JP3886188B2 - オーガ式製氷機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オーガ式製氷機に関し、特にシャーベット状の氷を圧縮する押圧頭の氷圧縮通路面において氷を僅かに融解させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、オーガ式製氷機の押圧頭に形成された氷圧縮通路を通過する氷は、製品上好適な硬度の氷質に圧縮されるという利点がある一方、圧縮に伴って硬度が増加し氷圧縮通路内を通りにくくなって異音が生じたり、氷圧縮通路を形成する面に氷結・固着する可能性があった。このように、氷の搬送が滞ったり、氷圧縮通路の画成面に氷が固着したりすると、氷圧縮通路は氷で塞がれ、オーガの回転により引き続き搬送されてきたシャーベット状の氷は、行き場を失って氷圧縮通路内において更に圧縮が進む。その結果、氷圧縮通路が氷で蓋された状態となり、冷凍ケーシング内に新たな製氷水が供給される際、冷凍ケーシング内の空気が抜けず(以下、この現象を“エア噛み”と称する)、製氷水が十分に供給されなくなる。そして、かかるエア噛みによる製氷水の供給不足は、冷凍ケーシング内の冷却負荷が減少し相対的に冷凍能力が高まることによる過冷却状態を生じさせる。したがって、氷結した氷を掻き取る際に、螺旋刃及びその駆動系等に過負荷が作用し、駆動モータの停止や故障の原因にもつながる恐れがあった。
【0003】
この問題を解決するための従来技術として、例えば実公昭62−6453号公報に開示されたオーガ式製氷機がある。図6は、同公報に開示されたオーガ式製氷機の冷凍ケーシング上部及び押圧頭周辺の断面図である。筒型の冷凍ケーシング121の外周には、冷却パイプ130が巻回されている。冷凍ケーシング121の内部には、スクリュウ刃144を有するスクリュウ(本願でいうオーガ)140が設けられている。スクリュウ140の上部は、軸受けを兼ねた押圧頭150によって回転自在に支持される。前記押圧頭150は、冷凍ケーシング121の上部に挿入され、冷凍ケーシング121を貫通する固定ボルト152によって側方から固定されている。押圧頭150には、その外周上部を囲繞するようにヒータ170が配設され、製氷運転中に常時通電加熱して押圧頭150外周上部の温度を上昇させる。
【0004】
かかるオーガ式製氷機において、製氷が開始されると、冷凍ケーシング121内面に成長しスクリュウ刃144で削り取られたシャーベット状の氷は、押圧頭150の氷圧縮通路に送り込まれて圧縮され棒状氷となり、カッタ162により切断され、氷放出カバー160を通って運ばれる。この際、押圧頭150に巻かれたヒータ170により、氷圧縮通路内の氷表面を軟化融氷することによって、氷圧縮時のギヤードモータ及び押圧頭150にある軸受部の負荷を軽減することが可能となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のオーガ式製氷機では、コードヒータを用い、電流により加熱を行うようになっているので、漏電を予防もしくは検知するための装置を別個に設ける必要がある。また、ギヤードモータ等のための本来の電気代に加え、ヒータを通電加熱するために個別に電気代が必要であり、その分全体の電気代は増加する。
従って、本発明は、このような従来技術の問題を解決するためのものであって、電気的なヒータを使用せずに押圧頭の氷圧縮通路面において氷を好適に融解し、エア噛みの発生及びそれに起因する問題の発生を防止するオーガ式製氷機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1に記載のオーガ式製氷機は、外周に螺旋刃が形成されたオーガと、該オーガが回動可能に収容された冷凍ケーシングと、該冷凍ケーシングの上部に設けられ、前記オーガの回転により押し上げられた氷を所定の氷質に圧縮する氷圧縮通路を有する押圧頭と、前記冷凍ケーシングに巻回された蒸発器を構成要素の1つとする冷凍回路とを含み、前記押圧頭には、ヒートパイプの放熱側が取り付けられると共に、前記冷凍回路の高温部に、前記ヒートパイプの受熱側が取り付けられている。
