JP2003185310A - オーガ式製氷機 - Google Patents

オーガ式製氷機

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JP2003185310A
JP2003185310A JP2002290271A JP2002290271A JP2003185310A JP 2003185310 A JP2003185310 A JP 2003185310A JP 2002290271 A JP2002290271 A JP 2002290271A JP 2002290271 A JP2002290271 A JP 2002290271A JP 2003185310 A JP2003185310 A JP 2003185310A
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ice
ice making
auger
flange
cylinder
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Hiroyuki Sugie
宏之 杉江
美香 ▼浜▲島
Mika Hamashima
Akihiro Sato
彰洋 佐藤
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷排出管の固定を簡便に行うことができ、そ
の製造・保守が容易なオーガ式製氷機を提供すること。 【解決手段】 本発明のオーガ式製氷機は、内部にオー
ガ15を回転可能に収納する製氷シリンダ19を有する
筒状の冷凍ケーシング18と、オーガ15の上端部を回
転可能に支持する氷圧縮ヘッド21と、オーガ15の下
端部を回転可能に支持するハウジング10と、ハウジン
グ10の下部に連結されてオーガ15の回転駆動を行う
ギアードモータ2と、冷凍ケーシング18の上部に取り
付けられる氷排出管の取付基部となるフランジ33とを
備えており、フランジ33が、氷圧縮ヘッド21を製氷
シリンダ19の内部に固定するボルト5によって製氷シ
リンダ19に対して共締めされていることを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ギアードモータを
介して冷凍ケーシングの内部でオーガを回転させなが
ら、冷凍ケーシング内に供給された製氷水を氷結させて
チップ状やフレーク状の氷を製造するオーガ式製氷機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種のオーガ式製氷機が提案
されている(特許文献1及び2参照)。このようなオー
ガ式製氷機は、筒状の冷凍ケーシングの内部で、その上
部に配置された氷圧縮ヘッドと下部に配置されたハウジ
ングとを介してオーガ(スクリュウ)を回転可能に支持
している。そして、冷凍ケーシング内に供給された製氷
水を氷結させつつ、ハウジング内でオーガの下端部に連
結されるギアードモータを介してオーガを回転させて、
製氷水を氷結させたシャーベット状の氷を氷圧縮ヘッド
に導入する。シャーベット状の氷は氷圧縮ヘッドで圧縮
されてチップ状やフレーク状の氷に製氷される。
【0003】このようなオーガ式製氷機の冷凍ケーシン
グの上部には、製造された氷の排出方向を規制する氷排
出管が取り付けられる。この氷排出管は、樹脂製である
のが一般的で、オーガを収納する金属(ステンレス)製
の製氷シリンダに取り付けられたフランジにボルトなど
で固定される。即ち、このフランジが氷排出管の取付基
部となっている。氷排出管は、圧縮されて排出される氷
によって押されることである程度の荷重が加わるので、
確実に固定する必要がある。このため、氷排出管の取付
基部となるフランジは、製氷シリンダに対して溶接によ
って固定されるのが一般的であった。
【0004】
【特許文献1】特開平10−2645号公報
【特許文献2】特開昭59−18363号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フランジを製
氷シリンダに直接溶接やろう付け固定すると、製氷シリ
ンダに僅かではあるが歪みが生じることもあり、内部の
氷圧縮ヘッドの取り付けや、製氷シリンダ内で生成され
る氷膜のバラツキに起因する異常負荷などによってオー
