JP2003177543A - レジストパターンの形成方法 - Google Patents

レジストパターンの形成方法

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JP2003177543A JP2002285021A JP2002285021A JP2003177543A JP 2003177543 A JP2003177543 A JP 2003177543A JP 2002285021 A JP2002285021 A JP 2002285021A JP 2002285021 A JP2002285021 A JP 2002285021A JP 2003177543 A JP2003177543 A JP 2003177543A
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Yoshiyuki Shimizu
義之 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大気中の汚染物質に起因するPED現象、お
よび、保護膜中の酸または塩基のレジストの層への拡散
に起因するPED現象の発生を同時に抑制できるレジス
トパターンの形成方法の提供。 【構成】 少なくとも露光後から熱処理を行う前までの
時期は、化学増幅系レジストの層13上に、該化学増幅
系レジストの層13が酸触媒型の場合はフォトベースを
含有させた保護膜15を設け、該化学増幅系レジストの
層13が塩基触媒型の場合はフォトアシッドを含有させ
た保護膜15を設け、化学増幅系レジストの層13に対
し所望のレジストパターンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は化学増幅系レジス
トを用いてレジストパターンを形成する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、レジストの一種として、その露光
された部分に触媒としての酸または塩基が発生する化学
増幅系レジストと称されるものが知られている。このよ
うな化学増幅系レジストは、触媒を利用するため、高感
度・高解像度のレジストとして注目されている。 【0003】さらに、文献:「SPIE,Vol.19
25,pp.76−91(1993)」には、レジスト
の露光領域に発生した触媒が、周囲の未露光領域に拡散
するために、レジストの線幅、プロファイルまたは解像
力が所望のものから大きく変化すること(以下、「PE
D(Post Exposure Delay) 現象」
という。)を防ぐために、酸を触媒とするレジスト中
に、フォトベースを少量添加するレジストパターンの形
成方法が開示されている。このフォトベースは、例えば
酸発生剤の側鎖に塩基性の基を結合させたもので、未露
光部では塩基性を示す。一方、露光部では、露光により
発生した酸と中和して中性となる。その結果、露光部で
発生した酸が未露光部に拡散していくと、未露光部でこ
のフォトベースに中和されて中性となる。従って、レジ
ストにフォトベースを添加することにより未露光部へ拡
散した酸によるPED現象の発生を抑制することができ
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の化学増幅系レジ
ストでは、その露光を終えたときから露光後のベーク処
理を行うまでの間に大気雰囲気中に放置しておくと、大
気雰囲気中の微量汚染物質に起因したPED現象が発生
する。この場合のPED現象が起こる原因は、酸触媒型
のものにあっては、露光部で発生した酸触媒が大気中の
微量汚染物質のうちの塩基性物質により中和されて失活
するためであると考えられており、また、塩基触媒型の
ものにあっては、露光部で発生した塩基触媒が大気中の
微量汚染物質のうちの酸性物質により中和されて失活す
るためと考えられている。 【0005】ところで、上述の文献に開示の形成方法で
は、大気中の汚染物質に起因するPED現象の発生を防
ぐことはできない。 【0006】そこで、この出願に係る発明者は、特願平
6−33675号において、レジスト上に保護膜を形成
することにより、試料への大気中の微量汚染物質の影響
を簡単に防止する方法を提案している。例えば、酸触媒
型のレジスト上に、酸発生材を含む酸性ポリマの保護膜
