JP2003175533A - 射出成形法及び該成形品 - Google Patents

射出成形法及び該成形品

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JP2003175533A
JP2003175533A JP2002282668A JP2002282668A JP2003175533A JP 2003175533 A JP2003175533 A JP 2003175533A JP 2002282668 A JP2002282668 A JP 2002282668A JP 2002282668 A JP2002282668 A JP 2002282668A JP 2003175533 A JP2003175533 A JP 2003175533A
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carbon dioxide
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molding
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Hideyuki Ariyasu
秀之 有安
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリトリメチレンテレフタレートの成形品性
能を低下させることなく、流動性を改良する。 【解決手段】 ポリトリメチレンテレフタレートを主成
分とする熱可塑性樹脂組成物に0.2重量%以上の二酸
化炭素を溶解または吸収させ、金型キャビティへ充填し
た後、引き続き加圧保持することを特徴とする熱可塑性
樹脂組成物の射出成形法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリトリメチレンテ
レフタレートを主成分とする熱可塑性樹脂組成物の射出
成形法及び該成形法で成形された成形品であり、該樹脂
の金型キャビティへの充填を容易にし、より薄肉部、流
動距離の長い部分への充填を可能とし、より低温度ある
いは低圧力での成形を可能にする射出成形法及び該成形
法で成形された成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリ
ブチレンテレフタレート樹脂に代表される熱可塑性ポリ
エステル樹脂は、機械特性、耐熱性、耐薬品性、耐候
性、電気特性等に優れ、自動車材料、電気・電子部品等
の幅広い分野で使用されている。そして、用途の拡大、
多様化に伴い、さらに精密で、かつ、機能性に優れた成
形体が求められるようになってきた。ハンディパソコ
ン、携帯電話等のモバイル電子機器の筐体等だけではな
く、一般電子機器においても近年ますます薄肉、軽量化
が要求されている。強度が要求されない部分は極力薄肉
軽量化し、強度が要求される部分は厚肉にする偏肉デザ
インであって、寸法精度が良い射出成形品が要求されて
いる。強度が要求される部分には厚肉リブを立てて補強
し、一方強度を必要としない部分は極限まで薄肉にする
デザインとし、強度と軽量化を両立させること等が要求
されている。
【0003】この様な成形品には、成形品の中に薄肉に
すればする程好ましい部分も存在し、その様な極めて薄
肉の部分も成形できる成形法が要求されている。特に熱
安定性の悪い難燃剤等の添加物を配合した樹脂等では、
極力低い樹脂温度で成形することが要求され、単に成形
温度を上げて流動性を良くして成形することはできな
い。これらに対応する成形法として、射出成形条件を選
択する方法、流動性に優れた樹脂を使用する方法、ガス
アシスト射出成形等の各種成形法を用いること等が使用
されている。
【0004】射出成形条件の選択としては、充填速度を
大きくする、充填直後の保圧を大きくする、金型温度を
高くする等の方法等がとられている。しかし、これらの
手段により、経済的に満足できる結果が得られていない
のが現状である。これらの射出成形法によりある程度の
薄肉部を有する偏肉成形品を成形することは可能である
が、最も好ましい方法は樹脂の流動性を良くして成形す
ることであるが、これを経済的にも十分に満たす成形法
は未だ無い。
【0005】本発明では熱可塑性樹脂の流動性を向上さ
せることにより、薄肉部を有する射出成形品、あるいは
ゲートからの流動距離が長い成形品を良好に得ることに
かかわる。熱可塑性樹脂の射出成形において、溶融樹脂
の流動性は、金型キャビティへの充填の容易さを決める
だけではなく、充填後に十分な圧力がキャビティ内、特
に樹脂流動末端の薄肉部の樹脂へ伝わるかどうかも左右
するため、成形品の寸法精度にも影響を与え、樹脂の加
工性を決める重要な因子である。
【0006】流動性を表す一つの指標として、溶融樹脂
の粘度がある。熱可塑性樹脂は溶融粘度が高く、成形材
料として流動性に劣る。このため、薄肉成形品では樹脂
が完全に充填できなくなる。従来、流動性を高めるため
の樹脂の改質手段には、次の3種があった。第一は樹脂
の分子量を低くする方法で、平均分子量を下げたり、分
子量分布を広げ、特に低分子量成分を増したりするもの
であるが、流動性は増すものの衝撃強度や耐薬品性が低
下するといった問題がある。第二は分子中にコモノマー
を導入する方法であるが、熱時剛性が低下する問題があ
る。第三は低分子量の油状物質などの可塑剤を添加する
方法であり、可塑剤により熱時剛性が低下したり、成形
時に可塑剤が金型に付着して汚すなどの問題があった。
【0007】また、流動性を高める成形条件としては、
樹脂温度や金型温度を高めることが効果的である。しか
し、高い樹脂温度は樹脂自身や添加剤の熱分解を引き起
こし、成形品強度の低下、樹脂劣化物による異物の発
生、金型汚れ、変色などの問題が発生しやすくなり、ま
た、金型温度を高くすると、型内の樹脂の冷却が遅くな
り、成形サイクルタイムが長くなるといった問題があっ
た。本発明に係わる公知文献として、J.Appl.P
olym.Sci.,Vol.30,2633(198
5)など、多くの文献に示されるように、二酸化炭素を
樹脂に吸収させると、樹脂の可塑剤として働き、ガラス
転移温度を低下させることが知られている。
【0008】二酸化炭素を用いて樹脂を成形することに
ついては、二酸化炭素を発泡剤に用いたマイクロセルラ
ーフォーム、高発泡体を成形する方法について述べてい
る(例えば、特許文献1および2参照。)。我々は型表
面転写性を改良する射出成形法として、二酸化炭素を利
用した良好な成形品外観に主眼を置いた成形法について
既に出願した(例えば、特許文献3及び4参照。)。更
に、本発明に直接に係わる公知文献で、二酸化炭素等の
常温・常圧で気体状態の非反応性ガスを高圧下で溶解さ
せた溶融状態の熱可塑性樹脂を、予め高圧ガスを封入す
ることにより非反応性ガスを溶解時の圧力以上の高圧状
態に維持した金型内に射出し、金型内部で熱可塑性樹脂
に溶解させた非反応性ガスを未飽和状態または飽和状態
に維持しながら熱可塑性樹脂の凍結可能温度まで冷却す
る、射出成形法が示されている(例えば、特許文献5及
び非特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】WO89/00918号明細書
【特許文献2】USP5334356号明細書
【特許文献3】WO98/52734号明細書
【特許文献4】特開平10−128783号公報
【特許文献5】特開平11−28754号公報
【非特許文献1】J.Appl.Polym.Sc
i.,Vol.30,2633(1985)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ポリ
