JP2003188196A - ダイボンディング方法及びダイボンディング装置 - Google Patents

ダイボンディング方法及びダイボンディング装置

Info

Publication number
JP2003188196A
JP2003188196A JP2001387584A JP2001387584A JP2003188196A JP 2003188196 A JP2003188196 A JP 2003188196A JP 2001387584 A JP2001387584 A JP 2001387584A JP 2001387584 A JP2001387584 A JP 2001387584A JP 2003188196 A JP2003188196 A JP 2003188196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
submount
die bonding
semiconductor element
laser light
mount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001387584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3833531B2 (ja
Inventor
Mitsumasa Okabayashi
光正 岡林
Masaru Saito
勝 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2001387584A priority Critical patent/JP3833531B2/ja
Publication of JP2003188196A publication Critical patent/JP2003188196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3833531B2 publication Critical patent/JP3833531B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
    • H01L24/75Apparatus for connecting with bump connectors or layer connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector
    • H01L2224/83009Pre-treatment of the layer connector or the bonding area
    • H01L2224/83048Thermal treatments, e.g. annealing, controlled pre-heating or pre-cooling
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/013Alloys
    • H01L2924/0132Binary Alloys
    • H01L2924/01322Eutectic Alloys, i.e. obtained by a liquid transforming into two solid phases

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Die Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、半導体レーザチップ等の半
導体素子に熱歪みが残留せずに更に効率的に半導体素子
をサブマウントに接合することである。 【解決手段】 台座12上にサブマウント23を載置す
る。そして、ガス噴射ノズル14から不活性ガスをサブ
マウント23に吹き付ける。更に、レーザ光15でサブ
マウント23の裏面を照射することで、サブマウント2
3を予備的に加熱する。そして、キャピラリ13が下降
することで、半導体レーザチップ18をサブマウント2
3に載置する。その後、レーザ光15の照射強度を上げ
て、サブマウント23を加熱する。これにより、サブマ
ウント23と半導体レーザチップ18との間に介在する
インサート材が溶融して、サブマウント23に半導体レ
ーザチップ18がダイボンディングされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子をサブ
マウント上に接合するためのダイボンディング方法及び
ダイボンディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、デジタル通信の高速化が求めら
れ、光ファイバ方式の通信技術の実用化が急速に広まり
