JP2003179601A - 伝送ネットワークシステム、伝送ネットワーク監視システム、および、故障点診断方法 - Google Patents

伝送ネットワークシステム、伝送ネットワーク監視システム、および、故障点診断方法

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JP2003179601A
JP2003179601A JP2001376325A JP2001376325A JP2003179601A JP 2003179601 A JP2003179601 A JP 2003179601A JP 2001376325 A JP2001376325 A JP 2001376325A JP 2001376325 A JP2001376325 A JP 2001376325A JP 2003179601 A JP2003179601 A JP 2003179601A
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optical
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Hitoshi Ihara
均 井原
Koji Suzuki
功二 鈴木
Makoto Takahashi
誠 高橋
Yoshinobu Kawaguchi
義信 川口
Daiho Kasai
大歩 笠井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】管理者の経験や知識に関わらず、ネットワーク
の障害部位を特定できる監視制御システムを備えた伝送
ネットワークシステムを提供する。 【解決手段】伝送ネットワークの複数の構成要素と、複
数の構成要素を階層分けして予め設定した複数のネット
ワーク要素との対応関係を示す情報を予め格納した対応
関係格納部103bと、複数のネットワーク要素間の故
障の波及関係を示す情報を予め格納した波及関係格納部
103cとを有する。絞り込み手段105は、ネットワ
ークの警報情報から故障点の含まれるネットワーク要素
を絞り込む。故障点特定手段106は、絞り込み手段1
05の絞り込んだネットワーク要素と、対応関係格納部
103bおよび波及関係格納部103cに格納されてい
る情報から故障点を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送ネットワーク
の障害発生時に、伝送ネットワークの構成要素から発出
される警報情報に基づいて、故障箇所を診断する伝送ネ
ットワーク監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の装置を接続した通信ネットワーク
システムにおいてある障害が発生した場合、この障害は
システム内に波及し、システム内に各所に配置されてい
る複数障害検出点で障害として検出される。このため、
複数の障害検出点から警報が発生され、一つの障害が発
生した場合でも多数の警報が監視制御システムに通知さ
れる。
【0003】故障点診断処理を持たない監視制御システ
ムでは、管理者が、自らの知識や経験により、複数の警
報の中から原因警報を特定する作業を行う。通信ネット
ワークの障害回復作業は、迅速な対応が必要とされる
が、大規模な通信ネットワークシステムで障害が発生し
た場合、多数の警報が監視制御システムに通知されるた
め、管理者が警報を見過したり、原因警報の特定に時間
を要する恐れがあった。このような事象に対応するた
め、例えば特開平5−276164号公報に示されてい
るように、装置から通知される警報の相関をとり、障害
の確率を計算し障害の局所化を行う方法や、特開平8−
79192号公報に示されているように、ある障害が発
生した場合にその障害が原因で波及する回線を対応付け
原因警報のみ抽出する方法などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】故障点診断処理を持た
ない監視制御システムでは、複数の警報の中から、原因
となる警報を特定する作業は、管理者自身のシステムに
対する知識と管理経験に頼る割合が高かった。このた
め、管理者によっては原因警報の特定までの時間差があ
った。
【0005】また、特開平8−79192号公報では、
ある障害が発生した場合、影響する回線については監視
制御装置が特定することができるが、ネットワーク要素
の階層間の障害部位の特定は、管理者が行わなければな
らないと推測される。
【0006】本発明の目的は、管理者の経験や知識に関
わらず、ネットワークの障害部位を特定できる監視制御
システムを備えた伝送ネットワークシステムを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、以下のような伝送ネットワークシ
ステムが提供される。
【0008】すなわち、伝送ネットワークと、該伝送ネ
ットワークを監視する監視部とを有し、前記伝送ネット
ワークは、該ネットワークを構成する複数の構成要素に
ついての故障を検出し警報情報を発する複数の検出部を
含み、前記監視部は、前記伝送ネットワークの前記複数
の構成要素と、該複数の構成要素を階層分けして予め設
定した複数のネットワーク要素との対応関係を示す情報
を予め格納した対応関係格納部と、前記複数のネットワ
ーク要素間の故障の波及関係を示す情報を予め格納した
波及関係格納部と、前記検出部の発した警報情報から故
障点の含まれる前記ネットワーク要素を絞り込む絞り込
み手段と、該絞り込み手段の絞り込んだ前記ネットワー
ク要素と、前記対応関係格納部および前記波及関係格納
部に格納されている情報から故障点を特定する故障点特
定手段とを有することを特徴とする伝送ネットワークシ
ステムである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について説
明する。
【0010】まず、本実施の形態の監視制御システムを
含む伝送ネットワークシステムの構成について説明す
る。
【0011】本実施の形態の伝送ネットワークシステム
は、図4のように伝送装置2a,2b,2cと、これら
を双方向にリング状に接続する光ファイバ3a、3b
と、監視制御システム1とを有する。伝送装置2a、2
b、2cは、図15に示したように、光ファイバ15
1,152により外部装置(ユーザ)と接続された光入
力盤31および光出力盤32と、光多重盤21と、光分
離盤22と、光送信盤11と、光受信盤12とを含んで
いる。光送信盤11および光受信盤12は、双方向の送
