JP2003184755A - マイクロポンプ及びその駆動方法 - Google Patents

マイクロポンプ及びその駆動方法

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JP2003184755A
JP2003184755A JP2001379016A JP2001379016A JP2003184755A JP 2003184755 A JP2003184755 A JP 2003184755A JP 2001379016 A JP2001379016 A JP 2001379016A JP 2001379016 A JP2001379016 A JP 2001379016A JP 2003184755 A JP2003184755 A JP 2003184755A
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actuator
pipe
micropump
fluid
actuators
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Kazunori Hake
一徳 吐合
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉弁を不要とし、脈流を抑えて微量流体を供
給することができる、メンテナンスの良いマイクロポン
プ及びその駆動方法を提供する。 【解決手段】微量液体を送り出すマイクロポンプにおい
て、流体の流れる流路を構成するパイプ1と、パイプ1
を保持し、流体の入口9を構成する第1筐体2および流
体の出口10を構成する第2筐体3と、パイプ1の内部
に長手方向に向かって所定の間隔を介して配置されると
共に、形状記憶合金などで構成された複数個のリング状
からなるアクチュエータ4a〜4iと、該アクチュエー
タにそれぞれ独立して接続されると共に、該アクチュエ
ータ4a〜4iを個別に動作させることができるよう、
熱電素子などの駆動源5a〜5iと、駆動源5a〜5i
を個別に制御するためのコントローラ6とより構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療、化学分析等
に用いるための微量流体供給装置に関するものであり、
特に小型で流体流量を高精度に制御することのできるマ
イクロポンプおよびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療、化学分析等に用いられると
共に、微量の流体を輸送し、流体流量を高精度に制御す
るためのマイクロポンプは、図7のようになっている。
図7において、21はパイプ、22は第1筐体、23は
第2筐体、24は形状記憶合金コイルばね、25は吸入
側一方向弁、26は排出側一方向弁、27は流路、28
は流体の入口、29は流体の出口である。マイクロポン
プは第1筐体22側に吸入側一方向弁25を配置し、第
2筐体23側に排出側一方向弁26を配置してなる流路
27を構成するパイプ21内部に、アクチュエータであ
る形状記憶合金コイルばね24を同心状に一体に埋め込
んだ構成となっている。形状記憶合金コイルばね24が
伸びる方向に動作する場合は、排出側一方向弁26は流
体の流れを遮るように閉じ、吸入側一方向弁25が開く
ことにより、流体が入口28よりパイプ21内部に流入
する。その後、形状記憶合金コイルばね24が縮む方向
に動作することにより、吸入側一方向弁25が流体の流
れを遮るように閉じ、そして、排出側一方向弁26が開
くことにより、パイプ21内部に導入された流体が出口
29に向かって送り出される。上記のマイクロポンプで
は、形状記憶合金コイルばね24に熱を供給することに
より動作させることができるため、構造が簡単で形状も
小型にすることができる。また、通常のシリンジポンプ
では流体の供給後、シリンジを交換する必要があった
が、少なくとも一組の一方向弁を配置したことで、連続
的に流体を供給することができるようになっている(例
えば、特開平6−159250号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のマイ
クロポンプにおいては、吸入側一方向弁25および排出
側一方向弁26の開閉時に流体の流れが変動するため、
微量流体を供給する際に脈動が非常に大きくなり、化学
