子であるQ端子は、抵抗器1
7を介して、本発明に係るスイッチ操作手段であるnp
n型のトランジスタ18のベースに接続されている。ト
ランジスタ18のエミッタは接地部され、コレクタ端子
は、直列に接続されたフォトカプラ81の発光素子81
a及び抵抗器19を介して電圧Vccの定電圧源と接続
されている。フォトカプラ81の受光素子81bは抵抗
器82に直列に接続され、半導体スイッチ8のトリガ端
子に接続されている。
【0033】次に、過負荷が発生したときの本発明の過
負荷保護装置の動作を説明する。図4は、過負荷発生時
の過負荷保護装置の動作を示すタイミングチャートであ
る。図中の横軸は時間を示し、縦軸は電流又は電圧を示
す。モータMが正転している間に過負荷が発生した場
合、モータ駆動電流に比例した電圧E3が高くなり、演
算増幅器46の出力電圧E5はハイレベルになり、積分
値E6が電圧E7を超え、演算増幅器506の出力電圧
E8はローレベルになって基準電圧E1よりも低くな
る。比較器508は演算増幅器506の出力電圧E8と
基準電圧E1とを比較した結果、比較器508の出力は
ハイレベルとなる。
【0034】始動回路30の比較器33の出力及び比較
器508の出力が共にハイレベルになった場合、フォト
カプラ71の発光素子71aへの入力電流Itが遮断さ
れる(図4(a))。その結果、フォトカプラ71がオ
フして半導体スイッチ7へのトリガ電流Ifが遮断さ
れ、半導体スイッチ7はオフとなって線路lxに流れる
モータ駆動電流が遮断され、モータMは停止する。
【0035】また、ツェナーダイオード510及びダイ
オード509を通流して電流Iが流れ、モータ駆動電流
の遮断によりローレベルとなった演算増幅器46の出力
電圧E5には、抵抗器511、ツェナーダイオード51
0、ダイオード509及び抵抗器501を通じて所定の
電圧が印加されるため、演算増幅器506の−端子に入
力される電圧E6は、+端子に入力される電圧E7より
高い電圧を維持し続ける。この結果、演算増幅器506
の出力電圧E8はローレベルを維持し、比較器508の
出力はハイレベルを維持し、フォトカプラ71の発光素
子71aへの入力電流Itは遮断され続ける。
【0036】また、出力端子X2から電流Ixが出力さ
れてトリップ出力回路60の抵抗器61に入力され(図
4(b))、抵抗器61及びツェナーダイオード62を
通流してトランジスタ63のベースにベース電流が流
れ、リレーコイル65に電流Iyが通流して励磁され、
a接点65aがオンし、表示灯67が点灯する。電流I
xは出力端子X2から出力され続けるため、表示灯67
は点灯し続ける。表示灯67が点灯し続けることによっ
て、オペレータは、過負荷が発生したことを知ることが
できる。
【0037】更に、出力端子X2から電流Ixが出力さ
れることによって電圧Exがハイレベルとなり、ハイレ
ベルへ立ち上がった電圧Exは、逆転回路10を構成す
る単安定マルチバイブレータ11のA端子に入力される
(図4(b))。電圧Exのハイレベルへの立ち上がり
がA端子に入力されることにより、単安定マルチバイブ
レータ11は、Qバー端子より、コンデンサ12及び抵
抗器13の特性定数により定められる時間幅Taに渡っ
て出力電圧Eyがローレベルとなる、第1パルス信号を
出力する(図4(c))。
【0038】単安定マルチバイブレータ11の出力電圧
Eyは、単安定マルチバイブレータ14のA端子に入力
され、入力され始めてから時間幅Ta後に、入力される
出力電圧Eyはローレベルからハイレベルへ立ち上が
る。出力電圧Eyの立ち上がりがA端子に入力されるこ
とにより、単安定マルチバイブレータ14は、Q端子よ
り、コンデンサ15及び抵抗器16の特定定数により定
められる時間幅Tbに渡って出力電圧Ezがハイレベル
となる、第2パルス信号を出力する(図4(d))。
【0039】単安定マルチバイブレータ14の出力電圧
Ezは、抵抗器17に与えられ、出力電圧Ezがハイレ
ベルとなることにより、抵抗器17を通流してトランジ
スタ18のベースにベース電流Iuが流れ、フォトカプ
ラ81の発光素子81aへの入力電流Ivが抵抗器19
を介して流れ(図4(e))、フォトカプラ81はオン
する。フォトカプラ81の受光素子81bに抵抗器82
を介してトリガ電流Igが通流され、半導体スイッチ8
のトリガ端子にトリガ電流Igが入力されて半導体スイ
ッチ8がオンする。半導体スイッチ8がオンすることに
より端子1R,1Y間が線路lyを介して導通状態とな
り、単相交流電源G1からモータMの端子Y,Z間にモ
ータ駆動電流が供給され、モータMは逆回転する。モー
タMが逆回転することにより、モータMにより駆動され
る被動機構が逆方向へ駆動され、噛み込み等によって被
