JP2003170594A - 記録装置及び記録制御方法 - Google Patents

記録装置及び記録制御方法

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JP2003170594A
JP2003170594A JP2001375419A JP2001375419A JP2003170594A JP 2003170594 A JP2003170594 A JP 2003170594A JP 2001375419 A JP2001375419 A JP 2001375419A JP 2001375419 A JP2001375419 A JP 2001375419A JP 2003170594 A JP2003170594 A JP 2003170594A
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JP2001375419A
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Tadashi Saito
斉藤忠司
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Canon Finetech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多数のインクノズル(記録素子)を有するライ
ンヘッドを用いて高速に記録しようとする場合、同時に
駆動するノズル数を大きくするとピーク電流の大きさが
問題となり、反面同時駆動ノズル数を小さくすると記録
画像の直線性の悪化、記録速度の低下等の問題が顕在化
してくる。 【解決手段】記録幅の大小、或いはページ長等の記録条
件をもとにしてラインヘッド内で同時に駆動する分割数
を変更できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対して
インク滴を吐出し、文字や画像などを記録する記録装
置、及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、プラスチックシートなどの記
録媒体に対して記録を行なう記録装置は種々の記録方
式、例えばワイヤドット方式、感熱式、熱転写方式、ま
たはインクジェット方式による記録ヘッドを搭載可能な
形態として提案されている。そのような記録装置の中で
吐出口からインクを吐出して記録媒体上に記録を行なう
インクジェット方式の記録装置は低騒音なノンインパク
ト方式であり、高密度かつ高速な記録を行なうことが可
能である。
【0003】そして一層の高速度、高精細が要求される
現在、インクジェット記録装置は、インクを吐出するた
めの吐出口が多数配列されたものが一般的になってき
た。これらのインクジェット記録ヘッドの吐出方式に
は、吐出口内に設けられた電気熱変換素子などの発熱体
(以下、ノズルヒータともいう)を駆動したときに生じ
るインクの急激な発泡をインク吐出エネルギーとして利
用するものや、ノズルに備えられたピエゾ素子の駆動に
伴う収縮現象を利用するものなどがある。いずれの方式
を採用したものにあっても、記録動作に際し記録素子の
全てが同時駆動され得るようにすると、近傍ノズル相互
のクロストークなどにより吐出が不安定になるだけでな
く、大電流によってヘッド近傍では共通電源ラインのロ
スに起因する電圧ドロップが増加する為、同時駆動ノズ
ル数が大きくなればなるほど、ノズルヒータに印加され
る駆動電圧の落ち込みが増え、記録安定性を損なう。又
瞬時的な大電流に耐えうる電源を必要とする等の不都合
が生じる。このため、記録ヘッド内では通常、全ノズル
を数ノズルから数十ノズル毎の複数ブロックに分割し、
各ブロック内のノズルを順次時分割駆動するようになし
て、前述した問題の発生を抑制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た時分割駆動方式を採用して記録を行なう場合、以下の
ような問題が発生する。
【0005】記録媒体上に直線を形成する際に、本来全
ノズルが同時にインクを吐出するべきところ、各ブロッ
クのノズルが所定時間をおいて順にインクを吐出する
為、形成される画像は、まっすぐな線にはならずギザギ
ザな線になってしまう。
【0006】とりわけ記録ヘッドが記録位置に静止し記
録媒体が記録ヘッドの下部を高速に通過しながら記録す
る所謂ラインプリンタで且つ高品位の画質が要求される
ような場合、上記問題が顕在化しやすい。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、同時駆動ノズル数
を出来るだけ小さく、且つ可能な限り記録画像の直線性
を損なわない高画質の記録装置を安価に提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数の記録素子を備えた記録手段を有し、
前記記録手段の複数の記録素子を複数のブロックに分割
して時分割駆動することにより、記録媒体に画像を記録
する記録装置において、前記時分割駆動の分割数を記録
