JP2003173252A - 情報処理装置、方法および記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、方法および記憶媒体

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JP2003173252A
JP2003173252A JP2001372799A JP2001372799A JP2003173252A JP 2003173252 A JP2003173252 A JP 2003173252A JP 2001372799 A JP2001372799 A JP 2001372799A JP 2001372799 A JP2001372799 A JP 2001372799A JP 2003173252 A JP2003173252 A JP 2003173252A
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Tatsuhiko Yuno
龍彦 湯野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷装置の機能や用紙サイズなどの印刷条件
と印刷データに含まれている印刷条件の設定との整合性
を解析し、音声ガイダンスにより不整合な設定をユーザ
に促すことにより、印刷の不正を未然に防ぐ事を目的と
する。 【構成】 汎用型デジタルI/Fを用いて、ネットワー
ク構築手段等を備えたネットワークシステムにおいて、
前記ネットワークに接続されている印刷装置の印刷機能
情報を印刷前に取り込むことにより印刷データに適した
印刷装置を選択する手段と、前記選択した印刷装置の印
刷機能情報と印刷データに含まれている印刷形式の設定
等の整合性を解析する手段と、不整合な設定を判別する
手段と、音声ガイダンスにより不整合な設定を通知する
手段と、不整合項目の設定画面の表示手段と、不整合項
目の設定ガイダンス及びオンラインヘルプ手段とによ
り、不整合項目の設定を容易に行う手段を備えたことを
特徴とする情報処理装置及び方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号とデータ
を混在させて通信が可能なデータ通信バスを用いて複数
電子機器(以下、機器)間を接続して、各機器間でデー
タ通信を行うシステムでの印刷の制御における情報処理
装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等のの周辺装置は代表的
な小型コンピュータ用汎用型デジタルインターフェイス
であるSCSI等をもってパーソナルコンピュータ(P
C)と接続され、データ通信が行われている。
【0003】また、デジタルカメラやデジタルビデオカ
メラといった記録再生装置もパーソナルコンピュータ
(以下、PC)への入力手段として、周辺装置の1つで
ある。近年、デジタルカメラやビデオカメラで撮影した
静止画や動画といった映像をPCへ取り込み、ハードデ
ィスクに記憶したり、またはPCで編集した後、プリン
タでカラープリントするといった分野の技術が進んでお
り、ユーザーも増えている。
【0004】PCで取り込んだ画像データをプリンタや
ハードディスクへ出力する際などに、SCSI等のデジ
タルI/Fを経由してデータ通信が行われる。そのよう
なとき、画像データのようにデータ量の多い情報を送る
ために、転送データレートが高く、かつ汎用性のあるデ
ジタルI/Fが必要とされる。
【0005】図3に、従来の例としてデジタルカメラ、
PC及びプリンタを接続したときのブロック図を示す。
【0006】図3において、31はデジタルカメラ、3
2はパソコン(PC)、33はプリンタである。さら
に、34はデジタルカメラの記録部であるメモリ、35
は画像データの復号化回路、36は画像処理部、37は
D/Aコンバータ、38は表示部であるEVF、39は
デジタルカメラのデジタルI/O部、40はPCのデジ
タルカメラとのデジタルI/O部、41はキーボードや
マウスなどの操作部、42は画像データの復号化回路、
43はディスプレイ、44はハードディスク装置、45
はRAM等のメモリ、46は演算処理部のMPU、47
はPCIバス、48はデジタルI/FのSCSIインタ
フェース(ボード)、49はPCとSCSIケーブルで
繋がったプリンタのSCSIインターフェイス、50は
メモリ、51はプリンタヘッド、52はプリンタ制御部
のプリンタコントローラ、53はドライバである。
【0007】デジタルカメラで撮像した画像をPCに取
り込み、またPCからプリンタへ出力するときの手順の
説明を行う。デジタルカメラ31のメモリ34に記憶さ
れている画像データが読みだされると、読み出された画
像データのうち一方は復号化回路35で復号化され、画
像処理回路36で表示するための画像処理がなされ、D
/Aコンバータ37を経て、EVF38で表示される。
また一方では、外部出力するためにデジタルI/O部3
9から、ケーブルを伝わってPC32のデジタルI/O
部40へ至る。
【0008】PC32内では、PCIバス47を相互伝
送のバスとして、デジタルI/O部40から入力した画
像データは、記憶する場合はハードディスク44で記憶
され、表示する場合は復号化回路42で復号化された
後、メモリ45で表示画像としてメモリされて、ディス
プレイ43でアナログ信号に変換されてから表示され
る。PC32での編集時等の操作入力は操作部41から
行い、PC32全体の処理はMPU46で行う。
【0009】また、画像をプリント出力する際は、PC
32内のSCSIインターフェイスボード48から画像
データをSCSIケーブルにのせて伝送し、プリンタ3
3側のSCSIインターフェイス49で受信し、メモリ
50でプリント画像として形成され、プリンタコントロ
ーラ52の制御でプリンタヘッド51とドライバ53が
動作して、メモリ50から読み出したプリント画像デー
タをプリントする。
【0010】以上が、従来の画像データをPC取り込
み、さらにプリントするまでの手順である。
【0011】このように、従来はホストであるPCに記
録再生装置であるビデオカメラやプリンタ等の周辺機器
が接続され、PCを介して記録再生装置で撮像した画像
データをプリントしている。
【0012】このようにPCと周辺機器を直接したシス
テムの場合、PCに接続される周辺機器の種類や数、接
続方式などにも制限があり、多くの面での不便利性も指
摘されている。
【0013】そこで、PCと周辺機器とをそれぞれのポ
ートを介して直接接続するかわりに、PCをデータベー
ス等の情報資源やプリンタ等の周辺機器などとネットワ
ークで接続したローカルエリアネットワーク(LAN)
システムも利用されている。この様なネットワークシス
テムにおいて、PCから印刷を行う際の手順は、概ね以
下の通りである。 (1) LAN上の利用できるプリンタを一覧表示す
る。 (2) 一覧表示の中からプリンタを選択する。 (3) 選択したプリンタにプリント・ジョブを送
る。
【0014】こうしてネットワークに接続されたいずれ
かのPC(クライアント)からネットワーク回線を介し
て指定されたプリンタに駆動命令を出力し、印刷情報を
送信することにより、指定するプリンタ等の印刷装置に
必要な印刷を行わせることができる。しかし、ネットワ
ーク上に配設されるプリンタ等は全て同一の機能を有す
るとは限らない。例えば解像度や階調、記述言語の相
違、使用できる用紙サイズや文字フォントの違い、カラ
ー印刷の有無、両面印刷の有無等の機能が異なることが
多い。この為、ネットワーク上のプリンタを使用する場
合、各プリンタの機能を予め知っておき、プリンタのの
指定は、例えばクライアントでプリンタ毎に指定キーを
設定しておき、クライアント側からのキー操作により行
うことができる。
【0015】また、文書または画像等の印刷データには
複数の用紙サイズや不定形の用紙サイズ等で編集された
ドキュメントや、またスキャナー、デジタルカメラ等で
取り込まれた画像データ等が含まれている。印刷データ
に含まれるデータには、マルチフォーマットで作成され
た不定形な画像データ等がある。これらを印刷する場
合、使用するプリンタで印刷可能な用紙サイズを選択
し、印刷データに含まれる印刷制御コードや文字コー
ド、カラー情報、解像度や階調、フォーム情報、ページ
レイアウト情報あるいはマクロ命令等に従って、PCに
対応する文字パターンやフォームパターン等の画像デー
タをプリンタに対応した印刷制御処理(以下、プリンタ
ドライバという)により生成する。
【0016】生成された画像データが選択された用紙サ
イズの印刷範囲をはみだすような場合には、はみだした
部分に関しては、データ変換等の処理が行われず、まず
印刷範囲に収まる範囲をプリンタによって印字させる。
選択した用紙サイズの印刷範囲に収まらなかった部分
は、再度別ページのデータとして処理が行う。このよう
に、生成された画像が印刷領域に収まらなければ、本来
1ページに納められるべき画像が複数ページにまたがっ
て印刷がされていた。
【0017】また、アプリケーションソフトウェア等を
使用して作成されたドキュメントには複数の用紙サイズ
や印刷方向等の印刷情報が記憶されているものもある。
この印刷情報に含まれる用紙サイズや印刷方向といった
用紙に関する情報がプリンタに装着されている記録紙の
用紙サイズや印刷方向と相違している場合には、再度、
印刷する用紙サイズにあわせて印刷範囲などを指定しな
おしてから印刷が行われていた。
【0018】また、複数の用紙サイズが設定されたドキ
ュメントの印刷においては、プリンタに指定サイズの用
紙が装着されていない場合には、給紙されるまで印刷が
中断されていた。
【0019】また、プリンタ等の印刷装置特有の所定の
ヘッダページおよびトレーラページ等の特定ページを用
意しているプリンタドライバもある。このようなプリン
タで印刷を行う際に、ドキュメントに加えてその特定ペ
ージを印刷するように指示された場合には、ドキュメン
トに対応して選択されている用紙サイズを前記特定ペー
ジがドキュメントで選択した用紙サイズを越えるような
場合もある。このような場合には、前記特定ページの印
刷を抑制するか、あるいは、前記特定ページを印刷する
直前にそのサイズにあった記録紙を装着して印刷し、ま
たドキュメントを印刷する際にはそのサイズおよび方向
にあった記録紙を装着しなおして印刷していた。
【0020】また、利用者が印刷のために使用している
PCの付近にプリンタが無い場合には、使用しているプ
リンタに装着されている用紙サイズがわからないため、
プリンタの設置位置まで出かけてサイズを確認したり、
あるいは印刷実行後に本来の用紙サイズおよび印刷方向
に用紙を変更してから再度印刷を行なっていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このように複数の機器
をネットワークなどで接続した場合のように、ある機器
からのデータ転送先が複数ある場合、ネットワーク接続
された印刷装置等の機器の機能や設定を予め知っておか
なければ、一つまたは複数の最適な機器を効率的に選択
できないという第1の問題点があった。
【0022】例えば、互いに接続された機器それぞれが
利用可能なデータ圧縮方式の違いから、伸張できない圧
縮データを誤って転送してしまったり、または転送先で
伸張できるにもかかわらず非圧縮データで転送してしま
うことがあり、データ転送を効率よく行うことができな
かった。
【0023】また例えば上述したようにネットワーク接
続されたPCから、接続された複数のプリンタのうちか
ら使用するプリンタを選択するためには、ネットワーク
に接続されたプリンタ装置の各機能を予め知っておかな
ければ接続された機器を使いこなすことができなかっ
た。
【0024】また、例えばネットワークでPCとプリン
タを接続したシステムにおいて、PC側で必要とする印
刷方式によれば複数のプリンタが使用できる場合でも、
1台のプリンタを選択することになる。印刷データによ
っては、最適なプリンタが1つではないものも有りえ
る。しかしながら、この場合、たとえ複数のプリンタが
使用できる場合でも、限定的に1台のプリンタが選択さ
れることになり、融通性がなかった。このように、複数
の機器が使用可能な場合であっても、その中からひとつ
を選択しなければならず、融通性がなかった。
【0025】この第1の問題点のほかに、PC等のホス
ト装置とプリンタ等の印刷装置をネットワークやデジタ
ルI/Fによって接続してなるシステムにおいては、印
刷装置の機能や用紙サイズなどの設定に関する情報をホ
スト装置が得られないために、ホスト装置から出力する
印刷データに含まれている設定と印刷装置の設定とが整
合せず、本来意図した印刷結果とは異なる印刷物が出力
されてしまったり、印刷途中にオペレータの介入が必要
となったりという不都合がある、という第2の問題点が
あった。
【0026】例えば、アプリケーションソフト等を使用
して作成されたドキュメントをプリンタ等の印刷装置に
装着されている記録紙の用紙サイズで印刷を行う場合、
その記録紙の用紙サイズの印刷範囲をはみだすようなペ
ージは、本来1ページにもかかわらず複数ページにまた
がって印刷が行われてしまう。
【0027】また例えば、作成済みの印刷データに含ま
れた用紙サイズおよび印刷方向等の印刷情報が印刷装置
に装着されている記録紙の用紙サイズや印刷方向と相違
している場合には、印刷データに合わせて、印刷装置の
用紙サイズや印刷方向、印刷範囲等を設定しなおしてか
ら印刷を行わなければならない等使い勝手がわるかっ
た。
【0028】また例えば、複数の用紙サイズで印刷され
るページを含むドキュメントの印刷の際には、印刷装置
に指定サイズの用紙が給紙されるまで印刷が中断されて
しまった。
【0029】また例えば、印刷装置が利用者から離れて
設置されているなどの原因によって、印刷装置に装着さ
れている用紙サイズが利用者にわからない場合、印刷装
置まで出むいて用紙サイズを確認したり、あるいは、印
刷実行後に記録紙および印刷方向の確認および変更を行
った後、再度印刷を行わなければならない等使い勝手が
わるかった。
【0030】また例えば、同一メーカのプリンタ等の印
刷装置においてもその構造から給紙の方法が異なるため
に記録紙の給紙部(給紙カセット、トレイ)、給紙部に
セットする方向、印刷する面等を前記出力装置に合わせ
た方法で行わなければ印刷方向を間違えたりすることに
よる印刷ミスが発生することあった。
【0031】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、ネットワーク接続された印刷装置等の
機器の機能や設定を予め利用者が知っておかなくとも、
一つまたは複数の最適な機器を選択することができ、効
率良くネットワーク機器を選択できる情報処理装置およ
びその方法を提供することを目的とする。
【0032】また、印刷データに含まれている設定と印
刷装置の設定が整合しない場合でも、印刷を行なう前に
印刷データに含まれる不整合な設定情報を解析し、不整
合な設定情報の音声ガイダンスを行なった後、不整合な
印刷設定情報の設定画面を表示し、不整合な設定情報の
表示位置にカーソルを位置付けた後、設定情報の音声ガ
イダンスやガイダンス及びオンラインヘルプ表示を行う
事により、印刷装置の機能やオプションの設定状態にあ
った印刷情報の設定を容易に行うことができるようにな
り、本来意図した印刷結果とは異なる印刷物の出力を防
止でき、また、印刷途中のオペレータの介入が必要性を
最小限に現象させることができる情報処理装置および方
法を提供することを目的とする。
【0033】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明に係る情報処理装置は、次のような構成か
らなる。
【0034】複数外部装置に接続され、外部から入力さ
れた画像を編集して前記接続される複数の外部装置のう
ち所定の外部装置に転送する情報処理装置であって、接
続される複数の外部装置の機能を識別する識別手段と、
前記識別手段により識別された複数の外部装置の機能と
前記画像の画像情報に基づいて前記画像の転送先を前記
複数の外部装置から選択する選択手段と、前記選択手段
で選択された転送先の外部装置の印刷機能情報と前記画
像の印刷情報との整合性を解析する解析手段と、前記解
析手段からの情報により印刷機能情報不一致を検出する
印刷機能情報不一致検出手段と、前記印刷機能情報不一
致検出手段からの情報に基いて、該当する印刷機能情報
不一致の音声ガイダンス及びガイダンスおよびオンライ
ンヘルプ等を行うことにより前記画像の印刷情報を容易
に設定する印刷情報設定手段を備える。
【0035】また好ましくは、前記識別手段は前記複数
外部装置に各外部装置の機能情報の要求信号を送信し、
送信された要求信号に応答して転送された機能情報に基
づいて前記複数の外部装置の機能を識別する。
【0036】また好ましくは、前記機能情報は用紙サイ
ズ情報を含み、前記選択手段は、前記外部装置の印刷可
能な用紙サイズと前記画像を構成する用紙サイズに基づ
いて前記画像の順番を変更する。
【0037】また好ましくは、前記機能情報は用紙サイ
ズ情報を含み、前記選択手段は、前記外部装置の印刷可
能な用紙サイズと前記画像を構成する用紙サイズに基づ
いて前記画像の転送先を選択する。
【0038】また好ましくは、前記機能情報はカラー情
報を含み、前記選択手段は、前記外部装置のカラー出力
機能と前記画像のカラー特性に基づいて前記画像の転送
先を選択する。
【0039】また好ましくは、前記機能情報は解像度情
報を含み、前記選択手段は、前記外部装置の解像度情報
と前記画像の解像度に基づいて前記画像の転送先を選択
する。
【0040】また好ましくは、前記機能情報はデコーダ
情報を含み、前記選択手段は、前記外部装置のデコーダ
情報と前記画像の圧縮方法に基づいて前記画像の転送先
を選択する。
【0041】また好ましくは、前記機能情報は用紙サイ
ズ情報とカラー情報と解像度情報のうち少なくともいず
れかを含み、前記選択手段は、前記機能情報に含まれる
各情報に重み付けした総合した結果に基づいて前記画像
の転送先を選択する。
【0042】また好ましくは、前記選択手段で選択され
た前記外部装置の前記印刷機能状態についての情報を検
