JP2003170058A - 改質された粒子およびその製造方法、担体、付加重合用触媒成分、付加重合用触媒ならびに付加重合体の製造方法 - Google Patents

改質された粒子およびその製造方法、担体、付加重合用触媒成分、付加重合用触媒ならびに付加重合体の製造方法

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JP2003170058A JP2001372866A JP2001372866A JP2003170058A JP 2003170058 A JP2003170058 A JP 2003170058A JP 2001372866 A JP2001372866 A JP 2001372866A JP 2001372866 A JP2001372866 A JP 2001372866A JP 2003170058 A JP2003170058 A JP 2003170058A
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phenoxy
tert
atom
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Hideki Oshima
秀樹 大嶋
Takuya Okane
卓也 大鐘
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加重合体粒子の形成を伴う重合(たとえば
スラリー重合、気相重合、バルク重合等)に好適に適用
される高活性なシングルサイト触媒の調整に有用な粒
子、担体および付加重合用触媒成分、該粒子の製造方
法、高活性な付加重合用触媒、ならびに効率的な付加重
合体の製造方法を提供すること。 【解決手段】 粒子(a)、有機金属化合物(b)、お
よび、下記一般式[1]で表される化合物(c)を接触
させて得られる改質された粒子。該改質された粒子より
なる担体、該改質された粒子よりなる付加重合用触媒成
分。該改質された粒子(A)、および第3〜11族もし
くはランタノイド系列の遷移金属化合物(B)を接触さ
せて得られる付加重合用触媒、ほか。 (Tは周期律表の第15族または第16族の原子。tは
Tの原子価。Rは水素原子または炭化水素基。R1 は電
子吸引性基または電子吸引性基を含有する基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、担体および付加重
合用触媒成分として有用な改質された粒子、その製造方
法、それを用いて得られる付加重合用触媒および付加重
合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンやポリエチレン等の付加
重合体は、機械的性質、耐薬品性等に優れ、またそれら
の特性と経済性とのバランスが優れていることにより各
種成形分野に広く用いられている。これらの付加重合体
は従来は主として三塩化チタンや四塩化チタンなどの第
4族金属化合物を用いて得られた固体触媒成分と、有機
アルミニウム化合物に代表される第13族金属化合物と
を組み合わせた従来型固体触媒(マルチサイト触媒)を
用いてオレフィン等を重合させることによって製造され
てきた。
【0003】近年、古くから用いられてきた固体触媒成
分とは異なる遷移金属化合物(例えばメタロセン錯体や
非メタロセン化合物)とアルミノキサン等とを組み合わ
せた、いわゆるシングルサイト触媒を用いてオレフィン
等を重合させる付加重合体の製造方法が提案されてい
る。例えば、特開昭58−19309号公報にはビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドと
メチルアルミノキサンを用いる方法が報告されている。
また、特定のホウ素化合物をかかる遷移金属化合物と組
合わせることも報告されている。例えば、特表平1−5
02036号公報にはビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチルとトリ(n−ブチル)アンモニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートを用い
る方法が報告されている。これらシングルサイト触媒を
用いて得られる付加重合体は従来型固体触媒(マルチサ
イト触媒)で得られるものよりも一般に分子量分布が狭
く、また共重合体の場合にはコモノマーがより均一に共
重合されていることから、従来型固体触媒を用いた場合
よりも均質な付加重合体が得られることが知られてい
る。
【0004】ところで、これら公知のシングルサイト触
媒は反応系に可溶性であるため、付加重合体粒子の形成
を伴う重合(例えばスラリー重合、気相重合、バルク重
合等)に適用した場合、生成した付加重合体の形状が不
定形で、粗大な付加重合体粒子、塊状付加重合体、微粉
状付加重合体等の生成、付加重合体の嵩密度の低下、重
合反応器壁への付加重合体の付着等を招きかねない。そ
してこれらが一因となって、反応器における伝熱不良、
除熱不良などが起こり、安定運転が困難な状態、生産性
の低下にいたるという問題があった。特開平11−19
3306号公報には、かかる問題の一解決方法が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該公報
記載の解決方法では、重合活性という点で不十分であっ
た。本発明の目的は、付加重合体粒子の形成を伴う重合
(たとえばスラリー重合、気相重合、バルク重合等)に
好適に適用される高活性なシングルサイト触媒の調整に
有用な粒子、担体および付加重合用触媒成分、該粒子の
製造方法、高活性な付加重合用触媒、ならびに効率的な
付加重合体の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒子(a)、
有機金属化合物(b)、および、下記一般式[1]で表
される化合物(c)を接触させて得られる改質された粒
子にかかるものである。また本発明は、該改質された粒
子よりなる担体、該改質された粒子よりなる付加重合用
触媒成分にかかるものである。さらに本発明は、該改質
された粒子(A)、および第3〜11族もしくはランタ
ノイド系列の遷移金属化合物(B)を接触させて得られ
る付加重合用触媒、並びに、該改質された粒子(A)、
第3〜11族もしくはランタノイド系列の遷移金属化合
物(B)、および有機金属化合物(C)を接触させて得
られる付加重合用触媒にかかるものであり、そしてこれ
らの付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法にか
かるものである。 (但し、Tは周期律表の第15族または第16族の原子
を表し、tは該Tの原子価を表す。Rは水素原子または
炭化水素基を表し、R1 は電子吸引性基または電子吸引
性基を含有する基を表し、3つのR1 は互いに同じであ
っても異なっていてもよく、かつ任意に2つのR1 は一
緒になってベンゼン環の隣接位置に連結して縮合環構造
を形成してもよい。) 以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】(a)粒子 本発明の改質された粒子(A)の調製に用いられる粒子
(a)は、乾燥した粒子であることが好ましい。ここで
いう乾燥した粒子は、水分を実質的に含んでおらず、ト
リアルキルアルミニウムとの接触によってアルミノキサ
ンは実質的に生成しないものである。トリアルキルアル
ミニウムとの接触によってアルミノキサンは実質的に生
成しないことは、本明細書の実施例1(1)と同じ条件
で粒子を使用して得た固体成分を、実施例1(2)の処
理を行わずに用いて、実施例1(3)と同じ条件で重合
を実施した場合に、重合体が得られないことで確認でき
る。
【0008】粒子(a)としては一般に担体として用い
られているものが好ましく使用され、粒径の整った、多
孔性の物質が好ましく、無機物質または有機ポリマー物
質が好適に使用される。粒子(a)としては、得られる
ポリマーの粒径分布の観点から、粒子(a)の粒径の体
積基準の幾何標準偏差として好ましくは2.5以下、よ
り好ましくは2.0以下、さらに好ましくは1.7以下
である。
【0009】本発明の粒子(a)に用いられ得る無機物
質の例としては、無機酸化物やマグネシウム化合物等が
挙げられ、粘土や粘土鉱物等も支障無ければ使用可能で
ある。これらは混合物として用いてもかまわない。無機
酸化物の具体例としては、SiO2、Al23、Mg
O、ZrO2、TiO 2、B23、CaO、ZnO、Ba
O、ThO2等、およびこれらの混合物、例えば、Si
2−MgO、SiO2−Al23、SiO2−TiO2
SiO2−V2 5、SiO2−Cr23、SiO2−Ti
2−MgOなどを例示することができる。これらの無
機酸化物の中では、SiO2および/またはAl23
好ましい。なお、上記無機酸化物には少量のNa2
3、K2CO3、CaCO3、MgCO3、Na2SO4
Al2(SO43、BaSO4、KNO3、Mg(NO3
2、Al(NO33、Na2O、K2O、Li2O等の炭酸
塩、硫酸塩、硝酸塩、酸化物成分を含有してもかまわな
い。
【0010】マグネシウム化合物としては、塩化マグネ
シウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、フッ
化マグネシウムなどのハロゲン化マグネシウム;メトキ
シ塩化マグネシウム、エトキシ塩化マグネシウム、イソ
プロポキシ塩化マグネシウム、ブトキシ塩化マグネシウ
ム、オクトキシ塩化マグネシウムなどのアルコキシマグ
ネシウムハライド;フェノキシ塩化マグネシウム、メチ
ルフェノキシ塩化マグネシウムなどのアリロキシマグネ
シウムハライド;エトキシマグネシウム、イソプロポキ
シマグネシウム、ブトキシマグネシウム、n−オクトキ
シマグネシウム、2−エチルヘキソキシマグネシウムな
どのアルコキシマグネシウム;フェノキシマグネシウ
ム、ジメチルフェノキシマグネシウムなどのアリロキシ
マグネシウム;ラウリン酸マグネシウム、ステアリン酸
マグネシウムなどのマグネシウムのカルボン酸塩などを
例示することができる。これらの中で好ましくは、ハロ
ゲン化マグネシウムまたはアルコキシマグネシウムであ
り、さらに好ましくは塩化マグネシウムまたはブトキシ
マグネシウムである。
【0011】粘土または粘土鉱物としては、カオリン、
ベントナイト、木節粘土、ガイロメ粘土、アロフェン、
ヒシンゲル石、バイロフィライト、タルク、ウンモ群、
モンモリロナイト群、バーミキュライト、リョクデイ石
群、パリゴルスカイト、カオリナイト、ナクライト、デ
ィッカイト、ハロイサイト等が挙げられる。これらの中
で好ましくは、スメクタイト、モンモリロナイト、ヘク
トライト、ラポナイト、サポナイトであり、さらに好ま
しくはモンモリロナイト、ヘクトライトである。
【0012】これらの無機物質は、乾燥し実質的に水分
を除去していることが好ましく、加熱処理により乾燥さ
せたものが好ましい。加熱処理は通常、目視で水分を確
認できない無機物質を温度100〜1,500℃で、好
ましくは100〜1,000℃で、さらに好ましくは2
00〜800℃で実施される。その加熱時間は特に限定
されるものではないが、好ましくは10分間〜50時
間、より好ましくは1時間〜30時間である。さらに加
熱中、例えば、乾燥した不活性ガス(例えば、窒素また
はアルゴン等)を一定の流速で流通させる方法、あるい
は、減圧する方法等も挙げられるが、その方法に限定さ
れるものではない。
【0013】無機物質の平均粒子径として好ましくは、
5〜1000μmであり、より好ましくは10〜500
μm、さらに好ましくは10〜100μmである。細孔
容量として好ましくは0.1ml/g以上、より好まし
くは0.3ml/g以上10ml/g以下である。比表
面積として好ましくは、10〜1000m2/g、より
好ましくは100〜500m2/gである。
【0014】本発明の粒子(a)に用いられ得る有機ポ
リマー物質としては、どの有機ポリマー物質を用いても
良く、また複数種の有機ポリマー物質を混合物として用
いても構わない。有機ポリマー物質としては、有機金属
化合物(b)と反応することができるような官能基を持
つ有機ポリマー物質であることが好ましい。その様な官
能基としては、活性水素を有する官能基、非プロトン供
与性のルイス塩基性官能基等が挙げられ、粒子(a)に
用いられ得る有機ポリマー物質としては、活性水素を有
する官能基もしくは非プロトン供与性のルイス塩基性官
能基を有する重合体が好ましい。
【0015】活性水素を有する官能基としては、活性水
素を有しておれば特に制限はなく、具体例としては1級
アミノ基、2級アミノ基、イミノ基、アミド基、ヒドラ
ジド基、アミジノ基、ヒドロキシ基、ヒドロペルオキシ
基、カルボキシル基、ホルミル基、カルバモイル基、ス
ルホン酸基、スルフィン酸基、スルフェン酸基、チオー
ル基、チオホルミル基、ピロリル基、イミダゾリル基、
ピペリジル基、インダゾリル基、カルバゾリル基等が挙
げられる。好ましくは、1級アミノ基、2級アミノ基、
イミノ基、アミド基、イミド基、ヒドロキシ基、ホルミ
ル基、カルボキシル基、スルホン酸基またはチオール基
である。特に好ましくは、1級アミノ基、2級アミノ
基、アミド基またはヒドロキシ基である。なお、これら
の基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の炭化水素基
で置換されていてもよい。
【0016】非プロトン供与性のルイス塩基性官能基と
しては、活性水素原子を有しないルイス塩基部分を有す
る官能基であれば特に制限はなく、具体例としてはピリ
ジル基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリ
ル基、ニトリル基、アジド基、N−置換イミノ基、N,
N−置換アミノ基、N,N−置換アミノオキシ基、N,
N,N−置換ヒドラジノ基、ニトロソ基、ニトロ基、ニ
トロオキシ基、フリル基、カルボニル基、チオカルボニ
ル基、アルコキシ基、アルキルオキシカルボニル基、
N,N−置換カルバモイル基、チオアルコキシ基、置換
スルフィニル基、置換スルホニル基、置換スルホン酸基
等が挙げられる。好ましくは、複素環基であり、さらに
好ましくは、酸素原子および/または窒素原子を環内に
有する芳香族複素環基である。特に好ましくは、ピリジ
ル基、N−置換イミダゾリル基、またはN−置換インダ
ゾリル基であり、最も好ましくはピリジル基である。な
お、これらの基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の
炭化水素基で置換されていてもよい。
【0017】かかる活性水素を有する官能基もしくは非
プロトン供与性のルイス塩基性官能基の量は特に限定さ
れないが、好ましくは、重合体の単位グラム当りの官能
基のモル量として0.01〜50mmol/gであり、
より好ましくは0.1〜20mmol/gである。
【0018】かかる官能基を有する重合体は、例えば、
活性水素を有する官能基もしくは非プロトン供与性のル
イス塩基性官能基と1個以上の付加重合性不飽和基とを
有するモノマーを単独重合することにより、またはこれ
と、付加重合性不飽和基とを有する他のモノマーとを共
重合することにより得ることができる。このときさらに
2個以上の付加重合性不飽和基を有する架橋重合性モノ
マーをいっしょに共重合することが好ましい。
【0019】かかる活性水素を有する官能基もしくは非
プロトン供与性のルイス塩基性官能基と1個以上の付加
重合性不飽和基とを有するモノマーとしては、上記の活
性水素を有する官能基と1個以上の付加重合性不飽和基
を有するモノマー、あるいは、上記の活性水素原子を有
しないルイス塩基部分を有する官能基と1個以上の付加
重合性不飽和基を有するモノマーを挙げることができ
る。活性水素を有する官能基と1個以上の付加重合性不
飽和基とを有するモノマーの例としては、ビニル基含有
1級アミン、ビニル基含有2級アミン、ビニル基含有ア
ミド化合物、ビニル基含有ヒドロキシ化合物を挙げるこ
とができる。具体例としては、N−(1−エテニル)ア
ミン、N−(2−プロペニル)アミン、N−(1−エテ
ニル)−N−メチルアミン、N−(2−プロペニル)−
N−メチルアミン、1−エテニルアミド、2−プロペニ
ルアミド、N−メチル−(1−エテニル)アミド、N−
メチル−(2−プロペニル)アミド、ビニルアルコー
ル、2−プロペン−1−オール、3−ブテン−1−オー
ル等が挙げられる。活性水素原子を有しないルイス塩基
部分を有する官能基と1個以上の付加重合性不飽和基と
を有するモノマーの具体例としては、ビニルピリジン、
ビニル(N−置換)イミダゾール、ビニル(N−置換)
インダゾールを挙げることができる。付加重合性不飽和
基を有する他のモノマーとしては、エチレン、α−オレ
フィン、芳香族ビニル化合物等が例示され、具体例とし
ては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−
1、4−メチル−ペンテン−1、スチレンなどが挙げら
れる。好ましくはエチレンまたはスチレンである。これ
らのモノマーは2種以上を用いても良い。また、2個以
上の付加重合性不飽和基を有する架橋重合性モノマーの
具体例としては、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
【0020】有機ポリマー物質の平均粒子径として好ま
しくは、5〜1000μmであり、より好ましくは10
〜500μmである。細孔容量として好ましくは、0.
