JP2003181042A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003181042A
JP2003181042A JP2003005022A JP2003005022A JP2003181042A JP 2003181042 A JP2003181042 A JP 2003181042A JP 2003005022 A JP2003005022 A JP 2003005022A JP 2003005022 A JP2003005022 A JP 2003005022A JP 2003181042 A JP2003181042 A JP 2003181042A
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JP2003005022A
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English (en)
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Kenji Suzuki
健二 鈴木
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者に対して損失感を与えないようにする
と共に興趣の向上を図る。 【解決手段】 特別図柄表示装置40の全画面を上下の
第1分割画面領域40aと第2分割画面領域40bとに
分割し、始動口の入賞に伴って第1分割画面領域40a
で3個の図柄を変動表示している最中に始動口に入賞し
たときには、第2分割画面領域40bでも3個の図柄を
変動表示する。この結果、保留球数の処理を迅速に行な
うことができるから、保留球数の最大値を超えて始動口
に入賞したときの図柄の変動表示の機会の喪失を減らす
ことができる。この結果、遊技者に対して損失感を与え
ないようにすることができると共に興趣の向上を図るこ
とができる。更に、保留球数が所定数未満のときには、
第2分割画面領域40bで第1分割画面領域40aで表
示されているキャラクタや遊技の説明、機器メーカーや
店舗の広告などの情報を表示するから、興趣の向上を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関し、特
に図柄の変動表示が可能な図柄変動表示手段と始動条件
の成立に基づいて前記図柄変動表示手段による図柄の変
動表示の開始を指示する変動開始指示手段と前記変動開
始指示手段による図柄の変動開始の指示の際に所定の当
り確率をもって当りか否かの当否判定を行なう当否判定
手段とを備える遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機としては、遊技盤
の所定位置に設けられた始動用入賞口への入球を条件に
遊技盤中央に配置されたカラー液晶ディスプレイなどの
図柄変動表示器に表示される図柄を変動させるパチンコ
機が提案されている(例えば特開2000−20209
5号公報など)。このパチンコ機では、図柄変動表示器
により図柄を変動表示している最中に始動用入賞口に入
球したときには、入球に対して当否判定や停止図柄を決
定する際に用いる乱数を決定して入球が所定数(例えば
4個)に至るまで決定した乱数を順次記憶して図柄変動
表示器による図柄の変動表示の開始を保留し、所定数を
超えて始動用入賞口に入球したときには、この入球に対
して当否判定や停止図柄を決定する際に用いる乱数を決
定し、この決定した乱数が記憶した乱数に対して有利な
ものか否かを判定すると共に有利なものの場合には記憶
した乱数に代えて決定した乱数を記憶するものとしてい
る。これにより、入球に伴って決定されるより有利な乱
数が廃棄されることに伴って生じる遊技者の損失感を防
止すると共に興趣の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
たパチンコ機では、図柄変動表示器による図柄の変動表
示の開始を所定数まで保留し、それ以上の始動用入賞口
へ入球したときには、遊技者にとってより有利な乱数の
場合には記憶した乱数に代えて記憶するが、遊技者にと
ってより同等あるいは不利な乱数の場合には保留せずに
破棄してしまう。こうした乱数の破棄は、遊技者に対す
る図柄の変動の機会を奪うこと、即ち図柄の変動に伴っ
て遊技者に想起される期待感の機会を奪うことになり、
遊技者に対して損失感を与えてしまう。これではより興
趣の向上を図ることができない。
【0004】本発明の遊技機は、遊技者に対して損失感
を与えないようにすると共に興趣の向上を図ることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の遊技機は、上述の目的の少なくとも一部を達成す
るために以下の手段を採った。
【0006】手段1.本発明の遊技機は、図柄の変動表
示が可能な図柄変動表示手段と、始動条件の成立に基づ
いて前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示の開始
を指示する変動開始指示手段と、前記変動開始指示手段
による図柄の変動開始の指示の際に所定の当り確率をも
って当りか否かの当否判定を行なう当否判定手段と、を
備える遊技機であって、前記図柄変動表示手段は、画面
領域を複数に分割してなる複数の分割画面領域で複数の
図柄の変動表示が可能な手段であり、前記変動開始指示
手段は、前記複数の分割画面領域における図柄の変動表
示の開始を分割画面領域毎に指示する手段であることを
要旨とする。
【0007】この本発明の遊技機では、変動開始指示手
段から図柄変動表示手段に対して複数の分割画面領域に
おける図柄の変動表示の開始を分割画面領域毎に指示す
ると、この指示に対して図柄変動表示手段により画面領
域を複数に分割してなる複数の分割画面領域で複数の図
柄を変動表示することができる。即ち、分割画面領域で
複数の図柄の変動表示が可能となるから、画面全体で図
柄を変動表示するものに比して複数倍の図柄の変動表示
の処理が可能となる。したがって、図柄変動表示手段に
より図柄の変動表示が行なわれている最中に始動入賞口
に遊技球が入賞したときに、図柄の変動表示を保留する
だけでなく、他の分割画面領域で図柄の変動表示を開始
することができる。この結果、図柄の変動に伴って想起
される期待感の機会をより多く遊技者に与えることがで
き、興趣の向上を図ることができる。
【0008】手段2.手段1記載の遊技機であって、前
記図柄変動表示手段は、画面領域を上下に2分割してな
る第1および第2の2つの分割画面領域で2つの図柄の
変動表示が可能な手段である遊技機。こうすれば、上下
の2つの分割画面領域で図柄の変動表示を行なうことが
