JP2003188353A - 磁性体記憶装置 - Google Patents

磁性体記憶装置

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JP2003188353A
JP2003188353A JP2001384754A JP2001384754A JP2003188353A JP 2003188353 A JP2003188353 A JP 2003188353A JP 2001384754 A JP2001384754 A JP 2001384754A JP 2001384754 A JP2001384754 A JP 2001384754A JP 2003188353 A JP2003188353 A JP 2003188353A
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layer
magnetic
magnetic field
conductive layer
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JP2001384754A
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Masatoshi Ishikawa
正敏 石川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書込を予定しないセルに誤ってデータが書込
まれることを防止することができる磁性体記憶装置を提
供する。 【解決手段】 磁性体記憶装置100は、TMR素子1
30a〜130fと、ディジット線121と、TMR素
子130a〜130fに向かい合う部分を有するビット
線111および112とを備える。TMR素子130a
〜130fに向かい合うビット線111および112の
部分111a〜112fは、TMR素子130a〜13
0fに向かい合うディジット線121〜123の部分1
21a〜123fの延びる方向に対して0°以上90°
未満の角をなすように延びる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁性体記憶装置
に関し、特に、MRAM(Magnetic Random Access Mem
ory)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MRAMは、磁性体を記憶素子として用
いたメモリである。磁性体の磁化の方向によって磁性体
の抵抗が変化する現象をMR(Magneto Resistive)効
果と呼び、動作原理よりさらに細かく分類される。MR
効果の1つであるTMR(Tunneling Magnetoresistanc
e)現象によれば、常温でも高いMR比(磁性体の磁化
方向の変化による抵抗の変化率)を持つことが確認され
ている。そのため、TMR現象を利用した素子が研究開
発されている。
【0003】図16は、従来のMRAMの平面図であ
る。図16を参照して、従来のMRAM500は、基板
上に形成されたディジット線521〜523と、ディジ
ット線521〜523と直交するように延びるビット線
511〜513と、ディジット線521〜523とビッ
ト線511〜513との交点に配置されるメモリセルと
してのTMR素子530a〜530jを有する。ディジ
ット線521〜523の上にTMR素子530a〜53
0jが配置される。そのTMR素子530a〜530j
上にビット線511〜513が配置される。
【0004】ディジット線521〜523およびビット
線511〜513に電流を流すことにより、ディジット
線521〜523およびビット線511〜513のまわ
りに磁場が生じる。この磁場を利用してTMR素子53
0a〜530jに含まれる強磁性体の磁化の向きを変化
させることで情報を記憶する。ディジット線521〜5
23と、ビット線511〜513のうち、特定のビット
線と特定のディジット線を選んで電流を流すと、その特
定のディジット線とビット線の交点に位置するTMR素
子にのみデータを書込むことができる。
【0005】図17は、図16中のXVII−XVII
線に沿った断面図である。図17を参照して、ディジッ
ト線521の上方にTMR素子530dが設けられてい
る。TMR素子530dは、強磁性体層103と、強磁
性体層103上に形成された絶縁層102と、絶縁層1
02の上に形成された強磁性体層101とを有する。
【0006】強磁性体層103は、矢印103aに示す
方向に磁化している。この磁化の向きは固定される。絶
縁層102上に強磁性体層101が配置される。強磁性
体層101は、矢印101aで示す両方向に磁化するこ
とが可能である。すなわち、強磁性体層101に印加す
る磁場の方向により、強磁性体層101の磁化の向きを
矢印101aで示すように変化させることができる。こ
れをスピンバルブと呼ぶ。
【0007】ビット線512が強磁性体層101に直接
接触するように設けられている。強磁性体層101およ
び103中のスピン電子が取り得る状態数が磁化の向き
によって異なるため、強磁性体層101および103が
同じ向きに磁化されている場合には、強磁性体層101
から強磁性体層103へ流れるトンネル電流が大きくな
る。また、強磁性体層101の磁化の向きと強磁性体層
103の磁化の向きとが逆方向である場合には、上述の
トンネル電流は小さくなる。
【0008】この現象を利用して、強磁性体層101の
磁化の向きを変化させ、トンネル電流の大きさ(抵抗
値)を検出することで、TMR素子530dが記憶素子
として用いられる。なお、強磁性体層103の磁化の向
きは反強磁性体によって固定されている。
【0009】高密度の記憶装置を実現するためには、図
16で示したように、TMR素子530a〜530jは
2次元のアレイ状に配置される。強磁性体には、結晶構
造や形状などにより磁化しやすい方向(エネルギが低い
状態)がある。この方向は磁化容易軸(Easy Axis)と
呼ばれる。メモリが保持されている状態では、強磁性体
層はこの方向に磁化される。これに対し、磁化しにくい
方向は、磁化困難軸(Hard Axis)と呼ばれる。磁化の
方向を反転させるには、磁化容易軸に沿って、磁化と反
対の方向に磁場を与える。このときに、磁化困難軸方向
に磁場を与えると磁化困難軸方向に磁場がない場合に比
べて磁化容易軸方向の磁場が小さくても、磁化の向きを
反転させることができることが知られている。
【0010】図18は、TMR素子530dに印加され
る磁場を示す図である。図18を参照して、磁化の向き
を反転させるために必要な磁場の大きさは、曲線201
で示されるアストロイド曲線となる。したがって、たと
えば、TMR素子530dにデータを書込む場合には、
たとえばビット線512に矢印512aで示す方向に電
流を流す。これにより、ビット線512の延びる方向と
直交する方向に矢印1512で示す向きと大きさの磁場
がTMR素子530dに印加される。この磁場の向き磁
化容易軸Heasyの向きと同一である。
【0011】ディジット線521に、矢印521aで示
す方向に電流を流す。これにより、矢印1521で示す
大きさと向きを持った磁場がTMR素子530dに印加
される。この向きは、磁化困難軸Hhardの延びる向
きと同一の向きである。矢印1512で示す向きと大き
さを有する磁場と、矢印1521で示す向きと大きさを
持つ磁場とが合成されて、矢印1561で示す向きと大
きさを持つ磁場が生じる。この磁場の大きさは曲線20
1で表わされるしきい値を超えているために、TMR素
子530d内の強磁性体層101は、+H0で示す方向
に磁化する。
【0012】強磁性体層101を逆方向に磁化したい場
合には、ビット線512に逆方向の電流を流せばよい。
