JP2003179485A - 可変しきい値しきい素子回路、関数機能再構成可能集積回路および回路状態保持方法 - Google Patents

可変しきい値しきい素子回路、関数機能再構成可能集積回路および回路状態保持方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しきい値を不揮発的に保持し経時的誤動作の
問題を解消する。 【解決手段】 νMOSインバータINVのフローティ
ングゲートFGに、入力変数用端子input1〔1〕〜inpu
t1〔k〕を常誘電体容量C1 〜Ckを介して結合し、制
御変数用端子input2をしきい値データ保持回路HLDを
介して結合する。しきい値データ保持回路HLDは強誘
電体容量Cpと常誘電体容量Cvとの直列接続回路によ
って構成する。また、しきい値データ保持回路HLDに
おいて、強誘電体容量Cpの端子P1,P2間に第1の
スイッチSW1を接続し、制御変数用入力端子input2
〔1〕と強誘電体容量Cpの端子P1との間に第2のス
イッチSW2を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、しきい値を不揮
発的に保持する機能を有する可変しきい値しきい素子回
路、この可変しきい値しきい素子回路を用いて構成され
回路作製後であっても関数機能を構成することの可能な
関数機能再構成可能集積回路および可変しきい値しきい
素子回路に適用される回路状態保持方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】CMOSプロセス技術により作製される
しきい素子(非線形素子)として、例えば文献1(特許
第2662559号:半導体装置)に開示されたニュー
ロンMOSトランジスタ(νMOSトランジスタ)によ
って構成されたインバータがある。以降、このインバー
タをνMOSインバータと呼ぶ。
【0003】このνMOSインバータのしきい値を可変
にする回路と方法については、文献2(特開2001−
44823号:ニューロンMOS回路における可変閾値
生成方法およびその方法を用いたニューロンMOS回
路)によって開示されている。
【0004】〔しきい値可変機能を備えたしきい素子回
路(可変しきい値しきい素子回路)〕図23は、しきい
値可変機能を備えたしきい素子回路(可変しきい値しき
い素子回路)として、典型的なk入力変数のνMOSイ
ンバータ回路を示す回路図である。このνMOSインバ
ータ回路2300においては、しきい値の可変性を持た
ないνMOSインバータINVの電気的にフローティン
グ状態とされたゲート電極(以下、フローティングゲー
トと呼ぶ)FGに、入力変数用の信号入力端子(以下、
入力変数用端子と呼ぶ)input1〔1〕〜input1〔k〕、
しきい値を制御する制御変数用の入力端子(以下、制御
変数用端子と呼ぶ)input2、電源電位Vddに接続された
固定電位端子Pvdd 、グランド電位に接続された固定電
位端子Pgnd を容量結合している。
【0005】νMOSインバータINVのしきい値は、
制御変数用端子input2とフローティングゲートFGとの
間の容量値Cv と、固定電位端子Pvdd とフローティン
グゲートFGとの間の容量値Cvdd と、固定電位端子P
gnd とフローティングゲートFGとの間の容量値Cgnd
と、入力変数用端子input1〔1〕〜input1〔k〕とフロ
ーティングゲートFGとの間の容量値C1 〜Ck と、制
御変数用入力端子input2に印加する電位Vv とによって
決まる。このνMOSインバータ回路2300において
は、制御変数用端子input2に印加する電位Vv を電源電
位Vdd(論理値「1」)とするかグランド電位(論理値
「0」)とするかによって、入力変数の組合せが形成す
る入力状態上の任意の値に論理しきい値を設定すること
が可能である。以降、特に他のしきい値と区別する必要
のない場合は、論理しきい値をしきい値と略す。
【0006】〔回路状態保持機能を備えた可変しきい値
しきい素子回路〕文献3(特開2001−196920
号:関数機能構成データ保持方法及びその方法を用いた
集積回路)には、νMOSインバータ回路固有の構造を
利用し、設定されたしきい値を保持する方法とその方法
を利用した回路構成が開示されている。図24は回路状
態保持機能を備えたk入力変数のνMOSインバータ回
路の代表的な回路構成を示す図である。
【0007】このνMOSインバータ回路2400にお
いては、フローティングゲートFGとグランド側の固定
電位端子Pgnd との間に、状態制御端子ctl2からの制御
信号によってオン/オフされるNMOS型のパストラン
ジスタswnを付加している。また、制御変数用端子in
put2とフローティングゲートFGに容量結合される端子
(以下、この端子を制御変数用入力端子と呼ぶ)input2
aとの間にトランスミッションゲートtginを設け、制御
変数用入力端子input2aと電源側の固定電位端子Pvdd
との間にPMOS型のパストランジスタswpを設けて
いる。また、状態制御端子ctl1とトランスミッションゲ
ートtginとの間にインバータinv1を設けている。トラン
スミッションゲートtginおよびパストランジスタswp
は状態制御端子ctl1からの制御信号によってオン/オフ
される。
【0008】このような回路構成とすることにより、制
御変数用端子input2に与えられる電位Vv (以下、この
電位Vv を構成データと呼ぶ)によって選択されるしき
い値を設定し、保持することが可能となる。
【0009】〔回路状態保持動作〕図24におけるしき
い値の保持動作について簡単に説明する。先ず、状態制
御端子ctl2を論理値「1」である電源電位にし、パスト
ランジスタswnを導通ささせ、フローティングゲート
FGの電位をグランド電位にする。次に、状態制御端子
ctl1を電源電位にし、パストランジスタswpを遮断
し、トランスミッションゲートtginを導通させる。この
時、入力変数用端子input1〔1〕〜input1〔k〕から入
力される入力変数は全て論理値「0」であるグランド電
位にする。
【0010】今、第1の状態制御端子ctl1と第2の状態
制御端子ctl2とが論理値「1」である時を初期化時と呼
ぶ。また、完全フローティングゲートを持つ図23のν
MOSインバータ回路2300の制御変数用端子input2
から論理値「1」が入力された場合のフローティングゲ
ートFGの電位を第1のフローティングゲート電位と呼
び、同様に、論理値「0」が入力された場合の電位を第
2のフローティングゲート電位と呼ぶ。
【0011】初期化時に前記の操作を行い、制御変数用
端子input2に論理値「0」を入力し続ける。この時、フ
ローティングゲートFGに容量結合する制御変数用入力
端子input2aには制御変数用端子input2の入力と同様に
論理値「0」が与えられる。即ち、フローティングゲー
トFGがグランド電位の時に論理値「0」の入力変数と
制御変数とが与えられる。この入力状態を保ったまま
で、第1の状態制御端子ctl1と第2の状態制御端子ctl2
との入力を論理値「1」から論理値「0」に切り替え
る。第1の状態制御端子ctl1と第2の状態制御端子ctl2
とが論理値「0」の時を関数実行時と呼ぶ。
【0012】関数実行時に、パストランジスタswnが
遮断され、フローティングゲートFGは高インピーダン
ス状態になり、過渡的にはほぼフローティング(電気的
に浮遊状態)になる。同時に、トランスミッションゲー
トtginは遮断され、パストランジスタswpが導通し、
制御変数用入力端子input2aには論理値「1」である電
源電位が印加される。このため、フローティングゲート
FG上で電荷の再分配が生じ、フローティングゲートF
Gは第1のフローティングゲート電位になる。
【0013】同様に、初期化時に制御変数用端子input2
に論理値「1」である電源電位を与えた場合、関数実行
時には、初期化時と同じ電源電位が制御変数用入力端子
input2aに与えられるために、入力変数が論理値「0」
であれば、第2のフローティングゲート電位となる。
【0014】このように、初期化時に制御変数として与
える論理値に依存して、関数実行時のフローティングゲ
ート電位が決まる。つまり、初期化時に決定された構成
データが関数実行時に保持されることを意味している。
この構成データの保持動作とそれに必要な要素を次に述
べる。
【0015】初期化時にフローティングゲート電位がグ
ランド電位に固定されているために、制御変数である所
定の電位が制御変数用入力端子input2aに与えられた
時、フローティングゲートFGにグランド側から電荷の
注入が起こる。
【0016】次に、関数実行時には注入された電荷がフ
ローティングゲートFG中に保持され、入力変数の論理
値によって電荷再分配が生じ、フローティングゲート電