ガの回転が阻害されるといったことが懸念される。ま
た、溶接やろう付け工程自体も手間のかかるものなの
で、フランジの固定作業に多くの手間が必要であった。
さらに、製氷シリンダの氷圧縮ヘッド近傍は、僅かに膨
張収縮を繰り返して応力変動が発生する場所であり、こ
の応力変動によって溶接部等の剥離が生じてフランジが
脱落するという保守上の問題も懸念される。
【0006】そこで、本発明の目的は、氷排出管の固定
を簡便に行うことができ、その製造・保守が容易なオー
ガ式製氷機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のオーガ
式製氷機は、内部にオーガを回転可能に収納する製氷シ
リンダを有する筒状の冷凍ケーシングと、オーガの上端
部を回転可能に支持するとともに冷凍ケーシングの上部
に配置された氷圧縮ヘッドと、オーガの下端部を回転可
能に支持するとともに冷凍ケーシングの下部に配置され
たハウジングと、ハウジングの下部に連結されてオーガ
の回転駆動を行うギアードモータと、冷凍ケーシングの
上部に取り付けられる氷排出管の取付基部となるフラン
ジとを備えており、フランジが、氷圧縮ヘッドを製氷シ
リンダの内部に固定するボルトによって製氷シリンダに
対して共締めされていることを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のオーガ式製氷機において、フランジが、ボルトの挿通
孔が形成されたアウタシリンダを有しており、ボルト近
傍に結露する結露水を捕集する露受皿がアウタシリンダ
に結合されていることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のオーガ式製氷機の
実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、本
実施形態のオーガ式製氷機の概略構成について図1及び
図2に基づいて説明する。図1はオーガ式製氷機の模式
断面図、図2はオーガ式製氷機の分解斜視図である。
【0010】図1及び図2に示されるように、オーガ式
製氷機1の下部にはギアードモータ2が配設されてい
る。このギアードモータ2は、駆動モータ3と減速装置
4とが一体に構成されているものである。駆動モータ3
は単相100Vで駆動され、減速装置4内に設けられた
減速機構には平行軸平歯車三段方式が使用されている。
また、減速装置4は、アルミダイキャスト製の下カバー
4A及び上カバー4Bを有し、下カバー4Aと上カバー
4Bとは、複数個の六角穴付ボルト5を介して相互に締
結されている。更に、ギアードモータ2は、長尺状の六
角穴付ボルト5’を各上カバー4B及び下カバー4Aに
貫通させることにより、ベースB(オーガ式製氷機1を
固定するためのベース)に対して固定されている。
【0011】減速装置4の上カバー4Bには連結口6が
設けられており、この連結口6には減速機構の出力軸7
が臨んでいる。出力軸7にはスプライン継手8の下端が
取り付けられ、また、スプライン継手8の上端は後述す
るオーガ15の下端部に連結されている。連結口6の周
囲に形成された上カバー4Bのフランジ部9は、ハウジ
ング10の下部に形成されたフランジ部11と重ね合わ
され、複数箇所で六角穴付ボルト5及び座金13,14
によって相互に締結されている。ここに、ハウジング1
0は銅合金から形成されており、その内側には樹脂製の
軸受(図示せず)が圧入されている。このハウジング1
0は、ギアードモータ2と冷凍ケーシング18とを相互
に接続固定する役割を負うものである。
【0012】オーガ15はステンレス製であり、円柱状
の中心部の周囲に螺旋状のオーガ歯15Aが形成された
形態を有している。このオーガ歯15Aは、冷凍ケーシ
ング18内で成長したシャーベット状の氷を冷凍ケーシ
ング18の内壁から剥ぎ取りながら冷凍ケーシング18
の上方に向かって押し上げる。また、オーガ15の下端
部15Bは、ハウジング10内でスプライン継手8の上
端に連結されている。これにより、オーガ15は、ギア
ードモータ2(駆動モータ3・減速装置4)及びスプラ
イン継手8を介してゆっくりと回転され、その回転に伴
って冷凍ケーシング18内で成長した氷を冷凍ケーシン
グ18の内壁から剥ぎ取りながら上方に押し上げる。な
お、オーガ15の下端部15Bの上方位置にはメカニカ
