JP2003179420A5 - - Google Patents

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Description

【書類名】 明細書
【発明の名称】 アンテナ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線機筐体内に格納可能なλ/4モノポールアンテナ素子;
前記モノポールアンテナ素子を格納時に前記モノポールアンテナ素子を同軸状に格納するλ/4の長円筒状の格納導体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子を軸支し、前記格納導体の上端部に配設された第1絶縁体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子の下端部を軸支する前記格納導体の上端部に配設された第2絶縁体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子と摺接する前記円筒状絶縁体の内側に前記格納導体と絶縁されて配設された給電導体を有し;
前記給電導体に前記高周波電源の一方が接続され;
前記格納導体の上端部に高周波電源の他方が接続される:
アンテナ。
【請求項2】 無線機筐体内に格納可能なλ/4モノポールアンテナ素子;
前記モノポールアンテナ素子を格納時に前記モノポールアンテナ素子を同軸状に格納するλ/4の長円筒状の格納導体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子を軸支し、前記格納導体の上端部に配設された絶縁体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子の下端部を軸支する前記格納導体の上端部に配設された導体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子と摺接する前記円筒状絶縁体の内側に前記格納導体と絶縁されて配設された給電導体を有し;
前記給電導体に前記高周波電源の一方が接続され;
前記格納導体の上端部に高周波電源の他方が接続される:
アンテナ。
【請求項3】 無線機筐体内に格納可能なλ/4モノポールアンテナ素子;
前記アンテナ素子を格納時に前記モノポールアンテナ素子を同軸状に格納するλ/4長半円筒状の格納導体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子を軸支し、前記格納導体の上端部に配設された絶縁体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子の下端部を軸支する前記格納導体の上端部に配設された導体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子と摺接する前記円筒状絶縁体の内側に前記格納導体と絶縁されて配設された給電導体を有し;
前記給電導体に前記高周波電源の一方が接続され;
前記格納導体の上端部に高周波電源の他方が接続される:
アンテナ。
【請求項4】 無線機筐体内に格納可能なλ/4モノポールアンテナ素子;
前記モノポールアンテナ素子を格納時に前記モノポールアンテナ素子と並行して配置されたλ/4長の部分円筒状の2枚の導体板;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子を軸支し、前記格納導体の上端部に配設された絶縁体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子の下端部を軸支する前記2枚の導体板の上端部に配設された導体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子と摺接する前記円筒状絶縁体の内側に前記2枚の導体板と絶縁されて配設された給電導体を有し;
前記給電導体に前記高周波電源の一方が接続され;
前記格納導体の上端部に高周波電源の他方が接続される:
アンテナ。
【請求項5】 無線機筐体内に格納可能なλ/4モノポールアンテナ素子;
前記モノポールアンテナ素子を格納時に前記モノポールアンテナ素子と並行して配置されたλ/4長の導体板;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子を軸支し、前記格納導体の上端部に配設された絶縁体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子の下端部を軸支する前記導体板の上端部に配設された導体;
中心孔を有する円筒形状であり前記中心孔で前記モノポールアンテナ素子と摺接する前記円筒状絶縁体の内側に前記導体と絶縁されて配設された給電導体を有し;