位が決まる。構成データの保持に必要な要素は2つあ
り、1つは、フローティングゲートFGに接続されたあ
る端子からの電荷の注入であり、他の1つは、フローテ
ィングゲートFGが高インピーダンスの時に、注入され
た電荷が保持されることである。
【0017】〔関数機能再構成可能集積回路〕文献4
(特開2001−223576号:関数機能再構成可能
な集積回路)を参考にして、2入力変数に対する関数機
能を再構成することができる回路について述べる。図2
5は、図24に示したνMOSインバータ回路2400
を用いた関数機能再構成可能集積回路(2入力変数可変
関数回路)を示す図である。この2入力変数可変関数回
路は、2段論理フィードフォワード型回路であり、1段
目は3つのνMOSインバータ回路FTE〔1〕,FT
E〔2〕,FTE〔3〕によって構成され、2段目は1
つのνMOSインバータ回路STEによって構成されて
いる。
【0018】この2入力変数可変関数回路2500にお
いて、2つの入力変数は、入力変数用端子input1
〔1〕,input1〔2〕から1段目のνMOSインバータ
回路FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕のフロ
ーティングゲートFG〔1〕,FG〔2〕,FG
〔3〕、および2段目のνMOSインバータ回路STE
のフローティングゲートFG〔S〕に与えられ、1段目
のνMOSインバータ回路FTE〔1〕,FTE
〔2〕,FTE〔3〕の出力値はバッファBF〔1〕,
BF〔2〕,BF〔3〕により増幅および波形整形さ
れ、2段目のνMOSインバータ回路STEのフローテ
ィングゲートFG〔S〕に与えられる。
【0019】なお、1段目のνMOSインバータ回路F
TE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕と2段目のν
MOSインバータ回路STEとの間には、STEのフロ
ーティングゲートFG〔S〕を初期化する際に全ての入
力信号をグランド電位にするために、トランスミッショ
ンゲートtgs1,tgs2,tgs3とパストランジスタswi1,sw
i2,swi3が挿入されている。
【0020】また、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FT
E〔3〕,STEにおいて、各入力変数用端子とフロー
ティングゲートとの間の容量値は等しく設定されてい
る。また、STEにおいては、FTE〔1〕,FTE
〔2〕,FTE〔3〕の出力値が与えられる端子とフロ
ーティングゲートとの間の容量値は、入力変数が与えら
れる端子とフローティングゲートとの間の容量値と等し
く設定されている。この設定によって、STEの入力状
態、即ち、入力変数と重みとの積和は、「0」,
「1」,「2」の3つになる。この入力状態に対応する
数を入力変数の状態数(入力状態数)と呼ぶ。また、こ
の入力変数の状態数の上位の言葉として、入力変数の状
態量(入力状態量)を用いる。
【0021】FTE〔1〕を例に取ると、FTE〔1〕
とSTEとの間には、STEのフローティングゲートF
G〔S〕を初期化する際に全ての入力端子の入力信号を
グランド電位にするために、トランスミッションゲート
tgs1とパストランジスタswi1が挿入されている。FTE
〔2〕,FTE〔3〕についても同様である。STEに
も、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕と同様
に初期化時と関数実行時の2つの期間を用いる。
【0022】初期化時には、第1の状態制御用端子ctl1
と第2の状態制御用端子ctl2とに論理値「1」を与え、
フローティングゲートFG〔S〕に接続されたパストラ
ンジスタswsを導通させる。同時に、トランスミッシ
ョンゲートtgs1が遮断され、パストランジスタswi1が導
通し、バッファBF〔1〕を介して、論理値「0」であ
るグランド電位が容量結合されたフローティングゲート
FG〔S〕に与えられる。また、入力変数として論理値
「0」を与える場合、全ての入力が論理値「0」であ
る。この状態を保ったままで、第1の状態制御用端子ct
l1と第2の状態制御用端子ctl2とに論理値「1」を与え
ることで、関数実行時の状態を形成できる。
【0023】次に、可変しきい値によって任意の関数が
実現可能であることをXOR(Exclusive-OR )を実現
する場合を例に取り、説明する。FTE〔1〕,FTE
〔2〕,FTE〔3〕のしきい値は、各々入力状態数0
の前後、1の前後、2の前後の2つのしきい値のいずれ
か一方を選択できるように設定できる。FTE〔1〕,
FTE〔2〕,FTE〔3〕において、初期化時に制御
変数として論理値「0」を与えた場合に小さい方のしき
い値を選択でき、逆に論理値「1」を与えた場合に大き
い方のしきい値が選択される。
【0024】FTE〔1〕のしきい値として、入力状態
数0より大きく1より小さい値を選択し、FTE〔2〕
のしきい値として、入力状態数1より小さく0より大き
い値を選択し、FTE〔3〕のしきい値として、入力状
態数2より大きい値を選択する。この時、FTE〔1〕
の出力の論理値は、入力状態数0,1,2に対して
「1」,「0」,「0」であり、FTE〔2〕の出力の
論理値は、入力状態数0,1,2に対して「1」,
「0」,「0」であり、FTE〔3〕の出力の論理値
は、入力状態数0,1,2に対して「1」,「1」,
「1」である。
【0025】入力状態数が0,1,2の各々の場合、S
TEの5つの入力端子中、論理値「1」である端子の数
は、各々3,2,3となる。STEの出力値は入力の多
数決の結果の論理反転であるから、入力状態数0,1,
2に対して出力値は「0」,「1」,「0」となり、X
ORを実現している。これは、各入力状態数の前後にし
きい値を持つFTE、入力状態数が0であればFTE
〔1〕、入力状態数が1であればFTE〔2〕、入力状
態数が2であればFTE〔3〕について、初期化時に制
御変数として与えた論理値の論理反転が出力されること
を意味している。
【0026】上述したXORの実現例で分かるように、
図25に示した2入力変数可変関数回路2500によれ
ば、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕,ST
EのフローティングゲートFG〔1〕,FG〔2〕,F
G〔3〕,FG〔S〕を初期化する期間に制御変数用端
子input2〔1〕〜input2〔3〕に入力されている構成デ
ータによって決定される回路の状態を保持することによ
って、任意の対称関数を実現できる。
【0027】但し、対称関数とは、AND,OR,NA
ND,NOR,XOR,XNOR,0,1関数に代表さ
れるように、関数値が入力状態数によって規定される論
理関数であり、変数を相互に入れ換えても関数値が不変
であるという特徴を持つ。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】〔回路状態保持可能な
機能を備えた可変しきい値しきい素子回路の問題点〕図
24に示されたνMOSインバータ回路2400におい
て、回路状態を保持するために必要な2つの要素は、す
なわちフローティングゲートFGへの電荷の注入と注入
された電荷の保持は、フローティングゲートFGに接続
されるスイッチであるパストランジスタswnを操作す
ることによって達成される。
【0029】しかしながら、パストランジスタswnは
状態制御端子ctl2が論理値「0」のグランド電位であっ
ても、サブスレッショレド電流と、ドレイン端子と基板
(またはウェル)との間にあるPN接合逆飽和電流とい
う2つのリーク電流を持つ。このため、フローティング
ゲートFGに保持されている電荷量は経時変化する。そ
して、この変化はしきい値を他の値に変える。即ち、保
持される状態は揮発性であり、しきい値も揮発性であ
る。しきい値の揮発性はνMOSインバータINVの経
時的誤動作という問題を引き起こす。
【0030】〔関数機能再構成可能集積回路の問題点〕
図25に示された2入力変数可変関数回路2500にお
いて、実現される関数機能は、初期化時にFTE
〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕に入力される制御
変数の論理値によって定まるしきい値によって決められ
ている。このしきい値の保持状態は上述したように経時
変化を起こす。このために、2入力変数可変関数回路2
500においては、時間経過に伴い実現される関数が変
化し、当初実現していた機能の実現ができなくなるとい
う問題、つまり、経時的誤動作の問題が起きる。
【0031】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、しきい値を
不揮発的に保持し、経時的誤動作の問題を解消すること
