JP2003173185A - 音響装置 - Google Patents

音響装置

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JP2003173185A
JP2003173185A JP2001373273A JP2001373273A JP2003173185A JP 2003173185 A JP2003173185 A JP 2003173185A JP 2001373273 A JP2001373273 A JP 2001373273A JP 2001373273 A JP2001373273 A JP 2001373273A JP 2003173185 A JP2003173185 A JP 2003173185A
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speaker
mode
sound
tone signal
musical tone
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Application number
JP2001373273A
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English (en)
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Kenichiro Hara
研一郎 原
Katsuhiko Torii
克彦 鳥居
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動式のスピーカを備え、そのスピーカの状
態(位置及び/又は向き)を変更できると共に、その状
態に応じて最適な再生特性を自動的に設定できるように
することを課題とする。 【解決手段】 可動式のスピーカ(523L,523
R)と、スピーカの位置及び/又は向きに応じて楽音信
号の特性を変化させて楽音信号を出力する楽音特性設定
手段(516)とを有する音響装置が提供される。スピ
ーカは、楽音特性設定手段が出力する楽音信号に応じて
楽音を発音する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子楽器には、演奏者に最適なスピーカ
配置と聴取者に最適なスピーカ配置がなされているもの
の2種類がある。多くの電子楽器は前者であるが、学校
用オルガン等は後者に属する。
【0003】演奏者に最適なスピーカ配置がされた電子
楽器では、聴取者位置での音質、音量は最適なものには
ならないという欠点があった。それは、スピーカの向き
や位置が演奏者を考慮して設定されている為である。
【0004】図7(A)は従来技術による学校用オルガ
ンの背面図、図7(B)はその側面図である。図7
(A)は図7(B)の学校用オルガンの背面712の図
であり、図7(B)は図7(A)の学校用オルガンの側
面710の図である。学校用オルガンの正面711側に
は演奏者(先生)703、背面712側には聴取者(生
徒)がいる。学校用オルガンの背面712には、左右一
対のメインスピーカ701及びツイータ702が設けら
れる。すなわち、メインスピーカ701及びツイータ7
02は、聴取者に向けて設けられている。演奏者用小型
スピーカ704は、演奏者703に向けて設けられてい
る。
【0005】学校用オルガンは、聴取者を優先した電子
楽器である。メインスピーカ701及びツイータ702
は、教室における聴取者(生徒)の方向に向けて配置さ
れている。従って、演奏者(教師)703に提供される
音質は犠牲となっている。演奏者703にとって、直進
性の強い中高音が不足した音となる。
【0006】図8(A)は従来技術による電子ピアノの
正面図、図8(B)はその側面図である。図8(A)は
図8(B)の電子ピアノの正面811の図であり、図8
(B)は図8(A)の電子ピアノの側面810の図であ
る。電子ピアノの正面811側には演奏者803がい
る。電子ピアノの正面811には、左右一対のメインス
ピーカ801及びツイータ802が設けられる。すなわ
ち、メインスピーカ801及びツイータ802は、演奏
者に向けて設けられている。電子ピアノの背面812に
はスピーカが設けられない。
【0007】電子ピアノは、演奏者803を優先した電
子楽器である。これは主に個人の練習用を目的とした電
子楽器であるため、演奏者803に最適なようにスピー
カ801,802の向きや位置が設定されている。聴取
者は、演奏者803の背後にいる。すなわち、電子ピア
ノと聴取者との間に演奏者803がいることになる。こ
