JP2003176225A - 口腔用及び皮膚外用組成物 - Google Patents
口腔用及び皮膚外用組成物Info
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- JP2003176225A JP2003176225A JP2002319014A JP2002319014A JP2003176225A JP 2003176225 A JP2003176225 A JP 2003176225A JP 2002319014 A JP2002319014 A JP 2002319014A JP 2002319014 A JP2002319014 A JP 2002319014A JP 2003176225 A JP2003176225 A JP 2003176225A
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は活性酸素による酸化ストレスに対し優
れた抗酸化ストレス効果を有し、安全で且つ使用感の良
い組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマ
モモ属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ(Ja
tropha)属植物抽出物、ナス科ソラナム(Sol
anum)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hyme
naea)属ヤタイバピレ抽出物、ペプチド、フェニル
プロパノイドを配合することを特徴する口腔用及び皮膚
外用組成物
れた抗酸化ストレス効果を有し、安全で且つ使用感の良
い組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマ
モモ属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ(Ja
tropha)属植物抽出物、ナス科ソラナム(Sol
anum)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hyme
naea)属ヤタイバピレ抽出物、ペプチド、フェニル
プロパノイドを配合することを特徴する口腔用及び皮膚
外用組成物
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化ストレスに起
因する組織傷害作用を抑制する組成物に関する。
因する組織傷害作用を抑制する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】口腔内
における病変については、口腔内に定着する菌体成分に
よる刺激や炎症に起因する酸化ストレスによる組織傷害
作用が、病態形成に深く関与することが知られている。
例えば、口腔内の疾患として代表的な歯周病は、歯肉縁
下プラーク中に存在する歯周病原菌によって惹起される
ことが知られる。病原菌感染により炎症が生じ、そこで
産生される活性酸素が酸化ストレスとなる。この酸化ス
トレスに炎症メディエーターの作用も加わり、歯肉組織
破壊、歯槽骨破壊が生ずるところに歯周病の特徴があ
り、歯牙喪失の大きな原因となっている。そこで、歯
磨、洗口等の日常的なケアで歯周病を予防および治療す
る手段として、これらの病原菌に対する殺菌剤を配合し
た歯磨剤、洗口剤を使用した口腔ケアが広く行われてい
る。さらに、殺菌剤に加えて、抗炎症剤、プロテアーゼ
阻害剤等の併用も行われているが、何れも高い有効性を
発揮することができず、歯周病罹患率が高い状態が続い
ている。また、歯周病以外でも、アフタをはじめとする
口腔内の炎症性疾患が、良好な口腔環境を維持する上で
問題となっている。
における病変については、口腔内に定着する菌体成分に
よる刺激や炎症に起因する酸化ストレスによる組織傷害
作用が、病態形成に深く関与することが知られている。
例えば、口腔内の疾患として代表的な歯周病は、歯肉縁
下プラーク中に存在する歯周病原菌によって惹起される
ことが知られる。病原菌感染により炎症が生じ、そこで
産生される活性酸素が酸化ストレスとなる。この酸化ス
トレスに炎症メディエーターの作用も加わり、歯肉組織
破壊、歯槽骨破壊が生ずるところに歯周病の特徴があ
り、歯牙喪失の大きな原因となっている。そこで、歯
磨、洗口等の日常的なケアで歯周病を予防および治療す
る手段として、これらの病原菌に対する殺菌剤を配合し
た歯磨剤、洗口剤を使用した口腔ケアが広く行われてい
る。さらに、殺菌剤に加えて、抗炎症剤、プロテアーゼ
阻害剤等の併用も行われているが、何れも高い有効性を
発揮することができず、歯周病罹患率が高い状態が続い
ている。また、歯周病以外でも、アフタをはじめとする
口腔内の炎症性疾患が、良好な口腔環境を維持する上で
問題となっている。
【0003】一方、皮膚科領域については、紫外線によ
る皮膚組織傷害がしみやしわの原因となるだけでなく、
皮膚癌をも誘発し、大きな問題となっている。この分野
については、保湿剤や日焼け防止剤が利用されている
が、効果、使用感に問題がある。また、アトピー性皮膚
炎については、医師の指導下で適切なステロイド剤療法
を行なうことにより改善が期待できるが、使用しやすい
皮膚外用剤の提供が待たれている。このような口腔内、
皮膚科領域の問題に共通する病因として、活性酸素によ
る炎症、組織傷害作用が広く知られている。従来、活性
酸素としては、スーパーオキサイド、およびそれから派
生する過酸化水素、ヒドロキシラジカル等が問題とされ
ていたが、特に近年、炎症メディエーターとしても作用
する一酸化窒素の重要性も注目されてきている。
る皮膚組織傷害がしみやしわの原因となるだけでなく、
皮膚癌をも誘発し、大きな問題となっている。この分野
については、保湿剤や日焼け防止剤が利用されている
が、効果、使用感に問題がある。また、アトピー性皮膚
炎については、医師の指導下で適切なステロイド剤療法
を行なうことにより改善が期待できるが、使用しやすい
皮膚外用剤の提供が待たれている。このような口腔内、
皮膚科領域の問題に共通する病因として、活性酸素によ
る炎症、組織傷害作用が広く知られている。従来、活性
酸素としては、スーパーオキサイド、およびそれから派
生する過酸化水素、ヒドロキシラジカル等が問題とされ
ていたが、特に近年、炎症メディエーターとしても作用
する一酸化窒素の重要性も注目されてきている。
【0004】一酸化窒素は、シグナル伝達に関与して炎
症性サイトカイン、コラゲナーゼの発現を促進するだけ
でなく、強力な酸化ストレスとしても作用し、DNA傷
害、蛋白質のチロシン残基のニトロ化を起こし、細胞機
能を大きく低下させる。さらに、一酸化窒素はスーパー
オキサイドと反応することによりパーオキシナイトライ
トを生成し、ここから多種多様な活性酸素種が生成され
る。このような環境下では生体構成成分も酸化され、例
えば過酸化脂質が関与するラジカルの連鎖反応が生じ、
生体為害性の原因となっている。口腔分野においては、
歯周病病巣部で一酸化窒素合成酵素の発現が高まること
をHiroseが報告している(M.Hirose,
J.Jpn.Soc.Periodontol.,19
99;41:252)。生成された一酸化窒素はシクロ
オキシゲナーゼ−2の誘導などを通じて歯周病の病態形
成に深く関与するだけでなく、前述したとおり酸化スト
レスとして作用して組織を傷害する。
症性サイトカイン、コラゲナーゼの発現を促進するだけ
でなく、強力な酸化ストレスとしても作用し、DNA傷
害、蛋白質のチロシン残基のニトロ化を起こし、細胞機
能を大きく低下させる。さらに、一酸化窒素はスーパー
オキサイドと反応することによりパーオキシナイトライ
トを生成し、ここから多種多様な活性酸素種が生成され
る。このような環境下では生体構成成分も酸化され、例
えば過酸化脂質が関与するラジカルの連鎖反応が生じ、
生体為害性の原因となっている。口腔分野においては、
歯周病病巣部で一酸化窒素合成酵素の発現が高まること
をHiroseが報告している(M.Hirose,
J.Jpn.Soc.Periodontol.,19
99;41:252)。生成された一酸化窒素はシクロ
オキシゲナーゼ−2の誘導などを通じて歯周病の病態形
成に深く関与するだけでなく、前述したとおり酸化スト
レスとして作用して組織を傷害する。
【0005】皮膚科学分野についても、皮膚細胞の紫外
線による障害、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などに
一酸化窒素をはじめとする活性酸素の関与が多数報告さ
れている。例えば、アトピー性皮膚炎と一酸化窒素の関
連について九十九等が報告している(九十九透仁 等,
日本薬理学雑誌,1999:114巻補冊1 Page
17P−21P)。このように多様な酸化ストレスに対
し、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンEを有効成
