JP2003177803A - 工程歩進プログラム - Google Patents

工程歩進プログラム

Info

Publication number
JP2003177803A
JP2003177803A JP2001378515A JP2001378515A JP2003177803A JP 2003177803 A JP2003177803 A JP 2003177803A JP 2001378515 A JP2001378515 A JP 2001378515A JP 2001378515 A JP2001378515 A JP 2001378515A JP 2003177803 A JP2003177803 A JP 2003177803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
program
output
output signal
stepping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001378515A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Sakurai
雅之 櫻井
Koji Fukushima
幸治 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2001378515A priority Critical patent/JP2003177803A/ja
Publication of JP2003177803A publication Critical patent/JP2003177803A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】分割された複数の歩進プログラムからなる工程
歩進プログラムにおいて実行順序に依存することなく前
工程の演算結果を保持する工程歩進プログラムを提供す
る。 【解決手段】スプレッドシートにより入力される歩進テ
ーブル10(全工程をN分割したN個の工程ブロックの
一つに対応する工程歩進テーブル)は工程名称欄11、
工程No.欄12、設定欄13、出力欄14及び移行条
件欄15の各記述欄からなり、設定欄13に出力禁止欄
16が創設される。例えば工程No.7の低速下降工程
の出力禁止欄16に出力禁止ピン●16−1を記述する
と、この歩進プログラムの実行時にはNo.7工程は出
力信号アドレスに出力されるデータの書込み処理を非実
行に設定される。これにより、各歩進プログラムの実行
順序に拘わりなく全ての出力信号アドレスに書き込まれ
ているデータは前工程の出力結果をそのまま維持するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プログラマブル
コントローラにシーケンス制御を実行させる工程歩進プ
ログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般にプログラマブルコント
ローラと呼ばれ、プログラミング装置から供給された実
行プログラムに基づいて、作業現場における様々な物量
的情報あるいは論理的情報に応じて論理演算により、制
御対象であるモジュール群に対して所定の出力制御(シ
ーケンス制御)を行う汎用シーケンスコントローラ(P
LC:Programmable Logic Controller)がある。
【0003】このプログラマブルコントローラのプログ
ラミングの方法は、通常のコンピュータプログラミング
とは全く異なる記述形式を伴う。すなわち、コンピュー
タ化以前の電磁リレー制御装置の時代から現場で用いら
れていたa接点(常時開接点)、b接点(常時閉接
点)、コイル(電磁リレー)等のシンボルマークの組合
せによるリレー回路の展開接続図(回路図形ソースプロ
グラム、一般にラダー図と呼ばれる)が、CRTやLC
D等とキーボードからなる表示入力装置を用いて表示画
面上に記述することによってプログラミングが行われ
る。
【0004】この記述されたラダー図がプログラムロー
ダによって図形メモリ上にドットイメージで展開され、
この展開されたラダー図が線順次に走査されて、得られ
たシーケンシャルデータすなわちラダー図の二次元に展
開されたドットイメージ情報又は一次元に変換されたド
ット列情報が、一旦、中間言語に変換(コンパイル)さ
れ、更に機械語に変換(コンパイル)されて、実行プロ
グラム(オブジェクトプログラム)としてプログラマブ
ルコントローラのユーザメモリに格納される。
【0005】これが、近年になって、例えばパーソナル
コンピュータのように旧来の汎用大型コンピュータに匹
敵するほど高機能で且つ小型で軽便なコンピュータが急
速に開発され、それに搭載して使用可能な一般にスプレ
ッドシートと呼ばれるデータ記入形式を備えた各種の汎
用表計算ソフトウエアが、市販によって、或はコンピュ
ータに搭載されているOSの純正アプリケーションとし