できる。
【0009】手段3.手段1記載の遊技機であって、前
記図柄変動表示手段は、画面領域を左右に2分割してな
る第1および第2の2つの分割画面領域で2つの図柄の
変動表示が可能な手段である遊技機。こうすれば、左右
の2つの分割画面領域で図柄の変動表示を行なうことが
できる。
【0010】手段4.手段2または3記載の遊技機であ
って、前記変動開始指示手段は、前記第1の分割画面領
域で図柄を変動表示している最中に始動条件が所定回成
立したとき、前記第2の分割画面領域における図柄の変
動表示の開始を指示する手段である遊技機。こうすれ
ば、始動条件が所定回成立したときに第2の分割画面領
域における図柄の変動表示を開始することができる。
【0011】手段5.手段4記載の遊技機であって、前
記図柄変動表示手段は、前記第2の分割画面領域で図柄
を変動表示していないときには、所定の情報を表示する
手段である遊技機。こうすれば、第2の分割画面領域
で、図柄の変動表示を行なっていないときに所定の情報
を表示することができる。
【0012】手段6.手段5記載の遊技機であって、前
記所定の情報は、前記第1の分割画面領域で表示されて
いるキャラクタの説明情報である遊技機。こうすれば、
遊技者はキャラクタの状況や内容を把握できるから、よ
り興趣の向上を図ることができる。
【0013】手段7.手段5記載の遊技機であって、前
記所定の情報は、該遊技機の製造メーカや販売会社,該
遊技機が設置されている店舗等の広告情報である遊技
機。こうすれば、遊技中の遊技者に遊技機の製造メーカ
や販売会社,遊技機が設置されている店舗等の広告情報
を与えることができる。
【0014】手段8.手段1ないし3いずれか記載の遊
技機であって、前記図柄変動表示手段は、前記複数の分
割画面領域のうちの一つの分割画面領域だけで図柄の変
動表示をしているときには、該図柄の変動表示を画面領
域全体で行なう手段である遊技機。こうすれば、一つの
分割画面領域だけで図柄を変動表示するときには画面領
域全体で行なうから、大きな図柄を用いて変動表示する
ことができる。この結果、興趣の向上を図ることができ
る。
【0015】手段9.手段1ないし8いずれか記載の遊
技機であって、前記遊技機はパチンコ機である遊技機。
パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えて
おりそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領域
に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置さ
れた作動口に入賞することを必要条件として表示手段に
おける図柄の変動表示が開始すること、また、特別遊技
状態発生中には遊技領域内の所定の位置に配置された入
賞口が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし
て、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみなら
ず、磁気カードへの書き込む等も含む)が付与されるこ
と等が挙げられる。なお、こうしたパチンコ機には、少
なくとも多数個の遊技球を取得できる遊技者に有利な状
態である特別遊技状態(大当り状態)と、遊技球を消費
する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在す
るものとすることもできる。
【0016】手段10.手段1ないし8いずれか記載の
遊技機であって、前記遊技機はスロットマシンである遊
技機。こうした本発明の遊技機としてのスロットマシン
の基本構成としては、「遊技状態に応じてその遊技状態
を識別させるための複数の図柄からなる図柄列を変動表
示した後に図柄を確定表示する表示手段を備え、始動用
操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の
変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタ
ン)の操作に起因してあるいは所定時間経過することに
より図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別
遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備える
遊技機」を挙げることができる。この場合、遊技媒体は
コイン、メダル等が代表例として挙げられる。こうした
スロットマシンにおいて、少なくとも多数個の遊技媒体
例えばコイン、メダル等を取得できる遊技者に有利な状
態である特別遊技状態(大当り状態)と遊技媒体を消費
する遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在す
るものとすることもできる。
【0017】手段11.手段1ないし8いずれか記載の
遊技機であって、前記遊技機はパチンコ機とスロットマ
シンとを融合させてなる遊技機。このパチンコ機とスロ
ットマシンとを融合させた遊技機の基本構成としては、
「遊技状態に応じてその遊技状態を識別させるための複
数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定
表示する表示手段を備え、始動用操作手投(例えば操作
レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止
用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して
あるいは所定時間経過することにより図柄の変動が停止
され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必
要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる
特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球
を使用すると共に図柄の変動開始に際しては所定数の遊
技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの
遊技球が払い出されるよう構成されてなる遊技機」を挙
げることができる。こうした遊技機には、少なくとも多
数個の遊技球を取得できる遊技者に有利な状態である特
別遊技状態(大当り状態)と、遊技球を消費する遊技者
に不利な状態である通常遊技状態の2種類の遊技状態と
が存在するものとすることもできる。
【0018】手段9ないし11に記載したように、本発
明の遊技機としては、パチンコ機やスロットマシン,パ
チンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機な
どを挙げることができるが、この他、種々の遊技機に適
用することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は本発明の一実施例であるパ
チンコ機20を正面から見た外観図であり、図2はパチ
ンコ機20の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であ
り、図3は実施例のパチンコ機20の電気的接続を例示
するブロック図である。実施例のパチンコ機20は、図
1に示すように、前面枠22にはめ込まれたガラスに覆
われた遊技盤30と、遊技球を貯留する上受け皿24お
よび下受け皿26と、遊技球を遊技盤30へ発射するた
めの発射ツマミ28と、パチンコ機20全体を制御する
メイン制御装置70(図3参照)とを備える。
【0020】遊技盤30は、図2に示すように、遊技盤
30の中央の上部に配置された普通図柄表示装置32
と、遊技盤30の左右部に各々配置され遊技球の通過を
検知する普通図柄始動口スイッチ36a,36bを有す
る普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bと、普通
図柄表示装置32の下側に配置された特別図柄表示装置
40と、特別図柄表示装置40の下側に配置され遊技球
の入賞を検知する特別図柄始動口スイッチ44を有する
始動口42と、始動口42に取り付けられ開閉可能なチ
ューリップ式の普通電動役物46と、始動口42の下側
に配置され開閉可能な大入賞口50と、遊技盤30の左
右下部に計4個配置された普通入賞口60a〜60d
と、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収する
アウト口69とを備える。
【0021】普通図柄表示装置32は、背後に設けられ
た図示しないランプの点灯を切り換えることにより変動
表示する「○」および「×」の図柄32a,32bと、
この「○」および「×」の図柄32a,32bの上側に
配置された4個の普通図柄変動保留ランプ33a〜33
dとを備える。「○」および「×」の図柄32a,32
bは、遊技球が普通図柄表示装置作動ゲート34a,3
4bを通過したのを検知したときに変動表示の開始がな
され、所定時間変動表示後に「○」および「×」の図柄
32a,32bのいずれかを点灯した状態で変動表示を
終了する。普通図柄変動保留ランプ33a〜33dは、
普通図柄表示装置32による「○」および「×」の図柄
32a,32bの変動表示の最中に遊技球が普通図柄表
示装置作動ゲート34a,34bを通過するごとに左側
から順に一つずつ点灯され、普通図柄表示装置32によ
る「○」および「×」の図柄32a,32bの変動表示
が開始される毎に点灯とは逆の順に消灯されることによ
り、変動表示の最中に遊技球の普通図柄表示装置作動ゲ
ート34a,34bの通過回数を最大4回まで保留回数
として示す。
【0022】始動口42に設けられたチューリップ式の
普通電動役物46は、普通図柄表示装置32による変動
表示が「○」の図柄32aで停止したときに当りとして
チューリップを所定時間(例えば0.3秒間)開くもの
として構成されている。
【0023】特別図柄表示装置40は、液晶ディスプレ
ーなどの表示装置として構成されており、図3に示す表
示用制御装置90により表示内容が制御されている。特
別図柄表示装置40は、図4に例示するように、画面全
体が上下に2分割されており、第1分割画面領域40a
および第2分割画面領域40bの一方または双方で、図
5に示すように、キャラクタと数字とから構成される
左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を行な
う。図柄L,M,Rの変動表示は、通常、遊技球が始動
口42に入賞するのを検知したときに開始され、所定の
変動時間が終了したときに、図柄L,図柄R,図柄Mの
順に変動表示を停止する。そして、3個の図柄L,M,
Rが一致したときに大当りとして特別遊技動画を表示す
る。特別遊技動画の一例を図6に示す。なお、第2分割
画面領域40bは、第1分割画面領域40aで3個の図
柄L,M,Rを変動表示しる最中や特別遊技動画を表示
している最中に遊技球が始動口42に入賞して保留球数
が2個になるまでは、図4に例示するように、第1分割
画面領域40aに表示されているキャラクタや遊技の説
明を表示すると共にパチンコ機メーカーや店舗の広告な
どの情報を表示しており、保留球数が2個になると、第
1分割画面領域40aと同様に、左,中,右の3個の図
柄L,M,Rの変動表示や大当りのときには特別遊技動
画を表示する。
【0024】遊技盤30には、普通図柄表示装置32と
特別図柄表示装置40との間に4個の特別図柄変動保留
ランプ41a〜41dが設けられている。この特別図柄
変動保留ランプ41a〜41dは、特別図柄表示装置4
0による3個の図柄L,M,Rの変動表示の最中や特別
遊技動画を表示している最中に遊技球が始動口42に入
賞するごとに左側から順に一つずつ点灯され、特別図柄
表示装置40による3個の図柄L,M,Rの変動表示が
開始される毎に点灯とは逆の順に消灯されることによ
り、変動表示の最中や特別遊技動画を表示している最中
に始動口42に入賞した球数を最大4個まで保留球数と
して示す。
【0025】大入賞口50は、通常は遊技球を受け入れ
ない閉状態とされており、大当りのときに、図3に示す
大入賞口駆動装置52によって遊技球を受け入れやすい
開状態と通常の閉状態とが所定の条件に基づいて繰り返
されるよう駆動される。大入賞口50には、遊技球の入
賞をカウントする10カウントスイッチ54(図3参
照)や大入賞口50の右部に設けられたVゾーン56に
遊技球が入賞したのを検出するVカウントスイッチ58
(図3参照)が取り付けられている。
【0026】遊技盤30には、この他、発射された遊技
球を円弧上に導くレール62や遊技盤30の中央部に導
く左右の肩部に配置されたランプ風車64a,64b,
普通図柄表示装置作動ゲート34a,34bの近傍に配
置された風車66a,66b,特別図柄表示装置40の
両横に取り付けられた計8個のインジケータ68a〜6
8hなども取り付けられている。なお、遊技球をガイド
したり弾いたりしてその遊技性を高める複数の釘につい
ては図示を省略した。
【0027】メイン制御装置70は、CPU72を中心
とするマイクロコンピュータとして構成されており、C
PU72には電源を供給する電源回路73の他に、処理
プログラムを記憶するROM74や一時的にデータを記
憶するRAM76,所定周波数の矩形波を出力するクロ