ルシール16が配置されており、このメカニカルシール
16は、冷凍ケーシング18内に供給される製氷水が漏
出しないようにシーリングを行うものである。また、O
リング17が、ハウジング10の周壁に配置されてい
る。
【0013】冷凍ケーシング18は、その内部にステン
レス製の製氷シリンダ19を有しており、この製氷シリ
ンダ19の外方には断熱材(発泡ポリウレタン)が配設
されている。製氷シリンダ19のシリンダ壁19Aの外
周には銅製の冷却パイプ20が巻かれている。冷却パイ
プ20は、公知の冷凍ユニット(コンプレッサ,コンデ
ンサ等からなる)に接続されている。そして、冷却パイ
プ20内に導入された冷媒は急激な圧力低下に基づいて
冷却パイプ20内で蒸発され、この時に多量の気化熱を
奪うことから、製氷シリンダ19内の温度が急激に低下
される。この結果、製氷シリンダ19におけるシリンダ
壁19Aの内面の製氷水が氷結される。なお、冷凍ユニ
ットの構成については公知であるので、ここではその詳
細な説明を省略する。
【0014】冷凍ケーシング18の上部位置において、
製氷シリンダ19内の上端部には、ステンレス製の氷圧
縮ヘッド21が嵌合されており、かかる氷圧縮ヘッド2
1と製氷シリンダ19の上部とは、座金22を介して六
角穴付ボルト5により複数箇所にて締結固定されてい
る。また、氷圧縮ヘッド21の内部には、樹脂製の軸受
(図示せず)が嵌着されており、この軸受には、製氷シ
リンダ19内に挿通されたオーガ15の上端部15Cが
回転可能に支持されている。
【0015】さらに、オーガ15における上端部15C
の頂部には、座金23を介してカッタ24が六角ボルト
25によって固定されている。カッタ24はオーガ15
の回転に伴って回転する。氷圧縮ヘッド21は固定刃と
して機能しており、上述したようにオーガ15を介して
製氷シリンダ19の内壁から剥ぎ取られながら製氷シリ
ンダ19内を上方に押し上げられたシャーベット状の氷
は、氷圧縮ヘッド21により圧縮されて柱状の氷とな
る。圧縮された柱状の氷はさらに上昇され、カッタ24
によって削られてチップ状やフレーク状の氷にされる。
このように生成されたチップ状やフレーク状の氷は、氷
排出部31から矢印A方向に排出される。
【0016】氷排出部31には、カッタ24によって細
かくされた氷の排出方向を規制する樹脂製の氷排出管3
2が取り付けられている。この氷排出管32は、製氷シ
リンダ19の上部に取り付けられたフランジ33を取付
基部として製氷シリンダ19の上端に取り付けられる。
フランジ33は、製氷シリンダ19の中心軸に対して直
角な板状の部材で、この部分に氷排出管32がナット3
4を介して固定される。さらに、製氷シリンダ19の内
部に氷圧縮ヘッド21が固定されている部分の外方に
は、ベルトヒータ35が巻き付けられている。ベルトヒ
ータ35は、氷圧縮ヘッド21周辺を暖めて圧縮された
氷の表面を僅かに溶かし、氷の排出が円滑に行われるよ
うにしている。
【0017】ベルトヒータ35の展開状態を図3に示
す。ベルトヒータ35は、電熱線35Aをベルト状のシ
リコン材内にモールドさせたものである。電熱線35A
は、図示されないコントロール部から供給される電力に
よって、その発熱が制御されている。ベルトヒータ35
は、その内部にサーモスタット35Bも有しており、一
定の温度にまで上昇すると発熱が停止される機構となっ
ている。サーモスタット35Bに代えて温度センサを配
設し、温度センサの検出結果に基づいてベルトヒータ3
5の発熱を制御しても良い。
【0018】また、ベルトヒータ35に換えて、図3右
上に示されるアルミ鋳込みヒータ35Xを用いても良
い。アルミ鋳込みヒータ35Xは、シーズヒータやカー
トリッジヒータを熱伝導性に優れたアルミ材料で、加熱
対象物の形状に合わせて、鋳込むことにより成形され
る。ヒータは、図示されないコントロール部から供給さ
れる電力によって、その発熱が制御されている。アルミ
鋳込みヒータは、2個対に構成され、その両者は、6角
穴付きボルトで締め付けられる。アルミ鋳込みヒータ3
5Xの外表面には、サーモスタットが装備されており、
発熱温度の制御を行っている。
【0019】さらに、冷凍ケーシング18の上部には、
排水パイプ26が一体に形成された露受皿27が配設さ
