JP2003182000A - 低温合一フルオロポリマーコーティング - Google Patents

低温合一フルオロポリマーコーティング

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JP2003182000A JP2002308963A JP2002308963A JP2003182000A JP 2003182000 A JP2003182000 A JP 2003182000A JP 2002308963 A JP2002308963 A JP 2002308963A JP 2002308963 A JP2002308963 A JP 2002308963A JP 2003182000 A JP2003182000 A JP 2003182000A
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coated panel
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ベルマレス ヘクター
Kenneth G Caldwell
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みが薄く、パネルに着色耐性、耐水洗性、
こすり洗い耐性および汚染耐性、ならびに長期耐久性を
付与するコーティングでコートされた、音響学的に透明
なコートパネルの提供。 【解決手段】 コートされたパネルであって、パネル;
ならびに約0.01〜約50ミクロンの間の厚みを有す
る、このパネルに適用されたコーティングであって、こ
のコーティングは、約1℃〜約200℃の間の温度で合
一を生じるフルオロポリマーを含む、コーティング、を
有するコートされたパネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(関連情報)本願は、仮出願番号60/3
52,923号(2001年10月25日出願)の優先
権を主張し、この内容は、本明細書中でその全体が参考
として援用される。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、コートされたパネ
ルに関し、より詳細には、超薄型フルオロポリマーコー
トパネルに関する。
【0003】
【従来の技術】音響学的パネルは、様々な用途(例え
ば、シーリングパネル、壁、パネルおよびカバーとし
て)を有する。音響学的パネルの長期耐性の問題は、減
少した耐久性であり、ここで、すすおよび他の大気汚染
物質の吸収に起因して、初期のもとの音響学的パネルの
色が徐々に変化し、光反射率を失い、そしてこのパネル
は汚れ、そして取り替えを必要とする。
【0004】特に弱く多孔性のペイントが音響学的特性
を維持するように塗布されている代表的な音響学的パネ
ルの場合、この音響学的パネルを、前面ペイントを傷付
けることなく容易に洗浄またはこすり洗いすることがで
きない。他の音響学的パネル(例えば、金属シーリング
パネル)の場合、前面ペイントは、油、鉱物または脂肪
油と適合性であり、後者は、空気中、特に空港および駐
車場に浮遊したすす中に存在する。ペイントは、すす中
の油が分解するかまたはこのペイントに可撓性を与える
場合に永久的に損なわれ、ペイント表面を弱くし、そし
てこれにより、より多くのすすが堆積し得、従って、永
久的に着色しそしてすすの堆積で損なわれた、ダメージ
を受けた表面のさらなる適切な清浄を回避する。さら
に、上記のように、市販の音響学的パネルの良好なセグ
メントは、多孔性ペイント、穴およびこのパネルに非常
に高い音響学的特性を与える亀裂を有する。広範の様々
な音響学的パネルについて、洗浄、こすり洗い、着色、
汚染に対する長期の耐久性および静止特性をこのパネル
与えるために、フルオロポリマーコーティングが候補物
である。しかし、これらのコーティングは、伝統的に多
くの欠点を示した。従来の厚いフルオロポリマーコーテ
ィングは、細孔、穴および亀裂のつまりに起因して、パ
ネルの音響学的特性を減少する。音響学的パネルは、一
般に、ペイントおよびパネル成分の熱損傷および変色の
ために、熱的に処理されるべき非常に制限された小さい
温度範囲を有する。また、耐久性を改善するための表面
処理は、長く続き、従って、パネル表面への良好な接着
を必要とする。フルオロポリマーは、非常に低い接着性
を有すること、従って、フルオロポリマーは、フルオロ
ポリマーコーティングの前のプライマーまたは化成コー
ティングを必要とすることによって特徴付けられる。塗
布されたフルオロポリマーコーティングはまた、良好な
拡散性を必要とする。そうでなければ、このパネルが洗
浄されるか、こすり洗いされるか、または汚染される場
合、裸のスポットが劇的に露出される。この問題は、音
響学的パネルの非常に可変性のペイント組成物、および
それらの異なる平滑度によって折り合いを付けられる。
【0005】代表的には、フッ素含有ポリマーのコーテ
ィング材料は、フィルムを形成するための高温焼き付け
を必要とする。これらが使用される分野は、ほとんどの
音響学的パネルを除外する温度に耐え得る基板に限定さ
れる。さらに、このようなフルオロポリマーは、しばし
ば、高融点粉末形態でのみ利用可能であるか、または高
度な大気汚染溶媒に溶解される。粉末形態において、こ
れらは粉末コーティング技術によって静電気的に塗布さ
れる必要がある。溶媒形態において、この溶媒が蒸発し
て、乾燥フィルムが残る。ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)は、それ自体では結晶融点を有さず、そし
て高い焼結点を有し、従って、この焼結点は、ほとんど
の基板(音響学的パネルの大きなセグメントを含む)が
耐え得る温度より上である。
【0006】代表的には、体積フィルムは、比較的厚
く、低い接着値を有し、そして音響学的的に透過性では
ない。このようなフィルムは、中間熱可塑性フィルムに
よって、これらを熱溶融結合することによって接着され
る。フルオロポリマーフィルムは、PTFE分散物から
形成され、そして熱溶融結合プロセスの間に基板が溶融
も焦げもしないように注意する必要がある。
【0007】音響学的パネルの別の要件は、基板表面に
おける長期適合性を伴うフルオロポリマーコーティング
の良好な分散である。ポリマーフィルムに適用される両
方の概念は、多くのコーティング適用において、特に耐
久性音響学的パネルの分野において非常に重要である。
フルオロポリマーコーティングは、分散され得るが、ほ
とんどの場合において、熱力学的平衡ではなく、従っ
て、特に温度変化によって、自発的なディウェッティン
グが後に生じる。ディウェッティングは、望ましくない
減少である。なぜなら、これは、したにある基板を暴露
し、そして最終的にフィルム特性の欠陥を導く表面粗さ
または欠失を生じるからである。
【0008】より高いガラス転移温度(Tg)エマルジ
ョンの合一に関連する問題の1つは、微小凝結(mic
roflocculation)の潜在的な形成である
(例えば、非特許文献1参照)。微小凝結は、ポリマー
粒子が一緒に凝集して大きな粒子になることとして最も
よく定義される。微小凝結が大規模である場合、このコ
ーティングは、グリットで満ちているように見えるか、
またはさらに悪いことに層間剥離のように見える。適切
なフルオロポリマーの水性エマルジョンは、一般的に非