1ml/g以上、より好ましくは0.3ml/g以上1
0ml/g以下である。比表面積として好ましくは、1
0〜1000m2/g、より好ましくは50〜500m2
/gである。
【0021】これらの有機ポリマー物質は、乾燥して実
質的に水分を除去していることが好ましく、加熱処理に
より乾燥させたものがより好ましい。加熱処理は通常、
目視で水分を確認できない有機ポリマーを温度30〜4
00℃で、好ましくは50〜200℃で、さらに好まし
くは70〜150℃で実施される。その加熱時間は特に
限定されるものではないが、好ましくは30分間〜50
時間、より好ましくは1時間〜30時間である。さらに
加熱中、例えば、乾燥した不活性ガス(例えば、窒素ま
たはアルゴン等)を一定の流速で流通させる方法、ある
いは、減圧する方法等も挙げられるが、その方法に限定
されるものではない。
【0022】(b)有機金属化合物 本発明で用いられる有機金属化合物(b)は、好ましく
は下記一般式[2]で表される化合物である。 R2 nAXq-n [2] (式中、Aは元素の周期律表(1993年、IUPA
C)の第2族、第12族または第13族の金属原子であ
り、R2 は炭素原子数1〜20個からなる炭化水素基ま
たは炭素原子数1〜20個からなる炭化水素オキシ基で
あり、Xはハロゲン原子または水素原子である。nは0
<n≦qを満足する数、qは金属原子Aの価数であ
る。)
【0023】上記一般式[2]においてAは元素の周期
律表(1993年、IUPAC)の第2族、第12族ま
たは第13族の金属原子であり、Aとして好ましくはホ
ウ素原子、アルミニウム原子、マグネシウム原子または
亜鉛原子である。なお、Aがホウ素原子またはアルミニ
ウム原子の場合、価数は3(q=3)であり、Aがマグ
ネシウム原子または亜鉛原子の場合、価数は2(q=
2)である。
【0024】Aがホウ素原子の場合、R2 は上記炭化水
素基が好ましく、具体例としては、トリメチルボラン、
トリエチルボラン、トリプロピルボラン、トリブチルボ
ラン、トリフェニルボラン等のトリアルキルボラン、ジ
メチルクロロボラン、ジエチルクロロボラン、ジプロピ
ルクロロボラン、ジブチルクロロボラン、ジフェニルク
ロロボラン等のジアルキルハライドボラン、ジメチルヒ
ドリドボラン、ジエチルヒドリドボラン、ジプロピルヒ
ドリドボラン、ジブチルヒドリドボラン、ジフェニルヒ
ドリドボラン等のジアルキルヒドリドボラン、メチルジ
クロロボラン、エチルジクロロボラン、プロピルジクロ
ロボラン、ブチルジクロロボラン、フェニルジクロロボ
ラン等のアルキルジハライドボラン等が挙げられる。
【0025】Aがアルミニウム原子の場合、R2 は上記
炭化水素基が好ましく、具体例としては、トリメチルア
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルア
ルミニウム、トリノルマルブチルアルミニウム、トリイ
ソブチルアルミニウム、トリノルマルヘキシルアルミニ
ウム、トリノルマルオクチルアルミニウム等のトリアル
キルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロライド、
ジエチルアルミニウムクロライド、ジプロピルアルミニ
ウムクロライド、ジノルマルブチルアルミニウムクロラ
イド、ジイソブチルアルミニウムクロライド、ジノルマ
ルヘキシルアルミニウムクロライド等のジアルキルアル
ミニウムハライド、メチルアルミニウムジクロライド、
エチルアルミニウムジクロライド、プロピルアルミニウ
ムジクロライド、ノルマルブチルアルミニウムジクロラ
イド、イソブチルアルミニウムジクロライド、ノルマル
ヘキシルアルミニウムジクロライド等のアルキルアルミ
ニウムジハライド、ジメチルアルミニウムヒドリド、ジ
エチルアルミニウムヒドリド、ジプロピルアルミニウム
ヒドリド、ジノルマルブチルアルミニウムヒドリド、ジ
イソブチルアルミニウムヒドリド、ジノルマルヘキシル
アルミニウムヒドリド等のジアルキルアルミニウムヒド
リド等が挙げられる。好ましくはトリアルキルアルミニ
ウムであり、さらに好ましくはトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウム、トリノルマルブチルアルミニウム、トリノルマル
ヘキシルアルミニウムまたはトリノルマルオクチルアル
ミニウムである。特に好ましくはトリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、またはトリイソブチルア
ルミニウムである。
【0026】Aがマグネシウム原子の場合、R2 は上記
炭化水素基が好ましく、具体例としてはジエチルマグネ
シウム、ジノルマルブチルマグネシウム等が挙げられる
が、上記炭化水素オキシ基であるジノルマルブトキシマ
グネシウム等も例示される。また、Aが亜鉛原子の場
合、R2 は上記炭化水素基が好ましく、ジエチル亜鉛等
が例示される。有機金属化合物(b)としてより好まし
くは有機アルミニウム化合物または有機ボラン化合物で
あり、最も好ましくは有機アルミニウム化合物である。
【0027】(c)一般式[1]で表される化合物 本発明で用いられる化合物(c)は、下記一般式[1]
で表される化合物である。 (但し、Tは周期律表の第15族または第16族の原子
を表し、tは該Tの原子価を表す。Rは水素原子または
炭化水素基を表し、R1 は電子吸引性基または電子吸引
性基を含有する基を表し、3つのR1 は互いに同じであ
っても異なっていてもよく、かつ任意に2つのR1 は一
緒になってベンゼン環の隣接位置に連結して縮合環構造
を形成してもよい。)
【0028】上記一般式[1]におけるTは、元素の周
期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版1989)の
第15族または第16族の原子を表す。第15族原子の
具体例としては、窒素原子、リン原子などが、第16族
原子の具体例としては、酸素原子、硫黄原子などが挙げ
られる。Tとして好ましくは、窒素原子または酸素原子
であり、特に好ましくはTは酸素原子である。上記一般
式[1]におけるtは該Tの原子価を表し、Tが第15
族原子の場合はtは3であり、Tが第16族原子の場合
はtは2である。
【0029】上記一般式[1]におけるR1 は、電子吸
引性基または電子吸引性基を含有する基を表し、3つの
1 は互いに同じであっても異なっていてもよく、かつ
任意に2つのR1 は一緒になってベンゼン環の隣接位置
に連結して縮合環構造を形成してもよい。電子吸引性の
指標としては、ハメット則の置換基定数σ等が知られて
おり、ハメット則の置換基定数σが正である官能基が電
子吸引性基として挙げられる。
【0030】電子吸引性基の具体例として、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、ニト
ロ基、カルボニル基、スルホン基、フェニル基等が挙げ
られる。電子吸引性基を含有する基としてはハロゲン化
アルキル基、ハロゲン化アリール基、(ハロゲン化アル
キル)アリール基、シアノ化アリール基、ニトロ化アリ
ール基、エステル基(アルコキシカルボニル基、アラル
キルオキシカルボニル基やアリールオキシカルボニル
基)等が挙げられる。
【0031】ハロゲン化アルキル基の具体例としては、
フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、
ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル
基、ジブロモメチル基、ジヨードメチル基トリフルオロ
メチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、
トリヨードメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル
基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−ト
リブロモエチル基、2,2,2−トリヨードエチル基、
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基、2,
2,3,3,3−ペンタクロロプロピル基、2,2,
3,3,3−ペンタブロモプロピル基、2,2,3,
3,3−ペンタヨードプロピル基、2,2,2−トリフ
ルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、2,2,2
−トリクロロ−1−トリクロロメチルエチル基、2,
2,2−トリブロモ−1−トリブロモメチルエチル基、
2,2,2−トリヨード−1−トリヨードメチルエチル
基、1,1−ビス(トリフルオロメチル)−2,2,2
−トリフルオロエチル基 、1,1−ビス(トリクロロ
メチル)−2,2,2−トリクロロエチル基 、1,1
−ビス(トリブロモメチル)−2,2,2−トリブロモ
エチル基 、1,1−ビス(トリヨードメチル)−2,
2,2−トリヨードエチル基等が挙げられる。
【0032】ハロゲン化アリール基の具体例としては、
2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4
−フルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル
基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオ
ロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,
4,6−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリフ
ルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフルオロフ
ェニル基、ペンタフルオロフェニル基、2,3,5,6
−テトラフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル
基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−ペンタフル
オロフェニルフェニル基、パーフルオロ−1−ナフチル
基、パーフルオロ−2−ナフチル基、2−クロロフェニ
ル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、
2,4−ジクロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニ
ル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロ
フェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、3,
4,5−トリクロロフェニル基、2,3,5,6−テト
ラクロロフェニル基、ペンタクロロフェニル基、2,
3,5,6−テトラクロロ−4−トリクロロメチルフェ
ニル基、2,3,5,6−テトラクロロ−4−ペンタク
ロロフェニルフェニル基、パークロロ−1−ナフチル
基、パークロロ−2−ナフチル基、2−ブロモフェニル
基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、
2,4−ジブロモフェニル基、2,6−ジブロモフェニ
ル基、3,4−ジブロモフェニル基、3,5−ジブロモ
フェニル基、2,4,6−トリブロモフェニル基、3,
4,5−トリブロモフェニル基、2,3,5,6−テト
ラブロモフェニル基、ペンタブロモフェニル基、2,
3,5,6−テトラブロモ−4−トリブロモメチルフェ
ニル基、2,3,5,6−テトラブロモ−4−ペンタブ
ロモフェニルフェニル基、パーブロモ−1−ナフチル
基、パーブロモ−2−ナフチル基、2−ヨードフェニル
基、3−ヨードフェニル基、4−ヨードフェニル基、
2,4−ジヨードフェニル基、2,6−ジヨードフェニ
ル基、3,4−ジヨードフェニル基、3,5−ジヨード
フェニル基、2,4,6−トリヨードフェニル基、3,
4,5−トリヨードフェニル基、2,3,5,6−テト
ラヨードフェニル基、ペンタヨードフェニル基、2,
3,5,6−テトラヨード−4−トリヨードメチルフェ
ニル基、2,3,5,6−テトラヨード−4−ペンタヨ
ードフェニルフェニル基、パーヨード−1−ナフチル
基、パーヨード−2−ナフチル基等が挙げられる。
【0033】(ハロゲン化アルキル)アリール基の具体
例としては、2−(トリフルオロメチル)フェニル基、
3−(トリフルオロメチル)フェニル基、4−(トリフ
ルオロメチル)フェニル基、2,6−ビス(トリフルオ
ロメチル)フェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメ
チル)フェニル基、2,4,6−トリス(トリフルオロ
メチル)フェニル基等が挙げられる。
【0034】シアノ化アリール基の具体例としては、2
−シアノフェニル基、3−シアノフェニル基、4−シア
ノフェニル基等が挙げられる。
【0035】ニトロ化アリール基の具体例としては、2
−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ニト
ロフェニル基等が挙げられる。
【0036】エステル基の具体例としては、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、ノルマルプロポキ
シカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、フェノ
キシカルボニル基、トリフルオロメトキシカルボニル
基、ペンタフルオロフェノキシカルボニル基等が挙げら
れる。
【0037】R1 として好ましくはハロゲン原子、ハロ
ゲン化アルキル基、ハロゲン化アリール基、シアノ基、
シアノ化アルキル基、シアノ化アリール基、ニトロ基、
ニトロ化アルキル基、ニトロ化アリール基またはエステ
ル基であり、より好ましくはハロゲン原子、ハロゲン化
アルキル基またはハロゲン化アリール基である。さらに
好ましくは、フッ素原子、フルオロメチル基、ジフルオ
ロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリ
フルオロエチル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロピル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフ
ルオロメチルエチル基、1,1−ビス(トリフルオロメ
チル)−2,2,2−トリフルオロエチル基 、2−フ
ルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フル
オロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,
6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニ
ル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,4,6−ト
リフルオロフェニル基、3,4,5−トリフルオロフェ
ニル基、2,3,5,6−テトラフルオロフェニル基、
ペンタフルオロフェニル基、2,3,5,6−テトラフ
ルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル基、2,3,
5,6−テトラフルオロ−4−ペンタフルオロフェニル
フェニル基、パーフルオロ−1−ナフチル基、パーフル
オロ−2−ナフチル基、クロロメチル基、ジクロロメチ
ル基、トリクロロメチル基、2,2,2−トリクロロエ
チル基、2,2,3,3,3−ペンタクロロプロピル
基、2,2,2−トリクロロ−1−トリクロロメチルエ
チル基、1,1−ビス(トリクロロメチル)−2,2,
2−トリクロロエチル基 、4−クロロフェニル基、
2,6−ジクロロフェニル基、3.5−ジクロロフェニ
ル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、3,4,5
−トリクロロフェニル基またはペンタクロロフェニル基
であり、特に好ましくは、フッ素原子、フルオロアルキ
ル基またはフルオロアリール基であり、最も好ましくは
フッ素原子である。
【0038】上記一般式[1]におけるRは水素原子ま
たは炭化水素基を表す。Rにおける炭化水素基として
は、アルキル基、アリール基、またはアラルキル基が好
ましい。ここでいうアルキル基としては、炭素原子数1
〜20のアルキル基が好ましく、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチ
ル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル
基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、
n−ペンタデシル基、n−エイコシル基などが挙げら
れ、より好ましくはメチル基、エチル基、イソプロピル
基、tert−ブチル基またはイソブチル基である。
【0039】これらのアルキル基はいずれも、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子で置換されていてもよい。ハロゲン原子で置換された
炭素原子数1〜20のアルキル基としては、例えばフル
オロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチ
ル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロ
メチル基、ブロモメチル基、ジブロモメチル基、トリブ
ロモメチル基、ヨードメチル基、ジヨードメチル基、ト
リヨードメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチ
ル基、トリフルオロエチル基、テトラフルオロエチル
基、ペンタフルオロエチル基、クロロエチル基、ジクロ
ロエチル基、トリクロロエチル基、テトラクロロエチル
基、ペンタクロロエチル基、ブロモエチル基、ジブロモ
エチル基、トリブロモエチル基、テトラブロモエチル
基、ペンタブロモエチル基、パーフルオロプロピル基、
パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パー
フルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パーフ
ルオロドデシル基、パーフルオロペンタデシル基、パー
フルオロエイコシル基、パークロロプロピル基、パーク
ロロブチル基、パークロロペンチル基、パークロロヘキ
シル基、パークロロクチル基、パークロロドデシル基、
パークロロペンタデシル基、パークロロエイコシル基、
パーブロモプロピル基、パーブロモブチル基、パーブロ
モペンチル基、パーブロモヘキシル基、パーブロモオク
チル基、パーブロモドデシル基、パーブロモペンタデシ
ル基、パーブロモエイコシル基などが挙げられる。また
これらのアルキル基はいずれも、メトキシ基、エトキシ
基等のアルコキシ基、フェノキシ基などのアリールオキ
シ基またはベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基
などで一部が置換されていてもよい。
【0040】アリール基としては、炭素原子数6〜20
のアリール基が好ましく、例えばフェニル基、2−トリ
ル基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル
基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6
−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル
基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−
トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニ
ル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5
−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチ
ルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル
基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタ
メチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフ
ェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニ
ル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフ
ェニル基、n−ペンチルフェニル基、ネオペンチルフェ
ニル基、n−ヘキシルフェニル基、n−オクチルフェニ
ル基、n−デシルフェニル基、n−ドデシルフェニル
基、n−テトラデシルフェニル基、ナフチル基、アント
ラセニル基などが挙げられ、より好ましくはフェニル基
である。これらのアリール基はいずれも、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、
メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ
基などのアリールオキシ基またはベンジルオキシ基など
のアラルキルオキシ基などで一部が置換されていてもよ
い。
【0041】アラルキル基としては、炭素原子数7〜2
0のアラルキル基が好ましく、例えばベンジル基、(2
−メチルフェニル)メチル基、(3−メチルフェニル)
メチル基、(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3
−ジメチルフェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフ
ェニル)メチル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチ
ル基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,
4−ジメチルフェニル)メチル基、(3,5−ジメチル
フェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチルフェニ
ル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メ
チル基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メチル
基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル基、
(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、(2,
3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,
3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,
3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペン
タメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチ
ル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロ
ピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェニル)メチ
ル基、(sec−ブチルフェニル)メチル基、(ter
t−ブチルフェニル)メチル基、(n−ペンチルフェニ
ル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、
(n−ヘキシルフェニル)メチル基、(n−オクチルフ
ェニル)メチル基、(n−デシルフェニル)メチル基、
(n−テトラデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチ
ル基、アントラセニルメチル基などが挙げられ、より好
ましくはベンジル基である。これらのアラルキル基はい
ずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
などのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基等のアル
コキシ基、フェノキシ基などのアリールオキシ基または
ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで一部
が置換されていてもよい。
【0042】上記一般式[1]におけるRとして好まし
くは、水素原子、アルキル基またはアリール基であり、
さらに好ましくは水素原子またはアルキル基であり、特
に好ましくは水素原子である。
【0043】化合物(c)を具体例に例示すると、フェ
ノール類としては、3,4,5−トリフルオロフェノー
ル、3,4,5−トリス(トリフルオロメチル)フェノ
ール、3,4,5−トリス(ペンタフルオロフェニル)
フェノール、3,5−ジフルオロ−4−ペンタフルオロ
フェニルフェノール、4,5,6,7,8−ペンタフル
オロ−2−ナフトール、3,4,5−トリクロロフェノ
ール、3,4,5−トリス(トリクロロメチル)フェノ
ール、3,4,5−トリス(ペンタクロロフェニル)フ
ェノール、3,5−ジクロロ−4−ペンタクロロフェニ
ルフェノール、4,5,6,7,8−ペンタクロロ−2
−ナフトール、3,4,5−トリブロモフェノール、
3,4,5−トリス(トリブロモメチル)フェノール、
3,4,5−トリス(ペンタブロモフェニル)フェノー
ル、3,5−ジブロモ−4−ペンタブロモフェニルフェ
ノール、4,5,6,7,8−ペンタブロモ−2−ナフ
トール、3,4,5−トリヨードフェノール、3,4,
5−トリス(トリヨードメチル)フェノール、3,4,
5−トリス(ペンタヨードフェニル)フェノール、3,
5−ジヨード−4−ペンタヨードフェニルフェノール、
4,5,6,7,8−ペンタヨード−2−ナフトール、
3,5−ジフルオロ−4−ニトロフェノール、3,5−
ジクロロ−4−ニトロフェノール、3,5−ジブロモ−
4−ニトロフェノール、3,5−ジヨード−4−ニトロ
フェノール、3,5−ジフルオロ−4−シアノフェノー
ル、3,5−ジクロロ−4−シアノフェノール、3,5
−ジブロモ−4−シアノフェノール、または3,5−ジ
ヨード−4−シアノフェノール等が挙げられる。また、
酸素原子が硫黄原子に置換されたチオフェノール化合物
も同様に例示することができる。それらチオフェノール
化合物は、上述の具体例のフェノールをチオフェノール
に書き換えることによって表される化合物等である。ま
た、上述の具体例の2,6位の水素原子がメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、またはtert−ブチル基に置換さ
れたフェノール化合物、もしくはチオフェノール化合物
も同様に例示することができる。
【0044】化合物(b)を具体例に例示すると、アミ
ン類としては、ビス(3,4,5−トリフルオロフェニ
ル)アミン、ビス(3,4,5−トリス(トリフルオロ
メチル)フェニル)アミン、ビス(3,4,5−トリス
(ペンタフルオロフェニル)フェニル)アミン、ビス
(3,5−ジフルオロ−4−ペンタフルオロフェニルフ
ェニル)アミン、ビス(4,5,6,7,8−ペンタフ
ルオロ−2−ナフチル)アミン、ビス(3,4,5−ト
リクロロフェニル)アミン、ビス(3,4,5−トリス
(トリクロロメチル)フェニル)アミン、ビス(3,
4,5−トリス(ペンタクロロフェニル)フェニル)ア
ミン、ビス(3,5−ジクロロ−4−ペンタクロロフェ
ニルフェニル)アミン、ビス(4,5,6,7,8−ペ
ンタクロロ−2−ナフチル)アミン、ビス(3,4,5
−トリブロモフェニル)アミン、ビス(3,4,5−ト
リス(トリブロモメチル)フェニル)アミン、ビス
(3,4,5−トリス(ペンタブロモフェニル)フェニ
ル)アミン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ペンタブロ
モフェニルフェニル)アミン、ビス(4,5,6,7,
8−ペンタブロモ−2−ナフチル)アミン、ビス(3,
4,5−トリヨードフェニル)アミン、ビス(3,4,
5−トリス(トリヨードメチル)フェニル)アミン、ビ
ス(3,4,5−トリス(ペンタヨードフェニル)フェ
ニル)アミン、ビス(3,5−ジヨード−4−ペンタヨ
ードフェニルフェニル)アミンビス(4,5,6,7,
8−ペンタヨード−2−ナフチル)アミン、等が挙げら
れる。また、窒素原子がリン原子に置換されたホスフィ
ン化合物も同様に例示することができる。それらホスフ
ィン化合物は、上述の具体例のアミンをホスフィンに書
き換えることによって表される化合物等である。
【0045】化合物(c)として好ましくは、フェノー
ル類としては、3,4,5−トリフルオロフェノール、
3,4,5−トリス(トリフルオロメチル)フェノー
ル、3,4,5−トリス(ペンタフルオロフェニル)フ
ェノール、3,5−ジフルオロ−4−ペンタフルオロフ
ェニルフェノール、または4,5,6,7,8,9−ヘ
キサフルオロ−2−ナフトール、アミン類としてはビス
(3,4,5−トリフルオロフェニル)アミン、ビス
(3,4,5−トリス(ペンタフルオロフェニル)フェ
ニル)アミン、ビス(3,5−ジフルオロ−4−ペンタ
フルオロフェニル)アミン、またはビス(4,5,6,
7,8−ペンタフルオロ−2−ナフチル)アミンであ
る。
【0046】化合物(c)としてより好ましくは、3,
4,5−トリフルオロフェノール、4,5,6,7,8
−ペンタフルオロ−2−ナフトール、ビス(3,4,5
−トリフルオロフェニル)アミン、またはビス(4,
5,6,7,8−ペンタフルオロ−2−ナフチル)アミ
ンであり、特に好ましくは3,4,5−トリフルオロフ
ェノールである。
【0047】(A)改質された粒子 本発明の改質された粒子は、粒子(a)、有機金属化合
物(b)、および、上記一般式[1]で表される化合物
(c)を接触させて得られる。好ましくは、(a)と
(b)とを接触せしめ、次いで、(c)と接触させて得
られる。
【0048】各成分を接触させる際には、不活性気体雰
囲気下にて実施するのが好ましい。処理温度は、通常−
80℃〜200℃であり、好ましくは−20℃〜150
℃で、より好ましくは0℃〜100℃である。処理時間
は、通常1分間〜48時間であり、好ましくは10分間
〜24時間である。溶媒を使用することが好ましいが、
使用する溶媒は、(a)、(b)、並びに(c)に対し