分析等において脈動による分析値等のばらつきが大きか
った。また、形状記憶合金コイルばね24がパイプ21
内部に埋め込まれているため、パイプ21の劣化等によ
り補修が必要な場合はアクチュエータおよびパイプを同
時に交換する必要があり、メンテナンス性が低かった。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであ
り、開閉弁を不要とし、脈流を抑えて微量流体を供給す
ることができる、メンテナンスの良いマイクロポンプ及
びその駆動方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の本発明は、微量液体を送り出すマイクロ
ポンプにおいて、流体の流れる流路を構成する略円筒状
のパイプと、前記パイプを保持し、流体の入口と出口の
何れか一方を構成する第1筐体および第2筐体と、前記
パイプの長手方向に向かって所定の間隔を介して配置し
た複数個のリング状からなるアクチュエータと、前記ア
クチュエータを個別に動作させるための駆動源と、前記
駆動源を個別に制御するためのコントローラを設けたも
のである。
【0005】請求項2の本発明は、請求項1記載のマイ
クロポンプにおいて、前記複数個のアクチュエータは周
囲を被覆体により覆われた構成とすると共に、前記アク
チュエータを含む前記被覆体の内側に流路を構成するパ
イプを配置したものである。
【0006】請求項3の本発明は、請求項1または2記
載のマイクロポンプにおいて、前記第1筐体と前記第2
筐体の少なくとも何れか一方に整流体を配置したもので
ある。
【0007】請求項4の本発明は、請求項1〜3記載の
マイクロポンプにおいて、前記アクチュエータは、円形
状のリングの中心点を基準として同心方向に伸縮できる
ようにした構造を有するものである。
【0008】請求項5の本発明は、請求項1〜3記載の
マイクロポンプにおいて、前記アクチュエータは、円形
状のリングの一部を開き、前記リングの中心点を基準と
してその開いた部分を境界として渦巻状に伸縮できるよ
うにした構造を有するものである。
【0009】請求項6の本発明は、請求項1〜3記載の
マイクロポンプにおいて、前記アクチュエータは、円形
状のリングを分割し、それぞれの継目に固定体が配置さ
れ、リングの中心点と前記固定体を結ぶラインを基準と
してリングの中心点方向に伸縮できるようにした構造を
有するものである。
【0010】請求項7の本発明は、請求項1〜6記載の
マイクロポンプにおいて、前記アクチュエータは形状記
憶合金で構成し、前記駆動源は熱電素子で構成したもの
である。
【0011】請求項8の本発明は、微量液体を送り出す
マイクロポンプの駆動方法において、略円筒状の断面を
有するパイプに複数個のリング状のアクチュエータを所
定の間隔を介して配置し、前記複数個のアクチュエータ
ごとに個別に動作させるための駆動源を配置し、コント
ローラによって当該パイプの流量に応じた単位時間ごと
の信号を前記各駆動源に順次送出し、前記各駆動源に入
力された信号に基づいて順番に前記アクチュエータを駆
動させることにより流体を送り出すようにしたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例を図1に示す。図1
は、本発明のマイクロポンプを示す断面図である。図に
おいて、1はパイプ、2は第1筐体、3は第2筐体、4
a〜4iはアクチュエータ、5a〜5iは駆動源、6は
コントローラ、9は入口、10は出口、11は流路、1
2a〜12cは流体である。
【0013】第1実施例の特徴は以下のとおりである。
マイクロポンプは、流体の流れる流路を構成すると共
に、弾性力を持つ樹脂材でできた略円筒状のパイプ1
と、パイプ1を保持し、流体の入口9を構成する第1筐
体2と、同じくパイプ1を保持し、流体の出口10を構
成する第2筐体3と、パイプ1の内部に長手方向に向か
って所定の間隔を介して配置されると共に、例えば形状
記憶合金などで構成された複数個のリング状からなるア
クチュエータ4a〜4iと、アクチュエータ4a〜4i
にそれぞれ独立して接続されると共に、アクチュエータ
4a〜4iを個別に動作させることができるようにする
ための、例えば熱電素子などで構成された駆動源5a〜
5iと、駆動源5a〜5iを個別に制御するためのコン
トローラ6とより構成されるものである。なお、パイプ