常に汚染する溶媒中のコーティング溶液としてフルオロ
ポリマーを一般的に提供することによって、放出される
VOCを排除するかまたは非常に減少するための重要で
ある。代替のフルオロポリマーは、高温において合一す
る粉末コーティングとして提供される。このプロセスお
よびこれらの従来のフルオロポリマーは、プライマーま
たは化成層が、フルオロポリマーコーティングを塗布す
る前に基板に最初に配置されない限り、乏しい接着性を
有する比較的厚いコーティングを提供する。
【0009】
【非特許文献1】Toronto Society f
or Coatings Technology,Jo
urnal of Coatings Technol
ogy(JCT)第73巻、No.916,2001。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、厚
みが薄く、パネルに耐久性および着色耐性を付与するコ
ーティングでコートされた、音響学的に透明なコートパ
ネルを提供することを目的とする。
【0011】本発明は、フルオロポリマーの超薄型コー
ティングでコーティングしたパネルを包含する。このパ
ネルは、代表的には、音響学的パネルであり、そしてフ
ルオロポリマーは、水性エマルジョンとして塗布され得
る。このコーティングは、約0.01〜約50ミクロン
の間の厚さを有して塗布される。塗布されたコーティン
グは、パネルに耐久性および着色耐性を与える。
【0012】さらに、フルオロポリマーコーティングを
パネルに塗布する方法が包含される。この方法は、フル
オロポリマーをパネルに、約0.01〜約50ミクロン
の間の厚さを有するように塗布する工程を包含する。こ
のフルオロポリマーは、パネル1平方フィートあたり約
0.001〜約5.0gを構成する。このコーティング
はまた、約10〜約40ダイン/cmの表面張力を与え
る。
【0013】さらに、このフルオロポリマーコーティン
グは、約1℃〜約200℃の間の温度で合一する。この
フルオロポリマーは、ペイントしたかもしくは処理した
表面、または未処理の表面のいずれかに塗布され得る。
フルオロポリマーコーティングはまた、実質的に音響学
的に透過性であり、それにより音はこのコーティングを
通過し得る。
【0014】
【課題を解決するための手段】1つの局面において、本
発明は、コートされたパネルを提供し、このパネルは、
以下: パネル;約0.01〜約50ミクロンの間の厚みを有す
る、このパネルに適用されたコーティングであって、こ
のコーティングは、約1℃〜約200℃の間の温度で合
一を生じるフルオロポリマーを含む、コーティング、を
含む。
【0015】1つの実施形態において、上記コーティン
グは、上記パネルの1平方フィート当り約0.001〜
約5グラムからなり得る。
【0016】他の実施形態において、上記コーティング
は、約10〜約40ダイン/cmの間の表面張力を付与
し得る。
【0017】別の実施形態において、上記コーティング
は、約15〜約35ダイン/cmの間の表面張力を付与
し得る。
【0018】なお別の実施形態において、上記コーティ
ングは、約20〜約30ダイン/cmの間の表面張力を
付与し得る。
【0019】なお別の実施形態において、上記フルオロ
ポリマーは、フッ化オリゴマーおよびフッ化テロマーを
含み得る。
【0020】なお別の実施形態において、上記フルオロ
ポリマーは、アモルファス過フルオロポリマー、フッ化
アクリレート、ポリビニルフルオリド(PVF)、ポリ
ビニリデンフルオリド(PVDF)、フッ化ポリウレタ
ン、フッ化熱可塑性エラストマー、クロロトリフルオロ
エチレンとビニルエーテルとのコポリマー、過フッ化イ
オノマー、修飾PTFEおよびこれらの組み合わせから
なる群から選択され得る。
【0021】なお別の実施形態において、フルオロポリ
マーは、アクリル修飾されたポリビニリデンフルオリド
を含み得る。
【0022】なお別の実施形態において、上記コーティ
ングは、約0.5〜約30ミクロンの間の厚みを有し得
る。
【0023】なお別の実施形態において、上記コーティ
ングは、約0.8〜約10ミクロンの間の厚みを有し得
る。
【0024】なお別の実施形態において、上記フルオロ
ポリマーは、約10℃〜約100℃の間の温度で合一を
生じ得る。
【0025】なお別の実施形態において、上記フルオロ
ポリマーは、約20℃〜約70℃の間の温度で合一を生
じ得る。
【0026】なお別の実施形態において、上記フルオロ
ポリマーは、水中で乳化し得る。
【0027】なお別の実施形態において、上記パネル
は、音響学的パネルであり得る。
【0028】なお別の実施形態において、上記コーティ
ングは、実質的に音響学的に透明性であり得る。
【0029】別の局面において、本発明は、コートされ
たパネルを作製するための方法を提供し、この方法は、
以下: パネルを提供する工程;このパネルに、約1℃〜約20
0℃の間の温度で合一を生じかつ約0.01〜約50ミ
クロンの間の厚みを有するフルオロポリマーを含むコー
ティング組成物を適用する工程、を包含する。
【0030】1つの実施形態において、上記方法におけ
る上記コーティングは、上記パネル上で硬化し得る。
【0031】他の実施形態において、上記方法における
上記コーティングは、およそ周囲温度〜約300℃の温
度範囲で、上記パネル上で硬化し得る。
【0032】別の実施形態において、上記方法における
上記コーティングは、約50℃〜約200℃の温度範囲
で、上記パネル上で硬化し得る。
【0033】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記コーティングは、浸漬、噴霧、ローラーコーテ
ィング、ブラッシングまたはこれらの組み合わせによっ
て上記パネルに適用され得る。
【0034】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記コーティング組成物は、上記パネルの1平方フ
ィート当り、約0.001〜約5グラムで適用され得
る。
【0035】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記コーティングは、約10〜約40ダイン/cm
の間の表面張力を付与し得る。
【0036】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記適用されたコーティング組成物は、約15〜約
35ダイン/cmの間の表面張力を付与し得る。
【0037】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記適用されたコーティング組成物は、約20〜約
30ダイン/cmの間の表面張力を付与し得る。
【0038】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記フルオロポリマーは、フルオロオリゴマーおよ
びフルオロテロマーを含み得る。
【0039】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記フルオロポリマーは、アモルファス過フルオロ
ポリマー、フッ化アクリレート、ポリビニルフルオリド
(PVF)、ポリビニリデンフルオリド(PVDF)、
フッ化ポリウレタン、フッ化熱可塑性エラストマー、ク
ロロトリフルオロエチレンとビニルエーテルとのコポリ
マー、過フッ化イオノマー、修飾PTFEおよびこれら
