JP2003188548A - 装置筐体設置用金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の装置筐体に対し、設置方法や設置箇所
に係わらず共通に使用することのできる装置筐体設置用
金具を提案する。 【解決手段】 本発明による装置筐体設置用金具は、装
置筐体側に取り付ける略Ｌ字形の本体と、床面や壁面等
の設置箇所と対面する台足部とを具え、この台足部が装
置筐体を設置する床面や壁面等と平行になるように延在
し、本金具を取り付けた装置筐体を設置した際には、こ
の台足部が設置面上で装置筐体を支持するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置、電子計
算機等の比較的小型の装置筐体を床、壁等の所望の箇所
に設置するための設置用金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図1〜図3は装置筐体の従来の設置方法を
示すものであり、図1は机や床面への縦置き、図2は横置
き、そして図3は壁掛けによる設置状態をそれぞれ示
す。

【０００３】図1において、装置1を縦置きするための金
具2は、略コ字形の本体3と4個の台足4a〜4dからなり、
本体3内に装置1を収容する形で設置するものである。ま
た図2においては装置1の底面に台足5を取り付けて机や
床等の上に設置している。さらに図3においては壁面6に
壁側取付金具7，8をボルト9で固定し、一方装置1には装
置側取付金具10，11を取り付けて、両取付金具を相互に
ボルト12で結合することにより装置1を壁面6に設置して
いる。

【０００４】しかしながら、これらの図より明らかなよ
うに、同一の装置であっても異なる設置場所や設置方法
によって異なる取付金具を用意する必要があり、部品点
数の増加と、それによる製造コストの上昇を招いてい
た。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決し、同一の装置に対し、設置方法や設置
箇所に係わらず共通に使用することのできる装置筐体設
置用金具を提案することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明による装置筐体設
置用金具は、装置筐体を所望の箇所に設置するための金
具であって、該装置筐体と対面する第一の面および、こ
の第一の面に直角な第二の面を有する断面略Ｌ字形の金
具本体と、前記金具本体の長手方向両端に設けた、前記
第二の面の縁部から直角かつ外向きで当該装置筐体の設
置面に平行となるように延在する一対の板状の取付用台
足部とを具えることを特徴とするものである。

【０００７】また本発明による装置筐体設置用金具は、
断面略コ字形をなし、該コ字形の角部に前記取付用台足
部を挿通可能な細長の挿入溝を設けた壁掛け用補助具を
さらに具えることを特徴とするものである。

【０００８】

【発明の効果】本発明による装置筐体設置用金具は、装
置筐体側に取り付ける略Ｌ字形の本体と、床面や壁面等
の設置箇所と対面する台足部とを具え、この台足部が装
置筐体を設置する床面や壁面等と平行になるように延在
し、本金具を取り付けた装置筐体を設置した際には、こ
の台足部が設置面上で装置筐体を支持するものとしてい
る。

【０００９】それによって、同一の装置であれば、いか
なる設置箇所や設置方法においても本金具を共通に使用
することができ、そのため設置箇所や設置方法に応じて
異なる設置用金具を用意する必要が無くなることから、
部品点数の低減と、それによるコストの削減に寄与し得
るものとなる。

【００１０】また本発明による装置筐体設置用金具は、
壁掛け用の補助具をさらに具え、この補助具に挿入溝を
設け、この挿入溝に本金具の台足部を挿通可能として本
金具をこの補助具に取り付けおよび取り外しを可能とし
ている。それによって、壁面への装置筐体の取り付けお
よび取り外しが容易に行えることとなる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について説明する。

【００１２】図4は本発明による装置筐体設置用金具の
外観を示す斜視図である。図示の金具20は、装置筐体に
取り付ける側となる第一の面21と、これと直角な第二の
面22からなる略Ｌ字形の本体と、第二の面22の両端に設
けた一対の台足23，24とを具える。台足23，24は板状で
あり、本体の第二の面22と直角をなすと共に、外向きか
つ装置の設置面となる床面、壁面等に平行になるように
延在している。すなわち、本金具20を装置筐体に取り付
けた場合、この台足23，24が装置筐体を設置面上で支持
することとなる。

