JP2003169723A - 家 具 - Google Patents

家 具

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JP2003169723A
JP2003169723A JP2001371901A JP2001371901A JP2003169723A JP 2003169723 A JP2003169723 A JP 2003169723A JP 2001371901 A JP2001371901 A JP 2001371901A JP 2001371901 A JP2001371901 A JP 2001371901A JP 2003169723 A JP2003169723 A JP 2003169723A
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JP
Japan
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furniture
plate
top plate
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unit
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JP2001371901A
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English (en)
Inventor
Keiichiro Hatayama
啓一郎 畑山
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品や組み立て作業の共通化を図ることがで
き、安価で組み立て易い家具を提供すること。 【解決手段】所定の間隔をあけて互いに対向し略鉛直方
向に延びる一対の側板12と、これらの側板と同じ幅寸
法で略水平方向に延びて前記側板の上端同士を連結する
天板13とで、コ字形状に一体形成された構造を有する
家具本体11を備え、この家具本体11をモジュール化
することで、部品の共通化および組み立て作業の共通化
が図れ、コスト低減と作業の効率化とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側板と天板とを連
結した家具本体を備える家具に関する。
【0002】
【背景技術】家具は、一般に、開閉扉を備えた収納部や
引出を組み合わせて形成され、多様なバリエーションが
ある。このような家具は、例えば、天板、側板、背板で
箱を形成し、この箱の内部を間仕切板で仕切ることによ
って複数の小室を設け、これら小室に扉や引出を付ける
ことにより製造されるが(特開2000-262334号公報、
他)、家具の種類に応じて製造工程が異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】天板および側板は、外
部からの衝撃や荷重が作用するため、特に強度を高める
必要がある。強度が必要とされる天板や側板の組み立て
工程と、強度が必要とされない背板や間仕切板等の組み
立て工程とが、製造する家具の種類ごとに連続して行わ
れるため、作業手間が増え作業効率が悪くなることがあ
った。また、作業効率を良くするために、部品を共通化
しようとすると、強度が必要とされない部品にまで、強
度が必要とされる天板や側板と同じ部品を使わざるを得
なくなり、コストが高くなってしまっていた。
【0004】本発明は、部品や組み立て作業の共通化を
図ることができ、安価で組み立て易い家具を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載された本発明の家具は、図面を参照して説明すると、
所定の間隔をあけて互いに対向し略鉛直方向に延びる一
対の側板12と、これらの側板と同じ幅寸法で略水平方
向に延びて前記側板の上端同士を連結する天板13と
で、コ字形状に一体形成された構造を有する家具本体1
1を備えることを特徴とする。
【0006】以上の構成を備える本発明では、強度が必
要とされる天板および側板を連結して形成した家具本体
を基本構造とし、家具本体をモジュール化することで、
部品の共通化および組み立て作業の共通化が図れ、コス
トの低減と作業効率の向上とが可能になる。
【0007】請求項2に記載された本発明の家具は、請
求項1に記載の家具において、前記側板12と前記天板
13との接合面12A,13Aはそれぞれ、これらの板