てプレインストールされて、広く用いられるようになっ
てきた。
【0006】そして、現今、この汎用表計算ソフトウエ
アのスプレッドシートをユーザーインタフエースとして
用いて、上述したシーケンス制御のソースプログラムと
しての工程歩進テーブルを記述する方法が実用化されて
いる。
【0007】図4は、そのような従来の工程歩進テーブ
ルの記述形態を示す図である。尚、同図は、パーソナル
コンピュータの或るOS上で動作する表計算ソフトのス
プレッドシートを用いて入力された例を示している。
【0008】同図に示すように、この表計算ソフトの表
示画面に表示されたスプレッドシート1には、縦方向に
3行目から28行目まで、横方向に2列目から13列目
まで、工程歩進テーブル2が表示されている。1行目は
空欄であり、2行目には、ここに表示されている表が工
程歩進テーブルであることを示す表題「MSTARTテ
ーブル」が記述されている。
【0009】この工程歩進テーブル2において、スプレ
ッドシート1の3行目は工程名称欄3であり、その4列
目には、この欄が工程名称欄であることを示す「工程名
称」が記述され、5列目から13列目まで「扉を開く」
「閉めるボタン待ち」「扉を閉じる」「空欄」「空欄」
「高速上昇」「低速上昇」「高速下降」「低速下降」
と、空欄以外には制御される各工程が記述されている。
尚、空欄になっている8列目及び9列目は、その前の工
程に関するコメント(例えば前列の工程は何を行うかに
ついてのコメント)を記述するための欄である。これは
プログラムには影響しない。
【0010】また、スプレッドシート1の4行目は、工
程No.欄4であり、その4列目には、この欄が「工程
No.欄」であることを示す「工程No.」が記述さ
れ、次の5列目から13列目まで、工程番号が「1」
「2」・・・「7」と記述されている。
【0011】また、スプレッドシート1の5行目から1
0行目までは、設定欄5であり、ここには 「動作タイ
マ」、「ジャンプ」、「終了」、「WDT検知」、「W
DT解除」、「一時停止」などの各種の設定が記述され
る。
【0012】上記5行目の「動作タイマ」は、ここで指
定された時間だけ、最低その工程の制御を保証するもの
であり、その出力信号がONされる。例えば6列目の
「2s」は、最低2sの間は、その工程(この例では
「閉めるボタン待ち」工程)の制御が保持(次工程へ移
行しない)される。
【0013】6行目の「ジャンプ」は、その工程に●ピ
ンまたは○ピン(図の「●」又は「○」のマークを、こ
のようにピンと表現する)で設定されている移行条件が
成立すると、指定された工程No.ヘジャンプするもの
であり、各工程に対応して記述されている「4、6、
1、1、1」等は、ジャンプ先の工程No.を示してい
る。
【0014】7行目の「終了」は、ある工程を終了し、
指定された工程に移行したとき、対応する信号(出力)
をONするものであり、移行条件への影響はない。8行
目のWDT検知は、ある工程に留まっている時間を監視
するものであり、ここでウォッチドックタイマ(WD
T)はある一定時間経過しても次工程に移行しない場
合、エラーを表示するための条件(監視時間)を表して
いる。WDTがアップすると、その工程の出力信号を全
てOFFにする。、9行目のWDT解除は、WDT検知
機能を解除するものであり、WDT検知機能を解除する
と、その工程の出力信号がONする。
【0015】10行目の一時停止は、工程歩進の制御を
一時的に停止、再開させるものであり、これにより、出
力信号のON/OFF制御が可能になる。また、スプレ
ッドシート1の11行目から17行目までは出力信号欄
6であり、その2列目には、この欄が出力信号欄である
ことを示す「出力」が記述されている。そして、3列目
には、11行目から17行目まで「ブレーキ出力」「ジ
ャンプ」・・・「一時停止」と出力信号の種類が記述さ
れている。
【0016】また、4列目は記述項目に対応する列では
ないために空欄である。そして、この出力信号欄の上記
の工程名称欄3(つまり工程No.欄4の各番号)に対
応する5列目から7列目までと10列目から13列目ま
では、出力信号の種類毎の出力欄であり、工程毎に、そ
の工程で出力すべき信号が、出力オンの場合は「●」が
記述され、出力オフの場合は空白のまま何も記述されな
い。
【0017】また、スプレッドシート1の18行目から
28行目までは、移行条件欄7であり、その2列目に
は、この欄が移行条件欄であることを示す「移行条件」
が記述されている。そして、3列目には、18行目から
28行目まで「OR」「開くボタン入力」・・・「扉開
く完了」「扉閉まる完了」と移行条件の種類が記述され
ている。
【0018】そして、工程No.欄4の各工程番号に対
応する5列目から7列目までと10列目から13列目ま
でに、次工程への移行条件が記述される。すなわち、a
接点が条件である場合は「●」(a接点がオン(閉じ
る))が記述され、b接点が条件である場合は「○」
(b接点がオフ(開く))が記述される。移行条件の成