つつある。これにともない、光通信用のレーザ光を発す
る半導体レーザ発光装置も、その価格、寿命、性能の点
でよりすぐれたものが要求されるようになっている。半
導体レーザ発光装置の製造工程で重要なものの一つとし
て、半導体レーザチップをサブマウント上に接合するた
めのダイボンディングである。図3は、半導体レーザチ
ップ用に一般に使用されているダイボンディング装置を
示すものである。このダイボンディング装置は、電熱線
が内蔵されたプレヒータ1と、半導体レーザチップ4を
真空吸着するキャピラリ3とを具備する。このダイボン
ディング装置は、プレヒータ1上にサブマウント2を真
空吸着し、キャピラリ3で半導体レーザチップ4を真空
吸着する。その後、ダイボンディング装置は、キャピラ
リ3とともに半導体レーザチップ4をサブマウント2の
上方に位置決めした後に、キャピラリ3を下降して半導
体レーザチップ4をサブマウント2に軽く押し付ける。
次いで、ダイボンディング装置は、プレヒータ1でサブ
マウント2を加熱することで、サブマウント2と半導体
レーザチップ4との間に介在するインサート材を溶融し
て、半導体レーザチップ4をサブマウント2にダイボン
ディングする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のダイボ
ンディング装置では、加熱はプレヒータ1に内蔵された
電熱線で行われているので、インサート材の溶融温度ま
で加熱するには長時間を要している。また、加熱時間が
長くなると、サブマウント2及びインサート材に蓄積さ
れる熱エネルギーも多くなり、サブマウント2が冷却す
るために要する時間も長くなる。そのため、インサート
材が完全に凝固するまで、半導体レーザチップ4の位置
を保持する必要がある。つまり、加熱時間及び冷却時間
が長いため、生産能率が著しく低い。更に、加熱時間及
び冷却時間が長い場合には半導体レーザチップ4に熱歪
がしばしば残留してしまい、熱歪みにより半導体レーザ
チップ4の発光特性が一様でなくなってしまう。そのた
め、半導体レーザ発光装置の信頼性低下の一因となって
いる。
【0004】そこで、本発明は、半導体レーザチップ等
の半導体素子に熱歪みが残留せずに更に効率的に半導体
素子をサブマウントに接合することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、例えば図1又は図2に示
すように、サブマウント(例えばサブマウント23)の
表面に半導体素子(例えば半導体レーザチップ18)を
ダイボンディングするダイボンディング方法において、
前記サブマウントの表面に前記半導体素子を載置して、
前記サブマウントの裏面に向けてレーザ光を照射するこ
とで前記サブマウントを加熱することにより、前記サブ
マウントと前記半導体素子との間に介在するろう材(例
えば、インサート材)を溶融し、前記サブマウントに前
記半導体素子を接合することを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明では、レーザ光がサブ
マウントに照射されるため、ろう材の溶融温度(共晶接
合なら、共晶点)までサブマウント及びろう材が極めて
短時間に加熱される。従って、半導体素子とサブマウン
トの接合に係る生産効率が向上する。また、加熱時間が
短いと、サブマウント或いはろう材に蓄積される熱エネ
ルギーが小さくなり、ろう材が凝固するのに要する時間
が短くなる。そのため、ろう材が凝固するまでの間半導
体素子を保持している時間が短くなり、半導体素子とサ
ブマウントの接合に係る生産効率が向上する。更に、ろ
う材及びサブマウントの加熱時間及び冷却時間が短いた
め、半導体素子に熱歪みが生ずることがなくなる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のダ
イボンディング方法において、前記レーザ光の照射方向
が前記サブマウントの裏面の法線に対して傾いているこ
とを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明では、レーザ光の照射
方向がサブマウントの裏面の法線に対して傾いているた
め、レーザ光がサブマウントの裏面でレーザ光の照射源
に向けて反射することがない。従って、レーザ光の強度
を検出して監視するためのモニタにサブマウント裏面か
らの反射光が入射しないので、安定した強度でレーザ光
を照射することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のダイボンディング方法において、前記サブマウント
の表面及び半導体素子に向けて不活性ガスを噴射するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明では、不活性ガスがサ
