JP2003182486A - 衝突緩衝装置付き自動車 - Google Patents

衝突緩衝装置付き自動車

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JP2003182486A
JP2003182486A JP2001380947A JP2001380947A JP2003182486A JP 2003182486 A JP2003182486 A JP 2003182486A JP 2001380947 A JP2001380947 A JP 2001380947A JP 2001380947 A JP2001380947 A JP 2001380947A JP 2003182486 A JP2003182486 A JP 2003182486A
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damping device
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Kiyousuke Okamura
恭資 岡村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人身事故時に人体が前面ガラスに衝突したり
車体の後方に跳ね飛ばされないように確実に保護できる
低コストの衝突緩衝装置付き自動車を提供する。 【解決手段】 車体1のエンジンフードを外フード2と
内フード3の二重構造にし、外フード2と内フード3の
間に気体の導入で膨張する緩衝袋5を収縮させた状態で
設け、自動又は運転者の操作で緩衝袋5に気体を急速に
導入する気体導入手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人身事故時に人体
が車体の前面ガラスに衝突したり後方に跳ね飛ばされな
いように保護できるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグはハンドルや天井に設
けて事故時に乗車している人を保護できるようにしたも
ので、車外に対しては緩衝効果がなかった。また、火薬
とガスを用いて膨張させる構造のもので非常に高価であ
った。近年では人身事故において、人体がバンパーと衝
突して前面ガラスに衝突したり車体の後方に跳ね飛ばさ
れることにより重体や死亡に到るケースが多いことか
ら、車外の人・物・車等を保護するために自動車の外部
に対しての衝突緩衝装置が検討されている。本発明は、
特に人体が前面ガラスに衝突したり車体の後方に跳ね飛
ばされないように保護できるようにした衝突緩衝装置付
き自動車を低コストで提供するために成されたものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの問題点を解消し、人身事故
時に人体が前面ガラスに衝突したり車体の後方に跳ね飛
ばされないように確実に保護できるようにした低コスト
の衝突緩衝装置付き自動車を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 車体のエンジンフードを外フードと内フードの二
重構造にして外フードを内フードに対して開閉可能に
し、同外フードを自動又は運転者の操作で解除できるよ
うに閉状態で保持する保持手段を設け、外フードと内フ
ードの間に気体の導入で膨張する逆止弁付きの緩衝袋を
収縮させた状態で設け、同緩衝袋に自動又は運転者の操
作で気体を急速に導入する気体導入手段を設け、人身事
故時に外フードを緩衝袋の膨張力で開放させて緩衝袋を
外フード内面と内フード上面を覆うように膨張・展開さ
せることにより人体が車体の後方に跳ね飛ばされないよ
うに保護できるようにした衝突緩衝装置付き自動車 2) 車体のエンジンフードを外フードと内フードの二
重構造にして外フードを内フードに対して開閉可能に
し、同外フードを自動又は運転者の操作で解除できるよ
うに閉状態で保持する保持手段を設け、同保持手段の保
持の解除後に外フードを開放する開放手段を設け、外フ
ードと内フードの間に気体の導入で膨張する逆止弁付き
の緩衝袋を収縮させた状態で設け、同緩衝袋に自動又は
運転者の操作で気体を急速に導入する気体導入手段を設
け、人身事故時に外フードを開放手段で開放させて緩衝
袋を外フード内面と内フード上面を覆うように膨張・展
開させることにより人体が車体の後方に跳ね飛ばされな
