JP2003180115A - コンパクトトラクタの操縦部 - Google Patents
コンパクトトラクタの操縦部Info
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- JP2003180115A JP2003180115A JP2001389365A JP2001389365A JP2003180115A JP 2003180115 A JP2003180115 A JP 2003180115A JP 2001389365 A JP2001389365 A JP 2001389365A JP 2001389365 A JP2001389365 A JP 2001389365A JP 2003180115 A JP2003180115 A JP 2003180115A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 操作性を向上することができる上に、省スペ
ース配置によるコンパクト化が可能となるコンパクトト
ラクタの操縦部を提供する。 【解決手段】 コンパクトトラクタの操縦部は、左後輪
フェンダ部7aに2本のレバーガイド11、12を平行
し、内側のレバーガイド11には、PTOクラッチレバ
ー13を、外側のレバーガイド12には、前半部にミッ
ドPTOセレクトレバー14、後半部にリヤPTOセレ
クトレバー15を配置する。同様に、右後輪フェンダ部
7bの内側のレバーガイド41には、メイン昇降レバー
43を配置し、外側前半部のレバーガイド42aには四
輪駆動レバー44、後半部のレバーガイド42bには副
変速レバー45を配置する。
ース配置によるコンパクト化が可能となるコンパクトト
ラクタの操縦部を提供する。 【解決手段】 コンパクトトラクタの操縦部は、左後輪
フェンダ部7aに2本のレバーガイド11、12を平行
し、内側のレバーガイド11には、PTOクラッチレバ
ー13を、外側のレバーガイド12には、前半部にミッ
ドPTOセレクトレバー14、後半部にリヤPTOセレ
クトレバー15を配置する。同様に、右後輪フェンダ部
7bの内側のレバーガイド41には、メイン昇降レバー
43を配置し、外側前半部のレバーガイド42aには四
輪駆動レバー44、後半部のレバーガイド42bには副
変速レバー45を配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトトラク
タの操縦部に関し、特に、操作性を向上することができ
る上に、省スペース配置によるコンパクト化が可能とな
るコンパクトトラクタの操縦部に関する。
タの操縦部に関し、特に、操作性を向上することができ
る上に、省スペース配置によるコンパクト化が可能とな
るコンパクトトラクタの操縦部に関する。
【0002】
【従来の技術】ミッドPTO軸とリヤPTO軸とを伝動
機に設けたコンパクトトラクタが知られている。このコ
ンパクトトラクタの操縦部には、ミッドPTO軸とリヤ
PTO軸とをそれぞれ稼動制御するためにミッドPTO
セレクトレバーとリヤPTOセレクトレバーとを備え、
これらミッドPTOセレクトレバーとリヤPTOセレク
トレバーをオペレータシートの側方位置に配置する。ま
た、伝動機のHST入力軸から分けたPTO系動力を伝
動制御するためのPTOクラッチレバーを備えるほか、
四輪駆動部を稼動制御するために四輪駆動レバーと車速
域を切り替えるための副変速部の副変速レバーとをオペ
レータシートの側方に配置したものがある。
機に設けたコンパクトトラクタが知られている。このコ
ンパクトトラクタの操縦部には、ミッドPTO軸とリヤ
PTO軸とをそれぞれ稼動制御するためにミッドPTO
セレクトレバーとリヤPTOセレクトレバーとを備え、
これらミッドPTOセレクトレバーとリヤPTOセレク
トレバーをオペレータシートの側方位置に配置する。ま
た、伝動機のHST入力軸から分けたPTO系動力を伝
動制御するためのPTOクラッチレバーを備えるほか、
四輪駆動部を稼動制御するために四輪駆動レバーと車速
域を切り替えるための副変速部の副変速レバーとをオペ
レータシートの側方に配置したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ンパクトトラクタは、多くの操作レバーが狭い操縦部に