条件によって変更できる様に改良した。
【0009】以下図面を参照して本発明の好適な実施形
態について詳細に説明する。
【0010】<共通実施形態>図1は本発明の代表的な
実施形態であるインクジェット記録装置を模式的に示す
斜視図である。
【0011】記録装置101の外郭は、記録媒体を積載
するフィーダトレイ102と、後述のフルライン記録ヘ
ッド及び記録媒体の搬送部とが収納された開閉可能な上
部カバー103と、フルライン記録ヘッドに供給される
液体インクを貯蓄するタンク部が収納された開閉可能な
前カバー104、電源スイッチ部105、操作環境の設
定を行なうための操作パネル106、記録済みの記録媒
体を積載するスタッカー107などから構成されてい
る。
【0012】図2はインクジェット記録装置101の内
部構成を模式的に示す側断面図である。フルライン記録
ヘッド203の下側に位置する搬送ユニット204で
は、フィーダトレイ102に積載された記録媒体205
がフルライン記録ヘッド203の記録位置に向けて一定
の速度で搬送され、その記録位置に達すると、フルライ
ン記録ヘッド(203)を構成する6つの各ヘッド20
3Bk、203C、203LC、203M、203L
M、203Yから記録データに基づき選択的にインクが
吐出され、記録媒体上に画像が記録される。その後、画
像記録された記録媒体205は、スタッカー107上に
搬出される。
【0013】搬送ユニット204の下には、各ヘッド2
03Bk、203C、203LC,203M、203L
M、203Yに供給される専用のインクを貯蓄するタン
ク部208が脱着自在に固定されている。フィーダユニ
ット206には、フィーダトレイ102上に積載された
記録媒体205の幅を検知する幅検知センサ201が備
えられている。さらにタンク部208の後方には電源ユ
ニット207が備えられ、電気回路基板やフルライン記
録ヘッド203、各種モータに電源を供給する。202
は記録ヘッド203内の粘度の増したインクの吸引/排
出などを行なう回復ユニットである。
【0014】図3はフルライン記録ヘッド203(以
下、記録ヘッドともいう)の内部構成図である。
【0015】記録ヘッド203は例えば2560個の記
録素子(以下、ノズルともいう)を直線状に0.042
5mm間隔で配列してある。従って記録ヘッド203は
600dpi(1インチ当り600ドット)の解像度で、
最大記録幅108.8mmの記録可能である。#1から
#2560のノズルは64ノズル毎40ブロックに分割
され、更に各々のブロック内で奇数ノズルと偶数ノズル
に分割され駆動される。
【0016】図4は記録ヘッド203のノズル付近の構
造図である。本実施形態で用いられる上述した6つの記
録ヘッドは同じ構造をしている。記録ヘッド203はノ
ズル壁403によって各々仕切られることによってノズ
ル(吐出口)406が形成され、ノズル406には、そ
れぞれに独立に電気熱変換体(ノズルヒータ)404が
設けられている。ノズルヒータ404はシリコン基板4
01の上に半導体プロセスと同様の手法で形成され、ノ
ズルヒータ駆動回路(図示せず)で駆動されると、ノズ
ルヒータ404から発生した熱によりノズル406内の
インク沸騰によって気泡を発生し、ノズル開口402か
らインク滴を吐出するメカニズムで記録される。なお、
符号405はノズル406に各々インクを供給するため
の共通液室で、407は天板を示している。
【0017】図5はフルライン記録ヘッド203の配列
を模式的に説明する斜視図である。インクジェット記録
装置101には前述したフルライン記録ヘッド203が
搭載され、このフルライン記録ヘッド203は例えば6
色のヘッド203Bk、203C、203LC、203
M、203LM、203Yから構成されている。これら
のヘッドは、用紙搬送方向と直交する方向に互いに並行
に配列される。例えば、記録媒体の搬送方向の上流側か
ら下流側に順に、ブラックインクを吐出して記録を行な
うブラックヘッド203Bk、同様にシアンヘッド20
3C、淡シアンヘッド203LC、マゼンタヘッド20
3M、淡マゼンタヘッド203LM、及びイエロインク
を吐出して記録を行なうイエロヘッド203Yが備えら
れる。
【0018】図6は、本実施を実施した記録装置の電気
的なブロック図である。ホスト600は、記録に使用す
る記録データを記録装置101のインタフェースコント
ローラ602に転送して記録開始を指示する。CPU
(中央演算処理装置:Central Processing Unit)60
1は記録装置101の記録データの受信、記録動作、用
紙のハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置であ
る。
【0019】CPU601は受信したコマンドを解析
後、記録データの各色成分のイメージデータをイメージ
メモリ604にビットマップ展開して描画する。記録前
の動作処理としてCPU601はモ−タ駆動部610を
介してキャッピングモータ613と記録ヘッドアップダ
ウンモータ(図示せず)を駆動し、記録ヘッド203の