トリメチレンテレフタレートを主成分とする熱可塑性樹
脂組成物の射出成形法であり、生産性を損なうことな
く、溶融樹脂の粘度を低減して成形を容易にし、薄肉部
分を有する射出成形品やゲートからの流動距離が大きい
成形品を、極めて経済的に成形する方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者は検討の結果、特定量の二酸化炭素をポリトリ
メチレンテレフタレートを主成分とする熱可塑性溶融樹
脂組成物に溶解させておくと、成形中のみ二酸化炭素が
可塑剤として機能し、成形後成形品は変形せずに二酸化
炭素が大気中に放散するため、樹脂性能を変えることな
く溶融樹脂の溶融粘度を低減し、成形を容易にできるこ
とを見いだし本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は以下のとおりである。 1.ポリトリメチレンテレフタレートを主成分とする熱
可塑性樹脂組成物に0.2重量%以上の二酸化炭素を溶
解または吸収させ、金型キャビティへ充填した後、引き
続き加圧保持することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物
の射出成形法。 2.溶融状態にある樹脂組成物を、大気圧以上、15M
Pa以下のガス体で保持された金型キャビティへ充填す
る、上記1の射出成形法。 3.流動樹脂組成物のフローフロントで発泡が起きない
圧力以上のガス体で予め加圧した金型キャビティに射出
する、上記2の射出成形法。 4.二酸化炭素を0.3重量%以上、10重量%以下を
溶解した熱可塑性樹脂組成物を射出する、上記1、2あ
るいは3の射出成形法。 5.上記1、2、3あるいは4で成形された射出成形
品。
【0013】本発明を次に詳細に説明する。本発明のポ
リトリメチレンテレフタレートを主成分とする熱可塑性
樹脂組成物とは、ポリトリメチレンテレフタレートを1
0重量%以上含有する熱可塑性樹脂であり、好ましくは
20重量%以上、更に好ましくは30重量%以上含有す
る熱可塑性樹脂である。熱可塑性樹脂を構成する物質と
しては、ポリトリメチレンテレフタレートの他に、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンエーテル、ABS樹脂、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレン、ポリアミ
ド等の一般に射出成形に使用される各種熱可塑性樹脂、
エチレン−αオレフィン共重合体等からなる各種熱可塑
性エラストマー、ガラス繊維、炭素繊維等の各種繊維状
強化材、タルク、マイカ、カオリン、炭酸カルシウム、
ウオラストナイト等の無機粉末状充填材および繊維状強
化材と粉末状強化材との併用材、臭素化ポリスチレン等
のハロゲン系難燃剤、ポリリン酸アンモニウム、ポリリ
ン酸メラミン等の非ハロゲン系難燃剤等の配合剤等であ
る。
【0014】これらには必要に応じて、酸化防止剤、熱
安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、潤滑剤、顔料、染料
等、従来、一般に使用されている公知の添加剤を配合し
てもよい。ポリマーアロイの成分としてポリトリメチレ
ンテレフタレートに配合されるポリマーとしては、ポリ
カーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ABS
樹脂が好ましく、特にポリカーボネートが好ましい。
【0015】本発明では一般の押出成形には使用される
が、流動性が射出成形するには悪い熱可塑性樹脂、射出
成形するには分子量が大きすぎる熱可塑性樹脂などが良
好に使用できる。一般に分子量が大きい程、成形品の耐
化学薬品性、耐衝撃性などが良くなるが、成形時の流動
性が悪くなり、射出成形が困難になる。押出成形には射
出成形ほど高い流動性が必要とされないため、分子量の
大きな重合体が一般に使用されており、本発明ではこれ
らの押出成形に使用され、射出成形には使用されない高
分子量の重合体も良好に使用できる。強化材としてはガ
ラス繊維と炭素繊維、及び、無機粉末状充填剤が好まし
い。
【0016】次に本発明を構成する特に好ましい各成分
である、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ガラス繊維について詳しく述べる。 <ポリトリメチレンテレフタレート>本発明におけるポ
リトリメチレンテレフタレート(以下、PTTと略称す
ることがある。)とは、酸成分に主としてテレフタル酸
を、グリコール成分に主としてトリメチレングリコール
を用いたポリエステルポリマーである。
【0017】テレフタル酸以外の他の酸成分としては、
テレフタル酸以外の芳香族ジカルボン酸、例えばフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルメ
タンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、ジ
フェニルスルフォンジカルボン酸等;コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキ
サンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;ε−オキシ
カプロン酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ
安息香酸等のオキシジカルボン酸が例示される。なお、
テレフタル酸は、酸成分の80モル%以上であることが
好ましい。
【0018】トリメチレングリコールとしては、1,3
−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール、1,
1−プロパンジオール、2,2−プロパンジオールある
いはこれらの混合物の中から選ばれるが、安定性の観点
から1,3−プロパンジオールが特に好ましく、グリコ
ール成分の80モル%以上であることが好ましい。他の
グリコール成分としてはエチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサ
メチレングリコール、オクタメチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、キ
シリレングリコール、ジエチレングリコール、ポリオキ
シアルキレングリコール、ハイドロキノンなどが例示さ
れる。
【0019】また、上述のポリエステルには、分岐成
分、例えばトリカルバリル酸、トリメシン酸、トリメリ
ット酸等の三官能または四官能のエステル形成能を持つ
酸またはグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタ
エリトリットなどの三官能または四官能のエステル形成
能を持つアルコールが共重合されていてもよく、その場
合、分岐成分の量は全ジカルボン酸成分の1.0モル%
以下、好ましくは、0.5モル%以下、さらに好ましく
は、0.3モル%以下である。更に、PTTはこれら共
重合成分を2種類以上組み合わせて使用しても構わな
い。
【0020】本発明に用いられるPTTの製造方法は、
特に限定されるものではないが例えば、特開昭51−1
40992号公報、特開平5−262862号公報、特
開平8−311177号公報等に記載されている方法に
よって、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体
(例えばジメチルエステル、モノメチルエステル等の低
級アルキルエステル)とトリメチレングリコールまたは
そのエステル形成性誘導体とを、触媒の存在下、好適な
