JP2003169067A - 光分岐ネットワークシステム - Google Patents

光分岐ネットワークシステム

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JP2003169067A
JP2003169067A JP2001364997A JP2001364997A JP2003169067A JP 2003169067 A JP2003169067 A JP 2003169067A JP 2001364997 A JP2001364997 A JP 2001364997A JP 2001364997 A JP2001364997 A JP 2001364997A JP 2003169067 A JP2003169067 A JP 2003169067A
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JP2001364997A
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Seiji Ozaki
成治 小崎
Hiroshi Ichibagase
広 一番ヶ瀬
Norihiro Asashiba
慶弘 浅芝
Hideaki Yamanaka
秀昭 山中
Hiroaki Mukai
宏明 向井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケット転送を安価に提供することが可能な
光分岐ネットワークシステムを得ること。 【解決手段】 親装置11および各子装置15a〜15
nのPON送受信制御部130,156は、各子装置が
使用するATMセルのあて先情報を各子装置毎に予め設
定して親装置−子装置間のATM伝送に使用する。各子
装置は、端末からのパケットをATMセルに変換してP
ON送受信制御手段に入力し、PON送受信制御手段か
らのATMセルをパケットに変換して端末に送る。親装
置は、各子装置に設定されるATMセルのあて先情報と
下り方向パケットのあて先情報との関連付け情報および
上り方向パケットのあて先情報とATMスイッチ部11
2側へのATMセルのあて先情報との関連付け情報を記
憶するVPI/IP変換部123と、これら関連付け情
報を用いて、ATMセルとIPパケットとの変換にかか
わるAAL処理を実行するAAL処理部122を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1〜複数の端末
を有する複数の子装置が伝送媒体および伝送帯域を共用
し、各子装置の使用帯域の割り当てを親装置が制御し、
この制御により各子装置が親装置へのデータを固定長セ
ルにより伝送するためのPON送受信制御手段を親装置
および子装置が備え、IPパケットデータの転送をAT
M−PON方式を用いて低コストで行うことが可能な光
分岐ネットワークシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の子装置が伝送媒体および伝送帯域
を共用し、親装置の帯域制御により各子装置が親装置へ
データを伝送する光分岐ネットワーク方式は、例えば、
ITU−T勧告G.983.1(Broadband optical ac
cess system based on PassiveOptical Networks(PO
N) 1998/10)(以下、ATM(Asynchronous Transfer
Mode)−PON方式という)に規定されている。この勧
告によれば、親装置(Optical Line Termination)と複
数の子装置(Optical Network Unit)との間では、AT
Mセル伝送によるユーザデータの転送が行われる。
【0003】図14は、この勧告に示されている子装置
の構成を示すブロック図である。子装置300は、共通
シェル310、コアシェル320およびサービスシェル
330とを備える。コアシェル320は光分岐ネットワ
ーク(ODN)と接続され、光分岐ネットワークインタ
フェース機能321、伝送多重化/逆多重化機能32
2、並びにカスタマおよびサービス多重化/逆多重化機
能323を備えている。一方のサービスシェル330は
カスタマと接続されており、複数のユーザポート機能3
31a〜331nを備えている。この図において、カス
タマおよびサービス多重化/逆多重化機能323では、
子装置300に接続される各ユーザの情報や各サービス
の多重化を行うため、ユーザやサービスごとにATM接
続を確立する処理、すなわち、AAL(ATM Adaptat
ion Layer)処理が必要となる。このAAL処理の規格
の一つにAAL5があり、これはIPパケットをATM
セルに収容するための規格である。そして、これはIE
EE(Institute of Electrical and Electronic Engin
eers)におけるRFC(Request For Comment)148
3等によって規定されている。
【0004】このAAL5の規格に基づくATMセルに
よるデータ転送においては、ユーザおよびサービスの種
別はすべてATMセルのあて先情報であるヘッダに含ま
れており、子装置や親装置を含む転送系内に存在する全
ての装置は、このあて先情報を用いることによって、転
送先や障害情報、流量または遅延などを管理、制御する
ことができる。
【0005】一方、近年のIP(Internet Protocol)
サービスの急激な成長により、安価に入手できるIPパ
ケットインタフェースのみのサービスの要求が高まって
きている。このような要求を、上記ITU−T勧告G.
983.1のATM−PON方式を用いて実現する場
合、ネットワークの構成は、例えば図1のようになる。
【0006】図1において、ローカルエリアネットワー
ク(以下、LANという)3a、3bや端末4c、4d
が、光分岐ネットワーク1a、1bおよび広域ネットワ
ーク2を介して相互に接続されている。光分岐ネットワ
ーク1a、1b内で、親装置11は広域ネットワーク2
と接続する側に設けられ、幹線ファイバ12、光スプリ
ッタ13および支線ファイバ14a〜14nを介して複
数の子装置15a〜15nと接続されている。子装置1
5a〜15nは、LAN3a、3bや端末4a、4b、
4c、4dなどと接続されている。
【0007】光分岐ネットワーク1a、1b内では、下
り方向にはATMセルを用いた時分割多重伝送により、
また、上り方向にはATMセルの各子装置への割り当て
と、各子装置からのATMセルの送出タイミングを親装
置が制御することにより、複数の端末またはLANを一
つの親装置に収容して広域ネットワーク2に接続し、広
域ネットワーク2および光分岐ネットワーク1a、1b
によりIPパケット転送サービスを提供する。
【0008】ここで、上述したITU−T勧告によれ
ば、親装置11側でも、子装置15同様に、ATMセル
ヘッダのあて先情報を用いたサービス識別および転送機
能が必要となる。このため、広域ネットワーク2は、A
TM交換機能を備えた転送網となる。
【0009】図15は、上記ITU−T勧告に基づいて
構成される光分岐ネットワーク1a,1bにおける親装
置11および子装置15a〜15nの詳細を示すもので
ある。親装置11は、ネットワーク−IF部111と、
ATMスイッチ部112と、制御部113と、PON−
IF部120とを有する。そして、PON−IF部12
0は、ATM−IF部121と、ATM−終端部124
と、APON(ATM−PON)終端部125と、光送
受信器126と、保守信号挿入部351とを備えてい
る。子装置15a〜15nは、光送受信器151と、A
PON終端部152と、セル分解組み立て部153と、
ETHER終端部155と、AAL処理部361と、保
守信号抽出部362と、VPI(Virtual Path Identif
ier)/IP変換部363とを備えている。なお、各子
装置15b〜15nは、子装置15aと同一の構成を有
しており、図中ではその構成を省略している。
【0010】つぎに、光分岐ネットワークシステム内に
おけるデータ伝送の動作について説明する。LANまた
は端末側からのIPパケットデータは、ETHERフレ
ームによりカプセル化され、子装置15のETHER終
端部155に入力される。ETHER終端部155では
ETHERフレームを終端し、IPパケットデータを取
り出してAAL(ATM adaptation layer)処理部361
に渡す。AAL処理部361では入力されたIPパケッ
トデータのヘッダを読み取り、VPI/IP変換部36
3より通知されるIPヘッダとATMセルヘッダの関連
付け情報から、ATMセルを生成する際のあて先情報で
あるVPI値を決定し、またIPパケットデータをAT
Mセルにマッピングする際に必要となるトレイラ情報を
IPパケットデータへ付加して、セル分解組み立て部1
53に渡す。
【0011】セル分解組み立て部153は、入力したト
レイラ情報付きIPパケットデータを、ATMセルの収
容領域である48オクテットに分割し、上記で定めたV
PI値を基にATMセルヘッダを生成してATMセルを
生成し、APON終端部152に渡す。APON終端部
152は、上記ITU−T勧告の規定に従った親装置1
1からの上り帯域制御によって割り当てられたスロット
位置に、生成したATMセルを送出する。光送受信器1
51はAPON終端部152からの電気信号を光信号に
変換してATMセルを支線ファイバ14aに送出する。
【0012】送出された上りセルは光スプリッタ13、
幹線ファイバ12を通して親装置11に入力される。親
装置11では、まず、光送受信器126において、光信
号が電気信号に変換される。APON終端部125で
は、上記ITU−T勧告の規定に従った処理によりAT
Mセルが取り出され、ATM−終端部124に送られ
る。ATM−終端部124ではATMセルについてVP
I毎に障害、流量などを監視し、図示しない管理装置な
どに通知を行う。ATM−IF部121はATMスイッ
チ部112への接続のため、ATMセルのフォーマット
変換を行う。ATMスイッチ部112は広域ネットワー
ク2あるいはこの光分岐ネットワーク1a内の他の子装
置15b〜15nへのデータ転送のためのスイッチング
をVPI値にしたがって行う。このATMスイッチ部1
12により出力されたATMセルは、ネットワーク−I
F部111によって伝送フォーマットが変換されたの
ち、広域ネットワーク2へと出力される。
【0013】上記とは逆に、親装置11から子装置15
への下り方向のデータの流れは、親装置11のAPON
終端部125と子装置15のAPON終端部152との
間で、全ての子装置15a〜15nに対するデータが同
報される点で上り方向の場合と異なるが、その他は上述
した上り方向の逆処理に相当するので、説明は省略す
る。
【0014】つぎに、子装置のVPI/IP変換部36
3に格納されているIPヘッダとATMセルヘッダの関
連付け情報について説明する。上述したVPI/IP変
換部363で用いられるIPヘッダとATMセルヘッダ
の関連付け情報は、親装置11における制御部113か
ら保守信号挿入部351を通じて保守信号中に挿入さ
れ、その保守信号はAPON終端部125によって親装
置11と子装置15間の伝送セル間に挿入されて下り伝
送路を通り、子装置15における保守信号抽出部362
で抽出される。抽出された保守信号から関連付け情報を
取り出すことにより、上述したようなAAL処理部36
1におけるIPヘッダとATMセルヘッダの変換が可能
となる。
【0015】なお、上述した例では、IPヘッダに対応
するATMセルヘッダとしてVPIを使用しているが、
VCI(Virtual Channel Identifier)を併用した場合
も同様にして行われる。また、上述した例では、IPヘ
ッダとATMセルヘッダの関連付け情報を親装置11の
APON終端部125で用いられる保守信号によって親
装置11から子装置15へ通信しているが、通常のAT
Mセル中に挿入し、ATMスイッチ部112から下り伝
送信号中に挿入しても良い。この場合にはその関連付け
情報を通信するATMセルのヘッダ値を予め子装置15
に伝える必要がある。
【0016】このように、上り方向では、IPパケット
は子装置15においてATMセルに収容され、光分岐ネ
ットワークシステム1aおよび広域ネットワーク2内で
ATMセルによる転送が行われ、下り方向では、IPパ
ケットが子装置15においてATMセルから取り出さ
れ、そして端末またはLANに転送されることによっ
て、ATM−PON方式を用いたIPパケット転送サー
ビスが実現される。
【0017】また、上記ITU−T勧告に従った光分岐
ネットワークシステムは、光ファイバおよびその周辺機
器のコストを複数の加入者で負担することによって、安
価にマルチサービスを提供することが可能な唯一の世界
標準システムである。そして、特に上述した例における
親装置11のAPON終端部125と子装置15のAP
ON終端部152との間の構成については、技術的およ
び価格的に安定が見込まれる部分となっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のATM−PON方式を用いたIPパケットの転
送サービスシステムでは、IPパケット転送サービスを
提供することは可能であるが、サービス限定型の構成と
するために、以下に述べるようにさらなる低コスト化を
実現することが事実上困難であるという問題点があっ
た。
【0019】すなわち、子装置15におけるIPヘッダ
とATMセルヘッダの関連付け情報を親装置11と通信
し、IPヘッダとATMセルヘッダとの間の変換処理を
行うための保守信号抽出部362、VPI/IP変換部
363およびAAL処理部361の機能は、IPヘッダ
値とATMセルヘッダ値は非常に広い範囲で可変であ
り、また、データの通信速度に対応した処理速度が必要
であるという理由から、通常は、複雑でかつ高速な処理
が可能な高価なCPU等のプロセッサを用いて実現され
ている。このような処理を、安価なプロセッサを使用し
て行うことはサービスの質の低下を招いてしまう。それ
故、処理性能の優れた高価なプロセッサが必要となり、
低コスト化を阻む障害となっている。
【0020】また、上記従来技術においては、複数ユー
ザや複数サービスの提供に使用する装置を、ATM−P
ON方式を用いたIPパケットの転送サービスシステム
に流用する場合には、それら複数種類のIPパケットと
ATMセル間の変換処理等のために大規模なメモリが必
要となる。
【0021】さらに、端末からのIPパケットは上述し
たようにETHERフレームによりカプセル化されて入
力されるのが通常であるため、AAL処理のためにIP
パケットを取り出すための処理機能の追加も必要とな
る。さらに、これらの処理を行う子装置は、図1に示さ
れているように各端末4a、4b、・・・あるいはLA
N3a、3b、…を保有する加入者ごとに一台ずつ必要
となる。
【0022】したがって、子装置のコストを安易に低減
することができないことや、従来の装置を転用する場合
にかかるコストの大きさから、従来のATM−PON方
式を用いたIPパケットの転送サービスシステムでは、
システムの利用者に対してIPパケット転送サービスを
安価に提供することは困難となる。
【0023】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
パケット転送を安価に提供することが可能な光分岐ネッ
トワークシステムを得ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる光分岐ネットワークシステムは、
1〜複数の端末が接続される複数の子装置が伝送媒体お
よび伝送帯域を共用し、各子装置の使用帯域の割り当て
を親装置が制御し、この制御により各子装置が親装置へ
のデータを固定長セルにより伝送するためのPON送受
信制御手段を親装置および子装置が備え、親装置が固定
長セルのスイッチングを行う固定長セルスイッチ部を有
し、固定長セルに基づくデータ伝送を行う広域ネットワ
ークに接続されている光分岐ネットワークシステムであ
って、前記親装置および各子装置の前記PON送受信制
御手段は、各子装置が使用する固定長セルのあて先情報
を各子装置毎に予め設定し、各子装置の前記PON送受
信制御手段は、該設定した各あて先情報を親装置に伝送
される固定長セルに付与するとともに、前記各子装置
は、自らに所属する1〜複数の端末からのパケットを固
定長セルに変換して当該子装置のPON送受信制御手段
に入力するとともに、自らに設定された前記固定長セル
のあて先情報に基づき当該子装置のPON送受信制御手
段からの固定長セルから自宛て固定長セルのみを抽出
し、該抽出した固定長セルをパケットに変換して自らに
所属する1〜複数の端末に送るパケット/固定長セル変