キャッピングを解除し、記録位置に移動させる。さら
に、モータ駆動部610を介して用紙を繰り出す給紙モ
ータ(図示せず)、及び」定速度で用紙を搬送する搬送
モータ612等を駆動し用紙を記録位置に搬送する。定
速度で搬送される用紙の記録タイミングを決定するため
の先端検知センサ(図示せず)で用紙先端位置を検出す
る。その後用紙搬送に同期して、CPU601はイメー
ジメモリ614から対応する色のイメージデータを順次
読み出し、ヘッド制御回路609を介して、記録ヘッド
203BK、203C、203LC、203M、203
LM、及び203Yにデータ転送し、各々の記録ヘッド
が持つ多数のノズルから記録データに基き選択的にイン
クを吐出させ、カラー記録する。前述の通り、K:ブラ
ック、C:シアン、LC:淡シアン、M:マジェンタ、
LM:淡マジェンタ、Y:イエローを意味する。
【0020】CPU(601)の動作はプログラムRO
M(603)に記憶された処理プログラムに基き実行さ
れる。プログラムROM(603)には後述する制御フロ
ーに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶さ
れている。又作業用のメモリとしてワークRAM(60
5)を使用する。EEPROM(606)は不揮発性のメ
モリで記録ヘッド相互の微小記録位置調整値等装置特有
のパラメータを保存する。幅検知センサ201は記録媒
体205の用紙幅を検知するスライドボリューム形状の
センサでアナログ出力はADコンバータ611を介して
デジタル値に変換後CPU601が読み込む。
【0021】図7はノズル406内に設けられたノズル
ヒータ404駆動するための駆動パルス信号703の詳
細を説明する図である。本実施形態の記録装置は駆動パ
ルス幅変調方式を採用し、まずプレヒートパルス700
を印加し、その後インターバルタイム701を介してメ
インヒートパルス702を印加する駆動方法である。プ
レヒートパルス700は主にノズル内のインク温度を制
御するパルスであり、吐出しない領域のパルス幅をヒー
タ404に印加する。インターバルタイム701はプレ
ヒート期間700とメインヒート期間702が相互干渉
しないように一定時間の間隔を設けたもので、ノズル内
のインクの温度分布を均一化する働きがある。メインヒ
ートパルス702はノズル内に発泡現象を発生させ、ノ
ズルよりインク滴を吐出させるが、吐出されるインク量
はある時点までこのインターバルタイム701に比例し
て多くなる特性を利用し、記録ヘッド203の温度変動
によるインク吐出量の変化を補正できる。
【0022】ノズル406がインクを吐出するにはプレ
ヒートパルス700、インターバルタイム701、メイ
ンヒートパルス702、その他ウェイト時間を合計して
例えば8.6マイクロ秒必要である。
【0023】次に図8を参照して記録ヘッド203の時
分割駆動方法を説明する。電源ユニット207は例えば
各記録ヘッド203Bk、203C、203LC、203
M、203LM、203Y、それぞれ最大160ノズル
を同時に駆動する電源容量をもつ。従って図8に示すよ
うに各記録ヘッドともに1ブロック内の64ノズルを4
ノズル毎に16回に分割駆動し、1〜40の各ブロック
を並行駆動することで全ノズル(1行分の記録)を駆動
する。駆動順序は例えば次の通りである。各ブロックの
ノズルは前半で奇数ノズルが駆動され、後半に偶数ノズ
ルが駆動される。さらに奇数ノズルのうちノズル#1、
#3、#5、#7が最初に駆動される。前述したとおり
ノズルの駆動時間は例えば8.6マイクロ秒であるた
め、8.6マイクロ秒後に次のグループのノズル、例え
ば#25、#27、#29、#31を駆動する。その理由
は、前回駆動されたノズルがインクを吐出する際に発生
したインクの振動による影響を受けにくい、離れたノズ
ルを駆動することが好ましいからである。引き続いて3
番目にノズル#49、#51、#53、#55、4番目
にノズル#9、#11、#13、#15、5番目にノズ
ル#33、#35、#37、#39、6番目にノズル#
57、#59、#61、#63、7番目にノズル#1
7、#19、#21、#23、8番目にノズル#41、
#43、#45、#47が順次駆動される。その後同様
に偶数ノズルが計8回に分割して駆動される。
【0024】図13は時分割駆動方式における記録ヘッ
ド203が各ノズルヒータ404に与える駆動パルスの
タイミングチャートである。
【0025】本実施形態の記録装置101は、例えば記
録ヘッド203を吐出周波数2.705KHz(周期3
69マイクロ秒)で駆動し、記録媒体205を115
[mm/sec]の一定速度で搬送することにより水平、垂
直方向共に解像度600dpi(1インチ当り600ドッ
ト)のカラー記録を可能としている。また本実施形態の
記録装置101は図13に示すように記録ヘッド203
をBk、M、LCとC、M、LM各々3色づつに時分割
駆動することでピーク電流を抑えている。さらに記録ヘ
ッド制御回路609はCPU601の指示により16、
8、4、2、1のいずれかの分割数を選択した後、記録