【0013】このようにして、データの書込を行なうT
MR素子上での合成磁場が、しきい値を超えるようにビ
ット線512およびディジット線521に電流を流す。
【0014】読出動作の際には、TMR素子530dに
流れる電流を、参照セルに流れる電流と比較する。すな
わち、図17で示すように、強磁性体層101の磁化方
向は、強磁性体層103の磁化方向と同じ方向と、違う
方向とがある。強磁性体層101から強磁性体層103
に電流を流し、この電流の大きさが参照セルを流れる電
流の大きさより大きいか小さいかによって、メモリの内
容が「H」であるか、「L」であるかを判定する。強磁
性体層101の磁化の向きが強磁性体層103の磁化の
向きと同じ場合には、強磁性体層101から強磁性体層
103へ流れる電流が大きく、強磁性体層101の磁化
の向きが強磁性体層103の磁化の向きと反対の場合に
は、強磁性体層101から強磁性体層103へ流れる電
流が小さい。
【0015】このときに流れる電流は、書込時に流れる
電流に比べて3桁程度小さいため、読出時に電流を流し
ても、強磁性体の磁化の向きは変わらない。これによ
り、記憶情報を変化させずにデータを読出すことが可能
である。なお、強磁性体層103は電界効果トランジス
タのソース領域に接続されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図19は、TMR素子
530eに印加される磁場を示す図である。図19を参
照して、上述のように、TMR素子530dにデータを
書込む場合には、ビット線512に電流を流す。ビット
線512はTMR素子530eにも向かい合っているた
め、TMR素子530eにも磁場が印加される。ビット
線512には、矢印512aで示す方向に電流が流れる
ため、矢印1512で示す向きと大きさを持った磁場が
TMR素子530eに印加される。また、ディジット線
522には電流は流れないが、ディジット線521には
電流が流れるため、この電流により、矢印2521で示
す大きさと向きを持った磁場がTMR素子530eに印
加される。
【0017】この2つの矢印1512および2521を
合成して矢印2561で示す向きと大きさを持った磁場
がTMR素子530eに印加される。この磁場の大きさ
は、曲線201で示す、磁場の向きを反転させるために
必要なしきい値より小さいため、隣接するTMR素子5
30eでは、データの書込は行なわれない。
【0018】図20は、TMR素子530gに印加され
る磁場を示す図である。図20を参照して、上述のよう
に、TMR素子530dにデータを書込む場合には、デ
ィジット線521に電流を流す。ディジット線521は
TMR素子530gにも向かい合っているため、TMR
素子530gにも磁場が印加される。ディジット線52
1には、矢印521aで示す方向に電流が流れるため、
矢印1521で示す向きと大きさを持った磁場がTMR
素子530gに印加される。また、ビット線513には
電流は流れないが、ビット線512には電流が流れるた
め、この電流により、矢印2512で示す大きさと向き
を持った磁場がTMR素子530gに印加される。
【0019】この2つの矢印1521および2512を
合成して矢印3561で示す向きと大きさを持った磁場
がTMR素子530gに印加される。この磁場の大きさ
は、曲線201で示す、磁場の向きを反転させるために
必要なしきい値より小さいため、隣接するTMR素子5
30gでは、データの書込は行なわれない。
【0020】なお、図18の矢印1561で示すよう
に、磁化容易軸Heasyと鋭角をなす方向の磁場を印
加しても、TMR素子530dの強磁性体層101の磁
化の向きは、磁化容易軸Heasyの方向と同じとな
る。
【0021】図21は、TMR素子530dと、それに
隣接するTMR素子530eおよび530gに印加され
る磁場の向きと大きさを示すグラフである。図21を参
照して、データの書込が行なわれるTMR素子530d
では、矢印1561で示す向きと大きさを持つ磁場が印
加される。これに対して、隣接するTMR素子530e
および530gでは、それぞれ矢印2561および35
61で示す向きと大きさを持つ磁場が印加される。
【0022】矢印1561で示す向きと大きさを持つ磁
場は曲線201で示すしきい値を超えるため、TMR素
子530dでは、データの書込が行なわれる。これに対
して、矢印2561および3561で示す向きと大きさ
を持つ磁場は、曲線201で示すしきい値を超えないた
め、隣接するTMR素子530eおよび530gでは、
データの書込は行なわれない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何らか
の原因で、矢印2561および3561で示す向きと大
きさを持つ磁場が曲線201で示すしきい値を超えてし
まう場合がある。これにより、本来はデータの書込が行
なわれないはずの隣接するメモリセルとしてのTMR素
子530eおよび530gにおいてデータの書込が行な
われる場合がある。これにより、書込の際の誤動作が発
生する。
【0024】また、これを防止するために、隣接するT
MR素子間の距離を大きくすることも考えられるが、隣
接するTMR素子間の距離を大きくすると、メモリセル
全体の大きさが大きくなり、高集積化が困難であるとい
う問題がある。
【0025】さらに、従来のTMR素子の加工が困難で
あり、隣接するTMR素子の間には、一定以上の距離を
確保する必要があった。そのため、記憶装置全体の高集
積化が困難であるという問題があった。
【0026】そこで、この発明は上述のような問題点を
解決するためになされたものである。この発明の一つの
目的は、書込の際に誤動作が生じない磁性体記憶装置を
提供することである。
【0027】この発明の別の目的は、高集積化が可能な
磁性体記憶装置を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明に従った磁性体
記憶装置は、第1の強磁性体層と、その第1の強磁性体
層の上に形成された絶縁層と、その絶縁層の上に形成さ
れた第2の強磁性体層とを含む第1の磁気メモリセル
と、第1の強磁性体層に向かい合う部分を有する第1の
導電層と、第2の強磁性体層に向かい合う部分を有する
第2の導電層とを備える。第1の導電層に電流を流すこ
とで生じる第1の磁場と、第2の導電層に電流を流すこ
とで生じる第2の磁場との合成磁場を第1の磁気メモリ
セルに印加することで第1の磁気メモリセルにデータを
書込む。第2の強磁性体層に向かい合う第2の導電層の
部分は、第1の強磁性体層に向かい合う第1の導電層の
部分が延びる方向に対して0°以上90°未満の角度を
なすように延びる。
【0029】このように構成された、この発明の1つの
局面に従った磁性体記憶装置は、第2の強磁性体層に向
かい合う第2の導電層の部分は、第1の強磁性体層に向
かい合う第1の導電層の部分が延びる方向に対して0°
以上90°未満の角をなすように延びるため、第1の導
電層に流す電流の方向と、第2の導電層に流す電流の方
向とを調整することで、第1の磁場の向きと第2の磁場
の向きとが鋭角をなすようにすることができる。その結
果、データを書込むときに用いられる、第1の磁場と第
2の磁場との合成磁場の大きさを大きくすることができ
る。その結果、第1の磁気メモリセルの磁場のしきい値
を高くすることができ、書込時に他の磁気メモリセルで
誤動作が生じるのを防止することができる。さらに、し
きい値を大きくしない場合には、第1および第2の導電
層に弱い電流を流しても第1の磁気メモリセルにデータ
を書きこむことができる。そのため、書込時に他の磁気
メモリセルで誤動作が生じるのを防止することができ
る。
【0030】また好ましくは、磁性体記憶装置は、第1
の導電層に電流を流す第1の電流駆動手段と、第2の導
