JP2003184693A - 燃料インジェクタに用いられる漏れ低減された圧力供給部 - Google Patents

燃料インジェクタに用いられる漏れ低減された圧力供給部

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JP2003184693A
JP2003184693A JP2002337073A JP2002337073A JP2003184693A JP 2003184693 A JP2003184693 A JP 2003184693A JP 2002337073 A JP2002337073 A JP 2002337073A JP 2002337073 A JP2002337073 A JP 2002337073A JP 2003184693 A JP2003184693 A JP 2003184693A
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piston
throttle element
fuel injector
pressure
throttle
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JP2002337073A
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Patrick Mattes
マッテス パトリック
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Robert Bosch GmbH
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Robert Bosch GmbH
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Publication date
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/167Means for compensating clearance or thermal expansion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M47/00Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M47/02Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure of accumulator-injector type, i.e. having fuel pressure of accumulator tending to open, and fuel pressure in other chamber tending to close, injection valves and having means for periodically releasing that closing pressure
    • F02M47/027Electrically actuated valves draining the chamber to release the closing pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞り箇所を介して流出する容積流を減少させ
る。 【解決手段】 ばねエレメント63で負荷されたピスト
ン状の絞りエレメント60が、長手方向ガイド61内に
運動可能にガイドされていて、該長手方向ガイド61と
共に環状ギャップ64を形成しており、該環状ギャップ
64の、長手方向ガイド61とピストン状の絞りエレメ
ント60との間のシール長さ65,67が可変であるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料インジェクタ
であって、インジェクタボディが設けられており、該イ
ンジェクタボディが、液圧的な変換器を有しており、該
変換器の圧力室が、システム圧領域から充填されるよう
になっており、さらに、高圧領域に接続可能な絞りと、
システム圧領域における圧力を維持するためのシステム
圧弁と、流出開口に対応配置された、高圧側から圧力負