面に対して所定角度で切断されて、留め加工されている
ことを特徴とする。このようにすれば、側板と天板とが
同じ厚さの場合は、それぞれの板面に対して45度の角
度を有する接合面を形成することで、加工作業の共通化
が図れる。また、留め加工とすることで、家具の表面側
に側板あるいは天板の木口が表れず、良好な外観が得ら
れる。
【0008】請求項3に記載された本発明の家具は、請
求項1または2に記載の家具において、前記側板12と
前記天板13とは、L字形の金物14を介して接合され
ることを特徴とする。このようにすれば、側板と天板と
が強固かつ確実に連結され、丈夫な家具とすることがで
きる。
【0009】請求項4に記載された本発明の家具は、請
求項1から3のいずれかに記載の家具において、前記側
板12のうち少なくとも一方には、コンセント16の配
線17が内蔵されていることを特徴とする。このように
すれば、家具の側板面あるいは天板上にコンセントを配
置できるので、電源を必要とする電気器具を使用するの
に便利である。また、配線が内蔵されているので家具の
表面側から配線が見えず、良好な外観が得られる。
【0010】請求項5に記載された本発明の家具は、請
求項1から4のいずれかに記載の家具において、前記家
具本体11の内部に取り付けられる家具ユニット23を
備えていることを特徴とする。このようにすれば、モジ
ュール化された家具本体と、家具ユニットとを組み合わ
せることで、材料の種類や組み立て工程を簡素化しつ
つ、多彩な種類の家具を製造することが可能となる。
【0011】請求項6に記載された本発明の家具は、請
求項5に記載の家具において、前記家具ユニット23は
開口部が設けられた開放ユニット36、開閉扉35Bが
設けられた収納ユニット35、および引出23Bが設け
られた引出ユニット23のうちいずれかであることを特
徴とする。このようにすれば、モジュール化された家具
本体11を利用して、棚、机、ドレッサー、ローボード
等の様々な機能を有する家具を製造することができる。
【0012】請求項7に記載された本発明の家具は、請
求項1から6のいずれかに記載の家具において、前記天
板63の上部に、マットレス66を備えていることを特
徴とする。このようにすれば、モジュール化された家具
本体を利用して、ベッド60を製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1、図2には第一実施形態につい
て示され、図3から図5にはそれぞれ第二から第四実施
形態について示されているが、各実施形態において同一
構成要素は同一符号とし説明を省略あるいは簡略化す
る。
【0014】まず、第一実施形態について説明する。図
1、図2には第一実施形態の家具である食器棚の分解斜
視図および正面図が示されている。図1、図2におい
て、食器棚10は家具本体11、背板21、仕切板22
および家具ユニットである引出ユニット23から構成さ
れている。
【0015】家具本体11の板材は、木質粉末を含んだ
合成樹脂材料を押出し成形により形成した合成樹脂パネ
ルが使用される。木質粉末は、木材の加工工場等から生
じる端材や鋸屑をボールミルによって細磨することで形
成される。この木質粉末および塩化ビニル樹脂等の熱可
塑性樹脂の微粒粉を混練して混合ペレットを形成し、こ
の混合ペレットを加熱溶解して、押出し成形を行うこと
で、合成樹脂パネルが形成される。この合成樹脂パネル
は、所定のモジュール寸法(例えば、15cmをモジュール
とした30cm〜120cmの間の寸法)の幅寸法を有する長尺
の板材として加工され、使用目的に応じた長さ寸法に切
断され用いられる。
【0016】家具本体11は、2枚の側板12が略鉛直
に延びて互いに対向して配置され、これら側板12の上
端同士を天板13が連結することで、開口部を下に向け
たコ字形の骨組みが構成される。したがって、天板13
の上に載置される積載荷重を支持し、側板12の側から
加わる横方向の荷重や地震時に作用する衝撃力に対抗す
るのに、十分な強度を有した家具本体11が形成されて
いる。家具本体11を構成する側板12と天板13と
は、それぞれ同厚、同幅の板材で、側板12の上端部お
よび天板13の両端部には、留め加工が施され、それぞ
れの板面に対して45度の角度を有する接合面12A,
13Aが設けられている。
【0017】側板12と天板13とは、互いの接合面1
2A,13Aを密接させた状態で、L字形の連結金物1
4を内側から両板に当接し、連結金物14のねじ孔にね