電層に電流を流す第2の電流駆動手段とを備える。第1
の電流駆動手段と第2の電流駆動手段とは、第1の磁気
メモリセルにデータを書込むときに、第1の導電層が発
生させる磁場(第1の磁場)の向きと第2の導電層が発
生させる磁場(第2の磁場)の向きとが0°以上90°
未満の角度をなすように第1の導電層と第2の導電層と
に電流を流す。この場合、第1の電流駆動手段と第2の
電流駆動手段が、第1の導電層に流れる電流の向きと第
2の導電層に流れる電流の向きとを調整して、これらの
第1および第2の磁場が合成されて強め合う。その結
果、書込時に発生させる合成磁場を大きくすることがで
き、確実に第1の磁気メモリセルにデータを書込むこと
ができる。
【0031】また好ましくは、第2の強磁性体層に向か
い合う第2の導電層の部分は、第1の強磁性体層に向か
い合う第1の導電層の部分が延びる方向に対してほぼ平
行に延びる。この場合、第1の導電層の部分と第2の導
電層の部分が第1の磁気メモリセルの近傍で平行に延び
るため、第1の導電層と第2の導電層に流れる電流の向
きを調整することで第1の導電層が生じさせる第1の磁
場の向きと第2の導電層が生じさせる第2の磁場の向き
とが同じ向きとなり、これらの磁場の合成磁場が特に大
きくなる。その結果、確実にデータの書込を行なうこと
ができる。
【0032】また好ましくは、第2の強磁性体層に向か
い合う第2の導電層の部分は、第1の強磁性体層に向か
い合う第1の導電層の部分が延びる方向に対して0°を
超え90°未満の角度をなすように延びる。この場合、
第1の導電層の部分と第2の導電層の部分が第1の磁気
メモリセル近傍で交差する。その結果、第1および第2
の導電層の配線長さを短くでき、磁性体記憶装置を高集
積化することができる。
【0033】また好ましくは、磁性体記憶装置は、第1
の磁気メモリセルに隣接するように設けられた第2の磁
気メモリセルをさらに備える。第1の磁気メモリセルに
向かい合う第2の導電層の部分は、第2の磁気メモリセ
ルに向かい合う第2の導電層の部分が延びる方向に対し
て0°を超え90°未満の角度をなすように延びる。
【0034】また好ましくは、磁性体記憶装置は、第1
の磁気メモリセルに隣接するように設けられた第2の磁
気メモリセルをさらに備える。第1の磁気メモリセルに
向かい合う第2の導電層の部分は、第2の磁気メモリセ
ルに向かい合う第2の導電層の部分が延びる方向に対し
てほぼ平行に延びる。
【0035】また好ましくは、磁性体記憶装置は、第1
の強磁性体層に向かい合うように設けられた反強磁性体
層をさらに備える。この場合、反強磁性体層により、第
1の強磁性体層の磁化の向きを固定しておくことができ
る。
【0036】また好ましくは、磁性体記憶装置は、複数
の磁気メモリセルをさらに備える。複数の磁気メモリセ
ルは、千鳥状に配置される。この場合、複数の磁気メモ
リセルが千鳥状に配置されるため、磁気メモリセルの集
積度を向上させることができる。
【0037】また好ましくは、複数の磁気メモリセルの
うちの互いに隣接する3つの磁気メモリセルが、ほぼ正
三角形の頂点に位置するように配置される。この場合、
複数の磁気メモリセルの集積度を最大にすることができ
る。
【0038】この発明に従った磁性体記憶装置は、第1
の強磁性体層と、その第1の強磁性体層の上に形成され
た絶縁層と、その絶縁層の上に形成された第2の強磁性
体層とを含む複数の磁気メモリセルと、複数の磁気メモ
リセルの各々の第1の強磁性体層に向かい合う部分を有
する複数の第1の導電層と、複数の磁気メモリセルの各
々の第2の強磁性体層に向かい合う部分を有する複数の
第2の導電層とを備える。第1の導電層に電流を流すこ
とで生じる第1の磁場と、第2の導電層に電流を流すこ
とで生じる第2の磁場との合成磁場を複数の磁気メモリ
セルに印加することで複数の磁気メモリセルにデータを
書込む。複数の磁気メモリセルは千鳥状に配置される。
【0039】このように構成される、この発明に従った
磁性体記憶装置では、複数の磁気メモリセルが千鳥状に
配置されるため、複数の磁気メモリセルが、正方形の桝
目上に配置される場合に比べて複数のメモリセルを高密
度に配置することができ、磁性体記憶装置の集積度を向
上させることができる。
【0040】また好ましくは、複数の磁気メモリセルの
うちの互いに隣接する3つの磁気メモリセルが、ほぼ正
三角形の頂点に位置するように配置される。この場合、
磁気メモリセルを最も高密度に配置することができる。
【0041】また好ましくは、複数の第2の導電層の各
々は蛇行して延びる。蛇行して延びる複数の第2の導電
層の各々に向かい合うように複数の磁気メモリセルの各
々が配置される。
【0042】また好ましくは、複数の第1の導電層の各
々は、互いにほぼ平行に一方向に延び、複数の第2の導
電層の各々は、複数の第1の導電層の延びる方向に対し
て0°を超え90°未満の角度をなし、かつ互いにほぼ
平行に一方向に延びる。この場合、第1の導電層および
第2の導電層の長さを短くすることができる。
【0043】また好ましくは、磁性体記憶装置は、第1
の強磁性体層に向かい合うように設けられた反強磁性体
層をさらに備える。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0045】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に従った磁性体記憶装置の平面図である。図1
を参照して、この発明の実施の形態1に従った磁性体記
憶装置100は、磁気メモリセルとしてのTMR素子1
30a〜130fと、TMR素子130a〜130fに
向かい合う部分111a〜111cおよび112d〜1
12fを有する第2の導電層としてのビット線111お
よび112と、TMR素子130a〜130fに向かい
合う部分を有する第1の導電層としてのディジット線1
21〜123とを備える。ビット線111および112
に電流を流すことで生じる第2の磁場と、ディジット線
121〜123に電流を流すことで生じる第1の磁場と
の合成磁場をTMR素子130a〜130fに印加する
ことでTMR素子130a〜130fにデータを書込
む。TMR素子130a〜130fはディジット線12
1〜123側に配置された第1の強磁性体層と、ビット
線111および112側に配置された第2の強磁性体層
とを含む。第2の強磁性体層に向かい合うビット線11
1および112の部分111a〜111cおよび112
d〜112fは、第1の強磁性体に向かい合うディジッ
ト線121〜123の部分121a、121d、122
b、122e、123cおよび123fの延びる方向に
対して0°以上90°未満の角をなすように延びる。
【0046】磁性体記憶装置100は、ビット線111
および112に電流を流す第2の電流駆動手段212お
よび212と、ディジット線121〜123に電流を流
す第1の電流駆動手段221および222とを備える。
第2の電流駆動手段211および212と第1の電流駆
動手段221および222とは、TMR素子130a〜
130fにデータを書込むときに、ビット線111およ
び112が発生させる磁場の向きとディジット線121
〜123が発生させる磁場の向きとが0°以上90°未
満の角度をなすようにビット線111および112とデ
ィジット線121〜123とに電流を流す。
【0047】第2の強磁性体層に向かい合うビット線1
11および112の部分111a〜111cおよび11
2d〜112fは、第1の強磁性体層に向かい合うディ
ジット線121〜123の部分121a〜123fに対
してほぼ平行に延びる。
【0048】第1の磁気メモリセルとしてのTMR素子
130aに隣接するように設けられた第2の磁気メモリ
セルとしてのTMR素子130bを、磁性体記憶装置1