れている。露受皿27は、六角穴付ボルト5の付近に結
露する結露水を捕集すると共に、捕集した結露水を排水
パイプ26を介して排出する。さらに、冷凍ケーシング
18の下部には、製氷シリンダ19の内部に連通する吸
水口28が形成されている。この吸水口28には、公知
の製氷水供給タンクが連結されており、吸水口28から
矢印B方向に沿って製氷シリンダ19内に供給された製
氷水が製氷シリンダ19内で製氷されるものである。更
に、冷凍ケーシング18の下部位置において、製氷シリ
ンダ19の内部にはハウジング10が配設されており、
冷凍ケーシング18の下部とハウジング10とは、座金
30を介して六角穴付ボルト5により複数箇所にて締結
固定されている。
【0020】そして、本実施形態においては、上述した
フランジ33が、氷圧縮ヘッド21を固定するための六
角穴付ボルト5によって共締めされて製氷シリンダ19
に対して固定されている。また、フランジ33は、製氷
シリンダ19に挿通されるアウタシリンダ36を有して
いる(フランジ33とアウタシリンダ36が一体化され
ている)。このアウタシリンダ36が六角穴付ボルト5
によって製氷シリンダに固定されることによって、フラ
ンジ33が製氷シリンダ19に対して固定されている。
さらに、上述した露受皿27もこのアウタシリンダ36
に対して一体化されており、アウタシリンダ36が製氷
シリンダ19に対して固定されることによって、露受皿
27も製氷シリンダ19に対して固定されている。
【0021】さらに、アウタシリンダ36は熱良導性金
属である銅によって構成されており、アウタシリンダ3
6の外周面上に上述したベルトヒータ35が巻回・固定
されている。即ち、アウタシリンダ36は、製氷シリン
ダ19とベルトヒータ35との間に介在するように配置
されている。熱良導性金属としては、銅の他、銅合金
(銅を主成分とする合金)や金・銀・アルミニウム及び
これらの金属を主成分とする合金などが挙げられる。フ
ランジ33や露受皿27はステンレス製であり、銅製の
アウタシリンダ36に対して溶接やろう付けによって一
体化されている。
【0022】上述したベルトヒータ35は銅製のアウタ
シリンダ36の外表面上に巻き付けられ、座金22及び
六角穴付ボルト5によって固定されている。このとき、
アウタシリンダ36も、この座金22及び六角穴付ボル
ト5によって製氷シリンダ19に対して固定される。ア
ウタシリンダ36には、六角穴付ボルト5を挿通させる
ための挿通孔36Aが形成されている。
【0023】ここで、フランジ33や露受皿27もアウ
タシリンダ36と一体化されているので、この座金22
及び六角穴付ボルト5によって製氷シリンダ19に対し
て固定される。即ち、氷圧縮ヘッド21を固定するため
の座金22及び六角穴付ボルト5を用いて、アウタシリ
ンダ36,フランジ33,露受皿27及びベルトヒータ
35の全てを一括して固定している。
【0024】本実施形態においては、フランジ33(ア
ウタシリンダ36)を氷圧縮ヘッド21の固定用の六角
穴付きボルト5を用いて共締めするので、フランジ33
の配設を簡便に行うことができる。さらにここで、アウ
タシリンダ36を介して、フランジ33に対して露受皿
27も一体化させておけば、これらの部材を一度に固定
することができ便利である。特に、フランジ33(及び
露受皿27)は、従来は溶接によって製氷シリンダ19
に固定されることが多かったが、これらの部材が固定さ
れる製氷シリンダ19の氷圧縮ヘッド21近傍は、僅か
に膨張収縮を繰り返して応力変動が発生する場所であ
る。このため、溶接部の剥離などで部品の脱落が懸念さ
れる場所であった。
【0025】また、フランジ33や露受皿27の溶接や
ろう付けによって、製氷シリンダ19に僅かではあるが
歪みが生じることもあり、内部の氷圧縮ヘッド21の取
り付けやオーガ15の回転といった観点からはあまり好
ましくないという側面もあった。本実施形態のようにフ
ランジ33を製氷シリンダ19に対して六角穴付ボルト
5を用いて固定すれば、このような不都合もなくなる
し、面倒な溶接やろう付け工程を省略することができ
る。さらに、このとき利用する六角穴付ボルト5は氷圧
縮ヘッド21を固定するものを利用するので、構造上複
雑になることもなく、部品点数が増えることもない。
【0026】なお、本実施形態においては、露受皿27