を形成することにより、大気中の微量汚染物質に起因す
るPED現象の発生を防止する方法を提案している。 【0007】しかしながら、保護膜を形成した場合、大
気中の微量汚染物質に起因するPED現象は防ぐことが
できても、保護膜に含まれる酸または塩基の拡散に起因
するPED現象が発生してしまうおそれがある。また、
この拡散に起因して保護膜とレジストとのミキシングが
生じることにより、保護膜の剥離が困難となるおそれが
ある。 【0008】このため、大気中の汚染物質による触媒の
失活に起因するPED現象、および、保護膜の酸または
塩基のレジストへの拡散に起因するPED現象の発生を
同時に抑制できるレジストパターンの形成方法の実現が
望まれていた。 【0009】 【課題を解決するための手段】この出願に係る発明のレ
ジストパターンの形成方法によれば、化学増幅系レジス
トの層に対して選択的な露光をし、この露光済の試料を
熱処理し、この熱処理済の試料を現像して所望のレジス
トパターンを形成するにあたり、少なくとも露光後から
熱処理を行う前までの時期は、化学増幅系レジストの層
上に、有機材料からなる保護膜を設け、化学増幅系レジ
ストが酸触媒型のものである場合は、酸発生剤を含有す
るポリマーを以って保護膜を形成し、化学増幅系レジス
トが塩基触媒型のものである場合は、塩基発生剤を含有
するポリマーを以って保護膜を形成するレジストパター
ンの形成方法において、酸触媒型の場合は、保護膜に、
フォトベースを含有させ、塩基触媒型の場合は、保護膜
に、フォトアシッドを含有させることを特徴とする。 【0010】但し、ここでフォトベースとは、光あるい
は荷電粒子線の照射により塩基が壊れて中性になる塩基
性物質のことである。例えば酸発生剤の側鎖に塩基性の
基を結合させたもので、未露光部では塩基性を示し、一
方、露光部では、露光により中性となるものを指す。従
って、フォトベースを含有した保護膜では、露光部で発
生した酸が未露光部に拡散していくと、未露光部で酸は
このフォトベースに中和されて中性となる。 【0011】また、ここでフォトアシッドとは、光ある
いは荷電粒子線の照射により酸が壊れて中性になる酸性
物質のことである。例えば塩基発生剤の側鎖に酸性の基
を結合させたもので、未露光部では酸性を示し、一方、
露光部では、露光により中性となるものを指す。従っ
て、フォトアシッドを含有した保護膜では、露光部で発
生した塩基が未露光部に拡散していくと、未露光部で塩
基はこのフォトアシッドに中和されて中性となる。 【0012】この発明のレジストパターンの形成方法に
よれば、化学増幅系レジストが酸触媒型の場合は保護膜
にフォトベースを含有させ、また、化学増幅系レジスト
が塩基触媒型の場合は保護膜にフォトアシッドを含有さ
せる。その結果、保護膜の露光領域で発生した酸または
塩基が、保護膜の未露光領域に拡散すると、未露光領域
でフォトベースまたはフォトアシッドに中和される。こ
のため、保護膜の露光領域で発生した酸が、保護膜の未
露光領域を通過してレジスト膜の未露光領域に到達する
ことを抑制することができる。 【0013】従って、この発明によれば、大気中の汚染
物質に起因するPED現象の発生を保護膜を設けること
で抑制するだけでなく、保護膜中の露光領域で発生した
酸(または塩基)のレジスト膜の未露光領域への拡散に
起因するPED現象の発生も抑制することができる。
尚、保護膜の露光領域からその直下のレジストの露光領
域に酸または塩基が拡散した場合には、PED現象はほ
とんど発生しない。 【0014】また、この発明においては、レジスト膜で
はなく、その上に形成する保護膜にフォトベースまたは
フォトアシッドを含有させる。このため、フォトベース
またはフォトアシッドを含有することによるレジストの
感度の低下が生じない。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この出願
に係る発明の各実施例についてそれぞれ説明する。尚、
参照する図面は、この発明が理解できる程度にその構成
成分の大きさ、形状および配置関係を概略的に示してあ
るにすぎない。従って、この発明は図示例に限定される
ものでないことは明らかである。 【0016】<第1実施例>第1実施例では、この発明
のレジストパターンの形成方法の一例について、説明す