出する印刷機能状態検出手段と、印刷機能状態検出手段
で検出された印刷機能情報を格納する印刷機能情報格納
手段と、前記画像の画像情報及び印刷情報の設定状態に
ついての印刷設定情報を格納する印刷設定情報格納手段
と、前記印刷機能情報と前記印刷設定情報とを比較解析
し、前記印刷機能情報と前記印刷設定情報との印刷情報
設定不一致を検出する印刷情報設定不一致検出手段と、
前記検出手段からの印刷情報設定不一致情報を格納する
格納手段と、前記印刷情報設定不一致情報に対応した音
声ガイダンス情報を格納する音声ガイダンス情報格納手
段と、前記印刷情報設定不一致情報に対応した音声ガイ
ダンスを出力する音声出力手段と、前記画像の印刷設定
情報の各項目を表示する情報を格納する印刷設定情報格
納手段と、前記印刷情報設定不一致情報と前記印刷設定
情報格納手段に基いて印刷設定情報と各項目の現在設定
されている値を表示する印刷情報表示手段と、前記印刷
情報表示手段で表示された各項目の表示位置情報を格納
する表示位置情報格納手段と、前記印刷情報表示手段で
表示された各項目と該項目に対応した印刷機能の設定ガ
イダンスが格納されている音声ガイダンス情報格納手段
と、前記印刷情報表示手段で表示された各項目と該項目
に対応した印刷機能の説明内容と表示位置情報が格納さ
れているガイダンス及びオンラインへルプ情報格納手段
と、前記音声ガイダンスを出力する音声ガイダンス出力
手段と、前記ガイダンス及びオンラインヘルプ情報を表
示するガイダンス及びオンラインヘルプ表示手段と、時
間間隔の計測や入力手段からのタイミング設定を行うタ
イマ計測手段とを備え、前記印刷情報設定不一致検出手
段で不一致が検出されたならば、前記印刷情報設定不一
致情報に対応した音声ガイダンスを出力した後、入力手
段からの入力または所定時間経過後、前記印刷情報設定
不一致情報に対応した前記印刷設定情報の各項目と各項
目の値とを表示する印刷設定画面表示を行なった後、入
力手段からの入力または所定時間経過後、前記入力手段
によりカーソルが位置する前記印刷設定画面表示の各項
目に対応した前記音声ガイダンスを出力した後、前記ガ
イダンス及びオンラインヘルプ情報を表示し、各項目の
印刷情報を容易に設定する印刷情報設定手段とを有す
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0044】図1に本発明を実施するときの、ネットワ
ーク構成の一例を示す。
【0045】ここで、本発明では、各機器間を接続する
デジタルI/FにIEEE1394シリアルバスを用い
るので、IEEE1394シリアルバスについてあらか
じめ説明する。
【0046】《IEEE1394の技術の概要》家庭用
デジタルVTRやDVDの登場も伴って、ビデオデータ
やオーディオデータ等のリアルタイムでかつ高情報量の
データ転送のサポートが必要になっている。こういった
ビデオデータやオーディオデータをリアルタイムで転送
し、パソコン(PC)に取り込んだり、またはその他の
デジタル機器に転送を行なうには、必要な転送機能を備
えた高速データ転送可能なインタフェースが必要になっ
てくるものであり、そういった観点から開発されたイン
タフェースがIEEE1394−1995 (High
Performance Serial Bus)
(以下1394シリアルバス)である。
【0047】図7に1394シリアルバスを用いて構成
されるネットワーク・システムの例を示す。このシステ
ムは機器A,B,C,D,E,F,G,Hを備えてお
り、A-B間、A-C間、B-D間、D-E間、C-F間、
C-G間、及びC-H間をそれぞれ1394シリアルバス
のツイスト・ペア・ケーブルで接続されている。この機
器A〜Hは例としてPC、デジタルVTR、DVD、デ
ジタルカメラ、ハードディスク、モニタ等である。
【0048】各機器間の接続方式は、ディジーチェーン
方式とノード分岐方式とを混在可能としたものであり、
自由度の高い接続が可能である。
【0049】また、各機器は各自固有のIDを有し、そ
れぞれが認識し合うことによって1394シリアルバス
で接続された範囲において、1つのネットワークを構成
している。 各デジタル機器間をそれぞれ1本の139
4シリアルバスケーブルで順次接続するだけで、それぞ
れの機器が中継の役割を行い、全体として1つのネット
ワークを構成するものである。また、1394シリアル
バスの特徴でもある、Plug & Play機能でケ
ーブルを機器に接続した時点で自動で機器の認識や接続
状況などを認識する機能を有している。
【0050】また、図7に示したようなシステムにおい
て、ネットワークからある機器が削除されたり、または
新たに追加されたときなど、自動的にバスリセットを行
い、それまでのネットワーク構成をリセットしてから、
新たなネットワークの再構築を行なう。この機能によっ
て、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識す
ることができる。
【0051】またデータ転送速度は、100/200/
400 Mbpsと備えており、上位の転送速度を持つ
機器が下位の転送速度をサポートし、互換をとるように
なっている。
【0052】データ転送モードとしては、コントロール
信号などの非同期データ(Asynchronousデ
ータ:以下Asyncデータ)を転送するAsynch
ronous転送モード、リアルタイムなビデオデータ
やオーディオデータ等の同期データ(Isochron
ousデータ:以下Isoデータ)を転送するIsoc
hronous転送モードがある。このAsyncデー
タとIsoデータは各サイクル(通常1サイクル125
μS)の中において、サイクル開始を示すサイクル・ス
タート・パケット(CSP)の転送に続き、Isoデー
タの転送を優先しつつサイクル内で混在して転送され
る。
【0053】次に、図8に1394シリアルバスの構成
要素を示す。
【0054】1394シリアルバスは全体としてレイヤ
(階層)構造で構成されている。図8に示したように、
最もハード的なのが1394シリアルバスのケーブルで
あり、そのケーブルのコネクタが接続されるコネクタポ
ートがあり、その上にハードウェアとしてフィジカル・
レイヤとリンク・レイヤがある。
【0055】ハードウェア部は実質的なインターフェイ
スチップの部分であり、そのうちフィジカル・レイヤは
符号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンク・レイヤ
はパケット転送やサイクルタイムの制御等を行なう。
【0056】ファームウェア部のトランザクション・レ
イヤは、転送(トランザクション)すべきデータの管理
を行ない、ReadやWriteといった命令を出す。
シリアルバスマネージメントは、接続されている各機器
の接続状況やIDの管理を行ない、ネットワークの構成
を管理する部分である。
【0057】このハードウェアとファームウェアまでが
実質上の1394シリアルバスの構成である。
【0058】またソフトウェア部のアプリケーション・
レイヤは使うソフトによって異なり、インタフェース上
にどのようにデータをのせるか規定する部分であり、A
Vプロトコルなどのプロトコルによって規定されてい
る。以上が1394シリアルバスの構成である。
【0059】次に、図9に1394シリアルバスにおけ
るアドレス空間の図を示す。
【0060】1394シリアルバスに接続された各機器
(ノード)には必ず各ノード固有の、64ビットアドレ
スを持たせておく。そしてこのアドレスをROMに格納
しておくことで、自分や相手のノードアドレスを常時認
識でき、相手を指定した通信も行なえる。
【0061】1394シリアルバスのアドレッシング
は、IEEE1212規格に準じた方式であり、アドレ
ス設定は、最初の10bitがバスの番号の指定用に、
次の6bitがノードID番号の指定用に使われる。残
りの48bitが機器に与えられたアドレス幅になり、
それぞれ固有のアドレス空間として使用できる。最後の
28bitは固有データの領域として、各機器の識別や
使用条件の指定の情報などを格納する。以上が1394
シリアルバスの技術の概要である。
【0062】次に、1394シリアルバスの特徴といえ
る技術の部分を、より詳細に説明する。
【0063】《1394シリアルバスの電気的仕様》図
10に1394シリアルバス・ケーブルの断面図を示
す。
【0064】1394シリアルバスでは接続ケーブル内
に、2組のツイストペア信号線の他に、電源ラインを設
けている。これによって、電源を持たない機器や、故障
により電圧低下した機器等にも電力の供給が可能になっ
ている。
【0065】電源線内を流れる電源の電圧は8〜40
V、電流は最大電流DC1.5Aと規定されている。
【0066】《DS−Link符号化》1394シリア
ルバスで採用されている、データ転送フォーマットのD
S−Link符号化方式を説明するための図を図11に
示す。
【0067】1394シリアルバスでは、DS−Lin
k(Data/Strobe Link)符号化方式が
採用されている。このDS−Link符号化方式は、高
速なシリアルデータ通信に適しており、その構成は、2
本の信号線を必要とする。より対線のうち1本に主とな
るデータを送り、他方のより対線にはストローブ信号を
送る構成になっている。
【0068】受信側では、この通信されるデータと、ス
トローブとの排他的論理和をとることによってクロック
を再現できる。
【0069】このDS−Link符号化方式を用いるメ
リットとして、他のシリアルデータ転送方式に比べて転
送効率が高いこと、PLL回路が不要となるのでコント
ローラLSIの回路規模を小さくできること、更には、
転送すべきデータが無いときにアイドル状態であること
を示す情報を送る必要が無いので、各機器のトランシー
バ回路をスリープ状態にすることができることによっ
て、消費電力の低減が図れる、などが挙げられる。
【0070】《バスリセットのシーケンス》1394シ
リアルバスでは、接続されている各機器(ノード)には
ノードIDが与えられ、ネットワーク構成として認識さ
れている。
【0071】このネットワーク構成に変化があったと
き、例えばノードの挿抜や電源のON/OFFなどによ
るノード数の増減などによって変化が生じて、新たなネ
ットワーク構成を認識する必要があるとき、変化を検知
した各ノードはバス上にバスリセット信号を送信して、
新たなネットワーク構成を認識するモードに入る。この
ときの変化の検知方法は、1394ポート基盤上でのバ
イアス電圧の変化を検知することによって行われる。
【0072】あるノードからバスリセット信号が伝達さ
れて、各ノードのフィジカルレイヤはこのバスリセット
信号を受けると同時にリンクレイヤにバスリセットの発
生を伝達し、かつ他のノードにバスリセット信号を伝達
する。最終的にすべてのノードがバスリセット信号を検
知した後、バスリセットが起動となる。
【0073】バスリセットは、先に述べたようなケーブ
ル抜挿や、ネットワーク異常等によるハード検出による
起動と、プロトコルからのホスト制御などによってフィ
ジカルレイヤに直接命令を出すことによっても起動す
る。
【0074】また、バスリセットが起動するとデータ転
送は一時中断され、この間のデータ転送は待たされ、終
了後、新しいネットワーク構成のもとで再開される。
【0075】以上がバスリセットのシーケンスである。
【0076】《ノードID決定のシーケンス》バスリセ
ットの後、各ノードは新しいネットワーク構成を構築す
るために、各ノードにIDを与える動作に入る。このと
きの、バスリセットからノードID決定までの一般的な
シーケンスを図19、20、21のフローチャートを用
いて説明する。
【0077】図19のフローチャートは、バスリセット
の発生からノードIDが決定し、データ転送が行えるよ
うになるまでの、一連のバスの作業を示してある。
【0078】まず、ステップS101として、ネットワ
ーク内にバスリセットが発生することを常時監視してい
て、ここでノードの電源ON/OFFなどでバスリセッ
トが発生するとステップS102に移る。
【0079】ステップS102では、ネットワークがリ
セットされた状態から、新たなネットワークの接続状況
を知るために、直接接続されている各ノード間において
親子関係の宣言がなされる。ステップS103として、
すべてのノード間で親子関係が決定すると、ステップS
104として一つのルートが決定する。すべてのノード
間で親子関係が決定するまで、ステップS102の親子
関係の宣言をおこない、またルートも決定されない。
【0080】ステップS104でルートが決定される
と、次はステップS105として、各ノードにIDを与
えるノードIDの設定作業が行われる。所定のノード順
序で、ノードIDの設定が行われ、すべてのノードにI
Dが与えられるまで繰り返し設定作業が行われ、最終的
にステップS106としてすべてのノードにIDを設定
し終えたら、新しいネットワーク構成がすべてのノード
において認識されたので、ステップS107としてノー
ド間のデータ転送が行える状態となり、データ転送が開
始される。
【0081】このステップS107の状態になると、再
びバスリセットが発生するのを監視するモードに入り、
バスリセットが発生したらステップS101からステッ
プS106までの設定作業が繰り返し行われる。
【0082】以上が、図19のフローチャートの説明で
あるが、図19のフローチャートのバスリセットからル
ート決定までの部分と、ルート決定後からID設定終了
までの手順をより詳しくフローチャート図に表したもの
をそれぞれ、図20、図21に示す。
【0083】まず、図20のフローチャートの説明を行
う。
【0084】ステップS201としてバスリセットが発
生すると、ネットワーク構成は一旦リセットされる。な
お、ステップS201としてバスリセットが発生するの
を常に監視している。
【0085】次に、ステップS202として、リセット
されたネットワークの接続状況を再認識する作業の第一
歩として、各機器にリーフ(ノード)であることを示す
フラグを立てておく。さらに、ステップS203として
各機器が自分の持つポートがいくつ他ノードと接続され
ているのかを調べる。
【0086】ステップS204のポート数の結果に応じ
て、これから親子関係の宣言を始めていくために、未定
義(親子関係が決定されてない)ポートの数を調べる。
バスリセットの直後はポート数=未定義ポート数である
が、親子関係が決定されていくにしたがって、ステップ
S204で検知する未定義ポートの数は変化していくも
のである。
【0087】まず、バスリセットの直後、はじめに親子
関係の宣言を行えるのはリーフに限られている。リーフ
であるというのはステップS203のポート数の確認で
知ることができる。リーフは、ステップS205とし
て、自分に接続されているノードに対して、「自分は
子、相手は親」と宣言し動作を終了する。
【0088】ステップS203でポート数が複数ありブ
ランチと認識したノードは、バスリセットの直後はステ
ップS204で未定義ポート数>1ということなので、
ステップS206へと移り、まずブランチというフラグ
が立てられ、ステップS207でリーフからの親子関係
宣言で「親」の受付をするために待つ。
【0089】リーフが親子関係の宣言を行い、ステップ
S207でそれを受けたブランチは適宜ステップS20
4の未定義ポート数の確認を行い、未定義ポート数が1
になっていれば残っているポートに接続されているノー
ドに対して、ステップS205の「自分が子」の宣言を
することが可能になる。2度目以降、ステップS204
で未定義ポート数を確認しても2以上あるブランチに対
しては、再度ステップS207でリーフ又は他のブラン
チからの「親」の受付をするために待つ。
【0090】最終的に、いずれか1つのブランチ、又は
例外的にリーフ(子宣言を行えるのにすばやく動作しな
かった為)がステップS204の未定義ポート数の結果
としてゼロになったら、これにてネットワーク全体の親
子関係の宣言が終了したものであり、未定義ポート数が
ゼロ(すべて親のポートとして決定)になった唯一のノ
ードはステップS208としてルートのフラグが立てら
れ、ステップS209としてルートとしての認識がなさ
れる。
【0091】このようにして、図20に示したバスリセ
ットから、ネットワーク内すべてのノード間における親
子関係の宣言までが終了する。
【0092】つぎに、図21のフローチャートについて
説明する。
【0093】まず、図20までのシーケンスでリーフ、
ブランチ、ルートという各ノードのフラグの情報が設定
されているので、これを元にして、ステップS301で
それぞれ分類する。
【0094】各ノードにIDを与える作業として、最初
にIDの設定を行うことができるのはリーフからであ
る。リーフ→ブランチ→ルートの順で若い番号(ノード
番号=0〜)からIDの設定がなされていく。
【0095】ステップS302としてネットワーク内に
存在するリーフの数N(Nは自然数)を設定する。この
後、ステップS303として各自リーフがルートに対し
て、IDを与えるように要求する。この要求が複数ある
場合には、ルートはステップS304としてアービトレ
ーション(1つに調停する作業)を行い、ステップS3
05として勝ったノード1つにID番号を与え、負けた
ノードには失敗の結果通知を行う。ステップS306と
してID取得が失敗に終わったリーフは、再度ID要求
を出し、同様の作業を繰り返す。IDを取得できたリー
フからステップS307として、そのノードのID情報
をブロードキャストで全ノードに転送する。1ノードI
D情報のブロードキャストが終わると、ステップS30
8として残りのリーフの数が1つ減らされる。ここで、
ステップS309として、この残りのリーフの数が1以
上ある時はステップS303のID要求の作業からを繰
り返し行い、最終的にすべてのリーフがID情報をブロ
ードキャストすると、ステップS309がN=0とな
り、次はブランチのID設定に移る。
【0096】ブランチのID設定もリーフの時と同様に
行われる。
【0097】まず、ステップS310としてネットワー
ク内に存在するブランチの数M(Mは自然数)を設定す
る。この後、ステップS311として各自ブランチがル
ートに対して、IDを与えるように要求する。これに対
してルートは、ステップS312としてアービトレーシ
