JP2021037654A - 画像記録装置 - Google Patents

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優人 稲生
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祥司 尾高
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Hirohisa Araida
裕久 新井田
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【課題】記録ヘッドのノズルを時分割駆動する場合において、記録する画像をブロック単位でずらして画素列の傾きを補正する際に、画像のズレを小さくすること。【解決手段】画像記録装置100は、シート107aの搬送方向に直交する幅方向に沿って一列に配置される複数のノズル102aを備え、ノズル102aを時分割駆動することにより、搬送されるシート107aにノズル102aからインクを順次吐出して画像を形成する記録ヘッド102と、複数のノズル102aを複数のブロックに分割し、幅方向に対する記録ヘッド102の傾きに応じてシート107aに記録する画像をブロック単位でずらすCPU201aと、を有する。CPU201aは、記録する画像をずらした際におけるブロックの境界位置を挟んで隣り合うノズル102aのインクの吐出間隔に基づいて、境界位置を変更する。【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体に対してインク滴を吐出して文字又は画像等を記録する画像記録装置に関する。
近年、高速度及び高精細を要求されるインクジェット記録装置としては、インクを吐出するための吐出口が多数配列された記録ヘッドを備えたものが一般的になってきた。このような記録ヘッドのインクの吐出方式としては、吐出口内の電気熱変換素子等の発熱体(ノズルヒータ)を駆動した際のインクの急激な発泡をインク吐出エネルギーとして利用する方式、又はノズルのピエゾ素子の駆動に伴う収縮現象を利用する方式がある。
このような吐出方式を採用するインクジェット記録装置は、記録動作の際に全てのノズルを同時に駆動するようにした場合に、近傍のノズル相互のクロストーク等により、インクの吐出が不安定になる。また、共通の電源ラインによって大電流の供給を受ける発熱体の近傍では、電源ラインのロスに起因する電圧ドロップが増加する。更に、同時に駆動されるノズル数が多くなるほど、発熱体に印加される駆動電圧の落ち込みが大きくなり、記録安定性を損なうと共に、瞬時的な大電流に耐えうる電源を必要とする等の不都合も生じる。
これに対して、従来、記録ヘッドの全ノズルを、数ノズル毎又は数十ノズル毎の単位で分割し、分割したノズル毎に順次時分割駆動するインクジェット記録装置が知られている。このような時分割駆動するインクジェット記録装置によれば、全てのノズルを同時に駆動する場合における上記の課題の解決を図ることができる。
また、記録ヘッドを一列に配置して記録を行う場合において、複数の記録ヘッドの各記録ヘッドの間又は記録ヘッドと搬送ユニットとの間における取り付け位置の誤差等により、記録された画像の画素列に傾きを生じる場合がある。
これに対して、特許文献1は、印刷する画像を複数のブロックに分割し、画素列の傾きに応じて、印刷する画像をブロック単位でずらすことによって、印刷する画像の画素列の傾きを補正するインクジェット記録装置を開示している。
特開2004−17464号公報
しかしながら、特許文献1においては、ノズルを時分割駆動する場合において、画像をブロック単位でずらして印刷する際に、ブロック同士の境界位置を挟んで隣り合うノズルの駆動順序の差が大きい場合に、画像のズレが大きくなるという課題を有する。
本発明の目的は、記録ヘッドのノズルを時分割駆動する場合において、記録する画像をブロック単位でずらして画素列の傾きを補正する際に、画像のズレを小さくすることができる画像記録装置を提供することである。
本発明に係る画像記録装置は、記録媒体にインクを吐出して画像を記録する画像記録装置であって、記録媒体の搬送方向に直交する幅方向に沿って列状に配置される複数のノズルを備え、前記ノズルを時分割駆動することにより、搬送される記録媒体に前記ノズルからインクを順次吐出して画像を形成する記録ヘッドと、複数の前記ノズルを複数のブロックに分割し、前記幅方向に対する前記記録ヘッドの傾きに応じて記録媒体に記録する画像を前記ブロック単位でずらす画像補正手段と、を有し、前記画像補正手段は、前記記録する画像をずらした際における前記ブロックの境界位置を挟んで隣り合う前記ノズルのインクの吐出間隔に基づいて、前記境界位置を変更することを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドのノズルを時分割駆動する場合において、記録する画像をブロック単位でずらして画素列の傾きを補正する際に、画像のズレを小さくすることができる。