ブマウントの表面及び半導体素子に向けて噴射されるの
で、サブマウントと半導体素子との間に介在するろう材
の酸化が防止されるとともにサブマウントの表面若しく
は半導体素子の酸化も防止されるため、溶融したろう材
がサブマウント或いは半導体素子に良く濡れる。従っ
て、半導体素子をサブマウントに対して良好に接合する
ことができる。
【0011】請求項4記載の発明は、例えば図1又は図
2に示すように、サブマウント(例えばサブマウント2
3)の表面に半導体素子(例えば半導体レーザチップ1
8)をダイボンディングするダイボンディング装置(例
えばダイボンディング装置10又はダイボンディング装
置100)において、レーザ光を発するレーザ発光手段
を具備し、前記レーザ発光手段で前記サブマウントにレ
ーザ光を照射することで、前記サブマウントを加熱し、
前記サブマウントと前記半導体素子との間に介在するろ
う材を溶融することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明では、レーザ発光手段
によってレーザ光がサブマウントに照射されるため、ろ
う材の溶融温度(共晶接合なら、共晶点)までサブマウ
ント及びろう材が極めて短時間に加熱される。従って、
半導体素子とサブマウントの接合に関する生産効率が向
上する。また、加熱時間が短いと、サブマウント或いは
ろう材に蓄積される熱エネルギーが小さくなり、ろう材
が凝固するのに要する時間が短くなる。そのため、ろう
材が凝固するまでの間半導体素子を保持している時間が
短くなり、半導体素子とサブマウントの接合に係る生産
効率が向上する。更に、ろう材及びサブマウントの加熱
時間及び冷却時間が短いため、半導体素子に熱歪みが生
ずることがなくなる。
【0013】請求項5記載の発明は、例えば図1又は図
2に示すように、請求項4記載のダイボンディング装置
において、前記サブマウントを載置する載置台(例えば
台座12及び上壁部11a)を具備し、前記サブマウン
トを真空吸着するための吸引孔(例えば貫通孔12a及
び吸引孔11c)が前記載置台を貫通しており、前記載
置台の裏面側から前記レーザ発光手段が前記吸引孔を通
じて前記サブマウントにレーザ光を照射することを特徴
とする。
【0014】請求項5記載の発明では、吸着孔を介して
サブマウントを真空吸着するこで、サブマウントが載置
台に固定される。そのため、ろう材が溶融してから凝固
するまでの間、サブマウントがしっかり位置決めされ
る。そのうえ、吸引孔を介してサブマウントにレーザ光
が照射されるため、サブマウントに直接レーザ光を当て
ることができ、ろう材が溶融するのに要する加熱時間を
短くすることができる。
【0015】請求項6記載の発明は、例えば図1又は図
2に示すように、透光性部材(例えばガラス基板17)
が前記載置台の裏面側に配設されることで前記載置台と
前記透光性部材とにより囲まれる空間(例えば上方空間
部20)が構成されており、前記空間に前記吸引孔が通
じており、更に、真空圧を発生する真空発生源が前記空
間に接続されており、前記レーザ発光手段は前記透光性
部材及び前記吸引孔を介して前記サブマウントにレーザ
光を照射することを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明では、載置台と透光性
部材とにより囲まれる領域により空間が構成され、その
空間には吸引孔及び真空発生源が通じているため、その
真空発生源から吸引孔までの間の体積を小さくすること
ができる。そのため、サブマウントを吸着するのに要す
る時間を短縮することができる。もちろん、レーザ光は
透光性部材を介してサブマウントに照射されるため、サ
ブマウントが十分に加熱される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図面を用いて本発明の具
体的な態様について説明する。ただし、発明の範囲は、
図示例に限定されない。
【0018】〔第1の実施の形態〕図1には、ダイボン
ディング装置10が示されている。ダイボンディング装
置10は、水平方向に移動するX−Yテーブルである基
台11と、基台11上に敷設された台座12と、気体を
吸引して真空を発生させるための真空発生装置(図示
略)と、半導体素子である半導体レーザチップ18を真
空吸着するためのキャピラリ13と、不活性ガス19を
噴射するためのガス噴射ノズル14と、レーザ光15を
発光するレーザ発光装置(図示略)と、レーザ発光装置
から発光したレーザ光15を屈折して集光する焦点レン
ズ16と、ダイボンディング装置10全体を制御する演
算制御装置(図示略)等と、を具備する。
【0019】基台11は、図示しないステッピングモー
タによって駆動されて、水平方向に移動することができ