配置されていることから、コンパクトに構成された操縦
部の煩雑化による操作性の低下を招き、誤操作の原因と
なるおそれもあった。
ンパクトトラクタは、多くの操作レバーが狭い操縦部に
配置されていることから、コンパクトに構成された操縦
部の煩雑化による操作性の低下を招き、誤操作の原因と
なるおそれもあった。
【0004】本発明の目的は、操作性を向上することが
できる上に、省スペース配置によるコンパクト化が可能
となるコンパクトトラクタの操縦部を提供することにあ
る。
できる上に、省スペース配置によるコンパクト化が可能
となるコンパクトトラクタの操縦部を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、左右の後輪の間に位置する
伝動機の上方に設けられたオペレータシートと、上記伝
動機に設けたミッドPTO軸を稼動制御するために傾動
操作可能なミッドPTOセレクトレバーと、同伝動機に
設けたリヤPTO軸を稼動制御するために傾動操作可能
なリヤPTOセレクトレバーとを備え、これらミッドP
TOセレクトレバーおよびリヤPTOセレクトレバーを
オペレータシートの側方に配置したコンパクトトラクタ
の操縦部において、上記ミッドPTOセレクトレバーの
後方にリヤPTOセレクトレバーを配置し、これらミッ
ドPTOセレクトレバーおよびリヤPTOセレクトレバ
ーそれぞれの傾動動作をガイドするレバーガイドを平面
視で一直線上に形成することによりコンパクトトラクタ
の操縦部を構成したものである。
に、請求項1に係る発明は、左右の後輪の間に位置する
伝動機の上方に設けられたオペレータシートと、上記伝
動機に設けたミッドPTO軸を稼動制御するために傾動
操作可能なミッドPTOセレクトレバーと、同伝動機に
設けたリヤPTO軸を稼動制御するために傾動操作可能
なリヤPTOセレクトレバーとを備え、これらミッドP
TOセレクトレバーおよびリヤPTOセレクトレバーを
オペレータシートの側方に配置したコンパクトトラクタ
の操縦部において、上記ミッドPTOセレクトレバーの
後方にリヤPTOセレクトレバーを配置し、これらミッ
ドPTOセレクトレバーおよびリヤPTOセレクトレバ
ーそれぞれの傾動動作をガイドするレバーガイドを平面
視で一直線上に形成することによりコンパクトトラクタ
の操縦部を構成したものである。
【0006】上記構成のコンパクトトラクタの操縦部
は、明確な対応関係の下で前後に一直線上に個々に配置
されたミッドPTOセレクトレバーとリヤPTOセレク
トレバーにより、それぞれのPTO軸の入切が個別に制
御される。
は、明確な対応関係の下で前後に一直線上に個々に配置
されたミッドPTOセレクトレバーとリヤPTOセレク
トレバーにより、それぞれのPTO軸の入切が個別に制
御される。
【0007】請求項2に係る発明は、前記伝動機にミッ
ドPTO軸とリヤPTO軸への伝動制御をするためのP
TOクラッチレバーを設け、このPTOクラッチレバー
をミッドPTO軸よりオペレータシート寄りに配置し、
かつ、その傾動動作をガイドするレバーガイドを平面視
で前記レバーガイドと平行して形成することによりコン
パクトトラクタの操縦部を構成したものである。
ドPTO軸とリヤPTO軸への伝動制御をするためのP
TOクラッチレバーを設け、このPTOクラッチレバー
をミッドPTO軸よりオペレータシート寄りに配置し、
かつ、その傾動動作をガイドするレバーガイドを平面視
で前記レバーガイドと平行して形成することによりコン
パクトトラクタの操縦部を構成したものである。
【0008】上記構成のコンパクトトラクタの操縦部
は、操作性を向上するべく、PTO系の操作レバーが操
作方向を同一に配置構成される。
は、操作性を向上するべく、PTO系の操作レバーが操
作方向を同一に配置構成される。
【0009】請求項3に係る発明は、左右の後輪の間に
位置する伝動機の上方に設けられたオペレータシート
と、上記伝動機に設けた四輪駆動部を稼動制御するため
に傾動操作可能な四輪駆動レバーと、同伝動機に設けた
副変速部の車速域を切り替えるために傾動操作可能な副
変速レバーと、同伝動機に設けた昇降アームの昇降制御
をするために傾動操作可能なメイン昇降レバーとを備
え、これら四輪駆動レバー、副変速レバーおよびメイン
昇降レバーをオペレータシートの側方に配置したコンパ