立は、そのときのピンの状態の真偽で判断される。すな
わち「●」が記述されているときは、a接点が閉じてい
れば真であり開いていれば偽であるこのプログラム(図
4の工程歩進テーブルからコンパイルされ工程歩進プロ
グラム)が実際に動作すると、例えば10列目の移行条
件が満足されたとき(「2階近接下」のa接点がオンで
あると)、11列目に制御が移行して、出力信号にデー
タ(オン又はオフの状態を示すデータ)が書き込まれ
る。すなわち、 11行目のブレーキ出力 :OFF 12行目のリフト起動 :ON 13行目の上昇方向 :ON 14行目のリフト高速 :OFF 15行目の扉を開く :OFF 16行目の扉を閉じる :OFF となる。
【0019】尚、上記の移行条件で、18行目の「O
R」のところにマークが記述されていると、その工程に
設定されている「●」又は「○」の移行条件信号のどれ
か一つでもオン状態(a接点なら閉、b接点なら開)の
とき、次工程へ移行することを示している。
【0020】図5は、上記のようなスプレッドシートに
表現された工程歩進テーブルから生成される従来の工程
歩進プログラムのアルゴリズムを示すフローチャートで
ある。同図に示すように、先ず、自工程の前処理とし
て、出力信号アドレスに書込むデータを生成する(ステ
ップS1)。このデータは各出力信号毎にそれぞれ対応
して定められた「オン」又は「オフ」を表わすデータで
ある。
【0021】続いて、上記のように生成したデータを出
力信号アドレスに書込む(ステップS2)。次に、移行
条件が成立するか否かを判定する(ステップS3)。そ
して、移行条件が成立していない場合は(S3がN
o)、ステップS1に戻ってステップS1〜S3の処理
を繰り返す。
【0022】他方、移行条件が成立していれば(S3が
Yes)、先ず、工程歩進プログラムが終了したか否か
を判別し(ステップS4)、未だ終了していない、即
ち、継続が確認されたなら(S4がNo)、次の工程に
移行する(ステップS5)。この処理は、工程番号を次
の工程番号に設定する処理である。
【0023】そして、ステップS1に戻って、上記設定
した次の工程を今度は自工程としてステップS1〜S5
を繰り返す。そして、やがてステップS4で、工程歩進
プログラムが終了したことが判別されたときは(S4が
Yes)、処理を終了する。このように工程歩進プログ
ラムによるシーケンス制御の処理が進行する。
【0024】ところで、1枚のスプレッドシートには、
縦の列数、横の行数ともに作成できる数に制限がある。
したがって、この制限に沿ってスプレッドシートに表現
する工程歩進テーブルに定義できる工程数も決まってく
る。
【0025】ところが、例えば自動車の製造工場などの
ように極めて大型の製品の製造組み立てを行う工場生産
ラインのシーケンス制御では、制御の工程数が数万ステ
ップを超えるような大きなプログラムとなるから、一枚
のスプレッドシートに表現することができない。したが
って、そのようにスプレッドシートの制限を越えた数の
工程数からなるシーケンス制御プログラムは、複数のス
プレッドシートに分割して記述される。
【0026】図6は、そのようにユーザによって全工程
をN分割されて記述された工程歩進テーブルの例を示す
図である。同図に示すように、この工程歩進テーブル2
´は全工程をN分割してなる歩進テーブル2´−1〜3
´−nで構成されている。これら歩進テーブル2´−i
(3´−1〜3´−n)のプログラム出力信号欄6´及
び移行条件欄7´に示すように、同一の出力信号アドレ
ス及び同一の移行条件信号アドレスが定義され、その入
力(移行条件信号)と出力(出力信号)が記述されて各
歩進テーブル2´−i(ソースプログラム)が作成され
ている。尚、同図に示す歩進テーブル2´−iでは、工
程名称欄にはそれぞれ異なる工程名称が記述されるが、
工程番号欄に記述される工程No.は、いずれも「1」
から開始される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】図7は、上記のような
複数の歩進テーブルで構成された工程歩進テーブル2´
から工程歩進プログラムに変換(コンパイル)されてプ
ログラマブルコントローラ内のユーザプログラムメモリ
に格納された工程歩進プログラムを模式的に示す図であ
る。
【0028】同図に示すように、ログラマブルコントロ
ーラ内のユーザプログラムメモリ8には、工程歩進プロ
グラム9として、図6に示した複数の歩進テーブル2´
−iからそれぞれコンパイルされた歩進プログラム9−
i(9−1〜9−n)がシーケンシャルに格納されてい
る。
【0029】このように、各歩進プログラム9−iは、
シーケンシャルな工程制御を実行するために、ユーザプ
ログラムメモリ8内にシーケンシャルに配置されていく
が、プログラマブルコントローラを起動し、上記の工程
歩進プログラム9が実行されると、分割された各歩進プ
ログラム9−iは、それぞれが並列(独自)に実行され
ていくため、例えばシーケンス制御において時間的に最
