JP2003188316A - セラミックdbc基板およびその製造方法。 - Google Patents
セラミックdbc基板およびその製造方法。Info
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Abstract
る方法を提供する。 【解決手段】 セラミック基板の表面に金属銅の薄膜を
形成した後、前記金属銅の薄膜の上に酸化銅を介して銅
板を載置して加熱することにより、銅板とセラミックス
基板を充分な結合強度で接合する。
Description
C基板およびその製造方法に関し、特に本発明は、銅回
路板をセラミックス基板に強固に接着させてなるセラミ
ックスDBC基板とその製造方法に関する。
ール化、高集積化、高信頼性化および低価格化が急速に
進んでいる。これらの実現のためにセラミックス基板上
に直接銅回路板を接着し、放熱性を大幅に向上させ、か
つ銅回路上に直接半導体を実装することのできる放熱性
の優れた半導体実装基板(以下、DBC基板と称する)
が実現されており、例えばパワートランジスタモジュー
ル、高周波パワートランジスタ、大容量パワートランジ
スタあるいはイグナイタ用パワートランジスタ等にアル
ミナDBC基板や窒化アルミニウムDBC基板が実用化
されている(特許文献1、2参照)。
献1、2に記載されているようなDBC基板における銅
回路板は、基板表面の酸化物とCuOの共融相を介して
接着するものが一般的であるが、この基板は製造時の処
理条件のコントロールが難しく、しかも接着強度の点で
やや信頼性に欠ける欠点を有していた。
になされたものであり、前記DBC基板における銅回路
板を強固に接着するための技術を提案することを目的と
する。
課題を解決すべく種々検討した結果、セラミックス基板
の表面に薄い金属銅被膜層を形成した後、前記金属銅被
膜層の上に酸化銅を介して銅回路板を載置し加熱するこ
とにより、これらを極めて強固に接着できることを見出
した。即ち、本発明は、金属銅被膜層を有するセラミッ
ク基板の表面に、その金属銅被膜層を介して銅回路板が
形成されてなるセラミックDBC基板であって、前記銅
回路板を、前記金属銅被膜層もしくは該銅回路板のいず
れか一方の接着面に形成した酸化銅と銅回路板の銅との
共晶相を介してセラミック基板に接着してなることを特
徴とするセラミックDBC基板である。なお、本発明に
おいて、セラミック基板は、窒化アルミニウムであるこ
とが好ましい。
スパッタリング法または真空蒸着法により金属銅被膜層
を形成した後、前記金属銅被膜層上に酸化銅を介して銅
回路板を載置し加熱することを特徴とするセラミックD
BC基板の製造方法である。なお、本発明において、前
記酸化銅の厚さは、0.3〜5μmであること、および
銅回路板載置後の加熱は、1068〜1075℃の温度
で行うことが好ましい。
スDBC基板について説明する。本発明に係るDBC基
板によれば、セラミックス基板の表面にスパッタリング
法、化学銅めっき法および真空蒸着法から選ばれるいず
れかの方法で金属銅被膜層を形成することが必要であ
る。その理由は、セラミックス基板の表面に直接形成さ
れる金属銅被膜層は、その後に銅回路板が接着されるた
め、極めて強固にセラミックス基板の表面に接着してい
ることが重要であり、前記スパッタリング法、化学銅め
っき法および真空蒸着法は、いずれもセラミックス基板
の表面に極めて強固に接着された金属銅被膜層を形成す
ることができるからである。なお、前記セラミックス基
板の表面は、予め清浄化処理やアンカーとなる凹凸加工
を施しておくことが有利である。
mの範囲であることが有利である。その理由は、0.3
μmより薄いと金属銅被膜層に銅回路板を効率的に接着
させることが困難であるからであり、一方5μmより厚
い金属銅被膜層は、形成に長時間を要し効率的でないか
らである。また本発明によれば、前記スパッタリング
法、化学銅めっき法あるいは真空蒸着法によって形成さ
れた金属被膜層は、形成された後1068〜1075℃
の温度で熱処理を施すことが有利である。
の金属銅被膜層の上に酸化銅を介して銅回路板を載置し
加熱することが必要である。その理由は、金属銅被膜層
の上に酸化銅を介して銅回路板を載置し加熱することに
より、酸化銅によって銅の融点を低下させることがで
き、極めて容易にしかも強固に金属銅被膜層と銅回路板
を接着することができるからである。なお、前記スパッ
タリング法、化学銅めっき法および真空蒸着法等によっ
て金属銅被膜層を直接厚く形成することも考えられる
が、前記方法はいずれも膜の生成速度が極めて遅いた
め、効率的でない。
路板との間の酸化銅は、金属銅被膜層あるいは銅回路板
のいずれか少なくとも一方の表面に形成された酸化被膜
であることが好ましい。その理由は、前記酸化銅は、前
記金属銅被膜層と銅回路板の表面の融点を低下させて、
金属銅被膜層と銅回路板を融合させる目的で介在させる
ものであり、前記金属銅被膜層あるいは銅回路板のいず
れか少なくとも一方の表面に形成された酸化被膜は、極
めて効率的に金属銅被膜層あるいは銅回路板の表面を溶
融させることができるからである。
計が0.3〜5μmであることが好ましい。その理由
は、0.3μmより薄いと金属銅被膜層あるいは銅回路
板の表面を効率的に溶融させることが困難であるからで
あり、一方5μmより厚いと溶融量の制御が困難にな
り、均一な接着層を形成することが困難になるからであ
る。
表面の金属銅被膜層の上に酸化銅を介して銅回路板を載
置し加熱する際の加熱温度は、1068〜1075℃の
範囲内であることが好ましい。その理由は、1068℃
より低いと酸化銅と銅の共晶相を形成することができ