換手段を備え、前記親装置は、各子装置に設定される前
記固定長セルのあて先情報と下り方向パケットのあて先
情報とを関連付ける第1の関連付け情報と、上り方向パ
ケットのあて先情報と前記固定長セルスイッチ部側への
固定長セルのあて先情報とを関連付ける第2の関連付け
情報とを記憶するヘッダ変換手段と、親装置のPON送
受信制御手段側からの固定長セルからパケットを取り出
し、取り出したパケットのあて先情報を前記第2の関連
付け情報と照合することにより親装置のPON送受信制
御手段側からの固定長セルのあて先情報を固定長セルス
イッチ部側への固定長セルのあて先情報に変更すること
を含む固定長セル適合処理を実行して固定長セルを作成
し該作成した固定長セルを固定長セルスイッチ部側に出
力するとともに、固定長セルスイッチ部側からの固定長
セルからパケットを取り出し、取り出したパケットのあ
て先情報を前記第1の関連付け情報と照合することによ
り固定長セルスイッチ部側からの固定長セルのあて先情
報を前記取り出したパケットのあて先情報に対応する子
装置に設定された固定長セルのあて先情報に変更するこ
とを含む固定長セル適合処理を実行して固定長セルを作
成し該作成した固定長セルを前記親装置のPON送受信
制御手段側に出力する固定長セル適合処理手段と、を備
えることを特徴とする。
【0025】この発明によれば、親装置が固定長セルの
スイッチングを行う固定長セルスイッチ部を有してい
る。また、親装置および各子装置のPON送受信制御手
段によって、各子装置が使用する固定長セルのあて先情
報が各子装置毎に予め設定され、各子装置のPON送受
信制御手段によって、該設定した各あて先情報が親装置
に伝送される固定長セルに付与される。
【0026】前記各子装置は、パケット/固定長セル変
換手段をさらに備える。この前記各子装置のパケット/
固定長セル変換手段によって、自らに所属する1〜複数
の端末からのパケットが固定長セルに変換されて当該子
装置のPON送受信制御手段に入力される。また、自ら
に設定された前記固定長セルのあて先情報に基づき当該
子装置のPON送受信制御手段からの固定長セルから自
宛て固定長セルのみが抽出され、該抽出された固定長セ
ルがパケットに変換されて自らに所属する1〜複数の端
末に送られる。
【0027】前記親装置は、ヘッダ変換手段と固定長セ
ル適合処理手段とをさらに備えている。まず、ヘッダ変
換手段によって、各子装置に設定される前記固定長セル
のあて先情報と下り方向パケットのあて先情報とを関連
付ける第1の関連付け情報と、上り方向パケットのあて
先情報と前記固定長セルスイッチ部側への固定長セルの
あて先情報とを関連付ける第2の関連付け情報とが記憶
される。つぎに、固定長セル適合処理手段によって、親
装置のPON送受信制御手段側からの固定長セルからパ
ケットが取り出され、取り出されたパケットのあて先情
報を前記第2の関連付け情報と照合することにより親装
置のPON送受信制御手段側からの固定長セルのあて先
情報を固定長セルスイッチ部側への固定長セルのあて先
情報に変更することを含む固定長セル適合処理が実行さ
れ、固定長セルが作成される。該作成された固定長セル
は固定長セルスイッチ部側に出力される。また、固定長
セル適合処理手段によって、固定長セルスイッチ部側か
らの固定長セルからパケットが取り出され、取り出され
たパケットのあて先情報を前記第1の関連付け情報と照
合することにより固定長セルスイッチ部側からの固定長
セルのあて先情報を前記取り出したパケットのあて先情
報に対応する子装置に設定された固定長セルのあて先情
報に変更することを含む固定長セル適合処理が実行さ
れ、固定長セルが作成される。そして、該作成された固
定長セルが前記親装置のPON送受信制御手段側に出力
される。
【0028】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置は、端末
側から入力されるフレームからパケットを取り出して前
記パケット/固定長セル変換手段に入力するとともに、
前記パケット/固定長セル変換手段からのパケットをフ
レームに変換して自らに所属する1〜複数の端末に送出
するフレーム終端手段を備えることを特徴とする。
【0029】この発明によれば、前記各子装置がフレー
ム終端手段をさらに備える光分岐ネットワークシステム
が提供される。このフレーム終端手段によって、端末側
より入力されるフレームからパケットが取り出され、前
記パケット/固定長セル変換手段に入力される。また、
フレーム終端手段によって、前記パケット/固定長セル
変換手段からのパケットがフレームに変換されて自らに
所属する1〜複数の端末に送出される。
【0030】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記子装置のパケット
/固定長セル変換手段は、自らに所属する1〜複数の端
末から送られるパケット中またはフレーム中の送信元情
報に基づいて、自らに所属する1〜複数の端末に対する
パケットのあて先情報を学習するものであり、この学習
結果を用いて自らに接続されている端末宛てのパケット
が自らに接続されている端末から入力された場合、親装
置への当該パケットの転送を禁止することを特徴とす
る。
【0031】この発明によれば、前記子装置のパケット
/固定長セル変換手段によって、自らに所属する1〜複
数の端末から送られるパケット中またはフレーム中の送
信元情報に基づいて、自らに所属する1〜複数の端末に
対するパケットのあて先情報が学習される。そして、こ
の学習結果を用いて自らに接続されている端末宛てのパ
ケットが自らに接続されている端末から入力された場
合、親装置への当該パケットの転送が禁止される。
【0032】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記親装置のヘッダ変
換手段は、前記第1の関連付け情報を子装置側から送ら
れるパケット中の送信元情報から学習するものであり、
この学習結果を用いて自らに接続される子装置宛以外の
パケットが固定長セルスイッチ部側から入力された場
合、子装置への当該パケットの転送を禁止することを特
徴とする。
【0033】この発明によれば、前記親装置のヘッダ変
換手段によって、前記第1の関連付け情報が子装置側か
ら送られるパケット中の送信元情報を用いて学習され
る。そして、この学習結果を用いて自らに接続される子
装置宛以外のパケットが固定長セルスイッチ部側から入
力された場合に、子装置への当該パケットの転送が禁止
される。
【0034】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のパケッ
ト/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段は、固定長セルへパケットを収容する際
は、パケットの最後尾の後ろに最後尾を示す特定パター
ンを挿入し、固定長セルからパケットを取り出す際は、
この特定パターンの検出後に固定長セルからパケットを
取り出すことを特徴とする。
【0035】この発明によれば、前記各子装置のパケッ
ト/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段によって、固定長セルにパケットが収容さ
れる際には、パケットの最後尾の後ろに最後尾を示す特
定パターンが挿入され、固定長セルからパケットが取り
出される際には、この特定パターンの検出後に固定長セ
ルからパケットが取り出される。
【0036】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のパケッ
ト/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段は、固定長セルへパケットを収容する際
は、パケットの先頭の前にスタートパターンを挿入しか
つパケットの最後尾の後ろにエンドパターンを挿入し、
固定長セルからパケットを取り出す際は、これらスター
トパターンおよびエンドパターンを検出してパケットの
先頭および最後尾を識別することを特徴とする。
【0037】この発明によれば、前記各子装置のパケッ
ト/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段によって、固定長セルにパケットが収容さ
れる際には、パケットの先頭の前にスタートパターンが
挿入されかつパケットの最後尾の後ろにエンドパターン
が挿入される。逆に、固定長セルからパケットが取り出
される際には、これらスタートパターンおよびエンドパ
ターンが検出され、パケットの先頭および最後尾が識別
される。
【0038】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のパケッ
ト/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段は、固定長セルへパケットを収容する際
は、パケットの先頭部が収容される固定長セルにおける
オフセット情報およびパケット長さを示す情報を、その
固定長セルのヘッダの直後に挿入し、固定長セルからパ
ケットを取り出す際は、これらオフセット情報およびパ
ケット長さを示す情報を検出することにより、パケット
の先頭および最後尾を当該パケット取り出し前に判別す
ることを特徴とする。
【0039】この発明によれば、前記各子装置のパケッ
ト/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段によって、固定長セルにパケットが収容さ
れる際には、パケットの先頭部が収容される固定長セル
におけるオフセット情報およびパケット長さを示す情報
が、その固定長セルのヘッダの直後に挿入される。逆
に、固定長セルからパケットが取り出される際には、こ
れらオフセット情報およびパケット長さを示す情報が検
出されることにより、パケットの先頭および最後尾が当
該パケット取り出し前に判別される。
【0040】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のパケッ
ト/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段は、固定長セルへパケットを収容する際
は、パケットの最後尾を収容する固定長セルの最後尾
に、該パケットの最後尾を示すエンドパターンを挿入
し、該エンドパターンと前記パケットの最後尾との間に
データ埋めのためのパディングデータを挿入し、固定長
セルからパケットを取り出す際は、前記エンドパターン
を検出してパケットの最後尾を識別することを特徴とす
る。
【0041】この発明によれば、前記各子装置のパケッ
ト/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段によって、固定長セルにパケットが収容さ
れる際には、パケットの最後尾を収容する固定長セルの
最後尾に、該パケットの最後尾を示すエンドパターンが
挿入され、また、該エンドパターンと前記パケットの最
後尾との間にデータ埋めのためのパディングデータが挿
入される。一方、固定長セルからパケットが取り出され
る際には、前記エンドパターンが検出され、パケットの
最後尾が識別される。
【0042】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記親装置の固定長セ
ル適合処理手段は、親装置に接続される各子装置に対応
する個数の個別バッファを備え、各子装置からの固定長
セルからパケットを取り出す際に、対応する子装置の個
別バッファに前記パケットを蓄積して、並列的にセル分
解を行うことを特徴とする。
【0043】この発明によれば、前記親装置の固定長セ
ル適合処理手段によって、親装置に接続される各子装置
に対応する個数の個別バッファが備えられており、各子
装置からの固定長セルからパケットが取り出される際に
は、対応する子装置の個別バッファに前記パケットが蓄
積されて、並列的にセル分解が行われる。
【0044】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、1〜複数の端末が接続される複数の子装置が
伝送媒体および伝送帯域を共用し、各子装置の使用帯域
の割り当てを親装置が制御し、この制御により各子装置
が親装置へのデータを固定長セルにより伝送するための
PON送受信制御手段を親装置および子装置が備え、親
装置が固定長セルのスイッチングを行う固定長セルスイ
ッチ部を有し、固定長セルに基づくデータ伝送を行う広
域ネットワークに接続されている光分岐ネットワークシ
ステムであって、前記親装置および各子装置の前記PO
N送受信制御手段は、各子装置が使用する固定長セルの
あて先情報を各子装置毎に予め設定し、各子装置の前記
PON送受信制御手段は、該設定した各あて先情報を親
装置に伝送される固定長セルに付与するとともに、前記
各子装置は、自らに所属する1〜複数の端末から入力さ
れるフレームを固定長セルに変換して当該子装置のPO
N送受信制御手段に入力するとともに、自らに設定され
た前記固定長セルのあて先情報に基づき当該子装置のP
ON送受信制御手段からの固定長セルから自宛て固定長
セルのみを抽出し、該抽出した固定長セルをフレームに
変換して自らに所属する1〜複数の端末に送出するフレ
ーム/固定長セル変換手段を備え、前記親装置は、各子
装置に設定される前記固定長セルのあて先情報と下り方
向パケットのあて先情報とを関連付ける第1の関連付け
情報と、上り方向フレーム中のパケットのあて先情報と
前記固定長セルスイッチ部側への固定長セルのあて先情
報とを関連付ける第2の関連付け情報とを記憶するヘッ
ダ変換手段と、親装置のPON送受信制御手段側からの
固定長セルからフレームさらにはパケットを取り出し、
取り出したパケットのあて先情報を前記第2の関連付け
情報と照合することにより親装置のPON送受信制御手
段側からの固定長セルのあて先情報を固定長セルスイッ
チ部側への固定長セルのあて先情報に変更することを含
む固定長セル適合処理を実行して固定長セルを作成し該
作成した固定長セルを固定長セルスイッチ部側に出力す
るとともに、固定長セルスイッチ部側からの固定長セル
からパケットを取り出し、取り出したパケットのあて先
情報を前記第1の関連付け情報と照合することにより前
記取り出したパケットのあて先情報に対応する子装置に
設定された固定長セルのあて先情報を求め、前記取り出
したパケットをフレームに変換し、前記求めた固定長セ
ルのあて先情報に基づき前記変換されたフレームが収容
される固定長セルを作成することを含む固定長セル適合
処理を実行し、作成した固定長セルを前記親装置のPO
N送受信制御手段側に出力する固定長セル適合処理手段
と、を備えることを特徴とする。
【0045】この発明によれば、親装置が固定長セルの
スイッチングを行う固定長セルスイッチ部を有してい
る。また、親装置および各子装置のPON送受信制御手
段によって、各子装置が使用する固定長セルのあて先情
報が子装置毎に予め設定され、各子装置のPON送受信
制御手段によって、該設定した各あて先情報が親装置に
伝送される固定長セルに付与される。
【0046】前記各子装置は、フレーム/固定長セル変
換手段をさらに備える。このフレーム/固定長セル変換
手段によって、自らに所属する1〜複数の端末から入力
されるフレームが固定長セルに変換されて当該子装置の
PON送受信制御手段に入力される。また、自らに設定
された前記固定長セルのあて先情報に基づき当該子装置
のPON送受信制御手段からの固定長セルから自宛て固
定長セルのみが抽出され、該抽出された固定長セルがフ
レームに変換されて自らに所属する1〜複数の端末に送
出される。
【0047】前記親装置は、ヘッダ変換手段と固定長セ
ル適合処理手段とをさらに備える。まず、ヘッダ変換手
段によって、各子装置に設定される前記固定長セルのあ
て先情報と下り方向パケットのあて先情報とを関連付け
る第1の関連付け情報と、上り方向フレーム中のパケッ
トのあて先情報と前記固定長セルスイッチ部側への固定
長セルのあて先情報とを関連付ける第2の関連付け情報
とが記憶される。つぎに、固定長セル適合処理手段によ
って、親装置のPON送受信制御手段側からの固定長セ
ルからフレームさらにはパケットが取り出され、取り出
されたパケットのあて先情報を前記第2の関連付け情報
と照合することにより親装置のPON送受信制御手段側
からの固定長セルのあて先情報を固定長セルスイッチ部
側への固定長セルのあて先情報に変更することを含む固
定長セル適合処理が実行されて固定長セルが作成され
る。そして、該作成された固定長セルが固定長セルスイ
ッチ部側に出力される。逆に、固定長セルスイッチ部側
からの固定長セルからパケットが取り出されると、取り
出されたパケットのあて先情報を前記第1の関連付け情
報と照合することにより前記取り出したパケットのあて