ック回路78,入出力処理回路80がバス82によって
接続されている。メイン制御装置70には、普通図柄始
動口スイッチ36a,36bからの通過信号や特別図柄
始動口スイッチ44からの始動信号,10カウントスイ
ッチ54からのカウント信号,Vカウントスイッチ58
からのV信号,普通入賞スイッチや賞球カウントスイッ
チなどの他の入力装置88からの入力信号などが入出力
処理回路80を介して入力されている。また、メイン制
御装置70からは、普通図柄表示装置32への駆動信号
や大入賞口駆動装置52への駆動信号,普通図柄変動保
留ランプ33a〜33dや特別図柄変動保留ランプ41
a〜41dへの点灯信号,普通電動役物46への駆動信
号、スピーカ86が接続された音声用制御装置84への
制御信号,特別図柄表示装置40の表示制御を司る表示
用制御装置90への制御信号,賞球の払い出しを司る賞
球制御装置などの他の出力装置89への駆動信号などが
入出力処理回路80を介して出力されている。なお、イ
ンジケータ68a〜68hへの点灯信号は他の出力装置
89から出力されている。
【0028】次に、こうして構成されたパチンコ機20
の動作について説明する。図7は、メイン制御装置70
により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチ
ャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、
2msec毎)に繰り返し実行される。
【0029】メインルーチンが実行されると、メイン制
御装置70のCPU72は、図8に例示する始動入賞処
理(ステップS100),図9に例示する変動開始処理
(ステップS102),図10に例示する変動停止処理
(ステップS104),図11に例示するカウンタ更新
処理(ステップS106)を実行し、その後、図12に
例示するハズレ図柄カウンタ更新処理(ステップS10
8)を繰り返し実行する。説明の容易のために、まず、
カウンタ更新処理とハズレ図柄カウンタ更新処理とを説
明し、その後その他の各処理について説明する。
【0030】カウンタ更新処理では、図11に示すよう
に、メイン制御装置70のCPU72は、内部乱数カウ
ンタC1,リーチ乱数カウンタC2,大当り図柄カウン
タC3,変動パターンカウンタC4の各々のカウンタを
インクリメントする処理を実行する(ステップS25
0)。内部乱数カウンタC1は、大当りか否かを判定す
る際に用いられるループカウンタであり、実施例では0
〜629までを順に値1ずつインクリメントする。リー
チ乱数カウンタC2は、リーチ遊技を行なうか否かを判
定する際に用いられるループカウンタであり、実施例で
は0〜11までを順に値1ずつインクリメントする。大
当り図柄カウンタC3は、大当りのときに特別図柄表示
装置40で変動表示している左,中,右の3個の図柄
L,M,Rの変動停止時の図柄(大当り図柄)を決定す
る際に用いられるループカウンタであり、実施例では0
〜11までを順に値1ずつインクリメントする。変動パ
ターンカウンタC4は、特別図柄表示装置40の左,
中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示させるパター
ンを決定する際に用いられるループカウンタであり、実
施例では0〜99までを順に値1ずつインクリメントす
る。こうして各カウンタを更新すると、各カウンタをR
AM76の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに
格納して(ステップS251)、カウンタ更新処理を終
了する。
【0031】ハズレ図柄カウンタ更新処理では、図12
に示すように、メイン制御装置70のCPU72は、ま
ず、ハズレ図柄左カウンタClをインクリメントする処
理を実行する(ステップS252)。ハズレ図柄左カウ
ンタClは、ハズレのときに特別図柄表示装置40で変
動表示している左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変
動停止時の図柄(ハズレ図柄)のうち左の図柄Lを決定
する際に用いられるループカウンタであり、実施例では
0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつイ
ンクリメントする。続いてハズレ図柄左カウンタClが
値0であるかを判定し(ステップS253)、ハズレ図
柄左カウンタClが値0であるときには、ハズレ図柄右
カウンタCrをインクリメントする(ステップS25
4)。ハズレ図柄右カウンタCrは、ハズレのときに特
別図柄表示装置40で変動表示している左,中,右の3
個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄(ハズレ図柄)
のうち右の図柄Rを決定する際に用いられるループカウ
ンタであり、実施例ではハズレ図柄左カウンタClと同
様に0〜図柄の数から値1を減じた数までを順に値1ず
つインクリメントする。同様に、ハズレ図柄右カウンタ
Crが値0であるかを判定し(ステップS256)、ハ
ズレ図柄右カウンタCrが値0であるときには、ハズレ
図柄中カウンタCmをインクリメントする(ステップS
258)。ここで、ハズレ図柄中カウンタCmは、ハズ
レのときに特別図柄表示装置40で変動表示している
左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動停止時の図柄
(ハズレ図柄)のうち中の図柄Mを決定する際に用いら
れるループカウンタであり、実施例ではハズレ図柄左カ
ウンタClやハズレ図柄右カウンタCrと同様に0〜図
柄の数から値1を減じた数までを順に値1ずつインクリ
メントする。
【0032】各ハズレ図柄カウンタCl,Cr,Cmを
インクリメントするか、ステップS253でハズレ図柄
左カウンタClが値0でないと判定されたときか、ステ
ップS256でハズレ図柄右カウンタCrが値0でない
と判定されたときは、ハズレ図柄左カウンタClとハズ
レ図柄右カウンタCrとが一致するかを判定する(ステ
ップS260)。ハズレ図柄左カウンタClとハズレ図
柄右カウンタCrとが一致しないときには、各ハズレ図
柄カウンタCl,Cm,CrをRAM76の所定領域に
設定されたハズレ図柄バッファに格納して(ステップS
262)、本ルーチンを終了する。一方、ハズレ図柄左
カウンタClとハズレ図柄右カウンタCrとが一致する
ときには、ハズレ図柄中カウンタCmも一致するかを判
定する(ステップS264)。ハズレ図柄左カウンタC
lとハズレ図柄右カウンタCrは一致するがハズレ図柄
中カウンタCmは異なるときには、各ハズレ図柄カウン
タCl,Cm,CrをRAM76の所定領域に設定され