の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0040】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記フルオロポリマーは、アクリル修飾されたポリ
ビニリデンフルオリドを含み得る。
【0041】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記適用されたコーティング組成物は、約0.5〜
約30ミクロンの間の厚みを有し得る。
【0042】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記適用されたコーティング組成物は、約0.8〜
約10ミクロンの間の厚みを有し得る。
【0043】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記フルオロポリマーは、約10℃〜約100℃の
間の温度で合一を生じ得る。
【0044】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記フルオロポリマーは、約20℃〜約70℃の間
の温度で合一を生じ得る。
【0045】なお別の実施形態において、上記方法にお
ける上記フルオロポリマーは、水中で乳化し得る。
【0046】
【発明の実施の形態】パネルは、フルオロポリマーの超
薄型コーティングでコーティングされる。用語、フルオ
ロポリマーは、大きい、中程度および低い分子量の、直
鎖または架橋差のポリマー単位を含み、これはポリマー
鎖または骨格ポリマー鎖に共有結合したフッ素原子を含
む。フルオロポリマーは、ポリマー鎖に結合したペンダ
ント基を含むか、または主要なポリマー鎖が形成された
後にさらに結合したモノマー基もしくはポリマー基を含
む。低分子量フルオロポリマー鎖は、フルオロオリゴマ
ーおよびフルオロテロマーを含む。このフルオロポリマ
ーは、適切なモノマー化合物またはポリマー化合物とさ
らに混合または反応して、超薄型コーティングの所定の
所望の特性をもたらすか、またはこれを増強し、あるい
はさらに添加剤、顔料またはフィラーと混合され得る。
このコーティングは、改良された着色耐性、耐水洗性、
こすり洗い耐性および汚染耐性を提供し得る。
【0047】この超薄型コーティングはパネルに塗布さ
れ、そして音響学的パネルに適用され得る。この超薄型
コーティングは、均一な様式で音響学的パネルの表面を
覆い得、非常に密にこの表面を再生し、パネル表面の細
孔または穿孔穴(これが存在する場合)を閉鎖しない。
この超薄型コーティングは、ほぼ透明であり、均一であ
り、基板表面に対して高い接着性を有する。これらは目
に見える筋および他の代表的な所望でない欠陥を示さ
ず、未処理の基板表面と非常に類似した基板表面を生成
する。これらの特徴は、音響学的特性、体験および耐久
性が一般的に所望される音響学的パネルに非常に重要で
ある。コーティング厚は、代表的には、用途の要件に依
存し、例えば、約0.01〜約50ミクロン、約0.5
〜約30ミクロン、および約0.8〜約10ミクロンで
あり得る。
【0048】超薄型フルオロポリマーコーティングの比
較的低い温度での合一に起因して、熱感受性音響学的パ
ネルは、フルオロポリマーコーティングの塗布後に、比
較的低温の熱後処理によって損傷されない。一旦表面に
塗布されると、このコーティングは、乾燥および/また
は硬化が可能である。これは、周囲温度で行われ得る
か、または乾燥プロセスおよび/または硬化プロセスの
短縮に役立つ対流オーブンまたは強制空気ドラフトオー
ブン中で加熱され得る。温度範囲は、一実施形態におい
て、周囲温度〜約300℃、第2の実施形態において、
約50℃〜約190℃、第3の実施形態において、約6
0℃〜約150℃である。いくつかの音響学的パネル
(例えば、金属シーリングパネルが挙げられるが、これ
に限定されない)について、温度範囲は、より広く、そ
して上限は、各々の場合において約50℃より高くあり
得る。
【0049】フルオロポリマーは、水に乳化され得る。
さらに、超薄型フルオロポリマーコーティングは、熱が
表面に付与される場合、剥離もしないし玉状になり(b
ead up)もしない。接着は、音響学的パネルに使
用される様々なタイプの表面ペイントに直接塗布される
場合に、超薄型フルオロポリマーと共に得られる。これ
は、機械的手段によるコロナ放電、UVまたは電子ビー
ムの照射、化学エッチングまたは表面粗雑化のような基
板のいずれの事前の高価な表面前処理なしで、かつフル
オロポリマーコーティングの塗布の前にプライマーまた
は化成コーティングを使用することなく、達成され得
る。
【0050】フルオロポリマーコーティングの低温合一
は、滑らかな合一フィルムを提供する。用語「フィル
ム」および「コーティング」は、パネルに塗布されたコ
ーティング組成物を言及する場合を意味する限りは交換
可能である。フルオロポリマーは、水中のエマルジョン
として得られる適切なポリマーである。適切なフルオロ
ポリマーの水性エマルジョンは、一般的に高度に汚染す
る溶媒中のコーティング溶液としてフルオロポリマーを
一般的に提供することによって、放射されるVOCを排
除するかまたは大きく減少し得る。フルオロポリマーの
水性エマルジョンの合一温度の範囲は、約1℃〜約20
0℃、約10℃から約100℃、および約20℃〜約7
0℃である。
【0051】ガラス繊維、ミネラル繊維、セッコウ、ビ
ニール被覆セッコウ、または金属に基づく様々な音響学
的パネルは、超薄型の接着性の低温合一フルオロポリマ
ーコーティングで、表面コーティング、裏面および/ま
たは側面コーティングされ得る。コーティングされる音
響学的パネルの表面は、ペイントされたかまたはペイン
トされていない表面;化学的前処理および/または放射
線前処理した表面または未処理の表面;穴のあいた多孔
性のまたは滑らかな織物;親水性または疎水性の特徴;
およびそれらの組み合わせであり得る。音響学的パネル
の基板ペイントは、フルオロポリマー超薄型コーティン
グが塗布される場合、以前に乾燥したペイントであり得
るか、または以前に乾燥されたペイントであり得る。後
者の場合は、エネルギーの消費をおさえる。なぜなら、
このペイントおよび塗布されたフルオロポリマーコーテ
ィングは、ワンステップで同時に乾燥され得るからであ
る。特に、多孔性の穴あき表面について、フルオロポリ
マーコーティングの実際の表面積(例えば、拓殖剤と接
触しているフルオロポリマーコーティングの面積)は、
パネル表面の三次元特徴のために、地理的表面積よりも
大きくあり得る。
【0052】別の実施形態では、フルオロポリマーコー
ティング組成物は、水に限定されず、例えば、溶媒また
は分散剤を含むことによって、浸漬、噴霧、ローラーコ
ーティング、ペイントブラシコーティング、カーテンコ
ーテイング、または任意の他のコーティングプロセスに
よって表面にコーティングされるのに十分な流体であ
る。音響学的パネルの表面上で乾燥および/または硬化
する場合、このフルオロポリマーコーティング組成物
は、代表的には、以下の特性の1つ以上をパネルに与え
るコーティングを形成する:着色耐性、耐水洗性、こす
り洗い耐性、汚染耐性、および長期耐久性。
【0053】さらなる実施形態において、良好な接着性
に起因して、非常に良好なフルオロポリマーコーティン