動機構に必要以上の力が加わった状態が解除される。
【0040】単安定マルチバイブレータ14の出力電圧
Ezは、ハイレベルとなった時間幅Tb後にローレベル
となり、トランジスタ18のベースへのベース電流Iu
及びフォトカプラ81の発光素子81aへの入力電流I
vは遮断され、フォトカプラ81はオフとなってトリガ
電流Igは遮断される。この結果、時間幅Tb後に半導
体スイッチ8はオフとなって線路lyに流れるモータ駆
動電流は遮断され、モータMは再び停止する。
【0041】表示灯67の点灯により過負荷の発生を知
らされたオペレータの操作により、手動スイッチS4b
がオフした場合は、リレーコイル4の励磁が終了してa
接点4a2がオフしてリレーの自己保持が解除され、a
接点4a1,4a1がオフして端子1R,1T間への給
電が停止して、表示灯67は消灯する。過負荷の原因が
排除された後、オペレータの操作により手動スイッチS
4aがオンした場合は、モータMは再び正転する。
【0042】モータMが逆回転する前にモータ駆動電流
が遮断される時間Taは、半導体スイッチ7,8が同時
にオンしてモータMを正転させる電流と逆回転させる電
流とが同時にモータMに供給されることを防止するため
の遅延時間である。時間Taは、コンデンサ12及び抵
抗器13によって定められる時定数であり、必要な遅延
時間となるように調整される。また、モータMが逆回転
する時間Tbは、コンデンサ15及び抵抗器16によっ
て定められる時定数であり、必要な時間に調整される。
【0043】以上詳述した如く、本発明の過負荷保護装
置は、モータMにより駆動されるチェーンコンベア等の
被動機構に噛み込みが発生する等の原因により過負荷が
発生した場合に、モータMへ供給されるモータ駆動電流
を遮断してモータMを停止させ、更に、モータ駆動電流
の経路を切り替えて時間幅Tbの間モータMを逆回転さ
せ、再びモータ駆動電流を遮断してモータMを停止させ
る。過負荷が発生した場合に、モータMを所定の時間逆
回転させた後にモータMを停止させるため、被動機構が
噛み合い又は引っ張り合いに必要以上の力が加わった状
態で停止することを防止し、過負荷が発生したときにモ
ータMを停止させる場合に比べて、被動機構の破損を防
止することができる。また、モータMを逆回転させるこ
とにより、チェーンコンベアに噛み込まれた物品を取り
除くなど過負荷の原因を排除することが容易となるた
め、被動機構を再始動させるまでの作業がより安全とな
り、再始動までに要する時間がより短くなる。更に、オ
ペレータの手動操作によりモータMを逆回転させるため
の回路が不要となり、装置が小型化する。
【0044】(実施の形態2)図5は、実施の形態2に
おける、本発明の過負荷保護装置を備えた、モータを駆
動させるための交流回路を示す回路図である。モータM
は、逆回転が可能な三相交流モータである。モータMに
は、チェーンコンベア等の図示しない被動機構が連結さ
れており、モータMが作動することにより被動機構が駆
動され、搬送などの作業が行われる。
【0045】モータMを駆動させる電流を供給するため
の三相交流電源G2には、線路R,S,Tが接続されて
おり、線路R,S間には、三相交流電源G2から通電励
磁されるリレーコイル4が、常開の手動スイッチS4a
及び常閉の手動スイッチS4bを介して接続されてお
り、更に、手動スイッチS4aに並列にリレーの自己保
持用のa接点4a2が接続されている。また、線路R,
S,Tには、リレーコイル4のa接点4a1,4a1,
4a1がそれぞれ介装されており、線路Sはa接点4a
1を介してモータMの端子Vに接続され、線路R,Tは
夫々がa接点4a1を介して過負荷保護装置1の端子1
R,1Tに接続されている。過負荷保護装置1は、半導
体スイッチ7,7x,8,8xを備えており、半導体ス
イッチ7,8の各一端は端子1Rに接続され、半導体ス
イッチ7,8の各他端は夫々が端子1U,1Wに接続さ
れており、また、半導体スイッチ7x,8xの各一端は
端子1Tに接続され、半導体スイッチ7x,8xの各他
端は夫々が端子1W,1Uに接続されている。更に、過
負荷保護装置1の端子1U,1Wは、夫々モータMの端
子U,Wに接続されている。
【0046】半導体スイッチ7,7xがオンした場合に
は、三相交流電源G2からモータMに電流が供給されて
モータMは正転する。半導体スイッチ7,7xがオフし
た場合には電流が遮断されてモータMは停止し、次に半
導体スイッチ8,8xがオンした場合には、モータMの
端子U,Wに供給される電流の相が逆転して、モータM
は逆回転する。
【0047】図6及び図7は、実施の形態2における過
負荷保護装置1の構成を示す回路図である。フォトカプ