請求項2に記載のオーガ式製氷機では、前記受熱側は、パイプホルダを介して熱交換可能に前記高温部に取り付けられている。
また、請求項3に記載のオーガ式製氷機では、前記ヒートパイプの放熱側の取り付けは、前記押圧頭にヒータ挿入孔を明け、該ヒータ挿入孔に前記ヒートパイプの端部を挿入することによる。
更に、請求項4に記載のオーガ式製氷機では、前記冷凍ケーシングと前記押圧頭との連結は、該冷凍ケーシングに形成されたフランジ部と、前記押圧頭に形成されたフランジ部とを、ボルトで相互に締結することによって行われる。
【0007】
上述の構成を有する請求項1に記載のオーガ式製氷機において、押圧頭には、ヒートパイプを介して熱が伝達され、氷圧縮通路内の氷を融解させる。このため、電気的なヒータを使用する場合のように、個別の電気代がかかることはなく、また、漏電に備える装置も不要である。更に、製氷運転時は、冷凍回路の高温部における熱が、また、製氷水を排水した後の再給水時及び洗浄時は、同高温部の余熱が、ヒートパイプを介して押圧頭に伝わるので、専用の熱源が不要である。
請求項2に記載のオーガ式製氷機では、圧縮機が停止しても、パイプホルダの余熱がヒートパイプによって押圧頭に伝達される。
請求項3に記載のオーガ式製氷機においては、高温部の熱は、ヒートパイプを介して押圧頭の内部に伝達される。このため、押圧頭の外周から熱を付与する場合に比べ、氷圧縮通路内の氷は効率良く融解される。
請求項4に記載のオーガ式製氷機においては、ヒートパイプを介して押圧頭に熱が伝えられるが、その熱は、冷凍ケーシングに伝わりにくくなっており、押圧頭の温度上昇による製氷への影響は少ない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
図1に示されるオーガ式製氷機においては、駆動機構部10上に製氷機構部20とオーガ40、押圧頭50、案内筒60等が組つけられている。
駆動機構部10は、ハウジング11内に減速歯車が収納され、該減速歯車により駆動モータ12の回転が減速されて駆動軸13に伝達される。尚、オーガ40の小径軸部43は、内径スプラインが切られており、駆動軸13に連結されている。
【0009】
製氷機構部20は、ハウジング11上に駆動軸13と同軸的に組付けられた鉛直、中空筒状のステンレス製の冷凍ケーシング21と、冷凍ケーシング21の外周に配設された蒸発器30と、この蒸発器30の外周に被覆装着された断熱材22等からなる。蒸発器30は、図示しない圧縮機、凝縮器、膨張弁等ともに、慣用的な冷凍回路を構成している。
冷凍ケーシング21の内部には、オーガ40が配設されている。オーガ40は、大径軸部41、及びその上下両端部に形成された小径軸部42、43から構成され、大径軸部41の外周には螺旋状の螺旋刃44が一体的に形成されている。上方の小径軸部42は、押圧頭50の軸心部の孔に嵌入固定された軸受54にて回転自在に軸支されている。
【0010】
押圧頭50は、オーガ40の上方部に配設され、冷凍ケーシング21の内壁に氷結してオーガ40により削り取りされて搬出される氷を圧縮固化するものである。押圧頭50の下部には、フランジ51bが形成されており、冷凍ケーシング21の上部には、フランジ21aが形成されている。押圧頭50と冷凍ケーシング21とは、フランジ51b及びフランジ21aをボルト52によって締結することで相互に接合される。押圧頭50の内部には、氷を圧縮固化するための氷圧縮通路53(図1に破線により示す)が形成されている。また、押圧頭50の軸心部の孔には、前述の軸受54が圧入固定されている。押圧頭50の側方外面には、軸心に向かって横方向に延びるヒータ挿入孔55が明けられており、該ヒータ挿入孔55には、ヒートパイプ70が挿入されている。ヒータ挿入孔55及びヒートパイプ70に関する構造については、後に更に詳細に説明する。
【0011】
案内筒60は、押圧頭50から放出される圧縮固化氷を図示しない貯氷庫に搬送すべく案内するもので、L字型の放出通路61を有しており、該放出通路61の下端部が押圧頭50の上端部に嵌合固定されている。