グの分散は、表面にフルオロポリマーコーティングを塗
布するために従来使用される有害な溶媒を使用すること
なく得られる。さらに、この超薄型フルオロポリマーコ
ーティングは、温度がこの表面に付与される場合、剥離
もしなければ玉状にもならない。これらの手段により、
高度に耐久性の音響学的パネルが得られる。
【0054】別の実施形態において、フルオロポリマー
コート音響学的パネルの表面は、未処理のパネルよりも
有意に小さい表面張力を有する。非常に小さい表面張力
において、パネル表面に対する接着は、不適合性に起因
して減少し、そして二乗に大きな表面張力において、フ
ルオロポリマーコーティングの疎水性特性は減少し、そ
の上着色、洗浄、こすり洗いおよび汚染に対して耐性に
なる。一般に、フルオロポリマーコート表面の表面張力
は、未処理の表面より小さく、この特性の所望の改善を
もたらさなければならない。フルオロポリマーコート表
面の表面張力の範囲は、約10〜約40ダイン/cm、
約15〜約35ダイン/cm、約20〜約30ダイン/
cmである。
【0055】(音響学的パネル)音響学的パネルは、様
々な用途を有する広範な種々の材料を含み得る。使用さ
れ得る材料としては、ガラス繊維、ミネラル繊維、セッ
コウ、ビニール被覆セッコウ、それらの混合物、金属、
セラミック材料、木材、プラスチックなどが上げられ
る。これらの組成物中に、他の成分(例えば、フィラ
ー、分散化合物、凝集剤、顔料、結合剤、ならびに多く
の他の有機材料および無機材料)が、代表的に、音響学
的パネルに特定の特性を導入するために、所望ならば添
加され得る。音響学的パネルの代表的な用途としては、
シーリングパネル、シーリングパネルのための支持グリ
ッド、壁、仕切り板、およびパネルが上げられる。音響
学的パネルのためのペイントは、パネルに望ましい特定
の特性を与えるために、様々な組成を有し得る。このペ
イントは、パネルの表面に特定の特性(例えば、多孔
性、滑らかさ、粗さおよび不規則な表面)を与え得る。
このパネルは、その音響学的特性を改変および改善する
ために、穴、亀裂または他のパターンで穿孔され得る。
塗布されるフルオロポリマーコーティングは、パネルの
細孔、亀裂および穴を塞ぐことによって、未処理のパネ
ルの音響学的特性を有意には減少しない。
【0056】(フルオロポリマーコーティング)適切な
フルオロポリマー化合物としては、例えば、アモルファ
ス過フルオロポリマー、フッ素化アクリレート、ポリビ
ニルフルオリド(PVF)、ポリビニリデンフルオリド
(PVDF)、フッ素化ポリウレタン、フッ素化熱可塑
性エラストマー、クロロトリフルオロエチレンとビニル
エーテルとのコポリマー、過フッ素化イオノマーおよび
改変PTFEが挙げられる。
【0057】適切なフルオロポリマー化合物の例として
は、限定しないが、AtofinaChemical
s、King of Prussia、PA、USAか
ら入手可能な、一連のアクリル改変ポリビニリデンジフ
ルオリド(ポリビニリデンフルオリド)が挙げられる。
これらの組成物は、代表的には、48〜50%の固体の
水エマルジョンまたは懸濁液として提示され、着色され
た組成物または着色されていない組成物として得られ得
る。これらの組成物には、限定しないが、Kynar
RC−10,147;Kynar RC−10,14
8;KynarRC−10,141;およびKynar
RC−10,139がある。これらのフルオロポリマ
ー組成物は、R.A.Iezziら、Progress
inOrganic Coating、第40巻、5
5〜60頁、2000に記載されるような、アクリルの
マイクロ分子スケール混合物(blending)であ
り得る。
【0058】さらに適切なフルオロポリマー化合物とし
ては、Atofina Chemicals、King
of Prussia、PA、USAから入手可能
な、Foraperle(登録商標)が挙げられる。こ
れらは、アクリルフッ素化ポリマーおよびコポリマーの
溶媒または水エマルジョン中の溶液である。溶媒には、
限定しないが、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル、水/メ
トキシプロパノール、水/N−メチルピロリドン、水/
イソプロパノール、水/プロピレングリコール、および
ホワイトスピリットがある。商品名のいくつかには、F
oraperleB208、225、226、224、
303D、305D、321、330、333、39
0、501、503、530、および2500がある。
【0059】適切なフルオロポリマー化合物のさらなる
例としては、限定しないが、米国特許第5,880,2
04号に記載される、フルオロポリマー水性分散液(室
温合一可能(coalescable))ならびに米国
特許第5,854,364号;同第5,798,415
号;同第4,946,889号;および同第5,03
4,460号に記載されるフルオロポリマー組成物が挙
げられる。
【0060】1つより多くのフルオロポリマー化合物が
任意のコーティング組成物で使用され得る。1つより多
くのフルオロポリマー化合物の混合物の使用は、コーテ
ィングの所与の特質またはセットの特質を変化し得る。
例えば、接着、表面張力、耐水性、洗浄可能性、スクラ
ブ可能性、反射率、有機分子輸送および吸着特性のよう
な特性が、異なるフルオロポリマー化合物またはフルオ
ロポリマー化合物の混合物を使用して改変され得る。
【0061】フルオロポリマー化合物は、フィルム形成
の間の揮発性有機化合物(VOC)を減少するために、
そして音響学的パネル表面上に存在し得る溶媒可溶性成
分または溶媒適合性成分の損傷を避けるために、水エマ
ルジョン形態であり得る。
【0062】乾燥基準におけるフルオロポリマー組成物
の量は、基板地理的表面1平方フィート当たり約0.0
01〜約5.0gの範囲であり得る。高い割合の塗布に
おいて、フルオロポリマーは、筋(streakin
g)、平坦でない表面のような肉眼で可視の表面欠陥を
示し、表面を引っ掻くこと、洗浄することまたはスクラ
ブすることによって可視的に損傷され得る。フルオロポ
リマー組成物塗布の割合は、乾燥基準で、1平方フィー
ト当たり約0.05〜約3.0gであり、乾燥基準で、
基板地理的表面1平方フィート当たり約0.08〜約
1.0gである。
【0063】(表面活性剤)表面のぬれ性(特に、フル
オロポリマー組成物の水エマルジョンによる)は、音響
的音響パネルでのフルオロポリマー組成物の拡散性およ
び接着性を増強し得る。表面の良好な水ぬれ性は、結果
的に、フルオロポリマー微粒子を良好に分散させる。ま
た、表面活性剤は、特にエマルジョンが適切な固体濃度
のフルオロポリマーに希釈される場合、乳化された粒子
の分散および安定性を支持する。顔料のような他の添加
剤の良好なぬれ性もまた、表面活性剤の添加によって支
持される。表面活性剤としては、Zonyl fulu
orosurfactant(E.I.DuPont
Specialty Chemicals、Wilmi
ngton、Delaware、USA)、Zonyl
FSNおよびZonyl FS−300(これらは、
両方とも非イオン性である)が挙げられる。これらのフ
ルオロ界面活性剤は、ポリエチレングリコール部分に結
合したフッ素化部分のブロックポリマーであり、溶媒中
40%の固体として販売される。組成物中ヘの組み込み
の範囲は、乾燥フルオロポリマーコーティングの約0.