の可能な可変しきい値しきい素子回路、この可変しきい
値しきい素子回路における回路状態保持方法、この可変
しきい値しきい素子回路を用いた関数機能再構成可能集
積回路を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の可変しきい値しきい素子回路は、強
誘電体容量と常誘電体容量との直列接続回路を介して、
しきい値を制御する制御変数を伝搬する1以上の制御変
数用端子をしきい素子のゲート電極に結合したものであ
る(第1発明)。この場合、回路状態保持方法(第10
発明)として、制御変数用端子から制御変数を入力し
(第1ステップ)、入力変数用端子から入力変数を入力
し(第2ステップ)、制御変数用端子に入力されている
制御変数を取り去る(第3ステップ)。なお、第1のス
テップと第2のステップとの間で、制御変数用端子に入
力されている制御変数を取り去るようにしてもよい。
【0033】強誘電体容量は、制御変数が取り去られた
後も、すなわち入力電位が消失した後も、自発分極のた
めに電荷量を保持する。これにより、しきい素子のゲー
ト電極に容量結合された各端子の電位に依存して、ゲー
ト電極上の電荷再配分が行われ、ゲート電極の電位が決
まり、しきい素子のしきい値が保持される。例えば、し
きい素子を電界効果トランジスタとした場合、入力変数
の状態量に対する電界効果トランジスタトランジスタの
オン/オフ動作の切替点(トランジスタしきい値)が保
持される。また、しきい素子をνMOSインバータとし
た場合、入力変数の状態量に対するνMOSインバータ
の論理反転動作の切替点(論理しきい値)が保持され
る。
【0034】また、本発明の可変しきい値しきい素子回
路は、上記直列接続回路における常誘電体容量の一端を
ゲート電極に接続し、常誘電体容量の他端を強誘電体容
量の一端に接続し、強誘電体容量の一端と他端との間に
第1のスイッチを接続し、強誘電体容量の他端と制御変
数用端子との間に第2のスイッチを接続したものである
(第2発明)。この場合、回路状態保持方法(第11発
明)として、第1のスイッチを遮断状態にし、第2のス
イッチを導通状態とし(第1ステップ)、この第1ステ
ップの実行後、制御変数用端子から制御変数を入力しす
るとともに、入力変数用端子から入力変数を入力し(第
3ステップ:しきい値設定期間)、この第2ステップの
実行後、第2のスイッチを遮断状態にし、第1のスイッ
チを導通状態とする(第3ステップ:しきい値保持期
間)。
【0035】強誘電体容量は、第2のスイッチが遮断さ
れた後も、すなわち制御変数用入力端子からの強誘電体
容量への制御変数が取り去られた後も、自発分極のため
に電荷量を保持する。しきい値保持期間においては、第
1のスイッチが導通状態であり、残留分極による電荷量
を不揮発的に保持しする。また、強誘電体容量は常誘電
体容量と直列接続されているために、強誘電体容量に保
持される電荷量と同等の電荷量が常誘電体容量にも誘起
される。これにより、しきい素子のゲート電極に容量結
合された各端子の電位に依存して、ゲート電極上の電荷
再配分が行われ、ゲート電極の電位が決まり、しきい素
子のしきい値が保持される。
【0036】また、本発明の関数機能再構成可能集積回
路(第8発明)は、多段接続された可変しきい値しきい
素子回路の少なくとも1つを本発明の可変しきい値しき
い素子回路としたものである。例えば、可変しきい値し
きい素子回路を2段接続して構成し、1段目の可変しき
い値しきい素子回路を、その第1〜第kの入力変数用端
子が共通に接続された複数の可変しきい値しきい素子回
路により構成し、2段目の可変しきい値しきい素子回路
を、1つの可変しきい値しきい素子回路により構成し、
この可変しきい値しきい素子回路の第1〜第kの入力変
数用端子を1段目の各可変しきい値しきい素子回路の第
1〜第kの入力変数用端子と共通に接続し、1段目の各
可変しきい値しきい素子回路からの出力信号を2段目の
可変しきい値しきい素子回路のゲート電極に容量結合さ
れた各入力端子に与える構造とする。このような構造に
おいて、例えば初段の可変しきい値しきい素子回路に、
上述した本発明の可変しきい値しきい素子回路を用いる
(第9発明)。
【0037】本発明の可変しきい値しきい素子回路にお
いて、しきい素子は、種々のタイプのものが考えられ
る。例えば、しきい素子として電界効果トランジスタを
使用し、この電界効果トランジスタのソース端子および
ドレイン端子の何れか一方を電気的に負荷となる素子を
構成要素とする回路に接続する(第4発明)。この場
合、電気的に負荷となる素子は、抵抗としてもよく(第
5発明)、前記電界効果トランジスタとは電気的に逆の
極性の電荷を輸送する電界効果トランジスタとしてもよ
い(第6発明)。また、しきい素子を第1の電界効果ト
ランジスタとこの第1の電界効果トランジスタとは電気
的に逆の極性の電荷を輸送する第2の電界効果トランジ
スタとを構成要素とするインバータ回路としてもよい
(第7発明)。第8発明や第9発明の関数機能再構成可
能集積回路では、これらの可変しきい値しきい素子回路
のうち少なくとも1つが使用されていればよく、またこ
れらの可変しきい値しきい素子回路を組み合わせて構成
されたものでもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】〔強誘電体メモリ〕先ず、本発明
の実施の形態の説明に入る前に、強誘電体メモリおよび
MFIS型電界効果トランジスタについて説明する。現
在、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、強誘電体
メモリ(FeRAM)などが研究開発されている。DR
AMは大容量と中程度の速度でのデータの書き換えに特
徴があり、SRAMは中程度のメモリ容量と高速でのデ
ータの書き換えに特徴があるが、双方共に揮発性であ
る。フラッシュメモリは、書き込みとデータ消去におい
て低速動作であるが、不揮発性である。
【0039】一方、強誘電体メモリは、PZT(Pb
(ZrxTi1-x)O3 )やSBT(SbBi2Ta2
9 )に代表される強誘電体材料の持つ分極特性を応用し
ているため、不揮発性であり、かつ、データの書き換え
もDRAM相当の速度で可能である。更に、強誘電体メ
モリは、CMOSプロセス技術に強誘電体容量を形成す
るための層を追加するだけで製造でき、標準CMOSプ
ロセスとの整合性も良い。図1は、強誘電体メモリに用
いられている強誘電体容量100を表す回路図である。
強誘電体容量100の一方の端子101と他方の端子1
02との間には所定の電圧Vが印加され、端子102が
高電位である時を正の印加電圧とする。
【0040】図2は、端子101,102間に電圧Vが
印加された時の電圧Vと電荷量Qの関係を表す図であ
る。図2中のVcは抗電圧を表し、Qrは残留分極によ
る電荷量を表している。端子101と端子102との間
の電圧が0であっても、両端子にはQrが残る。2値を
保持するメモリ機能はこの2つの状態を用いている。こ
の自発分極の双安定性を利用し、データの不揮発性と高
速書き換えが可能という特徴を持つ強誘電体メモリの研
究開発が近年精力的に進められている。
【0041】〔MFMIS型電界効果トランジスタ〕強
誘電体メモリに使用される強誘電体容量としては、Pt
に代表される金属電極または、IrO2 やSrRuO3
(SRO) に代表される酸化物電極に、強誘電体材料
を挟むプレーナ型やスタック型がある。また、別な構造
としては、金属/強誘電体/シリコン(MFS)型、金
属/強誘電体/絶縁体/シリコン(MFIS)型、金属
/強誘電体/金属/絶縁体/シリコン(MFMIS)型
も提案されている。
【0042】図3は、文献5(特開平11−17703
8号:MFMIS型強誘電体記憶素子とその製造方法)
に開示されているMFMIS型の強誘電体容量を持つ電
界効果トランジスタを表す回路図である。この回路はM
OSトランジスタ300の常誘電体材料で形成されるゲ
ート酸化膜301の上方の金属(またはPoly-Si)電極
端子302にMFMIS型の強誘電体容量303を直列
接続した構造である。
【0043】図4は、文献6(特開2000−3492
51号:半導体装置)に開示されているMFMIS型の
強誘電体容量を持つ電界効果トランジスタを表す回路図
である。この回路は、標準的な電界効果トランジスタ4
00の入力ゲート401に、MFMIS型の強誘電体容
量402の一方の端子と常誘電体容量403の一方の端
子とを接続した構造を有する。すなわち、この回路で
は、入力ゲート401に強誘電体容量402と常誘電体
容量403とが並列に接続されている。
【0044】図5は、文献7(特開2000−1383
51号:強誘電体不揮発性メモリとその読み出し方法)
に開示されているMFMIS型の強誘電体容量を持つ電
界効果トランジスタを表す回路図である。この回路は、