00はさらに備える。TMR素子130aに向かい合う
ビット線111の部分111aは、TMR素子130b
に向かい合うビット線111の部分111bが延びる方
向に対してほぼ平行に延びる。
【0049】半導体基板としてのシリコン基板(図1で
は示さず)上にディジット線121〜123が設けられ
る。複数本のディジット線121〜123は、互いに等
しい距離を隔ててほぼ平行に延びる。ディジット線12
1の両端には、第1の電流駆動手段221および222
が設けられており、ディジット線121および122
に、電流を流す。これにより、ディジット線121〜1
23が磁場を発生させる。この磁場がTMR素子130
a〜130fに印加される。
【0050】ディジット線121〜123上には、メモ
リセルを構成するTMR素子130a〜130fが配置
される。それぞれのTMR素子130a〜130fは規
則正しく配置される。この実施の形態では、長方形の隅
部上にそれぞれのTMR素子130bが配置される。
【0051】複数本のビット線111および112が蛇
行して延びる。ビット線111および112の両端部に
は、第2の電流駆動手段211および212が接続され
る。第2の電流駆動手段211および212がビット線
111および112に電流を流すことによって、ビット
線111および112が第2の磁場を発生させる。この
第2の磁場をTMR素子130a〜130fに印加する
ことでデータの書込を行なうことができる。ビット線1
11および112は蛇行して延びる。ビット線111の
一部分は、ディジット線121〜123と、その上のT
MR素子130a〜130cに重なり合う。同様に、ビ
ット線112の一部分は、ディジット線121、122
および123と、その上のTMR素子130d〜130
fに重なり合う。
【0052】図2は、図1中のII−II線に沿った断
面図である。図3は、図2中のTMR素子130dを拡
大して示す断面図である。図2および図3を参照して、
磁性体記憶装置100は、第1の強磁性体層135と、
その第1の強磁性体層135上に形成された絶縁層13
4と、その絶縁層134の上に形成された第2の強磁性
体層139とを含む第1の磁気メモリセルとしてのTM
R素子130d、130eおよび130fと、第1の強
磁性体層135に向かい合う部分121d、122eお
よび123fを有する第1の導電層としてのディジット
線121、122および123と、第2の強磁性体層1
39に向かい合う部分112d〜112fを有する第2
の導電層としてのビット線112とを備える。
【0053】ディジット線121、122および123
に電流を流すことで生じる第1の磁場と、ビット線11
2に電流を流すことで生じる第2の磁場との合成磁場を
TMR素子130d〜130fに印加することでTMR
素子130d〜130fにデータを書込む。第1の強磁
性体層135に向かい合うディジット線121〜123
の部分121d、122eおよび123fが延びる方向
に対して、第2の強磁性体層139に向かい合うビット
線112の部分112d〜112fは、0°を超え90
°未満の角をなすように延びる。また、磁性体記憶装置
100は、第1の強磁性体層135に向かい合うように
設けられた反強磁性体層136をさらに備える。
【0054】図2で示すように、半導体基板としてのシ
リコン基板1の表面には、互いに等しい距離を隔ててト
レンチ1hが形成されている。トレンチ1h内には、分
離絶縁膜としてのシリコン酸化膜2が埋込まれている。
シリコン酸化膜2で囲まれた領域が能動領域であり、こ
の領域に電界効果型トランジスタが形成されている。そ
れぞれの電界効果型トランジスタは、シリコン基板1の
表面上にゲート酸化膜5を介在させて形成されたワード
線11〜13と、ワード線11〜13の両側に形成され
た不純物領域3とにより構成される。この複数の電界効
果型トランジスタは、磁性体記憶装置100のアクセス
装置である。
【0055】シリコン基板1の上に層間絶縁膜20が形
成されている。層間絶縁膜20はゲート電極としてのワ
ード線11〜13を覆う。層間絶縁膜20には不純物領
域3に達するコンタクトホール20hが形成されてい
る。コンタクトホール20hには、導電性のプラグ層1
42が埋込まれており、プラグ層142が不純物領域3
に達する。
【0056】層間絶縁膜20上には、ディジット線12
1〜123と、パッド層143とが形成されている。デ
ィジット線121〜123は、紙面の手前側から奥側へ
延びる。ディジット線121〜123に電流を流すこと
により、ディジット線121〜123を中心として磁場
が発生する。この磁場がTMR素子130d〜130f
に磁場が印加される。
【0057】ディジット線121〜123は、それぞれ
TMR素子130d〜130fと向かい合う部分121
d、122eおよび123fを有する。ディジット線1
21〜123から離隔するようにパッド層143が設け
られる。パッド層143は、層間絶縁膜20上でプラグ
層142に接続されるように設けられる。
【0058】ディジット線121〜123とパッド層1
43とを覆うように、層間絶縁膜20上に別の層間絶縁
膜30が設けられる。層間絶縁膜30には、パッド層1
43に達するコンタクトホール30hが設けられてお
り、コンタクトホール30hをプラグ層144が充填し
ている。
【0059】層間絶縁膜30上に読出配線141が設け
られている。読出配線141の一方端はプラグ層144
および142を介して不純物領域3に電気的に接続され
ている。読出配線141の他方端はTMR素子130d
〜130fに接続されている。層間絶縁膜40には、読
出配線141に達するコンタクトホール40hが形成さ
れている。コンタクトホール40hを埋込むようにTM
R素子130d〜130fが設けられている。TMR素
子130d〜130fの各々は、読出配線141に接続
されている。
【0060】層間絶縁膜40上にはビット線112が形
成されている。図2に示すビット線112はすべて接続
されている。ビット線112は、TMR素子130d〜
130fに電気的に接続される。TMR素子130d〜
130fは、図3で示す積層構造を有する。
【0061】図3を参照して、TMR素子130dは、
下地・保護層138および137と、反強磁性体層13
6と、第1の強磁性体層135と、絶縁層134と、第
2の強磁性体層139と、保護層131とを順に積層し
た構造とされる。
【0062】下地・保護層138はタンタル(Ta)か
らなる。下地・保護層137は、ニッケル−鉄(NiF
e)からなる。反強磁性体層136はピン層であり、イ
リジウム−マンガン(IrMn)からなる。第1の強磁
性体層135は、コバルト−鉄(CoFe)からなる。
絶縁層134は酸化アルミニウム(AlOx)からな
る。第2の強磁性体層139は、コバルト−鉄(CoF
e)層133と、ニッケル−鉄(NiFe)層132か
らなり、第2の強磁性体層139はフリー層である。保
護層131は、タンタル(Ta)からなる。なお、図1
に示す他のTMR素子130a〜130cおよび130
e〜130fも、図3と同様の積層構造とされる。ま
た、TMR素子の構造については、図3のものに限定さ
れるものではなく、既に知られているさまざまなTMR
素子を使用することができる。
【0063】図4は、TMR素子130bに印加される
磁場を説明するために示すTMR素子の平面図である。
図4を参照して、TMR素子130bにデータを書込む
場合には、第2の電流駆動手段211および212は、
矢印211aで示す方向にビット線111に電流を流
す。これにより、ビット線111により、矢印1111
で示す向きと大きさを有する第2の磁場が生じる。第1
の電流駆動手段221および222は、ディジット線1
22に矢印222aで示す方向に電流を流す。これによ
