JP2003179563A - データ提供方法および装置、データ送信方法および装置、データ受信方法および装置 - Google Patents

データ提供方法および装置、データ送信方法および装置、データ受信方法および装置

Info

Publication number
JP2003179563A
JP2003179563A JP2001377322A JP2001377322A JP2003179563A JP 2003179563 A JP2003179563 A JP 2003179563A JP 2001377322 A JP2001377322 A JP 2001377322A JP 2001377322 A JP2001377322 A JP 2001377322A JP 2003179563 A JP2003179563 A JP 2003179563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
broadcast
transmission path
package
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001377322A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Usami
貴之 宇佐美
Hiroichi Tsuchiya
博一 土屋
Mitsuhiro Nishibe
光洋 西部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Network Communications Inc
Original Assignee
Sony Communications Network Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Communications Network Corp filed Critical Sony Communications Network Corp
Priority to JP2001377322A priority Critical patent/JP2003179563A/ja
Publication of JP2003179563A publication Critical patent/JP2003179563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル放送を取り巻く通信環境の整備や事
業としての体制作りがデジタル放送の普及を図る上で欠
かせない。 【解決手段】 放送用のデータストリームを、論理的な
複数のレイヤを多重化させた形に構成する。このレイヤ
は、いわゆる本放送用のデータを流すための本放送レイ
ヤと、いわゆるデータ放送に用いられる複数の副放送レ
イヤとに分けられる。複数の副放送レイヤのそれぞれに
は、楽曲、テキスト、静止画、動画、音声などの個別の
目的を有する放送コンテンツが流される。各データを識
別するための情報をこれらの放送コンテンツとは分離し
た形で送信することにより、受信側では必要なデータの
みを選択的に取得できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データ提供方法
とこの方法を利用可能な提供装置、データ送信方法とこ
の方法を利用可能な送信装置、データ受信方法とこの方
法を利用可能な受信装置に関する。この発明は特に、放
送用のデータストリームを編成して伝送する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン放送やラジオ放送の
形態がアナログからデジタルへと移行しつつある。CS
デジタル放送に続いてBSデジタル放送も開始され、数
年以内には地上波テレビジョン放送や地上波ラジオ放送
もデジタル化されようとしている。デジタル放送の大き
な特徴の一つに、いわゆるデータ放送がある。主要な放
送コンテンツを本放送として流す一方で、付随するデー
タをサブチャンネル的に流すことによって番組に付加価
値を与える。アナログ放送においても同種の技術として
文字放送があるが、デジタル放送におけるデータ放送は
動画、静止画、音声、テキストなどメディアタイプを問
わず複数種のデータを同時に伝送できる点で内容をより
充実させやすい。
【0003】最近では、インターネットを放送媒体とし
て利用した、いわゆるインターネット放送がブロードバ
ンド時代を背景に注目を集めている。かつてのインター
ネット放送は狭い帯域幅の中で限られたコンテンツを配
信するのみであったため、テレビジョン放送やラジオ放
送との間であまり競合が見られなかったが、ブロードバ
ンド人口の急増によって今や重要な放送手段の一つと目
されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、アナログ放送
からデジタル放送へ移行することによって、伝送できる
データ量は数倍に広がると言われている。しかし、複数
の放送業者間で帯域を共有した上でさらに多チャンネル
化を実現するため、必ずしも際限なくデータを伝送でき
るほど帯域に余裕があるわけではない。従って、その帯
域を十分に活用するためには、データ伝送の効率化が必
須となる。こうした技術は、ひいては放送コンテンツの
充実化にもつながり、多くの視聴者を獲得する上で重要
である。
【0005】さらに、デジタル放送はその方式や使用す
る設備などの面でアナログ放送と大きく異なるので、デ
ジタル放送を取り巻く通信環境の整備や事業としての体
制作りが普及を図る上で欠かせない。通常、デジタル放
送の導入には運営者と視聴者のいずれにおいてもハード
ウエアとソフトウエアの投資が必要となるが、少しでも
初期投資を減らしてデジタル放送の運営および利用を安
定的に実現するためには既存のインフラを今までにない
形で活用するのが有効であり、そうした新たな事業モデ
ルの構築はデジタル放送のさらなる発展につながる。
【0006】本発明者は、以上の認識に基づき本発明を
なしたもので、その目的は、安定的にデジタル放送を運
営するための技術の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のある態様は、デ
ータ提供方法に関する。この方法は、放送用のデータス
トリームを、論理的なデータ伝送路であるレイヤを多重
化した形で構成し、放送コンテンツとして個別の目的を
有するデータパッケージを複数生成し、多重化したレイ
ヤのそれぞれに目的別でデータパッケージを割り当て、
これらの工程によりデータストリームを目的別の多重レ
イヤ構造にするための放送編成機能を、複数のユーザの
端末へデータストリームを送信する放送主体に対しネッ
トワークを介して提供する。
【0008】「データストリーム」の語を、ここではレ
イヤの構成を説明するために静的状態におかれた多層構
造をもつデータ群のような意味で用いているが、以下に
おいては、本来的な意味である動的状態におかれた伝送
データに対しても適宜同じ語を用いる。
【0009】「データパッケージ」は、例えば楽曲、音
声、静止画、動画、テキストなど個別のフォーマットの
もとで生成された個別の目的をもつデータと、そのデー
タパッケージの内容を示した情報などをセットにしたも
のであり、放送コンテンツとしてのまとまりをもつ。放
送時には、このデータパッケージを送出バッファなどに
入れることにより各レイヤに流す。
【0010】「放送主体」は、後述するデータ送信装置
を使用するデジタル放送局であり、このデジタル放送局
がインターネットなどのネットワークを介してデータス
トリームを受け取って放送波の形で聴取者へ転送するこ
とによりデジタル放送を運営する。
【0011】データパッケージの「生成」は、複数のフ
ァイルをひとつのデータパッケージとしてまとめるため
の処理一般を示し、例えばデータパッケージを定義する
ための情報を生成する処理や、データ送出の前処理とし
てデータパッケージを入力、設定、または複製する処理
なども含む。データパッケージを割り当てる処理は、主
にデータ多重化の前処理として行われるデータ編成を意
味する。これら複数の工程を経てなされるデータの編成
機能を包括的に「放送編成機能」と表現している。
【0012】本発明の別の態様は、データ提供装置に関
する。この装置は、放送用のデータストリームを、論理
的なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成す
るために、目的別で画定された各レイヤを記憶するレイ
ヤ設定部と、放送コンテンツとして個別の目的を有する
データパッケージを複数生成するパッケージ生成部と、
多重化するレイヤのそれぞれにデータパッケージを割り
当てる編成処理部と、を含む放送編成部と、複数のユー
ザの端末へデータストリームを送信する放送主体からの
要求に応じて、その放送主体に対し放送編成部によって
生成されるデータストリームを送信する通信処理部と、
を有する。
【0013】「データ提供装置」は、デジタル放送用の
データ編成機能をインターネットなどのネットワークを
介して複数の放送局に対して提供するASP(Applicat
ionService Provider)サーバとして実現してもよい。
このように複数の放送局が利用する共通の機能をひとま
とめにすることによって、デジタル放送を運営する上で
の設備投資の重複を避けてコストを安定させることがで
きる。
【0014】本発明のさらに別の形態は、データ送信方
法に関する。この方法は、放送用のデータストリーム
を、論理的なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形
で構成し、放送コンテンツとして個別の目的を有するデ
ータパッケージを複数生成し、多重化したレイヤのそれ
ぞれに目的別でデータパッケージを割り当てることによ
りデータストリームを目的別の多重レイヤ構造にするた
めの放送編成機能を提供する機能提供主体に対してその
機能を利用するための要求をネットワークを介して送信
し、データストリームを機能提供主体から受信してバッ
ファに記憶させ、これを複数のユーザの端末へ送信す
る。
【0015】この方法において、前述のデータ提供装置
を利用して編成されたデータストリームを放送局が聴取
者に転送する形でデジタル放送を実現する。「機能提供
主体」は、デジタル放送の編成に関するASPサービス
を提供する事業者を示す。
【0016】本発明のさらに別の形態は、データ送信装
置に関する。この装置は、放送用のデータストリーム
を、論理的なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形
で構成し、放送コンテンツとして個別の目的を有するデ
ータパッケージを複数生成し、多重化したレイヤのそれ
ぞれに目的別でデータパッケージを割り当てることによ
りデータストリームを目的別の多重レイヤ構造にするた
めの放送編成機能を提供する機能提供主体に対し、デー
タストリームの生成を要求する要求送信部と、機能提供
主体からデータストリームを受信するストリーム取得部
と、データストリームを一時的に記憶するストリーム保
持部と、データストリームを複数のユーザの端末へ送信
する放送処理部と、を有する。この装置を放送局がデジ
タル放送の運営に利用する。
【0017】「データ送信装置」は、必ずしもアンテナ
などの送信手段を一体的に有することを必要とせず、そ
の意味では「データ編集装置」として実現することを妨