荷可能な絞りエレメントとが設けられている形式のもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料インジェクタを操作するためには、
一般的に電磁石またはピエゾアクチュエータが使用され
る。この電磁石またはピエゾアクチュエータによって、
インジェクタボディの内部に設けられた制御室の放圧を
行うことができる。制御室を放圧するためにピエゾアク
チュエータを使用する場合には、使用行程を増大させか
つ生ぜしめられる温度効果を補償するために、ピエゾア
クチュエータの行程を液圧的に変換することが有利とな
る。液圧的な変換器の確実な機能を保証するためには、
作業遊び後の液圧的な作業室の確実な再充填が保証され
なければならない。
【0003】ピエゾアクチュエータの行程距離を増大さ
せかつ熱的な効果を補償するための液圧的な変換器の使
用は既知である。作業遊び後、すなわち、ピエゾアクチ
ュエータの通電後には、液圧的な圧力室の再充填を保証
することができるので、ピエゾアクチュエータの後続の
作業遊び前には液圧的な変換器の液圧的な圧力室内に十
分な容積が保証されている。従来、液圧的な変換器の液
圧的な室内のシステム圧を維持するためには、絞りおよ
び圧力保持弁が使用される。この圧力保持弁は、生ぜし
められる漏れ損失に関してむしろ非臨界的である、つま
り、漏れ損失が生ぜしめられる危険がないのに対して、
生ぜしめられる効率損失は、主として、絞り箇所の構成
によって規定される。この絞り箇所を介して流出する過
度に大きな漏れ容積は液圧的な変換器の効率ひいては燃
料インジェクタの効率に極端に不利な影響を与える。
【0004】絞りエレメントとして、たとえば充填ピン
が使用されると、流出する容積流Qは次の関係式:すな
わち、
【0005】
【数1】
【0006】 s:シールギャップの高さ l:シールギャップの長さ d:ピン直径 により得られる。
【0007】これに対して、絞り箇所が絞り孔として形
成されている場合には、流出する容積流Qは次の関係
式:すなわち、
【0008】
【数2】
【0009】d:孔直径 により得られる。
【0010】Δpに関する容積流Q,QIIの経過
は、図2に示した線図による各線列I;IIから知るこ
とができる。
【0011】液圧的な変換器の効率を高めるためには、
絞り箇所を介して流出する容積流Qの減少が必要とな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、絞り箇所を介して流出する容積流を減少させる
ことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、ばねエレメントで負荷されたピス
トン状の絞りエレメントが、長手方向ガイド内に運動可
能にガイドされていて、該長手方向ガイドと共に環状ギ
ャップを形成しており、該環状ギャップの、長手方向ガ
イドとピストン状の絞りエレメントとの間のシール長さ
が可変であるようにした。
【0014】
【発明の効果】本発明による解決手段は、公知先行技術
に基づき公知の従来の解決手段に比べて、環状の絞りギ
ャップを介して流出する容積流が著しく減少させられる
という利点を有している。この容積流は、流出する漏れ
容積流Qの主要な部分に関係している。高圧集合室(コ
モンレール)から加えられてもよいし、高圧ポンプから
加えられてもよい高圧に応じて、本発明による解決手段
によって、所定の圧力閾値を生ぜしめるができる。この
圧力閾値を上回った後、流出する容積流は最小限に抑え
られる。
【0015】本発明の変化形では、絞り箇所が、変形可
能な肉薄の壁を備えたスリーブによって形成される。こ
のスリーブの底部には絞り孔が形成されている。スリー
ブは、僅かなギャップ寸法を備えてインジェクタボディ
内に挿入されている。規定された高圧レベル以降、肉薄
なスリーブは、その外壁が、インジェクタボディ内の全
周にわたって延びる孔壁に当て付けられるように変形さ
せられる。いま、流出する残りの容積流はスリーブの絞
り箇所を通ってしか流出せず、環状ギャップは、スリー
ブの、変形させられた壁によって閉鎖されている。
【0016】本発明による解決手段の別の有利な変化形
では、絞り箇所をピストン/ばね装置として形成するこ
とができる。このピストン/ばね装置のピストンは中心
の絞り孔によって貫通されていて、ばねによって負荷さ
れている。高圧源のまたは高圧集合室の、ピストンの端
面に作用する押圧力がばね力を上回ると、ピストンが、