ョンを行い、勝ったブランチから順にリーフに与え終っ
た次の若い番号から与えていく。ステップS313とし
て、ルートは要求を出したブランチにID情報又は失敗
結果を通知し、ステップS314としてID取得が失敗
に終わったブランチは、再度ID要求を出し、同様の作
業を繰り返す。IDを取得できたブランチからステップ
S315として、そのノードのID情報をブロードキャ
ストで全ノードに転送する。1ノードID情報のブロー
ドキャストが終わると、ステップS316として残りの
ブランチの数が1つ減らされる。ここで、ステップS3
17として、この残りのブランチの数が1以上ある時は
ステップS311のID要求の作業からを繰り返し、最
終的にすべてのブランチがID情報をブロードキャスト
するまで行われる。すべてのブランチがノードIDを取
得すると、ステップS317はM=0となり、ブランチ
のID取得モードも終了する。
【0098】ここまで終了すると、最終的にID情報を
取得していないノードはルートのみなので、ステップS
318として与えていない番号で最も若い番号を自分の
ID番号と設定し、ステップS319としてルートのI
D情報をブロードキャストする。
【0099】以上で、図21に示したように、親子関係
が決定した後から、すべてのノードのIDが設定される
までの手順が終了する。
【0100】次に、一例として図12に示した実際のネ
ットワークにおける動作を図12を参照しながら説明す
る。
【0101】図12の説明として、(ルート)ノードB
の下位にはノードAとノードCが直接接続されており、
更にノードCの下位にはノードDが直接接続されてお
り、更にノードDの下位にはノードEとノードFが直接
接続された階層構造になっている。この、階層構造やル
ートノード、ノードIDを決定する手順を以下で説明す
る。
【0102】バスリセットがされた後、まず各ノードの
接続状況を認識するために、各ノードの直接接続されて
いるポート間において、親子関係の宣言がなされる。こ
の親子とは親側が階層構造で上位となり、子側が下位と
なると言うことができる。
【0103】図12ではバスリセットの後、最初に親子
関係の宣言を行なったのはノードAである。基本的にノ
ードの1つのポートにのみ接続があるノード(リーフと
呼ぶ)から親子関係の宣言を行なうことができる。これ
は自分には1ポートの接続のみということをまず知るこ
とができるので、これによってネットワークの端である
ことを認識し、その中で早く動作を行なったノードから
親子関係が決定されていく。こうして親子関係の宣言を
行なった側(A-B間ではノードA)のポートが子と設
定され、相手側(ノードB)のポートが親と設定され
る。こうして、ノードA−B間では子−親、ノードE−
D間で子−親、ノードF−D間で子−親と決定される。
【0104】さらに1階層あがって、今度は複数個接続
ポートを持つノード(ブランチと呼ぶ)のうち、他ノー
ドからの親子関係の宣言を受けたものから順次、更に上
位に親子関係の宣言を行なっていく。図12ではまずノ
ードDがD−E間、D−F間と親子関係が決定した後、
ノードCに対する親子関係の宣言を行っており、その結
果ノードD−C間で子−親と決定している。
【0105】ノードDからの親子関係の宣言を受けたノ
ードCは、もう一つのポートに接続されているノードB
に対して親子関係の宣言を行なっている。これによって
ノードC−B間で子−親と決定している。
【0106】このようにして、図12のような階層構造
が構成され、最終的に接続されているすべてのポートに
おいて親となったノードBが、ルートノードと決定され
た。ルートは1つのネットワーク構成中に一つしか存在
しないものである。
【0107】なお、この図12においてノードBがルー
トノードと決定されたが、これはノードAから親子関係
宣言を受けたノードBが、他のノードに対して親子関係
宣言を早いタイミングで行なっていれば、ルートノード
は他ノードに移っていたこともあり得る。すなわち、伝
達されるタイミングによってはどのノードもルートノー
ドとなる可能性があり、同じネットワーク構成でもルー
トノードは一定とは限らない。
【0108】ルートノードが決定すると、次は各ノード
IDを決定するモードに入る。ここではすべてのノード
が、決定した自分のノードIDを他のすべてのノードに
通知する(ブロードキャスト機能)。
【0109】自己ID情報は、自分のノード番号、接続
されている位置の情報、持っているポートの数、接続の
あるポートの数、各ポートの親子関係の情報等を含んで
いる。
【0110】ノードID番号の割り振りの手順として
は、まず1つのポートにのみ接続があるノード(リー
フ)から起動することができ、この中から順にノード番
号=0、1、2、、と割り当てられる。
【0111】ノードIDを手にしたノードは、ノード番
号を含む情報をブロードキャストで各ノードに送信す
る。これによって、そのID番号は『割り当て済み』で
あることが認識される。
【0112】すべてのリーフが自己ノードIDを取得し
終ると、次はブランチへ移りリーフに引き続いたノード
ID番号が各ノードに割り当てられる。リーフと同様
に、ノードID番号が割り当てられたブランチから順次
ノードID情報をブロードキャストし、最後にルートノ
ードが自己ID情報をブロードキャストする。すなわ
ち、常にルートは最大のノードID番号を所有するもの
である。
【0113】以上のようにして、階層構造全体のノード
IDの割り当てが終わり、ネットワーク構成が再構築さ
れ、バスの初期化作業が完了する。
【0114】《アービトレーション》1394シリアル
バスでは、データ転送に先立って必ずバス使用権のアー
ビトレーション(調停)を行なう。1394シリアルバ
スは個別に接続された各機器が、転送された信号をそれ
ぞれ中継することによって、ネットワーク内すべての機
器に同信号を伝えるように、論理的なバス型ネットワー
クであるので、パケットの衝突を防ぐ意味でアービトレ
ーションは必要である。これによってある時間には、た
った一つのノードのみ転送を行なうことができる。
【0115】アービトレーションを説明するための図と
して図13(a)にバス使用要求の図(b)にバス使用
許可の図を示し、以下これを用いて説明する。
【0116】アービトレーションが始まると、1つもし
くは複数のノードが親ノードに向かって、それぞれバス
使用権の要求を発する。図13(a)のノードCとノー
ドFがバス使用権の要求を発しているノードである。こ
れを受けた親ノード(図13ではノードA)は更に親ノ
ードに向かって、バス使用権の要求を発する(中継す
る)。この要求は最終的に調停を行なうルートに届けら
れる。
【0117】バス使用要求を受けたルートノードは、ど
のノードにバスを使用させるかを決める。この調停作業
はルートノードのみが行なえるものであり、調停によっ
て勝ったノードにはバスの使用許可を与える。図13
(b)ではノードCに使用許可が与えられ、ノードFの
使用は拒否された図である。アービトレーションに負け
たノードに対してはDP(data prefix)パ
ケットを送り、拒否されたことを知らせる。拒否された
ノードのバス使用要求は次回のアービトレーションまで
待たされる。
【0118】以上のようにして、アービトレーションに
勝ってバスの使用許可を得たノードは、以降データの転
送を開始できる。
【0119】ここで、アービトレーションの一連の流れ
をフローチャート図22に示して、説明する。
【0120】ノードがデータ転送を開始できる為には、
バスがアイドル状態であることが必要である。先に行わ
れていたデータ転送が終了して、現在バスが空き状態で
あることを認識するためには、各転送モードで個別に設
定されている所定のアイドル時間ギャップ長(例.サブ
アクション・ギャップ)を経過する事によって、各ノー
ドは自分の転送が開始できると判断する。
【0121】ステップS401として、Asyncデー
タ、Isoデータ等それぞれ転送するデータに応じた所
定のギャップ長が得られたか判断する。所定のギャップ
長が得られない限り、転送を開始するために必要なバス
使用権の要求はできないので、所定のギャップ長が得ら
れるまで待つ。ステップS401で所定のギャップ長が
得られたら、ステップS402として転送すべきデータ
があるか判断し、ある場合はステップS403として転
送するためにバスを確保するよう、バス使用権の要求を
ルートに対して発する。このときの、バス使用権の要求
を表す信号の伝達は、図13に示したように、ネットワ
ーク内各機器を中継しながら、最終的にルートに届けら
れる。ステップS402で転送するデータがない場合
は、そのまま待機する。
【0122】次に、ステップS404として、ステップ
S403のバス使用要求を1つ以上ルートが受信した
ら、ルートはステップS405として使用要求を出した
ノードの数を調べる。ステップS405での選択値がノ
ード数=1(使用権要求を出したノードは1つ)だった
ら、そのノードに直後のバス使用許可が与えられること
となる。ステップS405での選択値がノード数>1
(使用要求を出したノードは複数)だったら、ルートは
ステップS406として使用許可を与えるノードを1つ
に決定する調停作業を行う。この調停作業は公平なもの
であり、毎回同じノードばかりが許可を得る様なことは
なく、平等に権利を与えていくような構成となってい
る。
【0123】ステップS407として、ステップS40
6で使用要求を出した複数ノードの中からルートが調停
して使用許可を得た1つのノードと、敗れたその他のノ
ードに分ける選択を行う。ここで、調停されて使用許可
を得た1つのノード、またはステップS405の選択値
から使用要求ノード数=1で調停無しに使用許可を得た
ノードには、ステップS408として、ルートはそのノ
ードに対して許可信号を送る。許可信号を得たノード
は、受け取った直後に転送すべきデータ(パケット)を
転送開始する。また、ステップS406の調停で敗れ
て、バス使用が許可されなかったノードにはステップS
409としてルートから、アービトレーション失敗を示
すDP(data prefix)パケットを送られ、
これを受け取ったノードは再度転送を行うためのバス使
用要求を出すため、ステップS401まで戻り、所定ギ
ャップ長が得られるまで待機する以上がアービトレーシ
ョンの流れを説明した、フローチャート図22の説明で
ある。
【0124】《Asynchronous(非同期)転
送 》アシンクロナス転送は、非同期転送である。図1
4にアシンクロナス転送における時間的な遷移状態を示
す。図14の最初のサブアクション・ギャップは、バス
のアイドル状態を示すものである。このアイドル時間が
一定値になった時点で,転送を希望するノードはバスが
使用できると判断して、バス獲得のためのアービトレー
ションを実行する。
【0125】アービトレーションでバスの使用許可を得
ると、次にデータの転送がパケット形式で実行される。
データ転送後、受信したノードは転送されたデータに対
しての受信結果のack(受信確認用返送コード)をa
ck gapという短いギャップの後、返送して応答す
るか、応答パケットを送ることによって転送が完了す
る。ackは4ビットの情報と4ビットのチェックサム
からなり、成功か、ビジー状態か、ペンディング状態で
あるかといった情報を含み、すぐに送信元ノードに返送
される。
【0126】次に、図15にアシンクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示す。
【0127】パケットには、データ部及び誤り訂正用の
データCRCの他にはヘッダ部があり、そのヘッダ部に
は図15に示したような、目的ノードID、ソースノー
ドID、転送データ長さや各種コードなどが書き込ま
れ、転送が行なわれる。
【0128】また、アシンクロナス転送は自己ノードか
ら相手ノードへの1対1の通信である。転送元ノードか
ら転送されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに
行き渡るが、自分宛てのアドレス以外のものは無視され
るので、宛先の1つのノードのみが読込むことになる。
【0129】以上がアシンクロナス転送の説明である。
【0130】《Isochronous(同期)転送》
アイソクロナス転送は同期転送である。1394シリア
ルバスの最大の特徴であるともいえるこのアイソクロナ
ス転送は、特にVIDEO映像データや音声データとい
ったマルチメディアデータなど、リアルタイムな転送を
必要とするデータの転送に適した転送モードである。
【0131】また、アシンクロナス転送(非同期)が1
対1の転送であったのに対し、このアイソクロナス転送
はブロードキャスト機能によって、転送元の1つのノー
ドから他のすべてのノードへ一様に転送される。
【0132】図16はアイソクロナス転送における、時
間的な遷移状態を示す図である。
【0133】アイソクロナス転送は、バス上一定時間毎
に実行される。この時間間隔をアイソクロナスサイクル
と呼ぶ。アイソクロナスサイクル時間は、125μSで
ある。この各サイクルの開始時間を示し、各ノードの時
間調整を行なう役割を担っているのがサイクル・スター
ト・パケットである。サイクル・スタート・パケットを
送信するのは、サイクル・マスタと呼ばれるノードであ
り、1つ前のサイクル内の転送終了後、所定のアイドル
期間(サブアクションギャップ)を経た後、本サイクル
の開始を告げるサイクル・スタート・パケットを送信す
る。このサイクル・スタート・パケットの送信される時
間間隔が125μSとなる。
【0134】また、図16にチャネルA、チャネルB、
チャネルCと示したように、1サイクル内において複数
種のパケットがチャネルIDをそれぞれ与えられること
によって、区別して転送できる。これによって同時に複
数ノード間でのリアルタイムな転送が可能であり、また
受信するノードでは自分が欲しいチャネルIDのデータ
のみを取り込む。このチャネルIDは送信先のアドレス
を表すものではなく、データに対する論理的な番号を与
えているに過ぎない。よって、あるパケットの送信は1
つの送信元ノードから他のすべてのノードに行き渡る、
ブロードキャストで転送されることになる。
【0135】アイソクロナス転送のパケット送信に先立
って、アシンクロナス転送同様アービトレーションが行
われる。しかし、アシンクロナス転送のように1対1の
通信ではないので、アイソクロナス転送にはack(受
信確認用返信コード)は存在しない。
【0136】また、図16に示した iso gap
(アイソクロナスギャップ)とは、アイソクロナス転送
を行なう前にバスが空き状態であると認識するために必
要なアイドル期間を表している。この所定のアイドル期
間を経過すると、アイソクロナス転送を行ないたいノー
ドはバスが空いていると判断し、転送前のアービトレー
ションを行なうことができる。
【0137】つぎに、図17にアイソクロナス転送のパ
ケットフォーマットの例を示し、説明する。
【0138】各チャネルに分かれた、各種のパケットに
はそれぞれデータ部及び誤り訂正用のデータCRCの他
にヘッダ部があり、そのヘッダ部には図17に示したよ
うな、転送データ長やチャネルNO、その他各種コード
及び誤り訂正用のヘッダCRCなどが書き込まれ、転送
が行なわれる。
【0139】以上がアイソクロナス転送の説明である。
【0140】《バス・サイクル》実際の1394シリア
ルバス上の転送では、アイソクロナス転送と、アシンク
ロナス転送は混在できる。その時の、アイソクロナス転
送とアシンクロナス転送が混在した、バス上の転送状態
の時間的な遷移の様子を表した図を図18に示す。
【0141】アイソクロナス転送はアシンクロナス転送
より優先して実行される。その理由は、サイクル・スタ
ート・パケットの後、アシンクロナス転送を起動するた
めに必要なアイドル期間のギャップ長(サブアクション
ギャップ)よりも短いギャップ長(アイソクロナスギャ
ップ)で、アイソクロナス転送を起動できるからであ
る。したがって、アシンクロナス転送より、アイソクロ
ナス転送は優先して実行されることとなる。
【0142】図18に示した、一般的なバスサイクルに
おいて、サイクル#mのスタート時にサイクル・スター
ト・パケットがサイクル・マスタから各ノードに転送さ
れる。これによって、各ノードで時刻調整を行ない、所
定のアイドル期間(アイソクロナスギャップ)を待って
からアイソクロナス転送を行なうべきノードはアービト
レーションを行い、パケット転送に入る。図18ではチ
ャネルeとチャネルsとチャネルkが順にアイソクロナ
ス転送されている。
【0143】このアービトレーションからパケット転送
までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し行な
った後、サイクル#mにおけるアイソクロナス転送がす
べて終了したら、アシンクロナス転送を行うことができ
るようになる。
【0144】アイドル時間がアシンクロナス転送が可能
なサブアクションギャップに達する事によって、アシン
クロナス転送を行いたいノードはアービトレーションの
実行に移れると判断する。ただし、アシンクロナス転送
が行える期間は、アイソクロナス転送終了後から、次の
サイクル・スタート・パケットを転送すべき時間(cy
cle synch)までの間にアシンクロナス転送を
起動するためのサブアクションギャップが得られた場合
に限っている。
【0145】図18のサイクル#mでは3つのチャネル
分のアイソクロナス転送と、その後アシンクロナス転送
(含むack)が2パケット(パケット1、パケット
2)転送されている。このアシンクロナスパケット2の
後は、サイクルm+1をスタートすべき時間(cycl
e synch)にいたるので、サイクル#mでの転送
はここまでで終わる。
【0146】ただし、非同期または同期転送動作中に次
のサイクル・スタート・パケットを送信すべき時間(c
ycle synch)に至ったとしたら、無理に中断
せず、その転送が終了した後のアイドル期間を待ってか
ら次サイクルのサイクル・スタート・パケットを送信す
る。すなわち、1つのサイクルが125μS以上続いた
ときは、その分 次サイクルは基準の125μSより短
縮されたとする。このようにアイソクロナス・サイクル
は125μSを基準に超過、短縮し得るものである。