先情報に対応する子装置に設定された固定長セルのあて
先情報が求められ、前記取り出したパケットがフレーム
に変換され、前記求めた固定長セルのあて先情報に基づ
き前記変換されたフレームが収容される固定長セルが作
成されることを含む固定長セル適合処理が実行される。
そして、作成された固定長セルが前記親装置のPON送
受信制御手段側に出力される。
【0048】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記子装置のフレーム
/固定長セル変換手段は、自らに所属する1〜複数の端
末から送られるフレーム中の送信元情報に基づいて、自
らに所属する1〜複数の端末に対するフレームのあて先
情報を学習するものであり、この学習結果を用いて自ら
に接続されている端末宛てのフレームが自らに接続され
ている端末から入力された場合、親装置への当該フレー
ムの転送を禁止することを特徴とする。
【0049】この発明によれば、前記子装置のフレーム
/固定長セル変換手段によって、自らに所属する1〜複
数の端末から送られるフレーム中の送信元情報に基づい
て、自らに所属する1〜複数の端末に対するフレームの
あて先情報が学習される。そして、この学習結果を用い
て自らに接続されている端末宛てのフレームが自らに接
続されている端末から入力された場合に、親装置への当
該フレームの転送が禁止される。
【0050】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記親装置のヘッダ変
換手段は、前記第1の関連付け情報を子装置側から送ら
れるフレーム中のパケットの送信元情報から学習するも
のであり、この学習結果を用いて自らに接続される子装
置宛以外のパケットが固定長セルスイッチ部側から入力
された場合、子装置への当該パケットの転送を禁止する
ことを特徴とする。
【0051】この発明によれば、前記親装置のヘッダ変
換手段によって、前記第1の関連付け情報が子装置側か
ら送られるフレーム中のパケットの送信元情報から学習
される。そして、この学習結果を用いて自らに接続され
る子装置宛以外のパケットが固定長セルスイッチ部側か
ら入力された場合に、子装置への当該パケットの転送が
禁止される。
【0052】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段は、固定長セルへフレームまたはパケット
を収容する際は、フレームまたはパケットの最後尾の後
ろに最後尾を示す特定パターンを挿入し、固定長セルか
らフレームまたはパケットを取り出す際は、この特定パ
ターンの検出後に固定長セルからフレームまたはパケッ
トを取り出すことを特徴とする。
【0053】この発明によれば、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段によって、固定長セルにフレームまたはパ
ケットが収容される際には、フレームまたはパケットの
最後尾の後ろに最後尾を示す特定パターンが挿入され、
固定長セルからフレームまたはパケットが取り出される
際には、この特定パターンの検出後に固定長セルからフ
レームまたはパケットが取り出される。
【0054】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段は、固定長セルへフレームまたはパケット
を収容する際は、フレームまたはパケットの先頭の前に
スタートパターンを挿入しかつフレームまたはパケット
の最後尾の後ろにエンドパターンを挿入し、固定長セル
からフレームまたはパケットを取り出す際は、これらス
タートパターンおよびエンドパターンを検出してフレー
ムまたはパケットの先頭および最後尾を識別することを
特徴とする。
【0055】この発明によれば、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段によって、固定長セルにフレームまたはパ
ケットが収容される際には、フレームまたはパケットの
先頭の前にスタートパターンが挿入されかつフレームま
たはパケットの最後尾の後ろにエンドパターンが挿入さ
れる。逆に、固定長セルからフレームまたはパケットが
取り出される際には、これらスタートパターンおよびエ
ンドパターンが検出されてフレームまたはパケットの先
頭および最後尾が識別される。
【0056】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段は、固定長セルへフレームまたはパケット
を収容する際は、フレームまたはパケットの先頭部が収
容される固定長セルにおけるオフセット情報およびパケ
ット長さを示す情報を、その固定長セルのヘッダの直後
に挿入し、固定長セルからフレームまたはパケットを取
り出す際は、これらオフセット情報およびパケット長さ
を示す情報を検出することにより、フレームまたはパケ
ットの先頭および最後尾を当該フレームまたはパケット
の取り出し前に判別することを特徴とする。
【0057】この発明によれば、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段によって、固定長セルにフレームまたはパ
ケットが収容される際には、フレームまたはパケットの
先頭部が収容される固定長セルにおけるオフセット情報
およびパケット長さを示す情報が、その固定長セルのヘ
ッダの直後に挿入され、固定長セルからフレームまたは
パケットが取り出される際には、これらオフセット情報
およびパケット長さを示す情報が検出されることによ
り、フレームまたはパケットの先頭および最後尾が当該
フレームまたはパケットの取り出し前に判別される。
【0058】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段は、固定長セルへパケットを収容する際
は、フレームまたはパケットの最後尾を収容する固定長
セルの最後尾に、該フレームまたはパケットの最後尾を
示すエンドパターンを挿入し、該エンドパターンと前記
フレームまたはパケットの最後尾との間にデータ埋めの
ためのパディングデータを挿入し、固定長セルからフレ
ームまたはパケットを取り出す際は、前記エンドパター
ンを検出してフレームまたはパケットの最後尾を識別す
ることを特徴とする。
【0059】この発明によれば、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル
適合処理手段によって、固定長セルにパケットが収容さ
れる際には、フレームまたはパケットの最後尾を収容す
る固定長セルの最後尾に、該フレームまたはパケットの
最後尾を示すエンドパターンが挿入され、該エンドパタ
ーンと前記フレームまたはパケットの最後尾との間にデ
ータ埋めのためのパディングデータが挿入される。逆
に、固定長セルからフレームまたはパケットが取り出さ
れる際には、前記エンドパターンが検出されてフレーム
またはパケットの最後尾が識別される。
【0060】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記親装置の固定長セ
ル適合処理手段は、親装置に接続される各子装置に対応
する個数の個別バッファを備え、各子装置からの固定長
セルからフレームを取り出す際に、対応する子装置の個
別バッファに前記フレームを蓄積して、並列的にセル分
解を行うことを特徴とする。
【0061】この発明によれば、前記親装置の固定長セ
ル適合処理手段によって、親装置に接続される各子装置
に対応する個数の個別バッファが備えられ、各子装置か
らの固定長セルからフレームが取り出される際に、対応
する子装置の個別バッファに前記フレームが蓄積され
て、並列的にセル分解が行われる。
【0062】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、1〜複数の端末が接続される複数の子装置が
伝送媒体および伝送帯域を共用し、各子装置の使用帯域
の割り当てを親装置が制御し、この制御により各子装置
が親装置へのデータを固定長セルにより伝送するための
PON送受信制御手段を親装置および子装置が備え、親
装置がパケットのスイッチングを行うパケットスイッチ
部を有し、パケットに基づくデータ伝送を行う広域ネッ
トワークに接続されている光分岐ネットワークシステム
であって、前記親装置および各子装置の前記PON送受
信制御手段は、各子装置が使用する固定長セルのあて先
情報を各子装置毎に予め設定し、各子装置の前記PON
送受信制御手段は、該設定した各あて先情報を親装置に
伝送される固定長セルに付与するとともに、前記各子装
置は、自らに所属する1〜複数の端末から入力されるフ
レームを固定長セルに変換して当該子装置のPON送受
信制御手段に入力するとともに、自らに設定された前記
固定長セルのあて先情報に基づき当該子装置のPON送
受信制御手段からの固定長セルから自宛て固定長セルの
みを抽出し、該抽出した固定長セルをフレームに変換し
て自らに所属する1〜複数の端末に送出するフレーム/
固定長セル変換手段を備え、前記親装置は、各子装置に
設定される前記固定長セルのあて先情報と下り方向フレ
ームのあて先情報とを関連付ける関連付け情報を記憶す
るヘッダ変換手段と、親装置のPON送受信制御手段側
からの固定長セルからフレームを取り出し、該取り出し
たフレームを前記パケットスイッチ部側に出力するとと
もに、前記記憶した関連付け情報に基づきパケットスイ
ッチ部側からの下り方向フレーム中のあて先情報に対応
する子装置に設定された固定長セルのあて先情報を求
め、該求めた固定長セルのあて先情報に基づき前記下り
方向フレームが収容される固定長セルを作成し、作成し
た固定長セルを前記親装置のPON送受信制御手段側に
出力するフレーム/固定長セル変換手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0063】この発明によれば、親装置によって、パケ
ットのスイッチングを行うパケットスイッチ部が保持さ
れ、パケットに基づくデータ伝送が行われる。また、親
装置および各子装置のPON送受信制御手段によって、
各子装置が使用する固定長セルのあて先情報が各子装置
に予め設定され、各子装置のPON送受信制御手段によ
って、該設定した各あて先情報が親装置に伝送される固
定長セルに付与される。
【0064】各子装置は、フレーム/固定長セル変換手
段をさらに備える。このフレーム/固定長セル変換手段
によって、自らに所属する1〜複数の端末から入力され
るフレームが固定長セルに変換されて当該子装置のPO
N送受信制御手段に入力される。そして、自らに設定さ
れた前記固定長セルのあて先情報に基づき当該子装置の
PON送受信制御手段からの固定長セルから自宛て固定
長セルのみが抽出され、該抽出した固定長セルがフレー
ムに変換されて自らに所属する1〜複数の端末に送出さ
れる。
【0065】また、親装置は、ヘッダ変換手段とフレー
ム/固定長セル変換手段とをさらに備える。まず、ヘッ
ダ変換手段によって、各子装置に設定される前記固定長
セルのあて先情報と下り方向フレームのあて先情報とを
関連付ける関連付け情報が記憶される。つぎに、フレー
ム/固定長セル変換手段によって、親装置のPON送受
信制御手段側からの固定長セルからフレームが取り出さ
れ、該取り出されたフレームが前記パケットスイッチ部
側に出力される。さらに、前記記憶した関連付け情報に
基づきパケットスイッチ部側からの下り方向フレーム中
のあて先情報に対応する子装置に設定された固定長セル
のあて先情報が求められ、該求められた固定長セルのあ
て先情報に基づき前記下り方向フレームが収容される固
定長セルが作成される。そして、作成された固定長セル
が前記親装置のPON送受信制御手段側に出力される
【0066】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記子装置のフレーム
/固定長セル変換手段は、自らに所属する1〜複数の端
末から送られるフレーム中の送信元情報に基づいて、自
らに所属する1〜複数の端末に対するフレームのあて先
情報を学習するものであり、この学習結果を用いて自ら
に接続されている端末宛てのフレームが自らに接続され
ている端末から入力された場合、親装置への当該フレー
ムの転送を禁止することを特徴とする。
【0067】この発明によれば、前記子装置のフレーム
/固定長セル変換手段によって、自らに所属する1〜複
数の端末から送られるフレーム中の送信元情報に基づい
て、自らに所属する1〜複数の端末に対するフレームの
あて先情報が学習される。そして、この学習結果を用い
て自らに接続されている端末宛てのフレームが自らに接
続されている端末から入力された場合、親装置への当該
フレームの転送が禁止される。
【0068】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記親装置のヘッダ変
換手段は、前記第1の関連付け情報を子装置側から送ら
れるフレーム中のパケットの送信元情報から学習するも
のであり、この学習結果を用いて自らに接続される子装
置宛以外のパケットが固定長セルスイッチ部側から入力
された場合、子装置への当該パケットの転送を禁止する
ことを特徴とする。
【0069】この発明によれば、前記親装置のヘッダ変
換手段によって、前記第1の関連付け情報が子装置側か
ら送られるフレーム中のパケットの送信元情報から学習
される。そして、この学習結果を用いて自らに接続され
る子装置宛以外のパケットが固定長セルスイッチ部側か
ら入力された場合に、子装置への当該パケットの転送が
禁止される。
【0070】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定
長セル変換手段は、固定長セルへフレームまたはパケッ
トを収容する際は、フレームまたはパケットの最後尾の
後ろに最後尾を示す特定パターンを挿入し、固定長セル
からフレームまたはパケットを取り出す際は、この特定
パターンの検出後に固定長セルからフレームまたはパケ
ットを取り出すことを特徴とする。
【0071】この発明によれば、前記各子装置のフレー
ム/固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定
長セル変換手段によって、固定長セルにフレームまたは
パケットが収容される際には、フレームまたはパケット
の最後尾の後ろに最後尾を示す特定パターンが挿入さ
れ、固定長セルからフレームまたはパケットが取り出さ
れる際には、この特定パターンの検出後に固定長セルか
らフレームまたはパケットが取り出される。
【0072】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、各子装置のフレーム/
固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長セ
ル変換手段は、固定長セルへフレームまたはパケットを
収容する際は、フレームまたはパケットの先頭の前にス
タートパターンを挿入しかつフレームまたはパケットの
最後尾の後ろにエンドパターンを挿入し、固定長セルか
らフレームまたはパケットを取り出す際は、これらスタ
ートパターンおよびエンドパターンを検出してフレーム
またはパケットの先頭および最後尾を識別することを特
徴とする。
【0073】この発明によれば、各子装置のフレーム/
固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長セ
ル変換手段によって、固定長セルにフレームまたはパケ
ットが収容される際には、フレームまたはパケットの先
頭の前にスタートパターンが挿入されかつフレームまた
はパケットの最後尾の後ろにエンドパターンが挿入され
る。逆に、固定長セルからフレームまたはパケットが取
り出される際には、これらスタートパターンおよびエン
ドパターンが検出され、フレームまたはパケットの先頭
および最後尾が識別される。
【0074】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、各子装置のフレーム/
固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長セ
ル変換手段は、固定長セルへフレームまたはパケットを
収容する際は、フレームまたはパケットの先頭部が収容
される固定長セルにおけるオフセット情報およびパケッ
ト長さを示す情報を、その固定長セルのヘッダの直後に
挿入し、固定長セルからフレームまたはパケットを取り
出す際は、これらオフセット情報およびパケット長さを
示す情報を検出することにより、フレームまたはパケッ
トの先頭および最後尾を当該フレームまたはパケットの
取り出し前に判別することを特徴とする。
【0075】この発明によれば、各子装置のフレーム/
固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長セ