前記給電導体に前記高周波電源の一方が接続され;
前記格納導体の上端部に高周波電源の他方が接続される:
アンテナ。
【請求項6】 前記導体が導体板である、請求の範囲5のアンテナ。
【請求項7】 前記導体が導体箔である、請求の範囲5のアンテナ。
【請求項8】 同軸給電体の内部導体を囲んで管状のλ/4モノポールアンテナ素子が配置され、前記同軸給電体の外部導体を囲んで管状のλ/4外套管が配置され;
前記モノポールアンテナ素子伸張時において、前記モノポールアンテナ素子の基部に前記内部導体を経由して高周波電源の一方が接続され、
前記外套管の上端部に前記外部導体を経由して高周波電源の他方が接続され;
前記モノポールアンテナ素子格納時において、前記外套管に前記内部導体を経由して前記高周波電源の一方から給電される:
アンテナ。
【請求項9】 同軸給電体の内部導体を囲んで管状のλ/4モノポールアンテナ素子が配置され、前記同軸給電体の外部導体を囲んでλ/4地線が配置され;
前記モノポールアンテナ素子伸張時において、前記モノポールアンテナ素子の基部に前記内部導体を経由して高周波電源の一方が接続され、前記地線の上端部に前記外部導体を経由して高周波電源の他方が接続され;
前記モノポールアンテナ素子格納時において、前記地線に前記内部導体を経由して前記高周波電源の一方から給電される:
アンテナ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本出願のアンテナは、携帯電話等の携帯型無線機に用いられるアンテナに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯無線電話等の機携帯無線機が普及しているが、これらの無線機はますます小型化が進み、それに伴って使用されるアンテナも小型化され、筐体内に格納できるように構成されている。
【0003】
携帯無線機のアンテナとして一般的にλ/4モノポールアンテナが使用されているが、携帯無線機のアンテナは通話時には利得を大きくするために筐体外に突出して伸張された状態で使用され、不使用時には邪魔にならないように筐体内に格納された状態とされることが多い。しかし、不使用時に筐体内に格納された状態であっても呼び出しに応じる必要があるため、IDの送出及び呼び出し信号の受信が可能なだけの利得が必要である。
【0004】
図1に示されたのは、λ/4モノポールアンテナを備えた従来の無線機の断面図であり、(a)に示されたのはアンテナ伸長状態、(b)に示されたのはアンテナ格納状態である。
この図において、1は無線機の筐体、2はλ/4アンテナ素子、3は導体又は絶縁体からなる摘み、4は給電接続部、5は絶縁体管、6は高周波電源あるいはチューナである。
なお、無線機においてアンテナは高周波電源あるいはチューナに切り替えて接続されるが、説明を簡単にするため本発明に実施例も含めて、以後の説明においてチューナへの接続は省略する。
無線機が動作中、高周波電源6は常に給電接続部4に接続されている。アンテナ素子2は給電接続部4に接触しながら無線機筐体1から伸縮可能に構成されており、給電接続部4を経由して高周波電源6に常時接続されている。
【0005】
無線機の使用時には(a)に示されたようにアンテナ素子2が筐体内の絶縁管4から引き出された状態となり、不使用時には(b)に示されたようにアンテナ素子2が筐体内の絶縁管4内に引き込まれた状態で格納され、(a)に示された伸長状態及び(b)の格納状態においてはアンテナ素子2はともにλ/4モノポールアンテナとして機能する。
【0006】
【発明の概要】
このように構成された従来のλ/4モノポールアンテナは、アンテナ伸張状態であってもアンテナ格納状態であってもλ/4モノポールアンテナとして動作するため、携帯無線機の性能にとって重要なアンテナ利得が十分でない。
【0007】
本発明は、このように十分な利得が得られない従来のλ/4モノポールアンテナを、アンテナ格納状態ではλ/4モノポールアンテナとして動作し、アンテナ伸長状態ではλ/2ダイポールアンテナとして動作するように構成する。
【0008】
アンテナ伸張状態ではほぼ同一軸上に反対方向に設置された2組のλ/4モノポールアンテナの中心部で、同軸ケーブルから平衡−不平衡変換して給電が行われる。すなわち給電部で最大振幅の電流分布となり、かつ2組のλ/4モノポールアンテナへの電流位相は180度反転しているので、同軸ケーブルから見てλ/2ダイポールアンテナとして動作する。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図2に示されたのは、本発明をアンテナに適用した第1実施例の無線機の断面図、(a)に示されたのはアンテナ伸長状態、(b)に示されたのはアンテナ格納状態、(c)に示されたのはアンテナ本体の断面図である。