ラ71,71xの発光素子71a,71axは、電圧V
ccの定電圧源と比較器33,508の共通出力端との
間に、抵抗器511と共に互いに直列接続されており、
抵抗器511と発光素子71a,71axとの中間点は
端子X2をなしている。フォトカプラ71,71xの受
光素子71b,71bxは、夫々が抵抗器72,72x
に直列に接続され、半導体スイッチ7,7xのトリガ端
子に接続されている。フォトカプラ81,81xの発光
素子81a,81axは、逆転回路10にて、電圧Vc
cの定電圧源とエミッタを接地部したnpn型のトラン
ジスタ18のコレクタとの間に、抵抗器19と共に互い
に直列接続されている。フォトカプラ81,81xの受
光素子81b,81bxは、夫々が抵抗器82,82x
に直列に接続され、半導体スイッチ8,8xのトリガ端
子に接続されている。過負荷保護装置1のその他の構成
は実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を
付してその説明を省略する。
【0048】本実施の形態に係る交流回路および過負荷
保護装置1の動作は、実施の形態1とほぼ同様であり、
手動スイッチS4aがオペレータの操作によりオンした
場合は、リレーコイル4が励磁され、a接点4a2がオ
ンしてリレーが自己保持される。リレーコイル4の励磁
によりa接点4a1,4a1,4a1がオンし、端子1
R,1T間に三相交流電源G2から電圧が印加される。
フォトカプラ71,71xの発光素子71a,71ax
に抵抗器511を介して入力電流Itが流れて、フォト
カプラ71,71xがオンし、フォトカプラ71,71
xの受光素子71b,71bxに抵抗器72,72xを
介してトリガ電流If,Ifxが通流され、半導体スイ
ッチ7,7xのトリガ端子にトリガ電流If,Ifxが
入力されて半導体スイッチ7,7xがオンする。半導体
スイッチ7がオンすることにより端子1R,1U間が線
路lxを介して導通状態となり、また半導体スイッチ7
xがオンすることにより端子1T,1W間が線路lyを
介して導通状態となり、三相交流電源G2からモータM
へモータ駆動電流が供給されてモータMは正転する。
【0049】過負荷が過負荷検出回路40により検出さ
れた場合は、フォトカプラ71,71xの発光素子71
a,71axへの入力電流Itが遮断されて半導体スイ
ッチ7,7xがオフし、モータMは停止する。フォトカ
プラ71,71xへの入力電流Itが遮断されてから時
間Ta後に、時間幅Tbに渡ってフォトカプラ81,8
1xの発光素子81a,81axへの入力電流Ivが抵
抗器19を介して流れ、フォトカプラ81,81xがオ
ンし、フォトカプラ81,81xの受光素子81b,8
1bxに抵抗器82,82xを介してトリガ電流Ig,
Igxが通流され、半導体スイッチ8,8xのトリガ端
子にトリガ電流Ig,Igxが入力されて半導体スイッ
チ8,8xがオンする。半導体スイッチ8がオンするこ
とにより端子1R,1W間が線路lyを介して導通状態
となり、また半導体スイッチ8xがオンすることにより
端子1T,1U間が線路lxを介して導通状態となり、
三相交流電源G2からモータMへモータ駆動電流が供給
されてモータMは逆回転する。時間Tb後に、フォトカ
プラ81,81xの発光素子81a,81axへの入力
電流Ivが遮断されてフォトカプラ81,81xはオフ
し、半導体スイッチ8,8xがオフしてモータMは停止
する。
【0050】モータMとして三相交流モータを用い、三
相交流電源G2を用いた本実施の形態においても、逆転
回路10により、負荷が発生した場合に、モータMを所
定の時間逆回転させた後にモータMを停止させるため、
モータMにより駆動される被動機構が噛み合い又は引っ
張り合いに必要以上の力が加わった状態で停止すること
を防止し、負荷が発生したときにモータMを停止させる
場合に比べて、被動機構の破損を低減することができ
る。
【0051】
【発明の効果】第1発明においては、過負荷保護装置
に、過負荷検出手段がモータに生じる過負荷を検出し
て、所定の時間の間モータを逆転させてからモータを停
止させる手段を備える。逆回転により、モータによって
駆動される被動機構に必要以上の力が加わった状態が解
除され、その後にモータが停止するため、被動機構が破
損することを防止できる。
【0052】第2及び第4発明においては、過負荷をオ
ペレータ等に報知する報知手段を設けたため、動作が停
止した後にオペレータの操作により再始動するまでの時
間を短くすることができる。
【0053】第3発明においては、過負荷保護装置に、
モータの過負荷が検出されてモータへの電力が遮断され
た後に、所定の時間幅を有するパルス信号を出力するパ