分として利用する技術が知られ、特開平10−5351
5号公報には、抗酸化剤としてビタミンEを配合する皮
膚外用剤に関する技術が開示されている。
線による障害、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などに
一酸化窒素をはじめとする活性酸素の関与が多数報告さ
れている。例えば、アトピー性皮膚炎と一酸化窒素の関
連について九十九等が報告している(九十九透仁 等,
日本薬理学雑誌,1999:114巻補冊1 Page
17P−21P)。このように多様な酸化ストレスに対
し、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンEを有効成
分として利用する技術が知られ、特開平10−5351
5号公報には、抗酸化剤としてビタミンEを配合する皮
膚外用剤に関する技術が開示されている。
【0006】しかし、ビタミンCはスーパーオキサイド
の傷害作用に対しては抑制効果を有するものの、一酸化
窒素に対しする抑制効果が低いことが知られている。一
方、ビタミンEは細胞内の抗酸化物質としては有効に作
用することが報告されているが、外用剤として使用した
場合の効果は不十分で、満足するほどの有効性を示さな
いことが多い。現在、多様な酸化ストレスによる組織傷
害を未然に防ぐため、優れた抗酸化ストレス作用を有す
る外用剤の提供が待望されている。本発明は上記事情を
鑑みなされたもので、優れた抗酸化ストレス効果が期待
でき、安全で、かつ使用感の良い組成物を提供すること
を目的とする。
の傷害作用に対しては抑制効果を有するものの、一酸化
窒素に対しする抑制効果が低いことが知られている。一
方、ビタミンEは細胞内の抗酸化物質としては有効に作
用することが報告されているが、外用剤として使用した
場合の効果は不十分で、満足するほどの有効性を示さな
いことが多い。現在、多様な酸化ストレスによる組織傷
害を未然に防ぐため、優れた抗酸化ストレス作用を有す
る外用剤の提供が待望されている。本発明は上記事情を
鑑みなされたもので、優れた抗酸化ストレス効果が期待
でき、安全で、かつ使用感の良い組成物を提供すること
を目的とする。
【0007】
【非特許文献1】J.Jpn.Soc.Periodo
ntol.,M.Hirose,1999;41:25
2
ntol.,M.Hirose,1999;41:25
2
【非特許文献2】日本薬理学雑誌,九十九透仁等,19
99:114巻補冊1 Page17P−21P
99:114巻補冊1 Page17P−21P
【特許文献1】特開平10−53515号公報
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施形態】本発
明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモモ属植
物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ(Jatrop
ha)属植物抽出物、ナス科ソラナム(Solanu
m)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hymenae
a)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチド、フェニルプロパ
ノイドを1種または2種以上を配合した組成物が、口
腔、皮膚科領域の酸化ストレスによる組織傷害作用を効
率よく抑制し、さらに酸化ストレスを惹起する病原菌が
生体に付着するのを効果的に抑制することを見出した。
これらの組成物はスーパーオキサイド、一酸化窒素等に
よる組織傷害も効果的に抑制し、また、口腔領域におい
ては歯周病菌の歯面、粘膜への付着を抑制し、皮膚科領
域ではアトピー性皮膚炎の増悪因子の一つである黄色ブ
ドウ球菌の付着を抑制した。その効果は細胞内の酸化/
還元作用に関与するビタミンEを大きくうわまわった。
即ち本発明はこれらふたつの効果を有する組成物を提供
することにより口腔、皮膚科領域の酸化ストレスによる
組織傷害作用を効率よく抑制することを特徴とする。さ
らには、空気中でも安定に長期保存が可能な組成物を調
製できることを特徴とする。
明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモモ属植
物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ(Jatrop
ha)属植物抽出物、ナス科ソラナム(Solanu
m)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hymenae
a)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチド、フェニルプロパ
ノイドを1種または2種以上を配合した組成物が、口
腔、皮膚科領域の酸化ストレスによる組織傷害作用を効
率よく抑制し、さらに酸化ストレスを惹起する病原菌が
生体に付着するのを効果的に抑制することを見出した。
これらの組成物はスーパーオキサイド、一酸化窒素等に
よる組織傷害も効果的に抑制し、また、口腔領域におい
ては歯周病菌の歯面、粘膜への付着を抑制し、皮膚科領
域ではアトピー性皮膚炎の増悪因子の一つである黄色ブ
ドウ球菌の付着を抑制した。その効果は細胞内の酸化/
還元作用に関与するビタミンEを大きくうわまわった。
即ち本発明はこれらふたつの効果を有する組成物を提供
することにより口腔、皮膚科領域の酸化ストレスによる
組織傷害作用を効率よく抑制することを特徴とする。さ
らには、空気中でも安定に長期保存が可能な組成物を調
製できることを特徴とする。
【0009】本発明において抗酸化ストレス作用とは、
広義の活性酸素による組織傷害作用の予防、抑制、傷害
からの回復促進などの効果をいう。広義の活性酸素と
は、酸素原子を含み、酸化力を有する分子種をいい、ス
ーパーオキサイド、窒素酸化物、硫黄酸化物、過酸化脂
質、およびこれらから派生する分子種が含まれる。
広義の活性酸素による組織傷害作用の予防、抑制、傷害
からの回復促進などの効果をいう。広義の活性酸素と
は、酸素原子を含み、酸化力を有する分子種をいい、ス
ーパーオキサイド、窒素酸化物、硫黄酸化物、過酸化脂
質、およびこれらから派生する分子種が含まれる。
【0010】本発明におけるイネ科イネ属植物として
は、例えばイネ(学名:Oryzasativa)、ア
フリカイネ(O.glaberrima)などが挙げら
れ、中でもイネは優れた効果を有するので望ましいが、
本発明のイネ科イネ属植物は必ずしも上記の例に限定さ
れるものではない。ヤマモモ科ヤマモモ属植物として
は、例えばヤマモモ(Myrica rubra)、シ
ロコヤマモモ(M.serifera)、ヤチヤナギ
(M.belgica)などが挙げられ、中でもヤマモ
モに優れた作用があり好ましい。本発明のヤマモモ科ヤ
マモモ属植物は必ずしも上記の例に限定されるものでは
ない。トウダイグサ科ジャトロファ(Jatroph
a)属植物としては、例えばヤグアローバ(J.isa
belli)、タイワンアブラギリ(J.curca
s)、モミジバヤトロファ(J.multifida)
などが挙げられ、中でもヤグアローバ(J.isabe
lli)に優れた効果を有するので望ましいが、本発明
のジャトロファ(Jatropha)属植物は必ずしも
上記の例に限定されるものではない。ナス科ソラナム
(Solanum)属植物としては、例えばジュアー
(S.seaforthianum)、キンギンナスビ
(S.aculeatissimum)、アメリカイヌ
ホオズキ(S.americanum)、ヤンバルナス
ビ(S.eriauthum)、ツノナス(S.mam
mosum)、ジュルベーバ(S.paniculat
um)などが挙げられ、中でもジュアー(S.seaf
orthianum)に優れた効果を有するので望まし
いが、本発明のソラナム(Solanum)属植物は必
ずしも上記の例に限定されるものではない。マメ科ヒメ
ナエア(Hymenaea)属植物としてはヤタイバピ
レ(H.stilgocarga)抽出物に効果を有す
るので望ましいが、本発明に限定されるものではない。
上記植物としては、自生、栽培されたものを用いること
ができるが、これらに限られず、遺伝子組換え体植物や
カルス、毛状根といった培養細胞、培養組織も用いるこ
とができる。
は、例えばイネ(学名:Oryzasativa)、ア
フリカイネ(O.glaberrima)などが挙げら
れ、中でもイネは優れた効果を有するので望ましいが、
本発明のイネ科イネ属植物は必ずしも上記の例に限定さ
れるものではない。ヤマモモ科ヤマモモ属植物として
は、例えばヤマモモ(Myrica rubra)、シ
ロコヤマモモ(M.serifera)、ヤチヤナギ
(M.belgica)などが挙げられ、中でもヤマモ
モに優れた作用があり好ましい。本発明のヤマモモ科ヤ
マモモ属植物は必ずしも上記の例に限定されるものでは
