JP2003172229A - 内燃機関に用いられる燃料噴射装置 - Google Patents
内燃機関に用いられる燃料噴射装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 メイン噴射を開始する際の圧力と、メイン噴
射とパイロット噴射との間の時間的な間隔とを、互いに
拘束されることなしに自由に変えることができるように
する。 【解決手段】 電気的に操作される第1の制御弁60に
よって、ポンプ作業室22と放圧室9とを接続するため
の接続部59が制御され、電気的に操作される第2の制
御弁68によって、制御圧室52内に形成される圧力が
制御され、該圧力によって、噴射弁部材28が閉鎖方向
に負荷されており、第1の制御弁60によって第1の切
換位置でポンプ作業室22が放圧室9;21に接続され
ていて、圧力室40と制御圧室52とがポンプ作業室2
2から遮断されており、第1の制御弁60によって第2
の切換位置でポンプ作業室22が放圧室9;21から遮
断されていて、圧力室40と制御圧室52とがポンプ作
業室22に接続されている。
射とパイロット噴射との間の時間的な間隔とを、互いに
拘束されることなしに自由に変えることができるように
する。 【解決手段】 電気的に操作される第1の制御弁60に
よって、ポンプ作業室22と放圧室9とを接続するため
の接続部59が制御され、電気的に操作される第2の制
御弁68によって、制御圧室52内に形成される圧力が
制御され、該圧力によって、噴射弁部材28が閉鎖方向
に負荷されており、第1の制御弁60によって第1の切
換位置でポンプ作業室22が放圧室9;21に接続され
ていて、圧力室40と制御圧室52とがポンプ作業室2
2から遮断されており、第1の制御弁60によって第2
の切換位置でポンプ作業室22が放圧室9;21から遮
断されていて、圧力室40と制御圧室52とがポンプ作
業室22に接続されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に用いら
れる燃料噴射装置であって、燃料高圧ポンプと、該燃料
高圧ポンプに接続された、内燃機関の各シリンダのため
の燃料噴射弁とが設けられていて、燃料高圧ポンプが、
内燃機関により行程運動の形で駆動されるポンププラン
ジャを有しており、該ポンププランジャがポンプ作業室
を仕切っており、該ポンプ作業室が、燃料噴射弁に設け
られた圧力室に接続可能であり、燃料噴射弁が噴射弁部
材を有しており、該噴射弁部材によって少なくとも1つ
の噴射開口が制御されるようになっており、前記圧力室
内に形成された圧力が、閉鎖力に抗して前記噴射開口を
開放するために開放方向に運動可能であり、電気的に操
作される第1の制御弁が設けられていて、該第1の制御
弁が、少なくとも2つの切換位置の間で切換可能であ
り、該第1の制御弁によって、ポンプ作業室と放圧室と
を接続するための接続部が少なくとも間接的に制御され
るようになっており、さらに、電気的に操作される第2
の制御弁が設けられていて、該第2の制御弁によって、
制御圧室内に形成される圧力が制御されるようになって
おり、該圧力によって、前記噴射弁部材が少なくとも間
接的に閉鎖方向に負荷されている形式のものに関する。
れる燃料噴射装置であって、燃料高圧ポンプと、該燃料
高圧ポンプに接続された、内燃機関の各シリンダのため
の燃料噴射弁とが設けられていて、燃料高圧ポンプが、
内燃機関により行程運動の形で駆動されるポンププラン
ジャを有しており、該ポンププランジャがポンプ作業室
を仕切っており、該ポンプ作業室が、燃料噴射弁に設け
られた圧力室に接続可能であり、燃料噴射弁が噴射弁部
材を有しており、該噴射弁部材によって少なくとも1つ
の噴射開口が制御されるようになっており、前記圧力室
内に形成された圧力が、閉鎖力に抗して前記噴射開口を
開放するために開放方向に運動可能であり、電気的に操
作される第1の制御弁が設けられていて、該第1の制御
弁が、少なくとも2つの切換位置の間で切換可能であ
り、該第1の制御弁によって、ポンプ作業室と放圧室と
を接続するための接続部が少なくとも間接的に制御され
るようになっており、さらに、電気的に操作される第2
の制御弁が設けられていて、該第2の制御弁によって、
制御圧室内に形成される圧力が制御されるようになって
おり、該圧力によって、前記噴射弁部材が少なくとも間
接的に閉鎖方向に負荷されている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の燃料噴射装置は、欧州
特許出願公開第0957261号明細書に基づき公知で
ある。この公知の燃料噴射装置は燃料高圧ポンプと、こ
の燃料高圧ポンプに接続された、内燃機関の各シリンダ
のための燃料噴射弁とを有している。燃料高圧ポンプ
は、内燃機関により行程運動の形で駆動されるポンププ
ランジャを有しており、このポンププランジャはポンプ
作業室を仕切っている。このポンプ作業室は燃料噴射弁
に設けられた圧力室に接続可能である。燃料噴射弁は噴
射弁部材を有しており、この噴射弁部材によって少なく
とも1つの噴射開口が制御される。噴射弁部材は、前記
圧力室内に形成された圧力によって、閉鎖力に抗して前
記噴射開口を開放するために開放方向に運動可能であ
る。さらに、電気的に操作される第1の制御弁が設けら
れており、この第1の制御弁は2つの切換位置の間で切
換可能であり、この第1の制御弁によってポンプ作業室
と放圧室との接続部が制御される。さらに、電気的に操
作される第2の制御弁が設けられていて、この第2の制
御弁によって、制御圧室内に生ぜしめられる圧力が制御
される。この圧力により、噴射弁部材は閉鎖方向で負荷
されている。制御圧室はこの場合、ポンプ作業室との接
続部を有しており、そして第2の制御弁によって制御圧
室と放圧室との接続部が制御される。この公知の燃料噴
射装置の欠点は、噴射サイクルの間に燃料噴射の経過、
つまり噴射される燃料量および/または燃料噴射が行わ
れる際の圧力を、極めて制限された範囲でしか変えるこ
とができないことにある。特にパイロット噴射と後続の
メイン噴射とが行われる噴射サイクルの場合には、メイ
ン噴射が開始する際の圧力と、メイン噴射とパイロット
噴射との間の時間的な間隔とが互いに固定された一定の
関係に拘束されており、両者を互いに別個に自由に変え
ることは不可能である。メイン噴射を低い圧力で開始さ
せたい場合には、パイロット噴射に対する時間的な間隔
は短くなり、メイン噴射を高い圧力で開始させたい場合
には、パイロット噴射に対する時間的な間隔は長くな
る。
特許出願公開第0957261号明細書に基づき公知で
ある。この公知の燃料噴射装置は燃料高圧ポンプと、こ
の燃料高圧ポンプに接続された、内燃機関の各シリンダ
のための燃料噴射弁とを有している。燃料高圧ポンプ
は、内燃機関により行程運動の形で駆動されるポンププ
ランジャを有しており、このポンププランジャはポンプ
作業室を仕切っている。このポンプ作業室は燃料噴射弁
に設けられた圧力室に接続可能である。燃料噴射弁は噴
射弁部材を有しており、この噴射弁部材によって少なく
とも1つの噴射開口が制御される。噴射弁部材は、前記
圧力室内に形成された圧力によって、閉鎖力に抗して前
記噴射開口を開放するために開放方向に運動可能であ
る。さらに、電気的に操作される第1の制御弁が設けら
れており、この第1の制御弁は2つの切換位置の間で切
換可能であり、この第1の制御弁によってポンプ作業室
と放圧室との接続部が制御される。さらに、電気的に操
作される第2の制御弁が設けられていて、この第2の制
御弁によって、制御圧室内に生ぜしめられる圧力が制御
される。この圧力により、噴射弁部材は閉鎖方向で負荷
されている。制御圧室はこの場合、ポンプ作業室との接
続部を有しており、そして第2の制御弁によって制御圧
室と放圧室との接続部が制御される。この公知の燃料噴
射装置の欠点は、噴射サイクルの間に燃料噴射の経過、
つまり噴射される燃料量および/または燃料噴射が行わ
れる際の圧力を、極めて制限された範囲でしか変えるこ
とができないことにある。特にパイロット噴射と後続の
メイン噴射とが行われる噴射サイクルの場合には、メイ
ン噴射が開始する際の圧力と、メイン噴射とパイロット
噴射との間の時間的な間隔とが互いに固定された一定の
関係に拘束されており、両者を互いに別個に自由に変え
ることは不可能である。メイン噴射を低い圧力で開始さ
せたい場合には、パイロット噴射に対する時間的な間隔
は短くなり、メイン噴射を高い圧力で開始させたい場合
には、パイロット噴射に対する時間的な間隔は長くな
る。
【0003】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0957261号明
細書