げない。また、個別の機能を有する複数の装置の組合せ
で構成されるシステムの形で実現してもよく、全体とし
て一体に構成されることを必要としない。以下のデータ
送信装置においても同様である。
【0018】本発明のさらに別の形態は、データ送信方
法に関する。この方法は、下り回線と上り回線とで種類
の異なる伝送媒体を利用する双方向通信において、放送
主体が下り回線を放送コンテンツの送信に利用し、上り
回線としてユーザが利用できる伝送路を指定する制御情
報を放送コンテンツに内包させ、これによりその放送コ
ンテンツとの関連でユーザに利用させる上り回線を特定
の提供主体が提供する伝送路に限定させる。
【0019】「双方向通信」は、デジタル放送の主な方
式を示す。下り回線を利用してデジタル放送用のデータ
ストリームを電波で聴取者の端末へ送信し、上り回線を
利用して放送内容に応じて放送局へのアクセスする必要
が生じたときに放送局との間でデータを送受信する。こ
の上り回線は例えばインターネットや電話回線などのデ
ータ送受信可能な伝送媒体である。上り回線として利用
する経路を主に「伝送路」と表現する。この「伝送路」
は、携帯電話などの携帯端末向けの無線ネットワークで
あってもよい。
【0020】「提供主体」は、例えばISP(Internet
Service Provider)や携帯電話会社、回線提供会社な
ど、有線無線を問わずデータ送受信可能なネットワーク
基盤を提供する事業者を示す。「制御情報」は、例えば
データパッケージに含められる放送コンテンツとしての
データに直接書き込む形でもよいし、それら放送コンテ
ンツとしてのデータとともにデータパッケージに含めさ
せる独立したファイルの形で構成させてもよい。これら
いずれの場合も「内包」と表現している。
【0021】上り回線をデータパッケージとの関連でユ
ーザに利用させる形態としては、例えばデータストリー
ムからのデータパッケージの抽出を失敗した場合や、デ
ータストリームの受信そのものを失敗したような場合
に、インターネット経由でそのデータパッケージの再取
得を試みるような場合がある。また、データストリーム
が販売コンテンツとして提供されるときにその購入に必
要なデータを上り回線で送信する場合や、放送内容がイ
ンタラクティブ形式で構成されるときに聴取者が放送局
へ応答する場合などであってもよい。
【0022】本発明のさらに別の形態もまた、データ送
信方法に関する。この方法は、放送用のデータストリー
ムを、論理的なデータ伝送路であるレイヤを多重化した
形で構成し、放送コンテンツとして個別の目的を有する
データパッケージを複数生成し、多重化したレイヤのそ
れぞれに目的別でデータパッケージを割り当てることに
よりデータストリームを目的別の多重レイヤ構造に設定
し、これらの工程により生成されるデータストリーム
を、下り回線と上り回線とで種類の異なる伝送媒体を利
用した双方向通信におけるその下り回線に流し、さら
に、上り回線としてユーザが利用できる伝送路を指定す
る制御情報をデータパッケージに内包させることによ
り、そのデータパッケージとの関連でユーザに利用させ
る上り回線を特定の提供主体が提供する伝送路に限定さ
せる。
【0023】本発明のさらに別の形態は、データ送信装
置に関する。この装置は、放送用のデータストリーム
を、論理的なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形
で構成するために、目的別で画定された各レイヤを記憶
するレイヤ設定部と、放送コンテンツとして個別の目的
を有するデータパッケージを複数生成するパッケージ生
成部と、多重化するレイヤのそれぞれにデータパッケー
ジを割り当てる編成処理部と、を有し、パッケージ生成
部は、データパッケージとの関連でオプションサービス
を提供するための伝送路として、データストリームを送
信するための伝送媒体とは異なる伝送媒体を利用する特
定の伝送路を指定する制御情報をデータパッケージに内
包させる。「オプションサービス」は、上述したような
データパッケージの再取得、コンテンツ購入、インタラ
クティブ放送などにおいて上り回線を利用する場合を示
す。
【0024】本発明のさらに別の形態は、データ受信方
法に関する。この方法は、下り回線と上り回線とで種類
の異なる伝送媒体を利用する双方向通信において、放送
主体が送信する放送コンテンツを下り回線から受信し、
上り回線としてユーザが利用できる伝送路を特定の提供
主体が提供する伝送路に指定する制御情報を放送コンテ
ンツから抽出し、上り回線として現在利用中の伝送路が
指定する伝送路に該当する場合に、その上り回線を通じ
て放送コンテンツと関連するオプションサービスの提供
を受ける。「現在利用中の伝送路」は、データストリー
ムを受信する聴取者の端末環境において上り回線として
設定されたネットワークの提供主体を示す。
【0025】本発明のさらに別の形態もまた、データ受
信方法に関する。この方法は、下り回線と上り回線とで
種類の異なる伝送媒体を利用した双方向通信におけるそ
の下り回線から、論理的なデータ伝送路であるレイヤを
多重化した形で構成された放送用のデータストリームを
受信し、データストリームにおいて、目的別で画定され
た各レイヤを認識し、放送コンテンツとして個別の目的
を有するデータパッケージを認識したレイヤから抽出
し、上り回線としてユーザが利用できる伝送路を指定す
る制御情報をデータパッケージから抽出し、上り回線と
して現在利用中の伝送路が指定する伝送路に該当する場
合に、その上り回線を通じて放送コンテンツと関連する
オプションサービスの提供を受ける。
【0026】ここで、「各レイヤを認識」および「デー
タパッケージをレイヤから抽出」としているが、必ずし
もレイヤとデータパッケージの認識を別個の処理として
段階的に行うことを必要としない。データパッケージを
認識することによって結果的にレイヤを認識する形でも
よい。
【0027】本発明のさらに別の形態は、データ受信装
置に関する。この装置は、論理的なデータ伝送路である
レイヤを多重化した形で構成された放送用のデータスト
リームを受信する受信処理部と、データストリームにお
いて、目的別で画定された各レイヤを認識するレイヤ認
識部と、放送コンテンツとして個別の目的を有するデー
タパッケージを認識したレイヤから抽出するパッケージ
抽出部と、データパッケージとの関連でオプションサー
ビスの提供を受けるための伝送路を指定する制御情報を
そのデータパッケージから抽出する情報抽出部と、オプ
ションサービスの提供を受けるために現在利用中の伝送
路が指定する伝送路に該当する場合にオプションサービ
スの提供を受ける通信処理部と、を有する。
【0028】「データ受信装置」もまた、必ずしもアン
テナなどの受信手段を一体的に有することを必要とせ
ず、その意味では「データ再生装置」として実現するこ
とを妨げない。また、個別の機能を有する複数の装置の
組合せで構成されるシステムの形で実現してもよく、全
体として一体に構成されることを必要としない。以下の
データ受信装置においても同様である。
【0029】本発明のさらに別の形態は、データ送信方
法に関する。この方法は、放送用のデータストリーム
を、論理的なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形
で構成し、放送コンテンツとして個別の目的を有するデ
ータパッケージを複数生成し、多重化したレイヤのそれ
ぞれに目的別でデータパッケージを割り当てることによ
りデータストリームを目的別の多重レイヤ構造に設定
し、これらの工程によるデータストリームの生成に先立
ち、データパッケージの提供と関連して課金が必要な場
合にその課金を処理する主体として特定の電子決済サー
ビス業者を指定する制御情報をそのデータパッケージに
内包させる。「電子決済サービス業者」は、電子商取引
の決済をインターネット上で実現する事業者を示す。
【0030】本発明のさらに別の形態は、データ送信装
置に関する。この装置は、放送用のデータストリーム
を、論理的なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形
で構成するために、目的別で画定された各レイヤを記憶
するレイヤ設定部と、放送コンテンツとして個別の目的
を有するデータパッケージを複数生成するパッケージ生
成部と、多重化するレイヤのそれぞれにデータパッケー
ジを割り当てる編成処理部と、を有し、データパッケー
ジ生成部は、データパッケージの提供と関連して課金が
必要な場合にその課金を処理する主体として特定の電子
決済サービス業者を指定する制御情報をそのデータパッ
ケージに内包させる。
【0031】本発明のさらに別の形態は、データ受信方
法に関する。この方法は、論理的なデータ伝送路である
レイヤを多重化した形で構成された放送用のデータスト
リームにおいて、目的別で画定された各レイヤを認識
し、放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパ
ッケージを認識したレイヤから抽出し、データパッケー
ジの提供と関連して課金が必要な場合にその課金を処理
する主体として特定の電子決済サービス業者を指定する
制御情報をそのデータパッケージから抽出し、制御情報
に基づいて課金処理に必要なデータを特定の電子決済サ
ービス業者へ送信する。
【0032】本発明のさらに別の形態は、データ受信装
置に関する。この装置は、論理的なデータ伝送路である
レイヤを多重化した形で構成された放送用のデータスト
リームにおいて、目的別で画定された各レイヤを認識す
るレイヤ認識部と、放送コンテンツとして個別の目的を
有するデータパッケージを認識したレイヤから抽出する
パッケージ抽出部と、データパッケージの提供と関連し
て課金が必要な場合にその課金を処理する主体として特
定の電子決済サービス業者を指定する制御情報をそのデ
ータパッケージから抽出する情報抽出部と、制御情報に
基づいて課金処理に必要なデータを特定の電子決済サー
ビス業者へ送信する通信処理部と、を有する。
【0033】なお、以上の構成要素の任意の組合せや、
本発明の構成要素や表現を方法、装置、コンピュータプ
ログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒
体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、
本発明の態様として有効である。
【0034】
【発明の実施の形態】(前提技術)前提技術の第1の形
態においては、地上波デジタルラジオ放送用のデータス
トリームの中に複数の論理的なデータ伝送路であるレイ
ヤを設け、そのレイヤごとに個別の放送コンテンツを割
り当てる。各放送コンテンツは、ラジオ放送、楽曲デー
タ、画像データ、天気情報、ニュースなど、それぞれ個
別の目的を有する。
【0035】受信端末は、データストリームに含まれる
全ての放送コンテンツを取得する必要はなく、機種ごと
の仕様に応じて選択的に放送コンテンツを取得する。受
信端末の仕様は、機種ごとの再生目的に沿って任意に採
用できる。例えばラジオ放送と楽曲データのみを取得可
能とする装置や、ラジオ放送、天気情報、ニュースのみ
を取得可能とする装置など、同じデータストリームから
あらゆる組合せで放送コンテンツを取得できる。各放送
コンテンツは所定の識別情報で管理される。受信端末は
管理情報を参照して必要な放送コンテンツだけを取得す