クトトラクタの操縦部において、上記四輪駆動レバーの
後方に副変速レバーを配置し、これら四輪駆動レバーお
よび副変速レバーそれぞれの傾動動作をガイドするレバ
ーガイドを平面視で一直線上に形成し、かつ、四輪駆動
レバーよりオペレータシート寄りにメイン昇降レバーを
配置し、このメイン昇降レバーの傾動動作をガイドする
レバーガイドを前記レバーガイドと平行して形成するこ
とによりコンパクトトラクタの操縦部を構成したもので
ある。
位置する伝動機の上方に設けられたオペレータシート
と、上記伝動機に設けた四輪駆動部を稼動制御するため
に傾動操作可能な四輪駆動レバーと、同伝動機に設けた
副変速部の車速域を切り替えるために傾動操作可能な副
変速レバーと、同伝動機に設けた昇降アームの昇降制御
をするために傾動操作可能なメイン昇降レバーとを備
え、これら四輪駆動レバー、副変速レバーおよびメイン
昇降レバーをオペレータシートの側方に配置したコンパ
クトトラクタの操縦部において、上記四輪駆動レバーの
後方に副変速レバーを配置し、これら四輪駆動レバーお
よび副変速レバーそれぞれの傾動動作をガイドするレバ
ーガイドを平面視で一直線上に形成し、かつ、四輪駆動
レバーよりオペレータシート寄りにメイン昇降レバーを
配置し、このメイン昇降レバーの傾動動作をガイドする
レバーガイドを前記レバーガイドと平行して形成するこ
とによりコンパクトトラクタの操縦部を構成したもので
ある。
【0010】上記構成のコンパクトトラクタの操縦部
は、操作性を向上するべく、走行系をまとめて四輪駆動
レバー、副変速レバーが一直線上に配置されて構成され
る。
は、操作性を向上するべく、走行系をまとめて四輪駆動
レバー、副変速レバーが一直線上に配置されて構成され
る。
【0011】
【発明の効果】本発明のコンパクトトラクタの操縦部は
以下の効果を奏する。上記構成のコンパクトトラクタの
操縦部は、前後位置に配置されたミッドPTOセレクト
レバーとリヤPTOセレクトレバーにより、配置対応す
るそれぞれのPTO軸を混同することなくその入切が個
別に制御される。また、両レバーが一直線上で前後に配
置されていることから、省スペース配置が可能となる上
に、他のレバーとの混同を回避して誤操作を防止するこ
とができる。PTOクラッチレバーをミッドPTO軸等
と平行動作するように構成した場合は、PTO関係の操
作レバーの操作方向が同一であることから、操作性を向
上することができる上に、コンパクトトラクタの操縦部
の省スペース化が可能となる。
以下の効果を奏する。上記構成のコンパクトトラクタの
操縦部は、前後位置に配置されたミッドPTOセレクト
レバーとリヤPTOセレクトレバーにより、配置対応す
るそれぞれのPTO軸を混同することなくその入切が個
別に制御される。また、両レバーが一直線上で前後に配
置されていることから、省スペース配置が可能となる上
に、他のレバーとの混同を回避して誤操作を防止するこ
とができる。PTOクラッチレバーをミッドPTO軸等
と平行動作するように構成した場合は、PTO関係の操
作レバーの操作方向が同一であることから、操作性を向
上することができる上に、コンパクトトラクタの操縦部
の省スペース化が可能となる。
【0012】四輪駆動レバーと副変速レバーを前後に一
直線上に、かつ、メイン昇降レバーを平行動作するよう
に構成した場合は、四輪駆動レバー、副変速レバーが一
直線上に配置され、かつ、メイン昇降レバーを含めて操
作方向が同一であることから、操作性を向上することが
できる上に、省スペース配置によるコンパクトトラクタ
の操縦部のコンパクト化が可能となる。
直線上に、かつ、メイン昇降レバーを平行動作するよう
に構成した場合は、四輪駆動レバー、副変速レバーが一
直線上に配置され、かつ、メイン昇降レバーを含めて操
作方向が同一であることから、操作性を向上することが
できる上に、省スペース配置によるコンパクトトラクタ
の操縦部のコンパクト化が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】上記技術思想に基づき具体的に構
成された実施の形態について以下に図面を参照しつつコ
ンパクトトラクタの操縦部について説明する。
成された実施の形態について以下に図面を参照しつつコ
ンパクトトラクタの操縦部について説明する。