ルス出力手段と、パルス信号を入力され、パルス信号が
入力されている間は、モータを逆回転させる電流をモー
タへ供給するスイッチを導通状態にさせ、パルス信号が
終了したときにスイッチを切断状態にさせるスイッチ操
作手段とを備えることにより、過負荷が検出された後に
時間幅の間モータを逆回転させ、モータによって駆動さ
れる被動機構に必要以上の力が加わった状態を解除し、
その後にモータを停止させるため、被動機構が破損する
ことを防止できる。また、モータを逆回転させることに
より、過負荷の原因を排除することが容易となるため、
被動機構を再始動させるまでの作業がより安全となり、
再始動までに要する時間がより短くなる。更に、オペレ
ータの手動操作によりモータを逆回転させるための回路
が不要となり、装置が小型化する等、本発明は優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における、本発明の過負荷保護装
置を備えた、モータを駆動させるための交流回路を示す
回路図である。
【図2】実施の形態1における過負荷保護装置の構成を
示す回路図である。
【図3】実施の形態1における過負荷保護装置の構成を
示す回路図である。
【図4】過負荷発生時の過負荷保護装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図5】実施の形態2における、本発明の過負荷保護装
置を備えた、モータを駆動させるための交流回路を示す
回路図である。
【図6】実施の形態2における過負荷保護装置の構成を
示す回路図である。
【図7】実施の形態2における過負荷保護装置の構成を
示す回路図である。
【図8】従来の過負荷保護装置の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 過負荷保護装置 10 逆転回路 11、14 単安定マルチバイブレータ 40 過負荷検出回路 500 トリップ回路 60 トリップ信号出力回路 67 表示灯 7,7x,8,8x 半導体スイッチ 71,71x,81,81x フォトカプラ M モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに生じる過負荷を検出する過負荷
    検出手段を備え、該過負荷検出手段が過負荷を検出した
    場合にモータを停止させる過負荷保護装置において、 前記過負荷検出手段が過負荷を検出したときにモータを
    停止させる第1停止手段と、 該第1停止手段によりモータが停止された後に、所定時
    間に渡ってモータを逆回転させる逆回転手段と、 前記所定時間が過ぎた後に、モータを停止させる第2停
    止手段とを備えることを特徴とする過負荷保護装置。
  2. 【請求項2】 前記過負荷検出手段が過負荷を検出した
    ときに、過負荷を報知する報知手段を更に備えることを
    特徴とする請求項1に記載の過負荷保護装置。
  3. 【請求項3】 モータを正回転させる電流をモータへ供
    給する第1スイッチと、モータに生じる過負荷を検出す
    る過負荷検出手段と、該過負荷検出手段が過負荷を検出
    した場合に信号を出力し、前記第1スイッチを切断状態
    にする切断手段とを備える過負荷保護装置において、 モータを逆回転させる電流をモータへ供給する第2スイ
    ッチと、 前記切断手段が出力した信号が入力され、第1時間幅を
    有する第1パルス信号を出力する第1パルス出力手段
    と、 第1パルス信号が入力され、入力された第1パルス信号
    が終了したときに、第2時間幅を有する第2パルス信号
    を出力する第2パルス出力手段と、 第2パルス信号が入力され、第2パルス信号が入力され
    ているときに前記第2スイッチを導通状態にし、第2パ
    ルス信号が入力されていないときに前記第2スイッチを
    切断状態にするスイッチ操作手段とを備えることを特徴
    とする過負荷保護装置。
  4. 【請求項4】 過負荷を報知する報知手段と、前記切断
    手段が出力した信号が入力され、前記報知手段を動作さ
    せる動作手段とを更に備えることを特徴とする請求項3
    に記載の過負荷保護装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101217539B1 (ko) * 2009-11-30 2013-01-02 스미도모쥬기가이고교 가부시키가이샤 기어모터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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