じ15を螺合することによって連結される。連結金物1
4は、金属板材を折り曲げ加工しねじ孔を設けて形成さ
れている。側板12および天板13の連結金物14が当
接する部分には、連結金物14の板厚寸法だけ凹みが設
けられている。
【0018】背板21は、家具本体11の背面を覆う大
きさを有する木質の板材で形成され、側板12および天
板13にねじ止め等により固定されている。仕切板22
は、側板12とほぼ同じ大きさを有する木質の板材で形
成され、天板13および背板21にねじ止め等により固
定されている。引出ユニット23は、木質の板材を組み
合わせて箱状に形成した箱体23Aと、この箱体23A
に挿入される引出23Bとから形成される。引出ユニッ
ト23は、側板12と仕切板22との間に取り付けられ
て、家具本体11の内部に組み込まれ一体とされる。
【0019】一方の側板12の内側面および仕切板22
の側面には、コンセント16が取り付けられ、このコン
セント16には配線17が接続されている。配線17
は、側板12および仕切板22の内部を通って食器棚1
0の背面まで連続して配線されている。食器棚10の背
面から出た配線17は、図示しない建物側の電気配線に
接続される。
【0020】図2に示すように、食器棚10は、側板1
2と仕切板22とに棚板24が架け渡されて、食器類を
収納する棚として使用される。あるいは、側板12と仕
切板22との間に、冷蔵庫25等を組み入れて利用され
る。また、食器棚10は、その天板13の上面に普段使
わない食器や什器あるいは調理用具等を載置して保管し
ておけるだけの十分な強度を有している。
【0021】食器棚10の製造方法は、先ず、所定の長
さ寸法に切断された側板12および天板13の接合面1
2Aおよび13Aの留め加工を行う。2枚の側板12を
所定の間隔をあけて対向配置し、それらの上部に天板1
3をそれぞれの接合面同士を密接させて組み合わせ、内
側から連結金物14を当接し、ねじ15により固定す
る。以上で、コ字形の骨組みを備える家具本体11が形
成される。
【0022】次に、この家具本体11の背面に、背板2
1を側板12および天板13に取り付ける。更に、仕切
板22を天板13および背板21に取り付ける。最後
に、家具ユニットである引出ユニット23を、側板12
および仕切板22の間に挟み入れ、それらの側板12お
よび仕切板22と背板21とに固定する。以上で、食器
棚10の組み立ては完成する。なお、家具本体11に組
み込む家具ユニットとしては、引出ユニット23以外に
開放ユニットや収納ユニットとすることもある。
【0023】従って、第一実施形態の構成によれば以下
の効果が得られる。 (1)強度が必要とされる天板13および側板12を連結
してコ字形に形成した家具本体11を基本構造とするこ
とで、部品の共通化および組み立て作業の共通化が図
れ、コストの低減と作業効率の向上とが可能になる。 (2)側板12と天板13とが同じ厚さであり、それぞれ
の板面に対して45度の角度を有する接合面12A,1
3Aが形成されるので、加工作業の共通化が図れる。ま
た、留め加工とすることで、家具の表面側に側板12あ
るいは天板13の木口が表れず、良好な外観が得られ
る。
【0024】(3)側板12と天板13とを連結金物14
によって強固に連結することで、丈夫な家具とすること
ができる。 (4)側板12および天板13の連結金物14が当接する
部分には、連結金物14の板厚寸法だけの凹みが設けら
れているので、連結金物14が目立たず、良好な外観が
得られる。 (5)家具本体11を形成する板材は、モジュール化され
た幅寸法を有する押し出し成形の合成樹脂パネルなの
で、加工工程の共通化が図れ、加工時に発生する材料の
無駄を低減することが可能になる。
【0025】(6)家具本体11に木質粉末を含んだ合成
樹脂材料により形成した合成樹脂パネルを使用したの
で、端材や鋸屑の再利用ができ、省資源化が図れるとと
もに、木の風合いを備えた外観を有する家具を製造でき
る。 (7)家具本体11には、家具ユニットとして引出ユニッ
ト23以外に開放ユニットや収納ユニットも組み込むこ
とができるので、様々なバリエーションを有する食器棚
10を共通化された工程で製造することができる。 (8)食器棚11の側板12面あるいは天板13上にコン
セント16を配置できるので、電源を必要とする電気器
具を使用するのに便利であり、配線17が内蔵されてい
るので食器棚10の表面側から配線17が見えず、良好
な外観が得られる。
【0026】次に、第二実施形態について図3に基づき
