JP2003186549A - 流体圧レギュレータ - Google Patents

流体圧レギュレータ

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JP2003186549A
JP2003186549A JP2002292522A JP2002292522A JP2003186549A JP 2003186549 A JP2003186549 A JP 2003186549A JP 2002292522 A JP2002292522 A JP 2002292522A JP 2002292522 A JP2002292522 A JP 2002292522A JP 2003186549 A JP2003186549 A JP 2003186549A
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Japan
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control unit
pressure regulator
fluid pressure
signal
program
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JP2002292522A
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English (en)
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Masao Kajitani
昌生 梶谷
Naoto Inayama
直人 稲山
Akira Toho
暁 東方
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SMC Corp
Original Assignee
SMC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部制御部を設置することなく低コストでしか
も省スペース化が可能な流体圧レギュレータを提供す
る。 【解決手段】流体圧レギュレータ20は、プログラム制
御部40、PID制御部46、第2のPID制御部4
4、駆動制御部38、給気用電磁弁34、排気用電磁弁
36、ダイヤフラム30、メインバルブ24および圧力
センサ32とから構成される。外部から入力される所望
の設定値および/または所望の制御プログラムに基づい
て、メインバルブ24から吐出される流体の圧力または
流量を調整する。さらに、制御対象22に検出機構42
を設けて、検出機構42から制御対象22の制御量をフ
ィードバックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の圧力または
流量を調整する流体圧レギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、流体圧レギュレータを用いて
流体の圧力や流量等を制御する技術が広く知られてい
る。
【0003】例えば、特許文献1に開示された空気圧レ
ギュレータは、メインバルブから吐出される吐出圧力を
調整する際に、該吐出圧力を圧力センサにより検出し
て、この圧力センサからの検出信号と設定値とを制御部
において比較し、その比較結果に応じたパルス信号を前
記制御部から給気用2ポート電磁弁または排気用2ポー
ト電磁弁に出力する。そして、この空気圧レギュレータ
は、前記各電磁弁から供給される空気圧パルスに応じて
パイロット圧力を増減することでダイヤフラム室(パイ
ロット室)に連結された給気弁体を開閉し、メインバル
ブから吐出される吐出圧力を設定圧力に調整する。
【0004】また、図5に示すように、流体圧レギュレ
ータ1では、所望の設定値または所望の制御プログラム
が外部制御部2を介して駆動制御部5に入力され、該設
定値または該制御プログラムとセンサ10によって検出
された検出信号とが前記駆動制御部5において比較さ
れ、その比較結果に基づいてPID変換された駆動信号
が給気用電磁弁6および/または排気用電磁弁7に出力
される。そして、前記給気用電磁弁6および/または排
気用電磁弁7が開閉動作され、パイロットバルブ8の給
排気が制御されてメインバルブ9の給気弁および/また
は排気弁が操作されることにより、図示しない流体圧源
から制御対象4に供給される流体の圧力または流量が調
整される。
【0005】外部制御部2は、例えば、図6に示すよう
