JP2003172879A - 液浸顕微鏡対物レンズ - Google Patents

液浸顕微鏡対物レンズ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像面の平坦性を良好に補正し、かつ視野周
辺でも像質が良好になるようにする。 【解決手段】 正の第1レンズ群と、正の第2レンズ
群と、負の第3レンズ群とよりなり、接合面が像側に凸
である接合レンズを有し、第2レンズ群が負レンズ、正
レンズ、負レンズからなり、最も物体側に近い接合面が
物体側に凸である3枚接合レンズを有し、下記条件
(1)、(2)を満足するようにした。 (1) 1<rb/ra<2 (2) 1<|rc/ra|<1.8

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像面が平坦であ
り、セミアポクロマート級、あるいはアポクロマート級
の液浸顕微鏡対物レンズに関するものである。特に紫外
光励起による蛍光観察が良好に行える液浸顕微鏡対物レ
ンズに関する。
【0002】
【従来の技術】液浸顕微鏡対物レンズの従来例として、
特開昭58−192013号(特公平5−67004
号)、特開昭61−275813号、特開平5−142
477号、特開平10−274742号、特開平11−
23976号、特開平11−84254号、特開平11
−174339号、特開2000−35541号の各公
報に記載されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、特に生物関係の
研究分野では、特定の物質を蛍光染色することによって
細胞にダメージを与えることなしに観察できる蛍光顕微
鏡が広く利用されている。この蛍光顕微鏡は、励起光と
して短い波長の光を標本に照射し、それにより発する蛍
光像を観察する装置である。ここで用いる励起光の代表
的な光としてi線(365nm)がある。また、最近は
生体内のカルシウムイオンを観察するために、励起光と
して340nmの光が用いられている。
【0004】そのために、蛍光観察に用いられる顕微鏡
対物レンズには、上記のような短波長領域の励起光に対
しても高い透過率を有することが要求されている。とこ
ろで、試料から発生する蛍光は、その光強度が微弱なも
のが多い。一方、顕微鏡対物レンズに使用できる硝材の
なかには、励起光により蛍光を発するもの(自家蛍光)
がある。そのため、このような硝材を対物レンズに用い
ると、試料からの蛍光と自家蛍光が一緒になるので観察
像のコントラストを著しく劣化させる。このようなこと
から、蛍光観察に用いられる顕微鏡対物レンズで使用で
きる硝材には制限がある。例えば、アッベ数が35以下
の硝材や、アッベ数が50以下で屈折率が1.7以上の
硝材は、使用することができない。また、上記以外の硝
材であっても使用できないものがある。
【0005】また、蛍光観察では高倍率で観察する場合
が多い。ところが顕微鏡対物レンズは、倍率が高くなる
ほど焦点距離が小になる。この場合、レンズ系全体の屈
折力が強くなるため、像面の平坦性と深く関係するペッ
ツバール和の絶対値が大きくなりやすい。
【0006】一方で、蛍光観察では様々な波長の蛍光像
を観察する。そのため、顕微鏡対物レンズは、ペッツバ
ールの補正とは相反する性質を有する色収差を補正する
必要がある。
【0007】ところが、ペッツバール和の補正を優先さ
せると色収差の補正が困難になり、色収差の補正を優先
するとペッツバール和の補正が困難になる。
【0008】また、高倍率の顕微鏡対物レンズは、一般
に開口数が大であり、色による球面収差やコマ収差の曲
がりや乱れが大になる。
【0009】このように、高倍率の顕微鏡対物レンズ
は、色に関する諸収差の補正とペットバール和の補正と
の両立が非常に困難である。
【0010】上記従来技術のうち、特開昭58−192
013号(特公平5−67004号)、特開昭61−2
75813号公報に記載されている顕微鏡対物レンズ
は、蛍光検察に適した硝材を使用していない。そのた
め、短波長側での透過率が低いという問題や、自家蛍光
の発生量が大であるという問題がある。よって蛍光観察
のためには満足のいく性能を有していない。
【0011】また、特開平5−142477号公報に記
載されている顕微鏡対物レンズは、ペッツバール和の補
正や倍率の色収差等を補正するために、後群に比較的高
い屈折率を有する硝材や比較的高分散の硝材を厚いレン
ズに用いている。これら硝材は、蛍光観察に適した硝材
である。しかしながら、一般に肉厚が厚ければ厚いほど
短波長側の透過率が低下し、自家蛍光が増加する傾向が
ある。したがって、肉厚の厚いレンズの影響によって、
蛍光観察にとって満足な性能を有しているとはいえな
い。
【0012】また、特開平10−274742号公報等
に記載されている顕微鏡対物レンズのように、先玉埋め
込みレンズを用いたものは、光学性能上かなり有効であ
る。先玉埋め込みレンズを用いる方法は、特にアポクロ
マート等開口数の大きい対物レンズに利用されている
が、加工が難しいという欠点がある。特に先玉埋め込み
レンズの接合面はきつい曲率の面になることが多いの
で、この面の加工が困難である。また先玉埋め込みレン
ズの像側の凸面が半球あるいはそれを超える場合もあ
り、製造する際のコストが高くなる。
【0013】また、特開平11−23976号公報、特
開平11−174339号公報に記載されている顕微鏡
対物レンズは、石英ガラスを用いたものである。石英ガ
ラスは、自家蛍光が少なく、短波長側の透過率が良い
が、高価であるためにコスト高になる。
【0014】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、像面の平坦性がよく補正されており、かつ視野周辺
でも像質が良好な液浸系顕微鏡対物レンズを提供するも
のである。また紫外域の光透過率が高く、かつ自家蛍光
の少ない液浸顕微鏡対物レンズを提供するものである。
またレンズ加工が比較的容易に行える液浸顕微鏡対物レ
ンズを提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の液浸顕微鏡対物
レンズは、物体側から順に、正の屈折力をもつ第1レン
ズ群と、正の屈折力をもつ第2レンズ群と、負の屈折力
をもつ第3レンズ群とよりなり、前記第1レンズ群は最
も物体側に配置された平凸レンズと、正レンズと負レン
ズよりなり接合面が像側に凸である接合レンズを有し、
前記第2レンズ群は負レンズ、正レンズ、負レンズから
なり最も物体側に近い接合面が物体側に凸である3枚接
合レンズを有し、下記条件(1)、(2)を満足するも
のである。 (1) 1<rb/ra<2 (2) 1<|rc/ra|<1.8 ただし、raは前記第1レンズ群の平凸レンズの凸面の
曲率半径、rbは前記第1レンズ群の前記接合レンズの
接合面の曲率半径、rcは前記第2レンズ群の前記3枚
接合レンズの最も物体側の接合面の曲率半径である。
【0016】条件(1)、(2)は、第1レンズ群にて
発生する球面収差、色収差を補正するための条件であ
る。条件(1)、(2)を満足すると、第1レンズ群に
設けた接合面と、第2レンズ群に設けた接合面の夫々を
適度な大きさの強い負屈折力にすることができる。これ
により、対物レンズを構成する正レンズの屈折力も強く
することができる。そうすると、正レンズには屈折率の
小さい硝材を使用することができる。この屈折率の小さ
い硝材は、自家蛍光を発生することが少ない。したがっ
て、条件(1)、(2)を満足することで、蛍光観察に
適した対物レンズを実現することができる。
【0017】条件(1)、(2)は前述の接合面の曲率
半径を規定するものである。これら条件の下限を下まわ
るといずれも正の屈折力の面で発生する球面収差、色収
差が補正過剰になる。また、条件(1)、(2)の上限
を上まわると正の屈折力の面で発生する球面収差、色収
差が補正不足になる。
【0018】また、本発明の顕微鏡対物レンズにおい
て、下記条件(3)を満足することが望ましい。 (3) Nd1>1.6 ただし、Nd1は第1レンズ群の最も物体側の平凸レン
ズの屈折率である。
【0019】この平凸レンズはd線の屈折率が高く、か
つ分散が小さい(アッベ数が低い)硝材を用いることが
望ましい。
【0020】この最も物体側の平凸レンズが条件(3)
の下限の1.5より小さいと、各面の屈折力が強くな
る。そのため、球面収差や色収差の発生量が大になり、
その補正が困難になる。
【0021】また第1レンズ群に含まれるレンズのアッ
ベ数がいずれも50以上であると、自家蛍光の小さな硝
材を用いることができ、蛍光観察にとって好ましい。
【0022】また、第1レンズ群のすべてのレンズがd
線に対する屈折率が1.7以下であれば、短波長の透過
率が良い硝材を用いることができる。よって更に最適な
蛍光観察が可能になる。
【0023】また、第2レンズ群が正レンズと負レンズ
を接合した接合レンズを含み、この接合レンズを移動さ
せる移動機構を設けることが望ましい。このようにする
と、移動機構により接合レンズを移動させることができ
るので、標本の厚さにより発生する球面収差を補正する
ことができる。これにより厚さに変化のある標本をも最
適に観察することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の液浸顕微鏡対物レンズの
実施の形態を下記実施例にもとづいて説明する。
【0025】本発明の対物レンズの実施例は、図1〜図
3に示す通りの構成で下記データを有するものである。 実施例1 面番号 曲率半径 肉厚 屈折率(d-line) Vd 1 INF 4.3 1.58913 61.18 2 -4.323 0.15 1 3 -25.7803 2.55 1.56907 71.3 4 -8.3024 0.15 1 5 35.0235 5.6466 1.43875 94.99 6 -6.7469 1.2 1.58913 61.18 7 -19.9345 0.4653 1 8 12.2962 6.2168 1.497 81.54 9 -11.6358 1.2 1.52944 51.72 10 -29.1585 0.5347 1 11 12.3118 1.25 1.755 52.32 12 5.3167 6.3 1.43875 94.97 13 -6.5165 1.1 1.59551 39.28 14 24.7405 0.15 1 15 5.1435 4.2954 1.497 81.08 16 -6.2771 0.9635 1.52944 51.72 17 3.0316 4.6813 1 18 -5.0422 4.125 1.48749 70.23 19 8.6715 2.4 1.59551 39.28 20 -10.5349 -4.3506 1 条件式1 r6/r2 1.560698589 条件式2 |r12/r2| 1.22986352 nd1 1.58913
【0026】 実施例2 面番号 曲率半径 肉厚 屈折率(d-line) Vd 1 INF 4.3 1.58313 59.38 2 -4.323 0.15 1 3 -43.7089 2.55 1.56907 71.3 4 -8.654 0.15 1 5 40.387 5.1967 1.43875 94.99 6 -7.1299 1.2 1.755 52.32 7 -15.4123 D1(可変) 1 8 13.2757 6.3232 1.497 81.14 9 -10.689 1.2 1.55836 54.01 10 -22.1494 D2(可変) 1 11 16.0037 1.25 1.61336 44.49 12 5.9099 6.0845 1.43875 94.97 13 -8.0148 1.1 1.67196 38.16 14 124.9271 0.3 1 15 7.7016 4.5657 1.43875 94.99 16 INF 0.8 1.55836 54.01 17 5.2837 4.4407 1 18 -3.4621 4.6681 1.51633 64.14 19 16.4425 2.4 1.67196 38.16 20 -10.2782 条件式1 r6/r2 1.649294471 条件式2 |r12/r2| 1.3670830 nd1 1.58313 z1 z2 z3 D1(可変) 0.5 0.45746 0.5466 D2(可変) 0.5 0.54254 0.4534
【0027】 実施例3 面番号 曲率半径 肉厚 屈折率(d-line) Vd 1 INF 4.3 1.58913 61.18 2 -4.3681 0.15 1 3 -23.6665 2.55 1.56907 71.3 4 -7.7696 0.15 1 5 105.8301 5.4 1.43875 94.99 6 -6.3996 1.2 1.58913 61.18 7 -19.4885 0.5 1 8 13.8742 5.9 1.497 81.54 9 -10.6093 1.2 1.52944 51.72 10 -22.6003 0.5 1 11 12.1002 1.25 1.61336 44.49 12 5.2198 6.3 1.43875 94.97 13 -8.7501 1.1 1.59551 39.28 14 31.5698 0.15 1 15 10.8118 5.312 1.497 81.08 16 -7.0093 2.9379 1.52944 51.72 17 3.1725 2.0382 1 18 -3.6863 4.0405 1.52944 51.72 19 8.1829 2.6 1.59551 39.28 20 -7.201 -4.3506 1 条件式1 r6/r2 1.465076349 条件式2 |r12/r2| 1.194982 nd1 1.58913 上記データ中、面番号1、2、・・・における曲率半径
の値は、図面中のr 1,r2・・・が対応して、面番号
1、2における肉厚は、面間隔(レンズの肉厚及び空気
間隔)であって、図面中のd1,d2・・・が対応し、面
番号1、3、・・・における屈折率及びVdは第1面r1
と第2面r2の間の硝材、第3面r3と第4面r4の間の
硝材、・・・のd線に対する屈折率及びアッベ数であ
る。また、データ中の曲率半径、肉厚などの長さの単位
はmmである。
【0028】上記実施例中、実施例1は図1に示す構成
のレンズ系で、物体側より順に、正の屈折力を有する第
1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G
2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とよりな
る。
【0029】第1レンズ群G1は、物体側より順に、平
凸レンズと、正のメニスカスレンズと、両凸レンズと負
のメニスカスレンズを接合した接合レンズとよりなる。
そして、この接合レンズの接合面は像側に凸である。ま
た、この接合面は負の屈折力を有する面である。第2レ
ンズ群G2は、両凸レンズと負のメニスカスレンズとを
接合した接合レンズと、負のメニスカスレンズと両凸レ
ンズと両凹レンズとを接合した3枚接合レンズとよりな
る。3枚接合レンズの2つの接合面のうち物体側の接合
面は物体側に凸になっている。この物体側の接合面は、
負の屈折力を有する面である。第3レンズ群G3は、両
凸レンズと両凹レンズとを接合した接合レンズと両凹レ
ンズと両凸レンズとを接合した接合レンズとよりなる。
【0030】実施例2は、図2に示す通りの構成の対物
レンズで、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レ
ンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈
折力を有する第3レンズ群G3とにて構成されている。
【0031】第1レンズ群G1は物体側より順に、平凸
レンズと、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレンズ
と、正レンズと負レンズとが接合され、接合面が像側に
凸面を向けた面である接合レンズとよりなる。この接合
面は負の屈折力を有する面である。第2レンズ群G2
は、正レンズと負レンズが接合され、接合面が像側に凸
面を向けた面である接合レンズと、負レンズと正レンズ
と負レンズとを接合した3枚接合レンズとよりなる。3
枚接合レンズの2つの接合面のうち物体側の接合面は物
体側に凸で、負の屈折力を有する。第3レンズ群G3は
正レンズと負レンズを接合した接合レンズと、負レンズ
と正レンズとを接合した接合レンズとよりなるガウス構
成である。
【0032】また、この実施例2の対物レンズは、第2
レンズ群G2のうちの正レンズと負レンズとよりなる接
合レンズが光軸方向に移動する。これにより標本に厚み
のある場合に、標本の硝材等の差異による収差の悪化を
補正するようにしている。つまり第2レンズ群G2の移
動による図2に示すd7,d10の値(データ中のD1、
D2)をz1,z2,z3に示す値のように変化させる
ことにより、収差補正を行なっている。
【0033】ここで、z1,z2,z3は下記の屈折率
0、アッベ数ν0を有する標本を用いた時のD1、D2
の値を示す。 z1 n0=1.38422, ν0=55.89 z2 n0=1.38422, ν0=64.25 z3 n0=1.43422, ν0=72.61
【0034】更に、実施例3は、図3に示す通りの構成
の対物レンズで、物体側より順に、正の屈折力を有する
第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群と負の
屈折力を有する第3レンズ群G3とにて構成されてい
る。
【0035】第1レンズ群G1は平凸レンズと、物体側
に凹面を向けた正のメニスカスレンズと、正レンズと負
レンズが接合され、接合面が像側に凸面を向けている面
である接合レンズとよりなる。この接合面は負の屈折力
を有する面である。第2レンズ群G2は正レンズと負レ
ンズが接合され、接合面が像側に凸面を向けた面である
接合レンズと、負レンズと正レンズと負レンズとを接合
した3枚接合レンズとからなる。この3枚接合レンズの
2つの接合面のうち、物体側の接合面は物体側に凸であ
り、負の屈折力を有する面である。第3レンズ群G3は
正レンズと負レンズを接合した接合レンズと、負レンズ
と正レンズとを接合した接合レンズとからなるガウス構
成のレンズ群である。
【0036】以上述べた本発明の実施例1、2、3は、
いずれも焦点距離f=3mm、倍率β=60×、開口数
NA=1.1である。
【0037】また、これら実施例は液浸として水を用い
たもので、水のd線に対する屈折率は1.33422、
アッベ数は55.89である。これら実施例は無限遠設
計の対物レンズであり、例えば図7に示す構成で下記デ
ータを有する結像レンズと共に用いられる。 結像レンズ 面番号 曲率半径 肉厚 屈折率(d-line) Vd 1 68.7541 7.7321 1.48749 70.2 2 -37.5679 3.4742 1.8061 40.95 3 -102.8477 0.6973 1 4 84.3099 6.0238 1.834 37.16 5 -50.71 3.0298 1.6445 40.82 6 40.6619
【0038】実施例1、2、3の前記図7に示す結像レ
ンズを空気間隔120mmにおいて配置した時の収差状
況は、夫々図4、5、6に示す通りであって、良好に補
正されている。
【0039】以上述べた蛍光観察用液浸顕微鏡高倍率対
物レンズは、特許請求の範囲に記載する対物レンズのほ
か、次の各項に記載する対物レンズも、本発明の目的を
達成するものである。
【0040】(1) 特許請求の範囲の請求項1、2ま
たは3に記載する対物レンズで、対物レンズを構成する
すべてのレンズがd線に対する屈折率が1.7以下であ
ることを特徴とする蛍光観察用液浸顕微鏡高倍率対物レ
ンズ。
【0041】(2) 特許請求の範囲の請求項1、2ま
たは3あるいは前記の(1)の項に記載する対物レンズ
で、第2レンズ群が正レンズと負レンズとを接合した接
合レンズを含み、この接合レンズが光軸上を移動するこ
とにより、厚みのある標本により発生する収差を補正す
るようにしたことを特徴とする蛍光観察用液浸顕微鏡高
倍率対物レンズ。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ加工が比較的容
易であり、像面の平坦性が良く補正されており、かつ視
野周辺での像性能が良好である蛍光観察用液浸顕微鏡高
倍率対物レンズを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の断面図
【図2】 本発明の実施例2の断面図
【図3】 本発明の実施例3の断面図
【図4】 本発明の実施例1の収差図
【図5】 本発明の実施例2の収差図
【図6】 本発明の実施例3の収差図
【図7】 本発明の対物レンズと共に用いられる結像レ
ンズの例を示す断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA09 LA01 MA07 PA02 PA07 PA16 PA19 PB04 PB13 QA01 QA06 QA07 QA13 QA14 QA21 QA25 QA34 QA39 QA41 QA42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の屈折力をもつ第
    1レンズ群と、正の屈折力をもつ第2レンズ群と、負の
    屈折力をもつ第3レンズ群とよりなり、前記第1レンズ
    群は最も物体側に配置された平凸レンズと、正レンズと
    負レンズよりなり接合面が像側に凸である接合レンズを
    有し、前記第2レンズ群は負レンズ、正レンズ、負レン
    ズからなり最も物体側に近い接合面が物体側に凸である
    3枚接合レンズを有し、下記条件(1)、(2)を満足
    する液浸顕微鏡対物レンズ。 (1) 1<rb/ra<2 (2) 1<|rc/ra|<1.8 ただし、raは前記第1レンズ群の平凸レンズの凸面の
    曲率半径、rbは前記第1レンズ群の前記接合レンズの
    接合面の曲率半径、rcは前記第2レンズ群の前記3枚
    接合レンズの最も物体側の接合面の曲率半径である。
  2. 【請求項2】 下記条件(3)を満足する請求項1の
    液浸顕微鏡対物レンズ。 (3) Nd1>1.6 ただし、Nd1は第1レンズ群の前記平凸レンズの屈折
    率である。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズ群に含まれるレンズの
    アッベ数がすべて50以上である請求項1の液浸顕微鏡
    対物レンズ。
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