説明する。図3において、第二実施形態の家具は、家具
本体31および家具ユニットである収納ユニット35と
開放ユニット36とで構成されるローボード30であ
る。家具本体31に使用される板材およびその加工方法
と連結方法とは、第一実施形態の家具本体11の場合と
同様である。
【0027】家具本体31は、2枚の側板32とそれら
の上部を連結する天板33とで、開口部を下にしたコ字
形に形成される。家具本体31の中には、複数の家具ユ
ニットが並べて設置される。図3は、3つの家具ユニッ
トが設置された場合を示しており、両側の2つが収納ユ
ニット35で、中央の1つが開放ユニット36である。
【0028】収納ユニット35は、木質の板材を組み合
わせて箱状に形成した箱体(図示しない)と、この箱体の
前面に取り付けられる開閉扉35Bとから形成される。
開放ユニット36は、木質の板材を組み合わせて箱状に
形成した箱体36Aと、この箱体36Aの内部を上下に
仕切る棚板36Bとから形成される。また、ローボード
30の天板33は、その上面にテレビやオーディオセッ
トあるいは書籍等を載置しておけるだけの十分な強度を
有している。
【0029】ローボード30の製造方法は、前述の第一
実施形態の場合と同様であり、コ字形の骨組みを備える
家具本体31が形成された後、この家具本体31の内部
に、家具ユニットである収納ユニット35と開放ユニッ
ト36とが組み込まれ、一体のローボード30とされて
いる。
【0030】従って、第二実施形態によれば第一実施形
態の(1)から(7)の効果と同様の効果が得られると同時
に、次の(9)の効果を奏しうる。 (9)共通化された部品と組み立て工程から作られる家具
本体31を利用して、ローボード30を製造することが
できる。
【0031】次に、第三実施形態について図4に基づき
説明する。図4(A)において、第三実施形態の家具は、
家具本体41および家具ユニットである引出ユニット4
5,46で形成される机部47と、別置きの鏡48とで
構成されるドレッサー40である。家具本体41に使用
される板材およびその加工方法と連結方法とは、第一実
施形態の家具本体11の場合と同様である。
【0032】家具本体41は、2枚の側板42とそれら
の上部を連結する天板43とで、開口部を下にしたコ字
形に形成される。家具本体41の内部には、天板43の
下面に引出ユニット45が取り付けられ、一方の側板4
2の内側に引出ユニット46が設置されている。
【0033】引出ユニット45は、木質の板材を組み合
わせて箱状に形成した箱体(図示しない)と、この箱体の
前面から挿入される引出45Bとから形成される。引出
ユニット46も同様に、箱体(図示しない)と引出46B
とから形成される。引出ユニット46Bの下面には、引
出ユニット46を移動可能にするキャスター46Cが取
り付けられている。鏡48は、机部47とは別体とし
て、図示しない建物の壁などに取り付けられ、使用され
る。
【0034】図4(B)には、ドレッサー40の変形例と
して、机部47の構造を利用したデスク50を示す。デ
スク50は、家具本体51および家具ユニットである引
出ユニット55,56で構成される。家具本体51は、
2枚の側板52とそれらの上部を連結する天板53と
で、開口部を下にしたコ字形に形成される。
【0035】デスク50は、ドレッサー40の机部47
と比較して、側板52および天板53を加工する際の板
材のモジュール寸法が異なり、デスク50に適した幅寸
法、即ち、デスクの奥行き寸法(例えば、75cm)とさ
れている。また、それらの板材の長さ寸法、即ち、側板
52においてはデスク50の高さ寸法(例えば、70c
m)、天板53においてはデスク50の幅寸法(例え
ば、120cm)で切断され加工される。
【0036】デスク50の内部に設置される引出ユニッ
ト55,56は、ドレッサー40の引出ユニット45,
46と同様の構成とされ、引出55B、56Bを備えて
いる。また、ドレッサー40の天板43あるいはデスク
50の天板53は、その上面で作業を行ったり、書籍等
を載置しておけるだけの十分な強度を有している。
【0037】ドレッサー40の机部47およびデスク5
0の製造方法は、前述の第一実施形態の場合と同様であ
り、コ字形の骨組みを備える家具本体41,51が形成
された後、この家具本体41,51の内部に、家具ユニ
ットである引出ユニット45,46,55,56が組み
込まれ、一体のドレッサー40の机部47およびデスク
50とされている。
【0038】従って、第三実施形態によれば第一実施形