ない。トウダイグサ科ジャトロファ(Jatroph
a)属植物としては、例えばヤグアローバ(J.isa
belli)、タイワンアブラギリ(J.curca
s)、モミジバヤトロファ(J.multifida)
などが挙げられ、中でもヤグアローバ(J.isabe
lli)に優れた効果を有するので望ましいが、本発明
のジャトロファ(Jatropha)属植物は必ずしも
上記の例に限定されるものではない。ナス科ソラナム
(Solanum)属植物としては、例えばジュアー
(S.seaforthianum)、キンギンナスビ
(S.aculeatissimum)、アメリカイヌ
ホオズキ(S.americanum)、ヤンバルナス
ビ(S.eriauthum)、ツノナス(S.mam
mosum)、ジュルベーバ(S.paniculat
um)などが挙げられ、中でもジュアー(S.seaf
orthianum)に優れた効果を有するので望まし
いが、本発明のソラナム(Solanum)属植物は必
ずしも上記の例に限定されるものではない。マメ科ヒメ
ナエア(Hymenaea)属植物としてはヤタイバピ
レ(H.stilgocarga)抽出物に効果を有す
るので望ましいが、本発明に限定されるものではない。
上記植物としては、自生、栽培されたものを用いること
ができるが、これらに限られず、遺伝子組換え体植物や
カルス、毛状根といった培養細胞、培養組織も用いるこ
とができる。
【0011】上記植物は、その木部、枝部、葉部、根
部、種子部、果実部、花部などを用いることができる。
上記植物からの抽出物の調製方法は公知の方法が採用で
きる。以下に具体的な調整法をあげるが本発明は必ずし
もこの例に限定されるものではない。上記植物の抽出物
を得るのに用いる溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、ブタノール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、酢酸エチル、アセトン、炭酸ガスなどの溶媒及び水
などを挙げることができる。これらの溶媒は一種を単独
で用いてもよいし、二種以上を混合して用いることがで
きる。これらの溶媒の中では極性溶媒が好ましく、特に
エタノール、水がより好ましい。抽出に用いる植物体は
乾燥あるいはそのまま、または必要に応じて粉砕したも
のを用いることができる。抽出処理は、通常3〜70℃
程度の温度で常法によって行うことができる。また、溶
媒抽出の他に、炭酸ガスを超臨界状態にして行う超臨界
抽出によって得たエキスも同様に利用できる。このと
き、抽出助剤としてヘキサン、エタノールなどを用いる
こともできる。また本抽出物は必要に応じて、減圧蒸
留、ケイ酸カラム、吸着樹脂等をを用いて濃縮、精製す
ることもできる。上記抽出物は、抽出エキスそのまま、
または適当な溶媒で希釈した希釈液で用いてもよい。あ
るいは、濃縮エキスとしたり、凍結乾燥などにより乾燥
粉末としたり、ペースト状に調製したものでもよい。
部、種子部、果実部、花部などを用いることができる。
上記植物からの抽出物の調製方法は公知の方法が採用で
きる。以下に具体的な調整法をあげるが本発明は必ずし
もこの例に限定されるものではない。上記植物の抽出物
を得るのに用いる溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、ブタノール、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、酢酸エチル、アセトン、炭酸ガスなどの溶媒及び水
などを挙げることができる。これらの溶媒は一種を単独
で用いてもよいし、二種以上を混合して用いることがで
きる。これらの溶媒の中では極性溶媒が好ましく、特に
エタノール、水がより好ましい。抽出に用いる植物体は
乾燥あるいはそのまま、または必要に応じて粉砕したも
のを用いることができる。抽出処理は、通常3〜70℃
程度の温度で常法によって行うことができる。また、溶
媒抽出の他に、炭酸ガスを超臨界状態にして行う超臨界
抽出によって得たエキスも同様に利用できる。このと
き、抽出助剤としてヘキサン、エタノールなどを用いる
こともできる。また本抽出物は必要に応じて、減圧蒸
留、ケイ酸カラム、吸着樹脂等をを用いて濃縮、精製す
ることもできる。上記抽出物は、抽出エキスそのまま、
または適当な溶媒で希釈した希釈液で用いてもよい。あ
るいは、濃縮エキスとしたり、凍結乾燥などにより乾燥
粉末としたり、ペースト状に調製したものでもよい。
【0012】システイン残基数が全アミノ残基数の5%
〜15%を占めるペブチドも本発明が訴求する抗酸化ス
トレス作用を発揮し、良好な結果を修めた。より好まし
くは10%前後であった。具体的には、ケラチン加水分
解物、グルタチオン、メタロチオネイン加水分解物の
他、システインを含有する合成ペブチド類が良好な成績
を示したが、この中でも、ケラチン加水分解物が好まし
い。抗酸化ストレス作用の発現にはシステイン残基数/
全アミノ残基数比が重要であり、なお、本発明に含まれ
るペブチドは上記ペブチドに限定されない。ケラチン加
水分解物とは、動物蛋白質であるケラチン分子を切断
し、低分子化したポリペプチドを示す。ケラチンは動物
の毛髪、羽毛、爪、皮膚、角、蹄等に存在する繊維状蛋
白質で、動物蛋白質としては量が多く、産業的に利用し
やすい蛋白質である。この中で、毛髪はケラチン純度が
高く、資源的に豊富であり、安全性も高いという特長を
有する。毛髪の供給源は特に問わないが、安定的に供給
できる羊毛が特に適している。
〜15%を占めるペブチドも本発明が訴求する抗酸化ス
トレス作用を発揮し、良好な結果を修めた。より好まし
くは10%前後であった。具体的には、ケラチン加水分
解物、グルタチオン、メタロチオネイン加水分解物の
他、システインを含有する合成ペブチド類が良好な成績
を示したが、この中でも、ケラチン加水分解物が好まし
い。抗酸化ストレス作用の発現にはシステイン残基数/
全アミノ残基数比が重要であり、なお、本発明に含まれ
るペブチドは上記ペブチドに限定されない。ケラチン加
水分解物とは、動物蛋白質であるケラチン分子を切断
し、低分子化したポリペプチドを示す。ケラチンは動物
の毛髪、羽毛、爪、皮膚、角、蹄等に存在する繊維状蛋
白質で、動物蛋白質としては量が多く、産業的に利用し
やすい蛋白質である。この中で、毛髪はケラチン純度が
高く、資源的に豊富であり、安全性も高いという特長を
有する。毛髪の供給源は特に問わないが、安定的に供給
できる羊毛が特に適している。
【0013】ケラチン加水分解物は、ケラチンをアルカ
リ、酸、酵素、硫化物、還元剤または酸化剤を用いて分
解処理することにより得ることができる。アルカリによ
る分解処理は、希アルカリ水溶液中で加熱することによ
り行うのが適している。通常、ケラチン分散液を水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ剤の存在下で処
理する。処理温度は室温程度でも可能であるが、30〜
180℃で加熱すると、ケラチン加水分解物を効率的に
得ることができる。酸による分解処理は、酸性水溶液中
で加熱して行うのが適している。通常、ケラチンの水分
散液を塩酸、硫酸等の無機酸や酢酸等の有機酸の存在下
で処理する。アルカリ処理と同様、30〜180℃で過
熱すると、ケラチン加水分解物を効率的に得ることがで
きる。
リ、酸、酵素、硫化物、還元剤または酸化剤を用いて分
解処理することにより得ることができる。アルカリによ
る分解処理は、希アルカリ水溶液中で加熱することによ
り行うのが適している。通常、ケラチン分散液を水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ剤の存在下で処
理する。処理温度は室温程度でも可能であるが、30〜
180℃で加熱すると、ケラチン加水分解物を効率的に
得ることができる。酸による分解処理は、酸性水溶液中
で加熱して行うのが適している。通常、ケラチンの水分
散液を塩酸、硫酸等の無機酸や酢酸等の有機酸の存在下
で処理する。アルカリ処理と同様、30〜180℃で過
熱すると、ケラチン加水分解物を効率的に得ることがで
きる。
【0014】酵素による分解処理は、プロテアーゼ活性
を有する酵素の希水溶液中で行うのが適しており、通
常、ケラチン水分散液にプロナーゼ、ペプシン、アルカ
リプロテアーゼ、パパイン等の酵素を少量存在させた状
態で、この酵素の至適条件下(至適pH、至適温度、基
質/酵素量比、反応時間等)で行われる。還元剤または
酸化剤による分解処理は、還元剤または酸化剤の希水溶
液中で行うのが適しており、通常、ケラチン水分散液に
亜硫酸塩、チオール系化合物、エルソルビン酸、ヒドラ
ジン等の還元剤または過酸化水素、次亜塩素酸塩等の酸
化剤を少量存在させた状態で処理する。処理温度は室温
程度でも可能であるが、30〜120℃で加熱すると、
ケラチン加水分解物を高収率で得ることができる。上記
分解処理は単独のみならず、2種以上を組み合わせても