【００１３】第一の面21の両端には装置筐体に取り付け
るためのねじ孔25，26を設け、一方台足23，24にも本金
具20を床面、壁面等の設置箇所に固定するためのねじ孔
27，28を設けている。なお、本金具20を装置筐体に取り
付ける際には、図4および後述する図5のように一対の金
具20，20を互いに本体（第一の面21）が向かい合うよう
に配置するのが一般的であるが、後述するように、設置
箇所によっては一方の金具20の第一の面21と、他方の金
具20の台足23，24とが向かい合うように配置することと
しても良い。

【００１４】なお、金具20の寸法、中でも図4に示す幅
Ｗおよび台足23，24の長さＬは、筐体の寸法や重量に応
じて適宜設定することとし、特に台足23，24の長さＬの
設定においては筐体の重心を考慮することとする。さら
に金具20の高さＨもまた、筐体の寸法や重量に応じて適
宜設定するものとする。

【００１５】図5および図6は、本発明による装置筐体設
置用金具を用いて装置を床、机などの水平面上に縦置き
に設置する場合を示すものである。図5においては、一
対の金具20，20を互いの第一の面21が対面するように平
行に配置し、装置筐体30を縦置きする際に底部となる面
に形成した図示しないねじ孔と、金具20，20の第一の面
21に形成したねじ孔25，26とを位置合わせし、これらね
じ孔にねじ29を通して金具20，20を装置筐体30に取り付
ける。その後、図6に示すように金具20，20の台足部2
3，24が設置面と接触するように筐体30を載置する。

【００１６】次に図7および図8は、本発明による装置筐
体設置用金具を用いて、図5および図6の例と同じ装置を
床、机などの水平面上に横置きに設置する場合を示すも
のである。図7においても、一対の金具20，20を互いの
第一の面21が対面するように平行に配置し、装置筐体30
を横置きする際に底部となる面に形成した図示しないね
じ孔と、金具20，20の第一の面21に形成したねじ孔25，
26とを位置合わせし、これらねじ孔にねじ29を通して金
具20，20を装置筐体30に取り付ける。その後、図8に示
すように金具20，20の台足部23，24が設置面と接触する
ように筐体30を載置する。

【００１７】さらに図9は、本発明による装置筐体設置
用金具を用いて図5〜図8の例と同じ装置を壁面などの垂
直面に設置する場合を示すものである。図9において
も、一対の金具20，20を互いの第一の面21が対面するよ
うに平行に配置し、装置筐体30の壁面50と対向する面に
形成したねじ孔と、金具20，20の第一の面21に形成した
ねじ孔25，26とを位置合わせし、これらねじ孔にねじ29
を通して金具20，20を装置筐体30に取り付ける。その
後、壁面50に形成したねじ孔と台足23，24に設けたねじ
孔27，28とを位置合わせし、これらねじ孔にボルト53を
適切な数のワッシャおよび座金54〜57を介して挿通して
ねじ止めし、それによって装置筐体30を壁面50に取り付
ける。

【００１８】そして図10および図11は、本発明による装
置筐体設置用金具を用いて装置を壁面などの垂直面に設
置する場合の他の例を示すものである。ここでは壁掛け
用補助具60を使用する。補助具60は断面略コ字形を有
し、2個のボルト孔61，62を設けている。またコ字形の
角部には4箇所の細長の溝63〜66を設けている。これら
細長の溝63〜66には、後述するように本金具20の台足2
3，24を挿入する。

【００１９】壁掛け用補助具60を壁面70（図11参照）に
取り付ける際には、壁面に形成したねじ孔と補助具60の
ボルト孔61，62とを位置合わせし、これらボルト孔にボ
ルト67を適切な数のワッシャおよび座金68，69を介して
通してねじ止めし、それによって補助具60を壁面70に取
り付ける。なお、補助具60のボルト孔は、図示の例では
2箇所であるが、必要に応じて3箇所以上設けることとし
ても良い。