る。 【0017】図1の(A)〜(E)は、第1実施例の説
明に供する工程図である。いずれの図も、下地(例えば
半導体基板等の任意のもの)上にライン状の孤立したレ
ジストパターンを形成する場合の主要工程段階での様子
を、上記ラインと直交する方向での試料の断面における
切り口として示している。但し、ここではネガ型の化学
増幅系レジストを用いてレジストパターンを形成する例
を示している。 【0018】先ず、下地11上に化学増幅系レジストを
回転塗布法により塗布し、この下地上に、厚さ4000
Åの化学増幅系レジストの層13を形成する(図1の
(A))。 【0019】この実施例では、化学増幅系レジストとし
て、シプレイ(Shipley)社製のSAL601
(商品名)を用いている。SAL601は、ベース樹脂
としてのノボラック樹脂、架橋剤としてのアルコキシメ
チルメラミンおよび酸発生剤としてのハロゲン化イソシ
アヌレートの3成分で構成されている。このレジストは
露光領域で酸発生剤から臭化水素(HBr)が発生す
る、ネガ型で酸触媒型のレジストである。 【0020】次に、レジストの層13を露光した際の露
光部において生じる触媒を、露光済試料を保管する雰囲
気中の触媒を失活させる因子から保護するために、化学
増幅系レジストの層上に直接、この発明に係る有機材料
からなる厚さ500Åの保護膜15を形成する。ここで
は、保護膜15を形成するポリマーとして、分子量分布
が、5000、50000および500000の互いに
異なる複数のピークを有する酸性ポリマーのポリアクリ
ル酸を使用する(図1の(B))。 【0021】次に、レジストの層13を保護膜15を介
して、光(例えばDeep UV光)あるいは荷電粒子
線(図中Lで示す)により選択的に露光する。レジスト
の露光領域では酸発生剤から酸としてのHBrが発生す
る(図1の(C))。 【0022】ここで、図2に、選択的な露光済の試料
(図1の(C)に相当)の断面模式図を示す。図2にお
いて、「H+ 」は酸を示し、「PAG」は酸発生剤を示
す。この実施例では、酸性ポリマーで保護膜15を構成
してあるため、図2に示す様に保護膜15には露光、未
露光に係らず酸(H+ )が存在している。一方、レジス
トの層13には、露光領域17にだけ酸が発生してい
る。このため、保護膜15中の酸がレジストの未露光領
域19に拡散すると、PED現象が発生してしまう。そ
こで、この発明では、保護膜15を構成するポリマーを
緻密にすることによって保護膜15中の酸の拡散を抑制
している。 【0023】また、化学増幅系レジストの層13は露光
開始前から露光後熱処理を行う直前までの間、保護膜1
5によって大気雰囲気中から隔離されている。このた
め、レジストの層13中の触媒(PAG)に大気中の微
量汚染物質が及ぶことがない。その結果、触媒の失活を
防止することができるので、大気中の微量汚染物質に起
因するPED現象の発生を抑制することができる。尚、
この実施例では、500Åの厚さの保護膜を形成した
が、この程度の厚さならば、保護膜を形成してもレジス
トの感度はほとんど低下しない。 【0024】次に、保護膜15を除去した後、露光済の
試料を熱処理する(図1の(D))。 【0025】保護膜15の除去にあたっては、例えば、
純水で剥離しても良い。また、アルカリ現像のネガ型の
レジスト膜上に保護膜を形成した場合には、レジストの
溶解選択比を小さくしてレジストが保護膜に比べて徐々
に溶解するように希釈したアルカリ液を用いて保護膜1
5を除去しても良い。 【0026】この実施例では、レジストの露光後、熱処
理を行う前に保護膜を除去する例を示した。こうする
と、保護膜が耐熱性のないものの場合や、熱の作用によ
るレジストと保護膜とのミキシングの発生を抑制するこ
とができる。しかし保護膜の種類によっては、レジスト
の現像時に保護膜も共に除去することもできる。 【0027】次に、この熱処理済の試料を現像して所望
のレジストパターン13aを得る(図1の(E))。 【0028】<第2実施例>第2実施例では、この発明
のレジストパターンの形成方法の一例であって、保護膜
のポリマーの側鎖にバルキーな基を結合させた例につい
て説明する。第2実施例では、保護膜の構成以外は第1
実施例の工程と同一の工程によりレジストパターンを形
成する。 【0029】上述の第1実施例では、ポリマーを緻密に