て不活性である脂肪族系もしくは芳香族系の炭化水素溶
媒であることが好ましい。脂肪族系炭化水素溶媒として
は、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
等が、芳香族系炭化水素溶媒としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン等が挙げられる。あるいは、これらの炭
化水素溶媒が任意に混合された物を用いることもでき
る。
【0049】(a)と(b)とを接触処理したのち、得
られた処理粒子と(c)とを接触処理する場合の各接触
段階や、(a)と(c)とを接触処理したのち、得られ
た処理粒子と(b)とを接触処理する場合の各接触段階
や、(a)と(b)と(c)とを同時に接触処理する場
合において、接触処理後の粒子は単離操作を行っても行
わなくてもよいが、各接触処理のあとで処理粒子を単離
するのが好ましい。単離方法としては、処理液の上澄み
液をデカンテーションする方法、濾過後、処理粒子を不
活性溶媒で洗浄する方法、濾過後、処理粒子を不活性溶
媒で洗浄し、減圧下または不活性気体流通下で乾燥する
方法、接触処理時の溶媒を、減圧下または不活性気体流
通下で留去する方法等が挙げられる。なお、得られた処
理粒子を単離する処理操作を行わない場合は、処理液中
に得られた粒子を不活性溶媒に懸濁させた状態で重合反
応に用いても良い。
【0050】本発明の改質された粒子の調整において、
(a)に対して使用する(b)の量としては、(a)と
(b)との接触により得られる粒子に含まれる有機金属
化合物(b)に由来する金属原子が、乾燥状態の粒子1
gに含まれる金属原子のモル数にして、0.1mmol
以上となる量であることが好ましく、0.5mmol以
上20mmol以下であることがより好ましいので、該
範囲になるように適宜決めればよい。また、(c)の使
用量としては、乾燥状態の粒子1gに含まれる有機金属
化合物(b)に由来する金属原子に対する活性水素を有
する官能基もしくは非プロトン性のルイス塩基性官能基
および電子吸引性基を有する化合物(c)のモル比
(c)/(b)として、0.01〜100であることが
好ましく、0.05〜5であることがより好ましく、
0.1〜2であることがさらに好ましい。
【0051】本発明の改質された粒子は、シングルサイ
ト触媒を形成する遷移金属化合物からなる付加重合用触
媒成分を担持させる担体として使用でき、ポリマー粒子
の形成を伴う重合に好適に使用される。また、本発明の
改質された粒子は、付加重合用触媒成分(中でもオレフ
ィン重合用触媒成分)として有用である。本発明の付加
重合用触媒の具体例としては、上記の改質された粒子
(A)、および、第3〜11族もしくはランタノイド系
列の遷移金属化合物(B)を接触させて得られる付加重
合用触媒が挙げられ、また、上記の改質された粒子
(A)、第3〜11族もしくはランタノイド系列の遷移
金属化合物(B)、および、有機金属化合物(C)を接
触させて得られる付加重合用触媒が挙げられ、後者がよ
り高活性であり好ましい。以下、該付加重合用触媒につ
いてさらに詳細に説明する。
【0052】(B)第3〜11族もしくはランタノイド
系列の遷移金属化合物 本発明の付加重合用触媒に用いられる第3〜11族もし
くはランタノイド系列の遷移金属化合物(B)としては
シングルサイト触媒を形成する遷移金属化合物が使用さ
れ、前記改質された粒子(A)(あるいはさらに有機金
属化合物(C))を活性化用助触媒成分として用いるこ
とにより付加重合活性を示す第3〜11族もしくはラン
タノイド系列の遷移金属化合物であれば特に制限はな
い。かかる遷移金属化合物(B)としては、下記一般式
[3]で表される遷移金属化合物または、そのμ−オキ
ソタイプの遷移金属化合物二量体が好ましい。 L1 a1b [3] (式中、M1 は周期律表第3〜11族もしくはランタノ
イド系列の遷移金属原子である。L1 はシクロペンタジ
エン形アニオン骨格を有する基またはヘテロ原子を含有
する基であり、複数のL1 は直接または、炭素原子、ケ
イ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子もしくはリン
原子を含有する残基を介して連結されていてもよい。X
はハロゲン原子、炭化水素基(但し、シクロペンタジエ
ン形アニオン骨格を有する基を除く)、または炭化水素
オキシ基である。aは0<a≦8を満足する数を、bは
0<b≦8を満足する数を表す。)
【0053】一般式[3]において、M1 は周期律表
(IUPAC1989年)第3〜11族もしくはランタ
ノイド系列の遷移金属原子である。その具体例として
は、スカンジウム原子、イットリウム原子、チタン原
子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、バナジウム原
子、ニオビウム原子、タンタル原子、クロム原子、鉄原
子、ルテニウム原子、コバルト原子、ロジウム原子、ニ
ッケル原子、パラジウム原子、サマリウム原子、イッテ
ルビウム原子等が挙げられる。一般式[3]におけるM
1 として好ましくは、チタン原子、ジルコニウム原子、
ハフニウム原子、バナジウム原子、クロム原子、鉄原
子、コバルト原子またはニッケル原子であり、特に好ま
しくはチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム
原子である。
【0054】一般式[3]において、L1 はシクロペン
タジエン形アニオン骨格を有する基またはヘテロ原子を
含有する基であり、複数のL1 は同じであっても異なっ
ていてもよい。また複数のL1 は直接または、炭素原
子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子もしく
はリン原子を含有する残基を介して連結されていてもよ
い。
【0055】L1 におけるシクロペンタジエン形アニオ
ン骨格を有する基としてはη5 −(置換)シクロペンタ
ジエニル基、η5 −(置換)インデニル基、η5 −(置
換)フルオレニル基などが挙げられる。具体的に例示す
れば、η5 −シクロペンタジエニル基、η5 −メチルシ
クロペンタジエニル基、η5 −tert−ブチルシクロ
ペンタジエニル基、η5 −1,2−ジメチルシクロペン
タジエニル基、η5 −1,3−ジメチルシクロペンタジ
エニル基、η5 −1−tert−ブチル−2−メチルシ
クロペンタジエニル基、η5 −1−tert−ブチル−
3−メチルシクロペンタジエニル基、η5 −1−メチル
−2−イソプロピルシクロペンタジエニル基、η5 −1
−メチル−3−イソプロピルシクロペンタジエニル基、
η5 −1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル
基、η5 −1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニ
ル基、η5 −テトラメチルシクロペンタジエニル基、η
5 −ペンタメチルシクロペンタジエニル基、η5 −イン
デニル基、η5 −4,5,6,7−テトラヒドロインデ
ニル基、η5 −2−メチルインデニル基、η5 −3−メ
チルインデニル基、η5 −4−メチルインデニル基、η
5 −5−メチルインデニル基、η5 −6−メチルインデ
ニル基、η5 −7−メチルインデニル基、η5−2−t
ert−ブチルインデニル基、η5 −3−tert−ブ
チルインデニル基、η5 −4−tert−ブチルインデ
ニル基、η5 −5−tert−ブチルインデニル基、η
5 −6−tert−ブチルインデニル基、η5 −7−t
ert−ブチルインデニル基、η5 −2,3−ジメチル
インデニル基、η5 −4,7−ジメチルインデニル基、
η5 −2,4,7−トリメチルインデニル基、η5 −2
−メチル−4−イソプロピルインデニル基、η5 −4,
5−ベンズインデニル基、η5 −2−メチル−4,5−
ベンズインデニル基、η5 −4−フェニルインデニル
基、η5 −2−メチル−5−フェニルインデニル基、η
5 −2−メチル−4−フェニルインデニル基、η5 −2
−メチル−4−ナフチルインデニル基、η5 −フルオレ
ニル基、η5 −2,7−ジメチルフルオレニル基、η5
−2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、およ
びこれらの置換体等が挙げられる。なお、本明細書にお
いては、遷移金属化合物の名称については「η5 −」を
省略することがある。
【0056】前記ヘテロ原子を含有する基におけるヘテ
ロ原子としては、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、リン
原子等が挙げられ、かかる基としてはアルコキシ基、ア
リールオキシ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキ
シ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキル
ホスフィノ基、アリールホスフィノ基、キレート性配位
子、あるいは酸素原子、硫黄原子、窒素原子および/ま
たはリン原子を環内に有する芳香族もしくは脂肪族複素
環基が好ましい。
【0057】ヘテロ原子を含有する基を具体的に例示す
れば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基,2,6
−ジメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェ
ノキシ基、2−エチルフェノキシ基、4−n−プロピル
フェノキシ基、2−イソプロピルフェノキシ基、2,6
−ジイソプロピルフェノキシ基、4−sec−ブチルフ
ェノキシ基、4−tert−ブチルフェノキシ基、2,
6−ジ−sec−ブチルフェノキシ基、2−tert−
ブチル−4−メチルフェノキシ基、2,6−ジ−ter
t−ブチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、
2,6−ジメトキシフェノキシ基、3,5−ジメトキシ
フェノキシ基、2−クロロフェノキシ基、4−ニトロソ
フェノキシ基、4−ニトロフェノキシ基、2−アミノフ
ェノキシ基、3−アミノフェノキシ基、4−アミノチオ
フェノキシ基、2,3,6−トリクロロフェノキシ基、
2,4,6−トリフルオロフェノキシ基、チオメトキシ
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピル
アミノ基、ジフェニルアミノ基、イソプロピルアミノ
基、tert−ブチルアミノ基、ピロリル基、ジメチル
ホスフィノ基、2−(2−オキシ−1−プロピル)フェ
ノキシ基、カテコール、レゾルシノール、4−イソプロ
ピルカテコール、3−メトキシカテコール、1,8−ジ
ヒドロキシナフチル基、1,2−ジヒドロキシナフチル
基、2,2’−ビフエニルジオール基、1,1’−ビ−
2−ナフトール基、2,2’−ジヒドロキシ−6,6’
−ジメチルビフェニル基、4,4’,6,6’−テトラ
−tert−ブチル−2,2’メチレンジフェノキシ
基、4,4’,6,6’−テトラメチル−2,2’−イ
ソブチリデンジフェノキシ基等が例示できる。
【0058】また、前記ヘテロ原子を含有する基として
は下記一般式[4]で表される基も例示することができ
る。 R3 P=N− [4] (式中、Rはそれぞれの場合に水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基を表し、それらは互いに同じであっても
異なっていても良く、それら2つ以上が互いに結合して
いても良く、環を形成していても良い。)
【0059】前記一般式[4]におけるRの具体例とし
ては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、よ
う素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、シク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロへプチル基、シ
クロヘキシル基、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナ
フチル基、ベンジル基等が挙げれられるが、これらに限
定されるものではない。
【0060】さらに前記ヘテロ原子を含有する基として
は下記一般式[5]で表される基も例示することができ
る。 (式中、Rはそれぞれの場合に水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基、ハロゲン化炭化水素基、炭化水素オキ
シ基、シリル基、アミノ基を表し、それらは互いに同じ
であっても異なっていても良く、それら2つ以上が互い
に結合していても良く、環を形成していても良い。)
【0061】前記一般式[5]におけるRの具体例とし
ては、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、よ
う素原子、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル
基、tert−ブチル基、2,6−ジメチルフェニル
基、2−フルオレニル基、2−メチルフェニル基、4−
トリフルオロメチルフェニル基、4−メトキシフェニル
基、4−ピリジル基、シクロヘキシル基、2−イソプロ
ピルフェニル基、ベンジル基、メチル基、トリエチルシ
リル基、ジフェニルメチルシリル基、1−メチル−1−
フェニルエチル基、1,1−ジメチルプロピル基、2−
クロロフェニル基等が挙げれられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0062】前記キレート性配位子とは複数の配位部位
を有する配位子を指し、具体的に例示すれば、アセチル
アセトナート、ジイミン、オキサゾリン、ビスオキサゾ
リン、テルピリジン、アシルヒドラゾン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、ポルフィリン、ク
ラウンエーテル、クリプタートなどが挙げられる。
【0063】前記複素環基の具体例としては、ピリジル
基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリル基
であり、好ましくはピリジル基である。
【0064】シクロペンタジエン形アニオン骨格を有す
る基同士、シクロペンタジエン形アニオン骨格を有する
基とヘテロ原子を含有する基、またはヘテロ原子を含有
する基同士は、それぞれ、直接連結されていても良く、
炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子
もしくはリン原子を含有する残基を介して連結されてい
てもよい。かかる残基として好ましくは、2つのL1
結合する原子が炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素
原子、硫黄原子および/またはリン原子である2価の残
基であり、さらに好ましくは、2つのL1 と結合する原
子が炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄
原子および/またはリン原子であり、2つのL1 と結合
する原子間の最小原子数が3以下の2価の残基(これに
は2つのL1 と結合する原子が単一の場合を含む。)で
ある。具体的には、エチレン基、プロピレン基等のアル
キレン基、ジメチルメチレン基、ジフェニルメチレン基
などの置換アルキレン基、またはシリレン基、ジメチル
シリレン基、ジフェニルシリレン基、テトラメチルジシ
リレン基などの置換シリレン基、または窒素原子、酸素
原子、硫黄原子、リン原子などのヘテロ原子などが挙げ
られ、特に好ましくはメチレン基、エチレン基、ジメチ
ルメチレン基(イソプロピリデン基)、ジメチルシリレ
ン基、ジエチルシリレン基またはジフェニルシリレン基
である。
【0065】一般式[3]におけるXは、ハロゲン原
子、炭化水素基(但し、シクロペンタジエン形アニオン
骨格を有する基を除く)、または炭化水素オキシ基であ
る。ハロゲン原子の具体例としてフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。ここでいう炭
化水素基としてはシクロペンタジエン形アニオン骨格を
有する基を含まない。ここでいう炭化水素基としてはア
ルキル基、アラルキル基やアリール基等が挙げられ、好
ましくは、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子
数7〜20のアラルキル基または炭素原子数6〜20の
アリール基が好ましい。
【0066】炭素原子数1〜20のアルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、ネオペ
ンチル基、アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル
基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ペンタデシル
基、n−エイコシル基などが挙げられ、より好ましくは
メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチ
ル基、イソブチル基またはアミル基である。これらのア
ルキル基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子などのハロゲン原子で置換されていても
よい。ハロゲン原子で置換された炭素原子数1〜10の
アルキル基としては、例えばフルオロメチル基、トリフ
ルオロメチル基、クロロメチル基、トリクロロメチル
基、フルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、パー
フルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフル
オロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、パークロロ
プロピル基、パークロロブチル基、パーブロモプロピル
基などが挙げられる。またこれらのアルキル基はいずれ
も、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノ
キシ基などのアリールオキシ基またはベンジルオキシ基
などのアラルキルオキシ基などで一部が置換されていて
もよい。
【0067】炭素原子数7〜20のアラルキル基として
は、例えばベンジル基、(2−メチルフェニル)メチル
基、(3−メチルフェニル)メチル基、(4−メチルフ
ェニル)メチル基、(2,3−ジメチルフェニル)メチ
ル基、(2,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,
5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,6−ジメチル
フェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メ
チル基、(3,5−ジメチルフェニル)メチル基、
(2,3,4−トリメチルフェニル)メチル基、(2,
3,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,6
−トリメチルフェニル)メチル基、(3,4,5−トリ
メチルフェニル)メチル基、(2,4,6−トリメチル
フェニル)メチル基、(2,3,4,5−テトラメチル
フェニル)メチル基、(2,3,4,6−テトラメチル
フェニル)メチル基、(2,3,5,6−テトラメチル
フェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル
基、(エチルフェニル)メチル基、(n−プロピルフェ
ニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、
(n−ブチルフェニル)メチル基、(sec−ブチルフ
ェニル)メチル基、(tert−ブチルフェニル)メチ
ル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペン
チルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メ
チル基、(n−オクチルフェニル)メチル基、(n−デ
シルフェニル)メチル基、(n−ドデシルフェニル)メ
チル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基な
どが挙げられ、より好ましくはベンジル基である。これ
らのアラルキル基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、メトキシ
基、エトキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基などの
アリールオキシ基またはベンジルオキシ基などのアラル
キルオキシ基などで一部が置換されていてもよい。
【0068】炭素原子数6〜20のアリール基として
は、例えばフェニル基、2−トリル基、3−トリル基、
4−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル
基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4
−キシリル基、3,5−キシリル基、2,3,4−トリ
メチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル
基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−
トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニ
ル基、2,3,4,5−テトラメチルフェニル基、2,
3,4,6−テトラメチルフェニル基、2,3,5,6
−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、
エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロ
ピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチ
ルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、n−ペン
チルフェニル基、ネオペンチルフェニル基、n−ヘキシ
ルフェニル基、n−オクチルフェニル基、n−デシルフ
ェニル基、n−ドデシルフェニル基、n−テトラデシル
フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基などが挙げ
られ、より好ましくはフェニル基である。これらのアリ
ール基はいずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子などのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ
基等のアルコキシ基、フェノキシ基などのアリールオキ
シ基またはベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基
などで一部が置換されていてもよい。
【0069】またここでいう炭化水素オキシ基としては
アルコキシ基、アラルキルオキシ基やアリールオキシ基
等が挙げられ、好ましくは、炭素原子数1〜20のアル
コキシ基、炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基ま
たは炭素原子数6〜20のアリールオキシ基が好まし
い。
【0070】炭素原子数1〜20のアルコキシ基として
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブト
キシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、ネ
オペントキシ基、n−ヘキソキシ基、n−オクトキシ
基、n−ドデソキシ基、n−ペンタデソキシ基、n−イ
コソキシ基などが挙げられ、より好ましくはメトキシ
基、エトキシ基、イソプロポキシ基、またはtert−
ブトキシ基である。これらのアルコキシ基はいずれも、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハ
ロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ
基、フェノキシ基などのアリールオキシ基またはベンジ
ルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで一部が置換
されていてもよい。
【0071】炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基
としては、例えばベンジルオキシ基、(2−メチルフェ
ニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ
基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2、3−ジ
メチルフェニル)メトキシ基、(2、4−ジメチルフェ
ニル)メトキシ基、(2、5−ジメチルフェニル)メト
キシ基、(2、6−ジメチルフェニル)メトキシ基、
(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,5−
ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメ
チルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチル
フェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェ
ニル)メトキシ基、(2,4,5−トリメチルフェニ
ル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)
メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メト
キシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メ
トキシ基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)
メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニ
ル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ
基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフ
ェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキ
シ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−
ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェ
ニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ
基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシ
ルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アント
ラセニルメトキシ基などが挙げられ、より好ましくはベ
ンジルオキシ基である。これらのアラルキルオキシ基は
いずれも、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子などのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ基等のア
ルコキシ基、フェノキシ基などのアリールオキシ基また
はベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などで一
部が置換されていてもよい。
【0072】炭素原子数6〜20のアリールオキシ基と
しては、例えばフェノキシ基、2−メチルフェノキシ
基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ
基、2、3−ジメチルフェノキシ基、2、4−ジメチル
フェノキシ基、2、5−ジメチルフェノキシ基、2、6
−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ
基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2−tert−ブ
チル−3−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル
−4−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−5
−メチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−6−メ
チルフェノキシ基、2,3,4−トリメチルフェノキシ
基、2,3,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,6
−トリメチルフェノキシ基、2,4,5−トリメチルフ
ェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、2
−tert−ブチル−3,4−ジメチルフェノキシ基、
2−tert−ブチル−3,5−ジメチルフェノキシ
基、2−tert−ブチル−3,6−ジメチルフェノキ
シ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3−メチルフェ
ノキシ基、2−tert−ブチル−4,5−ジメチルフ
ェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ
基、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2−
tert−ブチル−3,4,5−トリメチルフェノキシ
基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシ基、2−
tert−ブチル−3,4,6−トリメチルフェノキシ
基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,4−ジメチル
フェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキ
シ基、2−tert−ブチル−3,5,6−トリメチル
フェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチル−3,5
−ジメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、
エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、イソ
プロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、se
c−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノキシ
基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェノキ
シ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシルフェ
ノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基などが挙
げられる。これらのアリールオキシ基はいずれも、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲ
ン原子、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、フ
ェノキシ基などのアリールオキシ基またはベンジルオキ
シ基などのアラルキルオキシ基などで一部が置換されて
いてもよい。
【0073】Xとしてより好ましくは塩素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、トリフルオロ
メトキシ基、フェニル基、フェノキシ基、2,6−ジ−
tert−ブチルフェノキシ基、3,4,5−トリフル
オロフェノキシ基、ペンタフルオロフェノキシ基、2,
3,5,6−テトラフルオロ−4−ペンタフルオロフェ
ニルフェノキシ基またはベンジル基である。
【0074】一般式[3]におけるaは0<a≦8を満
足する数を、bは0<b≦8を満足する数を表し、M1
の価数に応じて適宜選択される。
【0075】一般式[3]で表される遷移金属化合物の
内、遷移金属原子がチタン原子、ジルコニウム原子また
はハフニウム原子である化合物の具体例としては、ビス
(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス
(メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロ
ライド、ビス(n−ブチルメチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ビス(ジメチルシクロペンタ
ジエニル)チタンジクロライド、ビス(エチルメチルシ
クロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(トリ
メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビ
ス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロ
ライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チ
タンジクロライド、ビス(インデニル)チタンジクロラ
イド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)チタンジクロライド、ビス(フルオレニル)チタン
ジクロライド、ビス(2−フェニルインデニル)チタン
ジクロライド、ビス[2−(ビス−3,5−トリフルオ
ロメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、
ビス[2−(4−tert−ブチルフェニル)インデニ
ル]チタンジクロライド、ビス[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、
ビス[2−(4−メチルフェニル)インデニル]チタン
ジクロライド、ビス[2−(3,5−ジメチルフェニ
ル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(ペ
ンタフルオロフェニル)インデニル]チタンジクロライ
ド、
【0076】シクロペンタジエニル(ペンタメチルシク
ロペンタジエニル)チタンジクロライド、シクロペンタ
ジエニル(インデニル)チタンジクロライド、シクロペ
ンタジエニル(フルオレニル)チタンジクロライド、イ
ンデニル(フルオレニル)チタンジクロライド、ペンタ
メチルシクロペンタジエニル(インデニル)チタンジク
ロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(フルオ
レニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル
(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、ペン
タメチルシクロペンタジエニル(2−フェニルインデニ
ル)チタンジクロライド、
【0077】エチレンビス(シクロペンタジエニル)チ
タンジクロライド、エチレンビス(2−メチルシクロペ
ンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3
−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
エチレンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)
チタンジクロライド、エチレンビス(3−n−ブチルシ
クロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビ
ス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジ
クロライド、エチレンビス(2,4−ジメチルシクロペ
ンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス
(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジク
ロライド、エチレンビス(3,4−ジメチルシクロペン
タジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,
3−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロ
ライド、エチレンビス(2,4−エチルメチルシクロペ
ンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス
(2,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタン
ジクロライド、エチレンビス(3,5−エチルメチルシ
クロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビ
ス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)チ
タンジクロライド、エチレンビス(2,3,5−トリメ
チルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチ
レンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタン
ジクロライド、エチレンビス(インデニル)チタンジク
ロライド、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒド
ロインデニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2
−フェニルインデニル)チタンジクロライド、エチレン
ビス(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0078】エチレン(シクロペンタジエニル)(ペン
タメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
エチレン(シクロペンタジエニル)(インデニル)チタ
ンジクロライド、エチレン(メチルシクロペンタジエニ
ル)(インデニル)チタンジクロライド、エチレン(n
−ブチルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジクロ
ライド、エチレン(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)(インデニル)チタンジクロライド、エチレン(シ
クロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロラ
イド、エチレン(メチルシクロペンタジエニル)(フル
オレニル)チタンジクロライド、エチレン(ペンタメチ
ルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジク
ロライド、エチレン(n−ブチルシクロペンタジエニ
ル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン
(テトラメチルペンタジエニル)(フルオレニル)チタ
ンジクロライド、エチレン(インデニル)(フルオレニ
ル)チタンジクロライド、
【0079】イソプロピリデンビス(シクロペンタジエ
ニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2
−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
イソプロピリデンビス(3−メチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2−
n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライ
ド、イソプロピリデンビス(3−n−ブチルシクロペン
タジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビ
ス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジ
クロライド、イソプロピリデンビス(2,4−ジメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロ
ピリデンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3,
4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライ
ド、イソプロピリデンビス(2,3−エチルメチルシク
ロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリ
デンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,
5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロ
ライド、イソプロピリデンビス(3,5−エチルメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロ
ピリデンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジ
エニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス
(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタ
ンジクロライド、イソプロピリデンビス(テトラメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロ
ピリデンビス(インデニル)チタンジクロライド、イソ
プロピリデンビス(4,5,6,7−テトラヒドロイン
デニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス
(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、イソ
プロピリデンビス(フルオレニル)チタンジクロライ
ド、
【0080】イソプロピリデン(シクロペンタジエニ
ル)(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジク
ロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)
(インデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン
(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタン
ジクロライド、イソプロピリデン(n−ブチルシクロペ
ンタジエニル)(インデニル)ジクロライド、イソプロ
ピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(イン
デニル)ジクロライド、イソプロピリデン(シクロペン
タジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イ
ソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(フル
オレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(n
−ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタ
ンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライ
ド、イソプロピリデン(インデニル)(フルオレニル)
チタンジクロライド、
【0081】ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエ
ニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2
−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、
ジメチルシリレンビス(3−メチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−
n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレンビス(3−n−ブチルシクロペン
タジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビ
ス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジ
クロライド、ジメチルシリレンビス(2,4−ジメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチル
シリレンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3,
4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレンビス(2,3−エチルメチルシク
ロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリ
レンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,
5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロ
ライド、ジメチルシリレンビス(3,5−エチルメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチル
シリレンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジ
エニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス
(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレンビス(テトラメチル
シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチル
シリレンビス(インデニル)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロイン
デニル)チタンジクロライド、
【0082】ジメチルシリレン(シクロペンタジエニ
ル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリ
レン(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシク
ロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペン
タジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジ
メチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)
(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレ
ン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニ
ル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニ
ル)(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0083】シクロペンタジエニルチタントリクロライ
ド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロ
ライド、
【0084】シクロペンタジエニル(ジメチルアミド)
チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(フェノキ
シ)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,
6−ジメチルフェニル)チタンジクロライド、シクロペ
ンタジエニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタ
ンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジ−
tert−ブチルフェニル)チタンジクロライド、ペン
タメチルシクロペンタジエニル(2,6−ジメチルフェ
ニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジ
クロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,
6−tert−ブチルフェニル)チタンジクロライド、
インデニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタン
ジクロライド、フルオレニル(2,6−ジイソプロピル
フェニル)チタンジクロライド、
【0085】メチレン(シクロペンタジエニル)(3,
5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン
(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5
−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチ
レン(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペン
タジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−
5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メ
チレン(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリ
ル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert
−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、
【0086】メチレン(メチルシクロペンタジエニル)
(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−
tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニ
ル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−
tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシク
ロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン
(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチ
ル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、
【0087】メチレン(tert−ブチルシクロペンタ
ジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペ
ンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチル
シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−
メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレ
ン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フ
ェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレ
ン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブ
チルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−
5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メ
チレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)
チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシク
ロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロ
ロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0088】メチレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタ
ジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメ
チルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチル
シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチ
ルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロ
ライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メ
トキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレ
ン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−ter
t−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、
【0089】メチレン(トリメチルシリルシクロペンタ
ジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペ
ンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリル
シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−
メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレ
ン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−フ
ェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレ
ン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシ
リルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−
5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メ
チレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)
チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシク
ロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロ
ロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0090】メチレン(フルオレニル)(3,5−ジメ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン
(フルオレニル)(3−tert−ブチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)
(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)
(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル
ジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−トリメ
チルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−
ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロ
ライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブ
チル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、
【0091】イソプロピリデン(シクロペンタジエニ
ル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)
(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)
(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペ
ンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロ
ピリデン(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシ
リル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−
tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジ
エニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、
【0092】イソプロピリデン(メチルシクロペンタジ
エニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタ
ジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)
チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロ
ペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル
−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリ
デン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデ
ン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペ
ンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデ
ン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、
【0093】イソプロピリデン(tert−ブチルシク
ロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert
−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピ
リデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチ
ルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(ter
t−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチ
ルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5
−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソ
プロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(te
rt−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−
ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、
【0094】イソプロピリデン(テトラメチルシクロペ
ンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)
チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチル
シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン
(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert
−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロ
ライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタ
ジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペ
ンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル
−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル
−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、
【0095】イソプロピリデン(トリメチルシリルシク
ロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチ
ルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピ
リデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリ
ルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメ
チルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリ
ルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5
−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソ
プロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリ
メチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−
ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、
【0096】イソプロピリデン(フルオレニル)(3,
5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロ
ピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5
−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソ
プロピリデン(フルオレニル)(3−フェニル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フ
ルオレニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−
5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イ
ソプロピリデン(フルオレニル)(3−トリメチルシリ
ル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert
−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−t
ert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、
【0097】ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シ
クロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロ
ペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリ
ル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3
−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタ
ジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレ
ン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−
5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0098】ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタ
ジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペ
ンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチル
シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−
メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェ
ニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フ
ェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェ
ニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メ
チルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−
5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジ
フェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)
チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシク
ロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロ
ロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0099】ジフェニルメチレン(tert−ブチルシ
クロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(te
rt−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−
ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェ
ニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(te
rt−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチ
レン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−
tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン
(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−トリ
メチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、ジフェニルメチレン(tert−ブチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メ
トキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェ
ニルメチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、
【0100】ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロ
ペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル
−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメ
チレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)
チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチ
ルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメ
チルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシクロペ
ンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチ
レン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジフェニルメチレン(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロ
ロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0101】ジフェニルメチレン(トリメチルシリルシ
クロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(トリ
メチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−
ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェ
ニルメチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(トリ
メチルシリルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチ
レン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−
tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン
(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−トリ
メチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、ジフェニルメチレン(トリメチルシリルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メ
トキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェ
ニルメチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、
【0102】ジフェニルメチレン(フルオレニル)
(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−te
rt−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−tert−
ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3−フェ
ニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニ
ルメチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチルジ
メチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニル)(3
−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジフェニルメチレン(フルオレニ
ル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(フ
ルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0103】ジメチルシリレン(シクロペンタジエニ
ル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(シクロペンタジエニル)(3−メチル−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジ−te
rt−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(5−メチ
ル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−
tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シ
クロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシ
リル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジ
エニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、
【0104】ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジ
エニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−メ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ
メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチ
ルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペ
ンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(メチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フ
ェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチ
ルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチル
シクロペンタジエニル)(5−メチル−3−トリメチル
シリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチ
ルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタ
ジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0105】ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペン
タジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)
(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)
(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロ
ペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル
−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリ
レン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ
−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエ
ニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)
チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチル
シリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエ
ニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−
ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル
−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブ
チルシクロペンタジエニル)(3,5−ジアミル−2−
フェノキシ)チタンジクロライド、
【0106】ジメチルシリレン(tert−ブチルシク
ロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペン
タジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシク
ロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(tert
−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチ
ルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)
(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチル
シリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシクロペン
タジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(tert−ブチルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−ク
ロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)
(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、
【0107】ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペ
ンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロ
ペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノ
キシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル
−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)(3,5−ジ−tert−ブチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメ
チルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−フェニ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−t
ert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェ
ノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)(5−メチル−3−ト
リメチルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テ
トラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブ
チル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、
【0108】ジメチルシリレン(トリメチルシリルシク
ロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペン
タジエニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジ
クロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシク
ロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチ
ルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチ
ル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシ
リレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3
−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリ
ルシクロペンタジエニル)(3,5−ジ−tert−ブ
チル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)
(5−メチル−3−フェニル−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチル
シリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシクロペン
タジエニル)(5−メチル−3−トリメチルシリル−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−te
rt−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタン
ジクロライド、ジメチルシリレン(トリメチルシリルシ
クロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−ク
ロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチル
シリレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)
(3,5−ジアミル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、
【0109】ジメチルシリレン(インデニル)(2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(イ
ンデニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタンジク
ロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(3,5−
ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレ
ン(インデニル)(3−tert−ブチル−5−メチル
−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリ
レン(インデニル)(3,5−ジ−tert−ブチル−
2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレ
ン(インデニル)(5−メチル−3−フェニル−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(イ
ンデニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5
−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジメ
チルシリレン(インデニル)(5−メチル−3−トリメ
チルシリル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジ
メチルシリレン(インデニル)(3−tert−ブチル
−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(インデニル)(3−tert−
ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(インデニル)(3,5−ジア
ミル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0110】ジメチルシリレン(フルオレニル)(2−
フェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン
(フルオレニル)(3−メチル−2−フェノキシ)チタ
ンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)
(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロラ
イド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−ter
t−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジ
メチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブチ
ル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(3,5−ジ−
tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライ
ド、ジメチルシリレン(フルオレニル)(5−メチル−
3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
ジメチルシリレン(フルオレニル)(3−tert−ブ
チルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チ
タンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレニル)
(5−メチル−3−トリメチルシリル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フルオレ
ニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フ
ェノキシ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(フ
ルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2
−フェノキシ)チタンジクロライド、、ジメチルシリレ
ン(フルオレニル)(3,5−ジアミル−2−フェノキ
シ)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメ
チルシクロペンタジエニル))(1−ナフトキシ−2−
イル)チタンジクロライド、
【0111】(tert−ブチルアミド)テトラメチル
シクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジ
クロライド、(tert−ブチルアミド)テトラメチル
シクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジ
メチル、(tert−ブチルアミド)テトラメチルシク
ロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジベン
ジル、(メチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエ
ニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(エ
チルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,
2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert−ブ
チルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチ
ルシランチタンジクロライド、(tert−ブチルアミ
ド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシラン
チタンジメチル、(tert−ブチルアミド)テトラメ
チルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジベン
ジル、(ベンジルアミド)テトラメチルシクロペンタジ
エニルジメチルシランチタンジクロライド、(フェニル
フォスファイド)テトラメチルシクロペンタジエニルジ
メチルシランチタンジベンジル、
【0112】(tert−ブチルアミド)インデニル−
1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert
−ブチルアミド)インデニル−1,2−エタンジイルチ
タンジメチル、(tert−ブチルアミド)テトラヒド
ロインデニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライ
ド、(tert−ブチルアミド)テトラヒドロインデニ
ル−1,2−エタンジイルチタンジメチル、(tert
−ブチルアミド)フルオレニル−1,2−エタンジイル
チタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)フル
オレニル−1,2−エタンジイルチタンジメチル、(t
ert−ブチルアミド)インデニルジメチルシランチタ
ンジクロライド、(tert−ブチルアミド)インデニ
ルジメチルシランチタンジメチル、(tert−ブチル
アミド)テトラヒドロインデニルジメチルシランチタン
ジクロライド、(tert−ブチルアミド)テトラヒド
ロインデニルジメチルシランチタンジメチル、(ter
t−ブチルアミド)フルオレニルジメチルシランチタン
ジクロライド、(tert−ブチルアミド)フルオレニ