本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の記録ヘッドの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る画像記録装置による直角性補正値が±0及び+2の場合の直角性の補正方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る画像記録装置による直角性補正値が+7及び−7の場合の直角性の補正方法を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の記録ヘッドによる時分割駆動を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の記録ヘッドのノズルの駆動順序を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック境界位置判定処理を説明するフロー図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック境界位置判定処理においてノズルNo.5と6との間に境界位置を設定した場合を一例として説明する図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック境界位置判定処理においてノズルNo.6と7との間に境界位置を設定した場合を一例として説明する図である。 本発明の実施の形態1に係るブロック境界位置判定処理においてノズルNo.7と8との間に境界位置を設定した場合を一例として説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る画像記録装置の記録ヘッドのノズルの駆動順序を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るブロック境界位置判定処理の一例としてノズルNo.5と6との間に境界位置を設定した場合を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るブロック境界位置判定処理の一例としてノズルNo.6と7との間に境界位置を設定した場合を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るブロック境界位置判定処理の一例としてノズルNo.7と8との間に境界位置を設定した場合を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<画像記録装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る画像記録装置100の構成について、図1及び図2を参照しながら、詳細に説明する。
画像記録装置100は、記録媒体としてのシート107aにインクを吐出して画像を記録する。ここで、シート107aは、長尺状且つ半透明のセパレータ(離罫紙)上に、複数のラベルが等間隔のラベル間距離にて剥離可能に仮着された構成を有している。なお、シート107aは、上記以外の構成を有していてもよい。
具体的には、画像記録装置100は、記録ヘッドユニット101と、記録ヘッド102と、回復桶103と、センサ104と、搬送ユニット105と、搬送ロール106と、ロール紙ユニット107と、ピンチロール108と、を有している。また、画像記録装置100は、メインコントローラ201と、ROM202と、RAM203と、イメージメモリ204と、センサ回路205と、を有している。更に、画像記録装置100は、搬送機構駆動回路206と、モータ207と、ドライバコントローラ208と、ヘッド駆動回路209と、を有している。
記録ヘッドユニット101は、搬送されてきたシート107aに記録を行う。記録ヘッドユニット101は、記録ヘッド102と、回復桶103と、を備えている。
記録ヘッド102には、液体であるインクを吐出する複数のノズル(図1及び図2において図示省略)がシート107aの記録実行時の搬送方向(図1において左方向)に直交する幅方向(図1において前後方向)の全体に渡るように配列されている。記録ヘッド102は、後述のヘッド駆動回路209の制御に従った吐出タイミングでシート107aに対してインクを吐出して画像を記録する。