受信を可能にするために、2組ずつ備えられている。光
入力盤31と光多重盤21、ならびに、光出力盤32と
光分離盤22は、それぞれ光ファイバ153、154に
より接続されている。また、光多重盤21と光送信盤1
1、ならびに、光分離盤22と光受信盤12は、それぞ
れ光ファイバ155,156により接続されている。光
分離盤22と光多重盤21との間は、光信号の受け渡し
のために光ファイバ158により接続されている。ま
た、光受信盤12と光送信盤11との間は、相互に光信
号を受け渡すために光ファイバ157により接続されて
いる。また、これらの光信号の受け渡しを可能にするた
めに、必要箇所には、図示していない光分岐デバイスが
配置されている。また、光入力盤31、光出力盤32、
光多重盤21、光分離盤22、光送信盤11、光受信盤
12には、それぞれ不図示の電源装置が接続されてい
る。
【0012】光入力盤31、光出力盤32、光多重盤2
1、光分離盤22、光送信盤11、および、光受信盤1
2には、これらを構成する素子が物理的に機能しなくな
る故障、例えば、受光素子や発光素子が受発光できなく
なったり、光アンプがアンプとして機能しなくなったこ
と等を検出し警報信号を発する検出部161〜166が
搭載されている。以下、検出部161〜166から発せ
られる警報を、装置警報と称する。なお、電源装置(不
図示)についても、装置警報を発する検出部が搭載され
ている。
【0013】また、光入力盤31、光出力盤32、光多
重盤21、光分離盤22、光送信盤11、および、光受
信盤12には、光ファイバがコネクタからはずれたり、
光ファイバが断線する等の光信号の内容が正常に伝送で
きなくなる故障、例えば、光入力が途絶えたり、光信号
のビットレートの劣化する等を検出し警報信号を発する
検出部33〜38がそれぞれ搭載されている。以下、検
出部33〜38から発せられる警報を、通信警報と称す
る。
【0014】検出部161〜166および検出部33〜
38から発せられた警報は、不図示の信号線を介して、
監視制御システム1に受け渡される。
【0015】なお、図4、図15の伝送ネットワークシ
ステムにおいて、例えば、図4、図15の伝送装置2a
が光ファイバ151を介してユーザから受け取った光信
号を、伝送装置2cの光ファイバ152からユーザに受
け渡す場合の光信号の流れは、以下のようになる。光フ
ァイバ151が伝送してきた光信号は、光入力盤31に
入力し、光ファイバ153を介して光多重盤21に受け
渡され、光多重盤21により、光入力盤31に入力した
他の光信号ならびに、光ファイバ3aを伝送して伝送装
置2aに入力した光信号と多重化される。多重化された
光信号は、光ファイバ155を介して光送信盤11に受
け渡され、光送信盤11から光ファイバ3aに入力し、
伝送装置2bの光受信盤12により受信される。伝送装
置2bで他のユーザからの光信号を多重化する必要がな
い場合には、光ファイバ157を介して光送信盤11に
受け渡され、光ファイバ3aにより伝送装置2cに向か
って伝送される。伝送された光信号は、伝送装置2cの
光受信盤12により受信され、光ファイバ156を介し
て、光分離盤22により受け取られ、伝送装置2aがユ
ーザから受け取った光信号が、他の光信号から分離され
る。分離された光信号は、光ファイバ154を介して光
出力盤21により受け取られ、光ファイバ152よりユ
ーザに向かって出力される。図6に伝送装置2aから右
回りの光信号ルート、および、伝送装置2aから左回り
の光信号ルートの装置レベルのモデルを示す。右回りの
光信号ルートは、伝送装置2aから伝送装置2b、伝送
装置2cを通って伝送装置2aに戻る。左回りの光信号
ルートでは伝送装置2aから伝送装置2c、伝送装置2
bを通って2aに戻る。なお、逆回りの場合には、光フ
ァイバ3bにより光信号を伝送する。
【0016】本実施の形態の監視制御システム1によ
り、上記伝送ネットワークシステムの故障点を診断する
方法を以下説明する。故障点の診断は、以下の手順で行
う。
【0017】(1)光信号の方向、光信号に影響する要素
をネットワークリソースモデルを用いて、それらのリソ
ース間の関係を表現する。 (2)モデル化したネットワーク要素の関係およびある障
害が発生した時の警報の見え方から、各ネットワーク要
素の障害が、波及に依るものか否かを判定する。 (3)ネットワーク要素と物理的なリソースとの対応関係
から、ネットワーク要素の障害が、波及によるものでは
ない場合、ネットワーク要素ごとにその要素内で原因の
診断を行い故障点を判定する。波及によるものであれ
ば、ネットワーク要素の関係に基づき要素間で原因の診
断を行い故障点の判定を行う。なお、ここでいうネット
ワーク要素とは、トレール、サブネットワークコネクシ
ョン、リンクコネクションなどのネットワーク要素をい
い、リソースとは、光入力盤31、光出力盤32、光多
重盤21、光分離盤22、光送信盤11、および、光受
信盤12等の物理的な構成をいう。
【0018】なお、本実施の形態では、故障点の診断対
象の伝送ネットワークシステムとして、図4,図15の
ように、ネットワーク構成がリングの形態を取るものに
ついて説明するが、本発明の監視制御システム1による
故障点診断方法の診断対象は、リングの形態の伝送ネッ
トワークに限られるものではなく、リニアの形態の伝送
ネットワークにも適用できる。また、図4,図15の伝
送ネットワークシステムは、光ADM(Add Drop Multipl
exer)システムであるが、SDH(Synchronous Digital H
ierachy)システムや、その他の伝送システムであっても
適用できる。
【0019】上記(1)において、光信号の方向、光信号
に影響する要素をネットワークリソースモデルを用い
て、それらのリソース間の関係を表現する方法として
は、ネットワークの階層構造に基づき、トレール、サブ
ネットワークコネクション、リンクコネクションなどの
ネットワーク要素により、リソース間の関係をモデル化
する。ネットワークの階層構造は、ITU-T(Internation
al Telecommunication Union) Recommendation M.3100
"Maintenance: Telecommunications ManagementNeto
work. Generic Network Information Model"1992年10
月の勧告M.3100に基づくものである。具体的に
は、図15の光ADMによる伝送ネットワークシステム
は、光を伝送装置2a,2b,2c間で伝送する構成要