に、時間軸に対する流体圧力の制御プログラム(図6で
は、パターンP1、P2、P3として例示する。)を記
憶し、前記制御プログラムを選択的に実行させるための
指令を出力する。この場合、外部制御部2は、一般的な
シーケンサあるいはパーソナルコンピュータ等が選択さ
れる。この外部制御部2には、さらに制御・判断・処理
・演算・記憶等の機能が付加される。
【0006】制御対象4には、例えば、流体タンクの内
圧や液量を制御するもの、あるいは半導体制御装置に関
わる真空チャンバ内の真空圧を制御するもの等を挙げる
ことができる。
【0007】また、検出機構3は必要に応じて設置され
るもので、制御対象4に要求される制御量の制御範囲の
精度等に応じて各種のセンサや計測器等が選択される。
これらの外部制御部2および検出機構3は、ユーザによ
って設置されるものである。
【0008】
【特許文献1】特公平7−50418号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許文
献1に開示された空気圧レギュレータの制御部あるいは
図5に示す流体圧レギュレータ1の駆動制御部5に、前
記設定値または前記制御プログラムを入力するために
は、外部制御部2として一般的なシーケンサあるいはパ
ーソナルコンピュータ等がユーザにおいて選択され、且
つ各種機能のプログラムを付加して設置されるので極め
て高価になる。
【0010】本発明は、前記の課題に鑑みてなされたも
のであり、外部制御部を設置することなく低コストでし
かも省スペース化が可能な流体圧レギュレータを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係る流体圧レギュレータは、流体の圧力
または流量を調整するための給気弁および排気弁を備え
るメインバルブと、前記メインバルブの給気弁および排
気弁を操作するダイヤフラムと、前記メインバルブから
吐出される前記流体の吐出圧力または吐出流量を検出し
て検出信号を出力するセンサと、入力された制御信号に
基づいた駆動信号を出力する駆動制御部と、前記駆動信
号によって開閉動作され前記ダイヤフラムの給排気を制
御する給気用電磁弁および排気用電磁弁と、外部から入
力される所望の設定値および/または所望の制御プログ
ラムが記憶され、該設定値および/または該制御プログ
ラムに基づいた制御信号を出力するプログラム制御部
と、前記プログラム制御部から出力された制御信号と前
記センサの検出信号とに基づき比例・積分・微分信号に
変換したPID変換信号を前記駆動制御部に出力するP
ID制御部と、を有することを特徴とする。
【0012】また、前記の流体圧レギュレータにおい
て、制御対象の制御量を検出して第2の検出信号を出力
する検出機構と、前記検出機構から出力された第2の検
出信号と前記プログラム制御部から出力された制御信号
とに基づき比例・積分・微分信号に変換した第2のPI
D変換信号を前記PID制御部に出力する第2のPID
制御部と、を有するようにしている。
【0013】本発明の流体圧レギュレータによれば、外
部制御部を設置する必要がないので、低コストでしかも
省スペース化が可能な流体圧レギュレータを提供するこ
とができる。
【0014】また、流体圧レギュレータのPID制御部
において、第2のPID制御部から入力された制御信号
が、センサから入力された検出信号に基づいて比較、処
理、演算され、さらに比例・積分・微分信号に変換され
るので、極めて精度のよい制御信号を駆動制御部に出力
させることができる。さらに、必要に応じて制御対象の
制御量を検出してフィードバックさせるようにしている
ので、より精度よく制御対象の制御量を調整することが
可能となる。
【0015】また、本発明は、電磁弁に対する付勢・減
勢作用下に前記電磁弁から給排気される流体に基づいて
ダイヤフラムの給排気を増減することで、メインバルブ
から吐出される吐出圧力または吐出流量を調整する流体
圧レギュレータであって、装置本体と、前記吐出圧力ま
たは吐出流量を検出するセンサと、前記電磁弁および前
記センサが電気的に接続される制御部と、前記制御部に
電気的に接続され、所望の設定値および/または所望の
制御プログラムが入力されるとともに、記憶されるプロ
グラム制御部と、を備え、前記制御部と前記プログラム
制御部とは、前記装置本体の内部に一体的に設けられる
ことを特徴とする。
【0016】これにより、外部制御部を設置する必要が
なく、しかも、制御部とプログラム制御部とが装置本体
の内部に一体的に設けられるので、低コスト且つ極めて
