JP2003168393A - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

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JP2003168393A JP2001370157A JP2001370157A JP2003168393A JP 2003168393 A JP2003168393 A JP 2003168393A JP 2001370157 A JP2001370157 A JP 2001370157A JP 2001370157 A JP2001370157 A JP 2001370157A JP 2003168393 A JP2003168393 A JP 2003168393A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が簡単であり、簡易か構造であって、放射
特性の優れた蛍光ランプを提供することである。 【解決手段】希ガスが封入されたガラス管(1)の外表
面に一対の電極(2,2’)が軸線方向に配置され、こ
のガラス管(1)の内面に蛍光物質(6)が塗布される
とともに、この電極(2,2’)の間の位置にあたる部
分に蛍光物質(6)が塗布されていないアパーチャ部
(61)が軸線方向に形成されており、樋状の絶縁性成
形反射体(8)が前記電極(2,2’)の上から被さる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は蛍光ランプに関
し、特に、スキャナーや複写機の原稿読取用光源に使用
される希ガス蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スキャナーや複写機の原稿読取用
光源には、水銀などの金属蒸気を含まず、一対の電極を
ガラスバルブ外面に配置した希ガス蛍光ランプが使用さ
れている。原稿の読取は、原稿面の下方に配置した希ガ
ス蛍光ランプから原稿面に向けて放射光を照射し、原稿
面からの反射光をCCDラインセンサで受光することに
より行なっている。このような技術は、例えば、特開平
10−188909号に開示されている。
【0003】図8は従来の希ガス蛍光ランプの概略断面
構成を示す。ガラスバルブ1の外壁には、一対の電極
2、2がその長手方向に沿って伸びて配設されている。
この電極2,2の外周には反射層3が形成されており、
その外周に絶縁体層4が配設されている。ガラスバルブ
1の内壁には、蛍光体層6が設けられ、その一部にアパ
ーチャ部61が形成されている。
【0004】反射層3は、例えば、チタニア、αーアル
ミナ、γ―アルミナ、ピロリン酸カルシウム、シリカ、
硫酸バリウムなどからなり、アパーチャ部61から放射
光を出射するように機能する。また、電極2は、開口を
有する帯状平板の場合があり、この場合には開口部から
抜ける放射光をガラスバルブ内部に戻し、その後、アパ
ーチャ部61から放射するためにも機能している。開口
を有する電極の構造については、例えば、特開平10−
298049号に開示されている。
【0005】絶縁体層4はチューブ状の熱収縮性樹脂か
らなり、これによって、電極2,2間の不所望な沿面放
電などを防止することができる。この絶縁体層には、例
えば、ポリフッ化ビニリデンが使われる。
【0006】しかしながら、反射層3は、通常、ガラス
バルブ1にペースト状の原料を塗布して、乾燥させると
いう製法を要し、さらにその後から絶縁体層であるチュ
ーブを装着しなければならない。つまり、製法として
は、反射層3の形成と絶縁体層4の形成という2工程に
なるばかりか、反射層を形成した後はペーストが乾燥す
るまで待たなければならないなど段取りという点でも時
間を要するものであった。
【0007】また、反射層3は、必ずしも均一な厚さで
塗布できるとは限らず、塗布の厚さ等による反射率のバ
ラツキを生じると配光が均一でなくなるという問題があ
った。
【0008】さらには、反射層3を設けることでアパー
チャ部61からの放射光は、約3%でアップする。これ
は、反射層を設けない場合にアパーチャ部61から放射
される光量に対する反射層を設けた場合のアパーチャ部
61から放射される光量の比率であるが、複写機の高画
質化に伴い、より高い反射特性により光量をアップさせ
ることが強く要求される。
【0009】さらに、絶縁体層4は電極2の外周のみな
らず、アパーチャ部61の外周にも形成する。これは絶
縁体層4がチューブ状の形状をしているからであるが、
長時間のランプ点灯に伴い、このアパーチャ部61にお
ける絶縁体層4は熱的影響を受けて変色を起こしてしま
う。このような絶縁体層の変色はアパーチャ部61から