り、ディジット線122が矢印1221で示す向きと大
きさを有する第1の磁場が発生する。
【0064】なお、図4において、TMR素子130b
内の第2の強磁性体層の磁化容易軸は、ディジット線1
22が延びる方向とほぼ直交する方向に延びる。すなわ
ち、矢印1111および1221で示す方向に磁化容易
軸が配置されている。
【0065】図5は、TMR素子130bに印加される
磁場を示す図である。図5を参照して、TMR素子13
0bには、矢印1111で示す向きと大きさを有する磁
場と、矢印1221で示す向きと大きさを有する磁場が
印加される。この2つの矢印の向きはほぼ等しいので、
この2つの磁場を合成した合成磁場は、矢印1301で
示す向きと大きさを有する。この磁場は、磁化容易軸H
easyと平行な方向を有し、TMR素子130bの第
2の強磁性体層139の磁化の向きを反転させるために
必要なしきい値+Hthを超える。
【0066】図6は、TMR素子130cに印加される
磁場を説明するために示すTMR素子130cの平面図
である。図6を参照して、TMR素子130cは、TM
R素子130bと同様にビット線111と向かい合う。
図4で示すように、ビット線111には矢印211aで
示す方向に電流が流れるため、図6でも、ビット線11
1には、矢印211aで示す方向に電流が流れる。これ
により、ビット線111は、矢印1112で示す向きと
大きさを有する磁場を発生させる。
【0067】ディジット線123には電流が流れない。
しかしながら、隣のディジット線122には、矢印22
2aで示す方向に電流が流れる。この電流が矢印122
2で示す向きと大きさを有する磁場を生じさせる。この
磁場がTMR素子130cに印加される。矢印1112
の向きは、矢印1222の向きと正反対であり、180
°の角度をなす。なお、TMR素子130cの磁化容易
軸は矢印1112および1222の延びる向きであり、
その向きはディジット線123の延びる方向とほぼ直交
する方向である。
【0068】図7は、TMR素子130cに印加される
磁場を示す図である。図7を参照して、TMR素子13
0cには、矢印1112で示す向きと大きさを有する磁
場と、矢印1222で示す向きと大きさを有する磁場が
印加される。この磁場は、互いに正反対の方向を向く。
すなわち、ビット線111が発生させる磁場と、ディジ
ット線122が発生させる磁場の向きとはほぼ180°
をなす。このため、矢印1112および1222で示す
磁場を合成した磁場の向きと大きさは矢印1302で示
される。この磁場の大きさは矢印1112で示す磁場の
大きさよりも小さくなっている。そのため、この合成さ
れた磁場は、TMR素子130cにデータを書込むため
に必要なしきい値−Hthよりも十分に小さくなる。そ
の結果、隣接するTMR素子130cで誤って書込まれ
ることがない。
【0069】図8および図9は、図2で示す磁性体記憶
装置の製造方法を説明するための断面図である。図8を
参照して、まずシリコン基板1の表面にレジストパター
ンを形成し、このレジストパターンに従ってシリコン基
板1をエッチングする。これによりトレンチ1hを形成
する。トレンチ1hを埋込むようにシリコン酸化膜2を
形成する。シリコン基板1の上にシリコン酸化膜とドー
プトポリシリコン膜を形成する。ドープトポリシリコン
膜上にレジストパターンを形成し、このレジストパター
ンに従ってドープトポリシリコン膜およびシリコン酸化
膜をエッチングする。これにより、ゲート酸化膜5とワ
ード線11〜13を形成する。
【0070】ワード線11〜13をマスクとしてシリコ
ン基板1に不純物イオンを注入する。これにより不純物
領域3を形成する。シリコン基板1上にワード線11〜
13を覆うように層間絶縁膜20を形成する。
【0071】図9を参照して、層間絶縁膜20上に、た
とえば、ドープトポリシリコン層またはアルミニウム層
により構成される導電層を形成する。導電層上にレジス
トパターンを形成し、このレジストパターンに従って導
電層をエッチングする。これによりパッド層143と、
ディジット線121〜123を形成する。パッド層14
3とディジット線121〜123とを覆うように層間絶
縁膜30を形成する。層間絶縁膜30上にレジストパタ
ーンを形成し、このレジストパターンに従って層間絶縁
膜30をエッチングする。これにより、パッド層143
に達するコンタクトホール30hを形成する。コンタク
トホール30hを充填するようにプラグ層144を形成
する。
【0072】図2を参照して、層間絶縁膜30上に、た
とえば、アルミニウムまたはポリシリコンからなる導電
層を形成する。導電層上にレジストパターンを形成し、
レジストパターンに従って導電層をエッチングする。こ
れにより読出配線141を形成する。読出配線141上
に、TMR素子を構成する各層の積層体を形成する。こ
の積層体上にレジストパターンを形成し、レジストパタ
ーンに従って積層体をエッチングする。これにより、T
MR素子130d〜130fを形成する。TMR素子1
30d〜130fを覆うように層間絶縁膜40を形成す
る。層間絶縁膜40上にたとえばアルミニウム層からな
る導電層を形成し、導電層上にレジストパターンを形成
する。レジストパターンをマスクとして導電層をエッチ
ングすることによりビット線112を形成する。これに
より図2で示す磁性体記憶装置100が完成する。
【0073】このように構成された、この発明の実施の
形態1に従った磁性体記憶装置100では、まず図4お
よび図5で示すように、あるTMR素子130bにデー
タを書込む場合には、ビット線111を電流が流れるこ
とによって生じる第2の磁場と、ディジット線122を
電流が流れることによって生じる第1の磁場とが同じ向
きとなる。そのため、この2つの磁場が形成する合成磁
場は、従来の合成磁場よりも大きくなる。そのため、確
実にこのTMR素子130bでデータの書込を行なうこ
とができる。また、ビット線111およびディジット線
122に流す電流を小さくしても、矢印1111および
1221で示す2つの磁場が効率よく合成されて強め合
うため、しきい値を超えることができる。なお、ビット
線111およびディジット線122に流れる電流量は第
2の電流駆動手段211および212と第1の電流駆動
手段221および222とにより調整することができ
る。
【0074】これに対して、図6および図7で示すよう
に、データが書込まれるセルと隣接するTMR素子13
0cでは、共通するビット線111が生じさせる磁場
と、ディジット線122が生じさせる磁場の向きは互い
に正反対の方向となるため、これらの磁場が合成されて
弱い磁場が発生する。この弱い磁場は、しきい値を超え
にくくなるため、隣接するセルで誤って書込まれること
を防止することができる。
【0075】なお、逆のデータを書込む場合には、図4
中のディジット線122およびビット線111に逆方向
の電流を流す。このように、ビット線111の配置をジ
グザグとすることにより、非選択のTMR素子へのデー
タの誤った書込を防止することができる。
【0076】(実施の形態2)図10は、この発明の実
施の形態2に従った磁性体記憶装置の平面図である。図
10を参照して、この発明の実施の形態2に従った磁性
体記憶装置100は、第1の導電層としてのディジット
線121〜123と、ディジット線121〜123の上
に設けられたメモリセルとしてのTMR素子130a〜
130fと、TMR素子130a〜130f上に設けら
れた第2の導電層としてのビット線111および112
と、ディジット線121および123に電流を流す第1
の電流駆動手段221および222と、ビット線111
および112に電流を流す第2の電流駆動手段211お
よび212とを備える。TMR素子130a〜130f
の構造は図3で示される。TMR素子130a〜130
fは、ディジット線121〜123側に位置する第1の