1の両端に接続された第1筐体2と第2筐体3は、医療
機器や化学分析機器等の配管系に容易に接続することが
できるように剛性を有する材質により構成されている。
【0014】次に、本実施例の動作について図1および
図6を用いて説明する。図6は、本発明の各アクチュエ
ータを独立して動作させるためのタイミングチャートで
ある。図6に示すように、流量に応じた単位時間20ご
とに信号18および19を各駆動源5a〜5iに順次送
り込む。まず、入口9側の駆動源5aに信号18を入れ
ることでアクチュエータ4aがパイプ1の径を小さくす
る方向へ動作する。単位時間20経過後に、駆動源5a
には信号19が伝えられると同時に駆動源5bに信号1
8が入れられる。すると、アクチュエータ5aはさらに
パイプ1の径を小さくする方向へ動作し、最小パイプ径
に達すると同時にアクチュエータ5bは初期のアクチュ
エータ5aと同様な動作を行う。次の単位時間20では
駆動源5aおよび5cには信号18が伝えられ、駆動源
5bには信号19が伝えられる。すると、アクチュエー
タ5aはパイプ径が大きくなる方向に動作し、アクチュ
エータ5bは最小のパイプ径に達し、アクチュエータ5
cはアクチュエータ5aと同じパイプ径になるように動
作する。そして、次の単位時間20では駆動源5aには
信号を入れず、駆動源5bおよび5dには信号19を入
れ、駆動源5cには信号19が伝えられる。すると、ア
クチュエータ4aは初期のパイプ径となり、アクチュエ
ータ4bはパイプ径が大きくなる方向に動作し、アクチ
ュエータ4cは最小のパイプ径に達し、アクチュエータ
4dはパイプ径が小さくなる方向に動作する。このよう
に流路11に沿って単位時間20ごとに各アクチュエー
タ4a〜4iが動作することで流体12a〜12cを出
口10へ送り出すように流路11が蠕動(ぜんどう)運
動のような動きを行い、マイクロポンプとして動作す
る。
【0015】例えば、パイプ内径がφ0.8mm、外径
がφ1.4mm、長さが10mm、アクチュエータ4a
〜4iの内径がφ1.0mm、外径がφ1.2mmとし
た時に、10〜40μl/minの脈動の少ない流量を
得ることができた。
【0016】したがって、第1の実施例に係るマイクロ
ポンプは、パイプ1の長手方向に沿って所定の間隔を介
して配置したリング状のアクチュエータ4a〜4iと、
該アクチュエータ4a〜4iを個別に動作させるための
駆動源5a〜5iと、駆動源5a〜5iを個別に制御す
るためのコントローラ6を設けたため、コントローラ6
により精度の高い制御を行うことによって、リング状の
アクチュエータ4a〜4iを流体の流れ方向に沿って順
番に動作させることができ、滑らかに流体を供給するこ
とができる。また、マイクロポンプは、一方向弁を使用
していないため、脈動が抑制された微量流体を供給する
ことができる。その結果、アクチュエータ4a〜4iの
伸縮を調整することで、パイプ1の切断や破損を防ぐこ
とができる。さらに、パイプ1は剛性の高い材質を用い
ているため、強度に応じて間隔を容易に調整することが
でき、流体の流量に応じたアクチュエータの動作状態を
容易に変えることができる。それから、パイプ1は直線
状に配置する必要がなく、必要に応じて曲げた状態で使
用することができるとともに、配管系の一部として容易
に取り付けることができる。さらにまた、アクチュエー
タ4a〜4iを形状記憶合金とし、駆動源5a〜5iを
熱電素子で構成したため、低エネルギーでマイクロポン
プを駆動させることができるとともに、駆動源を含めた
構造を簡単かつ微細な構造を構成することができる。そ
れから、微細な温度管理を行うことができる熱電素子を
用いることで、偏りのない伸縮運動が可能であり、滑ら
かな流体の供給を行うことができる。
【0017】(第2実施例)本発明の第1実施例を図2
に示す。図2は、本発明のマイクロポンプを示す断面図
である。図において、7は被覆体、8は整流体である。
なお、第2実施例のマイクロポンプがパイプ1本体と、
アクチュエータ4a〜4iと、駆動源5a〜5iと、コ
ントローラ6とを設ける基本構成は第1実施例と同じで
ある。 第2の実施例が第1の実施例と異なる点は以下のとおり
である。すなわち、複数個のアクチュエータ4a〜4i
は周囲を被覆体7により覆われた構成とすると共に、ア
クチュエータ4a〜4iを含む被覆体7の内側に流路1