もアウタシリンダ36を介してフランジ33と一体化さ
れたが、図5に示されるように、露受皿27を一体化さ
せなくても良い(フランジ33及びアウタシリンダ36
のみを一体化させても良い)。この場合は、露受皿27
は他の方法(例えば従来の方法)によって冷凍ケーシン
グ18に固定される。あるいは、図6に示されるよう
に、露受皿27のみを熱良導性金属のアウタシリンダ3
6と一体化させても良い。この場合は、フランジ33は
後述する図7〜図11に示されるような形態として、図
6に示される部品と共に六角穴付ボルト5によって共締
めされる。
【0027】また、上述したように、製氷シリンダ19
とベルトヒータ35との間に熱良導性の金属(本実施形
態では銅製のアウタシリンダ36)を介在させることに
よって、ベルトヒータで発熱される熱を熱良導性金属
(アウタシリンダ36)によって広範囲に均一に拡散さ
せることができる。そして、熱良導性金属(アウタシリ
ンダ36)によって均一化された熱がその内側の製氷シ
リンダ19に伝達される。この結果、製氷シリンダ19
の氷圧縮ヘッド21近傍を均一に暖めることができ、圧
縮された氷の排出を円滑に行うことが可能となる。ま
た、熱良導性金属(アウタシリンダ36)は熱を素早く
伝達させるので、ベルトヒータ35による発熱制御が迅
速に反映されるという利点もある。
【0028】上述した例は、フランジ33がアウタシリ
ンダ36を有している(フランジ33とアウタシリンダ
36とが一体化されている)ものであった。しかし、フ
ランジ33の固定という点からは、フランジ33の製氷
シリンダ19への固定に際して、アウタシリンダ36の
ようなシリンダ状の部分を有していなくても良い。ま
た、フランジ33がシリンダ状の部分を有していなくて
も、熱良導性のアウタシリンダ36とを両立させること
も可能である。
【0029】このような例を図7及び図8に示す。図7
には、単純な円筒状に形成された銅製のアウタシリンダ
36とボルト挿通孔33Aを有するフランジ330とが
示されている。フランジ330は、アウタシリンダ36
の外面に接する部分を有しており、この部分に氷圧縮ヘ
ッド21を固定する六角穴付ボルト5の挿通孔33Aが
形成されている。図7に示されるフランジ330は、図
8に示されるように、アウタシリンダ36と共に座金2
2及び六角穴付ボルト5によって共締めされる。なお、
フランジ330の挿通孔33Aの周囲に図9に示される
ような隆起部33Bを形成させておけば、この部分が座
金と同様の機能を持つので、座金22を省略することも
できる。隆起部33Bは、挿通孔33Aの周囲を外方に
僅かに隆起させたものである。
【0030】このとき、ベルトヒータ35も共締めする
が、ベルトヒータ35の一部はフランジ330の挿通孔
33Aが形成されている部分と接し、アウタシリンダ3
6とは直接接しない。しかし、ベルトヒータ35によっ
て発熱された熱は挿通孔33Aが形成されている部分を
介してアウタシリンダ36に伝達される。そして、熱良
導性金属のアウタシリンダ36に伝達された熱は拡散さ
れて均一化されるので、上述した図2に示されるような
場合と同様の効果が得られる。
【0031】このようにすれば、アウタシリンダ36と
フランジとを異種の材質によって構成する場合に、両者
を溶接やろう付けで一体化させる必要がなくなるので、
簡便に各部品を配設・固定させることができる。なお、
ここではフランジについて説明したが、露受皿27につ
いても同様の手法を用いることができる。ただし、露受
皿27の場合は、結露水を捕集するという役割上、冷凍
ケーシング18(製氷シリンダ19)との境界部にシー
リングを施す必要がある。
【0032】次に、本発明のオーガ式製氷機の他の実施
形態について説明する。上述した実施形態の図2に相当
する本実施形態の分解斜視図を図10に示す。本実施形
態においては、フランジ330の製氷シリンダ19への
固定は上述した図7及び図8の場合とほぼ同様である。
ただし、図7及び図8に示される例とはアウタシリンダ
360の形状が異なる。本実施形態では、アウタシリン
ダ360は氷圧縮ヘッド21を固定する六角穴付ボルト
5によって共締めされない。以下、さらに詳しく説明す
るが、上述した図1及び図2に示される実施形態と同一
又は同等の部位に関しては同一の符号を付してその詳し