いように保護できるようにした衝突緩衝装置付き自動車 3) 開放手段が、外フードを開放方向に付勢する圧縮
バネである前記2)記載の衝突緩衝装置付き自動車 4) 車体に衝突時の衝撃を検知する衝突センサを設
け、同センサの信号で保持手段と気体導入手段を作動さ
せるようにした前記1)〜3)いずれか記載の衝突緩衝
装置付き自動車 5) 車内に運転者の操作で保持手段と気体導入手段を
作動させるスイッチを設けた前記1)〜3)いずれか記
載の衝突緩衝装置付き自動車 6) 気体導入手段が、気体を圧縮充填したタンクを設
け、同タンク内の気体を放出して緩衝袋に急速に導入で
きるようにしたものである前記1)〜5)いずれか記載
の衝突緩衝装置付き自動車 7) 気体導入手段が、車体に走行による空気流を取り
込む取込口を設け、同取込口から取り込まれた空気を緩
衝袋に送給する空気通路を設け、取り込まれた空気を緩
衝袋に送給する流路又は大気に放出する流路に切換する
開閉弁を前記取込口又は空気通路の途中に設けたもので
ある前記1)〜5)いずれか記載の衝突緩衝装置付き自
動車 8) 緩衝袋が、膨張時に人体の頭部を押さえるための
上方に立ち上がる突出部を設けた全体が略L字状のもの
である前記1)〜7)いずれか記載の衝突緩衝装置付き
自動車 9) 外フードと緩衝袋が透明又は半透明のもので、緩
衝袋の膨張時に車内からの視界を確保できるようにした
ものである前記1)〜8)いずれか記載の衝突緩衝装置
付き自動車 10) 車体のエンジンフードを外フードと内フードの
二重構造にして外フードを内フードに対して開閉可能に
し、同外フードを自動又は運転者の操作で解除できるよ
うに閉状態で保持する保持手段を設け、同保持手段の保
持の解除後に外フードを開放する開放手段を設け、外フ
ードと内フードの間に網状物又は複数本のロープ材又は
複数本のベルト材のいずれか又はそれらの組み合わせを
外フード開放時に張設されるように設け、人身事故時に
外フードを開放手段で開放させて網状物又はロープ材又
はベルト材を張設することにより人体と交絡させて人体
が車体の後方に跳ね飛ばされないように保護できるよう
にした衝突緩衝装置付き自動車 11) 開放手段が、外フードを開放方向に付勢する圧
縮バネである前記10)記載の衝突緩衝装置付き自動車 12) 車体に衝突時の衝撃を検知する衝突センサを設
け、同センサの信号で保持手段を作動させるようにした
前記10)又は11)記載の衝突緩衝装置付き自動車 13) 車内に運転者の操作で保持手段を作動させるス
イッチを設けた前記10)又は11)記載の衝突緩衝装
置付き自動車 14) 外フードが透明又は半透明のもので、開放時に
車内からの視界を確保できるようにしたものである前記
10)〜13)いずれか記載の衝突緩衝装置付き自動車 15) 保持手段が、外フードと内フードの対向する接
触面にソレノイドをそれぞれ設け、電磁力で外フードを
内フードに解除可能に保持できるようにしたものである
前記1)〜14)いずれか記載の衝突緩衝装置付き自動
車 にある。
【0005】
【作用】本発明によれば、衝突時に自動又は運転者の操
作で保持手段が解除されるとともに気体導入手段で緩衝
袋に気体が急速に導入され、外フードが緩衝袋の膨張力
で開放されるとともに緩衝袋が外フード内面と内フード
上面を覆うように膨張・展開される。人体は衝突による
反動で車体上部に乗り上げるが、緩衝袋によって緩衝さ
れるとともに外フードで保護され、前面ガラスへの衝突
と車体後方へ跳ね飛ばされるのを防止する。気体導入手
段が気体を圧縮充填したタンクのものは、人身事故時に
タンク内の気体を放出することにより緩衝袋に導入して
瞬時に膨張させる。気体導入手段が走行により取り込ま
れる空気流を利用するものは、通常走行時は緩衝袋への
流路が開閉弁で閉鎖されており、取り込まれた空気は大
気に放出される。人身事故時は開閉弁を開放して空気が
緩衝袋に導入されて瞬時に膨張する。緩衝袋に人体の頭
部を押さえる突出部を設けたものは、人身事故時に人体
が衝突の反動で車体の後方に跳ね飛ばされるのをより確
実に防止する。外フードと内フードの間に網状物又はロ
ープ材又はベルト材を設けたものは、外フードを開放さ
せることにより網状物又はロープ材又はベルト材が張設
され、人体と交絡させて保護する。衝突時の衝撃を検知
する衝突センサを設けたものは、人身事故時にその衝撃
を衝突センサで検知し、その信号に基づいて保持手段や
気体導入手段を自動的に作動させて人体を保護する。運
転者の操作で保持手段や気体導入手段を作動させるスイ