【0010】
この図において、11は無線機筐体、12は無線機筐体11内に格納可能なλ/4アンテナ素子、13は導体又は絶縁体からなる摘み、16は高周波電源,17はアンテナ素子基部、18は給電導体、19は円筒状のλ/4格納導体、15は格納導体の上端部に配設され、中心孔を有する円筒形状でありその中心孔でアンテナ素子12を軸支する第1絶縁体、20は格納導体19の下端部に配設され、中心孔を有する円筒形状でありその中心孔でアンテナ素子12の下端部を軸支する第2絶縁体である。
高周波電源16の一方が給電導体18に接続され、他方が格納導体19の上端部に接続されている。
【0011】
図2(a)に示されたアンテナ伸長状態において、アンテナ素子基部17に給電導体18を経由して高周波電力の一方が供給され、格納導体19の上端部に高周波電力の他方が供給される。
このようにして基部17に一方の極性の高周波電力が供給されたアンテナ素子12と上端部に他方の極性の高周波電力が供給された格納導体19は、共働して1/2λダイポールアンテナとして動作する。
【0012】
図2(b)に示されたアンテナ格納状態において、アンテナ素子12の基部17が給電導体18から離間することにより高周波電源16の一方から切り放されるが、格納導体19の上端部には高周波電力の他方が供給される。
このようにして上端部に高周波電力が供給された格納導体19はλ/4モノポールアンテナとして動作するが、高周波電源16の一方から切り放されたアンテナ素子12はアンテナとしては動作しない。
【0013】
図3に示されたのは、第1実施例の変形である第2実施例の無線機の断面図であり、(a)に示されたのはアンテナ伸長状態、(b)に示されたのはアンテナ格納状態、(c)に示されたのはアンテナ本体の断面図である。
【0014】
この図において、11は無線機筐体、12は無線機筐体11内に格納可能なλ/4アンテナ素子、13は導体又は絶縁体からなる摘み、16は高周波電源,17はアンテナ素子基部、18は給電導体、19は円筒状のλ/4格納導体、15は格納導体の上端部に配設され、中心孔を有する円筒形状でありその中心孔でアンテナ素子12を軸支する絶縁体、60は格納導体19の下端部に配設され、中心孔を有する円筒形状でありその中心孔でアンテナ素子12の下端部と接続される導電体である。
高周波電源16の一方が給電導体18に接続され、他方が格納導体19の上端部に接続されている。
【0015】
図3(a)に示されたアンテナ伸長状態において、アンテナ素子基部17に給電導体18を経由して高周波電力の一方が供給され、格納導体19の上端部に高周波電力の他方が供給される。
このようにして基部17に一方の極性の高周波電力が供給されたアンテナ素子12と上端部に他方の極性の高周波電力が供給された格納導体19は、共働してλ/2ダイポールアンテナとして動作する。
【0016】
図3(b)に示されたアンテナ格納状態において、アンテナ素子基部17が導電体60を介してλ/4モノポールアンテナとして動作している格納導体19の電圧最大点に接続されることにより、格納導体19と同様にλ/4モノポールアンテナとして動作する。
【0017】
図4に示されたのは、第1実施例及び第2実施例の変形である第3実施例の無線機の断面図であり、(a)に示されたのはアンテナ伸長状態、(b)に示されたのはアンテナ格納状態、(c)に示されたのはアンテナ本体の断面図である。
【0018】
この図において、11は無線機筐体、12は無線機筐体11内に格納可能なλ/4アンテナ素子、13は導体又は絶縁体からなる摘み、16は高周波電源,17はアンテナ素子基部、18は給電導体、62は半円筒状のλ/4格納導体、15は格納導体の上端部に配設され、中心孔を有する円筒形状でありその中心孔でアンテナ素子12を軸支する絶縁体、61は格納導体62の下端部に配設され、中心孔を有する円筒形状でありその中心孔でアンテナ素子12の下端部と接続される導電体である。
高周波電源16の一方が給電導体18に接続され、他方が格納導体62の上端部に接続されている。
【0019】
図4(a)に示されたアンテナ伸長状態において、アンテナ素子基部17に給電導体18を経由して高周波電力の一方が供給され、半円筒状の格納導体62の上端部に高周波電力の他方が供給される。
このようにして基部17に一方の極性の高周波電力が供給されたアンテナ素子12と上端部に他方の極性の高周波電力が供給された半円筒状の格納導体62は、共働してλ/2ダイポールアンテナとして動作する。
【0020】
図4(b)に示されたアンテナ格納状態において、アンテナ素子基部17が導電体61を介してλ/4モノポールアンテナとして動作している半円筒状の格納導体62の電圧最大点に接続されることにより、半円筒状の格納導体62と同様にλ/4モノポールアンテナとして動作する。