1を構成するパイプ1を配置した点である。また、第2
筐体3に整流体8を配置している。
【0018】本実施例の動作は第1実施例で説明したよ
うに図6のタイミングチャートにより各アクチュエータ
4a〜4iを駆動させることにより流路11が蠕動(ぜ
んどう)運動のような動きを行い、マイクロポンプとし
て動作する。送り出された流体12aは整流体8によっ
てより脈動の少ない状態に変更される。
【0019】例えば、パイプ1内径がφ0.5mm、外
径がφ1.0mm、長さが10mm、アクチュエータ4
a〜4iを含む被覆体7の内径がφ1.0mm、外径が
φ1.2mmとした時に、1〜20μl/minの脈動
の少ない流量を得ることができた。
【0020】したがって、第2の実施例に係るマイクロ
ポンプは、アクチュエータ4a〜4iを被覆体7で構成
したので、パイプ1の劣化等による破損時にはパイプの
みを交換すればよいことから、アクチュエータ4a〜4
iと共に交換する必要はなく、メンテナンス性を向上す
ることができる。また、一体成形とは異なり、アクチュ
エータの間隔や種類、パイプの材質等のパラメータを容
易に変更することができる。また、第2筐体3に整流体
8を設けたので、アクチュエータ4a〜4iの振動等に
よる微量脈動を打ち消すことができ、より脈動のない微
量流体を供給することができる。そして、整流体8は使
用する流体により交換することで、脈動軽減の効果を幅
の広い用途で使用することができると共に、逆止弁の役
目も果たし、急な流体の戻りを弱めることができる。そ
れから、パイプ1にかかる局部的な力を抑制することが
できるため、パイプ1の部分的な劣化を防ぐことができ
る。
【0021】(第3実施例)次に、第3実施例について
説明する。 図3は本発明の第3実施例を示す同心円状変形アクチュ
エータの動作説明図である。第3実施例では、図3で示
される同心円状変形アクチュエータ13を用いたもので
あって、すなわち、該アクチュエータ13は円形状のリ
ングの中心点を基準として同心方向に伸縮できるように
した構造を有するものである。17は伸縮方向を示す。 第3実施例によると、パイプ1の中心点を基準として均
等に力を加えることができるため、偏りのない伸縮運動
が可能となり滑らかな流体の供給を行うことができ、パ
イプ1の部分的な劣化も防ぐことができる。
【0022】(第4実施例)次に、第4実施例について
説明する。 図4は本発明の第4実施例を示す渦巻状変形アクチュエ
ータの動作説明図である。第4実施例では、図4で示され
る渦巻き状変形アクチュエータ14を用いる構成にした
ものであって、該アクチュエータを、円形状のリングの
一部を開き、リングの中心点を基準としてその開いた部
分を境界として渦巻状に伸縮できるようにした構造を有
するものである。第4実施例によると、リングの構造が
簡単となり、伸縮率を大きく取ることができるため、多
様な動作が可能となる。
【0023】(第5実施例)次に、第5実施例について
説明する。 図5は本発明の第5実施例を示す半円状変形アクチュエ
ータの動作説明図である。第5実施例では、図5で示さ
れる半円状変形アクチュエータ15を用いる構成にした
ものであって、該アクチュエータは、円形状のリングを
分割し、それぞれの継目に固定体が配置され、リングの
中心点と固定体16を結ぶラインを基準としてリングの
中心点方向に伸縮できるようにした構造を有するもので
ある。第5実施例によると、パイプを部分的に動作させ
ることができるため、流体の流量変化を容易に行うこと
ができるとともに、流量変化時のアクチュエータを駆動
させるためのエネルギー消費を少なくすることができ
る。また、隣接するアクチュエータの固定体を接続する
ことで、アクチュエータを直線状に保つことができると
ともに、パイプの外的強度を強くすることができる。
【0024】なお、本発明によるマイクロポンプの実施
例では、パイプ1の樹脂材としてシリコンゴムを用いた
り、他の樹脂材を用いても同様の効果が得られる。ま
た、パイプ1の単位距離内のアクチュエータ数は本実施
例の個数に限定されるものではなく、パイプ1の樹脂材
の弾力性や厚み等により任意に変えることができる。ま
た、本発明のマイクロポンプを構成する部品の寸法も本
実施例に限定されるものではなく、目的とする流量を得
るためにその寸法を変更することができる。また、本実
施例で使用したアクチュエータはパイプの内径を伸縮す