ルジメチルシランチタンジメチル、
【0113】(ジメチルアミノメチル)テトラメチルシ
クロペンタジエニルチタン(III)ジクロライド、(ジ
メチルアミノエチル)テトラメチルシクロペンタジエニ
ルチタン(III)ジクロライド、(ジメチルアミノプロ
ピル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタン(II
I)ジクロライド、(N−ピロリジニルエチル)テトラ
メチルシクロペンタジエニルチタンジクロライド、(B
−ジメチルアミノボラベンゼン)シクロペンタジエニル
ジルコニウムジクロライド、シクロペンタジエニル(9
−メシチルボラアントラセニル)ジルコニウムジクロラ
イド、
【0114】2,2’−チオビス[4−メチル−6−t
ert−ブチルフェノキシ]チタンジクロライド、2,
2’−チオビス[4−メチル−6−(1−メチルエチ
ル)フェノキシ]チタンジクロライド、2,2’−チオ
ビス(4,6−ジメチルフェノキシ)チタンジクロライ
ド、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
キシ)チタンジクロライド、2,2’−エチレンビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタ
ンジクロライド、2,2’−スルフィニルビス(4−メ
チル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロ
ライド、2,2’−(4,4’,6,6’−テトラ−t
ert−ブチル−1,1’ビフェノキシ)チタンジクロ
ライド、
【0115】(ジ−tert−ブチル−1,3−プロパ
ンジアミド)チタンジクロライド、(ジシクロヘキシル
−1,3−プロパンジアミド)チタンジクロライド、
[ビス(トリメチルシリル)−1,3−プロパンジジア
ミド]チタンジクロライド、[ビス(tert−ブチル
ジメチルシリル)−1,3−プロパンジアミド]チタン
ジクロライド、[ビス(2,6−ジメチルフェニル)−
1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビ
ス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,3−プロ
パンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(2,6−
ジ−tert−ブチルフェニル)−1,3−プロパンジ
アミド]チタンジクロライド、[ビス(トリイソプロピ
ルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジクロライド、
[ビス(トリメチルシリル)ナフタレンジアミド]チタ
ンジクロライド、[ビス(tert−ブチルジメチルシ
リル)ナフタレンジアミド]チタンジクロライド、[ビ
ス(tert−ブチルジメチルシリル)ナフタレンジア
ミド]チタンジブロマイド、
【0116】[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾ
リル)ボレート]チタントリクロライド、[ヒドロトリ
ス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]チタント
リブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラ
ゾリル)ボレート]チタントリアイオダイド、[ヒドロ
トリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]チタ
ントリクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチル
ピラゾリル)ボレート]チタントリブロマイド、[ヒド
ロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]チ
タントリアイオダイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−
tert−ブチルピラゾリル)ボレート]チタントリク
ロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブ
チルピラゾリル)ボレート]チタントリブロマイド、
[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾ
リル)ボレート]チタントリアイオダイド、[トリス
(3,5−ジメチルピラゾリル)メチル]チタントリク
ロライド、[トリス(3,5−ジメチルピラゾリル)メ
チル]チタントリブロマイド、[トリス(3,5−ジメ
チルピラゾリル)メチル]チタントリアイオダイド、
[トリス(3,5−ジエチルピラゾリル)メチル]チタ
ントリクロライド、[トリス(3,5−ジエチルピラゾ
リル)メチル]チタントリブロマイド、[トリス(3,
5−ジエチルピラゾリル)メチル]チタントリアイオダ
イド、[トリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾ
リル)メチル]チタントリクロライド、[トリス(3,
5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)メチル]チタン
トリブロマイド、[トリス(3,5−ジ−tert−ブ
チルピラゾリル)メチル]チタントリアイオダイドなど
や、これらの化合物のチタンをジルコニウムまたはハフ
ニウムに変更した化合物、(2−フェノキシ)を(3−
フェニル−2−フェノキシ)、(3−トリメチルシリル
−2−フェノキシ)、または(3−tert−ブチルジ
メチルシリル−2−フェノキシ)に変更した化合物、ジ
メチルシリレンをジエチルシリレン、ジフェニルシリレ
ン、またはジメトキシシリレンに変更した化合物、ジク
ロライドをジフルオライド、ジブロマイド、ジアイオダ
イド、ジメチル、ジエチル、ジイソプロピル、ジメトキ
シド、ジエトキシド、ジ(n−プロポキシド)、ジ(イ
ソプロポキシド)、ジ(n−ブトキシド)、ジ(トリフ
ルオロメトキシド)、ジフェノキシド、ジ(2,6−ジ
−tert−ブチルフェノキシド)、ジ(3,4,5−
トリフルオロフェノキシド)、ジ(ペンタフルオロフェ
ノキシド)、またはジ(2,3,5,6−テトラフルオ
ロ−4−ペンタフルオロフェニルフェノキシド)に変更
した化合物などを例示することができる。
【0117】一般式[3]で表される遷移金属化合物の
うち、遷移金属原子がニッケル原子である化合物の具体
例としては、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5’−ジメチルオキサゾリン]ニッケル
ジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4
−フェニル−5,5’−ジメチルオキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−フェニル−5,5’−ジエチルオキサゾリン]ニッ
ケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)
−4−フェニル−5,5’−ジエチルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−フェニル−5,5’−ジ−n−プロピルオキ
サゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレン
ビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジ−n−プ
ロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’
−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−
ジイソプロピルオキサゾリン]ニッケルジクロライド、
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−
5,5’−ジイソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブ
ロマイド、
【0118】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5’−ジシクロヘキシルオキサゾリン]
ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−フェニル−5,5’−ジシクロヘキシルオキ
サゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレン
ビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジメトキシ
オキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチ
レンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジメト
キシオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジ
エトキシオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,
5’−ジエトキシオキサゾリン]ニッケルジブロマイ
ド、
【0119】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5’−ジフェニルオキサゾリン]ニッケ
ルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−フェニル−5,5’−ジフェニルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メ
チル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−
4−メチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキ
サゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4
R)−4−メチル−5,5−ジ−(4−メチルフェニ
ル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビ
ス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(2−メトキ
シフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メ
チレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(3
−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマ
イド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−
ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケル
ジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−4−
メチルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッ
ケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−
4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタ
ン}]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ
{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シク
ロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、メチレンビス
[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,
1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0120】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
イソプロピル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−イソプロピル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−n−プロピルオ
キサゾリン]、メチレンビス[(4R)−4−イソプロ
ピル−5,5−ジイソプロピルオキサゾリン]ニッケル
ジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4
−イソプロピル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジフェニルオ
キサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレ
ンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−
(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソ
プロピル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサ
ゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(4−
メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイ
ド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロ
ピル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾ
リン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(3−メ
トキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイ
ド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロ
ピル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾ
リン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−
5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソ
プロピルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]
ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピ
ロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,
1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロ
ピルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッ
ケルジブロマイド、
【0121】2,2−メチレンビス[(4R)−4−イ
ソブチル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
イソブチル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケル
ジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4
−イソブチル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−イソプロピ
ルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メ
チレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジシ
クロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−
5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイ
ド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチ
ル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(3−メチ
ルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−
5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(2−メトキシフ
ェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,
5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッ
ケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)
−4−イソブチル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニ
ル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキ
サゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−
4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタ
ン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−
5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソ
ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニ
ッケルジブロマイド、
【0122】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
tert−ブチル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−tert−ブチル−5,5−ジエチルオキサ
ゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[(4R)−4−4−tert−ブチル−5,5−ジ
−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブ
チル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−tert−ブチル−5,5−ジフェニルオキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジシクロ
ヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル
−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]
ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(3−メチ
ルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブ
チル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(2
−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマ
イド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ter
t−ブチル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オ
キサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレ
ンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ
−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4
R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−
シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メ
チレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチル
オキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケル
ジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4
R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−
シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチ
ルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケ
ルジブロマイド、
【0123】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
フェニル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−フェニル−5,5−ジ−イソプロピルオキサ
ゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジシクロヘキシ
ルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メ
チレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジフェ
ニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−
(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェ
ニル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(4−メチル
フェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5
−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−フェニル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)
オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチ
レンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(4
−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマ
イド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4
−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]
ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピ
ロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−
シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサ
ゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−
4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタ
ン}]ニッケルジブロマイド、
【0124】2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
ベンジル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
ベンジル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジ
ブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−
ベンジル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニ
ッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4
R)−4−ベンジル−5,5−ジ−イソプロピルオキサ
ゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビ
ス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジシクロヘキシ
ルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メ
チレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジフェ
ニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−
(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベン
ジル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリ
ン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス
[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(4−メチル
フェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,
2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5
−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケ
ルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−
4−ベンジル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)
オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチ
レンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(4
−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマ
イド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4
−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]
ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピ
ロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−
シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−
メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサ
ゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロ
マイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−
4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタ
ン}]ニッケルジブロマイド、および上記各化合物の対
掌体などが挙げられる。また、上記ビスオキサゾリン型
化合物の一方のオキサゾリン環の不斉炭素の立体配置を
逆の配置にした化合物や、これらの化合物のジブロマイ
ドをジクロライド、ジメチル、ジエチル、ジイソプロピ
ル、ジフェニル、ジベンジル、ジメトキシド、ジエトキ
シド、ジ(n−プロポキシド)、ジ(イソプロポキシ
ド)、ジ(n−ブトキシド)、ジ(トリフルオロメトキ
シド)、ジフェノキシド、ジ(2,6−ジ−tert−
ブチルフェノキシド)、ジ(3,4,5−トリフルオロ
フェノキシド)、ジ(ペンタフルオロフェノキシド)、
またはジ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−ペン
タフルオロフェニルフェノキシド)に変更した化合物が
挙げられる。
【0125】さらにニッケル化合物の具体例としては、
[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレー
ト]ニッケルクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ
メチルピラゾリル)ボレート]ニッケルブロマイド、
[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレー
ト]ニッケルアイオダイド、[ヒドロトリス(3,5−
ジメチルピラゾリル)ボレート]ニッケルメチル、[ヒ
ドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]
ニッケルエチル、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピ
ラゾリル)ボレート]ニッケルアリル、[ヒドロトリス
(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]ニッケルメ