たハズレリーチ図柄バッファに格納して(ステップS2
66)、本ルーチンを終了する。各ハズレ図柄カウンタ
Cl,Cm,Crの全てが一致するときは、ハズレ図柄
ではないから各ハズレ図柄カウンタCl,Cm,Crの
ハズレ図柄バッファやハズレリーチ図柄バッファへの格
納を行なうことなく本ルーチンを終了する。
【0033】このハズレ図柄カウンタ更新処理は、図7
に例示したメインルーチンのフローチャートから解るよ
うに、所定時間経過毎にメインルーチンが実行されるま
での空き時間に繰り返し行なわれる。したがって、内部
乱数カウンタC1やリーチ乱数カウンタC2などの他の
カウンタがメインルーチンが実行される毎にカウントア
ップするのに対して、ハズレ図柄左カウンタClはメイ
ンルーチンが実行される毎に加えて空き時間に繰り返し
実行される毎にカウントアップする。
【0034】始動入賞処理では、図8に示すように、メ
イン制御装置70のCPU72は、まず、遊技球が始動
口42に入賞したか否かを判定する(ステップS20
0)。この判定は、特別図柄始動口スイッチ44がオン
とされたか否かによって行なうことができる。遊技球が
始動口42に入賞したと判定されると、保留球数Nが4
未満であるか否かを調べる(ステップS202)。前述
したように、実施例では保留球数は最大4個までだから
である。
【0035】保留球数Nが4未満のときには、保留球数
Nを値1だけインクリメントすると共に(ステップS2
04)、特別図柄変動保留ランプ41a〜41dを左か
ら順に1つ点灯する(ステップS206)。そして、図
11のカウンタ更新処理のステップS242や図12の
ハズレ図柄カウンタ更新処理のステップS262でRA
M76の所定領域に設定されたバッファに格納された内
部乱数カウンタ値,リーチ乱数カウンタ値,大当り図柄
カウンタ値,ハズレ図柄カウンタ値を同じくRAM76
の所定領域に設定された保留球格納エリアの空き記憶エ
リアのうち最初のエリアに格納する(ステップS20
8)。保留球格納エリアの構造の一例を図13に示す。
図示するように、保留球格納エリアは、内部乱数カウン
タ値,リーチ乱数カウンタ値,大当り図柄カウンタ値,
ハズレ図柄カウンタ値を1つずつ格納可能な1つの実行
エリアと4つの保留エリアとから構成されている。
【0036】各カウンタ値の保留球格納エリアへの格納
処理を終了した後や、ステップS200で遊技球は始動
口42に入賞していないと判定されたとき、あるいはス
テップS202で保留球数Nが4未満と判定されなかっ
たときには、保留球数Nが値0より大きいか否かを判定
すると共に(ステップS210)、特別図柄表示装置4
0の第1分割画面領域40aで左,中,右の3個の図柄
L,M,Rを変動表示中であるか否か、あるいは、大当
り中であるか否かを判定する(ステップS211)。保
留球数Nが値0でなく、第1分割画面領域40aで変動
表示中でもなく、大当り中でもないときには、第1変動
許可フラグF1に値1をセットする(ステップS21
2)。
【0037】第1変動許可フラグF1に値1をセットす
るか、ステップS210で保留球数Nが値0であると判
定されたか、ステップS211で第1分割画面領域40
aで3個の図柄L,M,Rを変動表示中または大当り中
であると判定されたときには、保留球数Nが値2より大
きいか否かを判定すると共に(ステップS214)、特
別図柄表示装置40の第2分割画面領域40bで左,
中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示中であるか否
か、あるいは、大当り中であるか否かを判定する(ステ
ップS215)。保留球数Nが値2より大きくて、第2
分割画面領域40bで変動表示中でもなく大当り中でも
ないときには、第2変動許可フラグF2に値1をセット
して(ステップS216)、本ルーチンを終了する。な
お、保留球数Nが値2以下のときや第2分割画面領域4
0bで変動表示中であったり大当り中であるときには、
第2変動許可フラグF2のセットを行なわずに本ルーチ
ンを終了する。
【0038】変動開始処理では、図9に示すように、メ
イン制御装置70のCPU72は、まず、第1変動許可
フラグF1が値1であるか否かを判定する処理を実行す
る(ステップS220)。第1変動許可フラグF1が値
1のときには、保留球数Nが値1以上であると共に特別
図柄表示装置40の第1分割画面領域40aで左,中,
右の3個の図柄L,M,Rの変動表示は行なわれておら
ず、大当り中でもないと判断し、特別図柄変動保留ラン
プ41a〜41dを右側から順に1つ消灯すると共に
(ステップS221)、保留球数Nを値1だけデクリメ
ントし(ステップS222)、保留球格納エリアに格納
されたデータをシフトする処理を行なう(ステップS2
23)。このデータシフト処理は、図13に例示する保
留球格納エリアの4つの保留エリアに格納されているデ
ータを実行エリア側にワンブロックシフトさせる処理で
ある。即ち、保留エリアAのデータを実行エリアに、保
留エリアBのデータを保留エリアAに、保留エリアCの
データを保留エリアBに、保留エリアDのデータを保留
エリアCに移動させる処理である。
【0039】次に第1分割画面領域40aに左,中,右
の3個の図柄L,M,Rを変動表示させた後に変動表示
停止時の図柄を設定する停止図柄コマンドと第1分割画
面領域40aによる左,中,右の3個の図柄L,M,R
の変動パターンコマンドとからなる表示コマンドの決定
処理を行ない(ステップS224)、決定した表示コマ
ンドを入出力処理回路80を介して表示用制御装置90
に送信し(ステップS225)、第1変動許可フラグF
1に値0をセットする(ステップS226)。表示コマ
ンドを受信した表示用制御装置90は、表示コマンドの
うちの変動パターンコマンドに従って第1分割画面領域
40aの左,中,右の3個の図柄L,M,Rを変動表示
すると共に後述する確定コマンドを受信したときに停止
図柄コマンドに従って第1分割画面領域40aの左,
中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を停止する。
なお、ステップS224の表示コマンド決定処理は、図
14に例示するフローチャートを用いて行なわれる。
【0040】表示コマンド決定処理では、図14に示す
ようにメイン制御装置70のCPU72は、まず、保留
球格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カ
ウンタC1の値が大当りか否かを判定する(ステップS
300)。この大当り判定は、内部乱数カウンタC1の
値が大当りの値、例えば「7」か「322」のいずれか
であるか否かを判定することにより行なわれる。実施例
