JP2003183416A - 繊維質セラミックス部材を用いた透水性、通気性構造体およびその製造方法 - Google Patents

繊維質セラミックス部材を用いた透水性、通気性構造体およびその製造方法

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JP2003183416A
JP2003183416A JP2001385539A JP2001385539A JP2003183416A JP 2003183416 A JP2003183416 A JP 2003183416A JP 2001385539 A JP2001385539 A JP 2001385539A JP 2001385539 A JP2001385539 A JP 2001385539A JP 2003183416 A JP2003183416 A JP 2003183416A
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permeable
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勝麿 横田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エポキシ樹脂にセラミックス繊維を混練した
合成バインダ−は繊維ダマや液ダレが発生し易く、取り
扱いが面倒であった。また、この合成バインダ−に骨材
を入れ透水性、通気性構造体をつくる場合、硬化中に樹
脂成分が下方へ流れ樹脂の濃度が下部で濃く、上部で薄
くなる現象が発生し表面強度が低下し表面の耐久性が悪
く安定した目的の製品が得られない事であった。 【解決手段】 エポキシ系樹脂にショツト部(繊維材の
先端に出来るガラス玉)を除去したセラミック質繊維材
を混練した合成バインダ−は流動性を高くすることが出
来るので、繊維ダマが発生しにくく缶に入れて運搬する
場合も取り扱いが容易になる。また、無機質骨材を入れ
溶剤、硬化剤とともに混練した後、熱風を加え硬化させ
比表面績を大きくした透水性、通気性構造体およびその
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシ系樹脂に
ショツト部(繊維材の先端に出来るガラス玉)を除去し
たセラミック質繊維材を混練した合成バインダ−に無機
質骨材を入れ、溶剤とともに混合、混練した後、熱風に
より硬化させた透水性、通気性構造体とその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりエポキシ樹脂に骨材を混練し、
これに硬化剤を混ぜて硬化させ、成形した成形品が周知
である。また、エポキシ樹脂にセラミックス繊維を混練
したバインダ−を用意しこれに砂、貝殻、ガラス等の骨
材を入れ硬化剤を加え硬化させることにより、舗装材、
としたり建築材、透水タイル等のブロツクなどの構造体
を形成することも周知である。
【0003】例えば、(実公平8−6802号)。ま
た、これに繊維状または粒状のアルミニュウムや繊維状
カ−ボンを添加したものも周知である(特開平7−25
60号、同7−2561号、同7−2562号、同7−
2563号、同7−2564号、同7−2565号、同
8−20672号、同11−228200号、特開20
01−89216号)。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、前記エポキ
シ樹脂に骨材を混練したものは液だれが発生し易く、取
り扱いが面倒であった。また、この組成物に硬化剤を混
合して舗装用などとして施工する場合や、成形用の型枠
内に流し込む場合には、硬化中に樹脂成分が下方へ流れ
る。このため樹脂の濃度が下部で濃く、上部で薄くなる
現象が発生する、この原因はセラミックス繊維の性質に
よることが大きな要因と成っていた、それは繊維状のセ
ラミックスフアイバ−の作製時に溶解されたショツト部