コンパクトな流体圧レギュレータを構成することができ
る。
【0017】さらに、前記制御部と前記プログラム制御
部とは、前記装置本体の内部に配設された第1基板と第
2基板とが電気的に接続されることにより一体的に設け
られる。これにより、流体圧レギュレータ内における制
御回路を容易に且つ確実に構成することができる。
【0018】また、前記プログラム制御部には、前記メ
インバルブの吐出ポート側に接続される制御対象の制御
量を検出する検出機構が電気的に接続される。これによ
り、より精度よく制御対象の制御量を調整することがで
きる。
【0019】さらに、前記装置本体には、前記所望の設
定値および/または所望の制御プログラムをプログラム
制御部に入力するための外部接続端子が設けられ、該外
部接続端子は、前記プログラム制御部に電気的に接続さ
れる。これにより、必要に応じて所望の設定値および/
または所望の制御プログラムを外部から入力することが
可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1および図2において参照数字
20は、本発明の実施の形態に係る流体圧レギュレータ
20を示す。
【0021】流体圧レギュレータ20は、流体圧機器等
の制御対象22へ吐出する流体の圧力または流量を調整
するためのメインバルブ24と、メインバルブ24の給
気弁体(給気弁)26および排気弁体(排気弁)28を
操作するダイヤフラム30と、メインバルブ24から吐
出される前記流体の吐出圧力を検出して検出信号(第1
の検出信号)Aを出力する圧力センサ(センサ)32
と、ダイヤフラム30の給排気を制御する給気用電磁弁
34および排気用電磁弁36とを有する。
【0022】また、流体圧レギュレータ20は、給気用
電磁弁34および排気用電磁弁36にそれぞれ駆動信号
BおよびCを出力する駆動制御部38と、外部から入力
される所望の設定値および/または所望の制御プログラ
ムが記憶され、該設定値および/または該制御プログラ
ムに基づいた制御信号Dを出力するプログラム制御部4
0と、制御信号Dと制御対象22の制御量を検出する検
出機構42から出力される検出信号(第2の検出信号)
Eとに基づき比例・積分・微分信号に変換したPID変
換信号(第2のPID変換信号)Fを出力する第2のP
ID制御部44と、PID変換信号Fと検出信号Aとに
基づき比例・積分・微分信号に変換したPID変換信号
(第1のPID変換信号)Gを駆動制御部38に出力す
るPID制御部(第1のPID制御部)46とを有す
る。
【0023】さらに、流体圧レギュレータ20は、メイ
ンバルブ24を覆って一体的に結合されるケース組立体
(装置本体)48を有する。ケース組立体48は、一端
の開口部を閉塞するケースカバー48aを含む。ケース
組立体48の内部には、駆動制御部38およびPID制
御部46が配設される第1基板(制御基板または制御
部)50aと、プログラム制御部40および第2のPI
D制御部44が配設される第2基板(プログラム制御基
板またはプログラム制御部)50bとが一体的に備えら
れる。これらの第1基板50aと第2基板50bとは、
コネクタ49または図示しないケーブル等によって電気
的に接続される。
【0024】また、ケース組立体48には、外部の電源
および入出力機器等との接続を行うコネクタ(外部接続
端子)52a、52bが備えられる。一方のコネクタ5
2aには、例えば、+24[V]または+12[V]の
直流電源用端子、0[V]用端子、外部入力を行うため
の複数の通信用端子およびアース用端子等が備えられ
る。他方のコネクタ52bには、例えば、検出機構42
から入力される複数の検出信号E用端子、メインバルブ
24の全開信号入力用端子および全閉信号入力用端子、
流体圧レギュレータ20のマニュアルスタート信号入力
用端子およびアース用端子等が備えられる。
【0025】コネクタ52a、52bは、ケース組立体
48の内部に配設される入出力インタフェース51およ
びケーブル組立体51aを介して第2基板50bに電気
的に接続される。入出力インタフェース51は、例え
ば、+24[V]の直流電圧から+5[V]に降圧する
電圧変換機能および検出信号Eがアナログ信号である場
合に、デジタル信号に変換するA/D変換機能等を有す
る。
【0026】メインバルブ24には、図示しない流体圧
源に接続される給気ポート(供給ポートともいう。)5
4と、制御対象22に接続される吐出ポート56とが形
成される。給気ポート54と吐出ポート56とを結ぶ通
路58内には、給気口60を開閉する給気弁体26が配