素のレイヤであるOTS(Optical Transport Section)
レイヤ70、光を多重分離する構成要素のレイヤである
OMS(Optical Multiplex section)レイヤ71、ユー
ザ信号を伝送する光チャネルのレイヤであるOCh(Opt
ical Channel)レイヤ72に階層分けされる。図15の
構成の場合、OTSレイヤ70には、物理リソースとし
て、2組の光送信盤11および光受信盤、ならびに、こ
れらの電源装置、光ファイバ3a,3bが含まれる。O
MSレイヤ71には、物理リソースとして、光多重盤2
1および光分離盤22、ならびにこれらの電源装置が含
まれる。また、OChレイヤ72には、物理リソースと
して、光入力盤31および光出力盤32、ならびに、こ
れらの電源装置が含まれる。
【0020】本実施の形態では、OTSレイヤ70,O
MSレイヤ71,OChレイヤ71の各レイヤのネット
ワーク要素として、OTSレイヤではOTSトレール、
OMSレイヤではOMSトレール、OChレイヤではパ
スを表現するサブネットワークコネクションにモデル化
する。
【0021】なお、伝送ネットワークシステムが、SDH
システムである場合には、階層構造は、光を装置間で伝
送するレイヤであるRS(Regenerater Section)レイヤ、
電気信号を多重分離するレイヤであるMS(Multiplex Se
ction)レイヤ、ユーザ信号を伝送するチャネルのレイヤ
であるPathレイヤなどのレイヤに階層分けされる。
【0022】ここで、監視制御システム1の構成につい
て図1を用いて説明する。
【0023】監視制御システム1は、図4、図5の伝送
ネットワークシステムの伝送装置2a,2b,2cの監
視制御を行う装置であり、上記手順(1),(2),(3)による
故障点診断方法を実行する。監視制御システム1は、図
1のように、警報情報収集部102、情報保持部10
3、故障点診断処理起動判定部104、故障点診断対象
絞り込み部105、故障点診断部106、故障点診断要
求受信部107、故障点診断結果通知部108を含んで
いる。
【0024】警報情報収集部102は、伝送装置2a,
2b,2cの装置警報を発する検出部161〜166お
よび通信警報を発する検出部33〜38と接続され、こ
れらの発する警報通知を受信する。警報情報収集部10
2は、常にこれらの警報通知を収集する構成とする他
に、故障点診断要求受信部107が管理者から警報通知
受信の要求を受けた場合に警報情報を収集するように構
成しても良い。警報情報収集部102は、警報情報を収
集するたびに、情報保持部103の警報情報保持部10
3a内の情報を収集した情報に更新する。警報情報保持
部103aは、ネットワーク要素(トレール、サブネッ
トワークコネクション)ごとに、警報を保持する。ま
た、情報保持部103には、ネットワーク要素と、物理
リソース(光入力盤31、光出力盤32、光多重盤2
1、光分離盤22、光送信盤11、および、光受信盤1
2)との対応関係を示すデータを保持する対応関係保持
部103b、および、ネットワーク要素の階層情報なら
びに波及関係を示すデータを保持する波及関係保持部1
03cが含まれている。
【0025】故障点診断要求受信部107は、管理者か
らの故障点診断処理起動の要求を受け付ける部分であ
る。故障点診断要求受信部107が受信した故障点診断
処理起動の要求は、故障点診断起動判定部104へ受け
渡される。
【0026】故障点診断処理判断部104、故障点診断
対象絞り込み部105、故障点診断部106、故障点診
断結果通知部108の動作の流れは、図2のフローのよ
うに示される。すなわち、故障点診断起動判定部104
は、警報情報収集部102が最後に受信した警報情報お
よび受信時刻を警報情報保持部103aより読み込み、
警報情報の種別(装置警報か通信警報か)と、警報を受
信してから現在までの経過時間とをもとに故障点診断起
動の可否判断を行う(図2のステップ201)。故障点
診断起動判定部104が、故障点診断起動可と判定した
場合、ステップ202で故障点診断対象絞り込み部10
5が診断対象絞り込みの処理を行う。故障点診断起動判
定部104が、故障点診断起動をできないと判定した場
合、故障点診断結果通知部108を通して、その旨を管
理者に通知・表示する(ステップ204)。ステップ2
02では、故障点診断対象絞り込み部105は、対応関
係保持部103bに予め格納されているネットワーク要
素毎に故障点診断対象か否かを判定する。故障点診断対
象絞り込み部105が、特定のネットワーク要素を診断
対象と判断した場合、そのネットワーク要素毎に故障点
診断部106において故障点の診断を行う(ステップ2
03)。故障点の診断結果は、故障点診断結果通知部1
08が診断した故障点を表示装置に表示させる等により
管理者に通知・表示する(ステップ204)。
【0027】故障点診断処理判断部104、故障点診断
対象絞り込み部105、故障点診断部106、故障点診
断結果通知部108は、図1では、別々の機能ブロック
として示しているが、これらは、図2のフローで示され
るプログラムを格納する記憶部と、該記憶部からプログ
ラムを読み込んで実行する演算部とを含むコンピュータ
により構成することができる。
【0028】以下、ステップ201の故障点診断処理起
動判定部104の処理動作、ステップ202の 故障点
診断対象絞り込み部105の処理動作、ステップ204
の故障点診断部106の処理動作の詳細について、順に
詳しく説明する。
【0029】(A)図2ステップ201の故障点診断処
理起動判定部104の処理動作:リング状の伝送ネット
ワークシステム内で故障が発生すると、故障発生箇所で
障害が発生すると共にその障害が、光信号が入力しない
などの通信障害となってリング内に波及する。伝送装置
2a,2b、2cの検出部33〜38ならびに検出部1
61〜166は、それぞれ障害を検出した場合には、警
報情報として監視制御システム1の警報情報収集部10
2に通知する。このとき、検出部33〜38ならびに検
出部161〜166が警報を発し、それを警報情報収集
部102が認知するまでには、時間的なばらつきがあ
る。その理由には、以下の3つがある。
【0030】(i)リング内の各伝送装置2a,2b,2
cを構成する各装置(光入力盤31、光出力盤32、光
多重盤21、光分離盤22、光送信盤11、および、光
受信盤12)に障害が波及するまでに時間を要する。
【0031】(ii)各装置(光入力盤31、光出力盤3
2、光多重盤21、光分離盤22、光送信盤11、およ