(繊維材の先端に出来るガラス玉)が除去されておら
ず、これらを使用して樹脂成分や骨材成分と混合するた
め安定した目的の商品が得られない事であった。
【0005】この結果、上部の機械的強度が低下するこ
とになり、舗装用等として施工した場合には表面強度が
低下して表面の耐久性が悪くなる。また、ブロックなど
の形成材とした場合には、強度分布が不均一になり欠け
易くなったり、反対に全体の樹脂量を増やして強度増大
を図ると樹脂の使用量が多くなり高価になる問題が発生
する。さらに樹脂の濃度が下部で高くなり過ぎると、透
水性、通気性が悪化するという問題も発生する。
【0006】また、特開平11−228200号では各
種の樹脂合成剤にセラミックス繊維等を混練したバイン
ダを使い、混練した後に真空引きして気泡を除去して液
ムラを少なくする方法を用いているが、それでも繊維質
が玉状に分離していわゆる繊維ダマが出来やすいという
性質があり、このため硬化剤を均質に混合することが困
難で硬化不全や硬化ムラが発生し易いという問題があっ
た。この結果骨材と均一に混練することが困難となり、
この混練物の流動性が円滑でなくなり、均一に塗布した
り型枠に均一に流し込むのが困難という問題が発生す
る。
【0007】また、エポキシ樹脂とセラミックス繊維を
混練したバインダは缶に詰めて運搬したりするが、この
場合い樹脂量が多くなり、その結果バインダの粘度が高
くて缶から容易に取り出すことが困難で取り扱いにくい
という問題が発生していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記従来の問題
点を解決するもので、本発明のエポキシ系樹脂にセラミ
ック質繊維を混合、混練した合成バインダ−は流動性を
高くすることができるので、繊維ダマが発生しにくく缶
に入れて運搬する場合も取り扱いが容易になる。またこ
れに無機質骨材を入れ溶剤、硬化剤とともに混合、混練
した後、熱風を加え硬化させる際に樹脂の分布および強
度分布の不均一が改善され、作業時の硬化時間が著しく
速く、液ダレが発生しにくく舗装等に施工した場合は表
面強度を高め、また、成形物とした場合には欠けにくく
樹脂の使用量を過大にする必要がなくなる。また、比表
面績が大きく十分な透水性と通気性を持たせることが出
来る繊維質セラミックス部材を用いた透水性、通気性構
造体およびその製造方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、エポキ
シ系樹脂にショツト部(繊維材の先端に出来るガラス
玉)を除去したセラミック質繊維材を混練した合成バイ
ンダ−を用い、これに無機質骨材を入れこれらを溶剤、
硬化剤とともに混合、混練した後、熱風により硬化させ
繊維質セラミック部材を用いた透水性、通気性構造体に
形成された形状の構造物から構成されたもので、エポキ
シ系樹脂を用いることによってセラミック質繊維材と混
練した時、繊維材の内部まで樹脂分を均一に吸収拡散浸
透し親和性が著しく高くなる作用が得られる。その結
果、合成バインダ−として液ムラが無くなり、かつ低粘
度化した状態となり繊維ダマが発生しにくく、缶に入れ
運搬する場合も取り扱いが容易となり合成バインダ−全
体が均一で安定した効果を有する。
【0010】また、ショツト部(繊維材の先端に出来る
ガラス玉)を除去したセラミック質繊維材を用いること
によって比重値が均一になり物性的には耐熱性、耐強度
性、耐薬品性に優れエポキシ系樹脂成分が繊維材と交わ
り安定した合成バインダ−として無機質骨材間に留まり
液ダレ現象を制御し混合、混練を安定化にする作用が得
られる。その結果、無機質骨材と混練した場合、混練物
の流動性を高く取り扱いを容易にすることが出来る。
【0011】また、無機質骨材を用いることは耐気候
性、耐熱性、耐強度性、耐薬品性に優れると共にエポキ
シ系樹脂さらにはセラミック質繊維材との親和性が著し
く高くなる作用が得られる。また、無機質骨材を入れ、