ヘッド203を時分割駆動することが可能である。
【0026】図9、図10、図11、図12は分割数が
8、4、2、1の夫々のタイミングチャートを説明する。
【0027】以上のような構成のインクジェット記録装
置を共通の実施形態として、次にフルライン記録ヘッド
の駆動方法について、いくつかの実施形態を説明する。
【0028】<第1実施形態>図14の第1実施形態に
従うフルライン記録ヘッド203の分割数決定手順を示
すフローチャートを参照して実施例の動作を説明する。
【0029】ステップS1401ではCPU601によ
りフィーダユニット206に積載されている記録媒体の
幅を記録媒体幅検知センサ201で読み取り、ワークR
AM605の所定のエリアに保存、次にS1402で後
述する(図15の説明による)テーブル1501を参照
し得られた分割数を紺とコントローラ(記録ヘッド制御
回路609)に設定し終了する。
【0030】図15は記録媒体幅と時分割駆動の分割数
の関係を示す関係図である。
【0031】インクジェット記録装置101の各ノズル
406は例えば0.0425mmピッチで配列されてお
り、かつ左右の余白を各3.0mm(70ノズル相当)
とっているので、記録媒体幅から左右余白の合計6.0
mmを引いた値を0.0425で割った商が記録媒体の
記録に必要なノズル(以下、所要ノズル数という)とな
る。さらに所要ノズル数を1ヘッド当りの最大同時駆動
可能ノズル数である「160」で割った商が分割数とな
る。この記録媒体幅と分割数の関係は、プログラムRO
M603の所定のエリアにテーブル1501として格納
されている。
【0032】 分割数 =
【{(記録媒体幅サイズ)−(6.0)}/ 0.0425】/ 160 さらに図16と図17を参照して時分割駆動方法につい
て説明する。1601は12.8mm幅の記録媒体であ
り、この場合分割数を1として記録ヘッド203を駆動
し、記録媒体1601上に画像を記録する。
【0033】また図17の1701は記録媒体の幅が1
14.8mmであり、この場合には最大分割数16で記
録ヘッド203を駆動する。
【0034】以上説明したように、フィーダユニット2
06に積載された記録媒体の幅を記録媒体幅センサ20
1により検知し、検知した幅に応じて電源ユニット20
7が供給できる範囲内の最大同時駆動可能ノズル数、す
なわち最小分割数を決定する。そして決定された分割数
により記録ヘッドを時分割駆動することで、記録媒体上
に形成する記録画像の画質を向上することが出来る。特
に記録媒体の幅サイズが小さく、かつ罫線の直線性が要
求される名刺においては、その記録品位を格段に向上さ
せることが可能である。
【0035】なお以上説明した実施形態では、記録媒体
の幅をフィーダユニットFに装備された記録媒体幅検知
センサ201により記録媒体の幅を検知したが、本発明
はこれによって限定されるものではなく、例えば、ホス
ト600から送信される記録媒体205のサイズ情報デ
ータから記録媒体205の幅を認識しても良いし、また
操作パネルから設定される記録媒体サイズ情報から記録
媒体205の幅を認識しても良い。 <第2実施形態>図18は第2実施形態に従うフルライ
ン記録ヘッドの分割数決定手順を示すフローチャートを
示す。
【0036】まずホスト600から送信される1ページ
分の画像データをイメージメモリ604に格納する(S
1801)。
【0037】続いて格納した画像データからCPU60
1が1行(1ライン)毎存在する記録データ数、すなわ
ち記録ノズル数をカウントする(S1802)。
【0038】最初に先頭行(ライン)の記録ノズル数を
算出すると、記録ノズル数をワークRAM605の所定
の領域に保存する(S1805)。続いて次の行(ライ
ン)の記録ノズル数をカウントし(S1802)、前ラ
インの記録ノズル数と比較する(S1804)。
【0039】その結果カウントした記録ノズル数が前ラ
インの記録ノズル数より多い場合は、前ラインの記録ノ
ズルが保存されたワークRAM605の領域に上書きで
保存する(S1805)。同様に1ページ分の全行(ラ
イン)数に対して記録ノズル数をカウント、比較するこ
とにより1ページ内で最も記録ノズル数が多い行(ライ
ン)の記録ノズル数(最大記録ノズル数)を獲得し(ス
テップS1806)、後述する(図19で説明)ROM
603のテーブル参照して分割数を記録ヘッド制御回路
内のレジスタに設定し(S1807)、終了する。
【0040】図19は、記録ノズル数と分割数の関係を
示す関係図である。最大記録ノズル数を、最大同時駆動
可能ノズル数である160で割った商が分割数となる。
これらの記録ノズル数と分割数の関係は、ROM603
の所定のエリアにテーブル1901として保存されてい
る。 さらに図20を参照して時分割駆動方式について説明す
る。図20は30x30ドットの画像を記録する場合
に、イメージメモリ604に展開・格納される記録デー
タである。この場合、記録ノズル数が最も多い行(ライ
ン)は「ライン30」であり、その記録ノズル数は29
ノズルである。従ってテーブル1901から時分割駆動
方式の分割数は「1」と判断する。