細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の燃料噴射装置を改良して、メイン噴射を
開始する際の圧力と、先行したパイロット噴射に対する
時間的な間隔とを、互いに拘束されることなしに自由に
変えることのできるような燃料噴射装置を提供すること
である。
で述べた形式の燃料噴射装置を改良して、メイン噴射を
開始する際の圧力と、先行したパイロット噴射に対する
時間的な間隔とを、互いに拘束されることなしに自由に
変えることのできるような燃料噴射装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、第1の制御弁によって第1の切換
位置でポンプ作業室が放圧室に接続されていて、圧力室
と制御圧室とがポンプ作業室から遮断されており、第1
の制御弁によって第2の切換位置でポンプ作業室が放圧
室から遮断されていて、圧力室と制御圧室とがポンプ作
業室に接続されているようにした。
に本発明の構成では、第1の制御弁によって第1の切換
位置でポンプ作業室が放圧室に接続されていて、圧力室
と制御圧室とがポンプ作業室から遮断されており、第1
の制御弁によって第2の切換位置でポンプ作業室が放圧
室から遮断されていて、圧力室と制御圧室とがポンプ作
業室に接続されているようにした。
【0006】
【発明の効果】本発明による燃料噴射装置には、従来の
ものに比べて次のような利点がある。すなわち、ポンプ
作業室が放圧室に接続された状態でも、第1の制御弁に
よってその第1の切換位置で圧力室と制御圧室とに、高
められた圧力を維持することができるので、ポンプ作業
室の放圧とは無関係に第2の制御弁によって燃料噴射、
特にパイロット噴射および/またはポスト噴射のための
燃料噴射を制御することができる。メイン噴射のための
圧力形成はこの場合、第1の制御弁により制御すること
ができる。メイン噴射を開始することのできる時点は、
第2の制御弁により制御することができる。これによ
り、メイン噴射を開始する際の圧力と、先行したパイロ
ット噴射に対する時間的な間隔との固定的な対応関係を
消滅させることができる。
ものに比べて次のような利点がある。すなわち、ポンプ
作業室が放圧室に接続された状態でも、第1の制御弁に
よってその第1の切換位置で圧力室と制御圧室とに、高
められた圧力を維持することができるので、ポンプ作業
室の放圧とは無関係に第2の制御弁によって燃料噴射、
特にパイロット噴射および/またはポスト噴射のための
燃料噴射を制御することができる。メイン噴射のための
圧力形成はこの場合、第1の制御弁により制御すること
ができる。メイン噴射を開始することのできる時点は、
第2の制御弁により制御することができる。これによ
り、メイン噴射を開始する際の圧力と、先行したパイロ
ット噴射に対する時間的な間隔との固定的な対応関係を
消滅させることができる。
【0007】請求項2以下には、本発明による燃料噴射
装置の有利な構成および改良形が記載されている。請求
項3に記載の構成により、ポンプ作業室の放圧と、圧力
室および制御圧室の放圧とを同時に行うことが可能にな
る。請求項4に記載の構成により、制御圧室内の圧力の
制御が簡単に可能になる。請求項5に記載の構成によ
り、制御圧室への燃料流入もしくは制御圧室からの燃料
流出の調節が可能になる。請求項6に記載の構成によ
り、低いノイズ・有害物質エミッションで内燃機関を運
転することが可能になる。請求項9に記載の構成によ
り、第1の制御弁が閉鎖される間の時間により、パイロ
ット噴射のための燃料量の調節が簡単に可能になる。請
求項10に記載の構成により、パイロット噴射のための
燃料量の調節が簡単にかつ純機械的に可能になる。請求
項14記載の構成により、ポスト噴射時にポンププラン
ジャにより燃料を圧送する必要なしにポスト噴射が可能
になる。請求項16記載の構成により、パイロット噴射
の実施が簡単に可能になる。請求項17に記載の構成に
より、圧力室および制御圧室の放圧が可能になる。
装置の有利な構成および改良形が記載されている。請求
項3に記載の構成により、ポンプ作業室の放圧と、圧力
室および制御圧室の放圧とを同時に行うことが可能にな
る。請求項4に記載の構成により、制御圧室内の圧力の
制御が簡単に可能になる。請求項5に記載の構成によ
り、制御圧室への燃料流入もしくは制御圧室からの燃料
流出の調節が可能になる。請求項6に記載の構成によ
り、低いノイズ・有害物質エミッションで内燃機関を運
転することが可能になる。請求項9に記載の構成によ
り、第1の制御弁が閉鎖される間の時間により、パイロ
ット噴射のための燃料量の調節が簡単に可能になる。請
求項10に記載の構成により、パイロット噴射のための
燃料量の調節が簡単にかつ純機械的に可能になる。請求
項14記載の構成により、ポスト噴射時にポンププラン
ジャにより燃料を圧送する必要なしにポスト噴射が可能
になる。請求項16記載の構成により、パイロット噴射
の実施が簡単に可能になる。請求項17に記載の構成に
より、圧力室および制御圧室の放圧が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。
面につき詳しく説明する。
【0009】図1および図2には、自動車の内燃機関に
用いられる燃料噴射装置が図示されている。内燃機関は
自己着火式の内燃機関であると有利である。燃料噴射装
置はポンプとノズルとを一体化した「ユニットインジェ
クタ(Pumpe−Duese−System)」とし
て形成されていると有利である。このタイプの0燃料噴
射装置は内燃機関の各シリンダのためにそれぞれ1つの
燃料高圧ポンプ10と、この燃料高圧ポンプ10に接続
された燃料噴射弁12とを有していて、この燃料高圧ポ
ンプ10と燃料噴射弁12とが一体化されて1つのユニ
ットを形成している。択一的には、この燃料噴射装置は
ポンプと高圧ラインとノズルとを一体化した「ユニット
ポンプ(Pumpe−Leitung−Duese−S
ystem)」として形成されていてもよい。ユニット
ポンプの場合にも、同じく内燃機関の各シリンダのため
に燃料高圧ポンプ10と燃料噴射弁12とが設けられて
いるが、ただしこの場合、燃料高圧ポンプ10と燃料噴
射弁12とは互いに間隔を置いて配置されていて、ライ
ン(管路)を介して互いに接続されている。燃料高圧ポ
ンプ10は、ポンプボディ14に設けられたシリンダ孔
16内に密に案内されたポンププランジャ18を有して
いる。このポンププランジャ18は内燃機関のカムシャ
フトに設けられたカム20によって直接に、または伝達
エレメント、たとえばロッカアームを介して、戻しばね
19のばね力に抗して駆動されて行程運動を実施する。
ポンププランジャ18はシリンダ孔16内にポンプ作業
室22を仕切っている。このポンプ作業室22内では、
ポンププランジャ18の圧送行程時に燃料が高圧下に圧
縮される。ポンプ作業室22には、フィードポンプ21
のフィード圧によって自動車の燃料リザーブタンク9か
ら燃料が供給される。
用いられる燃料噴射装置が図示されている。内燃機関は
自己着火式の内燃機関であると有利である。燃料噴射装
置はポンプとノズルとを一体化した「ユニットインジェ
クタ(Pumpe−Duese−System)」とし
て形成されていると有利である。このタイプの0燃料噴
射装置は内燃機関の各シリンダのためにそれぞれ1つの
燃料高圧ポンプ10と、この燃料高圧ポンプ10に接続
された燃料噴射弁12とを有していて、この燃料高圧ポ
ンプ10と燃料噴射弁12とが一体化されて1つのユニ
ットを形成している。択一的には、この燃料噴射装置は
ポンプと高圧ラインとノズルとを一体化した「ユニット
ポンプ(Pumpe−Leitung−Duese−S
ystem)」として形成されていてもよい。ユニット
ポンプの場合にも、同じく内燃機関の各シリンダのため
に燃料高圧ポンプ10と燃料噴射弁12とが設けられて
いるが、ただしこの場合、燃料高圧ポンプ10と燃料噴
射弁12とは互いに間隔を置いて配置されていて、ライ
ン(管路)を介して互いに接続されている。燃料高圧ポ
ンプ10は、ポンプボディ14に設けられたシリンダ孔
16内に密に案内されたポンププランジャ18を有して
いる。このポンププランジャ18は内燃機関のカムシャ
フトに設けられたカム20によって直接に、または伝達
エレメント、たとえばロッカアームを介して、戻しばね
19のばね力に抗して駆動されて行程運動を実施する。
ポンププランジャ18はシリンダ孔16内にポンプ作業
室22を仕切っている。このポンプ作業室22内では、
ポンププランジャ18の圧送行程時に燃料が高圧下に圧
縮される。ポンプ作業室22には、フィードポンプ21
のフィード圧によって自動車の燃料リザーブタンク9か
ら燃料が供給される。
【0010】燃料噴射弁12は、ポンプボディ14に結