【0014】本発明に係る操縦部を配置構成したコンパ
クトトラクタの側面図を図1に、また平面図を図2に示
す。図1および図2において、コンパクトトラクタ1
は、前輪2、2を操舵する操舵ホイール3を機体中央
に、また、左右の後輪4、4間に配置した伝動機5の上
方にオペレータシート6を配置し、伝動機5と連結する
各種操作レバーをオペレータシート6の近傍すなわち左
右の後輪フェンダ部7a、7bに配置して操縦部を構成
する。伝動機5には、走行系の操作レバーの他に、機体
下部のモア8a等を駆動するミッドPTO軸8、後方出
力するリヤPTO軸9、昇降アーム10、10等の作業
機用出力部、およびその稼動操作のための操作レバーを
備える。操縦部においてこれらのレバー操作により、走
行操作の他、それぞれ連結した作業機を必要に応じて操
作することができる。
クトトラクタの側面図を図1に、また平面図を図2に示
す。図1および図2において、コンパクトトラクタ1
は、前輪2、2を操舵する操舵ホイール3を機体中央
に、また、左右の後輪4、4間に配置した伝動機5の上
方にオペレータシート6を配置し、伝動機5と連結する
各種操作レバーをオペレータシート6の近傍すなわち左
右の後輪フェンダ部7a、7bに配置して操縦部を構成
する。伝動機5には、走行系の操作レバーの他に、機体
下部のモア8a等を駆動するミッドPTO軸8、後方出
力するリヤPTO軸9、昇降アーム10、10等の作業
機用出力部、およびその稼動操作のための操作レバーを
備える。操縦部においてこれらのレバー操作により、走
行操作の他、それぞれ連結した作業機を必要に応じて操
作することができる。
【0015】つぎに、左後輪フェンダ部のレバー配置に
ついて説明する。左後輪フェンダ部のレバーガイドの平
面図を図3に、操作レバーを含む図3のA矢視図を図4
に示す。図3および図4において、左後輪フェンダ部7
aに機体の前後方向に伸びる2本のレバーガイド11、
12を平行して形成する。内側のレバーガイド11に
は、ミッドPTO軸8とリヤPTO軸9のPTO動力を
油路を介して断接するPTOクラッチレバー13を配置
する。PTOクラッチレバー13は油路切換弁であっ
て、レバーガイド11の前端側を接続位置13aとして
支軸16を中心とする所定の傾動範囲に構成する。外側
のレバーガイド12には、前半部にミッドPTOセレク
トレバー14、後半部にリヤPTOセレクトレバー15
を配置する。前半部のミッドPTOセレクトレバー14
は、レバーガイド12の中間部を入位置14aとし、ま
た、後半部のリヤPTOセレクトレバー15は、レバー
ガイド12の後端側を入位置15aとし、両方ともに支
軸17を中心とする所定の傾動範囲にそれぞれ構成す
る。また、図例では前記の構成としたが、外側のレバー
ガイド12の前半部に設けるミッドPTOセレクトレバ
ー14の入・切位置および後半部に設けるリヤPTOセ
レクトレバー15の入・切位置を、共に、前側を入位置
とし、後側を切位置と逆にすると、PTOクラッチレバ
ー13とミッド,リヤのPTOセレクトレバー14,1
5の「入・切」操作方向が共に同方向となって、さらに
操作性が向上する。
ついて説明する。左後輪フェンダ部のレバーガイドの平
面図を図3に、操作レバーを含む図3のA矢視図を図4
に示す。図3および図4において、左後輪フェンダ部7
aに機体の前後方向に伸びる2本のレバーガイド11、
12を平行して形成する。内側のレバーガイド11に
は、ミッドPTO軸8とリヤPTO軸9のPTO動力を
油路を介して断接するPTOクラッチレバー13を配置
する。PTOクラッチレバー13は油路切換弁であっ
て、レバーガイド11の前端側を接続位置13aとして
支軸16を中心とする所定の傾動範囲に構成する。外側
のレバーガイド12には、前半部にミッドPTOセレク
トレバー14、後半部にリヤPTOセレクトレバー15
を配置する。前半部のミッドPTOセレクトレバー14
は、レバーガイド12の中間部を入位置14aとし、ま
た、後半部のリヤPTOセレクトレバー15は、レバー
ガイド12の後端側を入位置15aとし、両方ともに支
軸17を中心とする所定の傾動範囲にそれぞれ構成す
る。また、図例では前記の構成としたが、外側のレバー
ガイド12の前半部に設けるミッドPTOセレクトレバ