ず、一方1075℃より高いと銅回路板自体が溶融して
しまうからである。
しては、酸化アルミニウム、酸化ベリリウムあるいは窒
化アルミニウム等のセラミックス基板を使用することが
できる。
る。
0の砥粒で研削した後、イソプロピルアルコールの5%
水溶液中に浸漬し、超音波洗浄した後、Sn−Pd液に
浸漬し核付与処理を行い、化学銅めっき液に0.5時間
浸漬して銅めっき処理を行った。 (2) 前記銅めっき処理後、400℃の空気中で1時
間加熱した後、さらに1000℃の窒素ガス中で1時間
加熱し、次いで厚さ0.3mmの銅板を載せて1072
℃の窒素ガス中で10分間加熱して銅板を接合した。上
記工程によって得られたセラミックス基板と銅板とは極
めて強固に接着していることが認められた。
量%の窒化アルミニウム粉末1000gと、純度が9
9.9重量%のY2 O3 50gと、アクリル樹脂系バイ
ンダー110gと、エチルアルコール180gと酢酸エ
チル180gとをボールミル中に装入し、24時間混合
した後、ドクターブレード法で1mmの厚さのシートを
成形した。 (2) 前記工程で得たシート状成形体を、脱脂炉に装
入し窒素気流中で300℃迄2℃/minの割合で昇温
し、脱脂処理を行った。 (3) 前記脱脂処理を施した接合体をAlN坩堝中に
装入し、1850℃で2時間焼結した。坩堝周辺の雰囲
気は窒素気流とした。 (4) 前記工程で得た焼結体をGC#700の砥粒で
研削して表面のYAG層を除去した後、100℃の蒸留
水中に2時間浸漬した。 (5) さらに、約70℃に調節されたNaOH15
%、m−エタノールアミン2%,水83%の混合液に2
分間浸漬して脱脂処理した後、Sn−Pd液に浸漬し核
付与処理を行い、化学銅めっき液に0.5時間浸漬して
銅めっき処理を行い、0.5μmのめっき層を形成し
た。 (6) 前記銅めっき処理後、400℃の空気中で1時
間加熱した後さらに1200℃の窒素気流中で1時間加
熱し、厚さ0.3mmの銅板を載せて1072℃の窒素
ガス中で10分間加熱して銅板を接合した。 上記工程によって得られたセラミックス基板と銅板とは
極めて強固に接着していることが認められた。
700の砥粒で研削して表面のYAG層を除去した後、
100℃の蒸留水中に2時間浸漬した。 (2) さらに、イソプロピルアルコールの5%水溶液
中に浸漬し、超音波洗浄した後、0.7μm/時間の析
出速度で銅スパッタ処理を施し、2μmの厚さのスパッ
タ膜を形成した。 (3) 次いで、400℃の空気中で1時間加熱した
後、1000℃の窒素ガス中で1時間加熱し、次いで厚
さ0.3mmの銅板を載せて1072℃の窒素ガス中で
10分間加熱して銅板を接合した。 上記工程によって得られたセラミックス基板と銅板とは
極めて強固に接着していることが認められた。
面に薄い金属銅被膜層を形成した後、前記金属銅被膜層
の上に酸化銅を介して銅板を載置し加熱することによ
り、極めて強固に接着することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 金属銅被膜層を有するセラミック基板の
表面に、その金属銅被膜層を介して銅回路板が形成され
てなるセラミックDBC基板であって、前記銅回路板
を、前記金属銅被膜層もしくは該銅回路板のいずれか一
方の接着面に形成した酸化銅と銅回路板の銅との共晶相
を介してセラミック基板に接着してなることを特徴とす
るセラミックDBC基板。 - 【請求項2】 セラミック基板は、窒化アルミニウムで
ある請求項1に記載のセラミックDBC基板。 - 【請求項3】 セラミック基板の表面にスパッタリング
法または真空蒸着法により金属銅被膜層を形成した後、
前記金属銅被膜層上に酸化銅を介して銅回路板を載置し
加熱することを特徴とするセラミックDBC基板の製造
方法。 - 【請求項4】 前記酸化銅の厚さは、0.3〜5μmで
あることを特徴とする請求項3に記載のセラミックDB
C基板の製造方法。 - 【請求項5】 銅回路板載置後の加熱は、1068〜1
075℃の温度で行うことを特徴とする請求項3または
4に記載のセラミックDBC基板の製造方法。
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---|---|---|---|---|
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WO2013021750A1 (ja) | 2011-08-11 | 2013-02-14 | 古河電気工業株式会社 | 配線基板およびその製造方法ならびに半導体装置 |
WO2014208690A1 (ja) | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 古河電気工業株式会社 | 接続構造体、及び半導体装置 |
WO2015104954A1 (ja) | 2014-01-10 | 2015-07-16 | 古河電気工業株式会社 | 電子回路装置 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369438A patent/JP3636706B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20160108307A (ko) | 2014-01-10 | 2016-09-19 | 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 | 전자회로장치 |
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