るため、受信帯域やバッファが圧迫されない。
【0036】一方、放送サーバは、受信端末の仕様が機
種によって異なる場合にも、それぞれの仕様に応じて別
々のデータストリームを生成して送信しなくてよく、あ
らゆる仕様の受信端末に向けて同じデータストリームを
送信する。これにより、送信するデータの重複を回避で
き、複数の放送コンテンツを効率よく送信できる。
【0037】放送サーバは、各放送コンテンツに付与し
た識別情報を、放送コンテンツから分離させた形で送信
する。さらに、いくつかの放送コンテンツに関しては、
送信するタイミングに関する情報や、他の伝送方法によ
る代替的な配信手段に関する情報をあわせて送信する。
これにより、選択的な放送コンテンツの取得をさらに効
率よく実現できる。
【0038】このように、放送側にとっては受信側の仕
様の違いに左右されずに放送内容を決定でき、受信側に
とっても放送内容の違いに左右されずに仕様を決定でき
る。
【0039】図1は、放送用データストリームの論理的
な構成を示す。前提技術における放送に割り当てられた
全体の帯域は680kbpsであり、その帯域をMPE
G(Moving Picture Experts Group)の一規格であるM
PEG2−TS(TransportStream)方式でデータスト
リームを流す。このデータストリームは図示する通りい
くつかの論理的なレイヤによって構成される。そのレイ
ヤには1つの本放送レイヤと複数の副放送レイヤが含ま
れる。ただし、本放送レイヤと副放送レイヤの数や構成
は任意であり、放送内容を決定する側に委ねられる。
【0040】本放送レイヤには、デジタルラジオ放送に
おけるいわゆる本放送用のデータが流れる。このレイヤ
の帯域は128kbpsであり、データ形式はAAC
(Advanced Audio Coding)である。副放送レイヤに
は、いわゆるデータ放送用のデータが流れる。この副放
送レイヤはさらにいくつかのレイヤに細分化され、それ
ぞれに楽曲、テキスト、静止画、動画、音声などのデー
タが流される。例えば、楽曲データの伝送に用いられる
レイヤの帯域は270kpsである。
【0041】図2は、放送システムの構成を示す機能ブ
ロック図である。放送システム10は、放送サーバ14
と複数の放送受信端末12で構成される。放送サーバ1
4は、放送用のデータストリームを地上波で送信し、こ
れを複数の放送受信端末12が受信する。放送受信端末
12は、所定のデータをインターネット16経由で放送
サーバ14からダウンロードできる。例えば、地上波で
の受信に失敗した放送コンテンツをインターネット経由
でダウンロードする。
【0042】放送サーバ14および放送受信端末12
は、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじ
めとする素子で実現でき、ソフトウエア的にはデータ送
受信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、
図2〜4ではそれらの連携によって実現される機能ブロ
ックを描いている。したがって、これらの機能ブロック
はハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろい
ろなかたちで実現できる。放送サーバ14は、発信用の
アンテナを含む構成でもよいし、放送受信端末12は、
受信用のアンテナを含むパーソナルコンピュータ、専用
デジタルラジオ、携帯情報端末、携帯電話などであって
もよい。
【0043】図3は、放送サーバの構成を示す機能ブロ
ック図である。放送サーバ14は、コンテンツ生成部2
0、ストリーム生成部22、送信処理部24、伝送設定
部26、および通信処理部46を有する。コンテンツ生
成部20が放送コンテンツを生成し、伝送設定部26が
ストリームの構成を設定する。その設定に基づいてスト
リーム生成部22がストリームを生成し、これを送信処
理部24が放送受信端末12へ送信する。
【0044】コンテンツ生成部20は、音声入力部2
8、音声混合部30、放送データ記憶部32、およびパ
ッケージ生成部33を含む。音声入力部28は、ディス
クジョッキーの声や放送で流す曲の音声を入力する。音
声混合部30は、複数のトラックで入力された音声を混
合してストリーム生成部22へ送る。放送データ記憶部
32には、放送コンテンツを構成する楽曲、静止画、動
画、テキスト、音声などのデータが格納されている。
【0045】パッケージ生成部33はデータパッケージ
を複数生成する。データパッケージは主にデータ放送で
送信されるべき放送コンテンツであり、例えば楽曲デー
タとアルバムジャケットの画像をセットにした音楽パッ
ケージや、天気図の画像と天気予報のテキストをセット
にした天気情報パッケージなどである。
【0046】パッケージ生成部33は、受信側でのデー
タパッケージの認識において参照されるべきパッケージ
識別情報をデータパッケージごとに設定する。本実施形
態におけるパッケージ識別情報には、データパッケージ
ごとに付与するIDと、そのデータパッケージの放送コ
ンテンツとしての目的を示すコードの組合せを記述して
おく。例えば、「0202」といった英数字で表すID
と、「b」や「g」といった英数字で表すコードのセッ
トである。コンテンツの目的を示すコードは、例えば
「b」がダウンロードして保存するための音楽データを
示すコードであり、「g」がニュースを示すコードであ
る。受信側はこのパッケージ識別情報を頼りにして必要
な放送コンテンツのみを取得する。
【0047】パッケージ生成部33は、パッケージ識別
情報を集約して管理情報を生成した上で、この管理情報
を含む制御用のデータパッケージを生成する。パッケー
ジ識別情報は、放送コンテンツとしてのデータパッケー
ジとは分離させた形で送信するので、受信側はパッケー
ジ識別情報さえ得られれば、各放送コンテンツ自体を取
得しなくともそれらの内容を把握することができ、必要
なコンテンツのみを選択的に取得できる。これにより、
受信側は受信帯域やバッファの無駄使いを回避できる。
管理情報は、例えば番組ごとに集約してもよいし、放送
スケジュールに基づいて一定期間ごとに集約してもよ
い。
【0048】管理情報には、データパッケージの送出タ
イミングに関して受信側で参照されるべき予告情報を含
めてもよい。送出タイミングの指定は、絶対時間または
相対時間で記述する方法や、他のデータの送出タイミン
グとの関連で指定する方法などがある。予告情報の中
で、受信側においてダウンロードの指示を受け付けるべ
き期間と、その期間経過後にデータパッケージの送出を
開始する旨を定めてもよい。これにより、聴取者が取得
を希望する場合に限定して取得を開始できる。
【0049】管理情報には、送出したデータパッケージ
の再生を制御する方法に関して受信側で参照されるべき
イベント情報を含めてもよい。例えば、複数の画像を一
つのデータパッケージとして送出する場合に、それらの
画像の表示順序、切替タイミングなどに関する情報をイ
ベント情報として記述しておく。
【0050】パッケージ生成部33は、いずれかのデー
タパッケージに関し、その他の伝送方法による代替的な
配信手段を示す代替情報を生成する。代替情報は、管理
情報に含めてもよいし、その代替的な配信の対象となる
データパッケージの中に含めてもよい。代替的な配信手
段は、受信側がデータパッケージの受信に失敗したとき
やハードウエア的な受信能力の都合で受信不能の場合に
も、そのデータパッケージを取得させるための予備的な
手段である。例えば、インターネット経由で受信させる
ために放送サーバ14のURLを記述しておいてもよい
し、時間差をおいて後に再放送する旨とそのタイミング
を記述しておいてもよい。
【0051】こうした代替的な配信手段は、単発的に送
信するデータに対する取得の機会を広げることができ、
特に楽曲データなどカルーセル方式で送るには容量が大
きすぎるデータを効率よく送信できる。
【0052】代替情報としてURLが記述された場合、
放送受信端末12は、その代替情報に基づいてインター
ネット16経由で放送サーバ14にアクセスすることが
できる。この場合、通信処理部46が放送受信端末12
によるデータのダウンロードを受け付ける。
【0053】ストリーム生成部22は、符号化処理部3
4および多重化処理部36を含む。符号化処理部34
は、必要に応じてデータを符号化する。例えば、楽曲デ
ータをAACなどの形式に変換してもよいし、大容量デ
ータを圧縮処理してもよい。多重化処理部36は、伝送
設定部26によって定められた設定に基づいて各レイヤ
にデータパッケージを割り当てて、これを多重化したデ
ータストリームを生成する。
【0054】伝送設定部26は、レイヤ設定部38、編
成処理部40、および指示受付部44を含む。指示受付
部44は、放送サーバ14の操作者から放送スケジュー
ルなどに関する指示を受け取る。操作者は、例えば放送
機器のオペレータ、番組のプロデューサ、ディスクジョ
ッキーなどである。指示受付部44は、いずれかのレイ
ヤにおいて本来割り当てられるべきデータパッケージの
送信開始に関する指示を操作者から受け取ってもよい。
原則としては予め設定されたスケジュールに従って放送
を進行させるが、例えば生放送の場合は状況に応じて送
信指示を発することによって適切なタイミングで楽曲を
放送できる。
【0055】レイヤ設定部38は、目的別で画定された
各レイヤを記憶する。各レイヤは、予め操作者によって
画定された設定に基づいてもよいし、同時に送出すべき
各データパッケージの容量に応じてレイヤ設定部38が
自動設定してもよい。複数のレイヤには、主要な放送コ
ンテンツを断続的に送出するための一つの本放送レイヤ
と、補助的な放送コンテンツを任意のタイミングで送出
するための複数の副放送レイヤが含まれる。
【0056】編成処理部40は、多重化するレイヤのそ
れぞれにデータパッケージを割り当てる。例えば、主放
送レイヤには音声混合部30が生成するストリームデー
タを割り当て、複数の副放送レイヤのそれぞれにパッケ
ージ生成部33が生成したデータパッケージを原則とし
てカルーセル方式で割り当てる。ただし、副放送レイヤ
に対するデータパッケージの割り当てはカルーセル方式
に限るものではなく、所定のスケジュールに従った任意
のタイミングで送出されるよう割り当ててもよい。編成
処理部40は、制御用のデータパッケージをいずれかの
レイヤに割り当てる。
【0057】編成処理部40は、いずれかのデータパッ
ケージの送出タイミングを予告情報に記述した場合に
は、その予告情報に定めた送出開始タイミングで送出さ
れるように、予告したデータパッケージをレイヤに割り
当てる。ダウンロード指示を受け付けるべき期間を予告
情報に定めた場合には、その定められた期間経過後に送
出されるように、予告したデータパッケージをレイヤに
割り当てる。
【0058】図4は、放送受信端末の構成を示す機能ブ
ロック図である。放送受信端末12は、受信処理部5
0、ストリーム認識部52、再生処理部54、スピーカ
56、およびモニタ58を有する。放送サーバ14から
発信されたデータストリームを受信処理部50が受信
し、ストリーム認識部52がデータストリームを構成す
る各レイヤを分離し、各レイヤに含まれるデータパッケ
ージを再生処理部54が展開して再生する。再生された
音声はスピーカ56を通じて外部へ出力され、再生され
た画像やテキストはモニタ58を通じて外部へ出力され
る。
【0059】ストリーム認識部52は、レイヤ認識部6