標準的な電界効果トランジスタ501の入力ゲート50
2に、残留分極のほぼ等しいMFMIS型の強誘電体容
量503と504とを並列に接続した構造を有する。
【0045】以上、強誘電体容量を有する3つのMFM
IS型電界効果トランジスタの回路構造を示したが、後
述する本発明の実施の形態では、これらの何れのタイプ
でもない強誘電体容量を有するMFMIS型電界効果ト
ランジスタを用いる。図6に本発明の実施の形態におい
て用いる強誘電体容量を有するMFMIS型電界効果ト
ランジスタの回路図を示す。この回路は、標準的な電界
効果トランジスタ601の入力ゲートに、常誘電体容量
601とMFMIS型の強誘電体容量603とを直列に
接続した構造を有する。すなわち、常誘電体容量601
の一方の端子を電界効果トランジスタ600の入力ゲー
ト602に接続し、常誘電体容量601の他方の端子と
強誘電体容量603の一方の端子とを接続した構造とし
ている。
【0046】〔実施の形態1:容量結合入力型電界効果
トランジスタ〕図7は本発明に係る可変しきい値しきい
素子回路の一実施の形態を示す容量結合入力型電界効果
トランジスタの回路図である。この容量結合入力型電界
効果トランジスタ700においては、電界効果トランジ
スタ701のゲート電極702に、入力変数用端子inpu
t1〔1〕〜input1〔k〕を常誘電体容量7031 〜70
3kを介して接続し、制御変数用端子input2〔1〕〜in
put2〔m〕をしきい値データ保持回路7041 〜704
mを介して接続している。
【0047】しきい値データ保持回路7041 は、常誘
電体容量7051 とMFMIS型の強誘電体容量706
1 との直列接続回路とされ、常誘電体容量7051 の一
方の端子が電界効果トランジスタ701のゲート電極7
02に接続されており、常誘電体容量7051 の他方の
端子が強誘電体容量7061 の一方の端子に接続され、
強誘電体容量7061 の他方の端子が制御変数用端子in
put2〔1〕に接続されている。他のしきい値データ保持
回路も同様の構成とされている。
【0048】この容量結合入力型電界効果トランジスタ
700では、第1ステップとして、制御変数用端子inpu
t2〔1〕〜input2〔m〕から制御変数を入力し、第2ス
テップとして、入力変数用端子input1〔1〕〜input1
〔k〕から入力変数を入力する。第3ステップとして、
制御変数用端子input2〔1〕〜input2〔m〕に入力され
ている制御変数を取り去る。なお、第1ステップと第2
ステップとの間で、制御変数用端子input2〔1〕〜inpu
t2〔m〕に入力されている制御変数を取り去るようにし
てもよい。
【0049】しきい値データ保持回路7041 〜704
mにおいて、強誘電体容量7061〜706mは、制御
変数が取り去られた後も、すなわち入力電位が消失した
後も、自発分極のために電荷量を保持する。これによ
り、電界効果トランジスタ701のゲート電極702に
容量結合された各端子の電位に依存して、ゲート電極7
02上の電荷再配分が行われ、ゲート電極702の電位
が決まり、入力変数の状態数(入力変数の状態量)に対
する電界効果トランジスタ701のオン/オフ動作の切
替点(トランジスタしきい値)が保持される。この電界
効果トランジスタ701のトランジスタしきい値は、制
御変数用端子input2〔1〕〜input2〔m〕への制御変数
の組合せによって、任意の値に設定することが可能であ
る。
【0050】〔実施の形態2:容量結合入力型電界効果
トランジスタを用いたνMOSインバータ回路の基本構
成〕図8は図7に示した容量結合入力型電界効果トラン
ジスタ700を用いたνMOSインバータ回路の基本構
成を示す回路構成図である。このνMOSインバータ回
路800においては、νMOSインバータINVのフロ
ーティングゲートFGに、入力変数用端子input1〔1〕
〜input1〔k〕を常誘電体容量C1 〜Ckを介して結合
し、制御変数用端子input2〔1〕〜input2〔m〕をしき
い値データ保持回路HLD1 〜HLDmを介して結合し
ている。しきい値データ保持回路HLD1 は強誘電体容
量Cp1と常誘電体容量Cv1との直列接続回路によって構
成されている。他のしきい値データ保持回路も同様に構
成されている。
【0051】このνMOSインバータ回路800では、
第1ステップとして、制御変数用端子input2〔1〕〜in
put2〔m〕から制御変数を入力し、第2ステップとし
て、入力変数用端子input1〔1〕〜input1〔k〕から入
力変数を入力する。そして、第3ステップとして、制御
変数用端子input2〔1〕〜input2〔m〕に入力されてい
る制御変数を取り去る。なお、第1ステップと第2ステ
ップとの間で、、制御変数用端子input2〔1〕〜input2
〔m〕に入力されている制御変数を取り去るようにして
もよい。
【0052】しきい値データ保持回路HLD1 〜HLD
mにおいて、強誘電体容量Cp1〜C pmは、制御変数が取
り去られた後も、すなわち入力電位が消失した後も、自
発分極のために電荷量を保持する。これにより、フロー
ティングゲートFGに容量結合された各端子の電位に依
存して、フローティングゲートFG上の電荷再配分が行
われ、フローティングゲートFGの電位が決まり、入力
変数の状態数(入力変数の状態量)に対するνMOSイ
ンバータINVの論理反転動作の切替点(理しきい値)
が保持される。このνMOSインバータINVの論理し
きい値は、制御変数用端子input2〔1〕〜input2〔m〕
への制御変数の組合せによって、任意の値に設定するこ
とが可能である。
【0053】〔実施の形態3:スイッチを有する容量結
合入力型電界効果トランジスタ〕図9はスイッチを有す
る容量結合入力型電界効果トランジスタの回路図であ
る。図7に示された回路700とはしきい値データ保持
回路9041 〜904mの構成が異なっている。しきい
値データ保持回路9041 を代表して説明すると、常誘
電体容量9051 と強誘電体容量9061 とが直列接続
されている点は同じであるが、強誘電体容量9061
両端子Pa,Pb間にこの端子Pa,Pb間を導通また
は遮断する第1のスイッチ9081 が接続されており、
制御変数用入力端子input2〔1〕と強誘電体容量906
1 の端子Pbとの間に第2のスイッチ9071 が接続さ
れている点が異なっている。他のしきい値データ保持回
路も同様の構成とされている。
【0054】この容量結合入力型電界効果トランジスタ
900では、第1ステップとして、第1のスイッチ90
1 〜908mを遮断状態にし、第2のスイッチ907
1 〜907mを導通状態にする。第2ステップとして、
制御変数用端子input2〔1〕〜input2〔m〕から制御変
数を入力し、入力変数用端子input1〔1〕〜input1
〔k〕から入力変数を入力する。第3ステップとして、
第2のスイッチ9071 〜907mを遮断し、第1のス
イッチ9081 〜908mを導通状態にする。
【0055】しきい値データ保持回路9041 〜904
mにおいて、強誘電体容量9061〜906mは、第2
のスイッチ9071 〜907mが遮断された後も、すな
わち制御変数用入力端子input2〔1〕〜input2〔m〕か
らの強誘電体容量9061 〜906mへの制御変数が取
り去られた後も、自発分極のために電荷量を保持する。
これにより、電界効果トランジスタ901のゲート電極
902に容量結合された各端子の電位に依存して、ゲー
ト電極902上の電荷再配分が行われ、ゲート電極90
2の電位が決まり、入力変数の状態数(入力変数の状態
量)に対する電界効果トランジスタ901のオン/オフ
動作の切替点(トランジスタしきい値)が保持される。
この電界効果トランジスタ901のトランジスタしきい
値は、制御変数用端子input2〔1〕〜input2〔m〕への
制御変数の組合せによって、任意の値に設定することが
可能である。
【0056】〔実施の形態4:スイッチを有する容量結
合入力型電界効果トランジスタを用いたνMOSインバ
ータ回路の基本構成〕図10は図9に示したスイッチを
有する容量結合入力型電界効果トランジスタ900を用
いたνMOSインバータ回路の基本構成を示す回路構成
図である。このνMOSインバータ回路1000におい
ては、νMOSインバータINVのフローティングゲー
トFGに、入力変数用端子input1〔1〕〜input1〔k〕
を常誘電体容量C1 〜Ckを介して結合し、制御変数用
端子input2をしきい値データ保持回路HLDを介して結
合している。しきい値データ保持回路HLDは強誘電体
容量Cpと常誘電体容量Cvとの直列接続回路によって
構成されている。また、しきい値データ保持回路HLD
において、強誘電体容量Cpの端子P1,P2間にこの
端子P1,P2間を導通または遮断する第1のスイッチ