では、内部乱数カウンタC1は0〜629までを順にカ
ウントアップしているから、大当りの確率は1/315
となる。大当りと判定されると、保留球格納エリアの実
行エリアに格納されている大当り図柄カウンタC3の値
を停止図柄コマンドに設定し(ステップS310)、図
15に例示する大当り時変動パターンコマンド決定処理
を行なって(ステップS312)、本ルーチンを終了す
る。大当り時変動パターンコマンド決定処理では、RA
M76の所定領域に設定されたバッファに格納されてい
る変動パターンカウンタC4の値を調べ(ステップS3
40)、変動パターンカウンタC4が20未満のときに
はパターンBを変動パターンコマンドに設定し(ステッ
プS342)、変動パターンカウンタC4が20以上6
0未満のときにはパターンCを変動パターンコマンドに
設定し(ステップS344)、変動パターンカウンタC
4が60以上のときにはパターンDを変動パターンコマ
ンドに設定する(ステップS346)。各パターンにつ
いては後述する。
【0041】一方、ステップS300で大当りではない
と判定されると、保留球格納エリアの実行エリアに格納
されているリーチ乱数カウンタC2の値がリーチ当りか
否かを判定する(ステップS302)。このリーチ当り
判定は、リーチ乱数カウンタC2の値がリーチ当りの
値、例えば「7」であるか否かを判定することにより行
なわれる。実施例では、リーチ乱数カウンタC2は0〜
11までを順にカウントアップされるからリーチ当りの
確率は1/12となる。リーチ当りと判定されると、R
AM76の所定領域に設定されたハズレリーチ図柄バッ
ファに格納されているハズレ図柄カウンタCl,Cm,
Crの値を停止図柄コマンドに設定し(ステップS32
0)、図16に例示するハズレリーチ時変動パターンコ
マンド決定処理を行なって(ステップS322)、本ル
ーチンを終了する。ハズレリーチ時変動パターンコマン
ド決定処理では、大当り時変動パターン決定処理と同様
に、RAM76の所定領域に設定されたバッファに格納
されている変動パターンカウンタC4の値を調べ(ステ
ップS350)、変動パターンカウンタC4が50未満
のときにはパターンBを変動パターンコマンドに設定し
(ステップS352)、変動パターンカウンタC4が5
0以上90未満のときにはパターンCを変動パターンコ
マンドに設定し(ステップS354)、変動パターンカ
ウンタC4が90以上のときにはパターンDを変動パタ
ーンコマンドに設定する(ステップS356)。なお、
ステップS302でリーチ当りでないと判定されると、
保留球格納エリアの実行エリアに格納されているハズレ
図柄カウンタCl,Cm,Crの値を停止図柄コマンド
に設定し(ステップS330)、パターンAを変動パタ
ーンコマンドに設定して(ステップS332)、本ルー
チンを終了する。
【0042】実施例では各変動パターンは次のように設
定されている。パターンAは、特別図柄表示装置40の
第1分割画面領域40aや第2分割画面領域40bによ
る左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始
した後、7秒後に左図柄Lを停止し、8秒後に右図柄R
を停止し、9秒後に中図柄Mを停止するパターンとして
設定されている。パターンBは、特別図柄表示装置40
の第1分割画面領域40aや第2分割画面領域40bに
よる左,中,右の3個の図柄L,M,Rの変動表示を開
始した後、7秒後に左図柄Lを停止し、8秒後に右図柄
Rを停止したときに左図柄Lと右図柄Rとが一致すると
きに中図柄Mを低速度で7秒間変動表示させて停止する
いわゆるノーマルリーチのパターンとして設定されてい
る。パターンCは、パターンBの中図柄Mの停止タイミ
ングで中図柄Mの変動表示を停止することなく高速度で
更に5秒間変動表示した後に停止するいわゆるスーパー
リーチのパターンとして設定されている。パターンD
は、パターンCの中図柄Mの停止タイミングで中図柄M
の変動表示を停止することなく低速度で更に10秒間変
動表示した後に大当り図柄または大当り図柄の前後の図
柄で停止するいわゆるスペシャルリーチのパターンとし
て設定されている。なお、スーパーリーチやスペシャル
リーチでは、単に左,中,右の3個の図柄L,M,Rを
変動表示するだけでなく、所定のリーチ遊技が行なわれ
る。
【0043】実施例では、図15および図16を用いて
説明したように大当り時変動パターンコマンド決定処理
ではハズレリーチ時変動パターンコマンド決定処理に比
してパターンDが設定されやすくなっており、逆にハズ
レリーチ時変動パターンコマンド決定処理では大当り時
変動パターンコマンド決定処理に比してパターンBが設
定されやすくなっている。即ち、大当り時変動パターン
コマンド決定処理ではスペシャルリーチが設定されやす
く、ハズレリーチ時変動パターンコマンド決定処理では
ノーマルリーチが設定されやすくなっている。このよう
に設定することにより遊技性を高め興趣の向上を図って
いるのである。
【0044】図9の変動開始処理に戻って、特別図柄表
示装置40の第1分割画面領域40aにおける3個の図
柄L,M,Rの変動開始処理(ステップS220〜S2
26)を終えると、即ち、ステップS220で第1変動
許可フラグF1が値1と判定してステップS221〜S
226の処理を終了した後やステップS220で第1変
動許可フラグF1が値0と判定したときには、第2変動
許可フラグF2が値1であるか否かを判定するステップ
S230〜S236の特別図柄表示装置40の第2分割
画面領域40bにおける3個の図柄L,M,Rの変動開
始処理を実行する。この第2分割画面領域40bにおけ
る3個の図柄L,M,Rの変動開始処理は、第1分割画
面領域40aにおける3個の図柄L,M,Rの変動開始
処理(ステップS220〜S226)と同一の処理であ
る。重複する説明を避けるため、その詳細な説明につい
ては省略する。前述したように、第2変動許可フラグF
2は保留球数Nが値2より大きいときに値1にセットさ
れるから、保留球数Nが値2より大きいときに第2分割
画面領域40bにおける3個の図柄L,M,Rの変動表
示が開始されることになる。
【0045】変動停止処理では、図10に示すように、
メイン制御装置70のCPU72は、まず、特別図柄表
示装置40の第1分割画面領域40aで大当り中である
か否かを判定する(ステップS240)。ここで、大当
り中には、大当りの際に第1分割画面領域40aで表示
される特別遊技動画の表示最中と特別遊技動画の表示終
了の所定時間の最中とが含まれる。特別遊技動画の表示
終了後の所定時間は、例えばパチンコ機20の各状態を
整えるのに要する時間などとして設定される。大当り中
ではないと判定されると、第1分割画面領域40aに対