【0147】しかし、アイソクロナス転送はリアルタイ
ム転送を維持するために毎サイクル必要であれば必ず実
行され、アシンクロナス転送はサイクル時間が短縮され
たことによって次以降のサイクルにまわされることもあ
る。
【0148】こういった遅延情報も含めて、サイクル・
マスタによって管理される。
【0149】以上が、IEEE1394シリアルバスの
説明である。
【0150】<システム構成>ここから、図1のように
1394シリアルバスケーブルで各機器が接続されたと
きの説明を行なう。図1でのバス構成は、実線で描いた
1394シリアルバスで接続された、101パソコン
(PC)、102記録再生装置、103〜105プリン
タ装置、106スキャナで成り立っており、各機器がそ
れぞれ1394シリアルバスの仕様に基づいたデータ転
送が行なえる。ここで、102記録再生装置とは動画又
は静止画を記録再生する、デジタルカメラやカメラ一体
型デジタルVTR等である。また、記録再生装置102
で出力する映像データを、プリンタ103に直接転送す
ればダイレクトプリントが可能である。また、1394
シリアルバスの接続方法は、図1のような接続に限った
ものではなく、任意の機器間での接続でバスを構成して
も可能であり、また図1に示した機器のほかにもデータ
通信機器が接続された構成であってもよい。なお、この
図1のネットワークは一例とした機器群であって、接続
されている機器は、ハードディスクなどの外部記憶装置
や、CDR、DVD等の1394シリアルバスでネット
ワークが構成できる機器なら何であってもよい。
【0151】図1のようなバス構成を背景として、本発
明の実施例の動作に関する説明を、図2を用いて行な
う。
【0152】図2の101はPC、102は記録再生装
置、103はプリンタである。まず記録再生装置102
について説明する。
【0153】4は撮像系で、外部から映像データを入力
する。5はA/Dコンバータで、入力された映像データ
をデジタル化して映像信号処理回路へ渡す。6は映像信
号処理回路で映像処理を行う。4〜6を介して映像信号
が外部から入力される。
【0154】7は所定のアルゴリズムで記録時に圧縮、
再生時に伸張を行なう圧縮/伸張回路である。
【0155】8は磁気テープや固体メモリ等とその記録
再生ヘッド等も含めた記録再生系である。
【0156】9はシステムコントローラであり、記録再
生装置102全体の動作を制御する。CPUやROM、
RAMを含み、撮像系から取り込まれた映像信号のメモ
リ13、15での書き込み/読み出しの制御やPC10
1、プリンタ103への転送、記録再生系8への映像出
力、操作部10から入力された転送設定に基づく動作の
実行や転送設定のメモリへの記憶などを行う。
【0157】10は指示入力を行なう操作部であり、ユ
ーザによる転送設定などを入力する。入力された設定は
システムコントローラ9のメモリに記憶される。
【0158】11はD/Aコンバータで表示のため、デ
ジタル化された映像データをアナログ化する。
【0159】12はD/Aコンバータ11でアナログ化
された映像データを表示するEVFである。
【0160】13は非圧縮で転送する映像データを記憶
するフレームメモリ、14はメモリ13の読み出し等を
制御するメモリ制御部、15は圧縮されて転送する映像
データを記憶するためのフレームメモリ、16はメモリ
15の読み出し等を制御するメモリ制御部である。
【0161】17はデータセレクタでメモリ13に記憶
される非圧縮映像データとメモリ15に記憶される圧縮
映像データの出力の切り替えを行う。18は1394シ
リアルバスのI/F部である。
【0162】次にプリンタ103側に移る。19はプリ
ンタにおける1394I/F部、20はデータセレク
タ、21は所定のアルゴリズムで圧縮された映像データ
を復号化するための復号化回路、22はプリント画像の
画像処理回路、23はプリント画像を形成する為のメモ
リ、24はプリンタヘッド、25はプリンタヘッドや紙
送り等を行なうドライバ、26はプリンタの制御部であ
るプリンタコントローラ、27はプリンタ操作部、61
はPCに搭載された1394I/F部、62はPCIバ
ス、63はMPU、64は所定のアルゴリズムで圧縮さ
れた映像データを復号化するための復号化回路、65は
D/Aコンバータも内蔵しているディスプレイ、66は
HDD、67はメモリ、68はキーボードやマウスとい
った操作部である。
【0163】次に、このブロック図2の動作を順を追っ
て説明する。
【0164】<機器の動作>(記録再生装置102)ま
ず、記録再生装置102の記録時、撮像系4で撮影した
映像信号は、A/Dコンバータ5でデジタル化された
後、映像信号処理回路6で映像処理がなされる。
【0165】映像信号処理回路6の出力の一方は撮影中
の映像としてD/Aコンバータ11でアナログ信号に戻
され、EVF12で表示される。
【0166】その他の出力は、圧縮回路7で所定のアル
ゴリズムで圧縮処理され、記録再生系8で記録媒体に記
録される。ここで、所定の圧縮処理とは、デジタルカメ
ラでは代表的なものとしてJPEG方式、家庭用デジタ
ルVTRでは帯域圧縮方法としてのDCT(離散コサイ
ン変換)及びVLC(可変長符号化)に基づいた圧縮方
式、その他としてMPEG方式などである。
【0167】再生時は、記録再生系8が記録媒体から所
望の映像を再生する。この時、所望の映像の選択は、操
作部10から入力された指示入力を元にして選択され、
システムコントローラ9が制御して再生する。記録媒体
から再生された映像データのうち、圧縮状態のまま転送
されるデータはフレームメモリ15に出力する。非圧縮
のデータで転送するため再生データを伸張するときは、
伸張回路7で伸張されメモリ13に出力される。また、
再生した映像データをEVF12で表示するときは、伸
張回路7で伸張し、D/Aコンバータ11でアナログ信
号に戻された後EVF12に出力され、表示される。
【0168】フレームメモリ13、およびフレームメモ
リ15は、それぞれシステムコントローラにて制御され
たメモリ制御部14、16で書き込み/読み出しの制御
がなされて、読み出された映像データはデータセレクタ
17へと出力される。このとき、フレームメモリ13、
及び15の出力は、同時間にはどちらか一方がデータセ
レクタ17に出力されるように制御される。
【0169】システムコントローラ9は記録再生装置1
02内の各部の動作を制御するものであるが、プリンタ
103やPC101といった外部に接続された機器に対
する制御コマンドデータを出力して、データセレクタ1
7から1394シリアルバスを転送されて外部の装置に
コマンド送信することもできる。また、プリンタ103
やPC101から転送されてきた各種コマンドデータ
は、データセレクタ17からシステムコントローラ9に
入力され、記録再生装置102の各部が制御される。
【0170】このうち、プリンタ103、PC101か
ら転送されたデコーダの有無またはデコーダの種類等を
示すコマンドデータは、要求コマンドとしてシステムコ
ントローラ9に入力した後、記録再生装置102より映
像データを転送する際、それぞれ圧縮、非圧縮どちらの
映像データを転送するかの判断に用いられる。システム
コントローラ9はプリンタ103またはPC101より
コマンド転送された、それぞれの機器が具備するデコー
ダの情報に基づいてどちらのデータを転送するのかの判
断を行い、判断結果はメモリ制御部14、及び15にコ
マンド伝達される。そしてシステムコントローラ9によ
りフレームメモリ13、または15から適した一方の映
像データを読み出されて転送される。記録再生装置10
2での映像データ圧縮方式がデコード可能であると判断
されたときはシステムコントローラ9によりメモリ15
に記憶されている圧縮された映像データが転送され、デ
コードできないと判断されたときはメモリ15に記憶さ
れている非圧縮の映像データが転送される。
【0171】データセレクタ17に入力した映像データ
及びコマンドデータは、1394I/F18で1394
シリアルバスの仕様に基づいてケーブル上をデータ転送
され、プリント用映像データならばプリンタ103が、
PCに取り込む映像データならばPC101が受信す
る。コマンドデータも適宜対象ノードに対して転送され
る。各データの転送方式については、主に動画や静止
画、または音声といったデータはIsoデータとしてア
イソクロナス転送方式で転送し、コマンドデータはAs
yncデータとしてアシンクロナス転送方式で転送す
る。ただし、通常Isoデータで転送するデータのう
ち、転送状況等に応じて場合によってはAsyncデー
タとして転送した方が都合がいいときはアシンクロナス
転送で送ってもよい。
【0172】(プリンタ103)次にプリンタ103の
動作に移る。1394I/F部19に入力したデータの
内、データセレクタ20で各データの種類毎に分類され
る。入力された映像データ等プリントすべきデータは、
復号化回路21に転送される。コマンドデータの場合は
プリンタコントローラ26に制御コマンドとして伝達さ
れ、プリンタコントローラ26により情報に対応したプ
リンタ103各部の制御がなされる。
【0173】プリンタコントローラ26はプリンタ10
3の具備する印刷機能情報(印刷方式、記述言語、カラ
ー印刷、用紙サイズ、解像度、印字スピード、両面印刷
等)やプリンタ103内の複合回路21の具備するデコ
ーダの種類、または復号化回路21の有無の情報を出力
して、PC101、記録再生装置102にコマンドデー
タとして転送することができる。
【0174】なお記録再生装置102から転送された映
像データはあらかじめプリンタ103で処理可能である
ことを確認済みである。つまり、あらかじめPC10
1、記録再生装置102に印刷機能(印刷方式、記述言
語、カラー印刷、用紙サイズ、解像度、印字スピード、
両面印刷)、またデコーダの有無または種類、圧縮/非
圧縮等の情報が送られており、こうした情報に基づいて
最適な印刷制御、転送が行なえるという判断の基に選択
され、転送されているので、プリンタが具備する復号化
回路21では圧縮されているデータは所持する所定のア
ルゴリズムの伸張方式でデータ伸張可能である。
【0175】転送されてきた映像データが圧縮されてい
る場合は、データは伸張がなされたあと画像処理回路2
2に出力される。転送されてきた映像データが非圧縮の
ものである場合は、すなわち復号化回路21が存在しな
いかまたは、記録再生装置102の圧縮方式に対応不可
能な復号化回路21を具備しているものであるため、こ
の場合は復号化回路21をスルーして直接プリント画像
処理回路22に入力するような構成とする。また、映像
データでないプリント用データなどが入力されたとき
で、伸張する必要がないデータのときにも復号化回路2
1はスルーされる。
【0176】画像処理回路22に入力されたプリント用
のデータは、ここでプリントに適した画像処理が施さ
れ、かつプリンタコントローラ26によって記憶、読み
出しの制御がなされたメモリ23にプリント画像として
形成したものをプリンタヘッド24に送りプリントされ
る。
【0177】プリンタのヘッド駆動や紙送り等の駆動は
ドライバ25で行なうものであり、ドライバ25やプリ
ンタヘッド24の動作制御、およびその他各部の制御は
プリンタコントローラ23によって行われる。プリンタ
操作部27は紙送りや、リセット、インクチェック、プ
リンタ動作のスタンバイ/開始/停止、用紙サイズの変
更指示等の動作を指示入力するためのものであり、その
指示入力に応じてプリンタコントローラ26によって各
部の制御がされる。
【0178】ここで、プリンタ103に装着される記録
紙は、プリンタによっては複数の用紙サイズに対応した
複数の用紙トレイを設ける構成でもよい。
【0179】ここで、PC101内で予めプリンタ10
3内の復号回路21の具備するデコーダ方式で圧縮され
た画像データを生成するホストベースドプリンタのよう
な構成のプリンタにおいては、回路内にROMを持つ必
要がなく、プリンタ103内で記述言語および複合化プ
ログラムに対応した特別な処理を用いずにダイレクトプ
リントが可能である。
【0180】また、プリンタ103内の復号化回路21
について、プリンタに設けるデコーダの一例として、J
PEG方式が考えられる。JPEG復号化はソフトウェ
ア的に可能であるので、復号化回路21では、回路内に
持つROMにJPEG復号化プログラムファイルを保持
しているもの、あるいは他のノードから復号化プログラ
ムを転送してもらったものなどを用いて、ソフト的に処
理されて、復号化処理される構成でもよい。記録再生装
置102からJPEG方式で圧縮された画像データをプ
リンタに転送し、プリンタ内で復号化処理するようにし
たならば、非圧縮データに変換してから転送するより転
送効率が良く、また、ソフトウェアでのデコード処理を
用いることで、プリンタ自体にデコーダを設けることに
もコスト的にも支障はなく都合が良い。また、復号化回
路21ではハード的な復号化として、JPEGデコード
回路(ボード)を設ける構成も可能である。
【0181】上記のように、記録再生装置102からプ
リンタ103に映像データが転送されプリントするとき
は、所謂ダイレクトプリントであり、PCでの処理を用
いずにプリント処理が可能である。
【0182】また、上記のPC101内で予めプリンタ
103内の復号回路21の具備するデコーダ方式で圧縮
された画像データを生成するホストベースドプリンタの
ような構成のプリンタにおいては、プリンタ103回路
内にROMを持つ必要がなく、プリンタ103内での処
理を用いずにダイレクトプリントが可能である。
【0183】(ホストコンピュータ)次に、PC101
での通常の処理について説明する。
【0184】記録再生装置102から、PC101の1
394I/F部61に転送された映像データは、PC1
01内で、PCIバス62をデータ相互伝送のバスとし
て用いて、各部へ転送される。また、PC101内の各
種コマンドデータ等もこのPCIバスを用いて各部へ転
送される。
【0185】PC101では操作部68からの指示入力
と、OS(オペレーティングシステム)やアプリケーシ
ョンソフトにしたがって、メモリ67を用いながら、M
PU63によって処理がなされる。転送された映像デー
タを記録するときはハードディスク66で記録する。
【0186】なお記録再生装置102から転送された映
像データはプリンタ103の場合と同様に、あらかじめ
PC101で処理可能であることは確認済みである。つ
まり、あらかじめ記録再生装置102、プリンタ103
に読み込み情報(モノクロまたはカラー指定、解像度お
よび階調等)、デコーダの有無または種類、圧縮/非圧
縮等の情報が送られており、こうした情報に基づいて最
適な印刷制御、転送が行なえるという判断のもとに選択
され、転送されているのでプリンタ103が具備する復
号化回路21では圧縮されているデータは所持する所定
のアルゴリズムの伸張方式でデータ伸張可能である。
【0187】映像データをディスプレイ65で表示する
ときは、圧縮された映像データであったときは復号化回
路64で復号化された後、非圧縮の映像データであった
ときは直接ディスプレイ65に入力され、D/A変換さ
れた後、映像表示される。
【0188】PC101に設けられた各種復号化回路6
4とは、一例としてMPEG方式等のデコーダをボード
としてスロットに差し込んだものや、もしくはハード的
に本体に組み込まれたもの、または、MPEG方式やJ
PEG方式、上記ホストベースドプリンタのような構成
のプリンタデコーダ方式、その他のソフトデコーダをR
OM等によって所有しているものであり、これらデコー
ダの種類や有無を情報としてコマンドを記録再生装置1
02に転送することができる。
【0189】このようにして、転送された映像データは
PC101内に取り込まれ、記録、編集、PCから他機
器に転送等がなされる。また、転送先が上記のホストベ
ースドプリンタのような構成のプリンタデコーダ方式の
ものに関しては、一旦、PC101に上記記録再生装置
102のデコード方式で取り込んだものをプリンタ10
3のデコード方式に編集し直してからプリンタ103に
転送することも可能である。
【0190】図2のように構成することによって、記録
再生装置102からプリンタ103またはPC101に
映像データを転送する前に、転送先のプリンタ103ま
たはPC101からデコーダの情報をコマンド転送する
ことによって、記録再生装置102は転送先装置がデコ
ードできるときは圧縮したままの映像データを転送し、
デコードできないときは非圧縮のデータにした後の映像
データを転送するように、選択することができる。
【0191】<データ送信時の記録再生装置の動作>次
に、このときの記録再生装置102の動作をフローチャ
ートにして図4に示す。
【0192】記録再生装置102側は、映像データを1
394シリアルバスで接続された他の機器に転送するモ
ードに設定されている。まずステップS1として転送先
の機器を指定して、指示に基づいた転送設定を行う。設
定は操作部10からユーザにより行われ、設定された情
報はシステムコントローラ9のメモリに記憶される。
【0193】次にステップS2に進み、記録再生装置1
02から転送先機器に、これから転送を行うことを告げ
るコマンドを1394バスを用いて送信する。コマンド
は転送先機器内に具備するデコーダの有無、種類等の情
報の転送を指示する情報を含む。
【0194】次にステップS3に進み、記録再生装置1
02からのコマンドを受けて、転送先の機器からはデコ
ーダ情報を含んだコマンドデータが記録再生装置102
に転送されるので、記録再生装置102のシステムコン
トローラ9では受信したコマンドの内、デコーダ情報か
らデコーダの有無とその種類を判別する。デコーダがあ
り、そのデコーダが記録再生装置102の映像データを
伸長可能なデコーダであると判別できたときにはステッ
プS4に移る。受信したコマンド内にデコーダ情報が含
まれていなかったとき、またはデコーダが存在しないと
いう情報を判別したときにはステップS6に移る。
【0195】ここで、転送先の機器から転送元である記
録再生装置102に転送されたコマンドデータの内、デ
コーダ情報については、この後圧縮して記録した映像デ
ータの転送を行う際圧縮したまま転送するか、または非
