JP2003168951A - 弾性表面波素子、弾性表面波装置及びその製造方法、通信装置 - Google Patents

弾性表面波素子、弾性表面波装置及びその製造方法、通信装置

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JP2003168951A
JP2003168951A JP2001365024A JP2001365024A JP2003168951A JP 2003168951 A JP2003168951 A JP 2003168951A JP 2001365024 A JP2001365024 A JP 2001365024A JP 2001365024 A JP2001365024 A JP 2001365024A JP 2003168951 A JP2003168951 A JP 2003168951A
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Tadahiko Takada
忠彦 高田
Kenji Sakaguchi
坂口  健二
Yoshihiro Koshido
義弘 越戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留りを維持しながら、接合強度を高めて、
特性を安定化できる弾性表面波素子、弾性表面波装置及
びその製造方法、通信装置を提供する。 【解決手段】 第一面と第一面の反対面である第二面と
を有する圧電基板11上における第一面上に、入力され
た電気信号により弾性表面波を発生し、検出するくし型
電極部を設ける。上記第一面上に、くし型電極部を外部
と電気的に接続するためのバンプ部3aを設ける。上記
第二面上に、接触抵抗を増大させるための金属膜6を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波素子
を、パッケージの電極ランドに対し金属バンプを用いた
フリップチップボンディング法により接合してなる弾性
表面波装置及びその製造方法、通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話などの通信装置では、使
用周波数の高周波化に伴い、小型化を図れる弾性表面波
装置がフィルタ等に使用されるようになってきた。ま
た、弾性表面波装置の小型化にしたがって、弾性表面波
素子を、パッケージの電極ランドに対し金属バンプのフ
リップチップボンディング法により接合してなる弾性表
面波装置が多く用いられるようになってきた。
【0003】次に、このような弾性表面波装置の製法に
ついて以下に説明する。まず、弾性表面波素子の各電極
パッド上に、金(Au)またはAuを主成分とした金属
バンプをボールボンディング法により形成する。次に、
上記弾性表面波素子をフリップチップ方式、すなわち、
くし型電極部(以下、IDTという)等が形成された弾
性表面波伝播面(表面側)をパッケージの内底面に対向
させて、金属バンプを介して上記パッケージに置く。続
いて、弾性表面波素子の裏面(表面の反対面)にボンデ
ィングツールによって超音波、荷重、熱を同時に印加す
ることにより、各電極パッドとこれに対応するパッケー
ジの各電極ランドとを金属パンプで接合して弾性表面波
素子をパッケージに接続・固定する。
【0004】フリップチップボンディング法では、ボン
ディングツールとチップ裏面間の滑りを抑制し、電極ラ
ンドと金属バンプの接合性を向上させるため、ウエハ
(圧電基板)の裏面はラップ加工(粗面加工)されるこ
とが多い。また、上記ラップ加工により、バルク波によ
って生じる悪影響を軽減できる。
【0005】裏面ラップ処理されたウエハでは、ラップ
加工により発生した加工歪み・クラックが存在し、ウエ
ハ加工中に割れやすいという問題がある。
【0006】また、裏面に形成した反射防止膜を利用し
たリフトオフ工法でIDTを形成する場合、裏面ラップ
の凹部の最奥部に反射防止膜の未成膜部が生じるため、
露光プロセスにおいて露光光の裏面乱反射が発生し、加
工精度・微細化に悪影響を及ぼす。
【0007】その解決策として、裏面を鏡面仕上げした
裏面鏡面ウエハを使用することが考えられた。裏面鏡面
ウエハは、裏面ラップ加工がないため加工歪み・クラッ
クなどなく、かつ、反射防止膜の未成膜部の発生が防止
されている。
【0008】これにより、露光光の裏面からの乱反射を
ほぼ完全に解消でき、加工精度向上・微細化が実現でき
る。また本ウエハ採用によりウエハ割れ不良も低減でき
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、裏面鏡面ウエ
