JP2003184077A - 杭の主筋とl形鋼を固定する金具 - Google Patents

杭の主筋とl形鋼を固定する金具

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JP2003184077A
JP2003184077A JP2001402587A JP2001402587A JP2003184077A JP 2003184077 A JP2003184077 A JP 2003184077A JP 2001402587 A JP2001402587 A JP 2001402587A JP 2001402587 A JP2001402587 A JP 2001402587A JP 2003184077 A JP2003184077 A JP 2003184077A
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reinforcing bar
shaped steel
pile
main reinforcing
main
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JP2001402587A
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Shigenobu Sakaguchi
成伸 坂口
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Kyoto Spacer Co Ltd
Taiyo Foundation Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Spacer Co Ltd
Taiyo Foundation Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】杭の補強筋としての主筋とこれに内接するリン
グ状のL形鋼との固定方法において、溶接を用いること
は、躯体である主筋の断面欠損および変質という問題を
起こす。 【解決手段】本発明による固定金具を用いることで、杭
の躯体である主筋とこれに内接するリング状のL形鋼を
共に損傷することなく確実に固定できる。なお建築物の
規模により設計要領で指示される杭の寸法及び主筋、L
形鋼の諸寸法も変わってくるので、本発明品の固定金具
の諸寸法もそれに対応したものを製作、提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、大規模建築物の杭
に関する。大規模建築物においては、その基礎である耐
圧盤の更に下に岩盤に達するまでの杭を打ち込む。この
杭が建築物の全体を安定的に支持している。本発明は、
この杭の中に杭を補強するために配される軸方向の鉄筋
(主筋)と組みあがった鉄筋が座屈しないよう主筋に内
接するように軸方向の所々に配されるリング状のL形鋼
との固定に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、杭を補強するために杭の中にそれ
ぞれ所定のピッチで配される主筋と座屈防止用のL形鋼
との固定は溶接することにより行われている。しかし、
近年特に阪神淡路大震災において壊れた鉄筋コンクリー
ト建造物の調査の結果、溶接による鉄筋の断面欠損や変
質が重大な影響を及ぼしていたことが判明し、躯体強度
の設計基準を損なわないために、各設計事務所の施工要
領書には、躯体の鉄筋への溶接や同じく鉄筋と鉄筋の溶
接は、厳しく制限されている。実際、スラブの床段差型
枠のセパ棒の躯体鉄筋への溶接などは全面的に禁止され
ているため、躯体鉄筋に直接溶接しないための金物が製
造販売されている。 【発明が解決しようとする課題】 【0003】杭の中に配される主筋とL形鋼とを固定す
るために溶接を行なうことは、躯体である主筋の断面欠
損や変質といった重大な問題点があるので、溶接するこ
となく主筋とL形鋼またはそれに類するものとを強固に
固定しなければならない。 【0004】又、設計で求めている杭の外径や杭の深さ
によって杭の中に配される主筋の寸法と本数、またL形
鋼の寸法と本数も変わってくるが、主筋とL形鋼との交
差部(接触部)の数は、相当数になる。この総べての交
差部を固定する必要があるので、交差部を固定する金具
は簡単に取り付けられる構造(形状)を有していなけれ
ばならない。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究した
結果、市販の丸鋼を所定の長さに切断してその両端をネ
ジ加工したものに僅か2工程のプレス加工を施すだけ
で、本固定金具の主要部分を造ることに成功し、製造コ
ストを低減するに至り、かつ溶接することなく簡単に主
筋とL形鋼とを強固に固定できることを特徴とする金具
を提供するものである。 【0006】以下、本発明を図に従い、詳しく説明す