タリル、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリ
ル)ボレート]ニッケルクロライド、[ヒドロトリス
(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]ニッケルブ
ロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリ
ル)ボレート]ニッケルアイオダイド、[ヒドロトリス
(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]ニッケルメ
チル、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)
ボレート]ニッケルエチル、[ヒドロトリス(3,5−
ジエチルピラゾリル)ボレート]ニッケルアリル、[ヒ
ドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]
ニッケルメタリル、[ヒドロトリス(3,5−ジ−te
rt−ブチルピラゾリル)ボレート]ニッケルクロライ
ド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピ
ラゾリル)ボレート]ニッケルブロマイド、[ヒドロト
リス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレ
ート]ニッケルアイオダイド、[ヒドロトリス(3,5
−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]ニッケ
ルメチル、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブ
チルピラゾリル)ボレート]ニッケルエチル、[ヒドロ
トリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボ
レート]ニッケルアリル、[ヒドロトリス(3,5−ジ
−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]ニッケルメ
タリルや、
【0126】下記構造式にて示される化合物などが挙げ
られる。 (式中、R3 とR4 はそれぞれ2,6−ジイソプロピル
フェニル基であり、X、R5 およびR6 は下記の表1に
表わされる置換基の組み合わせのいずれかである。)
【表1】 また、上記のニッケル化合物において、ニッケルをパラ
ジウム、コバルト、ロジウム、またはルテニウムに置き
換えた化合物も同様に例示することができる。
【0127】一般式[3]で表される遷移金属化合物の
うち、遷移金属原子が鉄である化合物の具体例として
は、2,6−ビス−[1−(2,6−ジメチルフェニル
イミノ)エチル]ピリジン鉄ジクロライド、2,6−ビ
ス−[1−(2,6−ジイソプロピルフェニルイミノ)
エチル]ピリジン鉄ジクロライド、2,6−ビス−[1
−(2−tert−ブチル−フェニルイミノ)エチル]
ピリジン鉄ジクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ
メチルピラゾリル)ボレート]鉄クロライド、[ヒドロ
トリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]鉄ブ
ロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリ
ル)ボレート]鉄アイオダイド、[ヒドロトリス(3,
5−ジメチルピラゾリル)ボレート]鉄メチル、[ヒド
ロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]鉄
エチル、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリ
ル)ボレート]鉄アリル、[ヒドロトリス(3,5−ジ
メチルピラゾリル)ボレート]鉄メタリル、[ヒドロト
リス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]鉄クロ
ライド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリ
ル)ボレート]鉄ブロマイド、[ヒドロトリス(3,5
−ジエチルピラゾリル)ボレート]鉄アイオダイド、
[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレー
ト]鉄メチル、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラ
ゾリル)ボレート]鉄エチル、[ヒドロトリス(3,5
−ジエチルピラゾリル)ボレート]鉄アリル、[ヒドロ
トリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]鉄メ
タリル、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチ
ルピラゾリル)ボレート]鉄クロライド、[ヒドロトリ
ス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレー
ト]鉄ブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−te
rt−ブチルピラゾリル)ボレート]鉄アイオダイド、
[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾ
リル)ボレート]鉄メチル、[ヒドロトリス(3,5−
ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]鉄エチ
ル、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピ
ラゾリル)ボレート]鉄アリル、[ヒドロトリス(3,
5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]鉄メ
タリルなどが挙げられる。また、上記の鉄化合物におい
て、鉄をコバルトまたはニッケルに置き換えた化合物も
同様に例示することができる。
【0128】また一般式[3]で表される遷移金属化合
物のμ−オキソタイプの遷移金属化合物の具体例として
は、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタ
ジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ
−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニ
ル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノ
キシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロ
ピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノ
キシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロ
ピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−ter
t−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロ
ライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタ
ンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン
(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert
−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロラ
イド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペ
ンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライ
ド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペン
タジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2
−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス
[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)
(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビ
ス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)
(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキ
シ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシ
リレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フ
ェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメ
チルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)
(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキ
シ)チタンクロライド]などが挙げられる。
【0129】以上に例示した一般式[3]で表される遷
移金属化合物やそのμ−オキソタイプの遷移金属化合物
の他に、遷移金属化合物(B)として用いられる化合物
を例示すると、遷移金属原子がニッケル原子である化合
物として塩化ニッケル、臭化ニッケル、よう化ニッケ
ル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、過塩素酸ニッケル、
酢酸ニッケル、トリフルオロ酢酸ニッケル、シアン化ニ
ッケル、蓚酸ニッケル、ニッケルアセチルアセトナー
ト、ビス(アリル)ニッケル、ビス(1,5−シクロオク
タジエン)ニッケル、ジクロロ(1,5−シクロオクタジ
エン)ニッケル、ジクロロビス(アセトニトリル)ニッ
ケル、ジクロロビス(ベンゾニトリル)ニッケル、カル
ボニルトリス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジ
クロロビス(トリエチルホスフィン)ニッケル、ジアセ
トビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、テトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ジクロロ
[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッ
ケル、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エ
タン]ニッケル、ジクロロ[1,3−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)プロパン]ニッケル、ビス[1,3−ビス
(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル、テトラ
アミンニッケルナイトレート、テトラキス(アセトニト
リル)ニッケルテトラフルオロボレート、ニッケルフタ
ロシアニンなどが挙げられる。
【0130】同様に、遷移金属原子がバナジウム原子で
ある化合物の具体例としてはバナジウムアセチルアセト
ナート、バナジウムテトラクロライド、バナジウムオキ
シトリクロライドなどが挙げられる。また、遷移金属原
子がサマリウム原子である化合物の具体例としてはビス
(ペンタメチルシクロペンタジエニル)サマリウムメチ
ルテトラヒドロフランなどが挙げられる。遷移金属原子
がイッテルビウム原子である化合物の具体例としてはビ
ス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)イッテルビウ
ムメチルテトラヒドロフランなどが挙げられる。
【0131】これらの遷移金属化合物は一種類のみを用
いても、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0132】以上に例示した遷移金属化合物のうち、本
発明で用いる遷移金属化合物(B)として好ましくは上
記の一般式[3]で表される遷移金属化合物である。中
でも、上記一般式[3]におけるM1 が第4族原子であ
る遷移金属化合物が好ましく、特に一般式[3]におけ
るL1 としてシクロペンタジエン形アニオン骨格を有す
る基を少なくとも一つ持つ遷移金属化合物が好ましい。
【0133】(C)有機金属化合物 本発明の付加重合用触媒に使用される成分(C)有機金
属化合物としては、前記一般式[2]で表される化合物
が挙げられ、その1種もしくは2種以上を用いることが
好ましい。さらに好ましくは、下記一般式[6]で表さ
れる有機アルミニウム化合物である。 R7 cAlY3-c [6] (式中、R7 は炭化水素基を表し、全てのR7 は同一で
あっても異なっていてもよい。Yは水素原子、ハロゲン
原子、アルコキシ基、アラルキルオキシ基またはアリー
ルオキシ基を表し、全てのYは同一であっても異なって
いてもよい。cは0<c≦3を満足する数を表す。)
【0134】有機アルミニウム化合物を表す一般式
[6]におけるR7 として好ましくは炭素原子数1〜2
4の炭化水素基であり、より好ましくは炭素原子数1〜
24のアルキル基である。具体例としては、メチル基、
エチル基、ノルマルプロピル基、ノルマルブチル基、イ
ソブチル基、ノルマルヘキシル基、2−メチルヘキシル
基、ノルマルオクチル基等が挙げられ、好ましくはエチ
ル基、ノルマルブチル基、イソブチル基またはノルマル
ヘキシル基である。
【0135】また、Yがハロゲン原子である場合の具体
例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素
原子が挙げられ、好ましくは塩素原子である。Yにおけ
るアルコキシ基としては炭素原子数1〜24のアルコキ
シ基が好ましく、具体例としては、例えばメトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n
−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、
n−ペントキシ基、ネオペントキシ基、n−ヘキソキシ
基、n−オクトキシ基、n−ドデソキシ基、n−ペンタ
デソキシ基、n−イコソキシ基などが挙げられ、好まし
くはメトキシ基、エトキシ基またはt−ブトキシ基であ
る。
【0136】Yにおけるアリールオキシ基としては炭素
原子数6〜24のアリールオキシ基が好ましく、具体例
としては、例えばフェノキシ基、2−メチルフェノキシ
基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ
基、2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチル
フェノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6
−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ
基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2,3,4−トリ
メチルフェノキシ基、2,3,5−トリメチルフェノキ
シ基、2,3,6−トリメチルフェノキシ基、2,4,
5−トリメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチル
フェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、
2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2,3,
4,6−テトラメチルフェノキシ基、2,3,5,6−
テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ
基、エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、
イソプロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、
sec−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノ
キシ基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェ
ノキシ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシル
フェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基など
が挙げられる。
【0137】Yにおけるアラルキルオキシ基としては炭
素原子数7〜24のアラルキルオキシ基が好ましく、具
体例としては、例えばベンジルオキシ基、(2−メチル
フェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキ
シ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2,3−
ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−ジメチルフ
ェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフェニル)メ
トキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メトキシ基、
(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,5−
ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメ
チルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチル
フェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェ
ニル)メトキシ基、(2,4,5−トリメチルフェニ
ル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)
メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メト
キシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メ
トキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)
メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、
(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフェニ
ル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ
基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−ブ
チルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェニ
ル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ
基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシ
ルフェニル)メトキシ基、(n−テトラデシルフェニ
ル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニル
メトキシ基などが挙げられ、好ましくはベンジルオキシ
基である。
【0138】一般式[6]で表される有機アルミニウム
化合物の具体例としては、トリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリノルマルプロピルアルミニ
ウム、トリノルマルブチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウム、トリノルマルヘキシルアルミニウム、
トリノルマルオクチルアルミニウム等のトリアルキルア
ルミニウム;ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチ
ルアルミニウムクロライド、ジノルマルプロピルアルミ
ニウムクロライド、ジノルマルブチルアルミニウムクロ
ライド、ジイソブチルアルミニウムクロライド、ジノル
マルヘキシルアルミニウムクロライド等のジアルキルア
ルミニウムクロライド;メチルアルミニウムジクロライ
ド、エチルアルミニウムジクロライド、ノルマルプロピ
ルアルミニウムジクロライド、ノルマルブチルアルミニ
ウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライ
ド、ノルマルヘキシルアルミニウムジクロライド等のア
ルキルアルミニウムジクロライド;ジメチルアルミニウ
ムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、
ジノルマルプロピルアルミニウムハイドライド、ジノル
マルブチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルア
ルミニウムハイドライド、ジノルマルヘキシルアルミニ
ウムハイドライド等のジアルキルアルミニウムハイドラ
イド;トリメトキシアルミニウム、トリエトキシアルミ
ニウム、トリ(t−ブトキシ)アルミニウム等のトリア
ルコキシアルミニウム;メチル(ジメトキシ)アルミニ
ウム、メチル(ジエトキシ)アルミニウム、メチル(ジ
−t−ブトキシ)アルミニウム等のアルキル(ジアルコ
キシ)アルミニウム;ジメチル(メトキシ)アルミニウ
ム、ジメチル(エトキシ)アルミニウム、ジメチル(t
−ブトキシ)アルミニウム等のジアルキル(アルコキ
シ)アルミニウム;トリフェノキシアルミニウム、トリ
ス(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)アルミニウ
ム、トリス(2,6−ジフェニルフェノキシ)アルミニ
ウム等のトリアリールオキシアルミニウム;メチル(ジ
フェノキシ)アルミニウム、メチルビス(2,6−ジイ
ソプロピルフェノキシ)アルミニウム、メチルビス
(2,6−ジフェニルフェノキシ)アルミニウム等のア
ルキル(ジアリールオキシ)アルミニウム;ジメチル
(フェノキシ)アルミニウム、ジメチル(2,6−ジイ
ソプロピルフェノキシ)アルミニウム、ジメチル(2,
6−ジフェニルフェノキシ)アルミニウム等のジアルキ
ル(アリールオキシ)アルミニウム等を例示することが
できる。
【0139】これらの内、好ましくはトリアルキルアル
ミニウムであり、さらに好ましくはトリメチルアルミニ
ウム、トリエチルアルミニウム、トリノルマルブチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリノルマ
ルヘキシルアルミニウムまたはトリノルマルオクチルア
ルミニウムであり、特に好ましくはトリイソブチルアル
ミニウムまたはトリノルマルオクチルアルミニウムであ
る。これらの有機アルミニウム化合物は一種類のみを用
いても、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0140】成分(B)の使用量は、成分(A)1gに
対し通常1×10-6〜1×10-3molであり、好まし
くは5×10-6〜5×10-4molである。また成分
(C)の使用量は、成分(B)遷移金属化合物の遷移金
属原子に対する成分(C)有機金属化合物の金属原子の
モル比(C)/(B)として、0.01〜10,000
であることが好ましく、0.1〜5,000であること
がより好ましく、1〜2,000であることが最も好ま
しい。
【0141】本発明の付加重合用触媒としては、成分
(A)および成分(B)、場合によってはさらに成分
(C)を予め接触させて得られた反応物を用いてもよ
く、重合反応装置中に別々に投入して用いてもよい。成
分(A)、(B)および(C)を用いる場合には、それ
らの内の任意の2つの成分を予め接触させて、その後も
う一つの成分を接触させてもよい。
【0142】各触媒成分を反応器に供給する方法として
は、特に制限されるものではない。各成分を固体状態で
供給する方法、水分や酸素等の触媒成分を失活させる成
分を十分に取り除いた炭化水素溶媒に溶解させた溶液状
態、または懸濁もしくはスラリー化させた状態で供給す
る方法等が挙げられる。
【0143】各触媒成分を溶液状態、または懸濁もしく
はスラリー化させた状態で供給する場合、成分(A)の
濃度は、通常0.01〜1000g/リットル、好まし
くは0.1〜500g/リットルである。成分(C)の
濃度は、Al原子換算で通常0.0001〜100モル
/リットル、好ましくは0.01〜10モル/リットル
である。成分(B)の濃度は、遷移金属原子換算で通常
0.0001〜1000ミリモル/リットル、好ましく
は0.01〜50ミリモル/リットルである。
【0144】重合方法も特に限定されるものではなく、
ガス状のモノマー中での気相重合、溶媒を使用する溶液
重合、スラリー重合等が可能である。溶液重合、または
スラリー重合に用いる溶媒としては、ブタン、ヘキサ
ン、ペンタン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素
溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素溶媒、ま
たはメチレンクロライド等のハロゲン化炭化水素溶媒が
挙げられ、あるいはオレフィン自身を溶媒に用いる(バ
ルク重合)ことも可能である。重合方法は、回分式重
合、連続式重合のいずれでも可能であり、さらに重合を
反応条件の異なる2段階以上に分けて行っても良い。重
合時間は、一般に、目的とするオレフィン重合体の種
類、反応装置により適宜決定されるが、1分間〜20時
間の範囲を取ることができる。
【0145】本発明は、付加重合体粒子の形成を伴う重
合(例えばスラリー重合、気相重合、バルク重合等)に
特に好適に適用される。スラリー重合は、公知のスラリ
ー重合方法、重合条件に従って行えばよいが、それらに
限定される事はない。スラリー法における好ましい重合
方法として、モノマー(およびコモノマー)、供給物、
稀釈剤などを必要に応じて連続的に添加し、かつ、ポリ
マー生成物を連続的または少なくとも周期的に取出す連
続式反応器が含まれる。反応器としては、ループ反応器
を使用する方法、反応器が異なったり、反応条件が異な
る複数の攪拌反応器を直列または並列またはこれらの組
合せなどが挙げられる。
【0146】稀釈剤としては、例えばパラフィン、シク
ロパラフィンまたは芳香族炭化水素のような不活性稀釈
剤(媒質)を用いることができる。重合反応器または反
応帯域の温度は、通常約0℃〜約150℃、好ましくは
30℃〜100℃の範囲をとることができる。圧力は通
常約0.1MPa〜約10MPaに変化させることがで
き、好ましくは0.5MPa〜5MPaである。触媒を
懸濁状態に保持し、媒質および少なくとも一部のモノマ
ーおよびコモノマーを液相に維持し、モノマーおよびコ
モノマーを接触させることができる圧力をとることがで
きる。従って、媒質、温度、および圧力は、付加重合体
が固体粒子として生成され、その形態で回収されるよう
に選択すればよい。
【0147】付加重合体の分子量は反応帯域の温度の調
節、水素の導入等、公知の各種の手段によって制御する
ことができる。各触媒成分、モノマー(およびコモノマ
ー)は、公知の任意の方法によって、任意の順序で反応
器、または反応帯域に添加できる。例えば、各触媒成
分、モノマー(およびコモノマー)を反応帯域に同時に
添加する方法、逐次に添加する方法等を用いることがで
きる。所望ならば、各触媒成分はモノマー(およびコモ
ノマー)と接触させる前に、不活性雰囲気中において予
備接触させることができる。
【0148】気相重合は、公知の気相重合方法、重合条
件に従って行えばよいが、それらに限定されることはな
い。気相重合反応装置としては、流動層型反応槽、好ま
しくは、拡大部を有する流動層型反応槽が用いられる。
反応槽内に攪拌翼が設置された反応装置でも何ら問題は
ない。各成分を重合槽に供給する方法としては通常、窒
素、アルゴン等の不活性ガス、水素、エチレン等を用い
て、水分のない状態で供給する、あるいは溶媒に溶解ま
たは稀釈して、溶液またはスラリー状態で供給する等の
方法を用いることができる。各触媒成分は個別に供給し
てもよいし、任意の成分を任意の順序にあらかじめ接触
させて供給してもよい。
【0149】重合条件として、温度は重合体が溶融する
温度未満、好ましくは0℃〜150℃、特に好ましくは
30℃〜100℃の範囲である。さらに最終製品の溶融
流動性を調節する目的で、水素を分子量調節剤として添
加しても構わない。また、重合に際して、混合ガス中に
不活性ガスを共存させてもよい。
【0150】本発明においては、このような重合(本重
合)の実施前に以下に述べる予備重合を行ってもかまわ
ない。
【0151】予備重合は、改質された粒子(A)および
遷移金属化合物(B)の存在下、あるいはさらに有機金
属化合物(C)の存在下、少量のオレフィンを供給して
実施され、スラリー状態で行うのが好ましい。スラリー
化するのに用いる溶媒としては、プロパン、ブタン、イ
ソブタン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンの
ような不活性炭化水素を挙げることができる。また、ス
ラリー化するに際し、不活性炭化水素溶媒の一部または
全部に変えて液状のオレフィンを用いることができる。
【0152】予備重合時の有機金属化合物(C)の使用
量は、遷移金属化合物(B)1モル当たり、0.5〜7
00モルのごとく広範囲に選ぶことができるが、0.8
〜500モルが好ましく、1〜200モルが特に好まし
い。
【0153】また、予備重合されるオレフィンの量は、
改質された粒子1g当たり通常0.01〜1000g、
好ましくは0.05〜500g、特に好ましくは0.1
〜200gである。
【0154】予備重合を行う際のスラリー濃度は、0.