よく、分解処理の組合せにより多様なケラチン加水分解
物を得ることができる。分解の程度については、ケラ
チンを可溶化する、アミノ酸レベルまで分解しない、
の2条件を満足するようにする。
を有する酵素の希水溶液中で行うのが適しており、通
常、ケラチン水分散液にプロナーゼ、ペプシン、アルカ
リプロテアーゼ、パパイン等の酵素を少量存在させた状
態で、この酵素の至適条件下(至適pH、至適温度、基
質/酵素量比、反応時間等)で行われる。還元剤または
酸化剤による分解処理は、還元剤または酸化剤の希水溶
液中で行うのが適しており、通常、ケラチン水分散液に
亜硫酸塩、チオール系化合物、エルソルビン酸、ヒドラ
ジン等の還元剤または過酸化水素、次亜塩素酸塩等の酸
化剤を少量存在させた状態で処理する。処理温度は室温
程度でも可能であるが、30〜120℃で加熱すると、
ケラチン加水分解物を高収率で得ることができる。上記
分解処理は単独のみならず、2種以上を組み合わせても
よく、分解処理の組合せにより多様なケラチン加水分解
物を得ることができる。分解の程度については、ケラ
チンを可溶化する、アミノ酸レベルまで分解しない、
の2条件を満足するようにする。
【0015】このようにして得られたケラチン加水分解
物含有溶液は、そのまま、または上記溶液を乾燥後、粉
末として用いることもできる。更に、上記溶液は、限外
濾過等による脱塩処理あるいは脱色処理、脱臭処理を施
した精製品として使用してもよい。平均分子量が200
〜2000が好ましく、300〜1200がより好まし
い。さらに、ケラチン加水分解物のアミノ酸残基を、カ
チオン化、アニオン化、アルキル化等の処理を施した被
修飾ペプチドも細菌による為害作用を効率的に抑制する
ので、本発明のケラチン加水分解物に含まれる。本発明
におけるフェニルプロパノイドは、ベンゼン環(C6)
に炭素3個(C3)が結合した基本骨格(C6−C3)
をもつ化合物群を総称し、C6−C3が1単位のものか
ら、2〜4単位が縮合したリグナン、さらに多数の単位
が縮合したリグニンが含まれる。抗酸化ストレス作用に
ついては、フェニルプロパノイドの中でもフェルラ酸に
高い有効性が認められた。フェルラ酸は、強力な抗酸化
ストレス作用を有するだけでなく、製剤化も容易であ
り、特に優れていた。
物含有溶液は、そのまま、または上記溶液を乾燥後、粉
末として用いることもできる。更に、上記溶液は、限外
濾過等による脱塩処理あるいは脱色処理、脱臭処理を施
した精製品として使用してもよい。平均分子量が200
〜2000が好ましく、300〜1200がより好まし
い。さらに、ケラチン加水分解物のアミノ酸残基を、カ
チオン化、アニオン化、アルキル化等の処理を施した被
修飾ペプチドも細菌による為害作用を効率的に抑制する
ので、本発明のケラチン加水分解物に含まれる。本発明
におけるフェニルプロパノイドは、ベンゼン環(C6)
に炭素3個(C3)が結合した基本骨格(C6−C3)
をもつ化合物群を総称し、C6−C3が1単位のものか
ら、2〜4単位が縮合したリグナン、さらに多数の単位
が縮合したリグニンが含まれる。抗酸化ストレス作用に
ついては、フェニルプロパノイドの中でもフェルラ酸に
高い有効性が認められた。フェルラ酸は、強力な抗酸化
ストレス作用を有するだけでなく、製剤化も容易であ
り、特に優れていた。
【0016】本発明において、フェルラ酸とは3−(4
−Hydroxy−3−methoxyphenyl)
−2−propenoic acidのcis異性体と
その塩、trans異性体とその塩、およびこれらの混
合物であり、化学的に合成したものだけでなく、天然物
から抽出したものも含む。フェルラ酸は多くの植物中に
含有されるが、特にイネ科イネ属植物はフェニルプロパ
ノイド類としてフェルラ酸誘導体を含有し、イネ科イネ
属植物から抽出したフェルラ酸は、本発明の訴求する抗
酸化ストレス作用について良好な成績を示した。フェル
ラ酸については、虫歯菌、歯周病菌、連鎖球菌などの口
腔有害細菌に対する増殖抑制効果を期待し、フェルラ酸
を抗菌剤として応用する技術が特開2000−2479
00号公報に公開されている。この公知技術に対し、本
発明におけるフェルラ酸の作用は、後述する通りリポ多
糖などの菌体構成成分によっても惹起される酸化ストレ
スに対しても有効である。このような酸化ストレスは殺
菌剤によって完全に殺菌した菌体で刺激しても生ずる反
応であり、本発明は上記公知技術とは異なる。また、フ
ェルラ酸、フェルラ酸エステルの細胞分化促進効果を利
用した皮膚外用剤に関する技術が特開平5−31052
6号公報に公開されているが、本発明はフェルラ酸が有
する抗酸化作用を利用する点で公知技術と異なる。
−Hydroxy−3−methoxyphenyl)
−2−propenoic acidのcis異性体と
その塩、trans異性体とその塩、およびこれらの混
合物であり、化学的に合成したものだけでなく、天然物
から抽出したものも含む。フェルラ酸は多くの植物中に
含有されるが、特にイネ科イネ属植物はフェニルプロパ
ノイド類としてフェルラ酸誘導体を含有し、イネ科イネ
属植物から抽出したフェルラ酸は、本発明の訴求する抗
酸化ストレス作用について良好な成績を示した。フェル
ラ酸については、虫歯菌、歯周病菌、連鎖球菌などの口
腔有害細菌に対する増殖抑制効果を期待し、フェルラ酸
を抗菌剤として応用する技術が特開2000−2479
00号公報に公開されている。この公知技術に対し、本
発明におけるフェルラ酸の作用は、後述する通りリポ多
糖などの菌体構成成分によっても惹起される酸化ストレ
スに対しても有効である。このような酸化ストレスは殺
菌剤によって完全に殺菌した菌体で刺激しても生ずる反
応であり、本発明は上記公知技術とは異なる。また、フ
ェルラ酸、フェルラ酸エステルの細胞分化促進効果を利
用した皮膚外用剤に関する技術が特開平5−31052
6号公報に公開されているが、本発明はフェルラ酸が有
する抗酸化作用を利用する点で公知技術と異なる。
【0017】本発明の組成物は、イネ科イネ属植物抽出
物、ヤマモモ科ヤマモモ属植物抽出物、トウダイグサ科
ジャトロファ(Jatropha)属植物抽出物、ナス
科ソラナム(Solanum)属植物抽出物、マメ科ヒ
メナエア(Hymenaea)属ヤタイバピレ抽出物、
ペブチド、フェニルプロパノイドを有効成分として含有
する。口腔用組成物としては、練歯磨、液状歯磨、液体
歯磨等の歯磨剤、口腔用軟膏、貼付剤、洗口剤、含嗽
剤、含嗽用錠剤、注射用製剤、噴霧剤、トローチ、チュ
ーインガム、食品などとして調製される。皮膚外用組成
物としては、クリーム、乳液、化粧水、美容液、アンダ
ーメークアップ、ファンデーション、ローション、ジェ
ル剤、パック剤、軟膏、石鹸、ボディーソープ、洗浄
剤、シャンプー、リンス、制汗剤、デオドラントスティ
ック、外用薬などの皮膚外用剤として調製される。
物、ヤマモモ科ヤマモモ属植物抽出物、トウダイグサ科
ジャトロファ(Jatropha)属植物抽出物、ナス
科ソラナム(Solanum)属植物抽出物、マメ科ヒ
メナエア(Hymenaea)属ヤタイバピレ抽出物、
ペブチド、フェニルプロパノイドを有効成分として含有
する。口腔用組成物としては、練歯磨、液状歯磨、液体
歯磨等の歯磨剤、口腔用軟膏、貼付剤、洗口剤、含嗽
剤、含嗽用錠剤、注射用製剤、噴霧剤、トローチ、チュ
ーインガム、食品などとして調製される。皮膚外用組成
物としては、クリーム、乳液、化粧水、美容液、アンダ
ーメークアップ、ファンデーション、ローション、ジェ
ル剤、パック剤、軟膏、石鹸、ボディーソープ、洗浄
剤、シャンプー、リンス、制汗剤、デオドラントスティ
ック、外用薬などの皮膚外用剤として調製される。
【0018】上記した有効成分の配合量は、組成物全体
の0.001〜20%(質量%)、以下同様)、特に
0.01〜5%とすることが好ましい。配合量が0.0
01%より少ないと抗酸化ストレス効果が十分発揮され
ない場合があり、20%より多いと剤形によっては製造
が困難になるものもあることから、20%を超えないほ
うがよい。イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモ
モ属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ(Jat
ropha)属植物抽出物、ナス科ソラナム(Sola
num)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hymen
aea)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチド、フェニルプ
ロパノイドをそれぞれ単独でも配合できるが、各有効成
分を2種以上併用することにより、相加効果、相乗効果
を発揮してより高い有効性が期待できる。本発明の組成
物には、イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモモ
属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ(Jatr
opha)属植物抽出物、ナス科ソラナム(Solan
um)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hymena
ea)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチド、フェニルプロ
パノイド以外の成分として、製剤化に必要な成分を任意
に用いることができ、これらの成分の添加量は、本発明
の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
の0.001〜20%(質量%)、以下同様)、特に
0.01〜5%とすることが好ましい。配合量が0.0
01%より少ないと抗酸化ストレス効果が十分発揮され
ない場合があり、20%より多いと剤形によっては製造
が困難になるものもあることから、20%を超えないほ
うがよい。イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモ
モ属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ(Jat
ropha)属植物抽出物、ナス科ソラナム(Sola
num)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hymen
aea)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチド、フェニルプ
ロパノイドをそれぞれ単独でも配合できるが、各有効成
分を2種以上併用することにより、相加効果、相乗効果
を発揮してより高い有効性が期待できる。本発明の組成
物には、イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモモ
属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ(Jatr
opha)属植物抽出物、ナス科ソラナム(Solan
um)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hymena
ea)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチド、フェニルプロ
パノイド以外の成分として、製剤化に必要な成分を任意
に用いることができ、これらの成分の添加量は、本発明
の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0019】本発明の口腔用組成物には、イネ科イネ属
植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモモ属植物抽出物、トウダ
イグサ科ジャトロファ(Jatropha)属植物抽出
物、ナス科ソラナム(Solanum)属植物抽出物、
マメ科ヒメナエア(Hymenaea)属ヤタイバピレ
抽出物、ペブチド、フェニルプロパノイド以外の成分と
して、例えば、研磨剤、粘結剤、増粘剤、界面活性剤、
分散剤、甘味剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、着色剤、
キレート剤、pH調整剤、ビタミン類、アミノ酸類、緩
衝剤、精製水、生理食塩水、アルコール類、上記以外の
各種有効成分などを常用量配合できる。本発明の皮膚外
用剤組成物には、イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科
ヤマモモ属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ
(Jatropha)属植物抽出物、ナス科ソラナム
(Solanum)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア
(Hymenaea)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチ
ド、フェニルプロパノイド以外の成分として、例えば、
油分、増粘剤、界面活性剤、分散剤、防腐剤、酸化防止
剤、香料、着色剤、保湿剤、キレート剤、紫外線吸収剤
・散乱剤、pH調整剤、ビタミン類、アミノ酸類、緩衝
剤、精製水、アルコール類、上記以外の各種有効成分な
どを常用量配合できる。
植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモモ属植物抽出物、トウダ
イグサ科ジャトロファ(Jatropha)属植物抽出
物、ナス科ソラナム(Solanum)属植物抽出物、
マメ科ヒメナエア(Hymenaea)属ヤタイバピレ
抽出物、ペブチド、フェニルプロパノイド以外の成分と
して、例えば、研磨剤、粘結剤、増粘剤、界面活性剤、
分散剤、甘味剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、着色剤、
キレート剤、pH調整剤、ビタミン類、アミノ酸類、緩
衝剤、精製水、生理食塩水、アルコール類、上記以外の
各種有効成分などを常用量配合できる。本発明の皮膚外
用剤組成物には、イネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科
ヤマモモ属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロファ
(Jatropha)属植物抽出物、ナス科ソラナム
(Solanum)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア
(Hymenaea)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチ
ド、フェニルプロパノイド以外の成分として、例えば、
油分、増粘剤、界面活性剤、分散剤、防腐剤、酸化防止
剤、香料、着色剤、保湿剤、キレート剤、紫外線吸収剤
・散乱剤、pH調整剤、ビタミン類、アミノ酸類、緩衝
剤、精製水、アルコール類、上記以外の各種有効成分な
どを常用量配合できる。
【0020】
【発明の効果】本発明のイネ科イネ属植物抽出物、ヤマ
モモ科ヤマモモ属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロ
ファ(Jatropha)属植物抽出物、ナス科ソラナ
ム(Solanum)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア
(Hymenaea)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチ
ド、フェニルプロパノイドを配合した口腔用組成物は、
口腔内の炎症、加齢障害の発生と進行を抑制し、健全な
咀嚼機能の維持に貢献する。適応症としては、歯肉炎、
歯周炎、歯槽膿瘍、根尖部病巣、アフタ、う蝕、2次う
蝕等の口腔内の病変が広く含まれる。また、本発明のイ
ネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモモ属植物抽出
物、トウダイグサ科ジャトロファ(Jatropha)
属植物抽出物、ナス科ソラナム(Solanum)属植
物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hymenaea)属ヤ
タイバピレ抽出物、ペプチド、フェニルプロパノイドを
配合した皮膚外用組成物は、紫外線や炎症性刺激による
皮膚障害を予防し、しみ、しわ、荒肌の発生を抑制する
ほか、各種皮膚炎による痛みやかゆみに対する抑制効果
も有する。
モモ科ヤマモモ属植物抽出物、トウダイグサ科ジャトロ
ファ(Jatropha)属植物抽出物、ナス科ソラナ
ム(Solanum)属植物抽出物、マメ科ヒメナエア
(Hymenaea)属ヤタイバピレ抽出物、ペブチ
ド、フェニルプロパノイドを配合した口腔用組成物は、
口腔内の炎症、加齢障害の発生と進行を抑制し、健全な
咀嚼機能の維持に貢献する。適応症としては、歯肉炎、
歯周炎、歯槽膿瘍、根尖部病巣、アフタ、う蝕、2次う
蝕等の口腔内の病変が広く含まれる。また、本発明のイ
ネ科イネ属植物抽出物、ヤマモモ科ヤマモモ属植物抽出
物、トウダイグサ科ジャトロファ(Jatropha)
属植物抽出物、ナス科ソラナム(Solanum)属植
物抽出物、マメ科ヒメナエア(Hymenaea)属ヤ
タイバピレ抽出物、ペプチド、フェニルプロパノイドを
配合した皮膚外用組成物は、紫外線や炎症性刺激による
皮膚障害を予防し、しみ、しわ、荒肌の発生を抑制する
ほか、各種皮膚炎による痛みやかゆみに対する抑制効果
も有する。
【0021】
【実施例】次に、実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0022】1.植物抽出物の調製(トウダイグサ科ジ
ャトロファ属ヤグアローバ抽出物) ヤグアローバ(J.isabelli)の樹皮(乾燥粉