ー14の入・切位置および後半部に設けるリヤPTOセ
レクトレバー15の入・切位置を、共に、前側を入位置
とし、後側を切位置と逆にすると、PTOクラッチレバ
ー13とミッド,リヤのPTOセレクトレバー14,1
5の「入・切」操作方向が共に同方向となって、さらに
操作性が向上する。
【0016】このようにPTO系の操作レバー13、1
4、15を構成することにより、それぞれのPTO軸
8、9の入切が対応するミッドPTOセレクトレバー1
4およびリヤPTOセレクトレバー15により、個別に
制御することができる。また、両PTOセレクトレバー
14、15が一直線上で前後に配置されていることか
ら、省スペース配置が可能となる上に、他のレバーとの
混同を回避して誤操作を防止することができる。また、
PTOクラッチレバー13を含むPTO系の操作レバー
が操作方向線を揃えて配置されていることから、操作性
を向上することができる上に、コンパクトトラクタの操
縦部の省スペース化が可能となる。
4、15を構成することにより、それぞれのPTO軸
8、9の入切が対応するミッドPTOセレクトレバー1
4およびリヤPTOセレクトレバー15により、個別に
制御することができる。また、両PTOセレクトレバー
14、15が一直線上で前後に配置されていることか
ら、省スペース配置が可能となる上に、他のレバーとの
混同を回避して誤操作を防止することができる。また、
PTOクラッチレバー13を含むPTO系の操作レバー
が操作方向線を揃えて配置されていることから、操作性
を向上することができる上に、コンパクトトラクタの操
縦部の省スペース化が可能となる。
【0017】つぎに、PTO系操作レバーの連動構成に
ついて説明する。PTO系操作レバーの連動構成例の側
面図を図5に、また、PTOクラッチレバーの詳細構成
図を図6に示す。図5において、ミッドPTOセレクト
レバー14およびリヤPTOセレクトレバー15は、そ
の傾動範囲の前端を接続位置14a、15aとし、PT
Oクラッチレバー13を含め、すべての操作方向を揃え
るようにしてPTO系の操作レバー13、14、15を
上記同様に配置する。PTOクラッチレバー13の基部
にはアーム20を形成し、このアーム20からミッドP
TOセレクトレバー14との間に連結部材21を設ける
とともに、アーム20からリヤPTOセレクトレバー1
5との間に連結部材22を設ける。また、図6におい
て、PTOクラッチレバー13は、傾動範囲の両端にお
ける切位置13bおよび入位置13aで安定保持され、
その中間部で支点越えするようにスプリング23を架設
する。
ついて説明する。PTO系操作レバーの連動構成例の側
面図を図5に、また、PTOクラッチレバーの詳細構成
図を図6に示す。図5において、ミッドPTOセレクト
レバー14およびリヤPTOセレクトレバー15は、そ
の傾動範囲の前端を接続位置14a、15aとし、PT
Oクラッチレバー13を含め、すべての操作方向を揃え
るようにしてPTO系の操作レバー13、14、15を
上記同様に配置する。PTOクラッチレバー13の基部
にはアーム20を形成し、このアーム20からミッドP
TOセレクトレバー14との間に連結部材21を設ける
とともに、アーム20からリヤPTOセレクトレバー1
5との間に連結部材22を設ける。また、図6におい
て、PTOクラッチレバー13は、傾動範囲の両端にお
ける切位置13bおよび入位置13aで安定保持され、
その中間部で支点越えするようにスプリング23を架設
する。
【0018】上記のように構成されたPTOクラッチレ
バー13は、ミッドPTOセレクトレバー14またはリ
ヤPTOセレクトレバー15のいずれか一方の傾動操作
により、対応する連結部材21、22を介して押し付け
られる。支点越えする位置まで押し付けられると、操作
中のミッドPTOセレクトレバー14またはリヤPTO
セレクトレバー15を伴って切位置13bにみずから移
動する。すなわち、ミッドPTOセレクトレバー14お
よびリヤPTOセレクトレバー15のいずれか一方の切
操作により、伝動機5のHST入力軸からPTO系動力
を分けるPTOクラッチが必ず切断される。したがっ
て、その後ミッドPTOセレクトレバー14またはリヤ
PTOセレクトレバー15の入操作を続けて行った場合
等の、PTO軸8、9のセレクトギヤの保護と確実な噛
