JP2003184694A - フユーエルデリバリパイプとその製造方法 - Google Patents
フユーエルデリバリパイプとその製造方法Info
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Abstract
フユーエルデリバリパイプにおいて、燃料インジェクタ
の開閉に伴って発生する衝撃波や脈動圧を低減させる。
製造を容易かつ低コストにする。他部品との干渉を回避
し工具のスペースを確保する。 【解決手段】連通管が、ソケット穴を穿設した薄板鋼板
をU字形に折り曲げた可撓性のレールと、薄板鋼板をチ
ャンネル形に折り曲げた側板とで一体に構成されてい
る。レールの平坦面が可撓性のアブゾーブ面を提供して
いる。これにより、ソケットに流入する燃料の脈動圧と
衝撃波をアブゾーブ面の撓みで低減させる。連通管に円
弧状凹所を設けることにより他部品や工具との干渉を回
避する。
Description
動車用エンジンの燃料加圧ポンプから送給された燃料を
エンジンの各吸気通路あるいは気筒内に直接噴射する燃
料インジェクタ(噴射ノズル)を介して供給するための
フユーエルデリバリパイプの改良に関し、特に燃料通路
を有する連通管の断面構造と外部構造に係るものであ
る。
エンジンの電子燃料噴射システムに広く使用されてお
り、燃料通路を有する連通管から複数個の円筒状ソケッ
トを介して燃料インジェクタに燃料を送った後、燃料タ
ンク側へと戻るための戻り通路を有するタイプと、戻り
通路を持たないタイプ(リターンレス)とがある。最近
は高温の戻り燃料による蒸散ガス低減対策やコストダウ
ンのため戻り通路を持たないタイプが増加してきたが、
それに伴い、インジェクタから噴射させるために弁を開
閉させるスプールの往復運動に起因する反射波(衝撃
波)や脈動圧による燃料噴射脈動によって、フユーエル
デリバリパイプや関連部品が振動し耳ざわりな異音を発
するという問題が発生していた。加えて、インジェクタ
のスプールの着座に伴う衝撃による異音も発生してい
た。燃料を直接燃焼室内に噴射するいわゆる直噴型のエ
ンジンでは、高圧のサプライポンプが設けられるため、
その大きな脈動を吸収するためにパルセーションダンパ
が設けられており、通常の燃料噴射型(MPI)エンジ
ンの場合においても一部で採用されているが、スペース
の制約とコスト高から採用するのは容易でない。
9031号「フユーエルデリバリパイプ」に記載したよ
うに、連通管の壁面の一部を可撓性のアブゾーブ面にし
て振動を吸収させる方法として、連通管を円形断面の低
炭素鋼もしくはステンレス鋼パイプをつぶして形成した
左右対称の偏平楕円形状にすることを提案した。しかし
ながら、パイプをつぶして左右対称の偏平楕円形状にす
る折り曲げ加工や溶接加工は必ずしも容易でないことが
判明した。また、連通管を偏平形状にすると、エンジン
の周囲にある配管部品等に干渉したり接触したりするお
それがあり、さらに工具を挿入したり回転させたりする
スペースが確保できないため、充分な偏平形状を採用し
にくいという欠点があることも判明した。さらにまた、
従来はフユーエルデリバリパイプの連通管を箱型に組み
立てた後で、劣化ガソリン対策として内面にNiもしく
はNi基合金等のめっきを施しているが、電極が挿入で
きないため電気めっきではなく化学めっきを使用してお
り、化学めっきはコスト高であり、コストの低い電気め
っきの利用が要望されていた。
インジェクタの開閉に伴って発生する衝撃波や脈動圧を
低減させるために充分な偏平形状を採用することを可能
にする新規なフユーエルデリバリパイプの構造を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、フユーエルデリバ
リパイプと他部品との干渉を防止し、工具のスペースを
確保することを可能にする新規なフユーエルデリバリパ
イプの構造を提供することにある。本発明のさらに他の
目的は、偏平形状のフユーエルデリバリパイプの製造を
容易かつ低コストにするための製造方法を提供すること
にある。
として、従来のフユーエルデリバリパイプにおいて、連
通管が、ソケット穴を穿設した薄板鋼板の片面にNiも
しくはNi基合金等のめっきを施しかつそのめっき面が
内側になるようにU字形に折り曲げた可撓性のレール
と、薄板鋼板の片面にNiもしくはNi基合金等(Ni
/P合金等)のめっき(電気Niめっき又は無電解Ni
めっき(化学Niめっき))を施しかつそのめっき面が