これらを溶剤、硬化剤とともに混合、混練し、熱風を掛
ける事によって短時間で硬化が始まるため、比重値の異
なる無機質骨材の分散分離を防止し、作業時間の短縮が
できる作用がある。その結果、無機質骨材の逃げ分散を
解消し、成形、敷設時に十分な圧力を均一に掛けること
が出来る。したがつて得られた透水性、通気性構造体は
練りむらが無く耐熱性、機械的強度さらには耐薬品性に
優れており、いかなる悪環境条件下の使用用途でも損傷
の発生が少なく安定するので量産化に適し製造コストや
舗装の施工コストを低減することが出来る。
【0012】請求項2に記載の発明は、エポキシ系樹脂
にショツト部(繊維材の先端に出来るガラス玉)を除去
したセラミック質繊維材を混練した合成バインダ−10
0重量部に対しFe、Mn、C、Ag、Cu成分の一種
またはそれ以上の複合物成分の合計が0.2〜18重量
パ−セントの範囲内で含有され、さらに無機質骨材を入
れこれらを溶剤、硬化剤とともに混合、混練した後、熱
風により硬化させ形成された形状の構造物から構成され
たもので添加物の動作として、Fe、Mn、C成分の範
囲内の含有は熱を吸収し非常に高い遠赤外線効果を発生
する。また、Ag、Cu成分の範囲内の含有は高い抗菌
作用が得られる。 尚、添加物量として0.2重量パ−
セント未満になるにつれ上記の効果が乏しくなるため好
ましくない。また、18重量パ−セント以上になるにつ
れ透水性、通気性の特性が悪化し、さらには製造コスト
が上がるため好ましくない。
【0013】請求項3に記載の発明は、セラミック質繊
維材としてAL2O3、Zr2O3、ジルコン、炭化珪
素、チタン酸アルミニウ−ム、ムライト成分の一種また
はそれ以上の複合物より構成されたものであって、前記
セラミック質繊維材を用いる事によって耐気候性、耐熱
性、機械的強度性、耐薬品性に優れた作用を有する。特
に、チタン酸アルミニウ−ム材は熱膨張係数値(1=P
PM/℃)が著しく小さいので急熱急冷の温度変化に対
して安定しており構造体製品の大型化そして最小限に薄
くする事が可能となる。その結果、透水性、通気性構造
体の作製設計基準が大きく進歩する作用を有する。
【0014】請求項4に記載の発明は、無機質骨材とし
て砂利、貝殻、フライアッシュ、ガラス片、天然石片、
耐火物片の一種またはそれ以上の複合物よりより構成さ
れたものであって、前記無機質骨材を用いる事は安価で
あると共に入手が容易になり量産化に適している。さら
に物性的には耐気候性、耐熱性、機械的強度性、耐薬品
性に優れた作用を有する。その結果、構造体の使用目的
に応じて無機質骨材の材質を変える事によって建築、舗
装等広い範囲での効果的な設計が可能となり構造体を有
効に使う作用効果を有する。
【0015】請求項5に記載の発明は、乾式粉砕法によ
りショツト部(繊維材の先端に出来るガラス玉)を除去
したセラミック質繊維材を用いることより構成されたも
のであって、乾式粉砕法によりショツト部を除去したセ
ラミック質繊維材は水分が含まれておらず一本一本の構
造が線状さらには面状になり比表面績が多く存在するた
めエポキシ系樹脂との親和性が著しく向上し安定した合
成バインダ−を得る作用が有る。その結果、他の無機質
骨材さらには添加物成分との混合、混練性が良好になり
安定した透水性、通気性構造体を得ることが出来る。
【0016】請求項6に記載の発明は、エポキシ系樹脂
にショツト部(繊維材の先端に出来るガラス玉)を除去
したセラミック質繊維を混練した合成バインダ−を用
い、これに無機質骨材を入れこれらを溶剤、硬化剤とと
もに混合、混練した後、温度40〜180℃の範囲内の
熱風により硬化させた事より構成されたものであつて、
エポキシ系樹脂を用いることによってセラミック質繊維
材と混練した時、繊維材の内部まで樹脂分を均一に吸収
拡散浸透し親和性が著しく高くなる作用が得られる。
【0017】また、ショツト部(繊維材の先端に出来る
ガラス玉)を除去したセラミック質繊維材を用いること