して設定された変動パターンにおける変動時間が終了し
ているか否かを判定する(ステップS241)。この処
理は、変動開始処理で説明したように各変動パターンは
パターン毎に変動時間が設定されているから、その時間
を経過したかを判定することにより行なわれる。変動時
間は終了と判定されたときには、変動表示の停止と確認
のために設定されている停止図柄を第1分割画面領域4
0aに対する確定コマンドとして表示用制御装置90に
送信する(ステップS242)。そして、大当りか否か
を判定して(ステップS243)、大当りのときには第
1分割画面領域40aに対する大当り実行コマンドを表
示用制御装置90や大入賞口駆動装置52などに送信す
る(ステップS244)。ここで、ステップS243の
大当りの判定は、変動開始処理におけるステップS22
4の表示コマンド決定処理(図14)で行なわれている
からその判定結果を用いるものとしてもよいし、保留球
格納エリアの実行エリアに格納されている内部乱数カウ
ンタC1の値を用いて判定するものとしてもよい。
【0046】こうしたステップS240〜S244の第
1分割画面領域40aにおける3個の図柄L,M,Rの
変動停止処理を終了すると、即ち、ステップS243で
大当りと判定されて第1分割画面領域40aに対する大
当り実行コマンドを表示用制御装置90に送信した後
や、ステップS243で大当り判定で大当りでないと判
定されたとき、ステップS241で変動時間が終了して
いないと判定されたとき、ステップS240で大当り中
と判定されたときには、第2分割画面領域40bにおけ
る3個の図柄L,M,Rの変動停止処理(ステップS2
45〜S249)を実行して、本ルーチンを終了する。
この第2分割画面領域40bにおける3個の図柄L,
M,Rの変動停止処理は第1分割画面領域40aにおけ
る3個の図柄L,M,Rの変動停止処理と同一である。
重複した説明を避けるため、その詳細な説明については
省略する。
【0047】以上説明した実施例のパチンコ機20で
は、特別図柄表示装置40の画面を上下に2分割した第
1分割画面領域40aと第2分割画面領域40bとで異
なる始動口42への入賞に対して独立に3個の図柄L,
M,Rを変動表示するから、特別図柄表示装置40の全
画面を用いて順番に3個の図柄L,M,Rを変動表示す
るものに比して、保留球数Nの処理を迅速に行なうこと
ができる。したがって、保留球数Nが最大数の4個を超
えたときに無効とされる始動口42への入賞を少なくす
ることができ、遊技者に対して損失感を与えないように
することができると共に遊技者に対する3個の図柄L,
M,Rの変動の機会、即ち3個の図柄L,M,Rの変動
に伴って想起される期待感の機会をより多く確保するこ
とができる。この結果、興趣の向上を図ることができ
る。
【0048】実施例のパチンコ機20では、始動口42
への入賞に対する保留球数Nの最大数を4個としたが、
最大数は如何なる値であっても構わない。また、実施例
のパチンコ機20では、保留球数Nが2個より多いとき
に特別図柄表示装置40による第2分割画面領域40b
で3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始するものとし
たが、保留球数Nが1個以上の如何なる値以上のときに
3個の図柄L,M,Rの変動表示を開始するものとして
もよいし、第1分割画面領域40aにおける3個の図柄
L,M,Rの変動表示の開始と第2分割画面領域40b
における3個の図柄L,M,Rの変動表示の開始を交互
に行なうものとしてもよい。
【0049】実施例のパチンコ機20では、特別図柄表
示装置40の全画面を上下に2分割した第1分割画面領
域40aと第2分割画面領域40bとで異なる始動口4
2への入賞に対して独立に3個の図柄L,M,Rを変動
表示するものとしたが、特別図柄表示装置40の全画面
を上下に3分割以上に分割し、各分割画面領域で異なる
始動口42への入賞に対して独立に3個の図柄L,M,
Rを変動表示するものとしてもよいし、特別図柄表示装
置40の全画面を左右に2分割あるいは3分割以上し
て、各分割画面領域で異なる始動口42への入賞に対し
て独立に3個の図柄L,M,Rを変動表示するものとし
てもよい。
【0050】実施例のパチンコ機20では、第2分割画
面領域40bで3個の図柄L,M,Rを変動表示してい
ないときには、第2分割画面領域40bで第1分割画面
領域40aのキャラクタの説明や遊技の説明,パチンコ
機メーカーや店舗の広告などの情報を表示するものとし
たが、何も表示しないものとしてもよい。
【0051】実施例のパチンコ機20では、保留球数N
が2個以下のときには、第2分割画面領域40bで第1
分割画面領域40aのキャラクタの説明や遊技の説明,
パチンコ機メーカーや店舗の広告などの情報を表示する
ものとしたが、特別図柄表示装置40の全画面を第1分
割画面領域40aとして、3個の図柄L,M,Rを特別
図柄表示装置40の全画面で変動表示するものとしても
よい。
【0052】実施例では、特別図柄表示装置の全画面を
複数に分割し、各分割画面領域で異なる変動開始条件の
成立に対して独立に図柄の変動表示を行なう本発明の発
明の形態の一つとしてパチンコ機を例にとって説明した
が、本発明が適用可能な遊技機はパチンコ機に限定され
るものではなく、遊技球の入賞に伴って当否判定を行な
う全て遊技機、例えばスロットマシンやパチンコ機とス
ロットマシンとを融合させた遊技機などにも適用するこ
とができるのは勿論である。このスロットマシンの基本
構成としては、「遊技状態に応じてその遊技状態を識別
させるための複数の図柄からなる図柄列を変動表示した
後に図柄を確定表示する表示手段を備え、始動用操作手
段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が
開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因してあるいは所定時間経過することにより図
柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄
であることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状
態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備える遊技
機」を挙げることができる。この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。こうしたスロ
ットマシンにおいて、少なくとも多数個の遊技媒体例え
ばコイン、メダル等を取得できる遊技者に有利な状態で
ある特別遊技状態(大当り状態)と遊技媒体を消費する