内側になるようにチャンネル形(「コ」形)に折り曲げ
た側板とで一体に構成されている。さらに、ソケット穴
内にソケットが溶接又はろう付けで固着され、連通管の
外面にZn等のめっきが施され、レールの平坦面が可撓
性のアブゾーブ面を提供しており、ソケットに流入する
燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ面の撓みで低減させ
るようになっている。
により、従来のように左右対称の断面形状を必要としな
いので、打ち抜き加工(プレス加工)や折り曲げ加工が
容易になり、充分な偏平形状のフユーエルデリバリパイ
プの製造が容易になりかつ低コストとなる。また、左右
対称の偏平楕円形状と比べて内容積が増加することにな
る。かくして、可撓性のアブゾーブ面の撓みによる充分
な振動吸収効果が得られる。
拠としては、燃料インジェクタの開閉時に発生する衝撃
波が、ソケットの燃料流入口へと流入あるいは瞬間的な
逆流によって流出する際に、可撓性のアブゾーブ面の撓
みによって衝撃や脈動が吸収されることと、バネ定数の
比較的小さい薄肉の部材が撓んで変形することにより容
積が変化し燃料の圧力変動を吸収するものと理解され
る。
凹所を形成し、この円弧状凹所で他部品との干渉を回避
したり、工具や配線のためのスペースを提供することが
できる。
エルデリバリパイプの製造方法を提供する。この製造方
法は、薄板の鋼板素材から打ち抜き加工によってソケッ
ト穴を有する第1平板部材を形成し、前記第1平板部材
の少なくとも片面にNiもしくはNi基合金等のめっき
を施し、前記めっき面が内面にくるように前記第1平板
部材を折り曲げ加工してU字形断面のレールを形成し、
薄板の鋼板素材から打ち抜き加工によって所定の形状の
第2平板部材を形成し、前記第2平板部材の少なくとも
片面にNiもしくはNi基合金等のめっきを施し、前記
めっき面が内面にくるように前記第1平板部材を折り曲
げ加工してチャンネル形の側板を形成し、前記ソケット
穴内にソケットを挿入し、前記レールと前記側板及びソ
ケットを溶接又はろう付けにより固着させることにより
フユーエルデリバリパイプを一体に形成する、各工程か
ら成っている。ここで、第1及び第2平板部材の少なく
とも片面にNiもしくはNi基合金等のめっきを施す工
程は、それぞれの打ち抜き加工の前後いずれであっても
良く、市販のめっき鋼板を使用することもできる。
左右対称の断面形状を必要としないので、打ち抜き加工
(プレス加工)や折り曲げ加工が容易になり、充分な偏
平形状のフユーエルデリバリパイプの製造が容易になり
かつ低コストとなる。鋼板素材を折り曲げる前に片面に
NiもしくはNi基合金等のめっきを施すことは、従来
のように箱型になった後でめっき加工するのと比べて容
易であり、安価な電気めっきを利用することが可能にな
る。また、従来の連通管はパイプ形状にした後で穴をあ
けていたため、削りくずがパイプ内に残留するおそれが
あったが、本製造方法では平板の段階で穴をあけるの
で、連通管の内部に削りくずが残留するおそれがないと
いう利点がある。
エルデリバリパイプの構造を提供する。このフユーエル
デリバリパイプでは、連通管にソケット穴の代わりソケ
ット凹所が形成されており、連通管が、ソケット凹所を
形成した薄板鋼板の片面にNiもしくはNi基合金等の
めっきを施しかつそのめっき面が内側になるようにU字
形に折り曲げた可撓性のレールと、薄板鋼板の片面にN
iもしくはNi基合金等のめっきを施しかつそのめっき
面が内側になるようにチャンネル形に折り曲げた側板と
で一体に構成されている。さらに、連通管の外面にZn
等のめっきが施され、レールの平坦面が可撓性のアブゾ
ーブ面を提供しており、ソケット凹所に流入する燃料の
脈動圧と衝撃波をアブゾーブ面の撓みで低減させるよう
になっている。かかる構成に基づき、第1の態様の発明
と同等の作用効果を奏することができる。
エルデリバリパイプの構造を提供する。このフユーエル
デリバリパイプは、例えばステンレス鋼板のようなめっ
きを必要としない素材で作られるタイプであり、連通管
が、ソケット穴を穿設した薄板鋼板をU字形に折り曲げ
た可撓性のレールと、薄板鋼板をチャンネル形に折り曲
げた側板とで一体に構成される。さらにソケット穴内に
ソケットが溶接又はろう付けで固着され、レールの平坦
面が可撓性のアブゾーブ面を提供しており、ソケットに
流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ面の撓みで