001〜約3重量%、約0.01〜約0.8重量%、そ
して約0.05〜約0.15重量%の固体である。最終
分散液は、使用の前に、振盪され得るかまたは攪拌され
得る。
【0064】(さらなる添加剤)さらなる適合性のポリ
マー、光散乱性の顔料、粒子充填剤(コロイド状および
粒子状キセロゲル(例えば、シリカ、アルミナコーティ
ングシリカ、およびジルコニア))、溶媒、粘度影響
剤、安定化剤、およびpH制御緩衝液を、性能または処
理を向上するために組成物に添加し得る。粒子状充填剤
は、存在する場合、溶媒または水の非存在下で、組成物
の約0.1〜約70重量%、約2〜約40重量%、約4
〜約20重量%の範囲である。あまりに多くの粒子状充
填剤が使用される場合、コーティングは、接着性および
疎水性の特性を失う傾向がある。
【0065】(コーティングプロセスおよび方法)本発
明のフルオロポリマー組成物は、例えば、噴霧、浸漬コ
ーティング、スピンコーティング、ブラシ塗装、ロール
コーティング、ナイフコーティングおよびカーテンコー
ティングのような公知の方法によって、音響学的パネル
の表面に適用され得る。組成物は、多くの種々の音響学
的パネル表面に適用され得る。フルオロポリマーコーテ
ィングを乾燥および/または熱硬化した後に、組成物
は、代表的に、湿潤した布地または湿潤した紙を用いて
スクラブされ得るかまたは洗浄され得る、接着および摩
耗耐性コーティングを形成する。
【0066】コーティングの厚みを制御するための1つ
の方法は、添加剤および表面活性剤の全てを含むフルオ
ロポリマー分散液の固体割合(重量)を変えることによ
る。固体割合は、分散液の約0.01〜約80%、約1
〜約20重量%、約1.5〜約10%であり得る。コー
ティング厚みを制御するための別の方法は、基板表面上
に配置されるフルオロポリマーの分散液または溶液の量
を変えることによる。
【0067】懸濁液体は、水であるが、他の公知の溶媒
が、水と組み合わせて、単独でまたは混合物で使用され
得る。
【0068】一旦、表面に適用されると、コーティング
は、乾燥され、そして/または硬化され得る。これは、
周囲温度でなされ得るか、あるいは乾燥および/または
硬化プロセスを補助するかまたは短くするために対流式
オーブンまたは強制空気ドラフトオーブン中で加熱され
得る。温度の範囲は、周囲温度〜約300℃まで、約5
0℃〜約190℃、約60℃〜約150℃であり、音響
学的パネルが損傷しないで行われ得る温度によって限定
される。限定しないが、金属天井パネルのようないくつ
かの音響学的パネルについて、温度範囲は広く、上限
は、それぞれの場合において約50℃高くあり得る。
【0069】周囲温度において、乾燥時間は、2〜6時
間である。150℃において、時間は、強制空気ドラフ
トオーブンにおいて1分である。必要に応じて、赤外オ
ーブン、ヒートガン、高周波レンジ、赤外レーザーまた
は他の熱エネルギーの供給源もまた、コーティング乾燥
および/または硬化の供給源として使用され得る。
【0070】あるいは、フルオロポリマー組成物(特
に、水エマルジョン)は、乾燥されていないかまたは熱
処理に供されていない基板ペイント上に直接的に塗布さ
れ得る。次いで、ペイントおよびフルオロポリマーコー
ティングは、1つの工程で一緒に、一緒に硬化および/
または乾燥され、このように、熱エネルギーのコストを
節約し、そしてコーティングプロセスをより単純にす
る。
【0071】(適用)音響学的パネルは、本発明を限定
しないが、天井パネル、天井パネルに対する支持格子
(grid)、壁、仕切り板、パネルなどを含む。音響
学的パネルペイントは、パネルについての所望の特定の
特性を与えるために種々の組成を有し得る。限定のつも
りではなく、例示として、ペイントは、パネルの表面に
特定の性質(例えば、多孔度、平滑性、粗面および不規
則な表面)を与え得るか、またはペイントは、音響学的
特性を改変するために、穴、亀裂および他のパターンを
有するように後に穴を開けられ得る。適用されるフルオ
ロポリマーコーティングは、音響学的パネルペイントを
特徴付ける多くの種々の組成および形態について良好な
接着性を有さなければならない。
【0072】コートパネルに関連する方法および装置の
両方が開示される。このパネルは、フルオロポリマーの
超薄型コーティングでコートされる。このコーティング
は、着色耐性、耐水洗性、こすり洗い耐性および汚染耐
性、ならびに長期耐久性を付与する。さらに、パネルに
適用される場合、この超薄型フルオロポリマーとの良好
な接着が得られる。
【0073】
【実施例】(試験手順)上および以下の実施例で議論さ
れる、超薄型フルオロポリマーコーティング組成物の特
定の特性は、以下の手順を使用して決定された。
【0074】(洗浄可能性)消費者による手での洗浄に
対するペイントのような音響学的パネルコーティングの
耐性を測定するために試験を行う。これは、Feder
al Standard 141A、Method 6
141の試験参照MEP 138R.1に従う。
【0075】6−7/8インチ×17−7/8の寸法の
音響学的パネルを、GardnerStraight
Line Washability Machine
(Pacific Gardner Corporat
ion)において試験される。スポンジを、Ivory
Flakesの0.5%溶液で湿潤を維持するボード
上に引く。振動(サイクル)の数を、コーティング失敗
の最初の表示において記録する。150サイクルが完了
するか試験の開始者によって特定される場合、より長く
まで試験を続ける。
【0076】1つの決定を行う。最初の突破(brea
kthrough)のサイクルの合計数に対するサイク
ルの数。試料は、以下の通りに評点付けする: 破損なし =0% =A 少々 =0〜10% =B 中程度 =10〜25% =C 広範囲 =25〜50% =D 非常に広範囲 =50〜100% =E。
【0077】(スクラブ可能性)ペイントのような音響
学的天井パネルコーティングの、消費者による手の洗浄
に対する耐性を測定するために試験を行う。
【0078】6−7/8インチ×17−7/8インチの
音響学的パネルを、試験ASTMD2486.Fede
ral Standard 141A、Method
6142、MEP 138 R.1に従って試験する。
【0079】この試験は、ボードをスクラブするために
硬い剛毛ブラシを含み、IvoryFlakesの0.
5%溶液を使用して試験の間、ボードを湿潤し続ける。
突破の最初の徴候におけるサイクルの数を記録する。1
50サイクルまでまたは試験の開始者によって特定され
るまで試験を続ける。1つの決定を行う。
【0080】試料を上記の洗浄可能性についてと同じよ
うに評点付けする。
【0081】(汚染試験)この試験手順を使用して、陥
凹シミュレート空気拡散器の空気ストリームに含まれる
空気によって運ばれる(airborne)粒子状物質
によってパネルの曝露表面上に堆積されるかまたは埋め
込まれる汚染の相対量を試験する。汚染組成物を、Sa
nders and Lambert「standar
d dirt」の名の下で、Certified Te
sting Laboratory、Inc.、Dal
ton、GAから得、そしてこれは、泥炭コケ(35重
量%)、ポルトランドセメント(15重量%)、Ice
bergクレー(15重量%)、Sno−briteク
レー(15重量%)、塩化ナトリウム(5重量%)、ゼ
ラチン(3.60重量%)、カーボンブラック(1.5
0重量%)、赤鉄酸化物(red iron oxid
e)(0.25重量%)、ステアリン酸(2.20重量
%)、オレイン酸(2.20重量%)、パーム油(3.