SW1を接続しており、制御変数用入力端子input2
〔1〕と強誘電体容量Cpの端子P1との間に第2のス
イッチSW2を接続している。
【0057】なお、図10において、νMOSインバー
タINVは、可変しきい値しきい素子回路におけるしき
い処理を行う非線形回路であり、フローティングゲート
FGの電位がある論理しきい値より大きくなると論理反
転を起こす。この例では、非線形回路としてpチャネル
電界効果トランジスタ(PMOSFET)Q1とnチャ
ネル電界効果トランジスタ(NMOSFET)Q2とか
らなるνMOSインバータを用いたが、例えば図11
(a),(b)や図12(a),(b)に示すような回
路構成としてもよい。
【0058】図11(a)は、nチャネル電界効果トラ
ンジスタQ2に負荷インピーダンス素子Ziを接続した
構成であり、図11(b)は、pチャネル電界効果トラ
ンジスタQ1に負荷インピーダンス素子Ziを接続した
構成である。図12(a)は、nチャネル電界効果トラ
ンジスタQ2に負荷インピーダンスZiに代えて抵抗R
を接続した構成であり、12(b)は、nチャネル電界
効果トランジスタQ2に負荷インピーダンスZiに代え
てpチャネル電界効果トランジスタQ1を接続した構成
である。図12(b)において、pチャネル電界効果ト
ランジスタQ1とnチャネル電界効果トランジスタQ2
とを入れ換えてもよい。このような回路構成としても、
図10に示したνMOSインバータ回路INVと同様
に、しきい処理回路動作をし、しきい素子回路として用
いることが可能である。
【0059】〔初期設定〕図19に示したνMOSイン
バータ回路1000において、スイッチSW2が接続状
態であり、スイッチSW1が遮断状態である場合、強誘
電体容量Cpの電極である一方側の端子P1に現れる電
荷量Qfeと、一方の端子P1の電位Vfe1と他方の端子
P2の電位Vfe2 との関係は次のように導かれる。
【0060】まず、入力変数用端子input1〔1〕〜inpu
t1〔k〕の電位を順にV1 ,V2 ,・・・・,Vkと
し、制御変数用端子input2の電位をVfe1 、端子P2の
電位をVfe2 とし、フローティングゲートFGの電位を
Vfgとする。そして、入力変数用端子input1〔1〕〜in
put1〔k〕とフローティングゲートFGとの間の容量の
値を順にC1 ,C2 ,・・・・,Ckとする。また、端
子P2とフローティングゲートFGとの間の容量値をC
vとし、フローティングゲートFGと電界効果トランジ
スタQ1およびQ2の各端子との間の容量値を総じてC
mos とする。また、Cmos はΣCi=C1 +C2 +・・
・・+Ckに比べて非常に小さく無視でき、また、この
仮の容量Cmos はフローティングゲートFGとグランド
との間に存在すると仮定する。
【0061】図13は、強誘電体容量Cpの一方の端子
P1に現れる電荷量Qfeと強誘電体容量Cpを挟む両端
の電圧(Vfe1 −Vfe2 )との関係を表す図である。ま
た、端子P2において初期電荷量を0とすると、電荷保
存則より、常誘電体容量容量Cvの端子P2側にもQfe
の電荷量が誘起される。従って、常誘電体容量Cvに関
して次式が成り立つ。
【0062】
【数1】
【0063】次に、フローティングゲートFGの電荷量
保存に着目する。前述同様、フローティングゲートFG
の初期電荷量は0であるとする。
【0064】
【数2】
【0065】式(2)に、ΣCi>>Cmos の関係を適
用し、Vfgについて解くと次式を得る。
【0066】
【数3】
【0067】式(1)と式(3)とから、Qfeと(Vfe
1 −Vfe2 )との関係は次式になる。
【0068】
【数4】
【0069】今、電源電位をVdd、グランド電位を0と
する。全ての入力変数用端子input1についてVi=0、
Vfe1 =0である場合を(I)とし、全ての入力変数用
端子input1についてVi=0、Vfe1 =Vddである場合
を(II)とし、全ての入力変数用端子input1についてV
i=Vdd、Vfe1 =0である場合を(III )とし、全て
の入力変数用端子input1についてVi=Vdd、Vfe1 =
Vddである場合を(IV)とする。
【0070】図13において、前述の(I)と(III )
との場合は、原点を通り、傾きが−CvΣCi/(Cv
+ΣCi)である直線である。また、(II)の場合は、
ヒステリシスループと各容量値との関係で図13のA0
点を交点とすることが可能である。また、(IV)の場合
は、(II)と同様にB0点を交点とすることができる。
前記(II)と(IV)との場合を2つの初期設定とする。
【0071】〔しきい値の保持方法〕上述した初期設定
の後に、図10のスイッチSW2を遮断状態にし、スイ
ッチSW1を導通状態にする。これにより、端子P1と
端子P2とは同電位になり、(Vfe1 −Vfe2 )=0と
なる。これによって、初期設定でA0点であった場合は
A1点に移行し、B0点であった場合はB1点に移行す
る。この操作によって、A1点、B1点で各々残留分極
による電荷量QA1、QB1が不揮発的に保持される。
【0072】強誘電体容量Cpの端子P1にQA1また
は、QB1の電荷量が現れる時、常誘電体容量Cvの端子
P2には逆極性の同電荷量が現れる。図14は、図10
中のフローティングゲートFGの電位Vfgと、入力変数
用端子input1〔1〕〜input1〔k〕に入力される電位V
iと容量値Ciとの積和との関係を表す図である。ま
た、図14中のCsum はΣCiを意味し、Vdd/2は電
源電位の(1/2)の電位を意味する。
【0073】フローティングゲートFGからみた場合、
後に続くνMOSインバータINVが論理的に反転する
か否かはνMOSインバータINVを構成するpチャネ
ル電界効果トランジスタQ1とnチャネル電界効果トラ
ンジスタQ2との電気的特性に依存し、図14ではフロ
ーティングゲート電位VfgがVdd/2の時にνMOSイ
ンバータINVの出力電位がVdd/2になると仮定して
いる。図10のスイッチSW1が接続状態であり、強誘
電体容量Cpの端子P1にQA1またはQB1の電荷が保持
されている場合、容量Cvにも同電荷量が保持されるた
め、各々の保持電荷量について次式が成り立つ。
【0074】
【数5】
【0075】式(5)と式(6)と、Vdd/2との交点
のΣCi・Vi座標は各々αA とα B となる。式(5)
が成立している場合、入力変数の物理的表現であるVi
の或組合せの時にその積和値が初めてαA を越えた時、
図10のνMOSインバータINVは論理反転を起こ
す。また、式(6)が成立している場合は、入力変数の
物理的表現であるViの或組合せの時にその積和値が初
めてαB を越えた時、図10のνMOSインバータIN
Vは論理反転を起こす。このように、入力変数からみた
しきい値を可変にし、かつ、そのしきい値を不揮発的に
保持することが可能である。
【0076】次に、論理回路としての動作を明確にする
ために、図14の変数を変更する。まず、簡単化のため
に図10のνMOSインバータ回路1000において、
入力変数用端子input1〔1〕〜input1〔k〕とフローテ
ィングゲートFGとの間の容量値を全て等しくCにす
る。しきい素子において入力変数の重みを等しくするこ
とは、入力変数によって形成される状態の数、即ち、入
力状態数が(k+1)個であり、対称関数を表すことを
意味する。
【0077】対称関数でない論理関数を表現するために
は、各入力変数の重みを、文献8(青山一生、澤田宏、
名古屋彰、ニューロンMOSによる論理関数回路の一設
計手法、第13回回路とシステム(軽井沢ワークショッ
プ)2000年)に示される入力ベクトルの識別方法を
適用することにより実現可能である。例として、(1≦
i≦k)の整数iについて、i番目の入力変数用端子と
フローティングゲートFGとの間の容量値をC・2i-1
に設定する方法がある。
【0078】本実施の形態では簡単化のために、対称関
数の場合について説明をする。図15は、νMOSイン
バータ回路1000における入力状態数と規格化フロー
ティングゲート電位との関係を表す図である。今、(V
i/Vdd)=Xiとし、ΣXi=X1 +X2 +・・・・
+Xk=Z、Vfg=Vdd=Ufgとする。Xiは入力変数
の論理値に相当する。前述のUfgを規格化フローティン
グゲート電位と呼ぶ。また、QA1=(k・C・Vdd)=
A1、QB1=(k・C・Vdd)=UB1とする。この時、
式(5)と式(6)とは次式に変更される。
【0079】
【数6】
【0080】各々の式と(1/2)との交点のZ座標
は、ZA ,ZB によって表される。仮に、1<ZA <2
であり、3<ZB <4であるとすると、νMOSインバ
ータ回路1000は入力状態数が1と2との間、また
は、3と4との間のどちらか一方にしきい値を持つよう
に設定される。