強磁性体層135と、ビット線111および112側に
位置する第2の強磁性体層139とを有する。
【0077】磁性体記憶装置100は、図3で示す第1
の強磁性体層135と、その第1の強磁性体層135の
上に形成された絶縁層134と、その絶縁層134上に
形成された第2の強磁性体層139とを含む。磁性体記
憶装置100は、第1の磁気メモリセルとしてのTMR
素子130a〜130fと、第1の強磁性体層135に
向かい合う部分121a、121d、122b、122
e、123cおよび123fを有する第1の導電層とし
てのディジット線121〜123と、第2の強磁性体層
139に向かい合う部分111a〜111cおよび11
2d〜112fを有する第2の導電層としてのビット線
111および112とを備える。
【0078】図10で示すこの発明の実施の形態2に従
った磁性体記憶装置100では、ビット線111および
112とディジット線121〜123とが、TMR素子
130a〜130f近傍で0°を超え90°未満の角度
をなすように延びる点で、実施の形態1に従った磁性体
記憶装置と異なる。
【0079】第2の強磁性体層139に向かい合うビッ
ト線111および112の部分111a〜111cおよ
び112d〜112fは、第1の強磁性体層135に向
かい合うディジット線121〜123の部分121a、
121d、122b、122e、123cおよび123
fが延びる方向に対して、0°を超え90°未満の各角
度をなすように延びる。
【0080】第1の磁気メモリセルとしてのTMR素子
130aに隣接するように設けられた第2の磁気メモリ
セルとしてのTMR素子130bを、磁性体記憶装置1
00はさらに備える。TMR素子130aに向かい合う
ビット線111の部分は、TMR素子130bに向かい
合うビット線111の部分が延びる方向に対してほぼ9
0°の角度をなすように延びる。
【0081】ビット線111および112はジグザグ状
に配置され、たとえば隣り合うTMR素子130aおよ
び130b上でビット線111が延びる方向は互いに異
なる。
【0082】図11は、TMR素子130bに印加され
る磁場を説明するために示すTMR素子130bの平面
図である。図11を参照して、TMR素子130bにデ
ータを書込む場合には、ビット線111には、矢印21
1aで示す方向に電流を流す。これにより、ビット線1
11の下に位置するTMR素子130bには、矢印11
11で示す向きと大きさを有する磁場が印加される。
【0083】ディジット線122には、矢印222aで
示す向きに電流を流す。これにより、ディジット線12
2の上に位置するTMR素子130bには、矢印122
1で示す向きと大きさを有する磁場が印加される。2つ
の矢印1111および1221がなす角度θ1は90°
より小さい。2つの矢印1111および1221を合成
して、矢印1301で示す向きと大きさを有する磁場が
TMR素子130bに印加される。矢印1111と矢印
1221とがなす角度は90°よりも小さいため、矢印
1301で示す合成磁場の大きさは、ビット線111と
ディジット線122が直交している場合に比べて大きく
なる。
【0084】図12は、TMR素子130cに印加され
る磁場を説明するために示すTMR素子130cの平面
図である。図12を参照して、TMR素子130cに
は、データの書きこみを予定していない。しかしなが
ら、ビット線111には、矢印211aで示す方向に電
流が流れる。これにより、ビット線111の下に位置す
るTMR素子130cには、矢印1112で示す向きと
大きさを有する磁場が印加される。ディジット線123
には電流が流れない。しかしながら、隣のディジット線
123に矢印222aで示す方向に電流が流れる。この
電流が矢印1222で示す大きさと向きを有する磁場を
TMR素子130cに印加する。この矢印1112と矢
印1222とは、90°を超え180°未満の鈍角θ2
をなす。そのため、矢印1112と矢印1222が合成
されて矢印1302で示す向きと大きさを有する磁場が
TMR素子130cに印加される。
【0085】このように構成された、この発明の実施の
形態2に従った磁性体記憶装置では、実施の形態1で示
した磁性体記憶装置と同様の効果がある。すなわち、図
11で示すように、データを書込みたいセルには、従来
と比べて大きな合成磁場が印加されるため、確実にデー
タを書込むことができる。これに対して、データの書込
を望まないTMR素子130cに対しては、従来より弱
い磁場が印加される。そのためデータが誤って書込まれ
るのを防止することができる。
【0086】さらに、ビット線111および112をデ
ィジット線121〜123に対して斜めに配置すること
により、ビット線111および112の長さを短くする
ことができ、配線遅延などの問題が発生するのを防止す
ることができる。
【0087】(実施の形態3)図13は、この発明の実
施の形態3に従った磁性体記憶装置の平面図である。図
13を参照して、この発明の実施の形態3に従った磁性
体記憶装置100では、実施の形態2に従った磁性体記
憶装置100と、ビット線111および112の延びる
方向が異なる。すなわち、実施の形態3に従った磁性体
記憶装置100では、TMR素子130a〜130f上
では、ビット線111および112は、同じ方向に向か
って延びている。すなわち、磁性体記憶装置100は、
第1の磁気メモリセルとしてのTMR素子130aに隣
接するように設けられた第2の磁気メモリセルとしての
TMR素子130bをさらに備える。TMR素子130
aに向かい合うビット線111の部分111aは、TM
R素子130bに向かい合うビット線111の部分が延
びる方向に対してほぼ平行に延びる。
【0088】このように構成された、この発明の実施の
形態3に従った磁性体記憶装置でも、実施の形態1に従
った磁性体記憶装置と同様の効果がある。
【0089】(実施の形態4)図14は、この発明の実
施の形態4に従った磁性体記憶装置の平面図である。図
14を参照して、この発明の実施の形態4に従った磁性
体記憶装置100は、第1の導電層としてのディジット
線121〜124と、ディジット線121〜124の上
に設けられたTMR素子130a〜130nと、TMR
素子130a〜130n上に設けられたビット線111
〜113と、ディジット線121に電流を流す第1の電
流駆動手段221および222と、ビット線111〜1
13に電流を流す第2の電流駆動手段211〜212と
を備える。
【0090】それぞれのTMR素子130a〜130n
は、図3と同様の構造を有する。すなわち、TMR素子
130a〜130nは、ディジット線121〜124側
に位置する第1の強磁性体層135と、ビット線111
〜113側に位置する第2の強磁性体層139とを有す
る。
【0091】磁性体記憶装置100は、第1の強磁性体
層135と、その第1の強磁性体層135の上に形成さ
れた絶縁層134と、その絶縁層134上に形成された
第2の強磁性体層139とを含む複数の磁気メモリセル
としてのTMR素子130a〜130nと、複数のTM
R素子130a〜130nの各々の第1の強磁性体層1
35に向かい合う部分121a〜121g、122b〜
122i、123c〜123jおよび124k〜124
nを有する複数の第1の導電層としてのディジット線1
21〜124と、複数のTMR素子130a〜130n
の各々の第2の強磁性体層139に向かい合う部分11
1a〜111k、112d〜112mおよび113g〜
113nを有する複数の第2の導電層としてのビット線
111〜113とを備える。ビット線111〜113に
電流を流すことで生じる第2の磁場と、ディジット線1
21〜124に電流を流すことで生じる第1の磁場との
合成磁場をTMR素子130a〜130nに印加するこ
