JP2003183638A - 予めコートされたホスファー粒子を処理するためのプロセス - Google Patents

予めコートされたホスファー粒子を処理するためのプロセス

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JP2003183638A JP2002327070A JP2002327070A JP2003183638A JP 2003183638 A JP2003183638 A JP 2003183638A JP 2002327070 A JP2002327070 A JP 2002327070A JP 2002327070 A JP2002327070 A JP 2002327070A JP 2003183638 A JP2003183638 A JP 2003183638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレクトロルミネセント(EL)ランプの耐
湿性を改善すること、コートされたホスファーをコート
するための改善されたプロセスを提供すること、及びホ
スファー粒子をコートするための新しい材料群を提供す
ること。 【解決手段】 耐湿コーティングを有するエレクトロル
ミネセントホスファー粒子が、該粒子を約30分間、水
蒸気及び有機トリクロロシラン化合物の混合物で流動床
において処理されることによって、再コートされる。結
果として得られるシロキサンコーティングは、更に該ホ
スファーの耐湿性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトロルミネ
セント(EL)ランプのためのホスファー(phosphor)
の微粒子の製造に関し、特に、予めコートされたホスフ
ァー粒子を処理して明るさ(輝度)を損なうことなく電
気的安定性を改善するためのプロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】ELパネルは、本質的に、二つの伝導性
電極の間に誘電性層を有するコンデンサーである。電極
の一つは、透明な金属層、例えばインジウム錫オキサイ
ド(ITO)である。誘電性層は、銅をドープされたZ
nSホスファー粉末を含むか、あるいは、誘電性層に隣
接したホスファー粉末の分離した層が存在する。ホスフ
ァー粉末は強電場の存在下で非常に少ない電流を使用し
て光を放出する。
【0003】ELホスファー粒子は硫化亜鉛ベースの材
料であり、一般に、硫化銅(Cu2S)、セレン化亜鉛
(ZnSe)、硫化カドミウム(CdS)などの1以上
の化合物を、硫化亜鉛結晶構造内に固溶状態で又は粒子
構造中の第二の相もしくはドメインとして含む。ELホ
スファーは、一般に、ドーパント(例えば、臭素、塩
素、マンガン、銀など)などの他の材料の適度な量を、
カラーセンターとして、活性剤として、又は粒子格子中
の欠陥を改質して上記ホスファーの性質を改質するため
に含む。銅活性化硫化亜鉛ホスファーは、ブルー及びグ
リーンの光を電場の適用下で発生させ、銅/マンガン−
活性化硫化亜鉛ホスファーは、オレンジの光を電場の適
用下で発生させる。共に、これらホスファーは、白色光
を電場の適用下で発生させる。
【0004】ホスファー粒子は、プロセス及びポスト−
プロセス処理、例えばミリング、に応じて、多くのサイ
ズのものとすることができる。1〜50μ、好ましくは
10〜40μの平均粒子直径を有するELホスファー粒
子は、典型的には、スクリーン印刷及びロールコーティ
ングされたELパネルのために使用される。大きすぎる
ホスファー粒子は、非常に薄いホスファー層を形成する
ことと抵触するかもしれないし、粒子の粗い又は不均一
な光出力をもたらすかもしれないし、そして、典型的に
は製造中に懸濁液から沈殿するのが速すぎる傾向にあ
る。小さすぎるホスファー粒子は、相対的な表面積が増
大することにより使用中により速く劣化するかもしれな
いし、凝集し自由に流れないかもしれないし、そして、
高荷重でバインダーと混合することが困難であるかもし
れない。ホスファーの輝度は、時間と使用法によって劣
化する。ホスファーが水分に曝される場合、更に劣化す
る。
【0005】ホスファーを耐湿性コーティングで包み、
そのホスファーの性能を改善することは、この分野で知
られている。包まれたホスファー粒子は、流動床反応器
を使用して1以上の金属酸化物の実質的に連続なコーテ
ィングでコートされる。特に、金属酸化物コーティング
は、反応器の一のゾーンにおいて適切な前駆体を導入
し、別のゾーンにおいて水蒸気で加水分解することによ
って製造される。流動床は、攪拌と粒子の分離を維持
し、その結果、コーティングは各粒子の表面上に成長す
ることができ、粒子同士が接合することはない。金属酸
化物コーティングは、実質的に透明であり、典型的には
約0.1〜3.0μの厚み、より好ましくは約0.1〜