ッチを設けたものは、運転者が衝突すると判断したとき
にスイッチを押すと、実際の衝突の有無にかかわらず保
持手段や気体導入手段を作動させて安全率を向上させ
る。外フードや緩衝袋が透明又は半透明のものは、作動
時に車内からの視界を確保し、事故後に車体を安全な場
所に移動し易いようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の緩衝袋としては、ゴム、
合成樹脂、紙質、布質のものがあり、瞬時に膨張できる
耐久性を有するものが望ましく、さらに透明又は半透明
のものであれば車内からの視界を確保して事故後に車体
を安全な場所に移動し易くなるので好ましい。また、外
フード内面と内フード上面をほぼ覆うことができる略L
字状のもので、膨張時に上方に突出部を形成して人体の
頭部を保持できる形状とするのが望ましい。また、衝突
後は逆止弁を開放させて空気を抜き、収縮させて収容す
ることにより再利用できるようにするのが望ましい。外
フードは事故時に瞬時に開放させる必要があるため、プ
ラスチック類などなるべく軽量なものが使用される。開
放手段としては一般的に圧縮バネの反発力で開放させる
ようにした機構が用いられるが、その他瞬時に開放でき
る手段であれば採用できる。気体導入手段としては、予
め気体を圧縮充填したタンクを設け、衝突時にタンク内
の気体を放出させることにより緩衝袋を膨張させる機構
が火薬やガスを用いる方法と比較して低コストに実施で
きる。緩衝袋を再利用する場合はタンクに圧縮器を備
え、タンク内に気体を再充填する。また、走行により取
り込まれる空気流を利用する方法も採用できる。取込口
は一般に車体のフロントグリルに設けられるが、フロン
トグリルのない車種についてはラジエータ用の取込口か
ら取り込むようにしてもよい。空気通路はダクト等から
なり、取込口から緩衝袋まで連続的に配管する。この空
気通路は途中で曲折したりすると流力を妨げてロスを生
じるので、なるべく抵抗のないように直線的に配管する
ことが必要である。流路を切り替える開閉弁の作動には
一般にロータリアクチュエータが用いられ、これにはモ
ータやソレノイド、エアシリンダ方式のものがあり必要
に応じて選択する。網状物又はロープ材又はベルト材は
強靭で適度な弾性を有するものが望ましく、それらを単
独又は組み合わせて用い、外フードと内フードの間に外
フード開放時に張設されるように単列又は複列に取り付
けて人体と交絡できるようにする。保持手段としては、
ソレノイドによる電磁力が一般的に用いられるが、特に
網状物又はロープ材又はベルト材を使用するものは強力
な圧縮バネ等の開放手段の反発力で外フードの開放力を
得ているため、未作動時は安全性の点からも絶対に開放
しないようにする必要があり、ソレノイドに加えて電磁
力で掛合作動させるフックを併用するのが確実に強固に
ロックできて好ましい。
【0007】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて
具体的に説明する。
【0008】
【実施例】実施例1(図1〜7参照) 図1〜7に示す実施例1は、外フードと内フードの間に
気体の導入で膨張する緩衝袋を設け、人身事故時に緩衝
袋の膨張力で外フードを開放させ、緩衝袋を略L字状に
膨張・展開することにより人体が前面ガラスに衝突した
り車体の後方に跳ね飛ばされないように保護できるよう
にした衝突緩衝装置付き自動車の例である。図1は、実
施例1の衝突緩衝装置付き自動車の緩衝袋を膨張させた
状態の斜視図である。図2は、実施例1の衝突緩衝装置
付き自動車の側面説明図である。図3は、実施例1の衝
突緩衝装置付き自動車の側面の部分説明図である。図4
は、実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の前面の部分説
明図である。図5は、実施例1の衝突緩衝装置付き自動
車の緩衝袋を膨張させた状態の側面図である。図6は、
実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の内フードを開放さ
せた状態の側面図である。図7は、実施例1の衝突緩衝
装置付き自動車の使用状態を示す説明図である。
【0009】図中、1は車体、1aはバンパー、1bは
前面ガラスである。2は外フードであって、軽量で透明
なプラスチック製からなり、後端両側部を車体1のバル
クヘッド近傍にフードヒンジ2aで開閉自在に軸支して
いる。3は内フードであって、常用のスチール製からな