る。図1、図2は杭の中におさまる鉄筋の状態の説明
図、図3は本発明による固定金具を取り付ける前の主筋
とL形鋼(リング状)の状態を示す説明図、図4は本固
定金具の主要部分、図5は図4の主要部分と共に用いら
れる付属部品の説明図、図6は本固定金具により主筋と
L形鋼を固定したときの説明図である。また、符号1は
主筋、2はあばら筋、3はスパイラル筋、4は丸鋼をプ
レス加工して造った本固定金具の主筋側の一方を押さえ
る部分、5は同じくナットで締め付けたとき引張荷重を
受ける部分、6は同じくL形鋼を押さえる部分、7はリ
ング状のL形鋼、8は主筋側の他方を押さえる鋼板製の
付属部品、9はリング状のL形鋼と主筋を固定するため
に締め付けるためのナットである。杭の鉄筋を組み立て
る場合は図1、図2のごとくあばら筋2やスパイラル筋
3を主筋の外側に配し、さらに主筋1に内接する形で所
々に図3のごとくリング状のL形鋼7が配されている。
このL形鋼と主筋は、座屈を防止するために従来、溶接
により固定されていた。 【0007】実際の組み立てにおいては、主筋1は順次
1本づつL形鋼7に固定されることになるが、組み 立
ての途中や組み立て後の移動に際して緩みが生じないよ
うに固定するために、本固定金具の符号5の部分とL形
鋼7との隙間をできるだけ少なくして図6のごとくにお
さめる必要がある。そのための工夫として本固定金具の
符号6の一部を側面から見て「く」の字形に曲げてあ
る。 【0008】本固定金具の主要部分を図6のごとくおさ
めた後、本固定金具の2カ所のネジ部分に、鋼板8を座
にしてナット9を締め付ける。この作業を主筋1とL形
鋼7のすべての交差接触部に施して高い寸法精度と座屈
に耐えうる強固な構造を持った杭用の鉄筋が完成され
る。 【0009】 【実施例】径25mm、長さ6mの異形鉄筋20本を主
筋1として、又厚さ6mm、巾65mm、リング直径1
300mmのL形鋼7を3個使用して1本の杭に使用す
る鉄筋を実際に組立製作した。この実施例の場合、主筋
1とL形鋼7との交差部は60カ所あり、したがって本
固定金具は全部で60個使用した。使用した本固定金具
の主要部分の丸鋼の直径は9.5mm、ナット9で締め
付ける際の座となる鋼板8は厚さ6mm、巾30mm、
長さ80mmのものを使用した。杭として掘った直径1
500mmの縦坑内にクレーンで吊り上げておさめるま
での間、変形することなく移動できた。 【0010】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明の固定金具を使用することにより、杭の補強筋とし
て供される主筋とこれに内接するリング状のL形鋼に対
して、断面欠損や変質といった悪影響を及ぼすことなく
かつこれらの組み立て、設置に際して、何らの支障も起
こすことなく固定することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 主筋の外周をリング状のあばら筋で補強した
説明図 【図2】 主筋の外周を螺旋状のスパイラル筋で補強し
た説明図 【図3】 主筋とこれに内接するL形鋼の状態を示す説
明図 【図4】 本発明による固定金具の主要部分の説明図 【図5】 図4の主要部分と共に用いられる付属部品の
説明図 【図6】 本発明による固定金具を使用して主筋とL形
鋼を固定した状態の説明図 【符号の説明】 1,主筋 2,あばら筋 3,スパイラル筋 4,主筋の一方を押さえる部分 5,引張荷重を受ける部分 6,L形鋼を押さえる部分 7,リング状のL形鋼 8,主筋の他方を押さえる部分 9,ナット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 杭の軸方向からみて、設計要領で指示
    された直径を有する円周上に等間隔で配置される鉄筋
    (主筋)に内接する座屈防止のためのリング状のL形鋼
    は、主筋の長さに応じた所定数だけ配置される。このリ
    ング状のL形鋼と主筋を強固に固定するための特徴的な
    形状を有する金具。
JP2001402587A 2001-12-12 2001-12-12 杭の主筋とl形鋼を固定する金具 Pending JP2003184077A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174557A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Sanwa Seisakusho:Kk 鉄筋の組立構造および組立方法
CN105862867A (zh) * 2016-05-26 2016-08-17 国网甘肃省电力公司经济技术研究院 特高压输电线路工程基础现场混凝土浇筑钢筋间距保护层厚度控制器

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