び、光受信盤12)の検出部33〜38ならびに検出部
161〜166は、警報検出に予め定めた一定の保護時
間を取っており、警報を発出するまでに時間を要する。
【0032】(iii)伝送装置2a,2b,2cの各装置
(光入力盤31、光出力盤32、光多重盤21、光分離
盤22、光送信盤11、および、光受信盤12)の検出
部33〜38ならびに検出部161〜166から発出さ
れた警報が、監視制御システム1に到着するまでの時間
にばらつきがある。
【0033】また、監視制御システム1に到着した警報
の順序は、障害がリング内で波及した順とは保証されな
い。このため、警報受信と同時に故障点の診断処理を実
行するのでは、正確な診断ができない上に、無駄な診断
処理を行うことになってしまう。
【0034】そこで、上記原因により警報情報収集部1
02に警報の到着に生じる時間差をTとしたとき、故障
点診断処理起動判断部104が診断処理を開始するかど
うかを以下のように判断する。
【0035】・警報情報収集部102が装置警報を受信
している時は、すぐ故障点診断開始可能と判断する(装
置警報は、その情報を発している検出部が搭載されてい
る装置が故障点であると診断できるため)。
【0036】・警報情報収集部102が、通信警報を受
信した時は、その後予め定めたT時間、通信警報を受信
しなかった場合に、故障点診断開始可とする(T時間の
保護を取る)。故障点診断対象絞り込み部105および
故障点診断部106は、その時点までに収集された警報
情報に基づき故障点診断を行う。このとき、T時間は、
検出部33〜38ならびに検出部161〜166に設定
されている警報発出までの保護時間以上の時間とする。
【0037】・故障点診断要求開始受信部107が管理
者から故障点診断要求を受け付けた場合、上記T時間の
保護中か否かを判定し、保護中でなければ即、故障点診
断開始可能と判断し、保護中ならば保護時間経過後、故
障点診断開始可能とする。
【0038】この処理を図3のフローを用いてさらに具
体的に説明する。
【0039】監視制御システム1は、故障点診断要求受
信部107が管理者から故障点診断要求を受信した場
合、故障点診断処理起動判定部104は、警報情報収集
部102が最後に受信した警報種別および時刻を情報保
持部103より読み込む(ステップ301)。そして、ス
テップ302で警報が装置警報か通信警報か判定する。
装置警報である場合、ステップ304に進み、故障点診
断処理起動判定部104は故障点診断対象絞り込み部1
05に動作を指示することにより、故障点診断処理を起
動する。ステップ302で、該警報が通信警報ならば、
ステップ303に進み、故障点診断処理起動判定部10
4は該警報を受信した時刻と現在時刻とを比較し、予め
定めたT秒間が経過しているか判定する。T秒間経過し
ていれば、故障点診断処理起動判定部104は故障点診
断対象絞り込み部105に動作を指示する。T秒間経過
していなければ、故障点診断処理起動判定部104は故
障点診断処理を起動せず、故障点診断結果通知部108
に指示して、T秒間経過していない旨を管理者に通知す
る。
【0040】(B)図2のステップ203の故障点診断
対象絞り込み部105の処理動作:図2のステップ20
2では、故障点診断対象絞り込み部105は、対応関係
保持部103bに予め格納されているネットワーク要素
毎に故障点診断対象か否かを判定する。
【0041】まず、対応関係保持部103bに格納され
ているネットワーク要素について説明する。ここでは、
図5のように、伝送装置2aから挿入され伝送装置2b
で分離される右回りの光チャネルのサブネットワークコ
ネクション511、および、伝送装置2bから挿入され
伝送装置2cを経由し伝送装置2aで分離される右回り
の光チャネルのサブネットワークコネクション512が
設定されているものとする。この場合、OTSレイヤ7
0、OMSレイヤ71、OChレイヤ72のネットワー
ク要素は、図7のようにモデル化される。OChレイヤ
72には、伝送装置2aと伝送装置2bとの区間のサブ
ネットワークコネクション511、伝送装置2bと伝送
装置2cを経由して伝送装置2aまでの区間のサブネッ
トワークコネクション512の2本の右回りのサブネッ
トワークコネクションが設定されている。OMSレイヤ
71のネットワーク要素は、伝送装置2aと伝送装置2
bとの区間のOMSトレール721、伝送装置2bと伝
送装置2cとの区間のOMSトレール722、伝送装置
2cと伝送装置2aとの区間のOMSトレール723で
ある。OTSレイヤ70のネットワーク要素は、伝送装
置2aと伝送装置2bとの区間のOTSトレール711
と、伝送装置2bと伝送装置2cとの区間のOTSトレ
ール712、伝送装置2cと伝送装置2aのOTSトレ
ール713である。
【0042】これらのネットワーク要素(サブネットワ
ークコネクション511、512、OMSトレール72
1,722,723、OTSトレール711,712,
713)と、物理リソース(伝送装置2a,2b,2c
の光入力盤31、光出力盤32、光多重盤21、光分離
盤22、光送信盤11、および、光受信盤12)との対
応関係は、予め情報保持部103の対応関係保持部10
3bに格納されている。
【0043】つぎに、図8(a),(b)を用いてOT
Sレイヤ、OMSレイヤ、OChレイヤ間の障害波及関
係を説明する。OTSトレール、OMSトレール、OC
hサブネットワークコネクションの始点での波及関係
は、図8(a)に示したようになる。すなわち、OCh
サブネットワークコネクション511は、OMSトレー
ル721に波及する(721(a))。OMSトレール
721はOTSトレール711に波及する(711
(a))。OChサブネットワークコネクション712
は、OMSトレール722に波及する(722
(a))。OMSトレール722は、OTSトレール7
12に波及する(712(a))。OMSトレール72
3は、OTSトレール713に波及する(713
(a))。
【0044】また、OTSトレール、OMSトレール、
OChサブネットワークコネクションの終点での波及関
係は、図8(b)に示したようになる。すなわち、OT
Sトレール711は、OMSトレール721に波及する
(711(b))。OMSトレール1(721)はOC
hサブネットワークコネクション511に波及する(7
21(b))。OTSトレール712は、OMSトレー
ル722に波及する(712(b))。OMSトレール
722は、OChサブネットワークコネクション512
に波及する(722(b))。OTSトレール713
は、OMSトレール722に波及する(713