合された弁ボディ26を有している。この弁ボディ26
は複数の部分から形成されていてよい。弁ボディ26内
では、孔30内に噴射弁部材28が長手方向移動可能に
案内されている。弁ボディ26の、内燃機関のシリンダ
の燃焼室に面した端範囲は、少なくとも1つの、有利に
は複数の噴射開口32を有している。噴射弁部材28
の、燃焼室寄りの端範囲は、たとえばほぼ円錐状のシー
ル面34を有している。このシール面34は、弁ボディ
26の、燃焼室寄りの端範囲に形成された弁座36と協
働する。この弁座36から、またはこの弁座36の下流
側から、噴射開口32が導出されている。弁ボディ26
には、噴射弁部材28と孔30との間で弁座36へ向か
って環状室38が設けられている。この環状室38の、
弁座36とは反対の側の端範囲は、孔30の半径方向の
拡張部によって、噴射弁部材28を取り囲む圧力室40
へ移行している。噴射弁部材28は圧力室40の高さに
横断面減小部により受圧肩部42を有している。噴射弁
部材28の、燃焼室とは反対の側の端部には、プリロー
ドをかけられた閉鎖ばね44が作用している。この閉鎖
ばね44によって噴射弁部材28は弁座36へ向かって
押圧される。閉鎖ばね44は弁ボディ26内に孔30に
続いて設けられたばね室46内に配置されている。
合された弁ボディ26を有している。この弁ボディ26
は複数の部分から形成されていてよい。弁ボディ26内
では、孔30内に噴射弁部材28が長手方向移動可能に
案内されている。弁ボディ26の、内燃機関のシリンダ
の燃焼室に面した端範囲は、少なくとも1つの、有利に
は複数の噴射開口32を有している。噴射弁部材28
の、燃焼室寄りの端範囲は、たとえばほぼ円錐状のシー
ル面34を有している。このシール面34は、弁ボディ
26の、燃焼室寄りの端範囲に形成された弁座36と協
働する。この弁座36から、またはこの弁座36の下流
側から、噴射開口32が導出されている。弁ボディ26
には、噴射弁部材28と孔30との間で弁座36へ向か
って環状室38が設けられている。この環状室38の、
弁座36とは反対の側の端範囲は、孔30の半径方向の
拡張部によって、噴射弁部材28を取り囲む圧力室40
へ移行している。噴射弁部材28は圧力室40の高さに
横断面減小部により受圧肩部42を有している。噴射弁
部材28の、燃焼室とは反対の側の端部には、プリロー
ドをかけられた閉鎖ばね44が作用している。この閉鎖
ばね44によって噴射弁部材28は弁座36へ向かって
押圧される。閉鎖ばね44は弁ボディ26内に孔30に
続いて設けられたばね室46内に配置されている。
【0011】ばね室46の、孔30とは反対の側の端部
には、弁ボディ26内で別の孔48が続いている。この
孔48内にはピストン50が密に案内されている。この
ピストン50は噴射弁部材28に結合されている。ピス
トン50の、噴射弁部材28とは反対の側の端面は、制
御圧室52を仕切っている。圧力室40はポンプ作業室
22との接続部54を有しており、この接続部54は、
ポンプボディ14と弁ボディ26とを通って延びる1つ
の通路により形成されている。以下に、接続部54を
「圧力室接続部54」と呼ぶ。圧力室接続部54から
は、制御圧室52に通じた接続部56が分岐しているの
で、制御圧室52も同じくポンプ作業室22に接続され
ている。以下に、接続部56を「制御圧室接続部56」
と呼ぶ。
には、弁ボディ26内で別の孔48が続いている。この
孔48内にはピストン50が密に案内されている。この
ピストン50は噴射弁部材28に結合されている。ピス
トン50の、噴射弁部材28とは反対の側の端面は、制
御圧室52を仕切っている。圧力室40はポンプ作業室
22との接続部54を有しており、この接続部54は、
ポンプボディ14と弁ボディ26とを通って延びる1つ
の通路により形成されている。以下に、接続部54を
「圧力室接続部54」と呼ぶ。圧力室接続部54から
は、制御圧室52に通じた接続部56が分岐しているの
で、制御圧室52も同じくポンプ作業室22に接続され
ている。以下に、接続部56を「制御圧室接続部56」
と呼ぶ。
【0012】この燃料噴射装置は、電気的に操作される
第1の制御弁60を有している。この第1の制御弁60
によって、ポンプ作業室22と放圧室とを接続する接続
部59が制御される。放圧室としては、フィードポンプ
21の吐出側を使用することができ、ひいては少なくと
も間接的に燃料リザーブタンク9を使用することができ
る。以下に、この接続部59を「放圧室接続部59」と
呼ぶ。第1の制御弁60は、制御圧室52に通じた制御
圧室接続部56の手前で、つまり制御圧室接続部56の
上流側で、圧力室接続部54に配置されている。
第1の制御弁60を有している。この第1の制御弁60
によって、ポンプ作業室22と放圧室とを接続する接続
部59が制御される。放圧室としては、フィードポンプ
21の吐出側を使用することができ、ひいては少なくと
も間接的に燃料リザーブタンク9を使用することができ
る。以下に、この接続部59を「放圧室接続部59」と
呼ぶ。第1の制御弁60は、制御圧室52に通じた制御
圧室接続部56の手前で、つまり制御圧室接続部56の
上流側で、圧力室接続部54に配置されている。
【0013】第1の制御弁60はアクチュエータ61を
有している。このアクチュエータ61は、電気的に制御
されるソレノイドまたはピエゾアクチュエータであって
よい。アクチュエータ61によって、第1の制御弁60
の弁部材が運動可能となる。第1の制御弁60は圧力補
償された形で形成されているか、または圧力補償されて
いない形で形成されていてもよい。第1の制御弁60
は、図1に示した第1実施例では、3ポート2位置弁と
して形成されている。この3ポート2位置弁は2つの切
換位置の間で切換可能である。第1の制御弁60によ
り、第1の切換位置では放圧室(燃料リザーバタンク)
9に通じた放圧室接続部59が開放されるので、ポンプ
作業室22は放圧室9に接続され、それに対して圧力室
40と制御圧室52とはポンプ作業室22から遮断され
ている。第2の切換位置では、第1の制御弁60によっ
て放圧室9に通じた放圧室接続部59が遮断されるの
で、ポンプ作業室22は放圧室9から遮断され、それに
対して圧力室40と制御圧室52とがポンプ作業室22
に接続されている。第1の制御弁60は、電気的な制御
装置66によって内燃機関の運転パラメータに関連して
第1第2の両切換位置の間で切り換えられる。
有している。このアクチュエータ61は、電気的に制御
されるソレノイドまたはピエゾアクチュエータであって
よい。アクチュエータ61によって、第1の制御弁60
の弁部材が運動可能となる。第1の制御弁60は圧力補
償された形で形成されているか、または圧力補償されて
いない形で形成されていてもよい。第1の制御弁60
は、図1に示した第1実施例では、3ポート2位置弁と
して形成されている。この3ポート2位置弁は2つの切
換位置の間で切換可能である。第1の制御弁60によ
り、第1の切換位置では放圧室(燃料リザーバタンク)
9に通じた放圧室接続部59が開放されるので、ポンプ
作業室22は放圧室9に接続され、それに対して圧力室
40と制御圧室52とはポンプ作業室22から遮断され
ている。第2の切換位置では、第1の制御弁60によっ
て放圧室9に通じた放圧室接続部59が遮断されるの
で、ポンプ作業室22は放圧室9から遮断され、それに
対して圧力室40と制御圧室52とがポンプ作業室22
に接続されている。第1の制御弁60は、電気的な制御
装置66によって内燃機関の運転パラメータに関連して
第1第2の両切換位置の間で切り換えられる。
【0014】制御圧室52内の圧力を制御するために
は、電気的に操作される第2の制御弁68が設けられて
いる。この第2の制御弁68によって制御圧室52と放
圧室、たとえば少なくとも間接的に燃料リザーブタンク
9との接続部70が制御される。以下に、この接続部7
0を「放圧室接続部70」と呼ぶ。第2の制御弁68は
アクチュエータ69を有しており、このアクチュエータ
69は、電気的に制御されるソレノイドまたはピエゾア
クチュエータであってよい。このアクチュエータ69に
よって第2の制御弁68の弁部材が運動可能となる。第
2の制御弁68は圧力補償された形で形成されていると
有利である。第2の制御弁68は2ポート2位置弁とし
て形成されており、この2ポート2位置弁によって第1
の切換位置では制御圧室52と放圧室9とを接続する放
圧室接続部70が開放されており、第2の切換位置では
制御圧室52と放圧室9とを接続する放圧室接続部70
が遮断されている。制御圧室52と圧力室接続部54と
を接続する制御圧室接続部56には、絞り部58が設け
られており、制御圧室52と放圧室9とを接続する放圧
室接続部70には、別の絞り部71が設けられている。