態の(1)から(7)の効果と同様の効果が得られると同時
に、次の(10)、(11)の効果を奏しうる。 (10)家具本体41,51と、引出ユニット45,46,
55,56とを組み合わせることで、引出部を有するド
レッサー40とデスク50とを製造することができる。 (11)板材のモジュール寸法を変えるだけで、ドレッサー
40の机部47とデスク50とを共通の組み立て方法で
製造することができる。
【0039】次に、第四実施形態について図5に基づき
説明する。図5において、第四実施形態の家具は、家具
本体61、家具ユニットである引出ユニット65、マッ
トレス66、およびヘッドボード67で構成されるベッ
ド60である。家具本体61に使用される板材およびそ
の加工方法と連結方法とは、第一実施形態の家具本体1
1の場合と同様である。
【0040】家具本体61は、ベッド60の前後に配置
される2枚の側板62とそれらの上部を連結する天板6
3とで、開口部を下にしたコ字形に形成される。家具本
体61の中には、引出ユニット65が設置されている。
この引出ユニット65は、木質の板材を組み合わせて箱
状に形成した箱体(図示しない)と、この箱体の前面から
挿入される2つの引出65Bとから形成される。
【0041】家具本体61の天板63の上面には、マッ
トレス66が載置されている。天板63は、ベッドとし
て使用できるだけの十分な強度を有している。ベッド6
0の前方の側板62の側面には、ヘッドボード67が側
板62および天板63にねじ止め等により取り付けられ
ている。ベッド60の製造方法は、前述の第一実施形態
の場合と同様であり、コ字形の骨組みを備える家具本体
61が形成された後、この家具本体61の内部に、家具
ユニットである引出ユニット65が組み込まれ、一体の
ベッド60とされている。
【0042】従って、第四実施形態によれば第一実施形
態の(1)から(7)の効果と同様の効果が得られると同時
に、次の(12)の効果を奏しうる。 (12)家具本体61の天板63の上にマットレス66を載
置し、引出ユニット65とを組み合わせることで、引出
部を有するベッド60を製造することができる。
【0043】また、第一から第四実施形態に共通の効果
として、次の(13)〜(15)の効果を奏しうる。 (13)モジュール化され形成された家具本体11,31,
41,51,61と、家具ユニット23,35,36,
45,46,55,56,65とを組み合わせること
で、食器棚10、ローボード30、ドレッサー40、デ
スク50およびベッド60などの種々の家具を、共通化
された部品および作業工程によって製造することができ
る。
【0044】(14)家具本体11,31,41,51,6
1に、板厚や表面色の共通した板材を用いることで、種
々の家具の間にデザインの統一が図れ、外観が良好にな
る。 (15)各々の家具ユニットの間で、モジュールを統一する
ことで、引出や開閉扉、棚板等の部品の共通化ができ、
加工の手間とコストとが低減できるとともに、部品の修
理、交換のためのストック部品の管理が容易になる。
【0045】なお、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施形態では食器棚、ローボード、ドレッサー、デス
ク、およびベッドについて説明を行ったが、それ以外の
家具、例えば、サイドボード、整理タンス、テーブル等
にも適用可能である。
【0046】使用材料について、家具本体の板材には合
成樹脂パネルを用いることとしたが、それ以外の木質材
料の使用も可能である。また、連結金物は家具本体の内
側からねじ止めすることとしたが、外側からでもよく、
あるいは、側板および天板の内部に埋め込んで取り付け
ることも可能である。このように内部に埋め込めば、連
結金物が目立たなくなり、外観が良好になる。
【0047】前記実施形態では、家具本体の側板と天板
とは同厚であり、それらの接合面はそれぞれの板面に対
して45度の角度を持った留め加工としたが、側板と天
板とに板厚の異なった板材を用いることも可能である。
その場合、留め加工の角度は45度とはならず、それぞ
れの板厚に応じた角度(例えば、30度)とすることが
できる。また、側板と天板との接合部は留め加工とせず
に、一方の部材の端部側面に他方の部材の木口を当接し
て接合してもよい。このようにすれば、留め加工をする
必要が無くなり、加工手間を低減できる。
【0048】
【発明の効果】このような本発明によれば、以下の効果
が得られる。請求項1の発明により、強度が必要とされ
る天板および側板を連結してコ字形に一体形成した家具