遊技者に不利な状態である通常遊技状態とが存在するも
のとすることもできる。また、パチンコ機とスロットマ
シンとを融合させた遊技機の基本構成としては、遊技状
態に応じてその遊技状態を識別させるための複数の図柄
からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する
表示手段を備え、始動用操作手投(例えば操作レバー)
の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手
段(例えばストップボタン)の操作に起因してあるいは
所定時間経過することにより図柄の変動が停止され、そ
の停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件と
して遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技
状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用す
ると共に図柄の変動開始に際しては所定数の遊技球を必
要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が
払い出されるよう構成されてなる遊技機を挙げることが
できる。こうした遊技機には、少なくとも多数個の遊技
球を取得できる遊技者に有利な状態である特別遊技状態
(大当り状態)と、遊技球を消費する遊技者に不利な状
態である通常遊技状態とが存在するものとすることもで
きる。
【0053】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ機20を正
面から見た外観図である。
【図2】 実施例のパチンコ機20の遊技盤30の構成
の概略を示す構成図である。
【図3】 実施例のパチンコ機20の電気的接続を例示
するブロック図である。
【図4】 特別図柄表示装置40に表示される表示図の
一例を示す説明図である。
【図5】 第1分割画面領域40aや第2分割画面領域
40bに表示される表示図の一例を示す説明図である。
【図6】 第1分割画面領域40aや第2分割画面領域
40bに表示される特別遊技動画の一例を示す説明図で
ある。
【図7】 メイン制御装置70により実行されるメイン
ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図8】 メイン制御装置70により実行される始動入
賞処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】 メイン制御装置70により実行される変動開
始処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】 メイン制御装置70により実行される変動
停止処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】 メイン制御装置70により実行されるカウ
ンタ更新処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】 メイン制御装置70により実行されるハズ
レ図柄カウンタ更新処理の一例を示すフローチャートで
ある。
【図13】 保留球格納エリアの一例を示す説明図であ
る。
【図14】 メイン制御装置70により実行される表示
コマンド決定処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】 メイン制御装置70により実行される大当
り時変動パターンコマンド決定処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図16】 メイン制御装置70により実行されるハズ
レリーチ時変動パターンコマンド決定処理の一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
20 パチンコ機、22 前面枠、24 上受け皿、2
6 下受け皿、28発射ツマミ、30 遊技盤、32
普通図柄表示装置、32a,32b 「○」および
「×」の図柄、33a〜33d 普通図柄変動保留ラン
プ、34a,34b 普通図柄表示装置作動ゲート、3
6a,36b 普通図柄始動スイッチ、40 特別図柄
表示装置、40a 第1分割画面領域、40b 第2分
割画面領域、41a〜41d 特別図柄変動保留ラン
プ、42 始動口、44 特別図柄始動スイッチ、46
普通電動役物、50 大入賞口、52 大入賞口駆動
装置、54 10カウントスイッチ、56 Vゾーン、
58 Vカウントスイッチ、60a〜60d 普通入賞
口、62 レール、64a,64b ランプ風車、66
a,66b 風車、68 68a〜68h インジケー
タ、69 アウト口、70 メイン制御装置、72 C
PU、73 電源回路、74 ROM、76 RAM、
78 クロック回路、80 入出力処理回路、82 バ
ス、84 音声用制御装置、86 スピーカ、88 他
の入力装置、89 他の出力装置、90表示制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄の変動表示が可能な図柄変動表示手
    段と、始動条件の成立に基づいて前記図柄変動表示手段
    による図柄の変動表示の開始を指示する変動開始指示手
    段と、前記変動開始指示手段による図柄の変動開始の指
    示の際に所定の当り確率をもって当りか否かの当否判定
    を行なう当否判定手段と、を備える遊技機であって、 前記図柄変動表示手段は、画面領域を複数に分割してな
    る複数の分割画面領域で複数の図柄の変動表示が可能な
    手段であり、 前記変動開始指示手段は、前記複数の分割画面領域にお
    ける図柄の変動表示の開始を分割画面領域毎に指示する
    手段である遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遊技機であって、 前記図柄変動表示手段は、画面領域を上下に2分割して
    なる第1および第2の2つの分割画面領域で2つの図柄
    の変動表示が可能な手段である遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の遊技機であっ
    て、 前記変動開始指示手段は、前記第1の分割画面領域で図
    柄を変動表示している最中に始動条件が所定回成立した
    とき、前記第2の分割画面領域における図柄の変動表示
    の開始を指示する手段である遊技機。
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