ハを使用した場合、ボンディングツールとの接触抵抗が
裏面ラップ加工されたウエハに比べて減少し、超音波振
動がボンディングツールとチップ裏面間の滑りにより伝
達ロスが発生し、電極ランドと金属バンプの接合状態が
悪化する問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波素子
は、上記課題を解決するために、第一面と第一面の反対
面である第二面とを有する圧電基板が設けられ、上記第
一面上に、入力された電気信号により弾性表面波を発生
し、検出するくし型電極部が設けられ、上記第一面上
に、くし型電極部を外部と電気的に接続するためのバン
プ部が設けられ、上記第二面上に、接触抵抗を増大させ
るための薄膜が設けられていることを特徴としている。
【0011】上記構成によれば、くし型電極部を有する
圧電基板を、例えばパッケージに対してフリップチップ
ボンディング法によるバンプ部を介して接合するとき、
上記第二面上に、接触抵抗を増大させるための薄膜を設
けたので、ボンディングツールと圧電基板との間の滑り
を抑制し、パッケージとパンプ部との接合性を向上でき
る。
【0012】上記弾性表面波素子においては、上記第二
面と薄膜との間に、反射防止膜が設けられていてもよ
い。上記構成によれば、反射防止膜を設けたので、くし
型電極部を、例えばフォトリソグラフィー法により形成
するときに、第二面側からの露光光の乱反射を抑制でき
て、上記くし型電極部の作製を安定化できる。
【0013】上記弾性表面波素子では、上記第二面が、
鏡面仕上げされていてもよい。上記構成によれば、第二
面を鏡面仕上げしたので、従来のようなラップ加工品と
比べて、割れやクラックの発生を低減できて、歩留りを
向上できる。
【0014】上記弾性表面波素子においては、上記薄膜
が、金属膜であることが好ましい。上記弾性表面波素子
では、上記薄膜が、チタン膜であってもよい。上記構成
によれば、チタン膜などの金属膜の形成に、従来からの
スパッタリング装置を利用できる上、パンプ部による接
合性の向上を容易化できる。
【0015】本発明の弾性表面波装置は、前記の課題を
解決するために、上記の何れかに記載の弾性表面波素子
をフリップチップボンディング法によりパッケージに接
合してなることを特徴としている。
【0016】本発明の通信装置は、前記の課題を解決す
るために、上記の何れかに記載の弾性表面波素子を有し
ていることを特徴としている。
【0017】本発明の弾性表面波装置の製造方法は、前
記の課題を解決するために、第一面と第一面の反対面で
ある第二面とを有する圧電基板の第一面上に、くし型電
極部、及び、くし型電極部を外部と電気的に接続するた
めのバンプを備える弾性表面波素子をパッケージに対し
てフリップチップボンディング法により接合する弾性表
面波装置の製造方法において、上記フリップチップボン
ディング法により接合する前に、第二面上に、接触抵抗
を増大させるための薄膜を形成することを特徴としてい
る。
【0018】前記問題点を解決する方策として、裏面鏡
面ウエハを使用したフリップチップ方式の場合、ウエハ
(チップ)等の形状に形成された圧電基板の第二面(裏
面)に金属膜等の薄膜を設けることで、上記フリップチ
ップボンディング法により接合するとき、ボンディング
ツールと圧電基板との間の滑りを抑制し、パッケージと
パンプが変形してなるバンプ部との接合性を向上でき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の弾性表面波装置における
実施の形態について図1ないし図4に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0020】本発明に係る弾性表面波装置では、図3
(d)に示すように、弾性表面波素子1の電極パッド1
aと、パッケージ本体2の凹部2a内上面の電極ランド
2bとが金バンプ3で互いにパンプ接合されて、弾性表
面波素子1がパッケージ本体2に支持固定されるととも
に電気的に接続されている。
【0021】また、弾性表面波素子1を覆うようにキャ
ップ部材4がパッケージ本体2に高融点半田からなる、
ろう材により接合されて、弾性表面波素子1がパッケー
ジ本体2とキャップ部材4とで形成されたパッケージ5
内(空間内)に気密封止されている。
【0022】弾性表面波素子1は、図2に示すように、
圧電基板11を備え、圧電基板11の上面(第一面)に
はIDT12、反射器13、各IDT12から引き出さ
れた引出電極14、引出電極14に接続された電極パッ