る。また、このステッピングモータが演算処理装置から
の信号によって制御されることで、基台11の位置決め
がなされる。
【0020】基台11の内部は空洞となっている。基台
11の内部には、透光性を有する透明部材としてのガラ
ス基板17が略水平となって取り付けられている。この
ガラス基板17によって、基台11の内部空間は上方空
間部(チャンバ)20と下方空間部21の二つの空間に
区切られている。上方空間部20は、載置台となる基台
11の上壁部11a、基台11の側壁部11b及びガラ
ス基板17によって囲まれる空間である。下方空間部2
1は、基台11の底壁部(図示略)、側壁部11b及び
ガラス基板17によって囲まれる空間である。
【0021】側壁部11bには配管22が取り付けられ
ており、配管22の一端は上方空間部20に通じてい
る。一方、配管22の他端は真空発生装置に接続されて
おり、上方空間部20内の気体が真空発生装置によって
吸引されるようになっている。更に、上壁部11aには
上下方向に貫通する吸引孔11cが形成されており、吸
引孔11cは上方空間部20に通じている。
【0022】台座12は、上壁部11aの上面に固定さ
れている。この台座12は、セラミック、ステンレス鋼
等の比較的熱伝導率の低い材料からなる。台座12には
上下方向に貫通する貫通孔12aが形成されており、こ
の貫通孔12aは吸引孔11cに連なっている。そし
て、この台座12の上面が載置面であり、台座12上に
サブマウント23が載置されることになる。そして、真
空発生装置によって上方空間部20から気体が吸引され
ると、上方空間部20、吸引孔11c及び貫通孔12a
が真空圧となって、サブマウント23が台座12に真空
吸着されて、サブマウント23が台座12に固定される
ようになっている。
【0023】キャピラリ13は、台座12の上方に配さ
れている。このキャピラリ13は、図示しない昇降装置
によって上下方向に移動することができる。また、キャ
ピラリ13は真空発生装置に接続されており、キャピラ
リ13を通じて気体が真空発生装置によって吸引される
ようになっている。これにより、キャピラリ13が、半
導体レーザチップ18を真空吸着できるようになってい
る。
【0024】ガス噴射ノズル14は、台座12の上方に
配されているとともに、上下方向に見て貫通孔12a及
び吸引孔11cからずれて配されている。ガス噴射ノズ
ル14の先端は貫通孔12aに向いている。このガス噴
射ノズル14はアルゴンガス又は窒素ガス等の図示せぬ
不活性ガス源に接続されている。ガス噴射ノズル14の
先端から不活性ガス19が噴射されるようになってい
る。
【0025】焦点レンズ16は、下方空間部21に配設
されている。更に、焦点レンズ16の下方にレーザ発光
装置が配されている。レーザ発光装置は、焦点レンズ1
6に向いており、焦点レンズ16に向けてレーザ光15
を発するようになっている。更に、レーザ発光装置から
発光されたレーザ光15は焦点レンズ16を介して吸引
孔11c及び貫通孔12aに向かい、更に、台座12の
上方へ向かうようになっている。つまり、レーザ光15
の焦点は台座12の上面と同一の水平面にあり、レーザ
光15は焦点レンズ16で屈折して、台座12の上面と
同一の水平面で集光するようになっている。なお、台座
12の上面と同一の水平面におけるレーザ光15の焦点
径(フォーカシング径)は約0.4mmである。
【0026】レーザ発光装置の発光源(つまり、レーザ
発振部付近)には、レーザ光15の照射強度を検出して
監視するためのモニタ(つまり、検出器)が設けられて
いる。モニタによって検出されたレーザ光15の照射強
度は、演算制御装置にフィードバックされるようになっ
ている。そして、演算制御装置は、フィードバック信号
に基づいてレーザ発光装置を制御して、レーザ光15の
照射強度或いは照射時間等を制御するようになってい
る。
【0027】つぎに、以上のように構成されたダイボン
ディング装置10を用いたダイボンディング方法につい
て説明する。ここで、接合する半導体レーザチップ18
は、例えば、GaAlAs系の半導体化合物であり、そ
の寸法は縦400μm、横250μm、厚さ80〜13
0μmである。また、サブマウント23は、例えば、窒
化アルミニウム又はシリコンからなり、その寸法は縦2
mm、横1.2mm、厚さ220μmである。更に、サ
ブマウント23の表面には、Au−Sn系ろう材、Au
−Si系ろう材、In系ろう材又はSu−Pb系ろう材
等のインサート材がメッキされている。
【0028】まず、サブマウント23の表面を上方に向
けて、サブマウント23を台座12上に載置する。そし
て、真空発生装置で上方空間部20、吸引孔11c及び
貫通孔12aを真空圧にして、サブマウント23を台座
12に真空吸着する。一方、真空発生装置でキャピラリ