り、後端両側部を車体1のバルクヘッド近傍に外フード
2のフードヒンジ2aを兼用して開閉自在に軸支してい
る。3aは内フード3を開状態に保持するフードサポー
トステーである。4は保持手段であって、外フード2と
内フード3の各前端の対向する接触面にソレノイド4a
を3箇所ずつ埋設し、外フード2を内フード3に電磁力
で解除可能にロックできるようにしている。5は緩衝袋
であって、膨張時に略L字状に形成される袋状物を外フ
ード2と内フード3の間に収縮して折り畳んだ状態で設
け、緩衝袋5に逆止弁を介して空気管5aを配管し、同
空気管5aを圧縮空気を充填した空気タンク5bに接続
し、同空気タンク5bの空気を放出させて緩衝袋5を瞬
時に膨張させるようにしている。5cは人体の頭部を押
さえる突出部である。6は衝突センサであって、バンパ
ー1aに2箇所内蔵し、各衝突センサ6の信号を受信し
て保持手段4を解除させるとともに空気タンク5bから
圧縮空気を放出させるコントローラ6aを設けている。
hは人体である。
【0010】実施例1では、人身事故時に人体hがバン
パー1aに衝突すると、バンパー1a内の衝突センサ6
が衝撃を検知してコントローラ6aに信号を送信する。
受信したコントローラ6aはソレノイド4aへの通電を
切断して保持手段4を解除すると同時に空気タンク5b
の図示しないコックを開放して圧縮空気を放出し、図7
(a)に示すように外フード2が緩衝袋5の膨張力で前
面ガラス1b近傍まで勢い良く開放するとともに緩衝袋
5が膨張・展開して外フード2内面と内フード3上面を
覆うように略L字状に瞬時に形成される。ここで、人体
hがバンパー1aに衝突すると反動で内フード3上に乗
り上げ、頭部を含む上半身が前面ガラス1bに衝突して
車体1の後方に跳ね飛ばされようとする。しかし、外フ
ード2が前面ガラス1b側に開放して緩衝袋5が外フー
ド2内面と内フード3上面をほぼ覆うように略L字状に
膨張・展開しているから、図7(b)に示すように人体
hの全身が緩衝袋5で受け止められて衝撃を緩衝すると
ともに外フード2で確保し、車体1の後方へ跳ね飛ばさ
れるのを防止する。
【0011】実施例1ではこのように構成したから、車
体1側は前面ガラス1bを破損することなく損傷が少な
くて済み、人体h側は車体1の後方へ跳ね飛ばされるこ
となく頭部を含む上半身が保護され、重体や死亡に到る
ことが少なくなり安全性が向上する。また、緩衝袋5は
圧縮空気を利用して膨張させる構造にし、しかも外フー
ド2は緩衝袋5の膨張力を利用して開放させる構造にし
たから、高価な火薬やガス、複雑な開放機構を使用する
ことなく構造がシンプルで安価に構成できる。
【0012】実施例2(図8〜13参照) 図8〜13に示す実施例2は、外フードと内フードの間
に複数本のベルト材を外フード開放時に張設されるよう
に設け、人身事故時に外フードを開放させてベルト材を
張設することにより人体と交絡させて人体が車体の後方
に跳ね飛ばされないように保護できるようにした衝突緩
衝装置付き自動車の例である。図8は、実施例2の衝突
緩衝装置付き自動車の外フードを開放させてベルト材を
張設した状態の斜視図である。図9は、実施例2の衝突
緩衝装置付き自動車の外フードを開放させてベルト材を
張設した状態の側面図である。図10は、実施例2の衝
突緩衝装置付き自動車の側面説明図である。図11は、
実施例2の開放手段の説明図である。図12は、実施例
2の掛合手段の説明図である。図13は、実施例2の衝
突緩衝装置付き自動車の使用状態を示す説明図である。
図中、7はベルト材であって、強靭で適度な弾力性を有
する材質からなり、外フード2内面と内フード3上面の
間に前後各2列で左右方向に沿って所定間隔に複数本取
り付けている。8は開放手段であって、圧縮スプリング
8aの両端をそれぞれ外フード2内面と車体1に軸支
し、反発力で開放方向に付勢できるようにしている。9
は掛合手段であって、コントローラ6aで制御して電磁
力でフック9aを作動させる掛合装置9bを設け、外フ
ード2前端内側に設けた受け片9cと掛合させて未作動
時に外フード2を強固にロックできるようにしている。
【0013】実施例2では、人身事故時に人体hがバン
パー1aに衝突すると、バンパー1a内の衝突センサ6
が衝撃を検知してコントローラ6aに信号を送信する。
受信したコントローラ6aはソレノイド4aへの通電を
切断して保持手段4を解除すると同時に掛合装置9bを
作動させてフック9aを受け片9cから離隔させ、図1