砕)200gに2Lの80%エタノールを加え、3日間
抽出した。抽出液を濾過した後、エタノールを減圧留去
して抽出エキス22.7gを得た。また、ジュアー
(S.seaforthianum)抽出物、ヤタイバ
ピレ(H.stilgocarga)抽出物の調製につ
いては上記製造方法に準拠した。
ャトロファ属ヤグアローバ抽出物) ヤグアローバ(J.isabelli)の樹皮(乾燥粉
砕)200gに2Lの80%エタノールを加え、3日間
抽出した。抽出液を濾過した後、エタノールを減圧留去
して抽出エキス22.7gを得た。また、ジュアー
(S.seaforthianum)抽出物、ヤタイバ
ピレ(H.stilgocarga)抽出物の調製につ
いては上記製造方法に準拠した。
【0023】2.ポルフィロモナス・ジンジバリス(P
orphyromonas gingivalis、以
下、Pg菌)W83株死菌体の調製 トッド ヒューウィット ブロス(TODD HEWI
TT BROTH)にヘミン、メナジオンを常法通りに
添加して調製した培養液を用い、Pg菌を嫌気培養し
た。菌体を収集し、10mMリン酸緩衝化生理食塩水
(pH7.4)(以下、PBS)を用いて菌体懸濁液を
調製した。ホルマリン濃度が1(v/v)%となるよう
マスクドホルムAを菌体懸濁液に添加し、4℃で一晩穏
やかに撹拌し、ホルマリン処理死菌体(以下、Pg死菌
体)を調製した。Pg死菌体を精製水でよく洗浄後、凍
結乾燥し、使用時まで4℃で保存した。
orphyromonas gingivalis、以
下、Pg菌)W83株死菌体の調製 トッド ヒューウィット ブロス(TODD HEWI
TT BROTH)にヘミン、メナジオンを常法通りに
添加して調製した培養液を用い、Pg菌を嫌気培養し
た。菌体を収集し、10mMリン酸緩衝化生理食塩水
(pH7.4)(以下、PBS)を用いて菌体懸濁液を
調製した。ホルマリン濃度が1(v/v)%となるよう
マスクドホルムAを菌体懸濁液に添加し、4℃で一晩穏
やかに撹拌し、ホルマリン処理死菌体(以下、Pg死菌
体)を調製した。Pg死菌体を精製水でよく洗浄後、凍
結乾燥し、使用時まで4℃で保存した。
【0024】3.Pg菌W83株リポ多糖の調製
ウェストファールらの方法(Westphal O.a
nd Jann K.K.,Methods Carb
ohydr.Chem.,1965;5:83−91)
の方法に準じ、Pg菌W83株より粗精製リポ多糖画分
を調製した。
nd Jann K.K.,Methods Carb
ohydr.Chem.,1965;5:83−91)
の方法に準じ、Pg菌W83株より粗精製リポ多糖画分
を調製した。
【0025】4.マウス脾臓細胞の調製
Balb/cマウス(雄性)にPg死菌体をアジュバン
トとともに繰り返し皮下注射して免疫した。初回投与の
みフロイントの完全アジュバントを使用し、2回目以降
はフロイントの不完全アジュバントを使用して2〜3回
投与を繰り返した。最終免疫は、PBSで調製したA5
50=1.0のPg死菌体懸濁液を腹腔内に0.1ml
投与した。最終免疫から4日目にマウスから脾臓を摘出
し、常法に従い脾臓細胞を得た。塩化アンモニウム溶液
による溶血、密度分離を行った後、10%子牛血清添加
ダルベッコ改変イーグル培地(以下、DMEM+10%
CS)に細胞を懸濁し、リンパ球、単球−マクロファー
ジから成る脾臓細胞を調製した。
トとともに繰り返し皮下注射して免疫した。初回投与の
みフロイントの完全アジュバントを使用し、2回目以降
はフロイントの不完全アジュバントを使用して2〜3回
投与を繰り返した。最終免疫は、PBSで調製したA5
50=1.0のPg死菌体懸濁液を腹腔内に0.1ml
投与した。最終免疫から4日目にマウスから脾臓を摘出
し、常法に従い脾臓細胞を得た。塩化アンモニウム溶液
による溶血、密度分離を行った後、10%子牛血清添加
ダルベッコ改変イーグル培地(以下、DMEM+10%
CS)に細胞を懸濁し、リンパ球、単球−マクロファー
ジから成る脾臓細胞を調製した。
【0026】〔実験例1〕 一酸化窒素産生抑制試験
96マルチウェルプレートに脾臓細胞を1x105個/
ウェル(50μl)となるように添加した。その後、P
g菌W83株から調製したリポ多糖と組換型マウス・イ
ンターフェロン−γを最終濃度が各々20μg/ml、
100単位/mlとなるように添加し、最終液量100
μlで培養を開始した。一晩培養した後、ジアミノフル
オレセイン蛍光法により一酸化窒素量を定量した。被験
サンプルは、リポ多糖、インターフェロン−γと一緒に
添加した。評価結果を表1に記載した。本発明実施例
は、代表的な抗酸化剤であるビタミンC、可溶性ビタミ
ンE誘導体、γ−オリザノールの一酸化窒素量抑制効果
より優れていた。
ウェル(50μl)となるように添加した。その後、P
g菌W83株から調製したリポ多糖と組換型マウス・イ
ンターフェロン−γを最終濃度が各々20μg/ml、
100単位/mlとなるように添加し、最終液量100
μlで培養を開始した。一晩培養した後、ジアミノフル
オレセイン蛍光法により一酸化窒素量を定量した。被験
サンプルは、リポ多糖、インターフェロン−γと一緒に
添加した。評価結果を表1に記載した。本発明実施例
は、代表的な抗酸化剤であるビタミンC、可溶性ビタミ
ンE誘導体、γ−オリザノールの一酸化窒素量抑制効果
より優れていた。
【0027】
【表1】
【0028】〔実験例2〕 骨吸収抑制試験
シリアンハムスター(雄性、10週齢)を1群あたり1
0匹用いて行なった。ハムスターの下顎第一臼歯に糸を
結紮した。翌日から、表1記載のサンプルから選択した
被験液0.1mlを、1日2回、2週間連続して下顎第
一臼歯周辺に滴下した。投与後1時間以内の飲水を禁止
した。被験サンプルは0.25%カルボキシメチルセル
ロース水溶液(基剤)を用いて0.2%懸濁液を調製し
た。検体投与最終日の翌日に動物を屠殺し、顎標本を作
製後、歯槽骨吸収量を測定した。検体投与群の歯槽骨吸
収量から無処置群の歯槽骨吸収量を引いた値を歯槽骨吸
収量とした。対照群の歯槽骨吸収量との比較から、骨吸
収抑制率(%)を算出した。結果を表2に記載した。
0匹用いて行なった。ハムスターの下顎第一臼歯に糸を
結紮した。翌日から、表1記載のサンプルから選択した
被験液0.1mlを、1日2回、2週間連続して下顎第
一臼歯周辺に滴下した。投与後1時間以内の飲水を禁止
した。被験サンプルは0.25%カルボキシメチルセル
ロース水溶液(基剤)を用いて0.2%懸濁液を調製し
た。検体投与最終日の翌日に動物を屠殺し、顎標本を作
製後、歯槽骨吸収量を測定した。検体投与群の歯槽骨吸
収量から無処置群の歯槽骨吸収量を引いた値を歯槽骨吸
収量とした。対照群の歯槽骨吸収量との比較から、骨吸
収抑制率(%)を算出した。結果を表2に記載した。
【0029】
【表2】
【0030】〔実験例3〕 細胞機能低下試験
96マルチウェルプレートにDMEM+10%CS中に
懸濁させたマウス皮膚由来線維芽細胞(初代培養細胞)
を5x104個/ウェル(100μl)添加し培養し
た。細胞がコンフルエントになったことを確認した後、
サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella
typhimurium)由来のリポ多糖(シグマ・ア
ルドリッチ社、L6511)と組換型マウス・腫瘍壊死
因子−αを最終濃度が各々、25μg/ml、50ng
/mlとなるように添加し、2日間培養した。リポ多糖
と腫瘍壊死因子−αの同時添加により生ずる線維芽細胞
機能低下をアラマー・ブルー蛍光法を用いて測定し、本
発明実施例の機能低下抑制効果を評価した。リポ多糖、
腫瘍壊死因子−αと同時にサンプルを添加した。水不溶
性の被験サンプルはジメチルスルフォキシド(DMS
O)で可溶化した。評価結果を表3に記載した。
懸濁させたマウス皮膚由来線維芽細胞(初代培養細胞)
を5x104個/ウェル(100μl)添加し培養し
た。細胞がコンフルエントになったことを確認した後、
サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella
typhimurium)由来のリポ多糖(シグマ・ア
ルドリッチ社、L6511)と組換型マウス・腫瘍壊死
因子−αを最終濃度が各々、25μg/ml、50ng
/mlとなるように添加し、2日間培養した。リポ多糖
と腫瘍壊死因子−αの同時添加により生ずる線維芽細胞
機能低下をアラマー・ブルー蛍光法を用いて測定し、本
発明実施例の機能低下抑制効果を評価した。リポ多糖、
腫瘍壊死因子−αと同時にサンプルを添加した。水不溶
性の被験サンプルはジメチルスルフォキシド(DMS
O)で可溶化した。評価結果を表3に記載した。
【0031】
【表3】
【0032】〔実験例4〕 菌付着阻止試験
下記方法でハイドロキシアパタイトビーズを用いた細菌
付着阻害試験を行った。ハイドロキシアパタイトビーズ
(PENTAX社製)(以下、HAと略す)5mgを丸