0.5μの厚みである。薄すぎるコーティングは、水分
を透過するかもしれない。厚すぎるコーティングは、透
明性がより少ないかもしれない。例えば、米国特許第5
418062号(Budd)、第5439705号(B
udd)、第5593782号(Budd)、第508
0928号(Klinedinst)、及び第5220
243号(Klinedinst)を参照。
【0006】上記Klinedinst特許において形
成されたアルミナコーティングは、水と反応して水酸化
アルミニウム(Al(OH)3)を生成する傾向があ
る。水酸化アルミニウムは、ランプ材料を劣化させる。
アルミナコーティングを排除することは、そのコーティ
ングの恩恵があるので、望ましくない。米国特許第51
51215号(Sigai)は、フルオレセントホスフ
ァー粒子上のアルミナコーティングの水和/可溶化の問
題を記載し、700〜850℃の温度で粒子を加熱して
この問題を治癒することを提案している。ELホスファ
ーは、そのような温度をそのまま適用しても耐えること
はできない。従って、コーティングの恩恵をあきらめる
ことなく、そのコーティングを用いて問題を解決すると
いう問題が残っている。
【0007】ホスファー粒子をポリウレアシラザンでコ
ートして接着及び加水分解安定性を改善することは、こ
の分野で知られている(例えば、PCT公開出願WO9
9/35889(Kosaら)参照)。このプロセスは
かなり効果的であるが、廃溶媒の処分及び湿ったホスフ
ァー粒子の乾燥の問題がある。
【0008】クロロシラン化合物は水又はアルコールと
反応して反応性シラノールを形成することが知られてい
る。シラノールが酸化物状の表面(水酸基を含む)と結
合する反応は、普通は、不活性有機溶媒中又は溶媒とし
ての役割を果たす反応性アルコール中で行われる(A Gu
ide to Dow Corning Silane Coupling Agents, 1985,Do
w Corning Corp.参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記に鑑みて、本発明
の目的は、それゆえに、エレクトロルミネセント(E
L)ランプの耐湿性を改善することである。
【0010】本発明の別の目的は、コートされたホスフ
ァーをコートするための改善されたプロセスを提供する
ことである。本発明の更なる目的は、ホスファー粒子を
コートするための新しい材料群を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ホスファー
粒子上の第二のコーティングを提供してその粒子の寿
命、明るさ及び耐湿性を改善することが見出された本発
明において達成される。特に、粒子は、流動床反応器に
おいてアルキル又はアリールクロロシラン化合物で処理
される。該化合物は、粒子を実質的にコートし、ホスフ
ァーの高温、高湿度環境に対する耐性を大いに改善す
る。不活性キャリアガス中に運ばれる、水−反応性種と
しての揮発性クロロシラン蒸気は、流動床においてホス
ファー粒子の表面上に直接にシロキサンを生成する。コ
ートされたELホスファー上に使用するための表面−活
性シロキサンの新しい群が見出された。
【0012】本発明のより完全な理解が、以下の詳細な
説明に添付図面を組み合わせて考察することにより得ら
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、流動床反応器11
は、コートされたホスファー12の計量された量で部分
的に満たされている。フード中に配置され、又は付属品
13を通じて適切な孔へ排気される場合、反応器11は
ガラスウール(図示せず)で覆われている。水及び試薬
は、チャンバー15及び17において窒素キャリアガス
中で別々に気化される。単一の窒素源(図示せず)を使
用することができ、又は分離した源を使用することもで
きる。バルブ18及び19は、チャンバー15及び17
から下流に配置されている。追加のバルブ又は流量計を
加えることができる。バルブ18は、反応器11の底に
向かう水蒸気の流れを制御し、バルブ19は、反応物の
流れを制御する。加熱器21は、好ましくは使用され
ず、反応は周囲温度、例えば20℃〜30℃、で起こ
る。コーティングは、150℃ほどの高さで首尾よく適
用されたが、周囲温度より高い温度で実施することによ
るプロセスのコストが増大するという不合理がある。バ
ルブ18は、最初に開かれ、最後に閉じられる。バルブ
19は、二番目に開かれ、約30分間開かれている。バ
ルブが閉じられた後、二重にコートされたホスファー
は、その後、1以上の保存容器に注入される。ホスファ
ーをふるいにかける必要はない。反応器は、使用後、窒
素でパージされることができる。プロセスの機械的な性
状はクリティカルではない。
【0014】ホスファー上の金属酸化物コーティング
は、ある元素、主として、ケイ素、チタン又はアルミニ