の放射光の光量低下の原因にもなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、製造が簡単であり、簡易な構造であっ
て、放射特性の優れた蛍光ランプを提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の蛍光ランプは、希ガスが封入されたガラ
ス管の表面に電極が軸線方向に配置され、このガラス管
の内面に蛍光物質が塗布されるとともに、蛍光物質が塗
布されていないアパーチャ部が軸線方向に形成されてお
り、樋状の絶縁性成形反射体が前記電極の上から被さる
ことを特徴とする。
【0012】さらに、前記絶縁性成形反射体には、前記
ガラス管の径方向に伸びる鍔部が形成されたことを特徴
とする。さらに、前記鍔部は、前記ガラス管を中心に対
称的に2箇所形成されることを特徴とする。これは、成
形反射体は切き欠きを有する概略C字状のものである
が、前記鍔部はその一端のみでなく、多端にもガラス管
の径方向に伸びて形成されるものである。さらに、前記
鍔部は、前記ガラス管の長手方向両端に対応して形成さ
れたことを特徴とする。さらに、前記鍔部は、樋状の端
部を折り曲げて形成するのではなく、樋状の端部を厚く
して形成したことを特徴とする。さらに、前記絶縁性成
形反射体は、電極との間に他の物質を介することなく、
直接、電極の上から被せていることを特徴とする。さら
に、前記電極はガラス管の外表面に配置したり、ガラス
管の内表面に配置したり、一方の電極が外表面で他方の
電極を内表面に配置したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の希ガス蛍光ラン
プを示し、(a)は希ガス蛍光ランプそのものを示し、
(b)は絶縁性成形反射体を示し、(c)は絶縁性成形
反射体を蛍光ランプにかぶせた状態を示す。なお、(a
−1)、(b−1)、(c−1)は横から見た全体構造
を示し、(a−2)、(b−2)、(c−2)は、それ
ぞれ対応する図面のA−A’断面図を示す。
【0014】図において、希ガス蛍光ランプLは管状ガ
ラス管1により構成され、その外面に一対の電極2,
2’が設けられる。ガラス管1は、例えば鉛ガラスから
なるもので、その内部には希ガスとしてキセノンガス、
あるいはキセノンガスを主成分とする混合ガスが封入さ
れている。なお、ガラス管1の内部には、発光物質とし
て水銀は封入されていない。
【0015】ガラス管1の内壁面には、概略C字状の蛍
光物質が塗布されて蛍光体層6を形成する。この蛍光物
質は、モノクロタイプの原稿読み取り用光源の場合、波
長550nm付近に発光ピークを有するものが選択され
る。電極2,2’の間には蛍光物質が塗布されていない
アパーチャ部61が形成されている。原稿読み取り用の
希ガス蛍光ランプの場合は、アパーチャ部61から線状
可視光が放射されるが、原稿に対して最適に照射される
ようにアパーチャ部61の方向が設定されて取付台(図
示略)に固定される。
【0016】電極2,2’は、帯状であってガラス管1
の外壁に軸方向に伸びるように配置する。この電極2,
2’は、例えば、アルミニウム、銅などの金属製テープ
や銀ペーストなどの導電性材料から形成される。また、
電極2,2’にはスリットや開口を設けることができ
る。これは、ガラス管1の内部において放電発光を生じ
るだけの電力供給が可能でさえあれば、電極2、2’に
スリットなどを設けることで、当該スリットを通過した
光を後述する反射部材によってガラス管内部に反射さ
せ、これにより光の有効利用が図れるからである。電極
にスリットを設ける技術については、例えば、特開平9
−298049号に開示される。
【0017】そして、希ガス蛍光ランプは、一対の電極
2,2’に印加される高周波電圧により、電極に挟まれ
たガラス管を誘電体として、その内部に誘電体障壁放電
(バリア放電)を発生させ、この放電で発生した紫外線
によりガラス内面に塗布された蛍光物質6を発光させる
ものである。
【0018】ここで、数値例をあげると、ガラス管1
は、長さ370mm、外径φ10mmであり、発光長は
340mm程度となる。ガラス管1に封入されるキセノ
ンガスは10k〜100kPaの範囲から選択され、例
えば、50kPa封入される。電極2の幅は3〜10m
mの範囲から選択され、例えば、7mmであり、希ガス
蛍光ランプは、定格点灯電力26Wで点灯する。
【0019】図1に戻り、(b)は絶縁性成形反射体を
示す。また、図2も絶縁性成形反射体の斜視図である
が、絶縁性成形反射体は、希ガス蛍光ランプの外径値
(厳密には電極の厚さも考慮するべきであるが、無視で
きるほど小さい)より若干小さい内径値を有する概略樋
状のものであって、希ガス蛍光ランプのアパーチャ部6
1に対応して切り欠き部81を有する。絶縁性成形反射
体は、図1(c)に示すように、希ガス蛍光ランプLに