これらの絞り部58,71は制御圧室52内への燃料の
流入の調節を可能にするか、もしくは制御圧室52から
の燃料の流出の調節を可能にする。第2の制御弁68は
やはり制御装置66によって制御される。制御装置66
による両制御弁60,68の制御は、内燃機関の運転パ
ラメータ、たとえば回転数、負荷および温度に関連して
行われる。
は、電気的に操作される第2の制御弁68が設けられて
いる。この第2の制御弁68によって制御圧室52と放
圧室、たとえば少なくとも間接的に燃料リザーブタンク
9との接続部70が制御される。以下に、この接続部7
0を「放圧室接続部70」と呼ぶ。第2の制御弁68は
アクチュエータ69を有しており、このアクチュエータ
69は、電気的に制御されるソレノイドまたはピエゾア
クチュエータであってよい。このアクチュエータ69に
よって第2の制御弁68の弁部材が運動可能となる。第
2の制御弁68は圧力補償された形で形成されていると
有利である。第2の制御弁68は2ポート2位置弁とし
て形成されており、この2ポート2位置弁によって第1
の切換位置では制御圧室52と放圧室9とを接続する放
圧室接続部70が開放されており、第2の切換位置では
制御圧室52と放圧室9とを接続する放圧室接続部70
が遮断されている。制御圧室52と圧力室接続部54と
を接続する制御圧室接続部56には、絞り部58が設け
られており、制御圧室52と放圧室9とを接続する放圧
室接続部70には、別の絞り部71が設けられている。
これらの絞り部58,71は制御圧室52内への燃料の
流入の調節を可能にするか、もしくは制御圧室52から
の燃料の流出の調節を可能にする。第2の制御弁68は
やはり制御装置66によって制御される。制御装置66
による両制御弁60,68の制御は、内燃機関の運転パ
ラメータ、たとえば回転数、負荷および温度に関連して
行われる。
【0015】次に、この燃料噴射装置の機能を説明す
る。ポンププランジャ18の吸込み行程時では、第1の
制御弁60が第1の切換位置に位置した状態で、つまり
ポンプ作業室22がフィードポンプ21に接続されてい
て、かつ圧力室40と制御圧室52とからは遮断されて
いる状態で、フィードポンプ21によって燃料がポンプ
作業室22に供給される。ポンププランジャ18の圧送
行程時では、所定の噴射サイクルで燃料噴射が行われ
る。噴射サイクルはパイロット噴射で開始される。パイ
ロット噴射の場合には、比較的低い圧力を用いて少量の
燃料が噴射される。ポンププランジャ18の圧送行程の
開始時には、第1の制御弁60が制御装置66によって
第2の切換位置へもたらされるので、ポンプ作業室22
は放圧室9から遮断され、圧力室40と制御圧室52と
がポンプ作業室22に接続される。第2の制御弁68は
制御装置66によって閉鎖される。このときに、ポンプ
プランジャ18によって圧力室40と制御圧室52とに
燃料が圧送される。その間、燃料噴射弁12は、第2の
制御弁68が閉鎖された状態で制御圧室52内に形成さ
れた圧力に基づいて閉鎖されたままとなる。規定の時間
後に、制御装置66によって第1の制御弁60が第1の
切換位置へもたらされるので、ポンプ作業室22は放圧
室9に接続され、圧力室40と制御圧室52とはポンプ
作業室22から遮断される。したがって、圧力室40と
制御圧室52とには、燃料が加圧下に蓄えられたままと
なる。予め設定された時点で、制御装置66によって第
2の制御弁68が開放されるので、制御圧室52は放圧
され、噴射弁部材28は、圧力室40内に形成された圧
力によって開放される。パイロット噴射は、燃料が圧力
室40内に蓄えられているときの圧力レベルで行われ
る。パイロット噴射を終了させるためには、第2の制御
弁68が制御装置66によって再び閉鎖されるので、噴
射弁部材28は、制御圧室52内の高められた圧力によ
って閉鎖される。第2の制御弁68を適宜に開閉させる
ことにより、互いに別個に多段化された複数回のパイロ
ット噴射を行うこともできる。
る。ポンププランジャ18の吸込み行程時では、第1の
制御弁60が第1の切換位置に位置した状態で、つまり
ポンプ作業室22がフィードポンプ21に接続されてい
て、かつ圧力室40と制御圧室52とからは遮断されて
いる状態で、フィードポンプ21によって燃料がポンプ
作業室22に供給される。ポンププランジャ18の圧送
行程時では、所定の噴射サイクルで燃料噴射が行われ
る。噴射サイクルはパイロット噴射で開始される。パイ
ロット噴射の場合には、比較的低い圧力を用いて少量の
燃料が噴射される。ポンププランジャ18の圧送行程の
開始時には、第1の制御弁60が制御装置66によって
第2の切換位置へもたらされるので、ポンプ作業室22
は放圧室9から遮断され、圧力室40と制御圧室52と
がポンプ作業室22に接続される。第2の制御弁68は
制御装置66によって閉鎖される。このときに、ポンプ
プランジャ18によって圧力室40と制御圧室52とに
燃料が圧送される。その間、燃料噴射弁12は、第2の
制御弁68が閉鎖された状態で制御圧室52内に形成さ
れた圧力に基づいて閉鎖されたままとなる。規定の時間
後に、制御装置66によって第1の制御弁60が第1の
切換位置へもたらされるので、ポンプ作業室22は放圧
室9に接続され、圧力室40と制御圧室52とはポンプ
作業室22から遮断される。したがって、圧力室40と
制御圧室52とには、燃料が加圧下に蓄えられたままと
なる。予め設定された時点で、制御装置66によって第
2の制御弁68が開放されるので、制御圧室52は放圧
され、噴射弁部材28は、圧力室40内に形成された圧
力によって開放される。パイロット噴射は、燃料が圧力
室40内に蓄えられているときの圧力レベルで行われ
る。パイロット噴射を終了させるためには、第2の制御
弁68が制御装置66によって再び閉鎖されるので、噴
射弁部材28は、制御圧室52内の高められた圧力によ
って閉鎖される。第2の制御弁68を適宜に開閉させる
ことにより、互いに別個に多段化された複数回のパイロ
ット噴射を行うこともできる。
【0016】図3には、燃料噴射弁12の噴射開口32
における圧力pの経過が、1回の噴射サイクル中の時間
tに関して描かれている。パイロット噴射はこの場合、
図3の「I」で示した噴射フェーズに相当する。
における圧力pの経過が、1回の噴射サイクル中の時間
tに関して描かれている。パイロット噴射はこの場合、
図3の「I」で示した噴射フェーズに相当する。
【0017】パイロット噴射を実現するためには、択一
的に次のような過程を実施することもできる。すなわ
ち、ポンププランジャ18の圧送行程の開始時に第1の
制御弁60が制御装置66によって第2の切換位置へも
たらされる。これにより、第2の制御弁68が閉鎖され
た状態で、ポンププランジャ18が圧力室40と制御圧
室52とに燃料を圧送する。ポンププランジャ18によ
って規定の燃料量が圧力室40と制御圧室52とに圧送
された時点で、第1の制御弁60は制御装置66によっ
て第1の切換位置へもたらされるので、ポンプ作業室2
2は放圧され、圧力室40と制御圧室52とはポンプ作
業室22から遮断され、そして燃料は加圧下に圧力室4
0と制御圧室52とに蓄えられたままとなる。予め規定
された時点で、制御装置66によって第2の制御弁68
が開放されるので、制御圧室52は放圧され、噴射弁部
材28は圧力室40内に形成された圧力により開放され
る。圧力室40内の圧力が著しく低下して、閉鎖ばね4
4により噴射弁部材28に加えられている力が、圧力室
40内に形成された圧力により開放方向29で噴射弁部
材28に加えられている力よりも大きくなって、噴射弁
部材28を閉鎖すると、パイロット噴射は終了される。
的に次のような過程を実施することもできる。すなわ
ち、ポンププランジャ18の圧送行程の開始時に第1の
制御弁60が制御装置66によって第2の切換位置へも
たらされる。これにより、第2の制御弁68が閉鎖され
た状態で、ポンププランジャ18が圧力室40と制御圧
室52とに燃料を圧送する。ポンププランジャ18によ
って規定の燃料量が圧力室40と制御圧室52とに圧送
された時点で、第1の制御弁60は制御装置66によっ
て第1の切換位置へもたらされるので、ポンプ作業室2
2は放圧され、圧力室40と制御圧室52とはポンプ作
業室22から遮断され、そして燃料は加圧下に圧力室4
0と制御圧室52とに蓄えられたままとなる。予め規定
された時点で、制御装置66によって第2の制御弁68
が開放されるので、制御圧室52は放圧され、噴射弁部
材28は圧力室40内に形成された圧力により開放され
る。圧力室40内の圧力が著しく低下して、閉鎖ばね4
4により噴射弁部材28に加えられている力が、圧力室
40内に形成された圧力により開放方向29で噴射弁部
材28に加えられている力よりも大きくなって、噴射弁