によって比重値が均一になり物性的には耐熱性、耐強度
性、耐薬品性に優れエポキシ系樹脂成分が繊維材と交わ
り安定した合成バインダ−として無機質骨材間に留まり
液ダレ現象を制御し、混合、混練が安定する作用が得ら
れる。また、無機質骨材を用いることは耐気候性、耐熱
性、耐強度性、耐薬品性に優れると共にエポキシ系樹脂
さらにはセラミック質繊維材との親和性が著しく高くな
る作用が得られる。
【0018】また、無機質骨材を入れこれらを溶剤、硬
化剤とともに混合、混練した後、成型枠に注入し温度4
0〜180℃の範囲内の熱風により硬化させることは硬
化中に樹脂成分が下方へ流れる液ダレ現象を防止する作
用が有る。その結果、構造体の作製時に於いて上部と下
部との分離層変化が著しく小さく透水性、通気性構造体
の形状、強度面等、品質の安定した製品を得る効果が有
る。尚、熱風温度が40℃未満では硬化時間が遅くなる
とともに安定性が乏しくなるため好ましくない。また、
180℃以上では硬化時間が著しく速く安定した成型体
を作製することが困難となる。最適な温度範囲は夏、冬
の気候に依って異なるが50〜120℃の範囲内の熱風
処理温度が作業性において良好であつた。
【0019】請求項7に記載の発明は、エポキシ系樹脂
にショツト部(繊維材の先端に出来るガラス玉)を除去
したセラミック質繊維材を混練した合成バインダ−10
0重量部に対し、Fe、Mn、C、Ag、Cu成分の一
種またはそれ以上の複合物成分の合計が0.2〜18重
量パ−セントの範囲内で含有され、さらに無機質骨材を
入れこれらを溶剤、硬化剤とともに混合、混練した後、
温度40〜180℃の範囲内の熱風により硬化させた事
より構成されたものであつて、エポキシ系樹脂を用いる
ことによってセラミック質繊維材と混練した時、繊維材
の内部まで樹脂分を均一に吸収拡散浸透し親和性が著し
く高くなる作用が得られる。
【0020】また、ショツト部(繊維材の先端に出来る
ガラス玉)を除去したセラミック質繊維材を用いること
によって比重値が均一になり物性的には耐熱性、耐強度
性、耐薬品性に優れエポキシ系樹脂成分が繊維材と交わ
り安定した合成バインダ−として無機質骨材間に留まり
液ダレ現象を制御し混合、混練が安定する作用が得られ
る。また、無機質骨材を用いることは耐気候性、耐熱
性、耐強度性、耐薬品性に優れると共にエポキシ系樹脂
さらにはセラミック質繊維材との親和性が著しく高くな
る作用が得られる。
【0021】また、無機質骨材を入れこれらを溶剤、硬
化剤とともに混合、混練した後、成型枠に注入し温度4
0〜180℃の範囲内の熱風により硬化させることは硬
化中に樹脂成分が下方へ流れる液ダレ現象を防止する作
用が有る。その結果、構造体の作製時に於いて上部と下
部との分離層変化が著しく小さく透水性、通気性構造体
の形状、強度面等、品質の安定した製品を得る効果が有
る。添加物の動作としてFe、Mn、C成分の一種また
はそれ以上の複合物成分は高い遠赤外線効果を発生す
る。また、Ag、Cu成分の範囲内の含有は高い抗菌作
用が得られる。 尚、添加物量として0.2重量パ−セ
ント未満になるにつれ上記の効果が乏しくなるため好ま
しくない。また18重量パ−セント以上になるにつれ透
水性、通気性の特性が悪化し、さらには製造コストが上
がるため好ましくない。
【0022】以下、本発明の実施の形態について
【第1図】
【第2図】
【第3図】及び
【第1表】
【第2表】を用いて説明する。第1図は本発明の一実施
の形態における工程の処理流れ図。第2図は本発明の一
実施の形態における熱風処理を施した透水性、通気性構
造体の状態図。第3図は本発明の一実施の形態における
平板ブロック構造体の一部拡大図。第4図は従来例の平
板ブロック構造体の一部拡大図。第1表は本発明の熱風
処理温度と諸特性の関係。第2表は本発明の添加物およ
び添加量と諸特性の関係。
【0023】第1図は本発明の一実施の形態における工