0、分離処理部64、および復号処理部66を含む。レ
イヤ認識部60は、データストリームから各レイヤを認
識する。レイヤ認識部60は、本放送レイヤと複数の副
放送レイヤを認識する。分離処理部64は、データスト
リームを各レイヤに分離する。復号処理部66は、必要
に応じてデータ形式の変換や、圧縮データの復号を処理
する。
【0060】再生処理部54は、パッケージ抽出部7
0、本放送再生部72、データ放送再生部74、代替手
段認識部76、通信処理部78、および指示受付部79
を含む。パッケージ抽出部70は、認識した複数の副放
送レイヤのうち少なくともいずれかからデータパッケー
ジを抽出する。本放送再生部72は、本放送レイヤに流
れるデータを再生する。データ放送再生部74は、副放
送レイヤを流れるデータパッケージに含まれる放送コン
テンツを再生する。
【0061】パッケージ抽出部70は、制御レイヤから
制御用のデータパッケージを抽出する。パッケージ抽出
部70は、再生目的に沿って取得すべきデータパッケー
ジが予め定義された取得設定データ71を保持する。パ
ッケージ抽出部70は、制御用のデータパッケージから
管理情報を取得し、この管理情報および取得設定データ
71に基づいて再生目的に沿ったデータパッケージを選
択的に取得する。
【0062】パッケージ抽出部70は、データストリー
ムから選択的にデータパッケージを取得して保存する一
方で、それ以外のデータパッケージは一旦バッファに蓄
積した後でこれを他の記録装置に保存せずに破棄する。
他の構成としては、不要なデータパッケージをバッファ
に蓄積しない構成としてもよい。
【0063】パッケージ抽出部70は、制御用のデータ
パッケージから予告情報を取得し、この予告情報に基づ
いたタイミングでデータパッケージを選択的に抽出す
る。予告情報にダウンロードの指示を受け付けるべき期
間が設定されている場合は、その期間内は、指示受付部
79が聴取者からダウンロードの指示を受け付ける。ダ
ウンロードの指示は、モニタ58の画面上にダウンロー
ドボタンを表示しておき、そのクリックにより実現す
る。例えば、本放送で曲が流れている間にダウンロード
の指示を受け付け、曲終了後にその曲の楽曲データが送
信されるように予告情報を設定する。曲が流れている間
に聴取者がダウンロードボタンをクリックすればダウン
ロードが予約されたことになり、しばらく後にその曲の
データパッケージを取得できる。
【0064】代替手段認識部76は、データパッケージ
の配信手段に関する代替情報をデータストリームから抽
出する。代替手段認識部76が代替情報を取得した場
合、その代替情報に示された配信手段によるデータパッ
ケージの取得が可能となる。パッケージ抽出部70によ
るデータパッケージの抽出が不完全であった場合に代替
的な配信手段を利用できる。例えば、代替情報に放送サ
ーバ14のURLが記述されている場合には通信処理部
78を介してインターネット16経由でデータパッケー
ジを取得する。例えば、代替情報に再放送のタイミング
が記述されている場合にはそのタイミングでデータパッ
ケージを取得する。代替情報に示される手段で取得する
か否かは、取得設定データ71に予め設定しておいても
よいし、指示受付部79が聴取者から指示を受け取って
もよい。
【0065】図5は、個別の目的を有する複数のデータ
パッケージがそれぞれ流される多重化されたレイヤの構
造を示す。図において、最上部に位置するレイヤには管
理情報を流す。各放送受信端末12は、この管理情報を
参照して任意のレイヤから選択的にデータパッケージを
取得する。少なくとも制御レイヤに流されるデータパッ
ケージさえ取得すれば、どのレイヤにどのようなデータ
パッケージが流されているかが判別できるので、選択的
なデータ受信が実現できる。
【0066】第1レイヤは本放送、第2レイヤはダウン
ロード用音楽データ、第3レイヤはプログラムソフトウ
エア、第4レイヤは天気情報、第5レイヤはニュース、
第6レイヤは番組案内、のように各レイヤがそれぞれ個
別の目的の下で画定されている。各レイヤにはそれぞれ
帯域が定められ、その帯域が許す限りは一つのレイヤに
同じ目的のデータパッケージを複数同時に流してもよ
い。
【0067】図6は、放送される複数種のコンテンツと
機種ごとの選択的な取得の関係を示す。テーブル100
には、レイヤとそのレイヤに流される放送コンテンツの
コードとの対応関係が示される。第1レイヤには「a」
というコードをもつ放送コンテンツが流されることを示
す。同様に、第2レイヤには「b」、第3レイヤには
「f」、第4レイヤには「e」、第5レイヤには
「g」、第6レイヤには「d」のコードをもつ放送コン
テンツが流される。ここでは、「a」は本放送、「b」
はダウンロード用音楽データ、「f」はプログラムソフ
トウエア、「e」は天気情報、「g」はニュース、
「d」は番組案内をそれぞれ示す。
【0068】受信端末Aは、本放送、天気情報、および
ニュースを再生する機器である。受信端末Aの取得設定
データ71には、取得すべき放送コンテンツとして
「a、e、g」が定められており、これらのコードに対
応する放送コンテンツのみをデータストリーム102か
ら抽出する。受信端末Bは、本放送のみを再生する機器
である。その取得設定データ71には、取得すべき放送
コンテンツとして「a」のみが定められており、データ
ストリームから「a」に対応する放送コンテンツのみを
取得して再生する。受信端末Cは、コード「a、b、
e、f、g、h」を再生できる機器である。ただし、前
提技術におけるデータストリーム102には「h」に対
応する放送コンテンツは流されていないため、「a、
b、e、f、g」のみをデータストリーム102から抽
出して再生する。
【0069】図7は、パッケージ識別情報を集約した管
理情報の記述例を示す。管理情報は、XML(eXtensib
le Markup Language)などの記述言語を用いて記述す
る。ブロック110は、制御レイヤの内容を示す。「i
d=”00101A”」は制御用のデータパッケージに
付与したIDを示し、「type=”contro
l”」はこのレイヤに制御用のデータパッケージが割り
当てられていることを示す。ブロック112は、第1レ
イヤの内容を示す。「id=”B5678E”」は本放
送として流されるストリームデータに付与したIDを示
し、「type=”a”」はこのレイヤに本放送が割り
当てられていることを示す。ブロック114は、第2レ
イヤの内容を示す。「id=”CBB123”」は第2
レイヤに流されるデータパッケージに付与したIDを示
し、「type=”b”」はこのレイヤにダウンロード
用音楽データが割り当てられていることを示す。以上と
同様に、他のレイヤの内容に関しても記述されている。
【0070】図8は、予告情報を含んだ管理情報の記述
例を示す。ブロック110は、「CBB124」のID
が付与されたデータパッケージを「10:44:15」
から送出することを示す。受信側では、10時44分1
5秒までの間にダウンロードの指示を受け付け、この時
間からデータパッケージの取得を開始すればよい。
【0071】図9は、代替情報を含んだ管理情報の記述
例を示す。ブロック120は、第2レイヤに割り当てら
れたデータパッケージを示す。ブロック120の中で、
「URL="http://hoge.com/music/CBB123.pcg"」の記述
は、「CBB123」のIDが付与されたデータパッケ
ージをダウンロードできるサイトにおけるファイルのパ
スとなるアドレスを示す。
【0072】前提技術における第2の形態は、レイヤ識
別情報に基づいてレイヤを識別した上で、各レイヤに対
応づけられたデータパッケージをパッケージ識別情報に
基づいて識別する。レイヤを識別するための情報とパッ
ケージを識別するための情報を分離している点で、これ
らを特に区別せずにレイヤの識別とパッケージの抽出を
処理する前提技術における第1の形態と異なる。この第
2の形態における放送サーバ14および放送受信端末1
2の構成は図3および図4と同様であり、各ブロックの
機能のみが異なる。以下、図3および図4に沿って説明
する。
【0073】放送サーバ14のレイヤ設定部38は、受
信側でのレイヤの認識において参照されるべきレイヤ識
別情報をレイヤごとに設定する。レイヤ識別情報は、レ
イヤごとに付与するIDと、そのレイヤに流すべきデー
タパッケージの放送コンテンツとしての目的を示すコー
ドの組合せが記述される。例えば、レイヤのIDが「0
101」であり、目的のコードが「a」の如くである。
【0074】放送サーバ14のパッケージ生成部33
は、レイヤ識別情報を集約した管理情報を含む制御用の
データパッケージを生成する。このデータパッケージに
は、パッケージ識別情報を集約した管理情報も含まれて
おり、これら2つの管理情報をあわせて参照することに
より、受信側は任意のデータパッケージをデータストリ
ームから抽出できる。
【0075】放送受信端末12のレイヤ認識部60は、
管理情報に含まれるレイヤ識別情報に基づいて各レイヤ
を認識する。パッケージ抽出部70は、管理情報に含ま
れるパッケージ識別情報に基づき、対応するレイヤから
任意のデータパッケージを抽出する。なお、管理情報は
制御用のデータパッケージに含まれていることから、そ
のデータパッケージを抽出しなければレイヤ認識部60
はレイヤを認識できないとも考えられる。そこで、設計
上制御用のデータパッケージは必ず取得するよう取得設
定データ71に設定した上で、パッケージ抽出部70が
抽出した管理情報をレイヤ認識部60にフィードバック
してもよい。
【0076】図10は、本実施形態におけるレイヤ識別
情報を集約した管理情報の記述例を示す。ブロック13
0は、制御レイヤの内容を示す。「id=”FFF
0”」は制御レイヤに付与したIDを示し、「type
=”control”」はこのレイヤに制御用のデータ
パッケージが割り当てられていることを示す。ブロック
132は、第1レイヤの内容を示す。「id=”010
1”」は第1レイヤに付与したIDを示し、「type
=”a”」はこのレイヤに本放送が割り当てられている
ことを示す。
【0077】図11は、パッケージ識別情報を集約した
管理情報の記述例を示す。ブロック140は、「id
=”FFF0”」のレイヤには「00101A」のID
が付与されたデータパッケージが割り当てられているこ
とを示す。ブロック142は、「id=”0101”」
のレイヤには「B5678E」のIDが付与されたデー
タパッケージが割り当てられていることを示す。この管
理情報と図10の管理情報をあわせて参照することによ
り、受信側は再生目的に沿ったデータパッケージを選択
的に取得できる。
【0078】以上、前提技術をいくつかの形態をもとに
説明した。この前提技術は例示であり、それらの各構成
要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能
なこと、またそうした変形例も前提技術の範囲にあるこ
とは当業者に理解されるところである。
【0079】前提技術においては、地上波デジタルラジ
オ放送における送信装置および受信装置を説明した。変
形例においては、地上波放送、衛星放送、ケーブル放
送、インターネット放送などのテレビジョン放送または
ラジオ放送の形で実現してもよい。また、必ずしも「放
送」の分野に限定されず、伝送される様々なデータスト
リームに応用してもよい。
【0080】前提技術においては、放送コンテンツを全
て放送サーバ14内の放送データ記憶部32が保持して