も遅く処理される歩進プログラム9−nの出力信号アド
レス6(6−n)への出力結果が、時間的に処理の早か
った歩進プログラム9−1の出力信号アドレス6(6−
1)への出力結果に二重書きされてしまう。
【0030】そうすると、シーケンス制御の次の処理周
期において、先行する工程で読み出す入力信号の値が正
しくない値に書き変えられているいるということが起こ
り、制御に支障をきたすことになる。
【0031】この不具合を回避するために、ユーザは、
工程歩進プログラム9をシーケンシャルな工程制御で正
しく実行できるようにするために、出力信号アドレス6
が二重書きされてしまう処理部分を手作業で修正する必
要があった。
【0032】そして、この手作業処理は、上述した工程
歩進テーブル2´(ソースプログラム)から工程歩進プ
ログラム9(オブジェクトプログラム)にコンパイルし
たのちに、そのコンパイルしたオブジェクトプログラム
をステップ毎に調べていって、出力信号にデータを書き
込む部分を条件実行にし、その条件として、現在実行さ
れている歩進プログラムが自歩進プログラムであるのか
他歩進プログラムであるのかをフラグによって各歩進プ
ログラム毎に管理させるようにして、二重書きしないよ
うに修正していくという極めて高い熟練度と、集中した
注意力と、多大な時間とを要する手数のかかる作業を必
要とするものであった。
【0033】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
分割された複数の歩進プログラムからなる工程歩進プロ
グラムにおいて実行順序に依存することなく所望の工程
の演算結果を保持することができる工程歩進プログラム
を提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の工程歩進プログ
ラムは、プログラマブルコントローラにシーケンス制御
を実行させる工程歩進プログラムであり、全工程を複数
に分割されてなる各工程の歩進プログラムの集合からな
り、同一出力信号アドレスを定義された複数の歩進プロ
グラムを含み、実行時には上記プログラマブルコントロ
ーラ内のユーザメモリ内にシーケンシャルに割り付けら
れて格納される工程歩進プログラムであって、複数の各
上記歩進プログラムの実行順序に依存することなく、所
望の上記歩進プログラムの出力信号アドレスに書き込ま
れる値を保持する機能を上記プログラマブルコントロー
ラに実現させるように構成される。
【0035】上記各歩進プログラムは、例えば請求項2
記載のように、上記同一出力信号アドレスへの書き込み
を禁止する出力禁止条件を設定された禁止条件設定テー
ブルをそれぞれ備えて構成される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る歩進テーブル(本発明のシーケンス制御プログラム作
成インターフェース)の例を示す図である。同図に示す
歩進テーブル10も、例えばパーソナルコンピュータや
専用端末装置等の上で動作する表計算ソフトのスプレッ
ドシートを用いて入力される。
【0037】また、この歩進テーブル10は、シーケン
ス制御すべき全工程をN分割したN個の工程ブロックの
或る一つの工程ブロックについての工程歩進テーブル、
つまり図6に説明した「歩進テーブル」であり、全工程
の制御を行う工程歩進テーブル(N個連続した歩進テー
ブル)については図示は省略している。
【0038】同図に示す本例の歩進テーブル10におい
て、スプレッドシートの3行目に示す工程名称欄11の
各工程の名称、4行目に示す工程No.欄12に示す各
工程番号、5行目から11行目までに示す設定欄13の
5行目から10行目までに示す各設定項目名、12行目
から18行目までに示す出力欄14の各出力信号名(出
力信号アドレス)、19行目から29行目までに示す移
行条件欄15の各スイッチ名、及びそれらの記述方法
は、図4に説明した工程歩進テーブル2の工程名称欄
3、工程No.欄4、設定欄5、出力欄6、移行条件欄
7、及びそれらの記述方法と同様の例を示している。
【0039】但し、図1に示す歩進テーブル10におい
て、5行目から11行目までに示す設定欄13の11行
目に、図の両方向矢印aで示す記入領域からなる本発明
の出力禁止欄16が設けられている。この出力禁止欄1
6に出力禁止ピン「●」を記述することによって、各工
程毎に、その工程で出力信号アドレスに出力されるデー
タの書込み処理を非実行に設定することができる。
【0040】また、本例の歩進テーブル10において
は、出力禁止欄16に出力禁止ピン「●」が設定された
場合は、その工程の出力欄14には出力を示すピン
「●」は設定されない。
【0041】そして、たとえば、図1に示す例のよう
に、出力禁止欄16の工程No.7に対応する記述位置
に出力禁止ピン「●」を指定(記述)することにより、
指定された工程(この例では工程No.7の「低速下
降」工程)に制御が移行すると、出力ピンが無いためす
べての出力信号がオフに書き換えられ(つまり何も出力