程の処理流れ図である。まずエポキシ系樹脂1とセラミ
ック質繊維材2(乾式粉砕12)とを均一に混合、混練
して合成バインダ−3とする。次に、合成バインダ−3
を用い無機質骨材4を加え均一に混合、混練することに
より混合、混練物5を生成する。 無機質骨材4として
は砂、貝殻、ガラス片等を用いるが、構造体の強度を得
るには強度強化材を入れる事によつて舗装、建築基礎工
事用など高い強度が要求される用途への施工用として最
適である。この混合、混練物5には溶剤、硬化剤6を加
え均一に混合、混練し、この混練物7に熱風8を掛けつ
つ成型枠9に注入し硬化させる。ここで用いる硬化剤6
はエポキシ系樹脂1と親和性の良い変性脂肪酸族ポリア
ミンが良好である。
【0024】次に、混練物7の硬化を待って成型枠9を
外せば透水性、通気性構造体10を得る事ができる。構
造体10としては、各種のブロックや建築用内外壁材、
植木鉢等が得られる。尚、用途に応じて本発明請求項2
記載のFe、Mn、C成分を添加することによって遠赤
外線効果を持った構造体さらにはAg、Cu成分を添加
することによって防虫作用効果を持った植木鉢や栓底パ
ッドの構造体を作ることもできる。尚、この様にして作
製された透水性、通気性構造体10は第2図に示した様
な模式的な構造となる。
【0025】第2図は本発明の一実施の形態における熱
風処理を施した透水性、通気性構造体の状態図である。
図において1はエポキシ系樹脂、2はセラミック質繊維
材、3は合成バインダ−、11は気泡、4は無機質骨材
である。透水性、通気性構造体10はエポキシ系樹脂1
とセラミック質繊維材2とが混合、混練された合成バイ
ンダ−3に無機質骨材4が絡まりその空瞭に気泡11が
存在した状態になっている。尚、合成バインダ−3の粘
度は使用する目的および作業方法によって溶剤さらには
増粘剤の添加量をコントロ−ルする事によって自由に選
択することが可能である。
【0026】第3図は本発明の一実施の形態における平
板ブロック構造体の一部拡大図である。エポキシ系樹脂
1(10kg)とセラミック質繊維材2(500g)と
が混合、混練された合成バインダ−3に3〜13mm前後
の大きさの砂、貝殻、ガラス片等の無機質骨材4を混合
ミキサ−に投入し30分間回転混練させこれを250×
250×50mm形状寸法に設計した平板用ブロックの
成型枠9に80℃の熱風を掛けながら流し込み透水性、
通気性構造体10を得た。第4図は従来例の平板ブロッ
ク構造体の一部拡大図であり、図より明らかな様に骨材
4がブロックの下部に集まり不均一な状態を示してい
る。
【0027】
【実施例】次に、本発明における具体例の一例を挙げ説
明する。本発明における透水性、通気性構造体の作成工
程の処理流れ図に従って説明する。まず、エポキシ系樹
脂としてBPA(バイフェノ−ルA)とエピクロルヒド
リンの縮合物である(BPA型液状エポキシ樹脂−−化
学物質名)の含有量90パ−セント以上、粘度3000
〜15000センチポイズの高粘度の物をもちい、セラ
ミック質繊維材としAL2O3成分を主体としたサフイ
−ル繊維およびロックウ−ル繊維を用いた。
【0028】配合割合は1のエポキシ樹脂100重量部
に対しセラミック質繊維材2(乾式粉砕12済)(サフ
イ−ル繊維およびロックウ−ル繊維を1対3の割合)を
外割で15〜30重量パ−セント(特に18重量パ−セ
ントが作業性および硬化が安定)と溶剤を外割で5重量
パ−セントを攪拌ミルに入れ30分間混合、混練し合成
バインダ−3(粘度15000センチポイズであつた)
を作成した。
【0029】次に、目的に応じた透水性、通気性構造体
10を作る為、上記合成バインダ−3を用い、無機質骨
材4として直径3〜13mm前後の砂、貝殻、ガラス片等
を用い、骨材100重量部に対し外割で合成バインダ−
3を12重量パ−セントと溶剤を外割で5重量パ−セン
トと硬化剤として変性循環型アミンを3重量パ−セント
を添加しミキサ型攪拌機で15分間混合し混合、混練物