設される。この給気弁体26は、ばね62の弾発力によ
って給気口60を常時閉じる方向に付勢されている。
【0027】また、メインバルブ24には、排気ポート
64が形成される。排気ポート64と吐出ポート56と
を連通する排気口66には、この排気口66を開閉する
排気弁体28が配設される。排気弁体28は、ばね68
の弾発力によって排気口66を常時閉じる方向に付勢さ
れている。メインバルブ24の内部には、ステム70が
配設される。ステム70の一端は、給気弁体26に当接
している。一方、ステム70の他端は、ダイヤフラム3
0に一体的に連結されている。また、ステム70には、
排気弁体28を開くための止め輪74が設けられる。
【0028】ダイヤフラム30により第1ダイヤフラム
室72aと第2ダイヤフラム室72bとが区画される。
第1ダイヤフラム室72aと第2ダイヤフラム室72b
とによってダイヤフラム室(パイロット室ともいう。)
72が形成される。なお、第1ダイヤフラム室72aは
給気用電磁弁34および排気用電磁弁36に連通してい
る。また、第2ダイヤフラム室72bは吐出ポート56
に連通している。
【0029】給気用電磁弁34は、駆動制御部38から
駆動信号Bが入力される電磁コイル34aと、給気ポー
ト54と第1ダイヤフラム室72aとの間で圧力流体の
供給量を増減する弁体34bとを備える。
【0030】排気用電磁弁36は、駆動制御部38から
駆動信号Cが入力される電磁コイル36aと、排気ポー
ト64を介して大気に連通させることにより、第1ダイ
ヤフラム室72aの圧力流体の排気量を増減する弁体3
6bとを備える。
【0031】圧力センサ32は、第2ダイヤフラム室7
2bの圧力、すなわちメインバルブ24の吐出圧力を検
出し、検出した検出値を電気信号に変換した検出信号A
をPID制御部46に出力する。
【0032】検出機構42は、制御対象22の制御量を
検出または計測して、検出した検出値または計測した計
測値を電気信号に変換した検出信号Eを第2のPID制
御部44に出力する。この検出機構42は、制御対象2
2に要求される制御量の制御範囲の精度等に応じて、例
えば、圧力センサ、ポジションセンサあるいは流量計等
が選択される。
【0033】プログラム制御部40は、所望の設定値、
あるいは時間軸に対する所望の制御量の制御プログラム
(図6参照)等が外部から入力され、それらを記憶する
ための記憶機構を含む。プログラム制御部40は、さら
に制御・判断・処理・演算等の機能を備える。そして、
所望の設定値が入力されるか、あるいは所望の制御プロ
グラムが選択されると、プログラム制御部40は、それ
らに基づく制御信号Dを第2のPID制御部44に出力
する。
【0034】第2のPID制御部44は、プログラム制
御部40から入力された制御信号Dと検出機構42から
入力された検出信号Eとを比較し、処理、演算して、そ
れらに基づき比例・積分・微分信号に変換する機能を有
する。そして、第2のPID制御部44は、変換された
PID変換信号FをPID制御部46に出力する。
【0035】PID制御部46は、第2のPID制御部
44から入力されたPID変換信号Fと圧力センサ32
から入力された検出信号Aとを比較し、処理、演算し
て、それらに基づき比例・積分・微分信号に変換する機
能を有する。そして、PID制御部46は、変換された
PID変換信号Gを駆動制御部38に出力する。
【0036】駆動制御部38は、PID制御部46から
入力されたPID変換信号Gに基づき各電磁弁34、3
6を駆動するための駆動信号B、Cに変換する機能を有
する。そして、駆動制御部38は、変換された各駆動信
号B、Cを給気用電磁弁34および/または排気用電磁
弁36に出力する。
【0037】本発明の実施の形態に係る流体圧レギュレ
ータ20は、基本的には以上のように構成されるもので
あり、次にその動作について説明する。
【0038】先ず、流体圧レギュレータ20のプログラ
ム制御部40に、所望の設定値、あるいは時間軸に対す
る所望の流体圧力の制御プログラム(図6参照)等が外
部から入力される。前記設定値あるいは前記制御プログ
ラムに基づいて、プログラム制御部40から制御信号D
が出力される。前記制御信号Dは、第2のPID制御部
44、PID制御部46および駆動制御部38によって
変換された駆動信号Bとして、給気用電磁弁34の弁体
34bを開くために電磁コイル34aに入力される。
【0039】これにより、給気用電磁弁34は、弁体3
4bを変位させ、給気ポート54と第1ダイヤフラム室