しない)、したがって、すべての出力信号アドレスに書
き込まれているデータは前工程の出力結果をそのまま維
持することができる。
【0042】図2は、上記の力禁止欄16を備えた歩進
テーブル10によるソースプログラムの記述に基づいて
生成される書込み実行条件テーブルの例を示す図であ
る。同図に示す書込み実行条件テーブル17は、各工程
の出力信号アドレスヘのデータ書込みの実行・非実行を
設定されプログラマブルコントローラ内の不図示のユー
ザデータメモリに格納される。
【0043】この書込み実行条件テーブル17は、全工
程の制御を行う工程歩進テーブルをN分割されたN個の
歩進テーブル10に対応するN個の歩進プログラム毎に
存在する。すなわち書込み実行条件テーブル17はN個
存在する。
【0044】この書込み実行条件テーブル17において
表現される出力信号アドレスヘのデータ書込みの実行条
件は、1ビットで管理され、ビット値が「1」に設定さ
れていると、出力信号アドレスヘのデータ書込みが非実
行になり、ビット値が「0」に設定されていると、出力
信号アドレスへのデータ書込みが実行される。
【0045】この実行条件(「1」又は「0」)の格納
先は、工程No.と関連している。たとえば、歩進テー
ブル10の工程No.6の出力禁止欄16に出力禁止ピ
ン「●」が設定されているとした場合は、図2に示す書
込み実行条件テーブル17において、0ワード目の6番
目のビットに17−1に「1」がセットされ、工程N
o.20の出力禁止欄16に出力禁止ピン「●」が設定
されている場合は、書込み実行条件テーブル17の1ワ
ード目の4番目のビット17−2(0ワード目の0番目
から数えると20番目のビット)に「1」がセットされ
る。
【0046】尚、この書込み実行条件テーブル17のサ
イズは、当該歩進プログラムに対応する工程ブロックの
工程数に応じて可変長であり、具体的には「サイズ=
(歩進テーブル内の工程数)÷16+1」となってい
る。
【0047】図3は、上記のようなN個の歩進テーブル
10に基づいてコンパイルされ、プログラマブルコント
ローラ内のユーザプログラムメモリにシーケンシャルに
格納されて、プログラマブルコントローラにシーケンス
処理を実行させる際の、本例の工程歩進プログラムのア
ルゴリズムを説明するフローチャートである。
【0048】同図において、先ず、ステップS1では、
自工程前処理を行う。この処理は、自工程の出力信号ア
ドレスに書込むデータを生成する処理である。続いて、
ステップS2では、出力信号アドレスへのデータ書込み
実行条件を取得する。この処理は、上記生成したデータ
を出力信号アドレスヘ書き込むことができるか否かの書
込み実行条件(ビット値「1」又は「0」)を、プログ
ラマブルコントローラ内のユーザデータメモリに格納さ
れている自工程が属する歩進プログラムに対応する図2
に示した書込み実行条件テーブル17から取得する処理
である。
【0049】次に、ステップS3では、上記取得した実
行情報が有効か否かを判別する。この処理は、出力信号
アドレスヘのデータ書込み実行条件が「0」でるか
「1」であるかを判別して、この判別結果に対応する処
理に処理を移行する処理である。
【0050】そして、上記の判別結果が「0」(有効)
であれば、ステップS4の処理に移行し、出力信号アド
レスに、ステップS1で生成したデータを書込んでか
ら、ステップS5の処理に進む。他方、上記の判別結果
が「1」(無効)なら、直ちにステップS5の処理に移
行する。
【0051】ステップS5では、移行条件が成立か否か
を判別する。この処理は、図1に示した移行条件欄15
の各スイッチの状態が真(移行条件成立)であるか否か
を判別する処理である。そして、移行条件成立ならば
(S5がYes)、ステップS6に移行する。他方、移
行条件が成立していなければ(S5がNo)、ステップ
S1に戻る。
【0052】ステップS6では、工程歩進プログラムが
終了か否かを判別する。この処理はユーザプログラムメ
モリ内にシーケンシャルに格納されている工程ブロック
毎のN個の歩進プログラムを一巡するシーケンス処理の
中で未処理の歩進プログラムがあるか否かを判別する処
理である。
【0053】そして、工程歩進プログラムが未だ終了し
ていなければ(S6がNo)、その場合はステップS7
に進む。ステップS7では、工程番号を次工程の工程番
号に設定して、ステップSへ1に戻る。これにより、工
程歩進プログラムが終了するまでステップS1〜S6が
繰り返される。
【0054】他方、ステップS6の判別で、工程歩進プ
ログラムが終了していれば(S6がYes)、当該シー
ケンス処理を終了する。このように、工程歩進テーブル
に、工程毎の出力信号アドレスヘのデータ書込みを、実
行/非実行のいずれかにするためのユーザインターフェ
−ス(出力禁止ピン書込み欄を有する工程ブロック毎の
歩進テーブル10)を創設し、このユーザインターフェ
−スにより作成された出力信号アドレスへのデータ書込
み実行条件(書込み実行条件テーブル17)をプログラ