いるが、変形例においては外部サーバを利用してその外
部サーバから一部送信する形でもよい。同様に、インタ
ーネット16経由でデータをダウンロードさせる場合に
も、放送サーバ14ではなく外部サーバにダウンロード
用のデータを蓄積しておき、その外部サーバのURLを
管理情報などに記述しておいてもよい。
【0081】(第1実施形態)本実施形態を前提技術と
の比較において以下説明する。本実施形態は、デジタル
放送のデータストリーム編成処理を放送サーバ上ではな
く編成サーバ上で行う点で前提技術と異なる。この編成
サーバは複数の放送サーバに対して放送データ編成機能
をネットワーク経由で提供するASPサーバである。こ
のように、デジタル放送を運営する上で欠かせない機能
をネットワーク上で一元化し、これを複数の放送局で共
有することにより、設備投資の重複を減らして運営コス
トを低減させる。また、放送データ編成機能のソフトウ
エアが改良されたときに、サーバ上でプログラムを一元
的に更新できるメリットもある。さらに、各放送局は非
常時にだけ編成サーバを利用するようなバックアップ的
な形態で利用することもできる。
【0082】図12は、放送システムの基本的な構成を
示す機能ブロック図である。放送システム210は、編
成サーバ213、複数の放送サーバ214、および複数
の放送受信端末212で構成される。これらはインター
ネット16を介して接続されるとともに、放送サーバ2
14から発せられる電波を放送受信端末212が受信す
る。複数の放送サーバ214のそれぞれは、インターネ
ット16経由で編成サーバ213を利用してデジタル放
送用のデータストリームを生成し、これを取得して複数
の放送受信端末212へ転送することによりデジタル放
送を実現する。
【0083】図13は、編成サーバの構成を示す機能ブ
ロック図である。編成サーバ213において放送編成部
246を構成するコンテンツ生成部220、ストリーム
生成部222、および伝送設定部226は、図3におけ
るコンテンツ生成部20、ストリーム生成部22、伝送
設定部26とそれぞれほぼ同様の構成または機能を有す
る。
【0084】通信処理部224は、放送サーバ214か
らの要求に応じてデータストリームの編成を放送編成部
246に指示する。こうして生成されたデータストリー
ムを通信処理部224が放送サーバ214に対してイン
ターネット16を介して送信する。認証処理部248
は、データストリームの送信先である放送局がこの編成
サーバ213の利用に関するライセンスを有するか否か
を判断することにより放送局を認証する。このライセン
スは編成サーバ213を提供する事業者と放送サーバ2
14を運営する放送局との間で締結される。
【0085】最適化処理部250は、認証によってライ
センスを有すると判断された放送局に対して提供すべき
機能を最適化する。ここでいう「最適化」は、ライセン
スがなければ編成サーバ213を事実上利用できなくな
るような処理であればよく、その実現方法は様々であ
る。例えば、認証された放送局のみが放送編成部246
がもつ各機能を利用できるよう制限してもよいし、生成
されるデータストリームに暗号化処理を施しておき、認
証された放送局にだけその復号キーを発行するよう構成
してもよい。編成サーバ213を運営する事業者は、複
数の放送局からライセンス収入を得る。これにより編成
サーバ213の運営が支えられ、放送局としても自前の
放送編成設備を持たずに比較的安価にデジタル放送を運
営できる。こうして放送システム210全体としても効
率よく、かつ、安定的にデジタル放送が提供される。
【0086】図14は、放送サーバの構成を示す機能ブ
ロック図である。放送サーバ214は、編成サーバ21
3との間でデータを送受信する通信処理部260、放送
サーバ214の操作者から指示を取得する指示受付部2
72、放送サーバ214から受信したデータストリーム
を一時的に記憶するストリーム保持部270、およびデ
ータストリームを放送受信端末212へ送信する放送処
理部268を有する。
【0087】通信処理部260は、要求送信部262、
ストリーム取得部264、および認証処理部266を含
む。要求送信部262は、編成サーバ213に対し、デ
ータストリームの編成に関する要求を送信する。要求内
容は、例えばレイヤの指定、放送コンテンツの指定な
ど、データストリームを生成するために必要な指示全般
を示す。ストリーム取得部264は、編成サーバ213
からデータストリームを受信してストリーム保持部27
0に記憶させる。
【0088】認証処理部266は、編成サーバ213の
利用に先立ち、編成サーバ213から認証を受ける。ス
トリーム取得部264は、認証がなされたことを条件に
データストリームを最適化された状態で取得する。放送
処理部268は、ストリーム保持部270が記憶するデ
ータストリームを複数の放送受信端末212へ送信す
る。
【0089】(第2実施形態)本実施形態についても前
提技術との比較において以下説明する。本実施形態は、
デジタル放送の上り回線として利用すべき経路として、
聴取者が日常的に利用しているISPを利用可能にさせ
る一方で、その回線を所定のISPが提供する回線に限
定する点で前提技術と異なる。ここでいう所定のISP
とは、放送局との間で上り回線提供に関するライセンス
を締結したISPである。このように、デジタル放送の
上り回線として専用回線を敷設しなくてもよいため、利
用者のコストが抑えられる。その一方で、放送局として
は、安定的にインターネット環境を提供できるISPに
対してライセンスを締結することによってデジタル放送
の運営を安定化できる。ライセンスを締結するISPに
とっては、デジタル放送の上り回線として利用できると
いう付加価値によって顧客増加が見込める。このような
複数の事業者の連携はデジタル放送全体の安定性をもた
らす。
【0090】図15は、放送システムの基本的な構成を
示す機能ブロック図である。放送システム310は、放
送サーバ314、複数の放送受信端末312、および認
証サーバ313で構成される。これらはインターネット
16を介して接続されるとともに、放送サーバ314か
ら発せられる電波を放送受信端末312が受信する。複
数の放送受信端末312はそれぞれISP経由でインタ
ーネット16と接続される。これらISPには提携IS
P315と非提携ISP316があり、提携ISP31
5は放送局との間で上り回線提供に関するライセンスを
締結している。
【0091】認証サーバ313は、放送受信端末312
が上り回線として利用するISPが提携ISPであるか
否かを判断する。判断方法は、例えばアクセスポイント
などのゲートウエイのIPアドレスを検出して提携IS
Pのゲートウエイに割り当てられたIPアドレスのテー
ブルと照合する方法、放送受信端末312に割り当てら
れたIPアドレスを検出して提携ISPがその顧客に割
り当てるIPアドレスのテーブルと照合する方法、など
がある。
【0092】図16は、放送サーバの構成を示す機能ブ
ロック図である。放送サーバ314においてコンテンツ
生成部320、ストリーム生成部322、伝送設定部3
26、通信処理部346、および送信処理部324は、
図3におけるコンテンツ生成部20、ストリーム生成部
22、伝送設定部26、通信処理部46、および送信処
理部24とそれぞれほぼ同様の構成または機能を有す
る。
【0093】コンテンツ生成部320のパッケージ生成
部333は、データパッケージとの関連でオプションサ
ービスを提供するための伝送路として、データストリー
ムを送信するための伝送媒体とは異なる伝送媒体を利用
する特定の伝送路を指定する制御情報をデータパッケー
ジに内包させる。パッケージ生成部333の制御情報設
定部331は、制御情報を設定する。
【0094】制御情報設定部331は、制御情報に記述
する特定の伝送路として、所定のISPが提供する伝送
路を指定する。所定のISPとは、放送局との間で上り
回線の提供に関するライセンスを締結しているインター
ネット接続業者である。制御情報設定部331は、イン
ターネットゲートウエイを限定する形で特定の伝送路を
指定してもよい。例えばインターネットへ接続するため
のアクセスポイントの電話番号とモデムの設定を制御情
報に記述してもよい。
【0095】制御情報は、現在利用中の伝送路を認識し
て特定の伝送路を利用しているか否かを判断する認証サ
ーバ313へのリンクを含んでもよい。このリンクは、
認証サーバ313のURLでもよい。
【0096】図17は、放送受信端末の構成を示す機能
ブロック図である。放送受信端末312において受信処
理部350、ストリーム認識部352、再生処理部35
4、スピーカ356、およびモニタ358は、図4にお
ける受信処理部50、ストリーム認識部52、再生処理
部54、スピーカ56、およびモニタ58とそれぞれほ
ぼ同様の構成または機能を有する。
【0097】受信処理部350は、下り回線と上り回線
とで種類の異なる伝送媒体を利用した双方向通信におけ
るその下り回線からデータストリームを受信する。再生
処理部354の情報抽出部376は、上り回線として聴
取者が利用できる伝送路を指定する制御情報をデータパ
ッケージから抽出する。通信処理部378の指定判断部
377は、通信処理部378が現在上り回線として利用
する伝送路が制御情報に指定される伝送路に該当するか
否かを判断する。該当すると判断された場合に、通信処
理部378はその上り回線を通じてデータパッケージと
関連するオプションサービスの提供を受ける。
【0098】制御情報においてISPが限定される形で
伝送路が指定される場合、指定判断部377は、現在利
用中のISPが制御情報において限定された特定のIS
Pに該当するか否かを判断する。制御情報においてイン
ターネットゲートウエイが限定される形で伝送路が指定
される場合、指定判断部377は、現在利用中の伝送路
が制御情報において限定されたインターネットゲートウ
エイを経由するか否かを判断する。指定判断部377に
よる判断は所定のプログラムモジュールによって処理さ
れる。このプログラムモジュールを放送サーバ314が
データパッケージに内包させ、これを放送受信端末31
2が受信して実行してもよい。制御情報に認証サーバ3
13へのリンクが含まれる場合、指定判断部377は、
そのリンクに基づいて認証サーバ313へアクセスして
認証を受ける。
【0099】(第3実施形態)本実施形態は、デジタル
放送の上り回線として、移動体通信事業者が提供する携
帯電話向けのインターネットサービスを利用する点で第
2実施形態と異なる。このインターネットサービスはパ
ケット課金方式が採用されているので、移動体通信事業
者は放送局と提携することによりそのパケット通信量に
応じた収入を接続料として得ることができる。一方、そ
の接続料の一部を放送局へ分配する旨の契約を両者間で
締結し、そうした契約を締結した事業者に上り回線を限
定することによって放送局側も安定的にデジタル放送を
提供できる。また、放送局が聴取者から間接的に接続料
を徴収することもでき、その場合は既存の課金ルートを
通じて安定的な接続料徴収が保証される。上り回線の提
供者は、デジタル放送の上り回線向けに接続ログを記録
しておき、これに基づいて接続料を算出してもよい。
【0100】本実施形態と第2実施形態との相違点は次
の通りである。図16における制御情報設定部331
は、特定の伝送路として、放送局と提携する特定の移動
体通信事業者が提供する伝送路を制御情報において指定