(b))。OMSトレール723は、OChサブネット
ワークコネクション512に波及する(723
(b))。
【0045】これらのネットワーク要素(サブネットワ
ークコネクション511、512、OMSトレール72
1,722,723、OTSトレール711,712,
713)と、その波及関係711(a),(b)、71
2(a),(b)、713(a)、(b)、721
(a),(b)、722(a),(b)、723(b)
との関係は、予め情報保持部103の波及関係保持部1
03cに格納されている。
【0046】故障点診断対象絞り込み部105は、図7
に示したネットワーク要素および、図8(a),(b)
に示したレイヤ間の障害波及関係から以下の条件が成立
した場合に、そのネットワーク要素内に故障点が存在す
ると判定し、故障点診断部106にそのネットワーク要
素内で故障点の診断を実施するよう指示する。よって、
故障点診断対象絞り込み部105で、そのネットワーク
要素内に故障点が存在しないと判定できれば、該ネット
ワーク要素について、故障点診断部106による故障点
診断処理を実施しないて済むため、故障点診断対象絞り
込み部105により故障点診断対象のおよび絞り込みを
行うことができる。
【0047】具体的には、OTSレイヤのOTSトレー
ル711,712,713を故障点診断対象とするの
は、OTSトレール711,712,713内の物理リ
ソース(光送信盤11,光受信盤12)の検出部16
5,166,37、38が警報を検出した場合とする。
図9を用いて処理フローを説明する。故障点診断対象絞
り込み処理部105は、情報保持部103の対応関係保
持部103bからネットワーク要素と物理リソースとの
対応関係を示す情報を読み出し、波及関係保持部103
cから波及関係情報(711(a)、(b),712
(a)、(b),713(a)、(b),721
(a)、(b),722(a)、(b),723
(b))を読み出し、警報情報保持部103aから警報
情報を読み出す(ステップ901)。故障点診断対象絞
り込み処理部105は、読み出した警報のうち、OTS
トレール711,712に含まれる物理リソースである
光送信盤11,光受信盤12の検出部37,38,16
5,166からの警報が含まれているときには、(ステ
ップ902〜904)、該当するOTSトレールを故障
点診断処理対象とし(ステップ905)、その情報を警
報情報保持部103aの各OTSトレールの警報情報に
付与する(ステップ906,907)。
【0048】一方、OMSレイヤのOMSトレール72
1,722,723を故障の診断対象とするのは、OM
Sトレール721,722,723内の物理リソース
(光多重盤21,光分離盤222)の検出部163,1
64,35、36が警報を検出した場合とする。処理フ
ローは、図9に示したOTSレイヤの場合と同様であ
る。
【0049】また、OChサブネットワークコネクショ
ン511を故障点の診断対象とするのは、OTSトレー
ル711が正常(物理リソースである光送信盤11,光
受信盤12の検出部165,166,37、38が警報
を検出していない)、かつ、OChサブネットワークコ
ネクション511内の物理リソース(光入力盤31,光
出力盤32)の検出部161,162,33,34が警
報を発している時である。また、OChサブネットワー
クコネクション512を故障点の診断対象とするのは、
OTSトレール712が正常、かつ、OTSトレール7
13が正常、かつ、OChサブネットワークコネクショ
ン512内の物理リソースの検出部161,162,3
3,34が警報を発しているときである。
【0050】これを図10を用いて、処理フローを説明
する。故障点診断対象絞り込み処理部105は、情報保
持部103からネットワーク要素情報、波及関係情報お
よび警報情報を読み出す(ステップ1001)。次に、
故障点診断対象絞り込み処理部105は、波及関係(7
11(a)、(b),712(a)、(b),713
(a)、(b),721(a)、(b),722
(a)、(b),723(b))からOChサブネット
ワークコネクションに波及するOTSトレール、OMS
トレールが故障点診断対象となっているかどうかを、情
報保持部103aより読み出す(ステップ1002)。
該OChサブネットワークコネクションと波及関係にあ
るOTSトレールが故障点診断対象となっていなければ
ステップ1004へ進む(ステップ1003)。故障点
診断対象絞り込み処理部105は、OChサブネットワ
ークコネクションで物理リソース(光入力盤31,光出
力盤32)の検出部161,162,33,34が警報
を発している時(ステップ1004〜1006)、該O
Chサブネットワークコネクションを故障点診断処理対
象とし(ステップ1007)、その情報を警報情報保持
部103aの各OChサブネットワークコネクションの
警報情報に付与する(ステップ1008,1009)。
【0051】(C)図2のステップ203の故障点診断
部106の処理動作:故障点診断部106は、前記
(b)の故障点診断対象絞り込み部105の処理にて故
障点診断処理対象となったネットワーク要素について故
障点の診断を実施する。故障点の診断処理について、図
11を用いて、レイヤごとに説明する。
【0052】・OTSレイヤの場合:OTSトレール7
11、712,713が故障点診断処理対象である場
合、それらを構成している物理リソース(ハードウェ
ア:光送信盤11や光受信盤12やそれらの電源)の装
置警報が警報情報保持部103aに保持されているとき
には、その警報を発出している検出部165,166が
搭載されているハードウェア(光送信盤11や光受信
盤)が故障点である。電源の装置警報がある場合も、そ
の警報が示す電源装置が故障点となる。
【0053】診断対象のOTSトレール711、71
2,713から装置警報が発出されていない場合、診断
対象のOTSトレール711、712,713の始終点
の光送受盤11や光受信盤12の検出部37,38の通
信警報に着目する。例えば、OTSトレール711の始
点(伝送装置2aの光送信盤11)で検出部37の通信
警報なし、かつOTSトレール711の終点(伝送装置
2bの光受信盤12)で検出部38から通信警報が発出
されている場合、OTSトレール711の終点(伝送装
置2bの光受信盤12)の光ファイバ3aのコネクタ外
れ、または光ファイバ3aの断線と判断する。
【0054】また、例えば、OTSトレール711の始
点(伝送装置2aの光送信盤11)で検出部37の通信
警報がある場合で、かつ、OTSトレール711の始点