インジェクタボディの内部に設けられたストッパに向か
って走行し、残りの容積流が、ピストンに設けられた中
心の絞り孔を介して流出する。
【0017】さらに、絞り箇所を、狭幅なギャップ内に
ガイドされたピストンによって形成することが可能であ
る。この場合、このピストンも同じくばねエレメントに
よって負荷されている。高圧源または高圧集合室からの
圧力レベルの上昇時には、ピストンが、このピストンを
取り囲む孔内に走入するので、ピストン周壁面と孔との
間のシール長さが増加させられており、流出する容積流
は減少する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。
【0019】図1からは、公知先行技術に基づき公知
の、絞り箇所と圧力保持弁とを備えた液圧的な変換器の
システム圧供給部を知ることができる。
【0020】高圧源(図示せず)、たとえば高圧集合室
(コモンレール)または高圧噴射ポンプの流入通路1を
介して、高い圧力下にある燃料が絞り2を通って管路シ
ステム内に流入する。この管路システム内にはシステム
圧弁3が収容されている。このシステム圧弁3は、球形
に形成された閉鎖体4を有している。この閉鎖体4はば
ねエレメント5によってシール面6に当て付けられてい
て、高い圧力下で流れ込む燃料の流出を阻止している。
絞り2を通過した高い圧力下にある燃料容積流は、イン
ジェクタボディ12に設けられた環状ギャップ8の領域
に流入し、液圧的な変換器7の圧力室9を充填する。こ
の圧力室9は、一方では、ここでは概略的にしか図示さ
れていない、より大きな液圧的な面を備えたピストン
と、このピストンとは反対の側に位置するように収容さ
れたピン状のピストン11とによって仕切られる。この
ピン状のピストン11は、最初に記載したピストンに比
べて小さな液圧的な有効面を有している。符号10で
は、この解決手段により大きい方のピストンとインジェ
クタボディ12の壁との間の環状ギャップ8を介して生
ぜしめられる漏れ容積流が示してある。
【0021】システム圧弁3は、生ぜしめられる漏れ損
失に関してむしろ非臨界的である、つまり、漏れ損失が
生ぜしめられる危険がないのに対して、液圧的な変換器
7に設けられた環状ギャップ8を介して流出する漏れ容
積流10は欠点を成している。なぜならば、この漏れ容
積流10は液圧的な変換器7の効率に不利な影響を与え
るからである。
【0022】図2には、従来の解決手段によって生ぜし
められる容積流Q,QIIと、低減された容積流Q
との対比関係が示してある。
【0023】図2に示したグラフには、生ぜしめられる
漏れ流25が圧力差26に関連して示してある。符号2
0で示した直線は、図1に示した絞り構造の第1の構成
の漏れ流Qを表している。図1に示した公知先行技術
による絞りが、たとえばピン11の形で形成されると、
線形に延びる、圧力差と共に増加する漏れ流Qが生ぜ
しめられる。流出する容積流Qは次の関係式:すなわ
ち、
【0024】
【数3】
【0025】 s:シールギャップの高さ l:シールギャップの長さ d:ピン直径 によって得ることができる。
【0026】図2に示した漏れ容積流Qは、圧力が増
加するにつれて線形に上昇している。これによって、燃
料インジェクタで生ぜしめられるように、圧力がより高
い場合には高い効率損失が必然的に生ぜしめられる。
【0027】図2に示したグラフでは、符号21によっ
て、放物線状に延びる漏れ流経過Q IIが示してある。
図1に示した絞り箇所が、ピン状のエレメント11の代
わりに絞り孔によって形成されると、この絞り孔を介し
て生ぜしめられる漏れ容積流QIIは次の関係式:すな
わち、
【0028】
【数4】
【0029】d:孔直径 により得られる。
【0030】最初に記載した構成(ピン状のエレメント
11)による容積流Qに比べて、この解決手段により
生ぜしめられる漏れ容積流QIIは確かに有利である
が、しかし、この漏れ容積流QIIの全体レベルは、流
出する容積流量によって液圧的な変換器7の効率に不利
な影響が与えられるほど相変わらず高い位置にある。
【0031】さらに、図2に示したグラフでは、減少さ
せられた漏れ流24Qが破線で示してある。この漏れ
流24Qは、本発明により提案された構成によって獲
得可能な減少させられた漏れ容積流を、液圧的な変換器
7に設けられた絞り箇所に関連して特徴付けている。
【0032】圧力閾値23以降、経過24で示した生ぜ