い説明を省略する。
【0033】本実施形態のフランジ330は、上述した
図7及び図8に示されるフランジ330とほぼ同様の形
態を有しており、氷圧縮ヘッド21を固定する六角穴付
ボルト5と共締めされる部分を有している。この部分に
は、六角穴付ボルト5を挿通させる挿通孔33Aが形成
されている。そして、本実施形態のアウタシリンダ36
0は、上述したフランジ330の挿通孔33Aに対応す
る切欠部36Bを有する形態として形成されている。ま
た、このアウタシリンダ360は、一枚の銅板を筒状に
曲げることによって形成されており、その製造が容易に
なっている。このため、本実施形態のアウタシリンダ3
60は、スリット36Cを有している。
【0034】フランジ330の内径とアウタシリンダ3
60の内径と製氷シリンダ19の外径はほぼ等しくされ
ている。フランジ330の凹凸とアウタシリンダ360
の凹凸とは形状が一致するので、その形状を合致させた
状態で両者を製氷シリンダ19に挿入する。そして、そ
の周囲にベルトヒータ35を巻き付け、最後に上から氷
圧縮ヘッド21を固定する座金22及び六角穴付ボルト
5で固定する。アウタシリンダ360は、六角穴付ボル
ト5で直接固定されることはないが、座金22及びベル
トヒータ35を介して固定される。
【0035】このようにフランジ330(及びアウタシ
リンダ360)を固定することもできる。また、このよ
うにベルトヒータ35と製氷シリンダ19との間に熱良
導性金属(アウタシリンダ360)を介在させることに
よっても、ベルトヒータ35の熱を拡散させて均一化さ
せ、氷の排出を円滑化することができる。なお、ベルト
ヒータ35にも六角穴付ボルト5を挿通させる孔が設け
られており、この孔のごく近傍には、破断が懸念される
ので電熱線35Aが配設されることは少ない。また、こ
の部分に電熱線35Aが配置されたとしてもフランジ3
30の挿通孔33A近傍の面積は小さい。このため、フ
ランジ330の挿通孔33A近傍に熱良導性金属が配さ
れなくてもあまり影響はない。
【0036】尚、本発明は各実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能である。例えば、上述した実施形態で
は、ベルトヒータを巻き付けた後に座金及びボルトによ
って氷圧縮ヘッド(及び他の部品)を固定する旨説明し
た。しかし、ベルトヒータが一番最後に取り付けられる
ような構造とされていても良い。また、図7や図8に示
される例では、フランジの取付部の上からベルトヒータ
を巻き付ける旨説明したが、内側から熱良導性金属-ベ
ルトヒータ-フランジの取付部の順に重なるようであっ
ても良い。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、氷排出
管の取付基部となるフランジを氷圧縮ヘッドの固定用の
ボルトを用いて共締めする。このため、フランジを簡便
かつ確実に製氷シリンダに対して固定することができ
る。このとき、氷圧縮ヘッドの固定用のボルトを利用す
るので、製氷機の製造工程を増やすこともないし、構造
を複雑化させることもない。さらに、溶接などを伴わな
いため、脱落などを懸念しなくて良く、また取り外しも
容易であるため、保守が容易となる。
【0038】また、本発明では、氷の排出方向を規制す
る氷排出管はフランジに対して固定される。そして、こ
のフランジは氷圧縮ヘッド固定用のボルトによって共締
めされる。このようなフランジを用いずに、氷排出管を
氷圧縮ヘッド固定用のボルトによって直接共締めする構
造も考えられる(特許文献2参照)。しかし、このよう
にすると、氷圧縮ヘッドを冷凍ケーシング内に設置して
ボルトで固定する際に、氷圧縮ヘッドのボルトの差込用
の孔位置が、氷排出口が邪魔になって確認しにくい。こ
れに対して本発明は、このようなことはなく確認しやす
い。
【0039】さらに、氷排出管は排出される氷に押され
て変形しやすく、しばしば交換が必要となる。このた
め、排出管をフランジに固定する形態が多用されてい
る。しかし、このように、氷排出管を氷圧縮ヘッド固定
用のボルトによって直接共締めしてしまうと、氷排出管
を取り替える際に氷圧縮ヘッドも取り外す必要が生じて
しまう。しかし、本発明によれば、氷排出管はフランジ
に対して固定される構造となるので、このようなことは