低減させるようになっている。かかる構成に基づき、第
1の態様の発明と同等の作用効果を奏することができ
る。
ブ面の板厚・縦横の比率・ソケットの燃料流入口と対向
する面との隙間などは、特にエンジンのアイドリング時
において振動や脈動が最も小さい値になるように実験や
解析によって定めることができる。本発明は基本的に連
通管の断面構造と外部構造に係るものであるから、ブラ
ケットの取り付け寸法を維持することにより、従来のフ
ユーエルデリバリパイプに対して互換性を維持すること
ができる。本発明の他の特徴及び利点は、添付図面の実
施例を参照した以下の記載により明らかとなろう。
フユーエルデリバリパイプ10を表しており、図1Aは
全体の斜視図、図1Bはソケット部分の縦断面図を表し
ている。クランク軸方向に沿って延伸する連通管11の
底面には、噴射ノズルの先端を受け入れるためのソケッ
ト3が、例えば3気筒エンジンであれば3個が所定の間
隔と角度で取り付けられている。連通管11には、さら
にフユーエルデリバリパイプ10をエンジン本体に取り
付けるための厚肉で堅固なブラケット4が2個横方向に
架け渡されている。
ず)を介して燃料導入管2がろう付けや溶接で固定され
ている。連通管11のいずれかの端部には燃料タンクに
戻るための戻り管を設けることができるが、リターンレ
スタイプのフユーエルデリバリパイプでは、戻り管は設
けられていない。燃料は矢印の方向へと流れ、ソケット
3から燃料インジェクタ(図示せず)を介して各吸気通
路あるいは気筒内へ直接噴射される。
に折り曲げられた可撓性のレール12とチャンネル形の
側板14とが溶接又はろう付けにより一体に構成されて
いる。レール12は後述するように、ソケット穴を穿設
した薄板鋼板の片面にNiもしくはNi基合金等のめっ
きを施した後、そのめっき面が内側になるようにU字形
に折り曲げて作られている。側板14は後述するよう
に、薄板鋼板の片面にNiもしくはNi基合金等のめっ
きを施した後、そのめっき面が内側になるようにチャン
ネル形に折り曲げて作られている。レール12の下側の
ソケット穴16内には、ソケット3が溶接又はろう付け
で固着されている。連通管11の外面にはZn等のめっ
きが施されている。
可撓性のアブゾーブ面を提供しており、平坦面12aの
下面がソケット3の燃料流入口13(図1B)に対向し
ている。連通管11の断面寸法は、例えば板厚1.2m
mの平板で、高さHを6.4mm、幅Wを32mmに設
定することができ、この平板のバネ定数は約65kgf
/cm2 /mmである。本発明に従い、閉鎖U字形断面
の連通管11の外壁部の上下の面がアブゾーブ面を提供
し、特に燃料流入口13に対向する平坦部分12aはそ
のスパンの長さから主アブゾーブ面として作用し、ソケ
ットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ面の
撓みで低減させるようになっている。
エルデリバリパイプ50を製造する工程を表している。
レールを形成する工程では最初に、片面又は両面にNi
めっき(又はPめっき等)が施された薄板ロール鋼板2
1から打ち抜き加工(プレス加工)によって所定の形状
に素材取りを行う。素材22にソケット穴16を穿設
し、第1平板部材23を形成する。他の方法として、め
っき無しの薄板ロール鋼板26から打ち抜き加工(プレ
ス加工)によって所定の形状に素材取りを行い、素材2
7の片面又は両面にNiめっき(又はPめっき)28を
施し、ソケット穴16を穿設し、第1平板部材23を形
成する。
板部材23を折り曲げ加工してU字形断面のレール24
を形成する。
両面にNiめっき(又はNi/P合金めっき等)が施さ
れた薄板鋼板から打ち抜き加工(プレス加工)によって
所定の形状に素材取りを行い、素材に必要な穴等を形成
して第2平板部材31を形成し、めっき面が内側にくる
ような折り曲げ加工によってチャンネル形の側板32を
形成する。他の方法として、めっき無しの薄板鋼板から
打ち抜き加工(プレス加工)によって所定の形状に素材
取りを行い、素材に必要な穴等を形成して第2平板部材
36を形成し、第2平板部材36の片面又は両面にNi
めっき(又はPめっき)37を施し、めっき面が内側に
くるような折り曲げ加工によってチャンネル形の側板3
2を形成する。
するソケット41を機械加工した後にNiめっき(又は
Pめっき等)を施す。同様に、機械加工や溶接加工によ
って、ブラケット42や燃料導入パイプ43を形成す