合を図りつつ油圧クラッチの過大な負荷を回避すること
ができる。
バー13は、ミッドPTOセレクトレバー14またはリ
ヤPTOセレクトレバー15のいずれか一方の傾動操作
により、対応する連結部材21、22を介して押し付け
られる。支点越えする位置まで押し付けられると、操作
中のミッドPTOセレクトレバー14またはリヤPTO
セレクトレバー15を伴って切位置13bにみずから移
動する。すなわち、ミッドPTOセレクトレバー14お
よびリヤPTOセレクトレバー15のいずれか一方の切
操作により、伝動機5のHST入力軸からPTO系動力
を分けるPTOクラッチが必ず切断される。したがっ
て、その後ミッドPTOセレクトレバー14またはリヤ
PTOセレクトレバー15の入操作を続けて行った場合
等の、PTO軸8、9のセレクトギヤの保護と確実な噛
合を図りつつ油圧クラッチの過大な負荷を回避すること
ができる。
【0019】つぎに、PTO系操作レバーの別の連動構
成について説明する。PTO系操作レバーの別の連動構
成例の側面図を図7に示す。図7において、ミッドPT
Oセレクトレバー14およびリヤPTOセレクトレバー
15は、PTOクラッチレバー13を含め、すべての操
作方向を揃えるようにしてPTO系の操作レバー13、
14、15を上記同様に配置する。PTOクラッチレバ
ー13の中段位置30からミッドPTOセレクトレバー
14の先端部33との間に長穴31aで連結する連結部
材31を設ける。同様に、PTOクラッチレバー13の
中段位置30からリヤPTOセレクトレバー15の先端
部34との間に長穴32aで連結する連結部材32を設
ける。連結部材31は、PTOクラッチレバー13を
「入」(13aの位置)のままミッドPTOセレクトレ
バー14の切操作を行ったときに、ミッドPTO軸8の
セレクトギヤの噛合が抜ける前にPTOクラッチが
「切」となるように形状寸法を定める。同様に、連結部
材32は、PTOクラッチレバー13を「入」(13a
の位置)のままリヤPTOセレクトレバー15の切操作
を行ったときに、リヤPTO軸9のセレクトギヤの噛合
が抜ける前にPTOクラッチが「切」となるように形状
寸法を定める。
成について説明する。PTO系操作レバーの別の連動構
成例の側面図を図7に示す。図7において、ミッドPT
Oセレクトレバー14およびリヤPTOセレクトレバー
15は、PTOクラッチレバー13を含め、すべての操
作方向を揃えるようにしてPTO系の操作レバー13、
14、15を上記同様に配置する。PTOクラッチレバ
ー13の中段位置30からミッドPTOセレクトレバー
14の先端部33との間に長穴31aで連結する連結部
材31を設ける。同様に、PTOクラッチレバー13の
中段位置30からリヤPTOセレクトレバー15の先端
部34との間に長穴32aで連結する連結部材32を設
ける。連結部材31は、PTOクラッチレバー13を
「入」(13aの位置)のままミッドPTOセレクトレ
バー14の切操作を行ったときに、ミッドPTO軸8の
セレクトギヤの噛合が抜ける前にPTOクラッチが
「切」となるように形状寸法を定める。同様に、連結部
材32は、PTOクラッチレバー13を「入」(13a
の位置)のままリヤPTOセレクトレバー15の切操作
を行ったときに、リヤPTO軸9のセレクトギヤの噛合
が抜ける前にPTOクラッチが「切」となるように形状
寸法を定める。
【0020】上記のように構成されたPTOクラッチレ
バー13は、ミッドPTOセレクトレバー14またはリ
ヤPTOセレクトレバー15のいずれか一方の傾動操作
により、対応する連結部材31、32を介して切動作が
行われ、かつ、PTOクラッチ遮断が先行される。した
がって、連結部材31、32により、PTOクラッチレ
バー13と、PTOセレクトレバー14、15の切動作
に必要な手順が確保されることにより、油圧クラッチの
過大な負荷を回避して磨耗を防止するとともに、ギヤの
保護を図ることができる。
バー13は、ミッドPTOセレクトレバー14またはリ
ヤPTOセレクトレバー15のいずれか一方の傾動操作
により、対応する連結部材31、32を介して切動作が
行われ、かつ、PTOクラッチ遮断が先行される。した
がって、連結部材31、32により、PTOクラッチレ
バー13と、PTOセレクトレバー14、15の切動作