ド15からなる電極パターンが形成されている。
【0023】電極パターンは、アルミニウムやアルミニ
ウムを主成分とする合金からなり、周知の薄膜形成法、
例えばフォトリソグラフィー法(ドライエッチング法又
はリフトオフ法)により形成される。圧電基板11とし
ては、タンタル酸リチウム(LT)、ニオブ酸リチウム
(LN)、水晶等の圧電性の材料が用いられる。
【0024】上記IDT12は、入力した電気信号(交
流)をSAW(弾性表面波、弾性エネルギー)に変換し
て圧電基板11上に伝搬させ、伝搬したSAWを電気信
号に変換して出力するSAW変換部として機能するもの
である。上記反射器13は、伝搬してきたSAWを来た
方向に反射する機能を有するものである。
【0025】このようなIDT12では、各くし型電極
指の長さや幅、交叉して互いに隣り合う各くし型電極指
の間隔、互いのくし型電極指間での入り組んだ状態の対
面長さを示す交叉幅を、それぞれ設定することにより信
号変換特性や、通過帯域の設定が可能となっている。ま
た、反射器13においては、各反射器電極指の幅や間隔
を調整することにより反射特性の設定が可能となってい
る。
【0026】パッケージ本体2は、板状のアルミナ等の
セラミックを複数積層することにより凹部形状を有する
ように形成され、下面、凹部2aの内面及び内底面部に
複数の電極ランド2bを含む入出力用、アース用の電極
パターンを有している。キャップ部材4はFe−Ni合
金やFe等を含む合金からなる金属板であり、必要に応
じてメッキ処理されている。
【0027】そして、圧電基板11の裏面上には、図1
に示すように、チタン等の金属膜6が露出して、膜厚2
00nm以下にて設けられている。上記膜厚としては、
好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm以上
であり、また、望ましくは100nm以下、より望まし
くは80nm以下である。
【0028】上記圧電基板11の裏面は、表面粗さRa
が0.1μm以下に鏡面仕上げされていることが好まし
い。表面粗さRaは、粗さ曲線から、その平均線の方向
に基準長さLだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線
から、測定曲線までの偏差の絶対値を合計し、平均した
値で、算術平均粗さという。
【0029】また、上記圧電基板11の裏面と金属膜6
との間に、ZnO等の非金属からなる反射防止膜が、フ
ォトリソグラフィー法により電極を形成するために設け
られていてもよい。
【0030】本発明の弾性表面波装置は以下のように製
造される。まず、図3(a)に示すように、後に分割し
て圧電基板11となる、ウエハ厚み0.1mm〜0.5
mmのLT基板又はLN基板のウエハ21の裏面(第二
面)を鏡面仕上げする。続いて、ウエハ21の裏面に非
金属の反射防止膜(図示せず)をイオンプレーティン
グ、または蒸着、或いはスパッタリングで形成する。
【0031】その後、上記裏面の反射防止膜(図示せ
ず)上にさらに金属膜6としてのTi膜をイオンプレー
ティング、または蒸着、或いはスパッタリングで形成す
る。その次に、弾性表面波素子1の各電極パッド1a上
にAuまたはAuを主成分とした金属バンプ3aをボー
ルボンディング法により形成する。
【0032】次に、図3(b)に示すように、ウエハ2
1をダイシングにより、個々の弾性表面波素子1に分割
する。
【0033】続いて、図3(c)に示すように、弾性表
面波素子1をフリップチップ方式、すなわちIDT12
等が形成された弾性表面波伝播面(第一面)をパッケー
ジ本体2に対向させて(フェイスダウン)、ボンディン
グツール8により裏面側から超音波、荷重、熱を同時に
印加する。
【0034】これにより、各電極パッド1aとこれに対
応するパッケージ本体2の各電極ランド2bとを、金属
バンプ3aが軟化して変形し上記両者と密着した金属バ
ンプ部3で接合して弾性表面波素子1をパッケージ本体
2に接続・固定する。
【0035】その後、図3(d)に示すように、弾性表
面波素子1を覆うようにキャップ部材4をパッケージ本
体2に高融点半田からなる、ろう材により接合して、弾
性表面波素子1をパッケージ本体2とキャップ部材4と
で形成されたパッケージ5内(空間内)に気密封止す
る。
【0036】次に、上記弾性表面波装置は、レーザー捺
印、ファインリーク、ヒートショック、グロスリーク、
特性選別、テーピング、出荷検査、梱包が順次、行なわ
れ、出荷される。
【0037】このような本発明の弾性表面波装置、金属
膜無しで裏面鏡面仕上げの第一比較用弾性表面波装置、