72aとを連通させる。そして、第1ダイヤフラム室7
2aの圧力が第2ダイヤフラム室72bの圧力より高く
なると、ダイヤフラム30が第2ダイヤフラム室72b
の側に変位する(図2中、下降する方向)。ステム70
は、このダイヤフラム30に連動し、且つばね62の弾
発力に抗して変位して給気弁体26を開く。そして、圧
力流体が、給気ポート54から通路58、給気口60を
通じて吐出ポート56に供給される。これにより、圧力
流体が流体圧源から制御対象22に供給される。
【0040】ここで、吐出ポート56の吐出圧力は、圧
力センサ32によって検出され、検出された検出値は電
気信号に変換された検出信号AとしてPID制御部46
にフィードバックされる。吐出ポート56の吐出圧力が
所望の値になると、駆動制御部38は、PID制御部4
6からのPID変換信号Gに基づいて、給気用電磁弁3
4の弁体34bを閉じるために電磁コイル34aに駆動
信号Bを出力するとともに、排気用電磁弁36の弁体3
6bを開くために電磁コイル36aに駆動信号Cを出力
する。
【0041】これにより、給気用電磁弁34は弁体34
bを閉じ、一方、排気用電磁弁36は、弁体36bを変
位させ、第1ダイヤフラム室72aと排気ポート64と
を連通させることにより、第1ダイヤフラム室72aの
内部の圧力流体を大気に放出する。そして、第1ダイヤ
フラム室72aの圧力が第2ダイヤフラム室72bの圧
力より低くなると、ダイヤフラム30が第1ダイヤフラ
ム室72aの側に変位する(図2中、上昇する方向)。
ステム70は、このダイヤフラム30に連動するととも
に、ばね62の弾発力によって変位し、給気弁体26を
閉じる。
【0042】さらに、第1ダイヤフラム室72aの圧力
が第2ダイヤフラム室72bの圧力より低くなると、ダ
イヤフラム30が第1ダイヤフラム室72aの側にさら
に変位する。ステム70は、給気弁体26から離間する
とともに、ばね68の弾発力に抗して変位し、止め輪7
4を介して排気弁体28を開く。そして、制御対象22
内の圧力流体が、吐出ポート56から排気口66、排気
ポート64を通じて大気圧に放出される。
【0043】ここで、吐出ポート56の吐出圧力が所望
の値より低くなると、給気用電磁弁34の弁体34bを
開くために、駆動信号Bが駆動制御部38から給気用電
磁弁34の電磁コイル34aに入力され、給気用電磁弁
34は弁体34bを変位させる。そして、前述したよう
に、給気弁体26が開かれて、圧力流体が給気ポート5
4から通路58、給気口60を通じて吐出ポート56に
再度供給される。これにより、圧力流体が流体圧源から
制御対象22に供給される。
【0044】このように、本実施の形態に係る流体圧レ
ギュレータ20では、圧力センサ32からの検出信号A
に基づいて、給気用電磁弁34および/または排気用電
磁弁36の給排気を制御し、第1ダイヤフラム室72a
の圧力を調整することで吐出ポート56の吐出圧力を所
望の値に調整する、あるいは所望の制御パタ−ンに維持
する。その結果、制御対象22内の圧力流体が所望の値
に調整される、あるいは所望の制御パタ−ンに維持され
る。
【0045】ところで、本実施の形態では、さらに、制
御対象22に検出機構42を設け、該検出機構42が制
御対象22の制御量を検出または計測して、検出した検
出値または計測した計測値を電気信号に変換した検出信
号Eを第2のPID制御部44にフィードバックする。
この検出信号Eに基づく第2のPID制御部44からの
PID変換信号Fにより、制御対象22内の圧力流体が
より正確に所望の値に調整される、あるいはより正確に
所望の制御パタ−ンに維持される。
【0046】なお、本実施の形態では、流体圧源から供
給される圧力流体を例にして説明しているが、例えば、
流体圧レギュレータ20を負圧源に接続して制御対象2
2から吸引する場合に適用してもよい。
【0047】続いて、流体圧レギュレータ20が適用さ
れた流体制御の応用例について説明する。
【0048】図3は、第1の応用例に係る流体圧レギュ
レータ20が適用された流体タンク80の制御ブロック
図を示す。
【0049】この流体タンク80は、例えば、粘性の液
体を所望の液量で所望の時間貯蔵するものとする。この
場合、流体圧レギュレータ20の動作に沿い、所望の制
御プログラムに従ってメインバルブ24が操作され、流
体圧源から流体タンク80に粘性の液体が供給されて該
流体タンク80内の液量が調整される。なお、図3中、
参照符号Aは圧力センサ32から出力される検出信号を
表す。
【0050】ここで、センサ82は、流体タンク80内