底96ウェルマイクロプレートに秤量し、KCl緩衝液
(50mM KCl,1mMKH2PO4,1mM C
aCl2,0.1mM MgCl2,pH6.0)で洗
浄後、ヒト全唾液の遠心上清(12,000rpm/2
0分間)125μLを加え、90分間反応させた。次
に、HAをKCl緩衝液で洗浄し、サンプル溶液125
μLと3H−チミジンを含む培地で培養後KCl緩衝液
で3回遠心洗浄したPorphyromonas gi
ngivalis FDC381の菌懸濁25μLを加
えて60分間反応させた。HAをKCl緩衝液で洗浄
し、HAに付着した細菌の放射活性を液体シンチレーシ
ョンカウンターにより測定した。対照として、サンプル
の代わりに、蒸留水を用い、同様の試験を行った場合の
付着菌の放射活性をコントロールとした。付着阻害率
(%)は、付着阻害率(%)={コントロール放射活性
(dpm)−サンプル放射活性(dpm)}/コントロ
ール放射活性(dpm)×100の式でもとめた。陽性
対照としては、紅藻類フノリ多糖抽出物を用いその阻害
率を100として相対比(%)で表わした。結果を表4
に示す。
付着阻害試験を行った。ハイドロキシアパタイトビーズ
(PENTAX社製)(以下、HAと略す)5mgを丸
底96ウェルマイクロプレートに秤量し、KCl緩衝液
(50mM KCl,1mMKH2PO4,1mM C
aCl2,0.1mM MgCl2,pH6.0)で洗
浄後、ヒト全唾液の遠心上清(12,000rpm/2
0分間)125μLを加え、90分間反応させた。次
に、HAをKCl緩衝液で洗浄し、サンプル溶液125
μLと3H−チミジンを含む培地で培養後KCl緩衝液
で3回遠心洗浄したPorphyromonas gi
ngivalis FDC381の菌懸濁25μLを加
えて60分間反応させた。HAをKCl緩衝液で洗浄
し、HAに付着した細菌の放射活性を液体シンチレーシ
ョンカウンターにより測定した。対照として、サンプル
の代わりに、蒸留水を用い、同様の試験を行った場合の
付着菌の放射活性をコントロールとした。付着阻害率
(%)は、付着阻害率(%)={コントロール放射活性
(dpm)−サンプル放射活性(dpm)}/コントロ
ール放射活性(dpm)×100の式でもとめた。陽性
対照としては、紅藻類フノリ多糖抽出物を用いその阻害
率を100として相対比(%)で表わした。結果を表4
に示す。
【0033】
【表4】
【0034】以下の実施例に本発明の口腔用及び皮膚外
用組成物を例示する。 〔実施例1〕液状歯磨 質量% 沈降性シリカ 20.0 グリセリン 25.0 ソルビット 35.0 キサンタンガム 0.10 プロピレングリコール 2.00 ラウリル硫酸ナトリウム 1.50 モノラウリン酸デカグリセリル 2.00 香料 1.00 サッカリンナトリウム 0.10 フッ化ナトリウム 0.21 フェルラ酸 0.45 ヤタイバピレ抽出物(マメ科ヒメナエア属) 1.0 トリクロサン 0.2 色素 適量 pH調整剤 適量 精製水 残部
用組成物を例示する。 〔実施例1〕液状歯磨 質量% 沈降性シリカ 20.0 グリセリン 25.0 ソルビット 35.0 キサンタンガム 0.10 プロピレングリコール 2.00 ラウリル硫酸ナトリウム 1.50 モノラウリン酸デカグリセリル 2.00 香料 1.00 サッカリンナトリウム 0.10 フッ化ナトリウム 0.21 フェルラ酸 0.45 ヤタイバピレ抽出物(マメ科ヒメナエア属) 1.0 トリクロサン 0.2 色素 適量 pH調整剤 適量 精製水 残部
【0035】
〔実施例2〕練歯磨 質量%
炭酸カルシウム 50.0
グリセリン 20.0
カラゲナン 0.50
カルボキシメチルセルロース 1.00
ラウリルジエタノールアマイド 1.00
ショ糖モノラウレート 2.00
香料 1.00
サッカリンナトリウム 0.10
コメ発酵エキス(イネ属植物抽出物) 1.00
コムギ発酵エキス(イネ属植物抽出物) 2.00
ヤグアローバ抽出物 (トウダイグサ科ジャトロファ属) 0.75
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0036】
〔実施例3〕練歯磨 質量%
第2リン酸カルシウム・2水和物 50.0
グリセリン 20.0
カルボキシメチルセルロース 2.00
ラウリル硫酸ナトリウム 2.00
香料 1.00
サッカリンナトリウム 0.10
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.70
フェルラ酸ナトリウム 0.80
ジュアー抽出物(ナス科ソラナム属) 1.50
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0037】
〔実施例4〕練歯磨 質量%
水酸化アルミニウム 45.0
ソルビット 25.0
ゲル化性シリカ 2.00
カルボキシメチルセルロース 1.00
ラウリル硫酸ナトリウム 2.00
香料 1.00
パラチノース 0.25
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.70
シロコヤマモモエキス(ヤマモモ属植物抽出物) 1.00
ヤグアローバ抽出物 (トウダイグサ科ジャトロファ属) 0.50
イネ胚芽エキス(イネ属植物抽出物) 0.50
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0038】
〔実施例5〕練歯磨 質量%
沈降性シリカ 25.0
グリセリン 25.0
ソルビット 25.0
ラウロイルポリグリセリンエステル 0.20
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 2.00
ラウリル硫酸ナトリウム 1.50
キシリトール 8.00
香料 1.00
サッカリンナトリウム 0.10
ヒノキチオール 0.20
フッ化ナトリウム 0.21
フェルラ酸 0.50
コメヌカ油(イネ属植物抽出物) 2.00
塩酸アルギニン 1.50
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0039】
〔実施例6〕練歯磨 質量%
沈降性シリカ 25.0
グリセリン 25.0
ソルビット 25.0
ラウロイルポリグリセリンエステル 0.20
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 2.00
ラウリル硫酸ナトリウム 1.50
キシリトール 8.00
ピロリン酸四ナトリウム 3.00
トリポリリン酸ナトリウム 2.00
香料 1.00
サッカリンナトリウム 0.10
ヒノキチオール 0.20
フッ化ナトリウム 0.21
サンメリンY−A 1.50
コメヌカ酵素分解物(イネ属植物抽出物) 1.00
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0040】
〔実施例7〕液状歯磨 質量%
沈降性シリカ 20.0
グリセリン 25.0
ソルビット 35.0
キサンタンガム 0.20
プロピレングリコール 2.00
ラウリル硫酸ナトリウム 1.50
モノラウリン酸デカグリセリル 2.00
香料 1.00
サッカリンナトリウム 0.10
フッ化ナトリウム 0.21
フェルラ酸 0.45
サンメリンY−A 0.30
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0041】
〔実施例8〕口腔用軟膏 質量%
流動パラフィン 15.0
セタノール 10.0
グリセリン 20.0
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 5.00
香料 0.50
サッカリンナトリウム 0.02
ジュアー抽出物(ナス科ソラナム属) 0.03
フェルラ酸 0.05
塩酸アルギニン 1.50
精製水 残部
【0042】
〔実施例9〕洗口液 質量%
エタノール 20.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.30
香料 適量
サッカリンナトリウム 0.05
フッ化ナトリウム 0.021
サンメリンY−A 0.05
コメヌカエキス(イネ属植物抽出物) 0.05
ヤタイバピレ抽出物(マメ科ヒメナエア属) 0.01
色素 適量
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0043】
〔実施例10〕うがい用錠剤 質量%
炭酸水素ナトリウム 50.5
クエン酸 15.0
無水硫酸ナトリウム 12.0
第2リン酸ナトリウム 10.0
ポリエチレングリコール 3.00
オレイン酸 0.10
香料 2.00
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.10
サンメリンY−A 0.50
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0044】