13を真空圧にして、半導体レーザチップ18をキャピ
ラリ13の先端に真空吸着する。なお、真空発生装置の
作動は、演算制御装置により制御される。
【0029】次いで、演算制御装置がステッピングモー
タを制御することで、基台11の位置決めがなされる。
ここで、貫通孔12a及び吸引孔11cがキャピラリ1
3の直下に位置するように基台11の位置決めがなされ
る。基台11の位置決めがなされている際には、演算制
御装置がレーザ発光装置を制御して、レーザ発光装置が
レーザ光15を発光する。これにより、ガラス基板1
7、上方空間部20、吸引孔11c及び貫通孔12aを
通じてレーザ光15がサブマウント23の裏面に照射さ
れる。この際、サブマウント23の裏面におけるレーザ
光15のフォーカシング径は約0.4mmである。レー
ザ光15がサブマウント23の裏面に照射されること
で、サブマウント23は例えば100〜200℃に加熱
される。なお、この際のサブマウント23の温度はイン
サート材の融点(共晶点)より低い。
【0030】レーザ光15が発光されているのと同時
に、ガス噴射ノズル14から不活性ガス19をサブマウ
ント23の表面に向けて噴射する。不活性ガス19がサ
ブマウント23の表面に噴射されることで、熱によるイ
ンサート材の酸化が不活性ガス19によって防止され
る。
【0031】次いで、演算制御装置が昇降装置を制御し
て、キャピラリ13が昇降装置によって下降する。そし
て、キャピラリ13の先端に吸着された半導体レーザチ
ップ18がサブマウント23の表面に接して、更に、半
導体レーザチップ18が例えば約10g程度でサブマウ
ント23に押し付けられる。この際にも、サブマウント
23にはレーザ光15が照射され続けており、更に、ガ
ス噴射ノズル14から不活性ガス19が噴射され続けて
いる。
【0032】次いで、演算制御装置がレーザ発光装置を
制御して、レーザ光15の照射強度を上昇させる。この
際、レーザ光15のパワー密度が例えば104W/cm2
となるように演算制御装置がレーザ発光装置を制御す
る。そして、レーザ光15のパワー密度が104W/c
m2になったら、例えばレーザ発光装置が約1秒間レー
ザ光15をサブマウント23に照射し続けるように演算
制御装置がレーザ発光装置を制御する。すると、サブマ
ウント23の温度が上昇するとともに、インサート材が
融点(例えば、300〜350℃、インサート材の種類
により異なる。)まで上昇する。その結果、サブマウン
ト23の表面と半導体レーザチップ18との間に介在し
ているインサート材が溶融する。溶融したインサート材
は、不活性ガスによる酸化防止作用により最良の濡れ性
をもってサブマウント23と半導体レーザチップ18と
の間に浸透する。
【0033】約1秒間の照射時間が経過したら、演算制
御装置はレーザ発光装置を制御して、レーザ発光装置か
らレーザ光が発光されることが停止する。レーザ光の発
光が停止すると、インサート材が冷えて、インサート材
が凝固する。そして、キャピラリ13が昇降装置によっ
て上昇して、更に、ガス噴射ノズル14からの不活性ガ
スの吹き付けも停止して、ダイボンディングに係る工程
が終了する。
【0034】以上の実施の形態では、レーザ光によって
サブマウント23を加熱しているため、インサート材を
瞬時に融点まで加熱することができ、インサート材を極
めて短時間で溶融することができる。そのため、半導体
レーザチップ18をサブマウント23にダイボンディン
グするのに要する時間が比較的短く、ダイボンディング
に係る生産効率が向上する。
【0035】また、インサート材を溶融するのに要する
時間が短時間であるため、サブマウント23及びインサ
ート材に蓄積される熱エネルギーが小さい。そのため、
レーザ光の照射を停止した後からインサート材が凝固す
るまでに要する時間が短くなる。インサート材が凝固す
るまでの間は、キャピラリ13を下降させた状態でサブ
マウント23に対する半導体レーザチップ18の位置を
保持させる必要があるが、その保持時間が短くて済み、
キャピラリ13をすぐに上昇することができる。そのた
め、次サイクルで、半導体レーザチップ18をサブマウ
ント23に接合するための準備(例えば、次サイクルに
接合する半導体レーザチップ18をキャピラリ13に吸
着すること)等を前サイクルの接合工程後すぐに行え、
生産効率が向上する。
【0036】更に、サブマウント23及びインサート材
の加熱時間及び冷却時間が短いため、半導体レーザチッ
プ18に熱歪みが生ずることがない。そのため、本発明
に係るダイボンディング方法で接合された半導体レーザ
チップ18を用いた半導体レーザ装置をより高い品質及
び信頼性で提供することができる。
【0037】また、溶融したインサート材が、不活性ガ
スによる酸化防止作用によってサブマウント23及び半
導体レーザチップ18によく濡れるため、予めスクラブ