(光送信盤11)に波及するOMSレイヤ71のOMS
トレール721の始点(伝送装置2aの光多重盤21)
の検出部35に通信警報あるいは検出部163の装置警
報がある場合、OMSトレール721の始点(光多重盤
21)の障害と判断する。OMSトレール721に障害
がない場合は、OTSトレール711の始点(光伝送盤
11)とOMSトレール721の始点(光多重盤21)
との間の光ファイバ155の接続の不良と判断する。
【0055】この処理のフローを図12を用いてさらに
説明する。故障点診断部106は故障点診断対象絞り込
み部105が診断対象と判定した故障点診断対象にOT
Sトレールが含まれているかどうかを警報情報保持部1
03aの情報を読み出すことにより検索し、含まれてい
る場合には該OTSトレールに関連する警報情報を情報
保持部103から読み出す(ステップ1201)。故障
点診断部106は、診断対象のOTSトレールで装置警
報が発生していれば、その警報が示すハードウェアが故
障点であると診断する(ステップ1202、120
3)。このあと、故障点診断部106は診断対象のOT
Sトレールは、故障点診断が済んでいるので、繰り返し
故障点診断が実施されないように、該OTSトレールを
故障点診断対象から外すように、警報情報保持部103
aに情報を付加し、処理を終了する(ステップ121
2)。
【0056】故障点診断部106は、診断対象のOTS
トレールで装置警報が発生しておらず、通信警報が発生
している場合、この通信警報が該OTSトレールの始点
か終点かを警報情報から確認する(ステップ120
4)。故障点診断部106は、通信警報がOTSトレー
ルの始点で発生している場合、波及関係保持部103c
に保持されている該OTSトレール関連付けられている
波及関係情報から、該OTSトレールに波及関係を持つ
OMSトレールを検索し(ステップ1205)、該OM
Sトレールの故障点診断を行う(ステップ1206)。
故障点診断部106は、該OMSトレールの故障点診断
の結果、OMSトレール始点の故障と判定した場合(ス
テップ1207)、OTSトレールの故障点診断は、O
MSトレール始点の障害と診断する(ステップ120
8)。また、故障点診断部106は、OMSトレール始
点で障害がなければ、OTSトレール始点とOMSトレ
ール始点の間の光ファイバの障害と診断する(ステップ
1209)。その後、故障点診断部106は、該OMS
トレールおよびOTSトレールを故障点診断対象から外
すように、警報情報保持部103aに情報を付加し、処
理を終了する(ステップ1210)。
【0057】また、故障点診断部106は、ステップ1
204で該OTSトレール始点で通信警報なし、かつ終
点で通信警報ありの場合、光ファイバ3aの断線あるい
はOTSトレール終点の光受信盤12で光ファイバ3a
のコネクタ外れと判断する(ステップ1211)。
【0058】・OMSレイヤの場合:OMSトレール7
21,722,723が故障点診断対象で有る場合、そ
れらを構成している物理リソース(ハードウェア:光多
重盤21や光分離盤22、あるいはそれらの電源)の装
置警報が警報情報保持部103aに保持されているとき
には、その警報を発出している検出部163,164が
搭載されているハードウェアが故障点である。電源警報
がある場合も、その警報が示す電源装置が故障点とな
る。
【0059】OMSトレール721,722,723か
ら装置警報が発生していない場合、診断対象のOMSト
レール721,722,723内の検出部35,36の
通信警報に着目する。例えば、OMSトレール722の
始点(伝送装置722の光多重盤21)で通信警報な
し、かつ、OMSトレール722の終点(伝送装置2c
の光分離盤22で通信警報あり、かつ、OMSトレール
722の終点(光多重盤21)に波及するOTSトレー
ル712で障害がある場合、OTSトレール712の障
害と判断する。OTSトレール712で障害がない場
合、OTSトレール712の終点(光受信盤12)とO
MSトレール722の終点(光分離盤22)との間の光
ファイバ156の接続の不良と判断する。
【0060】また、例えば、OMSトレール722の始
点(光多重盤21)の検出部35で通信警報があり、か
つ、OMSトレール722の始点(光多重盤21)に波
及するOChレイヤのOChサブネットワークコネクシ
ョン512の始点(伝送装置2bの光入力盤31)で障
害がある場合、OChサブネットワークコネクション5
12の始点(光入力盤31)の障害と判断する。OCh
サブネットワークコネクション512の始点(光入力盤
31)で障害がない場合、OChサブネットワークコネ
クション始点(光入力盤31)とOMSトレール722
の始点(光多重盤21)との間の光ファイバ153の接
続の不良と判断する。
【0061】この処理のフローを図13を用いてさらに
説明する。故障点診断部106は故障点診断対象絞り込
み部105が判定した故障点診断対象にOMSトレール
が含まれているかどうかを警報情報保持部103aの情
報を読み出すことにより検索し、含まれている場合に
は、該OMSトレールに関連する警報情報を情報保持部
103から検索する(ステップ1301)。故障点診断
部106は該OMSトレールで装置警報が発生していれ
ば、その警報が示すハードウェアが故障点であると診断
する(ステップ1301,1303)。このあと、故障
点診断部106は該OTSトレールは故障点診断が済ん
でいるので、繰り返し故障点診断が実施されないよう
に、該OMSトレールを故障点診断対象から外すよう
に、警報情報保持部103aに情報を付加し処理を終了
する(ステップ1315)。
【0062】一方、故障点診断部106は、ステップ1
302で該OMSトレールで装置警報がなく、通信警報
が発生している場合、通信警報を発しているのが、該O
MSトレールの始点か終点かを警報情報から確認する
(ステップ1304)。故障点診断部106は、通信警
報がOMSトレール始点で発生している場合、該OMS
トレールに関連付けられている波及関係情報から、該O
MSトレールに波及関係を持つOChサブネットワーク
コネクションの警報情報を検索し(ステップ130
5)、該OChサブネットワークコネクションの故障点
診断を行う(ステップ1306)。故障点診断部106
は、該OChサブネットワークコネクションの故障点診
断の結果、OChサブネットワークコネクションの始点
の故障と判定した場合、故障点診断結果はOChサブネ
ットワークコネクションの始点の障害と診断する(ステ
ップ1307,1308)。故障点診断部106は、O