裏面にラップ加工を施した第二比較用弾性表面波装置に
ついて、US(超音波)出力を徐々に大きくして接合強
度であるダイシェア強度をそれぞれ調べた結果を図4に
示す。
【0038】本発明の弾性表面波装置におけるフェイス
ダウンボンドの接合強度(ダイシェア強度)が裏面鏡面
品に比べ増加しており、従来の裏面ラップ加工あり品と
ほぼ同等の強度が得られた。
【0039】従来の裏面ラップ加工ありウエハに比べ、
裏面鏡面ウエハでは、ボンディングツール8との接触抵
抗が減少し、ボンディングツール8とチップ状の圧電基
板11の裏面間で滑り振動が大きく、ボンディングツー
ル8からの超音波振動の伝達がその間でロスし、Au等
の金属バンプ部3と電極ランド2bとの接合には寄与し
なくなる。
【0040】しかし、裏面鏡面ウエハでも裏面に金属膜
6を設けることで、ボンディングツール8間との接触抵
抗を確保し、従来の裏面ラップ加工あり品と同等の接合
強度を得ることができた。
【0041】次に、弾性表面波素子における各裏面状態
と、ボンディングツール8とそれとの当接面との間にお
ける振動伝達率との関係を調べた。振動伝達率の測定
は、レーザードップラー計を用いて、超音波印加時のボ
ンディングツール8とそれとの当接面の振幅とをそれぞ
れ測定し、当接面の振幅/ボンディングツール8の振幅
=ツール−チップ間振動伝達率として算出した。
【0042】上記各裏面状態としては、裏面が鏡面(R
a=0.1μm以下)、裏面が鏡面(Ra=0.1μm
以下)であり金属膜6を設けたもの、裏面の粗さがRa
=0.12μmのもの、裏面の粗さがRa=0.3μm
(モニター)のものをそれぞれ用いた。
【0043】それらのツール−チップ間振動伝達率の結
果を図5に示した。また、それらの実測値は、裏面が鏡
面(Ra=0.1μm以下)が44.40%、裏面が鏡
面(Ra=0.1μm以下)であり金属膜6を設けたも
のが76.81%、裏面の粗さがRa=0.12μmの
ものが69.43%、裏面の粗さがRa=0.3μmの
ものが71.77%であった。
【0044】ツールの振幅がチップに伝達している割合
が多いほど、伝達ロスが少ない安定した接合状態が得ら
れる。裏面が鏡面(Ra=0.1μm以下)であり金属
膜6を設けたものが、その他のものと比べて、伝達率が
良く、安定した接合が可能となっていることが分かる。
【0045】続いて、図6を参照しながら、本発明の弾
性表面波装置を搭載した通信装置100について説明す
る。上記通信装置100は、受信を行うレシーバ側(R
x側)として、アンテナ101、アンテナ共用部/RF
Topフィルタ102、アンプ103、Rx段間フィル
タ104、ミキサ105、1stIFフィルタ106、
ミキサ107、2ndIFフィルタ108、1st+2
ndローカルシンセサイザ111、TCXO(temperat
ure compensated crystal oscillator(温度補償型水晶
発振器))112、デバイダ113、ローカルフィルタ
114を備えて構成されている。Rx段間フィルタ10
4からミキサ105へは、図6に二本線で示したよう
に、バランス性を確保するために各平衡信号にて送信す
ることが好ましい。
【0046】また、上記通信装置100は、送信を行う
トランシーバ側(Tx側)として、上記アンテナ101
および上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ102
を共用すると共に、TxIFフィルタ121、ミキサ1
22、Tx段間フィルタ123、アンプ124、カプラ
125、アイソレータ126、APC(automatic powe
r control (自動出力制御))127を備えて構成され
ている。
【0047】そして、上記アンテナ共用部/RFTop
フィルタ102、Rx段間フィルタ104、1stIF
フィルタ106、2ndIFフィルタ108、TxIF
フィルタ121には、上述した本実施の形態に記載の弾
性表面波装置が好適に利用できる。
【0048】よって、上記通信装置は、用いた弾性表面
波装置が多機能化や小型化されており、さらに歩留りが
改善されているので、コストダウンと共に小型化を図れ
るものとなっている。
【0049】
【発明の効果】本発明の弾性表面波素子は、以上のよう
に、第一面と第一面の反対面である第二面とを有する圧
電基板が設けられ、上記第一面上に、入力された電気信
号により弾性表面波を発生し、くし型電極部が設けら
れ、上記第一面上に、くし型電極部を外部と電気的に接
続するためのバンプ部が設けられ、上記第二面上に、接
触抵抗を増大させるための薄膜が設けられている構成で
ある。