1〜50g−改質された粒子/リットル−溶媒が好まし
く、特に0.5〜20g−改質された粒子/リットル−
溶媒が好ましい。予備重合温度は、−20〜100℃が
好ましく、特に0〜80℃が好ましい。また、予備重合
中の気相部でのオレフィンの分圧は、0.001〜2M
Paが好ましく、特に0.01〜1MPaが好ましい
が、予備重合の圧力、温度において液状であるオレフィ
ンについては、この限りではない。さらに、予備重合時
間に特に制限はないが、通常2分間から15時間が好適
である。
【0155】予備重合を実施する際、改質された粒子
(A)、遷移金属化合物(B)、有機金属化合物
(C)、オレフィンを供給する方法としては、改質され
た粒子(A)と、遷移金属化合物(B)とを接触させて
おいた後、あるいは必要に応じて有機金属化合物(C)
をも接触させておいた後オレフィンを供給する方法、改
質された粒子(A)と、遷移金属化合物(B)およびオ
レフィンを接触させておいた後、有機金属化合物(C)
を供給する方法、オレフィン存在下、有機アルミニウム
化合物(C)および遷移金属化合物(B)を接触させた
後、上記の改質された粒子(A)を供給する方法などの
いずれの方法を用いても良いが、改質された粒子(A)
と有機金属化合物(C)とを接触させる際にはオレフィ
ンが予め存在している方が好ましい。また、オレフィン
の供給方法としては、重合槽内が所定の圧力になるよう
に保持しながら順次オレフィンを供給する方法、或いは
所定のオレフィン量を最初にすべて供給する方法のいず
れの方法を用いても良い。また、得られる重合体の分子
量を調節するために水素等の連鎖移動剤を添加すること
も可能である。
【0156】このようにして予備重合して得られたもの
を触媒成分として、あるいは触媒として使用する。本発
明に係る予備重合済の触媒成分は、上記の改質された粒
子(A)、および第3〜11族もしくはランタノイド系
列の遷移金属化合物(B)を接触させて得られる一次触
媒の存在下に、オレフィンを予備重合して得られる予備
重合済付加重合用触媒成分、あるいは、上記の改質され
た粒子(A)、第3〜11族もしくはランタノイド系列
の遷移金属化合物(B)、および有機金属化合物(C)
を接触させて得られる一次触媒の存在下に、オレフィン
を予備重合して得られる予備重合済付加重合用触媒成分
である。また本発明に係る予備重合済の触媒は、上記の
改質された粒子(A)、および第3〜11族もしくはラ
ンタノイド系列の遷移金属化合物(B)を接触させて得
られる一次触媒の存在下に、オレフィンを予備重合して
得られる付加重合用触媒、あるいは、上記の改質された
粒子(A)、第3〜11族もしくはランタノイド系列の
遷移金属化合物(B)、および有機金属化合物(C)を
接触させて得られる一次触媒の存在下に、オレフィンを
予備重合して得られる付加重合用触媒である。本発明に
係る該予備重合済付加重合用触媒成分を用いる触媒は、
該予備重合済付加重合用触媒成分、並びに有機金属化合
物(C)を接触させて得られる付加重合用触媒である。
【0157】重合に使用するモノマーとしては、炭素原
子数2〜20のオレフィン、ジオレフィン、環状オレフ
ィン、アルケニル芳香族炭化水素、極性モノマー等を挙
げることができ、同時に2種以上のモノマーを用いるこ
ともできる。これらの具体例としては、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン、5−メチル−1−ヘキセン、1−ヘキセン、
1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセ
ン、ビニルシクロヘキサン等のオレフィン;1,5−ヘ
キサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,4−ペンタジ
エン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、
1,9−デカジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエ
ン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−
1,6−オクタジエン、5−エチリデン−2−ノルボル
ネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボ
ルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、ノルボルナジ
エン、5−メチレン−2−ノルボルネン、1,5−シク
ロオクタジエン、5,8−エンドメチレンヘキサヒドロ
ナフタレン、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3
−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,3−シク
ロオクタジエン、1,3−シクロヘキサジエン等のジオ
レフィン;ノルボルネン、5−メチルノルボルネン、5
−エチルノルボルネン、5−ブチルノルボルネン、5−
フェニルノルボルネン、5−ベンジルノルボルネン、テ
トラシクロドデセン、トリシクロデセン、トリシクロウ
ンデセン、ペンタシクロペンタデセン、ペンタシクロヘ
キサデセン、8−メチルテトラシクロドデセン、8−エ
チルテトラシクロドデセン、5−アセチルノルボルネ
ン、5−アセチルオキシノルボルネン、5−メトキシカ
ルボニルノルボルネン、5−エトキシカルボニルノルボ
ルネン、5−メチル−5−メトキシカルボニルノルボル
ネン、5−シアノノルボルネン、8−メトキシカルボニ
ルテトラシクロドデセン、8−メチル−8−テトラシク
ロドデセン、8−シアノテトラシクロドデセン等の環状
オレフィン;スチレン、2−フェニルプロピレン、2−
フェニルブテン、3−フェニルプロピレン等のアルケニ
ルベンゼン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、p−エチルスチレン、m−エ
チルスチレン、o−エチルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチ
ルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、3−メチル−
5−エチルスチレン、p−第3級ブチルスチレン、p−
第2級ブチルスチレンなどのアルキルスチレン、ジビニ
ルベンゼン等のビスアルケニルベンゼン、1−ビニルナ
フタレン等のアルケニルナフタレン等のアルケニル芳香
族炭化水素;アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、無
水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、ビシクロ
(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸
等のα,β−不飽和カルボン酸、およびそのナトリウ
ム、カリウム、リチウム、亜鉛、マグネシウム、カルシ
ウム等の金属塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル等の
α,β−不飽和カルボン酸エステル、マレイン酸、イタ
コン酸等の不飽和ジカルボン酸、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラ
ウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフルオロ酢
酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸グリシジル、
メタクリル酸グリシジル、イタコン酸モノグリシジルエ
ステル等の不飽和カルボン酸グリシジルエステル等の極
性モノマーなどが挙げられる。
【0158】本発明は、これらのモノマーの単独重合ま
たは共重合に適用される。共重合体を構成するモノマー
の具体例としては、エチレンとプロピレン、エチレンと
1−ブテン、エチレンと1−ヘキセン、エチレンと1−
オクテン、エチレンとビニルシクロヘキサン、プロピレ
ンと1−ブテン等が例示されるが、本発明はこれらに限
定されるべきものではない。
【0159】本発明の付加重合用触媒はオレフィン重合
用触媒として特に好適であり、オレフィン重合体の製造
方法に好適に用いられる。かかるオレフィン重合体とし
て特に好ましくはエチレンとα−オレフィンとの共重合
体であり、中でもポリエチレン結晶構造を有するエチレ
ンとα−オレフィンとの共重合体が好ましい。ここでい
うα−オレフィンとして好ましくは、炭素原子数3〜8
のα−オレフィンであり、具体的には1−ブテン、1−
ヘキセン、1−オクテンなどが挙げられる。
【0160】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。実施例中の各項目の測定値は、下記の方
法で測定した。
【0161】(1)共重合体におけるα−オレフィンか
ら誘導される繰り返し単位の含有量は、赤外分光光度計
(日本分光工業社製 FT−IR7300)を用い、エ
チレンとα−オレフィンの特性吸収より検量線を用いて
求め、炭素原子1000個当たりの短鎖分岐数(SC
B)として表した。
【0162】(2)極限粘度[η](単位:dl/
g):得られた重合体100mgを、135℃のテトラ
リン50mlに溶解させ、135℃に保持された湯浴中
にセットされた、ウベローデ型粘度計を用い、当該サン
プルが溶解したテトラリン溶液の落下速度から求めた。
【0163】(3)分子量および分子量分布:ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、下
記の条件で測定した。検量線は標準ポリスチレンを用い
て作成した。分子量分布は重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で評価した。 機種: ミリポアウオーターズ社製 150C型 カラム: TSK−GEL GMH−HT 7.5×6
00×2本 測定温度:140℃ 溶媒: オルトジクロロベンゼン、 測定濃度:5mg/5ml
【0164】(4)メルトフローレート=MFR:JI
S K7210−1995に規定された方法に従い、1
90℃にて荷重21.18N(2.16kg)で測定し
たメルトフローレート値である(単位:g/10分)。
【0165】(5)メルトフローレート比=MFRR:
JIS K7210−1995に規定された方法に従
い、190℃、荷重211.82N(21.60kg)
で測定されたメルトフローレート値を、荷重21.18
N(2.16kg)で測定されたメルトフローレート値
(MFR)で除した値である。上記メルトフローレート
測定についてはすべて、予め酸化防止剤を1000pp
m配合した重合体を用いた。
【0166】(6)スウェル比=SR:MFR測定時に
得られたストランド径をダイの内径である2.095m
mで除した値である。
【0167】(7)元素分析 Al:試料を硫酸水溶液(1M)に投じたのち超音波を
あてて金属成分を抽出した。得られた液体部分について
ICP発光分析法により定量した。 F:酸素を充填させたフラスコ中で試料を燃焼させて生
じた燃焼ガスを水酸化ナトリウム水溶液(10%)に吸
収させ、得られた当該水溶液についてイオン電極法を用
いて定量した。
【0168】[実施例1] (1)粒子(a)と有機金属化合物(b)との接触処理 撹拌機、滴下ロートおよび温度計を備えた1000ml
の4つ口フラスコを減圧乾燥後、窒素置換した。そのフ
ラスコへ、窒素流通下で300℃において5時間加熱処
理したシリカ(デビソン社製 Sylopol948;
平均粒子径=64μm;細孔容量=1.61ml/g;
比表面積=296m2/g)103.0gを採取した。
そこへトルエン 900mlを加えてスラリーとし、氷
浴を用いて5℃に冷却した後、トリメチルアルミニウム
20.0mlとトルエン 80mlとの混合溶液を徐
々に滴下した。その際、ガスの発生が見られた。5℃で
30分間、80℃で2時間撹拌した後、上澄み液を濾過
し、残存の固体成分についてトルエン 1000mlで
の洗浄を4回、ヘキサン 1000mlでの洗浄を2回
実施した。その後、固体成分を減圧乾燥して、流動性の
ある固体成分 111.9gを得た。
【0169】(2)化合物(c)処理 撹拌機、温度計を備えた100mlの4つ口フラスコを
減圧乾燥後、窒素置換した。そのフラスコへ、上記
(1)で得られた固体成分 2.09gを採取した。そ
こへトルエン 40mlを加えてスラリーとし、氷浴を
用いて5℃に冷却した後、濃度を0.4mmol/ml
に調整した3,4,5−トリフロオロフェノールのトル
エン溶液 10.0mlをゆっくりと滴下した。その
際、ガスの発生が見られた。5℃で30分間、80℃で
2時間撹袢した後、上澄み液を濾過し、残存の固体成分
についてトルエン 50mlでの洗浄を4回、ヘキサン
50mlでの洗浄を2回実施した。その後、固体成分
を減圧乾燥して、流動性のある固体成分を得た。元素分
析の結果、Al=1.4mmol/g、F=3.5mm
ol/gであった。
【0170】(3)重合 減圧乾燥後、アルゴンで置換した内容積 3リットルの
撹拌機付きオートクレーブ内を真空にし、水素をその分
圧が0.004MPaになるように加え、ブタンを70
0g、1−ブテンを50g仕込み、70℃まで昇温し
た。その後、エチレンを、その分圧が1.6MPaにな
るように加え系内を安定させた。ガスクロマトグラフィ
ー分析の結果、系内のガス組成は、水素=0.16mo
l%、1−ブテン=2.63mol%であった。これ
に、濃度を1mmol/mlに調整したトリイソブチル
アルミニウムのヘプタン溶液 0.9mlを投入した。
次に、濃度を2μmol/mlに調整したラセミ−エチ
レンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロライド
のトルエン溶液 0.25mlを投入し、続いて上記実
施例1(2)で得られた固体成分 10.8mgを、固
体触媒成分として投入した。全圧を一定に保つように水
素を0.19mol%含有したエチレンと水素との混合
ガスをフィードしながら70℃で、60分間重合を行っ
た。その結果、粒子性状の良好なオレフィン重合体 9
0gが得られた。ジルコニウム原子当たりの重合活性は
1.8×108g/molZr/時間で、固体触媒成分
当りの重合活性は8330g/g固体触媒成分/時間で
あった。また、得られたオレフィン重合体はSCB=1
8.8、MFR=5.8、MFRR=34、SR=1.
52、Mw=7.06×104、Mw/Mn=3.5
1、[η]=1.07であった。
【0171】[比較例1] (1)撹拌機、滴下ロートおよび温度計を備えた5リッ
トルの4つ口フラスコを減圧乾燥後、窒素置換した。そ
のフラスコへ、窒素流通下で300℃において加熱処理
したシリカ(デビソン社製 Sylopol948;平
均粒子径=64μm;細孔容量=1.62ml/g;比
表面積=312m2 /g)382gを採取した。そこへ
トルエン 3.3リットルを加えてスラリーとし、氷浴
を用いて5℃に冷却した後、濃度を2.1mmol/m
lに調整したトリメチルアルミニウムのトルエン溶液
375mlを徐々に滴下した。その際、ガスの発生が見
られた。5℃で30分間、80℃で2時間撹拌した後、
上澄み液を除去し、残存の固体生成物をトルエン 3.
3リットルで4回洗浄した。その後、再びトルエンを
3.3リットル加えてスラリーとした。
【0172】(2)上記(1)にて得られたスラリーを
氷浴を用いて5℃に冷却した後、濃度を2mmol/m
lに調整したペンタフルオロフェノールのトルエン溶液
420mlをゆっくりと加えた。その際、ガスの発生
が見られた。5℃で30分、80℃で2時間撹袢した
後、上澄み液を濾過し、残存の固体生成物をトルエン
3.3リットルで4回、ヘキサン 3.3リットルで2
回洗浄した。その後、固体生成物を減圧乾燥して、流動
性のある固体生成物 434gを得た。元素分析の結
果、Al=1.2mmol/g、F=4.6mmol/
gであった。
【0173】(3)重合 減圧乾燥後、アルゴンで置換した内容積5リットルの撹
拌機付きオートクレーブ内を真空にし、水素をその分圧
が0.007MPaになるように加え、ブタンを106
5g、1−ブテンを55g仕込み、70℃まで昇温し
た。その後、エチレンを、その分圧が1.6MPaにな
るように加え系内を安定させた。ガスクロマトグラフィ
ー分析の結果、系内のガス組成は、水素=0.36mo
l%、1−ブテン=1.55mol%であった。これ
に、濃度を1mmol/mlに調整したトリイソブチル
アルミニウムのヘプタン溶液 1.5mlを投入した。
次に、濃度を2μmol/mlに調整したラセミ−エチ
レンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロライド
のトルエン溶液 0.5mlを投入し、続いて上記
(2)で得られた固体生成物 36mgを固体触媒成分
として投入した。全圧を一定に保つように水素を0.2
2mol%含有したエチレンと水素との混合ガスをフィ
ードしながら70℃で、60分間重合を行った。その結
果、オレフィン重合体135gが得られた。ジルコニウ
ム原子当たりの重合活性は1.4×108 g/molZ
r/時間で、固体触媒成分当りの重合活性は3720g
/g固体触媒成分/時間であった。また、得られたオレ
フィン重合体はSCB=12.4、MFR=2.55、
MFRR=48、SR=1.35であった。
【0174】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、付
加重合体粒子の形成を伴う重合(たとえばスラリー重
合、気相重合、バルク重合等)に好適に適用される高活
性なシングルサイト触媒の調整に有用な粒子、担体およ
び付加重合用触媒成分、該粒子の製造方法、高活性な付
加重合用触媒、ならびに効率的な付加重合体の製造方法
が提供される。該粒子を固体触媒成分として用いると、
固体触媒成分あたりの付加重合活性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA01 AA08 BA02A BA02B BA27A BA27B BC16A BC16B BE01A BE01B BE05A BE13A BE21A BE21B BE25A BE34A BE34B BE37A BE37B DA05 EA01Y FA01 FB19 FB78 FC07 4J028 AA01 AB01 AC01 AC31 AC41 BA01 BA02 BB01 BC13 CA00 CA28 CB25 CB81 EB01 GB01 GB02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子(a)、有機金属化合物(b)、およ
    び、下記一般式[1]で表される化合物(c)を接触さ
    せて得られる改質された粒子。 (但し、Tは周期律表の第15族または第16族の原子
    を表し、tは該Tの原子価を表す。Rは水素原子または
    炭化水素基を表し、R1 は電子吸引性基または電子吸引
    性基を含有する基を表し、3つのR1 は互いに同じであ
    っても異なっていてもよく、かつ任意に2つのR1 は一
    緒になってベンゼン環の隣接位置に連結して縮合環構造
    を形成してもよい。)
  2. 【請求項2】改質された粒子(A)が、粒子(a)と有
    機金属化合物(b)とを接触せしめ、次いで、化合物
    (c)と接触させて得られる改質された粒子であること
    を特徴とする請求項1記載の改質された粒子。
  3. 【請求項3】粒子(a)が、100〜1500℃で10
    分間〜50時間加熱処理された無機物質である請求項1
    または2記載の改質された粒子。
  4. 【請求項4】粒子(a)が、200〜800℃で1時間
    〜30時間加熱処理されたシリカである請求項1または
    2記載の改質された粒子。
  5. 【請求項5】粒子(a)、有機金属化合物(b)、およ
    び、下記一般式[1]で表される化合物(c)を接触さ
    せる改質された粒子の製造方法。 (但し、Tは周期律表の第15族または第16族の原子
    を表し、tは該Tの原子価を表す。Rは水素原子または
    炭化水素基を表し、R1 は電子吸引性基または電子吸引
    性基を含有する基を表し、3つのR1 は互いに同じであ
    っても異なっていてもよく、かつ任意に2つのR1 は一
    緒になってベンゼン環の隣接位置に連結して縮合環構造
    を形成してもよい。)
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載の改質され
    た粒子よりなる担体。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれかに記載の改質され
    た粒子よりなる付加重合用触媒成分。
  8. 【請求項8】請求項1〜4のいずれかに記載の改質され
    た粒子(A)、および第3〜11族もしくはランタノイ
    ド系列の遷移金属化合物(B)を接触させて得られる付
    加重合用触媒。
  9. 【請求項9】請求項1〜4のいずれかに記載の改質され
    た粒子(A)、第3〜11族もしくはランタノイド系列
    の遷移金属化合物(B)、および有機金属化合物(C)
    を接触させて得られる付加重合用触媒。
  10. 【請求項10】遷移金属化合物(B)が、シングルサイ
    ト触媒を形成する遷移金属化合物である請求項8または
    9記載の付加重合用触媒。
  11. 【請求項11】請求項8〜10のいずれかに記載の付加
    重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法。
  12. 【請求項12】付加重合体が、エチレンとα−オレフィ
    ンとの共重合体である請求項11記載の付加重合体の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014078919A1 (pt) 2012-11-26 2014-05-30 Braskem S.A. Catalisador metaloceno suportado em suporte híbrido, processo de obtenção do mesmo, processo de polimerização para obtenção de um homopolímero ou copolímero de etileno com distribuição de massa molar ampla ou bimodal, uso do catalisador de metaloceno suportado e polímero de etileno com distribuição de massa molar ampla ou bimodal

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WO2014078919A1 (pt) 2012-11-26 2014-05-30 Braskem S.A. Catalisador metaloceno suportado em suporte híbrido, processo de obtenção do mesmo, processo de polimerização para obtenção de um homopolímero ou copolímero de etileno com distribuição de massa molar ampla ou bimodal, uso do catalisador de metaloceno suportado e polímero de etileno com distribuição de massa molar ampla ou bimodal

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