部材28を閉鎖すると、パイロット噴射は終了される。
【0018】さらに別の択一的な手段では、先行した噴
射サイクルから、第2の制御弁68が閉鎖された状態
で、圧力室40と制御圧室52とに引き続き燃料を、第
2の制御弁68の開放によりパイロット噴射を実施する
ために十分となる高さの圧力下に蓄えておくことが可能
である。この場合、ポンププランジャ18の圧送行程の
開始時に、第1の制御弁60は第1の切換位置に留まっ
ていてよい。なぜならば、圧力室40と制御圧室52と
に燃料を圧送する必要がないからである。第2の制御弁
68が閉鎖され、かつ/または圧力室40内の圧力が著
しく低下して、噴射弁部材28が閉鎖ばね44により閉
鎖されることにより、パイロット噴射が終了される。
射サイクルから、第2の制御弁68が閉鎖された状態
で、圧力室40と制御圧室52とに引き続き燃料を、第
2の制御弁68の開放によりパイロット噴射を実施する
ために十分となる高さの圧力下に蓄えておくことが可能
である。この場合、ポンププランジャ18の圧送行程の
開始時に、第1の制御弁60は第1の切換位置に留まっ
ていてよい。なぜならば、圧力室40と制御圧室52と
に燃料を圧送する必要がないからである。第2の制御弁
68が閉鎖され、かつ/または圧力室40内の圧力が著
しく低下して、噴射弁部材28が閉鎖ばね44により閉
鎖されることにより、パイロット噴射が終了される。
【0019】さらに別の択一的な手段では、第1の制御
弁60が制御装置66によってポンププランジャ18の
圧送行程の開始時に第2の切換位置へもたらされ、これ
によりポンプ作業室22が放圧室9から遮断されて、圧
力室40と制御圧室52とに接続される。カム20は、
このカムにより第1の回転角度範囲にわたってポンププ
ランジャ18の圧送行程が生ぜしめられるような形状を
有している。これにより、第2の制御弁68が閉鎖され
た状態で、ポンププランジャ18によって燃料が圧力室
40と制御圧室52とに圧送される。第1の回転角度範
囲に続いてカム20に設けられた第2の回転角度範囲で
は、ポンププランジャ18の圧送行程がもはや行われな
くなるようにカム20が成形されている。図4には、ポ
ンププランジャ18の、カム20により生ぜしめられる
行程運動時におけるポンププランジャ18の速度Cの経
過が、カム20の回転角度φとの関係で描かれている。
この場合、第1の回転角度範囲により生ぜしめられた行
程時における速度は符号Iで示されており、カム20の
後続の第2の回転角度範囲における速度はゼロであり、
そしてメイン噴射時にカム20のさらに別の回転角度範
囲により生ぜしめられる行程時における速度は符号II
で示されている。第1の角度範囲におけるカム20の形
状およびこの場合に生ぜしめられるポンププランジャ1
8の行程に基づき、ポンププランジャ18により圧力室
40と制御圧室52とに圧送される燃料量が決定され
る。パイロット噴射のためには、制御装置66によって
第2の制御弁68が開放され、そしてパイロット噴射
は、第2の制御弁68が閉鎖され、かつ/または圧力室
40内の圧力が著しく低下して、噴射弁部材28が閉鎖
ばね44のばね力により閉鎖されると、終了される。
弁60が制御装置66によってポンププランジャ18の
圧送行程の開始時に第2の切換位置へもたらされ、これ
によりポンプ作業室22が放圧室9から遮断されて、圧
力室40と制御圧室52とに接続される。カム20は、
このカムにより第1の回転角度範囲にわたってポンププ
ランジャ18の圧送行程が生ぜしめられるような形状を
有している。これにより、第2の制御弁68が閉鎖され
た状態で、ポンププランジャ18によって燃料が圧力室
40と制御圧室52とに圧送される。第1の回転角度範
囲に続いてカム20に設けられた第2の回転角度範囲で
は、ポンププランジャ18の圧送行程がもはや行われな
くなるようにカム20が成形されている。図4には、ポ
ンププランジャ18の、カム20により生ぜしめられる
行程運動時におけるポンププランジャ18の速度Cの経
過が、カム20の回転角度φとの関係で描かれている。
この場合、第1の回転角度範囲により生ぜしめられた行
程時における速度は符号Iで示されており、カム20の
後続の第2の回転角度範囲における速度はゼロであり、
そしてメイン噴射時にカム20のさらに別の回転角度範
囲により生ぜしめられる行程時における速度は符号II
で示されている。第1の角度範囲におけるカム20の形
状およびこの場合に生ぜしめられるポンププランジャ1
8の行程に基づき、ポンププランジャ18により圧力室
40と制御圧室52とに圧送される燃料量が決定され
る。パイロット噴射のためには、制御装置66によって
第2の制御弁68が開放され、そしてパイロット噴射
は、第2の制御弁68が閉鎖され、かつ/または圧力室
40内の圧力が著しく低下して、噴射弁部材28が閉鎖
ばね44のばね力により閉鎖されると、終了される。
【0020】パイロット噴射の後に、第1の制御弁60
は制御装置66によって第2の切換位置へもたらされ、
第2の制御弁68は制御装置66によって閉鎖される。
ポンププランジャ18の圧送行程時では、圧力室40と
制御圧室52とに高圧が形成されるが、しかしこの場
合、第2の制御弁68がまだ閉鎖されていて、制御圧室
52内に高圧が形成されている限りは、まだ噴射を行う
ことはできない。圧力室40内に、メイン噴射が開始さ
れるべき規定の圧力が達成されると、制御装置66によ
って第2の制御弁68が開放されるので、制御圧室52
は放圧される。次いで、圧力室40内に形成された圧力
により噴射弁部材28が開放されて、メイン噴射を開始
する。メイン噴射は、図3に符号IIで示した噴射フェ
ーズに相当する。メイン噴射を終了させるためには、第
2の制御弁68が制御装置66によって閉鎖されるの
で、制御圧室52が放圧室9から遮断され、制御圧室5
2に高圧が形成され、この高圧により噴射弁部材28が
閉鎖される。付加的に、メイン噴射を終了させる際に制
御装置66によって第1の制御弁60をも第1の切換位
置へもたらすことができる。
は制御装置66によって第2の切換位置へもたらされ、
第2の制御弁68は制御装置66によって閉鎖される。
ポンププランジャ18の圧送行程時では、圧力室40と
制御圧室52とに高圧が形成されるが、しかしこの場
合、第2の制御弁68がまだ閉鎖されていて、制御圧室
52内に高圧が形成されている限りは、まだ噴射を行う
ことはできない。圧力室40内に、メイン噴射が開始さ
れるべき規定の圧力が達成されると、制御装置66によ
って第2の制御弁68が開放されるので、制御圧室52
は放圧される。次いで、圧力室40内に形成された圧力
により噴射弁部材28が開放されて、メイン噴射を開始
する。メイン噴射は、図3に符号IIで示した噴射フェ
ーズに相当する。メイン噴射を終了させるためには、第
2の制御弁68が制御装置66によって閉鎖されるの
で、制御圧室52が放圧室9から遮断され、制御圧室5
2に高圧が形成され、この高圧により噴射弁部材28が
閉鎖される。付加的に、メイン噴射を終了させる際に制
御装置66によって第1の制御弁60をも第1の切換位
置へもたらすことができる。
【0021】制御装置66によって第2の制御弁68を
開放する時点を変えることにより、メイン噴射が開始す
る際の圧力も変えられる。第2の制御弁68が早めに開
放されればされるほど、メイン噴射が開始する際の圧力
はますます小さくなる。第2の制御弁68が遅めに開放
されればされるほど、メイン噴射が開始する際の圧力は
ますます高くなる。前で説明したパイロット噴射の実施
方式により、メイン噴射が開始する際の圧力を変えても
この圧力とは無関係にパイロット噴射とメイン噴射との
間の時間的な間隔Tを変えることが可能となる。メイン
噴射のための圧力形成はこの場合、第1の制御弁60に
よって制御される。メイン噴射を高い圧力で開始させた
い場合には、第1の制御弁60が制御装置66によって
パイロット噴射後に早めの時点で第1の切換位置から第
2の切換位置へ切り換えられ、これにより圧力形成、つ
まり増圧が行われる。メイン噴射とパイロット噴射との
間の時間的な間隔Tは、制御装置66によって第2の制
御弁68を開放させる時点により決定される。メイン噴
射を低い圧力で開始させたい場合には、第1の制御弁6
0が制御装置66によってパイロット噴射後に遅めの時
点で閉鎖されるので、相応して遅延された増圧が行われ
る。メイン噴射とパイロット噴射との間の時間的な間隔
Tは、やはり第2の制御弁68の開放時点により決定さ
れる。
開放する時点を変えることにより、メイン噴射が開始す
る際の圧力も変えられる。第2の制御弁68が早めに開
放されればされるほど、メイン噴射が開始する際の圧力
はますます小さくなる。第2の制御弁68が遅めに開放
されればされるほど、メイン噴射が開始する際の圧力は