密着するように嵌められ、このとき、外部電極2,2’
の外面には成形反射体8の内面が密着することとなる。
しかし、例えば、成形反射体8の内面に突起などを設け
ることで両者の間に隙間を設けることもできる。なお、
図2、図3は、概略構成を示すもので、実際には図に示
す以上に長尺状のものが採用される。
【0020】成形反射体8は、例えば、PC(ポリカー
ボネート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、
PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの樹脂を成
形して採用する。これらの樹脂は、高い耐薬品性と、成
形体にしたときに軽量でありながら極めて強い優れた機
械特性を有するからである。また、これら樹脂反射体は
白色にすることで反射特性をより向上できる。また、材
質的には、より放熱効果の高いものの方が、ランプの温
度を低下させるため、望ましい。
【0021】このような成形反射体は、従来のようにチ
ューブとして使うのではなく、金型を使ってプレス加工
により作製する。
【0022】また、成形反射体は、上記樹脂に限定され
ず、チタニアなどのセラミック、あるいはガラス部材を
採用することもできる。このような絶縁性成形反射体
は、図8で示す従来の希ガス蛍光ランプにおける反射層
と絶縁体層の両方の機能を併せ持つことになる。数値例
をあげると、厚さ0.2〜3.0mmの範囲で選択さ
れ、例えば、1mmであって、長さは蛍光ランプLの発
光長とほぼ同じである。
【0023】また、絶縁性成形反射体は、上記反射体の
素材自体が持つ利点に加えて、ランプとの組み合わせで
は、以下の利点も有する。すなわち、従来のように電極
を設けた後に反射層3を塗布、乾燥させ、さらに、絶縁
体層を装着するという煩雑な製造工程を経る必要がな
く、絶縁性成形反射体を別途に製造した後に両者を合体
するという極めて簡易に製法で足りることになる。ま
た、従来の希ガス蛍光ランプは、ランプ本体、反射層、
絶縁体層のいずれかが損傷などで使用不可能になると、
全体として、廃棄せざるを得ないというものであった
が、本発明の希ガス蛍光ランプは、ランプ本体もしくは
成形反射体のいずれかが使用不能になっても、そのもの
を交換するだけで継続使用できる点で極めて経済的な構
成であるといえる。また。成形反射体を使うことで、そ
の厚みのバラツキによる問題を解消することもでき、さ
らには、ガラス管を保護するという機械的機能もあって
外力による破損を予防することができる。
【0024】さらには、本発明に係る構造、すなわち、
蛍光ランプに成形反射体を装着させた構造は、従来の構
造、すなわち、蛍光ランプに反射層を塗布した構造に比
べて反射特性が優れる。例えば、図8に示す蛍光ランプ
では反射層を設けることで光量が3%アップしたが、同
じ仕様であっても、本発明の構造によれば、放射光量は
最低でも5%アップしており、光の利用効率を大幅に高
めることができた。なお、反射特性の数値は、従来技術
において説明した内容と同一であり、成形反射体を設け
ない場合のアパーチャ部61からの光量に対する成形反
射体を設けた場合のアパーチャ部61からの光量の比率
である。
【0025】図3は絶縁性成形反射体の他の実施例を示
す。成形反射体8の切り欠き81の一端には、略ガラス
径方向に伸びる鍔部(フランジ部)82を有する。この
ような鍔部82は、原稿照明装置(読み取り装置)の場
合には、光量の有効利用という点でより効果的となる。
【0026】図4は希ガス蛍光ランプを光源とする原稿
照明装置の光源周辺の概略断面構成を示すが、原稿Sが
載置される光透過性原稿台42の下方には蛍光ランプL
が成形反射体8とともに配置する。ここで、蛍光ランプ
Lからの放射光は、直接原稿Sを照射する光(L1)、
反射鏡42によって原稿Sを照射する光(L2)によっ
て照明することができるが、成形反射体8に鍔部82を
設けることで、この鍔部82からの反射光(L3)も併
せて利用することができる。なお、この鍔部82は成形
反射体を折り曲げて一体的に形成しているので、その材
質も樋状部分と同じであり、当該部分にのみ特別に反射
性物質などを塗布しなくても十分に反射特性を有してい
る。原稿Sを照明した光は反射光L4としてミラーなど
を介してセンサーや感光ドラムを照射する。
【0027】鍔部82について、数値例を示すと、突出
長さ0.5〜7.0mmの範囲から選択され、例えば5
mmである。また、樋状部分と鍔部82の折り曲げ角度
は、原稿、光源、反射鏡などとの位置関係により決定す
ることができ、10〜180°の範囲から選択され、例
えば90°である。また、鍔部82は、成形反射体8の
切り欠き81の一端(原稿台に近い方)に設けたが、他
端(図示82’)に設けることもできる。また、鍔部