また、放出通路61の入口部内側には、押圧頭50から棒状として放出される圧縮固化氷を折って所定形状の氷とするためのカッタ62が、前記オーガ40の上方の小径軸部の上端面に取り付けられ、該オーガ40と一体回転するように設置されている。
【0012】
次に、上記のごとく形成されたオーガ式製氷機の押圧頭50及びそれに挿入されたヒートパイプ70の構成について説明する。
図2は押圧頭50の斜視図、図3は押圧頭50の平面図、そして図4は図3のIV−IV線による断面図である。押圧頭50は、押圧頭の本体である筒部51aと、筒部51aの略下部において半径方向外方に延長するフランジ51bとからなる。フランジ51bには、前述したボルト52が貫通するためのボルト穴56が明けられている。押圧頭50は、フランジ51bにおいて、冷凍ケーシング21のフランジ21aと締結するが(図1参照)、その際、ボルト52の締め付けや緩めは、上方から行えるようになっているため、作業性が向上している。筒部51aの軸心部には、孔57が設けられており、孔57には、前述したように軸受54が嵌合固定されている。
【0013】
筒部51aには、軸心方向に延びる氷圧縮通路53が形成されており、氷圧縮通路53は、同半径の円周上に並んで8つ設けられている。ここで、従来技術として採り上げた図6のオーガ式製氷機では、氷圧縮通路での圧縮時に生じた応力によって、冷凍ケーシングと押圧頭とを締結するボルト(同図の符号152)が緩んだり、冷凍ケーシングのボルト貫通穴に亀裂が入るという現象が起きる恐れがあったが、本実施の形態では、押圧頭50のみによって氷圧縮通路53を形成し、フランジ51b,21aにおいて押圧頭50及び冷凍ケーシング21を締結するようになっているため、かかる従来技術での現象が発生しないようになっている。
【0014】
隣り合う氷圧縮通路53の間には、ブレード部58a,58bが形成され、氷圧縮通路53同士は、このブレード部58a,58bによって隔てられている。ブレード部58a,58bは、螺旋刃44によって下方から押し上げられてくるシャーベット状の氷を、左右に分断し各々の両側に形成されている氷圧縮通路53に送るものである。ブレード部58a,58bの幅には、2通りの態様がある。ここで、幅の厚い方を厚刃ブレード部58aとし、幅の薄い方を薄刃ブレード部58bとすると、厚刃ブレード部58aが4つ、薄刃ブレード部58bが4つ形成されている。また、1つの氷圧縮通路53の両側ともに厚刃ブレード部58a、あるいは両側ともに薄刃ブレード部58bが位置することはなく、図3に示されるように、厚刃ブレード部58aと薄刃ブレード部58bとが交互に位置するように形成されている。したがって、氷圧縮通路53は、前述の円周上に等間隔ではなく、2通りの間隔をもって形成されている。
【0015】
筒部51aの側面には、ヒータ挿入孔55が4つ穿設されている。ヒータ挿入孔55は、図3及び図4に示されるように、厚刃ブレード部58aに設けられ、厚刃ブレード部58aの内部において筒部51aの軸心に向けて延びている。また、ヒータ挿入孔55の深さは、筒部51aの外表面から最も離れた氷圧縮通路形成面53aまでの長さAとほぼ同程度とする。
【0016】
各ヒータ挿入孔55には、ヒートパイプ70の放熱部71が挿入されている。本ヒートパイプのセットは、単に押圧頭に差し込むだけでよいため、巻回していた場合にくらべ非常に作業性が良い。ヒートパイプ70は中空部材であり、その中には冷媒が充填されている。ヒートパイプ70の受熱部72は、図1及び図5に示されるように、パイプホルダ80を介して、前述の冷凍回路の高温部31に対して熱交換可能に取り付けられている。図5に示されるように、パイプホルダ80は、上下に分離可能であって、上半部の下面には、半円形断面の溝81が2本形成されており、下半部の上面にも同様な溝81が2本形成されている。よって、上半部と下半部とが正確に合わさると、2本の貫通した穴が形成され、同穴に受熱部72及び高温部31が配設されるようになっている。また、上半部及び下半部ともに、2本の溝81の間には、ネジ穴82が明けられており、上半部と下半部は、ネジ83により接合されるようになっている。