【0041】以上説明したように、画像データから1ペ
ージ内で最も記録ノズル数が多い行(ライン)の記録ノ
ズル数に応じて電源ユニットが供給できる範囲内の最大
同時駆動可能ノズル数、すなわち最小分割数を決定す
る。その後その分割数により記録ヘッドを時分割駆動す
ることで、記録画像の画質を向上することが出来る。特
に記録媒体の幅が狭く、かつ罫線の直線性が要求される
名刺等においては、記録品位を格段に向上することが可
能である。なお以上説明した実施形態では、ホスト60
0から送信される1ページ分の画像データをイメージメ
モリ604に格納してから、最大記録ノズル数を算出す
るが、1行(ライン)もしくは数行(ライン)毎に画像
データをイメージメモリ604に格納すると同時に行
(ライン)毎の記録ノズル数を算出することで、最大記
録ノズル数を算出しても良い。
【0042】また最大記録ノズル数は、ホスト600が
送信する記録データから算出し、インクジェット記録装
置101に画像データと共にコマンド形式で送信しても
良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ピ
ーク電流を抑制することで記録安定性の向上、低コスト
化を図りながら、可能な限り記録画像の直線性を損なわ
ない高品位な記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト記録装置を模式的に示す斜視図である。
【図2】インクジェット記録装置の内部構成を模式的に
示す側断面図である。
【図3】フルライン記録ヘッドのノズル構成を模式的に
説明する正面図である。
【図4】フルライン記録ヘッドの内部構造図である。
【図5】フルライン記録ヘッドの配置を模式的に説明す
る斜視図である。
【図6】インクジェット記録装置の電気的なブロック図
である。
【図7】記録ヘッドのノズルヒータへの駆動パルスを説
明するタイミングチャートである。
【図8】時分割駆動方式を説明する説明図である。
【図9】8分割駆動を選択した時のタイミング図であ
る。
【図10】4分割駆動を選択した時のタイミング図であ
る。
【図11】2分割駆動を選択した時のタイミング図であ
る。
【図12】1分割駆動を選択した時のタイミング図であ
る。
【図13】フルライン記録ヘッドの駆動タイミングの例
を示す図である。
【図14】第1実施形態に従う分割数決定処理を示すフ
ローチャートである。
【図15】第1実施形態に従う記録媒体幅と分割数との
関係を示す図である。
【図16】第1実施形態に従う狭い記録媒体幅と分割数
との関係を説明する図である。
【図17】第1実施形態に従う広い記録媒体幅と分割数
との関係を説明する説明図である。
【図18】第2実施形態に従う分割数決定処理を示すフ
ローチャートである。
【図19】第2実施形態に従う記録ノズル数と分割数と
の関係を示す図である。
【図20】第2実施形態に従う記録ノズル数と分割数の
関係を説明する図である。
【符号の説明】
101 インクジェット記録装置 102 フィーダトレイ 103 上部カバー 104 前カバー 105 電源スイッチ 106 操作パネル 107 スタッカー 201 記録媒体(用紙)幅検知センサ 202 回復ユニット 203Bk インクジェット記録ヘッド(ブ
ラック) 203C インクジェット記録ヘッド(シ
アン) 203LC インクジェット記録ヘッド(淡シア
ン) 203M インクジェット記録ヘッド(マ
ゼンタ) 203LM インクジェット記録ヘッド(淡マゼ
ンタ) 203Y インクジェット記録ヘッド(イ
エロー) 204 搬送ユニット 205 記録媒体 206 フィーダユニット 207 電源ユニット 401 シリコン基板 402 ノズル開口 403 ノズル壁 404 ノズルヒータ(発熱体) 405 共通液室 406 ノズル 407 天板 600 ホストコンピュータ 601 CPU(中央演算処理装置) 602 インタフェースコントローラ 603 プログラムROM 604 イメージメモリ 605 ワークRAM 606 EEPROM 608 I/O(入出力ポート) 609 記録ヘッド制御回路 610 モータ駆動部 611 A/Dコンバータ 612 搬送モータ 613 キャッピングモータ 700 プレヒートパルス 701 インターバルタイム 702 メインヒートパルス 703 駆動パルス 1101 記録媒体幅と分割数の関係を示すテ
ーブル 1501 記録ノズル数と分割数の関係を示す
テーブル 1601 12.8mm(狭い幅)の記録媒体 1701 114.8mm(広い幅)の記録媒体

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を備えた記録ヘッドを有
    し、前記記録ヘッドの複数の記録素子を複数のブロック
    に分割し時分割駆動することで記録媒体に画像を記録す
    る記録装置において、前記時分割駆動の分割数を変更す
    る手段、を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録装置において、記