とでTMR素子130a〜130nにデータを書込む。
【0092】複数のTMR素子130a〜130nは、
千鳥状に配置される。複数のTMR素子130a〜13
0nのうちの互いに隣接する3つのTMR素子130
e、130fおよび130jが、ほぼ正三角形の頂点に
位置するように配置される。すなわち、TMR素子13
0eと、TMR素子130fと、TMR素子130jと
の間の距離は、それぞれdであり等しい。同様に、他の
TMR素子130a〜130nも、正三角形の頂点に位
置するように配置される。第2の導電層としてのビット
線111〜113は蛇行して延びる。その蛇行して延び
るビット線111〜113に向かい合うように千鳥状に
TMR素子130a〜130nが配置される。ディジッ
ト線121〜124と、ビット線111〜113の部分
のうち、TMR素子130a〜130nに向かい合う部
分は、互いに直交するように延びている。
【0093】第2の電流駆動手段211および212と
第1の電流駆動手段221および222とは、TMR素
子130a〜130nにデータを書込むときに、ビット
線111〜113が発生させる磁場の向きとディジット
線121〜124が発生させる磁場の向きとが0°以上
90°未満の角度をなすようにビット線111〜113
とディジット線121〜124とに電流を流す。
【0094】このように構成された、この発明の実施の
形態4に従った磁性体記憶装置では、複数のTMR素子
130a〜130nが千鳥状に配置されているため、T
MR素子が長方形の各頂点に配置されている場合に比べ
て高密度にTMR素子130a〜130nを配置するこ
とができる。そのため、磁性体記憶装置の集積度を向上
させることができる。
【0095】さらに、TMR素子130a〜130nの
加工精度を確保するために、あるTMR素子と隣り合う
TMR素子との間隔は一定以上確保する必要がある。そ
のため、隣接するTMR素子間の距離を一定とした場合
には、図14で示すように、各TMR素子130a〜1
30nを千鳥状、好ましくは、正三角形の頂点に位置す
るように配置すれば、高密度でTMR素子を配置でき
る。さらに、従来と同様の集積度を実現する場合には、
隣り合うTMR素子間の距離を大きくすることができ
る。その結果、隣接するディジット線またはビット線に
よる磁場の影響を受けることを防止することができ、書
込を予定しないTMR素子に、誤ってデータが書込まれ
ることを防止することができる。
【0096】(実施の形態5)図15は、この発明の実
施の形態5に従った磁性体記憶装置の平面図である。図
15を参照して、この発明の実施の形態5に従った磁性
体記憶装置100は、複数の第1の導電層としてのディ
ジット線121〜124と、第1の導電層の上に形成さ
れた複数の磁気メモリセルとしてのTMR素子130a
〜130nと、TMR素子130a〜130n上に配置
された第2の導電層としてのビット線111〜115
と、ディジット線121〜124に電流を流す第1の電
流駆動手段221および222と、ビット線111〜1
15に電流を流す第2の電流駆動手段211および21
2とを備える。複数のTMR素子130a〜130n
は、図3で示す構造を有し、ディジット線121〜12
4側に位置する第1の強磁性体層135と、ビット線1
11〜115側に位置する第2の強磁性体層139とを
有する。
【0097】磁性体記憶装置100は、第1の強磁性体
層135と、その第1の強磁性体層135上に形成され
た絶縁層134と、その絶縁層134の上に形成された
第2の強磁性体層139とを含む第1の磁気メモリセル
としてのTMR素子130a〜130nと、第1の強磁
性体層135に向かい合う部分121a〜121j、1
22b〜122k、123c〜123mおよび124d
〜124nを有する第1の導電層としてのディジット線
121〜124と、第2の強磁性体層139に向かい合
う部分111a、112b〜112e、113d〜11
3j、114i〜114mおよび115nを有する第2
の導電層としてのビット線111〜115とを備える。
【0098】ディジット線121〜124に電流を流す
ことで生じる第1の磁場と、ビット線111〜115に
電流を流すことで生じる第2の磁場との合成磁場をTM
R素子130a〜130nに印加することでTMR素子
130a〜130nにデータを書込む。
【0099】第2の強磁性体層139に向かい合うビッ
ト線111〜115の部分111a、112b〜112
e、113d〜113j、114i〜114mおよび1
15nは、第1の強磁性体層135に向かい合うディジ
ット線121〜124の部分121a〜121j、12
2b〜122k、123c〜123m、124d〜12
4nの部分が延びる方向に対して0°を超え90°未満
の角をなすように延びる。複数のTMR素子130a〜
130nは千鳥状に配置される。
【0100】複数のTMR素子130a〜130nは、
平行四辺形の各頂点に配置される。複数のTMR素子1
30a〜130nのうち、隣接する3つのTMR素子1
30f、130gおよび130mはほぼ正三角形の頂点
に位置するように配置する。隣接する3つのTMR素子
130f、130gおよび130mの間の距離は、それ
ぞれdであり等しい。
【0101】第2の電流駆動手段211および212と
第1の電流駆動手段221および222とは、TMR素
子130a〜130nにデータを書込むときに、ビット
線111〜113が発生させる磁場の向きとディジット
線121〜124が発生させる磁場の向きとが0°以上
90°未満の角度をなすようにビット線111〜113
とディジット線121〜124とに電流を流す。
【0102】このように構成された、この発明の実施の
形態5に従った磁性体記憶装置100では、ビット線1
11〜113は、ディジット線121〜124に対して
傾斜するように実施の形態2に従った磁性体記憶装置と
同様の効果がある。さらに、TMR素子130a〜13
0nは千鳥状に配置されるため実施の形態4に従った磁
性体記憶装置と同様の効果がある。
【0103】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、上記実施の形態はさまざまに変形することが可
能である。まず、ディジット線を蛇行させてもよい。ま
た、ディジット線とビット線の両方を蛇行させてもよ
い。
【0104】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0105】
【発明の効果】この発明に従えば、書込を予定しないセ
ルに誤ってデータを書込むことを防止することができる
磁性体記憶装置を提供することができる。
【0106】この発明に従えば、高集積化が可能な磁性
体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従った磁性体記憶
装置の平面図である。
【図2】 図1中のII−II線に沿った断面図であ
る。
【図3】 図2中のTMR素子130dを拡大して示す
断面図である。
【図4】 TMR素子130bに印加される磁場を説明
するために示すTMR素子の平面図である。
【図5】 TMR素子130bに印加される磁場を示す
図である。
【図6】 TMR素子130cに印加される磁場を説明
するために示すTMR素子130cの平面図である。
【図7】 TMR素子130cに印加される磁場を示す
図である。
【図8】 図2で示す磁性体記憶装置の製造方法の第1
工程を示す断面図である。
【図9】 図2で示す磁性体記憶装置の製造方法の第2
工程を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態2に従った磁性体記
憶装置の平面図である。
【図11】 TMR素子130bに印加される磁場を説
明するために示すTMR素子130bの平面図である。