ますます高くなる。前で説明したパイロット噴射の実施
方式により、メイン噴射が開始する際の圧力を変えても
この圧力とは無関係にパイロット噴射とメイン噴射との
間の時間的な間隔Tを変えることが可能となる。メイン
噴射のための圧力形成はこの場合、第1の制御弁60に
よって制御される。メイン噴射を高い圧力で開始させた
い場合には、第1の制御弁60が制御装置66によって
パイロット噴射後に早めの時点で第1の切換位置から第
2の切換位置へ切り換えられ、これにより圧力形成、つ
まり増圧が行われる。メイン噴射とパイロット噴射との
間の時間的な間隔Tは、制御装置66によって第2の制
御弁68を開放させる時点により決定される。メイン噴
射を低い圧力で開始させたい場合には、第1の制御弁6
0が制御装置66によってパイロット噴射後に遅めの時
点で閉鎖されるので、相応して遅延された増圧が行われ
る。メイン噴射とパイロット噴射との間の時間的な間隔
Tは、やはり第2の制御弁68の開放時点により決定さ
れる。
【0022】また、さらに別の択一的な手段では、第2
の制御弁68が制御装置66によって既にメイン噴射の
開始前に開放され、これにより制御圧室52が放圧され
る。第1の制御弁60は制御装置66によって第2の切
換位置へもたらされ、そして圧力室40内の圧力が増大
して、この圧力により噴射弁部材28が閉鎖ばね44の
ばね力に抗して開放されると、メイン噴射が開始する。
メイン噴射を終了させるためには、第2の制御弁68が
制御装置66によって閉鎖され、かつ/または第1の制
御弁60が第1の切換位置へもたらされる。
の制御弁68が制御装置66によって既にメイン噴射の
開始前に開放され、これにより制御圧室52が放圧され
る。第1の制御弁60は制御装置66によって第2の切
換位置へもたらされ、そして圧力室40内の圧力が増大
して、この圧力により噴射弁部材28が閉鎖ばね44の
ばね力に抗して開放されると、メイン噴射が開始する。
メイン噴射を終了させるためには、第2の制御弁68が
制御装置66によって閉鎖され、かつ/または第1の制
御弁60が第1の切換位置へもたらされる。
【0023】メイン噴射の後に、なお少なくとも1回の
ポスト噴射を行うことができる。メイン噴射の終了後
に、第2の制御弁68が閉鎖された状態でかつ第1の制
御弁60が第1の切換位置に位置している状態で、圧力
室40と制御圧室52とに燃料を蓄えることができる。
燃料が蓄えられる際の圧力の高さは、メイン噴射の終了
時に第2の制御弁68を閉鎖する時点により決定され
る。第2の制御弁68が早めに閉鎖されればされるほ
ど、圧力室40と制御圧室52とに蓄えられる燃料の圧
力はますます高くなる。ポスト噴射のためには、第2の
制御弁68が制御装置66によってもう一度開放される
ので、制御圧室52が再び放圧され、噴射弁部材28が
開放される。ポスト噴射は、図3に符号IIIで示した
噴射フェーズに相当する。第2の制御弁68が制御装置
66によって閉鎖されることにより、ポスト噴射は終了
される。また、連続する複数回のポスト噴射を行うこと
もできる。ポスト噴射時に噴射された燃料は、ポスト噴
射の時点でポンププランジャ18によって圧送される必
要はなく、圧力室40と制御圧室52とから取り出され
る。すなわち、圧力室40と制御圧室52とには、ポン
ププランジャ18の圧送行程によって早めの段階で既に
ポンププランジャ18によって燃料が圧送されている。
第1の制御弁60はメイン噴射の終了後に第1の切換位
置に留まっていてよい。
ポスト噴射を行うことができる。メイン噴射の終了後
に、第2の制御弁68が閉鎖された状態でかつ第1の制
御弁60が第1の切換位置に位置している状態で、圧力
室40と制御圧室52とに燃料を蓄えることができる。
燃料が蓄えられる際の圧力の高さは、メイン噴射の終了
時に第2の制御弁68を閉鎖する時点により決定され
る。第2の制御弁68が早めに閉鎖されればされるほ
ど、圧力室40と制御圧室52とに蓄えられる燃料の圧
力はますます高くなる。ポスト噴射のためには、第2の
制御弁68が制御装置66によってもう一度開放される
ので、制御圧室52が再び放圧され、噴射弁部材28が
開放される。ポスト噴射は、図3に符号IIIで示した
噴射フェーズに相当する。第2の制御弁68が制御装置
66によって閉鎖されることにより、ポスト噴射は終了
される。また、連続する複数回のポスト噴射を行うこと
もできる。ポスト噴射時に噴射された燃料は、ポスト噴
射の時点でポンププランジャ18によって圧送される必
要はなく、圧力室40と制御圧室52とから取り出され
る。すなわち、圧力室40と制御圧室52とには、ポン
ププランジャ18の圧送行程によって早めの段階で既に
ポンププランジャ18によって燃料が圧送されている。
第1の制御弁60はメイン噴射の終了後に第1の切換位
置に留まっていてよい。
【0024】択一的には、ポスト噴射のために第1の制
御弁60をも、制御装置66によって第2の切換位置へ
もたらすことができる。これにより、ポンププランジャ
18によって燃料は圧力室40内へ圧送される。圧力室
40と制御圧室52とに、先行して行われたパイロット
噴射からまだ燃料が蓄えられていると、ポスト噴射時で
はポンププランジャ18によって、ポスト噴射のために
必要となる燃料量の一部を圧送するだけで済む。第2の
制御弁68が開放されていて、ひいては制御圧室52が
放圧されている状態で、噴射弁部材28に加えられる開
放力が噴射弁部材28に加えられる閉鎖力よりも大きく
なる程に圧力室40内の圧力が高められると、ポスト噴
射が開始される。第2の制御弁68が制御装置66によ
って閉鎖されることにより、かつ/または圧力室40内
の圧力が著しく低下して、噴射弁部材28に加えられる
閉鎖力が、圧力室40内の圧力により形成される開放力
よりも大きくなり、噴射弁部材28が閉鎖されると、ポ
スト噴射は終了される。
御弁60をも、制御装置66によって第2の切換位置へ
もたらすことができる。これにより、ポンププランジャ
18によって燃料は圧力室40内へ圧送される。圧力室
40と制御圧室52とに、先行して行われたパイロット
噴射からまだ燃料が蓄えられていると、ポスト噴射時で
はポンププランジャ18によって、ポスト噴射のために
必要となる燃料量の一部を圧送するだけで済む。第2の
制御弁68が開放されていて、ひいては制御圧室52が
放圧されている状態で、噴射弁部材28に加えられる開
放力が噴射弁部材28に加えられる閉鎖力よりも大きく
なる程に圧力室40内の圧力が高められると、ポスト噴
射が開始される。第2の制御弁68が制御装置66によ
って閉鎖されることにより、かつ/または圧力室40内
の圧力が著しく低下して、噴射弁部材28に加えられる
閉鎖力が、圧力室40内の圧力により形成される開放力
よりも大きくなり、噴射弁部材28が閉鎖されると、ポ
スト噴射は終了される。
【0025】ポスト噴射の終了後に別のポスト噴射が予
定されていないか、もしくはメイン噴射の終了後にポス
ト噴射が予定されていないと、圧力室40と制御圧室5
2とに、なお燃料を加圧下に蓄えておくことができる。
その場合、引き続き行われる噴射サイクルにおいて、こ
の燃料を用いて、前で説明したような方式でパイロット
噴射を行うことができる。このことは、リークにより著
しい圧力降下が生じないようにするために、圧力室40
と制御圧室52とを有効にシールすることを必要とす
る。内燃機関の低い回転数において、噴射サイクルの時
間が相応して長くなった場合に、リークが原因で圧力室
40および制御圧室52内の圧力が著しく低下する恐れ
がある。しかしこの場合、この圧力は有利には少なくと
も、フィードポンプ21により形成される圧力レベルに
保持される。また、メイン噴射もしくはポスト噴射を終
了させるために第2の制御弁68を制御装置66によっ
て閉鎖し、しかもこの場合、第2の制御弁68が開放さ
れても噴射弁部材28がもは開放し得なくなる程度にま
で圧力室40内の圧力がリークによって著しく低下する
まで、第2の制御弁68を閉鎖状態に維持することも考
えられる。引き続き、第2の制御弁68は短時間開放さ
れるので、圧力室40と制御圧室52とは放圧される。
定されていないか、もしくはメイン噴射の終了後にポス
ト噴射が予定されていないと、圧力室40と制御圧室5
2とに、なお燃料を加圧下に蓄えておくことができる。
その場合、引き続き行われる噴射サイクルにおいて、こ
の燃料を用いて、前で説明したような方式でパイロット
噴射を行うことができる。このことは、リークにより著
しい圧力降下が生じないようにするために、圧力室40
と制御圧室52とを有効にシールすることを必要とす
る。内燃機関の低い回転数において、噴射サイクルの時
間が相応して長くなった場合に、リークが原因で圧力室
40および制御圧室52内の圧力が著しく低下する恐れ