【0081】〔実施の形態5:しきい値の調整方法とし
きい値調整が可能なνMOSインバータ回路の回路構
成〕図16は、固定電位を供給する端子を付加したνM
OSインバータ回路を表す図である。このνMOSイン
バータ回路1600は図10に示したνMOSインバー
タ回路1000と同様に、入力変数用端子input1〔1〕
〜input1〔k〕を持ち、制御変数用端子input2を持ち、
しきい値を不揮発的に保持する強誘電体容量Cpを含む
しきい値データ保持回路HLDを持つ。回路1600が
回路1000と異なる点は、固定電位に接続された端子
を有するところにある。具体的には、電源電位Vddに接
続された端子Pvdd 及び、グランド電位に接続された端
子Pgnd を有する。固定電位として電源電位とグランド
電位を挙げたが、他の電位であってもしきい値の調整に
対して同様の効果を得ることができる。
【0082】次に、付加した端子Pvdd ,Pgnd の効果
を説明する。図17は、図16の回路1600における
入力状態数Zと規格化フローティングゲート電位Vfg/
Vdd=Ufgとの関係を表す図である。図16の端子Pvd
d とフローティングゲートFGとの間の容量値をCvdd
とし、端子Pgnd とフローティングゲートとの間FGの
容量値をCgnd とする。この時、C’sum =k・C+C
vdd +Cgnd とすると、前記の式(5)と式(6)と同
じ式は、各々式(9)と式(10)とになる。
【0083】
【数7】
【0084】式(9)、式(6)を電源電位によって規
格化すると次式となる。
【0085】
【数8】
【0086】ここで、入力状態数Zの定義は前記と同じ
であり、Uvdd =(Cvdd /C’sum )であり、U’A1
=QA1=(Vdd・C’sum )、U’B1=QB1=(Vdd・
C’sum )である。Cvdd は、式(11)と式(12)
とのC’sum と(Udd+U’ A1)または(Udd+
U’B1)に寄与し、一方、Cgnd はC’sum とU’A1
たはU’B1に寄与する。前記2つの容量値は、図17中
の直線lineAまたはlineBの傾きとUfg軸との切片を変
えることができる。このように、固定電位に接続された
端子を用いることによって、Ufg=1/2との交点のZ
座標であるしきい値Z’A またはZ’B を任意のZの値
に設定することが可能となる。
【0087】〔しきい値データ保持回路の回路構成〕図
18は、図16中のしきい値データ保持回路HLDの具
体的な回路を表す図である。図16中のスイッチSW2
とスイッチSW1とを各々トランスミッションゲートT
G1とTG2とで置き換えた回路構成である。端子ctl3
はトランスミッションゲートTG1とTG2との接続ま
たは遮断を制御するスイッチ制御信号入力端子である。
端子ctl3から入力された信号はインバータ回路inv2によ
って論理反転される。端子ctl3から入力される信号が論
理値「1」である時、トランスミッションゲートTG2
は接続状態であり、トランスミッションゲートTG1は
遮断状態となる。逆に、信号が論理値「0」の場合はト
ランスミッションゲートTG2が遮断され、トランスミ
ッションゲートTG1が接続され、残留分極による電荷
量が強誘電体容量Cpに保持される。
【0088】〔実施の形態6〕実施の形態6では、設定
可能な複数のしきい値の中から1つのしきい値を選択
し、不揮発的に保持を行うことが可能な回路構成につい
て説明する。実施の形態5では設定可能な2つのしきい
値の中から1つのしきい値を選択していた。これに対
し、実施の形態6では、設定可能なしきい値の数を2よ
りも大きくしている。
【0089】図19は、複数の設定可能なしきい値の中
から選択された1つのしきい値を不揮発的に保持可能な
k入力変数のνMOSインバータ回路の構成図である。
このνMOSインバータ回路1900は、図16のνM
OSインバータ回路1600に、同回路中のしきい値デ
ータ保持回路HLDを複数付加した回路構成である。
今、図19の回路1900中にしきい値データ保持回路
HLDがm個あるとする。しきい値データ保持回路HL
1 〜HLDmに保持される2つの電荷量Q’A1及び
Q’B1が全てのしきい値データ保持回路HLD1 〜HL
Dmにおいて各々等しいとする。即ち、保持される電荷
量の総電荷量として、(m・Q’B1)から(m・
Q’A1)までの(m+1)通りの総電荷量を保持するこ
とができる。
【0090】図20は、図19のνMOSインバータ回
路1900における入力状態数Zと規格化フローティン
グゲート電位Ufgとの関係を表す図である。図20中の
line〔m〕は総電荷量が(m・Q’A1)の場合のUfgと
Zの関係を表しており、line〔m−1〕は、((m−
1)・Q’A1+Q’B1)を表し、line〔m−2〕も同様
であり、line〔2〕は(2・Q’A1+(m−2)・Q’
B1)を表しており、line〔1〕、line
〔0〕も同様であ
る。
【0091】この時、line〔m〕、line〔m−1〕、li
ne〔m−2〕、・・・、line〔2〕、line〔1〕、line
〔0〕の各々は、Ufg=(1/2)と交わり、その交点
のZ座標は各々、Zm 、Zm-1 、Zm-2 、・・・、Z
2 、Z1 、Z0 となる。これらの値の全てが互いに重な
ることなく、ある整数ZとZ+1との間の値になる時、
νMOSインバータ回路1900は設定可能なしきい値
を(m+1)通り有する。
【0092】また、図19のスイッチSW21 〜SW2
mが接続状態であり、スイッチSW11 〜SW1mが遮
断状態である初期化時に制御変数用端子input2〔1〕〜
input2〔m〕までのm個の端子から入力される電位に応
じて、(m+1)個の設定可能なしきい値の中から1つ
のしきい値が選択され、スイッチSW21 〜SW2mが
遮断状態であり、スイッチSW11 〜SW1mが接続状
態である時に前記選択された1つのしきい値が不揮発的
に保持される。
【0093】(実施の形態7:関数機能再構成可能集積
回路)図21は、しきい値を不揮発的に保持可能な2入
力変数の可変しきい値しきい素子回路を多段構成で用い
た任意の2入力変数対称関数を実現可能な関数機能再構
成可能集積回路(2入力変数可変関数回路)の構成を表
す図である。この2入力変数可変関数回路2100は、
入力変数用端子input1〔1〕とinput1〔2〕を持ち、図
16に示したνMOSインバータ回路1600と同じ回
路構成を有するFTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE
〔3〕を持ち、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE
〔3〕に初期化時に入力される制御変数用の端子として
input2〔1〕,input2〔2〕,input2〔3〕を持ち、F
TE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕におけるしき
い値データ保持回路HLD1 ,HLD2 ,HLD3 の初
期化時(しきい値設定期間)と関数実行時(しきい値保
持期間)とを切替える制御端子ctl1を持つ。
【0094】なお、νMOSインバータ回路2100は
FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕の後段にバ
ッファ回路BF〔1〕,BF〔2〕,BF〔3〕を持
つ。バッファ回路BF〔1〕,BF〔2〕,BF〔3〕
によって、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕
の出力電位は増幅と波形整形とが行われる。入力変数用
端子input1〔1〕,input1〔2〕については、フローテ
ィングゲートFG〔S〕と容量結合する端子の前に遅延
時間制御回路DEL〔1〕,DEL〔2〕を持つ。
【0095】遅延時間制御回路DEL〔1〕,DEL
〔2〕を有することによって、入力変数用端子input1
〔1〕,input1〔2〕からフローティングゲートFG
〔S〕と容量結合する端子に入力される信号と、FTE
〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕とバッファー回路
BF〔1〕,BF〔2〕,BF〔3〕とを経てフローテ
ィングゲートFG〔S〕と容量結合する端子に入力され
る信号との信号遅延時間の差を小さくすることが可能と
なる。信号遅延時間差を小さくすることによって、多入
力組合せ回路において同時に複数の信号が変化する際に
発生するハザードを回避することができる。
【0096】input1〔1〕,input1〔2〕からの入力変
数とFTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕からの
出力信号とが、フローティングゲートFG〔S〕に常誘