圧縮に戻してから転送するかの判断の材料となるデータ
であり、かつ転送先の機器からすれば圧縮データの転送
を希望するか、または非圧縮データの転送を希望するか
の要求データとしての役割も持つことになる。
【0196】また、あらかじめ転送元の記録再生装置1
02が用いている圧縮方法の情報を、転送先の機器例え
ばPC101など転送先の機器に、事前に通知されてい
る場合、PC101側で記録再生装置102から送られ
る映像データを処理可能かどうかが判別可能なので、ス
テップS2に対してのコマンドデータを返送するときに
PC101内のデコーダ情報でなく、直接映像データ転
送に対する命令、すなわち圧縮データの転送指令または
非圧縮データの転送指令とする要求コマンドを送る構成
も考えられる。
【0197】次にステップS4として、受信したデコー
ダ情報から判別したデコーダの種類が、記録再生装置1
02の圧縮伸張回路7で用いている映像データの所定の
アルゴリズムの圧縮方式に対応できるデコーダであるか
どうかを判断する。
【0198】対応可能なデコーダであったならば、ステ
ップS5に進み、転送先機器内でのデコード可能という
ことで、デコード有りの設定、すなわち圧縮したままの
映像データを1394バス上に転送するような処理とし
て、映像データの転送実行時メモリ15からの出力を転
送するように制御する。そしてステップS7に進む。
【0199】ステップS4で判別したデコーダの種類
が、記録再生装置102での圧縮方式に対応できないも
のであったときと、ステップS3でデコーダ情報が受信
されなかったとき、すなわち転送先機器内にデコーダが
何ら存在しないと判断されたときは、ステップS6とし
てデコーダ無しの設定、すなわち記録再生装置102内
で転送する映像データの伸張処理を行ってから非圧縮の
映像データを1394バス上に転送するように、映像デ
ータの転送実行時メモリ13からの出力を転送するよう
に制御する。そしてステップS7に進む。
【0200】このように転送先の機器に応じた映像デー
タ転送時の出力形式の設定を行った上で、次にステップ
S7で、ユーザーはプリントまたはPC取り込み等の為
転送したい映像データを、記録媒体に記録されている映
像中から選択し、記録再生装置102はその読み出し動
作を行なう。
【0201】映像選択動作を行った上で、ステップS8
でユーザーによる所望の映像の転送指令の入力を待つ。
【0202】ユーザによる転送指令の入力がなされた
ら、ステップS5及びS6での設定に基づき、ステップ
S9で転送先機器に対応可能なデコーダがあるか否かを
判断する。
【0203】対応可能なデコーダがあると判断された場
合はステップS10で記録媒体から再生した圧縮したま
まの映像データを転送するため、ステップS8で入力さ
れた転送指令に応じてメモリ15から読み出した映像デ
ータを出力、転送するようにシステムコントローラ9及
びメモリ制御16が制御する。そしてステップSD12
へ進む。
【0204】対応可能なデコーダがないと判断された場
合はステップS11で、伸張回路7で伸張した後の非圧
縮の映像データを転送するため、ステップS8の転送指
令に応じてメモリ13から読み出した映像データを出
力、転送するようにシステムコントローラ9及びメモリ
制御14が制御する。なおここでの映像データの転送は
1394シリアルバスを用いて、アイソクロナス(また
はアシンクロナス)転送方式でパケット転送される。そ
してステップS12へ進む。
【0205】ステップS12で、所望の映像データにつ
いて転送が終了を確認する。
【0206】そしてステップS13に進み、他の映像デ
ータの転送を行いたいかの選択を待ち、他の映像データ
の転送が選択されたときはステップS7に戻り映像選択
から繰り返し、他の映像を選択しないときはステップS
14に移る。
【0207】ステップS14では転送先機器を変更し
て、映像データ転送モードを続行するか判断し、転送先
を他の機器に変更して映像データ転送を行うときはステ
ップS1の転送先指定から繰り返し、ステップS14で
転送先を変更してモード続行する必要が無いときは、こ
れにて本フローを終了するものとする。常時、指示され
た映像データ転送モード実行に伴ってステップS1にリ
ターンし、本フローは繰り返される。
【0208】以上のような形態で記録再生装置102か
ら転送先機器に映像データを転送する。
【0209】この手順により、記録再生装置102は、
データ転送先において確実に複合可能な方法で符号化し
たデータを送信することができる。
【0210】本実施形態では記録媒体に圧縮記録した映
像データを用いて説明しているが、記録した映像に限ら
ず、撮像装置より入力した映像データであって記録処理
が行われていない圧縮映像データを用いたものであって
もよい。
【0211】また、本実施形態で説明した記録再生装置
は主として動画及び静止画の映像データに関したもので
あり、カメラ一体型VTRやデジタルカメラを意識した
ものであるが、他の記録または再生装置であるDVDや
MD、CD、PC、スキャナーなどのデジタル機器であ
ってもよく、扱うデータも映像データに限らず音声デー
タや各種ファイルデータなどであっても構わない。
【0212】<映像データの印刷>次に、PC101に
記録再生装置102から転送された映像データをPC1
01で再編集を行いプリンタ103に印刷データを転送
する本発明に関わる印刷処理について説明する。
【0213】上記のように構成されたシステムにおい
て、PC101内のアプリケーションソフト等のプログ
ラムの実行により記録再生装置102から転送される映
像データの印刷要求がなされた場合、PC101は、プ
リンタ103から転送されるプリンタ内の印刷機能情報
(カラー印刷方式、記述言語、用紙サイズ、解像度、印
字スピード、両面印刷等)やデコーダの有無またはデコ
ーダ種類等の情報と前記アプリケーションソフト等で指
定された記録再生装置102から転送される映像データ
の画像情報(カラー指定、解像度および階調、画像の大
きさ等)とにより印刷しようとする映像データに最適な
印刷機能を備えたプリンタを選択する。
【0214】次に前記選択されたプリンタから転送され
ているプリンタ内の印刷機能情報と前記映像データの画
像情報やデコーダの有無またはデコーダ種類等の情報を
比較する。ここで記録再生装置102の映像データがプ
リンタ103の印刷機能情報により印刷が可能となった
場合、記録再生装置102の映像データをプリンタ10
3に所謂ダイレクトプリントが行われるように記録再生
装置102に印刷要求コマンドを発行する。
【0215】次に選択されたプリンタ103の印刷機能
情報を表示する。複数の用紙サイズを含むように作成さ
れた映像データの場合、プリンタ103の用紙カセッ
ト、用紙トレイに装着されている用紙サイズにあった映
像データを先に選択して印刷し、その後、プリンタ10
3の用紙カセット、用紙トレイに装着されている用紙サ
イズと異なる映像データの印刷を行うために、用紙サイ
ズの変更を利用者に促す音声ガイダンスをPC101の
スピーカに出力すると共に用紙サイズの変更を促すステ
ータス情報をPC101のディスプレイ上に例えば”A
4用紙を装着して下さい”等のガイダンスメッセージ表
示を行う。
【0216】この時、映像データの印字領域が前記のプ
リンタ103に装着されている用紙サイズの印刷可能領
域を超えるような場合、映像データの印刷機能情報の設
定画面を表示し、用紙サイズの項目にカーソルを移す。
ここで一定時間待ち、入力手段からの入力がない場合に
は、用紙サイズの項目の表示位置に対応した音声ガイダ
ンスやガイダンスおよびオンラインヘルプを表示する。
このように映像データとプリンタ103に装着された用
紙サイズの整合性が合わないような場合には、PC10
1で前記用紙サイズに対応した印刷可能領域に収まるよ
うに音声ガイダンスやガイダンスおよびオンラインヘル
プ表示をおこなうことにより、映像データの印刷情報お
よび画像データを再編集した印刷データをプリンタ10
3に転送する。
【0217】上記のように構成されたシステムにおい
て、図4で説明した映像データの転送先機器として、P
C101が選択され、PC101に取り込んだ映像デー
タを1394シリアルバスで接続された転送先の複数の
プリンタ等に転送する前に、1394シリアルバスを用
いて転送先のプリンタ等からプリンタ情報(カラー印刷
情報、記述言語、用紙サイズ、解像度、印字スペード、
プリンタステータス等)のコマンド受信する事によっ
て、PC101は映像データに基づいた情報により最適
な転送先のプリンタ等を選択することができ、また映像
データを転送先のプリンタ等の印刷形式に基づいた情報
により再編集することも可能となる。上記の映像データ
が複数ページで構成されている場合には映像データをペ
ージ単位で最適なひとつまたは複数のプリンタを選択し
て最適な印刷を行うようにする。また、映像データが複
数ページで構成されている場合で映像データが複数の印
刷情報(カラー情報、用紙サイズ情報、解像度等)で構
成されているならば、前記印刷情報単位で1ページまた
は複数頁単位で編集した後、最適なひとつまたは複数の
プリンタに振り分けて印刷を行うようにする。また、プ
リンタ等に装着した用紙サイズを選択した場合には、用
紙サイズの変更を促す音声ガイダンスやガイダンス及び
オンラインヘルプ表示した後、映像データを選択したプ
リンタ等のプリンタ情報に基づいて最適な印刷形式に編
集した後、転送先のプリンタ等がデコードできるときは
転送先のデコード形式にデコードした圧縮データを転送
し、デコードできない時は非圧縮のデータを転送するこ
とができる。
【0218】次に、このときの動作をフローチャートに
して図5に示す。
【0219】PC101にて、取り込んだ映像データを
1394シリアルバスで接続された複数のプリンタ等か
らのプリント情報を転送するモードにおいて以下の処理
を行う。
【0220】ステップS501〜S504で、接続され
る各プリンタからプリンタ情報を受信し、記憶する。
【0221】ステップS501としてユーザーは転送先
のプリンタ103を随時指定して、指示に基づいた転送
設定を行う。
【0222】次にステップS502で、PC101から
は転送先プリンタ等に、これから転送を行う事を告げる
所定の情報及び転送先のプリンタ等内に具備するプリン
タ情報(カラー印刷情報、記述言語、用紙サイズ、解像
度、プリンタステータス情報、デコーダの有無および種
類等)を転送するように促す為の情報を含んだコマンド
を1394バスを用いて送信する。
【0223】ステップS502のコマンドを受けて、転
送先のプリンタ等からはプリンタ情報(カラー印刷情
報、記述言語、用紙サイズ、解像度、プリンタステータ
ス情報、デコーダ情報等)を含んだ所定のコマンドデー
タがPC101に転送される。
【0224】コマンドデータが転送先のプリンタから転
送されるとステップS503に進み、PC101では受
信したプリンタ情報(カラー印刷機能情報、記述言語、
用紙サイズ、解像度、プリンタステータス情報、デコー
ダ情報等)をメモリ67に転送先のプリンタ毎に分けて
プリンタ情報として随時記憶する。
【0225】次にステップS504に進み、転送先のプ
リンタ等を変更して、転送先のプリンタ情報の転送モー
ドを続行するか判断する。
【0226】転送先のプリンタ等を変更してプリンタ情
報の転送を行うと判断された場合はステップS501を
繰り返し、変更しない場合はステップS505に進む。
【0227】このようにして接続されるすべてのプリン
タ等のプリンタ情報を取得する。
【0228】次にステップS505〜S516におい
て、プリンタの選択及び映像データの選択及び編集を行
う。
【0229】まずPC101にて1394シリアルバス
で接続された複数のプリンタ等から取り込んだプリンタ
情報に基づいて最適な一つまたは複数のプリンタ等を選
択する。
【0230】取り込まれた映像データを印刷すべきプリ
ンタが選択されたらPC101で受信したプリンタ情報
の内、用紙サイズ、カラー印刷機能情報、解像度を判別
する。こうした情報がプリンタ103で記憶されていな
ければならないものとして判別する。
【0231】映像データの画像情報と受信したプリンタ
情報に相違がある場合にはあらかじめPC101内で受
信した映像データの伸長処理を行ってから非圧縮の映像
データをプリンタ情報(カラー印刷機能、用紙サイズ、
解像度等)に基づいて再編集し、転送先のプリンタに応
じた出力形式の設定を行う。この時の処理を以下のよう
に説明する。
【0232】まずステップS505としてユーザは、プ
リンタ103に転送したい映像データを選択する。PC
101のメモリ67に記録されている中から選択された
ものが読み出される。
【0233】次にステップS506で、PC101です
でに取り込んだ映像データの画像情報とメモリ67に格
納された転送先のプリンタ情報(プリンタステータス情
報、カラー印刷情報、用紙サイズ、解像度、デコーダ情
報等)を比較して最適な一つまたは複数のプリンタ情報
が選択される。
【0234】転送先のプリンタの選択については以下の
通りである。
【0235】映像データの画像情報とプリンタのプリン
タ情報の各要素(映像データの用紙サイズとプリンタに
現在装着され、選択されている用紙サイズや映像データ
の色数とプリンタの印刷可能な色数など)がそれぞれ一
致しているかどうかを比較し、一致していれば各要素に
対して設定されている値(用紙サイズ:設定値5、色
数:設定値3)を加算する。これを各項目に対して繰り
返し、合計値が最も大きいとされたプリンタを選択す
る。その選択に用いる設定値については各項目ごとに図
24にその一例を示す。なお、この設定値はメモリ67
に記憶される。
【0236】設定値の組み合わせは図24の組み合わせ
以外にもいろいろ考えられる。例えば印刷速度を優先さ
せるなら、画像情報とプリンタ情報が一致しない場合変
換に時間がかかる項目の設定値が大きい組み合わせで登
録し、画質を優先させたい場合は、映像データとプリン
タのサポートする解像度が一致するか、など画質に最も
影響を与える項目の設定値を大きい設定値で登録する等
が考えられる。またこうした画像情報とプリンタ情報に
共通した情報だけではなく、一方にしか存在しない情
報、例えば印刷速度などのプリンタのステータスを機能
の高さに応じた(印刷スピードが速ければ加える値の大
きさを大きくするなど)値として設定し、こうした機能
に応じた設定値も加えていくことによって転送すべきプ
リンタを選択することも考えられる。
【0237】こうして設定されたそれぞれの設定値の値
を加えていって最も合計値の大きいプリンタを選択する
ように制御する。合計値の大きさが同じ場合はあらかじ
め設定されている優先順位にしたがって選択することに
する。優先順位は現在選択されているプリンタが最優先
になる。
【0238】ユーザーの選択によって値の組み合わせを
複数の中から選択できるようにすることもできる。「印
刷速度優先」「画質優先」などの設定はPC101の設
定画面からユーザにより入力され、めもり67に記憶さ
れている。ユーザが「印刷速度優先」に設定していた場
合は印刷速度優先として設定された値の組み合わせを選
択し、「画質優先」に設定していた場合は画質優先とし
て設定された値の組み合わせを選択する。選択された値
の組み合わせを用いて映像データの画像情報とプリンタ
のプリンタ情報を比較して設定値を加算し、プリンタを
選択する。
【0239】次にステップS507に進み、PC101
で受信したプリンタ情報に含まれる用紙サイズ情報と映
像データを印刷可能な用紙サイズが一致するか否かを判
別する。また映像データの用紙サイズの変換の要求の有
無を判別する。
【0240】一致すると判別するとともに変換要求がな
い場合にはステップS510に移る。受信したプリンタ
情報に用紙サイズ情報が含まれていなかった時や、用紙
サイズ不一致を判別したとき、また一致する場合でも変
換要求がなされている場合はステップS508に進む。
【0241】ステップS508では転送先のプリンタに
装着されている記録紙の用紙サイズと映像データの用紙
サイズを判別する。
【0242】ここで用紙サイズの変更要求が出されてい
る場合、すなわち印刷情報に含まれた用紙サイズが切り
替わっている場合にはステップS510に進み、例えば
映像データに最適な用紙の装着を促す音声ガイダンス及
びガイダンスメッセージを出力する。映像データの情報
(複数ページの場合はそのページ数も含む)と映像デー
タに対応するプリンタの印刷情報をメモリ67に格納し
て退避した後、映像データの転送先のプリンタに対して
用紙サイズの変更を促す要求コマンドを1394バスを
用いて転送しておき、ステップS505に戻る。
【0243】一方、ステップS508で用紙サイズの変
更要求がないと判定された場合にはステップS509に
移る。PC101内の映像データが転送先のプリンタで
認識できない用紙サイズで作成されている場合や、最適
な用紙サイズに変換を要求する場合、転送先のプリンタ
に装着されている記録紙の用紙サイズに基づいて変換を
要求する場合に進むことになるが、この場合は、取り込
まれた映像データが伸長処理が必要であれば伸長処理を
行った後、映像データが用紙サイズに収まるように変換
処理(映像データの拡大および縮小処理等)を転送先の
プリンタ情報に基づいて、例えば映像データの大きさの
変更を促す音声ガイダンス及びガイダンスメッセージを
出力する。次に映像データの印刷機能の設定画面である
拡大および縮小設定画面の表示を行なった後、キーボー
ドやポインティングデバイスからの入力を所定時間待
ち、拡大および縮小設定項目の表示位置に対応した音声
ガイダンスやガイダンス及びオンラインヘルプ表示を行
なう処理を行うことにより映像データのサイズ変更を行
う。そしてステップS511へ進む。
【0244】次にステップS511に進み、受信したプ
リンタ情報からプリンタが印刷可能なカラー情報を判別
する。印刷可能なカラー印刷情報の情報が含まれていな
い場合はないものとして判別する。また映像データのカ
ラーにおける変換要求の有無を判別する。映像データの
印刷に必要なカラー情報とプリンタのカラー情報が一致
する場合でかつ映像データの変換が要求されていないと
判断された場合はステップS513に移る。
【0245】一方、受信したプリンタ情報にカラー情報
が含まれていないと判断された場合や、映像データのカ
ラー情報と一致しないと判断された場合、一致している
場合でも映像データの変換要求がなされている場合はス
テップS512に進む。
【0246】ステップS512ではPC101内で映像
データの伸張処理が必要であれば伸張処理を行った後、
画像変換処理(解像度および階調等によるグラフィック
イメージ処理等)を転送先のプリンタ情報に基づいて、
例えば階調の変換を促す音声ガイダンス及びガイダンス
メッセージを出力する。次に映像データの印刷機能の設
定画面であるグラフィックス設定画面の表示を行なった
後、キーボードやポインティングデバイスからの入力を
所定時間待ち、グラフィックス設定項目の表示位置に対
応した音声ガイダンスやガイダンス及びオンラインヘル
プ処理を行うことによりカラー情報の変更を行う。ま
た、映像データがカラーのデータであるのに対し、プリ
ンタがモノクロ印刷機能しかない場合にも画像のモノク
ロへの変換を前記音声ガイダンスやガイダンス及びオン
ラインヘルプ処理により行なう。
【0247】そしてステップS513へ進む。
【0248】次にステップS513に進み、PC101
で受信したプリンタ情報に含まれる解像度情報と映像デ
ータの解像度が一致するかどうかを判別する。また解像
度の変換が要求されているかも判断する。プリンタの解
像度情報と映像データの解像度が一致するとともに解像
度の変換が要求されていないと判別された場合はステッ
プS515に移る。一方受信したプリンタ情報に解像度
情報が含まれていなかったとき、または解像度が不一致
であると判別したとき、もしくは一致している場合でも
解像度の変換が要求されている場合はステップS514
に進む。
【0249】ステップS514ではPC101内で映像
データを転送先のプリンタの解像度に変換を要求するた
め、映像データの伸張処理が必要であれば伸張処理を行
った後、画像変換処理(解像度および階調処理等)を転
送先のプリンタ情報に基づいて、例えば解像度の変更を
促す音声ガイダンス及びガイダンスメッセージを出力す
る。次に映像データの印刷機能の設定画面である解像度
設定画面の表示を行なった後、キーボードやポインティ
ングデバイスからの入力を所定時間待ち、解像度設定項
目の表示位置に対応した音声ガイダンスやガイダンス及
びオンラインヘルプ処理を行うことにより解像度の変更
を行う。
【0250】次にステップS515に進み、受信したプ
リンタ情報に含まれるデコーダの種類と映像データを圧
縮しているデコーダの種類が一致するかどうかを判別す
る。デコーダの種類が一致すると判断され、デコーダの
非圧縮での転送要求がない場合にはステップS516に
移る。また受信したプリンタ情報にデコーダ情報が含ま
れていなかったとき、または映像データを伸長するデコ
ーダがプリンタに存在しないと判別されとき、または一
致している場合でも非圧縮の要求がある場合にはステッ
プS517に移る。
【0251】次にステップS516として映像データを
伸長するデコーダとプリンタ情報に含まれるデコーダが
一致すると判断された場合で、非圧縮でデータを転送す
る必要がないと判断された場合は圧縮したままの映像デ
ータをメモリ67から1394バス上に転送するように
設定し、ステップS518に進む。
【0252】次にステップS517で転送先がホストベ
ースドプリンタのようなプリンタ本体にMPUがない構
成のプリンタデコーダ方式のものであったり、プリンタ
の備えるデコーダでは映像データを伸長できない場合、
または伸長可能であつても非圧縮データとして転送する
という要求がなされている場合、転送する映像データ伸
長処理を行ってから非圧縮の映像データをメモリ67か
ら1394バス上に転送するように設定し、ステップS
518に進む。
【0253】次にステップS518としてステップS5
06で選択した転送先を指定し、指示に基づいた転送設
定を行う。そしてステップS519でこれから映像デー
タの転送を行うことを告げる所定の情報を含んだコマン
ドを1394バスを用いて転送指令を行なう。
【0254】次にステップS516及びS517で映像
データの圧縮/非圧縮について設定されたが、圧縮した
まま転送すると設定された場合はステップS521に進
み、メモリ67から圧縮した映像データを転送するよう
に出力部を制御し、ステップS523に進む。
【0255】伸長してから転送すると判断された場合は
ステップS522に進み、ステップS524の転送指令
に応じてメモリ67から読み出した非圧縮の映像データ
を出力、転送するように出力部を制御する。なおここで
の映像データの転送は1394シリアルバスを用いて、
アイソクロナス(またはアシンクロナス)転送方式でパ
ケット転送される。そしてステップS523に進む。
【0256】ステップS523では所望の映像データに
ついて転送の終了を待つ。
【0257】次にステップS524に進み、転送先のプ
リンタ等を変更して、映像データ転送モードを続行する
か判断する。転送先を他のプリンタ等に変更して映像デ
ータ転送を行うときはステップS506の転送先のプリ
ンタ情報の選択から繰り返す。こうしてステップS50
6で転送先のプリンタ等を複数選択した場合には、転送
先を変更する事による同時部数印刷が可能となる。一方
ステップS524で転送先を変更して続行する必要が無
いときは、ステップS525に移り、他の映像データ等
の転送を行いたいか選択を行い、他の映像を選択すると
きはステップS505に戻り映像データの読み出した
後、映像データに基づいたプリンタ情報の選択から繰り
返す。
【0258】次にステップS526に進み、映像データ
の転送が終了した場合は、ステップS508で転送先の
プリンタに装着されている用紙サイズと映像データの用
紙サイズが不一致と判別され、ステップS510で映像
データの情報(複数ページの場合はそのページ数も含
む)がメモリ67に格納されているか否かにより、用紙
サイズ不一致で転送されていない映像データがあるか否
かを判断する。
【0259】用紙サイズ不一致で転送されていない映像
データがあると判断された場合にはステップS527に
進み、メモリ67に格納されている映像データの情報
(複数ページの場合はそのページ数も含む)により、対
応する映像データを順次読み出して、用紙サイズの変更
指示要求コマンドを転送するように制御する。そして、
用紙サイズ不一致で転送されていない映像データの転送
を繰り返すステップS507に戻る。
【0260】用紙サイズ不一致で転送されていない映像
データがないと判断された場合、これにて本フローを終
了するものとする。常時、印刷等を指示されると映像デ
ータ転送モード実行に伴ってステップS501にリター
ンし、本フローは繰り返される。
【0261】プリンタへの映像データの転送については
以上の通りである。
【0262】本実施形態では、PC101内に取り込ま
れた圧縮映像データを用いて説明しているが、外部入力
した映像データであって記録処理が行われていない圧縮
映像データまたPC101内で作成された圧縮されてい
ないテキスト及び画像データを用いたものであってもよ
い。
【0263】また、本発明で説明したプリンタ装置は主
としてカラージェットプリンタや低速なホストベースド
プリンタ等を意識したものであるが、他の両面印刷機能
や高速に印刷が可能なレーザプリンタなどのデジタル機
器であってもよく、扱うデータも映像データに限らず、
テキスト及び画像データ、音声データや各種ファイルデ
ータなどであっても構わない。
【0264】以上のような構成によって、映像データを
印刷する際に、映像データに含まれている印刷条件とプ
リンタの印刷条件とが一致していなくても、映像データ
を再編集することでプリンタの印刷条件に合わせ、印刷
を遂行することが可能となる。また、オペレータの介入
を極力減らし、効率的に印刷を遂行することができる。
【0265】また、本実施形態によれば、各機器間の接
続方式をディジーチェーン方式とノード分岐方式とを混
在可能としたものであり、自由度の高い接続を可能と
し、また、各機器は各自固有のIDを有し、それぞれが
認識し合うことによって1394シリアルバスで接続さ
れた範囲において、1つのネットワークを構成する。各
デジタル機器間をそれぞれ1本の1394シリアルバス
ケーブルで順次接続するだけで、それぞれの機器が中継
の役割を行い、全体として1つのネットワークを構成す
るものである。また、1394シリアルバスの特徴でも
ある、Plug& Play機能でケーブルを機器に接
続した時点で自動で機器の認識や接続状況などを認識す
ることが可能となる。
【0266】また、図7に示したようなシステムにおい
て、ネットワークからある機器が削除されたり、または
新たに追加されたときなど、自動的にバスリセットを行
い、それまでのネットワーク構成をリセットしてから、
新たなネットワークの再構築を行なう。この機能によっ
て、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識す
ることができる。
【0267】さらに、印刷機能等が異なる複数のプリン
タ等の印刷装置等が各自固有のIDで接続された前記複
数のプリンタ等の印刷装置の各印刷機能情報を記憶する
記憶手段とを設け、前記コンピュータからの印刷装置の
選択要求に対応して、一つまたは複数の印刷装置を選択
することが可能となる。
【0268】さらに、ホスト装置において作成された、
複数の用紙サイズで作成されたドキュメント、不定形の
用紙サイズ等で作成されたドキュメントや表計算等に使
用されるスプレットシート等、スキャナー、デジタルカ
メラ等で取り込んだ画像データ等の印刷データの印刷情
報(例えばカラー印刷機能、用紙サイズ、解像度、部数
指定、記述言語、両面印刷機能等の情報)により、前記
記憶手段に記憶された印刷機能情報を印刷要求の優先順
位により検索することにより、印刷条件の適した一つま
たは複数のプリンタ等の印刷装置を迅速に選択すること
が可能となる。
【0269】本発明は上記構成により、図1または図2
3のようにネットワーク構成することによって、PC1
01上に格納されているテキストおよび画像データ等を
アプリケーション等を介して1394シリアルバスで接
続された転送先の複数のプリンタ等に転送する前に、1
394シリアルバスで接続されたネットワーク上の複数
のプリンタ等から1394シリアルバスを用いてプリン
タ情報(カラー印刷情報、記述言語、両面印刷情報、用
紙サイズ、解像度、印字スピード、プリンタステータ
ス、デコード情報等)のコマンド受信する事によって、
映像データ、テキストおよび画像データ等および印刷情
報により印刷条件の適した一つまたは複数のプリンタ等
の印刷装置を迅速に選択することができ、前記印刷情報
により1ページまたは複数ページ単位で映像データ、テ
キストおよび画像データを最適な用紙サイズが装着され
ているプリンタに振り分けて転送することができ、また
映像データ、テキストおよび画像データ等を転送先のプ
リンタ等の印刷形式に基づいた情報により再編集するこ
とも可能となる。
【0270】また、印刷において、前記編集した映像デ
ータ、テキストおよび画像データ等を一つまたは複数の
プリンタ等の印刷装置を迅速に転送することが可能とな
る。
【0271】また、複数の用紙サイズが設定された複数
ページで作成された映像データ、テキストおよび画像デ
ータ等に最適な用紙サイズが転送先のプリンタ等の印刷
形式に装着されていない場合には、その映像データ、テ
キストおよび画像データを後回しにして印刷するように
制御することにより印刷のスループットの向上が可能と
なる。
【0272】また、両面印刷指定の要求があれば転送先
のプリンタ等の両面印刷情報を調べて両面印刷ができる
と判断したときは転送先のプリンタ等の印刷形式に基づ
いた情報により両面印刷形式に編集した後、プリンタに
転送を行うことが可能となる。
【0273】また、印刷形式に部数指定の要求があれば
転送先のプリンタ等のプリンタ情報を調べて複数のプリ
ンタに振り分けて印刷ができると判断したときは複数の
プリンタに振り分けて転送を行うように制御することに
より複数のプリンタに同時に印刷することが可能とな
る。
【0274】また、選択したプリンタ情報に基づいて、
映像データ、テキストおよび画像データ等を音声ガイダ
ンス及びヘルプ表示により最適な印刷形式に編集した
後、転送先のプリンタ等がデコードできるときは転送先
のデコード形式にデコードした圧縮データを転送し、デ
コードできない時は非圧縮のデータを転送することがで
きるという、転送元ノードから転送先ノードに所定のデ
ータ転送を行うとき、転送先ノードが具備するデコーダ
によって、転送元ノードは所定のデータの圧縮または非
圧縮を選択して転送するようにすることで、ノード間の
転送効率の向上ができる。
【0275】また、転送先ノードの具備するデコーダ
で、転送元ノードに圧縮して転送する所定のデータを伸
張できないときは非圧縮データを転送することによっ
て、転送元ノードから誤った圧縮方式のデータが転送さ
れることが無くなる。
【0276】(第2実施形態)本発明の実施形態は、図
23のような構成のネットワークシステムである。この
構成において、PC101上に格納されているテキスト
および画像データ等をアプリケーションソフトウェア等
を介して1394シリアルバスで接続された転送先の複
数のプリンタ等に転送することも可能である。
【0277】本実施形態では、PC101の画像データ
をプリンタ103によって印刷する手順を説明する。
【0278】1394シリアルバスを用いて転送先のプ
リンタ等からプリンタ情報(カラー印刷情報、記述言
語、両面印刷情報、用紙サイズ、解像度、印字スピー
ド、プリンタステータス、デコード情報等)のコマンド
受信する事によって、PC101はテキストおよび画像
データ等に基づいた情報により最適な転送先のプリンタ
等を選択することができる。
【0279】またテキストおよび画像データ等を転送先
のプリンタ等の印刷形式に基づいた情報により編集する
ことも可能となる。
【0280】また、両面印刷指定の要求があれば転送先
のプリンタ等の両面印刷情報を調べて両面印刷ができる
と判断したときは転送先のプリンタ等の印刷形式に基づ
いた情報により両面印刷形式に編集した後、プリンタに
転送を行うように制御する。また、部数指定の要求があ
れば転送先のプリンタ等のプリンタ情報を調べて複数の
プリンタに振り分けて印刷ができると判断したときは複
数のプリンタに振り分けて転送を行うように制御する。
また、数十あるいは数百ページに及ぶ多量の文章で作成
されたテキストおよび画像データ等を複数のプリンタに
振り分けて転送先のプリンタ等の印刷形式に基づいた情
報により編集した後、複数のプリンタに振り分けて転送
を行うように制御する。
【0281】また、両面印刷指定で複数の用紙サイズを
設定してある場合にプリンタに現在装着している用紙サ
イズから印刷が行われるので複数の用紙サイズに対応し
ていないプリンタ等においては用紙サイズ単位で印刷が
行えるようになるので印刷時間のスループットが上がる
ことにもなる。
【0282】このように選択したプリンタ等のプリンタ
情報に基づいて最適な印刷形式に編集した後、転送先の
プリンタ等がデコードできるときは転送先のデコード形
式にデコードした圧縮データを転送し、デコードできな
い時は非圧縮のデータを転送することができ、転送効率
の向上ができる。
【0283】以上のような動作を図6のフローチャート
に示す。
【0284】まずPC101は、取り込んだテキストお
よび画像データ等を1394シリアルバスで接続された
複数のプリンタ等からのプリント情報を転送するモード
に設定しておく。
【0285】ステップS601としてユーザーは転送先
のプリンタ103を随時指定して、指示に基づいた転送
設定を行う。
【0286】これによって、PC101からはステップ
S602として転送先プリンタ等に、これから転送を行
う事を告げる所定の情報及び転送先のプリンタ等内に具
備するプリンタ情報(カラー印刷情報、記述言語、両面
印刷情報、用紙サイズ、解像度、プリンタステータス情
報、デコーダの有無および種類等)の転送指示の情報を
含んだコマンドを1394バスを用いて送信する。
【0287】PC101からの指示コマンドに対し、転
送先のプリンタからはプリンタ情報(カラー印刷情報、
記述言語、用紙サイズ、解像度、プリンタステータス情
報、デコーダ情報等)を含んだコマンドデータがPC1
01に転送される。そこでステップS603では、PC
101で受信したプリンタ情報(カラー印刷機能情報、
記述言語、両面印刷情報、用紙サイズ、解像度、プリン
タステータス情報、デコーダ情報等)をメモリ67に転
送先のプリンタ毎に分けてプリンタ情報として随時記憶
する。
【0288】次にステップS604に進み、転送先のプ
リンタ等を変更して、転送先のプリンタ情報の転送モー
ドを続行するか判断する。転送先のプリンタ等を変更し
てプリンタ情報の転送を行うと判断された場合はステッ
プS601に戻り、処理を繰り返す。
【0289】PC101側では1394シリアスバスで
接続された複数のプリンタ等から取り込んだプリント情
報に基づいて最適な一つまたは複数のプリンタ等を選択
するモードに設定しておく。そしてステップS605〜
S616において、PC101で受信したプリンタ情報
に含まれるカラー印刷機能情報、記述言語、両面印刷情
報、用紙サイズ、解像度等がそれぞれテキストおよび画
像データの画像情報と比較して一致するか判断する。テ
キストおよび画像データ等の画像情報と受信したプリン
タ情報に相違がある場合にはあらかじめPC101内で
プリンタ情報(カラー印刷機能、用紙サイズ、解像度
等)に基づいて再編集/変換し、転送先のプリンタに応
じた出力形式の設定を行う。
【0290】次にステップS605に進み、ユーザーは
プリント等の為転送したいテキストおよび画像データ等
をPC101のメモリ67に記録されている中から選択
し、PC101はその読み出し動作を行なう。
【0291】次にステップS606に進み、PC101
ではすでに取り込んだテキストおよび画像データ等の情
報に基づいて前記受信したメモリ67に格納された転送
先のプリンタ情報(カラー印刷情報、記述言語、両面印
刷情報、用紙サイズ、解像度、プリンタステータス情
報、デコーダ情報等)から最適なプリンタ情報を選択す
る。ここでの選択動作は実施例1と同様である。両面印