5作成した。次に予め用意した木枠の成型枠9に約30
〜200℃の熱風8を掛けつつ流し込み約15分後木枠
から取り出し透水性、通気性構造体10を作成した。
尚、約30〜200℃の範囲内の熱風処理温度と機械的
曲げ強度との関係について調べ第1表に示した。(表に
おいて*印は範囲外の実施例を示す)特性値を示した試
料の作成条件は上記と同じ方法を用い、試料寸法は幅7
mm、厚み5mm、長さ30mmのテストピ−スを各々5個作
成した。物性特性として機械的曲げ強度は島津製作所製
の装置を用い測定を行った。
【0030】第1表より明らかなように、NO2〜6の
熱風処理温度範囲内では硬化状態が良好で、しかも物性
特性である機械的曲げ強度も安定している、特にNO4
〜5は310Mpaと著しく良好な特性値を示しており
総合的な見地より熱風処理温度は40〜180℃の範囲
内が特性的に著しく安定した構造体で有ることが判明し
た。
【0031】第2表は添加物および添加量と透水性、通
気性構造体の諸特性の関係を示したものである。また、
特性値を示した試料の作成条件は上記と同じで熱風処理
温度は80℃で行った後、直径30mm、厚み5mmの円板
状に加工し遠赤外線放射率測定機を用い波長5〜25
μ、温度43℃の条件で行った。第2表より明らかなよ
うに、NO1〜7迄は遠赤外線放射効果のある添加物の
実施例で発明範囲内のNO2〜6において効果が認めら
れた。また、NO8〜11迄は抗菌作用効果のある添加
物の実施例で発明範囲内のNO9〜11において効果が
認められた。尚、本実施例でNO1〜7迄の添加物とし
てFe成分はFe2O3、Mn成分はMnO2の酸化物
を用いたが金属複合体でも良好な結果が期待出来る。ま
た、NO8〜11迄の添加物として金属成分を用いた
が、例えば酸化物のAg2O成分等をガラスの溶解時に
一緒に添加したガラスフリットを用いてもAg成分等添
加量が本発明範囲内であれば良好な効果が期待出来る。
【0032】
【第1表】
【0033】
【第2表】
【0034】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によるエポキシ
系樹脂にセラミック質繊維材を混合、混練し、これら両
方を絡ませた合成バインダ−は樹脂と繊維材の分子を線
状や面状に混成されており、さらには膜状となるため比
表面績を増大させる作用を有する。よって耐蝕性、作業
性、耐久性に優れ取り扱いが容易で使用時に於ける液ダ
レ現象も解決され安定した合成バインダ−としての効果
が得られる。尚、比表面績を増大させることにより、液
ダレ現象を抑えることが出来るので使用目的に応じた無
機質骨材の種類を選択することで透水性、通気性等の機
能を高めた吸音、吸熱、遮断効果が得られるのでこれら
の特性を生かした内外建築用壁板として広い用途に利用
出来る構造体を自由に選択作製することが可能になる。
【0035】また、透水性、通気性構造体の作製時に範
囲内の温度の熱風を掛け硬化させることによって空気層
を多く含み合成バインダ−としての安定硬化の状態を良
好に保つ作用効果が得られる。さらに従来迄、硬化に長
時間が必要であつた成型品枠の脱型においても即脱型が
可能となり無機質骨材間の接着強度を著しく高める有効
な効果が得られる。尚、硬化時間の短縮とともに合成バ
インダ−の使用量も著しく低減出来るので産業的価値が
大きくなる。
【0036】また、Fe、Mn、C成分を添加すること
によって遠赤外線効果を備えた構造体さらにはAg、C
u成分が含まれる事によってイオン交換作用や触媒的作
用を利用し水分の浄化、病虫害予防等の機能を持たせた
透水性、通気性構造体を作ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における工程の処理流れ
図。
【図2】本発明の一実施の形態における熱風処理を施し
た透水性、通気性構造体の状態図。
【図3】本発明の一実施の形態における平板ブロック構
造体の一部拡大図。