る。かくして、完成したパーツであるレール24、側板
32、ソケット41、ブラケット42、燃料導入パイプ
43を、所定の位置に配置しあるいは所定の穴に挿入す
るように治具にセットして組み立て、仮付けをした後
で、溶接加工やろう付け加工によって全体を固着させ一
体化する。
要としない素材で連通管を形成する場合は、連通管の外
部及び内部のめっき工程は不要になる。
エルデリバリパイプ60を表しており、連通管61のレ
ール62及び側板64にそれぞれ円弧状部分66,68
を加工し、フユーエルデリバリパイプ60の外周に形成
される円弧状凹所65で他部品との干渉を回避するよう
にしたものである。。これにより、ソケットに流入する
燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ面62aの撓みで低
減させると共に、円弧状凹所で他部品との干渉を回避
し、かつ工具のスペースを確保するようになっている。
このように円弧状凹所とすることにより、アブゾーブ面
の撓みに影響を及ぼすことが最小限となり、本発明によ
り振動低減効果と干渉防止効果の両面を達成することが
できる。
イプを製造する工程を表しており、第1平板部材71を
形成するプレス加工の際にソケット穴72と円弧状切り
欠き73を同時に形成し、めっき部分が内側にくるよう
に折り曲げてレール74を形成する。一方、第2平板部
材76をめっき部分が内側にくるように折り曲げて側板
77を形成する際に、円弧状凹所75を形成するように
する。
デリバリパイプ90を製造する工程を表しており、第1
平板部材81を形成するプレス加工の際にソケット穴8
2と円弧状切り欠き83を同時に形成し、めっき部分が
内側にくるように折り曲げてレール84を形成する。一
方、第2平板部材86をめっき部分が内側にくるように
折り曲げて側板87に加工する際に、円弧状凹所85を
形成するようにする。かくして、フユーエルデリバリパ
イプ90は、レール84と側板87を仮付けした後で、
溶接加工やろう付け加工によって全体を固着させ一体化
された際に、円弧状凹所85が残って、他部品との干渉
を回避し、かつ工具や配線のスペースを確保するように
なっている。
所を形成してソケット機能を持たせた実施例を表してい
る。連通管91はレール92と側板94とで一体に形成
され、レール92の下面に深絞り加工でソケット凹所9
3が形成され、ソケット凹所93の底面に燃料流入口9
6が穿設されている。レール92の表面92aが可撓性
のアブゾーブ面を提供する。この実施例によれば、ソケ
ットを別部品として製造する必要がなくなり、溶接やろ
う付けの加工工程が省略されて大幅なコストダウンが可
能となる。
ば、左右対称の断面形状を必要としないので、折り曲げ
加工が容易になり、充分な偏平形状のフユーエルデリバ
リパイプの製造が容易になりかつ低コストとなる。特
に、鋼板素材を折り曲げる前に片面にNiもしくはNi
基合金等のめっきを施すことは、従来のように箱型にな
った後でめっき加工するのと比べて容易であり、安価な
電気めっきを利用することが可能になる。また、連通管
に充分な幅のアブゾーブ面が設けられることにより、燃
料インジェクタの開閉時に発生するスプールの着座に伴
う衝撃波・ソケットの燃料流入口へと流入あるいは瞬間
的な逆流によって流出する際に発生する脈動圧などが、
アブゾーブ面の撓みによって低減させられる。さらに円
弧状凹所の存在で他部品との干渉を回避することがで
き、工具のスペースが確保される等、その技術的効果に
は極めて顕著なものがある。
の斜視図とソケット部分の断面図である。
概略図である。
バリパイプの一部破断斜視図である。
工程を表す概略図である。
する工程を表す概略図である。
バリパイプのソケット部分の断面図と一部破断斜視図で
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 直線状に延びる燃料通路を内部に有する
連通管と、この連通管の端部又は側部に固定された燃料
導入管と、前記連通管に交差して設けられ一部が前記燃
料通路に連通し開放端部が燃料噴射ノズル先端を受け入
れる複数のソケットとを備えて成るフユーエルデリバリ
パイプにおいて、 前記連通管が、ソケット穴を穿設した薄板鋼板の片面に
NiもしくはNi基合金等のめっきを施しかつそのめっ
き面が内側になるようにU字形に折り曲げた可撓性のレ
ールと、薄板鋼板の片面にNiもしくはNi基合金等の
めっきを施しかつそのめっき面が内側になるようにチャ