なお、導電体61に代えて絶縁体を使用することも可能であり、その場合には、アンテナ素子基部17が給電導体18から離間することにより高周波電源16の一方から切り放され、アンテナ素子12はアンテナとしては動作せず、他方の極性の高周波電力が供給された半円筒状の格納導体62のみがλ/4モノポールアンテナとして動作する。
【0021】
図5に示されたのは、第1実施例及び第2実施例の変形である第4実施例の無線機の断面図であり、(a)に示されたのはアンテナ伸長状態、(b)に示されたのはアンテナ格納状態、(c)に示されたのはアンテナ本体の断面図である。
【0022】
この図において、11は無線機筐体、12は無線機筐体11内に格納可能なλ/4アンテナ素子、13は導体又は絶縁体からなる摘み、16は高周波電源,17はアンテナ素子基部、18は給電導体、63,64は格納された状態のアンテナ素子と並行して配置されたλ/4長の部分円筒状の2枚の導体板、15は格納導体の上端部に配設され中心孔を有する円筒形状でありその中心孔でアンテナ素子12を軸支する絶縁体、61は格納導体62の下端部に配設され、中心孔を有する円筒形状でありその中心孔でアンテナ素子12の下端部と接続される導電体である。
高周波電源16の一方が給電導体18に接続され、他方が部分円筒状の2枚の導体板63,64の上端部に接続されている。
【0023】
図5(a)に示されたアンテナ伸長状態において、アンテナ素子基部17に給電導体18を経由して高周波電力の一方が供給され、部分円筒状の2枚の導体板63,64の上端部に高周波電力の他方が供給される。
このようにして基部17に一方の極性の高周波電力が供給されたアンテナ素子12と上端部に他方の極性の高周波電力が供給された部分円筒状の2枚の導体板63,64は、共働してλ/2ダイポールアンテナとして動作する。
【0024】
図5(b)に示されたアンテナ格納状態において、アンテナ素子基部17が導電体61を介してλ/4モノポールアンテナとして動作している2枚の導体板63,64の電圧最大点に接続されることにより、2枚の導体板63,64と同様にλ/4モノポールアンテナとして動作する。
なお、導電体61に代えて絶縁体を使用することも可能であり、その場合には、アンテナ素子基部17が給電導体18から離間することにより高周波電源16の一方から切り放され、アンテナ素子12はアンテナとしては動作せず、他方の極性の高周波電力が供給された2枚の導体板63,64のみがλ/4モノポールアンテナとして動作する。
【0025】
図6に示されたのは、第1実施例及び第2実施例の変形である第5実施例の無線機の断面図であり、(a)に示されたのはアンテナ伸長状態、(b)に示されたのはアンテナ格納状態、(c)に示されたのはアンテナ本体の断面図である。
【0026】
この図において、11は無線機筐体、12はλ/4アンテナ素子、13は導体又は絶縁体からなる摘み、16は高周波電源,17はアンテナ素子基部、18は給電接続部、65は金属板、15は給電接続部18と導体板65を絶縁する絶縁体、61はアンテナ素子基部17を導体板65に接続する導電体である。
高周波電源16の一方が給電接続部18に接続され、他方が導体板65の上端部に接続されている。
【0027】
図6(a)に示されたアンテナ伸長状態において、アンテナ素子基部17に給電接続部18を経由して高周波電力の一方が供給され、導体板65の上端部に高周波電力の他方が供給される。
このようにして基部17に一方の極性の高周波電力が供給されたアンテナ素子12と上端部に他方の極性の高周波電力が供給された導体板65は、共働してλ/2ダイポールアンテナとして動作する。
【0028】
図6(b)に示されたアンテナ格納状態において、アンテナ素子基部17が導電体61を介してλ/4モノポールアンテナとして動作している導体板65の電圧最大点に接続されることにより、導体板65と同様にλ/4モノポールアンテナとして動作する。
なお、導電体61に代えて絶縁体を使用することも可能であり、その場合には、アンテナ素子基部17が給電接続部18から離間することにより高周波電源16の一方から切り放され、アンテナ素子12はアンテナとしては動作せず、他方の極性の高周波電力が供給された導体板65のみがλ/4モノポールアンテナとして動作する。
【0029】
導体板65は独立支持される金属板の他に、無線機に内蔵される印刷基板上あるいは絶縁体である筐体に形成された導電パターンで構成することも可能であり、簡単な構成を採ることができる。
【0030】
図7に示されたのは、本発明をシュペルトップアンテナに適用した第6実施例の無線機の断面図であり、(a)に示されたのはアンテナ伸長状態、(b)に示されたのはアンテナ格納状態、(c)に示されたのはアンテナ本体の断面図である。