ル変換手段によって、固定長セルにフレームまたはパケ
ットが収容される際には、フレームまたはパケットの先
頭部が収容される固定長セルにおけるオフセット情報お
よびパケット長さを示す情報が、その固定長セルのヘッ
ダの直後に挿入される。一方、固定長セルからフレーム
またはパケットが取り出される際には、これらオフセッ
ト情報およびパケット長さを示す情報が検出されること
により、フレームまたはパケットの先頭および最後尾が
当該フレームまたはパケットの取り出し前に判別され
る。
【0076】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、各子装置のフレーム/
固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長セ
ル変換手段は、固定長セルへパケットを収容する際は、
フレームまたはパケットの最後尾を収容する固定長セル
の最後尾に、該フレームまたはパケットの最後尾を示す
エンドパターンを挿入し、該エンドパターンと前記フレ
ームまたはパケットの最後尾との間にデータ埋めのため
のパディングデータを挿入し、固定長セルからフレーム
またはパケットを取り出す際は、前記エンドパターンを
検出してフレームまたはパケットの最後尾を識別するこ
とを特徴とする。
【0077】この発明によれば、各子装置のフレーム/
固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長セ
ル変換手段によって、固定長セルにパケットが収容され
る際には、フレームまたはパケットの最後尾が収容され
る固定長セルの最後尾に、該フレームまたはパケットの
最後尾を示すエンドパターンが挿入され、該エンドパタ
ーンと前記フレームまたはパケットの最後尾との間にデ
ータ埋めのためのパディングデータが挿入される。逆
に、固定長セルからフレームまたはパケットが取り出さ
れる際には、前記エンドパターンが検出されフレームま
たはパケットの最後尾が識別される。
【0078】つぎの発明にかかる光分岐ネットワークシ
ステムは、上記の発明において、前記親装置のフレーム
/固定長セル変換手段は、親装置に接続される各子装置
に対応する個数の個別バッファを備え、各子装置からの
固定長セルからフレームを取り出す際に、対応する子装
置の個別バッファに前記フレームを蓄積して、並列的に
セル分解を行うことを特徴とする。
【0079】この発明によれば、前記親装置のフレーム
/固定長セル変換手段によって、親装置に接続される各
子装置に対応する個数の個別バッファが備えられ、各子
装置からの固定長セルからフレームが取り出される際に
は、対応する子装置の個別バッファに前記フレームが蓄
積されて、並列的にセル分解が行われる。
【0080】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、こ
の発明にかかる光分岐ネットワークシステムの好適な実
施の形態を詳細に説明する。
【0081】実施の形態1.図1は、この発明にかかる
光分岐ネットワークシステムを実現するATM−PON
方式を採用したIPパケット転送サービスシステムの全
体の構成を概略的に示すブロック図であり、図2は、こ
の発明にかかる光分岐ネットワークシステムの実施の形
態1を示すブロック図である。図1に示すIPパケット
転送サービスシステムの構成については、上述した従来
の技術と同様であるので説明を省略する。
【0082】図2において、この光分岐ネットワークシ
ステムにおける親装置11は、ネットワーク−IF11
1と、ATMスイッチ112と、制御部113と、PO
N−IF部120とを有する。そして、PON−IF部
120は、ATM−IF121と、AAL処理部122
と、VPI/IP変換部123と、ATM終端部124
と、PON送受信制御部130とを備えている。PON
送受信制御部130は、APON終端部125と、光送
受信器126とを備えている。ここで、この親装置11
が接続される広域ネットワーク2は、ATMセルに基づ
くデータ伝送を行うものである。
【0083】子装置15a〜15nは、光送受信器15
1およびAPON終端部152を含むPON送受信制御
部156と、セル分解組み立て部153と、MAC(Me
diaAccess Control)フィルタ部154と、ETHER
終端部155とを備えている。MACフィルタ部154
およびセル分解組み立て部153によって特許請求の範
囲で言うところのパケット/固定長セル変換手段を構成
している。
【0084】この実施の形態1における光分岐ネットワ
ークシステム1a、1bは、従来のシステムで子装置1
5a〜15nが有していたAAL処理部361およびV
PI/IP変換部363で行うAAL(ATM適合処
理)機能を親装置11に移行し、子装置15に新たにM
ACフィルタ部154を備えた点に特徴がある。このよ
うに子装置15a〜15nで従来行っていたAAL処理
を親装置11に移転するために、親装置11および各子
装置15a〜15nのPON送受信制御部130,15
6では、各子装置15a〜15nが使用する固定長セル
としてのATMセルのあて先情報(例えばVPI)を各
子装置毎に子装置番号などの一意に決まる情報を用いて
予め固定設定している。そして、この設定した子装置番
号によるATMセルのあて先情報を用いて子装置15a
〜15nおよび親装置11間の上りおよび下りのATM
伝送を行っている。
【0085】子装置15aのAPON終端部152は、
当該子装置番号から定まるATMセルヘッダのVPI値
をMACフィルタ部154へ通知しており、MACフィ
ルタ部154は、当該子装置に対応するATMセルヘッ
ダのVPI値を記憶している。
【0086】また、親装置11のVPI/IP変換部1
23は、各子装置15a〜15nが使用するATMセル
のあて先情報(VPI)と下り方向IPパケットのあて
先情報(IPアドレス)とを関連付ける第1の関連付け
情報と、上り方向IPパケットのあて先情報とATMス
イッチ部112へのATMセルのあて先情報とを関連付
ける第2の関連付け情報とを記憶するものであり、これ
らの関連付け情報を用いてヘッダ変換などの処理が行わ
れる。また、親装置11の制御部113は、ATMスイ
ッチ部112のスイッチングなどを制御するものであ
る。AAL処理部122およびVPI/IP変換部12
3が特許請求の範囲でいうところの固定長セル適合処理
手段およびヘッダ変換手段にそれぞれ対応する。
【0087】つぎに、このような構成を有する光分岐ネ
ットワークシステム1a、1bの上り方向の動作につい
て説明する。LAN3または端末側4からのIPパケッ
トデータは、ETHERフレームによりカプセル化され
て、子装置15a〜15nのETHER終端部155に
入力される。ETHER終端部155では、入力された
ETHERフレームに対してETHERフレーム内のM
ACヘッダ中の送信元MACアドレスを抽出し、MAC
フィルタ部154に渡す。また、ETHER終端部15
5は、ETHERフレームを終端して、IPパケットデ
ータを取り出す。取り出されたIPパケットデータはセ
ル分解組み立て部153へと渡される。
【0088】MACフィルタ部154は、上り方向のE
THERフレームデータを監視し、ETHER終端部1
55より送られたETHERフレームのMACヘッダ中
の送信元MACアドレスを記憶している。MACフィル
タ部154は、端末側から送られるETHERフレーム
の送信元MACアドレスに基づき、当該子装置に接続さ
れる複数の端末のMACアドレスを学習する機能を有し
ており、この学習によって、送信されるIPパケットが
自らの子装置に所属する端末からのものであるか否か、
あるいは親装置側から同報されるIPパケットが自らの
子装置に所属する端末へのものであるか否かを識別でき
るようにしている。MACフィルタ部154は、記憶し
ているMACアドレスをセル分解組み立て部153へと
渡す。
【0089】セル分解組み立て部153は、入力された
IPパケットデータのうち、MACフィルタ部154か
ら示されるMACアドレスをあて先に持つETHERフ
レームに収容されていたIPパケット以外のパケットを
選択して、これら選択したパケットをATMセルに変換
する。すなわち、自らに所属する端末側から、自らに所
属する端末宛てのパケットが入力された場合、これらパ
ケットを親装置11には送信しないようにしている。セ
ル分解組み立て部153は、上記選択されたパケットを
ATMセルの収容領域(ペイロード)に合わせて分割
し、ATMセルを生成する。ただし、セル分解組み立て
部153では、VPIやVCI等のセルヘッダ値は入力
されない。生成されたATMセルは、APON終端部1
52に渡される。
【0090】APON終端部152は、入力されたヘッ
ダ値の付いていないATMセルに対して、当該子装置番
号に相当する情報(以下子装置番号情報という)をVP
IとしてATMセルヘッダに付与した後、上述したIT
U−T勧告の規定にしたがった親装置11からの上り帯
域制御によって割り当てられたスロット位置に、ATM
セルを送出する。ここで、ATMセルヘッダに付与され
る子装置番号情報は、前記ITU−T勧告にしたがった
光分岐ネットワーク制御をAPON終端部内で行う場合
に、親装置11から各子装置15a〜15nに対して付
与されるものであり、APON終端部152は、この子
装置番号作成のために特別な処理を行うものではない。
【0091】光送受信器151は、APON終端部15
2からの電気信号を光信号に変換して、支線ファイバ1
4aに送出する。送出された上り方向のATMセルは、
支線ファイバ14aから、光スプリッタ13、および幹
線ファイバ12を介して親装置11へと入力される。
【0092】親装置11に入力されたATMセルは光送
受信器126によって、光信号が電気信号に変換され
る。その後、APON終端部125で、上述したITU
−T勧告の規定にしたがった処理によりATMセルが取
り出され、ATM終端部124へ渡される。ATM終端
部124では、各ATMセルヘッダに含まれるVPI
(子装置番号)毎に障害や流量などの監視を行い、図示
しない管理装置などへの通知やトラフィック制御を行う
などのATM終端処理を実行する。
【0093】AAL処理部122は、セル分割組み立て
処理(SAR機能 Segmentation and Reassembly)と、
サービスを規定するコンバージェンス(CS)機能とを
行うものであり、ATM終端部124から渡されたAT
Mセルに収容されたIPパケットのヘッダ領域(IPヘ
ッダ)を検査し、そのIPヘッダ情報を読み取り、さら
に、該読み取ったIPヘッダ情報(IPアドレスなど)
をVPI/IP変換部123に記憶される第2の関連付
け情報と照合することにより、ATMセルのあて先情報
であるVPI値を決定し、該VPI値をATMセルヘッ
ダに格納する所謂AAL処理(ATM適合処理)を実行
する。
【0094】AAL処理部122で、VPI値がヘッダ
に格納されたATMセルは、ATM−IF部121に入
力され、ここで、ATMスイッチ部112に入力するた
めのATMセルのフォーマット変換が行われる。
【0095】ATMスイッチ部112では、制御部11
3による制御に従ってATMセルヘッダのVPI値に基
づくATMセルのスイッチングを行って、ATMセルを
広域ネットワーク2側あるいはこの光分岐ネットワーク
1a内の他の子装置15a〜15n側へ振り分ける。広
域ネットワーク2側へ振り分けられたATMセルは、ネ
ットワーク−IF部111へ入力され、ここで、広域ネ
ットワーク2に対して出力できるように伝送フォーマッ
トが変換されて、広域ネットワーク2に送出される。以
上が、光分岐ネットワークシステム1aにおけるATM
セルの上り方向の処理である。
【0096】一方、ATMセルの下り方向の動作につい
ては、基本的に上述した上り方向の動作の逆処理に相当
する。すなわち、ネットワーク−IF部111から入力
されたATMセルは、ATMスイッチ部112に入力さ
れ、ここで制御部113による制御に従ってATMセル
ヘッダのVPI値に基づくスイッチングが行われる。A
TM−IF部121に入力されたATMセルは、上りと
は逆のフォーマット変換が行われて、AAL処理部12
2に入力される。AAL処理部122においては、AT
Mセルに収容されたIPパケットのヘッダ領域の検査を
行い、IPヘッダ情報を読み取る。そして、この読み取
ったIPヘッダ情報をVPI/IP変換部123に記憶
されている第1の関連付け情報と照合することにより、
APON終端部125側に送るATMセルのヘッダに対
し、前記読み取ったIPヘッダ情報に対応するVPI値
を設定する。このVPI値としては、前述したように、
各子装置15a〜15nの子装置番号に相当する値が用
いられる。
【0097】なお、VPI/IP変換部123は、制御
部113の管理によって子装置側から送られるIPパケ
ット中の送信元情報に基づき、自らに含まれる子装置の
IPヘッダ情報(IPアドレスを含む)を学習する機能
を有しており、下り側のIPパケットに含まれるIPヘ
ッダ情報をVPI/IP変換部123に記憶されている
第1の関連付け情報と照合することで、自らに接続され
る子装置宛以外のパケットがATMスイッチ部112側
から入力された場合、子装置側への当該パケットの転送
を禁止している。
【0098】AAL処理部122から出力されるATM
セルは、ATM終端部124、APON終端部125、
光送受信器126を介して幹線ファイバ12に送出さ
れ、さらに光スプリッタ13、支線ファイバ14a〜1
4nを介して各子装置15a〜15nに同報伝送され
る。
【0099】各子装置15a〜15nのAPON終端部
152では、受信したATMセルヘッダのVPI値をセ
ル分解組み立て部153に送る。
【0100】前述したように、MACフィルタ部154
には、当該子装置に対応するATMセルヘッダのVPI
値(子装置番号情報)を記憶しており、この記憶してい
るATMセルヘッダのVPI値(子装置番号情報)をセ
ル分解組み立て部153に出力する。セル分解組み立て
部153では、MACフィルタ部154から示されたV
PI値を用いて、MACフィルタ部154から示された
VPI値を有するATMセルのみからIPパケットを取
り出す処理を行い、その他のVPI値を有するATMセ
ルからはIPパケットの取り出し処理を行わず、廃棄す
る。
【0101】セル分解組み立て部153では、このよう
にしてATMセルからIPパケットを形成して、IPパ
ケットをETHER終端部155に入力する。ETHE
R終端部155では、入力されたIPパケット中のIP
アドレスに対応するMACアドレスを求め、このMAC
アドレスを含むMACヘッダをIPパケットに付加する
ことで、IPパケットをETHERフレームにカプセル
化して、当該子装置に含まれる1〜複数の端末に送出す
る。
【0102】このようにこの実施の形態1によれば、従
来のシステムにおいて子装置15で実行されていたAA
L処理が親装置11で行われるため、子装置15でのA
AL処理が不要となるとともに、従来ではAAL処理に
関連して必要となっていた、保守信号の挿入や抽出処理
が不要となる。また、親装置11と子装置15との間の
伝送に用いるATMセルのヘッダは、APON終端処理
によって使用される子装置番号などによって一意的に決
まる値を用いているため、子装置15が使用するATM
ヘッダの値を親装置11と子装置15間で通信して設定
する必要もない。さらに、子装置15のMACフィルタ
部154に記憶させるMACアドレスについては、その
時に使用される端末数に相当するものであり、例えばL
ANに接続される場合であってもLANの規模が小規模
ならばたかだか数十という数であり、回路規模や記憶領
域もそれらが格納できる程度の小さいもので十分であ
る。
【0103】このように、実施の形態1によれば、従
来、処理性能の優れたプロセッサや大規模メモリを必要
としていたAAL処理等の機能を子装置15から削除し
たため、子装置15のコストを大幅に低減することがで
きる。また親装置11において全ての子装置15分のA
AL処理を一括して行っているため、今まで子装置15
ごとに必要だった費用を削減でき、システム全体として
のコストも低減する。
【0104】さらに、子装置15のMACフィルタ部1
54により子装置15から上りおよび下り方向に送出さ
れるデータのうち転送不要なものを廃棄し、また親装置
11のVPI/IP変換部123およびAAL処理部1
22での処理により当該親装置11に所属する子装置1
5以外へのデータも廃棄しているので、IPパケットの
トラヒックを無駄に増やすことがない。
【0105】なお、上述した例では、IPヘッダに対応
するATMセルヘッダとしてVPIを使用しているが、
VCI(Virtual Channel Identifier)を併用した場合