洗浄を行う必要がなくなる。更に、濡れ性が良いため、
接合中に半導体レーザチップ18をサブマウント23に
高い荷重で押圧する必要がなくなり、その結果、半導体
レーザチップ18の損傷を防止することができる。
【0038】〔第2の実施の形態〕図2には、別の例の
ダイボンディング装置100が示されている。ダイボン
ディング装置100は、ダイボンディング装置10と同
様に、基台11と、台座12と、真空発生装置と、キャ
ピラリ13と、ガス噴射ノズル14と、レーザ発光装置
(図示略)と、焦点レンズ16と、演算制御装置等と、
を具備する。なお、ダイボンディング装置100につい
ては、ダイボンディング装置10と同様の構成要素に同
様の符号を付してその説明を省略し、異なる点について
説明する。
【0039】つまり、ダイボンディング装置10では、
レーザ発光装置の光軸はサブマウント23の裏面つまり
台座12の上面に対してほぼ垂直であったが、ダイボン
ディング装置100では、レーザ発光装置の光軸はサブ
マウント23の裏面に対して垂直ではない。
【0040】即ち、サブマウント23の法線に対して、
レーザ発光装置の光軸は所定の角度αだけ傾いている。
光軸が角度αだけ傾いているのに伴い、焦点レンズ16
も第一の実施の形態に対して角度αだけ傾いている。
【0041】レーザ光15が、サブマウント23の法線
に対して傾いてサブマウント23に入射するため、サブ
マウント23での一次反射光が発光源近傍のモニタに入
射することがない。従って、レーザ発光装置から発光さ
れたレーザ光のみの照射強度がモニタで検出監視される
から、レーザ光の照射強度の出力制御を安定して行うこ
とができる。
【0042】以上のダイボンディング装置100を用い
たダイボンディング方法は、レーザ光15の入射角が異
なること以外は、第一の実施の形態の場合と同様であ
る。そのため、ダイボンディング装置100を用いたダ
イボンディング方法の詳細な説明は省略する。また、第
二の実施の形態でも、第一の実施の形態と同様の作用効
果を奏する。
【0043】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。例え
ば、キャピラリ13は上下方向の移動のみならず、水平
方向への移動もできるようにしても良い。この場合、基
台11の水平方向の移動、及び、キャピラリ13の水平
方向の移動によって、サブマウント23に対する半導体
レーザチップ18の相対的位置が決まる。また、ダイボ
ンディングする素子は、半導体レーザチップ18に限ら
ず、他の半導体素子であっても良い。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、レーザ光
がサブマウントに照射されるため、ろう材の溶融温度ま
でサブマウント及びろう材が極めて短時間に加熱され
る。従って、半導体素子とサブマウントの接合に係る生
産効率が向上する。また、加熱時間が短いと、ろう材が
凝固するのに要する時間が短くなる。そのため、ろう材
が凝固するまでの間半導体素子を保持している時間が短
くなり、半導体素子とサブマウントの接合に関する生産
効率が向上する。更に、ろう材及びサブマウントの加熱
時間及び冷却時間が短いため、半導体素子に熱歪みが生
ずることがなくなる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、レーザ光の
照射源に向けて反射することがないから、レーザ光の強
度を監視するモニタには反射光が入射しないので、サブ
マウントに照射するレーザ光の強度を安定して照射する
ことができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、不活性ガス
の酸化防止作用により、サブマウントと半導体素子との
間に介在するろう材の酸化が防止されるとともにサブマ
ウントの表面若しくは半導体素子の酸化も防止される。
そのため、溶融したろう材がサブマウント或いは半導体
素子に良く濡れ、半導体素子をサブマウントに対して良
好に接合することができる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、レーザ発光
手段によってレーザ光がサブマウントに照射されるた
め、ろう材の溶融温度までサブマウント及びろう材を極
めて短時間に加熱することができる。従って、半導体素
子とサブマウントの接合に係る生産効率が向上する。ま
た、加熱時間が短いとろう材が凝固するのに要する時間
が短い。そのため、ろう材が凝固するまでの間半導体素
子を保持している時間が短くなり、半導体素子とサブマ
ウントの接合に関する生産効率が向上する。更に、ろう
材及びサブマウントの加熱時間及び冷却時間が短いた
め、半導体素子に熱歪みが生ずることがなくなる。