ウム、に結合する水酸基(OH)を有すると信じられ
る。シラン化合物は、流動床において加水分解によって
シラノールへと転化される。シラノールは、第一のコー
ティングの表面上の水酸基と反応して酸素原子を介して
その表面とケイ素とを結合し、それによって、ホスファ
ー粒子を包む第二のコーティングを形成する。
【0015】
【実施例】3700グラムのホスファー粉末は、直径1
50mmを有する反応器中に置かれた。水蒸気を6.1
3リットル/分の速度で流し、反応物を1.82リット
ル/分で30分間流した。フェニルトリクロロシラン
(PTCS−図2)、n−プロピルトリクロロシラン
(図3)、及びtert−ブチルトリクロロシラン(図4)
がうまく作用した。ヘキサメチルジシラザン(図5)及
びジエチルアミノトリメチルシラン(図6)は作用しな
かった。
【0016】他の有機トリクロロシラン(アルキル及び
アリールトリクロロシラン)を使用しても作用すると予
想される。有用性は、クロロシランの揮発性によって制
限されるかもしれない。即ち、高い分子量を有し揮発性
が低い化合物は有用でないことになる。アルコキシシラ
ン及びジクロロ−及びモノクロロシランもまた作用する
と信じられる。しかし、トリクロロ化合物は、アルコキ
シ化合物よりも、より容易に商業的に入手でき、より大
きな反応性を有し、より良い揮発性を有するので、最も
有用である。
【0017】流量と時間はクリティカルではない。別の
実験では、400グラムのホスファーについて、水蒸気
の流量は3.5リットル/分であり、前駆体(PTC
S)の流量は0.6リットル/分であった。処理は加水
分解を含むので、水が優位であることが好ましい。水蒸
気の前駆体に対する比は、2:1〜8:1又はそれ以上
とすることができる。4000グラムのサンプルについ
て、5分及び60分の時間が等しく効果的だった。
【0018】ELランプをテストする方法はたくさんあ
り、ELランプを徹底的に、即ち、全ての可能な変数に
ついて、テストしようとする試みは商業的には非現実的
である。例えば、ACサプライからパワーを供給される
ELランプが、インバーターからパワーを供給されるE
Lランプとは異なる挙動を示すことが見出されている。
【0019】二つのテストが期待されるランプ性能の合
理的な指標として見出されている。第一のテストは、
「インバーターソーク」テストと呼ばれる。このテスト
では、ランプが65℃で相対湿度95%に曝露される。
ランプは曝露の間パワーを供給されないが、移動して、
インバーターからパワーを供給され、データが取られ、
その後、湿度チャンバーに戻される。インバーターソー
クテストでは、保存中のランプの相対的な安定性が示さ
れる。第二のテストは、「パワーサプライ」テストと呼
ばれる。このテストでは、ランプが、65℃の温度で相
対湿度95%を有するチャンバーにおいてAC駆動パワ
ーサプライからパワーを供給される。第二のテストで
は、電気化学的効果による腐食及び劣化に対するランプ
の耐性が示される。
【0020】[インバーターソークテスト No.1]
フェニルトリクロロシランで上述したように処理された
複数のELランプを65℃、95%湿度で保存し、その
後、インバーターから一時的にパワーを供給するととも
に、輝度(ft−L)を測定した。ランプは約50VR
MS、250Hzでパワーを供給された。
【0021】
【表1】
【0022】列記された3つのホスファーは、Arizona,
ChandlerのDurel Corporationから入手できる。225
型ホスファーはグリーンホスファーであり、604型ホ
スファーはブルーホスファーであり、615型はブルー
−グリーンホスファーである。3つ全てのホスファー
は、二酸化ケイ素及び二酸化チタンでコートされてい
る。「DM」は、フェニルトリクロロシランを用いる、
図1に関して記載されるような第二のコーティングを示
す。「RM」は、ポリウレアシラザンを用いる、上述し
た公開されたPCT出願に記載されるような第二のコー
ティングを示す。
【0023】データが図7にプロットされている。以下
の全てのチャートにおいて、本発明によりコートされた
ランプのデータは実線でプロットされ、従来技術により
コートされたランプのデータは破線でプロットされる。
615DMホスファーにおける44時間(hours)での輝
度の著しい低下(曲線31)は、理解されない。615
DMホスファーで作製したランプは最初にテストされ、
他のサンプルはテストの前にやや乾燥したのかもしれな
い。
【0024】いずれの曲線も最後のデータ点(上記表に
おける545時間(hours)でのデータ列)は、ランプが
ソークチャンバーから取り出されテストの前に乾燥させ
ておいた後、取得した。225RMホスファー(曲線3
2)を除き、本発明によりコートされたランプは、その
他のランプよりも良好に回復した。全てのホスファー及