【図4】従来例の平板ブロック構造体の一部拡大図。
【符号の説明】
1 エポキシ樹脂 2 セラミック質繊維材 3 合成バインダ− 4 無機質骨材 5 混合、混練物 6 溶剤、硬化剤 7 混練物 8 熱風 9 成型枠 10 透水性、通気性構造体 11 気泡 12 乾式粉砕
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 22:06 C04B 22:02 22:02 22:04 22:04 14:06 Z 14:06 14:22 14:22 18:04 18:04 18:08 Z 18:08) 111:40 111:40 111:54 111:54 C08L 63:00 C C08L 63:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ系樹脂にショツト部(繊維材の
    先端に出来るガラス玉)を除去したセラミック質繊維材
    を混練した合成バインダ−を用い、これに無機質骨材を
    入れこれらを溶剤、硬化剤とともに混合、混練した後、
    熱風により硬化させた事を特徴とする繊維質セラミック
    部材を用いた透水性、通気性構造体。
  2. 【請求項2】 エポキシ系樹脂にショツト部(繊維材の
    先端に出来るガラス玉)を除去したセラミック質繊維材
    を混練した合成バインダ−100重量部に対し、Fe、
    Mn、C、Ag、Cu成分の一種またはそれ以上の複合
    物成分の合計が0.2〜18重量パ−セントの範囲内で
    含有され、さらに無機質骨材を入れこれらを溶剤、硬化
    剤とともに混合、混練した後、熱風により硬化させた事
    を特徴とする繊維質セラミックス部材を用いた透水性、
    通気性構造体。
  3. 【請求項3】 セラミック質繊維材としてAL2O3、
    Zr2O3、ジルコン、炭化珪素、チタン酸アルミニウ
    −ム、ムライト成分の一種またはそれ以上の複合物より
    成る事を特徴とする請求項1〜2記載の繊維質セラミッ
    クス部材を用いた透水性、通気性構造体。
  4. 【請求項4】 無機質骨材として砂利、貝殻、フライア
    ッシュ、ガラス片、天然石片、耐火物片の一種またはそ
    れ以上の複合物より成る事を特徴とする請求項1〜3記
    載の繊維質セラミックス部材を用いた透水性、通気性構
    造体。
  5. 【請求項5】 乾式粉砕法によりショツト部(繊維材の
    先端に出来るガラス玉)を除去したセラミック質繊維材
    を用いた事を特徴とする請求項1〜3記載の繊維質セラ
    ミックス部材を用いた透水性、通気性構造体。
  6. 【請求項6】 エポキシ系樹脂にショツト部(繊維材の
    先端に出来るガラス玉)を除去したセラミック質繊維を
    混練した合成バインダ−を用い、これに無機質骨材を入
    れこれらを溶剤、硬化剤とともに混合、混練した後、温
    度40〜180℃の範囲内の熱風により硬化させた事を
    特徴とする繊維質セラミックス部材を用いた透水性、通
    気性構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】 エポキシ系樹脂にショツト部(繊維材の
    先端に出来るガラス玉)を除去したセラミック質繊維材
    を混練した合成バインダ−100重量部に対し、Fe、
    Mn、C、Ag、Cu成分の一種またはそれ以上の複合
    物成分の合計が0.2〜18重量パ−セントの範囲内で
    含有され、さらに無機質骨材を入れこれらを溶剤、硬化
    剤とともに混合、混練した後、温度40〜180℃の範
    囲内の熱風により硬化させた事を特徴とする繊維質セラ
    ミックス部材を用いた透水性、通気性構造体の製造方
    法。
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