ることができる構造であれば何れの構造を使っても同じ
効果が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の実施例によ
れば、次の効果がある。 (1)第1の実施例において、パイプの長手方向に沿っ
て所定の間隔を介して配置したリング状のアクチュエー
タと、該アクチュエータを個別に動作させるための駆動
源と、駆動源を個別に制御するためのコントローラを設
けたので、コントローラにより精度の高い制御を行うこ
とによって、リング状のアクチュエータを流体の流れ方
向に沿って順番に動作させることができ、滑らかに流体
を供給することができる。また、マイクロポンプは、一
方向弁を使用していないため、脈動が抑制された微量流
体を供給することができる。その結果、アクチュエータ
の伸縮を調整することで、パイプの切断や破損を防ぐこ
とができる。さらに、パイプは剛性の高い材質を用いて
いるため、強度に応じて間隔を容易に調整することがで
き、流体の流量に応じたアクチュエータの動作状態を容
易に変えることができる。それから、パイプは直線状に
配置する必要がなく、必要に応じて曲げた状態で使用す
ることができるとともに、配管系の一部として容易に取
り付けることができる。さらにまた、アクチュエータを
形状記憶合金とし、駆動源を熱電素子で構成したため、
低エネルギーでマイクロポンプを駆動させることができ
るとともに、駆動源を含めた構造を簡単かつ微細な構造
を構成することができる。それから、微細な温度管理を
行うことができる熱電素子を用いることで、偏りのない
伸縮運動が可能であり、滑らかな流体の供給を行うこと
ができる。
【0026】(2)第2の実施例において、アクチュエ
ータを被覆体で構成したので、パイプの劣化等による破
損時にはパイプのみを交換すればよいことから、アクチ
ュエータと共に交換する必要はなく、メンテナンス性を
向上することができる。また、一体成形とは異なり、ア
クチュエータの間隔や種類、パイプの材質等のパラメー
タを容易に変更することができる。また、第2筐体に整
流体を設けたので、アクチュエータの振動等による微量
脈動を打ち消すことができ、より脈動のない微量流体を
供給することができる。そして、整流体は使用する流体
により交換することで、脈動軽減の効果を幅の広い用途
で使用することができると共に、逆止弁の役目も果た
し、急な流体の戻りを弱めることができる。それから、
パイプ1にかかる局部的な力を抑制することができるた
め、パイプの部分的な劣化を防ぐことができる。
【0027】(3)第3実施例において、円形状のリン
グの中心点を基準として同心方向に伸縮できるようにし
た構造を有する同心円状変形アクチュエータを設けたの
で、パイプの中心点を基準として均等に力を加えること
ができることから、偏りのない伸縮運動が可能となり滑
らかな流体の供給を行うことができ、パイプの部分的な
劣化も防ぐことができる。
【0028】(4)第4実施例において、円形状のリン
グの一部を開き、リングの中心点を基準としてその開い
た部分を境界として渦巻状に伸縮できる構造を有する渦
巻き状変形アクチュエータを設けたので、リングの構造
が簡単となり、伸縮率を大きく取ることができるため、
多様な動作を可能とすることができる。
【0029】(5)第5実施例において、円形状のリン
グを分割し、それぞれの継目に固定体が配置され、リン
グの中心点と固定体を結ぶラインを基準としてリングの
中心点方向に伸縮できる構造を有する半円状変形アクチ
ュエータを設けたので、パイプを部分的に動作させるこ
とができるため、流体の流量変化を容易に行うことがで
きる。そして、流量変化時のアクチュエータを駆動させ
るためのエネルギー消費を少なくすることができる。ま
た、隣接するアクチュエータの固定体を接続すること
で、アクチュエータを直線状に保つことができるととも
に、パイプの外的強度を強くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すマイクロポンプの断
面図。
【図2】本発明の第2実施例を示すマイクロポンプの断
面図。
【図3】本発明の第3実施例を示す同心円状変形アクチ
ュエータの動作説明図。
【図4】本発明の第4実施例を示す渦巻状変形アクチュ
エータの動作説明図。
【図5】本発明の第5実施例を示す半円状変形アクチュ
エータの動作説明図。