ンネル形に折り曲げた側板とで一体に構成され、 前記ソケット穴内にソケットが溶接又はろう付けで固着
され、 前記連通管の外面にZn等のめっきが施され、 前記レールの平坦面が可撓性のアブゾーブ面を提供して
おり、 ソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ
面の撓みで低減させるようになっていることを特徴とす
るフユーエルデリバリパイプ。 - 【請求項2】 前記連通管に円弧状凹所が形成され、こ
の円弧状凹所で他部品との干渉を回避するようになって
いる請求項1記載のフユーエルデリバリパイプ。 - 【請求項3】 直線状に延びる燃料通路を内部に有する
連通管と、この連通管の端部又は側部に固定された燃料
導入管と、前記連通管に交差して設けられ一部が前記燃
料通路に連通し開放端部が燃料噴射ノズル先端を受け入
れる複数のソケットとを備えて成るフユーエルデリバリ
パイプの製造方法であって、 薄板の鋼板素材から打ち抜き加工によってソケット穴を
有する第1平板部材を形成し、 前記第1平板部材の少なくとも片面にNiもしくはNi
基合金等のめっきを施し、 前記めっき面が内面にくるように前記第1平板部材を折
り曲げ加工してU字形断面のレールを形成し、 薄板の鋼板素材から打ち抜き加工によって所定の形状の
第2平板部材を形成し、 前記第2平板部材の少なくとも片面にNiもしくはNi
基合金等のめっきを施し、 前記めっき面が内面にくるように前記第1平板部材を折
り曲げ加工してチャンネル形の側板を形成し、 前記ソケット穴内にソケットを挿入し、 前記レールと前記側板及びソケットを溶接又はろう付け
により固着させることによりフユーエルデリバリパイプ
を一体に形成する、 各工程から成ることを特徴とするフユーエルデリバリパ
イプの製造方法。 - 【請求項4】 直線状に延びる燃料通路を内部に有する
連通管と、この連通管の端部又は側部に固定された燃料
導入管と、前記連通管に交差して設けられ一部が前記燃
料通路に連通し開放端部が燃料噴射ノズル先端を受け入
れる複数のソケットとを備えて成るフユーエルデリバリ
パイプにおいて、 前記連通管が、ソケット凹所を形成した薄板鋼板の片面
にNiもしくはNi基合金等のめっきを施しかつそのめ
っき面が内側になるようにU字形に折り曲げた可撓性の
レールと、薄板鋼板の片面にNiもしくはNi基合金等
のめっきを施しかつそのめっき面が内側になるようにチ
ャンネル形に折り曲げた側板とで一体に構成され、 前記連通管の外面にZn等のめっきが施され、 前記レールの平坦面が可撓性のアブゾーブ面を提供して
おり、 ソケット凹所に流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾ
ーブ面の撓みで低減させるようになっていることを特徴
とするフユーエルデリバリパイプ。 - 【請求項5】 直線状に延びる燃料通路を内部に有する
連通管と、この連通管の端部又は側部に固定された燃料
導入管と、前記連通管に交差して設けられ一部が前記燃
料通路に連通し開放端部が燃料噴射ノズル先端を受け入
れる複数のソケットとを備えて成るフユーエルデリバリ
パイプにおいて、 前記連通管が、ソケット穴を穿設した薄板鋼板をU字形
に折り曲げた可撓性のレールと、薄板鋼板をチャンネル
形に折り曲げた側板とで一体に構成され、 前記ソケット穴内にソケットが溶接又はろう付けで固着
され、 前記レールの平坦面が可撓性のアブゾーブ面を提供して
おり、 ソケットに流入する燃料の脈動圧と衝撃波をアブゾーブ
面の撓みで低減させるようになっていることを特徴とす
るフユーエルデリバリパイプ。
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JP2009144923A (ja) * | 2007-12-13 | 2009-07-02 | Robert Bosch Gmbh | 液圧ダンパーエレメント |
WO2009099019A1 (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-13 | Daikin Industries, Ltd. | 配管部材の製造方法 |
KR101097159B1 (ko) | 2010-04-02 | 2011-12-21 | 주식회사 삼보모토스 | 연료 딜리버리 파이프의 제조방법 |
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