また、冷凍回路の高温部としては、高温冷媒の通る配管を例に図示しているが、この他、高温である部分ならどこでもよく、熱容量の大きい、図示しない圧縮機、受液器あるいはドライヤ等が好適である。
【0017】
次に、上述したオーガ式製氷機の動作について説明する。製氷運転が始まると、冷凍ケーシング21内には、図示しない給水系統から製氷水が供給される。冷凍ケーシング21内の製氷水は、外周に巻装された蒸発器30によって熱を奪われ冷凍ケーシング21の内面に徐々に氷結していく。そして、冷凍ケーシング21の内面に氷結した氷は、ギヤードモータ12によって回転するオーガ40の螺旋刃44によって同内面から掻き取られ、シャーベット状の氷となって上方に送られる。冷凍ケーシング21内を上昇するシャーベット状の氷は、押圧頭50の下端に達すると、ブレード部58a,58bにより分かれて各々の両側にある氷圧縮通路53内に入る。そして、シャーベット状の氷は、氷圧縮通路53を通過する際に所定硬度の氷質に圧縮される。こうして圧縮された氷は、引き続き氷圧縮通路53内に入ってくる氷に押されて、氷圧縮通路53の上方へと移動する。氷圧縮通路53の上方には、カッタ62が設けられているため、氷圧縮通路53を通り抜け圧縮された氷は、このカッタ62によって所望の大きさに切断される。適当な大きさに切断された氷は、放出通路61を通って図示しない貯氷庫に案内される。
【0018】
かかる製氷運転中、ヒートパイプ70内に充填された冷媒は、受熱部72において高温部31から熱をもらい、筒部51aに差し込まれた放熱部71において、氷圧縮通路53の氷に熱を付与する。これにより、氷圧縮通路53の形成面と接触する氷の接触部を若干融解させ、氷圧縮通路53通過時及び圧縮時の異音の発生を防止している。ここで、受熱部72の熱は、各厚刃ブレード部58aの内部から伝えられるため、押圧頭50を外表面から暖める場合に比べ、少ない熱量で効率良く氷圧縮通路53内の氷を融解させることが可能である。また、製氷運転中に、冷凍ケーシング21に熱が伝わるのは、製氷の効率上好ましいことではないが、本オーガ式製氷機では、上述したように押圧頭50と冷凍ケーシング21とがフランジ51b,21aにおいて接合されているため、従来のように、冷凍ケーシング内に押圧頭が挿入されている態様に比べ、押圧頭を暖めても製氷に影響が生じないようになっている。
【0019】
また、冷凍ケーシング21内の製氷水を一旦排水し、再度製氷水を給水する場合、あるいは洗浄する場合にも、高温部31及びパイプホルダ80の余熱がヒートパイプ70を介して伝えられるので、厚刃ブレード部58aの両側にある氷が若干融解する。これにより、再度製氷水を給水する際には、冷凍ケーシング21内の既存の空気は、製氷水が給水されるに従って、厚刃ブレード部58aの両側の氷の解けた部分から放出通路61へと排出される。よって、エア噛みが起きることなく、製氷水が供給される。
【0020】
ヒートパイプ70の熱源は、冷凍サイクルで生じた熱及びその余熱が用いられているので、特別に電気代がかかることなくエネルギを効率良く利用でき、また、漏電の恐れもない。パイプホルダ80は、例えば洗浄時等、図示しない圧縮機が停止している場合でも、余熱で十分に氷圧縮通路53の氷を融解させることができるように、熱容量の大きい材料で製造されているのが好ましい。
【0021】
以上の実施の形態により説明してきた発明は、次の様に変更して具体化することも可能である。
(1) ヒートパイプ70の取り付けに際しては、ヒータ挿入孔55を明けそこに差し込んでいたが、これに代え、ヒータ挿入孔55を明けずに、押圧頭50の筒部51aの外周に巻き付けるようにしてもよい。
(2) ヒートパイプ70の受熱部72は、冷凍回路の高温部31(圧縮機、受液器及びドライヤ等を含む)に取り付けていたが、これに代え、駆動モータ12の近傍に取り付けてもよく、それにより、駆動モータ12の発熱を利用して氷を融解できるだけでなく、同時に、駆動モータ12の冷却にもなり、更に望ましい効果が得られる。
