JP2003182789A - ディスク収納ケース - Google Patents

ディスク収納ケース

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JP2003182789A
JP2003182789A JP2001384301A JP2001384301A JP2003182789A JP 2003182789 A JP2003182789 A JP 2003182789A JP 2001384301 A JP2001384301 A JP 2001384301A JP 2001384301 A JP2001384301 A JP 2001384301A JP 2003182789 A JP2003182789 A JP 2003182789A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクの収納およびケース蓋体の開閉を片手
でワンタッチで行う。 【解決手段】ケース基体1と、該ケース基体の一端部に
開閉自在に装着されたケース蓋体2と、前記ケース基体
内に嵌合されたディスク保持板3とを備えたディスク収
納ケースにおいて、前記ディスク保持板3に、ケース蓋
体2を閉状態に維持する係止手段22と、ケース蓋体を
開可能にする解除手段22と、ケース蓋体の係止を解除
したときにケース蓋体を付勢する付勢手段25とを設け
た構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)等の円
板状記録媒体(以下、単にディスクという)を収納する
ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からディスク収納ケースは、ディス
ク中央の穴を係合させる弾性固定手段が、ケース基体と
一体に形成されているものと、ケース基体の中に入れ子
として嵌合されるディスク保持板に形成されているもの
とがある。
【0003】後者のディスク保持板に弾性固定手段が形
成されたものは、図5に示すように、ケース基体1の一
端部にケース蓋体2の一端部が回動可能に設けられ、ケ
ース基体1内にディスク保持板3が入れ子として嵌合さ
れたディスク収納ケースであり、このディスク保持板3
にディスク中央の穴を係合させる弾性固定手段4が形成
されている。これらケース基体1およびケース蓋体2は
剛性の樹脂でそれぞれ一体成形されており、ケース蓋体
2の一端部両側の突出軸5がケース基体1の一端部両側
の凹部軸孔と嵌合軸支されて開閉自在にされている。デ
ィスク保持板3は、弾性固定手段4の機能を達成し、ま
た入れ子として嵌合し易いように曲げ弾性を有する樹脂
で一体成形されている。
【0004】また、ケース蓋体2の側壁6の両側には係
合突起7が形成されるとともに、ケース基体1の側壁8
の両側には係合凹部9が形成され、ケース蓋体2をケー
ス基体1に閉止したとき、両側壁6、8の弾性により係
合突起7が係合凹部9に係合され、ケース蓋体2がケー
ス基体1に係合状態に保持される構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディスク収納ケースにおいては、ディスクを収納ケ
ースから取り出すときも、ディスクをディスク収納ケー
スに収納するときも、ケース蓋体2とケース基体1を両
手で把持し、係合突起7と係合凹部9の係合を相応の力
を作用させて解除しなければならず、ディスク収納ケー
スの開閉操作に難点があるという問題を有している。ま
た、ケース蓋体とケース基体の直接の係止には係合部位
の寸法精度が要求されるという問題を有している。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であって、ディスクの収納およびケース蓋体の開閉を片
手でワンタッチで行うことができるディスク収納ケース
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載のディスク収納ケースは、
ケース基体と、該ケース基体の一端部に開閉自在に装着
されたケース蓋体と、前記ケース基体内に嵌合されたデ
ィスク保持板とを備えたディスク収納ケースにおいて、
前記ディスク保持板に、ケース蓋体を閉状態に維持する
係止手段と、ケース蓋体を開可能にする解除手段と、ケ
ース蓋体の係止を解除したときにケース蓋体を付勢する
付勢手段とを設けたことを特徴とし、請求項2記載の発
明は、請求項1において、前記ディスク保持板は可撓性
樹脂で一体成形されていることを特徴とし、請求項3記
載の発明は、請求項1または2において、前記係止手段
および解除手段と付勢手段は、ディスク保持板の一方の