に必要な手順が確保されることにより、油圧クラッチの
過大な負荷を回避して磨耗を防止するとともに、ギヤの
保護を図ることができる。
【0021】つぎに、右後輪フェンダ部のレバー配置に
ついて説明する。右後輪フェンダ部のレバーガイドの平
面図を図8に、操作レバーを含む図8のB矢視図を図9
に示す。図8および図9において、右後輪フェンダ部7
bに機体の前後方向に伸びる2本のレバーガイド41、
42aを平行し、このレバーガイド42aの後方にさら
にレバーガイド42bを一直線上に形成する。内側のレ
バーガイド41にはメイン昇降レバー43を配置する。
メイン昇降レバー43は、レバーガイド41の中間部位
を中立位置とし、後端側を上昇位置43a、前端側を下
降位置43bとして支軸46を中心とする所定の傾動範
囲に構成する。この傾動操作に伴い昇降アーム10を上
下操作する。外側前半部のレバーガイド42aに四輪駆
動レバー44、後半部のレバーガイド42bに副変速レ
バー45を配置する。四輪駆動レバー44は、レバーガ
イド42aの前端側を入位置44aとして前輪2を駆動
し、後輪側を切位置44bとして前輪2を遊転として支
軸47を中心とする所定の傾動範囲に構成している。ま
た、副変速レバー45は、レバーガイド42bの後端側
を高速位置45a、前端側を低速位置45b、これら高
速位置45aと低速位置45bの間を中立位置として支
軸48を中心とする所定の傾動範囲にそれぞれ構成す
る。
ついて説明する。右後輪フェンダ部のレバーガイドの平
面図を図8に、操作レバーを含む図8のB矢視図を図9
に示す。図8および図9において、右後輪フェンダ部7
bに機体の前後方向に伸びる2本のレバーガイド41、
42aを平行し、このレバーガイド42aの後方にさら
にレバーガイド42bを一直線上に形成する。内側のレ
バーガイド41にはメイン昇降レバー43を配置する。
メイン昇降レバー43は、レバーガイド41の中間部位
を中立位置とし、後端側を上昇位置43a、前端側を下
降位置43bとして支軸46を中心とする所定の傾動範
囲に構成する。この傾動操作に伴い昇降アーム10を上
下操作する。外側前半部のレバーガイド42aに四輪駆
動レバー44、後半部のレバーガイド42bに副変速レ
バー45を配置する。四輪駆動レバー44は、レバーガ
イド42aの前端側を入位置44aとして前輪2を駆動
し、後輪側を切位置44bとして前輪2を遊転として支
軸47を中心とする所定の傾動範囲に構成している。ま
た、副変速レバー45は、レバーガイド42bの後端側
を高速位置45a、前端側を低速位置45b、これら高
速位置45aと低速位置45bの間を中立位置として支
軸48を中心とする所定の傾動範囲にそれぞれ構成す
る。
【0022】このように右後輪フェンダ部7bに操作レ
バー43、44、45を構成することにより、走行系の
四輪駆動レバー44と副変速レバー45が一直線上で前
後に配置されていることから、操作性の向上とともに、
省スペース配置が可能となる。
バー43、44、45を構成することにより、走行系の
四輪駆動レバー44と副変速レバー45が一直線上で前
後に配置されていることから、操作性の向上とともに、
省スペース配置が可能となる。
【図1】 本発明に係る操縦部を配置構成したコンパク
トトラクタの側面図
トトラクタの側面図
【図2】 本発明に係る操縦部を配置構成したコンパク
トトラクタの平面図
トトラクタの平面図
【図3】 左後輪フェンダ部のレバーガイドの平面図
【図4】 操作レバーを含む図3のA矢視図
【図5】 PTO系操作レバーの連動構成例の側面図
【図6】 図5のPTOクラッチレバーの詳細構成図
【図7】 PTO系操作レバーの別の連動構成例の側面
図
図
【図8】 右後輪フェンダ部のレバーガイドの平面図
【図9】 操作レバーを含む図8のB矢視図
1 コンパクトトラクタ
4 後輪
5 伝動機
6 オペレータシート
7a 左後輪フェンダ部
7b 右後輪フェンダ部
8 ミッドPTO軸
9 リヤPTO軸
10 昇降アーム
11 レバーガイド
12 レバーガイド
13 PTOクラッチレバー
14 ミッドPTOセレクトレバー
15 リヤPTOセレクトレバー
41 レバーガイド
42a、42b レバーガイド
43 メイン昇降レバー
44 四輪駆動レバー
45 副変速レバー