びコーティングがテストされて、その結果は、非常に局
部的なレベルでの化学現象における変量の平均であり、
この平均は、化学現象における小さな違いで有意にシフ
トするかもしれない。
【0025】[パワーサプライテスト1]フェニルトリ
クロロシランで上述したように処理された複数のELラ
ンプを65℃、95%湿度で保存し、その間、パワーサ
プライから80VRMS、200Hzで連続的にパワー
を供給した。輝度(ft−L)を、パワーを中断するこ
となく測定した。
【0026】
【表2】
【0027】このテストからのデータは、図8にプロッ
トされている。理解できるように、本発明によりコート
されたランプの性能は、テストの間中、改善された輝度
を有した。
【0028】[パワーサプライテスト2]フェニルトリ
クロロシランで上述したように処理された複数のELラ
ンプを85℃(テスト1よりも20℃高い)、95%湿
度で保存し、その間、パワーサプライから80VRM
S、200Hzで連続的にパワーを供給した。輝度(f
t−L)を、パワーを中断することなく測定した。
【0029】
【表3】
【0030】このテストからのデータは、図9にプロッ
トされている。再び、本発明によりコートされたホスフ
ァーは、従来技術によりコートされた粒子よりも良好で
あった。データは、約118時間(hours)後に収束す
るようである。しかし、この時点では、ランプは初期の
輝度の半分以下であり、これはランプの寿命の定義づけ
となる。ランプの寿命は、通常の用途では、普通は、は
るかに長い。85℃でのパワーサプライテストは、ラン
プについて劣化(wear on a lamp)を促進するように設
計された厳しいテストである。
【0031】[インバーターソークテスト No.2]
フェニルトリクロロシランで上述したように処理された
異なるホスファーから作られた複数のELランプを65
℃、95%湿度で保存し、その後、インバーターから一
時的にパワーを供給するとともに、輝度(ft−L)を
測定した。ランプは約50VRMS、250Hzでパワ
ーを供給された。EL40は、Osram Sylvaniaによって
販売されているグリーン、アルミナコートされたホスフ
ァーである。TNE400も、Osram Sylvaniaによって
販売されているグリーン、アルミナコートされたホスフ
ァーである。前述のとおり、最後の行のデータは、ラン
プがソークチャンバーから取り出されテストの前に乾燥
させておいた後、取得した。
【0032】
【表4】
【0033】このテストからのデータは、図10にプロ
ットされている。図10において、曲線33はコートさ
れていないTNE400を表し、曲線34はコートされ
たTNE400を表している。第二のコーティングは輝
度、特に初期の輝度を低下させたが、やや良好な堅実な
動作を与えた。パワーサプライテストは、より有望だっ
た。
【0034】[パワーサプライテスト3]フェニルトリ
クロロシランで上述したように処理された複数のELラ
ンプを65℃、95%湿度で保存し、その間、パワーサ
プライから80VRMS、200Hzで連続的にパワー
を供給した。輝度(ft−L)を、パワーを中断するこ
となく測定した。
【0035】
【表5】
【0036】このテストからのデータは、図11にプロ
ットされている。図11において、曲線41はコートさ
れたTNE400を表し、曲線44はコートされていな
いTNE400を表している。コートされたEL40の
曲線は、コートされていないTNE400の曲線よりも
やや下で始まるが、テストの終わりではやや高い(より
明るい)。本発明によりコートされたランプは、コート
されていないランプよりも良好にテストに耐えた。
【0037】図12は本発明により構成されたELラン
プの断面図である。様々な層は、比例して示されていな
い。ランプは、透明基板61(ポリエステル、ポリカー
ボネートなどの二軸配向プラスチックのシート)を含
む。透明フロント電極62が基板61の上に横たわって
いる。この電極62は、インジウム錫オキサイド、イン
ジウムオキサイド又は他の透明伝導体の薄層である。ホ
スファー層65はフロント電極の上に横たわり、誘電性
層66はホスファー層の上に横たわる。層65及び66
は、いくつかの用途では結合される。誘電性層66の上
に横たわるのは、不透明なリア電極68である。任意の
裏打ち層69もまた、例えば、ランプ60の密封のため
に用意されてもよい。二重コートされたホスファー粒子
が使用されるときは、密封層は必要ない。
【0038】こうして本発明は、材料の新しい群の一つ
でランプをコートすることにより、ELランプの耐湿性
を改善する。コーティングプロセスは、使用される材料
が従来技術の溶媒システムが伴う処分の問題を与えない
点で改善されている。
【0039】こうして本発明を説明してきたが、様々な
改良が本発明の範囲内で行い得ることが当業者に明らか