(3) ヒートパイプ70の受熱部72は、上記実施の形態、変更態様(1)及び(2)に記載した部位の1つに選択して取り付けなくてもよく、複数の熱源に取り付けることも可能である。
(4) 氷圧縮通路53、ブレード部58a,58b、ヒータ挿入孔55、ヒートパイプ70及びパイプホルダ80の数は、上記実施の形態の場合に限定されるわけではなく、必要に応じて変更可能である。また、厚刃ブレード部58aすべてにヒータ挿入孔55を設けなくてもよい。
(5) ヒートパイプ70は、中空部材でその内部に冷媒が充填されていたが、これに代え、熱良導性の材料からなる中実部材であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明は以上の様に構成されているため、次の様な効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、電気的なヒータを使用せず、ヒートパイプにより伝達される熱で押圧頭の氷圧縮通路の氷を融解させるため、電気代などの特別な費用は必要なく、また、漏電の恐れもない。更に、冷凍サイクルで生じた熱及びその余熱が用いられているので、熱エネルギを効率良く利用でき、また、専用の熱源が不要である。
請求項2に記載の発明によれば、圧縮機が停止しても、パイプホルダの余熱によって十分氷圧縮通路内の氷を融解できる。
請求項3に記載の発明によれば、ヒートパイプの放熱側が、押圧頭に形成されたヒータ挿入孔に挿入されているので、押圧頭の外周から熱を付与する場合に比べ、押圧頭の内部にも好適に熱が伝わる。また、単に挿入するだけでよいため取付時の作業性が向上している。
請求項4に記載の発明によれば、押圧頭と冷凍ケーシングはフランジにより接続されているので、押圧頭の熱が冷凍ケーシングに伝わりにくくなっており、ヒートパイプによる製氷への影響が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るオーガ式製氷機の縦断面図である。
【図2】 押圧頭の斜視図である。
【図3】 押圧頭の平面図である。
【図4】 図3のIV−IV線による押圧頭の断面図である。
【図5】 ヒートパイプ、高温部及びパイプホルダの組み立て分解図である。
【図6】 従来のオーガ式製氷機要部の部分拡大図である。
【符号の説明】
21…冷凍ケーシング、21a…フランジ、30…蒸発器、31…高温部、40…オーガ、44…螺旋刃、50…押圧頭、51b…フランジ、52…ボルト、53…氷圧縮通路、55…ヒータ挿入孔、70…ヒートパイプ、71…放熱部(放熱側)、72…受熱部(受熱側)、80…パイプホルダ。
Claims (4)
- 外周に螺旋刃が形成されたオーガと、該オーガが回動可能に収容された冷凍ケーシングと、該冷凍ケーシングの上部に設けられ、前記オーガの回転により押し上げられた氷を所定の氷質に圧縮する氷圧縮通路を有する押圧頭と、前記冷凍ケーシングに巻回された蒸発器を構成要素の1つとする冷凍回路とを含むオーガ式製氷機において、
前記押圧頭に、ヒートパイプの放熱側が取り付けられると共に、前記冷凍回路の高温部に、前記ヒートパイプの受熱側が取り付けられていることを特徴とするオーガ式製氷機。 - 前記受熱側は、パイプホルダを介して熱交換可能に前記高温部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のオーガ式製氷機。
- 前記ヒートパイプの放熱側の取り付けは、前記押圧頭にヒータ挿入孔を明け、該ヒータ挿入孔に前記ヒートパイプの端部を挿入することによって行われることを特徴とする請求項1または2に記載のオーガ式製氷機。
- 前記冷凍ケーシングと前記押圧頭との連結は、該冷凍ケーシングに形成されたフランジ部と、前記押圧頭に形成されたフランジ部とを、ボルトで相互に締結することによって行われることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のオーガ式製氷機。
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