電体容量によって容量結合する端子に入力される。フロ
ーティングゲートFG〔S〕の後段には、フローティン
グゲートFG〔S〕を入力ゲートとするνMOSインバ
ータINV〔S〕があり、このνMOSインバータ回路
INV〔S〕の出力は、後段のバッファー回路BF
〔S〕を経て出力される。
【0097】〔動作〕FTE〔1〕,FTE〔2〕,F
TE〔3〕において、しきい値データ保持回路はHLD
1 〜HLDmは先に説明した初期設定方法によって、
Q’A1とQ’B1とのいずれか一方の電荷量またはそれに
類する電荷量を保持している。また、先に説明したしき
い値調整のための回路構成と方法によって、FTE
〔1〕のしきい値は、入力状態数ZがZ<0の領域、ま
たは0<Z<1の領域のいずれか一方に設定され、FT
E〔2〕のしきい値は、0<Z<1、または、1<Z<
2のいずれか一方の領域に設定され、FTE〔3〕のし
きい値は、1<Z<2、または、Z>2のいずれか一方
の領域に設定されている。
【0098】また、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FT
E〔3〕において、入力変数用端子input1〔1〕,inpu
t1〔2〕とフローティングゲートFG〔1〕,FG
〔2〕,FG〔3〕との間の常誘電体容量の容量値は互
いに全て等しく、また、フローティングゲートFG
〔S〕に容量結合されている常誘電体容量の容量値も互
いに全て等しいとする。
【0099】図22は、図21に示した2入力変数可変
関数回路2100を論理記述した典型的な可変しきい値
しきい素子回路網を表す図である。図22の可変しきい
値しきい素子回路FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE
〔3〕は全て否定出力型の回路であるとする。即ち、入
力変数と重み係数との積和がしきい値よりも大きい場合
は論理値「0」を、小さい場合は論理値「1」を出力す
る。また、入力変数に対する重み係数は簡単化のために
1とした。
【0100】図22のFTE〔1〕は制御変数用端子in
put2〔1〕から入力される信号によって、−0.5また
は+0.5のいずれか一方のしきい値を選択保持でき、
FTE〔2〕は制御変数用端子input2〔2〕から入力さ
れる信号によって、0.5または+1.5のいずれか一
方のしきい値を選択保持でき、FTE〔3〕は制御変数
用端子input2〔3〕から入力される信号によって、1.
5または2.5のいずれか一方のしきい値を選択保持で
き、STEのしきい値は2.5に設定されている。
【0101】また、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FT
E〔3〕のしきい値として、初期設定時に制御変数用端
子input2〔1〕,input2〔2〕,input2〔3〕から論理
値「1」が入力された場合に大きい値が、論理値「0」
が入力された場合に小さい値が選択される。
【0102】今、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE
〔3〕のしきい値として、各々0.5,0.5,2.5
が選択保持されたとする。入力状態数0に対して、FT
E〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕の出力は論理値
「1」,「1」,「1」であり、STEの入力の積和値
は3であり、出力は論理値「0」となる。入力状態数1
に対して、FTE〔1〕,FTE〔2〕,FTE〔3〕
の出力は論理値「0」,「0」,「1」であり、STE
の入力の積和値は2であり、出力は論理値「1」とな
る。入力状態数2に対して、FTE〔1〕,FTE
〔2〕,FTE〔3〕の出力は論理値「0」,「0」,
「1」であり、STEの入力の積和値は3であり、出力
は論理値「0」となる。
【0103】このように、制御変数用端子input2
〔1〕,input2〔2〕,input2〔3〕から入力する信号
を論理値「1」,「0」,「1」とすることによって、
XOR(Exclusive-OR)を実現することができる。前記
と同様に、制御変数用端子input2〔1〕,input2
〔2〕,input2〔3〕から入力する信号の論理値が、
(0,0,0)の場合は関数1を、(1,0,0)の場
合はORを、(0,1,0)の場合はXNORを、
(1,1,0)の場合はANDを、(0,0,1)の場
合はNANDを、(0,1,1)の場合はNORを、
(1,1,1)の場合は関数0を実現することができ
る。
【0104】以上説明したように、この2入力変数可変
関数回路2100では、FTE〔1〕,〔2〕,〔3〕
に保持される制御変数値に対応する電荷量によって、任
意の対称関数を実現することが可能になる。この関数
は、しきい値データ保持回路HLD1 〜HLDmに強誘
電体容量Cpを使用しているので、不揮発的に保持され
る。これにより、経時的誤動作の問題が解消され、長期
間安定して2入力変数可変関数回路2100を使用する
ことができる。
【0105】なお、この実施の形態7では、入力変数を
2つとしたが、任意の自然数kに対しても同様に構成す
ることができる。また、任意の論理関数については、重
み係数の値を変更し、2段論理回路の1段目のFTEの
数を適宜増加させることによって、実現することができ
る。
【0106】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の可変しきい値しきい素子回路によれば、強誘電
体容量と常誘電体容量との直列接続回路を介して、しき
い値を制御する制御変数を伝搬する1以上の制御変数用
端子をしきい素子のゲート電極に結合したので、強誘電
体容量に不揮発的に保持される電荷量によってしきい値
を不揮発的に保持させ、経時的誤動作の問題を解消する
ことが可能となる。
【0107】また、本発明の可変しきい値しきい素子回
路を用いて関数機能再構成可能集積回路を構成すること
により、関数の再構成を高速に行え、また、その関数を
不揮発的に保持することができ、安定して長期、間関数
機能再構成可能集積回路を使用することができるように
なる。
【0108】関数機能再構成可能集積回路の適用領域
は、特定用途LSIのプロトタイプとしてだけでなく、
製造後であっても関数機能を入出力信号に応じて適応的
に変化させる進化型ハードウェアや、システムが動作中
であっても関数機能を切替え、ハードウェア資源を高効
率に使用することが可能なリコンフィギュアラブルコン
ピューティングシステムへの応用など幅広い応用分野が
ある。このように、システムが動作中に動的に関数機能
を変えたり、入出力信号に適応して関数を変化させたり
する場合には、できるだけ高速に関数機能の書き換えが
行われることが望ましい。また、一度記憶した関数機能
は消去または、書き込み命令を受けるまでは保持するこ
とが可能であり、電源を切った後であっても状態保持が
可能であることが望ましい。本発明の関数機能再構成可
能集積回路では、このような要望に応えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 強誘電体メモリに用いられている強誘電体容
量を表す回路図である。
【図2】 強誘電体容量の端子間に電圧Vが印加された
時の電圧Vと電荷量Qの関係を表す図である。
【図3】 文献5に開示されているMFMIS型の強誘
電体容量を持つ電界効果トランジスタを表す回路図であ
る。
【図4】 文献6に開示されているMFMIS型の強誘
電体容量を持つ電界効果トランジスタを表す回路図であ
る。
【図5】 文献7に開示されているMFMIS型の強誘
電体容量を持つ電界効果トランジスタを表す回路図であ
る。
【図6】 本発明の実施の形態で用いるMFMIS型電
界効果トランジスタを表す回路図である。
【図7】 本発明の可変しきい値しきい素子回路の一実
施の形態を示す容量結合入力型電界効果トランジスタの
回路図である。
【図8】 この容量結合入力型電界効果トランジスタを
用いたνMOSインバータ回路の基本構成を示す回路構
成図である。
【図9】 スイッチを有する容量結合入力型電界効果ト
ランジスタの回路図である。
【図10】 このスイッチを有する容量結合入力型電界
効果トランジスタを用いたνMOSインバータ回路の基
本構成を示す回路構成図である。
【図11】 図10に示したνMOSインバータ回路に
おいてしきい処理を行う非線形回路の他の構成例を示す
回路図である。
【図12】 図10に示したνMOSインバータ回路に
おいてしきい処理を行う非線形回路の他の構成例を示す
回路図である。
【図13】 強誘電体容量の一方側の端子に現れる電荷
量Qfeと強誘電体容量を挟む両端の電圧(Vfe1 −Vfe
2 )との関係を表す図である。
【図14】 図10に示したνMOSインバータ回路に