の結果、聴取者位置における音質は犠牲となっている。
演奏者803が聴取者への音の進路を阻害し、聴取者に
は中高音が直接届かない。また、聴取者から見て左右の
スピーカ位置が近すぎるためステレオ性が弱く、広がり
感が不足する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】また、可動式スピーカ
を備えた電子鍵盤楽器がある。メインスピーカが可動式
になっているため、演奏者に適した配置と聴取者に適し
た配置が設定できる。しかし、スピーカの位置及び/又
は向きが変わるだけで、その状態に合わせて最適な電気
的な再生特性の設定がなされないため、良質な再生音は
得られない。
【0009】本発明の目的は、可動式のスピーカを備
え、そのスピーカの状態(位置及び/又は向き)を変更
できると共に、その状態に応じて最適な再生特性を自動
的に設定できるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、可動式のスピーカと、スピーカの位置及び/又は向
きに応じて楽音信号の特性を変化させて楽音信号を出力
する楽音特性設定手段とを有する音響装置が提供され
る。スピーカは、楽音特性設定手段が出力する楽音信号
に応じて楽音を発音する。
【0011】本発明の他の観点によれば、可動式のスピ
ーカと、第1のモード又は第2のモードを指定するため
のモード指定手段と、第1のモード又は第2のモードに
応じて楽音信号の特性を変化させて楽音信号を出力する
楽音特性設定手段とを有する音響が提供される。スピー
カは、楽音特性設定手段が出力する楽音信号に応じて楽
音を発音する。
【0012】本発明によれば、可動式のスピーカを有す
るので、演奏者に適したスピーカの位置及び/又は向き
と聴取者に適したスピーカの位置及び/又は向きを設定
できる。その際、スピーカの位置及び/又は向きに応じ
て適切な楽音特性を自動的に設定できる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1(A)は
本発明の第1の実施形態による音響装置を含む電子楽器
の正面図、図1(B)はその側面図である。図1(A)
は図1(B)の電子楽器の正面111の図であり、図1
(B)は図1(A)の電子楽器の側面110の図であ
る。電子楽器の正面111側には演奏者(先生)10
3、背面112側には聴取者(生徒)がいる。電子楽器
の正面111には、左右一対のメインスピーカ101及
びツイータ102が設けられる。すなわち、メインスピ
ーカ101及びツイータ102は、演奏者103に向け
て設けられている。メインスピーカ101は低中音用ス
ピーカであり、ツイータ102は高音用スピーカであ
る。なお、メインスピーカ101は、周波数フルレンジ
のスピーカでもよい。
【0014】演奏者103の耳とメインスピーカ101
との間には、棚板104の障害物がある。したがって、
直進性が強い高音は、メインスピーカ101から演奏者
103の耳に到達し難い。そのため、高音を大きめに補
正してメインスピーカ101から出力する。メインスピ
ーカ101は、可動式であり、回転軸105により回転
可能になっている。メインスピーカ101を回転させた
電子楽器を図2(A)に示す。
【0015】図2(A)は、メインスピーカ101を背
面112に回転させた電子楽器を示す。スピーカボック
ス201は、メインスピーカ101を収納し、回転軸1
05により回転可能である。この電子楽器は、演奏者モ
ード及び聴取者モードを有する。スピーカ101の状態
は、演奏者モードでは図1(A)、(B)のようにな
り、聴取者モードでは図2(A)のようになる。
【0016】演奏者モードについて説明する。図1
(A)、(B)に示すように、メインスピーカ101が
正面111に向いており、正面側の演奏者103に最適
なメインスピーカ101の向き及び位置が設定される。
また、メインスピーカ101の向き及び位置に適した、
音響特性の電気的補正を行う。具体的には、上記のよう
に、棚板104により、高音が遮られるので、高音を増
幅するような補正を行う。また、スピーカボックス20
1は、電子楽器本体の内側に収納され、周囲に壁面が存
在する。この場合、低音の音量が減衰しにくくなるの
で、低音を増幅する必要がない。
【0017】聴取者モードについて説明する。図2
(A)に示すように、メインスピーカ101が背面11
2に向いており、背面側の聴取者に最適なメインスピー
カ101の向き及び位置が設定される。また、メインス
ピーカ101の向き及び位置に適した、音響特性の電気
的補正を行う。具体的には、メインスピーカ101と聴
取者との間には棚板104の障害物がなくなるので、高
音を増幅する必要がなくなる。また、スピーカボックス