【図12】 TMR素子130cに印加される磁場を説
明するために示すTMR素子130cの平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態3に従った磁性体記
憶装置の平面図である。
【図14】 この発明の実施の形態4に従った磁性体記
憶装置の平面図である。
【図15】 この発明の実施の形態5に従った磁性体記
憶装置の平面図である。
【図16】 従来のMRAMの平面図である。
【図17】 図16中のXVII−XVII線に沿った
断面図である。
【図18】 TMR素子530dに印加される磁場を示
す図である。
【図19】 TMR素子530eに印加される磁場を示
す図である。
【図20】 TMR素子530gに印加される磁場を示
す図である。
【図21】 TMR素子530dと、それに隣接するT
MR素子530eおよび530gに印加される磁場の向
きと大きさを示すグラフである。
【符号の説明】
100 磁性体記憶装置、111〜115 ビット線、
111a〜111c,112〜112f,113d〜1
13j,114i〜114k,115n,121a〜1
21j,122b〜122k,123c〜123m,1
24d〜124n 部分、121〜124 ビット線、
130a〜130n TMR素子、134 絶縁層、1
35 第1の強磁性体層、139 第2の強磁性体層、
211,212 第2の電流駆動手段、221,222
第1の電流駆動手段。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の強磁性体層と、その第1の強磁性
    体層の上に形成された絶縁層と、その絶縁層の上に形成
    された第2の強磁性体層とを含む第1の磁気メモリセル
    と、 前記第1の強磁性体層に向かい合う部分を有する第1の
    導電層と、 前記第2の強磁性体層に向かい合う部分を有する第2の
    導電層とを備え、 前記第1の導電層に電流を流すことで生じる第1の磁場
    と、前記第2の導電層に電流を流すことで生じる第2の
    磁場との合成磁場を前記第1の磁気メモリセルに印加す
    ることで前記第1の磁気メモリセルにデータを書込み、 前記第2の強磁性体層に向かい合う前記第2の導電層の
    部分は、前記第1の強磁性体層に向かい合う前記第1の
    導電層の部分が延びる方向に対して0°以上90°未満
    の角度をなすように延びる、磁性体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の導電層に電流を流す第1の電
    流駆動手段と、前記第2の導電層に電流を流す第2の電
    流駆動手段とをさらに備え、前記第1の電流駆動手段と
    前記第2の電流駆動手段は、前記第1の磁気メモリセル
    にデータを書込むときに前記第1の導電層が発生させる
    磁場の向きと前記第2の導電層が発生させる磁場の向き
    とが0°以上90°未満の角度をなすように前記第1の
    導電層と前記第2の導電層とに電流を流す、請求項1に
    記載の磁性体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の強磁性体層に向かい合う前記
    第2の導電層の部分は、前記第1の強磁性体層に向かい
    合う前記第1の導電層の部分が延びる方向に対してほぼ
    平行に延びる、請求項1または2に記載の磁性体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の強磁性体層に向かい合う前記
    第2の導電層の部分は、前記第1の強磁性体層に向かい
    合う前記第1の導電層の部分が延びる方向に対して0°
    を超え90°未満の角度をなすように延びる、請求項1
    または2に記載の磁性体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の磁気メモリセルに隣接するよ
    うに設けられた第2の磁気メモリセルをさらに備え、前
    記第1の磁気メモリセルに向かい合う前記第2の導電層
    の部分は、前記第2の磁気メモリセルに向かい合う前記
    第2の導電層の部分が延びる方向に対して0°を超え9
    0°未満の角度をなすように延びる、請求項1から4の
    いずれか1項に記載の磁性体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の磁気メモリセルに隣接するよ
    うに設けられた第2の磁気メモリセルをさらに備え、前
    記第1の磁気メモリセルに向かい合う前記第2の導電層
    の部分は、前記第2の磁気メモリセルに向かい合う前記
    第2の導電層の部分が延びる方向に対してほぼ平行に延
    びる、請求項1から4のいずれか1項に記載の磁性体記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の強磁性体層に向かい合うよう
    に設けられた反強磁性体層をさらに備えた、請求項1か
    ら6のいずれか1項に記載の磁性体記憶装置。
  8. 【請求項8】 複数の前記磁気メモリセルをさらに備
    え、複数の前記磁気メモリセルは、千鳥状に配置され
    る、請求項1から7のいずれか1項に記載の磁性体記憶
    装置。
  9. 【請求項9】 複数の前記磁気メモリセルのうちの互い
    に隣接する3つの前記磁気メモリセルが、ほぼ正三角形
    の頂点に位置するように配置される、請求項8に記載の
    磁性体記憶装置。
  10. 【請求項10】 第1の強磁性体層と、その第1の強磁
    性体層の上に形成された絶縁層と、その絶縁層の上に形
    成された第2の強磁性体層とを含む複数の磁気メモリセ
    ルと、 複数の前記磁気メモリセルの各々の前記第1の強磁性体
    層に向かい合う部分を有する複数の第1の導電層と、 複数の前記磁気メモリセルの各々の前記第2の強磁性体
    層に向かい合う部分を有する複数の第2の導電層とを備
    え、 前記第1の導電層に電流を流すことで生じる第1の磁場
    と、前記第2の導電層に電流を流すことで生じる第2の
    磁場との合成磁場を複数の前記磁気メモリセルに印加す
    ることで複数の前記磁気メモリセルにデータを書込み、 複数の前記磁気メモリセルは千鳥状に配置される、磁性
    体記憶装置。
  11. 【請求項11】 複数の前記磁気メモリセルのうちの互
    いの隣接する3つの前記磁気メモリセルが、ほぼ正三角
    形の頂点に位置するように配置される、請求項10に記
    載の磁性体記憶装置。
  12. 【請求項12】 複数の前記第2の導電層の各々は蛇行
    して延び、蛇行して延びる複数の前記第2の導電層の各
    々に向かい合うように複数の前記磁気メモリセルの各々
    が配置される、請求項10または11に記載の磁性体記
    憶装置。
  13. 【請求項13】 複数の前記第1の導電層の各々は、互
    いにほぼ平行に一方向に延び、複数の前記第2の導電層
    の各々は、複数の前記第1の導電層の延びる方向に対し
    て0°を超え90°未満の角度をなし、かつ互いにほぼ
    平行に一方向に延びる、請求項10または11に記載の
    磁性体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の強磁性体層に向かい合うよ
    うに設けられた反強磁性体層をさらに備えた、請求項1
    0から13のいずれか1項に記載の磁性体記憶装置。
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