【図6】本発明の各アクチュエータを独立して動作させ
るためのタイミングチャート。
【図7】従来のマイクロポンプを示す断面図。
【符号の説明】
1 パイプ、 21 形状記憶合金コイルばね、 2 第1筐体、 22 吸入側一方向弁、 3 第2筐体、 23 排出側一方向弁、 4a〜4i アクチュエータ、 5a〜5i 駆動源 6 コントローラ 7 被覆体、 8 整流体、 9 入口、 10 出口、 11 流路 12a〜12c 流体 13 同心円状変形アクチュエータ 14 渦巻状変形アクチュエータ 15 半円状変形アクチュエータ 16 固定体 17 伸縮方向 18、19 信号 20 単位時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B81B 1/00 B81B 1/00 F04B 9/00 F04B 9/00 B 9/02 9/02 B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微量液体を送り出すマイクロポンプにお
    いて、 流体の流れる流路を構成する略円筒状のパイプと、前記
    パイプを保持し、流体の入口と出口の何れか一方を構成
    する第1筐体および第2筐体と、前記パイプの長手方向
    に向かって所定の間隔を介して配置した複数個のリング
    状からなるアクチュエータと、前記アクチュエータを個
    別に動作させるための駆動源と、前記駆動源を個別に制
    御するためのコントローラを設けたことを特徴とするマ
    イクロポンプ。
  2. 【請求項2】 前記複数個のアクチュエータは周囲を被
    覆体により覆われた構成とすると共に、前記アクチュエ
    ータを含む前記被覆体の内側に流路を構成するパイプを
    配置した請求項1記載のマイクロポンプ。
  3. 【請求項3】 前記第1筐体と前記第2筐体の少なくと
    も何れか一方に整流体を配置した請求項1または2記載
    のマイクロポンプ。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータは、円形状のリング
    の中心点を基準として同心方向に伸縮できるようにした
    構造を有する請求項1〜3記載のマイクロポンプ。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータは、円形状のリング
    の一部を開き、前記リングの中心点を基準としてその開
    いた部分を境界として渦巻状に伸縮できるよにした構造
    を有する請求項1〜3記載のマイクロポンプ。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータは、円形状のリング
    を分割し、それぞれの継目に固定体が配置され、リング
    の中心点と前記固定体を結ぶラインを基準としてリング
    の中心点方向に伸縮できるようにした構造を有する請求
    項1〜3記載のマイクロポンプ。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータは形状記憶合金で構
    成し、前記駆動源は熱電素子で構成した請求項1〜6記
    載のマイクロポンプ。
  8. 【請求項8】 微量液体を送り出すマイクロポンプの駆
    動方法において、 略円筒状の断面を有するパイプに複数個のリング状のア
    クチュエータを所定の間隔を介して配置し、前記複数個
    のアクチュエータごとに個別に動作させるための駆動源
    を配置し、コントローラによって当該パイプの流量に応
    じた単位時間ごとの信号を前記各駆動源に順次送出し、
    前記各駆動源に入力された信号に基づいて順番に前記ア
    クチュエータを駆動させることにより流体を送り出すこ
    とを特徴とするマイクロポンプの駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011226358A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Univ Of Tsukuba マイクロポンプ、マイクロバルブおよび送液制御装置
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