も同様にして行われる。
【0106】実施の形態2.図3は、この発明にかかる
光分岐ネットワークシステムの実施の形態2の構成を示
すブロック図である。この実施の形態2も、先の実施の
形態1と同様、親装置11が接続される広域ネットワー
ク2は、ATMセルに基づくデータ伝送を行うものであ
る。
【0107】上記実施の形態1では、子装置15のET
HER終端部155によってETHERフレームをAT
Mセルに収容する際のIPパケットの取り出しを行って
いたが、この実施の形態2では、例えば上りの場合、子
装置15側ではETHERフレームを直接ATMセルに
収容し、親装置11側でETHERフレームからIPパ
ケットを取り出し、AAL処理を行って、取り出したI
PパケットをATMセルに収容して広域ネットワークに
送出するようにしている。したがって、親装置11およ
び子装置15a〜15n間のデータ伝送においては、A
TMセルに組み込まれるのは、IPパケットではなくE
THERフレームとなる。
【0108】このため、子装置15においては、ETH
ER終端部155をETHERインタフェース(IF)
部161に代えている。また、この場合、MACフィル
タ部154およびセル分解組み立て部153によって特
許請求の範囲で言うところのフレーム/固定長セル変換
手段を構成している。親装置11においては、AAL処
理部122にETHER終端を行うETHER終端部1
32を付加するとともに、制御部113からAAL処理
部122にIPアドレスとMACアドレスの変換情報を
入力するようにしている。それ以外は、先の実施の形態
1と同様である。
【0109】子装置15のETHER−IF部161
は、端末からのETHERフレーム入力に対しETHE
Rフレームの受信機能のみ提供し、フレーム構成はその
ままとしてセル分解組み立て部153に送る。また、親
装置11のETHER終端部132では、下り側ではI
PパケットにMACヘッダを付加し、上り側ではETH
ERフレームからMACヘッダを除去するETHER終
端処理を実行する。
【0110】つぎに、各子装置15での動作を説明す
る。まず、上り方向について説明する。端末からのET
HERフレーム入力に対し、ETHER−IF部161
はETHERフレームの受信機能のみ提供し、フレーム
構成はそのままとしてセル分解組み立て部153に送
る。セル分解組み立て部153は入力されETHERフ
レームデータのうち、Macフィルタ部154から示さ
れるMacアドレスをあて先に持つフレーム以外をAT
Mセルの収容領域に合わせて分割し、VPI、VCI等
のヘッダ値は入力せずにAPON終端部152に渡す。
APON終端部152では、先の実施の形態1と同様、
入力されたヘッダ値の付いていないATMセルに対し
て、当該子装置番号情報をVPIとしてATMセルヘッ
ダに付与した後、割り当てられたスロット位置にATM
セルを送出する。
【0111】下り方向においても、後述するように、親
装置11からのATMセルにはETHERフレームが直
接収容されている。セル分解組み立て部153はMac
フィルタ部154が示すVPI値を持つATMセルに収
容されているETHERフレームのみ取り出してETH
ER−IF部161に送る。ETHER−IF部161
は送られたETHERフレームを端末に対して送出す
る。その他の子装置15の動作は実施の形態1と同じで
ある。
【0112】つぎに親装置11内の動作について説明す
る。まず、上り方向について説明する。ETHER終端
部132は、ATM終端部124からのATMセルに収
容されたETHERフレームを取り出し、さらにIPパ
ケットを取り出してAAL処理部122に送る。AAL
処理部122では、前記同様、ATMセルに収容された
IPパケットのヘッダ領域(IPヘッダ)を検査し、そ
のIPヘッダ情報を読み取り、さらに、該読み取ったI
Pヘッダ情報(IPアドレスなど)をVPI/IP変換
部123に記憶される第2の関連付け情報と照合するこ
とにより、ATMセルのあて先情報であるVPI値を決
定し、該VPI値をATMセルヘッダに格納する所謂A
AL処理(ATM適合処理)を実行する。AAL処理部
122で、VPI値がヘッダに格納されたATMセル
は、ATM−IF部121、ATMスイッチ部112、
ネットワーク−IF部111を経由して広域ネットワー
クに送出される。
【0113】また下り方向では、ネットワーク−IF部
111、ATMスイッチ部112、ATM−IF部12
1を経由してATMセルがAAL処理部122に入力さ
れる。AAL処理部122は、ATMセルに収容された
IPパケットのヘッダ領域の検査を行い、IPヘッダ情
報を読み取る。そして、この読み取ったIPヘッダ情報
をVPI/IP変換部123に記憶されている第1の関
連付け情報と照合することにより、ATMセルのヘッダ
に付けるVPI値(子装置番号情報)を設定する。ま
た、ETHER終端部132では、AAL処理部122
からのIPパケットに、制御部113から通知されるM
acアドレスを含むMACヘッダを付加してETHER
フレームを形成した後、AAL処理部122に戻す。A
AL処理部122では、前記決定したVPI値を用いて
ETHERフレームをATMセルに収容してATM終端
部124に送る。その後、ATMセルは、APON終端
部125、光送受信器126を介して子装置15に送出
される。その他の親装置11内の動作は実施の形態1と
同じである。
【0114】この実施の形態2では、実施の形態1の構
成から、子装置15におけるETHERフレーム終端処
理をなくし、これを親装置11側で行っているので、実
施の形態1よりも子装置15におけるさらなる低コスト
化を実現できる。
【0115】実施の形態3.図4は、この発明にかかる
光分岐ネットワークシステムの実施の形態3を示すブロ
ック図であり、図5は親装置11のセル分解組み立て部
134の構成を示すもので、図6は子装置15のセル分
解組み立て部153の構成を示すブロック図である。
【0116】この実施の形態3においては、親装置11
が接続される広域ネットワーク2は、IPパケットレベ
ルでのデータ伝送を行うものであり、このため親装置1
1には、IPスイッチ部114を先のATMスイッチ部
112に代えて設け、親装置11は、IPパケットレベ
ルでのスイッチングを行う。
【0117】この実施の形態3に示される光分岐ネット
ワークシステムの親装置11は、VPI/IP変換部1
23の代わりにVPI/MAC変換部135を、ATM
−IF部121の代わりにETHER−IF部133
を、そしてATMスイッチ部112の代わりにIPスイ
ッチ部114を備え、さらにATM終端部124を備え
ていない点で、上述した実施の形態2で示される親装置
11の構成と異なっている。子装置15の構成は、実施
の形態2と同じである。この実施の形態3において、セ
ル分解組み立て部134およびVPI/MAC変換部1
35がそれぞれ特許請求の範囲でいうところのフレーム
/固定長セル変換手段およびヘッダ変換手段に対応す
る。
【0118】以下に、図4に示される光分岐ネットワー
クシステムにおけるATMセルの動作について説明す
る。なお、子装置15における処理は、上述した実施の
形態2と同一であるので、説明は省略する。
【0119】まず、上り方向における親装置11内での
動作について説明する。子装置15から送出され、光ス
プリッタ13と幹線ファイバ12を介して親装置11の
光送受信器126に到達したATMセルは、光信号から
電気信号へと変換される。APON終端部125でAT
Mセルが取り出され、セル分解組み立て部134へと渡
される。セル分解組み立て部134では、ATMセルに
収容されたETHERフレームを取り出し、該取り出さ
れたETHERフレームをETHER−IF部133へ
と渡す。ETHER−IF部133では、IPスイッチ
部114で処理を行うためのETHERフレームのイン
タフェース合わせを行い、IPスイッチ部114に入力
する。IPスイッチ部114では、制御部113の制御
に基づきIPパケットレベルのスイッチングを行って、
ETHERフレームをネットワーク−IF111を介し
て広域ネットワーク2に送出する。
【0120】つぎに、下り方向における親装置11内で
の動作について説明する。広域ネットワーク2から親装
置11のネットワーク−IF部111に入力されたET
HERフレームは、IPスイッチ部114を経てETH
ER−IF部133へと渡された後、セル分解組み立て
部134へ渡される。
【0121】ETHER−IF部133からのETHE
Rフレームを受け取ったセル分解組み立て部134で
は、ATMセルの収容領域の長さにETHERフレーム
を分割してATMセルに収容するとともに、VPI/M
AC変換部135からの指示によりATMセルヘッダの
VPI値を挿入して、ATMセルをAPON終端部12
5に送る。VPI/MAC変換部135では、前述した
ように制御部113からの指示により、親装置−子装置
間で伝送する上り方向、下り方向のATMセルのVPI
値について各子装置毎に予め定めている。またVPI/
MAC変換部135では、各子装置に接続される端末の
MACアドレスを記憶しており、これらMACアドレス
および各子装置毎のVPI値の対応関係を記憶してい
る。したがって、セル分割組み立て部134が下り方向
のETHERフレーム中のMACアドレスを抽出し、こ
の抽出したMACアドレスをVPI/MAC変換部13
5に渡すと、VPI/MAC変換部135は、渡された
MACアドレス値に基づきそのETHERフレームを収
容するATMセルヘッダのVPI値をセル分割組み立て
部134に通知するようにしている。生成されたATM
セルは、APON終端部125、光送受信器126を介
して子装置15に送出される。
【0122】このように、この実施の形態3によれば、
親装置におけるIPパケットに対する処理がIPスイッ
チ部114のみに集約されており、また、親装置11内
のPON−IF部120では、単にETHERフレーム
の伝送を実現しているのみの簡易な構成となっている。
このような構成により、データ伝送にATMセルが用い
られるのは、光分岐ネットワークシステム1a、1bの
部分のみとなり、その他の広域ネットワーク2にはIP
パケットレベルの交換機能を実装したものが使用可能と
なる。ATMを用いた転送網はIP転送網と比較してコ
ネクション管理が複雑で、網全体の管理コストが割高に
なる。また一般に、IPスイッチはETHERフレーム
をインタフェースとしていることが多く、またATMス
イッチより安価なことが多いため、親装置における上記
構成は実際の製品構成を考えた場合には非常に無駄のな
い形態と言える。因みに、実施の形態2における親装置
内のAAL処理機能については、従来例における子装置
でのAAL機能と同じく、あるいはより複雑、高速処理
が要求されるため、従来例同様にプロセッサや大規模メ
モリが必要となる。
【0123】したがって、この実施の形態3によれば、
親装置側においてもさらなるコスト低減をなし得、より
安価なATM−PONシステムを実現することができ
る。
【0124】つぎに、図5を用いて親装置11のセル分
解組み立て部134のより詳細な構成について説明す
る。親装置11のセル分解組み立て部134において、
201はVPI識別部、202は書込み制御部、203
a〜203nは上りセルデータ用のメモリ、204aは
エンド(end)フラグ検出部、205は読出し制御
部、206aはendフラグ削除部、207aはend
フラグ挿入部、208は書込み制御部、209は下りE
THERフレーム用のメモリ、210は読出し制御部、
211はセルヘッダ挿入部、212はアイドルセル挿入
部、213は選択部、そして214はMAC識別部であ
る。
【0125】まず、ATMセルの下り方向の処理につい
て説明する。MAC識別部214は入力されるETHE
RフレームデータからMACアドレスを抽出し、そのM
ACアドレスを上述したようにVPI/MAC変換部1
35に対して出力する。書込み制御部208はETHE
Rフレームの先頭を認識し、メモリ209に対するET
HERフレームデータの書込みを開始する。また、en
dフラグ挿入部207aはフレームの最後尾を認識し、
そのフレームの最後尾の後にendフラグとしての特定
パターンを挿入する。
【0126】読出し制御部210は書込み制御部208
の動作状態を入力し、フレームデータの書込みがある場
合には、ATMセルの収容領域(ペイロード)分ずつメ
モリ209からの読出しを行い、収容領域と収容領域と
の間にはセルヘッダ部分の期間を空ける。この際、フレ
ームデータの読出し開始は、収容領域の最初の時点から
行う。セルヘッダ挿入部211は、VPI/MAC変換
部135から通知されるVPI値をセルヘッダ部分に書
き込む。アイドルセル挿入部212は、メモリ209に
フレームデータが書き込まれていないときには、読出し
制御部210からの通知信号によってこれを判断し、該
通知信号を基にアイドルセルを生成して挿入する(図8
参照)。
【0127】一方、上り方向の処理においては、VPI
識別部201がAPON終端部125より入力されるA
TMセルのVPI(子装置番号情報)を抽出し、VPI
/MAC変換部135から通知される値と照合して、ど
の子装置15a〜15nからのセルかを判断し、その結
果を書込み制御部202に通知する。書込み制御部20
2は、その通知を基に、各子装置15a〜15nに対応
するメモリ203a〜203nのうちのいずれかを選択
し、該選択されたメモリ203a〜203nにATMセ
ルに収容されたフレームデータ部分を書き込む。end
フラグ検出部204aは、VPI識別部201によって
抽出されたVPI値と、セルデータ内から検出したフレ
ームデータ中の特定パターンとしてのendフラグか
ら、一つのフレームの受信終了と、そのフレームデータ
がどの子装置メモリ203a〜203nから送信された
ものであるかを識別し、読出し制御部205にこれらの
結果を通知する。
【0128】読出し制御部205は、その通知を基に、
受信が終了したフレームデータの存在するメモリ203
a〜203nから読出しを行い、選択部213に対して
どのメモリからのデータを選択するかの指示を与える。
選択部213はその指示にしたがい、データを選択して
endフラグ削除部206aに送る。endフラグ検出
部204aは選択部213からのデータについてもen
dフラグの検出を行い、endフラグを検出した場合に
はendフラグ削除部206aに通知する。endフラ
グ削除部206aはその通知を基に選択部213から出
力されたデータからendフラグを削除し、ETHER
フレームデータをETHER−IF部133に送出す
る。
【0129】つぎに、図6を用いて子装置15a〜15
nにおけるセル分解組み立て部153のより詳細な構成
について説明する。図6において、201はVPI識別
部、202は書込み制御部、203はメモリ、204a
はendフラグ検出部、205は読出し制御部、206
aはendフラグ削除部、207aはendフラグ挿入
部、208は書込み制御部、209はメモリ、210は
読出し制御部、211はセルヘッダ挿入部、そして21
2はアイドルセル挿入部である。親装置11のセル分解
組み立て部134と比較して、MAC識別部214と選
択部213がない点が異なるが、その他の点については
同じである。
【0130】まず、上り方向ATMセルの処理を説明す
る。書込み制御部208はMACフィルタ部154から
の書込み許可信号により、書込みが許可された場合にの
み、ETHERフレームデータの先頭からのメモリ20
9への書込みを開始する。なお、親装置11のセル分解
組み立て部134にも同様の書込み許可信号を設けてお
り、この信号にしたがった動作は同じである。しかし、
親装置11のセル分解組み立て部134に入力されるE
THERフレームデータは、IPスイッチ部114が転
送したものであるから、基本的には全てのデータが転送
されるのに対し、子装置15のセル分解組み立て部15
3では端末またはLAN側での通信データの入力があり
える点で相違する。その他の動作は、図5で説明した親
装置11のセル分解組み立て部134の下り方向の処理
と同じである。
【0131】一方、子装置15のセル分解組み立て部1
53のATMセルの下り方向の処理についても、メモリ
203が1つである他は親装置11のセル分解組み立て
装置134での上り方向の処理と同じである。ただし、
ここでは、親装置11の場合とは異なって、子装置15
a〜15nごとの制御は必要ないために、書込み制御部
202と読出し制御部205における子装置15a〜1
5nの識別処理が不要となる。
【0132】図7は、上記のセル分解組み立て部13
4、153の動作にしたがった、ATMセルへのETH
ERフレームデータの収容を示すフォーマットである。