しめられる漏れ容積流Qが減少する。その後、この漏
れ容積流Qは、圧力差26の増加と共にほぼ線形に上
昇するものの、漏れ容積流Q;QIIを表す線列2
0;21によって図示した最大値には到達しない。符号
23では圧力閾値が記入してある。この圧力閾値23以
降、本発明により提案された解決手段によって、絞りギ
ャップ損失はほぼ0に向かって行き、圧力がより高い場
合に生ぜしめられる漏れ容積流は絞り孔もしくはシール
ギャップを介してしか生ぜしめられない。
【0033】図3からは、底部領域に設けられた絞り孔
を備えた、変形可能なピストン状のスリーブエレメント
を有する、本発明により提案された解決手段の第1の構
成を知ることができる。
【0034】図3によれば、インジェクタボディ12内
には中空室33が形成されている。この中空室33は、
たとえば孔として形成することができる。この孔は、イ
ンジェクタボディ12に設けられた当接面34で終わっ
ている。この当接面34は環状面として形成することが
できる。この環状面はシステム圧側の流出開口37を取
り囲んでいる。この流出開口37は液圧的な変換器7の
圧力室9に接続されている。図3に示した、絞りエレメ
ントとしての変形可能なピストンの、符号30で示した
側には、高圧集合室または別の高圧源、たとえば高圧噴
射ポンプからの高圧が加えられるのに対して、絞りエレ
メント38の、符号31で示した側にはシステム圧が加
えられる。
【0035】図3に示した第1の構成によれば、中空室
33内で運動可能な絞りエレメント38が、変形可能な
ピストン状の絞りエレメントとして形成されている。こ
の絞りエレメントの、高圧側30に向けられた側には、
ピストン状の絞りエレメント38が内室38.1を形成
している。この内室38.1は肉薄の壁39と底部領域
40とによって仕切られている。絞りエレメント38の
壁39の内面は符号39.2で示してあるのに対して、
壁39の外面は符号39.1で示してある。変形させら
れていない状態では、ピストン壁39の外面39.1と
中空室33の壁36との間にギャップ寸法42(s)が
形成されている。このギャップ寸法42(s)によって
示した環状ギャップは、ピストン状に形成された絞りエ
レメント38を取り囲んでいる。これによって、この絞
りエレメント38の軸方向の長さにわたって環状ギャッ
プが生ぜしめられるようになっている。なぜならば、絞
りエレメント38の壁39の外壁39.1と、孔として
形成された中空室33の壁36とが直接接触していない
からである。絞りエレメント38の外面39.1と中空
室33の壁36との間のギャップ寸法42は数μm、た
とえば5μmのオーダにある。
【0036】絞りエレメント38の底部40には、符号
41で示した、絞り箇所としての絞り孔が加工成形され
ている。この絞り孔41は絞りエレメント38と流出開
口37とに対して対称的に、すなわち、図3に示した装
置の対称軸線32に位置している。絞り孔41の孔直径
と、ギャップ寸法42によって付与された、絞りエレメ
ント38と中空室33との間の環状ギャップとは、絞り
エレメント38と孔41とを介して流れる容積流の総和
がインジェクタの要求に相応しているように設計されて
いる。高圧側30に加えられる燃料圧が高い場合には、
増圧によって、絞りエレメント38の外面39.1と中
空室33の壁36との間の環状ギャップ42にわたって
絞りエレメント38の壁39が変形させられるので、流
出開口37を介して流出する残りの容積流はもはや絞り
箇所41を介してしか流出することができない。環状ギ
ャップ42は、絞りエレメント38の、図3に一点鎖線
で示した変形させられた壁39によって示したように閉
鎖されているので、図1に示した環状ギャップを介して
流出する容積流10は0となる。したがって、絞りエレ
メント38を介してシステム圧側31で流出開口37を
通って流出することが可能となる最大の容積流は著しく
制限されている。
【0037】図4には、ピストン/ばね装置を備えた第
2の構成が示してある。この場合、ピストンは中心の絞
り孔を有している。
【0038】図4から明らかであるように、インジェク
タボディ12に設けられた中空室33内にはピストン5
2が挿入されている。このピストン52はその一方の端
面56でばねエレメント53によって支持されている。
さらに、このばねエレメント53は、インジェクタボデ