は、ガラス管を中心に対称的に2箇所形成することもで
きる。これは蛍光ランプLを中心に原稿に近い側の鍔部
82と、その対称の位置82’に設けることで、蛍光ラ
ンプから下方に放射される光も利用できる。
【0028】図5は絶縁性成形反射体の他の実施例を示
す。成形反射体8の切り欠き81の一端には、略ガラス
径方向に伸びる鍔部(フランジ部)83を有する。この
鍔部83は、図3に示す構造のように蛍光ランプの長手
方向全体に伸びるものではなく、蛍光ランプの端部にの
み対応するように形成される。これは長尺状蛍光ランプ
の放射光は、一般に端部は低いことから、蛍光ランプの
長手方向において放射光の均一化を図るという意味で効
果がある。
【0029】なお、鍔部83について数値例をあげる
と、蛍光ランプLの軸線方向に、例えば10〜100m
mの範囲から選択され、例えば50mmである。なお、
鍔部83は蛍光ランプの端部に対応して設けることに限
定されるものではなく、その他の位置に部分的に設ける
ことも可能である。特に、前記のごとく蛍光ランプの外
面に配置された電極は、スリットが形成されるため、ス
リットの開口位置や開口面積との関連で鍔部を配置する
こともできる。また、鍔部83についても、成形反射体
8の切り欠き81の一端(原稿台に近い方)に限定する
ものではなく、ガラス管を中心に対称の位置に設けるこ
ともでき、また、両側に設けることも可能である。
【0030】図6は絶縁性成形反射体の他の実施例を示
す。成形反射体8の切り欠き81の一端には、ガラス管
の径方向に概略的に伸びる鍔部(フランジ部)84を有
する。この鍔部84は、図3、図5に示す構造のように
樋状部分から折り曲がるような形状をするのではなく、
鍔部84の裏側にも当該成形反射体と同一材料が肉付け
されて厚くなっていることを特徴とする。この構造の利
点は、当該成形反射体8が原稿を読み取りために走査す
る場合などに、強度が強くなり変形に耐えられるという
ことである。また、作りやすく、取り扱い時に壊れにく
いという利点がさらに増す。
【0031】また、絶縁性成形反射体は、電極との間に
他の物質を介することなく、直接、電極の上から被せる
こともできる。この場合は、蛍光ランプのアパーチャ部
の外面に絶縁体層が不要となり、従来の蛍光ランプにお
ける絶縁体層の変色に伴い光量低下の問題を良好に解決
することができる。
【0032】図7は本発明の効果を具体的に示すもので
ある。発光長340mmの外部電極型希ガス蛍光ランプ
を使った。本発明の蛍光ランプとしては、図6に示す成
形反射体を嵌めた構造を採用して、従来の蛍光ランプと
しては、図8に示す反射層と絶縁体層を塗布させた構造
のものを採用した。この2つの蛍光ランプの照度実験を
行なった。実験は、光量センサにスリット(1.5mm
×10.0mm)を設けて、ランプ表面から8mm離し
て配置した。ランプを点灯して光量的に安定した後(具
体的には、5分後)にセンサをランプの長手方向に沿っ
て移動させた。図7は実験結果を示すが、横軸は蛍光ラ
ンプの長さ方向に対応する位置を示し、縦軸は各位置に
おける照度を表す。照度曲線は従来の蛍光ランプによる
照度(放射光量)を100としたとき、本発明の蛍光
ランプによる照度(放射光量)は相対値で114とな
った。この結果から本発明の成形反射体を使うことで放
射光量が大きくアップしたことが示される。
【0033】なお、本発明の希ガス蛍光ランプは、成形
反射体が絶縁特性と反射特性の両機能を併せ持つので、
当該希ガス蛍光ランプに直接、成形反射体を嵌め合わせ
ることができるが、希ガス蛍光ランプに絶縁体層や反射
体層を設けた上で成形反射体を嵌め合わせることを排除
するものではない。特に、電極として銀を主成分とする
金属を使った場合などは銀が拡散する可能性があり、こ
れにより電極同士が接触するという可能性があるが、絶
縁体層や反射層は成形反射体より蛍光ランプへの密着性
が高いので、これを防止する点で意義がある。
【0034】以上の実施例ではガラス管の外表面に電極
を配置する構成の蛍光ランプについて説明したが、例え
ば、一方の電極はガラス管の外表面に配置させるととも
に、他方の電極はガラス管の内表面に配置させることも
できる。さらには、両方の電極をガラス管の内表面に設
けてその上から絶縁層を設ける構造の蛍光ランプにも適
用することができる。また、このような構造の蛍光ラン
プに対して、成形反射体は、図2、図3、図5、図6に
示す構造のものが適用できることはいうまでもない。
【0035】また、前記実施例では、電極同士の間隙に
相当する部分に対して蛍光物質が塗布されていないアパ
ーチャーが設けられるが、例えば、一方の電極として小
幅のものが2つ設けられ、この2つの電極に同じ極性が
印加されて、それぞれが他方の電極との間で放電する構
造の蛍光ランプも存在する。このような場合は、一方の