記録ヘッド102は、インク色毎に複数設けられており、ブラック記録ヘッド102K、シアン記録ヘッド102C、マゼンタ記録ヘッド102M及びイエロー記録ヘッド102Yを備えている。ブラック記録ヘッド102K、シアン記録ヘッド102C、マゼンタ記録ヘッド102M及びイエロー記録ヘッド102Yは、搬送方向に沿って互いに間隔を有して設けられている。記録ヘッド102は、ブラック記録ヘッド102K、シアン記録ヘッド102C、マゼンタ記録ヘッド102M及びイエロー記録ヘッド102Yの各々からインクを吐出して、シート107aにフルカラーの画像を記録する。
回復桶103は、非記録時に記録ヘッド102のノズルのインク吐出口を覆って保護する。
センサ104は、搬送ユニット105に搭載されている。センサ104は、シート107aを検出し、その検出結果に応じた電気信号を後述のセンサ回路205に出力する。センサ104は、例えばシート107aのラベル間を検出可能なTOF(Time of Flight)センサである。
搬送手段としての搬送ユニット105は、記録時にシート107aを搬送方向に搬送する。搬送ユニット105は、搬送ロール106と、後述のモータ207と、を備えている。搬送ユニット105は、搬送ロール106の回転に同期して、搬送方向又は搬送方向と反対方向(逆方向)へシート107aを搬送する。
搬送ロール106は、ロール紙ユニット107から搬送ユニット105に供給されたシート107aを、搬送ユニット105の入口においてピンチロール108との間で挟持することにより、搬送ユニット105への挿入に適した位置に規定する。搬送ロール106は、後述のモータ207が駆動することにより駆動して、ロール紙ユニット107から搬送ユニット105に供給されたシート107aを搬送する。
ロール紙ユニット107は、搬送ユニット105に対してシート107aを供給する。
ピンチロール108は、搬送ユニット105の搬送方向の上流側(入口側)に設けられている。ピンチロール108は、搬送ロール106に対向して設けられていると共に、幅方向に延設されている。
メインコントローラ201は、画像補正手段としてのCPU201aを内蔵しており、ROM202に格納されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、画像記録装置100全体の動作を制御する。CPU201aは、入力データを記憶するための記憶制御機能、データ制御機能、及び記録動作に必要な種々の設定のための設定制御機能等を有する。メインコントローラ201は、センサ回路205から入力される電気信号に基づいて、シート107aの搬送方向の先端を検出した検出結果を得た際に、これをトリガとして記録動作を開始する。
メインコントローラ201は、図示しないインタフェースを介してホストコンピュータ300に接続され、ホストコンピュータ300との間で互いに信号の受け渡しを行う。メインコントローラ201は、ホストコンピュータ300から受信した画像データを解析して、受信した画像データを色及びページ単位でビットマップ形式でイメージメモリ204に格納する。
ROM202は、メインコントローラ201に接続されており、制御プログラム等を格納している。
RAM203は、メインコントローラ201に接続されており、メインコントローラ201が制御プログラムを実行する際の作業領域である。
イメージメモリ204は、画像データを色及びページ単位でビットマップ形式で格納する。イメージメモリ204は、ブラック成分、シアン成分、マゼンタ成分及びイエロー成分の各々の画像データを一時的に格納するイメージメモリ204Bk、204C、204M、204Yを含んでいる。
センサ回路205は、センサ104を含んでおり、メインコントローラ201によって制御されて、センサ104におけるシート107aの先端の検出結果等に応じた電気信号をメインコントローラ201に出力する。
搬送機構駆動回路206は、メインコントローラ201によって制御されて、モータ207の駆動を制御する。
モータ207は、搬送ユニット105に設けられている。モータ207は、搬送機構駆動回路206の制御によって駆動して、搬送ロール106を駆動する。
ドライバコントローラ208は、メインコントローラ201に接続されている。ドライバコントローラ208は、メインコントローラ201の制御に従って、イメージメモリ204にビットマップ形式で格納されている各色成分の画像データに基づいて、ヘッド駆動回路209の動作を制御する。
ヘッド駆動回路209は、ドライバコントローラ208の制御に従って駆動する。ヘッド駆動回路209は、イエロー記録ヘッド102Y、マゼンタ記録ヘッド102M、シアン記録ヘッド102C及びブラック記録ヘッド102Kの図示しない吐出エネルギー発生素子を駆動する。
<直角性の補正方法>
本発明の実施の形態1に係る画像記録装置100における直角性の補正方法について、図3から図5を参照しながら、詳細に説明する。