する。図17における指定判断部377は、現在利用中
の伝送路が制御情報において指定された移動体通信事業
者が提供する伝送路に該当するか否かを判断する。
【0101】(第4実施形態)本実施形態を前提技術お
よび第2実施形態との比較において以下説明する。本実
施形態における放送システム410は電子決済サーバ4
13を含む点で前提技術および第2実施形態と異なる。
この電子決済サーバ413は、データパッケージの提供
と関連して課金が必要な場合にその課金を処理する主体
としての特定の電子決済サービス業者が運営するサーバ
である。放送コンテンツの中に電子決済サーバへのリン
クを内包させておくことによって、デジタル放送におけ
る円滑な課金処理を実現する。電子決済サービスは現在
多数の事業者によって提供されているが、その中から信
頼できるサービスに限定することによって有料コンテン
ツを安定的に配信でき、その一方で有料コンテンツの課
金処理に既存インフラを利用することにより料金徴収を
保証する。
【0102】図18は、放送システムの基本的な構成を
示す機能ブロック図である。放送システム410は、放
送サーバ414、複数の放送受信端末412、および電
子決済サーバ413で構成される。これらはインターネ
ット16を介して接続されるとともに、放送サーバ41
4から発せられる電波を放送受信端末412が受信す
る。放送サーバ414が有料コンテンツをデジタル放送
で送信した場合に、その課金を電子決済サーバ413が
処理する。放送局はデータパッケージを販売するにあた
ってそのデータパッケージを暗号化するとともに、その
復号キーを電子決済サーバ413に発行させる。電子決
済サーバ413は、課金処理の実行を条件に放送受信端
末412へ復号キーを発行する。
【0103】放送サーバ414の基本的な構成は図16
に示される構成と同様である。図16において、パッケ
ージ生成部333は、電子決済サーバ413を指定する
制御情報をそのデータパッケージに内包させる。したが
って、データパッケージ単位で課金の要否を設定でき、
またデータパッケージ単位でその課金を処理すべき電子
決済サービスを指定できる。制御情報設定部331は、
電子決済サーバ413へのリンクを制御情報に含ませ
る。
【0104】放送受信端末412の基本的な構成は図1
7に示される構成と同様である。図17において、情報
抽出部376は、電子決済サーバ413を指定する制御
情報をそのデータパッケージから抽出する。指定判断部
377は制御情報に基づいて電子決済サーバ413を特
定する。通信処理部378は、電子決済サーバ413へ
アクセスして課金処理に必要なデータを送信し、その課
金処理の実行を条件に電子決済サーバ413から復号キ
ーを取得する。
【0105】以上、本発明をいくつかの実施形態をもと
に説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構
成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可
能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあるこ
とは当業者に理解されるところである。以下、変形例を
いくつか挙げる。
【0106】第1実施形態において、編成サーバ213
によって編成されたデータストリームはインターネット
16を介して放送サーバ214へ提供されるが、これを
電波で放送サーバ214へ送信する形で構成してもよ
い。同様に、放送サーバ214から編成サーバ213へ
の要求を電波で送信してもよい。また、編成サーバ21
3が有する機能のうち少なくとも一部を放送サーバ21
4が有してもよいし、それら機能を両サーバが重複して
有してもよい。
【0107】第1実施形態において、認証がなされてい
ない状態で編成されたデータストリームが放送サーバ2
14によって放送された場合に、これを放送受信端末2
12側で再生不可能となる機能を放送受信端末212に
設けてもよい。
【0108】第2実施形態において、認証サーバ313
へのリンクをあらかじめ放送受信端末312が保持して
もよい。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、安定的なデジタル放送
の運営を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 放送用データストリームの論理的な構成を示
す図である。
【図2】 放送システムの構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図3】 放送サーバの構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図4】 放送受信端末の構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図5】 個別の目的を有する複数のデータパッケージ
がそれぞれ流される多重化されたレイヤの構造を示す図
である。
【図6】 放送される複数種のコンテンツと機種ごとの
選択的な取得の関係を示す図である。
【図7】 パッケージ識別情報を集約した管理情報の記
述例を示す図である。
【図8】 予告情報を含んだ管理情報の記述例を示す図
である。
【図9】 代替情報を含んだ管理情報の記述例を示す図
である。
【図10】 前提技術におけるレイヤ識別情報を集約し
た管理情報の記述例を示す図である。
【図11】 前提技術におけるパッケージ識別情報を集
約した管理情報の記述例を示す図である。
【図12】 実施の形態における放送システムの基本的
な構成を示す機能ブロック図である。
【図13】 編成サーバの構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図14】 放送サーバの構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図15】 実施の形態における放送システムの基本的
な構成を示す機能ブロック図である。
【図16】 放送サーバの構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図17】 放送受信端末の構成を示す機能ブロック図
である。
【図18】 実施の形態における放送システムの基本的
な構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
210、310、410 放送システム、 212、3
12、412 放送受信端末、 213 編成サーバ、
214、314、414 放送サーバ、 224 通
信処理部、 246 放送編成部、 248 認証処理
部、 250最適化処理部、 262 要求送信部、
264 ストリーム取得部、 266認証処理部、 2
68 放送処理部、 270 ストリーム保持部、 3
13認証サーバ、 346 通信処理部、 376 情
報抽出部、 413 電子決済サーバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 博一 東京都品川区北品川4丁目7番35号 ソニ ーコミュニケーションネットワーク株式会 社内 (72)発明者 西部 光洋 東京都品川区北品川4丁目7番35号 ソニ ーコミュニケーションネットワーク株式会 社内 Fターム(参考) 5C063 AB03 AB05 AC01 AC02 AC05 AC10 DA01 DA02 DA03 DA05 DA13 5K030 JA01 LD07

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放送用のデータストリームを、論理的な
    データ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成し、放
    送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケー
    ジを複数生成し、前記多重化したレイヤのそれぞれに目
    的別で前記データパッケージを割り当て、これらの工程
    により前記データストリームを目的別の多重レイヤ構造
    にするための放送編成機能を、複数のユーザの端末へデ
    ータストリームを送信する放送主体に対しネットワーク
    を介して提供することを特徴とするデータ提供方法。
  2. 【請求項2】 前記放送編成機能の利用に関してその機
    能の提供主体と前記放送主体との間で締結されたライセ
    ンスの存在を前提としてその放送主体を認証し、 その認証がなされたことを条件に前記機能を最適化して
    提供することを特徴とする請求項1に記載のデータ提供
    方法。
  3. 【請求項3】 放送用のデータストリームを、論理的な
    データ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成するた
    めに、目的別で画定された各レイヤを記憶するレイヤ設
    定部と、放送コンテンツとして個別の目的を有するデー
    タパッケージを複数生成するパッケージ生成部と、前記
    多重化するレイヤのそれぞれに前記データパッケージを
    割り当てる編成処理部と、を含む放送編成部と、 複数のユーザの端末へデータストリームを送信する放送
    主体からの要求に応じて、その放送主体に対し前記放送
    編成部によって生成されるデータストリームを送信する
    通信処理部と、 を有することを特徴とするデータ提供装置。
  4. 【請求項4】 前記放送編成部によって提供される機能
    の利用に関してその機能の提供主体と前記放送主体との
    間で締結されたライセンスの存在を前提としてその放送
    主体を認証する認証処理部と、 前記認証がなされた放送主体に対して提供すべき前記機
    能を最適化する最適化処理部と、 をさらに有することを特徴とする請求項3に記載のデー
    タ提供装置。
  5. 【請求項5】 放送用のデータストリームを、論理的な
    データ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成し、放
    送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケー
    ジを複数生成し、前記多重化したレイヤのそれぞれに目
    的別で前記データパッケージを割り当てることにより前
    記データストリームを目的別の多重レイヤ構造にするた
    めの放送編成機能を提供する機能提供主体に対してその
    機能を利用するための要求をネットワークを介して送信
    し、 前記データストリームを前記機能提供主体から受信して
    バッファに記憶させ、 これを複数のユーザの端末へ送信することを特徴とする
    データ送信方法。
  6. 【請求項6】 前記機能の利用に先立ち、その機能の利
    用に関して前記機能提供主体と放送主体との間で締結さ
    れたライセンスの存在を前提として前記機能提供主体か
    ら認証を受け、 前記認証がなされたことを条件に最適化された状態で前
    記データストリームを取得することを特徴とする請求項
    5に記載のデータ送信方法。
  7. 【請求項7】 放送用のデータストリームを、論理的な
    データ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成し、放