80重量%)、ラノリン(1.40重量%)を含む。シ
ミュレートされた空気拡散器は、フロートの最も広い部
分が525mm(11.7scfm)にあるように調整
されたSchutte and Koerting C
o.ロタメーターを用いて430fpm(4.8マイル
/時間)に設定されたベンチュリ空気拡散器を有する。
加えられる「standard dirt(標準ゴミ)
の量は、7.5分毎に1時間、一定レベルの小匙のゴミ
である。1時間後、主要空気供給をオフにし、そして試
験試料をチャンバから除去し、そして湿潤した布地また
はペーパータオルでそのゴミを拭く前および後に視覚的
に検査した。
【0082】22.5×22.5インチ最小および24
×24インチ最大の1つの試料を試験する。
【0083】染色物質のそれぞれ1つについての試験試
料を以下のように評点付けする: 染色なし =5 わずかに染色 =4 中程度に染色 =3 広範囲に染色 =2 非常に染色 =1 ひどい(disastrous)染色 =0。
【0084】(染色試験)音響学的パネルにおいてしば
しば強力な染色を引き起こす4つの非常に染色性の物質
を調製し、そして個々に試験する。グレープジュース
(Welchブランド)、カラシ(Frenchブラン
ド)、コーヒー(最近、入れた)を、重量で4部の水で
希釈した。水中の微細なカーボンブラック懸濁液を、1
0重量%を固体で調製した。試験について、染色材料の
各々の4滴を音響学的パネルの表面上の対応するスポッ
トに配置し、室温で一晩乾燥し、次いで、水で洗浄して
拭いた。
【0085】染色物質のそれぞれについての試験試料を
以下のように評点付けする: 染色なし =5 わずかに染色 =4 中程度に染色 =3 広範囲に染色 =2 非常に染色 =1 ひどい染色 =0。
【0086】(接着)表面に対する「接着」は、表面上
に保持される能力を意味する。スクラブ可能性、洗浄可
能性、染色および汚染試験は、広がるフルオロポリマー
コーティングの接着、脱湿潤および均一性の間接的な決
定である。セロファン接着テープを含む「テープ試験」
のような標準的試験を、フルオロポリマー超薄型コーテ
ィングの非常に非粘着性の特性(特に、硬化後)および
このフルオロポリマーコーティングの非常に薄い厚みに
起因して行わなかった。
【0087】(表面張力)標準接触角測定を、パネル上
で、室温での平衡で残る水の小滴の接触角を測定するこ
とによって行った。
【0088】(実施例1)水含有AMFコーティングフ
ルオロポリマーエマルジョンKynar RC−10,
147(Atofina Chemicals,Kin
g of Prussia,PA,USA)48%固体
の208.3gの量を、攪拌しながら、1791.7g
の脱イオン水で希釈して、5%固体エマルジョンを得
た。10rpmでのBrookfield粘度は、3.
5cpsであった。次いで、微細な亀裂の入ったMin
aboard音響学的パネル(Armstrong W
orld Industries,Lancaster
PA,USA)に、ボード表面(geographi
c board surface)の平方フィート当た
り、5.0gの水エマルジョン(5%固体)の割合で、
フロオロポリマー水エマルジョンを噴霧した。この微細
な亀裂の入ったMinaboard音響学的パネルは、
パネルの音響学的特性を増加させるために、穴および微
細な亀裂を有する。このボードを、対流オーブン中で、
310°F(154℃)で10分間乾燥および硬化し
た。フルオロポリマーコートされたパネルについてのパ
ネル特性および未処理コントロールとの結果の比較を、
表1に示す。微細な亀裂の入ったMinaboardパ
ネルの基材ペイント組成は、CPVC(臨界色素容積濃
度)よりも大きく、従って、このペイントは、高い音響
学的特性を得るために、わざと多孔性である。
【0089】(表1.微細な亀裂の入ったMinabo
ard音響学的パネルに塗布されたフルオロポリマー超
薄コーティング 対 未処理のコントロールの比較。基
材ペイントはCPVC値よりも大きく、そしてこのペイ
ントは、高い音響学的特性を得るために非常に多孔性で
ある)
【0090】
【表1】 表1は、重要な性質(例えば、スクラブ可能性、洗浄可
能性、汚れること、および抗染色耐久性)において、未
処理のコントロールと比較した場合の、フルオロポリマ
ー超薄コートされた微細な亀裂の入ったMinaboa
rdパネルの予期されずかつ高い優位性を示す。偶然に
も、多孔性ペイントと組合されたMinaboardパ
ネルの微細な亀裂は、より高い音響学的性能をこのパネ
ルに付与する;しかし、表面積(geographic
surface area)と比較して、フルオロポ
リマーの塗布の表面積を増加させるものは、亀裂および
細孔である。
【0091】色パラメーターL、a、bは、未処
理のコントロールと比較して、フルオロポリマー処理さ
れた亀裂の入ったMinaboardについて、変化さ
れなかった。音響学的パラメーターNRCもまた、変化
されなかった。このパラメーターは、このボードが、室
内の音を消す能力の基準となる。フレーム広がり比(f
lame spread rating)(30/3
0)、加速熱エージングおよびQUV加速風化もまた不
変であった。これは、全て、未処理のボードと比較した
フルオロポリマー処理パネルが、重要な特性(例えば、
色パラメーター、音響学的パラメーター、およびフレー
ム比)に関して区別不可能であることを示す。さらに、
この音響学的データは、高い音響学的特性のために必要
とされる亀裂および細孔が、超薄フルオロポリマーコー
ティングの塗布の後に詰まっていないことを示す。
【0092】5gの5%フルオロポリマーエマルジョン
は、パネルの1平方フィートの形状(geograph
ic square foot)上に広がる、0.25
gのフルオロポリマー固体を含む。このフルオロポリマ
ーコーティングの乾燥および硬化の後、塗布されたコー
ティングのおおよその厚さは、約2ミクロン(0.04
ミル)である。
【0093】(実施例2)フルオロポリマーエマルジョ
ンが、最近ペンキを塗られた微細な亀裂の入ったMin
aboard音響学的パネル上に配置されたことを除い
て、実施例1と同じである。パネル表面に塗布されたペ
イントは新しく、そして最近塗布され、そしていかなる
熱プロセスにも供されていなかった。これらの結果は、
実施例1に与えられる結果から、統計学的に区別可能で
はなく、これらの結果には、色パラメーター、音響学的
特性、およびフレーム比広がりが含まれた。このこと
は、実施例1において獲得されそして記載される予想さ
れなかった優れた特性を損なうことなく、フルオロポリ
マー超薄コーティングが、新しく乾燥してはいないペイ
ントに塗布され得ることを示す。このことは、プロセス
の単純化、および2工程の代わりに1工程でパネルを乾
燥することによるより少ない熱エネルギーの使用に起因
して、製造費用を減少させる。
【0094】(実施例3)20%固体フルオロポリマー
エマルジョンForaperle503(Atofin
a Chemicals,King of Pruss
ia,PA,USA)の500gの量を、一定攪拌下
で、1495gの脱イオン水で希釈し、次いで、Zon
yl FS−300の40%水溶液の5.0gを一定攪
拌下で添加した。処方物の全固体含量は、5%であっ
た。10rpmでのBrookfield粘度は、4c
psであった。次いで、亀裂または穴を有しない簡素な
Minaboard音響学的パネル(Armstron
g World Industries,Lancas
ter PA,USA)に、ボード表面の平方フィート
当たり、8.0gの水エマルジョン(5%固体)の割合
で、フロオロポリマー水エマルジョンを噴霧した。この
ボードを、対流オーブン中で、310°F(154℃)
で10分間乾燥および硬化した。フルオロポリマーコー
トされたパネルについてのパネル特性ならびに同じペイ
ントを使用する未処理コントロールおよび市販のUSG