記録ヘッド102のノズルを1列に配置して記録を行う構成において、記録ヘッド102は、搬送ユニット105に対して、又は複数の記録ヘッド102を用いる場合には基準となる記録ヘッド102に対して、水平に取り付けられることが求められる。しかしながら、記録ヘッド102と搬送ユニット105との取り付け位置の誤差等により、記録ヘッド102が水平に取り付けられず、画素列の傾きを生じることがある。
具体的には、ブラック記録ヘッド102K、シアン記録ヘッド102C、マゼンタ記録ヘッド102M及びイエロー記録ヘッド102Yは、図3(a)に示すように水平に取り付けられることが求められる。しかしながら、ブラック記録ヘッド102K、シアン記録ヘッド102C、マゼンタ記録ヘッド102M及びイエロー記録ヘッド102Yの何れかは、図3(b)に示すように水平にならないことがある。なお、図3(b)は、基準となる記録ヘッド以外の記録ヘッドであるシアン記録ヘッド102Cが水平になっていない場合を一例として示している。
これに対して、メインコントローラ201のCPU201aは、画素列の傾きに応じて、全ノズル102a(Nノズル)を等間隔でブロックに分割し、ブロック単位で画像をずらして画像の直角性を補正する。CPU201aは、搬送ユニット105又は基準となる記録ヘッド102に対する、ブラック記録ヘッド102K、シアン記録ヘッド102C、マゼンタ記録ヘッド102M及びイエロー記録ヘッド102Yのずれ量を、検知用のパターン等を使用して測定する。そして、CPU201aは、測定したずれ量のずれの方向(±)におけるずれの総dot量より直角性補正値を決定する。また、CPU201aは、分割するブロック数を「直角性補正値+1」個にする。
図4(a)は、直角性の補正を行わずに全ノズル102aを使用して1ラインの描画を行う際の画像を示している。図4(a)に示す画像を基準にして直角性補正値が設定された際の直角性の補正方法について、具体的に説明する。なお、図4(a)の場合の直角性補正値は、±0である。
図4(b)は、直角性補正値+2の場合を示している。CPU201aは、全体で2dotの補正を行うため、全ノズル102aを3つのブロックに3分割する。これにより、各ブロックのノズル数は、全ノズル数Nの場合にはN/3になる。そして、CPU201aは、基準となるブロック(図4では左端のブロック)を基準にして、基準となるブロックから離れるにつれて、ブロック毎に1ラインずつ画像を描画タイミングが遅くなる方向(図4では下方)にずらしていく。この際に、CPU201aは、描画する画素の座標又はノズル102aからのインクの吐出タイミングがブロック毎に1ラインずつ描画タイミングが遅くなるようにずらしていく。
図5(a)は、直角性補正値+7の場合を示している。CPU201aは、全体で7dotの補正を行うため、全ノズル102aを8つのブロックに8分割する。これにより、各ブロックのノズル数は、全ノズル数Nの場合にはN/8になる。そして、CPU201aは、基準となるブロックを基準にして、基準となるブロックから離れるにつれて、ブロック毎に1ラインずつ画像を描画タイミングが遅くなる方向にずらしていく。この際に、CPU201aは、描画する画素の座標又はノズル102aからのインクの吐出タイミングがブロック毎に1ラインずつ描画タイミングが遅くなるようにずらしていく。
図5(b)は、直角性補正値−7の場合を示している。CPU201aは、全体で7dotの補正を行うため、全ノズル102aを8つのブロックに8分割する。これにより、各ブロックのノズル数は、全ノズル数Nの場合にはN/8になる。そして、CPU201aは、基準となるブロックを基準にして、基準となるブロックから離れるにつれて、ブロック毎に1ラインずつ画像を描画タイミングが早くなる方向(図4では上方)にずらしていく。この際に、CPU201aは、描画する画素の座標又はノズル102aからのインクの吐出タイミングがブロック毎に1ラインずつ描画タイミングが早くなるようにずらしていく。
このように、CPU201aは、測定したずれ量が大きいほど、補正するdot数を大きくすると共に直角性補正値の絶対値を大きくする。また、CPU201aは、補正するdot数に応じて、1ブロック中のノズル102aの数を可変にする。
<ノズルの時分割駆動方法>
本発明の実施の形態1に係る画像記録装置100の記録ヘッド102のノズル102aの時分割駆動方法について、図6及び図7を参照しながら、詳細に説明する。
図6は、記録ヘッド102のノズル102aを時分割駆動する際において、1本の記録ヘッド102で1ラインの直線を形成した場合の拡大図である。なお、図6では、1ラインを構成するドット列の搬送方向におけるずれを誇張して示してある。
図6及び図7に示す長尺のフルラインヘッドを用いた画像記録装置100では、全ノズル102aから同時にインクの吐出を行う場合には一度に電流が流れ、電圧の低下が発生してインクの吐出に弊害を生じる場合がある。