ィ12の、流出孔37を取り囲む環状面に支持されてい
る。
【0039】ピストン52は端面54を有している。こ
の端面54は圧力側30に面しているのに対して、すで
に上述した端面56はシステム圧側31、すなわち、液
圧的な変換器7の流出開口37に向けられている。端面
54の裏面は符号54.1で示してあり、インジェクタ
ボディ12に設けられた当接面34に向かい合って位置
している。この当接面34は、インジェクタボディ12
に設けられた孔58を中心として環状に延びている。ピ
ストン52の端面54の裏面54.1と当接面34との
間には間隔55Δhが形成されている。この間隔55Δ
hは、主として、ばねエレメント53の弛緩された状態
によって規定される。このばねエレメント53が弛緩さ
れている場合には、ピストン52の端面54の裏面5
4.1と、インジェクタボディ12に設けられた当接面
34との間に、開いたギャップΔhが付与されている。
【0040】圧力がインジェクタボディ12の圧力側3
0で上昇すると、この圧力がピストン52の端面54に
作用する。ピストン52は、ばねエレメント53によっ
て形成されたばね力に抗して当接面34の方向に押圧さ
れ、高圧側における圧力が十分に高い場合に当接面34
に接触するので、図4に間隔Δhで示したギャップ55
は0となる。ばねエレメント53の密着高さが、インジ
ェクタボディ12に設けられた環状に形成された当接面
34への端面54の裏面54.1の走行運動を防止しな
いように設計されていると有利である。
【0041】端面54の裏面54.1が、インジェクタ
ボディ12の、環状に形成された当接面34に接触して
いる場合には、液圧的な変換器7の流出開口37を介し
て流出する容積流は、ピストン52の中心を貫通した通
路51しか通流することができない。この通路51内に
は絞り箇所57が形成されている。所定のギャップを介
した付加的な漏れ容積流は、インジェクタボディ12に
設けられた環状の当接面34へのピストン52の裏面5
4.1の当付けによって有効に阻止されている。ばねエ
レメント53のばね定数によって生ぜしめることができ
る高圧側30における圧力レベル未満では、ピストン状
の絞りエレメント52は開放されたままであるので、容
積流は弁流と絞り流との総和から形成される。ばねエレ
メント53によって生ぜしめられた高圧側30における
圧力が上回られるやいなや、ピストン状に形成された絞
りエレメント52が閉鎖する、すなわち、端面54の裏
面54.1でインジェクタボディ12内の環状面34に
接触するので、残りの容積流は、絞り通路51に設けら
れた絞り箇所57によってしか規定されない。
【0042】図5からは、圧力レベルに関連して調整さ
れるシール長さを備えた、本発明により提案された解決
手段の第3の構成を知ることができる。
【0043】図5に示した構成では、ピン状に形成され
たピストン60が、インジェクタボディ12内でピスト
ンガイド61内に運動可能に収容されている。ピン状に
形成されたピストン60は対称線32に対して対称的で
ある。この対称線32は、図5によれば、液圧的な変換
器7の流出開口37の対称軸線に合致している。符号3
0では、インジェクタボディ12内の高圧側が示してあ
るのに対して、符号31ではシステム圧側が示してあ
る。
【0044】ピン状に形成されたピストン60は第1の
端面66と第2の端面とを有している。ピストン60の
第2の端面にはばねエレメント63が接触している。こ
のばねエレメント63は、第2の端面とは反対に位置す
る側で、流出開口37を取り囲む環状面に支持されてい
る。
【0045】ピン状に形成された絞りエレメント60
の、図5に示した位置では、ピン状に形成されたピスト
ン60の周壁面と、ピストンガイド61の壁との間にギ
ャップ寸法64が生ぜしめられている。この場合、生ぜ
しめられたギャップの長さは符号67で示してある。イ
ンジェクタボディ12内のピン状のピストン60の、図
5に示した位置では、シールギャップの最小のシール長
さが形成されている。この最小のシール長さ67は、緊
縮させられていないばね63によって規定される。イン
ジェクタボディ12の中空室33の内部のピン状に形成
された絞りエレメント60の、図5に示した位置では、
流出開口37を介して液圧的な変換器7から流出する容
積がシールギャップ64を介して流出する。このシール
ギャップ64は、図5に示した位置では、僅かなシール