刷など実施例2に出てくる項目の設定値もあらかじめメ
モリ67に記憶されているものとする。ここでプリンタ
ステータス情報から判別されたプリンタの動作状況によ
りジャム等で印刷等が行えない場合は該当する転送先の
プリンタ等を選択しないように制御することも可能であ
る。
【0292】次にステップS607に進み、 PC10
1で受信したプリンタ情報に含まれる用紙サイズ情報と
テキストおよび画像データ等に最適な用紙サイズが一致
しているか否かを判別する。またテキストおよび画像デ
ータ等の用紙サイズの変換の要求の有無を判別する。
【0293】一致すると判別するとともに変換要求がな
い場合にはステップS610に移る。受信したプリンタ
情報に用紙サイズ情報が含まれていなかった時や、用紙
サイズ不一致を判別したとき、また一致する場合でも変
換要求がなされている場合はステップS608に進む。
【0294】ステップS608では転送先のプリンタに
装着されている記録紙の用紙サイズがテキストおよび画
像データ等に最適な用紙サイズか否かを判別する。
【0295】ここで用紙サイズの変更要求が出されてい
る場合、すなわち印刷情報に含まれた用紙サイズが切り
替わっている場合にはステップS610に進み、例えば
映像データに最適な用紙の装着を促す音声ガイダンス及
びガイダンスメッセージを出力する。映像データの情報
(複数ページの場合はそのページ数も含む)と映像デー
タに対応するプリンタの印刷情報をメモリ67に格納し
て退避した後、映像データの転送先のプリンタに対して
用紙サイズの変更を促す要求コマンドを1394バスを
用いて転送しておき、ステップS605に戻る。
【0296】一方、ステップS608で用紙サイズの変
更要求がないと判定された場合にはステップ609に移
る。PC101内のテキストおよび画像データ等が転送
先のプリンタで認識できない用紙サイズで作成されてい
る場合、最適な用紙サイズに変換を要求する場合、転送
先のプリンタに装着されている記録紙の用紙サイズに基
づいて変換を要求する場合に進むことになるが、この場
合は、選択したテキストおよび画像データ等が用紙サイ
ズに収まるように変換処理(テキストおよび画像データ
の拡大および縮小処理等)を転送先のプリンタ情報に基
づいて、例えばテキストおよび画像データのサイズ変更
を促す音声ガイダンス及びガイダンスメッセージを出力
する。次にプリンタ設定画面の拡大および縮小設定画面
の表示を行なった後、キーボードやポインティングデバ
イスからの入力が所定時間ない場合、拡大および縮小設
定項目の表示位置にカーソルが位置している場合、対応
した音声ガイダンスやガイダンス及びオンラインヘルプ
処理を行うことによりテキストおよび画像データのサイ
ズ変更を行う。そしてステップS611へ進む。
【0297】次にステップS611に進み、受信したプ
リンタ情報に含まれるカラー印刷情報と画像情報のカラ
ー印刷機能が一致するか否かを判別する。プリンタ情報
に含まれるカラー印刷機能が印刷を実行するのに十分な
機能であると判断された場合であつて、テキストおよび
画像データ等の変更要求がないときにはステップS61
3に移る。また受信したプリンタ情報にカラー印刷情報
が含まれていなかったときやプリンタのカラー機能が十
分でなかったとき、またはテキストおよび画像データ等
の変更要求を判別した場合はステップS612に進む。
【0298】ステップS612ではPC101内でテキ
ストおよび画像データ等を転送先のプリンタの画像処理
(解像度および階調等によるグラフィックイメージ処理
等)に基づいた例えば階調の変換を促す音声ガイダンス
及びガイダンスメッセージを出力する。次に映像データ
の印刷機能の設定画面であるグラフィックス設定画面の
表示を行なった後、キーボードやポインティングデバイ
スからの入力を所定時間待ち、グラフィックス設定項目
の表示位置にカーソルが位置した場合、対応した音声ガ
イダンスやガイダンス及びオンラインヘルプ処理を行う
ことによりカラー情報の変更を行う。また、映像データ
がカラーのデータであるのに対し、プリンタがモノクロ
印刷機能しかない場合にも画像のモノクロへの変換を前
記音声ガイダンスやガイダンス及びオンラインヘルプ処
理を行うことによりカラー情報の変更を行う。
【0299】次にステップS613に進み、PC101
で受信したプリンタ情報に含まれる解像度情報からテキ
ストおよび画像データ等に最適なの解像度で印刷可能か
否かを判別する。また解像度の変換が要求されているか
も判断する。プリンタの解像度情報とテキストおよび画
像データ等の解像度が一致するとともに解像度の変換が
要求されていないと判別された場合はステップS615
に移る。一方受信したプリンタ情報に解像度情報が含ま
れていなかったとき、または解像度が不一致であると判
別したとき、もしくは一致している場合でも解像度の変
換が要求されている場合はステップS614に進む。
【0300】ステップS614ではPC101内でテキ
ストおよび画像データ等を転送先のプリンタの解像度に
変換を要求するため、テキストおよび画像データ等の画
像変換処理(解像度および階調処理等)を転送先のプリ
ンタ情報に基づいて、例えば解像度の変更を促す音声ガ
イダンス及びガイダンスメッセージを出力する。次に映
像データの印刷機能の設定画面である解像度設定画面の
表示を行なった後、キーボードやポインティングデバイ
スからの入力を所定時間待ち、解像度設定項目の表示位
置にカーソルが位置している場合、対応した音声ガイダ
ンスやガイダンス及びオンラインヘルプ処理を行うこと
により解像度の変更を行う。
【0301】次にステップS615に進み、受信したプ
リンタ情報に含まれる両面印刷情報から両面印刷可能で
あるかどうかを判別する。両面印刷機能を有するととも
に、両面印刷要求があるときにはステップS616に進
み、PC101内でテキストおよび画像データ等を転送
先のプリンタの画像処理(両面印刷編集処理等)に基づ
いた再編集処理を行なってステップS617に進む。プ
リンタ情報により両面印刷機能がないまたは両面印刷要
求がないと判別された場合はステップS617に進む。
【0302】次にステップS617に進み、受信したプ
リンタ情報に含まれるデコーダの種類とテキストおよび
画像データ等を伸張するデコーダが一致するか否かを判
別する。また一致する場合でもテキストおよび画像デー
タ等を非圧縮で転送するよう要求されているか否かを判
別する。適切なデコーダの存在が確認できたとともに非
圧縮で転送するよう要求されていない場合にはステップ
S618に移る。受信したプリンタ情報にデコーダ情報
が含まれていなかったとき、または映像データを伸長す
るデコーダがプリンタに存在しないと判別されとき、ま
たは一致している場合でも非圧縮の要求がある場合には
ステップS619に移る。
【0303】ここで転送先の機器から転送元であるPC
101に転送されたプリンタ情報に含まれるデコーダ情
報については、この後圧縮したテキストおよび画像デー
タ等の転送を行うかまたは非圧縮にして転送するかの判
断の材料にもなるデータであり、かつ転送先の機器から
すれば圧縮データの転送を希望するか、または非圧縮デ
ータの転送を希望するのかの要求データとしての役割を
持つことにもなる。
【0304】次にステップS618としてデコーダ有り
の設定、すなわちPC101内でメモリ67から読み出
した後、テキストおよび画像データ等の圧縮処理を行っ
てから1394バス上に転送するように設定し、ステッ
プS620に進む。
【0305】また、転送先がホストベースドプリンタの
ようなプリンタ本体にMPUがない構成のプリンタデコ
ーダ方式のものに関しては、PC101でメモリ67か
ら読み出したテキストおよび画像データ等そのものをプ
リンタ103の備えるデコーダ方式に編集し直してから
転送先のプリンタ103に転送するように設定してから
ステップS620に進む。
【0306】次にステップS619としてデコーダ無し
の設定、すなわちPC101内から非圧縮のテキストお
よび画像データ等を1394バス上に転送するように設
定し、ステップS620に進む。
【0307】次にステップS620ではステップS60
6で選択した転送先を指定し、指示に基づいた転送設定
を行う。
【0308】次にステップS621でこれからテキスト
および画像データ等の転送を行うことを告げる所定の情
報を含んだコマンドを1394バスを用いて転送指令を
行なう。
【0309】次にステップS618及びS619でテキ
ストおよび画像データ等の圧縮/非圧縮について設定さ
れたが、圧縮したまま転送すると設定された場合はステ
ップS623に進み、メモリ67から圧縮した映像デー
タを転送するように出力部を制御し、ステップS625
に進む。
【0310】非圧縮のテキストおよび画像データ等を転
送すると判断された場合はステップS624に進み、ス
テップS621の転送指令に応じてメモリ67から読み
出した非圧縮の映像データを出力、転送するように出力
部を制御する。なおここでのテキストおよび画像データ
等の転送は1394シリアルバスを用いて、アイソクロ
ナス(またはアシンクロナス)転送方式でパケット転送
される。そしてステップS625に進む。
【0311】ステップS625では所望のテキストおよ
び画像データ等について転送の終了を確認する。
【0312】次にステップS626に進み、転送先のプ
リンタ等を変更して、テキストおよび画像データ等の転
送を続行するか判断する。転送先を他のプリンタ等に変
更してテキストおよび画像データ等の転送を行うときは
ステップS606の転送先のプリンタ情報の選択から繰
り返す。こうしてステップS606で転送先のプリンタ
等を複数選択した場合には、転送先を変更する事による
同時部数印刷が可能となる。またページ数の多いテキス
トおよび画像データ等を複数ページ単位に振り分けて設
定し、複数の転送先のプリンタに振り分けて転送するこ
とも可能となる。一方ステップS626で転送先を変更
して続行する必要が無いときは、ステップS627に移
る。
【0313】ステップS627では他のテキストおよび
画像データ等の転送を行いたいか否かの選択を行う。他
のテキストおよび画像データ等を選択するときはステッ
プS606に戻り、テキストおよび画像データ等を読み
出した後、映像データに基づいたプリンタ情報の選択か
ら繰り返す。
【0314】次にステップS628に進み、テキストお
よび画像データ等の転送が終了した場合は、これにて本
フローを終了するものとする。常時、印刷等を指示され
ると映像データ転送モード実行に伴ってステップS60
1にリターンし、本フローは繰り返される。
【0315】本実施例では、PC101に既に作成され
ているテキスト及び画像データを用いて説明している
が、作成したテキスト及び画像データに限らず、撮像装
置より入力した映像データであって記録処理が行われて
いない圧縮映像データを用いたものであってもよい。
【0316】また、本発明で説明したプリンタ装置は主
として両面印刷機能や複数の用紙サイズを装備した高速
に印刷が可能なレーザプリンタ等を意識したものである
が、他のカラージェットプリンタや低速なレーザプリン
タなどのデジタル機器であってもよく、扱うデータもテ
キスト及び画像データに限らず映像データ、音声データ
や各種ファイルデータなどであっても構わない。
【0317】以上の手順により、PC101が保持する
画面データについても、記録再生装置により記録された
映像データと同じく、その画像データの印刷条件とプリ
ンタの印刷条件とが一致してない場合には、画像データ
を再編集することで印刷を遂行することが可能となる。
また、用紙の交換等、オペレータの介入を極力減らし、
効率的に印刷を遂行することができる。
【0318】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の機器をネットワークで接続した場合のように、あ
る機器からのデータ転送先が複数ある場合、ネットワー
ク接続された印刷装置等の機器の機能や設定を予め利用
者が知っておかなくても、各印刷装置の印刷機能情報を
受信し記憶することで、最適な一つまたは複数の印刷装
置を選択することが可能となった。
【0319】また、互いに接続された機器それぞれが利
用可能なデータ圧縮方式の違いから、伸張できない圧縮
データを誤って転送したり、または転送先で伸張できる
にもかかわらず非圧縮データで転送してしまうことを防
止し、データ転送を効率よく行うことができる。
【0320】また、ネットワークでホストと印刷装置と
を接続したシステムにおいて、ホスト側で必要とする印
刷方式に応じて、複数の印刷装置を用いて印刷を行うこ
ともでき、融通性が増す。
【0321】また例えば、複数の用紙サイズで印刷され
るページを含むドキュメントの印刷の際にも、印刷装置
に指定サイズの用紙が給紙されるまでに、印刷可能なペ
ージを印刷してしまうことで、印刷を迅速に終了させる
ことができる。
【0322】また例えば、印刷装置の機能や用紙サイズ
などの印刷条件と印刷データに含まれている印刷条件の
設定とが整合していない場合、不整合な設定に関する音
声ガイダンスを行なった後、印刷設定画面を表示し、不
整合な項目の設定に関する音声ガイダンスやガイダンス
及びオンラインヘルプを行う事により、容易に設定する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のネットワーク一例を示した図
である。
【図2】本発明を適用した記録再生装置、プリンタ装
置、PCのブロック図である。
【図3】従来例で、デジタルカメラ、PC、プリンタを
PCを中心に接続したときの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明における実施例の記録再生装置での動作
の流れを示すフローチャートである。
【図5−a】本発明における実施例のプリンタ装置での
動作の流れを示すフローチャートである。
【図5−b】本発明における実施例のプリンタ装置での
動作の流れを示すフローチャートである。
【図6−a】本発明における他の実施例のプリンタ装置
での動作の流れを示すフローチャートである。
【図6−b】本発明における他の実施例のプリンタ装置
での動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】1394シリアルバスを用いて接続されたネッ
トワーク構成の一例を示す図である。
【図8】1394シリアルバスの構成要素を表す図であ
る。
【図9】1394シリアルバスのアドレスマップを示す
図である。
【図10】1394シリアルバスケーブルの断面図であ
る。
【図11】DS−Link符号化方式を説明するための
図である。
【図12】1394シリアルバスで各ノードのIDを決
定する為のトポロジ設定を説明するための図である。
【図13】1394シリアルバスでのアービトレーショ
ンを説明するための図である。
【図14】アシンクロナス転送の時間的な状態遷移を表
す基本的な構成図である。
【図15】アシンクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例の図である。
【図16】アイソクロナス転送の時間的な状態遷移を表
す基本的な構成図である。
【図17】アイソクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例の図である。
【図18】1394シリアルバスで実際のバス上を転送
されるパケットの様子を示したバスサイクルの一例の図
である。
【図19】バスリセットからノードIDの決定までの流
れを示すフローチャート図である。
【図20】バスリセットにおける親子関係決定の流れを
示すフローチャート図である。
【図21】バスリセットにおける親子関係決定後から、
ノードID決定までの流れを示すフローチャート図であ
る。
【図22】アービトレーションを説明するためのフロー
チャート図である。
【図23】本発明の他の実施例のネットワーク一例を示
した図である。
【図24】画像情報、プリンタ情報、設定値の組み合わ
せの一例を示した図である。
【符号の簡単な説明】
8 記録再生系 9 システムコントローラ 13 メモリ 14 メモリ制御部 21 復号化回路 26 プリンタコントローラ 63 MPU 64 復号化回路 101 PC(パーソナルコンピュータ) 102 記録再生装置 103 プリンタ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP01 AR01 BB10 BB15 HH01 HH03 HJ08 HK07 HK11 HL01 HN05 HN15 HN26 HN27 HP06 HP08 HQ03 HV11 HV12 HV32 5B021 AA01 EE00 KK02 NN00 QQ07 5B089 GA21 HA16 JA35

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数外部装置に接続され、外部から入力
    された画像を編集して前記接続される複数の外部装置の
    うち所定の外部装置に転送する情報処理装置であって、
    接続される複数の外部装置の機能を識別する識別手段
    と、前記識別手段により識別された複数の外部装置の機
    能と前記画像の画像情報に基づいて前記画像の転送先を
    前記複数の外部装置から選択する選択手段と、前記選択
    手段で選択された転送先の外部装置の印刷機能情報と前
    記画像の印刷情報との整合性を解析する解析手段と、前
    記解析手段からの情報により印刷機能情報不一致を検出
    する印刷機能情報不一致検出手段と、前記印刷機能情報
    不一致検出手段からの情報に基いて、該当する印刷機能
    情報不一致の音声ガイダンス及びガイダンスおよびオン
    ラインヘルプ等を行うことにより前記画像の印刷情報を
    容易に設定する印刷情報設定手段を備えることを特徴と
    する情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記識別手段は前記複数外部装置に各外
    部装置の機能情報の要求信号を送信し、送信された要求
    信号に応答して転送された機能情報に基づいて前記複数
    の外部装置の機能を識別することを特徴とする請求項1
    に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含み、
    前記選択手段は、前記外部装置の印刷可能な用紙サイズ
    と前記画像を構成する用紙サイズに基づいて前記画像の
    転送先への転送の順番を変更することを特徴とする請求
    項2に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含み、
    前記選択手段は、前記外部装置の印刷可能な用紙サイズ
    と前記画像を構成する用紙サイズに基づいて前記画像の
    転送先を選択することを特徴とする請求項2に記載の情
    報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記機能情報はカラー情報を含み、前記
    選択手段は、前記外部装置のカラー出力機能と前記画像
    のカラー特性に基づいて前記画像の転送先を選択するこ
    と特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記機能情報は解像度情報を含み、前記
    選択手段は、前記外部装置の解像度情報と前記画像の解
    像度に基づいて前記画像の転送先を選択すること特徴と
    する請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記機能情報はデコーダ情報を含み、前
    記選択手段は、前記外部装置のデコーダ情報と前記画像
    の圧縮方法に基づいて前記画像の転送先を選択すること
    特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記機能情報は用紙サイズ情報とカラー
    情報と解像度情報のうち少なくともいずれかを含み、前
    記選択手段は、前記機能情報に含まれる各情報に重み付
    けした総合した結果に基づいて前記画像の転送先を選択
    すること特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記選択手段で選択された前記外部装置
    の前記印刷機能状態についての情報を検出する印刷機能
    状態検出手段と、印刷機能状態検出手段で検出された印
    刷機能情報を格納する印刷機能情報格納手段と、前記画
    像の画像情報及び印刷情報の設定状態についての印刷設
    定情報を格納する印刷設定情報格納手段と、前記印刷機
    能情報と前記印刷設定情報とを比較解析し、前記印刷機
    能情報と前記印刷設定情報との印刷情報設定不一致を検
    出する印刷情報設定不一致検出手段と、前記検出手段か
    らの印刷情報設定不一致情報を格納する格納手段と、前
    記印刷情報設定不一致情報に対応した音声ガイダンス情
    報を格納する音声ガイダンス情報格納手段と、前記印刷
    情報設定不一致情報に対応した音声ガイダンスを出力す
    る音声出力手段と、前記画像の印刷設定情報の各項目を
    表示する情報を格納する印刷設定情報格納手段と、前記
    印刷情報設定不一致情報と前記印刷設定情報格納手段に
    基いて印刷設定情報と各項目の現在設定されている値を
    表示する印刷情報表示手段と、前記印刷情報表示手段で
    表示された各項目の表示位置情報を格納する表示位置情
    報格納手段と、前記印刷情報表示手段で表示された各項
    目と該項目に対応した印刷機能の設定ガイダンスが格納
    されている音声ガイダンス情報格納手段と、前記印刷情
    報表示手段で表示された各項目と該項目に対応した印刷
    機能の説明内容と表示位置情報が格納されているガイダ
    ンス及びオンラインへルプ情報格納手段と、前記音声ガ
    イダンスを出力する音声ガイダンス出力手段と、前記ガ
    イダンス及びオンラインヘルプ情報を表示するガイダン
    ス及びオンラインヘルプ表示手段と、時間間隔の計測や
    入力手段からのタイミング設定を行うタイマ計測手段と
    を備え、前記印刷情報設定不一致検出手段で不一致が検
    出されたならば、前記印刷情報設定不一致情報に対応し
    た音声ガイダンスを出力した後、入力手段からの入力ま
    たは所定時間経過後、前記印刷情報設定不一致情報に対
    応した前記印刷設定情報の各項目と各項目の値とを表示
    する印刷設定画面表示を行なった後、入力手段からの入
    力または所定時間経過後、前記入力手段によりカーソル
    が位置する前記印刷設定画面表示の各項目に対応した前
    記音声ガイダンスを出力した後、前記ガイダンス及びオ
    ンラインヘルプ情報を表示し、各項目の印刷情報を設定
    する印刷情報設定手段とを有していることを特徴とする
    請求項2に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 複数外部装置に接続され、外部から入
    力された画像を編集して前記接続される複数の外部装置
    のうち所定の外部装置に転送する情報処理装置であっ
    て、接続される複数の外部装置の機能を識別する識別工
    程と、前記識別工程により識別された複数の外部装置の
    機能と前記画像の画像情報に基づいて前記画像の転送先
    を前記複数の外部装置から選択する選択工程と、前記選
    択工程で選択された転送先の外部装置の印刷機能情報と
    の整合性を解析する解析工程と、前記解析工程からの情
    報により印刷機能情報不一致を検出する印刷機能情報不
    一致検出工程と、前記印刷機能情報不一致検出工程から
    の情報に基いて、該当する印刷機能情報不一致の音声ガ
    イダンス及びガイダンス表示を行うことにより前記画像
    の印刷情報を容易に設定する印刷情報設定工程を備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記識別工程は前記複数外部装置に各
    外部装置の機能情報の要求信号を送信し、送信された要
    求信号に応答して転送された機能情報に基づいて前記複
    数の外部装置の機能を識別することを特徴とする請求項
    10に記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含
    み、前記選択工程は、前記外部装置の印刷可能な用紙サ
    イズと前記画像を構成する用紙サイズに基づいて前記画
    像の転送先への転送の順番を変更することを特徴とする
    請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含
    み、前記選択工程は、前記外部装置の印刷可能な用紙サ
    イズと前記画像を構成する用紙サイズに基づいて前記画
    像の転送先を選択すること特徴とする請求項11に記載
    の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記機能情報はカラー情報を含み、前
    記選択工程は、前記外部装置のカラー出力機能と前記画
    像のカラー特性に基づいて前記画像の転送先を選択する
    こと特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記機能情報は解像度情報を含み、前
    記選択工程は、前記外部装置の解像度情報と前記画像の
    解像度に基づいて前記画像の転送先を選択すること特徴
    とする請求項11に記載の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 前記機能情報はデコーダ情報を含み、
    前記選択工程は、前記外部装置のデコーダ情報と前記画
    像の圧縮方法に基づいて前記画像の転送先を選択するこ
    と特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記機能情報は用紙サイズ情報とカラ
    ー情報と解像度情報のうち少なくともいずれかを含み、
    前記選択肯定は、前記機能情報に含まれる各情報に重み
    付けした総合した結果に基づいて前記画像の転送先を選
    択すること特徴とする請求項11に記載の情報処理装
    置。
  18. 【請求項18】 前記選択工程で選択された前記外部装
    置の前記印刷機能状態についての情報を検出する印刷機
    能状態検出工程と、印刷機能状態検出工程で検出された
    印刷機能情報を格納する印刷機能情報格納工程と、前記
    画像の画像情報及び印刷情報の設定状態についての印刷
    設定情報を格納する印刷設定情報格納工程と、前記印刷
    機能情報と前記印刷設定情報とを比較解析し、前記印刷
    機能情報と前記印刷設定情報との印刷情報設定不一致を
    検出する印刷情報設定不一致検出工程と、前記検出工程
    からの印刷情報設定不一致情報を格納する格納工程と、
    前記印刷情報設定不一致情報に対応した音声ガイダンス
    情報を格納する音声ガイダンス情報格納工程と、前記印
    刷情報設定不一致情報に対応した音声ガイダンスを出力
    する音声出力工程と、前記画像の印刷設定情報の各項目
    を表示する情報を格納する印刷設定情報格納工程と、前
    記印刷情報設定不一致情報と前記印刷設定情報格納工程
    に基いて印刷設定情報と各項目の現在設定されている値
    を表示する印刷情報表示工程と、前記印刷情報表示工程
    で表示された各項目の表示位置情報を格納する表示位置
    情報格納工程と、前記印刷情報表示工程で表示された各
    項目と該項目に対応した印刷機能の設定ガイダンスが格
    納されている音声ガイダンス情報格納工程と、前記印刷
    情報表示工程で表示された各項目と該項目に対応した印
    刷機能の説明内容と表示位置情報が格納されているガイ
    ダンス及びオンラインへルプ情報格納工程と、前記音声
    ガイダンスを出力する音声ガイダンス出力工程と、前記
    ガイダンス及びオンラインヘルプ情報を表示するガイダ
    ンス及びオンラインヘルプ表示工程と、時間間隔の計測
    や入力工程からのタイミング設定を行うタイマ計測工程
    とを備え、前記印刷情報設定不一致検出工程で不一致が
    検出されたならば、前記印刷情報設定不一致情報に対応
    した音声ガイダンスを出力した後、入力工程からの入力
    または所定時間経過後、前記印刷情報設定不一致情報に
    対応した前記印刷設定情報の各項目と各項目の値とを表
    示する印刷設定画面表示を行なった後、入力工程からの
    入力または所定時間経過後、前記入力工程によりカーソ
    ルが位置する前記印刷設定画面表示の各項目に対応した
    前記音声ガイダンスを出力した後、前記ガイダンス及び
    オンラインヘルプ情報を表示し、各項目の印刷情報を設
    定する印刷情報設定工程とを有していることを特徴とす
    る請求項11に記載の情報処理装置。
  19. 【請求項19】 複数外部装置に接続され、外部から入
    力された画像を編集して前記接続される複数の外部装置
    のうち所定の外部装置に転送する情報処理装置において
    実行されるコンピュータが読み出し可能なプログラムを
    記憶した記憶媒体であって、接続される複数の外部装置
    の機能を識別する識別工程と、前記識別工程により識別
    された複数の外部装置の機能と前記画像の画像情報に基
    づいて前記画像の転送先を前記複数の外部装置から選択
    する選択工程と、前記選択工程で選択された転送先の外
    部装置の印刷機能情報との整合性を解析する解析工程
    と、前記解析工程からの情報により印刷機能情報不一致
    を検出する印刷機能情報不一致検出工程と、前記印刷機
    能情報不一致検出工程からの情報に基いて、該当する印
    刷機能情報不一致の音声ガイダンス及びガイダンス表示
    を行うことにより前記画像の印刷情報を容易に設定する
    印刷情報設定工程を備えることを特徴とするプログラム
    を記憶した記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記識別工程は前記複数外部装置に各
    外部装置の機能情報の要求信号を送信し、送信された要
    求信号に応答して転送された機能情報に基づいて前記複
    数の外部装置の機能を識別することを特徴とする請求項
    19に記載の記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含
    み、前記選択工程は、前記外部装置の印刷可能な用紙サ
    イズと前記画像を構成する用紙サイズに基づいて前記画
    像の転送先への転送の順番を変更することを特徴とする
    請求項20に記載の情報処理装置。
  22. 【請求項22】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含
    み、前記選択工程は、前記外部装置の印刷可能な用紙サ
    イズ機能と前記画像を構成する用紙サイズに基づいて前
    記画像の転送先を選択すること特徴とする請求項21に
    記載の記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記機能情報はカラー情報を含み、前
    記選択工程は、前記外部装置のカラー出力機能と前記画
    像のカラー特性に基づいて前記画像の転送先を選択する
    こと特徴とする請求項21に記載の記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記機能情報は解像度情報を含み、前
    記選択工程は、前記外部装置の解像度情報と前記画像の
    解像度に基づいて前記画像の転送先を選択すること特徴
    とする請求項21に記載の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 前記機能情報はデコーダ情報を含み、
    前記選択工程は、前記外部装置のデコーダ情報と前記画
    像の圧縮方法に基づいて前記画像の転送先を選択するこ
    と特徴とする請求項21に記載の記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記機能情報は用紙サイズ情報とカラ
    ー情報と解像度情報のうち少なくともいずれかを含み、
    前記選択肯定は、前記機能情報に含まれる各情報に重み
    付けした総合した結果に基づいて前記画像の転送先を選
    択すること特徴とする請求項21に記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記選択工程で選択された前記外部装
    置の前記印刷機能状態についての情報を検出する印刷機
    能状態検出工程と、印刷機能状態検出工程で検出された
    印刷機能情報を格納する印刷機能情報格納工程と、前記
    画像の画像情報及び印刷情報の設定状態についての印刷
    設定情報を格納する印刷設定情報格納工程と、前記印刷
    機能情報と前記印刷設定情報とを比較解析し、前記印刷
    機能情報と前記印刷設定情報との印刷情報設定不一致を
    検出する印刷情報設定不一致検出工程と、前記検出工程
    からの印刷情報設定不一致情報を格納する格納工程と、
    前記印刷情報設定不一致情報に対応した音声ガイダンス
    情報を格納する音声ガイダンス情報格納工程と、前記印
    刷情報設定不一致情報に対応した音声ガイダンスを出力
    する音声出力工程と、前記画像の印刷設定情報の各項目
    を表示する情報を格納する印刷設定情報格納工程と、前
    記印刷情報設定不一致情報と前記印刷設定情報格納工程
    に基いて印刷設定情報と各項目の現在設定されている値
    を表示する印刷情報表示工程と、前記印刷情報表示工程
    で表示された各項目の表示位置情報を格納する表示位置
    情報格納工程と、前記印刷情報表示工程で表示された各
    項目と該項目に対応した印刷機能の設定ガイダンスが格
    納されている音声ガイダンス情報格納工程と、前記印刷
    情報表示工程で表示された各項目と該項目に対応した印
    刷機能の説明内容と表示位置情報が格納されているガイ
    ダンス及びオンラインへルプ情報格納工程と、前記音声
    ガイダンスを出力する音声ガイダンス出力工程と、前記
    ガイダンス及びオンラインヘルプ情報を表示するガイダ
    ンス及びオンラインヘルプ表示工程と、時間間隔の計測
    や入力工程からのタイミング設定を行うタイマ計測工程
    とを備え、前記印刷情報設定不一致検出工程で不一致が
    検出されたならば、前記印刷情報設定不一致情報に対応
    した音声ガイダンスを出力した後、入力工程からの入力
    または所定時間経過後、前記印刷情報設定不一致情報に
    対応した前記印刷設定情報の各項目と各項目の値とを表
    示する印刷設定画面表示を行なった後、入力工程からの
    入力または所定時間経過後、前記入力工程によりカーソ
    ルが位置する前記印刷設定画面表示の各項目に対応した
    前記音声ガイダンスを出力した後、前記ガイダンス及び
    オンラインヘルプ情報を表示し、各項目の印刷情報を設
    定する印刷情報設定工程とを有していることを特徴とす
    る請求項21に記載の記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008250828A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、プログラム及び記録媒体
JP2010183286A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Canon Inc 画像供給装置、方法及びプログラム

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