そこで、CPU201aは、図6に示すように、各記録ヘッド102の全ノズル102aをn個ずつに分割してn個のノズルを1つのグループとし、各グループのノズル102aからグループ毎にn回に分けて順番にインクの吐出を行う分割駆動制御を行う。これにより、ピーク電流を抑制することができる。
また、図7は、1つの記録ヘッド102のノズル数を6000とし、全ノズル102aを12個ずつ(n=12)に分割して12個のノズル102aを1つのグループとして時分割駆動する場合を一例として示している。図7の下表において、横軸は12分割したノズル102aの番号(ノズルNo.)を示し、縦軸は各ノズル102aの駆動順序を示している。各ノズル102aは、図7の下表に示す順序で、1ノズル102aあたり5.5μsecの周期で駆動されて、インクを順次吐出する。
<ブロック境界位置判定処理>
本発明の実施の形態1に係るブロック境界位置判定処理について、図8から図11を参照しながら、詳細に説明する。
図8に示すブロック境界位置判定処理は、CPU201aがROM202に格納されている制御プログラムの実行を開始し、ホストコンピュータ300から印刷を指示されて、直角性補正値を求めたタイミングで開始される。
まず、CPU201aは、求めた直角性補正値に応じて、記録ヘッド102のノズル102aを複数のブロックに分割する(S1)。
次に、CPU201aは、分割したブロックの境界位置を変化させて、各境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの間の駆動順序差を順次算出する(S2)。
ここで、分割されたブロックの境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの吐出間隔としての駆動順序差は、ブロックの分割数及びブロック間の境界位置に応じて変化する。
具体的には、ノズルNo.5とNo.6との間に当初の境界位置がある図9の上表に示す場合において、図9の下表に示すように1ラインずらした場合には、当初の境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの駆動順序差が13となる。
また、ノズルNo.6とNo.7との間に境界位置を変えた図10の上表に示す場合において、図10の下表に示すように1ラインずらした場合には、変化後の境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの駆動順序差が1となる。更に、ノズルNo.7とNo.8との間に境界位置を変えた図11の上表に示す場合において、図11の下表に示すように1ラインずらした場合には、変化後の境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの駆動順序差が13となる。
次に、CPU201aは、求めた直角性補正値に応じて設定した当初の境界位置での駆動順序差が、当初の境界位置を変化させた変化後の境界位置での駆動順序差以下であるか否かを判定する(S3)。
具体的には、CPU201aは、図9に示す当初の境界位置での駆動順序差13と、図10に示す変化後の境界位置での駆動順序差1、又は図11に示す変化後の境界位置での駆動順序差13と、を比較する。
CPU201aは、当初の境界位置での駆動順序差が変化後の境界位置での駆動順序差より大きい場合に(S3:No)、変化後の境界位置に変更する(S4)。
具体的には、CPU201aは、図9に示す当初の境界位置での駆動順序差13が、図10に示す変化後の境界位置での駆動順序差1より大きいため、ノズルNo.6とNo.7との間に境界位置を変化させる。このように、CPU201aは、駆動順序差が最も小さくなるように境界位置を変更する。
次に、CPU201aは、全てのブロックについて実施したか否かを判定する(S5)。
CPU201aは、全てのブロックについて実施していない場合に(S5:No)、ステップS2の処理に戻って、未実施のブロックについてステップS2以下のステップの処理を実行する。
一方、CPU201aは、全てのブロックについて実施している場合に(S5:Yes)、ブロック境界位置判定処理を終了する。
また、CPU201aは、当初の境界位置での駆動順序差が変化後の境界位置での起動順序差以下の場合に(S3:Yes)、ステップS4の処理をスキップして当初の境界位置を維持したままステップS5の処理に進む。
具体的には、CPU201aは、図9に示す当初の境界位置での駆動順序差13が、図11に示す変化後の境界位置での駆動順序差13以下であるため、当初のノズルNo.5とNo.6との間の境界位置を維持する。このように、CPU201aは、駆動順序差が最も小さくなるように境界位置を変更する。