    送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケー
    ジを複数生成し、前記多重化したレイヤのそれぞれに目
    的別で前記データパッケージを割り当てることにより前
    記データストリームを目的別の多重レイヤ構造にするた
    めの放送編成機能を提供する機能提供主体に対し、前記
    データストリームの生成を要求する要求送信部と、 前記機能提供主体から前記データストリームを受信する
    ストリーム取得部と、 前記データストリームを一時的に記憶するストリーム保
    持部と、 前記データストリームを複数のユーザの端末へ送信する
    放送処理部と、 を有することを特徴とするデータ送信装置。
  8. 【請求項8】 前記機能の利用に関してその機能提供主
    体と放送主体との間で締結されたライセンスの存在を前
    提として前記機能提供主体から認証を受ける認証処理部
    をさらに有し、 前記ストリーム取得部は、前記認証がなされたことを条
    件に前記データストリームを最適化された状態で取得す
    ることを特徴とする請求項7に記載のデータ送信装置。
  9. 【請求項9】 下り回線と上り回線とで種類の異なる伝
    送媒体を利用する双方向通信において、放送主体が前記
    下り回線を放送コンテンツの送信に利用し、前記上り回
    線としてユーザが利用できる伝送路を指定する制御情報
    を前記放送コンテンツに内包させ、これによりその放送
    コンテンツとの関連でユーザに利用させる前記上り回線
    を特定の提供主体が提供する伝送路に限定させることを
    特徴とするデータ送信方法。
  10. 【請求項10】 放送用のデータストリームを、論理的
    なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成し、
    放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケ
    ージを複数生成し、 前記多重化したレイヤのそれぞれに目的別で前記データ
    パッケージを割り当てることにより前記データストリー
    ムを目的別の多重レイヤ構造に設定し、 これらの工程により生成されるデータストリームを、下
    り回線と上り回線とで種類の異なる伝送媒体を利用した
    双方向通信におけるその下り回線に流し、 さらに、前記上り回線としてユーザが利用できる伝送路
    を指定する制御情報を前記データパッケージに内包させ
    ることにより、そのデータパッケージとの関連でユーザ
    に利用させる前記上り回線を特定の提供主体が提供する
    伝送路に限定させることを特徴とするデータ送信方法。
  11. 【請求項11】 前記制御情報は、前記提供主体を、前
    記放送コンテンツを送信する放送主体との間で上り回線
    の提供に関するライセンスを締結しているインターネッ
    ト接続業者に限定する形で前記伝送路を指定することを
    特徴とする請求項9または10に記載のデータ送信方
    法。
  12. 【請求項12】 前記制御情報は、インターネットゲー
    トウエイを限定する形で前記伝送路を指定することを特
    徴とする請求項9から11のいずれかに記載のデータ送
    信方法。
  13. 【請求項13】 前記制御情報は、現在上り回線として
    利用中の伝送路を認識して前記特定の提供主体を利用し
    ているか否かを判断する認証主体へのリンクを含むこと
    を特徴とする9から12のいずれかに記載のデータ送信
    方法。
  14. 【請求項14】 前記制御情報は、前記伝送路として、
    前記放送コンテンツを送信する放送主体との間で接続料
    の一部の分配に関する契約を締結している特定の通信業
    者がパケット課金方式で提供する伝送路を指定すること
    を特徴とする9から11のいずれかに記載のデータ送信
    方法。
  15. 【請求項15】 放送用のデータストリームを、論理的
    なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成する
    ために、目的別で画定された各レイヤを記憶するレイヤ
    設定部と、 放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケ
    ージを複数生成するパッケージ生成部と、 前記多重化するレイヤのそれぞれに前記データパッケー
    ジを割り当てる編成処理部と、 を有し、 前記パッケージ生成部は、前記データパッケージとの関
    連でオプションサービスを提供するための伝送路とし
    て、前記データストリームを送信するための伝送媒体と
    は異なる伝送媒体を利用する特定の伝送路を指定する制
    御情報を前記データパッケージに内包させることを特徴
    とするデータ送信装置。
  16. 【請求項16】 前記制御情報は、前記伝送路として、
    前記放送コンテンツを送信する放送主体との間で前記オ
    プションサービス用の伝送路の提供に関するライセンス
    を締結しているインターネット接続業者が提供する伝送
    路を指定することを特徴とする請求項15に記載のデー
    タ送信装置。
  17. 【請求項17】 前記制御情報は、インターネットゲー
    トウエイを限定する形で前記伝送路を指定することを特
    徴とする請求項15または16に記載のデータ送信装
    置。
  18. 【請求項18】 前記制御情報は、現在利用中の伝送路
    を認識して前記特定の伝送路を利用しているか否かを判
    断する認証主体へのリンクを含むことを特徴とする15
    から17のいずれかに記載のデータ送信装置。
  19. 【請求項19】 前記制御情報は、前記伝送路として、
    前記放送コンテンツを送信する放送主体との間で接続料
    の一部の分配に関する契約を締結している特定の通信業
    者がパケット課金方式で提供する伝送路を指定すること
    を特徴とする15または16に記載のデータ送信装置。
  20. 【請求項20】 下り回線と上り回線とで種類の異なる
    伝送媒体を利用する双方向通信において、放送主体が送
    信する放送コンテンツを前記下り回線から受信し、 前記上り回線としてユーザが利用できる伝送路を特定の
    提供主体が提供する伝送路に指定する制御情報を前記放
    送コンテンツから抽出し、 前記上り回線として現在利用中の伝送路が前記指定する
    伝送路に該当する場合に、その上り回線を通じて前記放
    送コンテンツと関連するオプションサービスの提供を受
    けることを特徴とするデータ受信方法。
  21. 【請求項21】 下り回線と上り回線とで種類の異なる
    伝送媒体を利用した双方向通信におけるその下り回線か
    ら、論理的なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形
    で構成された放送用のデータストリームを受信し、 前記データストリームにおいて、目的別で画定された各
    レイヤを認識し、 放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケ
    ージを前記認識したレイヤから抽出し、 前記上り回線としてユーザが利用できる伝送路を指定す
    る制御情報を前記データパッケージから抽出し、 前記上り回線として現在利用中の伝送路が前記指定する
    伝送路に該当する場合に、その上り回線を通じて前記放
    送コンテンツと関連するオプションサービスの提供を受
    けることを特徴とするデータ受信方法。
  22. 【請求項22】 前記制御情報が、前記伝送路の提供主
    体を、前記放送コンテンツを送信する放送主体との間で
    上り回線の提供に関するライセンスを締結しているイン
    ターネット接続業者に限定する形で前記伝送路を指定す
    る場合であって、前記上り回線として現在利用中のイン
    ターネット接続業者が前記限定されたインターネット接
    続業者に該当する場合に前記オプションサービスの提供
    を受けることを特徴とする請求項20または21に記載
    のデータ受信方法。
  23. 【請求項23】 前記制御情報が、インターネットゲー
    トウエイを限定する形で前記伝送路を指定する場合であ
    って、前記上り回線として現在利用中の伝送路が前記イ
    ンターネットゲートウエイを経由する場合に前記オプシ
    ョンサービスの提供を受けることを特徴とする請求項2
    0から22のいずれかに記載のデータ受信方法。
  24. 【請求項24】 前記制御情報が、前記上り回線として
    現在利用中のインターネット接続業者を認識して特定の
    インターネット接続業者を利用しているか否かを判断す
    る認証主体へのリンクを含むとともに、そのリンクに基
    づいて前記認証主体のサーバへアクセスしてその認証を
    受け、 前記認証を受けた場合に前記オプションサービスの提供
    を受けることを特徴とする請求項20から23のいずれ
    かに記載のデータ受信方法。
  25. 【請求項25】 前記制御情報が、前記伝送路として、
    前記放送コンテンツを送信する放送主体との間で接続料
    の一部の分配に関する契約を結んだ、特定のパケット課
    金方式による通信業者が提供する伝送路を指定するとと
    もに、現在利用中の伝送路が前記指定された伝送路に該
    当する場合に前記オプションサービスの提供を受けるこ
    とを特徴とする20から22のいずれかに記載のデータ
    受信方法。
  26. 【請求項26】 論理的なデータ伝送路であるレイヤを
    多重化した形で構成された放送用のデータストリームを
    受信する受信処理部と、 前記データストリームにおいて、目的別で画定された各
    レイヤを認識するレイヤ認識部と、 放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケ
    ージを前記認識したレイヤから抽出するパッケージ抽出
    部と、 前記データパッケージとの関連でオプションサービスの
    提供を受けるための伝送路を指定する制御情報をそのデ
    ータパッケージから抽出する情報抽出部と、 前記オプションサービスの提供を受けるために現在利用
    中の伝送路が前記指定する伝送路に該当する場合に前記
    オプションサービスの提供を受ける通信処理部と、 を有することを特徴とするデータ受信装置。
  27. 【請求項27】 前記通信処理部は、前記伝送路の提供
    主体を、前記放送コンテンツを送信する放送主体との間
    で伝送路の提供に関するライセンスを結ぶインターネッ
    ト接続業者に限定する形で前記制御情報が前記伝送路を
    指定する場合であって、現在利用中のインターネット接
    続業者が前記限定されたインターネット接続業者に該当
    する場合に、前記オプションサービスの提供を受けるこ
    とを特徴とする請求項26に記載のデータ受信装置。
  28. 【請求項28】 前記通信処理部は、インターネットゲ