となるだろう。例えば、窒素は低コスト、資源が豊富で
あり、便利なキャリアガスであるが、アルゴンなどの他
のキャリアガスを代替として使用できるだろう。与えら
れたデータはほんの例に過ぎない。より湿度の高い(相
対湿度>15%)又は温度の低い(室温<23℃)環境
において取得したデータは、異なるかもしれない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるホスファー粒子の処理に適する
装置の一覧図である。
【図2】 フェニルトリクロロシランの構造式である。
【図3】 n−プロピルトリクロロシランの構造式であ
る。
【図4】 tert−ブチルトリクロロシランの構造式であ
る。
【図5】 ヘキサメチルジシラザンの構造式である。
【図6】 ジエチルアミノトリメチルシランの構造式で
ある。
【図7】 第一のベーパーソークテストからのデータの
チャートである。
【図8】 第一のパワーサプライテストからのデータの
チャートである。
【図9】 第二のパワーサプライテストからのデータの
チャートである。
【図10】 第二のベーパーソークテストからのデータ
のチャートである。
【図11】 第三のパワーサプライテストからのデータ
のチャートである。
【図12】 本発明により作製されたELランプの断面
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K007 AB02 AB11 AB13 BA07 CA06 CB01 DA04 DA05 DB01 DB02 EA02 4H001 CA01 CC04 CC05 CC11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物のコーティングを有するエレ
    クトロルミネセントホスファーを処理するための方法で
    あって、 a)コートされたエレクトロルミネセントホスファーの
    流動床を用意する工程; b)キャリアガスにおいて水を蒸発させて、第一のガス
    を形成する工程; c)キャリアガスにおいて有機トリクロロシラン化合物
    を蒸発させて、第二のガスを形成する工程; d)第一のガス及び第二のガスを流動床を通過させて、
    エレクトロルミネセントホスファー上にシロキサンコー
    ティングを形成する工程;を含む方法。
  2. 【請求項2】 工程d)が約30分間続けられる、請求
    項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記有機トリクロロシラン化合物がアル
    キルトリクロロシランから本質的になる、請求項1の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記有機トリクロロシラン化合物がアリ
    ールトリクロロシランから本質的になる、請求項1の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記有機トリクロロシラン化合物がフェ
    ニルトリクロロシラン、n−プロピルトリクロロシラン
    及びtert-ブチルトリクロロシランからなる群から選択
    される、請求項1の方法。
  6. 【請求項6】透明な電極;該透明な電極の上に横たわる
    ホスファー層;該ホスファー層の上に横たわる誘電性
    層;及び該誘電性層の上に横たわるリア電極;を含むエ
    レクトロルミネセントランプであって、 前記ホスファー層は、各ホスファー粒子の上に横たわる
    耐湿コーティング及び金属酸化物コーティングを有する
    ホスファー粒子を含むランプ。
  7. 【請求項7】 前記耐湿コーティングは、前記ホスファ
    ー粒子を流動床において水蒸気及び有機トリクロロシラ
    ンの混合物で処理することによって形成される、請求項
    6のランプ。
  8. 【請求項8】 粒子を処理するための方法であって、 a)粒子の流動床を用意する工程; b)第一のキャリアガスにおいて水を蒸発させて、第一
    のガス混合物を形成する工程; c)第二のキャリアガスにおいて有機トリクロロシラン
    化合物を蒸発させて、第二のガス混合物を形成する工
    程; d)第一のガス混合物及び第二のガス混合物を流動床を
    通過させて、流動床に対して又はキャリアガスに対して
    熱を適用することなく、粒子上にシロキサンコーティン
    グを形成する工程;を含む方法。
  9. 【請求項9】 前記通過させる工程が周囲温度で行われ
    る、請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 前記第一のキャリアガスが第二のキャ
    リアガスと同じである、請求項8の方法。
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