がある。しかしこの場合、この圧力は有利には少なくと
も、フィードポンプ21により形成される圧力レベルに
保持される。また、メイン噴射もしくはポスト噴射を終
了させるために第2の制御弁68を制御装置66によっ
て閉鎖し、しかもこの場合、第2の制御弁68が開放さ
れても噴射弁部材28がもは開放し得なくなる程度にま
で圧力室40内の圧力がリークによって著しく低下する
まで、第2の制御弁68を閉鎖状態に維持することも考
えられる。引き続き、第2の制御弁68は短時間開放さ
れるので、圧力室40と制御圧室52とは放圧される。
【0026】図2には、第2実施例による燃料噴射装置
が図示されている。第2実施例では、第1実施例に比べ
て第1の制御弁60の構成に関してのみ変更が加えられ
ている。第1の制御弁160はこの場合、3ポート3位
置弁として形成されていて、3つの切換位置の間で切換
可能である。第1の制御弁160の第1の位置では、こ
の第1の制御弁160によってポンプ作業室22がフィ
ードポンプ21もしくは放圧室9に接続されていて、圧
力室40と制御圧室52とがポンプ作業室22から遮断
されている。第1の制御弁160の第2の切換位置で
は、この第1の制御弁160によってポンプ作業室22
がフィードポンプ21もしくは放圧室9から遮断されて
いて、圧力室40と制御圧室52とがポンプ作業室22
に接続されている。第1の制御弁160の第3の切換位
置では、この第1の制御弁160によってポンプ作業室
22がフィードポンプ21もしくは放圧室9に接続され
ていると同時に、圧力室40および制御圧室52も同じ
くフィードポンプ21もしくは放圧室9に接続されてい
る。したがって、第1の制御弁160の第1の切換位置
は、第1実施例による第1の制御弁60の第1の切換位
置と同じ機能を有しており、第1の制御弁160の第2
の切換位置は第1実施例による第1の制御弁60の第2
の切換位置と同じ機能を有している。したがって、前で
第1実施例につき説明した燃料噴射装置の機能形式は、
第2実施例による第1の制御弁160によっても達成す
ることができる。第1の制御弁160の第3の切換位置
を用いると、ポンプ作業室22の放圧と、圧力室40お
よび制御圧室52の放圧とが同時に可能となる。燃料噴
射、つまりパイロット噴射および/またはメイン噴射お
よび/またはポスト噴射を終了させるために第1の制御
弁160を制御装置66によって第3の切換位置へもた
らし、これにより圧力室40と制御圧室52との迅速な
放圧を達成し、これによって燃料噴射を終了させるため
の噴射弁部材28の迅速な閉鎖を達成することができ
る。また、第1の制御弁160を切り換えるために制御
装置66によってアクチュエータ161に種々異なる電
流レベルを通電させることもできる。アクチュエータ1
61が無電流状態であると、第1の制御弁160は第1
の閉鎖位置に位置しており、アクチュエータ161が高
められた電流レベルで通電されると、第1の制御弁16
0は第3の切換位置へ切り換えられ、アクチュエータ1
61が、さらに一層高められた電流レベルで通電される
と、第1の制御弁160は第2の切換位置へ切り換えら
れる。
が図示されている。第2実施例では、第1実施例に比べ
て第1の制御弁60の構成に関してのみ変更が加えられ
ている。第1の制御弁160はこの場合、3ポート3位
置弁として形成されていて、3つの切換位置の間で切換
可能である。第1の制御弁160の第1の位置では、こ
の第1の制御弁160によってポンプ作業室22がフィ
ードポンプ21もしくは放圧室9に接続されていて、圧
力室40と制御圧室52とがポンプ作業室22から遮断
されている。第1の制御弁160の第2の切換位置で
は、この第1の制御弁160によってポンプ作業室22
がフィードポンプ21もしくは放圧室9から遮断されて
いて、圧力室40と制御圧室52とがポンプ作業室22
に接続されている。第1の制御弁160の第3の切換位
置では、この第1の制御弁160によってポンプ作業室
22がフィードポンプ21もしくは放圧室9に接続され
ていると同時に、圧力室40および制御圧室52も同じ
くフィードポンプ21もしくは放圧室9に接続されてい
る。したがって、第1の制御弁160の第1の切換位置
は、第1実施例による第1の制御弁60の第1の切換位
置と同じ機能を有しており、第1の制御弁160の第2
の切換位置は第1実施例による第1の制御弁60の第2
の切換位置と同じ機能を有している。したがって、前で
第1実施例につき説明した燃料噴射装置の機能形式は、
第2実施例による第1の制御弁160によっても達成す
ることができる。第1の制御弁160の第3の切換位置
を用いると、ポンプ作業室22の放圧と、圧力室40お
よび制御圧室52の放圧とが同時に可能となる。燃料噴
射、つまりパイロット噴射および/またはメイン噴射お
よび/またはポスト噴射を終了させるために第1の制御
弁160を制御装置66によって第3の切換位置へもた
らし、これにより圧力室40と制御圧室52との迅速な
放圧を達成し、これによって燃料噴射を終了させるため
の噴射弁部材28の迅速な閉鎖を達成することができ
る。また、第1の制御弁160を切り換えるために制御
装置66によってアクチュエータ161に種々異なる電
流レベルを通電させることもできる。アクチュエータ1
61が無電流状態であると、第1の制御弁160は第1
の閉鎖位置に位置しており、アクチュエータ161が高
められた電流レベルで通電されると、第1の制御弁16
0は第3の切換位置へ切り換えられ、アクチュエータ1
61が、さらに一層高められた電流レベルで通電される
と、第1の制御弁160は第2の切換位置へ切り換えら
れる。
【図1】本発明の第1実施例による、内燃機関に用いら
れる燃料噴射装置を示す概略的な断面図である。
れる燃料噴射装置を示す概略的な断面図である。
【図2】本発明の第2実施例による燃料噴射装置の一部
を示す概略的な断面図である。
を示す概略的な断面図である。
【図3】1回の噴射サイクルの間の燃料噴射装置の燃料
噴射弁の噴射開口における圧力Pの経過を時間tとの関
係で示す線図である。
噴射弁の噴射開口における圧力Pの経過を時間tとの関
係で示す線図である。
【図4】1回の噴射サイクルの間の燃料噴射装置のポン
ププランジャの速度Cの経過をカムの回転角度φとの関
係で示す線図である。
ププランジャの速度Cの経過をカムの回転角度φとの関
係で示す線図である。
9 燃料リザーブタンク、 10 燃料高圧ポンプ、
12 燃料噴射弁、14 ポンプボディ、 16 シリ
ンダ孔、 18 ポンププランジャ、 19戻しばね、
20 カム、 21 フィードポンプ、 22 ポン
プ作業室、26 弁ボディ、 28 噴射弁部材、 2
9 開放方向、 30 孔、 32 噴射開口、 34
シール面、 36 弁座、 38 環状室、 40圧
力室、 42 受圧肩部、 44 閉鎖ばね、 46
ばね室、 48 孔、 50 ピストン、 52 制御
圧室、 54 圧力室接続部、 56 制御圧室接続
部、 58 絞り部、 59 放圧室接続部、 60
第1の制御弁、 61アクチュエータ、 66 制御装
置、 68 第2の制御弁、 69 アクチュエータ、
70 放圧室接続部、 71 絞り部、 160 第
1の制御弁、161 アクチュエータ
12 燃料噴射弁、14 ポンプボディ、 16 シリ
ンダ孔、 18 ポンププランジャ、 19戻しばね、
20 カム、 21 フィードポンプ、 22 ポン
プ作業室、26 弁ボディ、 28 噴射弁部材、 2
9 開放方向、 30 孔、 32 噴射開口、 34
シール面、 36 弁座、 38 環状室、 40圧
力室、 42 受圧肩部、 44 閉鎖ばね、 46
ばね室、 48 孔、 50 ピストン、 52 制御
圧室、 54 圧力室接続部、 56 制御圧室接続
部、 58 絞り部、 59 放圧室接続部、 60
第1の制御弁、 61アクチュエータ、 66 制御装
置、 68 第2の制御弁、 69 アクチュエータ、
70 放圧室接続部、 71 絞り部、 160 第
1の制御弁、161 アクチュエータ
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フロントページの続き
Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC07 BA13 CA19
CA20U CE22 DA01 DA09
DA10
Claims (18)
- 【請求項1】 内燃機関に用いられる燃料噴射装置であ
って、燃料高圧ポンプ(10)と、該燃料高圧ポンプ
(10)に接続された、内燃機関の各シリンダのための
燃料噴射弁(12)とが設けられていて、燃料高圧ポン
プ(10)が、内燃機関により行程運動の形で駆動され
るポンププランジャ(18)を有しており、該ポンププ