本実施の形態では、搬送方向に直交する幅方向に沿って一列に配置されるノズル102aを時分割駆動する。また、本実施の形態では、複数のノズル102aを複数のブロックに分割し、幅方向に対する記録ヘッド102の傾きに応じてシート107aに記録する画像の画素をブロック単位でずらす。そして、本実施の形態では、画素をずらした後のブロックの境界位置を挟んで隣り合うノズル102aにおけるインクの吐出間隔に基づいて、境界位置を変更する。これにより、ノズル102aを時分割駆動して記録を行なう場合において、印刷する画像をブロック単位でずらして画素列の傾きを補正する際に、画像のズレを小さくすることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像記録装置の構成は図1及び図2と同一構成であるので、その説明を省略する。
<ノズルの時分割駆動方法>
本発明の実施の形態2に係る画像記録装置100の記録ヘッド102のノズル102aの時分割駆動方法について、図12を参照しながら、詳細に説明する。
図12は、1つの記録ヘッド102のノズル数を6000とし、全ノズルを12個ずつ(n=12)に分割して12個のノズル102aを1つのグループとして時分割駆動する場合を一例として示している。図12の下表において、横軸は12分割したノズル102aの番号を示し、縦軸は各ノズル102aの駆動順序を示している。各ノズル102aは、図12の下表に示す順序で順次駆動される。
ここで、隣り合うノズル102aは、相互のクロストークによるインクの吐出への影響を最小限にするために、一定時間以上の間隔を有して駆動するように制御される。図12は、12個のノズル102aで1グループとした場合において、連続して駆動されるノズル102aが所定距離としての5ノズル先になるように制御されている場合を一例として示している。例えば、ノズルNo.1のノズル102aの次に駆動されるノズル102aは、5ノルズ先のノズルNo.6のノズル102aである。なお、ノズルNo.12のノズル102aの1つ先のノズル102aは、ノズルNo.1のノズル102aとなる。
<ブロック境界位置判定処理>
本発明の実施の形態2に係るブロック境界位置判定処理について、図13から図15を参照しながら、詳細に説明する。
ノズルNo.5とNo.6との間に当初の境界位置がある図13の上表に示す場合において、図13の下表に示すように1ラインずらした場合には、当初の境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの駆動順序差が5となる。
また、ノズルNo.6とNo.7との間に境界位置を変えた図14の上表に示す場合において、図14の下表に示すように1ラインずらした場合には、変化後の境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの駆動順序差が17となる。更に、ノズルNo.7とNo.8との間に境界位置を変えた図15の上表に示す場合において、図15の下表に示すように1ラインずらした場合には、変化後の境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの駆動順序差が17となる。
図13から図15の場合の境界位置を挟んで隣り合うノズル102aの駆動順次差は、ノズルNo.5とNo.6との間を境界位置とする図13に示す場合が最小となる。従って、CPU201aは、ノズルNo.5とNo.6との間を境界位置とする。
本実施の形態では、搬送方向に直交する幅方向に沿って一列に配置されるノズル102aを時分割駆動する。また、本実施の形態では、複数のノズル102aを複数のブロックに分割し、幅方向に対する記録ヘッド102の傾きに応じてシート107aに記録する画像の画素をブロック単位でずらす。そして、本実施の形態では、画素をずらした後のブロックの境界位置を挟んで隣り合うノズル102aにおけるインクの吐出間隔に基づいて、境界位置を変更する。これにより、ノズル102aを時分割駆動して記録を行なう場合において、印刷する画像をブロック単位でずらして画素列の傾きを補正する際に、画像のズレを小さくすることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。