おけるフローティングゲートの電位Vfgと入力変数用端
子に入力される電位Viと容量値Ciとの積和との関係
を表す図である。
【図15】 図10に示したνMOSインバータ回路に
おける入力状態数Zと規格化フローティングゲート電位
との関係を表す図である。
【図16】 固定電位を供給する端子を付加したνMO
Sインバータ回路を表す図である。
【図17】 図16に示したνMOSインバータ回路に
おける入力状態数Zと規格化フローティングゲート電位
Ufgとの関係を表す図である。
【図18】 しきい値データ保持回路の具体的な回路を
表す図である。
【図19】 複数の設定可能なしきい値の中から選択さ
れた1つのしきい値を不揮発的に保持可能なk入力変数
のνMOSインバータ回路の構成図である。
【図20】 図19に示したνMOSインバータ回路に
おける入力状態数Zと規格化フローティングゲート電位
Ufgとの関係を表す図である。
【図21】 しきい値を不揮発的に保持可能な2入力変
数の可変しきい値しきい素子回路を多段構成で用いた任
意の2入力変数対称関数を実現可能な関数機能再構成可
能集積回路(2入力変数可変関数回路)の構成を表す図
である。
【図22】 この2入力変数可変関数回路を論理記述し
た典型的なしきい素子回路網を表す図である。
【図23】 従来のしきい値可変機能を備えたk入力変
数のνMOSインバータ回路を示す回路図である。
【図24】 従来の回路状態保持機能を備えたk入力変
数のνMOSインバータ回路の代表的な回路構成を示す
図である。
【図25】 図24に示したνMOSインバータ回路を
用いた関数機能再構成可能集積回路の一例(2入力変数
可変関数回路)を示す図である。
【符号の説明】
700…容量結合入力型電界効果トランジスタ、701
…電界効果トランジスタ、input1〔1〕〜input1〔k〕
…入力変数用端子、input2〔1〕〜input2〔m〕…制御
変数用端子、702…ゲート電極、7031 〜703k
…常誘電体容量、7041 〜704m…しきい値データ
保持回路、7051 〜705m…常誘電体容量、706
1 〜706m…強誘電体容量、800…νMOSインバ
ータ回路、HLD1 〜HLDm…しきい値データ保持回
路、C1 〜Ck,Cv1〜Cvm…常誘電体容量、Cp1〜C
pm…強誘電体容量、FG…フローティングゲート、IN
V…νMOSインバータ、Q1…pチャネル電界効果ト
ランジスタ、Q2…nチャネル電界効果トランジスタ、
900…νMOSインバータ回路、901…電界効果ト
ランジスタ、902…ゲート電極、9031 〜903k
…常誘電体容量、9041 〜904m…しきい値データ
保持回路、9051 〜905m…常誘電体容量、906
1 〜906m…強誘電体容量、9071 〜907m…第
2のスイッチ、9081 〜908m…第1のスイッチ、
2100…2入力変数可変関数回路、ctl1,ctl2 …状
態制御端子、FTE〔1〕〜FTE〔3〕…1段目のν
MOSインバータ回路、STE…2段目のνMOSイン
バータ回路、FG〔1〕〜FG〔3〕,FG〔S〕…フ
ローティングゲート、BF〔1〕〜BF〔3〕,BF
〔S〕…バッファ回路、DEL〔1〕〜DEL〔2〕…
遅延制御回路、INV〔1〕〜INV〔3〕,INV
〔S〕…νMOSインバータ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的にフローティング状態とされたゲ
    ート電極を有し、このゲート電極に与えられる入力変数
    の状態量が、設定されているしきい値を越えた時に動作
    するしきい素子と、 このしきい素子のゲート電極に常誘電体容量を介して結
    合され、前記入力変数を伝搬する第1〜第k(k>1)
    の入力変数用端子と、 前記しきい素子のゲート電極に強誘電体容量と常誘電体
    容量との直列接続回路を介して結合され、前記しきい値
    を制御する制御変数を伝搬する1以上の制御変数用端子
    とを備えたことを特徴とする可変しきい値しきい素子回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された可変しきい値しき
    い素子回路において、 前記直列接続回路における常誘電体容量の一端が前記ゲ
    ート電極に接続され、この常誘電体容量の他端が前記強
    誘電体容量の一端に接続され、 前記強誘電体容量の一端と他端との間に第1のスイッチ
    が接続され、 前記強誘電体容量の他端と前記制御変数用端子との間に
    第2のスイッチが接続されていることを特徴とする可変
    しきい値しきい素子回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された可変しきい値しき
    い素子回路において、 前記第1のスイッチおよび第2のスイッチが電界効果ト
    ランジスタによって構成されていることを特徴とする可
    変しきい値しきい素子回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載された
    可変しきい値しきい素子回路において、 前記しきい素子が電界効果トランジスタとされ、 この電界効果トランジスタのソース端子およびドレイン
    端子の何れか一方が電気的に負荷となる素子を構成要素
    とする回路に接続されていることを特徴とする可変しき
    い値しきい素子回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された可変しきい値しき
    い素子回路において、 前記電気的に負荷となる素子が抵抗であることを特徴と
    する可変しきい値しきい素子回路。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載された可変しきい値しき
    い素子回路において、 前記電気的に負荷となる素子が前記電界効果トランジス
    タとは電気的に逆の極性の電荷を輸送する電界効果トラ
    ンジスタであることを特徴とする可変しきい値しきい素
    子回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3の何れか1項に記載された
    可変しきい値しきい素子回路において、 前記しきい素子が第1の電界効果トランジスタとこの第
    1の電界効果トランジスタとは電気的に逆の極性の電荷
    を輸送する第2の電界効果トランジスタとを構成要素と
    するインバータ回路であることを特徴とする可変しきい
    値しきい素子回路。
  8. 【請求項8】 可変しきい値しきい素子回路を多段接続
    して構成された関数機能再構成可能集積回路において、 多段接続された可変しきい値しきい素子回路の少なくと
    も1つが請求項1〜7の何れか1項に記載された可変し
    きい値しきい素子回路とされていることを特徴とする関
    数機能再構成可能集積回路。
  9. 【請求項9】 可変しきい値しきい素子回路を多段接続
    して構成された関数機能再構成可能集積回路において、 複数の可変しきい値しきい素子回路によって初段の可変
    しきい値しきい素子回路が構成され、 この初段の可変しきい値しきい素子回路の少なくとも1
    つが請求項1〜7の何れか1項に記載された可変しきい
    値しきい素子回路とされていることを特徴とする関数機
    能再構成可能集積回路。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載された可変しきいしき
    い素子回路に適用される回路状態保持方法であって、 前記制御変数用端子から制御変数を入力する第1ステッ
    プと、 前記入力変数用端子から入力変数を入力する第2ステッ
    プと、 この第2ステップの後あるいは前記第1ステップと第2
    のステップとの間で前記制御変数用端子に入力されてい
    る制御変数を取り去る第3ステップとを備えたことを特
    徴とする回路状態保持方法。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載された可変しきい値し
    きい素子回路に適用される回路状態保持方法であって、 前記第1のスイッチを遮断状態にし、前記第2のスイッ
    チを導通状態とする第1ステップと、 この第1ステップの後、前記制御変数用端子から制御変
    数を入力するとともに、前記入力変数用端子から入力変
    数を入力する第2ステップと、 この第2ステップの後、前記第2のスイッチを遮断状態
    にし、前記第1のスイッチを導通状態とする第3ステッ
    プとを備えたことを特徴とする回路状態保持方法。
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