この図7に示されるように、Nオクテットの長さを持つ
MACヘッダを含むETHERフレームがATMセルの
収容領域の先頭部分から、複数のATMセルに分割して
収容される。そして、ATMセルの最終オクテットで
は、収容されるパケットデータの後ろにendフラグが
付与される。
【0133】ATMセルからフレームデータを取り出す
際に、メモリ203、203a〜203n内のデータが
不足してフレームデータが不連続にならないようにAT
Mセルの到着状況を判断するためにはより複雑な処理を
必要とするが、フレームデータが終了したことだけを認
識し、この認識によりフレームデータの読み出しを開始
する上記の方法であれば処理が複雑になることはない。
【0134】上述したセル分解組み立て部134、15
3にしたがった処理によれば、読出し制御部210はフ
レームデータのendフラグを認識し、この認識に基づ
き読出し制御を開始するため、確実にフレームデータを
連続して読み出すことが可能となる。特に、親装置11
の上り処理においては、複数の子装置15a〜15nか
らのATMセルが時分割多重されて受信されるため、1
つの子装置15a〜15nからのフレームデータが連続
して到着することは通常あり得ない。このため、親装置
11側のセル分解組み立て部134における子装置15
a〜15n毎のメモリを用いた並列処理が有効となる。
【0135】つぎに、図8は、ETHERフレームデー
タの転送レートとATMセルの伝送レートとが異なり、
ATMセルへの収容データがフレームの途中で不足した
場合のデータフォーマット例を示す図である。前述した
ように、読出し制御部210は、1セルの収容領域分の
読出し可能判定を書込み制御部208の状態により判定
し、読出しを実施するか否かについて制御するが、ET
HERフレームデータの転送レートが低い場合には途中
でデータの読出しが停止され、アイドルセル挿入部21
2によって53オクテットのアイドルセルが挿入され
る。しかし、アイドルセルに関しては、受信サイドにお
いてはVPI識別部201において子装置15a〜15
nに割り当てられたVPIが検出されないため、書込み
制御部202に対する書込み指示が行われず、アイドル
セルの中のデータがメモリに書き込まれることはない。
その後、実際のデータが収容されたATMセルが受信さ
れた際には、アイドルセルの前に書き込まれたデータに
続いて書込みが再開されるため、データの連続性は保持
される。
【0136】つぎに、図9は、endフラグの挿入方式
についての他の例を示すデータフォーマットを示してい
る。ここでは、endフラグを常にATMセルの収容領
域の最後尾に固定し、フレームデータ(パケットデー
タ)の最後尾からendフラグまでの収容領域の余り部
分に対して、データ埋めのための特定パターンであるパ
ディングデータpadを挿入している。この場合、en
dフラグ挿入部207aにおいては、ATMセルの収容
領域単位でカウントする機能を備え、フレームの最後尾
を検出した際に、そのカウント機能によって示されるA
TMセルの収容領域の最後尾にendフラグを挿入し、
該ATMセルに収容されているフレームの最後尾から該
ATMセルのendフラグまでにパディングデータpa
dを挿入する動作が行われる。この方式ではendフラ
グが必ずATMセルの収容領域の最後尾になるため、受
信側において通常データのパターンとendフラグとを
誤って検出する確率を低下させ、データ伝送の信頼性を
向上することができる。
【0137】つぎに、図10はさらに他のデータフォー
マット例を示すものである。この図のフォーマットで
は、ATMセルへIPパケットを収容するときに、IP
パケットの第1ブロックが収容されるATMセルにおけ
るオフセット情報(オフセット値)およびパケット長さ
を示す情報を、そのATMセルのヘッダの直後に挿入
し、ATMセルからIPパケットを取り出すときに、こ
れらのオフセット情報およびパケット長を示す情報を検
出することにより、パケットの先頭および最後尾を当該
パケット取り出し前に判別するようにしている。オフセ
ット情報は、図10に示すように、第1オクテットのA
TMセルのヘッダの後端からパケットの先頭部までの長
さのことである。パケット長は、ETHERフレームま
たはIPパケットの長さである。
【0138】実施の形態4.この実施の形態4は、実施
の形態3における光分岐ネットワークシステムにおい
て、セル分解組み立て部134、153におけるETH
ERフレームデータをATMセルへ収容する時に、デー
タ収容の開始を示すスタート(start)フラグを追
加する機能をさらに備え、ETHERフレームデータの
ATMセルへの収容開始時刻を柔軟化させたものであ
る。
【0139】図11は、親装置11におけるセル分解組
み立て部134の構成を示すブロック図であり、図12
は、子装置15におけるセル分解組み立て部153の構
成を示すブロック図である。
【0140】図11および図12において、204bは
start/endフラグ検出部、206bはstar
t/endフラグ削除部、207bはstart/en
dフラグ挿入部である。その他の構成要素は、上述した
実施の形態3に付した符号と同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0141】図11および図12に示されたセル分解組
み立て部134、153の動作について説明する。図1
1のセル分解組み立て部134の下り方向の処理または
図12のセル分解組み立て部153の上り方向の処理に
おいて、start/endフラグ挿入部207bはE
THERフレームデータの先頭と最後尾を識別し、ET
HERフレームデータの先頭部の前にstartフラグ
を示す特定パターンを、最後尾の後にendフラグを示
す特定パターンをそれぞれ挿入し、メモリ209に送
る。読出し制御部210は、上述した実施の形態3と同
様にメモリ209からのデータを読み出すが、ATMセ
ルの収容領域の先頭に合わせて読出しを開始する制御は
行わず、任意のタイミングで読出しを開始する。
【0142】また、図11のセル分解組み立て部134
の上り方向の処理または図12のセル分解組み立て部1
53の下り方向の処理において、start/endフ
ラグ検出部204bはstartフラグおよびendフ
ラグに定めた上記特定パターンを検出するが、VPI識
別部201により子装置15a〜15nに割り当てられ
たVPI値が識別された際には、startフラグを検
出するまで書込み制御部202によるデータのメモリ2
03、203a〜203nへの書込みを行わないように
通知する。書込み制御部202はこの通知にしたがい、
startフラグの後のフレームデータ先頭部から書込
みを開始する。
【0143】start/endフラグ検出部204b
は、start/endフラグ削除部206bへのデー
タについてもstartフラグおよびendフラグを検
出し、start/endフラグ削除部206bに対
し、startフラグおよびendフラグの削除タイミ
ングを通知する。その他の動作の説明については、実施
の形態3で説明したものと同じであるので省略する。
【0144】図13は、この実施の形態4によるセル分
解組み立て部134、153の動作にしたがったATM
セルへのETHERフレームデータの収容を示すフォー
マットである。この図に示されるように、Nオクテット
の長さを持つMACヘッダを含むETHERフレームが
ATMセルの収容領域の途中から、startフラグに
続いて収容される。その後、ETHERフレームデータ
は複数のATMセルに分割して収容され、ATMの最終
オクテットでは、ETHERフレームの最後部の後にe
ndフラグが付与される。
【0145】この実施の形態4と実施の形態3との相違
はこのstartフラグの有無のみである。上述したよ
うに、ETHERフレームデータをATMセルに収容す
る際に、実施の形態3においてはATMセルの収容領域
の先頭が来てからデータの読出しを行っていたが、この
実施の形態4ではETHERフレームの書込みを確認し
た時点以降、任意のタイミングで読出しが可能である。
APON終端部125から光分岐ネットワークに対して
出力されるATMセルのスロットタイミングは連続的に
制御されるため、ATMセルの位相はセル分解組み立て
部153からは制御出来ない。したがって、この実施の
形態4では、実施の形態3と比較してデータの転送遅延
時間を短くすることができ、またメモリの容量を低減す
ることもできる。
【0146】以上説明したように、この実施の形態4に
よれば、ATMセルにETHERフレームを収容する際
に、startフラグをETHERフレームの先頭の前
に挿入することによって、データの転送遅延時間を短く
することが可能である。
【0147】なお、上述した各実施の形態のセル分解組
み立て部のうち、ATMセルからIPパケットデータや
ETHERフレームデータを取り出す機能がセル分解機
能に相当し、IPパケットデータやETHERフレーム
データをATMセルに収容する機能がセル組み立て機能
に相当する。
【0148】また、図5〜図12を用いて説明したET
HERフレーム−ATMセル間のセル分解組み立て処理
を、IPパケット−ATMセル間のセル分解組み立て処
理に適用してもよい。すなわち、図5または図11に示
したセル分解組み立て部134の構成および図7〜図1
0,図13に示したデータフォーマットを先の図2また
は図3に示した実施の形態1または実施の形態2の親装
置11のAAL処理部122のセル分解組み立て機能に
適用するようにしてもよいし、上記図6または図12に
示したセル分解組み立て部153の構成および図7〜図
10,図13に示したデータフォーマットを先の図2ま
たは図3に示した実施の形態1または実施の形態2のセ
ル分解組み立て部153に適用するようにしてもよい。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、固定長セルによる伝送を行う広域ネットワークに接
続される光分岐ネットワークシステムにおいて、子装置
側のAAL機能を親装置側に移行し、親装置において全
ての子装置分のAAL処理を一括処理しているので、子
装置のコストさらにはシステム全体としてのコストを大
幅に低減することが可能となり、安価な子装置を提供す
ることができる。また、子装置および親装置で転送不要
なデータを転送しないようにしているので、IPパケッ
トのトラヒックを無駄に増やすことがない。
【0150】つぎの発明によれば、子装置の端末側入出
力部にフレーム終端手段を設けるようにしているので、
親装置および子装置間で伝送される固定長セルにパケッ
トを収容することが可能となる。
【0151】つぎの発明によれば、子装置のパケット/
固定長セル変換手段は、自らに所属する1〜複数の端末
から送られるパケット中またはフレーム中の送信元情報
に基づいて自らに所属する1〜複数の端末に対するパケ
ットのあて先情報を学習するようにしているので、煩雑
な設定作業を行わずに、不要なパケットを除外するため
の情報設定をなし得る。
【0152】つぎの発明によれば、親装置のヘッダ変換
手段は、各子装置に設定される固定長セルのあて先情報
と下り方向パケットのあて先情報とを関連付ける関連付
け情報を子装置側から送られるパケット中の送信元情報
から学習するようにしているので、煩雑な設定作業を行
わずに、不要なパケットを除外するための情報設定をな
し得る。
【0153】つぎの発明によれば、子装置のパケット/
固定長セル変換手段および親装置の固定長セル適合処理
手段は、固定長セルへパケットを収容する際は、パケッ
トの最後尾の後ろに最後尾を示す特定パターンを挿入
し、固定長セルからパケットを取り出す際は、この特定
パターンの検出後に固定長セルからパケットを取り出す
ようにしているので、固定長セルの到着状況を判断する
の複雑な処理を行うことなく、簡単な構成で、確実にパ
ケットデータを連続して読み出すことが可能となる。
【0154】つぎの発明によれば、各子装置のパケット
/固定長セル変換手段および親装置の固定長セル適合処
理手段は、固定長セルへパケットを収容する際は、パケ
ットの先頭の前にスタートパターンを挿入しかつパケッ
トの最後尾の後ろにエンドパターンを挿入し、固定長セ
ルからパケットを取り出す際は、これらスタートパター
ンおよびエンドパターンを検出してパケットの先頭およ
び最後尾を識別するようにしているので、パケットの書
込みを確認した時点以降、任意のタイミングで読出しが
可能となり、データの転送遅延時間を短くすることがで
き、またメモリの容量を低減することもできる。
【0155】つぎの発明によれば、各子装置のパケット
/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル適
合処理手段は、固定長セルへパケットを収容する際は、
パケットの先頭部が収容される固定長セルにおけるオフ
セット情報およびパケット長さを示す情報を、その固定
長セルのヘッダの直後に挿入し、固定長セルからパケッ
トを取り出す際は、これらオフセット情報およびパケッ
ト長さを示す情報を検出することにより、パケットの先
頭および最後尾を当該パケット取り出し前に判別するよ
うにしているので、パケットの最後尾にエンドパターン
を付加することなくパケットの先頭および最後尾を確実
に検出することができる。
【0156】つぎの発明によれば、各子装置のパケット
/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル適
合処理手段は、固定長セルへパケットを収容する際は、
パケットの最後尾を収容する固定長セルの最後尾に、該
パケットの最後尾を示すエンドパターンを挿入し、該エ
ンドパターンと前記パケットの最後尾との間にデータ埋
めのためのパディングデータを挿入し、固定長セルから
パケットを取り出す際は、前記エンドパターンを検出し
てパケットの最後尾を識別するようにしているので、エ
ンドパターンが必ず固定長セルの収容領域の最後尾にな
り、受信側において通常データのパターンとエンドパタ
ーンとを誤って検出する確率を低下させ、データ伝送の
信頼性を向上することができる。
【0157】つぎの発明によれば、親装置の固定長セル
適合処理手段は、親装置に接続される各子装置に対応す
る個数の個別バッファを備え、各子装置からの固定長セ
ルからパケットを取り出す際に、対応する子装置の個別
バッファに前記パケットを蓄積して、並列的にセル分解
を行うようにしているので、並列の高速処理が可能とな
る。
【0158】つぎの発明によれば、固定長セルによる伝
送を行う広域ネットワークに接続される光分岐ネットワ
ークシステムにおいて、子装置側のAAL機能を親装置
側に移行し、親装置において全ての子装置分のAAL処
理を一括処理しているので、子装置のコストさらにはシ
ステム全体としてのコストを大幅に低減することが可能
となり、安価な子装置を提供することができる。また、
子装置および親装置で転送不要なデータを転送しないよ
うにしているので、IPパケットのトラヒックを無駄に
増やすことがない。さらに、親装置−子装置間を伝送さ
れる固定長セルにフレームを収容するようにしているの
で、子装置におけるフレーム終端処理が無くなり、子装
置におけるさらなる低コスト化を実現できる。
【0159】つぎの発明によれば、子装置のフレーム/
固定長セル変換手段は、自らに所属する1〜複数の端末
から送られるパケット中またはフレーム中の送信元情報
に基づいて自らに所属する1〜複数の端末に対するパケ
ットのあて先情報を学習するようにしているので、煩雑
な設定作業を行わずに、不要なパケットを除外するため
の情報設定をなし得る。
【0160】つぎの発明によれば、親装置のヘッダ変換
手段は、各子装置に設定される固定長セルのあて先情報
と下り方向パケットのあて先情報とを関連付ける関連付
け情報を子装置側から送られるパケット中の送信元情報
から学習するようにしているので、煩雑な設定作業を行
わずに、不要なパケットを除外するための情報設定をな
し得る。
【0161】つぎの発明によれば、子装置のフレーム/
固定長セル変換手段および親装置の固定長セル適合処理
手段は、固定長セルへフレームを収容する際は、フレー
ムの最後尾の後ろに最後尾を示す特定パターンを挿入
し、固定長セルからフレームを取り出す際は、この特定
パターンの検出後に固定長セルからフレームを取り出す
ようにしているので、固定長セルの到着状況を判断する
複雑な処理を行うことなく、簡単な構成で、確実にフレ
ームデータを連続して読み出すことが可能となる。
【0162】つぎの発明によれば、各子装置のフレーム
/固定長セル変換手段および親装置の固定長セル適合処
理手段は、固定長セルへフレームを収容する際は、フレ
ームの先頭の前にスタートパターンを挿入しかつフレー
ムの最後尾の後ろにエンドパターンを挿入し、固定長セ
ルからフレームを取り出す際は、これらスタートパター