電極同士の間隙に相当する位置にアパーチャーを設ける
こともできる。
【0036】以上、説明したように、本発明の外部電極
型希ガス蛍光ランプは、従来の蛍光ランプのように電極
を設けた後に反射層を塗布、乾燥させ、さらに、絶縁体
層を装着するという煩雑な製造工程を経る必要がなく、
絶縁性成形反射体を別途に製造した後に両者を合体する
という極めて簡易な製法で足りることになる。また、従
来の希ガス蛍光ランプは、ランプ本体、反射層、絶縁体
層のいずれかが損傷などで使用不可能になると、全体と
して、廃棄せざるを得ないというものであったが、本発
明の希ガス蛍光ランプは、ランプ本体もしくは成形反射
体のいずれかが使用不能になっても、そのものを交換す
るだけで継続使用できる点で極めて経済的な構成である
といえる。また。成形反射体を使うことで、その厚みの
バラツキによる問題を解消することもできる。
【0037】さらには、本発明の成形反射体は従来の反
射層に比べて反射特性が優れており、従来の反射特性が
3%アップであったものが、同じ仕様で最低でも5%ア
ップしており、光の利用効率を大幅に高めることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の希ガス蛍光ランプを示す。
【図2】成形反射体の概略構成を示す。
【図3】成形反射体の他の実施例を示す。
【図4】本発明の希ガス蛍光ランプの使用状態を示す。
【図5】成形反射体の他の実施例を示す。
【図6】成形反射体の他の実施例を示す。
【図7】本発明の効果を示す実験結果を示す。
【図8】従来の外部電極式希ガス蛍光ランプの構成を示
す。
【符号の説明】
1 ガラス管 2、2’ 電極 3 反射体層 4 絶縁体層 6 蛍光体層 7 口金 8 成形反射体 82 鍔部 83 鍔部 84 鍔部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希ガスが封入されたガラス管の表面に電極
    が軸線方向に配置され、このガラス管の内面に蛍光物質
    が塗布されるとともに、蛍光物質が塗布されていないア
    パーチャが軸線方向に形成された蛍光ランプにおいて、
    樋状の絶縁性成形反射体が、前記電極の上から被さるこ
    とを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】前記絶縁性成形反射体には、前記ガラス管
    の径方向に伸びる鍔部が形成されたことを特徴とする請
    求項1に記載する蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】前記鍔部は、前記ガラス管を中心に対称的
    に2箇所形成されることを特徴とする請求項2に記載す
    る蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】前記鍔部は、前記ガラス管の長手方向両端
    に対応して形成されたことを特徴とする請求項2に記載
    の蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】前記鍔部は、樋状の端部から折り曲がるよ
    うに形成するのではなく、樋状の端部を厚くして形成し
    たことを特徴とする請求項2に記載の蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】前記絶縁性成形反射体は、電極との間に他
    の物質を介することなく、直接、電極の上から被せてい
    ることを特徴とする請求項1の蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】前記電極はガラス管の外表面に配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
  8. 【請求項8】前記電極は、一方の電極がガラス管の外表
    面に配置されて、他方の電極がガラス管の内表面に配置
    されたことを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
  9. 【請求項9】前記電極はガラス管の内表面に配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1643539A1 (de) * 2004-09-29 2006-04-05 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Dielektrische behinderte Entladungslampe mit Manschette
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