長さ67を有している。これに対して、インジェクタボ
ディ12内の圧力側30で圧力が上昇すると、ピン状に
形成されたピストン60の第1の端面66が高圧で負荷
され、ピン状に形成されたピストン状の絞りエレメント
60がピストンガイド61内に走入する。これによっ
て、このピストンガイド61の壁と、ピン状の絞りエレ
メント60のピストンの周壁面との間の重なりが絞りエ
レメント60の軸方向で増加する。ピストンガイド61
内への、ピン状に形成された絞りエレメント60の最大
の走入運動は、ピン状の絞りエレメント60の第2の端
面を負荷する圧縮ばね63の密着高さによって制限され
ている。ピン状に形成された絞りエレメント60の、完
全にピストンガイド61内に走入された状態では、軸方
向に延びる最大のシール長さ65が生ぜしめられる。軸
方向でのシールギャップの長さに相応して、中空室33
内の漏れ損失は減少する;したがって、この漏れ損失
は、ピストンガイド61とピン状の絞りエレメント60
との間のシールギャップの長さによって制限される。こ
のシール長さは、ピストンガイド61内へのピン状の絞
りエレメント60の走入時に増加するので、環状ギャッ
プ64を介して流出する燃料量は減少する。ばねエレメ
ント63の密着高さによって規定されている、ピン状に
形成されたピストンエレメント60の終端位置では、流
出開口37を介して流出する容積流がその最小値に制限
されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知先行技術に基づき公知の、圧力保持弁と絞
りとを備えた液圧的な変換器のシステム圧供給部を示す
図である。
【図2】従来の解決手段によって生ぜしめられる容積流
,QIIと、低減された容積流Qとの対比関係を
示すグラフである。
【図3】底部に設けられた絞り孔を備えた変形可能なス
リーブを有する、本発明による解決手段の第1の構成を
示す図である。
【図4】ピストン/ばね装置と中心の絞り孔とを備え
た、本発明による解決手段の第2の構成を示す図であ
る。
【図5】圧力レベルに関連して調整されるシール長さを
備えた、本発明により提案された絞り箇所の第3の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 流入通路、 2 絞り、 3 システム圧弁、 4
閉鎖体、 5 ばねエレメント、 6 シール面、
7 変換器、 8 環状ギャップ、 9 圧力室、 1
0 漏れ容積流、 11 ピストン、 12 インジェ
クタボディ、20 漏れ容積流Q、 21 漏れ容積
流QII、 23 圧力閾値、 24漏れ容積流Q
25 漏れ流、 26 圧力差、 30 高圧側、
31システム圧側、 32 対称軸線、 33 中空
室、 34 当接面、 36壁、 37 流出開口、
38 絞りエレメント、 38.1 内室、 39壁、
39.1 外面、 39.2 内面、 40 底部領
域、 41 絞り孔、 42 ギャップ寸法、 51
絞り通路、 52 ピストン、 53 ばねエレメン
ト、 54 端面、 54.1 裏面、 55 間隔、
56 端面、 57 絞り箇所、 58 孔、 60
ピストン、 61 ピストンガイド、 63 ばねエ
レメント、 64 ギャップ寸法、 65 シール長
さ、 66 端面、 67 シール長さ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料インジェクタであって、インジェク
    タボディ(12)が設けられており、該インジェクタボ
    ディ(12)が、液圧的な変換器(7)を有しており、
    該変換器(7)の圧力室(9)が、システム圧領域から
    充填されるようになっており、さらに、高圧領域に接続
    可能な絞り(2)と、システム圧領域における圧力を維
    持するためのシステム圧弁(3)と、流出開口(37)
    に対応配置された、高圧側(30)から圧力負荷可能な
    絞りエレメント(38,52,60)とが設けられてい
    る形式のものにおいて、ばねエレメント(63)で負荷
    されたピストン状の絞りエレメント(60)が、長手方
    向ガイド(61)内に運動可能にガイドされていて、該
    長手方向ガイド(61)と共に環状ギャップ(64)を
    形成しており、該環状ギャップ(64)の、長手方向ガ
    イド(61)とピストン状の絞りエレメント(60)と