(United States Gypsum Cor
poration)製品(ビニル石膏(vinyl g
ypsum)と名付けられた)との結果の比較。後者
は、数ミルの厚さのポリ塩化ビニルフィルムで、その前
面を被覆された石膏ボードを含む。この試験の結果を、
表2に示す。簡素なMinaboard音響学的パネル
の基材ペイント組成は、CPVC(臨界色素容積濃度)
より低く、従ってこのペイントは、実施例1の基材ペイ
ントよりも、わざとあまり多孔性ではなかった。
【0095】表2は、重要な性質(例えば、スクラブ可
能性、洗浄可能性、汚れること、および抗染色耐久性)
において、未処理のMinaboardコントロールと
比較した場合の、フルオロポリマー超薄コートされた簡
素なMinaboard音響学的パネルの予期されずか
つ高い優位性を示す。また、新しい比較を、汚れ試験、
拭き取りを行わない試験後の汚れ値、および拭き取り後
の汚れ値に対して、付け加えた。このフルオロポリマー
超薄コーティングは、すすに対する優れた撥すす性を示
し、そしてビニル被覆された石膏パネルよりも優れてい
る。スクラブ可能性についての試験を、20,000サ
イクルで止めたが、表面に対する損傷は見られなかっ
た。洗浄可能性についての試験は、実施しなかった。な
ぜなら、スクラブ可能性試験がより過酷であり、そして
この試験は、20,000サイクルでより時間を消費す
るからである。フレーム広がり比において、フルオロポ
リマー超薄コーティングでコートされた簡素なMina
boardは、ビニル石膏(vinyl gypsu
m)より優れていた。
【0096】8gの5%フルオロポリマーエマルジョン
は、パネルの1平方フィートの形状上に広がる、0.4
0gのフルオロポリマー固体を含む。このフルオロポリ
マーコーティングの乾燥および硬化の後、塗布されたコ
ーティングの近似的な厚さは、約3.2ミクロン(0.
06ミル)である。
【0097】(表2.簡素なMinaboard音響学
的パネルに塗布されたフルオロポリマー超薄コーティン
グと、未処理のコントロールと、USGビニル−被覆石
膏音響学的パネルとの比較。簡素なMinaboard
についての基材ペイントは、CPVC値よりも小さく、
従って、このペイントは、実施例1のペイントよりもあ
まり多孔性ではない)
【0098】
【表2】 (実施例4)Zonyl FS−300を含まない、5
%固体でのForaperle 503フルオロポリマ
ーの同じ割合の量を、実施例3のペイント組成物を含む
水懸濁液に直接添加することを除いて、実施例3と同じ
である。Foraperle/ペイント組成物を、実施
例3と同様に、平方フィートあたり同じペイントの割合
で、簡素なMinaboard音響学的天井タイル(A
rmstrong World Industrie
s,Lancaster PA,USA)に噴霧した。
このボードを、対流オーブン中で、310°F(154
℃)で10分間乾燥および硬化した。
【0099】(表3.ペイント懸濁液をボード上に噴霧
する前に、ペイント水懸濁液に直接添加されたフルオロ
ポリマー。フルオロポリマーを添加することなくペイン
トされたボードとの比較)
【0100】
【表3】 噴霧前にフルオロポリマーを添加したペイントについて
の、耐染色性における改良は、大きい。このことは、非
常に疎水性のフルオロポリマーが、乾燥工程の間および
乾燥工程の前にペイントの表面に移動し、従って、乾燥
後にペイント表面上に超薄フルオロポリマーコーティン
グを形成することに起因する。
【0101】(実施例5)実施例3と同じであるが、簡
素なMinaboar音響学的パネルの代わりに、Fi
reguard音響学的パネル(Armstrong
World Industries,Lancaste
r PA,USA)を使用した。Fireguard
は、火評価されたときの(time fire rat
ed)音響学的パネルについての商品名である。フルオ
ロポリマー超薄コートされたパネル、未処理のパネル、
および市販のUSGビニル被覆石膏音響学的パネルにつ
いての比較結果を、表4に示す。
【0102】(表4.Fireguard音響学的パネ
ルに塗布されたフルオロポリマー超薄コーティングと、
未処理のコントロールと、USGビニル−被覆石膏音響
学的パネルとの比較。Fireboardパネルについ
ての基材ペイントは、CPVC値よりも小さく、実施例
1のペイントよりもあまり多孔性ではない)
【0103】
【表4】 (実施例6)20%固体フルオロポリマーエマルジョン
Foraperle 503(Atofina Che
micals,King of Prussia,P
A,USA)の500gの量を、一定攪拌下で、149
5gの脱イオン水で希釈し、次いで、Zonyl FS
−300の40%水溶液の5.0gを一定攪拌下で添加
した。処方物の全固体含量は、5%であった。10rp
mでのBrookfield粘度は、4cpsであっ
た。次いで、金属−誘導(metal−vector)
音響学的パネル(Armstrong World I
ndustries,Lancaster PA,US
A)に、ボード表面の平方フィート当たり、2.0gの
水エマルジョン(5%固体)の割合で、フロオロポリマ
ー水エマルジョンを噴霧した。このボードを、対流オー
ブン中で、310°F(154℃)で10分間乾燥およ
び硬化した。フルオロポリマーコートされたパネルにつ
いてのパネル特性および同じ基材ペイントを使用する未
処理コントロールとの結果の比較を、表5に与える。こ
の金属音響学的パネルのための基材ペイントは、独自の
粉末コーティング処方物である。
【0104】表5に示される結果から、未処理のコント
ールのペイントは、汚れたすすに含まれるオイルによっ
て、持続的に損傷される。フルオロポリマー超薄コーテ
ィングの後に、この表面は、すすに対して、不浸透性で
ある。
【0105】このフルオロポリマーコーティングの乾燥
および硬化の後、塗布されたコーティングのおおよその
厚さは、約0.8ミクロン(0.015ミル)である。
【0106】(表5.金属−誘導音響学的パネルに塗布
されたフルオロポリマー超薄コーティングと、未処理の
コントロールとの比較)
【0107】
【表5】 (実施例7)5%固体フルオロポリマーエマルジョンの
塗布の割合が、金属−誘導音響学的パネルの形状の1平
方フィートあたり、2.0gの代わりに8.0gである
ことを除いて、実施例6と同じである。
【0108】これらの結果は、表5に示される結果に同
一であった。このことは、一旦フルオロポリマーが、表
面に広がりそしてこの表面を十分にぬらすと、この界面
層の上部のいかなるさらなる量も、超薄層の性能を改善
しないことを示唆する。この結果、厚い層は、良好な性
能のために必要ではない。さらに、実施例7に与えられ
る適用の割合でさえ、この金属パネルの比較的滑らかな
表面は、線条の可視的な欠陥を示し始めるが、このこと
は、重大ではないが、注目に値する。
【0109】
【発明の効果】本発明により、厚みが薄く、パネルに着
色耐性、耐水洗性、こすり洗い耐性および汚染耐性、な
らびに長期耐久性を付与するコーティングでコートされ
た、音響学的に透明なコートパネルが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス ジー. カルドウェル アメリカ合衆国 ペンシルベニア 17554, マウントビル, ロックスフォード ス クエア 144 Fターム(参考) 4D075 AA01 AB01 AC21 AC47 AC57 BB26Z BB92Z BB93Z CA34 CA36 DA06 DA27 DB01 DB12 DB13 DB14 DB20 DB21 DB31 DC02 EA06 EA13 EB16 EB17 EB18 EB19 EB22 EB24 EB38 EB53 4F100 AK17B AK18B AK25B AK51B AK70B AL01B AL06B AL09B AR00A BA02 EH46B EJ08B GB08 JA12B JB16B JH00 JL06 YY00B 4J038 CB171 CD091 CD121 CE051 CG141 CH251 DG321 MA08 MA10 NA04 NA05 PA01 PA06 PA19 PB02