【００２０】一方、装置筐体30には、前述した設置形態
と同様に本金具20を取り付ける。ここでは、一対の金具
20，20を、双方の台足23，24が下向きになるように筐体
30に取り付ける。その後、各台足23，24を予め壁面70に
取り付けておいた壁掛け用補助具60の細長の溝63〜66に
挿通し、それによって筐体30を壁掛け用補助具60に固定
する。

【００２１】このように、同じ筐体30を縦置き、横置
き、あるいは壁掛けのいずれの方法を用いて設置する場
合でも、同じ金具20を使用することができる。それによ
って、設置方法に応じて異なる設置用金具を用意する必
要がなくなる。また、壁掛け用補助具60を用いることに
より、壁面に設置する際の取り付けおよび取り外しを非
常に簡単に行うことができるようになる。

【００２２】以上説明したように、本発明による装置筐
体設置用金具は、同一の装置筐体であれば、設置方法に
係わらず使用することができ、そのため設置箇所や設置
方法に応じて異なる設置用金具を用意する必要が無い。
それゆえ部品点数の低減と、それによるコストの削減に
寄与し得るものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の装置筐体設置用金具を用いて装置を水
平面上に縦置きする場合を示す斜視図である。

【図２】 従来の装置筐体設置用金具を用いて装置を水
平面上に横置きした場合を示す側面図である。

【図３】 従来の装置筐体設置用金具を用いて装置を壁
面に設置した場合を示す側面図である。

【図４】 本発明による装置筐体設置用金具の外観を示
す斜視図である。

【図５】 本発明による装置筐体設置用金具を用いて装
置を水平面上に縦置きする場合を示す分解組立図であ
る。

【図６】 本発明による装置筐体設置用金具を用いて装
置を水平面上に縦置きした場合を示す斜視図である。

【図７】 本発明による装置筐体設置用金具を用いて装
置を水平面上に横置きする場合を示す分解組立図であ
る。

【図８】 本発明による装置筐体設置用金具を用いて装
置を水平面上に横置きした場合を示す斜視図である。

【図９】 本発明による装置筐体設置用金具を用いて装
置を壁面に設置する場合を示す分解組立図である。

【図１０】 本発明による装置筐体設置用金具を用いて
装置を壁面に設置した場合を示す斜視図である。

【図１１】 本発明による装置筐体設置用金具および壁
掛け用補助具を用いて装置を壁面に設置する場合を示す
分解組立図である。

【符号の説明】

1，30 装置筐体 2 装置筐体縦置き用金具 3 金具2の本体 4 金具2の台足 5 装置筐体横置き用台足 6，50，70 壁面 7，8 装置筐体壁面取付用の壁面側取付金具 9，12，53，67 ボルト 10，11 装置筐体壁面取付用の装置側取付金具 20 装置筐体設置用金具 21 装置筐体設置用金具20本体の第一の面 22 装置筐体設置用金具20本体の第二の面 23，24 装置筐体設置用金具20の台足 25，26，27，28 ねじ孔 29 ねじ 53，54，55，56，68，69 ワッシャおよび座金 61，62 ボルト孔 63，64，65，66 細長の溝

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯野 博明 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 地 富士通アイ・ネットワークシステムズ 株式会社内 Ｆターム(参考） 4E360 AA02 AB57 AC12 EA05 EB02 EB03 EC02 ED02 GA04 GA06 GB32 GB44

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置筐体を所望の箇所に設置するための
   金具であって、 該装置筐体と対面する第一の面および、この第一の面に
   直角な第二の面を有する断面略Ｌ字形の金具本体と、 前記金具本体の長手方向両端に設けた、前記第二の面の
   縁部から直角かつ外向きで当該装置筐体の設置面に平行
   となるように延在する一対の板状の取付用台足部とを具
   えることを特徴とする装置筐体設置用金具。
2. 【請求項２】 断面略コ字形をなし、該コ字形の角部に
   前記取付用台足部を挿通可能な細長の挿入溝を設けた壁
   掛け用補助具をさらに具えることを特徴とする請求項１
   記載の装置筐体設置用金具。