ンおよびエンドパターンを検出してフレームの先頭およ
び最後尾を識別するようにしているので、フレームの書
込みを確認した時点以降、任意のタイミングで読出しが
可能となり、データの転送遅延時間を短くすることがで
き、またメモリの容量を低減することもできる。
【0163】つぎの発明によれば、各子装置のフレーム
/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル適
合処理手段は、固定長セルへフレームを収容する際は、
フレームの先頭部が収容される固定長セルにおけるオフ
セット情報およびフレーム長さを示す情報を、その固定
長セルのヘッダの直後に挿入し、固定長セルからフレー
ムを取り出す際は、これらオフセット情報およびフレー
ム長さを示す情報を検出することにより、フレームの先
頭および最後尾を当該フレーム取り出し前に判別するよ
うにしているので、フレームの最後尾にエンドパターン
を付加することなくフレームの先頭および最後尾を確実
に検出することができる。
【0164】つぎの発明によれば、各子装置のフレーム
/固定長セル変換手段および前記親装置の固定長セル適
合処理手段は、固定長セルへフレームを収容する際は、
フレームの最後尾を収容する固定長セルの最後尾に、該
フレームの最後尾を示すエンドパターンを挿入し、該エ
ンドパターンと前記フレームの最後尾との間にデータ埋
めのためのパディングデータを挿入し、固定長セルから
フレームを取り出す際は、前記エンドパターンを検出し
てフレームの最後尾を識別するようにしているので、エ
ンドパターンが必ず固定長セルの収容領域の最後尾にな
り、受信側において通常データのパターンとエンドパタ
ーンとを誤って検出する確率を低下させ、データ伝送の
信頼性を向上することができる。
【0165】つぎの発明によれば、親装置の固定長セル
適合処理手段は、親装置に接続される各子装置に対応す
る個数の個別バッファを備え、各子装置からの固定長セ
ルからフレームを取り出す際に、対応する子装置の個別
バッファに前記フレームを蓄積して、並列的にセル分解
を行うようにしているので、並列の高速処理が可能とな
る。
【0166】つぎの発明によれば、パケットレベルでの
伝送を行う広域ネットワークに接続される光分岐ネット
ワークシステムにおいて、子装置側のAAL機能を親装
置側に移行し、親装置において全ての子装置分のAAL
処理を一括処理し、さらに親装置−子装置間を伝送され
る固定長セルにはフレームを収容するようにしているの
で、親装置および子装置においてもさらなるコスト低減
をなし得、より安価な光分岐ネットワークシステムを実
現することができる。
【0167】つぎの発明によれば、子装置のフレーム/
固定長セル変換手段は、自らに所属する1〜複数の端末
から送られるフレーム中の送信元情報に基づいて自らに
所属する1〜複数の端末に対するフレームのあて先情報
を学習するようにしているので、煩雑な設定作業を行わ
ずに、不要なフレームを除外するための情報設定をなし
得る。
【0168】つぎの発明によれば、親装置のヘッダ変換
手段は、各子装置に設定される固定長セルのあて先情報
と下り方向パケットのあて先情報とを関連付ける関連付
け情報を子装置側から送られるフレーム中のパケットの
送信元情報から学習するようにしているので、煩雑な設
定作業を行わずに、不要なパケットを除外するための情
報設定をなし得る。
【0169】つぎの発明によれば、各子装置のフレーム
/固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長
セル変換手段は、固定長セルへフレームまたはパケット
を収容する際は、フレームまたはパケットの最後尾の後
ろに最後尾を示す特定パターンを挿入し、固定長セルか
らフレームまたはパケットを取り出す際は、この特定パ
ターンの検出後に固定長セルからフレームまたはパケッ
トを取り出すようにしているので、固定長セルの到着状
況を判断するの複雑な処理を行うことなく、簡単な構成
で、確実にフレームまたはパケットデータを連続して読
み出すことが可能となる。
【0170】つぎの発明によれば、各子装置のフレーム
/固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長
セル変換手段は、固定長セルへフレームまたはパケット
を収容する際は、フレームまたはパケットの先頭の前に
スタートパターンを挿入しかつフレームまたはパケット
の最後尾の後ろにエンドパターンを挿入し、固定長セル
からフレームまたはパケットを取り出す際は、これらス
タートパターンおよびエンドパターンを検出してフレー
ムまたはパケットの先頭および最後尾を識別するように
しているので、フレームまたはパケットの書込みを確認
した時点以降、任意のタイミングで読出しが可能とな
り、データの転送遅延時間を短くすることができ、また
メモリの容量を低減することもできる。
【0171】つぎの発明によれば、各子装置のフレーム
/固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長
セル変換手段は、固定長セルへフレームまたはパケット
を収容する際は、フレームまたはパケットの先頭部が収
容される固定長セルにおけるオフセット情報およびパケ
ット長さを示す情報を、その固定長セルのヘッダの直後
に挿入し、固定長セルからフレームまたはパケットを取
り出す際は、これらオフセット情報およびパケット長さ
を示す情報を検出することにより、フレームまたはパケ
ットの先頭および最後尾を当該フレームまたはパケット
の取り出し前に判別するようにしているので、フレーム
またはパケットの最後尾にエンドパターンを付加するこ
となくフレームまたはパケットの先頭および最後尾を確
実に検出することができる。
【0172】つぎの発明によれば、各子装置のフレーム
/固定長セル変換手段および親装置のフレーム/固定長
セル変換手段は、固定長セルへパケットを収容する際
は、フレームまたはパケットの最後尾を収容する固定長
セルの最後尾に、該フレームまたはパケットの最後尾を
示すエンドパターンを挿入し、該エンドパターンと前記
フレームまたはパケットの最後尾との間にデータ埋めの
ためのパディングデータを挿入し、固定長セルからフレ
ームまたはパケットを取り出す際は、前記エンドパター
ンを検出してフレームまたはパケットの最後尾を識別す
るようにしているので、エンドパターンが必ず固定長セ
ルの収容領域の最後尾になり、受信側において通常デー
タのパターンとエンドパターンとを誤って検出する確率
を低下させ、データ伝送の信頼性を向上することができ
る。
【0173】つぎの発明によれば、親装置のフレーム/
固定長セル変換手段は、親装置に接続される各子装置に
対応する個数の個別バッファを備え、各子装置からの固
定長セルからフレームを取り出す際に、対応する子装置
の個別バッファに前記フレームを蓄積して、並列的にセ
ル分解を行うようにしているので、並列の高速処理が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ATM−PON方式を用いたIPパケット転
送サービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明にかかる光分岐ネットワークシステ
ムの実施の形態1を示すブロック図である。
【図3】 この発明にかかる光分岐ネットワークシステ
ムの実施の形態2を示すブロック図である。
【図4】 この発明にかかる光分岐ネットワークシステ
ムの実施の形態3を示すブロック図である。
【図5】 親装置におけるセル分解組み立て部の構成を
示すブロック図である。
【図6】 子装置におけるセル分解組み立て部の構成を
示すブロック図である。
【図7】 ETHERフレームをATMセルへ収容する
場合のフォーマットの一例を示す図である。
【図8】 ETHERフレームをATMセルへ収容する
場合のフォーマットの一例を示す図である。
【図9】 ETHERフレームをATMセルへ収容する
場合のフォーマットの一例を示す図である。
【図10】 ETHERフレームをATMセルへ収容す
る場合のフォーマットの一例を示す図である。
【図11】 この発明にかかる光分岐ネットワークシス
テムの親装置におけるセル分解組み立て部の実施の形態
4を示すブロック図である。
【図12】 この発明にかかる光分岐ネットワークシス
テムの子装置におけるセル分解組み立て部の実施の形態
4を示すブロック図である。
【図13】 ETHERフレームをATMセルへ収容す
る場合のフォーマットの一例を示す図である。
【図14】 ITU−T勧告G.983.1に示されて
いる子装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 従来例における光分岐ネットワークシステ
ムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b 光分岐ネットワーク、2 広域ネットワー
ク、3a,3b LAN、4a〜4d 端末、11 親
装置、12 幹線ファイバ、13 光スプリッタ、14
a〜14n 支線ファイバ、15a〜15n 子装置、
111 ネットワーク−IF部、112 ATMスイッ
チ部、113 制御部、120 PON−IF部、12
1 ATM−IF部、122 AAL処理部、123
VPI/IP変換部、124 ATM終端部、125,
152 APON終端部、126,151 光送受信
器、130 PON送受信制御部、132 ETHER
終端部、134,153 セル分解組み立て部、13
3,161 ETHER−IF部、135 VPI/M
AC変換部、154 MACフィルタ部、155 ET
HER終端部、156 PON送受信制御部、201
VPI識別部、202,208 書込み制御部、20
3,203a〜203n,209 メモリ、204a
endフラグ検出部、204b start/endフ
ラグ検出部、205,210 読出し制御部、206b
start/endフラグ削除部、207a end
フラグ挿入部、207b start/endフラグ削
除部、211セルヘッダ挿入部、212 アイドルセル
挿入部、213 選択部、214MAC識別部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅芝 慶弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山中 秀昭 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 向井 宏明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K033 DA15 DB02 DB13 DB22

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1〜複数の端末が接続される複数の子装
    置が伝送媒体および伝送帯域を共用し、各子装置の使用
    帯域の割り当てを親装置が制御し、この制御により各子
    装置が親装置へのデータを固定長セルにより伝送するた
    めのPON送受信制御手段を親装置および子装置が備
    え、親装置が固定長セルのスイッチングを行う固定長セ
    ルスイッチ部を有し、固定長セルに基づくデータ伝送を
    行う広域ネットワークに接続されている光分岐ネットワ
    ークシステムであって、 前記親装置および各子装置の前記PON送受信制御手段
    は、各子装置が使用する固定長セルのあて先情報を各子
    装置毎に予め設定し、各子装置の前記PON送受信制御
    手段は、該設定した各あて先情報を親装置に伝送される
    固定長セルに付与するとともに、 前記各子装置は、 自らに所属する1〜複数の端末からのパケットを固定長
    セルに変換して当該子装置のPON送受信制御手段に入
    力するとともに、自らに設定された前記固定長セルのあ
    て先情報に基づき当該子装置のPON送受信制御手段か
    らの固定長セルから自宛て固定長セルのみを抽出し、該
    抽出した固定長セルをパケットに変換して自らに所属す
    る1〜複数の端末に送るパケット/固定長セル変換手段
    を備え、 前記親装置は、 各子装置に設定される前記固定長セルのあて先情報と下
    り方向パケットのあて先情報とを関連付ける第1の関連
    付け情報と、上り方向パケットのあて先情報と前記固定
    長セルスイッチ部側への固定長セルのあて先情報とを関
    連付ける第2の関連付け情報とを記憶するヘッダ変換手
    段と、 親装置のPON送受信制御手段側からの固定長セルから
    パケットを取り出し、取り出したパケットのあて先情報
    を前記第2の関連付け情報と照合することにより親装置
    のPON送受信制御手段側からの固定長セルのあて先情
    報を固定長セルスイッチ部側への固定長セルのあて先情
    報に変更することを含む固定長セル適合処理を実行して
    固定長セルを作成し該作成した固定長セルを固定長セル
    スイッチ部側に出力するとともに、固定長セルスイッチ
    部側からの固定長セルからパケットを取り出し、取り出
    したパケットのあて先情報を前記第1の関連付け情報と
    照合することにより固定長セルスイッチ部側からの固定
    長セルのあて先情報を前記取り出したパケットのあて先
    情報に対応する子装置に設定された固定長セルのあて先
    情報に変更することを含む固定長セル適合処理を実行し
    て固定長セルを作成し該作成した固定長セルを前記親装
    置のPON送受信制御手段側に出力する固定長セル適合
    処理手段と、 を備えることを特徴とする光分岐ネットワークシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記各子装置は、端末側から入力される
    フレームからパケットを取り出して前記パケット/固定
    長セル変換手段に入力するとともに、前記パケット/固
    定長セル変換手段からのパケットをフレームに変換して
    自らに所属する1〜複数の端末に送出するフレーム終端
    手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の光分岐
    ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記子装置のパケット/固定長セル変換
    手段は、自らに所属する1〜複数の端末から送られるパ
    ケット中またはフレーム中の送信元情報に基づいて、自
    らに所属する1〜複数の端末に対するパケットのあて先
    情報を学習するものであり、この学習結果を用いて自ら
    に接続されている端末宛てのパケットが自らに接続され
    ている端末から入力された場合、親装置への当該パケッ
    トの転送を禁止することを特徴とする請求項1または2
    に記載の光分岐ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 前記親装置のヘッダ変換手段は、前記第
    1の関連付け情報を子装置側から送られるパケット中の
    送信元情報から学習するものであり、この学習結果を用
    いて自らに接続される子装置宛以外のパケットが固定長
    セルスイッチ部側から入力された場合、子装置への当該
    パケットの転送を禁止することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一つに記載の光分岐ネットワークシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記各子装置のパケット/固定長セル変
    換手段および前記親装置の固定長セル適合処理手段は、
    固定長セルへパケットを収容する際は、パケットの最後
    尾の後ろに最後尾を示す特定パターンを挿入し、固定長
    セルからパケットを取り出す際は、この特定パターンの
    検出後に固定長セルからパケットを取り出すことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光分岐ネッ
    トワークシステム。
  6. 【請求項6】 前記各子装置のパケット/固定長セル変
    換手段および前記親装置の固定長セル適合処理手段は、
    固定長セルへパケットを収容する際は、パケットの先頭
    の前にスタートパターンを挿入しかつパケットの最後尾
    の後ろにエンドパターンを挿入し、固定長セルからパケ
    ットを取り出す際は、これらスタートパターンおよびエ
    ンドパターンを検出してパケットの先頭および最後尾を