なく、メンテナンスを行いやすい。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、フランジ
がアウタシリンダを有し、このアウタシリンダに露受皿
が結合されているので、フランジ及び露受皿の双方をを
アウタシリンダを介して製氷シリンダに対して簡便かつ
確実に固定(ボルトによる共締め)することができる。
このようにすれば、フランジに関してだけでなく、同様
の効果を露受皿の固定に関しても同時に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーガ式製氷機の実施形態の模式断面
図である。
【図2】本発明のオーガ式製氷機の実施形態の分解斜視
図である。
【図3】ベルトヒータの展開図である。
【図4】フランジ・アウタシリンダ・露受皿の断面図で
ある。
【図5】フランジ・アウタシリンダ(変形例1)の断面
図である。
【図6】アウタシリンダ・露受皿(変形例2)の断面図
である。
【図7】フランジ・アウタシリンダの他の例を示す分解
斜視図である。
【図8】フランジ・アウタシリンダの他の例を示す斜視
図である。
【図9】フランジの取付部周辺を示しており、(a)は部
分斜視図、(b)は(a)におけるIX-IX線断面図である。
【図10】本発明のオーガ式製氷機の他の実施形態の分
解斜視図である。
【図11】フランジ・アウタシリンダの斜視図である。
【符号の説明】
1…オーガ式製氷機、2…ギアードモータ、3…駆動モ
ータ、4…減速装置、4A…下カバー、4B…上カバ
ー、5、5’…六角穴付ボルト、5A…頭部、5C…六
角穴、10…ハウジング、15…オーガ、15B…オー
ガの下端部、15C…オーガの上端部、18…冷凍ケー
シング、19…製氷シリンダ、20…冷却パイプ、21
…氷圧縮ヘッド、27…露受皿、33,330…フラン
ジ、33A…挿通孔、35…ベルトヒータ、36,36
0…アウタシリンダ(熱良導性金属)。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 彰洋 愛知県豊明市栄町南館3蕃の16 ホシザキ 電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にオーガを回転可能に収納する製氷
    シリンダを有する筒状の冷凍ケーシングと、前記オーガ
    の上端部を回転可能に支持するとともに前記冷凍ケーシ
    ングの上部に配置された氷圧縮ヘッドと、前記オーガの
    下端部を回転可能に支持するとともに前記冷凍ケーシン
    グの下部に配置されたハウジングと、前記ハウジングの
    下部に連結されて前記オーガの回転駆動を行うギアード
    モータとを備えたオーガ式製氷機において、 前記冷凍ケーシングの上部に取り付けられる氷排出管の
    取付基部となるフランジをさらに備えており、前記フラ
    ンジが、前記氷圧縮ヘッドを前記製氷シリンダの内部に
    固定するボルトによって前記製氷シリンダに対して共締
    めされていることを特徴とするオーガ式製氷機。
  2. 【請求項2】 前記フランジが、前記ボルトの挿通孔が
    形成されたアウタシリンダを有しており、 前記ボルト近傍に結露する結露水を捕集する露受皿が前
    記アウタシリンダに結合されていることを特徴とする請
    求項1に記載のオーガ式製氷機。
JP2002290271A 2001-10-12 2002-10-02 オーガ式製氷機 Pending JP2003185310A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018004218A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 福島工業株式会社 オーガ式製氷機
JP2021004716A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 大和冷機工業株式会社 オーガ式製氷機
KR102338074B1 (ko) * 2021-04-05 2021-12-09 윤석규 오거식 제빙기의 소형화를 위한 조립구조

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