マブルコントローラ内のユーザデータメモリに保存する
ようにして、工程歩進プログラムによる出力信号アドレ
スヘのデータ書込み処理を、従来の無条件実行から本例
のように条件実行となるようにする。
【0055】これにより、シーケンシャルな工程制御を
行う工程歩進プログラムを同一出力信号アドレスを定義
された歩進プログラムを含む複数の歩進プログラムに分
割してプログラマブルコントローラ内のユーザプログラ
ムメモリにシーケンシャルに配置して実行しても、その
実行順序に依存することなく所望の書込みデータを所望
の同一出力信号アドレスに保持することが可能となる。
【0056】また、上記のように出力信号アドレスへの
データ書込み実行条件を書込み実行条件テーブルとして
プログラマブルコントローラ内のユーザデータメモリに
記憶したことにより、出力信号アドレスヘのデータ書込
みを非実行にする工程を、工程歩進プログラムの修正を
することなく、プログラマブルコントローラ内のユーザ
データメモリに記憶したテーブルの実行条件のみ変更す
るだけで修正や変更が可能となった。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、シーケンス制御のソースプログラムを記述する工
程歩進テーブルの段階で、時間的に遅く処理される所定
の工程の出力に出力禁止の設定をするだけで、実行順序
に依存することなく次の処理周期まで出力結果を保持し
たい工程の出力結果を保持することができ、これによ
り、従来の二重書きの不具合を解消するために工程歩進
テーブルからコンパイルされたオブジェクトプログラム
に基づいて行っていた熟練と手数と時間のかかる修正作
業が不要となり、したがって、プログラム作成の作業能
率が向上する。
【0058】また、出力信号アドレスへのデータ書込み
実行条件をプログラマブルコントローラ内のユーザデー
タメモリに記憶するようにしたので、出力信号アドレス
ヘのデータ書込みを非実行にする工程をオブジェクトプ
ログラムの修正をすることなく、プログラマブルコント
ローラ内のユーザデータメモリに記憶した書込み実行条
件テーブルの実行条件のみ変更するだけで修正や変更が
可能となり、これにより、シーケンス制御のプログラム
の改変が容易となって工程管理の作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における歩進テーブル(シ
ーケンス制御プログラム作成インターフェース)の例を
示す図である。
【図2】一実施形態における歩進テーブルの記述に基づ
いて生成される書込み実行条件テーブルの例を示す図で
ある。
【図3】一実施形態における歩進テーブルに基づきコン
パイルされプログラマブルコントローラ内に格納されて
処理を実行する際の工程歩進プログラムのアルゴリズム
を説明するフローチャートである。
【図4】従来のスプレッドシートを用いて記述された工
程歩進テーブルの記述形態を示す図である。
【図5】従来のスプレッドシートで表現された工程歩進
テーブルから生成される工程歩進プログラムのアルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図6】従来の全工程をN分割してN個の歩進テーブル
によって記述された工程歩進テーブルの例を示す図であ
る。
【図7】従来の全工程をN分割されてなる歩進テーブル
からコンパイルされてプログラマブルコントローラ内の
ユーザプログラムメモリに格納された工程歩進プログラ
ムを模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 スプレッドシート 2 工程歩進テーブル 2´ 工程歩進テーブル 2´−1、・・・、2´−n 歩進テーブル 3 工程名称欄 4 工程No.欄 5 設定欄 6、6´ 出力欄 6−1、・・・、6−n 出力信号アドレス 7、7´ 移行条件欄 8 ユーザプログラムメモリ 9 工程歩進プログラム 9−1、・・・、9−n 歩進プログラム 10 工程歩進テーブル 11 工程名称欄 12 工程No.欄 13 設定欄 14 出力欄 15 移行条件欄 16 出力禁止欄 17 書込み実行条件テーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブルコントローラにシーケン
    ス制御を実行させる工程歩進プログラムであり、全工程
    を複数に分割されてなる各工程の歩進プログラムの集合
    からなり、同一出力信号アドレスを定義された複数の歩
    進プログラムを含み、実行時には前記プログラマブルコ
    ントローラ内のユーザメモリ内にシーケンシャルに割り
    付けられて格納される工程歩進プログラムであって、 複数の各前記歩進プログラムの実行順序に依存すること
    なく、 所望の前記歩進プログラムの出力信号アドレスに書き込
    まれる値を保持する機能を前記プログラマブルコントロ