本体を基本構造とすることで、部品の共通化および組み
立て作業の共通化が図れ、コストの低減と作業効率の向
上とが可能になる。請求項2の発明により、側板と天板
とが同じ厚さの場合は、それぞれの板面に対して45度
の角度を有する接合面が形成され、加工作業の共通化が
図れる。また、留め加工とすることで、家具の表面側に
側板あるいは天板の木口が表れず、良好な外観が得られ
る。
【0049】請求項3の発明により、側板と天板とが強
固かつ確実に連結されるので、丈夫な家具とすることが
できる。請求項4の発明により、家具の側板面あるいは
天板上にコンセントを配置できるので、電源を必要とす
る電気器具を使用するのに便利であり、配線が内蔵され
ているので家具の表面側から配線が見えず、良好な外観
が得られる。
【0050】請求項5の発明により、モジュール化され
た家具本体と、家具ユニットとを組み合わせることで、
材料の種類や組み立て工程を簡素化しつつ、多彩な種類
の家具を製造することが可能となる。請求項6の発明に
より、モジュール化された家具本体を利用して、棚、
机、ドレッサー、ローボード等の様々な機能を有する家
具を製造することができる。請求項7の発明により、モ
ジュール化された家具本体を利用して、ベッドを製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の家具である食器棚の分
解斜視図。
【図2】前記実施形態の家具である食器棚の正面図。
【図3】本発明の第二実施形態の家具であるローボード
の斜視図。
【図4】(A),(B)は本発明の第三実施形態の家具であ
るドレッサーおよびデスクの斜視図。
【図5】本発明の第四実施形態の家具であるベッドの斜
視図。
【符号の説明】
10 食器棚(家具) 11 家具本体 12 側板 12A 接合面 13 天板 13A 接合面 14 連結金物 16 コンセント 17 配線 23 引出ユニット(家具ユニット) 35 収納ユニット(家具ユニット) 36 開放ユニット(家具ユニット) 66 マットレス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をあけて互いに対向し略鉛直
    方向に延びる一対の側板と、これらの側板と同じ幅寸法
    で略水平方向に延びて前記側板の上端同士を連結する天
    板とで、コ字形状に一体形成された構造を有する家具本
    体を備える、ことを特徴とする家具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の家具において、前記側
    板と前記天板との接合面はそれぞれ、これらの板面に対
    して所定角度で切断されて、留め加工されている、こと
    を特徴とする家具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の家具におい
    て、前記側板と前記天板とは、L字形の金物を介して接
    合される、ことを特徴とする家具。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の家具
    において、前記側板のうち少なくとも一方には、コンセ
    ントの配線が内蔵されている、ことを特徴とする家具。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の家具
    において、前記家具本体の内部に取り付けられる家具ユ
    ニットを備えている、ことを特徴とする家具。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の家具において、前記家
    具ユニットは開口部が設けられた開放ユニット、開閉扉
    が設けられた収納ユニット、および引出が設けられた引
    出ユニットのうちいずれかである、ことを特徴とする家
    具。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の家具
    において、前記天板の上部に、マットレスを備えてい
    る、ことを特徴とする家具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008012327A (ja) * 2007-08-29 2008-01-24 Wood One:Kk 収納装置

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