    の間のシール長さ(65,67)が可変であることを特
    徴とする、燃料インジェクタ。
  2. 【請求項2】 絞りエレメント(38,52,60)が
    ピストン状に形成されている、請求項1記載の燃料イン
    ジェクタ。
  3. 【請求項3】 インジェクタボディ(12)内の絞りエ
    レメント(38,52,60)が、一方の端面(56)
    で流出開口(37)に向けられている、請求項1記載の
    燃料インジェクタ。
  4. 【請求項4】 絞りエレメント(38)が、変形可能な
    ピストンとして形成されており、該ピストンの壁(3
    9)が、中空室(33)の壁(36)と共に環状ギャッ
    プ(42)を形成している、請求項1記載の燃料インジ
    ェクタ。
  5. 【請求項5】 絞りエレメント(38)が、高圧側(3
    0)に向かって開いた中空室(38.1)を有してお
    り、該中空室(38.1)の、システム圧側(31)に
    向けられた仕切り面(40)が、絞り孔(41)を有し
    ている、請求項4記載の燃料インジェクタ。
  6. 【請求項6】 絞りエレメント(38)が、インジェク
    タボディ(12)に設けられた、流出開口(37)を仕
    切る環状面(34)に設けられた端面側の当接面と協働
    するようになっている、請求項4記載の燃料インジェク
    タ。
  7. 【請求項7】 高圧側(30)からの絞りエレメント
    (38)の圧力負荷時に該絞りエレメント(38)の壁
    (39)が変形させられるようになっており、これによ
    って、該壁(39)の外面(39.1)が、中空室(3
    3)の壁(36)に接触しかつ環状ギャップ(42)を
    閉鎖するようになっている、請求項5記載の燃料インジ
    ェクタ。
  8. 【請求項8】 ピストン状の絞りエレメント(52,6
    0)が、ばねエレメント(53,63)によって支持さ
    れており、該ばねエレメント(53,63)が、一方で
    絞りエレメント(52,60)の一方の端面(56)に
    支持されていて、他方でインジェクタボディ(12)に
    接触している、請求項2記載の燃料インジェクタ。
  9. 【請求項9】 ピストン状の絞りエレメント(52)
    が、貫通通路(51)を有しており、該貫通通路(5
    1)が、絞り箇所(57)を有している、請求項8記載
    の燃料インジェクタ。
  10. 【請求項10】 ピストン状の絞りエレメント(52)
    が、高圧側(30)に向けられた端面(54)を有して
    おり、該端面(54)の裏面(54.1)が、インジェ
    クタボディ(12)の当接面(34)と協働するように
    なっている、請求項8記載の燃料インジェクタ。
  11. 【請求項11】 ピストン状の絞りエレメント(52)
    が、ばねエレメント(53)によって、インジェクタボ
    ディ(12)の当接面(34)から間隔(55)Δhを
    置いて保持されるようになっていて、高圧側(30)で
    の圧力上昇時にインジェクタボディ(12)の当接面
    (34)に対して密に押圧されるようになっている、請
    求項8記載の燃料インジェクタ。
  12. 【請求項12】 ピストン状の絞りエレメント(60)
    が、インジェクタボディ(12)内で長手方向ガイド
    (61)内に運動可能にガイドされていて、該長手方向
    ガイド(61)と共に環状ギャップ(64)を形成して
    いる、請求項8記載の燃料インジェクタ。
  13. 【請求項13】 ピストン状の絞りエレメント(60)
    とピストンガイド(61)とが、可変な長さ(65,6
    7)のシールギャップを仕切っている、請求項12記載
    の燃料インジェクタ。
  14. 【請求項14】 シールギャップの最小の長さ(67)
    が、ばねエレメント(63)の弛緩された長さによって
    規定されている、請求項13記載の燃料インジェクタ。
  15. 【請求項15】 シールギャップの最大の長さ(65)
    が、ばねエレメント(63)の密着高さによって規定さ
    れるようになっている、請求項13記載の燃料インジェ
    クタ。
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