図8は、図7のシュペルトップアンテナの部分拡大図であり、図8(a)は図7(a)の部分A拡大正面図及び部分B拡大正面図、図8(b)は図7(b)の部分Cの拡大正面図及び部分Dの拡大正面図である。
【0031】
これらの図において、21は無線機筐体、22は導体管よりなるλ/4アンテナ素子、23は導電体からなる摘み、24は同軸給電体の内部導体、25は同軸給電体の外部導体、26は高周波電源、27はλ/4導電体外套管(シュペルトップ)、28は外套管側導体、29は外套管側接点、30は高周波電源側接点、31は給電接続部、32は摺動接点支持絶縁体、33は摺動接点である。
【0032】
同軸給電体の内部導体24の上端部外側に給電接続部31が設けられており、管状であるアンテナ素子22の下端部外側には摺動接点支持絶縁体32を介して摺動接点33が設けられている。
導電体からなる摘み23はアンテナ素子22と電気的に接続されており、格納時に外套管側導体28に電気的接続が可能なように構成されている。
【0033】
同軸給電体の外部導体の上端部の内側には、高周波電源側接点30が設けられている。
外套管側導体28は、同軸給電体の外部導体25と同径でありかつ外部導体25を延長した位置に配置されているが、外部導体25とは離隔しており、内側に外套管側接点29が設けられている。
高周波電源26の一方が同軸給電体の内部導体24に接続され、他方が同軸給電体の外部導体25に接続されている。
【0034】
図7(a)及び図8(a)に示されたアンテナ伸長状態において、同軸給電体の内部導体24にアンテナ素子22の給電接続部31が接続されているとともに、摺動接点33により高周波電源側接点30と外套管側接点29が接続される。
【0035】
このことにより、同軸給電体の内部導体24及び給電接続部31を経由して高周波電力の一方がアンテナ素子22に供給され、同軸給電体の外部導体25、高周波電源側接点30、摺動接点33、外套管側接点29及び外套管側導体28を経由して高周波電力の他方が導電体外套管27に供給される。
【0036】
このようにして給電接続部31を経由して一方の極性の高周波電力が供給されたアンテナ素子22に対して外套管側導体28を経由して高周波電力の他方が供給された導電体外套管27がシュペルトップとして動作することにより、シュペルトップアンテナが構成される。
【0037】
図7(b)及び図8(b)に示されたアンテナ格納状態において、アンテナ素子22は給電接続部31を介して同軸給電体の内部導体24に接続されているが、アンテナ素子22の下端部内側に設けられている摺動接点33はアンテナ素子22が格納されることにより移動し、高周波電源側接点30と外套管側接点29の接続が絶たれる。
また、アンテナ素子22と電気的に接続された摘み23が外套管側導体28に接続される。
【0038】
このことにより、同軸給電体の内部導体24、給電接続部31、摘み23及び外套管側導体28を経由して高周波電力の一方が外套管27に供給され、外套管27がλ/4モノポールアンテナとして動作する
【0039】
なお、この実施例においては給電接続部31が同軸給電体の内部導体24の上端部外側に設けられているとして説明したが、給電接続部31がアンテナ素子22の下端部外側に設けることも可能である。
【0040】
図9に示されたのは、本発明をブラウンアンテナに適用した第7実施例の無線機の断面図であり、(a)に示されたのはアンテナ伸長状態、(b)に示されたのはアンテナ格納状態、(c)に示されたのはアンテナ本体の断面図である。
図10は、図9のブラウンアンテナの部分拡大図であり、図10(a)は図9(a)の部分A拡大正面図及び部分B拡大正面図、図10(b)は図9(b)の部分Cの拡大正面図及び部分Dの拡大正面図である。
【0041】
これらの図において、41は無線機筐体、42は導体管よりなるλ/4アンテナ素子、43は導電体からなる摘み、44は同軸給電体の内部導体、45は同軸給電体の外部導体、46は高周波電源、47はλ/4地線(グラウンド)、48は地線側導体、49は地線側接点、50は高周波電源側接点、51は給電接続部、52は摺動接点支持絶縁体、53は摺動接点である。
【0042】
同軸給電体の内部導体44の上端部外側に給電接続部51が設けられており、管状であるアンテナ素子42の下端部外側には摺動接点支持絶縁体52を介して摺動接点53が設けられている。
導電体からなる摘み43はアンテナ素子42と電気的に接続されており、格納時に地線側導体48に電気的接続が可能なように構成されている。
【0043】
同軸給電体の外部導体の上端部の内側には、高周波電源側接点50が設けられている。