【0048】請求項5記載の発明によれば、吸着孔を介
してサブマウントを真空吸着するこで、ろう材が溶融し
てから凝固するまでの間、サブマウントがしっかり位置
決めされる。そのうえ、吸引孔を介してサブマウントに
レーザ光が照射されるため、サブマウントに直接レーザ
光を当てることができ、ろう材が溶融するのに要する加
熱時間を短くすることができる。
【0049】請求項6記載の発明によれば、載置台と透
光性部材とにより囲まれる領域により空間が構成され、
その空間には吸引孔及び真空発生源が通じているため、
その真空発生源から吸引孔までの間の体積を小さくする
ことができる。そのため、サブマウントを吸着するのに
要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイボンディング装置の具体的態
様が示された縦断面図である。
【図2】上記ダイボンディング装置とは別例のダイボン
ディング装置が示された縦断面図である。
【図3】従来のダイボンディング装置が示された縦断面
図である。
【符号の説明】
10 ダイボンディング装置 11 基台 11a 上壁部(載置台) 11c 吸引孔 12 台座(載置台) 12a 貫通孔(吸引孔) 14 ガス噴射ノズル 15 レーザ光 17 ガラス基板(透光性部材) 18 半導体レーザチップ(半導体素子) 19 不活性ガス 20 上方空間部(空間) 22 配管 23 サブマウント 100 ダイボンディング装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サブマウントの表面に半導体素子をダイボ
    ンディングするダイボンディング方法において、 前記サブマウントの表面に前記半導体素子を載置して、
    前記サブマウントの裏面に向けてレーザ光を照射するこ
    とで前記サブマウントを加熱することにより、前記サブ
    マウントと前記半導体素子との間に介在するろう材を溶
    融し、前記サブマウントに前記半導体素子を接合するこ
    とを特徴とするダイボンディング方法。
  2. 【請求項2】前記レーザ光の照射方向が前記サブマウン
    トの裏面の法線に対して傾いていることを特徴とする請
    求項1記載のダイボンディング方法。
  3. 【請求項3】前記サブマウントの表面及び半導体素子に
    向けて不活性ガスを噴射することを特徴とする請求項1
    又は2記載のダイボンディング方法。
  4. 【請求項4】サブマウントの表面に半導体素子をダイボ
    ンディングするダイボンディング装置において、 レーザ光を発するレーザ発光手段を具備し、 前記レーザ発光手段で前記サブマウントの裏面にレーザ
    光を照射することで、前記サブマウントを加熱し、前記
    サブマウントと前記半導体素子との間に介在するろう材
    を溶融することを特徴とするダイボンディング装置。
  5. 【請求項5】前記サブマウントを載置する載置台を具備
    し、 前記サブマウントを真空吸着するための吸引孔が前記載
    置台を貫通しており、 前記載置台の裏面側から前記レーザ発光手段が前記吸引
    孔を通じて前記サブマウントにレーザ光を照射すること
    を特徴とする請求項4記載のダイボンディング装置。
  6. 【請求項6】透光性部材が前記載置台の裏面側に配設さ
    れることで前記載置台と前記透光性部材とにより囲まれ
    る空間が構成されており、前記空間に前記吸引孔が通じ
    ており、更に、真空圧を発生する真空発生源が前記空間
    に接続されており、 前記照射手段は前記透光性部材及び前記吸引孔を介して
    前記サブマウントにレーザ光を照射することを特徴とす
    る請求項5記載のダイボンディング装置。
JP2001387584A 2001-12-20 2001-12-20 ダイボンディング方法及びダイボンディング装置 Expired - Fee Related JP3833531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387584A JP3833531B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 ダイボンディング方法及びダイボンディング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387584A JP3833531B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 ダイボンディング方法及びダイボンディング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003188196A true JP2003188196A (ja) 2003-07-04