3(a)に示すように圧縮スプリング8aの反発力で外
フード2を勢い良く開放させることにより複数本のベル
ト材7が網を形成するように外フード2内面と内フード
3上面の間に対角線状に瞬時に張設される。ここで、人
体hがバンパー1aに衝突すると反動で内フード3上に
乗り上げ、頭部を含む上半身が前面ガラス1bに衝突し
て車体1の後方に跳ね飛ばされようとする。しかし、外
フード2が前面ガラス1b側に開放して複数本のベルト
材7が外フード2内面と内フード3上面の間に対角線状
に張設しているから、図13(b)に示すように人体h
がベルト材7で受け止められて衝撃を緩衝するとともに
ベルト材7が人体hと交絡して確保し、車体1の後方へ
跳ね飛ばされるのを防止する。
【0014】実施例2ではこのように構成したから、空
気タンク等の補器類を必要とせず実施例1と比較してさ
らにシンプルに低コストに構成でき、しかも確実に人体
を保護できる。その他、符号、構成、作用効果は実施例
1と同じである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば人
身事故時に人体が前面ガラスに衝突したり車体の後方に
跳ね飛ばされないように確実に保護できる衝突緩衝装置
付き自動車を低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の緩衝袋を
膨張させた状態の説明図である。
【図2】実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の側面説明
図である。
【図3】実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の側面の部
分説明図である。
【図4】実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の前面の部
分説明図である。
【図5】実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の緩衝袋を
膨張させた状態の側面図である。
【図6】実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の内フード
を開放させた状態の側面図である。
【図7】実施例1の衝突緩衝装置付き自動車の使用状態
を示す説明図である。
【図8】実施例2の衝突緩衝装置付き自動車の外フード
を開放させてベルト材を張設した状態の斜視図である。
【図9】実施例2の衝突緩衝装置付き自動車の外フード
を開放させてベルト材を張設した状態の側面図である。
【図10】実施例2の衝突緩衝装置付き自動車の側面説
明図である。
【図11】実施例2の開放手段の説明図である。
【図12】実施例2の掛合手段の説明図である。
【図13】実施例2の衝突緩衝装置付き自動車の使用状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車体 1a バンパー 1b 前面ガラス 2 外フード 2a フードヒンジ 3 内フード 3a フードサポートステー 4 保持手段 4a ソレノイド 5 緩衝袋 5a 空気管 5b 空気タンク 5c 突出部 6 衝突センサ 6a コントローラ 7 ベルト材 8 開放手段 8a 圧縮スプリング 9 掛合手段 9a フック 9b 掛合装置 9c 受け片 h 人体

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のエンジンフードを外フードと内フ
    ードの二重構造にして外フードを内フードに対して開閉
    可能にし、同外フードを自動又は運転者の操作で解除で
    きるように閉状態で保持する保持手段を設け、外フード
    と内フードの間に気体の導入で膨張する逆止弁付きの緩
    衝袋を収縮させた状態で設け、同緩衝袋に自動又は運転
    者の操作で気体を急速に導入する気体導入手段を設け、
    人身事故時に外フードを緩衝袋の膨張力で開放させて緩
    衝袋を外フード内面と内フード上面を覆うように膨張・
    展開させることにより人体が車体の後方に跳ね飛ばされ
    ないように保護できるようにした衝突緩衝装置付き自動
    車。
  2. 【請求項2】 車体のエンジンフードを外フードと内フ
    ードの二重構造にして外フードを内フードに対して開閉
    可能にし、同外フードを自動又は運転者の操作で解除で
    きるように閉状態で保持する保持手段を設け、同保持手