ランジャ(18)がポンプ作業室(22)を仕切ってお
り、該ポンプ作業室(22)が、燃料噴射弁(12)に
設けられた圧力室(40)に接続可能であり、燃料噴射
弁(12)が噴射弁部材(28)を有しており、該噴射
弁部材(28)によって少なくとも1つの噴射開口(3
2)が制御されるようになっており、前記圧力室(4
0)内に形成された圧力が、閉鎖力(44)に抗して前
記噴射開口(32)を開放するために開放方向(29)
に運動可能であり、電気的に操作される第1の制御弁
(60;160)が設けられていて、該第1の制御弁
(60;160)が、少なくとも2つの切換位置の間で
切換可能であり、該第1の制御弁(60;160)によ
って、ポンプ作業室(22)と放圧室(9;21)とを
接続するための接続部(59)が少なくとも間接的に制
御されるようになっており、さらに、電気的に操作され
る第2の制御弁(68)が設けられていて、該第2の制
御弁(68)によって、制御圧室(52)内に形成され
る圧力が制御されるようになっており、該圧力によっ
て、前記噴射弁部材(28)が少なくとも間接的に閉鎖
方向に負荷されている形式のものにおいて、第1の制御
弁(60;160)によって第1の切換位置でポンプ作
業室(22)が放圧室(9;21)に接続されていて、
圧力室(40)と制御圧室(52)とがポンプ作業室
(22)から遮断されており、第1の制御弁(60;1
60)によって第2の切換位置でポンプ作業室(22)
が放圧室(9;21)から遮断されていて、圧力室(4
0)と制御圧室(52)とがポンプ作業室(22)に接
続されていることを特徴とする、内燃機関に用いられる
燃料噴射装置。 - 【請求項2】 第1の制御弁(60)が3ポート2位置
弁として形成されており、該3ポート2位置弁が第1の
切換位置と第2の切換位置との間でのみ切換可能であ
る、請求項1記載の燃料噴射装置。 - 【請求項3】 第1の制御弁(160)が3ポート3位
置弁として形成されており、該3ポート3位置弁が付加
的に第3の切換位置へ切換可能であり、該第3の切換位
置でポンプ作業室(22)が放圧室(9;21)に接続
されていると同時に、圧力室(40)および制御圧室
(52)も放圧室(9)に接続されている、請求項1記
載の燃料噴射装置。 - 【請求項4】 第2の制御弁(68)によって、制御圧
室(52)と放圧室(9)とを接続するための放圧室接
続部(70)が制御されるようになっており、制御圧室
(52)が、ポンプ作業室(22)と圧力室(40)と
を接続するための圧力室接続部(54)から第1の制御
弁(60;160)の下流側で導出された、前記圧力室
接続部(54)との接続のための制御圧室接続部(5
6)を有している、請求項1から3までのいずれか1項
記載の燃料噴射装置。 - 【請求項5】 制御圧室(52)と放圧室(9)とを接
続するための前記放圧室接続部(70)および/または
制御圧室(52)と前記圧力室接続部(54)とを接続
するための前記制御圧室接続部(56)に、絞り部(5
8;71)が設けられている、請求項4記載の燃料噴射
装置。 - 【請求項6】 ポンププランジャ(18)の圧送行程の
開始時に第1の制御弁(60)が第2の切換位置へもた
らされ、第2の制御弁(68)が閉鎖されて、燃料が圧
力室(40)と制御圧室(52)とに圧送されるように
なっており、ポンププランジャ(18)の圧送行程の経
過中に第1の制御弁(60;160)が第1の切換位置
へもたらされ、少なくとも1回のパイロット噴射のため
に第2の制御弁(68)が開放されて、制御圧室(5
2)が放圧され、かつ噴射弁部材(28)が、圧力室
(40)内に形成された圧力によって開放されるように
なっている、請求項4または5記載の燃料噴射装置。 - 【請求項7】 前記パイロット噴射を終了させるため
に、第2の制御弁(68)が閉鎖されて、噴射弁部材
(28)が、制御圧室(52)内に形成された圧力によ
り閉鎖されるようになっている、請求項6記載の燃料噴
射装置。 - 【請求項8】 圧力室(40)内に形成された圧力が著
しく低下して、噴射弁部材(28)が閉鎖力(44)に
より閉鎖されると、前記パイロット噴射が終了されるよ
うになっている、請求項6記載の燃料噴射装置。 - 【請求項9】 第1の制御弁(60;160)が、ポン
ププランジャ(18)の圧送行程時に、規定された時間
にわたり第2の切換位置に保持されて、規定された燃料
量が圧力室(40)と制御圧室(52)とに圧送される
ようになっていて、少なくとも1回のパイロット噴射時
に噴射弁部材(28)の閉鎖の時点にまで、規定された
燃料量が噴射されるようになっている、請求項8記載の
燃料噴射装置。 - 【請求項10】 ポンププランジャ(18)がカム(2
0)によって駆動されるようになっており、ただし該カ
ム(20)は第1の回転角度範囲に、ポンププランジャ
(18)が規定された圧送行程を実施して、圧力室(4
0)と制御圧室(52)とに、パイロット噴射時に噴射
される規定された燃料量を圧送するように決定された形
状を有しており、さらに前記カム(20)は前記第1の
回転角度範囲に続いた回転角度範囲に、ポンププランジ
ャ(18)が圧送行程を実施しなくなるように決定され
た形状を有している、請求項8記載の燃料噴射装置。 - 【請求項11】 ポンププランジャ(18)の圧送行程
中に前記パイロット噴射後に第1の制御弁(60;16
0)が第2の切換位置へもたらされ、第2の制御弁(6
8)が閉鎖され、そして後続のメイン噴射のために第2
の制御弁(68)が開放されて、制御圧室(52)が放
圧され、かつ噴射弁部材(28)が、圧力室(40)内
に形成された圧力により開放されるようになっている、
請求項6から10までのいずれか1項記載の燃料噴射装
置。 - 【請求項12】 ポンププランジャ(18)の圧送行程
中に前記パイロット噴射後に第1の制御弁(60;16
0)が第2の切換位置へもたらされ、第2の制御弁(6
8)が開放されて、制御圧室(52)が放圧されるよう
になっており、ポンププランジャ(18)により圧力室
(40)内に形成された圧力が増大して、該圧力により
噴射弁部材(28)が閉鎖力(44)に抗して開放され
ると、後続のメイン噴射が行われるようになっている、
請求項6から10までのいずれか1項記載の燃料噴射装
置。 - 【請求項13】 メイン噴射を終了させるために、第2
の制御弁(68)が閉鎖されるようになっている、請求
項11または12記載の燃料噴射装置。 - 【請求項14】 メイン噴射後に少なくとも1回のポス
ト噴射が行われるようになっており、先行して行われる
メイン噴射時に第2の制御弁(68)を閉鎖しかつ第1
の制御弁(60;160)を第1の切換位置へ切り換え
ることにより燃料が加圧下に圧力室(40)と制御圧室
(52)とに蓄えられるようになっており、メイン噴射
のために第2の制御弁(68)が開放されて、制御圧室
(52)が放圧され、かつ噴射弁部材(28)が、圧力
室(40)内に形成された圧力により開放されるように
なっている、請求項11から13までのいずれか1項記
載の燃料噴射装置。 - 【請求項15】 メイン噴射後に少なくとも1回のポス
ト噴射が行われるようになっており、ポスト噴射のため
の圧力形成のために第1の制御弁(60;160)が第
2の切換位置へもたらされるようになっており、ポスト
噴射のために第2の制御弁(68)が開放されるように
なっている、請求項11から13までのいずれか1項記
載の燃料噴射装置。 - 【請求項16】 メイン噴射後またはポスト噴射後に、
噴射サイクルの終了時に、第2の制御弁(68)が閉鎖
されかつ第1の制御弁(60;160)が第1の切換位
置に配置された状態で、圧力室(40)と制御圧室(5
2)とに、後続の噴射サイクルの際に第2の制御弁(6
8)が開放された状態でパイロット噴射を実施するため
に十分となるような高さの圧力で燃料が蓄えられるよう
になっている、請求項11から15までのいずれか1項
記載の燃料噴射装置。 - 【請求項17】 メイン噴射後またはポスト噴射後に、
噴射サイクルの終了時に、圧力室(40)内の圧力がリ
ークに基づき著しく低下して、この圧力により噴射弁部
材(28)に開放方向(29)で加えられる力が、噴射
弁部材(28)に作用する閉鎖力(44)よりも小さく
なると、第2の制御弁(68)が開放されるようになっ
ている、請求項11から15までのいずれか1項記載の
燃料噴射装置。 - 【請求項18】 燃料噴射の終了時に、第1の制御弁
(160)が第3の切換位置へもたらされるようになっ
ている、請求項2、4、5、6、7、8、9、10、1
1、12、13、14、15、16または17記載の燃
料噴射装置。
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