〔実施例11〕トローチ 質量%
ブドウ糖 35.0
パラチノース 35.0
アラビアゴム 6.00
香料 1.00
ヤグアローバ抽出物(トウダイグサ科ジャトロファ属) 3.00
フェルラ酸 0.30
精製水 残部
【0045】
〔実施例12〕チューインガム 質量%
砂糖 45.0
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
サンメリンY−A 0.5
ヤタイバピレ抽出物(マメ科ヒメナエア属) 4.0
pH調整剤 適量
精製水 残部
【0046】
〔実施例13〕注射剤 質量%
ヤマモモエキス(ヤマモモ属植物抽出物) 0.1
注射用生理食塩水 残部
【0047】
〔実施例14〕噴霧剤 質量%
90%エタノール 20.0
ポリオキシエチレン(80モル)ソルビタンモノタウレート 0.50
香料 1.00
サンメリンY−A 0.50
フェルラ酸 0.80
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.15
ラウロイルザルコシンナトリウム 0.10
精製水 残部
【0048】
〔実施例15〕マウスウォッシュ 質量%
エタノール 10.0
グリセリン 10.0
P.O.E(60)硬化ヒマシ油 5.0
サッカリンナトリウム 0.7
フェルラ酸 0.2
ジュアー抽出物(ナス科ソラナム属) 2.0
安息香酸ナトリウム 0.1
香料 1.0
精製水 残部
【0049】
〔実施例16〕口中清涼剤 質量%
エタノール 50.0
グリセリン 15.0
P.O.E(60)硬化ヒマシ油 3.0
l−メントール 1.0
フェルラ酸 0.1
サンメリンY−A 0.1
香料 適量
精製水 残部
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】
【表8】
【0054】
【表9】
【0055】
【表10】
【0056】
【表11】
【0057】
【表12】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 7/32 A61K 7/32
7/48 7/48
35/78 35/78 C
J
L
R
U
38/00 A61P 1/02
A61P 1/02 17/00
17/00 A61K 37/02
(72)発明者 清水 裕之
東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ
ン株式会社内
(72)発明者 来栖 恵二
東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ
ン株式会社内
Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AA122 AB032
AB102 AB172 AB282 AB312
AB322 AB352 AB442 AB472
AC012 AC022 AC072 AC102
AC122 AC132 AC212 AC252
AC312 AC342 AC352 AC422
AC432 AC442 AC471 AC472
AC482 AC532 AC542 AC582
AC642 AC662 AC782 AC792
AC812 AC842 AC852 AC862
AC892 AD042 AD092 AD112
AD152 AD172 AD202 AD272
AD282 AD352 AD411 AD441
AD472 AD532 AD552 AD572
AD662 CC02 CC04 CC05
CC07 CC17 CC41 DD08 DD22
DD23 DD31 DD41 EE05 EE09
EE12 EE13 EE33 EE50
4C084 AA02 MA02 MA13 MA17 MA28
MA35 MA57 MA63 MA66 ZA67
ZA89
4C088 AB12 AB46 AB48 AB59 AB74
BA08 MA08 MA13 MA17 MA22
MA28 MA35 MA47 MA52 MA57
MA63 MA66 ZA67 ZA89
4C206 AA01 AA02 DA21 MA04 MA33
MA37 MA42 MA48 MA55 MA67
MA72 MA77 MA83 MA86 NA05
NA06 NA14 ZA67 ZA89
Claims (5)
- 【請求項1】(A)イネ科イネ属植物抽出物(B)ヤマ
モモ科ヤマモモ属植物抽出物(C)トウダイグサ科ジャ
トロファ(Jatropha)属植物抽出物 (D)ナ
ス科ソラナム(Solanum)属植物抽出物(E)マ
メ科ヒメナエア(Hymenaea)属ヤタイバピレ抽
出物(F)ペブチド(G)フェニルプロパノイドを1種
又は2種以上を配合したことを特徴とする口腔用または
皮膚外用組成物。 - 【請求項2】トウダイグサ科ジャトロファ(Jatro
pha)属植物抽出物がヤグアローバ抽出物である請求
項1記載の口腔用または皮膚外用組成物。 - 【請求項3】ナス科ソラナム(Solanum)属植物
抽出物がジュアー抽出物である請求項1記載の口腔用ま
たは皮膚外用組成物。 - 【請求項4】ペプチドがケラチン加水分解物であり、且
つ、システイン残基が全アミノ残基の5%以上、15%
以下を占める請求項1記載の口腔用または皮膚外用組成
物。 - 【請求項5】フェニルプロパノイドがフェルラ酸である
請求項1記載の口腔用または皮膚外用組成物。
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---|---|---|---|
JP2002319014A JP2003176225A (ja) | 2001-09-28 | 2002-09-27 | 口腔用及び皮膚外用組成物 |
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---|---|---|---|
JP2001-337095 | 2001-09-28 | ||
JP2001337095 | 2001-09-28 | ||
JP2002319014A JP2003176225A (ja) | 2001-09-28 | 2002-09-27 | 口腔用及び皮膚外用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003176225A true JP2003176225A (ja) | 2003-06-24 |
Family
ID=26624298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002319014A Pending JP2003176225A (ja) | 2001-09-28 | 2002-09-27 | 口腔用及び皮膚外用組成物 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003176225A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005263652A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Kao Corp | 皮膚症状改善剤 |
JP2010116376A (ja) * | 2008-11-14 | 2010-05-27 | Lion Corp | 化粧料 |
JP2011102273A (ja) * | 2009-11-11 | 2011-05-26 | Shiseido Co Ltd | Tie2活性化剤、血管の成熟化、正常化又は安定化剤、リンパ管安定化剤並びにしわ防止・改善剤及びむくみ改善・予防剤 |
JP2013064123A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-04-11 | Kagawa Univ | ジャトロファ抽出物、抗酸化剤および抗酸化剤の製造方法 |
JP2015231970A (ja) * | 2014-06-10 | 2015-12-24 | 花王株式会社 | 口腔用組成物 |
JP2021161064A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 築野ライスファインケミカルズ株式会社 | フェルラ酸の変色抑制用組成物 |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002319014A patent/JP2003176225A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7560092B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-10-02 | 築野ライスファインケミカルズ株式会社 | フェルラ酸の変色抑制用組成物 |
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