    段の保持の解除後に外フードを開放する開放手段を設
    け、外フードと内フードの間に気体の導入で膨張する逆
    止弁付きの緩衝袋を収縮させた状態で設け、同緩衝袋に
    自動又は運転者の操作で気体を急速に導入する気体導入
    手段を設け、人身事故時に外フードを開放手段で開放さ
    せて緩衝袋を外フード内面と内フード上面を覆うように
    膨張・展開させることにより人体が車体の後方に跳ね飛
    ばされないように保護できるようにした衝突緩衝装置付
    き自動車。
  3. 【請求項3】 開放手段が、外フードを開放方向に付勢
    する圧縮バネである請求項2記載の衝突緩衝装置付き自
    動車。
  4. 【請求項4】 車体に衝突時の衝撃を検知する衝突セン
    サを設け、同センサの信号で保持手段と気体導入手段を
    作動させるようにした請求項1〜3いずれか記載の衝突
    緩衝装置付き自動車。
  5. 【請求項5】 車内に運転者の操作で保持手段と気体導
    入手段を作動させるスイッチを設けた請求項1〜3いず
    れか記載の衝突緩衝装置付き自動車。
  6. 【請求項6】 気体導入手段が、気体を圧縮充填したタ
    ンクを設け、同タンク内の気体を放出して緩衝袋に急速
    に導入できるようにしたものである請求項1〜5いずれ
    か記載の衝突緩衝装置付き自動車。
  7. 【請求項7】 気体導入手段が、車体に走行による空気
    流を取り込む取込口を設け、同取込口から取り込まれた
    空気を緩衝袋に送給する空気通路を設け、取り込まれた
    空気を緩衝袋に送給する流路又は大気に放出する流路に
    切換する開閉弁を前記取込口又は空気通路の途中に設け
    たものである請求項1〜5いずれか記載の衝突緩衝装置
    付き自動車。
  8. 【請求項8】 緩衝袋が、膨張時に人体の頭部を押さえ
    るための上方に立ち上がる突出部を設けた全体が略L字
    状のものである請求項1〜7いずれか記載の衝突緩衝装
    置付き自動車。
  9. 【請求項9】 外フードと緩衝袋が透明又は半透明のも
    ので、緩衝袋の膨張時に車内からの視界を確保できるよ
    うにしたものである請求項1〜8いずれか記載の衝突緩
    衝装置付き自動車。
  10. 【請求項10】 車体のエンジンフードを外フードと内
    フードの二重構造にして外フードを内フードに対して開
    閉可能にし、同外フードを自動又は運転者の操作で解除
    できるように閉状態で保持する保持手段を設け、同保持
    手段の保持の解除後に外フードを開放する開放手段を設
    け、外フードと内フードの間に網状物又は複数本のロー
    プ材又は複数本のベルト材のいずれか又はそれらの組み
    合わせを外フード開放時に張設されるように設け、人身
    事故時に外フードを開放手段で開放させて網状物又はロ
    ープ材又はベルト材を張設することにより人体と交絡さ
    せて人体が車体の後方に跳ね飛ばされないように保護で
    きるようにした衝突緩衝装置付き自動車。
  11. 【請求項11】 開放手段が、外フードを開放方向に付
    勢する圧縮バネである請求項10記載の衝突緩衝装置付
    き自動車。
  12. 【請求項12】 車体に衝突時の衝撃を検知する衝突セ
    ンサを設け、同センサの信号で保持手段を作動させるよ
    うにした請求項10又は11記載の衝突緩衝装置付き自
    動車。
  13. 【請求項13】 車内に運転者の操作で保持手段を作動
    させるスイッチを設けた請求項10又は11記載の衝突
    緩衝装置付き自動車。
  14. 【請求項14】 外フードが透明又は半透明のもので、
    開放時に車内からの視界を確保できるようにしたもので
    ある請求項10〜13いずれか記載の衝突緩衝装置付き
    自動車。
  15. 【請求項15】 保持手段が、外フードと内フードの対
    向する接触面にソレノイドをそれぞれ設け、電磁力で外
    フードを内フードに解除可能に保持できるようにしたも
    のである請求項1〜14いずれか記載の衝突緩衝装置付
    き自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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