具体的には、上記実施の形態1及び実施の形態2において、当初の境界位置を左右に1ノズル分ずらして変化後の境界位置としたが、当初の境界位置を左右に2ノズル分以上の所定数のノズル分ずらして変化後の境界位置としてもよい。この場合には、1つのグループの最大ノズル数の範囲でずらすことができる。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、複数の記録ヘッド102によってシート107aにカラー画像を記録したが、単一の記録ヘッド102によってシート107aに単色画像を記録するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、駆動順序差が最も小さくなるように境界位置を変更したが、駆動順序差が最小ではないが所定の閾値以下となるように境界位置を変更してもよい。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、駆動順序差が小さくなるように境界位置を変更したが、吐出間隔としての駆動時間間隔が短くなるように境界位置を変更してもよい。この場合には、基準となるノズル102aに対する各ノズル102aの吐出タイミングが、予め記憶されているか又は計算によって求められるようにする。
また、上記実施の形態1及び実施の形態2において、ノズル102aを搬送方向に直交する幅方向に沿って一列に配置したが、ノズル102aを一列以外の列状に配置することができる。
100 画像記録装置
101 記録ヘッドユニット
102 記録ヘッド
102a ノズル
102C シアン記録ヘッド
102K ブラック記録ヘッド
102M マゼンタ記録ヘッド
102Y イエロー記録ヘッド
103 回復桶
104 センサ
105 搬送ユニット
106 搬送ロール
107 ロール紙ユニット
107a シート
108 ピンチロール
201 メインコントローラ
201a CPU
202 ROM
203 RAM
204 イメージメモリ
205 センサ回路
206 搬送機構駆動回路
207 モータ
208 ドライバコントローラ
209 ヘッド駆動回路
300 ホストコンピュータ

Claims (9)

  1. 記録媒体にインクを吐出して画像を記録する画像記録装置であって、
    記録媒体の搬送方向に直交する幅方向に沿って列状に配置される複数のノズルを備え、前記ノズルを時分割駆動することにより、搬送される記録媒体に前記ノズルからインクを順次吐出して画像を形成する記録ヘッドと、
    複数の前記ノズルを複数のブロックに分割し、前記幅方向に対する前記記録ヘッドの傾きに応じて記録媒体に記録する画像を前記ブロック単位でずらす画像補正手段と、
    を有し、
    前記画像補正手段は、
    前記記録する画像をずらした際における前記ブロックの境界位置を挟んで隣り合う前記ノズルのインクの吐出間隔に基づいて、前記境界位置を変更する、
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記画像補正手段は、
    前記吐出間隔が最も小さくなるように前記境界位置を変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記画像補正手段は、
    前記傾きに応じて当初の前記境界位置を決定し、決定した当初の前記境界位置を所定数の前記ノズル分ずらして前記吐出間隔を求める、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは、
    前記搬送方向に沿って複数設けられ、
    前記画像補正手段は、
    複数の前記記録ヘッドのうちの、基準となる記録ヘッドに対する前記基準となる記録ヘッド以外の記録ヘッドの前記傾きを求める、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 記録媒体を搬送する搬送手段を有し、
    前記画像補正手段は、
    前記搬送手段に対する前記記録ヘッドの前記傾きを求める、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記画像補正手段は、
    描画する画素の座標又は前記ノズルからのインクの吐出タイミングを、基準となる前記ブロックから離れるにつれて、描画タイミングが早くなる方向又は遅くなる方向に前記ブロック単位で1ラインずつ順次ずらすことにより前記記録する画像をずらす、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記画像補正手段は、
    前記傾きに応じて、前記ブロック毎の前記ノズルの数を可変にする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  8. 前記記録ヘッドは、
    複数の前記ノズルを複数のグループに分割し、前記グループ毎に前記ノズルを時分割駆動する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  9. 前記記録ヘッドは、
    前記グループ毎に所定距離だけ離れた前記ノズルを順次駆動する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
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