温度・時間で加熱反応させ、更に得られるテレフタル酸
のグリコールエステルを触媒の存在下、好適な温度・時
間で所望の重合度まで重縮合反応させる方法が挙げられ
る。本発明のPTTは、その数平均分子量が5,000
〜100,000であることが好ましく、分子量分布を
示すMw/Mnが1.2〜4.5であることが好まし
い。さらには、分子量100,000以上の分子が、1
〜20%含有されることが好ましい。
【0021】数平均分子量および分子量分布は、例え
ば、浸透圧法や末端定量法、或いはGPC法(ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー)により測定すること
ができる。具体的には、測定装置として東ソー(株)製
HLC−8120、カラムとして昭和電工(株)HFI
P804−803(30cmカラム2本)、キャリアと
してヘキサフルオロイソプロパノール(以後HFIPと
呼ぶ)を用い、標準試料としてポリマーラボラトリー社
製PMMAを用いて、温度40℃、流量0.5ml/分
で実施することができる。又、本発明のポリトリメチレ
ンテレフタレートは、その特性を損なわない範囲で、ポ
リトリメチレンテレフタレートと、ポリエチレンテレフ
タレートやポリブチレンテレフタレート等の他のポリエ
ステル樹脂との混合物であってもかまわない。
【0022】<ポリカーボネート>本発明でいうポリカ
ーボネート樹脂とは、下記式(1)で表される繰り返し
単位からなる主鎖を有するものである。 −(O−Ar−O−CO)− (1) (式中、Arは、二価の芳香族残基であり、例えば、フ
ェニレン、ナフチレン、ビフェニレン、ピリジレンや、
下記式(2)で表される基が挙げられる。) −Ar−Y−Ar− (2) (式中、Ar及びArは、それぞれアリーレン基で
あり、例えば、フェニレン、ナフチレン、ビフェニレ
ン、ピリジレン等の基を表す。Yはアルキレン基または
置換アルキレン基である。)また、下記式(3)で示さ
れる二価の芳香族残基を共重合体成分として含有してい
ても良い。 −Ar−Z−Ar− (3) (式中、Ar、Arは式(2)と同じ。Zは単なる
結合、または、−O−、−CO−、−S−、−SO
−、−CO−、−CON(R)−(Rは、それ
ぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6の低級アルキル
基、炭素数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜3
0のアリール基、炭素数7〜31のアラルキル基であっ
て、場合によりハロゲン原子、炭素数1〜10のアルコ
キシ基で置換されていても良い。)等の二価の基であ
る。) これら二価の芳香族残基の例としては下式で表されるも
の等が挙げられる。
【0023】
【化1】
【0024】(式中、R及びRは、それぞれ独立
に、水素、ハロゲン、炭素数1〜10のアルキル基、炭
素数1〜10のアルコキシ基、炭素数5〜10のシクロ
アルキル基または炭素数6〜30のアリール基である。
m及びnは1〜4の整数で、mが2〜4の場合には各R
はそれぞれ同一でも異なるものであってもよいし、n
が2〜4の場合は各Rはそれぞれ同一でも異なるもの
であっても良い。) なかでも、下記式(4)で表される基が好ましい一例で
ある。
【0025】
【化2】
【0026】特に、上記の式(4)で表される基をAr
とする繰り返し単位を85モル%以上(ポリカーボネー
ト中の全モノマー単位を基準として)含むポリカーボネ
ートが特に好ましい。また、本発明に用いることができ
るポリカーボネートは、三価以上の芳香族残基を共重合
成分として含有していても良い。ポリマー末端の分子構
造は特に限定されないが、フェノール性水酸基、アリー
ルカーボネート基、アルキルカーボネート基から選ばれ
た1種以上の末端基を結合することができる。これらの
中で、フェノール性水酸基、フェニルカーボネート基、
p−t−ブチルフェニルカーボネート基、p−クミルフ
ェニルカーボネート等が末端構造として好ましい。
【0027】本願において、フェノール性水酸基末端と
他の末端との比率は、特に限定されないが、よりすぐれ
た色調や機械的物性を得る観点からは、フェノール性水
酸基末端の比率が全末端基数の20%以上であることが
好ましく、溶融時の熱安定性の観点から80%以下の範
囲にあることが好ましい。フェノール性水酸基末端量の
測定方法は、一般にNMRを用いて測定する方法(NM
R法)や、チタンを用いて測定する方法(チタン法)
や、UVもしくはIRを用いて測定する方法(UV法も
しくはIR法)で求めることができる。
【0028】本発明に使用されるポリカーボネート樹脂
の重量平均分子量(Mw)は、一般に5,000〜20
0,000の範囲にあることが好ましく、より好ましく
は10,000〜60,000であり、さらに好ましく
は15,000〜40,000であり、特に好ましくは
18,000〜30,000である。重量平均分子量
(Mw)の測定は、ゲル・パーミエーション・クロマト
グラフィー(GPC)を用いて行い、測定条件は以下の
通りである。すなわち、テトラヒドロフランを溶媒と
し、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレ
ンの構成曲線から下式による換算分子量較正曲線を用い
て求められる。 MPC=0.3591MPS 1.0388 (MPC、MPSは、各々ポリカーボネート、ポリスチ
レンの重量平均分子量)
【0029】本発明で用いられるポリカーボネート樹脂
は、公知の方法で製造したものを使用することができ
る。具体的には、例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物と
カーボネート前駆体と反応せしめる公知の方法、例え
ば、芳香族ジヒドロキシ化合物とカーボネート前駆体
(例えばホスゲン)を水酸化ナトリウム水溶液及び塩化
メチレン溶媒の存在下に反応させる界面重合法(例えば
ホスゲン法)、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
テル(例えばジフェニルカーボネート)などを反応させ
るエステル交換法(溶融法)、ホスゲン法または溶融法
で得られた結晶化カーボネートプレポリマーを固相重合
する方法〔特開平1−158033号公報(米国特許第
4,948,871号明細書に対応)、特開平1−27
1426号公報、特開平3−68627号公報(米国特
許第5,204,377号明細書に対応)〕等の方法に
より製造されたものが用いられる。
【0030】好ましいポリカーボネート樹脂としては、
2価フェノール(芳香族ジヒドロキシ化合物)と炭酸ジ
エステルとからエステル交換法にて製造された実質的に
塩素原子を含まないポリカーボネート樹脂があげられ
る。本発明では異なる構造や分子量の2種以上の異なる
ポリカーボネート樹脂を組み合わせて使用することも可
能である。ポリカーボネート樹脂の組成は、アロイの総
量に対し90重量%以下であることが好ましい。さらに
好ましくは70重量%以下であり、最も好ましくは50
重量%以下である。
【0031】<ガラス繊維>本発明でいうガラス繊維と
は、通常ポリエステル樹脂に用いられるものであれば特
に制限はない。又、組成物中のガラス繊維の数平均長さ
(以下Lという)、数平均繊維径(以下Dという)およ
びLとDの比(以下L/Dともいう)については特に限
定されないが、Lは100μm以上、L/Dは20以上
であることが好ましい。ガラス繊維の配合量は、成形体
の表面外観の観点からポリトリメチレンテレフタレート
系樹脂組成物の総量の70重量%以下が好ましい。又、
前期ガラス繊維は、特に表面処理を施したものが好まし
く用いられる。表面処理としては公知のカップリング剤
やフィルム形成剤を用いて行う。好ましく用いられるカ
ップリング剤としては、シラン系カップリング剤、チタ
ン系カップリング剤があげられる。
【0032】シラン系カップリング剤としては、トリエ
トキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ−エトキ
シ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、β−(1,1−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピル−トリス(2−メトキシ−エトキシ)シラ
ン、N−メチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−ビニルベンジル−γ−アミノプロピルトリエト
キシシラン、トリアミノプロピルトリメトキシシラン、
3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3−4,5
ジヒドロイミダゾールプロピルトリエトキシシラン、ヘ
キサメチルジシラザン、N,O−(ビストリメチルシリ
ル)アミド、N,N−ビス(トリメチルシリル)ウレア
等が挙げられる。
【0033】この中でも、γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、β−(1,1−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン等のアミノシランお
よびエポキシシランが好ましく用いられる。チタン系カ
ップリング剤は、イソプロピルトリイソステアロイルチ
タネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニ
ルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロ
ホスフェート)チタネート、テトライソプロピルビス
(ジオクチルホスフェイト)チタネート、テトラオクチ
ルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テト
ラ(1,1−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス
(ジトリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオ
クチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネー
ト、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチ
タネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、
イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネー
ト、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネー
ト、イソプロピルトリ(ジオクチルホスフェート)チタ
ネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタネート、
イソプロピルトリ(N−アミドエチル、アミノエチル)
チタネート、ジクミルフェニルオキシアセテートチタネ
ート、ジイソステアロイルエチレンチタネート等が挙げ
られる。
【0034】フィルム形成剤としては、ウレタン系ポリ
マー、アクリル酸系ポリマー、無水マレイン酸とエチレ
ン、スチレン、α−メチルスチレン、ブタジエン、イソ
プレン、クロロプレン、2,3−ジクロロブタジエン、
1,3−ペンタジエン、シクロオクタジエンなどの不飽
和単量体とのコポリマー、エポキシ系ポリマー、ポリエ
ステル系ポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、ポリエーテ
ル系ポリマーなどの重合体を挙げることが出来る。これ
らの中でも、エポキシ系ポリマー、ウレタン系ポリマ
ー、アクリル酸系ポリマー、ブタジエン無水マレイン酸
コポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、スチ
レン無水マレイン酸コポリマー、及び、これらの混合物
が好ましく用いられる。
【0035】本発明の成形法で成形される射出成形品
は、一般の射出成形品に適応できるが、好ましくは薄肉
成形品、同一成形品の中に厚肉部と薄肉部を共に有する
偏肉成形品、ゲートからの流動距離が大きい成形品であ
る。熱可塑性樹脂に配合して溶融粘度を低下させる可塑
剤の働きをする物質として、本発明では二酸化炭素を使
用しているが、二酸化炭素は溶融樹脂に対する溶解度が
大きく、樹脂や金型、成形機素材を劣化させないこと、
成形する環境に対し危険性がないこと、安価であるこ
と、また成形後に成形品から速やかに揮発することなど
の制約を満たしており最も好ましい物質である。しか
し、炭素数1〜5の飽和炭化水素およびその一部水素を
フッ素で置換したフロン、水、アルコールなどの液体も
二酸化炭素と併用することも本発明に含まれる。
【0036】二酸化炭素は熱可塑性樹脂に良く溶解して
良好な可塑剤になって熱可塑性樹脂の流動性を向上させ
る。本発明で溶融状態の熱可塑性樹脂組成物に溶解させ
る二酸化炭素量は0.2重量%以上が必要である。流動
性を顕著に向上させるには0.3重量%以上が好まし
い。また、二酸化炭素の溶解量の最大量は特に制限はな
いが、樹脂中に二酸化炭素を溶解させる方法や二酸化炭
素量に対する樹脂の流動性向上効果から、実用的な二酸
化炭素溶解量は10重量%以下が好ましく、更に好まし
くは8重量%以下である。
【0037】本発明では、二酸化炭素の可塑化効果がポ
リトリメチレンテレフタレートを用いた時に特に大きく
なることを発見し、本発明に至った。熱可塑性樹脂組成
物に二酸化炭素を溶解させる方法として、次の二つの方
法が好ましい。一つは、あらかじめ粒状や粉状の樹脂を
二酸化炭素雰囲気中に置き二酸化炭素を吸収させて、成
形機に供給する方法で、この場合二酸化炭素の圧力に比
例して吸収量が増大する。この方法では、可塑化時に樹
脂が加熱されるに従って樹脂中の二酸化炭素の一部が揮
散するため、溶融樹脂中の二酸化炭素量はあらかじめ吸
収させた量よりも少なくなる。このため、成形機のホッ
パなど樹脂の供給経路も二酸化炭素雰囲気にすることが
望ましい。
【0038】他の方法は、成形機のシリンダ内で樹脂を
可塑化するとき、または可塑化した樹脂に二酸化炭素を
溶解させる方法で、成形機のホッパ付近を二酸化炭素雰
囲気にしたり、スクリューの中間部や先端、シリンダか
ら可塑化樹脂に二酸化炭素を注入する。スクリューやシ
リンダの中間部から二酸化炭素を注入する場合には、注
入部付近のスクリュー溝深さを深くして、樹脂圧力を低
くすることが好ましい。
【0039】また、二酸化炭素を注入後、樹脂中に均一
に溶解、分散させるため、スクリューにダルメージや混
練ピンなどのミキシング機構を付けたり、樹脂流路にス
タティックミキサを設けることが好ましい。熱可塑性樹
脂中の二酸化炭素は、熱可塑性樹脂が固化した後に成形
品を大気中に放置すれば徐々に大気中に放散する。放散
により成形品に気泡を生じることはなく、放散後の成形
品の性能は本来熱可塑性樹脂が有するものと変わらな
い。二酸化炭素の各樹脂への溶解量、二酸化炭素溶解に
よる樹脂のガラス転移温度の低下については、各種文献
にも記載がある。成形加工′96,279(198
9)、J.Appl.Polym.Sci.,Vol.
30,4019(1985)、J.Appl.Poly
m.Sci.,Vol.30,2633(1985)、
J.Membrane Sci.,Vol.5,63
(1979)等に記載があり、二酸化炭素は一般に極め
て良好な可塑剤の働きをする。
【0040】樹脂組成物に溶解した二酸化炭素は射出成
形時に発泡剤の働きもする。本発明は二酸化炭素を発泡
剤としてではなく、可塑剤として利用する。すなわち、
本発明は0.2重量%以上の二酸化炭素ガスを溶解また
は吸収させ溶融状態の熱可塑性樹脂組成物を、金型キャ
ビティへ充填した後、引き続き加圧保持して非発泡状態
の成形品を成形する射出成形法である。好ましくは、金
型キャビティをガス体で大気圧以上、15MPa以下に
保持して射出成形する方法である。更に好ましくは、流
動樹脂組成物のフローフロントで発泡が起きない圧力以
上のガス体で予め加圧した金型キャビティに射出する、
一般にカウンタープレッシャ法と呼ばれている射出成形
法である。すなわち、あらかじめ金型キャビティを溶融
樹脂組成物のフローフロントで発泡が起きない圧力以
上、あるいは、微少の発泡が起きてもその発泡セル中の
発泡ガスがフローフロントの樹脂層を食い破らない圧力
以上にガスで加圧状態にして、溶融熱可塑性樹脂組成物
を射出する成形法である。
【0041】金型キャビティに封入するガス圧力は、成
形品表面の発泡模様が消える最低圧力であれば良く、一
工程に使用するガスの量を最小限に押さえ、金型キャビ
ティのシールやガス供給装置の構造を簡単にするために
ガス圧力は必要最低限に近い圧力の方が優れている。本
発明者は、成形品表面の発泡模様を消すための金型キャ
ビティ封入する圧力は、従来一般に云われてきた圧力よ
りもかなり低くて良いことを発見した。特開平11−2
8754号公報で云われている圧力、すなわち熱可塑性
樹脂に二酸化炭素ガスを溶解させた圧力以上の高圧状態
に維持した金型キャビティに射出する射出成形法とは異
なる。
【0042】すなわち、好ましい本発明は二酸化炭素ガ
スを高圧下で溶解させた溶融状態の熱可塑性樹脂を、流
動樹脂のフローフロントで発泡が起きない圧力以上のガ
ス体で予め加圧した金型キャビティを用いる。流動樹脂
のフローフロントで発泡が起きない圧力は、樹脂の種類
により異なるが、樹脂に二酸化炭素を溶解させる圧力の
約75%程度の圧力である。カウンタープレッシャ法で
金型キャビティに圧入するガスとして、空気や窒素をは
じめとして、樹脂に対して不活性な各種ガスの単体ある
いは混合物が使用できるが、熱可塑性樹脂組成物への溶
解度の高い二酸化炭素、炭化水素およびその一部水素を
フッ素で置換したものなどが好ましく、二酸化炭素は金
型表面状態の成形品への転写性を向上させる効果が高
く、特に好ましい。
【0043】本発明を図面を用いて説明する。図1は、
各種樹脂の標準的な成形条件で射出成形した場合の、樹
脂中の二酸化炭素含量と射出成形時の射出圧力低下率の
関係を示す。射出圧力低下率とは、二酸化炭素を含まな
い樹脂で金型キャビティを満たすに必要な射出圧力に対
する、二酸化炭素を含有した樹脂で金型キャビティを満
たすに必要な射出圧力の比率であり、射出圧力低下率が
大きい程、二酸化炭素による樹脂の流動性向上効果が大
きいことを示す。図1において、二酸化炭素により射出
圧力低下率の大きいAグループの樹脂と、射出圧力低下
率の小さいBグループの樹脂があることを本発明者は発
見した。更にBグループの樹脂はほとんど結晶性樹脂で
あり、Aグループの樹脂のほとんどは非結晶性樹脂であ
る。我々はポリトリメチレンテレフタレートは結晶性樹
脂であるにもかかわらずAグループに属しており、二酸
化炭素により可塑化が特に大きいことを発見し、本発明
に至った。
【0044】図1において、PTTはポリトリメチレン
テレフタレート、PTT/PCはポリトリメチレンテレ
フタレートとポリカーボネートの50/50(重量比)
アロイ、mPPEは変性ポリフェニレンエーテル、PS
はポリスチレン、HIPSはゴム強化ポリスチレン、S
BSはスチレンーブタジエンースチレン系ブロック共重
合体、HTRは水素添加スチレンーブタジエン系ブロッ
ク共重合体、POMはポリアセタール、LLDPEはリ
ニアーローデンシティポリエチレン、PPはポリプロピ
レン、HDPEはハイデンシティポリエチレン、LDP
Eはローデンシティポリエチレンをそれぞれ示す。
【0045】図2は金型キャビティにガス圧力をかけな
いで二酸化炭素を含有する樹脂を射出した場合の、樹脂
の金型キャビティ内流動挙動を示す。図2において、冷
却された金型1で形成された金型キャビティ2に二酸化
炭素を含む樹脂3が射出されると、金型1に接する樹脂
は直ちに冷却固化されて固化層4を形成する。後から射
出される樹脂は図2の矢印で示す樹脂の流れ6の様に金
型キャビティ2の中央部を流れ、流動先端(フローフロ
ント)5に達してから金型壁面に向かい、金型壁面に接
触して冷却され、固化層4を形成する、いわゆるFou
ntain Flowをする。この方法では樹脂中の二
酸化炭素発泡ガス7は流動先端5で樹脂を食い破るため
樹脂表面が荒れ、それがそのまま固化層を形成し、荒れ
た表面になる。
【0046】図3は本発明で使用するカウンタープレッ
シャ法で成形中の、発泡性樹脂の金型キャビティ内流動
挙動を示す。図3において、樹脂射出に先立ち、金型キ
ャビティ2をガス体で加圧状態に保持し、その金型キャ
ビティ2へ二酸化炭素を含有する樹脂3を射出する。金
型キャビティ2をガス圧P1で加圧して射出すると、P
1がフローフロント部の発泡セルのガス圧P2との差が
小さければ発泡ガスの拡散は起こらず、樹脂表面は平滑
に保たれる。我々は金型キャビティ2のガス圧P1は従
来云われてきた圧力よりも低い圧力でも十分に効果があ
り、この低い圧力で良好な成形品が得られることを発見
した。
【0047】すなわち、樹脂に溶解させる二酸化炭素ガ
ス圧力以上のガス圧力で金型キャビティを加圧する必要
はなく、その圧力よりもかなり低いガス圧力で十分であ
り、一般には樹脂に溶解させる二酸化炭素ガス圧力の7
5%程度の圧力で十分なことを見いだした。二酸化炭素
ガスを高圧下で溶解させた樹脂を射出シリンダで加熱可
塑化して射出すると、溶融樹脂中の二酸化炭素は樹脂可
塑化中等の成形工程中にその一部が逃げ、金型内を流動
する樹脂中の二酸化炭素量はかなり減少している。更に
図2に示す様に、樹脂中の二酸化炭素がフローフロント
を食い破って逃げるには若干の時間がかかり、この時間
より速く樹脂が流動すれば、二酸化炭素は実質的にフロ
ーフロントを食い破って逃げないことになる。
【0048】従って、金型キャビティを予め加圧するガ
ス体圧力は、樹脂に二酸化炭素を溶解するために加えた
圧力よりもかなり低い圧力でも、成形品表面にガス体が
走った痕跡(一般にシルバーストリークと呼ばれてい
る)は残らない。金型キャビティに加えるガス圧力は、
金型のシールやガス供給装置の構造を簡単にするため、
要求する効果が得られる範囲で低いことが好ましい。金
型キャビティに加えるガス圧力を低下させることは、そ
れだけ金型を開こうとする力を低下でき、金型キャビテ
ィのシールが容易になり、安全上も好ましい。
【0049】樹脂充填後、キャビティ外に押し出された
ガス体を解放し、大気圧とする。ガス体の解放は、キャ
ビティ内を溶融樹脂で満たした後に行う。樹脂充填後は
金型表面状態を成形品に転写するため、成形品表面が固
化するまでキャビティ内の樹脂に十分な圧力を与えるこ
とが望ましい。特に、金型表面にある点状の凹み形状を
転写する場合には、凹み内部のガス圧力に対抗して樹脂
を金型に押しつける必要があり、このような場合には通
常の成形よりも高い樹脂圧力で成形することが望まし
い。
【0050】樹脂組成物中に溶解した二酸化炭素ガス
は、樹脂組成物の成形後に成形品を大気中に放置すれば
徐々に大気中に放散する。放散により成形品に気泡を生
じることはなく、放散後の成形品の機械的性能は通常の
成形法で作ったものと変わらない。カウンタープレッシ
ャ成形で金型を気密構造にするには、パーティング面や
各プレート間Oリングでシールし、キャビティに連通す
る突き出しピンなどの可動ピンもOリングでシールした
り、突き出しピンが固定された突き出しプレート部分全
体を覆い気密とするなどの方法が採られる。半径方向の
断面形状がU字形状のゴムパッキン(以下、Uパッキ
ン)もOリングと同様に使用できる。
【0051】可動ピンをパッキンでシールする場合、キ
ャビティとパッキン間でピンまわりの隙間に入った加圧
ガス体は、樹脂充填により隙間に閉じこめられ、成形品
表面が冷え金型表面から離れると、キャビティに流れ出
し、十分に固まっていない成形品表面を凹ませたり、型
開き時に成形品を膨らませ変形させることがある。この
ような問題が生じる場合は、ピンまわりの隙間に入った
加圧ガス体を、キャビティ以外の経路から金型外に排出
できる溝や穴を金型に設け、樹脂充填後、キャビティか
ら押し出されたガス体の排出と同時に排気することが望
ましい。
【0052】キャビティへのガス体の注入は、一般にキ
ャビティのガス抜きに用いられる金型構造を用いれば可
能であり、キャビティ外周のパーティング面に設けたス
リット、金型入れ子や突き出しピンの隙間、ガス抜きピ
ン、多孔質焼結体でできた入れ子などが使用できる。図
4は本発明法を実施する金型を示す。図4において、金
型8は次の構造を有する。金型のキャビティ9の外周に
はガス供給と開放のための深さ0.05mmのベントス
リット10とベント11、およびベント11から金型外
に通じる穴12を設けて二酸化炭素等のカウンタガス供
給装置と接続し、ベントスリットと穴の外周にガスシー
ルのためにOリング13を設け、キャビティを気密構造
とする。
【0053】図5は、本発明法を実施する射出成形装置
システムを示す。この装置システムには、本発明法の、
溶融樹脂組成物に二酸化炭素を0.2重量%以上溶解し
て溶融粘度を低下させて成形するための、溶融樹脂組成
物に二酸化炭素を溶解する装置を含む。更に金型キャビ
ティを二酸化炭素ガスで加圧する装置も含む。図5にお
いて、熱可塑性樹脂組成物の加熱可塑化と射出を行う射
出シリンダ15と、金型20の型締め装置16から基本
的になる射出成形装置14に、二酸化炭素発生源17、
液化二酸化炭素昇圧装置18、二酸化炭素供給装置19
を付加し、二酸化炭素を二酸化炭素発生源17より液化
二酸化炭素昇圧装置18に供給し、昇圧した液化二酸化
炭素を二酸化炭素供給置19へ供給し、更にガス化した
二酸化炭素を射出シリンダ15へ供給する二酸化炭素供
給路22、23、24を有する。二酸化炭素供給路26
がホッパ21にも連結することもできる。更に、金型2
0の金型キャビティが加圧ガス体をシールできるシール
構造であり、該金型キャビティに二酸化炭素供給路25
を連結させる。射出シリンダ15、ホッパ21、金型キ
ャビティへのそれぞれの二酸化炭素供給回路は二酸化炭
素圧力等をそれぞれ独立に制御でき、独立に供給できる
供給路を有することが好ましい。
【0054】二酸化炭素発生源17と液化二酸化炭素昇
圧装置18では二酸化炭素は液化状態であり、この装置
間は二酸化炭素の臨界温度(31.1℃)未満に保持さ
れている。一方、二酸化炭素供給装置19から射出成形
機14の間は二酸化炭素がガス化状態であり、臨界温度
を越える温度に保持されている。好ましくは臨界温度よ
り3℃以上高い温度、あるいは臨界温度より3℃以上低
い温度にそれぞれ制御することが好ましい図6は、イン
ラインスクリュ射出成形の押出機ベント部に二酸化炭素
ガスを注入して熱可塑性樹脂組成物に二酸化炭素を溶解
し、樹脂の流動性を向上させつつ射出成形する、本発明
法を実施する成形装置を示す。
【0055】この装置を使用して本発明は良好に実施で
きる。図6において、インラインスクリュー射出成形機
の射出シリンダ27はベント付きシリンダであり、射出
シリンダ27のほぼ中央部にベント部28がある。ベン
トタイプスクリュー29は、ホッパ側からスクリュー第
一ステージ30とスクリュー第二ステージ31からな
る。第一ステージ30から移送される樹脂量が第二ステ
ージ31で移送される樹脂量より少ないと、ベント部2
8では樹脂飢餓状態となり、この飢餓状態にあるスクリ
ュー溝部に生じた空間にベント部ガス注入口35より二
酸化炭素ガスが注入される。
【0056】注入した二酸化炭素のホッパ側への逆流防
止のため、スクリュー第一ステージ30に樹脂流量制御
部32を設けることが好ましい。ホッパより供給された
樹脂ペレットは適度なスクリュー背圧33をかけた状態
でスクリュー回転をさせ、樹脂を可塑化し射出シリンダ
先端部に溶融樹脂を蓄積する。ノズルは適度なスクリュ
背圧をかけてスクリュー回転しても、樹脂のドュルーリ
ングが生じない様に、バルブノズル34であることが好
ましい。図6のノズルは機械的に開閉できるバルブノズ
ルを示す本発明を射出成形で説明したが、射出圧縮成形
等の密閉した金型キャビティへ樹脂を充填して成形する
成形法が使用できる。本発明で良好に成形される成形品
は、弱電機器、電子機器、事務機器などの機構部品やシ
ャシ部、各種自動車部品、各種日用品、などの熱可塑性
樹脂射出成形品である。本発明により成形が容易にな
り、軽量化、製品デザインの自由度の増大等が期待でき
る。
【0057】
【発明の実施の形態】以下に実施例を用いて本発明の効
果をさらに具体的に説明する。 (ポリトリメチレンテレフタレート)極限粘度[η]が
1.02であり、かつ、数平均分子量が9800、Mw
/Mn=2.5、100,000以上の分子量が占める
割合が5.8%であるポリトリメチレンテレフタレート なお、極限粘度[η]は以下の定義式によって求められ
る値である。 [η]=lim1/C×(η−1) [C→0] 式中のηは、ポリエステル樹脂を純度98%以上のo
−クロロフェノールに溶解させた希釈溶液の35℃にお
ける粘度を、同一温度における上記溶媒の粘度で除した
値であり、相対粘度として定義されているものである。
また、Cは上記希釈溶液100ml中の溶質の重量
(g)である。
【0058】(ポリカーボネート)ユーピロンS−20
00(三菱エンジニアリングプラスチック(株)社製) (ガラス繊維)繊維径10μm、長さ3mmのチョップ
ドストランドをアミノシランカップリング剤とエポキシ
系収束剤の混合物で表面処理したもの (二酸化炭素)二酸化炭素としては純度99%以上の二
酸化炭素を使用する。
【0059】(成形機)図5〜6に示す装置を使用す
る。射出成形機は住友重機械工業製SG125M−HP
を使用する。成形機のスクリュシリンダはL/D23の
ベントタイプとし、ベント部分を二酸化炭素で加圧でき
るようにし、供給する二酸化炭素の圧力を減圧弁で一定
に保つことで、溶融樹脂に溶解する二酸化炭素量を制御
する。可塑化から射出開始までの間、スクリュ背圧とし
て、可塑化樹脂が発泡してスクリュが後退しない最低限
の圧力を設定する。また、ベント部分の樹脂移送が常に
飢餓状態になるようにする。
【0060】(可塑化樹脂中への二酸化炭素の溶解)成
形機ベント部分の二酸化炭素供給圧力を変化させて、樹
脂に二酸化炭素を溶解する。 (可塑化樹脂中の二酸化炭素量の測定)樹脂に溶解した
二酸化炭素量は、成形品の成形後の重量減少から求め
る。つまり、成形直後に成形品の重量を測定した後、成
形品を約24時間大気中に放置し、次に、120℃の真
空燥機中に48時間放置し、成形品中に含まれていた二
酸化炭素量が放散して一定になった成形品の重量を測定
し、これらの差を溶融樹脂中に含まれていた二酸化炭素
量とする。 (金型)図4に示す基本構造の金型を使用する。成形品
は厚み2mmで縦横各120、60mmの長方形平板で
ある。ゲートは幅3mm、厚み2mmでランド長さを3
mmのサイドゲートとする。
【0061】
【実施例1】ポリトリメチレンテレフタレートに二酸化
炭素を1.5重量%圧入した溶融樹脂を、二酸化炭素で
1MPaに加圧状態に維持した金型キャビティに射出成
形した場合と、二酸化炭素を圧入せずに射出成形した場
合の、金型キャビティを十分に満たすに必要な射出圧力
を測定し、溶融樹脂中に圧入した二酸化炭素による射出
充填圧力の低下率を測定する。その結果を図1に示す。
ポリトリメチレンテレフタレートは結晶性樹脂であるに
もかかわらず、二酸化炭素による可塑化効果は大きく、
図1のAグループ(非結晶性樹脂)のレベルにある。
【0062】
【実施例2】ポリトリメチレンテレフタレートに二酸化
炭素を2.1重量%圧入した溶融樹脂を、二酸化炭素で
1MPaに加圧状態に維持した金型キャビティに射出成
形した場合と、二酸化炭素を圧入せずに射出成形した場
合の、金型キャビティを十分に満たすに必要な射出圧力
を測定し、溶融樹脂中に圧入した二酸化炭素による射出
充填圧力の低下率を測定する。その結果を図1に示す。
ポリトリメチレンテレフタレートは結晶性樹脂であるに
もかかわらず、二酸化炭素による可塑化効果は大きく、
図1のAグループ(非結晶性樹脂)のレベルにある。
【0063】
【実施例3】ポリトリメチレンテレフタレートとポリカ
ーボネートの50%/50%(重量比)のポリマーアロ
イに二酸化炭素を1.4重量%圧入した溶融樹脂を用い
て、実施例1と同様に射出成形を行い、二酸化炭素によ
る射出充填圧力の低下率を測定し、その結果を図1に示
す。同様にこの樹脂は二酸化炭素による可塑化効果は大
きく、図1のAグループ(非結晶性樹脂)のレベルにあ
る。
【0064】
【実施例4】ポリトリメチレンテレフタレートにガラス
繊維を30重量%配合した樹脂に二酸化炭素を1.4重
量%圧入した溶融樹脂を用いて、実施例1と同様に射出
成形を行い、二酸化炭素による射出充填圧力の低下率を
測定し、その結果を図1に示す。同様にこの樹脂は二酸
化炭素による可塑化効果は大きく、図1のAグループ
(非結晶性樹脂)のレベルにある。
【0065】
【発明の効果】各種電子・電気機器の機構部品等は、各
種強度、薄肉、軽量化が要求されている。強度が要求さ
れない部分は薄肉軽量化し、強度が要求される部分は厚
肉にする偏肉射出成形品が要求されている。更に、これ
らの機構部品には樹脂流動性が悪い難加工性、高強度樹
脂の要求も強い。本発明法により、樹脂流動性を改良
し、それらの要求に答える射出成形品が得られる
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂中の二酸化炭素含量と、二酸化炭素を配合
したことによるフルショットするに必要な射出圧力の低
下率の関係を示す。
【図2】ショートショット法で成形中の、発泡性樹脂の
金型キャビティ内流動挙動を模式図として示す。
【図3】カウンタープレッシャ法で成形中の、発泡性樹
脂の金型キャビティ内流動挙動を模式図として示す。
【図4】本発明法を実施する金型の例を示す。
【図5】本発明法を実施する射出成形装置システムの模
式図である。
【図6】インラインスクリュー射出成形機の押出機ベン
ト部に二酸化炭素ガスを注入して射出成形する、本発明
法を実施する成形装置例を示す。
【符号の説明】
1:金型 2:金型キャビティ 3:樹脂 4:固化層 5:流動先端(フローフロント) 6:樹脂の流れ 7:二酸化炭素発泡ガス 8:金型 9:金型キャビティ 10:ベントスリット 11:ベント 12:穴 13:Oリング 14:成形装置 15:射出シリンダ 16:型締め装置 17:二酸化炭素発生源 18:液化二酸化炭素昇圧装置 19:二酸化炭素供給装置 20:金型 21:ホッパ 22、23、24、25、26:二酸化炭素供給路 27:射出シリンダ 28:ベント部 29:ベントタイプスクリュー 30:スクリュー第一ステージ 31:スクリュー第二ステージ 32:樹脂流量制御部 33:スクリュー背圧 34:バルブノズル 35:ベント部ガス注入口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリトリメチレンテレフタレートを主成
    分とする熱可塑性樹脂組成物に0.2重量%以上の二酸
    化炭素を溶解または吸収させ、金型キャビティへ充填し
    た後、引き続き加圧保持することを特徴とする熱可塑性
    樹脂組成物の射出成形法。
  2. 【請求項2】 溶融状態にある樹脂組成物を、大気圧以
    上、15MPa以下のガス体で保持された金型キャビテ
    ィへ充填する、請求項1に記載の射出成形法。
  3. 【請求項3】 流動樹脂組成物のフローフロントで発泡
    が起きない圧力以上のガス体で予め加圧した金型キャビ
    ティに射出する、請求項2に記載の射出成形法。
  4. 【請求項4】 二酸化炭素を0.3重量%以上、10重
    量%以下を溶解した熱可塑性樹脂組成物を射出する、請
    求項1、2あるいは3に記載の射出成形法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3あるいは4に記載の成
    形法で成形された射出成形品。
JP2002282668A 2001-10-02 2002-09-27 射出成形法及び該成形品 Withdrawn JP2003175533A (ja)

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