Chサブネットワークコネクション始点で障害がなけれ
ば、OMSトレールの始点とOChサブネットワークコ
ネクションの始点の間の光ファイバの障害と診断する
(ステップ1309)。その後、故障点診断部106
は、該OChサブネットワークコネクションおよびOM
Sトレールを故障点診断対象から外すように、警報情報
保持部103aに情報を付加し処理を終了する(ステッ
プ1310、1315)。
【0063】また、故障点診断部106は、ステップ1
304で該OMSトレールの始点で通信警報なし、かつ
終点で通信警報ありの場合、波及関係のOTSトレール
を検索し、OTSトレールで障害結果を取得する(ステ
ップ1311)。OTSトレールで障害があれば、OT
Sトレールの故障点診断結果を故障点と診断する(ステ
ップ1312,1314)。OTSトレールで障害がな
ければ、OTSトレールとOMSトレールとの間の障害
と診断する(ステップ1313)。診断終了後、OMS
トレールを故障点診断処理対象から外す情報を警報情報
保持部103aに付加して処理を終了する(ステップ1
315)。
【0064】・OChレイヤの場合:OChサブネット
ワークコネクション511,512が故障点診断処理対
象である場合、それらを構成している物理リソース(ハ
ードウェア:光入力盤31や光出力盤32)の装置警報
が、警報情報保持部103aに保持されているときに
は、その警報を発出している検出部161,162が搭
載されているハードウェア(光入力盤31,光出力盤3
2)が故障点である。
【0065】診断対象のOChサブネットワークコネク
ション511,512から装置警報が発生していなけれ
ば、診断対象のOChサブネットワークコネクション5
11、512の検出部33,34で発生している通信警
報に着目する。例えば、OChサブネットワークコネク
ション512の始点(光入力盤31)で通信警報が発生
している場合、外部装置と光入力盤31との間の光ファ
イバ151の断線、あるいは光入力盤31の光ファイバ
151のコネクタ外れと判断する。OChサブネットワ
ークコネクション512の始点(光入力盤31)で通信
警報が検出されていない場合、かつ、OChサブネット
ワークコネクション512の終点(光出力盤32)で通
信警報が発生している場合、OMSトレール722の始
点とOChサブネットワークコネクション512の始点
との間の光ファイバ153の接続の不良と判断する。
【0066】この処理のフローを図14を用いてさらに
説明する。故障点診断部106は、故障点診断対象絞り
込み部105が判定した故障点診断対象にOChサブネ
ットワークコネクションが含まれているかどうかを警報
情報保持部103aの情報を読み出すことにより検索
し、含まれている場合には、該OChサブネットワーク
コネクションに関連する警報情報を情報保持部103か
ら検索する(ステップ1401)。故障点診断部106
は、該OChサブネットワークコネクションで装置警報
が発生していれば、その警報が示すハードウェアが故障
点であると診断する(ステップ1402、1403)。
この後、故障点診断部106は、該OChサブネットワ
ークコネクションは故障点診断が済んでいるので、繰り
返し故障点診断が実施されないように、該OChサブネ
ットワークコネクションを故障点診断対象から外す情報
を警報情報保持部103aに付加し処理を終了する(ス
テップ1410)。
【0067】一方、故障点診断部106は、ステップ1
402で該OChサブネットワークコネクションで装置
警報がなく、通信警報が発生している場合、該OChサ
ブネットワークコネクションの始点か終点かを警報情報
から確認する(ステップ1402,1404)。故障点
診断部106は、警報がOChサブネットワークコネク
ション始点で発生している場合、外部装置と接続する光
ファイバ151の断線または光入力盤31での光ファイ
バ151のコネクタ外れと診断する(ステップ140
5)。また、OChサブネットワークコネクションの終
点で警報発生の場合、該OChサブネットワークコネク
ションに関連付けられている波及関係情報から、該OC
hサブネットワークコネクションに波及関係を持つOM
Sトレールを検索し(ステップ1404、1406)、
該OMSトレールの障害診断結果を取得する。OMSト
レールで障害が発生していれば、OMSトレールの障害
診断結果を故障点と診断する(ステップ1407,14
08)。OMSトレールで障害が発生していなければ、
OMSトレールとOChサブネットワークコネクション
との間の光ファイバ153の障害と診断する(ステップ
1409)。その後、故障点診断部106は該OChサ
ブネットワークコネクションを故障点診断対象から外す
情報を、警報情報保持部103aに付加し処理を終了す
る。
【0068】上述のように、本実施の形態の監視制御シ
ステムを含む伝送ネットワークシステムによれば、ネッ
トワーク要素と物理的なリソースとの対応関係から、ネ
ットワーク要素の障害が波及によらない場合、ネットワ
ーク要素ごとにその要素内で原因の診断を行い故障点を
判定する。波及であれば、ネットワーク要素関係に基づ
き要素間で原因の診断を行い故障点の判定を行うので、
管理者は故障点診断結果から障害部位、特にネットワー
ク要素の階層間の障害を容易に把握することが可能であ
る。よって、管理者の経験や知識に依らずにネットワー
クの故障点を診断でき、管理者の経験や知識によらず一
定の時間内で原因警報を特定できる。
【0069】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
管理者の経験や知識に関わらず、ネットワークの障害部
位を特定できる監視制御システムを備えた伝送ネットワ
ークシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態の監視制御シス
テムを備えた伝送ネットワークシステムの、監視制御シ
ステム1の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の一実施の形態の監視制御シス
テム1の処理の概要を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の一実施の形態の監視制御シス
テム1の故障点診断処理起動判定部104の処理を表す
フローチャートである。
【図4】図4は、本発明の一実施の形態の監視制御シス
テムを備えた伝送ネットワークシステムの全体構成を示
すブロック図である。
【図5】図5は、本発明の一実施の形態の伝送ネットワ