の液量を検出する液量計、あるいは液面の位置を検出す
るポジションセンサ等が選択される。このセンサ82に
よって検出され、電気信号に変換された検出信号Hが、
前記流体圧レギュレータ20内の第2のPID制御部4
4に入力される。
【0051】図4は、第2の応用例に係る流体圧レギュ
レータ20が適用された真空チャンバ86の制御ブロッ
ク図を示す。
【0052】この真空チャンバ86は、半導体製造工程
に関わるもので、真空チャンバ86内のプロセスガスが
所望の真空圧力で制御されるものである。
【0053】2方弁88は、例えば、オリフィスの口径
が160[mm]という中高真空用の2方弁である。真
空ポンプ90は、前記2方弁88の制御下に、前記真空
チャンバ86からのプロセスガスを吸引する。この場
合、流体圧レギュレータ20の動作に沿い、所望の制御
プログラムに従ってメインバルブ24が操作され、流体
圧源から2方弁88に流体が供給されて、2方弁88に
備えられた弁体の開度が調整される。なお、図4中、参
照符号Aは圧力センサ32から出力される検出信号を表
す。そして、前記2方弁88の弁体の開度に応じて真空
チャンバ86から真空ポンプ90によって吸引されるプ
ロセスガスの吸引量が調整されて、真空チャンバ86内
のプロセスガスの真空圧力が調整される。
【0054】ここで、圧力センサ92は、真空チャンバ
86内のプロセスガスの真空圧力を検出するセンサ等が
選択される。この圧力センサ92によって検出され、電
気信号に変換された検出信号Jが、前記流体圧レギュレ
ータ20内の第2のPID制御部44に入力される。
【0055】以上説明したように、本発明の実施の形態
に係る流体圧レギュレータ20によれば、従来技術のよ
うに外部制御部2を設置する必要がないので、低コスト
で、しかも省スペース化が可能な流体圧レギュレータ2
0を構築することができる。
【0056】また、PID制御部46において、第2の
PID制御部44から入力されたPID変換信号Fが、
圧力センサ32から入力された検出信号Aに基づいて比
較、処理、演算され、さらに比例・積分・微分信号に変
換されるので、極めて精度のよいPID変換信号Gを駆
動制御部38に出力することができる。
【0057】さらに、本実施の形態が適用された応用例
に係る流体圧レギュレータ20によれば、制御対象22
としての、例えば、流体タンク80内の液量、あるいは
真空チャンバ86内のプロセスガスの真空圧力を検出し
てフィードバックさせるようにしているので、より精度
よく流体タンク80内の液量あるいは真空チャンバ86
内のプロセスガスの真空圧力を調整することが可能とな
る。
【0058】また、ケース組立体48の内部では、駆動
制御部38およびPID制御部46が配設される第1基
板50aと、プログラム制御部40および第2のPID
制御部44が配設される第2基板50bとが一体的に備
えられるので、低コストで、且つ極めてコンパクトな流
体圧レギュレータ20を構成することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0060】すなわち、従来技術に係る外部制御部を設
置する必要がないので、低コストでしかも省スペース化
が可能な流体圧レギュレータを構築することができる。
【0061】また、PID制御部において、第2のPI
D制御部から入力された制御信号が、センサから導入さ
れた検出信号に基づいて比較、処理、演算され、さらに
比例・積分・微分信号に変換されるので、極めて精度の
よい制御信号を駆動制御部に出力させることができる。
【0062】さらに、必要に応じて制御対象の制御量を
検出してフィードバックさせるようにしているので、よ
り精度よく制御対象の制御量を調整することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る流体圧レギュレータ
の制御ブロック図である。
【図2】前記流体圧レギュレータの縦断面構造図であ
る。
【図3】第1の応用例に係る流体圧レギュレータが適用
された流体タンクの制御ブロック図である。
【図4】第2の応用例に係る流体圧レギュレータが適用
された真空チャンバの制御ブロック図である。
【図5】従来技術に係る流体圧レギュレータを用いた流
体の制御ブロック図である。
【図6】制御プログラムのパターン例を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
20…流体圧レギュレータ 22…制御対
象 24…メインバルブ 26…給気弁
体 28…排気弁体 30…ダイヤ