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 後藤 廉史
愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機
株式会社技術部内
Fターム(参考) 2B083 AA02 BA12 BA17 DA02 EA15
HA22 HA32 HA60
Claims (3)
- 【請求項1】 左右の後輪の間に位置する伝動機の上方
に設けられたオペレータシートと、 上記伝動機に設けたミッドPTO軸を稼動制御するため
に傾動操作可能なミッドPTOセレクトレバーと、 同伝動機に設けたリヤPTO軸を稼動制御するために傾
動操作可能なリヤPTOセレクトレバーとを備え、 これらミッドPTOセレクトレバーおよびリヤPTOセ
レクトレバーをオペレータシートの側方に配置したコン
パクトトラクタの操縦部において、 上記ミッドPTOセレクトレバーの後方にリヤPTOセ
レクトレバーを配置し、 これらミッドPTOセレクトレバーおよびリヤPTOセ
レクトレバーそれぞれの傾動動作をガイドするレバーガ
イドを平面視で一直線上に形成したことを特徴とするコ
ンパクトトラクタの操縦部。 - 【請求項2】 前記伝動機にミッドPTO軸とリヤPT
O軸への伝動制御をするためのPTOクラッチレバーを
設け、 このPTOクラッチレバーをミッドPTO軸よりオペレ
ータシート寄りに配置し、かつ、その傾動動作をガイド
するレバーガイドを平面視で前記レバーガイドと平行し
て形成したことを特徴とする請求項1記載のコンパクト
トラクタの操縦部。 - 【請求項3】 左右の後輪の間に位置する伝動機の上方
に設けられたオペレータシートと、 上記伝動機に設けた四輪駆動部を稼動制御するために傾
動操作可能な四輪駆動レバーと、 同伝動機に設けた副変速部の車速域を切り替えるために
傾動操作可能な副変速レバーと、同伝動機に設けた昇降
アームの昇降制御をするために傾動操作可能なメイン昇
降レバーとを備え、 これら四輪駆動レバー、副変速レバーおよびメイン昇降
レバーをオペレータシートの側方に配置したコンパクト
トラクタの操縦部において、 上記四輪駆動レバーの後方に副変速レバーを配置し、こ
れら四輪駆動レバーおよび副変速レバーそれぞれの傾動
動作をガイドするレバーガイドを平面視で一直線上に形
成し、かつ、 四輪駆動レバーよりオペレータシート寄りにメイン昇降
レバーを配置し、このメイン昇降レバーの傾動動作をガ
イドするレバーガイドを前記レバーガイドと平行して形
成したことを特徴とするコンパクトトラクタの操縦部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389365A JP2003180115A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | コンパクトトラクタの操縦部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389365A JP2003180115A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | コンパクトトラクタの操縦部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003180115A true JP2003180115A (ja) | 2003-07-02 |
Family
ID=27597600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001389365A Withdrawn JP2003180115A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | コンパクトトラクタの操縦部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003180115A (ja) |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001389365A patent/JP2003180115A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |