JP2003173717A - フラットケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

フラットケーブルおよびその製造方法

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JP2003173717A
JP2003173717A JP2001371379A JP2001371379A JP2003173717A JP 2003173717 A JP2003173717 A JP 2003173717A JP 2001371379 A JP2001371379 A JP 2001371379A JP 2001371379 A JP2001371379 A JP 2001371379A JP 2003173717 A JP2003173717 A JP 2003173717A
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JP
Japan
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flat cable
sheath layer
insulating core
core portion
manufacturing
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JP2001371379A
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Nobuhiro Morimoto
信弘 森本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線経路に曲げ部分があっても支障なく配線
が行える耐屈曲性に優れるフラットケーブルを提供す
る。 【解決手段】 フラットケーブル10は絶縁体11bで
被覆された線状導体11aの複数が並列配置された絶縁
コア部12をシース層13で被覆している。シース層1
3内で、絶縁コア部12がシース層13の短辺方向に蛇
行配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐屈曲性に優れる
フラットケーブルおよびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載される機器間の情報通
信用として、スペースの有効活用、端末加工性等からフ
ラットケーブルがよく使用されている。
【0003】この種のフラットケーブルとして、例えば
図4に示される如く、複数の電線1が並列配置された絶
縁コア部2と、この絶縁コア部2を被覆するシース層3
とからなるフラットケーブル4がある。
【0004】そして、フラットケーブル4の端末部にお
けるシース層3および各電線1の絶縁体1aをそれぞれ
皮剥処理して各導体1bを露出させ、所定のコネクタ等
を利用して適宜接続する構造とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フラッ
トケーブル4の配線に際して、その配線経路途中におけ
る障害物等の存在により、フラットケーブル4を曲げ配
置しなければならない場合がある。
【0006】そして、図4の矢印Pで示される如く、フ
ラットケーブル4がシース層3の長辺方向に曲げ配置さ
れた場合、曲げの外側に位置する絶縁コア部2外周面は
曲げの内側に位置する絶縁コア部2外周面よりも曲率半
径が大きくなり、引き伸ばされた状態になる。
【0007】その結果、絶縁コア部2における曲げの外
側に過剰なストレスがかかり、電気的特性の悪化や、最
悪の場合には断線を招き、使用できない事態を招くおそ
れがあるため、配線方法に制約を設けたり、あるいは、
フラットケーブル4の両サイドにテンションメンバーを
設けて曲げ剛性を上げる等の対策を施す必要があった。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、配線
経路に曲げ部分があっても支障なく配線が行える耐屈曲
性に優れるフラットケーブルおよびその製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の技術的手段は、絶縁体で被覆された線状導体の複数が
並列配置された絶縁コア部をシース層で被覆してなるフ
ラットケーブルにおいて、前記シース層内で、前記絶縁
コア部がシース層の短辺方向に蛇行配置されてなる点に
ある。
【0010】また、そのフラットケーブルの製造方法
は、前記シース層を押出成形する押出成形装置に、前記
絶縁体で被覆された前記線状導体の複数を強制的に送給
する強制送出装置と、前記押出成形装置によるシース層
押出成形後の前記フラットケーブルを引き取る引取装置
とを備え、前記強制送出装置の送給速度を前記引取装置
の引取速度よりも僅かに速く設定することにより、前記
絶縁コア部がシース層の短辺方向に蛇行配置されるフラ
ットケーブルを製造する点にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、図1および図2に示される如く、
フラットケーブル10は、線状の導体11aとその導体
11aを被覆する被覆層としての絶縁体11bとからな
る電線11の複数を備え、これら複数の電線11が並列
配置されて絶縁コア部12を構成し、絶縁コア部12の
外周を被覆してシース層13が備えられている。
【0012】そして、絶縁コア部12を構成する各電線
11は、シース層13内でシース層13の短辺方向、即
ち、図2における上下方向に蛇行配置された構造とされ
ている。
【0013】図3は、このフラットケーブル10におけ
る製造装置の概略図を示しており、所定の搬送経路Q
(移動方向)に沿って、各電線11を強制的に送給する
強制送出装置としての強制送出キャプスタン15、強制
送出キャプスタン15から送給されてくる各電線11か
らなる絶縁コア部12の外周にシース層13を押出成形
する押出成形装置16、押出成形装置16で成形された
フラットケーブル10を引き取る引取装置としての引取
キャプスタン17、引取キャプスタン17で引き取られ
たフラットケーブル10を巻き取る巻取機18を順次備
えた構造とされている。
【0014】そして、強制送出キャプスタン15の駆動
により、搬送経路Qの最も上流側に配置された各導体供
給ロール(図示省略)からそれぞれ電線11が引き出さ
れ、下流側の押出成形装置16に強制的に送給される
(送給工程)。
【0015】下流側の押出成形装置16では、その送給
された各電線11を並列配置状態として前記絶縁コア部
12を構成し、その外周にシース層13を押出形成し、
フラットケーブル10を製造する(押出成形工程)。
【0016】さらに下流側の引取キャプスタン17で
は、押出成形装置16でシース層13が押出成形された
フラットケーブル10を引き取り、下流側の巻取機18
側に送給する(引取工程)。
【0017】巻取機18では、その送給されたフラット
ケーブル10を順次巻き取り、ここに、フラットケーブ
ル10が順次製造される(巻取工程)。
【0018】また、本実施形態では、上流側に位置する
強制送出キャプスタン15による各電線11の送給速度
V1は、下流側に位置する引取キャプスタン17による
フラットケーブル10の引取速度V2よりも僅かに速く
なるように設定されており、この速度差(V1−V2)
により絶縁コア部12が蛇行配置されるように構成され
ている。
【0019】例えば、送給速度V1の方が引取速度V2
よりも2〜5%速い速度とされた場合、引取キャプスタ
ン17により引き取る引取速度V2よりも強制送出キャ
プスタン15よって送給される送給速度V1の方が速い
ため、各電線11は押出成形装置16に蛇行が付与され
た状態で送給され、押出成形装置16でシース層13が
押出成形される際には、絶縁コア部12に2〜5%の蛇
行が付与されており、ここに、絶縁コア部12に2〜5
%の蛇行が付与されたフラットケーブル10が得られ
る。
【0020】以上のように、本実施形態におけるフラッ
トケーブル10によれば、内部の絶縁コア部12がシー
ス層13の短辺方向に蛇行配置されているため、フラッ
トケーブル10を短辺方向に曲げた場合でも、絶縁コア
部12に付与された蛇行により曲げの外側に位置する絶
縁コア部12に発生する伸びや歪みが有効に吸収されて
過剰なストレスが作用せず、電気特性の悪化や断線を有
効に防止でき、耐屈曲性に優れ、配線経路に曲げ部分が
あっても支障なく配線が行え、フラットケーブル10の
短辺方向への曲げ特性が向上し、配線状の制約がなくな
るという利点がある。
【0021】これに対し、フラットケーブル10を長辺
方向に曲げた場合であっても、同様に、絶縁コア部12
に付与された蛇行により絶縁コア部12に発生する伸び
や歪みが有効に吸収されて過剰なストレスが作用せず、
電気特性の悪化や断線を有効に防止でき、耐屈曲性に優
れ、配線経路に曲げ部分があっても支障なく配線が行え
るという利点がある。
【0022】また、従来同様のフラットケーブル10の
製造ラインにおける押出成形装置16のクロスヘッド上
流側に、フラットケーブル10の製造速度よりも僅かに
速い速度で各電線11を強制的に送給する強制送出キャ
プスタン15を追加配置した簡単な変更により、容易に
対応できる。
【0023】なお、上記実施形態において、電線11が
4本並列配置された構造を示しているが、その数は何ら
限定されず、必要に応じてその数を増減すればよい。
【0024】また、各電線11がそれぞれ供給されて絶
縁コア部12を構成する構造を示してるが、各電線11
が予め一体に並列配置された構造の絶縁コア部12を強
制送出キャプスタン15で送給する方法であってもよ
い。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明のフラットケーブ
ルによれば、シース層内で、絶縁コア部がシース層の短
辺方向に蛇行配置されてなるものであり、フラットケー
ブルを短辺方向に曲げた場合でも、絶縁コア部に付与さ
れた蛇行により絶縁コア部に発生する伸びや歪みが有効
に吸収されて過剰なストレスが作用せず、電気特性の悪
化や断線を有効に防止でき、フラットケーブルの短辺方
向への曲げ特性が向上し、配線経路に曲げ部分があって
も支障なく配線が行え、ここに、耐屈曲性に優れ、配線
状の制約がなくなるという利点がある。
【0026】また、本発明のフラットケーブルの製造方
法によれば、シース層を押出成形する押出成形装置に、
絶縁体で被覆された線状導体の複数を強制的に送給する
強制送出装置と、押出成形装置によるシース層押出成形
後のフラットケーブルを引き取る引取装置とを備え、強
制送出装置の送給速度を引取装置の引取速度よりも僅か
に速く設定することにより、絶縁コア部がシース層の短
辺方向に蛇行配置されるフラットケーブルを製造する方
法であり、従来のフラットケーブルの製造ラインに強制
送出装置を追加配置するという簡単な変更により、容易
に対応できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるフラットケーブルの
斜視図である。
【図2】同断面図である。
【図3】同フラットケーブルの製造装置概略説明図であ
る。
【図4】従来例のフラットケーブルを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 フラットケーブル 11 電線 11a 導体 11b 絶縁体 12 絶縁コア部 13 シース層 15 強制送出キャプスタン 16 押出成形装置 17 引取キャプスタン 18 巻取機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体で被覆された線状導体の複数が並
    列配置された絶縁コア部をシース層で被覆してなるフラ
    ットケーブルにおいて、 前記シース層内で、前記絶縁コア部がシース層の短辺方
    向に蛇行配置されてなることを特徴とするフラットケー
    ブル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフラットケーブルの製造
    方法であって、 前記シース層を押出成形する押出成形装置に、前記絶縁
    体で被覆された前記線状導体の複数を強制的に送給する
    強制送出装置と、前記押出成形装置によるシース層押出
    成形後の前記フラットケーブルを引き取る引取装置とを
    備え、 前記強制送出装置の送給速度を前記引取装置の引取速度
    よりも僅かに速く設定することにより、前記絶縁コア部
    がシース層の短辺方向に蛇行配置されるフラットケーブ
    ルを製造することを特徴とするフラットケーブルの製造
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103400656A (zh) * 2013-08-09 2013-11-20 江苏永达采煤机电缆制造有限公司 一种采煤机综合扁电缆生产方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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