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コートされたパネルであって、以下:パ
    ネル;約0.01〜約50ミクロンの間の厚みを有す
    る、該パネルに適用されたコーティングであって、該コ
    ーティングは、約1℃〜約200℃の間の温度で合一を
    生じるフルオロポリマーを含む、コーティング、を含
    む、コートされたパネル。
  2. 【請求項2】 前記コーティングが、前記パネルの1平
    方フィート当り約0.001〜約5グラムからなる、請
    求項1に記載のコートされたパネル。
  3. 【請求項3】 前記コーティングが、約10〜約40ダ
    イン/cmの間の表面張力を付与する、請求項1に記載
    のコートされたパネル。
  4. 【請求項4】 前記コーティングが、約15〜約35ダ
    イン/cmの間の表面張力を付与する、請求項3に記載
    のコートされたパネル。
  5. 【請求項5】 前記コーティングが、約20〜約30ダ
    イン/cmの間の表面張力を付与する、請求項4に記載
    のコートされたパネル。
  6. 【請求項6】 前記フルオロポリマーが、フッ化オリゴ
    マーおよびフッ化テロマーを含む、請求項1に記載のコ
    ートされたパネル。
  7. 【請求項7】 前記フルオロポリマーが、アモルファス
    過フルオロポリマー、フッ化アクリレート、ポリビニル
    フルオリド(PVF)、ポリビニリデンフルオリド(P
    VDF)、フッ化ポリウレタン、フッ化熱可塑性エラス
    トマー、クロロトリフルオロエチレンとビニルエーテル
    とのコポリマー、過フッ化イオノマー、修飾PTFEお
    よびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請
    求項1に記載のコートされたパネル。
  8. 【請求項8】 前記フルオロポリマーが、アクリル修飾
    されたポリビニリデンフルオリドを含む、請求項1に記
    載のコートされたパネル。
  9. 【請求項9】 前記コーティングが、約0.5〜約30
    ミクロンの間の厚みを有する、請求項1に記載のコート
    されたパネル。
  10. 【請求項10】 前記コーティングが、約0.8〜約1
    0ミクロンの間の厚みを有する、請求項9に記載のコー
    トされたパネル。
  11. 【請求項11】 前記フルオロポリマーが、約10℃〜
    約100℃の間の温度で合一を生じる、請求項1に記載
    のコートされたパネル。
  12. 【請求項12】 前記フルオロポリマーが、約20℃〜
    約70℃の間の温度で合一を生じる、請求項11に記載
    のコートされたパネル。
  13. 【請求項13】 前記フルオロポリマーが、水中で乳化
    している、請求項1に記載のコートされたパネル。
  14. 【請求項14】 前記パネルが、音響学的パネルであ
    る、請求項1に記載のコートされたパネル。
  15. 【請求項15】 前記コーティングが、実質的に音響学
    的に透明性である、請求項1に記載のコートされたパネ
    ル。
  16. 【請求項16】 コートされたパネルを作製するための
    方法であって、以下:パネルを提供する工程;該パネル
    に、約1℃〜約200℃の間の温度で合一を生じかつ約
    0.01〜約50ミクロンの間の厚みを有するフルオロ
    ポリマーを含むコーティング組成物を適用する工程、を
    包含する、方法。
  17. 【請求項17】 前記コーティングが、前記パネル上で
    硬化する、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記コーティングが、およそ周囲温度
    〜約300℃の温度範囲で、前記パネル上で硬化する、
    請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記コーティングが、約50℃〜約2
    00℃の温度範囲で、前記パネル上で硬化する、請求項
    18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記コーティングが、浸漬、噴霧、ロ
    ーラーコーティング、ブラッシングまたはこれらの組み
    合わせによって前記パネルに適用される、請求項16に
    記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記コーティング組成物が、前記パネ
    ルの1平方フィート当り、約0.001〜約5グラムで
    適用される、請求項16に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記コーティングが、約10〜約40
    ダイン/cmの間の表面張力を付与する、請求項16に
    記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記適用されたコーティング組成物
    が、約15〜約35ダイン/cmの間の表面張力を付与
    する、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記適用されたコーティング組成物
    が、約20〜約30ダイン/cmの間の表面張力を付与
    する、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記フルオロポリマーが、フルオロオ
    リゴマーおよびフルオロテロマーを含む、請求項16に
    記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記フルオロポリマーが、アモルファ
    ス過フルオロポリマー、フッ化アクリレート、ポリビニ
    ルフルオリド(PVF)、ポリビニリデンフルオリド
    (PVDF)、フッ化ポリウレタン、フッ化熱可塑性エ
    ラストマー、クロロトリフルオロエチレンとビニルエー
    テルとのコポリマー、過フッ化イオノマー、修飾PTF
    Eおよびこれらの組み合わせからなる群から選択され
    る、請求項16に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記フルオロポリマーが、アクリル修
    飾されたポリビニリデンフルオリドを含む、請求項16
    に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記適用されたコーティング組成物
    が、約0.5〜約30ミクロンの間の厚みを有する、請
    求項16に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記適用されたコーティング組成物
    が、約0.8〜約10ミクロンの間の厚みを有する、請
    求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記フルオロポリマーが、約10℃〜
    約100℃の間の温度で合一を生じる、請求項16に記
    載の方法。
  31. 【請求項31】 前記フルオロポリマーが、約20℃〜
    約70℃の間の温度で合一を生じる、請求項30に記載
    の方法。
  32. 【請求項32】 前記フルオロポリマーが、水中で乳化
    している、請求項16に記載の方法。
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