JP3833531B2 JP3833531B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=27596367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001387584A Expired - Fee Related JP3833531B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 ダイボンディング方法及びダイボンディング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3833531B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8748645B2 (en) 2010-07-21 2014-06-10 Wacker Chemie Ag Water-soluble organosiliconate powder
JP2014187116A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Sharp Corp ダイボンディング装置およびダイボンディング方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI692044B (zh) 2017-05-29 2020-04-21 日商新川股份有限公司 封裝裝置以及半導體裝置的製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8748645B2 (en) 2010-07-21 2014-06-10 Wacker Chemie Ag Water-soluble organosiliconate powder
JP2014187116A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Sharp Corp ダイボンディング装置およびダイボンディング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3833531B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7416970B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US6353202B1 (en) Apparatus and method for producing a chip-substrate connection
JP4494587B2 (ja) 光半導体素子用パッケージおよび前記パッケージを用いた光半導体素子モジュール
US20200243477A1 (en) Die bonding apparatus and die bonding method
KR20140001754A (ko) 본딩헤드
JP2014011312A (ja) ボンディング装置
JPH05327031A (ja) 光半導体モジュール
JP3833531B2 (ja) ダイボンディング方法及びダイボンディング装置
JP3195970B2 (ja) 半導体チップボンダにおけるチップ加熱機構
KR20060085523A (ko) 레이저를 이용한 고출력 엘이디의 패키징 장치
JP4038435B2 (ja) ダイボンディング装置
JP4233905B2 (ja) 部品装着装置
JP4179805B2 (ja) ダイボンディング装置
JP2021197382A (ja) 半導体発光装置、および、水殺菌装置
JP5111644B2 (ja) 光ファイバ固定方法、及びレーザモジュールの製造方法
JP2007251142A (ja) 半田層及びそれを用いた電子デバイス接合用基板並びにその製造方法
CN112438000A (zh) 半导体发光装置及半导体发光装置的制造方法
TWI750544B (zh) 半導體雷射晶片安裝基座、其製造方法以及半導體雷射模組
JP2004063671A (ja) ダイボンディング装置
JPS6223003A (ja) レ−ザダイボンデイングツ−ル
JP5126711B2 (ja) ボンディング装置
JP2004193539A (ja) 半導体素子の接合方法および装置
JP4547063B2 (ja) レーザダイオード用マウント構造及びその実装方法
JP3676995B2 (ja) バンプボンディング方法および装置
JP2003086878A (ja) 半導体光源モジュールの製造方法及び半導体光源モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees