JP2003172695A - 炭酸ガス検知器の校正方法 - Google Patents

炭酸ガス検知器の校正方法

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JP2003172695A JP2001374103A JP2001374103A JP2003172695A JP 2003172695 A JP2003172695 A JP 2003172695A JP 2001374103 A JP2001374103 A JP 2001374103A JP 2001374103 A JP2001374103 A JP 2001374103A JP 2003172695 A JP2003172695 A JP 2003172695A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準ガスの接続違いや、接続ミスにより炭酸
ガスセンサに大気を吸引させたことに起因する校正ミス
を防止して測定の信頼性を向上する。 【解決手段】 炭酸ガス検知器DTに炭酸ガス濃度のゼ
ロ検知を判定させるゼロ点標準ガスSG1を数十秒吸引
させて濃度測定を行うゼロ濃度測定工程SP1と、前記
ゼロ点標準ガスSG1の炭酸ガス濃度が予め設定された
濃度以下であるか否かを判定するゼロ濃度判定工程SP
3と、炭酸ガス濃度が前記設定された濃度以下であると
の判定時に、前記ゼロ点標準ガスSG1を引き続き吸引
させて前記炭酸ガス検知器DTの検知出力レベルを前記
ゼロ点標準ガスの濃度に合わせてゼロ点校正するゼロ点
校正工程SP5とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般家庭、ビル
等の生活空間に存在する炭酸ガスのガス濃度を検出する
ために用いる赤外線吸収式の炭酸ガス検知器の校正方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】赤外線源を用いた一般的な赤外線吸収式
の炭酸ガス検知器の動作として、例えば赤外線LED
(発光ダイオード)から出射された赤外線は被測定用の
ガスが含まれるガスセルを通過し、ガス濃度に応じた赤
外線吸収がなされ、BPF(帯域通過フィルタ)におい
て炭酸ガスの場合は非吸収波長である3.9μmの波長
成分のみ透過し、フォトトランジスタである赤外線検出
器に入射する。そして、赤外線検出器からの信号は積分
処理されて炭酸ガス濃度の演算がなされ、表示部に濃度
が表示される。
【0003】この様に赤外線吸収式の炭酸ガス検知器は
赤外線源に赤外線LEDを用いているため、その劣化や
大気中の炭酸ガス濃度の変化に応じて検出レベルが変動
するために検出器を使用する前には、炭酸ガス濃度に応
じた検出レベル表示の校正を行う必要がある。
【0004】従来の校正方法としては、図5の校正フロ
ーに示されるように、炭酸ガスが全く存在しない窒素ガ
ス(標準ガス或いはゼロガス)N2が詰められたテトラ
パック等のガス採取袋を炭酸ガスセンサに接続し(ステ
ップS1)、赤外線検知器の応答性を考慮して1〜2分
間程度、ゼロガスを吸引させてゼロ点校正を実施する
(ステップS3)。その際の吸引量は1リットル程度必
要である。この時、ゼロガスにおける炭酸ガス濃度は0
に等しく、赤外線は殆ど赤外線検知器に向けて透過する
ため赤外線検知レベルに合わせ、炭酸ガス濃度のレベル
表示を電気的に0に設定する。
【0005】次に、炭酸ガス検知濃度の上昇に合わせ
て、炭酸ガス濃度の表示レベルを0より最大炭酸ガス検
知濃度に応じた表示レベルへ変化する度合(スパン)を
設定するために、最大炭酸ガス検知濃度を決める。濃度
が例えば1000ppmの炭酸ガス(スパンガス)を詰
めたガス採取袋を炭酸ガスセンサに接続し(ステップS
5)、赤外線検知器の応答性を考慮して1〜2分間程
度、スパンガスを吸引させてスパン点校正を実施する
(ステップS7)。その際の吸引量は1リットル程度必
要である。
【0006】この時、赤外線は殆ど炭酸ガスに吸収され
て、赤外線検知器には非透過状態となるため、炭酸ガス
濃度のレベル表示を電気的に最大レベルに設定する。以
上のようにゼロ点校正とスパン校正が終了したならば環
境中の炭酸ガス濃度を測定し(ステップS9)、測定結
果を確認する(ステップS11)。
【0007】次に、赤外線吸収式を採用した炭酸ガス検
知器の概略の一例を図6に示す。炭酸ガスセンサSとし
て、コレクタを+電源端子に接続し、エミッタを抵抗R
1を通して接地したフォトトランジスタPTとアノード
を+V電源端子に接続し、カソードをエミッタ接地され
たトランジスタTRを通して接地したホトダイオードP
Dより構成される。通常、フォトトランジスタPTの受
光部前面およびホトダイオードPDの投光部前面には外
乱の影響を排除するためそれぞれフードを設けている。
フード間に標準ガスあるいは被測定ガスを充填させるた
めの透明のガスセルを配置する。
【0008】トランジスタTRのベースにはトランジス
タTRの駆動回路Dが接続され、駆動信号によりトラン
ジスタTRは動作してホトダイオードPDに動作電流を
流して点灯させる。フォトトランジスタPTはホトダイ
オードPDからの出射光を入光することで、入射光量に
応じた電流を抵抗R1に流す。入射光量は炭酸ガス濃度
に応じた赤外線吸収量に依存する。
【0009】抵抗R1の両端には流れる電流に比例した
電圧が発生するため、この電圧はボルテジホロワー回路
を構成する演算増幅器Q1を通して次段のゲイン可変型
の減算回路を構成する演算増幅器Q2の非反転入力端子
に印加される。
【0010】演算増幅器Q2は、その非反転入力端子と
演算増幅器Q1の出力端子間に入力抵抗R3が接続さ
れ、非反転入力端子と出力端子間にはゲイン調整用のポ
テンショメータPT1が接続され、反転入力端子とグラ
ンド間には基準電圧Vrefが可変可能に印加されてい
る。
【0011】また、演算増幅器Q2のオフセット調整用
端子には、ゼロ点校正を行うため、プラス電圧を印加す
るポテンショメータPT2が接続されている。更に、演
算増幅器Q2の出力端子には、スパン調整用のポテンシ
ョメータPT3の一方の固定端子が接続され、他方の固
定端子は抵抗R4を通して接地され、ポテンショメータ
PT3の可変端子は演算増幅器Q2の非反転入力端子に
接続される。
【0012】更に、抵抗R4の両端に現れた電圧は濃度
測定信号としてA/D変換器に入力され、デジタル変換
された後にマイクロコンピュータμの入力ポートP02
に入力される。他の入力ポートP1,P3,P4にはス
イッチSW1,SW3、SW4の押下によるゼロ点校正
指示信号、スパン点校正指示信号、環境測定指示信号が
入力される。
【0013】マイクロコンピュータμの出力ポートP5
〜P8からは、バッファBF、動作抵抗Rを通して発光
ダイオ−ドL1,L2,L3のカソードにローレベル信
号を印加する。発光ダイオ−ドL1はゼロ点校正終了時
に点灯し、発光ダイオ−ドL2はスパン点校正終了時に
点灯し、発光ダイオ−ドL3は環境測定時に点灯する。
出力ポートP8に各種メッセージ及び炭酸ガス濃度をp
pmに表示する表示回路DISが接続される。
【0014】次に、ゼロ点校正およびスパン点校正方法
について説明する。先ず、図示しないガスセルに標準ガ
スによるゼロガス(窒素ガスN2)を1リットル程度充
填したならば、電源をONすると共にスイッチSW1を
オンする。この結果、炭酸ガスセンサSにおいては、炭
酸ガスによる赤外線の吸収はないため、出射光はほぼ1
00%フォトトランジスタPT側に透過して+V電源端
子より、フォトトランジスタPTを通して抵抗R1に最
大電流が流れ、抵抗R1の両端からは最大電圧、例えば
5Vが演算増幅器Q1を通して演算増幅器Q2の非反転
入力端子に印加される。ここで演算増幅器Q2の反転入
力端子に+5Vが印加されているため演算増幅器Q2の
差動出力は0Vとなり、ゼロ点校正時には炭酸ガス検知
器の出力は0にて表示される。
【0015】しかし、演算増幅器Q2の構成上、ゼロ点
校正時に差動出力に多少でも出力があると、その出力レ
ベルはゲインに比例して大きくなるため、ゼロ点校正時
はポテンショメータPT1を調整しゲインを切換ながら
ポテンショメータPT2を調整してゼロ点調整を行う。
ゼロガスを充填中に、最終的に最大ゲインにおける演算
増幅器Q2の出力が表示回路DISでゼロ表示され、発
光ダイオードL1が点灯したならばゼロ点校正は終了と
する。
【0016】ゼロ点校正が終了したならば、ガスセルよ
りゼロガスを抜き取りスパンガスを充填する。このスパ
ンガスは例えば、1000ppmの炭酸ガスであり、こ
の炭酸ガス濃度であると赤外線は炭酸ガスに吸収され、
赤外線の透過率は0となる。スパン点校正を行うに当た
り、スイッチSW3をONする。
【0017】赤外線の透過率が0であるため、フォトト
ランジスタPTはオフ状態となり抵抗の両端電圧は0と
なり、演算増幅器Q1を通して演算増幅器Q2に入力さ
れる。演算増幅器Q2の反転入力端子には5Vの電圧が
印加されているため、出力端子より5Vの差電圧が出力
される。スパン点校正時には炭酸ガス検知器の出力は5
Vにて表示される。
【0018】スパンガスを充填中に、最終的にポテンシ
ョメータPT3の調整により演算増幅器Q2よりマイク
ロコンピュータμに対する出力を調整しながら、マイク
ロコンピュータμにセンサ出力に基づいて濃度演算を行
わせ、濃度をppm単位にて表示回路DISに表示す
る。ポテンショメータPT3の調整により演算増幅器Q
2よりマイクロコンピュータμに入力される電圧レベル
が上昇し、濃度演算値が1000ppmとなったならば
発光ダイオードL2は点灯し、スパン点校正を終了とす
る。
【0019】以上のように校正が終了したならばスイッ
チSW4を押下して環境測定指示信号をマイクロコンピ
ュータμに入力した上で炭酸ガスセンサSを炭酸ガス測
定環境に配置し、測定を開始する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】赤外線吸収式の炭酸ガ
ス検知器における、従来のゼロ点校正方法やスパン点校
正方法はゼロ点校正用、スパン点校正用の各標準ガスを
個々のテトラパック等のガス採取袋に密閉収納し、これ
らガス採取袋を炭酸ガス検知器に接続し炭酸ガスセンサ
に吸引させていた。
【0021】そして、校正のためにはセンサの応答性を
考慮して1〜2分程度標準ガスを吸引させると、吸引量
は1リットル程度が必要となる。校正中にゼロ点校正
用、とスパン点校正用との各標準ガスを取り違えたこ
と、あるいはガス採取袋の接続ミスにより炭酸ガスセン
サに大気を吸引させる等の校正ミスがあったことを発覚
すると、新たな標準ガスを取り寄せて吸引し直す必要が
あるため時間のロスとなると共に、これら標準ガスは比
較的高価であるため、標準ガスを無駄に消費し経済的な
ロスになるという問題点がある。
【0022】更に、標準ガスの接続ミスにより大気を吸
引させたことに気が付かずに校正を終了してしまうと、
実際の測定値に誤差が生じることになるが、例えば大気
中の炭酸ガス濃度より高い炭酸ガス濃度を有する環境で
の測定結果からは、その誤差に気が付かずその測定結果
を使用すると測定自体の信頼性を欠くことにもなる。
【0023】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、標準ガスの接続違いや、接続ミ
スにより炭酸ガスセンサに大気を吸引させたことに起因
する校正ミスを防止することができる炭酸ガス検知器の
校正方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る炭酸ガス検
知器の校正方法は、炭酸ガス検知器DTに炭酸ガス濃度
のゼロ検知を判定させるゼロ点標準ガスSG1を数十秒
吸引させて濃度測定を行うゼロ濃度測定工程SP1と、
前記ゼロ点標準ガスSG1の炭酸ガス濃度が予め設定さ
れた濃度以下であるか否かを判定するゼロ濃度判定工程
SP3と、炭酸ガス濃度が前記設定された濃度以下であ
ると判定時に、前記ゼロ点標準ガスSG1を引き続き吸
引させて前記炭酸ガス検知器DTの検知出力レベルを前
記ゼロ点標準ガスの濃度に合わせてゼロ点校正するゼロ
点校正工程SP5とを含む。この発明によれば、炭酸ガ
ス検知器DTのゼロ点校正前にゼロ点標準ガスSG1の
濃度をチェックし、その濃度が適正であると判定された
ならば、当該ゼロ点標準ガスSG1を引き続き使用して
炭酸ガス検知器DTのゼロ点校正工程に移る。
【0025】本発明に係る炭酸ガス検知器の校正方法
は、炭酸ガス検知器DTに、予め設定された炭酸ガス濃
度の最大値の検知を判定させる最大点標準ガスSG2を
数十秒吸引させて濃度測定を行う最大濃度測定工程SP
2と、前記最大点標準ガスSG2の炭酸ガス濃度が予め
設定された最大値以上であるか否かを判定する最大濃度
判定工程SP4と、炭酸ガス濃度が前記設定された最大
値以上であると判定時に、前記最大点標準ガスSG2を
引き続き吸引させて前記炭酸ガス検知器DTの検知出力
レベルを前記最大点標準ガスSG2の濃度に合わせて最
大点に校正する最大点校正工程SP6とを含む。
【0026】この発明によれば、炭酸ガス検知器DTに
おける検知出力の最大点校正前に最大点標準ガスSG2
の濃度をチェックし、その濃度が適正であると判定され
たならば、当該最大点標準ガスSG2を引き続き使用し
て炭酸ガス検知器DTの最大点校正工程SP6に移る。
【0027】本発明に係る炭酸ガス検知器の校正方法
は、炭酸ガス検知器DTに炭酸ガス濃度のゼロ検知を判
定させるゼロ点標準ガスSG1を数十秒吸引させて濃度
測定を行うゼロ濃度測定工程SP1と、前記ゼロ点標準
ガスSG1の炭酸ガス濃度が予め設定された濃度以下で
あるか否かを判定するゼロ濃度判定工程SP3と、炭酸
ガス濃度が前記設定された濃度以下であると判定時に、
前記ゼロ点標準ガスSG1を引き続き吸引させて前記炭
酸ガス検知器DTの検知出力レベルを前記ゼロ点標準ガ
スの濃度に合わせてゼロ点校正するゼロ点校正工程SP
5と、前記ゼロ点標準ガスSG1を炭酸ガス濃度の最大
値の検知を判定させる最大点標準ガスSG2に切り換え
る標準ガス切換工程SP0と、炭酸ガス検知器DTに、
前記切り換えた最大点標準ガスSG2を数十秒吸引させ
て濃度測定を行う最大濃度測定工程SP2と、前記最大
点標準ガスSG2の炭酸ガス濃度が予め設定された最大
値以上であるか否かを判定する最大濃度判定工程SP4
と、炭酸ガス濃度が前記設定された最大値以上であると
判定時に、前記最大点標準ガスSG2を引き続き吸引さ
せて前記炭酸ガス検知器DTの検知出力レベルを前記最
大点標準ガスSG2の濃度に合わせて最大点に校正する
最大点校正工程SP6とを含む。この発明によれば、炭
酸ガス検知器DTのゼロ点校正前にゼロ点標準ガスSG
1の濃度をチェックし、その濃度が適正であると判定さ
れたならば、当該ゼロ点標準ガスを引き続き使用して炭
酸ガス検知器DTのゼロ点校正工程に移り、ゼロ点校正
終了後に標準ガス切換工程SP0によりゼロ点標準ガス
SG1を炭酸ガス濃度の最大値を検知を判定させる最大
点標準ガスSG2に切り換えたならば、炭酸ガス検知器
DTにおける検知出力の最大点校正前に最大点標準ガス
SG2の濃度をチェックし、その濃度が適正であると判
定されたならば、当該最大点標準ガスSG2を引き続き
使用して炭酸ガス検知器DTの最大点校正工程SP6に
移る。
【0028】本発明に係る炭酸ガス検知器の校正方法に
おける、ゼロ校正工程SP5はゼロ濃度判定工程SP3
で炭酸ガス濃度が大気中の炭酸ガス濃度近辺であること
が判定時に当該炭酸ガス濃度をゼロ濃度基準値として炭
酸ガス検知器DTの検知出力レベルのゼロ点校正を行
う。この発明によれば、ゼロ濃度判定工程SP3で判定
された炭酸ガスの濃度が大気中の炭酸ガス濃度である場
合、この炭酸ガス濃度がゼロで無いにも拘わらず当該炭
酸ガス濃度をゼロ濃度基準値として炭酸ガス検知器DT
の検知出力レベルのゼロ点校正を行う。
【0029】本発明に係る炭酸ガス検知器の校正方法に
おける、最大点校正工程SP6は、最大濃度判定工程S
P4で炭酸ガス濃度が最大濃度より設定された範囲で下
回ったことを判定時に、当該炭酸ガス濃度を最大濃度基
準値として炭酸ガス検知器DTの検知出力レベルの最大
点校正を行う。この発明によれば、最大濃度判定工程S
P4で判定された炭酸ガスの濃度が使用している最大点
標準ガスの濃度を多少下がっても、この濃度低下は炭酸
ガス検知器の出力に低レベルのドリフトが発生している
ものと見なし、この炭酸ガス濃度が最大で無いにも拘わ
らず当該炭酸ガス濃度測定値を最大濃度基準値として炭
酸ガス検知器DTの検知出力レベルの最大点校正を行
う。
【0030】本発明に係る炭酸ガス検知器の校正方法
は、ゼロ濃度判定工程SP3または最大濃度判定工程S
P4でゼロ点または最大点標準ガスSG2の濃度が設定
された濃度を逸脱したと判定にガス種およびガス吸引確
認メッセージをメッセージ報知手段ANにより報知する
報知工程SPを含む。この発明によれば、ゼロ濃度判定
工程SP3または最大濃度判定工程SP4でゼロ点また
は最大点標準ガスSG2の濃度が設定された濃度を逸脱
したと判定にガス種およびガス吸引確認メッセージをメ
ッセージ報知手段ANにより報知し、炭酸ガス検知器D
Tに対する標準ガスの接続ミスにより炭酸ガス検知器D
Tへ大気の吸引、炭酸ガス検知器DTに対する標準ガス
の接続違いを確認させる。
【0031】
【発明の実施の形態】実施の形態 以下、本発明に係る炭酸ガス検知器の校正方法の概要を
図2のフローチャートを参照して説明する。先ず、ゼロ
点校正用のガス採取袋を炭酸ガス検知器に接続して標準
ガスを炭酸ガスセンサに20秒程度吸引させて濃度測定
を行わせる(ステップS1,1a)。この濃度測定を校
正前ゼロ点測定とする。
【0032】濃度測定の結果、測定値が200ppm以
下あるいは200ppmであるか否かを判定する(ステ
ップS1b)。ここで、測定値が200ppmを超える
場合は接続した標準ガスがスパンガス或いはガス採取袋
の接続ミスにより大気中の炭酸ガス(濃度ほぼ400p
pm)を吸引していると判断し、ガス種類(ゼロガス、
スパンガスあるいは大気)及び接続の確認メッセージを
表示する(ステップS1c)。メッセージ内容をみてガ
ス種(ゼロガスあるいはスパンガス)のチェックあるい
は接続チェックを行う。
【0033】測定値が200ppm以下であることが判
定されたならば、引き続きゼロ点校正の実施に移る(ス
テップS3)。ゼロガスにおける炭酸ガス濃度では、赤
外線は殆ど炭酸ガスに吸収されることなく、赤外線検知
器に向けて透過するため赤外線検知レベルに合わせて炭
酸ガス濃度のレベル表示を電気的に0に設定する。メッ
セージ内容より濃度が200ppmを大幅に超えていな
いと判断したならば、その時の濃度を濃度0ppmとし
て強制的にゼロ点校正を行うことも可能である。詳細に
説明するならば、校正時の測定濃度が200ppmを越
えない範囲であれば強制的ゼロ点校正が許容される。こ
れは、本発明に使用される赤外線センサによる炭酸ガス
濃度検出時の公差は±150ppmであり、誤差を含め
ると250ppmまでの強制的ゼロ点校正が許容される
が、本発明は強制校正可能範囲を200ppm以下とす
る。即ち、校正時の測定濃度が200ppmを越えると
強制的にゼロ点校正を行わず、再度ゼロガスを充填す
る。
【0034】ゼロ点校正が終了したならば、標準ガスを
スパンガスとしたスパン点校正用のガス採取袋を炭酸ガ
ス検知器に接続して標準ガスを炭酸ガスセンサに20秒
程度吸引させて濃度測定を行わせる(ステップS5,5
a)。この濃度測定を校正前スパン点測定とする。
【0035】濃度測定の結果、測定値が800ppm以
上あるいは800ppmであるか否かを判定する(ステ
ップS5b)。ここで、測定値が800ppmを下がる
場合は接続した標準ガスがゼロガス或いはガス採取袋の
接続ミスにより大気を吸引していると判断し、ガス種類
(ゼロガス、スパンガスあるいは大気)及び接続の確認
メッセージを表示する(ステップS5c)。メッセージ
内容をみてガス種のチェックあるいは接続チェックを行
う。
【0036】800ppm以上であることが判定された
ならば、引き続きスパン点校正の実施に移る(ステップ
S7)。スパンガスにおける炭酸ガス濃度においては、
赤外線は殆ど炭酸ガスに吸収されるため赤外線検知レベ
ルに合わせ、炭酸ガス濃度のレベル表示をスパンガスの
濃度に電気的に設定する。メッセージ内容より濃度が8
00ppm以下を大幅に下がっていないと判断したなら
ば、その時の濃度を800ppmとして強制的にスパン
点校正を行うことも可能である。詳細に説明するなら
ば、校正時の測定濃度が700ppm以上の範囲であれ
ば強制的スパン点校正が許容される。これは、本発明に
使用される赤外線センサによる炭酸ガス濃度検出時の公
差は±150ppmであり、検出誤差を含めると650
ppmまでの強制的スパン点校正が許容されるが、本発
明は強制校正可能範囲を700ppm以上とする。即
ち、校正時の測定濃度が700ppm以下に低下した場
合は強制スパン点校正を行わず再度スパンガスを充填す
る。
【0037】尚、炭酸ガスセンサが長期に亘り校正がな
されず放置された場合に、センサ自体の問題でドリフト
が発生しセンサ出力が不安定となる場合が考えられる。
これは炭酸ガス濃度と無関係なものであるため、接続確
認メッセージが出た後でもドリフトレベルを考慮して強
制的に校正を実施することができる。
【0038】以下、本実施の形態に係る炭酸ガスセンサ
の校正方法を、本方法を具現化する炭酸ガス検知器の動
作を司るマイクロコンピュータの動作を参照して説明す
る。図3は本実施の形態における赤外線吸収式の炭酸ガ
ス検知器の構成図であり、図4は炭酸ガス検知器におけ
るマイクロコンピュータの校正処理方法を説明するフロ
ーチャートである。尚、図3中、図6と同一符号は同一
または相当部分を示す。
【0039】本実施の形態の炭酸ガス検知器において
は、校正前にはセンサ出力を回路のオフセット、回路ゲ
インの影響を排除するためセンサ出力をボルテージフォ
ロワ回路を構成する演算増幅器Q1よりA/D変換器を
通してマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略記す
る。)μに入力する。
【0040】電源のONに伴ってマイコンμは初期化処
理を開始して外部データ、演算結果を取り込むメモリ部
をクリアする(ステップS101)。ポートPの入力信
号を読み取り、そのレベルが校正前スイッチSW0のオ
ンによりHレベルになったか否かを判定する(ステップ
S103)。ここでポートPの入力信号がHレベルであ
ることが判定されたならば、A/D変換器でデジタル変
換された赤外線センサ信号をポートP01より読み取
り、そのレベルより炭酸ガス濃度Cを演算する(ステッ
プS105,107)。
【0041】炭酸ガス濃度C≦200ppmか否かを判
定し(ステップS109)、炭酸ガス濃度Cが200p
pm以上であることが判定されたならば、炭酸ガスセン
サSはガス採取袋の接続ミスにより大気ガス(約400
ppm)を吸引しているか、ガス採取袋の接続違いでス
パンガス(800ppm)を吸引していると判断してガ
ス種類(スパンガス)および接続の確認メッセージデー
タを表示回路DISに送り、測定濃度Cと共に確認メッ
セージを表示させる(ステップS111)。
【0042】ユーザによる接続確認の結果、ゼロガスが
正常に導入されていることが判定さされ、炭酸ガス濃度
の上昇はセンサ自体の問題でドリフトが発生したことに
起因すると判定されたならばゼロ点強制校正が可能であ
ること(ステップS113)、あるいはステップS10
9で炭酸ガス濃度Cが200ppm以上でないことが判
定されたならばゼロ点校正スイッチSW1をオンする。
【0043】マイコンμは炭酸ガス濃度測定から20秒
経過したならば、ポートP1の入力信号を読み取り、そ
のレベルがゼロ点校正スイッチSW1のオンによりHレ
ベルになったか否かを判定する(ステップS115)。
ここでポートPの入力信号がHレベルであることが判定
されたならば、A/D変換器でデジタル変換されたゼロ
点校正時の赤外線センサ信号をポートP02より入力す
る(ステップS117)。
【0044】ゼロガス吸引時には表示する炭酸ガス濃度
Cをセンサ信号の最大レベルとは逆に0ppm表示をさ
せるため、演算増幅器Q1を通して演算増幅器Q2に入
力されるセンサ信号レベルは基準電圧Vrefの差電圧
となり0Vとなる。従って、演算増幅器Q2の入力信号
レベルは0となる。
【0045】しかし、演算増幅器Q2はその回路特性
上、入力信号が0にも拘わらず出力信号は0とならずオ
フセット電圧が発生するため、演算増幅器Q2のゲイン
をポテンショメータPT1で上げていきながら、ポテン
ショメータPT2を調整して出力信号を0にすることで
ゼロ点校正を行う。
【0046】演算増幅器Q2の出力信号はスパン調整用
のポテンショメータPT3を通してA/D変換器に入力
されてデジタル変換され、センサ信号として入力ポート
P02に入力される。マイコンμは入力ポートP02よ
り入力信号レベルを読み取り(ステップS117)、そ
の信号レベルを炭酸ガス濃度Cに演算していき最終的に
入力信号レベルが0となった時点で炭酸ガス濃度Cを0
ppmとしてゼロ点校正を終了する(ステップS11
9,121)。以降検出された炭酸ガスの濃度が200
ppm以下の場合は、炭酸ガス検知器は検出濃度0pp
mを表示する。尚、ゼロ点校正が終了したならば、マイ
コンは出力ポートP5をLレベルにし発光ダイオードL
1に電流を流し点灯させる。
【0047】以上のようにゼロ点校正が終了したなら
ば、ユーザは標準ガスをスパンガスに切り換えて校正前
スイッチSW2を押下する。マイコンはポートP2の入
力信号を読み取り、そのレベルが校正前スイッチSW2
のオンによりHレベルになったか否かを判定する(ステ
ップS123)。ここで入力ポートP2の入力信号がH
レベルであることが判定されたならば、A/D変換器で
デジタル変換された赤外線センサ信号を入力ポートP0
1より読み取り、そのレベルより炭酸ガス濃度Cを演算
する(ステップS125,S127)。
【0048】炭酸ガス濃度C≧800ppmか否かを判
定し(ステップS129)、炭酸ガス濃度Cが800p
pm以下であることが判定されたならば、炭酸ガスセン
サSはガス採取袋の接続ミスに大気ガス(約400pp
m)を吸引しているか、ガス採取袋の接続違いでゼロガ
スを吸引していると判断してガス種類および接続の確認
のメッセージデータを表示回路DISに送り、測定濃度
Cと共に確認メッセージを表示させる(ステップS12
9,S131)。
【0049】ユーザによる接続確認の結果、スパンガス
が正常に導入されていることが判定され、炭酸ガス濃度
の下降はセンサ自体の問題でドリフトが発生したことに
起因すると判定され、スパン点強制校正が可能であるこ
と(ステップS113)、あるいはステップS109で
炭酸ガス濃度Cが800ppm(あるいは700pp
m)以下でないことが判定されたならばスパン点校正ス
イッチSW3をオンする。
【0050】マイコンは炭酸ガス濃度測定から20秒経
過したならば、入力ポートP3の入力信号を読み取り、
そのレベルがスパン点校正スイッチSW3のオンにより
Hレベルになったか否かを判定する(ステップS13
5)。ここでポートP3の入力信号がHレベルであるこ
とが判定されたならば、A/D変換器でデジタル変換さ
れたスパン点校正時の赤外線センサ信号をポートP02
より入力する(ステップS137)。
【0051】スパンガス吸引時には表示する炭酸ガス濃
度Cは、センサ信号の最小レベルとは逆に1000pp
m表示をさせるため、演算増幅器Q1を通して演算増幅
器Q2に入力されるセンサ信号レベル(0V)は基準電
圧Vref(5V)の差電圧(5V−0V)となり、例
えば基準電圧レベルの5Vとなる。従って、演算増幅器
Q2の入力信号レベルは5Vとなる。
【0052】しかし、マイコン側ではセンサ信号レベル
が、例えば12Vに対して1000ppmを表示するよ
う設定されている場合に、炭酸ガス濃度1000ppm
に対して演算増幅器Q2の出力レベルが12Vに成るよ
うにスパン調整用のポテンショメータPT3を調整して
出力信号を12Vにすることでスパン点校正を行う。
【0053】演算増幅器Q2の出力信号はスパン調整用
のポテンショメータPT3を通してA/D変換器に入力
され、デジタル変換されセンサ信号して入力ポートP0
2に入力される。マイコンμは入力ポートP02より入
力信号レベル読み取り(ステップS137)、その信号
レベルを基に炭酸ガス濃度Cに演算していき最終的に入
力信号レベルが12Vとなった時点で炭酸ガス濃度Cを
1000ppmとしてスパン点校正を終了する(ステッ
プS139,141)。
【0054】尚、スパン点校正が終了したならば、マイ
コンμは出力ポートP6をLレベルにし発光ダイオード
L2に電流を流し点灯させる。以上、全ての校正が終了
したならば、スイッチSW4を押下して測定信号読み込
み状態とする。
【0055】マイコンμはポートP4の入力信号レベル
がHレベルであることを判定したならば、発光ダイオー
ドL3を点灯して測定開始状態を表示する。その後、ポ
ートP02より信号を取り込み、その信号レベルから空
気環境中の炭酸ガス濃度を演算して表示回路DISに表
示することで、環境測定(炭酸ガス濃度測定)結果が表
示される(ステップS143)。
【0056】以上のように、この校正方法によれば標準
ガスのガス採取袋を炭酸ガス検出器に接続して校正開始
と共に本標準ガスの濃度を数十秒測定して、本標準ガス
が本校正用のガスであることを判定したならば本標準ガ
スにより引き続き校正を実施する。従って、誤った標準
ガスに気が付かず校正を進めることが防止されると共
に、正常な標準ガスであることが確認できた場合は引き
続きガス濃度測定を継続して校正を実施することで、標
準ガスの無駄使いを防止しガスの確認より校正まで一連
して行われるため校正作業を迅速に行うことができる。
【0057】
【発明の効果】この発明によれば、炭酸ガス検知器DT
のゼロ点校正前にゼロ点標準ガスSG1の濃度をチェッ
クし、その濃度が適正であると判定されたならば、当該
ゼロ点標準ガスSG1を引き続き使用して炭酸ガス検知
器DTのゼロ点校正工程に移ることで、標準ガスの接続
間違いや、ゼロ点標準ガスSG1の接続ミスで大気を吸
引させて校正を実施してしまうことを防止することがで
きるため、測定自体の信頼性を向上させることができる
という効果がある。
【0058】この発明によれば、炭酸ガス検知器DTに
おける検知出力の最大点校正前に最大点標準ガスSG2
の濃度をチェックし、その濃度が適正であると判定され
たならば、当該最大点標準ガスSG2を引き続き使用し
て炭酸ガス検知器DTの最大点校正工程SP6に移るこ
とで、標準ガスの接続間違いや、最大点標準ガスSG2
の接続ミスで大気を吸引させて校正を実施してしまうこ
とを防止することができるため、測定自体の信頼性を向
上させることができるという効果がある。
【0059】この発明によれば、炭酸ガス検知器DTの
ゼロ点校正前にゼロ点標準ガスSG1の濃度をチェック
し、その濃度が適正であると判定されたならば、当該ゼ
ロ点標準ガスを引き続き使用して炭酸ガス検知器DTの
ゼロ点校正工程に移り、ゼロ点校正終了後に標準ガス切
換工程SP0によりゼロ点標準ガスSG1を炭酸ガス濃
度の最大値を検知を判定させる最大点標準ガスSG2に
切り換えたならば、炭酸ガス検知器DTにおける検知出
力の最大点校正前に最大点標準ガスSG2の濃度をチェ
ックし、その濃度が適正であると判定されたならば、当
該最大点標準ガスSG2を引き続き使用して炭酸ガス検
知器DTの最大点校正工程SP6に移ることで、標準ガ
スの接続間違いや、ゼロ点標準ガスSG1の接続ミスで
大気を吸引させて校正を実施してしまうことを防止でき
ると共に、最大点標準ガスSG2の接続ミスで大気を吸
引させて校正を実施してしまうことを防止することがで
きるため、測定自体の信頼性を向上させることができる
という効果がある。
【0060】この発明によれば、ゼロ濃度判定工程SP
3で判定された炭酸ガスの濃度が大気中の炭酸ガス濃度
である場合、この炭酸ガス濃度がゼロで無いにも拘わら
ず当該炭酸ガス濃度をゼロ濃度基準値として炭酸ガス検
知器DTの検知出力レベルのゼロ点校正を行うことで、
炭酸ガス検知器DTの使用環境に応じたゼロ点校正を行
うことができるため、測定自体の信頼性をより向上させ
ることができるという効果がある。
【0061】この発明によれば、最大濃度判定工程SP
4で判定された炭酸ガスの濃度が使用している最大点標
準ガスの濃度を多少下がっても、この濃度低下は炭酸ガ
ス検知器の出力に低レベルのドリフトが発生しているも
のと見なし、この炭酸ガス濃度が最大で無いにも拘わら
ず当該炭酸ガス濃度測定値を最大濃度基準値として炭酸
ガス検知器DTの検知出力レベルの最大点校正を行うこ
とで、炭酸ガス検知器DTの機器性能に合わせた最大点
校正を行うことができるため、測定自体の信頼性をより
向上させることができるという効果がある。
【0062】この発明によれば、ゼロ濃度判定工程SP
3または最大濃度判定工程SP4でゼロ点または最大点
標準ガスSG2の濃度が設定された濃度を逸脱したと判
定にガス種およびガス吸引確認メッセージをメッセージ
報知手段ANにより報知し、炭酸ガス検知器DTに対す
る標準ガスの接続ミスにより炭酸ガス検知器DTへ大気
の吸引、炭酸ガス検知器DTに対する標準ガスの接続違
いを確認させることで、高価な標準ガスの無駄な消費を
早期に止めることができるため経済的なロスを低く抑え
ることができると共に、不適正な標準ガスの使用を早期
に報知し測定結果に誤りを顕在させることを防止できる
ため測定自体の信頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る炭酸ガス検知器の校正方法
の概要を説明する工程図である。
【図2】本実施の形態に係る炭酸ガス検知器の校正方法
の概要を説明するフローチャートである。
【図3】本実施の形態に係る校正方法を実施する炭酸ガ
ス検知器の概略を示す図である。
【図4】本実施の形態に係る炭酸ガス検知器におけるマ
イコンの校正処理方法を説明するフローチャートであ
る。
【図5】従来における炭酸ガス検知器の校正方法の概要
を説明するフローチャートである。
【図6】従来の炭酸ガス検知器の概略を示す図である。
【符号の説明】
DT 炭酸ガス検知器 SG1 ゼロ点標準ガス SG2 最大点標準ガス SP1 ゼロ濃度測定工程 SP3 ゼロ濃度判定工程 SP5 ゼロ点校正工程 SP0 標準ガス切換工程 SP4 最大濃度判定工程 SP6 最大点校正工程 SP 報知工程 AN メッセージ報知手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガス検知器に炭酸ガス濃度のゼロ検
    知を判定させるゼロ点標準ガスを数十秒吸引させて濃度
    測定を行うゼロ濃度測定工程と、 前記ゼロ点標準ガスの炭酸ガス濃度が予め設定された濃
    度以下であるか否かを判定するゼロ濃度判定工程と、 炭酸ガス濃度が前記設定された濃度以下であると判定時
    に、前記ゼロ点標準ガスを引き続き吸引させて前記炭酸
    ガス検知器の検知出力レベルを前記ゼロ点標準ガスの濃
    度に合わせてゼロ点校正するゼロ点校正工程と、 を含むことを特徴とする炭酸ガス検知器の校正方法。
  2. 【請求項2】 炭酸ガス検知器に、予め設定された炭酸
    ガス濃度の最大値検知を判定させる最大点標準ガスを数
    十秒吸引させて濃度測定を行う最大濃度測定工程と、 前記最大点標準ガスの炭酸ガス濃度が予め設定された最
    大値以上であるか否かを判定する最大濃度判定工程と、 炭酸ガス濃度が前記設定された最大値以上であると判定
    時に、前記最大点標準ガスを引き続き吸引させて前記炭
    酸ガス検知器の検知出力レベルを前記最大点標準ガスの
    濃度に合わせて最大点に校正する最大点校正工程と、 を含むことを特徴とする炭酸ガス検知器の校正方法。
  3. 【請求項3】 炭酸ガス検知器に炭酸ガス濃度のゼロ検
    知を判定させるゼロ点標準ガスを数十秒吸引させて濃度
    測定を行うゼロ濃度測定工程と、 前記ゼロ点標準ガスの炭酸ガス濃度が予め設定された濃
    度以下であるか否かを判定するゼロ濃度判定工程と、 炭酸ガス濃度が前記設定された濃度以下であると判定時
    に、前記ゼロ点標準ガスを引き続き吸引させて前記炭酸
    ガス検知器の検知出力レベルを前記ゼロ点標準ガスの濃
    度に合わせてゼロ点校正するゼロ点校正工程と、 前記ゼロ点標準ガスを炭酸ガス濃度の最大値の検知を判
    定させる最大点標準ガスに切り換える標準ガス切換工程
    と、 炭酸ガス検知器に、前記切り換えた最大点標準ガスを数
    十秒吸引させて濃度測定を行う最大濃度測定工程と、 前記最大点標準ガスの炭酸ガス濃度が予め設定された最
    大値以上であるか否かを判定する最大濃度判定工程と、 炭酸ガス濃度が前記設定された最大値以上であると判定
    時に、前記最大点標準ガスを引き続き吸引させて前記炭
    酸ガス検知器の検知出力レベルを前記最大点標準ガスの
    濃度に合わせて最大点に校正する最大点校正工程と、 を含むことを特徴とする炭酸ガス検知器の校正方法。
  4. 【請求項4】 前記ゼロ点校正工程は、ゼロ濃度判定工
    程で炭酸ガス濃度が大気中の炭酸ガス濃度近辺であるこ
    とが判定時に当該炭酸ガス濃度をゼロ濃度基準値として
    炭酸ガス検知器の検知出力レベルのゼロ点校正を行うこ
    とを特徴とする請求項1または3に記載の炭酸ガス検知
    器の校正方法。
  5. 【請求項5】 前記最大点校正工程は、最大濃度判定工
    程で炭酸ガス濃度が最大濃度より設定された範囲で下回
    ったことを判定時に、当該炭酸ガス濃度を最大濃度基準
    値として炭酸ガス検知器の検知出力レベルの最大点校正
    を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の炭酸
    ガス検知器の校正方法。
  6. 【請求項6】 ゼロ濃度判定工程または最大濃度判定工
    程でゼロ点または最大点標準ガスの濃度が設定された濃
    度を逸脱したと判定にガス種およびガス吸引確認メッセ
    ージをメッセージ報知手段により報知する報知工程を含
    むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の炭酸
    ガス検知器の校正方法。
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