    ートウエイを限定する形で前記制御情報が前記伝送路を
    指定する場合であって、現在利用中の伝送路が前記イン
    ターネットゲートウエイを経由する場合に、前記オプシ
    ョンサービスの提供を受けることを特徴とする請求項2
    6または27のいずれかに記載のデータ受信装置。
  29. 【請求項29】 前記通信処理部は、現在利用中のイン
    ターネット接続業者を認識して特定のインターネット接
    続業者を利用しているか否かを判断する認証主体へのリ
    ンクを前記制御情報が含む場合にそのリンクに基づいて
    前記認証主体のサーバへアクセスしてその認証を受ける
    とともに、その認証を受けた場合に前記オプションサー
    ビスの提供を受けることを特徴とする請求項26から2
    8のいずれかに記載のデータ受信装置。
  30. 【請求項30】 前記通信処理部は、前記伝送路とし
    て、前記放送コンテンツを送信する放送主体との間で接
    続料の一部の分配に関する契約を結んだ、特定のパケッ
    ト課金方式による通信業者が提供する伝送路を前記制御
    情報が指定する場合であって、現在利用中の伝送路が前
    記指定された伝送路に該当する場合に前記オプションサ
    ービスの提供を受けることを特徴とする26または27
    に記載のデータ受信装置。
  31. 【請求項31】 放送用のデータストリームを、論理的
    なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成し、 放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケ
    ージを複数生成し、 前記多重化したレイヤのそれぞれに目的別で前記データ
    パッケージを割り当てることにより前記データストリー
    ムを目的別の多重レイヤ構造に設定し、 これらの工程による前記データストリームの生成に先立
    ち、前記データパッケージの提供と関連して課金が必要
    な場合にその課金を処理する主体として特定の電子決済
    サービス業者を指定する制御情報をそのデータパッケー
    ジに内包させることを特徴とするデータ送信方法。
  32. 【請求項32】 前記制御情報は、前記データパッケー
    ジを販売する場合に暗号化されたデータパッケージを復
    号するための復号キーを発行する前記電子決済サービス
    業者へのリンクを含むことを特徴とする請求項31に記
    載のデータ送信方法。
  33. 【請求項33】 放送用のデータストリームを、論理的
    なデータ伝送路であるレイヤを多重化した形で構成する
    ために、目的別で画定された各レイヤを記憶するレイヤ
    設定部と、 放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケ
    ージを複数生成するパッケージ生成部と、 前記多重化するレイヤのそれぞれに前記データパッケー
    ジを割り当てる編成処理部と、 を有し、 前記データパッケージ生成部は、前記データパッケージ
    の提供と関連して課金が必要な場合にその課金を処理す
    る主体として特定の電子決済サービス業者を指定する制
    御情報をそのデータパッケージに内包させることを特徴
    とするデータ送信装置。
  34. 【請求項34】 前記制御情報は、前記データパッケー
    ジを販売する場合に暗号化されたデータパッケージを復
    号するための復号キーを発行する前記電子決済サービス
    業者へのリンクを含むことを特徴とする請求項33に記
    載のデータ送信装置。
  35. 【請求項35】 論理的なデータ伝送路であるレイヤを
    多重化した形で構成された放送用のデータストリームに
    おいて、目的別で画定された各レイヤを認識し、 放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケ
    ージを前記認識したレイヤから抽出し、 前記データパッケージの提供と関連して課金が必要な場
    合にその課金を処理する主体として特定の電子決済サー
    ビス業者を指定する制御情報をそのデータパッケージか
    ら抽出し、 前記制御情報に基づいて前記課金処理に必要なデータを
    前記特定の電子決済サービス業者へ送信することを特徴
    とするデータ受信方法。
  36. 【請求項36】 前記制御情報が、前記データパッケー
    ジを販売する場合に暗号化されたデータパッケージを復
    号するための復号キーを発行する前記電子決済サービス
    業者へのリンクを含む場合、そのリンクに基づいて前記
    電子決済サービス業者のサーバへアクセスし、 前記サーバによる課金処理の完了を条件に前記サーバか
    ら前記復号キーを取得して前記データパッケージを復号
    することを特徴とする請求項35に記載のデータ受信方
    法。
  37. 【請求項37】 論理的なデータ伝送路であるレイヤを
    多重化した形で構成された放送用のデータストリームに
    おいて、目的別で画定された各レイヤを認識するレイヤ
    認識部と、 放送コンテンツとして個別の目的を有するデータパッケ
    ージを前記認識したレイヤから抽出するパッケージ抽出
    部と、 前記データパッケージの提供と関連して課金が必要な場
    合にその課金を処理する主体として特定の電子決済サー
    ビス業者を指定する制御情報をそのデータパッケージか
    ら抽出する情報抽出部と、 前記制御情報に基づいて前記課金処理に必要なデータを
    前記特定の電子決済サービス業者へ送信する通信処理部
    と、 を有することを特徴とするデータ受信装置。
  38. 【請求項38】 前記通信処理部は、前記データパッケ
    ージを販売する場合に暗号化されたデータパッケージを
    復号するための復号キーを発行する前記電子決済サービ
    ス業者へのリンクを前記制御情報が含む場合に、そのリ
    ンクに基づいて前記電子決済サービス業者のサーバへア
    クセスし、そのサーバによる課金処理の完了を条件に前
    記サーバから前記復号キーを取得することを特徴とする
    請求項37に記載のデータ受信装置。
JP2001377322A 2001-12-11 2001-12-11 データ提供方法および装置、データ送信方法および装置、データ受信方法および装置 Pending JP2003179563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001377322A JP2003179563A (ja) 2001-12-11 2001-12-11 データ提供方法および装置、データ送信方法および装置、データ受信方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001377322A JP2003179563A (ja) 2001-12-11 2001-12-11 データ提供方法および装置、データ送信方法および装置、データ受信方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003179563A true JP2003179563A (ja) 2003-06-27

Family

ID=19185322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001377322A Pending JP2003179563A (ja) 2001-12-11 2001-12-11 データ提供方法および装置、データ送信方法および装置、データ受信方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003179563A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4446082B2 (ja) ビデオ及びデジタル・マルチメディアを取得し配送するシステム及び方法
US7437549B2 (en) Datacast distribution system
CN108702538B (zh) 用于虚拟在线视频频道的方法和装置
CN1227846C (zh) 因特网多媒体广告插入结构
US9756397B1 (en) Online forum for video distribution
CN101611578B (zh) 构建和处理数据文件请求的方法
CN100377143C (zh) 用于从内容集合器获取可获得的媒体业务的方法和设备
US10225520B2 (en) Content providing apparatus and method, content receiving apparatus and method, program, and content downloading system
US6782550B1 (en) Program guide with a current-time bar
CN102868931B (zh) 个人内容分发网络
JP2004193920A (ja) 番組配信システム及び受信装置
US20040064507A1 (en) Information providing system and device constituting the same
JP4252324B2 (ja) 受信機、放送送出装置及び補助コンテンツサーバ
WO2002076099A1 (en) Realtime/on-demand wireless multicasting system using mobile terminal and method thereof
JP2004007127A (ja) 番組配信制御方法及び番組配信制御システム及び番組配信制御プログラムを記録した記録媒体
US20050111662A1 (en) Method for internet distribution of music and other streaming media
US20020002709A1 (en) Method and system for transmitting multimedia data with downstream data transfer over local TV broadcasting channel and for receiving request with upstream data transfer over another channel
JP2001282722A (ja) デジタル・コンテンツのアップロード法及びデジタル・コンテンツ配信装置
JP2003179563A (ja) データ提供方法および装置、データ送信方法および装置、データ受信方法および装置
JP5265481B2 (ja) 受信装置及び伝送システム
JP2003152662A (ja) データ送信方法とこの方法を利用可能な送信装置、データ受信方法とこの方法を利用可能な受信装置
JP2004194255A (ja) 代行録画システム
KR100779426B1 (ko) 모바일 인터넷 방송 장치 및 방법
JP6468469B2 (ja) 送信装置、送信方法、受信装置、及び、受信方法
JP2004048515A (ja) データ送信方法および装置、データ受信方法および装置