側に対向して配置されていることを特徴とし、請求項4
記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記係止手段および解除手段は、ケース蓋体に形成され
た係止片の係合または解除を行う押圧ボタンであること
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図4は、本発明の
ディスク収納ケースの1実施形態を示し、図1(A)は
全体構成を示す平面図、図1(B)は同側面図、図2
(A)は図1のケース基体の平面図、図2(B)は同側
面図、図3(A)は図1のケース蓋体の平面図、図3
(B)は図3(A)のB−B線で切断し矢印方向に見た
断面図、図4(A)は図1のディスク保持板の平面図、
図4(B)は図4(A)のB−B線で切断し矢印方向に
見た断面図、図4(C)は側面図である。なお、各図面
間で同一の構成については同一番号を付して説明を省略
する場合がある。
【0009】図1において、本実施形態のディスク収納
ケース10は、剛性を有する樹脂で成形されたケース基
体1と、同じく剛性を有する樹脂で成形され、ケース基
体1の一端部に回動可能に装着されたケース蓋体2と、
可撓性を有する樹脂で成形され、ケース基体1内に入れ
子として嵌合されたディスク保持板3とから構成されて
いる。
【0010】ケース基体1には、図2に示すように、両
側壁8の一端部に凹部軸孔11が形成され、また、両側
壁8にはそれぞれ二つの係止孔12が形成されている。
この係止孔12はディスク保持板3を固定するためのも
のである。なお、1aは前壁、1bは後壁を示してい
る。
【0011】ケース蓋体2には、図3に示すように、そ
の一端部両側に突出軸5が形成され、前記ケース基体1
の凹部軸孔11に嵌合軸支され、ケース蓋体2がケース
基体1に対して開閉可能にされている。
【0012】ケース蓋体2の両側壁6にはそれぞれ二つ
の係止爪13が側壁6と直角な水平方向に突出するよう
に形成され、また、ケース蓋体2の蓋部14の他端部に
は蓋部14と直角な垂直方向に突出する係止リブ15が
形成されている。これら係止爪13および係止リブ15
は、ディスクの内容を表示したインデックスレーベル
(図示せず)を挿入、係止するためのものである。
【0013】また、ケース蓋体2の両側壁6間の長さ
は、ケース基体1の両側壁8間の長さとほぼ同じで、ケ
ース蓋体2の両側壁6と直角方向の長さは、ケース基体
1の前壁1aと後壁1b間の長さより短く、かつ、蓋体
14の他端部は、曲線状に形成されており、本実施形態
においては、図で右上端部に押圧ボタン露出部16が形
成され、蓋部14から露出部16に係止片17が突出す
るように形成されている。
【0014】図4に示すように、ディスク保持板3の中
央部には、円形のディスク収納部19が形成されるとと
もに、ディスク収納部19の中心にディスク中央の穴を
係合させる弾性固定手段20が突設され、また、ディス
ク収納部19の外周には、ディスクに指を掛けやすくす
るための指挿入部21が複数形成されている。ディスク
保持板3のサイズはケース基体1とほぼ同じである。
【0015】ディスク保持板3の図4で右上端部には、
係止・解除手段22が形成されている。この係止・解除
手段22は、ディスク保持板3から上方に延びる複数の
リブ23と、複数のリブ23上で水平なプレート状に形
成された押圧ボタン24とからなり、押圧ボタン24を
指で押圧したとき、リブ23の作用より、図4(B)で
示す矢印方向(斜め下方)に移動可能にされている。ま
た、ディスク保持板3の図4で左上部には、切起片から
なる付勢手段25が形成されている。
【0016】すなわち、ディスク保持板3には、ケース
蓋体2を閉状態に維持する係止手段と、ケース蓋体2を
開可能にする解除手段と、ケース蓋体2の係止を解除し
たときにケース蓋体を付勢する付勢手段とが設けられて
いる。
【0017】図4(C)に示すように、ディスク保持板
3の両側壁27にはそれぞれ二つの突起28が形成さ
れ、この突起28の両側に弾性機能をもたせるための切
欠29が形成されている。
【0018】上記構成からなるディスク収納ケースの組
立方法について説明する。先ず、ディスク保持板3の当
接部26をケース基体1の後壁1bに当接し、ディスク
保持板3をケース基体1内に押し込んでいくと、突起2
8が係止孔12内に嵌合され、ディスク保持板3がケー
ス基体1内に嵌合、固定される。次に、ケース蓋体2の
突出軸5をケース基体1の凹部軸孔11に嵌合軸支さ
せ、ケース蓋体2を取り付ける。
【0019】上記構成からなる本実施形態の作用につい
て説明する。図1はケース基体1とケース蓋体2が閉じ
られた状態を示し、この状態から係止・解除手段22の