地線側導体48は、同軸給電体の外部導体45と同径でありかつ外部導体45を延長した位置に配置されているが、外部導体45とは離隔しており、内側に地線側接点49が設けられている。
高周波電源46の一方が同軸給電体の内部導体44に接続され、他方が同軸給電体の外部導体45に接続されている。
【0044】
図9(a)及び図10(a)に示されたアンテナ伸長状態において、同軸給電体の内部導体44にアンテナ素子42の給電接続部51が接続されているとともに、摺動接点53により高周波電源側接点50と地線側接点49が接続される。
【0045】
このことにより、同軸給電体の内部導体44及び給電接続部51を経由して高周波電力の一方がアンテナ素子42に供給され、同軸給電体の外部導体45、高周波電源側接点50、摺動接点53、地線側接点49及び地線側導体48を経由して高周波電力の他方が導電体地線47に供給される。
【0046】
このようにして給電接続部51を経由して一方の極性の高周波電力が供給されたアンテナ素子42に対して地線側導体48を経由して高周波電力の他方が供給された導電体地線47により、ブラウンアンテナが構成される。
【0047】
図9(b)及び図10(b)に示されたアンテナ格納状態において、アンテナ素子42は給電接続部51を介して同軸給電体の内部導体44に接続されているが、アンテナ素子42の下端部内側に設けられている摺動接点53はアンテナ素子42が格納されることにより移動し、高周波電源側接点50と地線側接点49の接続が絶たれる。
また、アンテナ素子42と電気的に接続された摘み43が地線側導体48に接続される。
【0048】
このことにより、同軸給電体の内部導体44、給電接続部51、摘み43及び地線側導体48を経由して高周波電力の一方が地線47に供給され、地線47がλ/4モノポールアンテナとして動作する
【0049】
なお、この実施例においては給電接続部51が同軸給電体の内部導体44の上端部外側に設けられているとして説明したが、給電接続部51がアンテナ素子42の下端部外側に設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
従来例の正面断面図であり、(a)はアンテナ伸長状態、(b)はアンテナ格納状態。
【図2】
本発明第1実施例であるアンテナの断面図であり、(a)はアンテナ伸長状態、(b)はアンテナ格納状態、(c)はアンテナ本体断面構造。
【図3】
本発明第2実施例である他の構造を有するアンテナの断面図であり、(a)はアンテナ伸長状態、(b)はアンテナ格納状態、(c)はアンテナ本体断面構造。
【図4】
本発明第3実施例であるさらに他の構造を有するアンテナの断面図であり、(a)はアンテナ伸長状態、(b)はアンテナ格納状態、(c)はアンテナ本体断面構造。
【図5】
本発明第4実施例であるさらに他の構造を有するアンテナの断面図であり、(a)はアンテナ伸長状態、(b)はアンテナ格納状態、(c)はアンテナ本体断面構造。
【図6】
本発明第5実施例であるさらに他の構造を有するアンテナの断面図であり、(a)はアンテナ伸長状態、(b)はアンテナ格納状態、(c)はアンテナ本体断面構造。
【図7】
本発明第6実施例であるシュペルトップアンテナの断面図であり、(a)はアンテナ伸長状態、(b)はアンテナ格納状態、(c)はアンテナ本体断面構造。
【図8】
図7のシュペルトップアンテナの部分拡大図であり、(a)は図7(a)のシュペルトップアンテナのA部拡大正面図及びB部拡大正面図、(b)は図7(b)のシュペルトップアンテナのC部拡大正面図及びD部拡大正面図。
【図9】
本発明第7実施例であるブラウンアンテナの断面図であり、(a)はアンテナ伸長状態、(b)はアンテナ格納状態、(c)はアンテナ本体断面構造。
【図10】
図9のブラウンアンテナの部分拡大図であり、(a)は図10(a)のブラウンアンテナのA部拡大正面図及びB部拡大正面図、(b)は図10(b)のブラウンアンテナのC部拡大正面図及びD部拡大正面図。
【符号の説明】
1,11,21,41 筐体
2,12,22,42 λ/4アンテナ素子
3,13,23,43 摘み
4,18,31,51 給電接続部
5 絶縁体管
6,16,26,46 高周波電源
15,20 絶縁体
17 アンテナ素子基部
19 格納導体
24 同軸給電体の内部導体
25 外部導体
27 導電体外套管
28 外套管側導体
29 外套管側接点
30,50 高周波電源側接点
32 摺動接点支持絶縁体
33,53 摺動接点
44 同軸給電体の内部導体
45 外部導体
47 導電体外套管
48 地線側導体
49 地線側接点
52 摺動接点支持絶縁体
60 導電体
62 半円筒状導体
63,64 部分円筒状導体
65 導体板
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