201は、電子楽器本体の外に出され、周囲に壁面がな
くなる。この場合、低音の音量が低減するので、低音を
増幅し、さらに他の周波数も最適となるよう補正した音
響特性を設定する。
【0018】例えば、演奏者モード(図1(A)、
(B))の音響特性(周波数特性)は、図6(B)のよ
うにフラットに設定される。これに対し、聴取者モード
(図2(A))の音響特性(周波数特性)は、図6
(C)のように、低音が増幅され、高音が減衰されるよ
うな補正設定が行われる。
【0019】図2(B)は、電子楽器のスピーカ位置検
出スイッチ211を示す。スイッチ211は、プッシュ
式スイッチとして電子楽器に設けられ、スピーカボック
ス201が図1(A)、(B)の位置又は図2(A)の
位置のいずれであるのかを検出する。スピーカボックス
201が図1(A)、(B)の位置のときはプッシュ式
スイッチ211がプッシュされ、演奏者モードであると
判断する。逆に、スピーカボックス201が図2(A)
の位置であるときはプッシュ式スイッチ211がプッシ
ュされず、聴取者モードであると判断する。なお、スイ
ッチ211は、機械式スイッチの他、光スイッチ等の他
のスピーカ位置検出器を用いてもよい。
【0020】(第2の実施形態)図3(A)及び(B)
は、本発明の第2の実施形態による音響装置を含む電子
楽器を示す。図3(A)は演奏者モード、図3(B)は
聴取者モードの電子楽器を示す。聴取者は演奏者の背後
におり、演奏者及び聴取者は共に電子楽器の正面側にい
る。すなわち、電子楽器と聴取者との間に演奏者がい
る。左右一対のスピーカボックス301は、それぞれス
ピーカ302を有し、回転可動式になっている。
【0021】図3(A)は、演奏者モードであり、スピ
ーカボックス301は電子楽器本体の中に収納されてい
る。左右一対のスピーカ302は、電子楽器の正面に向
けられ、お互いのスピーカ302の間隔が狭い。これに
より、電子楽器の近くにいる演奏者に適したスピーカ3
02の向き及び位置が設定される。また、スピーカ30
2の向き及び位置に適した、音響特性の電気的補正を行
う。具体的には、第1の実施形態と同様に、棚板により
高音が遮られるので、高音を増幅するような補正を行
う。また、スピーカボックス301は、電子楽器本体の
内側に収納されるので、低音を増幅する必要がない。
【0022】図3(B)は、聴取者モードであり、スピ
ーカボックス301は電子楽器本体の外に出されてい
る。左右一対のスピーカ302は、電子楽器の正面に向
けられ、お互いのスピーカ302の間隔が広い。これに
より、電子楽器の遠くにいる聴取者に適したスピーカ3
02の位置が設定され、演奏者により音が遮られること
を防止できる。また、スピーカ302の位置に適した、
音響特性の電気的補正を行う。具体的には、棚板の障害
物がなくなるので、高音を増幅する必要がなくなる。ま
た、スピーカボックス301は、電子楽器本体の外に出
されるので、低音を増幅するように補正した音響特性を
設定する。周波数特性は、第1の実施形態と同様に、図
6(B)が演奏者モードであり、図6(C)が聴取者モ
ードである。
【0023】図4は、他のスピーカボックス401の例
を示す。スピーカボックス401は、スピーカ402を
有し、直線可動式になっている。演奏者モードでは、ス
ピーカボックス401を電子楽器の内側に移動させる。
聴取者モードでは、スピーカボックス401を電子楽器
の外側に移動させる。
【0024】図5は、第1及び第2の実施形態による電
子楽器の構成を示す。バス501には、CPU502、
ROM503、RAM504、外部記憶装置505、パ
ネルスキャン回路508、鍵盤スキャン回路510、音
源回路512、及びDSP(ディジタルシグナルプロセ
ッサ)513が接続される。DSP513は、エフェク
ト回路514、加算器515及びイコライザ(EQ)回
路516を有する。
【0025】ROM503は、コンピュータプログラム
等を記憶する。外部記憶装置505は、例えばフレキシ
ブルディスク装置等であり、自動演奏データ及びコンピ
ュータプログラム等を記憶する。CPU502は、RO
M503内のコンピュータプログラムに応じて処理を行
う。RAM504は、バッファ、フラグ、レジスタ等の
CPU502のワークエリアを有する。
【0026】鍵盤509は、演奏者が演奏操作するため
の複数の白鍵及び黒鍵を有する。鍵盤スキャン回路51
0は、鍵盤509上の押鍵操作又は離鍵操作に応じて、
キーオンイベント又はキーオフイベントをCPU502
に出力する。操作パネル506は、操作者が操作するた
めのスイッチ等の操作子及び表示器を含む。パネルスキ
ャン回路508は、操作パネル211上の操作子操作に
応じて、その操作情報をCPU502に出力する。
【0027】原音波形メモリ511は、複数の楽音波形
を記憶する。音源回路512は、CPU502から楽音
パラメータ及びエフェクトパラメータを入力し、原音波
形メモリ511から楽音波形を読み出し、左右の楽音信
号S1を加算器515に出力し、エフェクト信号S2を
エフェクト回路514に出力する。エフェクト回路51
4は、リバーブやコーラス等のエフェクトを生成する。
加算器515は、楽音信号S1及びエフェクト回路51
4の出力を加算し、イコライザ回路516へ出力する。
【0028】上記の楽音パラメータは、マニュアル演奏
時には、鍵盤509のキーオンイベント及びキーオフイ
ベント、操作パネル506の操作情報等である。自動演
奏時には、上記の楽音パラメータは、外部記憶装置50
5内の自動演奏データである。
【0029】スピーカ位置検出スイッチ524は、図2
(B)のスイッチ211に対応し、左のメインスピーカ
523L及び右のメインスピーカ523Rの位置及び向
きを検出する。CPU502は、スピーカ位置検出スイ
ッチ524が出力するスピーカの位置及び向きを示す信
号S4に応じて、演奏者モード又は聴取者モードのいず
れかを決定する。
【0030】この電子楽器は、ディジタルイコライザ回
路516及びアナログイコライザ回路518L,518
Rを有する。アナログイコライザ回路518L,518
Rは、演奏者モード及び聴取者モードの両方において、
楽音信号を図6(A)の周波数特性に補正する。この周
波数特性は、上記のように、棚板104(図1(B))
の遮蔽物を考慮し、高音を増幅する補正を行う。
【0031】ディジタルイコライザ回路516は、CP
U502の指示に従い、上記のように、演奏者モードで
は図6(B)に示す周波数特性の補正を行い、聴取者モ
ードでは図6(C)に示す周波数特性の補正を行う。
【0032】D/A変換器517は、イコライザ回路5
16が出力する楽音信号をディジタル形式からアナログ
形式に変換し、左用の楽音信号及び右用の楽音信号を出
力する。左右のヘッドホンアンプ525L,525R
は、D/A変換器517が出力する楽音信号を増幅し、
ヘッドフォンジャック526へ出力する。ヘッドフォン
ジャック526にヘッドフォンを接続すれば、ヘッドフ
ォンにより楽音が発音される。
【0033】左右のアナログイコライザ回路518L,
518Rは、上記のように、D/A変換器517が出力
する楽音信号を図6(A)の周波数特性に補正する。左
右のパワーアンプ519L,519Rは、アナログイコ
ライザ回路518L,518Rが出力する楽音信号を増
幅する。
【0034】CPU502は、ヘッドフォンジャック5
26にヘッドフォン端子が接続されているか否かを示す
ヘッドフォン端子検出信号S5を入力し、リレー制御信
号S3を左右のリレー520L,520Rに出力する。
リレー520L,520Rは、ヘッドフォン端子が接続
されていればスイッチを切断し、スピーカ522L,5
23L,522R,523Rから楽音を発音させず、逆
に、ヘッドフォン端子が接続されていなければスイッチ
を接続し、スピーカ522L,523L,522R,5
23Rから楽音を発音させる。リレー520Lには、左
のメインスピーカ523Lが直接接続され、左のツイー
タ522Lがコンデンサ521Lを介して接続される。
リレー520Rには、右のメインスピーカ523Rが直
接接続され、右のツイータ522Rがコンデンサ521
Rを介して接続される。
【0035】この電子楽器には、可動式スピーカ523
L,523Rの状態(向き及び位置)を検出する検出ス
イッチ524が設けられている。スピーカ523L,5
23Rが演奏者用に設置されている状態ではスイッチ5
24がオンとなり、聴取者用に設置された状態ではスイ
ッチ524がオフとなる。CPU502がスイッチ52
4のオン/オフを監視している。CPU502がスイッ
チ524のオンを検知すると、DSP513内部のイコ
ライザ回路516に演奏者に最適となる電気特性をセッ
トし、スイッチ524のオフを検知すると聴取者に最適
な電気特性をセットする。なお、スイッチ524のオン
/オフの状態は上記と逆であってもよい。ただし、アナ
ログイコライザ回路518L,518Rには予め演奏者
に最適となる電気特性がセットされている。したがっ
て、演奏者モードでは、DSP513のイコライザ回路
516は、演奏者に最適となる図6(B)のフラットな
電気特性となる。
【0036】DSP513の内部に構成されるイコライ
ザ回路516は、CPU502から係数を転送すること
により、様々な特性を実現することができる。1〜5個
の周波数を調整できるようにイコライザ回路516が構
成されていれば問題ないが、これに限定するものではな
い。
【0037】以上の特徴を含め、楽音再生は下記のよう
な仕組みによって行われる。鍵盤スキャン回路510に
より、演奏された鍵盤509の音高(キーナンバー)、
強さ(ベロシティ)が決定され、それに応じて音源回路
512から楽音信号を生成する。その後、DSP513
に入力され、イコライザ回路516によりスピーカの状
態に応じた電気特性がかけられる。DSP513におい
て、エフェクト回路514は、リバーブ又はコーラス等
のエフェクトを設定に応じて楽音信号に付加する。
【0038】DSP513から出力された楽音信号は、
D/A変換器517により、ディジタルからアナログ信
号に変換され、アナログイコライザ回路518L,51
8Rに入力される。アナログイコライザ回路518L,
518Rは、スピーカの標準状態(演奏者用配置)にお
いて最適となるように電気特性が設定されている。その
後、楽音信号はパワーアンプ519L,519Rにて増
幅され、スピーカシステムに伝送され、再生される。
【0039】DSP513のイコライザ回路516に設
定できる特性は、上記演奏者用として1つ、聴取者用と
して1つに限定せず、例えば、それぞれ傾向の異なる2
つずつを持ち合わせる等、イコライザ特性の数は限定さ
れない。
【0040】以上のように、スピーカシステムを備えた
電子鍵盤楽器において、メインスピーカが可動式となっ
ていることにより、演奏者に最適なスピーカ位置と聴取
者(リスナー)に最適なスピーカ位置を設定することが
可能である。その際、そのスピーカ位置に応じて、最適
な再生特性が自動的に設定される。その再生特性は、可
動式スピーカシステムの位置をCPUが検知することに
より、自動的に最適な再生特性が設定される。
【0041】スピーカの位置を検出するスイッチ524
を設ける代わりに、操作パネル506にモード切り替え
スイッチ(操作子)507を設けて、電気特性を選択す
るようにしてもよい。すなわち、ユーザは、モード切り
替えスイッチ507を操作することにより、演奏者モー
ド又は聴取者モードのいずれかを指定することができ
る。CPU502は、モード切り替えスイッチ507の
状態に応じて、イコライザ回路516を図6(B)の特
性又は図6(C)の特性に切り替える。
【0042】メインスピーカを可動式にし、ツイータを
固定にする場合に限定されず、メインスピーカ及びツイ
ータの両方を可動式にしてもよい。また、ディジタルイ
コライザ回路516の特性を切り替える場合を説明した
が、アナログイコライザ回路518L,518Rの特性
をモードに応じて切り替えるようにしてもよい。また、
DSP513内のイコライザ回路516が特性を切り替
える場合を説明したが、ハードウエア回路により特性を
切り替えるようにしてもよい。
【0043】本実施形態は、電子楽器内のコンピュータ
がプログラムを実行することによって実現することがで
きる。また、プログラムをコンピュータに供給するため
の手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−RO
M等の記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインタ
ーネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用す
ることができる。上記のプログラム、記録媒体及び伝送
媒体は、本発明の範疇に含まれる。記録媒体としては、
例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディ
スク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不
揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができ
る。
【0044】なお、上記実施形態は、何れも本発明を実
施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、
これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈され
てはならないものである。すなわち、本発明はその技術
思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様
々な形で実施することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、可動式のスピーカ
を有するので、演奏者に適したスピーカの位置及び/又
は向きと聴取者に適したスピーカの位置及び/又は向き
を設定できる。その際、スピーカの位置及び/又は向き
に応じて適切な楽音特性を自動的に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の第1の実施形態による音
響装置を含む電子楽器の正面図、図1(B)はその側面
図である。
【図2】図2(A)はメインスピーカ回転させた電子楽
器を示す図、図2(B)はスピーカ位置検出スイッチを
示す図である。
【図3】図3(A)及び(B)は本発明の第2の実施形
態による音響装置を含む電子楽器を示す図である。
【図4】他のスピーカボックスの例を示す図である。
【図5】電子楽器の構成を示す図である。
【図6】図6(A)〜(C)は周波数特性を示す図であ
る。
【図7】図7(A)及び(B)は従来技術による学校用
オルガンを示す図である。
【図8】図8(A)及び(B)は従来技術による電子ピ
アノを示す図である。
【符号の説明】 101 メインスピーカ 102 ツイータ 103 演奏者 104 棚板 105 回転軸 201 スピーカボックス 211 スピーカ位置検出スイッチ 301,401 スピーカボックス 302,402 スピーカ 501 バス 502 CPU 503 ROM 504 RAM 505 外部記憶装置 506 操作パネル 507 モード切り替えスイッチ 508 パネルスキャン回路 509 鍵盤 510 鍵盤スキャン回路 511 原音波形メモリ 512 音源回路 513 DSP 514 エフェクト回路 515 加算器 516 ディジタルイコライザ回路 517 D/A変換器 518L,518R アナログイコライザ回路 519L,519R パワーアンプ 520L,520R リレー 521L,521R コンデンサ 522L,522R ツイータ 523L,523R メインスピーカ 524 スピーカ位置検出スイッチ 525L,525R ヘッドフォンアンプ 526 ヘッドフォンジャック

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動式のスピーカと、 前記スピーカの位置及び/又は向きに応じて楽音信号の
    特性を変化させて楽音信号を出力する楽音特性設定手段
    とを有し、 前記スピーカは、前記楽音特性設定手段が出力する楽音
    信号に応じて楽音を発音する音響装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記スピーカの位置及び/又は
    向きを検出する検出手段を有する請求項1記載の音響装
    置。
  3. 【請求項3】 前記楽音特性設定手段は、前記スピーカ
    の位置及び/又は向きに応じて楽音信号の周波数特性を
    変化させる請求項1記載の音響装置。
  4. 【請求項4】 さらに、楽音信号を生成するための音源
    を有する請求項1記載の音響装置。
  5. 【請求項5】 さらに、演奏者が演奏操作するための鍵
    盤を有し、 前記音源は、前記鍵盤の演奏操作に応じて楽音信号を生
    成する請求項4記載の音響装置。
  6. 【請求項6】 可動式のスピーカと、 第1のモード又は第2のモードを指定するためのモード
    指定手段と、 前記第1のモード又は第2のモードに応じて楽音信号の
    特性を変化させて楽音信号を出力する楽音特性設定手段
    とを有し、 前記スピーカは、前記楽音特性設定手段が出力する楽音
    信号に応じて楽音を発音する音響装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記スピーカの位置及び/又は
    向きを検出する検出手段を有し、 前記モード指定手段は、前記スピーカの位置及び/又は
    向きに応じて第1のモード又は第2のモードを指定する
    請求項6記載の音響装置。
  8. 【請求項8】 さらに、操作者が操作するための操作子
    を有し、 前記モード指定手段は、前記操作子の操作に応じて第1
    のモード又は第2のモードを指定する請求項6記載の音
    響装置。
  9. 【請求項9】 前記楽音特性設定手段は、前記第1のモ
    ード又は第2のモードに応じて楽音信号の周波数特性を
    変化させる請求項6記載の音響装置。
  10. 【請求項10】 さらに、楽音信号を生成するための音
    源を有する請求項6記載の音響装置。
  11. 【請求項11】 さらに、演奏者が演奏操作するための
    鍵盤を有し、前記音源は、前記鍵盤の演奏操作に応じて
    楽音信号を生成する請求項10記載の音響装置。
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