【0050】それゆえ、上記構成は、くし型電極部を有
する圧電基板を、例えばパッケージに対してフリップチ
ップボンディング法によるバンプ部を介して接合すると
き、上記第二面上に、接触抵抗を増大させるための薄膜
を設けたので、ボンディングツールと圧電基板との間の
滑りを抑制し、パッケージとパンプ部との接合性を向上
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる弾性表面波素子及
びボンディングツールの概略正面図である。
【図2】上記弾性表面波素子の概略平面図である。
【図3】図3(a)〜図3(d)は、上記弾性表面波素
子をパッケージに接合してなる弾性表面波装置の各製造
工程を示す概略正面図である。
【図4】上記弾性表面波装置と、第一及び第二比較用弾
性表面波装置とにおける接合強度を示すグラフである。
【図5】弾性表面波素子における各裏面状態と、ボンデ
ィングツールとそれとの当接面との間における振動伝達
率との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の通信装置の要部回路ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 弾性表面波素子 3 金属バンプ部 3a 金属バンプ 6 金属膜(薄膜) 8 ボンディングツール 11 圧電基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越戸 義弘 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J097 AA24 AA31 AA34 BB15 EE08 EE10 FF08 HA02 HA03 JJ09 KK09 KK10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一面と第一面の反対面である第二面とを
    有する圧電基板が設けられ、 上記第一面上に、入力された電気信号により弾性表面波
    を発生し、検出するくし型電極部が設けられ、 上記第一面上に、くし型電極部を外部と電気的に接続す
    るためのバンプ部が設けられ、 上記第二面上に、接触抵抗を増大させるための薄膜が設
    けられていることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 【請求項2】上記第二面と薄膜との間に、反射防止膜が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾性表
    面波素子。
  3. 【請求項3】上記第二面が、鏡面仕上げされていること
    を特徴とする請求項1または2記載の弾性表面波素子。
  4. 【請求項4】上記薄膜が、金属膜であることを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の弾性表面波素子。
  5. 【請求項5】上記薄膜が、チタン膜であることを特徴と
    する請求項4記載の弾性表面波素子。
  6. 【請求項6】上記請求項1ないし5の何れか1項に記載
    の弾性表面波素子をフリップチップボンディング法によ
    りパッケージに接合してなることを特徴とする弾性表面
    波装置。
  7. 【請求項7】上記請求項1ないし5の何れか1項に記載
    の弾性表面波素子を有することを特徴とする通信装置。
  8. 【請求項8】第一面と第一面の反対面である第二面とを
    有する圧電基板の第一面上に、くし型電極部、及び、く
    し型電極部を外部と電気的に接続するためのバンプを備
    える弾性表面波素子をパッケージに対してフリップチッ
    プボンディング法により接合する弾性表面波装置の製造
    方法において、 上記フリップチップボンディング法により接合する前
    に、第二面上に、接触抵抗を増大させるための薄膜を形
    成することを特徴とする弾性表面波装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013090023A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Panasonic Corp 弾性波装置
CN113726302A (zh) * 2021-07-28 2021-11-30 厦门市三安集成电路有限公司 一种声表面波滤波器的叉指换能器的制作方法

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