押圧ボタン24を指で押圧すると、押圧ボタン24が図
4(B)で示す矢印方向(斜め下方)に移動し、係止片
17の係合が解除されると同時にケース蓋体2は付勢手
段25により付勢、押し上げられてケース蓋体2をワン
タッチで開くことがで、中にあるディスクを片手のみの
操作で取り出すことができる。
【0020】ディスクを収納するときには、片手でディ
スクを収納した後、その片手でケース蓋体2を押圧する
と、係止片17が押圧ボタン24を押圧し、押圧ボタン
24が図4(B)で示す矢印方向(斜め下方)に移動
し、係止片17が押圧ボタン24を乗り越えて押圧ボタ
ン24の下面に入り込むと、押圧ボタン24は元の位置
に戻り、ケース蓋体2は係止状態になる(図1の状
態)。この状態では、付勢手段25はケース蓋体2によ
り押圧され、弾性収縮されている。
【0021】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、また、
従来公知または周知の技術を必要に応じて置換または付
加することが可能である。例えば、上記実施形態におい
ては、係止・解除手段22が設けられていない側が捻れ
て浮き上がるのを防ぐために、係止・解除手段22と付
勢手段25をディスク保持板3の一方の側に対向して配
置しているが、材料の選択あるいは構造上の工夫で捻れ
が生じない場合には、係止・解除手段22と付勢手段2
5をディスク収納部19の対角線上に対向して配置する
ようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】ディスクを収納する操作だけであれば従
来のディスク収納ケースでも片手操作で可能であった
が、本発明のディスク収納ケースにおいては、ディスク
保持板を操作してケース蓋体の係止・解除をするだけで
ケース蓋体が上方へ開き得るので、ディスクの取り出し
も片手操作で可能になる。
【0023】また、ケース蓋体とケース基体の直接の係
止には係合部位の寸法精度が要求されるが、ケース基体
に入れ子として嵌合されたディスク保持板がケース蓋体
を係止するので、ケース蓋体とケース基体とを直接係止
させる場合よりも係止・解除をさせる係合部の可動範囲
を大きくすることができ、寸法精度の要求度は低くても
よくなる。
【0024】さらに、係止・解除手段および付勢手段
は、ディスク保持板の曲げ弾性のある特性を利用した一
体型の構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク収納ケースの1実施形態を示
し、図1(A)は全体構成を示す平面図、図1(B)は
同側面図である。
【図2】図2(A)は図1のケース基体の平面図、図2
(B)は同側面図である。
【図3】図3(A)は図1のケース蓋体の平面図、図3
(B)は図3(A)のB−B線で切断し矢印方向に見た
断面図である。
【図4】図4(A)は図1のディスク保持板の平面図、
図4(B)は図4(A)のB−B線で切断し矢印方向に
見た断面図、図4(C)は側面図である。
【図5】従来のディスク収納ケースの1例を示す側面図
である。
【符号の説明】
1…ケース基体 2…ケース蓋体 3…ディスク保持板 17…係止片 22…係止・解除手段 25…付勢手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース基体と、該ケース基体の一端部に開
    閉自在に装着されたケース蓋体と、前記ケース基体内に
    嵌合されたディスク保持板とを備えたディスク収納ケー
    スにおいて、前記ディスク保持板に、ケース蓋体を閉状
    態に維持する係止手段と、ケース蓋体を開可能にする解
    除手段と、ケース蓋体の係止を解除したときにケース蓋
    体を付勢する付勢手段とを設けたことを特徴とするディ
    スク収納ケース。
  2. 【請求項2】前記ディスク保持板は可撓性樹脂で一体成
    形されていることを特徴とする請求項1記載のディスク
    収納ケース。
  3. 【請求項3】前記係止手段および解除手段と付勢手段
    は、ディスク保持板の一方の側に対向して配置されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載のディスク収
    納ケース。
  4. 【請求項4】前記係止手段および解除手段は、ケース蓋
    体に形成された係止片の係合または解除を行う押圧ボタ
    ンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載のディスク収納ケース。
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