    識別することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つ
    に記載の光分岐ネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 前記各子装置のパケット/固定長セル変
    換手段および前記親装置の固定長セル適合処理手段は、
    固定長セルへパケットを収容する際は、パケットの先頭
    部が収容される固定長セルにおけるオフセット情報およ
    びパケット長さを示す情報を、その固定長セルのヘッダ
    の直後に挿入し、固定長セルからパケットを取り出す際
    は、これらオフセット情報およびパケット長さを示す情
    報を検出することにより、パケットの先頭および最後尾
    を当該パケット取り出し前に判別することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の光分岐ネットワー
    クシステム。
  8. 【請求項8】 前記各子装置のパケット/固定長セル変
    換手段および前記親装置の固定長セル適合処理手段は、
    固定長セルへパケットを収容する際は、パケットの最後
    尾を収容する固定長セルの最後尾に、該パケットの最後
    尾を示すエンドパターンを挿入し、該エンドパターンと
    前記パケットの最後尾との間にデータ埋めのためのパデ
    ィングデータを挿入し、固定長セルからパケットを取り
    出す際は、前記エンドパターンを検出してパケットの最
    後尾を識別することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一つに記載の光分岐ネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 前記親装置の固定長セル適合処理手段
    は、親装置に接続される各子装置に対応する個数の個別
    バッファを備え、各子装置からの固定長セルからパケッ
    トを取り出す際に、対応する子装置の個別バッファに前
    記パケットを蓄積して、並列的にセル分解を行うことを
    特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の光分岐
    ネットワークシステム。
  10. 【請求項10】 1〜複数の端末が接続される複数の子
    装置が伝送媒体および伝送帯域を共用し、各子装置の使
    用帯域の割り当てを親装置が制御し、この制御により各
    子装置が親装置へのデータを固定長セルにより伝送する
    ためのPON送受信制御手段を親装置および子装置が備
    え、親装置が固定長セルのスイッチングを行う固定長セ
    ルスイッチ部を有し、固定長セルに基づくデータ伝送を
    行う広域ネットワークに接続されている光分岐ネットワ
    ークシステムであって、 前記親装置および各子装置の前記PON送受信制御手段
    は、各子装置が使用する固定長セルのあて先情報を各子
    装置毎に予め設定し、各子装置の前記PON送受信制御
    手段は、該設定した各あて先情報を親装置に伝送される
    固定長セルに付与するとともに、 前記各子装置は、 自らに所属する1〜複数の端末から入力されるフレーム
    を固定長セルに変換して当該子装置のPON送受信制御
    手段に入力するとともに、自らに設定された前記固定長
    セルのあて先情報に基づき当該子装置のPON送受信制
    御手段からの固定長セルから自宛て固定長セルのみを抽
    出し、該抽出した固定長セルをフレームに変換して自ら
    に所属する1〜複数の端末に送出するフレーム/固定長
    セル変換手段を備え、 前記親装置は、 各子装置に設定される前記固定長セルのあて先情報と下
    り方向パケットのあて先情報とを関連付ける第1の関連
    付け情報と、上り方向フレーム中のパケットのあて先情
    報と前記固定長セルスイッチ部側への固定長セルのあて
    先情報とを関連付ける第2の関連付け情報とを記憶する
    ヘッダ変換手段と、 親装置のPON送受信制御手段側からの固定長セルから
    フレームさらにはパケットを取り出し、取り出したパケ
    ットのあて先情報を前記第2の関連付け情報と照合する
    ことにより親装置のPON送受信制御手段側からの固定
    長セルのあて先情報を固定長セルスイッチ部側への固定
    長セルのあて先情報に変更することを含む固定長セル適
    合処理を実行して固定長セルを作成し該作成した固定長
    セルを固定長セルスイッチ部側に出力するとともに、固
    定長セルスイッチ部側からの固定長セルからパケットを
    取り出し、取り出したパケットのあて先情報を前記第1
    の関連付け情報と照合することにより前記取り出したパ
    ケットのあて先情報に対応する子装置に設定された固定
    長セルのあて先情報を求め、前記取り出したパケットを
    フレームに変換し、前記求めた固定長セルのあて先情報
    に基づき前記変換されたフレームが収容される固定長セ
    ルを作成することを含む固定長セル適合処理を実行し、
    作成した固定長セルを前記親装置のPON送受信制御手
    段側に出力する固定長セル適合処理手段と、 を備えることを特徴とする光分岐ネットワークシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記子装置のフレーム/固定長セル変
    換手段は、自らに所属する1〜複数の端末から送られる
    フレーム中の送信元情報に基づいて、自らに所属する1
    〜複数の端末に対するフレームのあて先情報を学習する
    ものであり、この学習結果を用いて自らに接続されてい
    る端末宛てのフレームが自らに接続されている端末から
    入力された場合、親装置への当該フレームの転送を禁止
    することを特徴とする請求項10に記載の光分岐ネット
    ワークシステム。
  12. 【請求項12】 前記親装置のヘッダ変換手段は、前記
    第1の関連付け情報を子装置側から送られるフレーム中
    のパケットの送信元情報から学習するものであり、この
    学習結果を用いて自らに接続される子装置宛以外のパケ
    ットが固定長セルスイッチ部側から入力された場合、子
    装置への当該パケットの転送を禁止することを特徴とす
    る請求項10または11に記載の光分岐ネットワークシ
    ステム。
  13. 【請求項13】 前記各子装置のフレーム/固定長セル
    変換手段および前記親装置の固定長セル適合処理手段
    は、固定長セルへフレームまたはパケットを収容する際
    は、フレームまたはパケットの最後尾の後ろに最後尾を
    示す特定パターンを挿入し、固定長セルからフレームま
    たはパケットを取り出す際は、この特定パターンの検出
    後に固定長セルからフレームまたはパケットを取り出す
    ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか一つに記
    載の光分岐ネットワークシステム。
  14. 【請求項14】 前記各子装置のフレーム/固定長セル
    変換手段および前記親装置の固定長セル適合処理手段
    は、固定長セルへフレームまたはパケットを収容する際
    は、フレームまたはパケットの先頭の前にスタートパタ
    ーンを挿入しかつフレームまたはパケットの最後尾の後
    ろにエンドパターンを挿入し、固定長セルからフレーム
    またはパケットを取り出す際は、これらスタートパター
    ンおよびエンドパターンを検出してフレームまたはパケ
    ットの先頭および最後尾を識別することを特徴とする請
    求項10〜12のいずれか一つに記載の光分岐ネットワ
    ークシステム。
  15. 【請求項15】 前記各子装置のフレーム/固定長セル
    変換手段および前記親装置の固定長セル適合処理手段
    は、固定長セルへフレームまたはパケットを収容する際
    は、フレームまたはパケットの先頭部が収容される固定
    長セルにおけるオフセット情報およびパケット長さを示
    す情報を、その固定長セルのヘッダの直後に挿入し、固
    定長セルからフレームまたはパケットを取り出す際は、
    これらオフセット情報およびパケット長さを示す情報を
    検出することにより、フレームまたはパケットの先頭お
    よび最後尾を当該フレームまたはパケットの取り出し前
    に判別することを特徴とする請求項10〜12のいずれ
    か一つに記載の光分岐ネットワークシステム。
  16. 【請求項16】 前記各子装置のフレーム/固定長セル
    変換手段および前記親装置の固定長セル適合処理手段
    は、固定長セルへパケットを収容する際は、フレームま
    たはパケットの最後尾を収容する固定長セルの最後尾
    に、該フレームまたはパケットの最後尾を示すエンドパ
    ターンを挿入し、該エンドパターンと前記フレームまた
    はパケットの最後尾との間にデータ埋めのためのパディ
    ングデータを挿入し、固定長セルからフレームまたはパ
    ケットを取り出す際は、前記エンドパターンを検出して
    フレームまたはパケットの最後尾を識別することを特徴
    とする請求項10〜12のいずれか一つに記載の光分岐
    ネットワークシステム。
  17. 【請求項17】 前記親装置の固定長セル適合処理手段
    は、親装置に接続される各子装置に対応する個数の個別
    バッファを備え、各子装置からの固定長セルからフレー
    ムを取り出す際に、対応する子装置の個別バッファに前
    記フレームを蓄積して、並列的にセル分解を行うことを
    特徴とする請求項10〜16のいずれか一つに記載の光
    分岐ネットワークシステム。
  18. 【請求項18】 1〜複数の端末が接続される複数の子
    装置が伝送媒体および伝送帯域を共用し、各子装置の使
    用帯域の割り当てを親装置が制御し、この制御により各
    子装置が親装置へのデータを固定長セルにより伝送する
    ためのPON送受信制御手段を親装置および子装置が備
    え、親装置がパケットのスイッチングを行うパケットス
    イッチ部を有し、パケットに基づくデータ伝送を行う広
    域ネットワークに接続されている光分岐ネットワークシ
    ステムであって、 前記親装置および各子装置の前記PON送受信制御手段
    は、各子装置が使用する固定長セルのあて先情報を各子
    装置毎に予め設定し、各子装置の前記PON送受信制御
    手段は、該設定した各あて先情報を親装置に伝送される
    固定長セルに付与するとともに、 前記各子装置は、 自らに所属する1〜複数の端末から入力されるフレーム
    を固定長セルに変換して当該子装置のPON送受信制御
    手段に入力するとともに、自らに設定された前記固定長
    セルのあて先情報に基づき当該子装置のPON送受信制
    御手段からの固定長セルから自宛て固定長セルのみを抽
    出し、該抽出した固定長セルをフレームに変換して自ら
    に所属する1〜複数の端末に送出するフレーム/固定長
    セル変換手段を備え、 前記親装置は、 各子装置に設定される前記固定長セルのあて先情報と下
    り方向フレームのあて先情報とを関連付ける関連付け情
    報を記憶するヘッダ変換手段と、 親装置のPON送受信制御手段側からの固定長セルから
    フレームを取り出し、該取り出したフレームを前記パケ
    ットスイッチ部側に出力するとともに、前記記憶した関
    連付け情報に基づきパケットスイッチ部側からの下り方
    向フレーム中のあて先情報に対応する子装置に設定され
    た固定長セルのあて先情報を求め、該求めた固定長セル
    のあて先情報に基づき前記下り方向フレームが収容され
    る固定長セルを作成し、作成した固定長セルを前記親装
    置のPON送受信制御手段側に出力するフレーム/固定
    長セル変換手段と、 を備えることを特徴とする光分岐ネットワークシステ
    ム。
  19. 【請求項19】 前記子装置のフレーム/固定長セル変
    換手段は、自らに所属する1〜複数の端末から送られる
    フレーム中の送信元情報に基づいて、自らに所属する1
    〜複数の端末に対するフレームのあて先情報を学習する
    ものであり、この学習結果を用いて自らに接続されてい
    る端末宛てのフレームが自らに接続されている端末から
    入力された場合、親装置への当該フレームの転送を禁止
    することを特徴とする請求項18に記載の光分岐ネット
    ワークシステム。
  20. 【請求項20】 前記親装置のヘッダ変換手段は、前記
    第1の関連付け情報を子装置側から送られるフレーム中
    のパケットの送信元情報から学習するものであり、この
    学習結果を用いて自らに接続される子装置宛以外のパケ
    ットが固定長セルスイッチ部側から入力された場合、子
    装置への当該パケットの転送を禁止することを特徴とす
    る請求項18または19に記載の光分岐ネットワークシ
    ステム。
  21. 【請求項21】 前記各子装置のフレーム/固定長セル
    変換手段および親装置のフレーム/固定長セル変換手段
    は、固定長セルへフレームまたはパケットを収容する際
    は、フレームまたはパケットの最後尾の後ろに最後尾を
    示す特定パターンを挿入し、固定長セルからフレームま
    たはパケットを取り出す際は、この特定パターンの検出
    後に固定長セルからフレームまたはパケットを取り出す
    ことを特徴とする請求項18〜20のいずれか一つに記
    載の光分岐ネットワークシステム。
  22. 【請求項22】 各子装置のフレーム/固定長セル変換
    手段および親装置のフレーム/固定長セル変換手段は、
    固定長セルへフレームまたはパケットを収容する際は、
    フレームまたはパケットの先頭の前にスタートパターン
    を挿入しかつフレームまたはパケットの最後尾の後ろに
    エンドパターンを挿入し、固定長セルからフレームまた
    はパケットを取り出す際は、これらスタートパターンお
    よびエンドパターンを検出してフレームまたはパケット
    の先頭および最後尾を識別することを特徴とする請求項
    18〜20のいずれか一つに記載の光分岐ネットワーク
    システム。
  23. 【請求項23】 各子装置のフレーム/固定長セル変換
    手段および親装置のフレーム/固定長セル変換手段は、
    固定長セルへフレームまたはパケットを収容する際は、
    フレームまたはパケットの先頭部が収容される固定長セ
    ルにおけるオフセット情報およびパケット長さを示す情
    報を、その固定長セルのヘッダの直後に挿入し、固定長
    セルからフレームまたはパケットを取り出す際は、これ
    らオフセット情報およびパケット長さを示す情報を検出
    することにより、フレームまたはパケットの先頭および
    最後尾を当該フレームまたはパケットの取り出し前に判
    別することを特徴とする請求項18〜20のいずれか一
    つに記載の光分岐ネットワークシステム。
  24. 【請求項24】 各子装置のフレーム/固定長セル変換
    手段および親装置のフレーム/固定長セル変換手段は、
    固定長セルへパケットを収容する際は、フレームまたは
    パケットの最後尾を収容する固定長セルの最後尾に、該
    フレームまたはパケットの最後尾を示すエンドパターン
    を挿入し、該エンドパターンと前記フレームまたはパケ
    ットの最後尾との間にデータ埋めのためのパディングデ
    ータを挿入し、固定長セルからフレームまたはパケット
    を取り出す際は、前記エンドパターンを検出してフレー
    ムまたはパケットの最後尾を識別することを特徴とする
    請求項18〜20のいずれか一つに記載の光分岐ネット
    ワークシステム。
  25. 【請求項25】 前記親装置のフレーム/固定長セル変
    換手段は、親装置に接続される各子装置に対応する個数
    の個別バッファを備え、各子装置からの固定長セルから
    フレームを取り出す際に、対応する子装置の個別バッフ
    ァに前記フレームを蓄積して、並列的にセル分解を行う
    ことを特徴とする請求項18〜24のいずれか一つに記
    載の光分岐ネットワークシステム。
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