ークのサブネットワークコネクションを示す説明図であ
る。
【図6】図6は、図4の伝送ネットワークシステムの右
回り光信号伝送と左回りの光信号伝送の信号の流れを示
す説明図である。
【図7】図7は、本発明の一実施の形態の伝送ネットワ
ークシステムのネットワーク要素のモデルを示す説明図
である。
【図8】図8(a)および図8(b)は、図7のネット
ワーク要素の波及関係のモデルを示す説明図である。
【図9】図9は、図1の故障点診断対象絞り込み部10
5のOTS/OMSレイヤのネットワーク要素について
の処理を表すフローチャートである。
【図10】図10は、図1の故障点診断対象絞り込み部
105のOChレイヤのネットワーク要素についての処
理を表すフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の一実施の形態の伝送ネッ
トワークシステムにおいて、ネットワーク要素とハード
ウェア構成との対応関係を示す説明図である。
【図12】図12は、図1の故障点診断部106のOT
Sレイヤのネットワーク要素についての故障点診断処理
を表すフローチャートである。
【図13】図13は、図1の故障点診断部106のOM
Sレイヤのネットワーク要素についての故障点診断処理
を表すフローチャートである。
【図14】図14は、図1の故障点診断部106のOC
hレイヤのネットワーク要素についての故障点診断処理
を表すフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の一実施の形態の監視制御
システムを備えた伝送ネットワークシステムの、伝送ネ
ットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 監視制御システム 2a、2b、2c 伝送装置 3,3b 光ファイバ 102 警報情報収集部 103 情報保持部 104 故障点診断処理起動判定部 105 故障点診断対象絞り込み部 106 故障点診断部 107 故障点診断要求受信部 108 故障点診断結果通知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 誠 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 川口 義信 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 笠井 大歩 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 Fターム(参考) 5K030 KA07 MB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送ネットワークと、該伝送ネットワーク
    を監視する監視部とを有し、 前記伝送ネットワークは、該ネットワークを構成する複
    数の構成要素についての故障を検出し警報情報を発する
    複数の検出部を含み、 前記監視部は、 前記伝送ネットワークの前記複数の構成要素と、該複数
    の構成要素を階層分けして予め設定した複数のネットワ
    ーク要素との対応関係を示す情報を予め格納した対応関
    係格納部と、 前記複数のネットワーク要素間の故障の波及関係を示す
    情報を予め格納した波及関係格納部と、 前記検出部の発した警報情報から故障点の含まれる前記
    ネットワーク要素を絞り込む絞り込み手段と、 該絞り込み手段の絞り込んだ前記ネットワーク要素と、
    前記対応関係格納部および前記波及関係格納部に格納さ
    れている情報から故障点を特定する故障点特定手段とを
    有することを特徴とする伝送ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の伝送ネットワークシステ
    ムにおいて、前記ネットワーク要素は、トレールおよび
    サブネットワークコネクションであることを特徴とする
    伝送ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の伝送ネットワー
    クシステムにおいて、前記複数の検出部の発した警報情
    報を最初に受け取った時刻から、予め定めた保護時間が
    経過した後、前記絞り込み手段に前記絞り込み動作の開
    始を指示する起動手段をさらに有することを特徴とする
    伝送ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】複数の構成要素について故障を検出し警報
    情報を発する複数の検出部を含む伝送ネットワークを監
    視する監視システムであって、 前記伝送ネットワークの前記複数の構成要素と、該複数
    の構成要素を階層分けして予め設定した複数のネットワ
    ーク要素との対応関係を示す情報を予め格納した対応関
    係格納部と、 前記複数のネットワーク要素間の故障の波及関係を示す
    情報を予め格納した波及関係格納部と、 前記検出部の発した警報情報から故障点の含まれる前記
    ネットワーク要素を絞り込む絞り込み手段と、 該絞り込み手段の絞り込んだ前記ネットワーク要素と、
    前記対応関係格納部および前記波及関係格納部に格納さ
    れている情報から故障点を特定する故障点特定手段とを
    有することを特徴とする伝送ネットワーク監視システ
    ム。
  5. 【請求項5】伝送ネットワークを監視し、故障点を特定
    する故障点診断方法であって、 前記伝送ネットワークを構成する複数の構成要素を階層
    分けして、複数のネットワーク要素を予め設定し、該ネ
    ットワーク要素と前記複数の構成要素とを対応付けし、 前記複数のネットワーク要素間の故障の波及関係を求
    め、 前記伝送ネットワークの前記複数の構成要素に備えられ
    ている検出部の発した故障を示す警報情報から、故障点
    の含まれる前記ネットワーク要素を絞り込み、 該絞り込み手段の絞り込んだ前記ネットワーク要素と、
    前記前記複数の構成要素との対応関係、および、前記波
    及関係により、故障点を特定することを特徴とする故障
    点診断方法。
JP2001376325A 2001-12-10 2001-12-10 伝送ネットワークシステム、伝送ネットワーク監視システム、および、故障点診断方法 Pending JP2003179601A (ja)

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