フラム 32…圧力センサ 34…給気用
電磁弁 36…排気用電磁弁 38…駆動制
御部 40…プログラム制御部 42…検出機
構 44…第2のPID制御部 46…PID
制御部 48…ケース組立体 50a…第1
基板 50b…第2基板 52a、52
b…コネクタ 54…給気ポート 56…吐出ポ
ート A、E、H、J…検出信号 B、C…駆動
信号 D…制御信号 F、G…PI
D変換信号
フロントページの続き (72)発明者 東方 暁 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内 Fターム(参考) 5H004 GA34 GB20 HA03 HB03 JA04 JA07 KB02 KB04 KB06 KB38 5H316 AA20 BB01 BB07 CC07 DD12 EE02 EE10 EE12 FF01 FF05 HH01 JJ08 JJ13 KK02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体の圧力または流量を調整するための給
    気弁および排気弁を備えるメインバルブと、 前記メインバルブの給気弁および排気弁を操作するダイ
    ヤフラムと、 前記メインバルブから吐出される前記流体の吐出圧力ま
    たは吐出流量を検出して検出信号を出力するセンサと、 入力された制御信号に基づいた駆動信号を出力する駆動
    制御部と、 前記駆動信号によって開閉動作され前記ダイヤフラムの
    給排気を制御する給気用電磁弁および排気用電磁弁と、 外部から入力される所望の設定値および/または所望の
    制御プログラムが記憶され、該設定値および/または該
    制御プログラムに基づいた制御信号を出力するプログラ
    ム制御部と、 前記プログラム制御部から出力された制御信号と前記セ
    ンサの検出信号とに基づき比例・積分・微分信号に変換
    したPID変換信号を前記駆動制御部に出力するPID
    制御部と、 を有することを特徴とする流体圧レギュレータ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の流体圧レギュレータにおい
    て、 制御対象の制御量を検出して第2の検出信号を出力する
    検出機構と、 前記検出機構から出力された第2の検出信号と前記プロ
    グラム制御部から出力された制御信号とに基づき比例・
    積分・微分信号に変換した第2のPID変換信号を前記
    PID制御部に出力する第2のPID制御部と、 を有することを特徴とする流体圧レギュレータ。
  3. 【請求項3】電磁弁に対する付勢・減勢作用下に前記電
    磁弁から給排気される流体に基づいてダイヤフラムの給
    排気を増減することで、メインバルブから吐出される吐
    出圧力または吐出流量を調整する流体圧レギュレータで
    あって、 装置本体と、 前記吐出圧力または吐出流量を検出するセンサと、 前記電磁弁および前記センサが電気的に接続される制御
    部と、 前記制御部に電気的に接続され、所望の設定値および/
    または所望の制御プログラムが入力されるとともに、記
    憶されるプログラム制御部と、 を備え、 前記制御部と前記プログラム制御部とは、前記装置本体
    の内部に一体的に設けられることを特徴とする流体圧レ
    ギュレータ。
  4. 【請求項4】請求項3記載の流体圧レギュレータにおい
    て、 前記制御部と前記プログラム制御部とは、前記装置本体
    の内部に配設された第1基板と第2基板とが電気的に接
    続されることにより一体的に設けられることを特徴とす
    る流体圧レギュレータ。
  5. 【請求項5】請求項3記載の流体圧レギュレータにおい
    て、 前記プログラム制御部には、前記メインバルブの吐出ポ
    ート側に接続される制御対象の制御量を検出する検出機
    構が電気的に接続されることを特徴とする流体圧レギュ
    レータ。
  6. 【請求項6】請求項3記載の流体圧レギュレータにおい
    て、 前記装置本体には、前記所望の設定値および/または所
    望の制御プログラムをプログラム制御部に入力するため
    の外部接続端子が設けられ、該外部接続端子は、前記プ
    ログラム制御部に電気的に接続されることを特徴とする
    流体圧レギュレータ。
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