    録媒体に記録する記録幅に応じて時分割駆動の分割数を
    変更する手段、を備えることを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像記録装置におい
    て、記録媒体の副走査方向のサイズに応じて時分割駆動
    の分割数を変更する手段、を備えることを特徴とする記
    録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2、3に記載の記録装置におい
    て、記録媒体のサイズを読み取る手段、を備えることを
    特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項2、3に記載の記録装置におい
    て、記録媒体のサイズは外部装置から送信される記録媒
    体サイズ情報コマンドにより判断することを特徴とする
    記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の記録装置において、記
    録に使用する記録素子数に応じて時分割駆動の分割数を
    変更する手段、を備えることを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の記録装置において、外
    部装置から送信される記録データから記録に必要な最大
    記録素子数を算出する算出手段と、該最大素子数をもと
    に時分割駆動の分割数を変更する手段、を備えることを
    特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の記録装置において、記
    録に使用する記録素子数は外部装置から送信されるコマ
    ンドから認識する、ことを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8に記載の記録装置におい
    て、複数の記録素子を備えた記録ヘッドは、記録媒体の
    幅に相当する記録幅を有することを特徴とする記録装
    置。
  10. 【請求項10】 複数の記録素子を備えた記録ヘッドに
    より記録を行う際、前記記録ヘッドの複数の記録素子を
    複数のブロックに分割し時分割駆動することで記録媒体
    に画像を記録する記録制御方法において前記時分割駆動
    の分割数を変更する工程と、を備えることを特徴とする
    記録制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の記録制御方法にお
    いて、記録媒体に記録する記録幅に応じて時分割駆動の
    分割数を変更するステップと、を備えることを特徴とす
    る記録制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の記録制御方法にお
    いて、記録媒体の副走査方向のサイズに応じて時分割駆
    動の分割数を変更する工程と、を備えることを特徴とす
    る記録制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項11、12に記載の記録制御方
    法において、記録媒体のサイズを読み取る工程と、を備
    えることを特徴とする記録制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の記録制御方法にお
    いて、記録媒体のサイズは外部装置から送信される記録
    媒体サイズ情報コマンドにより判断することを特徴とす
    る記録制御方法。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載の制御方法におい
    て、記録に使用する記録素子数に応じて時分割駆動の分
    割数を変更する工程と、を備えることを特徴とする記録
    装置
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の記録制御方法にお
    いて、記録に使用する記録素子数に応じて時分割駆動の
    分割数を変更する工程と、を備えることを特徴とする記
    録制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の記録制御方法にお
    いて、外部装置から送信される記録データから記録に必
    要な最大記録素子数を算出する算出工程と、該最大素子
    数をもとに時分割駆動の分割数を変更する工程と、を備
    えることを特徴とする記録制御方法。
  18. 【請求項18】 複数の記録素子を備えた記録ヘッドに
    より記録する際、前記記録ヘッドの複数の記録素子を複
    数のブロックに分割し時分割駆動することで記録媒体に
    画像を記録する記録制御方法において、前記時分割駆動
    の分割数を変更する工程と、を備えることを特徴とする
    記録制御方法。
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