    ーラに実現させることを特徴とする工程歩進プログラ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記各歩進プログラムは、前記同一出力
    信号アドレスへの書き込みが可能か禁止かの出力条件を
    設定された書込実行条件テーブルをそれぞれ備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の工程歩進プログラム。
JP2001378515A 2001-12-12 2001-12-12 工程歩進プログラム Withdrawn JP2003177803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001378515A JP2003177803A (ja) 2001-12-12 2001-12-12 工程歩進プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001378515A JP2003177803A (ja) 2001-12-12 2001-12-12 工程歩進プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003177803A true JP2003177803A (ja) 2003-06-27

Family

ID=19186213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001378515A Withdrawn JP2003177803A (ja) 2001-12-12 2001-12-12 工程歩進プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003177803A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010205282A (ja) * 2003-10-31 2010-09-16 Hewlett-Packard Development Co Lp スプレッドシート内でデータを表示するためのシステムと方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010205282A (ja) * 2003-10-31 2010-09-16 Hewlett-Packard Development Co Lp スプレッドシート内でデータを表示するためのシステムと方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11202912A (ja) シーケンス制御方法
US20030065705A1 (en) Task roster
JP6984565B2 (ja) 情報処理装置およびプログラム
CN107295810A (zh) 工程设计工具
JP3409269B2 (ja) プログラム作成装置
US7003761B2 (en) Multi-process display method in debugger system
JP2003177803A (ja) 工程歩進プログラム
JP2005310144A (ja) 決定論的有限状態マシンをプログラムするための同期式形式言語
JP2000259216A (ja) 産業用制御装置のプログラミングのためのシステムおよび方法ならびにそのソフトウェアが記録された記録媒体
CN112416197B (zh) 基于Excel和VBA的程序单步演示装置及方法
TWI569118B (zh) 畫面作成軟體
JP2009009473A (ja) Guiの設計装置、設計方法およびプログラム
JP2007034825A (ja) デバッグ装置
JP3463331B2 (ja) メニュー選択方法
JP3697274B2 (ja) ソフトウェア開発支援装置
JP2009163524A (ja) 演算処理装置
JP5681461B2 (ja) エンジニアリング装置およびエンジニアリング方法
JP2003288113A (ja) 設備のシミュレーション方法および設備のシミュレーションプログラム
JP2001306150A (ja) 軸制御モータの動作態様を設定する動作設定テーブル及びその動作設定テーブルにより軸制御モータを制御する制御ボード。
JP2022107106A (ja) シーケンサー
JP2002229613A (ja) ラダー図作成方法及び装置並びにラダー作成支援プログラム及びこれを記録した記録媒体
JPH09160611A (ja) プログラマブルコントローラ
JPH08194634A (ja) テスト実行システム
JP2009104434A (ja) モニタ画面上へのラダー図表示方式
JP2006092441A (ja) プログラマブルコントローラ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040218

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301