するために、互いに分子量の異なるポリマーを用いた
が、第2実施例では、分子量分布が単一のピークを有す
るポリマーのうち、一部分のポリマーの側鎖に当該ポリ
マーの分子量を増やすための分子量が大きな基(バルキ
ーな基)を結合させる。ここでは、分子量(分布のピー
ク)が5000のポリアクリル酸のポリマーの側鎖に、
バルキーな基としてt−BOC基を結合させる。一部分
のポリマーにバルキーな基を結合させた結果、保護膜を
構成するポリマーの分子量分布は、互いに異なる複数の
ピークを有することになる。このため、第2実施例にお
いても、保護膜を構成するポリマーを緻密にすることが
できる。 【0030】尚、第2実施例では、分子量分布が単一ピ
ークのポリマーの一部分にバルキーな基を結合させた
が、例えば、元々分子量分布が複数のピークを有するポ
リマーの一部分にバルキーな基を結合させても良い。 【0031】<第3実施例>第3の実施例では、この発
明のレジストパターンの形成方法の一例であって、保護
膜中の酸発生剤から大きな分子の酸を発生させる例につ
いて説明する。第3実施例では、保護膜の構成以外は第
1実施例の工程と同一の工程によりレジストパターンを
形成する。 【0032】酸の拡散距離は、酸の分子の大きさ、即
ち、結合の長さに依存している。酸の分子の大きさが大
きいほど、拡散距離は短くなる。例えば、酸の分子とし
て、HCl、HBrおよびHIを比較した場合、これら
の分子の結合長は、それぞれ、HCl:1.274Å、
HBr:1.410Å、HI:1.609Åである。そ
して、これらの拡散距離は、HCl>HBr>HIの順
に大きくなる。 【0033】また、さらに好ましくは、酸の分子の大き
さがHIの分子の結合長よりも大きなことが望ましい。 【0034】<第4実施例>第4の実施例では、この発
明のレジストパターンの形成方法の一実施例について説
明する。 【0035】第4実施例では、第1実施例で形成した保
護膜の代わりに、フォトベースを含有させた保護膜を形
成する他は、第1実施例の工程と同一の工程によりレジ
ストパターンを形成する。 【0036】図3の(A)〜(C)は、第4実施例の説
明に供する図であり、酸触媒型の化学増幅系レジストの
層と、酸性ポリマーの膜で構成した保護膜との積層構造
を模式的に示している。図3において、「H+ 」は酸を
示し、「PAG」は酸発生剤を示し、「PB」はフォト
ベースを示す。 【0037】先ず図3の(A)に、露光直後の試料の断
面を模式的に示す。露光領域17では、フォトベース
(PB)を添加した酸発生剤含有ポリマーの保護膜15
およびレジストの層13いずれも酸が発生する。保護膜
15中の露光領域17では、発生した酸(H+ )の一部
分がフォトベース(PB)に中和される。一方、未露光
領域では、保護膜15中のフォトベース(PB)は活性
のままである。このため、保護膜15中の未露光領域1
9は塩基性を示している。尚、フォトベース(PB)は
保護膜15中にのみ含有されており、レジストの層13
中には存在しない。このため、レジストの感度はほとん
ど低下しない。 【0038】露光領域17に発生した酸(H+ )は、露
光後時間の経過と共に、周囲の未露光領域19に拡散す
る。この様子を図3の(B)に示す。 【0039】保護膜15の未露光領域19へ拡散した酸
(H+ )は、未露光領域19に残っているフォトベース
(PB)によって中和される。この様子を図3の(C)
に示す。図3の(C)では、中和領域Nに斜線を施して
示す。酸が中和される結果、保護膜で発生した酸が、保
護膜15の未露光領域19を通過してレジストの層13
の未露光領域19に到達することを抑制することができ
る。従って、レジストの感度をほとんど低下させること
なく、PED現象の発生を抑制することができる。 【0040】上述した各実施例では、この発明を特定の
材料を使用し、特定の条件で形成した例について説明し
たが、この発明によれば、上述した各実施例で多くの変
更および変形を行うことができる。 【0041】例えば、上述した第1実施例では、酸性ポ
リマーを以って保護膜を形成したが、この発明では、酸
発生剤を含有するポリマーを以って保護膜を形成しても
良い。また、酸性ポリマーとしては、少なくとも、レジ
スト中に発生した触媒を失活させる因子を実質的に含ま
ず、かつ、露光光を透過し得るものが望ましい。そこ
で、上述したポリアクリル酸の他に、例えば、ポリ(2
−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルフォ
ン酸)、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−1−
プロパンスルフォン酸−アクリロニトリル共重合体)、
ポリ(1−アクリルアミド−2−メチル−1−1プロパ
ンスルホン酸−スチレン共重合体)、ポリ(3−チエニ
ルアルカンスルホン酸)、ポリ(チオン酸)等を保護膜
を形成する酸性ポリマーとして挙げることができる。 【0042】また、酸発生剤または塩基発生剤を含有す
る、保護膜を構成するポリマーとしては、例えば、ポリ
塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ナイ
ロン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリクロロフ
ルオロエチレンを挙げることができる。 【0043】また、上述した各実施例では、いずれも酸
触媒型の例について説明したが、この発明によれば、塩
基触媒型の化学増幅系レジスト上に塩基性ポリマーまた
は塩基発生剤を含有するポリマーを以って保護膜を形成
しても良い。 【0044】また、上述した第4実施例では、保護膜に
フォトベースを含有させた例について説明したが、保護
膜にフォトアシッドを含有させる場合があっても良い。 【0045】また、上述した各実施例ではいずれも化学
増幅系レジスト上に直接保護膜を形成したが、この発明
では、化学増幅系レジストと保護膜との間に中間膜を介
在させても良い。但し、中間膜の材料は、レジストおよ
び保護膜のいずれにも溶解しない材料であることが必要
である。中間層の材料としては、例えば、レジストの溶
剤にECA(エチルセロソルブアセテート)を使用し、
一方、保護膜が水溶性である場合は、ポリエチレンやポ
リスチレンを用いると良い。 【0046】 【発明の効果】この発明のレジストパターンの形成方法
によれば、化学増幅系レジストが酸触媒型の場合は保護
膜にフォトベースを含有させ、また、化学増幅系レジス
トが塩基触媒型の場合は保護膜にフォトアシッドを含有
させる。その結果、保護膜の露光領域で発生した酸また
は塩基が、保護膜の未露光領域に拡散すると、未露光領
域でフォトベースまたはフォトアシッドに中和される。
このため、保護膜の露光領域で発生した酸が、保護膜の
未露光領域を通過してレジストの層の未露光領域に到達
することを抑制することができる。従って、レジストの
感度を低下させることなく、PED現象の発生を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(A)〜(E)は、第1実施例の説明に供する
工程図である。 【図2】第1実施例の説明に供する模式図である。 【図3】(A)〜(C)は、第4実施例の説明に供する
模式図である。 【符号の説明】 11:下地 13:化学増幅系レジストの層 13a:レジストパターン 15:保護膜 17:露光領域 19:未露光領域

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 化学増幅系レジストの層に対して選択的
    な露光をし、該露光済の試料を熱処理し、該熱処理済の
    試料を現像して所望のレジストパターンを形成するにあ
    たり、 少なくとも露光後から熱処理を行う前までの時期は、化
    学増幅系レジストの層上に、有機材料からなる保護膜を
    設け、 前記化学増幅系レジストが酸触媒型のものである場合
    は、酸発生剤を含有するポリマーを以って前記保護膜を
    形成し、前記化学増幅系レジストが塩基触媒型のもので
    ある場合は、塩基発生剤を含有するポリマーを以って前
    記保護膜を形成するレジストパターンの形成方法におい
    て、 前記酸触媒型の場合は、前記保護膜に、フォトベースを
    含有させ、 前記塩基触媒型の場合は、前記保護膜に、フォトアシッ
    ドを含有させることを特徴とするレジストパターンの形
    成方法。
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